JP2001233464A - 給紙装置,記録装置,および補助ローラ - Google Patents

給紙装置,記録装置,および補助ローラ

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JP2001233464A
JP2001233464A JP2000047525A JP2000047525A JP2001233464A JP 2001233464 A JP2001233464 A JP 2001233464A JP 2000047525 A JP2000047525 A JP 2000047525A JP 2000047525 A JP2000047525 A JP 2000047525A JP 2001233464 A JP2001233464 A JP 2001233464A
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roller
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paper
feed roller
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JP2000047525A
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English (en)
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Toshikazu Odaka
俊和 小高
Kazuhisa Kawakami
和久 川上
Kiyoto Komuro
清人 小室
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙トレイの装着時に印刷用紙の折れ曲がり
等を防止するとともに,バックテンションを増加するこ
となく,次位以降の印刷用紙の重送を防止する。 【解決手段】 給紙ローラ3の側部近傍であって,分離
パッド11aの上流側近傍に,補助ローラ10が設けら
れる。この補助ローラ10は,印刷時には,給紙ローラ
3のローラ面よりも印刷用紙P側に向かって僅かに突出
するように構成されている。また,補助ローラ10は,
用紙Pの積層方向の変位に伴って変位するとともに,自
由回動可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,積層された複数の
被記録材が置かれた被記録材格納部から最上位の被記録
材を巻回して給送する給紙ローラを備えている給紙装
置,および該給紙装置を備えた記録装置に関する。ま
た,本発明は,給紙装置に設けられる補助ローラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】記録装置,たとえばプリンタには,着脱
可能な給紙トレイ(用紙トレイ)を備えているものがあ
る。この給紙トレイは,プリンタから取り外され,複数
枚積層された印刷用紙(単票紙)を収納した後,再びプ
リンタに装着される。給紙トレイの装着は,たとえば,
プリンタの手前側から奥部側に向けて水平に差し込むこ
とにより行われる。
【0003】取り付けられた給紙トレイ上にある印刷用
紙の前端上部には,給紙ローラが離間して配置されてい
る。印刷用紙の給紙時には,印刷用紙がホッパによって
給紙ローラ側に変位し,給紙ローラに接触押圧される。
その後,給紙ローラが回転することにより,印刷用紙の
最上位のものが給紙ローラに巻回され給送される。
【0004】給紙ローラは,給紙トレイに規定の枚数以
下の印刷用紙が置かれている場合には,給紙トレイ装着
時に,給紙トレイに置かれた印刷用紙に接触しない位置
に配置されている。しかし,給紙トレイには,規定の枚
数より多くの枚数の印刷用紙が置かれることがある。こ
の状態で給紙トレイをプリンタに装着すると,印刷用紙
が給紙ローラに接触する場合がある。給紙ローラは,駆
動モータに連結されているので,容易に自由回動しない
ように構成されている。したがって,給紙ローラに接触
した状態で給紙トレイを差し込んで装着すると,接触し
た印刷用紙が,回動しない給紙ローラにより塞き止めら
れ,折れ曲がったり,皺が生じたり,場合によっては破
損したりする場合がある。
【0005】一方,給紙トレイの給送方向下流側近傍に
は,分離パッドが設けられている。この分離パッドは,
給紙ローラに対して進退可能に構成されている。給紙時
(最上位の印刷用紙を給紙トレイから取り出して給紙ロ
ーラに巻回させ給紙ローラ下流側にある搬送ローラに送
り出す時)には,分離パッドは,給紙ローラに圧接した
状態に置かれ,給送される印刷用紙を給紙ローラとの間
で挟圧し,最上位の印刷用紙とともに次位以降の印刷用
紙が給送されようとすると,最上位の印刷用紙を次位以
降の印刷用紙から分離する。分離された次位以降の印刷
用紙は,分離パッド上(たとえば分離パッドと給紙ロー
ラとの接触中心点(ニップ点)付近)に停止している。
【0006】これに対し,印刷(記録)時(給送された
印刷用紙に対して印刷部(記録部)で印刷が行われてい
る時)には,分離パッドは,給紙ローラから離間した状
態に置かれる。これは,給紙ローラの下流側に置かれた
搬送ローラが受ける搬送抵抗(バックテンション)を軽
減し,搬送精度の向上および記録品質の向上を図るため
である。
【0007】しかし,印刷中も最上位の印刷用紙の後端
部は給紙ローラに巻回された状態にあるので,分離パッ
ドが離間した状態で,最上位の印刷用紙が印刷搬送され
て行くと,分離パッド上にある次位以降の印刷用紙が,
最上位の印刷用紙に引きずられて印刷部に重送されるこ
