JP2001089842A - 静電気除去材及びその製造方法 - Google Patents

静電気除去材及びその製造方法

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JP2001089842A
JP2001089842A JP26634199A JP26634199A JP2001089842A JP 2001089842 A JP2001089842 A JP 2001089842A JP 26634199 A JP26634199 A JP 26634199A JP 26634199 A JP26634199 A JP 26634199A JP 2001089842 A JP2001089842 A JP 2001089842A
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邦明 ▲高▼松
Kuniaki Takamatsu
Shigeko Ohara
成子 大原
Rie Zen
理恵 全
Naho Zen
奈穂 全
Tomoo Zen
智穂 全
Yasusuke Zen
泰佑 全
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気除去対象物に帯電していた正の静電気
を除去し、マイナスイオンを効率良く供給することがで
きる静電気除去材を提供する。 【解決手段】 基材1の一面に、マイナスイオン化した
Si又はSiOx(0<x≦2)を真空蒸着法により蒸
着させてSi層3を形成し、基材1の他面にAlとマイ
ナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦2)との
混合物を真空蒸着法により蒸着させてAl・Si混合層
2を形成し、Al・Si混合層2の表面にさらにSi層
3を形成して静電気除去材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正の静電気を軽減
除去する静電気除去材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電気が生じると、帯電した粉体、繊
維、シート等の物質が他の物体に付着したりからみつい
たりする力学的障害が生じる。また、静電気が放電する
際に可燃物質、爆発性物質が着火し、火災、爆発を引き
起こすこともある。また、静電気は半導体部品をはじめ
とする精密機器における破損、誤動作、品質低下の原因
ともなる。
【0003】人体が帯電した場合は、接地導体に接触放
電する際に電撃を感じる。また、空中にプラスイオンが
多く存在する場合、人体において血液及びリンパ液等の
体液、並びに気の流れが悪くなり、血圧上昇、血糖増
加、血管収縮及び利尿抑制等の生体作用が生じることが
知られている。その結果、細胞の活性が減じ、人は興奮
しやすくなり、不快感があり、不眠になり、食欲が減退
する等の症状が現れ、美容上のトラブル、健康障害及び
疾病が誘発される。
【0004】例えば、自動車が走行している場合、車体
と大気との摩擦により車内が正に帯電し(700〜1000
V)、これにより運転者は眠気を誘われる。従って、運
転者の健康障害を誘発するのみならず、静電気は自動車
事故の原因となる可能性もある。自動車に限らず、生活
環境の中には静電気を発生するものは多くあり、流体が
存在するものにおいては多くの場合、静電気が発生す
る。身近なものとしては、電子線を使用する画像形成機
器(テレビ受像機、ディスプレイ装置等)及び蛍光灯
類、液体及び気体が内部を流れるエアコンディショナ等
の電気機器、並びに石油又はガス等の流体を使用した器
具(ヒータ等)が挙げられる。これら家庭用品によって
人体が静電気に曝される機会は非常に多い。
【0005】このような静電気を除去軽減する方法とし
ては、物体の導電性を高めて電荷を迅速に逃す方法(例
えば一端が地中に埋め込まれたアース線に接続する方
法)、発生した電荷にアイソトープ、交流コロナ放電を
利用した除電器で異極性のイオンを供給しこれを中和す
る方法、空中放電する方法等がある。また、プラスの静
電気を中和し、又はマイナスに転じさせて美容上のトラ
ブル、健康障害及び疾病の発生を防止するために、マイ
ナスイオンが発生する機能が付加された種々の機器等が
開発されている。例えば、空気清浄機、寝具(布団、
枕)、衣類等である。マイナスイオンが多く存在する場
合には、人体において体液及び気の流れが良くなり、血
圧下降、血糖減少、血管拡張及び利尿促進等の生体作用
が生じて細胞が活性化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では静電気を完全除去することは困難であり、まし
て正の静電気を負に転じるには大がかりな装置が必要で
あった。また、後者の機器等からは大気中にマイナスイ
オンが拡散し、人体に直接作用するマイナスイオンの量
