JP2001200029A - ロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物、塗工剤及び接着剤 - Google Patents

ロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物、塗工剤及び接着剤

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JP2001200029A
JP2001200029A JP2000013056A JP2000013056A JP2001200029A JP 2001200029 A JP2001200029 A JP 2001200029A JP 2000013056 A JP2000013056 A JP 2000013056A JP 2000013056 A JP2000013056 A JP 2000013056A JP 2001200029 A JP2001200029 A JP 2001200029A
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rosin
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acrylic
urethane copolymer
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JP2000013056A
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English (en)
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Hajime Saito
一 斉藤
Koki Onishi
広喜 大西
Takahiro Inatsugi
崇宏 稲継
Shinichi Umetani
慎一 梅谷
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Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nicca Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】難接着性のプラスチックフィルムに対して優れ
た接着性を有するロジン含有水性アクリル−ウレタン共
重合物、接着性に優れた塗工剤及び接着剤を提供する。 【解決手段】(a)有機ポリイソシアネート化合物、(b)
高分子量ポリオール、(c)アニオン性親水基と2個以上
の活性水素を有する化合物及び場合により用いられる
(d)鎖伸長剤から得られるイソシアネート基末端プレポ
リマーの中和物を、(e)水溶性ポリアミン、ヒドラジ
ン及びこれらの誘導体から選ばれる1種以上の鎖伸長剤
を用いて、水中で鎖伸長させて得られる水性ポリウレタ
ン系樹脂において、(b)高分子量ポリオールが、ヒドロ
キシル価5〜200mgKOH/gのアクリルポリオール5
〜60重量%に加え、ロジン変性ポリオール又はロジン
変性ポリオールを反応開始点として得られるラクトン類
の開環重合体を含有するロジン含有水性アクリル−ウレ
タン共重合物、並びに、該共重合物を含有する塗工剤及
び接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロジン含有水性ア
クリル−ウレタン共重合物、塗工剤及び接着剤に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、ポリプロピレンやポリ
エステルなどの難接着性のプラスチックフィルムに対
し、優れた接着性を有するロジン含有水性アクリル−ウ
レタン共重合物、並びに、該共重合物を含有してなる接
着性に優れた塗工剤及び接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗料、印刷インキなどの各種
の塗工剤や、接着剤の分野では、有機溶剤系の組成物が
主として用いられてきた。しかし、近年、大気汚染の問
題や、作業環境の改善などの理由から、水を媒体とする
水性組成物に代替されつつある。水性塗工剤におけるバ
インダーとして、カルボキシル基を有する各種樹脂、主
として、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂が提案されている。また、他の樹脂と同様に、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂に関しては水溶化あるいは水
分散化の試みが種々なされており、それらは単独のみな
らず、ブレンド、複合化、共重合化することにより、機
械抵抗、耐ブロッキング性、耐薬品性などのウレタン樹
脂の有利な性質と、低コスト、耐候性、耐光性、高固形
分濃度などのアクリル樹脂の有利な性質を併せ持つ様々
な水性樹脂が開発されている。例えば、米国特許第4,
318,833号明細書には、自動車上塗り塗料として
有用な、貯蔵安定性に優れた水性アクリル−ウレタン塗
料組成物として、完全に反応した水溶性ポリウレタンの
存在下に、エチレン性不飽和単量体を重合して得られる
水性塗料組成物が提案されている。しかし、この組成物
は、均一な分子混合体とはなりにくいという欠点があ
る。また、米国特許第4,644,030号明細書には、
耐水性と耐溶剤性を備えた塗膜を与える水性アクリル−
ウレタン樹脂組成物として、エチレン性不飽和単量体の
存在下にイソシアネート基末端ポリウレタンプレポリマ
ーを調製し、このプレポリマーを水中に分散して鎖伸長
したのち、不飽和単量体を重合して得られる組成物が提
案されている。さらに、特許第2634470号公報に
は、空気乾燥して優れた靭性、耐久性、光沢を有し、硬
く耐磨耗性のある塗膜を形成する水分散性アクリル−ウ
レタン樹脂として、水分散性ポリウレタンと酸官能性ア
クリル系担体樹脂の存在下にアクリル系単量体を重合し
て得られる組成物が提案されている。しかし、これらの
組成物は、いずれも完全なアクリル−ウレタン共重合物
の性質を得ることができないという欠点がある。したが
って、従来の水性アクリル−ウレタン共重合物は、難接
着性のプラスチックフィルムに対して十分な性能を発現
していないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリプロピ
レンやポリエステルなどの難接着性のプラスチックフィ
ルムに対し、優れた接着性を有するロジン含有水性アク
リル−ウレタン共重合物、並びに、該共重合物を含有し
てなる接着性に優れた塗工剤及び接着剤を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アクリルポリオ
ールとロジン変性ポリオール類を含む高分子量ポリオー
ルを用いて合成したイソシアネート基末端プレポリマー
の中和物を、水中で鎖伸長して得られる水性アクリル−
