JPH08166027A - クラッチ内蔵形プーリユニット - Google Patents
クラッチ内蔵形プーリユニットInfo
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- JPH08166027A JPH08166027A JP6310604A JP31060494A JPH08166027A JP H08166027 A JPH08166027 A JP H08166027A JP 6310604 A JP6310604 A JP 6310604A JP 31060494 A JP31060494 A JP 31060494A JP H08166027 A JPH08166027 A JP H08166027A
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- JP
- Japan
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- pulley
- clutch
- inner ring
- balls
- way clutch
- Prior art date
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/064—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
- F16D41/066—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
- F16D41/067—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/001—Integrated brakes or clutches for stopping or coupling the relatively movable parts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/08—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with two or more rows of balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一方向クラッチを精度よく作動させることが
できる部品点数の少ない組立ての容易なクラッチ内蔵形
のプーリユニットを提供する。 【構成】 内輪１の外径面に形成した複列の軌道溝３と
プーリ２の内径面に設けた複列の軌道溝５間のそれぞれ
に複数のボール８を組込み、各列のボール８を冠形保持
器９で保持する。一対の冠形保持器９間にクラッチ用保
持器１１、係合子１２及び弾性部材から成る一方向クラ
ッチ１０を組込み、その両側のボール８でラジアル荷重
およびモーメント荷重を支持して一方向クラッチ１０に
荷重がかかるのを防止する。クラッチ保持器１１を半径
方向に２分割し、複列の軌道溝３、５のそれぞれに組込
まれたボール列の一方のボール列が冠形保持器９で保持
される前に、ボールを集合し、その集合ボール上に形成
される空間から内部に分割保持器１１ａ、１１ｂを順次
挿入し、その挿入後に残りの冠形保持器９を挿入してボ
ール８を保持する。
できる部品点数の少ない組立ての容易なクラッチ内蔵形
のプーリユニットを提供する。 【構成】 内輪１の外径面に形成した複列の軌道溝３と
プーリ２の内径面に設けた複列の軌道溝５間のそれぞれ
に複数のボール８を組込み、各列のボール８を冠形保持
器９で保持する。一対の冠形保持器９間にクラッチ用保
持器１１、係合子１２及び弾性部材から成る一方向クラ
ッチ１０を組込み、その両側のボール８でラジアル荷重
およびモーメント荷重を支持して一方向クラッチ１０に
荷重がかかるのを防止する。クラッチ保持器１１を半径
方向に２分割し、複列の軌道溝３、５のそれぞれに組込
まれたボール列の一方のボール列が冠形保持器９で保持
される前に、ボールを集合し、その集合ボール上に形成
される空間から内部に分割保持器１１ａ、１１ｂを順次
挿入し、その挿入後に残りの冠形保持器９を挿入してボ
ール８を保持する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の補機、特に
オルタネータの駆動用プーリとして使用に好適なクラッ
チ内蔵形プーリユニットに関するものである。
オルタネータの駆動用プーリとして使用に好適なクラッ
チ内蔵形プーリユニットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、内燃機関においては、爆発工程
時に駆動エネルギが生じ、他の工程では駆動力が発生し
ないため、クランクシャフトには１回転中に角速度変動
が生じる。
時に駆動エネルギが生じ、他の工程では駆動力が発生し
ないため、クランクシャフトには１回転中に角速度変動
が生じる。