とがある。
【0008】特に,給送される印刷用紙が,給紙ローラ
をほぼ半周し,給紙トレイから取り出された方向とは反
対の方向に送られる側面視略U字型(以下,単に「U字
型」という。)給送路を有するプリンタでは,U字型給
送路が本来的に大きなバックテンションを有することか
ら,このバックテンションをできるだけ軽減するため
に,印刷時に,給紙ローラも搬送ローラとともに回転す
るように構成されている。このため,最上位の印刷用紙
に対する印刷が進み,その後端部が給紙ローラの巻回か
ら離れると,分離パッド上にある次位以降の印刷用紙
が,回転する給紙ローラに接触して給送されることがあ
る。
【0009】このような重送を防止するために,離間し
た分離パッドに接触する補助ローラを設けて,該補助ロ
ーラによって,最上位の印刷用紙および分離パッド上に
ある次位以降の印刷用紙を分離パッドとの間で挟み,重
送を防止することが考えられる。
【0010】しかし,補助ローラによって最上位に印刷
用紙を分離パッドとの間で挟むと,この抵抗によってバ
ックテンションが増加するという問題がある。特に,前
述したU字型給送路では,本来的にバックテンションが
大きいので,補助ローラによるバックテンションが付加
されるのは好ましくない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
状況に鑑みなされたものであり,その第1の目的は,給
紙トレイの装着時に印刷用紙の折れ曲がり等を防止する
ことにある。また,本発明の第2の目的は,バックテン
ションを増加することなく,次位以降の印刷用紙の重送
を防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために,本願請求項1に記載の発明に係る給紙装置
は,積層された複数の被記録材が置かれた着脱可能な被
記録材格納部が,該被記録材を巻回して給送する給紙ロ
ーラに,積層方向に変位することによってまたは変位す
ることなく接触可能な位置まで差し込まれて装着される
給紙装置であって,装着された前記被記録材格納部に置
かれた被記録材が積層方向に変位することによってまた
は変位することなく接触可能な位置に設けられるととも
に,そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面よりも被
記録材側に突出し,かつ,前記被記録材の積層方向の変
位に伴って変位する自由回動可能な補助ローラを備えて
いる,ことを特徴とする。
【0013】本願請求項1に記載の発明によると,積層
された複数の被記録材が置かれた被記録材格納部が装着
された時,被記録材の量が少ない場合(たとえば規定量
以下の場合)には,被記録材は積層方向に変位すること
により補助ローラに接触し,被記録材の量が多い場合
(たとえば規定量より多い場合)には,被記録材は積層
方向に変位することなく補助ローラに接触する。また,
後者の場合には,被記録材は,給紙ローラに接触する場
合もある。
【0014】このような後者の場合であっても,本願請
求項1に記載の発明によると,自由回動可能な補助ロー
ラのローラ面が給紙ローラ面よりも被記録材側に突出し
ているので,被記録材は給紙ローラではなく,先に補助
ローラに接触することとなる。補助ローラは,自由回動
可能なので,被記録材が接触することによって回動しな
がら,被記録材を装着方向に案内する。これにより,被
記録材が回動しない給紙ローラに直接接触することによ
る,被記録材の折れ曲がりや皺,さらには破損を防止す
ることができる。
【0015】前記第2の目的を達成するために,本願請
求項2に記載の発明に係る給紙装置は,積層された複数
の被記録材が置かれた被記録材格納部から最上位の被記
録材を巻回して給送する給紙ローラと,前記被記録材格
納部の下流側に配置され,最上位の被記録材を前記被記
録材格納部から取り出して給紙ローラに巻回させ前記給
紙ローラ下流側にある搬送ローラに送り出す給紙時に
は,前記給紙ローラに接触して,最上位の被記録材と重
なって給送されようとする次位以降の被記録材を最上位
の被記録材から分離し,最上位の被記録材が前記給紙ロ
ーラによって給送されるようにするとともに,前記搬送
ローラへ送り出し後,搬送ローラが搬送を行いながら記
録を行う記録時には,前記給紙ローラから離間して前記
給紙ローラのローラ面と対向配置される分離手段とを備
えた給紙装置であって,前記分離手段の上流側に配置さ
れ,給送される被記録材に接触して,最上位の被記録材
と重なって給送されようとする次位以降の被記録材を前
記給紙ローラから離間させて,前記分離手段の方向に案
内する補助ローラを備えている,ことを特徴とする。
【0016】本願請求項2に記載の発明によると,分離
手段の上流側に補助ローラが設けられる。該補助ローラ
は,給送される被記録材に接触して,最上位の被記録材
と重なって給送されようとする次位以降の被記録材を給
紙ローラから離間させて,分離手段の方向に案内する。
したがって,記録時において分離手段が給紙ローラから
離間して対向配置された状態であっても,次位以降の被
記録材は,給紙ローラから離間し,分離手段に接触する
こととなる。その結果,次位以降の被記録材と分離手段
との間の摩擦抵抗によって,次位以降の被記録材の重送
が防止される。
【0017】また,記録時において給紙ローラが回転し
ている給紙装置(たとえばU字型給送路を有する給紙装
置)において,最上位の被記録材が給紙ローラから離れ
た場合であっても,次位以降の被記録材が給紙ローラに
接触することはないので,この場合であっても,重送が
防止される。
【0018】さらに,補助ローラは,分離手段の上流側
