JP2001213830A - ジフルオロシクロプロパン誘導体 - Google Patents

ジフルオロシクロプロパン誘導体

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JP2001213830A
JP2001213830A JP2000019386A JP2000019386A JP2001213830A JP 2001213830 A JP2001213830 A JP 2001213830A JP 2000019386 A JP2000019386 A JP 2000019386A JP 2000019386 A JP2000019386 A JP 2000019386A JP 2001213830 A JP2001213830 A JP 2001213830A
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JP2000019386A
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Toshiyuki Ito
敏幸 伊藤
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジフルオロシクロプロパン環のうちフッ素原
子の結合した炭素原子以外の2つの炭素原子に種々の置
換基が結合した新規なジフルオロシクロプロパン誘導体
を提供する。 【解決手段】 本発明のジフルオロシクロプロパン誘導
体は、下記式(1) 【化1】 (式中、R1、R2は、同一又は異なって、ヒドロキシメ
チル基、アシルオキシメチル基、スルホニルオキシメチ
ル基、エーテル又はカーボネート形成性保護基で保護さ
れたヒドロキシメチル基、保護基で保護されていてもよ
いカルボキシル基、保護基で保護されていてもよいアミ
ノ基、ホルミル基、ビニル基、メチル基、2−(置換オ
キシカルボニル)エテニル基又は置換スタニル基を示
し、pは0又は1を示す。但し、pが0のとき、R1
2とは、同時に、同一又は異なって、ヒドロキシメチ
ル基又はアシルオキシメチル基であることはない)で表
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生理活性物質やその
合成中間体などとして有用なジフルオロシクロプロパン
誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロプロパン骨格を有する化合物は、
医薬、農薬等の生理活性物質又はそれらの中間原料など
として利用されている。一方、フッ素原子はその電気的
特性等から分子に特殊な機能を付与しうる。そのため、
シクロプロパン環上の水素原子をフッ素原子に置き換え
たジフルオロシクロプロパン骨格を有する化合物、特に
その光学活性体が注目され、その合成法や生理活性作用
などに関する研究が進められている。
【0003】例えば、田口らは神経伝達に重要な脱分極
作用に関与するグルタミン酸レセプターアゴニストのジ
フルオロアナログを合成し、異性体により特徴ある生理
作用を示すことを明らかにしている[Tetrahedron; Asy
mmetry, 5, 1423(1994)]。また、ボーガー(Boger)ら
はDNAアルキル化作用を持つ抗腫瘍性化合物ダウカル
マイシン(daucarmycin)の活性発現部と考えられるテ
トラヒドロシクロプロパンベンゾインドールのジフルオ
ロアナログを合成し、この化合物が細胞毒性を低下させ
る作用を示すことを見出している([J. Am. Chem. So
c., 118, 8860(1996)])。さらに、桐原らはプロキラ
ルなビスヒドロキシメチルジフルオロシクロプロパンを
リパーゼ触媒を用いたアシル化により対応するキラルな
モノアセテートとし、これをジフルオロシクロプロパン
アミノ酸に誘導している([ChemLett., 1999, 40
5])。
【0004】しかし、一般的に、ジフルオロシクロプロ
パン環のうちフッ素原子の結合している炭素原子以外の
2つの炭素原子に種々の置換基が結合したジフルオロシ
クロプロパン化合物を合成した例は極めて少ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ジフルオロシクロプロパン環のうちフッ素原子の結
合した炭素原子以外の2つの炭素原子に種々の置換基が
結合した新規なジフルオロシクロプロパン誘導体を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、プロキラルなシス−
1,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3,3−ジフルオ
ロシクロプロパンのジアセテートを不斉加水分解して得
られるキラルなモノアセテート、ラセミ体であるトラン
ス−1,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3,3−ジフ
ルオロシクロプロパンのジアセテートをリパーゼにより
光学分割して得られる光学活性なジアセテート及びモノ
アセテート、並びに2,4−ヘキサジエン−1,6−ジ
オール化合物から誘導して得られるビスジフルオロシク
ロプロパン誘導体などを出発原料とすることにより種々
の新規なジフルオロシクロプロパン誘導体を合成できる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、下記式(1)
【化3】 (式中、R1、R2は、同一又は異なって、ヒドロキシメ
チル基、アシルオキシメチル基、スルホニルオキシメチ
ル基、エーテル又はカーボネート形成性保護基で保護さ
れたヒドロキシメチル基、保護基で保護されていてもよ
いカルボキシル基、保護基で保護されていてもよいアミ
ノ基、ホルミル基、ビニル基、メチル基、2−(置換オ
キシカルボニル)エテニル基又は置換スタニル基を示
し、pは0又は1を示す。但し、pが0のとき、R1
2とは、同時に、同一又は異なって、ヒドロキシメチ
ル基又はアシルオキシメチル基であることはない)で表
されるジフルオロシクロプロパン誘導体を提供する。
【0008】本発明は、また、下記式(2)
【化4】 (式中、R3は、保護基で保護されていてもよいヒドロ
キシメチル基、保護基で保護されていてもよいカルボキ
シル基、保護基で保護されていてもよいアミノ基、ホル
ミル基、ビニル基、メチル基、2−(置換オキシカルボ
ニル)エテニル基又は置換スタニル基を示し、m、n
は、それぞれ、0又は1を示す。分子内の2個のR3
同一であってもよく異なっていてもよい)で表されるジ
フルオロシクロプロパン誘導体を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】[ジフルオロシクロプロパン誘導