ウレタン共重合物が、難接着性プラスチックフィルムに
対して優れた接着性を有することを見いだし、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、(1)(a)有機ポリイソシアネート化合物、(b)
高分子量ポリオール、(c)アニオン性親水基と2個以上
の活性水素を有する化合物及び場合により用いられる
(d)鎖伸長剤から得られるイソシアネート基末端プレポ
リマーの中和物を、(e)水溶性ポリアミン、ヒドラジン
及びこれらの誘導体から選ばれる1種以上の鎖伸長剤を
用いて、水中で鎖伸長させて得られる水性ポリウレタン
系樹脂において、(b)高分子量ポリオールが、ヒドロ
キシル価5〜200mgKOH/gのアクリルポリオール5
〜60重量%に加え、ロジン変性ポリオール又はロジン
変性ポリオールを反応開始点として得られるラクトン類
の開環重合体を含有することを特徴とするロジン含有水
性アクリル−ウレタン共重合物、(2)(b)高分子量ポ
リオール中のロジン変性ポリオール又はロジン変性ポリ
オールを反応開始点として得られるラクトン類の開環重
合体の含有量が、アクリル−ウレタン共重合物の3〜4
0重量%である第1項記載のロジン含有水性アクリル−
ウレタン共重合物、(3)(a)有機ポリイソシアネート
化合物が、脂肪族ジイソシアネート化合物及び脂環式ジ
イソシアネート化合物の中から選ばれる1種以上である
第1項記載のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合
物、(4)(b)高分子量ポリオールが、アクリルポリオ
ールに加え、ロジン変性ポリオール又はロジン変性ポリ
オールを反応開始点として得られるラクトン類の開環重
合体と、さらに、ポリエステルポリオール、ポリカーボ
ネートポリオール及びポリエーテルポリオールの中から
選ばれる1種以上を含有する第1項又は第2項記載のロ
ジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物、(5)(c)
アニオン性親水基と2個以上の活性水素を有する化合物
のアニオン性親水基が、カルボキシル基であり、カルボ
キシル基の含有量が、アクリル−ウレタン共重合物の
0.3〜2.5重量%である第1項記載のロジン含有水性
アクリル−ウレタン共重合物、(6)第1項〜第5項の
いずれかに記載のロジン含有水性アクリル−ウレタン共
重合物を含有してなることを特徴とする塗工剤、及び、
(7)第1項〜第5項のいずれかに記載のロジン含有水
性アクリル−ウレタン共重合物を含有してなることを特
徴とする接着剤、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のロジン含有水性アクリル
−ウレタン共重合物は、(a)有機ポリイソシアネート化
合物、(b)高分子量ポリオール、(c)アニオン性親水基
と2個以上の活性水素を有する化合物及び場合により用
いられる(d)鎖伸長剤から得られるイソシアネート基末
端プレポリマーの中和物を、(e)水溶性ポリアミン、ヒ
ドラジン及びこれらの誘導体から選ばれる1種以上の鎖
伸長剤を用いて、水中で鎖伸長させて得られる水性ポリ
ウレタン系樹脂において、(b)高分子量ポリオールが、
ヒドロキシル価5〜200mgKOH/gのアクリルポリオ
ール5〜60重量%に加え、ロジン変性ポリオール又は
ロジン変性ポリオールを反応開始点として得られるラク
トン類の開環重合体を含有するロジン含有水性アクリル
−ウレタン共重合物である。本発明に用いる(a)有機ポ
リイソシアネート化合物に特に制限はなく、例えば、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート化
合物、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、ノルボルナンジイソシアネートなどの脂環式ジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネートなどの芳香族ジイソシアネートなどを挙げること
ができる。これらの有機ポリイソシアネート化合物は、
1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を
組み合わせて用いることもできる。これらの中で、脂肪
族ジイソシアネート化合物及び脂環式ジイソシアネート
化合物は、無黄変性の皮膜を与えるので、好適に用いる
ことができ、ヘキサメチレンレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート及びノルボルナンジイソシアネートを特
に好適に用いることができる。
【0006】本発明に用いる(b)高分子量ポリオール
は、ヒドロキシル価5〜200mgKOH/gのアクリルポ
リオール5〜60重量%に加え、ロジン変性ポリオール
又はロジン変性ポリオールを反応開始点として得られる
ラクトン類の開環重合体を含有する。アクリルポリオー
ルは、エチレン性不飽和基1個とヒドロキシル基とを有
するアクリル単量体から、塊状重合法や、溶液重合法な
どにより得られる単独重合体又は共重合体である。エチ
レン性不飽和基1個とヒドロキシル基とを有するアクリ
ル単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、3−クロロ−2−ヒドロキシブチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、6−ヒドロ
キシヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート、5,6−ジヒ
ドロキシヘキシルメタクリレートなどを挙げることがで
きる。これらの単量体は、1種を単独で用いることがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもで
きる。エチレン性不飽和基1個とヒドロキシル基とを有
するアクリル単量体と共重合可能な単量体としては、例
えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピ
ル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n
−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリ
レート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シク
ロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、2−フェニルエチル(メタ)アクリ
レート、シンナミル(メタ)アクリレート、2−エトキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−メトキシブチル(メタ)
アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレー
ト、2−n−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリ
レート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2−
クロロエチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ニトロ−2−メチル
プロピル(メタ)アクリレート、テトラピラニル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリル酸などのアクリル系単量
体、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニルピリジン、
ビニルピロリドン、メチルクロトネート、無水マレイン
酸、スチレン、α−メチルスチレンなどのエチレン性単
量体などを挙げることができる。なお、(メタ)アクリレ
ートは、アクリレート及びメタクリレートを意味し、
(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及びメタクリル酸を意
味する。これらの共重合可能な単量体は、1種を単独で
用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて
用いることもできる。アクリルポリオールは、上記の単
量体を(b)高分子量ポリオールであるポリエステルポリ
オール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポ
リオールなどの中で重合することによって得ることもで
きる。
【0007】本発明において、(b)高分子量ポリオール
に含有されるアクリルポリオールは、ヒドロキシル価が
5〜200mgKOH/gであり、より好ましくは10〜1
00mgKOH/gであり、さらに好ましくは30〜70mgK
OH/gである。また、アクリルポリオールのガラス転移
温度(Tg)は、0〜100℃であることが好ましく、
30〜80℃であることがより好ましい。アクリルポリ
オールのヒドロキシル価が5mgKOH/g未満であると、
アクリル成分とウレタン成分の結合点が減少し、共重合
体としての性能が十分に発揮されないおそれがある。ヒ
ドロキシル価が200mgKOH/gを超えると、イソシア
ネート基末端プレポリマーの合成時に架橋密度の上昇に
よるゲル化が進行し、製造が困難になるおそれがある。
また、ガラス転移温度が0℃未満であると、皮膜の耐水
性や耐アルカリ性が不十分になるおれがある。ガラス転
移温度が100℃を超えると、造膜性、耐クラック性が
不十分になるおそれがある。本発明に用いるアクリルポ
リオールは、重量平均分子量が1,000〜100,00
0であることが好ましく、5,000〜50,000であ
ることがより好ましく、8,000〜30,000である
ことがさらに好ましい。本発明において、高分子量ポリ
オール中のアクリルポリオールの含有量は、5〜60重
量%であり、より好ましくは7〜50重量%であり、さ
らに好ましくは10〜30重量%である。高分子量ポリ
オール中のアクリルポリオールの含有量が5重量%未満
であると、アクリル成分による耐候性、高固形分、強靭
性などの有利な性質の発現が不十分となるおそれがあ
る。高分子量ポリオール中のアクリルポリオールの含有
量が60重量%を超えると、ウレタン成分による耐薬品
性、光沢、耐摩耗性、弾性などの有利な性質の発現が不
十分となるおそれがある。
【0008】本発明に用いるロジン変性ポリオールは、
ジエポキシ化合物1分子とロジン類2分子とから構成さ
れる反応生成物である。使用するロジン類に特に制限は
なく、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロ
ジンなどの天然ロジン、精製ロジン、不均化ロジン、精
製不均化ロジン、水添ロジンなどの加工ロジンなどや、
これらの混合物などを挙げることができる。使用するジ
エポキシ化合物に特に制限はなく、例えば、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ト
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−へキサン
ジオールジグリシジルエーテルなどの脂肪族ジグリシジ
ルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロへキシ
ル)プロパンジグリシジルエーテルなどの脂環式ジグリ
シジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンジグリシジルエーテル、3,3',5,5'−テ
トラメチルー4,4'−ジヒドロキシビフェニルジグリシ
ジルエーテル、2,2−ビス(4−(β−ヒドロキシエチ
ル)フェニル)プロパンジグリシジルエーテルなどの芳香
族ジグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロへキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロへキサンカルボキ
シレート、ビニルシクロへキサンジオキシドなどの環状
オキシラン化合物などを挙げることができる。ジエポキ
シ化合物とロジン類の反応条件に特に制限はなく、例え
ば、ジエポキシ化合物1モルとロジン類2モルを触媒の
存在下に120〜200℃に加熱することにより、2個
のロジン骨格と2個のヒドロキシル基を有する反応生成
物を得ることができる。使用する触媒に特に制限はな
く、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ベンジルメチルアミン、ピリジン、2
−メチルイミダゾールなどのアミン系触媒、ベンジルト
リメチルアンモニウムクロライドなどの第4級アンモニ
ウム塩、ルイス酸、ホウ酸エステル、有機金属化合物、
有機金属塩などを挙げることができる。本発明におい
て、ロジン変性ポリオールは、酸価が5mgKOH/g以下
であることが好ましく、3mgKOH/g以下であることが
より好ましい。
【0009】本発明に用いるロジン変性ポリオールを反
応開始点として得られるラクトン類の開環重合体は、上
記のロジン変性ポリオールを反応開始点とし、ε−カプ
ロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−バレロラクト
ン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトンなどのラ
クトン類を重合して得られる重合体である。これらのラ
クトン類は、1種を単独で用いることができ、あるい
は、2種以上を組み合わせて用いることもできる。ロジ
ン変性ポリオールを反応開始点とするラクトン類の開環
重合反応の条件に特に制限はなく、例えば、ロジン変性