は少なく、十分に機能していないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、A
l、又はAlとマイナスイオン化したSi若しくはSi
Oxとの混合物を蒸着させて形成したAl層又はAl・
Si混合層と、マイナスイオン化したSi又はSiOx
を蒸着させて形成したSi層とを含むことにより、装置
を必要とすることなく、静電気除去対象物に帯電してい
た正の静電気がAl層又はAl・Si混合層に流れ、S
i層からマイナスイオンが静電気除去対象物に効率良く
供給される静電気除去材を提供することを目的とする。
そして、本発明は、マイナスイオン化したSi又はSi
Oxを蒸着させてSi層を形成する工程と、Alとマイ
ナスイオン化したSi若しくはSiOxとの混合物を加
熱して得られたAl・Si混合蒸着用材を蒸着させてA
l・Si混合層を形成する工程とを含むことにより、静
電気除去対象物から正の静電気を除き、マイナスイオン
を効率良く供給することができる静電気除去材の製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の静電気除去材
は、基材の一面に、Al、又はAlとマイナスイオン化
したSi若しくはSiOx(0<x≦2)との混合物を
蒸着させて蒸着層を形成し、該蒸着層の表面に、マイナ
スイオン化したSi又はSiOx(0<x≦2)を蒸着
させてあることを特徴とする。第2発明の静電気除去材
は、基材の一面に、マイナスイオン化したSi又はSi
Ox(0<x≦2)を蒸着させてSi層を形成し、前記
基材の他面に、Al、又はAlとマイナスイオン化した
Si若しくはSiOx(0<x≦2)との混合物を蒸着
させて、Al層又はAl・Si混合層を形成してあるこ
とを特徴とする。第3発明の静電気除去材は、第2発明
において、前記Al層又はAl・Si混合層の表面に、
マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦2)
をさらに蒸着させてあることを特徴とする。
【0008】第4発明の静電気除去材は、一面に、A
l、又はAlとマイナスイオン化したSi若しくはSi
Ox(0<x≦2)との混合物を蒸着させてAl層又は
Al・Si混合層を形成した基材の他面と、一面に、マ
イナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦2)を
蒸着させてSi層を形成した他の基材の他面とを接着し
てあることを特徴とする。第5発明の静電気除去材は、
第4発明において、前記Al層又はAl・Si混合層の
表面に、マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<
x≦2)をさらに蒸着させてあることを特徴とする。第
6発明の静電気除去材は、基材の一面に、Al、又はA
lとマイナスイオン化したSi若しくはSiOx(0<
x≦2)との混合物を蒸着させて形成した蒸着層の表面
と、他の基材の一面に、マイナスイオン化したSi又は
SiOx(0<x≦2)を蒸着させて形成した蒸着層の
表面とを接着してあることを特徴とする。
【0009】第7発明の静電気除去材の製造方法は、S
i又はSiOx(0<x≦2)を、マイナスイオン化さ
れた石英坩堝に所定時間投入し、ガラス管に、マイナス
イオン化された粒状又は粉末状のSi又はSiOx(0
<x≦2)が封入された負電荷付与手段を地中に埋設し
た場所で、所定時間焼成する工程と、焼成した前記Si
又はSiOxと、Alとを混合し、前記負電荷付与手段
を地中に埋設した場所で所定時間加熱し、Al・Si混
合蒸着用材を得る工程と、基材の一面に、前記Al・S
i混合蒸着用材を蒸着させて蒸着層を形成する工程と、
前記蒸着層の表面に、前記Si又はSiOxを蒸着させ
て蒸着層をさらに形成する工程とを含むことを特徴とす
る。第8発明の静電気除去材の製造方法は、第7発明に
おいて、前記基材の他面に、前記Si又はSiOxを蒸
着させて蒸着層を形成する工程を含むことを特徴とす
る。
【0010】ここで、マイナスイオン化とは、負電荷を
与えられることを意味する。本発明の静電気除去材にお
いては、マイナスイオン化したSi又はSiOx、及び
電気良導性を有したAlを含むので、静電気除去対象物
に帯電していた正の静電気がAl層又はAl・Si混合
層に流れ、Si層からマイナスイオンが効率よく供給さ
れ、静電気除去対象物に帯電していた正の静電気を略零
に、さらには負の静電気に変化させることが可能であ
る。従って、正の静電気による悪影響を回避することが
できる。また、マイナスイオンが生体に多く供給される
ことにより、体液等の流れが良くなり、血圧下降、血糖
減少、血管拡張及び利尿促進等の生体作用が生じて細胞
が活性化される。
【0011】本発明の静電気除去材の製造方法において
は、Si又はSiOxを、負電荷を与えられた石英坩堝