体]前記式(1)において、R1、R2は、同一又は異な
って、ヒドロキシメチル基、アシルオキシメチル基、ス
ルホニルオキシメチル基、エーテル又はカーボネート形
成性保護基で保護されたヒドロキシメチル基、保護基で
保護されていてもよいカルボキシル基、保護基で保護さ
れていてもよいアミノ基、ホルミル基、ビニル基、メチ
ル基、2−(置換オキシカルボニル)エテニル基又は置
換スタニル基を示し、pは0又は1を示す。但し、pが
0のとき、R1とR2とは、同時に、同一又は異なって、
ヒドロキシメチル基又はアシルオキシメチル基であるこ
とはない。なお、本発明の好ましい態様では、pが1の
場合にも、R1とR2とは、同時に、同一又は異なって、
ヒドロキシメチル基又はアシルオキシメチル基であるこ
とはない。
【0010】前記R1、R2におけるアシルオキシメチル
基としては、例えば、ホルミルオキシメチル、アセトキ
シメチル、プロピオニルオキシメチル、クロロアセチル
オキシメチル、トリフルオロアセチルオキシメチル、メ
トキシアセチルオキシメチル基などの、ハロゲン原子や
アルコキシ基などの置換基を有していてもよい脂肪族ア
シルオキシメチル基(特に、C1-4脂肪族アシルオキシ
−メチル基など);シクロヘキシルカルボニルオキシメ
チル基などの脂環式アシルオキシメチル基;ベンゾイル
オキシメチル基などの、芳香環にハロゲン原子やC1-4
アルキル基などの置換基を有していてもよい芳香族アシ
ルオキシメチル基などが挙げられる。
【0011】前記スルホニルオキシメチル基としては、
例えば、メタンスルホニルオキシメチル、エタンスルホ
ニルオキシメチル、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シメチル基などの、ハロゲン原子などの置換基を有して
いてもよい脂肪族スルホニルオキシメチル基(特に、C
1-4脂肪族スルホニルオキシ−メチル基など);ベンゼ
ンスルホニルオキシメチル、p−トルエンスルホニルオ
キシメチル基などの、芳香環にハロゲン原子やC1-4
ルキル基などの置換基を有していてもよい芳香族スルホ
ニルオキシメチル基などが挙げられる。
【0012】エーテル形成性保護基で保護されたヒドロ
キシルメチル基としては、例えば、メトキシメチル、メ
トキシメトキシメチル、2−メトキシエトキシメトキシ
メチル、テトラヒドロピラニルオキシメチル、テトラヒ
ドロフラニルオキシメチル、1−エトキシエチルオキシ
メチル、t−ブトキシメチル、アリルオキシメチル、ベ
ンジルオキシメチル、p−メトキシベンジルオキシメチ
ル、p−ニトロベンジルオキシメチル、p−ブロモベン
ジルオキシメチル、トリメチルシリルオキシメチル基な
どが挙げられる。
【0013】カーボネート形成性保護基で保護されたヒ
ドロキシメチル基としては、例えば、メトキシカルボニ
ルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、ベ
ンジルオキシカルボニルオキシメチル基などが挙げられ
る。前記カルボキシル基及びアミノ基の保護基には有機
合成の分野で慣用の保護基が含まれる。例えば、カルボ
キシル基の保護形態として、メチルエステル、メトキシ
メチルエステル、2−テトラヒドロピラニルエステル、
2−テトラヒドロフラニルエステル、2−メトキシエト
キシメチルエステル、ベンジルオキシメチルエステル、
エチルエステル、t−ブチルエステル、シクロヘキシル
エステル、アリルエステル、フェニルエステル、ベンジ
ルエステル、トリフェニルメチルエステル、ジフェニル
メチルエステル、トリメチルシリルエステル、N−ヒド
ロキシスクシンイミドイルエステルなどのエステル;
N,N−ジメチルアミドなどのアミドなどが挙げられ
る。また、アミノ基の保護形態として、メチルカーバメ
ート、2,2,2−トリクロロカーバメート、イソブチ
ルカーバメート、t−ブチルカーバメート、フェニルカ
ーバメート、ベンジルカーバメートなどのカーバメー
ト;ホルムアミド、アセトアミド、トリフルオロアセト
アミドなどのアミド;N−ベンジルアミンなどが挙げら
れる。
【0014】前記2−(置換オキシカルボニル)エテニ
ル基としては、例えば、2−エトキシカルボニルエテニ
ル、2−メトキシカルボニルエテニルなどの2−アルコ
キシカルボニルエテニル基[特に、2−(C1-4アルコ
キシ−カルボニル)エテニル基など];2−フェニルオ
キシカルボニルエテニル基などの2−アリールオキシカ
ルボニルエテニル基などが挙げられる。前記置換スタニ
ル基としては、例えば、トリブチルスタニル基などのト
リアルキルスタニル基などが挙げられる。
【0015】本発明の前記式(1)で表されるジフルオ
ロシクロプロパン誘導体のうち好ましい化合物には下記
のものが含まれる。 (a)R1及びR2の一方がヒドロキシメチル基であり、
他方がスルホニルオキシメチル基、エーテル又はカーボ
ネート形成性保護基で保護されたヒドロキシメチル基、
保護基で保護されていてもよいカルボキシル基、保護基
で保護されていてもよいアミノ基、ホルミル基、ビニル
基、メチル基、2−(置換オキシカルボニル)エテニル
基又は置換スタニル基である化合物 (b)R1及びR2の一方がアシルオキシメチル基であ
り、他方がスルホニルオキシメチル基、エーテル又はカ
ーボネート形成性保護基で保護されたヒドロキシルメチ
ル基、保護基で保護されていてもよいカルボキシル基、
保護基で保護されていてもよいアミノ基、ホルミル基、
ビニル基、メチル基、2−(置換オキシカルボニル)エ
テニル基又は置換スタニル基である化合物 (c)R1及びR2の一方がエーテル又はカーボネート形
成性保護基で保護されたヒドロキシルメチル基であり、
他方がエーテル又はカーボネート形成性保護基で保護さ
れたヒドロキシルメチル基、保護基で保護されていても
よいカルボキシル基、保護基で保護されていてもよいア
ミノ基、ホルミル基、ビニル基、メチル基、2−(置換
オキシカルボニル)エテニル基又は置換スタニル基であ
る化合物 (d)R1及びR2の少なくとも一方が、保護基で保護さ
れていてもよいカルボキシル基、保護基で保護されてい
てもよいアミノ基、ホルミル基、ビニル基、メチル基、
2−(置換オキシカルボニル)エテニル基又は置換スタ
ニル基である化合物
【0016】前記式(2)において、R3は、保護基で
保護されていてもよいヒドロキシメチル基、保護基で保
護されていてもよいカルボキシル基、保護基で保護され
ていてもよいアミノ基、ホルミル基、ビニル基、メチル
基、2−(置換オキシカルボニル)エテニル基又は置換
スタニル基を示し、m、nは、それぞれ、0又は1を示
す。なお、式(2)中、分子内の2個のR3は同一であ
ってもよく異なっていてもよい。
【0017】前記ヒドロキシメチル基の保護基として
は、有機合成の分野で慣用の保護基を使用できる。保護
