JP2001260270A - 紫外線遮断シート及び紫外線遮断シートの製造方法 - Google Patents

紫外線遮断シート及び紫外線遮断シートの製造方法

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JP2001260270A
JP2001260270A JP2000079030A JP2000079030A JP2001260270A JP 2001260270 A JP2001260270 A JP 2001260270A JP 2000079030 A JP2000079030 A JP 2000079030A JP 2000079030 A JP2000079030 A JP 2000079030A JP 2001260270 A JP2001260270 A JP 2001260270A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線遮断効果が高く、紫外線による疾病を
予防し、負電荷が空間に効率良く供給される紫外線遮断
シート及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 基材1の一面に、Al若しくは負に帯電
したAlと、負に帯電したSi若しくはSiOx (0<
x≦2)との混合物、及び負に帯電した火山灰を蒸着さ
せて蒸着層2を形成し、紫外線遮断シート11を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を遮断する
紫外線遮断シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
フロンによるオゾン層の破壊により、地表に到達する紫
外線の量が増加する傾向にあり、その人体への影響が社
会問題となっている。皮膚に紫外線を浴びることによ
り、日焼け、火傷及び日光アレルギー等の急性病変、並
びに日光性角化症、基底細胞癌、黒色腫、偏平上皮癌、
色素斑及び色素性母斑等の慢性病変が生じることが知ら
れている。また、眼に対する影響も大きく、光線角膜炎
及び光線結膜炎等の急性病変、並びに白内障等の慢性病
変が生じる。そして、紫外線を浴びることにより、免疫
に関わるランゲルハンス島に影響が及び、全身的に免疫
の機能低下が生じる。従って、日光浴をしたために、カ
ゼ及びヘルペスが発症しやすくなるという大きな問題が
生じている。
【0003】紫外線には、321〜400nmの波長の
A領域紫外線と、281nm〜320nmの波長のB領
域紫外線と、1〜280nmの波長のC領域紫外線とが
ある。A領域紫外線は、大量に浴びるとDNAに傷が付
き、皮膚の老化が早まる。B領域紫外線は、皮膚癌及び
白内障を引き起こす、免疫力を低下させるという影響を
及ぼす。C領域紫外線は、皮膚癌及び白内障を引き起こ
す、免疫力を低下させるという影響を及ぼし、最も危険
であり、殺菌光線と呼ばれている。
【0004】以上のような紫外線による悪影響を避ける
ために、サングラス、つばの広い帽子及び長袖の着用が
推奨され、サンスクリーンローション等のクリームの使
用が勧められている。しかし、クリーム等の有効時間は
4時間程度であり、サングラス、帽子及び長袖等を着用
しても限界があり、また、車中でのこれらの着用は暑苦
しいため、困難であった。また、車は走行している場
合、車体と大気との摩擦により車内が正に帯電し(700
〜1000V)ている。空中に正の静電気が多く存在する場
合、人体において血液及びリンパ液等の体液、並びに気
の流れが悪くなり、血圧上昇、血糖増加、血管収縮及び
利尿抑制等の生体作用が生じることが知られている。そ
の結果、眠気及び肩こりが生じたりする。正の静電気は
運転者の健康障害を誘発するのみならず、自動車事故の
原因となる可能性もある。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、負に帯電したAl、Si、SiOx (0<x≦
2)及び火山灰の中から1又は複数を選択し、蒸着させ
た蒸着層を含むことにより、紫外線遮断効果が高く、紫
外線による疾病を予防し、負電荷が空間に効率良く供給
される紫外線遮断シートを提供することを目的とする。
ここで、負に帯電するとは、負電荷を与えられること、
負の静電気を帯びることを意味し、マイナスイオン化と
もいう。また、Siの酸化物としては、SiO 2 又はS