ポリオールとラクトン類を混合し、130〜240℃、
より好ましくは140〜180℃に加熱することによ
り、開環重合させることができる。この際、重合触媒と
して、テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネ
ートなどの有機チタン化合物、ジブチル錫ラウレート、
オクチル酸錫、ジブチル錫オキサイドなどの有機錫化合
物、塩化第一錫、臭化第一錫、ヨウ化第一錫などのハロ
ゲン化第一錫などを用いることができる。触媒使用量
は、ロジン変性ポリオールとラクトン類の合計量に対し
て、0.01〜1,000ppmであることが好ましい。こ
のようして得られる開環重合体は、ロジン変性ポリオー
ルのヒドロキシル基を開始点として、ラクトン類が開環
重合した比較的分子量分布の狭いジオール化合物であ
る。本発明において、高分子量ポリオール中のロジン変
性ポリオール又はロジン変性ポリオールを反応開始点と
して得られるラクトン類の開環重合体の含有量は、アク
リル−ウレタン共重合物の3〜40重量%であることが
好ましく、5〜25重量%であることがより好ましい。
高分子量ポリオール中のロジン変性ポリオール又はロジ
ン変性ポリオールを反応開始点として得られるラクトン
類の開環重合体の含有量がアクリル−ウレタン共重合物
の3重量%未満であると、難接着性のプラスチック基材
への密着性の発現が不十分となるおそれがある。高分子
量ポリオール中のロジン変性ポリオール又はロジン変性
ポリオールを反応開始点として得られるラクトン類の開
環重合体の含有量がアクリル−ウレタン共重合物の40
重量%を超えると皮膜が硬くなり過ぎて、ウレタン樹脂
による弾性などの有利な性質の発現が不十分となるおそ
れがある。
【0010】本発明において、(b)高分子量ポリオール
には、アクリルポリオール、ロジン変性ポリオール又は
ロジン変性ポリオールを反応開始点として得られるラク
トン類の開環重合体に加えて、必要に応じて、さらに他
のポリオールを含有させることができる。含有させるそ
の他のポリオールに特に制限はないが、例えば、ポリエ
ステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリ
エーテルポリオールなどを好適に用いることができる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、ポリエチレ
ンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリエチレン
ブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンイソフタレー
トアジペート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレ
ンサクシネート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレ
ンセバケート、ポリ−ε−カプロラクトンジオール、ポ
リ(3−メチル−1,5−ペンチレンアジペート)、1,6
−ヘキサンジオールとダイマー酸の重縮合物などを挙げ
ることができる。ポリカーボネートポリオールとして
は、例えば、ポリテトラメチレンカーボネートジオー
ル、ポリヘキサメチレンカーボネートジオールなどを挙
げることができる。ポリエーテルポリオールとして、例
えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコールの単独重合体、ブ
ロック共重合体、ランダム共重体などを挙げることがで
きる。また、ポリエーテルポリオールとポリエステルポ
リオールを組み合わせたポリエーテルエステルポリオー
ルを用いることもできる。これらの他のポリオールは、
1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を
組み合わせて用いることもできる。
【0011】本発明に用いる(c)アニオン性親水基と2
個以上の活性水素を有する化合物としては、例えば、
2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロー
ルブタン酸などを挙げることができる。これらの化合物
は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以
上を組み合わせて用いることもできる。本発明におい
て、アニオン性親水基と2個以上の活性水素を有する化
合物のアニオン性親水基は、イソシアネート基末端プレ
ポリマー調製前又は調製後に、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチル
アミン、N−メチル−ジエタノールアミン、N,N−ジ
メチルモノエタノールアミン、トリエタノールアミンな
どのアミン類、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ア
ンモニアなどにより中和する。本発明において、イソシ
アネート基末端プレポリマーの中和物とは、イソシアネ
ート基末端プレポリマーの調製前又は調製後に、(c)ア
ニオン性親水基と2個以上の活性水素を有する化合物の
アニオン性親水基を中和して得られるものをいう。本発
明のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物におい
ては、(c)アニオン性親水基と2個以上の活性水素を有
する化合物のアニオン性親水基がカルボキシル基である
ことが好ましい。カルボキシル基の含有量は、アクリル
−ウレタン共重合物の0.3〜2.5重量%であることが
好ましく、0.5〜1.5重量%であることがより好まし
い。カルボキシル基の含有量がアクリル−ウレタン共重
合物の0.3重量%未満であると、アクリル−ウレタン
共重合物の乳化が困難、あるいは、乳化安定性が不十分
となるおそれがある。カルボキシル基の含有量がアクリ
ル−ウレタン共重合物の2.5重量%を超えると、塗膜
の耐水性が低下するおそれがある。
【0012】本発明においては、イソシアネート基末端
プレポリマーを調整する際に、必要に応じて、(d)鎖伸
長剤を用いることができる。鎖伸長剤としては、例え
ば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ソルビトールなどの低分子量多価ア
ルコール、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、ジアミノシクロヘキシルメタ
ン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソホロンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ンなどの低分子量ポリアミンなどを挙げることができ
る。これらの鎖伸長剤は、1種を単独で用いることがで