に投入し、さらに負電荷付与手段が埋設された場所で焼
成するので、負電荷がSi又はSiOxに移行して、S
i又はSiOxは確実に負電荷を帯びた状態になる。こ
の負電荷を帯びたSi又はSiOxを蒸着させ、このS
i又はSiOxとAlとの混合物からなるAl・Si混
合蒸着用材を蒸着させて、静電気除去材を製造するの
で、静電気除去材からマイナスイオンが効率良く供給さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に
係る静電気除去材を示す拡大構造断面図である。図1
(a)は、織布、不織布、紙、又はPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)等のプラスチックからなるフィル
ム、シート、ネット又はチップ状の基材1の一面に、A
lとマイナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦
2)との混合物を蒸着させてAl・Si混合層2を形成
し、Al・Si混合層2の表面に、さらにマイナスイオ
ン化したSi又はSiOx(0<x≦2)を蒸着させて
Si層3を形成したものである。図1(b)は、基材1
の一面に、Alとマイナスイオン化したSi又はSiO
x(0<x≦2)との混合物を蒸着させてAl・Si混
合層2を形成し、基材1の他面に、マイナスイオン化し
たSi又はSiOx(0<x≦2)を蒸着させてSi層
3を形成したものである。図1(c)は、図1(b)の
Al・Si混合層2の表面に、マイナスイオン化したS
i又はSiOx(0<x≦2)を蒸着させてSi層3を
形成したものである。
【0013】図1(d)は、一面にAlとマイナスイオ
ン化したSi又はSiOx(0<x≦2)との混合物を
を蒸着させてAl・Si混合層2を形成した基材1の他
面と、一面にマイナスイオン化したSi又はSiOx
(0<x≦2)を蒸着させてSi層3を形成した基材1
の他面とを、合成樹脂系の接着材4により貼り合わせた
ものである。図1(e)は、図1(d)のAl・Si混
合層2の表面に、マイナスイオン化したSi又はSiO
x(0<x≦2)を蒸着させてSi層3をさらに形成し
たものである。図1(f)は、基材1の一面に、Alと
マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦2)
との混合物を蒸着させて形成したAl・Si混合層2の
表面と、基材1の一面に、マイナスイオン化したSi又
はSiOx(0<x≦2)を蒸着させて形成したSi層
3の表面とを、接着材4により貼り合わせたものであ
る。
【0014】図2は、本発明に係る静電気除去材の製造
に適用するマイナスイオン化装置を示す斜視図である。
マイナスイオン化装置は、石英坩堝5、銅板6、コード
7、及び静電気軽減除去装置8を備えたものである。静
電気軽減除去装置8は、特開平11−87086号公報
に開示されたものである。開口面の内径が略40cm、
高さが略40cmの石英坩堝1の開口側外縁部及び底部
が、それぞれ銅板6及びコード7を介して静電気軽減除
去装置8に接続されている。静電気軽減除去装置8を作
動させ、石英坩堝5にマイナスイオンを3時間程度供給
し、石英坩堝5から正の静電気を十分に除去した後、S
i純度が99.5%のメタルシリコン10(粒径:0.2〜
2mm)1kgを、開口側から石英坩堝5に投入し、静
電気除去軽減装置8を作動させた状態で、所定時間放置
し、メタルシリコンをマイナスイオン化させる。
【0015】次に、前記メタルシリコンを焼成する。図
3は、メタルシリコン10を焼成する建物及び敷地を示
す側面図であり、図4はその平面図である。100坪の
敷地12の中央部に、建物11(底面3.6m×9.0
m)が建てられている。敷地12の四隅と中央(建物1
1の中央)には、地下5mの深さに、イオン棒9がその
長手方向を上下方向に一致させて、埋設されている。イ
オン棒9は特開平9−220288号公報に開示されて
おり、長さ1.5m、直径8cmのガラス管91に、粒
状又は粉末状の5〜6kgのSi92を封入、密閉した
ものである。Si92は、前記メタルシリコンと同様に
して、マイナスイオン化されている。建物11の中央部
には電気炉13が配置されている。
【0016】前記石英坩堝5に投入したメタルシリコン
10を石英坩堝5から陶器製の坩堝14に移し、これを
電気炉13に入れ、1200℃で、30分〜2時間焼成
する。坩堝14は直方体状であり、底面30cm×30
cm、高さ20cmである。この坩堝14も石英坩堝5
と同様にして予めマイナスイオン化されている。なお、
イオン棒9のガラス管91の長さ及び直径、並びにSi
92の量は、建物11及び敷地12の大きさ等により適
宜選択すればよい。イオン棒9の埋設位置、深さ及びそ
の個数も、建物11及び敷地12の大きさ及び形状等を
考慮して適宜選択する。そして、この実施形態において