iOだけでなく、xとして小数点付きの酸化物もあり、
この存在は永見剛一が著した「SiO蒸着膜の性質」と
いう研究論文で明らかにされている。
【0006】そして、本発明は、蒸着用材を、負に帯電
した石英坩堝に所定時間投入する第1工程と、ガラス管
に、負に帯電した粒状又は粉末状のSi又はSiOx
封入された静電気軽減除去手段を地中に埋設した場所
で、前記第1工程で処理された蒸着用材を所定時間焼成
する第2工程とを含むことにより、負電荷が蒸着用材に
移行して、蒸着用材が確実に負電荷を帯びた状態になる
紫外線遮断シートの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】さらに、本発明は、第2工程で得られたS
i又はSiOx (0<x≦2)と、Al又は前記第2工
程で得られたAlとを混合して所定時間加熱し、混合蒸
着用材を得る工程を含むことにより、さらに紫外線遮断
効果が高く、負電荷を効率良く供給することができる紫
外線遮断シートの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る紫外線遮
断シートは、基材と、負に帯電した蒸着用材を蒸着させ
て形成した少なくとも1層の蒸着層とを含む積層構造を
有していることを特徴とする。
【0009】第2発明に係る紫外線遮断シートは、第1
発明において、前記蒸着用材が、Al、Si、SiOx
(0<x≦2)及び火山灰の中から1又は複数を選択し
たものであることを特徴とする。
【0010】第3発明に係る紫外線遮断シートは、第1
又は第2発明において、前記基材と前記蒸着層とで構成
される積層材を複数貼り合わせてなることを特徴とす
る。
【0011】第4発明に係る紫外線遮断シートは、第1
乃至第3発明のいずれかにおいて、Al若しくは負に帯
電したAlと、負に帯電したSi若しくはSiOx (0
<x≦2)との混合物、及び負に帯電した火山灰を蒸着
させて形成した蒸着層を含むことを特徴とする。
【0012】第5発明に係る紫外線遮断シートの製造方
法は、蒸着用材を、負に帯電した石英坩堝に所定時間投
入する第1工程と、ガラス管に、負に帯電した粒状又は
粉末状のSi又はSiOx (0<x≦2)が封入された
静電気軽減除去手段を地中に埋設した場所で、前記第1
工程で処理された蒸着用材を所定時間焼成する第2工程
とを含むことを特徴とする。
【0013】第6発明に係る紫外線遮断シートの製造方
法は、第5発明において、前記第2工程で得られたSi
又はSiOx (0<x≦2)と、Al又は前記第2工程
で得られたAlとを混合して所定時間加熱し、混合蒸着
用材を得る工程を含むことを特徴とする。
【0014】第7発明に係る紫外線遮断シートの製造方
法は、第6発明において、前記混合蒸着用材、及び前記
第2工程で得られた火山灰を蒸着させて蒸着層を形成す
る工程を含むことを特徴とする。
【0015】本発明の紫外線遮断シートは負に帯電した
蒸着用材を蒸着させて形成した蒸着層を含んでおり、そ
のメカニズムは解明されていないが、この紫外線遮断シ
ートを使用することによって、後述するように、A領域
紫外線及びB領域紫外線ともに顕著にカットされること
が実験により確認されている。特に、Al若しくは負に
帯電したAlと、負に帯電したSi若しくはSiO
x (0<x≦2)との混合物、及び負に帯電した火山灰
を蒸着させて形成した蒸着層を含む場合、その効果は著
しい。従って、本発明の紫外線遮断シートを車及び部屋
の窓、並びにサングラスに貼付したり、本発明の紫外線
遮断シートを用いて衣服及び帽子を形成することによ
り、人体が浴びる紫外線の量を大幅にカットにして、種
々の疾病を予防することが可能になる。
【0016】そして、本発明の紫外線遮断シートは、前
記蒸着層から負電荷が効率よく供給されて、空間に帯電
していた正の静電気を略零にし、さらには負の静電気を
帯電させることが可能になる。従って、正の静電気によ
る悪影響を回避することができる。負電荷が人体に多く
供給されることにより、体液等の流れが良くなり、血圧
下降、血糖減少、血管拡張及び利尿促進等の生体作用が
生じて細胞が活性化される。その結果、肩こり等の症状
が和らぐ、眠気が防止される、森林浴を行ったときのよ
うな爽快感が得られる等の良好な効果が得られる。
【0017】第5発明の紫外線遮断シートの製造方法に
おいては、蒸着用材を、負電荷を与えられた石英坩堝に
投入し、さらに静電気軽減除去手段が地中に埋設された