き、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもで
きる。本発明においては、(a)成分、(b)成分、(c)成
分及び必要に応じて(d)成分を用い、末端にイソシアネ
ート基を有するプレポリマーを調製する。プレポリマー
の調製は、例えば、ワンショット法(1段式)又は多段
式のイソシアネート重付加反応法によって、反応温度4
0〜150℃の条件下で行うことができる。この際、必
要に応じ、ジブチル錫ジラウレート、スタナスオクトエ
ート、ジブチル錫−2−エチルヘキサノエート、トリエ
チルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホ
リンなどの反応触媒を添加することができる。また、反
応中又は反応終了後に、イソシアネート基と反応しない
有機溶剤を添加することができる。有機溶剤としては、
例えば、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドンなどを挙げることができる。
【0013】次に、得られたイソシアネート基末端プレ
ポリマーの中和物を水中で鎖伸長させる。プレポリマー
中の(c)アニオン性親水基と2個以上の活性水素を有す
る化合物単位のアニオン性親水基が中和されていない場
合は、該アニオン性親水基を中和したのち、水中に乳化
分散させ、(e)水溶性ポリアミン、ヒドラジン及びこれ
らの誘導体から選ばれる1種以上の鎖伸長剤を用いて高
分子量化する。鎖伸長剤として用いる水溶性ポリアミン
としては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ジアミノシクロヘキシ
ルメタン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソホ
ロンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミンなどを挙げることができる。鎖伸長剤として用
いる水溶性アミンの誘導体としては、例えば、ジ第一級
アミン及びモノカルボン酸から誘導されるアミドアミ
ン、ジ第一級アミンのモノケチミンなどを挙げることが
できる。鎖伸長剤として用いるヒドラジン誘導体として
は、例えば、分子中に少なくとも2個のヒドラジノ基を
有する化合物を挙げることができ、炭素数2〜10のジ
カルボン酸ジヒドラジド、炭素数2〜4の脂肪族の水溶
性ジヒドラジンが好ましい。炭素数2〜10のジカルボ
ン酸のジヒドラジドとしては、例えば、シュウ酸ジヒド
ラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジ
ド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジ
ド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジ
ド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジドな
どを挙げることができる。鎖伸長剤として用いる炭素数
2〜4の脂肪族の水溶性ジヒドラジンとしては、例え
ば、1,1'−エチレンジヒドラジン、1,1'−トリメチ
レンジヒドラジン、1,1'−(1,4−ブチレン)ジヒド
ラジンなどを挙げることができる。これらの鎖伸長剤
は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以
上を組み合わせて用いることもできる。
【0014】本発明において、溶剤を用いてイソシアネ
ート基末端プレポリマーを合成した場合には、例えば、
鎖伸長反応を終えたのち、減圧蒸留などにより溶剤を除
去することが好ましい。界面活性剤、例えば、高級脂肪
酸、樹脂酸、酸性脂肪アルコール、硫酸エステル、スル
ホン酸高級アルキル、スルホン酸高級アルキル、スルホ
ン酸アルキルアリル、スルホン化ひまし油、スルホコハ
ク酸エステルなどのアニオン性界面剤、エチレンオキサ
イドと長鎖脂肪族アルコール又はフェノール類との反応
生成物などのノニオン性界面活性剤などを併用して、乳
化性を保持することもできる。このようにして得られた
本発明のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物
は、耐久性、耐候性、耐光性、耐水性などに優れた塗膜
を形成するが、さらに、水性オキサゾリン系架橋剤、水
性(ポリ)カルボジイミド系架橋剤、水性エポキシ樹脂系
架橋剤などのカルボキシル基と反応性を有する架橋剤を
併用することにより、さらに優れた耐水性を付与するこ
とが可能である。本発明のロジン含有水性アクリル−ウ
レタン共重合物は、被着材に対する密着性に優れ、特に
難接着性のポリプロピレンやポリエステルなどのプラス
チックフィルムに対しても優れた密着性を示す。また、
乾燥塗膜は、可とう性、耐摩耗性、耐洗濯性、光沢性な
どが良好であることから、これらの性能が要求される各
種の用途に用いることができ、特に、塗料、印刷インキ
などの塗工剤や、接着剤などとして好適に用いることが
できる。本発明のロジン含有水性ウレタン−アクリル共
重合物が、上記の効果を発現する理由は、アクリル成分
がウレタン成分中に組み込まれた完全均一な共重合物で
あるためと推測される。
【0015】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 製造例1 撹拌機、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備
えた丸底フラスコにガムロジン[中国製、WG級、酸価
166.1mgKOH/g]200重量部を仕込み、窒素ガス
気流下に加熱溶融し、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンジグリシジルエーテル[エポキシ当量1
83.9]108.9重量部を撹拌下に添加し、さらに、
140℃にて2−メチルイミダゾール0.058重量部
を添加し、150℃で5時間反応させ、ヒドロキシル価
113.0mgKOH/g、酸価1.4mgKOH/gのロジン変性
ポリオール308.6重量部を得た。このロジン変性ポ
リオールを、ロジン変性ポリオールAとする。 製造例2 製造例1と同様の反応装置に、製造例1で得たロジン変
性ポリオールA182.7重量部、ε−カプロラクトン
168.4重量部及びジブチル錫ラウレート0.08重量
部を仕込み、170℃にて11時間反応させ、ヒドロキ
シル価52.1mgKOH/g、酸価0.8mgKOH/gのロジン
変性ポリオールを重合開始剤とするε−カプロラクトン
の開環重合体351.0重量部を得た。 製造例3 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジグリ
シジルエーテルの代わりに、1,6−ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル[エポキシ当量150.9]89.