は、ガラス管91にSi92を封入しているが、SiO
xを封入してもよい。この場合、xは、1.0<x≦
2.0であるのが好ましい。
【0017】次に、Al1kgとメタルシリコン10 1
kgとを坩堝14に投入し、建物11内に配置した電気炉
13に入れ、920℃で30〜40分加熱する。そし
て、坩堝14内のスラッジを捨て、メタルシリコン10
と同様にしてマイナスイオン化及び焼成を行った珪砂1
kgを投入して、再度、920℃で30〜40分加熱し、
Al・Si混合蒸着用材を得る。
【0018】Al原材料及びAl・Si混合蒸着用材そ
れぞれについて、蛍光X線分析法により分析を行った結
果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】前記基材1の一面に、前記Al・Si混合
蒸着用材を使用した電子ビーム加熱式巻取り式真空蒸着
法によりAl・Si混合層2を形成し、該Al・Si混
合層2の表面に、前記メタルシリコン10を使用した電
子ビーム加熱式巻取り式真空蒸着法によりさらにSi層
3を形成することにより、図1(a)の静電気除去材が
得られる。前記基材1の一面に、前記メタルシリコン1
0を使用した電子ビーム加熱式巻取り式真空蒸着法によ
りSi層3を形成し、基材1の他面に、前記Al・Si
混合蒸着用材を使用した電子ビーム加熱式巻取り式真空
蒸着法によりAl・Si層2を形成することにより、図
1(b)の静電気除去材が得られる。さらに、図1
(b)のAl・Si混合層2の表面に、前記メタルシリ
コン10を使用した電子ビーム加熱式巻取り式真空蒸着
法により、Si層3をさらに形成することにより、図1
(c)の静電気除去材が得られる。
【0021】また、一面にAl・Si混合層2を形成し
た基材1の他面と、一面にSi層3を形成した基材1の
他面とを、接着材4で貼り合わせることにより、図1
(d)の静電気除去材が得られる。また、一面にAl・
Si混合層2、さらにその表面にSi層3を形成した基
材1の他面と、一面にSi層3を形成した基材1の他面
とを、接着材4で貼り合わせることにより、図1(e)
の静電気除去材が得られる。さらに、基材1の一面に形
成したAl・Si混合層2の表面と、基材1の一面に形
成したSi層3の表面とを、接着材4で貼り合わせるこ
とにより、図1(f)の静電気除去材が得られる。
【0022】本発明に係る静電気除去材は、包む、敷
く、載置する、貼付する、内在させる等、様々な形態で
の使用が可能である。この静電気除去材の適用例を以下
に示す。ここでは、図1(c)の静電気除去材を使用し
た。テレビ受像機、蛍光灯及びエアコンディショナ等の
電気機器、石油及びガス等の流体を使用した器具(ヒー
タ等)等の静電気除去対象物の表面の一部又は全部に本
発明に係る静電気除去材を貼付することにより、静電気
除去対象物に帯電していた正の静電気がAl層又はAl
・Si混合層2に流れ、Si層3からマイナスイオンが
効率よく供給されて、静電気除去対象物に帯電していた
正の静電気を略零にするか、さらには負に帯電させるこ
とができる。従って、電気機器等における誤動作防止等
の良好な効果が得られる。また、壁面に静電気除去材を
貼付することにより空気中の正の静電気が除去され、さ
らには空気中が負に帯電する。空気中にマイナスイオン
が多く存在するので、人体において体液及び気の流れが
良くなり、血圧下降、血糖減少、血管拡張及び利尿促進
等の生体作用が生じて細胞が活性化される。従って、肩
こりの症状が和らぐ、眠気が防止される、森林浴を行っ
たときのような爽快感が得られる等の良好な効果が得ら
れる。
【0023】冷蔵庫の冷蔵室又は冷凍室に、前記静電気
除去材をシート状にしたものを丸めて入れることによ
り、マイナスイオンによる抗菌、鮮度保持効果が得られ
る。中古品で正に帯電しており、冷却機能に衰えが見ら
れる冷蔵庫の冷蔵室又は冷凍室に、前記静電気除去材を
入れることにより、冷蔵庫の静電気を略零にするか、さ
らには負に帯電させることができ、冷蔵庫の冷却機能が
回復したことが確認されている。
【0024】前記静電気除去材を袋状に形成し、中に生
魚と水又は塩水とを入れることにより、魚を生かした状
態で数十時間、保存及び輸送をすることが可能になる。
25〜26cmの大きさのヒラメを40cm×30cm×2cm
の大きさの静電気除去材製の袋に入れて輸送したところ
50時間生存していたことが確認されている。水は停滞
していると正に帯電するが、この静電気除去材製の袋に
収容することにより水の帯電は零になるか、又は負に帯
電し、魚の細胞が活性化されたためと考えられる。
【0025】前記静電気除去材をネット状に形成して、
浄水器及び空気清浄器のフィルタとして用いることによ
り、マイナスイオンによる除臭及び除菌効果が得られ
る。エアコンの空気の吹き出し口のフィルタを前記静電
気除去材で構成し、吹き出し口に前記静電気除去材を短
冊状に形成したものを複数吊り下げることにより、空気