場所で焼成するので、負電荷が蒸着用材に移行して、蒸
着用材は確実に負電荷を帯びた状態になる。第6発明の
紫外線遮断シートの製造方法においては、第2工程で得
られたSi又はSiOx (0<x≦2)と、Al又は前
記第2工程で得られたAlとを混合して所定時間加熱
し、混合蒸着用材を得る工程を含むので、さらに紫外線
遮断効果が高く、負電荷を効率良く供給することができ
る紫外線遮断シートを製造することができる。第7発明
の紫外線遮断シートの製造方法においては、前記混合蒸
着用材及び負に帯電した火山灰を蒸着させて形成するの
で、得られた紫外線遮断シートの紫外線遮断効果が著し
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に
係る紫外線遮断シートの構造を示す拡大断面図である。
図に示すように、紫外線遮断シート11は2層構造を有
しており、基材1の一面に蒸着層2が積層されている。
基材1は織布、不織布、紙、又はPET(ポリエチレン
テレフタレート)等のプラスチックからなるフィルム、
シート、ネット又はチップで形成されている。蒸着層2
は、負に帯電したAl、負に帯電したSi及び負に帯電
したSiO2 の混合物と、負に帯電した火山灰とを蒸着
させて形成している。ここで、火山灰とは、火山から噴
出した溶岩及び砕セツ物をいう。
【0019】以下に、紫外線遮断シート11の製造方法
について説明する。図2は、本発明に係る紫外線遮断シ
ート11の製造に適用する負電荷付与装置を示す斜視図
である。負電荷付与装置は、石英坩堝5、銅板6、コー
ド7、及び静電気軽減除去装置8を備えたものである。
静電気軽減除去装置8は、特開平11−87086号公
報に開示されたものである。開口面の内径が略40c
m、高さが略40cmの石英坩堝5の開口側外縁部及び
底部が、それぞれ銅板6及びコード7を介して静電気軽
減除去装置8に接続されている。静電気軽減除去装置8
を作動させ、石英坩堝5に負電荷を3時間程度供給し、
石英坩堝5から正の静電気を十分に除去した後、Si純
度が99.5%のメタルシリコン10(粒径:0.2〜2m
m)1kgを、開口側から石英坩堝5に投入し、静電気
除去軽減装置8を作動させた状態で、所定時間放置し、
メタルシリコン10に負電荷を付与する。
【0020】次に、前記メタルシリコン10を焼成す
る。図3は、メタルシリコン10を焼成する建物及び敷
地を示す側面図であり、図4はその平面図である。10
0坪の敷地12の中央部に、建物21(底面3.6m×
9.0m)が建てられている。敷地12の四隅と中央
(建物21の中央)には、地下5mの深さに、イオン棒
9がその長手方向を上下方向に一致させて、埋設されて
いる。イオン棒9は特開平9−220288号公報に開
示されており、長さ1.5m、直径8cmのガラス管9
1に、粒状又は粉末状の5〜6kgのSi92を封入、
密閉したものである。Si92は、前記メタルシリコン
10と同様にして、負電荷を付与されている。建物21
の中央部には電気炉13が配置されている。
【0021】前記石英坩堝5に投入したメタルシリコン
10を石英坩堝5から陶器製の坩堝14に移し、これを
電気炉13に入れ、1200℃で、30分〜2時間焼成
する。坩堝14は、直径30cm、高さ20cmであ
る。この坩堝14も石英坩堝5と同様にして予め負電荷
付与されている。そして、メタルシリコン10と同様
に、Al及び珪砂(SiO2 )についても負電荷付与及
び焼成を行う。なお、イオン棒9のガラス管91の長さ
及び直径、並びにSi92の量は、建物21及び敷地1
2の大きさ等により適宜選択すればよい。イオン棒9の
埋設位置、深さ及びその個数も、建物21及び敷地12
の大きさ及び形状等を考慮して適宜選択する。そして、
この実施形態においては、ガラス管91にSi92を封
入しているが、SiOx を封入してもよい。この場合、
xは、1.0<x≦2.0であるのが好ましい。
【0022】次に、上述のように負電荷付与及び焼成さ
れたAlを1kgと、メタルシリコン10を1kgとを坩堝
14に投入し、建物21内に配置した電気炉13に入
れ、920℃で30〜40分加熱する。そして、坩堝1
4のスラッジを捨て、負電荷付与及び焼成を行った珪砂
1kgを投入して、再度、920℃で30〜40分加熱
し、Al・Si混合蒸着用材を得る。同様にして火山灰
蒸着用材も得る。火山灰蒸着用材は、静電気軽減除去装
置8を用いて処理された火山灰を電気炉13に投入して