基で保護されたヒドロキシメチル基の代表的な例とし
て、前記R1、R2において示したアシルオキシメチル
基、スルホニルオキシメチル基、エーテル又はカーボネ
ート形成性保護基で保護されたヒドロキシルメチル基な
どが例示される。なお、本明細書では、説明の便宜上、
スルホニルオキシメチル基を保護基で保護されたヒドロ
キシメチル基に含める。R3におけるカルボキシル基の
保護基、アミノ基の保護基、2−(置換オキシカルボニ
ル)エテニル基、置換スタニル基としては、前記R1
2と同様の基が挙げられる。
【0018】前記式(1)及び(2)で表される構造式
において、シクロプロパン環を構成する炭素原子のうち
2個のフッ素原子が結合している炭素原子以外の炭素原
子は不斉炭素原子である。
【0019】本発明のジフルオロシクロプロパン誘導体
は、シクロプロパン環とフッ素原子という2つの特異的
な性質を付与しうる原子団及び原子を併有しているた
め、例えば、医薬、農薬等の生理活性物質やその合成中
間体などとして使用できる。また、液晶又はその原料と
しても期待できる。本発明のジフルオロシクロプロパン
誘導体の中でも、その有用性等の点から光学活性体及び
メソ体が好ましい。
【0020】[ジフルオロシクロプロパン誘導体の製
造]本発明の式(1)で表されるジフルオロシクロプロ
パン誘導体のうち、p=0である化合物は、例えば、下
記反応式により得られる式(4)、式(6)又は式
(7)で表されるジフルオロシクロプロパン誘導体を出
発原料とし、これらの化合物のシクロプロパン環を構成
する不斉炭素原子に結合しているヒドロキシメチル基又
はアセトキシメチル基を適宜な有機合成反応を利用して
所望の官能基に変換することにより製造できる。なお、
この際、立体を保持する反応又は立体反転を伴う反応を
行うことにより、光学活性な誘導体を得ることができ
る。下記式中、「Ac」はアセチル基を示す(以下、同
じ)。
【化5】
【化6】
【0021】上記の反応式において、式(3)の化合物
[シス−2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1,1−
ジフルオロシクロプロパンのジアセテート体]及び式
(5)の化合物[トランス−2,3−ビス(ヒドロキシ
メチル)−1,1−ジフルオロシクロプロパンのジアセ
テート体]は、それぞれ、2−ブテン−1,4−ジオー
ルのシス及びトランス体にジフルオロカルベンを作用さ
せて、シス−及びトランス−2,3−ビス(ヒドロキシ
メチル)−1,1−ジフルオロシクロプロパンとし、こ
れを慣用の方法でジアセチル化することにより得ること
ができる。
【0022】そして、式(3)の化合物(シス体;プロ
キラル体)をリパーゼ(Lipase)、例えば、アルカリゲ
ネス(Alcaligenes)由来のリパーゼQLを用いて加水
分解することにより、式(4)の化合物[モノアセテー
ト;(2R,3S)−シス体]を、例えば収率81%、
光学純度>99%ee程度で得ることができる。
【0023】また、式(5)の化合物(トランス体;ラ
セミ体)をリパーゼSL(Pseudomonas cepacia SL−
25)で加水分解することにより、式(6)の化合物
[モノアセテート;(2S,3S)−トランス体]を、
例えば収率53%、光学純度48%ee程度で、また、
式(7)の化合物[ジアセテート;(2R,3R)−ト
ランス体]を、例えば収率36%、光学純度>99%e
e程度で得ることができる。
【0024】以下、本発明のジフルオロシクロプロパン
誘導体を製造する際に行う前記官能基変換についてより
具体的に説明する。例えば、R1又はR2(以下、「R1
等」と称する場合がある)としてアシルオキシメチル基
やスルホニルオキシメチル基を有する化合物は、前記原
料化合物又はその誘導体のヒドロキシメチル基を、対応
する酸ハライド(例えば、アセチルクロリド、p−トル
エンスルホニルクロリドなど)などを用いてアシル化又
はスルホニル化することにより製造できる。
【0025】R1等としてエーテル形成性保護基やカー
ボネート形成性保護基などの保護基で保護されたヒドロ
キシルメチル基を有する化合物は、前記原料化合物又は
その誘導体のヒドロキシメチル基に、慣用の保護基導入
法を用いて前記エーテル形成性保護基等を導入すること
により製造できる。
【0026】前記R1等としてカルボキシル基を有する
化合物は、前記原料化合物又はその誘導体のヒドロキシ
メチル基を、例えば、ジョーンズ試薬(Jone's試薬)な
どの酸化剤を作用させることにより製造できる。このカ
ルボキシル基には慣用の保護基導入法により種々の保護
基を導入できる。
【0027】R1等としてアミノ基を有する化合物は、
例えば、上記のようにして合成したカルボキシル基を有
する化合物に、例えば、塩基の存在下でジフェニルホス
ホリルアジド(DPPA)とベンジルアルコールとを作
用させて、前記カルボキシル基をベンジルオキシカルボ
ニルアミノ基に変換し、次いで貴金属触媒などの存在下
で水素化分解することにより得ることができる。このア
ミノ基には慣用の保護基導入法により種々の保護基を導
入できる。
【0028】なお、ヒドロキシメチル基、カルボキシル
基、アミノ基の保護基は、慣用の方法により脱保護でき
るので、1つの不斉炭素原子に結合しているヒドロキシ
メチル基等を保護した状態で他の不斉炭素原子に結合し
ている基を所望の官能基に変換した後、前記保護基を外
すことにより、遊離のヒドロキシメチル基等と他の官能
基とを有する種々の誘導体を合成することができる。
【0029】R1等としてホルミル基を有する化合物
は、例えば、前記原料化合物又はその誘導体のヒドロキ
シメチル基、又は前記原料化合物又はその誘導体のアセ
トキシメチル基を加水分解して得られるヒドロキシメチ
ル基を、二クロム酸ピリジニウム(PDC)によって酸
化することにより得ることができる。
【0030】R1等としてビニル基を有する化合物は、
例えば、上記のようにして得られるホルミル基を有する
化合物に、カリウムt−ブトキシドなどの強塩基の存在
下、メチルトリフェニルホスホニウムヨージド(Ph3
+CH3-)を反応させることにより得ることができ
る。
【0031】R1等としてメチル基を有する化合物は、
例えば、前記原料化合物又はその誘導体のp−トルエン
スルホニルオキシメチル基などのスルホニルオキシメチ
ル基を水素化アルミニウムリチウムなどの金属水素錯化
合物を作用させることにより製造することができる。
【0032】R1等として2−(置換オキシカルボニ
ル)エテニル基を有する化合物は、例えば、前記のよう
にして得られたホルミル基を有する化合物に、水素化ナ
トリウムなどの金属水素化物とジエチルホスホノ酢酸エ
チルなどのホスホノ酢酸エステル類を反応させることに
より得られる。