4重量部を使用した以外は製造例1と同様にして、ヒド
ロキシル価120.0mgKOH/g、酸価2.0mgKOH/gの
ロジン変性ポリオール289.0重量部を得た。このロ
ジン変性ポリオールを、ロジン変性ポリオールBとす
る。
【0016】実施例1 撹拌機、還流冷却管、温度計及び窒素吹込み管を備えた
4ツ口フラスコに、アクリルポリオール[大日本インキ
化学工業(株)、アクリディックA−808T、不揮発分
約50重量%、ヒドロキシル価約20mgKOH/g、ガラ
ス転移温度97℃]56重量部、ポリヘキサメチレンカ
ーボネートジオール[数平均分子量1,000]60重
量部、製造例1で得られたロジン変性ポリオールA1
9.8重量部、1,4−ブタンジオール0.9重量部、2,
2−ジメチロールプロピオン酸6.7重量部、ジブチル
錫ジラウレート0.001重量部及びメチルエチルケト
ン60重量部を仕込み、均一に混合したのち、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート52.4重量部を加
え、80℃で2時間反応させ、不揮発分に対する遊離イ
ソシアネート基含有量1.65重量%のウレタンプレポ
リマーのメチルエチルケトン溶液を得た。この溶液を3
0℃まで冷却し、トリエチルアミン5重量部を加えて中
和したのち、水350重量部を徐々に加えて乳化分散さ
せ、エチレンジアミンの20重量%水溶液15重量部を
添加し、2時間撹拌を続けた。次いで、減圧下に2時間
かけて60℃まで昇温しながら脱溶剤を行い、固形分約
35重量%のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合
物を得た。このアクリル−ウレタン共重合物中の2,2
−ジメチロールプロピオン酸由来のカルボキシル基含有
量は、1.3重量%である。 実施例2 実施例1と同様な反応容器に、アクリルポリオール[大
日本インキ化学工業(株)、アクリディックA−809、
不揮発分約50重量%、ヒドロキシル価約20mgKOH/
g、ガラス転移温度61℃]112重量部、ポリブチレ
ンアジペートジオール[数平均分子量1,700]68
重量部、ポリエチレングリコール[数平均分子量1,0
00]10重量部、製造例2で得られたロジン変性ポリ
オールを重合開始剤として得られたε−カプロラクトン
の開環重合体65重量部、2,2−ジメチロールブタン
酸7.4重量部、ジブチル錫ジラウレート0.001重量
部及びメチルエチルケトン60重量部を仕込み、均一に
混合したのち、イソホロンジイソシアネート44.6重
量部を加え、80℃で2時間反応させ、不揮発分に対す
る遊離イソシアネート基含有量1.9重量%のウレタン
プレポリマーのメチルエチルケトン溶液を得た。この溶
液を30℃まで冷却し、トリエチルアミン5重量部を加
えて中和したのち、水480重量部を徐々に加えて乳化
分散させ、エチレンジアミンの20重量%水溶液15重
量部を添加し、2時間撹拌を続けた。次いで、減圧下に
2時間かけて60℃まで昇温しながら脱溶剤を行い、固
形分約35重量%のロジン含有水性アクリル−ウレタン
共重合物を得た。このアクリル−ウレタン共重合物中の
2,2−ジメチロールブタン酸由来のカルボキシル基含
有量は、0.9重量%である。
【0017】実施例3 実施例1と同様な反応容器に、アクリルポリオール[大
日本インキ化学工業(株)、アクリディックA−811、
不揮発分約50重量%、ヒドロキシル価約17mgKOH/
g、ガラス転移温度59℃]64重量部、ポリ−ε−カ
プロラクトンジオール[数平均分子量2,000]80
重量部、製造例3で得られたロジン変性ポリオールB2
8重量部、2,2−ジメチロールプロピオン酸6.7重量
部、ジブチル錫ジラウレート0.001重量部及びメチ
ルエチルケトン60重量部を仕込み、均一に混合したの
ち、イソホロンジイソシアネート44.6重量部を加
え、80℃で2時間反応させ、不揮発分に対する遊離イ
ソシアネート基含有量2.1重量%のウレタンプレポリ
マーのメチルエチルケトン溶液を得た。この溶液を30
℃まで冷却し、トリエチルアミン5重量部を加えて中和
したのち、水370重量部を徐々に加えて乳化分散さ
せ、水加ヒドラジンの60重量%水溶液5.8重量部を
添加し、2時間撹拌を続けた。次いで、減圧下に2時間
かけて60℃まで昇温しながら脱溶剤を行い、固形分約
35重量%のロジン含有水性ウレタン−アクリル共重合
物を得た。このアクリル−ウレタン共重合物中の2,2
−ジメチロールプロピオン酸由来のカルボキシル基含有
量は、1.16重量%である。 実施例4 実施例1と同様な反応容器に、アクリルポリオール[大
日本インキ化学工業(株)、アクリディック44−19
8、不揮発分約50重量%、ヒドロキシル価約20mgKO
H/g、ガラス転移温度70℃]56重量部、ポリ(3−
メチル−1,5−ペンチレンアジペート)[数平均分子量
1,000]50重量部、ポリプロピレングリコール
[数平均分子量1,000]10重量部、製造例3で得
られたロジン変性ポリオールB18.7重量部及び2,2
−ジメチロールプロピオン酸6.7重量部をメチルエチ
ルケトン30重量部に溶解し、トリエチルアミン5重量
部を加えて中和し、次いでジブチル錫ジラウレート0.