【０００３】このため、通常の内燃機関におけるクラン
クシャフトにはフライホイールを取付けることにより慣
性力を大きくして、スムースランニングに近づける方法
が採用されている。
クシャフトにはフライホイールを取付けることにより慣
性力を大きくして、スムースランニングに近づける方法
が採用されている。
【０００４】しかし、クランクシャフトの捩り強度の関
係上、慣性力を大きくするには限度があり、角速度変動
を完全に抑制することはできない。特に、ディーゼルエ
ンジンはガソリンエンジンに比べて角速度変動が大き
く、低速回転においては最大で±２０％以上の速度変動
に達するものがある。
係上、慣性力を大きくするには限度があり、角速度変動
を完全に抑制することはできない。特に、ディーゼルエ
ンジンはガソリンエンジンに比べて角速度変動が大き
く、低速回転においては最大で±２０％以上の速度変動
に達するものがある。
【０００５】したがって、角速度が微小変動するクラン
クシャフトを駆動源とし、ベルト伝動装置を介して慣性
力が大きく、略一定速度で回転しようとするオルタネー
タ等のエンジン補機を駆動すると、クランクシャフトの
角速度変動に起因して、エンジン補機の回転軸上に設け
られたプーリとベルトとの間でスリップが生じ、ベルト
が摩耗し易いという問題が生じる。
クシャフトを駆動源とし、ベルト伝動装置を介して慣性
力が大きく、略一定速度で回転しようとするオルタネー
タ等のエンジン補機を駆動すると、クランクシャフトの
角速度変動に起因して、エンジン補機の回転軸上に設け
られたプーリとベルトとの間でスリップが生じ、ベルト
が摩耗し易いという問題が生じる。
【０００６】上記のような問題点を解決するため、特開
昭６１−２２８１５３号公報に記載されたベルト伝動装
置においては、エンジン補機の回転軸と、その回転軸に
支持されたプーリとの間に一方向クラッチを組込み、ク
ランクシャフトの角速度増加時に、そのクランクシャフ
トの回転力を回転軸に伝え、クランクシャフトの角速度
低下時、回転軸への回転力伝達を遮断している。
昭６１−２２８１５３号公報に記載されたベルト伝動装
置においては、エンジン補機の回転軸と、その回転軸に
支持されたプーリとの間に一方向クラッチを組込み、ク
ランクシャフトの角速度増加時に、そのクランクシャフ
トの回転力を回転軸に伝え、クランクシャフトの角速度
低下時、回転軸への回転力伝達を遮断している。
【０００７】すなわち、上記ベルト伝動装置において
は、クランクシャフトの角速度増加時に、一方向クラッ
チを係合させてエンジン補機の回転軸とプーリとを結合
し、クランクシャフトの回転力を回転軸に伝え、回転軸
の回転がプーリの回転より速くなると、一方向クラッチ
を係合解除させて回転軸をフリー回転させるようにして
いる。このため、ベルトとプーリ間においてスリップが
生じず、ベルトの寿命低下を抑制することができるとい
う特徴を有する。
は、クランクシャフトの角速度増加時に、一方向クラッ
チを係合させてエンジン補機の回転軸とプーリとを結合
し、クランクシャフトの回転力を回転軸に伝え、回転軸
の回転がプーリの回転より速くなると、一方向クラッチ
を係合解除させて回転軸をフリー回転させるようにして
いる。このため、ベルトとプーリ間においてスリップが
生じず、ベルトの寿命低下を抑制することができるとい
う特徴を有する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ベルト
伝動装置において、回転軸とプーリとの間に一方向クラ
ッチを直接組込むと、プーリに作用するラジアル荷重や
モーメント荷重がその一方向クラッチに作用するため、
一方向クラッチを精度よく確実に作動させるために改善
すべきところが残されている。
伝動装置において、回転軸とプーリとの間に一方向クラ
ッチを直接組込むと、プーリに作用するラジアル荷重や
モーメント荷重がその一方向クラッチに作用するため、
一方向クラッチを精度よく確実に作動させるために改善
すべきところが残されている。
【０００９】この発明の課題は、一方向クラッチを精度
よく確実に作動させることができると共に、空転時にお
いてプーリを円滑に回転させることができる部品点数の
少ない組立ての容易なプーリユニットを提供することで
ある。
よく確実に作動させることができると共に、空転時にお
いてプーリを円滑に回転させることができる部品点数の
少ない組立ての容易なプーリユニットを提供することで
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、内輪の外径面と、その内輪
の外側に設けられたプーリの内径面それぞれに複列のラ
ジアル軸受型の軌道溝を形成し、各列の軌道溝に沿って
転動自在のボールを上記内輪とプーリ間の側方から両部
材間に挿入可能な冠形保持器で保持し、一対の冠形保持
器間に一方向クラッチを組込み、その一方向クラッチが
クラッチ用保持器と、その保持器で保持され、前記内輪
とプーリとが一方向に相対的に回転したとき内輪外径面