に配置され,分離手段との間で被記録材を挟むことはな
いので,給紙ローラ下流側に位置する搬送ローラが受け
るバックテンションを軽減することができる。特に,U
字型の給送路を有する記録装置においては,より一層効
果的である。
【0019】本願請求項3に記載の発明に係る給紙装置
は,請求項2において,前記補助ローラのローラ面が,
記録時には,前記給紙ローラのローラ面から突出してい
る,ことを特徴とする。記録時には,最上位の被記録材
は給紙ローラに巻回された状態にあるのに対し,次位以
降の被記録材は分離手段によって分離され,巻回されて
いない。ここで,本願請求項3に記載の発明によると,
補助ローラのローラ面は,記録時には,給紙ローラのロ
ーラ面から突出している一方,分離手段は,該補助ロー
ラの下流側において,給紙ローラのローラ面と対向配置
されている。したがって,次位以降の被記録材は,突出
した補助ローラによって給紙ローラから離間し,その下
流側の分離手段と接触することとなる。これにより,本
願請求項2に記載の発明の作用効果を得ることができ
る。
【0020】なお,補助ローラが,被記録材格納部の装
着時に,被記録材格納部に積層された被記録材に向かっ
て突出している場合には,本願請求項1に記載の発明と
同様の作用効果も得ることができる。
【0021】本願請求項4に記載の発明に係る給紙装置
は,請求項3において,前記補助ローラが,そのローラ
面が前記給紙ローラのローラ面から突出した位置と,前
記給紙ローラのローラ面と同位置または該ローラ面より
も引き下がった位置との間を進退可能に構成されてい
る,ことを特徴とする。本願請求項4に記載の発明によ
ると,給紙時に,被記録材格納部に設けられたホッパ装
置等によって,積層された被記録材が給紙ローラに向か
って変位し,給紙ローラに接触押圧されることにより給
紙が開始される場合であっても,補助ローラが退くこと
により,被記録材は給紙ローラに接触押圧され,給紙が
可能となる。
【0022】本願請求項5に記載の発明に係る給紙装置
は,請求項2から4のいずれか1項において,前記補助
ローラが,被記録材に弾性的に接触するものである,こ
とを特徴とする。本願請求項5に記載の発明によると,
補助ローラが,被記録材に弾性的に接触するので,記録
時の搬送による被記録材の振動を吸収することができ,
被記録材に皺等が生じることを防止でき,被記録材を保
護することができる。
【0023】本願請求項6に記載の発明に係る給紙装置
は,請求項4または5において,前記補助ローラが,1
つの補助ローラ・ホルダに,被記録材の幅方向に複数個
設けられ,ローリング動可能に支持されている,ことを
特徴とする。本願請求項6に記載の発明によると,補助
ローラが,1つの補助ローラ・ホルダに,被記録材の幅
方向に複数個設けられ,ローリング動可能に支持されて
いるので,記録時の搬送による被記録材のローリング動
を柔軟に吸収することができ,これにより被記録材を保
護することができる。
【0024】本願請求項7に記載の発明に係る給紙装置
は,請求項1から6のいずれか1項において,前記補助
ローラが,給紙ローラの側部近傍に配置されている,こ
とを特徴とする。本願請求項7に記載の発明によると,
補助ローラが,給紙ローラの側部近傍に配置されている
ので,本願請求項1に記載の発明との関係においては,
被記録材が給紙ローラに直接接触することによる給紙ロ
ーラの折れ曲がり等を防止する効果がより一層大きくな
る。また,本願請求項2に記載の発明との関係において
は,次位以降の被記録材の重送を防止する効果がより一
層大きくなる。
【0025】本願請求項8に記載の発明に係る記録装置
は,請求項1から7のいずれか1項に記載の給紙装置を
備えている,ことを特徴とする。本願請求項8に記載の
発明によると,記録装置において,前述した本願請求項
1から7のいずれかに記載の発明と同様の作用効果を得
ることができる。
【0026】本願請求項9に記載の発明に係る補助ロー
ラは,積層された複数の被記録材が置かれた着脱可能な
被記録材格納部が,該被記録材を巻回して給送する給紙
ローラに,積層方向に変位することによってまたは変位
することなく接触可能な位置まで差し込まれて装着され
る給紙装置に設けられる補助ローラであって,自由回動
可能であって,装着された前記被記録材格納部に置かれ
た被記録材が積層方向に変位することによってまたは変
位することなく接触可能な位置に設けられるとともに,
そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面よりも被記録
材側に突出し,かつ,前記被記録材の積層方向の変位に
伴って変位する,ことを特徴とする。本願請求項9に記
載の発明によると,前述した本願請求項1に記載の発明
と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】本願請求項10に記載の発明に係る補助ロ
ーラは,積層された複数の被記録材が置かれた被記録材
格納部から最上位の被記録材を巻回して給送する給紙ロ
ーラと,前記被記録材格納部の下流側に配置され,最上
位の被記録材を前記被記録材格納部から取り出して給紙
ローラに巻回させ前記給紙ローラ下流側にある搬送ロー
ラに送り出す給紙時には,前記給紙ローラに接触して,
最上位の被記録材と重なって給送されようとする次位以
降の被記録材を最上位の被記録材から分離し,最上位の
被記録材が前記給紙ローラによって給送されるようにす
るとともに,前記搬送ローラへ送り出し後,搬送ローラ
が搬送を行いながら記録を行う記録時には,前記給紙ロ
ーラから離間して前記給紙ローラのローラ面と対向配置
される分離手段とを備えた給紙装置に設けられる補助ロ