001重量部及びメチルエチルケトン30重量部を仕込
み、均一に混合したのち、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート52.4重量部を加え、80℃で2時間反
応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基含有量
2.0重量%のウレタンプレポリマーのメチルエチルケ
トン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、水35
0重量部を徐々に加えて乳化分散させ、エチレンジアミ
ンの20重量%水溶液18重量部を添加し、2時間撹拌
を続けた。次いで、減圧下に2時間かけて60℃まで昇
温しながら脱溶剤を行い、固形分約35重量%のロジン
含有水性アクリル−ウレタン共重合物を得た。このアク
リル−ウレタン共重合物中の2,2−ジメチロールプロ
ピオン酸由来のカルボキシル基含有量は、1.3重量%
である。
【0018】比較例1 実施例1と同様な反応容器に、アクリルポリオール[大
日本インキ化学工業(株)、アクリディックA−809、
不揮発分約50重量%、ヒドロキシル価約20mgKOH/
g、ガラス転移温度61℃]112重量部、ポリブチレ
ンアジペートジオール[数平均分子量1,700]68
重量部、ポリエチレングリコール[数平均分子量1,0
00]10重量部、1,6−ヘキサンジオール2.4重量
部、2,2−ジメチロールプロピオン酸6.7重量部、ジ
ブチル錫ジラウレート0.001重量部及びメチルエチ
ルケトン60重量部を仕込み、均一に混合したのち、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート52.4重量部
を加え、80℃で2時間反応させ、不揮発分に対する遊
離イソシアネート基含有量1.7重量%のウレタンプレ
ポリマーのメチルエチルケトン溶液を得た。この溶液を
30℃まで冷却し、トリエチルアミン5重量部を加えて
中和したのち、水350重量部を徐々に加えて乳化分散
させ、エチレンジアミンの20%水溶液18重量部を添
加し、2時間撹拌を続けた。次いで、減圧下に2時間か
けて60℃まで昇温しながら脱溶剤を行い、固形分約3
5重量%の水性アクリル−ウレタン共重合物を得た。こ
のアクリル−ウレタン共重合物中の2,2−ジメチロー
ルプロピオン酸由来のカルボキシル基含有量は、1.1
重量%である。 比較例2 実施例1と同様な反応容器に、ポリヘキサメチレンカー
ボネートジオール[数平均分子量1,000]70重量
部、エチレングリコール1.2重量部、2,2−ジメチロ
ールプロピオン酸6.7重量部、ジブチル錫ジラウレー
ト0.001重量部及びメチルエチルケトン60重量部
を仕込み、均一に混合したのち、ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート52.4重量部を加え、80℃で2
時間反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート基
含有量2.7重量%のウレタンプレポリマーのメチルエ
チルケトン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却し、
トリエチルアミン5重量部を加えて中和したのち、水3
50重量部を徐々に加えて乳化分散させ、エチレンジア
ミンの20重量%水溶液18重量部を添加し、2時間撹
拌を続けた。次いで、減圧下に2時間かけて60℃まで
昇温しながら脱溶剤を行い、固形分約35重量%の水性
ウレタン樹脂を得た。このウレタン樹脂中の2,2−ジ
メチロールプロピオン酸由来のカルボキシル基含有量
は、1.6重量%である。 比較例3 実施例1と同様な反応容器に、ポリ−ε−カプロラクト
ンジオール[数平均分子量2,000]100重量部、
1,6−ヘキサンジオール2.4重量部、2,2−ジメチ
ロールプロピオン酸6.7重量部、ジブチル錫ジラウレ
ート0.001重量部及びメチルエチルケトン60重量
部を仕込み、均一に混合したのち、ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート52.4重量部を加え、80℃で
2時間反応させ、不揮発分に対する遊離イソシアネート
基含有量1.9重量%のウレタンプレポリマーのメチル
エチルケトン溶液を得た。この溶液を30℃まで冷却
し、トリエチルアミン5重量部を加えて中和したのち、
水350重量部を徐々に加えて乳化分散させ、水加ヒド
ラジンの60重量%水溶液4重量部を添加し、2時間撹
拌を続けた。次いで、減圧下に2時間かけて60℃まで
昇温しながら脱溶剤を行い、固形分約35重量%の水性
ウレタン樹脂を得た。このウレタン樹脂中の2,2−ジ
メチロールプロピオン酸由来のカルボキシル基含有量
は、1.3重量%である。
【0019】実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた
水性樹脂を、各々樹脂固形分濃度が10重量%になるよ
うに純水で希釈し、バーコーター(No.8)を使用し
て、厚さ20μmのコロナ放電処理を施した二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム(OPP)の放電処理面及び厚さ
11μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(PET)の片面に塗布し、60〜80℃で乾燥して
塗装フィルムを得た。得られた塗装フィルムを、恒温恒
湿機を用いて、温度40℃、湿度10%RHで24時間
でエージングしたのち、塗装面にセロハン粘着テープ
[ニチバン(株)]をはりつけ、角度60℃で急速に剥が
したときの塗装皮膜の外観を観測し、以下の基準により
評価した。 (1)透明性 ◎:非常に良好 ○:良好 △:普通 ×:不良 (2)光沢 ◎:非常に良好 ○:良好 △:普通 ×:不良 (3)接着性 ◎:塗装皮膜の95%以上がフィルム側に残る。 ○:塗装皮膜の80%以上がフィルム側に残る。 △:塗装皮膜の50%以上80%未満がフィルム側に残