中にマイナスイオンが供給されて、冷却の効率が向上し
たことも確認されている。
【0026】前記静電気除去材をシート状に形成して、
調理中の鍋に投入することにより、マイナスイオンが供
給されて、熱の伝導効率が向上し、調理の速度を早める
ことができる。小豆がゆを作るときに通常より早く小豆
がふくらんだことが確認されている。
【0027】前記静電気除去材を化粧品の容器の内部に
接着したり、クリーム等を包んで容器に収容したりする
ことにより、マイナスイオンの抗菌作用によって化粧品
の劣化が防止される。前記静電気除去材をチップ状に形
成し、劣化して濁っていた化粧水に投入すると、化粧水
が透明になったことが確認されている。
【0028】前記静電気除去材をシート状に形成して、
肩こり等の疾患のある人の患部又は適切な部位に貼付す
ると、症状が軽減した。これは、人体にマイナスイオン
が効率良く供給され、体表面又は体内に滞留した正の静
電気が負に転じて体液等の流れが良くなり、血圧下降、
血糖減少、血管拡張及び利尿促進等の生体作用が生じて
細胞が活性化したためと考えられる。
【0029】紙コンデンサのアルミ箔の代わりに前記静
電気除去材を用いると、蓄電及び放電時のロスが少なく
なり、蓄電の容量が大きくなり、放電の速度が速くな
る。発泡スチロール、ダンボール及び木箱の内側に、前
記静電気除去材を接着すると、マイナスイオンの抗菌及
び鮮度保持効果により内容物の長期保存が可能になる。
【0030】以上のように、本発明の静電気除去材にお
いては、静電気除去対象物に帯電していた正の静電気
が、電気良導性を有したAl・Si混合層2に流れ、S
i層3からマイナスイオンが効率良く供給されるので、
種々の用途に適用できる。なお、前記実施の形態におい
ては、静電気除去材として図1(c)のものを使用した
場合の効果につき説明しているが、図1(c)の静電気
除去材はAlを含み、静電気除去対象物に帯電していた
正の静電気がAl・Si混合層2に流れ、静電気除去対
象物が負に帯電しやすくなるとともに、図1(a)又は
(b)の静電気除去材と比較して、Si層3が一層多く
形成されているので、静電気除去対象物により多くマイ
ナスイオンを供給することができる。そして、前記実施
の形態においては、Al・Si混合層2を形成した場合
につき説明しているが、Siを混合せずにAl単独の層
を形成することにしてもよい。但し、Al・Si混合層
2を形成した方が、より多くマイナスイオンを供給する
ことができる。また、前記実施の形態においては、メタ
ルシリコン10を使用してSi層3を形成する場合につ
き説明しているがこれに限定されるものではなく、珪砂
等を使用することにしてもよい。さらに、蒸着方法は、
電子ビーム加熱式巻取り式真空蒸着法に限定されるもの
ではなく、誘導加熱方式の真空蒸着法等、他の蒸着方法
を用いることにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の静電気除去材に
おいては、マイナスイオン化したSi又はSiOx、及
び電気良導性を有したAlを含むので、静電気除去対象
物に帯電していた正の静電気がAl層又はAl・Si混
合層に流れ、Si層からマイナスイオンが効率よく供給
され、静電気除去対象物に帯電していた正の静電気を略
零に、さらには負の静電気に変化させることが可能であ
る。従って、正の静電気による悪影響を回避し、抗菌、
鮮度保持、エアコンディショナ等の冷却効率の向上等、
種々の効果を発揮することができる。また、マイナスイ
オンが生体に効率的に供給されることにより、体液等の
流れが良くなり、血圧下降、血糖減少、血管拡張及び利
尿促進等の生体作用が生じて細胞が活性化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電気除去材を示す拡大構造断面
図である。
【図2】本発明に係る静電気除去材の製造に適用するマ
イナスイオン化装置を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る静電気除去材の製造方法におい
て、Siの焼成、又はAlとSiとの混合物の加熱に使
用する建物及び敷地を示す側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 Al・Si混合層 3 Si層 4 接着材 5 石英坩堝 6 銅板 7 コード 8 静電気軽減除去装置 9 地下に埋設されたイオン棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 599133059 全 奈穂 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (71)出願人 599133060 全 智穂 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (71)出願人 