ーラであって,前記分離手段の上流側に配置され,給送
される被記録材に接触して,最上位の被記録材と重なっ
て給送されようとする次位以降の被記録材を前記給紙ロ
ーラから離間させて,前記分離手段の方向に案内する,
ことを特徴とする。本願請求項10に記載の発明による
と,前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効
果を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】[インク・ジェット・プリンタの
概要]以下では,図1を参照して,本発明に係る「記録
装置」としてのインク・ジェット・プリンタの概要につ
いて説明する。図1は,インク・ジェット・プリンタ1
00の概略側面図である。
【0029】インク・ジェット・プリンタ(以下,単に
「プリンタ」という。)100は,「被記録材」として
の印刷用紙(単票紙,以下,単に「用紙」という。)P
の給送路(搬送路)としてU字型給送路を有する。この
給送路の開始端には,「被記録材格納部」としての給紙
トレイ1が設けられ,給送路上には,給紙ローラ3およ
び搬送ローラ(紙送りローラ)6が設けられている。ま
た,搬送ローラ6の下流側には,キャリッジ8と,排紙
ローラ軸7aに取り付けられた排紙ローラ7とが設けら
れている。
【0030】給紙トレイ1は,複数枚積層された用紙P
を収納可能な構成を有し,用紙Pを収納した状態でプリ
ンタ100に着脱可能に装着される。装着は,プリンタ
100の手前側(図1における左側)からプリンタ10
0の奥部(図1における右側)へほぼ水平に差し込むこ
とにより行われる。
【0031】給紙ローラ3は,給紙ローラ軸3aに複数
個取り付けられ,給紙ローラ軸3aを中心に,図示しな
い駆動モータによって回転(正転および逆転)駆動され
る。給紙ローラのローラ表面には,ゴム材3bが取り付
けられ,用紙Pをその表面に巻回させて給送しやすいよ
うに構成されている。
【0032】搬送ローラ6は,図示しない駆動モータに
よって回転駆動される駆動ローラ6aと,駆動ローラ6
aに圧接されることにより従動回転する従動ローラ6b
とを備えている。搬送ローラ6は,これらの駆動ローラ
6aと従動ローラ6bとの間に用紙Pを挟圧し,一定ピ
ッチで副走査方向(図1における左方向)に搬送するよ
うに構成されている。
【0033】キャリッジ8は,図示しないキャリッジ・
モータによって,ガイド軸12に沿って主走査方向(図
1における紙面の表裏方向)に往復移動するように構成
されている。キャリッジ8には,インク・カートリッジ
8aが着脱可能に取り付けられ,このインク・カートリ
ッジ8a内のインクは,キャリッジ8の用紙Pに対向す
る面に設けられた記録ヘッド8bに送られる。記録ヘッ
ド8bは,用紙Pに対向する面に形成されたノズル列
(図示略)からインクを,プラテン9上に搬送された用
紙Pに吐出し,これにより,印刷が行われる。
【0034】給紙トレイ1の下部には,ホッパ2および
ホッパ・ホルダ18が配置されている。ホッパ2は,給
紙トレイ1の底部にホッパ軸2aを中心に回動可能に取
り付けられ,底部の一部を構成している。ホッパ・ホル
ダ18は,ホッパ2の下部に設けられている。ホッパ・
ホルダ18は,支点軸18aを有し,プリンタ100の
本体(底部)フレーム(図示略)に,この支点軸18a
を中心に回動可能に取り付けられている。ホッパ・ホル
ダ18には,ホッパ・ホルダ18を上方に付勢するホッ
パ・バネ18bが取り付けられるとともに,ホッパ2の
下部を押し上げるための凸部18cが形成されている。
【0035】また,ホッパ・ホルダ18には,図示しな
いホッパ・カム・フォロア部が形成されている。このホ
ッパ・カム・フォロア部は,図示しないホッパ・カムと
当接し,ホッパ・バネ18bの付勢力に抗して,ホッパ
・ホルダ18をほぼ水平な状態に維持する。これによ
り,ホッパ2もほぼ水平な状態に維持され,用紙Pは給
紙ローラ3のローラ面から離間した状態に維持される。
一方,ホッパ・カム・フォロア部とホッパ・カムとの当
接が解除されると,ホッパ・ホルダ18は,ホッパ・バ
ネ18bの付勢力により,支点軸18aを中心に反時計
方向に回転し,凸部18cがホッパ2を上方に向けて押
圧する。これにより,ホッパ2もホッパ軸2aを中心に
反時計方向に回転し,ホッパ2上の置かれた用紙Pは,
給紙ローラ3のローラ面に接触押圧される。
【0036】給紙ローラ3の側部近傍には,給紙ローラ
3により給送される最上位の用紙と重なって給送されよ
うとする次位以降の用紙を給紙ローラから離間させるた
めの補助ローラ10が設けられている。補助ローラ10
は,補助ローラ・ホルダ10aに取り付けられている。
補助ローラ10には,駆動モータは連結されておらず,
用紙Pの給送に伴い用紙Pに接触して自由に回動するよ
うに構成されている。この補助ローラ10の詳細な内容
については,後に詳述する。
【0037】補助ローラ10の下流側近傍(すなわち給
紙ローラ3の後方下部)には,「分離手段」としての分
離パッド11aを有するパッド・ホルダ11が設けられ
ている。パッド・ホルダ11は,給紙ローラ3に対して
進退可能に構成され,給紙ローラ3のローラ面(すなわ
ちゴム材3bの外周面)に分離パッド11aを押圧し,
また押圧解除する。押圧解除状態において,分離パッド
11aは,後述する第1のガイド部材16のガイド面よ
り給紙ローラ3側に僅かに(たとえば0.5mm)突出
した位置に配置される。ゴム材3bと用紙Pとの間の摩
擦係数をμ1,分離パッド11aと用紙Pとの間の摩擦
係数をμ2,用紙P相互間の摩擦係数をμ3とすると,