【0033】以上の反応は、通常、立体を保持しつつ進
行する。なお、上記の例では、原料化合物として光学活
性体を用いているが、原料化合物としてラセミ体やメソ
体を用いて官能基変換を行うことにより、光学不活性体
を得ることもできる。
【0034】本発明の式(1)で表されるジフルオロシ
クロプロパン誘導体のうち、R1等として置換スタニル
基を有する化合物は、シス又はトランスの1−アセトキ
シ−3−トリブチルスタニル−2−プロペンなどの1−
置換オキシ−3−置換スタニル−2−プロペンに、クロ
ロジフルオロ酢酸ナトリム(ジフルオロカルベン)を反
応させることにより得ることができる。
【0035】また、本発明の式(1)で表されるジフル
オロシクロプロパン誘導体のうち、p=1である化合物
は、例えば、下記反応工程式により得られる(トラン
ス,トランス)−1,6−ビス(ヒドロキシメチル)−
2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパンのジ
アセテート(13)から誘導することができる。式中、
「Bn」はベンジル基を示す(以下、同じ)。
【化7】
【0036】上記反応工程式では、まず、プロパルギル
アルコール(8)を塩化銅(I)と有機塩基とにより二
量化してヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオール
(9)とし(Ullmanカップリング)、これに水素化アル
ミニウムリチウムを作用させて(E,E)−2,4−ヘ
キサジエン−1,6−ジオール(10)を得、これに塩基
の存在下塩化ベンジルを作用させてベンジル化し、分離
精製して、(E,E)−1,6−ビスベンジルオキシ−
2,4−ヘキサジエン(11)を得る。そして、この化合
物(11)にクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(ジフルオ
ロカルベン)を反応させて、(トランス,トランス)−
1,6−ビス(ベンジルオキシメチル)−2,2,5,
5−テトラフルオロビシクロプロパン(12)を生成さ
せ、接触水添によりベンジル基を外して(トランス,ト
ランス)−1,6−ビス(ヒドロキシメチル)−2,
2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパンとした
後、塩基存在下で塩化アセチルを反応させることによ
り、(トランス,トランス)−1,6−ビス(ヒドロキ
シメチル)−2,2,5,5−テトラフルオロビシクロ
プロパンのジアセテート(13)を得ることができる。
【0037】上記と同様にして(Z,Z)−1,6−ビ
スベンジルオキシ−2,4−ヘキサジエン(11′)を
得、これにジフルオロカルベンを作用させて(シス,シ
ス)−1,6−ビス(ベンジルオキシメチル)−2,
2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパンを生成さ
せ、次いで脱ベンジルして(シス,シス)−1,6−ビ
ス(ヒドロキシメチル)−2,2,5,5−テトラフル
オロビシクロプロパンとした後、アセチル化することに
より、(シス,シス)−1,6−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパ
ンのジアセテート(13′)を得ることができる。この
(シス,シス)体も本発明の式(1)で表されるジフル
オロシクロプロパン誘導体のうち、p=1の化合物を誘
導する出発原料となる。
【0038】なお、(E,E)−1,6−ビスベンジル
オキシ−2,4−ヘキサジエン(11)は、3−トリブチ
ルスタニル−2−プロペニル アセテート(E体及びZ
体の混合物)をシュードモナス セパシア(Pseudomona
s cepacia)由来のリパーゼを用いて、pH7.2、3
5℃、4時間の条件で加水分解して、(E)−3−トリ
ブチルスタニル−2−プロペニルアルコールを得、これ
に、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド中、水素化
ナトリウム及びベンジルブロミドを反応させてヒドロキ
シル基をベンジルエーテル化した後、テトラヒドロフラ
ン中、室温で硝酸銅(II)・3水塩を反応させることに
より得ることができる。また、(Z,Z)−1,6−ビ
スベンジルオキシ−2,4−ヘキサジエン(11′)は、
3−トリブチルスタニル−2−プロペニル アセテート
(E体及びZ体の混合物)をシュードモナス セパシア
(Pseudomonas cepacia)由来のリパーゼを用いて、p
H7.2、35℃、8時間の条件で加水分解し、未反応
物として(Z)−3−トリブチルスタニル−2−プロペ
ニル アセテートを得、これを水酸化リチウムを用いて
加水分解して(Z)−3−トリブチルスタニル−2−プ
ロペニルアルコールとし、これに上記と同様にして硝酸
銅(II)・3水塩を作用させることにより得ることがで
きる。
【0039】本発明の式(1)で表されるジフルオロシ
クロプロパン誘導体のうち、p=1であり、且つR1
2がヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基であ
る化合物は、例えば、下記反応式に示されるように、前
記(トランス,トランス)−1,6−ビス(ヒドロキシ
メチル)−2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプ
ロパンのジアセテート(13)[又は、(シス,シス)−
1,6−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2,5,5,
−テトラフルオロビシクロプロパンのジアセテート(1
3′)]をリパーゼを用いて不斉加水分解することによ
り製造できる。
【化8】
【0040】より具体的には、例えば、(トランス,ト
ランス)−1,6−ビス(ヒドロキシメチル)−2,
2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパンのジアセ
テート(13)(meso,dl混合物)をシュードモナス セ
パシア(Pseudomonas cepacia)由来のリパーゼSL2
5を用いて加水分解すると、(トランス,トランス)−
ジオール体(14)(絶対配置:1S,3R,4R,6
S)を収率17%、光学純度91%ee程度、(トラン
ス,トランス)−メソ−モノアセテート体(15)を収率
50%程度、(トランス,トランス)−ジアセテート体
(16)(絶対配置:1R,3S,4S,6R)を収率2
0%、光学純度>99%ee程度で得ることができる。
【0041】本発明の式(1)で表されるジフルオロシ
クロプロパン誘導体のうち、p=1であり、且つR1
はR2がヒドロキシメチル基、アセトキシメチル基以外