599133071 全 泰佑 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (72)発明者 ▲高▼松 邦明 山形県上山市高松55 (72)発明者 大原 成子 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (72)発明者 全 理恵 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (72)発明者 全 奈穂 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (72)発明者 全 智穂 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 (72)発明者 全 泰佑 奈良県奈良市あやめ池南7丁目538の18 Fターム(参考) 4F100 AA20B AA20C AA36B AA36C AA36D AB10C AB10D AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D BA13 EH66B EH66C EH66D EH662 JG03 4K029 BA03 BA23 BA35 BA46 BA64 BB02 BB04 BD00 CA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一面に、Al、又はAlとマイナ
    スイオン化したSi若しくはSiOx(0<x≦2)と
    の混合物を蒸着させて蒸着層を形成し、該蒸着層の表面
    に、マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦
    2)を蒸着させてあることを特徴とする静電気除去材。
  2. 【請求項2】 基材の一面に、マイナスイオン化したS
    i又はSiOx(0<x≦2)を蒸着させてSi層を形
    成し、前記基材の他面に、Al、又はAlとマイナスイ
    オン化したSi若しくはSiOx(0<x≦2)との混
    合物を蒸着させて、Al層又はAl・Si混合層を形成
    してあることを特徴とする静電気除去材。
  3. 【請求項3】 前記Al層又はAl・Si混合層の表面
    に、マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦
    2)をさらに蒸着させてあることを特徴とする請求項2
    記載の静電気除去材。
  4. 【請求項4】 一面に、Al、又はAlとマイナスイオ
    ン化したSi若しくはSiOx(0<x≦2)との混合
    物を蒸着させてAl層又はAl・Si混合層を形成した
    基材の他面と、 一面に、マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<
    x≦2)を蒸着させてSi層を形成した他の基材の他面
    とを接着してあることを特徴とする静電気除去材。
  5. 【請求項5】 前記Al層又はAl・Si混合層の表面
    に、マイナスイオン化したSi又はSiOx(0<x≦
    2)をさらに蒸着させてあることを特徴とする請求項4
    記載の静電気除去材。
  6. 【請求項6】 基材の一面に、Al、又はAlとマイナ
    スイオン化したSi若しくはSiOx(0<x≦2)と
    の混合物を蒸着させて形成した蒸着層の表面と、 他の基材の一面に、マイナスイオン化したSi又はSi
    Ox(0<x≦2)を蒸着させて形成した蒸着層の表面
    とを接着してあることを特徴とする静電気除去材。
  7. 【請求項7】 Si又はSiOx(0<x≦2)を、マ
    イナスイオン化された石英坩堝に所定時間投入し、ガラ
    ス管に、マイナスイオン化された粒状又は粉末状のSi
    又はSiOx(0<x≦2)が封入された負電荷付与手
    段を地中に埋設した場所で、所定時間焼成する工程と、 焼成した前記Si又はSiOxと、Alとを混合し、前
    記負電荷付与手段を地中に埋設した場所で所定時間加熱
    し、Al・Si混合蒸着用材を得る工程と、 基材の一面に、前記Al・Si混合蒸着用材を蒸着させ
    て蒸着層を形成する工程と、 前記蒸着層の表面に、前記Si又はSiOxを蒸着させ
    て蒸着層をさらに形成する工程とを含むことを特徴とす
    る静電気除去材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基材の他面に、前記Si又はSiO
    xを蒸着させて蒸着層を形成する工程を含むことを特徴
    とする請求項7記載の静電気除去材の製造方法。
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