μ1>μ2>μ3となっている。
【0038】給紙ローラ3の背面には,給紙従動ローラ
4が設けられている。給紙従動ローラ4は,給紙ローラ
3に対向して配置されている。給紙従動ローラ4は,給
紙ローラ3に対して進退可能に構成され,給紙時には,
給紙ローラ3のローラ面に押圧され,印刷時(記録時)
には,押圧解除される。
【0039】給紙ローラ3の周囲には,給紙ローラ3の
外周面に沿って,用紙Pを案内する第1の用紙ガイド部
材16および第2の用紙ガイド部材17が,給紙ローラ
3の外周面(ゴム材3の外周面)から一定の距離(たと
えば2mm)離間して設けられている。また,給紙ロー
ラ3と搬送ローラ6との間には,上部に第3の用紙ガイ
ド部材18が,下部に第4の用紙ガイド部材19が,そ
れぞれ設けられている。第3の用紙ガイド部材18のガ
イド面と第4の用紙ガイド部材19のガイド面とは,一
定の距離(たとえば2mm)離間して設けられ,両ガイ
ド面の間に給送路が形成されている。第1のガイド部材
17および第3のガイド部材19のガイド面には,用紙
Pの給送を円滑にするとともに,用紙Pに傷が付かない
ようにするための複数の自由回動可能なガイド・ローラ
15が取り付けられている。
【0040】給紙ローラ3と搬送ローラ6との間には,
用紙検出装置13が取り付けられている。用紙検出装置
13は,用紙Pの先端および終端を検出することによ
り,検出信号を図示しない制御装置に送る。制御装置
は,送られた検出信号によって,用紙Pの現在位置の検
知,用紙Pのサイズの識別等を行う。
【0041】[補助ローラの構成および作用]図2は,
補助ローラ10およびこれを保持する補助ローラ・ホル
ダ10aを示す斜視図である。図3は,プリンタ100
に取り付けられた状態の補助ローラ・ホルダ10aの概
略平面図である。
【0042】補助ローラ・ホルダ10aは,樹脂材によ
って一体成形されている。補助ローラ・ホルダ10aの
前端部(給紙ローラ軸3a側の端部)には,給紙ローラ
軸3aの軸線方向に前後して設けられた保持部110,
110が形成されている。2つの補助ローラ10,10
は,これらの保持部110,110にそれぞれ回動軸1
0b,10bを介して自由回動可能に取り付けられてい
る。保持部110,110は,そこに保持される補助ロ
ーラ10の中心軸線と給紙ローラ軸3aの中心軸線とが
ほぼ一致するか,または,前者の中心軸線が後者の中心
軸線より僅かにプリンタ100の前方側に偏倚する位置
に設けられている。また,保持部110,110の間隔
は,補助ローラ10,10が2つの給紙ローラ3の各側
部近傍に配置される距離に設定されている。なお,給紙
ローラ軸3aには,前述したゴム材3bが取り付けられ
た給紙ローラ3の外に,ゴム材3bが取り付けられてい
ない給紙ローラ(給紙ローラ3による給紙動作を補助す
るローラ)30も固設されており,補助ローラ・ホルダ
10aは,この給紙ローラ30を僅かに接触する程度に
挟むことにより,給紙ローラ軸3aに沿って(図3にお
ける左右方向に)摺動しないように保持されている。
【0043】保持部110,110の上部には,前方
(給紙ローラ軸3a側)に向かってほぼ水平に延設され
た第1の支持部111,111が形成されている。第1
の支持部111,111は,補助ローラ・ホルダ10a
が給紙ローラ軸3aに取り付けられた場合に,給紙ロー
ラ軸3aの上部に配置され,補助ローラ・ホルダ10a
を給紙ローラ軸3aに吊り下げて支持するように構成さ
れている。また,第1の支持部111,111は,給紙
ローラ軸3aが該第1の支持部111,111に接触し
た場合に,補助ローラ10,10の各ローラ面が,図1
に示すように,給紙ローラ3のローラ面(ゴム材3bの
外周面)から僅かに(たとえば1mm)突出するように
構成されている。
【0044】第1の支持部111,111とそれに対向
する保持部110,110との間の間隔は,給紙ローラ
軸3aが所定量変位可能な寸法,換言すると,給紙ロー
ラ軸3aに対して補助ローラ・ホルダ10aが所定量変
位可能な寸法に設定されている。この変位可能な所定量
は,後述する図4に示すように,補助ローラ10,10
が用紙Pにより上方に押圧された場合に,補助ローラ1
0,10の各ローラ面が給紙ローラ3のローラ面(ゴム
材3bの外周面)と同じ位置またはそれよりも内側に退
くことができる量である。
【0045】補助ローラ・ホルダ10aの後部には,排
紙ローラ軸7aの位置まで延設された尾部113が形成
され,尾部113の先端には,排紙ローラ軸7aを回動
可能に把持して,該排紙ローラ軸7aに補助ローラ・ホ
ルダ10aを吊り下げて支持する第2の支持部112が
形成されている。
【0046】補助ローラ・ホルダ10aは,これらの第
1の支持部111,111および第2の支持部112に
よって,給紙ローラ軸3aおよび排紙ローラ軸7aに吊
り下げられた状態でプリンタ100に取り付けられる。
【0047】保持部110,110の一方(図2の手前
側)の側部近傍には,バネ収納部115が形成されてい
る。このバネ収納部115には,ホルダ・バネ(圧縮コ
イル・バネ)117が収納された後,バネ・キャップ1
16が上部に置かれる。バネ・キャップ116には,そ
の前部および後部に突起116a,116a(後部の突
起116aは図示略)がそれぞれ形成されている。これ
らの突起116a,116aは,バネ収納部115の前
壁および後壁にそれぞれ形成されたスリット118およ
び119にそれぞれ嵌め込まれる。これにより,バネ・
キャップ116およびホルダ・バネ117は,バネ収納
部115から抜け出さないようになっている。このホル
ダ・バネ117は,補助ローラ・ホルダ10aが給紙ロ
