JP2001191262A - 電動ホッチキス - Google Patents

電動ホッチキス

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JP2001191262A
JP2001191262A JP37510199A JP37510199A JP2001191262A JP 2001191262 A JP2001191262 A JP 2001191262A JP 37510199 A JP37510199 A JP 37510199A JP 37510199 A JP37510199 A JP 37510199A JP 2001191262 A JP2001191262 A JP 2001191262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図ることのできる電動ホッチキスを
提供する。 【解決手段】 収納室603に収納されたシートステー
プルSTを打出通路601に送り出す送出手段と、往復
動するフォーミングプレートとドライバとを備え、前記
フォーミングプレートは打出通路601の一端に送り出
されたステープルS1を往動の際にコ字状に成形し、前
記ドライバはコ字状に成形されたステープルS1を往動
によって打出通路601の他端から打ち出し、この後、
フォーミングプレートが復動する電動ホッチキスにおい
て、打出通路601内に先端部512Aが進出するとと
もにステープルS1をコ字状に成形するためのアンビル
512を有し、前記ドライバが往動する際にアンビル5
12の先端部512Aを打出通路601内から退出さ
せ、フォーミングプレートが復動する際にアンビル51
2の先端部512Aを打出通路601内に進出させるア
ンビル機構500を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、収納室に収納さ
れたシートステープルを打出通路の一端に送り出し、こ
の打出通路の一端に送り出されたステープルをフォーミ
ングプレートによりコ字状に成形し、このコ字状に成形
されたステープルをドライバにより打出通路の他端から
打ち出す電動ホッチキスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図66に示すように、シート
ステープルを搬送する搬送路800のの先端に打出部8
01を設けた電動ホッチキスが知られている。
【0003】搬送路800のガイド板802の先端に
は、図67に示すように、前方に突出したアンビル部8
03が形成されている。打出部801にはフェイスプレ
ート810が設けられており、フェイスプレート810
はアンビル部803に対応して前方に突出した突出部8
11とこの突出部811の両側にガイド部812,81
2とが形成されている。ガイド板802の下方にはプッ
シャ820が設けられており、このプッシャ820はス
プリング813により前方に付勢されている。
【0004】プッシャ820は、前面に傾斜面821を
有するとともにその傾斜面821の両側に形成された当
接面822,822を有している。
【0005】ガイド板802の先端部802Aとフェイ
スプレート810のガイド部812との間の隙間M1に
図68に示すフォーミングプレート830が進入してア
ンビル部803上にあるステープルをコ字状に成形し、
ガイド板802のアンビル部803とフェイスプレート
810の突出部811との間の隙間(打出通路)M2に
ドライバ831が進入することによりコ字状に成形され
たステープルが打ち出されていく。ドライバ831はフ
ォーミングプレート830に取り付けられており、ドラ
イバ831とフォーミングプレート830は一体となっ
て上下に往復動する。また、ドライバ831とフォーミ
ングプレート830は前後方向に対して位置がずれてい
る。
【0006】ところで、ドライバ831が隙間M2に進
入すると、この進入ととともにコ字状に成形されたステ
ープルが下降していく。この下降のときステープルがプ
ッシャ820の傾斜面821に当接しながら下降してい
くので、プッシャ820はステープルの下降とともにス
プリング813の付勢力に抗して後方へ後退していく。
そして、ドライバ831が上昇していくと、プッシャ
820はスプリング813の付勢力により前方に移動し
ていく。プッシャ820は、この前方への移動によりそ
の当接面822,822がコ字状に成形されたステープ
ルの脚部に当接してステープルを前方へ押していく。す
なわち、ドライバ831およびフォーミングプレート8
30の上下動により、ステープルの成形と打ち出しが行
われるとともに成形されたステープルが前方へ移動され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような電動ホッチ
キスにあっては、アンビル部803を搬送路800のガ
イド板802に形成したものであるから、アンビル部8
03の前にドライバ831が進入する打出通路M2を設
けなければならず、また、ドライバ831とフォーミン
グプレート830を前後方向に対してずらした位置に取
り付けなければならないので、電動ホッチキスは前後方
向に大きくなってしまう問題があった。
【0008】また、このようなプッシャ820による送
り方式にあっては、ステープルの送り方向にプッシャ移
動用のスペースが必要となり、さらにコ字状に成形され
たステープルがフェイスプレート裏面に押圧付勢されて
飛び込む場合に、飛び込み不良が発生するおそれがあっ
た。一方、ドライバとフォーミングプレートの1ストロ
ークの移動によりコ字状に成形してそのまま打ち込む方
式に対してはドライバストロークの増大とドライバ移動
時におけるアンビルとの擦れによる打ち込み時の荷重増
大があった。
【0009】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、小型化を図ることのできるととも