の基である化合物は、前記p=0である化合物について
示したのと同様の方法で、R1、R2がヒドロキシメチル
基又はアセトキシメチル基である化合物の該ヒドロキシ
メチル基等を官能基変換することにより製造できる。ま
た、原料化合物としてラセミ体やメソ体を用いて官能基
変換を行うことにより、光学不活性体を得ることもでき
る。
【0042】本発明の式(2)で表されるジフルオロプ
ロパン誘導体は、例えば、下記式(17)で表される化合
物にGrubbs触媒を作用させる(オレフィンメタセシス反
応)ことにより製造できる。
【化9】 (式中、R3、m、nは前記に同じ)
【0043】なお、上記式(17)で表される化合物は、
前記式(1)においてR2がビニル基又はアリルオキシ
メチル基である化合物に相当する。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ジフルオロシクロプロ
パン環のうちフッ素原子の結合していない2つの炭素原
子に種々の置換基が結合した新規なジフルオロシクロプ
ロパン誘導体が提供される。
【0045】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定さ
れるものではない。なお、「BzC」はベンジルオキシ
カルボニル基を、「Me」はメチル基を、「Bu」はブ
チル基を、「Et」はエチル基を、「Cy」はシクロヘ
キシル基を、「Ph」はフェニル基をそれぞれ示す。
【0046】実施例1 (1S,3R)−3−アセトキシメチル−2,2−ジフ
ルオロシクロプロパンカルボン酸(18)の製造
【化10】 上記式に従って標記化合物を製造した。モノアセテート
(4)(シス体)(1.53g、8.49ミリモル)の
アセトン(100ml)溶液に0℃でJone's試薬(4m
l)を加え、室温で6時間攪拌した。2−プロパノール
(2ml)を加えて反応を停止し、反応混合液を濾過し
た後、濾液を減圧濃縮し、濃縮物をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:
2/1〜0/1)に付して、標記のカルボン酸(18)
(960mg、4.95ミリモル)を収率58%で得
た。沸点:153℃/8torr(1.06kPa)
(Kugelrohr);[α]23 D+43.4(c0.71,C
HCl3
【0047】実施例2 [(1R,3R)−3−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチ
ル アセテート(19)の製造
【化11】 上記式に従って標記化合物を製造した。カルボン酸(1
8)(581mg、2.99ミリモル)、ベンジルアル
コール(388mg、3.59ミリモル)、ジフェニル
ホスホリルアジド(DPPA)(987mg、3.59
ミリモル)のベンゼン(10ml)溶液に室温でトリエ
チルアミン(333ml)を加えて30分攪拌し、さら
に4時間加熱還流した。放冷後、エーテル抽出し、有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮した。濃縮物をシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:10/
1〜2/1)に付して、標記化合物(19)(325m
g、1.09ミリモル)を収率37%で得た。沸点:1
9シュードモナス セパシア(Pseudomonas cepacia)
由来のリパーゼ5℃/7torr(931Pa)(Kuge
lrohr);[α]21 D+34.2(c0.76,CHCl
3
【0048】実施例3 [(1S,3S)−3−ベンジルオキシメチル−2,2
−ジフルオロシクロプロピル]メタノール(21)の製造
【化12】 上記式に従って標記化合物を製造した。モノアセテート
(6)(トランス体)(670mg、3.72ミリモ
ル、>99%ee)、ベンジル−2,2,2−トリクロ
ロアセトイミデート(939mg、3.72ミリモ
ル)、トリフルオロボランエーテラート(BF3OE
2)(74mg、0.521ミリモル)のジクロロメ
タン(10ml)溶液を室温で24時間攪拌した。酢酸
エチルで希釈後、水(2ml)を加えて有機層を分離
し、さらに水層を酢酸エチル抽出した。有機層を乾燥
後、減圧濃縮して得られた油状物に無水炭酸カリウム
(595mg、4.31ミリモル)とメタノール(15
ml)を加えて室温で12時間攪拌した。減圧濃縮した
後、酢酸エチル抽出し、シリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:7/1)で
精製して標記化合物(21)(484mg、2.12ミリ
モル)を収率58%で得た。 [α]22 D−13.0(c1.92,CHCl3),>9
9%ee 同様の方法により、[(1S,3R)−2,2−ジフル
オロ−3−ヒドロキシメチルシクロプロピル]メチル
アセテート(4)(シス体)から、[(1S,3R)−
3−ベンジルオキシメチル−2,2−ジフルオロシクロ
プロピル]メタノール(24)(シス体)を得た。
【0049】実施例4 [(1S,3R)−1−ベンジルオキシメチル−2,2
−ジフルオロ−3−メチルシクロプロパン(23)の製造
【化13】 上記式に従って標記化合物を製造した。アルゴン雰囲気
下、モノベンジルエーテル化ジオール(21)(トランス
体)(237mg、1.04ミリモル)のジクロロメタ
ン(8ml)溶液に、0℃でp−トルエンスルホニルク
ロリド(229mg、1.20ミリモル)のジクロロメ
タン(2ml)溶液とピリジン(0.15ml)を加え
て室温で5時間攪拌した。反応混合液をエーテル抽出
し、抽出液を減圧濃縮し、濃縮物をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:
10/1〜5/1)に付して精製し、トシラート(22)
(375mg、0.98ミリモル)を収率98%で得
た。アルゴン雰囲気下、LiAlH4(21mg、0.553
ミリモル)とエーテル8mlの混合液に上記のトシラー
ト(22)(203mg、0.531ミリモル)のエーテ
ル(2ml)溶液を加えて24時間加熱還流した。放冷
した後氷冷し、2M−HClで反応を止め、エーテル抽
出した。抽出液を減圧濃縮後、濃縮物をシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:10/
1)に付して精製し、標記化合物(63mg、0.30
3ミリモル)を収率57%で得た。
【0050】実施例5 [(1S,3S)−1−ベンジルオキシメチル−2,2
−ジフルオロ−3−ビニルシクロプロパン(25)の製造
【化14】 上記式に従って標記化合物を製造した。モノベンジルエ
ーテル化ジオール(24)(シス体)(300mg、1.