ーラ軸3aに取り付けられた場合に,バネ・キャップ1
16を介して給紙ローラ軸3aを上方に向かって付勢す
るとともに,補助ローラ・ホルダ10aを下方(すなわ
ち給紙トレイ1に置かれた用紙P側)に向かって付勢す
るように構成されている。
【0048】このホルダ・バネ117の付勢力は,印刷
時において,補助ローラ10のローラ面を給紙ローラ3
のローラ面よりも突出させ,給紙ローラ3により給送さ
れる用紙Pを給紙ローラ3から離間させるのに十分な大
きさに設定されている。
【0049】次に,補助ローラ10,10(以下,単に
「補助ローラ10」と記す。)および補助ローラ・ホル
ダ10aの作用について説明する。まず,給紙トレイ1
の装着時における作用について説明する。給紙トレイ1
に積層された用紙Pにより補助ローラ10が下方から上
方に向けて押圧力を受けていない状態において,補助ロ
ーラ10は,ホルダ・バネ117の付勢力および自重に
よって給紙ローラ3から僅かに突出した状態にある。す
なわち,前述した図1に示す補助ローラ10の状態とほ
ぼ同じ状態にある。
【0050】この状態において,積層された用紙Pが置
かれた給紙トレイ1が装着されると,用紙Pの量が少な
い場合(たとえば,給紙トレイ1の規定枚数以下の用紙
が置かれた場合)には,用紙Pは,補助ローラ10に接
触することなく装着される。この場合には,用紙Pは給
紙ローラ3に接触することもない。
【0051】一方,用紙Pの量が多い場合(たとえば,
給紙トレイ1の規定枚数を超える用紙が置かれた場合)
には,装着時に最上位の用紙が補助ローラ10に接触す
る場合がある。このような場合であっても,補助ローラ
10は自由回転可能であるとともに,ホルダ・バネ11
7が圧縮されることにより上方に退避可能であるので,
補助ローラ10は,最上位の用紙に接触して回転および
退避し,これにより,給紙トレイ1および用紙P全体
は,装着方向に案内されることとなる。このように,用
紙Pはまず補助ローラ10に接触し案内されるので,用
紙Pが給紙ローラ3に直接接触して塞き止められること
による用紙Pの折れ曲がりや皺の発生,さらには破損を
防止することができる。
【0052】次に,用紙Pの給紙時および印刷時におけ
る作用について説明する。図4は,用紙Pを給紙トレイ
1から取り出し,給紙ローラ3に巻回させて,搬送ロー
ラ6に送り出す給紙時におけるプリンタ100の概略側
面図(一部断面図)である。図5は,図4に示す給紙
後,用紙Pが搬送ローラ6によって一定ピッチで副走査
方向に搬送されながら印刷が行われる記録時(印刷時)
におけるプリンタ100の概略側面図(一部断面図)で
ある。なお,図4および図5において,補助ローラ・ホ
ルダ10aの前部は,図3におけるA−A断面図として
示している。
【0053】まず,図4を参照して,給紙時において,
ホッパ2および用紙Pは,ホッパ・ホルダ18により押
し上げられる。これに伴い,補助ローラ10は,用紙P
によって上方に押し上げられる。その結果,補助ローラ
・ホルダ10aは,補助ローラ10のローラ面が給紙ロ
ーラ3のローラ面と同じ位置になるまで,ホルダ・バネ
117の付勢力に抗して上方に変位する。これにより,
補助ローラ10は,そのローラ面が給紙ローラ3のロー
ラ面と一致する位置まで変位し,用紙Pの先端部は,給
紙ローラ3のローラ面(および補助ローラ10のローラ
面)に接触押圧される。この時,分離パッド10aおよ
び給紙従動ローラ4は,給紙ローラ3のローラ面に押圧
された状態にある。
【0054】その後,この状態で,給紙ローラ3が反時
計方向に回転を開始する。これにより,給紙ローラ3に
接触押圧されている用紙Pの最上位のものPが,給紙
ローラ3に巻回され,分離パッド11aとの間および給
紙従動ローラ4との間を通過し,給紙ローラ3のローラ
面をほぼ半周した後,下流側にある搬送ローラ6に送り
出される。
【0055】一方,分離パッド11aは,最上位の用紙
の直下にある次位以降の用紙P (次位の用紙の直
下にある用紙,さらにその直下にある用紙等も含む。)
が用紙Pとともに給送されようとすると,用紙P
よびPを給紙ローラ3との間で挟圧して,前述した摩
擦係数μ1>μ2>μ3の相違を利用して,これらの用
紙を分離する。すなわち,分離パッド11aは,用紙P
のみが給紙ローラ3に巻回されて送り出され,用紙P
は分離パッド11a上に停止するように作用する。
【0056】なお,給紙時において,補助ローラ10
は,用紙Pに接触しているので,用紙Pの給送に伴
って従動回転する。
【0057】用紙Pの搬送ローラ6への送り出しが終
了すると,図5に示すように,ホッパ2は下がり,これ
により,用紙Pの給紙ローラ3への押圧状態は解除され
る。その結果,補助ローラ10への押圧も解除されるの
で,補助ローラ・ホルダ10aは,ホルダ・バネ117
の付勢力および自重によって下降する。そして,補助ロ
ーラ10のローラ面は,給紙ローラ3のローラ面により
下方に僅かに突出し,最上位の用紙P(および次位以
降の用紙P)を上部から付勢する。
【0058】また,分離パッド11aおよび給紙従動ロ
ーラ4は,給紙ローラ3から離間する。これは,分離パ
ッド11aおよび給紙従動ローラ4が用紙Pの後端を
給紙ローラ3との間で押圧することにより搬送ローラ6
が受けるバックテンションを減少させるためである。
【0059】続いて,この状態で,用紙Pは,搬送ロ
ーラ6によって一定ピッチで搬送されながら記録ヘッド
8bによって印刷(記録)されて行く。この印刷時(記
録時)においては,給紙ローラ3によるバックテンショ
ンを軽減するために,給紙ローラ3が,搬送ローラ6と
ともに反時計方向に回転するように構成されている。こ