とプーリ内径面にクラッチ係合し、他方向に相対回転し
たとき係合解除する係合子と、その係合子をクラッチ係
合する方向に押圧する弾性部材とから成り、前記クラッ
チ用保持器を半径方向に２分割した構成を採用してい
る。
めに、この発明においては、内輪の外径面と、その内輪
の外側に設けられたプーリの内径面それぞれに複列のラ
ジアル軸受型の軌道溝を形成し、各列の軌道溝に沿って
転動自在のボールを上記内輪とプーリ間の側方から両部
材間に挿入可能な冠形保持器で保持し、一対の冠形保持
器間に一方向クラッチを組込み、その一方向クラッチが
クラッチ用保持器と、その保持器で保持され、前記内輪
とプーリとが一方向に相対的に回転したとき内輪外径面
とプーリ内径面にクラッチ係合し、他方向に相対回転し
たとき係合解除する係合子と、その係合子をクラッチ係
合する方向に押圧する弾性部材とから成り、前記クラッ
チ用保持器を半径方向に２分割した構成を採用してい
る。
【００１１】
【作用】上記のように、内輪に形成された複列の軌道溝
とプーリに設けられた複列の軌道溝間にボールを組込む
ことにより、プーリに作用するラジアル荷重およびモー
メント荷重を上記複列のボールで支持することができる
ため、ボール列間に組込まれた一方向クラッチに無理な
力が作用せず、一方向クラッチを確実に精度よく作動さ
せることができる。
とプーリに設けられた複列の軌道溝間にボールを組込む
ことにより、プーリに作用するラジアル荷重およびモー
メント荷重を上記複列のボールで支持することができる
ため、ボール列間に組込まれた一方向クラッチに無理な
力が作用せず、一方向クラッチを確実に精度よく作動さ
せることができる。
【００１２】プーリユニットの組立てに際しては、内輪
の外側にプーリを嵌合し、内輪とプーリとを一方向に片
寄せ、両部材間に形成された三日月形空間の側方から複
列の軌道溝間に複数のボールを組込む。
の外側にプーリを嵌合し、内輪とプーリとを一方向に片
寄せ、両部材間に形成された三日月形空間の側方から複
列の軌道溝間に複数のボールを組込む。
【００１３】ボールの組込み後、内輪とプーリとを同心
上に保持し、複列のボール列のうち、一方のボール列の
ボールを等角度に配置し、冠形保持器を挿入してボール
を保持する。
上に保持し、複列のボール列のうち、一方のボール列の
ボールを等角度に配置し、冠形保持器を挿入してボール
を保持する。
【００１４】他方のボール列のボールを軌道溝間の下部
に集合し、その集合ボール上に形成された空間より内輪
とプーリ間に係合子および弾性部材を支持する一方の分
割保持器を挿入する。次に、集合ボールを１８０°移動
させて残りの分割保持器を組込んだのち、他方のボール
列のボールを等角度に配置して残りの冠形保持器を挿入
する。
に集合し、その集合ボール上に形成された空間より内輪
とプーリ間に係合子および弾性部材を支持する一方の分
割保持器を挿入する。次に、集合ボールを１８０°移動
させて残りの分割保持器を組込んだのち、他方のボール
列のボールを等角度に配置して残りの冠形保持器を挿入
する。
【００１５】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【００１６】図１および図２に示すように、プーリユニ
ットＡは内輪１と、その外側に設けられたプーリ２とを
有する。内輪１の外径面には複列の軌道溝３と、その軌
道溝３間に円筒面４とが設けられている。
ットＡは内輪１と、その外側に設けられたプーリ２とを
有する。内輪１の外径面には複列の軌道溝３と、その軌
道溝３間に円筒面４とが設けられている。
【００１７】一方、プーリ２の内径面には複列の軌道溝
５と、その軌道溝５間に複数のカム面６とが設けられ、
上記カム面６と内輪１の円筒面４間にくさび形空間７が
形成されている。
５と、その軌道溝５間に複数のカム面６とが設けられ、
上記カム面６と内輪１の円筒面４間にくさび形空間７が
形成されている。
【００１８】複列の軌道溝３、５は断面が円弧状のラジ
アル玉軸受用の溝であり、径方向で対向する軌道溝３、
５間に複数のボール８が組込まれている。
アル玉軸受用の溝であり、径方向で対向する軌道溝３、
５間に複数のボール８が組込まれている。
【００１９】複列のボール８のそれぞれは、内輪１とプ
ーリ２間の側方から挿入されるスナップオンタイプの冠
形保持器９によって保持され、その一対の冠形保持器９
間に一方向クラッチ１０が組込まれている。
ーリ２間の側方から挿入されるスナップオンタイプの冠
形保持器９によって保持され、その一対の冠形保持器９
間に一方向クラッチ１０が組込まれている。
【００２０】一方向クラッチ１０はクラッチ用保持器１
１と、その保持器１１に保持された複数の係合子１２お
よび弾性部材１３から成る。
１と、その保持器１１に保持された複数の係合子１２お
よび弾性部材１３から成る。
【００２１】係合子１２はローラから成る。この係合子
１２は内輪１の円筒面４とプーリ２のカム面６間に形成
されたくさび形空間７内に組込まれている。この係合子