31ミリモル)、二クロム酸ピリジニウム(PDC)
(590mg、1.57ミリモル)、及びジクロロメタ
ン(8ml)の混合液を室温で24時間攪拌し、フロリ
ジルショートカラムを通した後、減圧濃縮した。これを
アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン(THF)(3
ml)に溶かし、メチルトリフェニルホスホニウムヨー
ジド(Ph3+CH3-)(556mg)、t−ブトキ
シカリウム(154mg)及びTHF(10ml)の混
合液に0℃で加え、次いで室温にて5時間攪拌した。反
応生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン−酢酸エチル:50/1)により精製
し、標記化合物(25)(173mg、0.771ミリモ
ル)を収率59%で得た。同様の方法により、[(1
S,3S)−3−ベンジルオキシメチル−2,2−ジフ
ルオロシクロプロピル]メタノール(21)(トランス
体)から、下記式(26)で表される[(1S,3R)−
1−ベンジルオキシメチル−2,2−ジフルオロ−3−
ビニルシクロプロパンを得た。
【化15】
【0051】実施例6 [(1S,3S)−1−アリルオキシメチル−3−ベン
ジルオキシメチル−2,2−ジフルオロシクロプロパン
(27)の製造
【化16】 上記式に従って標記化合物を製造した。アルゴン雰囲気
下、水素ナトリウム(油性60%、44mg)のDMF
(1ml)懸濁液に[(1S,3S)−3−ベンジルオ
キシメチル−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メタ
ノール(21)(トランス体)(125mg、0.548
ミリモル)のDMF(1ml)溶液を0℃で加え、10
分間攪拌後、室温でアリルブロミド(200mg、1.
62ミリモル)のDMF(1ml)溶液を加えて80℃
で3時間攪拌した。エーテル抽出後、抽出液を濃縮し、
この濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン−酢酸エチル:30/1〜10/1)
に付して精製し、標記化合物(27)(115mg、0.
429ミリモル)を収率78%で得た。同様の方法によ
り、[(1S,3R)−3−ベンジルオキシメチル−
2,2−ジフルオロシクロプロピル]メタノール(24)
(シス体)から、下記式で表される[(1S,3R)−
1−アリルオキシメチル−3−ベンジルオキシメチル−
2,2−ジフルオロシクロプロパン(28)を得た。
【化17】
【0052】実施例7 [(1RS,3RS)−2,2−ジフルオロ−3−トリ
ブチルスタニルシクロプロピル]メチル アセテート
(30)の製造
【化18】 上記式に従って標記化合物を製造した。3−トリブチル
スタニル−2−プロペニル アセテート(29)(672
mg、1.73ミリモル)のジグリム(5ml)溶液を
180℃に加熱し、この溶液にクロロジフルオロ酢酸ナ
トリウム(2.64g、17.3ミリモル)のジグリム
(25ml)溶液を2時間かけて滴下し、滴下後さらに
1時間加熱攪拌した。放冷の後、水で反応停止し、ヘキ
サン抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮し、濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:50/1)に
付して精製し、標記化合物(30)(710mg、1.6
2ミリモル)を収率94%で得た。
【0053】実施例8 [(1SR,3RS)−3−トリブチルスタニル−2,
2−ジフルオロシクロプロパンカルバルデヒド(31)の
製造
【化19】 上記式に従って標記化合物を製造した。[(1RS,3
RS)−2,2−ジフルオロ−3−トリブチルスタニル
シクロプロピル]メチル アセテート(30)(1.09
g、2.48ミリモル)とLiOH・H2O(159m
g、3.71ミリモル)を、THF(9ml)、H2
(3ml)及びメタノール(3ml)の混合溶媒中、室
温で攪拌して、アセチル基を加水分解し、対応するアル
コール(870mg、2.19ミリモル)を収率88%
で得た。このアルコールをジクロロメタン(10ml)
に溶解し、モレキュラーシーブ(MS−4A)(1.5
g)及びPDC(1.03g)を加え、室温で7時間反
応させた。反応混合液をフロリジルカラムを通した後、
減圧濃縮し、濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:50/1)に
付して精製し、標記化合物(31)(634mg、1.6
1ミリモル)を通算収率65%で得た。
【0054】実施例9 3−[(3RS,1SR)−2,2−ジフルオロ−3−
トリブチルスタニルシクロプロピル]アクリル酸エチル
エステル(32)の製造
【化20】 上記式に従って標記化合物を製造した。アルゴン雰囲気
下、水素化ナトリウム(油性60%、75mg)のTH
F(5ml)懸濁液に、ジエチルホスホノ酢酸エチル
(258mg、1.15ミリモル)のTHF(5ml)
溶液を0℃で加えて10分間攪拌した後、[(1SR,
3RS)−3−トリブチルスタニル−2,2−ジフルオ
ロシクロプロパンカルバルデヒド(31)(トランス体)
(339mg、0.858ミリモル)のTHF(5m
l)溶液を加え、室温で1時間攪拌した。氷片を入れて
反応停止後、エーテル抽出し、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧濃縮し、濃縮物をシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチ
ル:50/1)に付して精製し、標記化合物(32)(3
98mg、0.856ミリモル)を収率99%で得た。
【0055】実施例10 (1S,3R,4R,6S)−1,6−ビス(ヒドロキ
シメチル)−2,2,5,5−テトラフルオロビシクロ
プロパン(14)[(トランス,トランス)−ジオール
体]、1−アセトキシメチル−6−ヒドロキシメチル−
2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパン(1
5)[(トランス,トランス)−メソ−モノアセテート
体]、(1R,3S,4S,6R)−1,6−ビス(ア
セトキシメチル)−2,2,5,5−テトラフルオロビ
シクロプロパン(16)[(トランス,トランス)−ジア
セテート体]の製造 標記化合物を前記の反応工程式に従って製造した。 1.基質ジアセテートの製造 プロパルギルアルコール(8)(22.42g、400
ミリモル)と塩化銅(I)(8.34g、80ミリモ
ル)及びピリジン(8g)のメタノール(40ml)溶
液を室温で22時間攪拌した後、酢酸エチル(100m
l)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、
室温でさらに1時間攪拌した。有機層をデカントで集
め、飽和炭酸カリウム水溶液で洗浄後、セライトを敷い
たブフナーロートで吸引濾過し、濾液を濃縮してヘキサ