れにより,用紙Pの後部は給紙ローラ3によって搬送
されて行く。
【0060】この時,補助ローラ10は,分離パッド1
1aの上流側に位置しており,分離パッド11aとの間
で用紙Pを押圧していないので,バックテンションが
軽減される。
【0061】一方,補助ローラ10は,給紙ローラ3の
ローラ面から突出して最上位の用紙Pおよび次位以降
の用紙Pを下方に向けて付勢しているので,両用紙P
およびPは,補助ローラ10の部分では,ともに給
紙ローラ3から離間する。ここで,最上位の用紙P
は,その下流部分が給紙ローラ3に巻回されているの
で,補助ローラ10の部分で一旦給紙ローラ3から離間
するが,再び給紙ローラ3に接触巻回されて行く。一
方,次位以降の用紙Pは,その下流部分(先端部)が
巻回されず,分離パッド11a上にあるので,給紙ロー
ラ3から離間した状態で,用紙Pの剛性によって分離
パッド11aに向かうように方向付けられる。また,分
離パッド11aは前述した摩擦係数μ2を有するので,
この摩擦係数によって,次位以降の用紙Pの先端部を
係止する。
【0062】したがって,印刷時に,給紙ローラ3が回
転し最上位の用紙Pを搬送している間も,次位以降の
用紙Pが最上位の用紙Pに引きずられて重送される
ことはない。また,印刷が進み,最上位の用紙Pの後
端部が給紙ローラ3の巻回から離れた場合も,次位以降
の用紙Pは,給紙ローラ3から離間しているので,回
転している給紙ローラ3に巻回されて搬送されることは
ない。特に,2つの補助ローラ10がともに2つの給紙
ローラ3の側部近傍にそれそれ配置されているので,次
位以降の用紙Pを給紙ローラ3から離間させる作用は
大きい。このようにして,最上位の用紙Pの印刷時に
おける次位以降の用紙Pの重送が防止される。
【0063】なお,補助ローラ10は,ホルダ・バネ1
17によって弾性的に用紙と接触しているので,印刷時
の搬送による用紙の振動を吸収することができ,用紙に
皺等が生じることを防止でき,用紙を保護することがで
きる。また,2つの補助ローラ10は,ホルダ・バネ1
17により支持されている箇所を支点にローリング動作
も行うので,これによっても用紙の振動が吸収され,用
紙は保護される。
【0064】本実施の形態では,補助ローラ10を2つ
設けたが,1つでもよいし,3つ以上であってもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によると,自由回動可能な補助ロ
ーラのローラ面が給紙ローラ面よりも被記録材側に突出
しているので,被記録材は給紙ローラではなく,先に補
助ローラに接触することとなる。補助ローラは,自由回
動可能なので,被記録材が接触することによって回動し
ながら,被記録材を装着方向に案内する。これにより,
被記録材が回動しない給紙ローラに直接接触することに
よる,被記録材の折れ曲がりや皺,さらには破損を防止
することができる。
【0066】また,本発明によると,記録時において分
離手段が給紙ローラから離間して対向配置された状態で
あっても,次位以降の被記録材は,給紙ローラから離間
し,分離手段に接触することとなる。その結果,次位以
降の被記録材と分離手段との間の摩擦抵抗によって,次
位以降の被記録材の重送が防止される。
【0067】さらに,記録時において給紙ローラが回転
している給紙装置(たとえばU字型給送路を有する給紙
装置)において,最上位の被記録材が給紙ローラから離
れた場合であっても,次位以降の被記録材が給紙ローラ
に接触することはないので,この場合であっても,重送
が防止される。
【0068】さらに,補助ローラは,分離手段の上流側
に配置され,分離手段との間で被記録材を挟むことはな
いので,給紙ローラ下流側に位置する搬送ローラが受け
るバックテンションを軽減することができる。特に,U
字型の給送路を有する記録装置においては,より一層効
果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク・ジェット・プリンタの概略側面図であ
る。
【図2】補助ローラおよびこれを保持する補助ローラ・
ホルダを示す斜視図である。
【図3】インク・ジェット・プリンタに取り付けられた
状態の補助ローラ・ホルダの概略平面図である。
【図4】用紙を給紙トレイから取り出し,給紙ローラに
巻回させて,搬送ローラに送り出す給紙時におけるプリ
ンタの概略側面図(一部断面図)である。
【図5】図4に示す給紙後,用紙が搬送ローラによって
一定ピッチで副走査方向に搬送されながら印刷が行われ
る記録字におけるプリンタの概略側面図(一部断面図)
である。
【符号の説明】
100 インク・ジェット・プリンタ 3 給紙ローラ 3a 給紙ローラ軸 6 搬送ローラ 7a 排紙ローラ軸 10 補助ローラ 10a 補助ローラ・ホルダ 110 保持部 111 第1の支持部 112 第2の支持部 115 バネ収納部 116 バネ・キャップ 117 ホルダ・バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小室 清人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB04 FC01 FC30 GA01 GB01 GC01 GD01 HB03 HD18 JA01 JD08 JD35

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された複数の被記録材が置かれた着
    脱可能な被記録材格納部が,該被記録材を巻回して給送
    する給紙ローラに,積層方向に変位することによってま
    たは変位することなく接触可能な位置まで差し込まれて