１２は前記弾性部材１３によってくさび形空間７の狭小
部に向けて押圧され、円筒面４およびカム面６に当接し
ている。
１２は内輪１の円筒面４とプーリ２のカム面６間に形成
されたくさび形空間７内に組込まれている。この係合子
１２は前記弾性部材１３によってくさび形空間７の狭小
部に向けて押圧され、円筒面４およびカム面６に当接し
ている。
【００２２】なお、ローラから成る係合子１２に代え
て、スプラグから成る係合子１２を用いるようにしても
よい。係合子１２をスプラグとする場合は、プーリ２の
カム面６に代えて円筒面を形成する。
て、スプラグから成る係合子１２を用いるようにしても
よい。係合子１２をスプラグとする場合は、プーリ２の
カム面６に代えて円筒面を形成する。
【００２３】前記クラッチ用保持器１１は半径方向に２
分割されている。１１ａ、１１ｂは分割保持器を示す。
また、１４はシールを示す。
分割されている。１１ａ、１１ｂは分割保持器を示す。
また、１４はシールを示す。
【００２４】図３は、上記実施例で示すプーリユニット
Ａの使用の一例を示し、クランクシャフト２０を駆動源
とするオルタネータ等のエンジン補機２１の回転軸２２
に上記プーリユニットＡが取付けられ、そのプーリユニ
ットＡのプーリ２とクランクシャフト２０に取付けられ
たプーリ２３との間にベルト２４がかけ渡されている。
Ａの使用の一例を示し、クランクシャフト２０を駆動源
とするオルタネータ等のエンジン補機２１の回転軸２２
に上記プーリユニットＡが取付けられ、そのプーリユニ
ットＡのプーリ２とクランクシャフト２０に取付けられ
たプーリ２３との間にベルト２４がかけ渡されている。
【００２５】ここで、プーリユニットＡは、クランクシ
ャフト２０のプーリ２３が矢印方向に回転したとき、一
方向クラッチ１０の係合子１２がプーリ２のカム面６と
内輪１の円筒面４にクラッチ係合する組付けとされてい
る。
ャフト２０のプーリ２３が矢印方向に回転したとき、一
方向クラッチ１０の係合子１２がプーリ２のカム面６と
内輪１の円筒面４にクラッチ係合する組付けとされてい
る。
【００２６】上記のような使用状態において、角速度の
微小変動を伴なうクランクシャフト２０が矢印方向に回
転すると、そのクランクシャフト２０の角速度増加時、
その回転力はベルト２４を介してプーリユニットＡのプ
ーリ２に伝達される。
微小変動を伴なうクランクシャフト２０が矢印方向に回
転すると、そのクランクシャフト２０の角速度増加時、
その回転力はベルト２４を介してプーリユニットＡのプ
ーリ２に伝達される。
【００２７】このとき、一方向クラッチ１０はプーリ２
のカム面６と内輪１の円筒面４にクラッチ係合する状態
にあるため、プーリ２の回転は内輪１を介してエンジン
補機２１の回転軸２２に伝達される。
のカム面６と内輪１の円筒面４にクラッチ係合する状態
にあるため、プーリ２の回転は内輪１を介してエンジン
補機２１の回転軸２２に伝達される。
【００２８】クランクシャフト２０の角速度が減少し、
回転軸２２の回転速度がクランクシャフト２０の回転速
度より速くなると、一方向クラッチ１０が切れ、回転軸
２２はプーリ２に対して空転する。このため、プーリ２
はベルト２４の移動によって回転軸２２と無関係に回転
される状態となり、プーリ２がエンジン補機２１の回転
軸２２から逆に駆動されることがなくなり、ベルト２４
の寿命低下を抑制することができる。また、プーリ２に
作用するラジアル荷重およびモーメント荷重を複列のボ
ール８で支持することができるため、一方向クラッチ１
０に無理な力が加わらず、一方向クラッチ１０を精度よ
く作動させることができる。
回転軸２２の回転速度がクランクシャフト２０の回転速
度より速くなると、一方向クラッチ１０が切れ、回転軸
２２はプーリ２に対して空転する。このため、プーリ２
はベルト２４の移動によって回転軸２２と無関係に回転
される状態となり、プーリ２がエンジン補機２１の回転
軸２２から逆に駆動されることがなくなり、ベルト２４
の寿命低下を抑制することができる。また、プーリ２に
作用するラジアル荷重およびモーメント荷重を複列のボ
ール８で支持することができるため、一方向クラッチ１
０に無理な力が加わらず、一方向クラッチ１０を精度よ
く作動させることができる。
【００２９】図１に示すプーリユニットＡの組立てに際
しては、図４に示すように、内輪１とその外側に設けた
プーリ２とを片寄せ、両部材１、２間に形成された三日
月形空間の側方から径方向で対向する複列の軌道溝３、
５間のそれぞれに複数のボール８を同時に組込む。
しては、図４に示すように、内輪１とその外側に設けた
プーリ２とを片寄せ、両部材１、２間に形成された三日
月形空間の側方から径方向で対向する複列の軌道溝３、
５間のそれぞれに複数のボール８を同時に組込む。
【００３０】次に、図５に示すように、内輪１とプーリ
２とを同心上に保持し、複列のボール列の一方のボール
列のボール８を等角度に配置し、内輪１とプーリ２間の
側方から冠形保持器９を挿入する。
２とを同心上に保持し、複列のボール列の一方のボール