−2,4−ジイン−1,6−ジオール(9)(10.0
5g、91.3ミリモル)を収率46%で得た。このジ
オール(9)(4.40g、40ミリモル)のTHF
(200ml)溶液に水素化アルミニウムリチウム
(4.55g、120ミリモル)を少量づつ加え、アル
ゴン雰囲気中、22時間加熱還流した。放冷後、ジエチ
ルエーテル100mlを加えて希釈し、氷冷下激しく攪
拌しつつ6M−HCl(6ml)を加えて過剰の水素化
アルミニウムリチウムを分解した。得られた混合液を静
置し、有機層をデカントし、6M−HClを8ml加え
て5分攪拌した後、グラスフィルムターで濾過した。濾
液と先に集めた有機層を合わせて減圧濃縮し、(E,
E)−2,4−ヘキサジエン−1,6−ジオール(10)
(3.91g、34.2ミリモル)を収率86%で得
た。水素化ナトリウム(油性、4.2g、105ミリモ
ル)のDMF(50ml)懸濁液を氷冷し、アルゴン雰
囲気下、上記の(E,E)−ジオール(10)(4.0
g、35ミリモル)のDMF(20ml)溶液を加え3
0分間攪拌した。この懸濁液にベンジルクロリド(1
1.2g、88ミリモル)を加えた後、室温で8時間攪
拌した。氷片を加えて過剰の水素化ナトリウムを分解し
た後、酢酸エチル抽出し、抽出液を濃縮して得られた濃
縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン−酢酸エチル=80/1〜10/1)に付し
て精製し、(E,E)−ジベンジルエーテル(11)
(9.52g、32ミリモル)を収率92%で得た。上
記で得られた(E,E)−ジベンジルエーテル(11)
(6.23g、21.2ミリモル)のジグリム(20m
l)溶液を180℃に加熱し、これにクロルジフルオロ
酢酸ナトリウム(32.2g、212ミリモル)のジグ
リム(65ml)溶液を5時間かけて滴下し、滴下終了
後180℃でさらに1時間攪拌した。放冷後、へキサン
と酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、濃縮物をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エ
チル=40/1〜5/1)に付して精製し、ビスジフル
オロシクロプロパン化合物(12)[(トランス,トラン
ス)−体](6.2g、15.7ミリモル)を収率74
%で得た。パラジウムカーボン(1.76g、40重量
%)に、上記のビスジフルオロシクロプロパン化合物
(12)(4.4g、11.2ミリモル)を含み、且つ水
素ガスを飽和させたメタノール(25ml)溶液を加
え、水素ガス雰囲気下、室温で24時間攪拌した。セラ
イトをのせたグラスフィルターで吸引濾過し、濾液を減
圧濃縮したところ、対応するジオール体(脱ベンジル
体)が無色油状物として得られた。この油状物のジクロ
ロメタン(40ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷
しつつ塩化アセチル(2.64g、33.6ミリモル)
のジクロロメタン(10ml)溶液、及びピリジン
(3.55ml、44.8ミリモル)を加えた。0℃で
3時間攪拌後、氷片を入れて反応を止め、酢酸エチル抽
出を行い、減圧濃縮後、濃縮物をシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーに付して精製し、(トラン
ス,トランス)−1,6−ビス(アセトキシメチル)−
2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプロパン(1
3)(メソ,dl混合物)(2.30g、7.6ミリモ
ル)を無色油状物として2段階68%の収率で得た。
2.リパーゼ加水分解による光学分割(トランス,トラ
ンス)−1,6−ビス(アセトキシメチル)−2,2,
5,5−テトラフルオロビシクロプロパン(13)(2.
26g、7.59ミリモル)、リパーゼSL(1.13
g)(名糖産業(株)製)、0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.2)(76ml)の混合液を室温で2.5時間攪
拌した。氷片を入れて反応を停止した後、酢酸エチル抽
出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮を行い、濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=7/1〜1
/1)に付して精製し、(1S,3R,4R,6S)−
1,6−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2,5,5−
テトラフルオロビシクロプロパン(14)[(トランス,
トランス)−ジオール体](339mg、1.85ミリ
モル、収率24%)、1−アセトキシメチル−6−ヒド
ロキシメチル−2,2,5,5−テトラフルオロビシク
ロプロパン(15)[(トランス,トランス)−メソ−モ
ノアセテート体](907mg、3.54ミリモル、収
率47%)、及び(1R,3S,4S,6R)−1,6
−ビス(アセトキシメチル)−2,2,5,5−テトラ
フルオロビシクロプロパン(16)[(トランス,トラン
ス)−ジアセテート体](454mg、1.52ミリモ
ル、収率20%)を得た。なお、化合物(14)、(16)
の絶対配置は、9−アントラセンカルボン酸ジエステル
に誘導し、CD励起キラリティー法により決定した。ま
た、エナンチオマー過剰率は、ジオール体(14)につい
てはジアセテート体(16′)に導いた後、ジアセテート
体(16)についてはそれ自体を、キャピラリーガスクロ
マトグラフィー(GC)に付して決定した。モノアセテ
ート体(15)は、ジベンジルエーテル体に誘導し、X線
回折によりメソ体であることを確認した。 (1S,3R,4R,6S)−ジアセテート体(1
6′):[α]27 D+31.5(c0.75,CHC
3),91%ee (1R,3S,4S,6R)−ジアセテート体(16):
[α]24 D−30.3(c1.11,CHCl3),>9
9%ee [GC分析] カラム:Chiraldex G-TA,Φ0.25mmx20m;キャリアガ
ス:He 40mL/min;温度:100℃;Inlet pressure:1.35
kg/cm2(132kPa);試料量:400ng;検出器:FID 保持時間:(1S,3R,4R,6S)−ジアセテート
体(16′) 26.2分、(1R,3S,4S,6R)
−ジアセテート体(16) 25.2分、(トランス,ト
ランス)−メソ−ジアセテート体 38.6分
【0056】実施例11 (トランス,トランス)−1−ベンジルオキシメチル−
2,2,5,5−テトラフルオロ−6−ビニルビシクロ
プロパン(34)の製造
【化21】 上記式に従って標記化合物を製造した。(トランス,ト
ランス)−1−ベンジルオキシメチル−6−ヒドロキシ
メチル−2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプロ
パン(33)(455mg、1.50ミリモル)、PDC