1200℃で5時間加熱することにより得られる。
【0023】Al・Si混合蒸着用材及び火山灰蒸着用
材それぞれについて、蛍光X線分析法により分析を行っ
た結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上述のようにして得られたAl・Si混合
蒸着用材及び火山灰蒸着用材を、誘導加熱方式の真空蒸
着法により、PETからなるフィルム状の基材1の一面
に蒸着させて、5nmの膜厚の蒸着層2を形成する。図
5は、この蒸着に用いる蒸着機30を示す斜視図、図6
は、蒸着機30を示す平面図である。蒸着機30は
(株)日本真空製であり、蒸着室31とコンプレッサ及
び駆動装置32とを備えている。蒸着室31は、図2と
同一の静電気軽減除去装置8にコード7を介して接続さ
れており、蒸着室31は負電荷付与されている。蒸着室
31の四隅と略中央部には、イオン棒9と同様に、粒状
又は粉末状の負に帯電したSi34を封入、密閉した、
底面の直径30cm、高さ30cmの円錐状のガラス容
器33(特許第2893249号)が配置されている。
この蒸着室31にAl・Si混合蒸着用材及び火山灰蒸
着用材を投入し、真空度10-4hPa、1400℃にて
蒸着を行った。
【0026】上記と同様にして、火山灰蒸着用材を基材
1に蒸着させて火山灰シートを形成し、メタルシリコン
10を負電荷付与及び焼成して得られたSi蒸着用材を
基材1に蒸着させてSiシートを形成し、珪砂を負電荷
付与及び焼成して得られたSiO2 蒸着用材を基材1に
蒸着させてSiO2 シートを形成した。次に、本発明の
紫外線遮断シート11の紫外線遮断効果を測定した結果
について示す。その結果を次の表2乃至表4に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】表2乃至表4中、「イ」はシートなし、
「ロ」はセロファン、「ハ」は前記火山灰シート、
「ニ」は前記SiO2 シート、「ホ」は前記Siシー
ト、「ヘ」は火山灰シートとSiO2 シートとを2層に
重ねたもの、「ト」は火山灰シートとSiシートとを2
層に重ねたもの、「チ」はSiO2 シートとSiシート
とを2層に重ねたもの、「リ」は前記Al・Si混合蒸
着用材及び火山灰蒸着用材を蒸着させた図1の紫外線遮
断シート11を示す。測定場所の(1)は大阪府茨木市
内の住宅地、(2)は大阪府茨木市内で前記敷地12と
同様にイオン棒9を地下の四隅と中央部に埋設した場
所、(3)は大阪府豊中市の住宅地、(4)は大阪府豊
中市内で前記敷地12と同様にイオン棒9を地下の四隅
と中央部に埋設した場所、(5)は豊中市内の(4)と
は別の場所でイオン棒9を地下の四隅と中央部に埋設し
た場所を示す。
【0031】それぞれの場所において、「イ」〜「リ」
のシートを透過した後のA紫外線(A領域紫外線)及び
B紫外線(B領域紫外線)を、(株)堀場製作所製のエ
ネルギー分散型エックス線分析装置EMAX−5770
により複数回、測定した。そして、紫外線遮断効果を示
す指標としてB/Aを求めた。表2乃至表4より、本発
明の紫外線遮断シート11は紫外線遮断効果が高く、特
に「リ」のシートの場合は、B/Aが0.00にまで減
じたことが判る。以下、2つのシートを重ねた「ヘ」〜
「チ」、単独のシートである「ハ」〜「ホ」の順に紫外
線遮断効果が良好である。測定場所間では、地下にイオ
ン棒9を埋設した(2)、(4)及び(5)が紫外線遮
断シート11とイオン棒9との相乗効果によって、地下
に埋設しなかった(1)及び(3)より紫外線遮断効果
が大きくなっているのが判る。
【0032】図7は、本発明の他の紫外線遮断シート1
1の構造を示す拡大断面図である。以下に、それぞれの
紫外線遮断シート11の構造を説明する。図7(a)
は、基材1の一面に、前記Al・Si混合蒸着用材を蒸
着させて第1蒸着層22を形成し、第1蒸着層22の表
面に、さらに負電荷付与及び焼成を行ったSi又はSi
x (0<x≦2)を蒸着させて第2蒸着層23を形成
したものである。図7(b)は、基材1の一面に第1蒸
着層22を形成し、基材1の他面に第2蒸着層23を形
成したものである。図7(c)は、図7(b)の第1蒸
着層22の表面に、さらに第2蒸着層23を形成したも
のである。
【0033】図7(d)は、一面に第1蒸着層22を形
成した基材1の他面と、一面に第2蒸着層23を形成し
た基材1の他面とを、合成樹脂系の接着材4により貼り