列のボール８を等角度に配置し、内輪１とプーリ２間の
側方から冠形保持器９を挿入する。
【００３１】一方のボール列のボール８を冠形保持器９
で保持したのち、他方のボール列のボール８を軌道溝
３、５間の下部に集合し、集合ボール８上に形成された
空間から内輪１とプーリ２間に係合子１２および弾性部
材１３を保持する一方の分割保持器１１ａを挿入する。
で保持したのち、他方のボール列のボール８を軌道溝
３、５間の下部に集合し、集合ボール８上に形成された
空間から内輪１とプーリ２間に係合子１２および弾性部
材１３を保持する一方の分割保持器１１ａを挿入する。
【００３２】図６は、一方の分割保持器１１ａの挿入状
態を示し、その分割保持器１１ａの挿入後に、集合ボー
ル８を周方向に１８０°移動させ、その集合ボール８の
下部に形成された空間から内輪１とプーリ２間に他方の
分割保持器１１ｂを挿入する（図７参照）。
態を示し、その分割保持器１１ａの挿入後に、集合ボー
ル８を周方向に１８０°移動させ、その集合ボール８の
下部に形成された空間から内輪１とプーリ２間に他方の
分割保持器１１ｂを挿入する（図７参照）。
【００３３】次に、他方のボール列のボール８を等角度
に配置し、残りの冠形保持器９の挿入によって各ボール
８を保持する（図８参照）。
に配置し、残りの冠形保持器９の挿入によって各ボール
８を保持する（図８参照）。
【００３４】冠形保持器９の挿入後、グリースを充填
し、内輪１とプーリ２の両端部間にシール１４を嵌合し
てグリースの漏洩を防止する。
し、内輪１とプーリ２の両端部間にシール１４を嵌合し
てグリースの漏洩を防止する。
【００３５】ここで、図９に示すように、複列のボール
列の一方のボール列のボール８を内輪１の小径筒部１ａ
に圧入した軸受内輪１５で案内し、各ボール列のボール
８をアンギュラコンタクトさせた複列アンギュラ玉軸受
の形式を採用すると、プーリ２の軸方向から内部に各部
品を挿入する組立て方法を採用することができるが、こ
の場合、軸受内輪１５を必要とするため、部品点数が多
くなり、また、部品寸法精度も高いレベルで管理する必
要があるため、コスト的に不利である。
列の一方のボール列のボール８を内輪１の小径筒部１ａ
に圧入した軸受内輪１５で案内し、各ボール列のボール
８をアンギュラコンタクトさせた複列アンギュラ玉軸受
の形式を採用すると、プーリ２の軸方向から内部に各部
品を挿入する組立て方法を採用することができるが、こ
の場合、軸受内輪１５を必要とするため、部品点数が多
くなり、また、部品寸法精度も高いレベルで管理する必
要があるため、コスト的に不利である。
【００３６】実施例では、軌道溝３、５として、ラジア
ル玉軸受の溝としたことにより、高精度な寸法管理を必
要とせず、しかも、クラッチ用保持器１１を半径方向に
２分割したことによって、図４乃至図８に示すような組
立て方法を採用するができるため、図９に示す軸受内輪
１５を省略するができ、コストの低減を図ることができ
る。
ル玉軸受の溝としたことにより、高精度な寸法管理を必
要とせず、しかも、クラッチ用保持器１１を半径方向に
２分割したことによって、図４乃至図８に示すような組
立て方法を採用するができるため、図９に示す軸受内輪
１５を省略するができ、コストの低減を図ることができ
る。
【００３７】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るプーリユ
ニットにおいては、プーリに作用するラジアル荷重およ
びモーメント荷重を複列のボールで支持することができ
るため、複列のボール列間に組込んだ一方向クラッチに
荷重が作用せず、一方向クラッチを確実に精度よく作動
させることができると共に、空転時においてプーリを円
滑に回転させることができる。
ニットにおいては、プーリに作用するラジアル荷重およ
びモーメント荷重を複列のボールで支持することができ
るため、複列のボール列間に組込んだ一方向クラッチに
荷重が作用せず、一方向クラッチを確実に精度よく作動
させることができると共に、空転時においてプーリを円
滑に回転させることができる。
【００３８】また、ボール案内用の軌道溝をラジアル軸
受型の溝としたので、高精度な寸法管理を必要とせず、
しかもクラッチ用保持器を半径方向に２分割したことに
よって、軸受内輪を用いることなくプーリユニットを容
易に組立てることができ、部品点数の少ないコストの安
いプーリユニットを提供することができる。
受型の溝としたので、高精度な寸法管理を必要とせず、
しかもクラッチ用保持器を半径方向に２分割したことに
よって、軸受内輪を用いることなくプーリユニットを容
易に組立てることができ、部品点数の少ないコストの安
いプーリユニットを提供することができる。
【図１】この発明に係るクラッチ内蔵型プーリユニット
の一実施例を示す断面図
の一実施例を示す断面図
【図２】図１のII−II線に沿った断面図
【図３】同上プーリユニットの使用例を示す概略図
【図４】プーリユニットの組立ての第１段階を示す正面
図