(846mg、2.25ミリモル)及びジクロロメタン
(10ml)の混合液を室温で18時間攪拌し、フロリ
ジルショートカラムを通した後、減圧濃縮し、対応する
アルデヒドを得た。アルゴン雰囲気下、このアルデヒド
と、メチルトリフェニルホスホニウムヨージド(728
mg、1.80ミリモル)、t−ブトキシカリウム(2
19mg、1.95ミリモル)及びTHF(10ml)
の混合液を室温で24時間攪拌し、反応生成物をシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−
酢酸エチル:100/1)にて精製し、標記化合物(3
4)(105mg、0.350ミリモル)を2段階で2
3%の収率で得た。なお、原料として用いた(トラン
ス,トランス)−1−ベンジルオキシメチル−6−ヒド
ロキシメチル−2,2,5,5−テトラフルオロビシク
ロプロパン(33)は、下記反応式に従って製造した。
【化22】 すなわち、アルゴン雰囲気中、1,6−ビスヒドロキシ
メチル−2,2,5,5−テトラフルオロビシクロプロ
パン(640mg、2.96ミリモル)のジクロロメタ
ン(10ml)溶液に、ベンジル−2,2,2−トリク
ロロアセトイミデート(748mg、2.96ミリモ
ル)、トリフルオロボランエーテラート(BF3OE
2)(50mg、0.352ミリモル)を室温で加
え、12時間室温で攪拌した。反応混合液を酢酸エチル
(20ml)で希釈後、2mlの水を加え、有機層を分
離し、水層を酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン−酢酸エチル:20/1〜5/1)により、
(トランス,トランス)−1−ベンジルオキシメチル−
6−ヒドロキシメチル−2,2,5,5−テトラフルオ
ロビシクロプロパン(33)(555mg、1.82ミリ
モル)を収率62%で得た。
【0057】実施例12 ビス[1,4−[(シス,シス)−3−ベンジルオキシ
メチル−2,2−ジフルオロシクロプロピル]メチルオ
キシ]−2−ブテン(35)の製造
【化23】 上記式に従って標記化合物を製造した。アルゴン雰囲気
下、アリルエーテル(28)(26.8mg、0.10ミ
リモル)のジクロロメタン(1.0ml)溶液に、Grub
bs触媒(12.3mg、0.0149ミリモル、15モ
ル%)を加え、室温で24時間攪拌した。反応混合液に
飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチル抽出し、
抽出液を濃縮して得られた濃縮物をシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル:
10/1)にて精製し、標記化合物(35)(17.5m
g、0.034ミリモル)を収率68%で得た。
【0058】実施例13 (E)−(トランス,トランス)−1,8−ビスベンジ
ルオキシ−2,3−,6,7−ビス(ジフルオロメタ
ノ)−4−オクテン(36)の製造
【化24】 上記式に従って標記化合物を製造した。アルゴン雰囲気
下、ビニル化合物(26)(22.4mg、0.10ミリ
モル)に、室温でGrubbs触媒(16.5mg、0.02
0ミリモル)のジクロロメタン(0.2ml)溶液を1
2時間ごとに5回加え、72時間攪拌した。反応生成物
をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン−酢酸エチル:10/1)に付して精製し、ホモ
カップリング生成物である標記化合物(36)(70.3
mg、0.0174ミリモル)を収率35%で得た。得
られた化合物は、キャピラリーガスクロマトグラフィー
でシングルピークであること、及び1H NMRの測定結
果より、オレフィン部位の立体がトランスであるものの
みであることが分かった。
【0059】実施例14 ビニル化合物として前記化合物(25)(シス体)を用い
たこと以外は実施例13と同様の操作を行い、下記式
(37)で表される(シス,シス)−1,8−ビスベンジ
ルオキシ−2,3−,6,7−ビス(ジフルオロメタ
ノ)−4−オクテンを得た。
【化25】
【0060】実施例15 ビニル化合物として前記化合物(34)を用いたこと以外
は実施例13と同様の操作を行い、下記式(38)で表さ
れる(トランス,トランス,トランス,トランス)−
(E)−1,12−ビスベンジルオキシ−2,3−,
4,5−,8,9−,10,11−テトラキス(ジフル
オロメタノ)−6−ドデセンを得た。
【化26】
【0061】実施例16 アリルエーテルとして前記化合物(27)を用いたこと以
外は実施例12と同様の操作を行い、下記式(39)で表
されるビス[1,4−[(トランス,トランス)−3−
ベンジルオキシメチル−2,2−ジフルオロシクロプロ
ピル]メチルオキシ]−2−ブテンを得た。
【化27】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 271/24 C07C 271/24 C07F 7/22 C07F 7/22 H L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、R1、R2は、同一又は異なって、ヒドロキシメ
    チル基、アシルオキシメチル基、スルホニルオキシメチ
    ル基、エーテル又はカーボネート形成性保護基で保護さ
    れたヒドロキシメチル基、保護基で保護されていてもよ
    いカルボキシル基、保護基で保護されていてもよいアミ
    ノ基、ホルミル基、ビニル基、メチル基、2−(置換オ
    キシカルボニル)エテニル基又は置換スタニル基を示
    し、pは0又は1を示す。但し、pが0のとき、R1
    2とは、同時に、同一又は異なって、ヒドロキシメチ
    ル基又はアシルオキシメチル基であることはない)で表
    されるジフルオロシクロプロパン誘導体。
  2. 【請求項2】 下記式(2) 【化2】 (式中、R3は、保護基で保護されていてもよいヒドロ
    キシメチル基、保護基で保護されていてもよいカルボキ
    シル基、保護基で保護されていてもよいアミノ基、ホル
    ミル基、ビニル基、メチル基、2−(置換オキシカルボ
    ニル)エテニル基又は置換スタニル基を示し、m、n
    は、それぞれ、0又は1を示す。分子内の2個のR3
    同一であってもよく異なっていてもよい)で表されるジ
    フルオロシクロプロパン誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005041781A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Chisso Corp フルオロシクロプロパン化合物およびその重合体
WO2011083612A1 (ja) 2010-01-08 2011-07-14 セントラル硝子株式会社 ジフルオロシクロプロパン化合物の製造方法

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