合わせたものである。図7(e)は、図7(d)の第1
蒸着層22の表面に、第2蒸着層23をさらに形成した
ものである。図7(f)は、基材1の一面に形成した第
1蒸着層22の表面と、基材1の一面に形成した第2蒸
着層23の表面とを、接着材4により貼り合わせたもの
である。これらの紫外線遮断シート11は、上述した同
様の方法で蒸着されており、いずれの紫外線遮断シート
11を用いても、上述と同様の効果が得られる。
【0034】なお、この実施の形態においては、Al・
Si混合蒸着用材を蒸着させて第1蒸着層22を形成し
た場合につき説明しているが、Si等を混合せずにAl
単独の層を形成することにしてもよい。但し、混合蒸着
用材を蒸着させた方が、より多く負電荷を供給すること
ができる。また、この実施の形態においては、基材1に
第1蒸着層22を形成した上に第2蒸着層23を形成さ
せる場合につき説明しているが、これに限定されるもの
ではなく、基材1に第2蒸着層23を形成した上に第1
蒸着層22を形成させることにしてもよい。但し、基材
1に第1蒸着層22を形成し、この上に第2蒸着層23
を形成させる場合の方が、より静電気軽減除去効果が高
いことが実験により確認されている。
【0035】以上のように、本発明の紫外線遮断シート
11を使用することにより、A紫外線及びB紫外線とも
に顕著にカットされるので、本発明の紫外線遮断シート
11を車及び部屋の窓、並びにサングラスに貼付した
り、本発明の紫外線遮断シート11を用いて衣服及び帽
子を形成することにより、人体が浴びる紫外線の量を大
幅にカットにして、種々の疾病を予防することが可能に
なる。
【0036】そして、本発明の紫外線遮断シート11
は、負に帯電した蒸着用材を蒸着させて形成した蒸着層
2(22)を含むので、この蒸着層2(22)から負電
荷が効率よく供給されて、空間に帯電していた正の静電
気を略零にし、さらには負の静電気を帯電させることが
可能になる。従って、正の静電気による悪影響を回避す
ることができる。負電荷が人体に多く供給されることに
より、体液等の流れが良くなり、血圧下降、血糖減少、
血管拡張及び利尿促進等の生体作用が生じて細胞が活性
化される。その結果、肩こり等の症状が和らぐ、眠気が
防止される、森林浴を行ったときのような爽快感が得ら
れる等の良好な効果が得られる。
【0037】なお、前記実施の形態においては、誘導加
熱方式の真空蒸着法等により蒸着させた場合につき説明
しているがこれに限定されるものではなく、電子ビーム
加熱式巻取り式真空蒸着法等の他の蒸着方法により蒸着
させることにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の紫外線
遮断シートは負に帯電した蒸着用材を蒸着させて形成し
た蒸着層を含んでおり、この紫外線遮断シートを使用す
ることにより、A紫外線及びB紫外線ともに顕著にカッ
トすることができる。従って、本発明の紫外線遮断シー
トを車及び部屋の窓、並びにサングラスに貼付したり、
本発明の紫外線遮断シートを用いて衣服及び帽子を形成
することにより、人体が浴びる紫外線の量を大幅にカッ
トにして、種々の疾病を予防することが可能になる。
【0039】そして、本発明の紫外線遮断シートは、前
記蒸着層から負電荷が効率よく供給されて、空間に帯電
していた正の静電気を略零にし、さらには負の静電気を
帯電させることが可能になる。従って、正の静電気によ
る悪影響を回避することができる。負電荷が人体に多く
供給されることにより、体液等の流れが良くなり、血圧
下降、血糖減少、血管拡張及び利尿促進等の生体作用が
生じて細胞が活性化される。その結果、肩こり等の症状
が和らぐ、眠気が防止される、森林浴を行ったときのよ
うな爽快感が得られる等の良好な効果が得られる。
【0040】第5発明の紫外線遮断シートの製造方法に
おいては、蒸着用材を、負電荷を与えられた石英坩堝に
投入し、さらに静電気軽減除去手段が地中に埋設された
場所で焼成するので、負電荷が蒸着用材に移行して、蒸
着用材は確実に負電荷を帯びた状態になる。第6発明の
紫外線遮断シートの製造方法においては、第2工程で得
られたSi又はSiOx (0<x≦2)と、Al又は前
記第2工程で得られたAlとを混合して所定時間加熱
し、混合蒸着用材を得る工程を含むので、さらに紫外線
遮断効果が高く、負電荷を効率良く供給することができ
る紫外線遮断シートを製造することができる。第7発明
の紫外線遮断シートの製造方法においては、前記混合蒸