図
【図５】プーリユニットの組立ての第２段階を示す断面
図
図
【図６】プーリユニットの組立ての第３段階を示す断面
図
図
【図７】プーリユニットの組立ての第４段階を示す断面
図
図
【図８】プーリユニットの組立ての第５段階を示す断面
図
図
【図９】軸受内輪を用いたプーリユニットの断面図
１ 内輪 ２ プーリ ３、５ 軌道溝 ８ ボール ９ 冠形保持器 １０ 一方向クラッチ １１ クラッチ用保持器 １２ 係合子 １３ 弾性部材
Claims (1)
- 【請求項１】 内輪の外径面と、その内輪の外側に設け
られたプーリの内径面それぞれに複列のラジアル軸受型
の軌道溝を形成し、各列の軌道溝に沿って転動自在のボ
ールを上記内輪とプーリ間の側方から両部材間に挿入可
能な冠形保持器で保持し、一対の冠形保持器間に一方向
クラッチを組込み、その一方向クラッチがクラッチ用保
持器と、その保持器で保持され、前記内輪とプーリとが
一方向に相対的に回転したとき内輪外径面とプーリ内径
面にクラッチ係合し、他方向に相対回転したとき係合解
除する係合子と、その係合子をクラッチ係合する方向に
押圧する弾性部材とから成り、前記クラッチ用保持器を
半径方向に２分割したクラッチ内蔵形プーリユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6310604A JPH08166027A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | クラッチ内蔵形プーリユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6310604A JPH08166027A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | クラッチ内蔵形プーリユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08166027A true JPH08166027A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18007263
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6310604A Pending JPH08166027A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | クラッチ内蔵形プーリユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08166027A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1138969A1 (en) * | 2000-03-28 | 2001-10-04 | Nsk Ltd | Rotation transmitting device incorporating one-way clutch therein |
| JP2002333061A (ja) * | 2001-05-09 | 2002-11-22 | Koyo Seiko Co Ltd | プーリユニット |
| US6513633B2 (en) | 2000-03-28 | 2003-02-04 | Nsk Ltd. | Rotation transmitting device incorporating one-way clutch therein |
| JP2003056676A (ja) * | 2002-06-25 | 2003-02-26 | Koyo Seiko Co Ltd | プーリユニット |
| US6571924B2 (en) * | 2000-11-01 | 2003-06-03 | Denso Corporation | Pulley unit |
| WO2014030484A1 (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | 日本精工株式会社 | サポート軸受付きローラクラッチ |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6310604A patent/JPH08166027A/ja active Pending
Cited By (7)
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|---|---|---|---|---|
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| CN104583628A (zh) * | 2012-08-20 | 2015-04-29 | 日本精工株式会社 | 带有支承轴承的滚柱式单向超越离合器 |
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