    装着される給紙装置であって,装着された前記被記録材
    格納部に置かれた被記録材が積層方向に変位することに
    よってまたは変位することなく接触可能な位置に設けら
    れるとともに,そのローラ面が前記給紙ローラのローラ
    面よりも被記録材側に突出し,かつ,前記被記録材の積
    層方向の変位に伴って変位する自由回動可能な補助ロー
    ラを備えている,ことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 積層された複数の被記録材が置かれた被
    記録材格納部から最上位の被記録材を巻回して給送する
    給紙ローラと,前記被記録材格納部の下流側に配置さ
    れ,最上位の被記録材を前記被記録材格納部から取り出
    して給紙ローラに巻回させ前記給紙ローラ下流側にある
    搬送ローラに送り出す給紙時には,前記給紙ローラに接
    触して,最上位の被記録材と重なって給送されようとす
    る次位以降の被記録材を最上位の被記録材から分離し,
    最上位の被記録材が前記給紙ローラによって給送される
    ようにするとともに,前記搬送ローラへ送り出し後,搬
    送ローラが搬送を行いながら記録を行う記録時には,前
    記給紙ローラから離間して前記給紙ローラのローラ面と
    対向配置される分離手段とを備えた給紙装置であって,
    前記分離手段の上流側に配置され,給送される被記録材
    に接触して,最上位の被記録材と重なって給送されよう
    とする次位以降の被記録材を前記給紙ローラから離間さ
    せて,前記分離手段の方向に案内する補助ローラを備え
    ている,ことを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記補助ローラのロ
    ーラ面が,記録時には,前記給紙ローラのローラ面から
    突出している,ことを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記補助ローラが,
    そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面から突出した
    位置と,前記給紙ローラのローラ面と同位置または該ロ
    ーラ面よりも引き下がった位置との間を進退可能に構成
    されている,ことを特徴とする給紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれか1項におい
    て,前記補助ローラが,被記録材に弾性的に接触するも
    のである,ことを特徴とする給紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において,前記補助ロ
    ーラが,1つの補助ローラ・ホルダに,被記録材の幅方
    向に複数個設けられ,ローリング動可能に支持されてい
    る,ことを特徴とする給紙装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て,前記補助ローラが,給紙ローラの側部近傍に配置さ
    れている,ことを特徴とする給紙装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    給紙装置を備えている,ことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 積層された複数の被記録材が置かれた着
    脱可能な被記録材格納部が,該被記録材を巻回して給送
    する給紙ローラに,積層方向に変位することによってま
    たは変位することなく接触可能な位置まで差し込まれて
    装着される給紙装置に設けられる補助ローラであって,
    自由回動可能であって,装着された前記被記録材格納部
    に置かれた被記録材が積層方向に変位することによって
    または変位することなく接触可能な位置に設けられると
    ともに,そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面より
    も被記録材側に突出し,かつ,前記被記録材の積層方向
    の変位に伴って変位する,ことを特徴とする補助ロー
    ラ。
  10. 【請求項10】 積層された複数の被記録材が置かれた
    被記録材格納部から最上位の被記録材を巻回して給送す
    る給紙ローラと,前記被記録材格納部の下流側に配置さ
    れ,最上位の被記録材を前記被記録材格納部から取り出
    して給紙ローラに巻回させ前記給紙ローラ下流側にある
    搬送ローラに送り出す給紙時には,前記給紙ローラに接
    触して,最上位の被記録材と重なって給送されようとす
    る次位以降の被記録材を最上位の被記録材から分離し,
    最上位の被記録材が前記給紙ローラによって給送される
    ようにするとともに,前記搬送ローラへ送り出し後,搬
    送ローラが搬送を行いながら記録を行う記録時には,前
    記給紙ローラから離間して前記給紙ローラのローラ面と
    対向配置される分離手段とを備えた給紙装置に設けられ
    る補助ローラであって,前記分離手段の上流側に配置さ
    れ,給送される被記録材に接触して,最上位の被記録材
    と重なって給送されようとする次位以降の被記録材を前
    記給紙ローラから離間させて,前記分離手段の方向に案
    内する,ことを特徴とする補助ローラ。
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