着用材及び負に帯電した火山灰を蒸着させて形成するの
で、得られた紫外線遮断シートの紫外線遮断効果は著し
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紫外線遮断シートの構造を示す拡
大断面図である。
【図2】本発明に係る紫外線遮断シートの製造に適用す
る負電荷付与装置を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る紫外線遮断シートの製造方法にお
いて、Siの焼成、AlとSiとの混合物の加熱に使用
する建物及び敷地を示す側面図である。
【図4】本発明に係る紫外線遮断シートの製造方法にお
いて、Siの焼成、AlとSiとの混合物の加熱に使用
する建物及び敷地を示す平面図である。
【図5】本発明に係る紫外線遮断シートの製造に適用す
る蒸着機を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る紫外線遮断シートの製造に適用す
る蒸着機を示す平面図である。
【図7】本発明に係る他の紫外線遮断シートの構造を示
す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 蒸着層 5 石英坩堝 6 銅板 7 コード 8 静電気軽減除去装置 9 イオン棒 30 蒸着機
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z C23C 14/10 C23C 14/10 14/14 14/14 D 14/24 14/24 E G02B 5/22 G02B 5/22 G02C 7/10 G02C 7/10 // C08J 5/18 C08J 5/18 C08L 67:02 C08L 67:02 Fターム(参考) 2H006 BE05 2H048 CA05 CA09 CA13 CA18 CA20 CA27 4C053 EE11 EE20 4F100 AA17B AA20B AB10B AB11B AC00B AK01A AK41 AR00B AT00A BA02 EH66B GB66 GB90 JD09B 4K029 AA11 AA25 BA35 BA43 BA44 BA46 BA64 BB02 BC07 BD00 CA01 DB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、負に帯電した蒸着用材を蒸着さ
    せて形成した少なくとも1層の蒸着層とを含む積層構造
    を有していることを特徴とする紫外線遮断シート。
  2. 【請求項2】 前記蒸着用材は、Al、Si、SiOx
    (0<x≦2)、及び火山灰の中から1又は複数を選択
    したものである請求項1記載の紫外線遮断シート。
  3. 【請求項3】 前記基材と前記蒸着層とで構成される積
    層材を複数貼り合わせてなる請求項1又は2記載の紫外
    線遮断シート。
  4. 【請求項4】 Al若しくは負に帯電したAlと、負に
    帯電したSi若しくはSiOx (0<x≦2)との混合
    物、及び負に帯電した火山灰を蒸着させて形成した蒸着
    層を含む請求項1乃至3のいずれかに記載の紫外線遮断
    シート。
  5. 【請求項5】 蒸着用材を、負に帯電した石英坩堝に所
    定時間投入する第1工程と、 ガラス管に、負に帯電した粒状又は粉末状のSi又はS
    iOx (0<x≦2)が封入された静電気軽減除去手段
    を地中に埋設した場所で、前記第1工程で処理された蒸
    着用材を所定時間焼成する第2工程とを含むことを特徴
    とする紫外線遮断シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2工程で得られたSi又はSiO
    x (0<x≦2)と、Al又は前記第2工程で得られた
    Alとを混合して所定時間加熱し、混合蒸着用材を得る
    工程を含む請求項5記載の紫外線遮断シートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記混合蒸着用材、及び前記第2工程で
    得られた火山灰を蒸着させて蒸着層を形成する工程を含
    む請求項6記載の紫外線遮断シートの製造方法。
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