る。 ×:塗装皮膜の50%未満しかフィルム側に残らない。 評価結果を、第1表に示す。
【0020】
【表1】
【0021】第1表に見られるように、実施例1〜4の
本発明のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物か
らは、透明性と光沢に優れ、ポリプロピレンフィルムに
対しても、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対し
ても良好な接着性を有する塗装皮膜が得られている。こ
れに対して、ロジン成分を含有しない比較例1の水性ア
クリル−ウレタン共重合物はら得られる塗装皮膜は、透
明性と光沢には優れているが、接着性がやや劣り、アク
リル成分もロジン成分も含有しない比較例2〜3の水性
ウレタン樹脂から得られる塗装皮膜は、透明性、光沢、
接着性のすべてが劣っている。
【0022】
【発明の効果】本発明のロジン含有水性アクリル−ウレ
タン共重合物は、均一な共重合物であるために、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの難接着性
のプラスチックフィルムに塗布した場合、アクリル、ウ
レタンの単独樹脂、これらのブレンド樹脂、一部共重合
した樹脂混合体を用いた場合に比較して、接着性のみな
らず、透明性や光沢などの外観においても優れた性能が
発現し、水性塗料、水性接着剤として幅広い展開が可能
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 175/04 C09J 175/04 (72)発明者 稲継 崇宏 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 梅谷 慎一 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 Fターム(参考) 4J034 BA06 BA07 BA08 BA09 CA03 CA15 DA01 DB05 DB07 DF01 DF02 DF11 DF12 DG01 DQ04 EA14 HA01 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC71 HC73 JA02 JA13 JA42 RA07 RA08 4J038 DG051 DG101 DG102 DG111 DG112 DG121 DG122 DG131 DG132 DG191 DG262 DG272 GA06 MA08 PC08 4J040 EF051 EF052 EF101 EF102 EF111 EF112 EF121 EF122 EF131 EF132 EF181 EF182 EF201 EF202 EF282 EF292 GA07 JA03 JB02 LA06 MA10 MB09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)有機ポリイソシアネート化合物、
    (b)高分子量ポリオール、(c)アニオン性親水基と
    2個以上の活性水素を有する化合物及び場合により用い
    られる(d)鎖伸長剤から得られるイソシアネート基末
    端プレポリマーの中和物を、(e)水溶性ポリアミン、
    ヒドラジン及びこれらの誘導体から選ばれる1種以上の
    鎖伸長剤を用いて、水中で鎖伸長させて得られる水性ポ
    リウレタン系樹脂において、(b)高分子量ポリオール
    が、ヒドロキシル価5〜200mgKOH/gのアクリルポ
    リオール5〜60重量%に加え、ロジン変性ポリオール
    又はロジン変性ポリオールを反応開始点として得られる
    ラクトン類の開環重合体を含有することを特徴とするロ
    ジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物。
  2. 【請求項2】(b)高分子量ポリオール中のロジン変性
    ポリオール又はロジン変性ポリオールを反応開始点とし
    て得られるラクトン類の開環重合体の含有量が、アクリ
    ル−ウレタン共重合物の3〜40重量%である請求項1
    記載のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物。
  3. 【請求項3】(a)有機ポリイソシアネート化合物が、
    脂肪族ジイソシアネート化合物及び脂環式ジイソシアネ
    ート化合物の中から選ばれる1種以上である請求項1記
    載のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物。
  4. 【請求項4】(b)高分子量ポリオールが、アクリルポ
    リオールに加え、ロジン変性ポリオール又はロジン変性
    ポリオールを反応開始点として得られるラクトン類の開
    環重合体と、さらに、ポリエステルポリオール、ポリカ
    ーボネートポリオール及びポリエーテルポリオールの中
    から選ばれる1種以上を含有する請求項1又は請求項2
    記載のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物。
  5. 【請求項5】(c)アニオン性親水基と2個以上の活性
    水素を有する化合物のアニオン性親水基が、カルボキシ
    ル基であり、カルボキシル基の含有量が、アクリル−ウ
    レタン共重合物の0.3〜2.5重量%である請求項1記
    載のロジン含有水性アクリル−ウレタン共重合物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のロジン含
    有水性アクリル−ウレタン共重合物を含有してなること
    を特徴とする塗工剤。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載のロジン含
    有水性アクリル−ウレタン共重合物を含有してなること
    を特徴とする接着剤。
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