に上記問題を解消することのできる電動ホッチキスを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、収納室に収納されたシートステ
ープルを打出通路の一端に向けて送り出す送出手段と、
往復動するフォーミングプレートと、往復動するドライ
バとを備え、前記フォーミングプレートは打出通路の一
端に送り出されたステープルを往動の際にコ字状に成形
し、前記ドライバはコ字状に成形されたステープルを往
動によって打出通路の他端から打ち出し、この後、フォ
ーミングプレートおよびドライバが復動する電動ホッチ
キスにおいて、前記打出通路内に先端部が進出するとと
もに前記ステープルをコ字状に成形するためのアンビル
を有し、前記ドライバが往動する際にアンビルの先端部
を打出通路内から退出させ、フォーミングプレートおよ
びドライバが復動する際にアンビルの先端部を打出通路
内に進出させるアンビル機構を設けたことを特徴とす
る。
【0011】請求項2の発明は、前記フォーミングプレ
ートは往復動するフォーミングホルダに取り付けられ、
前記アンビル機構は、アンビルを取り付けるとともにフ
ォーミングホルダの往動によって湾曲する板バネを有
し、この板バネの湾曲によってアンビルの先端部が打出
通路内から退出することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる電動ホッ
チキスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】図1ないし図3に示す電動ホッチキス1
は、ホッチキス本体10と、ホッチキス本体10に着脱
可能に装着されるカートリッジ600とを有している。
【0014】ホッチキス本体10には、カートリッジ6
00に設けた打出通路601からステープルSを打ち出
していく打出し機構100と、打ち出されたステープル
の先端部を折り曲げるクリンチャ機構200と、カート
リッジ600内に積層されたシートステープルSTを打
出通路601の一端へ送り出す送出機構300と、各機
構100,200,300を駆動する駆動機構400と、
ステープルをコ字状に成形した後に後述するアンビルを
打出通路601から引き込めるアンビル機構500とが
設けられている。
【0015】ホッチキス本体10は、図3に示すよう
に、断面が円形状のモータ室11およびギア室12を形
成した本体ケース13を備えており、ギア室12の内側
には内歯12Aが形成されている。本体ケース13の両
側面13A,13Aには図4に示すようにL字状の溝1
4,14が形成されている。この溝14,14の前端が側
面13A,13Aの前端まで達していて溝14,14の前
端が開放されている。同様に、溝14,14の上端が側
面13A,13Aの上端まで達していて溝14,14の上
端が開放されている。そして、各溝14にはクリンチャ
リンク201が鎖線位置まで回動可能に取り付けられて
いる。
【0016】本体ケース13の上部には図5に示すよう
に所定の高さを有するとともに前後方向に延びた上壁部
16,16が形成されており、この上壁部16,16の内
側の下部には前後方向に延びた案内溝18,18が形成
され、上壁部16,16の内側の上部には前後方向に延
びた案内突条部19,19が形成されている。また、本
体ケース13の天井壁部20の前端には凹部21が形成
され、この凹部21の中央部には切欠22が形成されて
いる。
【0017】本体ケース13の両側面13A,13Aに
は側板23,23が取り付けられ、本体ケース13の前
面および後面には前板25および後板26が取り付けら
れている。側板23,23の内側の上部には左右方向に
対して所定の幅を有する平板状の突起27,27が形成
され(図32参照)、側板23,23の上端には内側に
延びた当接部28,28が設けられている。また、一方
の側板23にはクリンチャリンク201が実線位置(図
4参照)に位置しているとき、これを検知するマイクロ
スイッチ29が取り付けられている。クリンチャリンク
201が実線位置に位置しているとき、後述するフォー
ミングホルダ110がホームポジション(図3に示す位
置)に位置している。
【0018】また、図3に示すように本体ケース13の
天井壁20の後部側にはネジN1によって固定バネ40
が取り付けられている。この固定バネ40は、ほぼV字
形に形成された谷部41と、この谷部41の後方にへ字
状に形成された山部42とを有している。 [駆動機構]駆動機構400は、図3に示すように、モ
ータMのモータ軸Maに取り付けられた駆動ギア401
と、駆動軸410に装着された第1ミッドギアホルダ4
20と、駆動軸410に装着された第2ミッドギアホル
ダ430と、駆動ギアホルダ440と、ドライバカム4
70と、ドライバリターンカム471と、ホーミングカ
ム472と、ホーミングリターンカム473等とを有し
ている。駆動ギアホルダ440と各カム470〜473
は、駆動軸410のDカット部分に装着されており、駆
動軸410とともに回転していくようになっている。
【0019】また、モータMのモータ軸Maが後述する
カートリッジ600のシートステープルSTの送り出し
方向と同一方向に向くようにモータMがカートリッジ6
00の下方に配置されている。さらに、モータ軸Maと
駆動軸410とが同一直線上に配置されている。 [第1ミッドギアホルダ]第1ミッドギアホルダ420
は図6に示すように円板421を有しており、この円板
421の一側面には一対の軸422,422が円板42
1の中心に対して対称に設けられ、円板421の他側面
の中心部には軸424が設けらている。この軸424の
周囲にはギア424Aが形成され、また軸424には孔
424Bが形成されている。軸422,422には、遊
星ギア425,425が回動自在に装着され(図3参
照)、この遊星ギア425,425はギア室12の内歯
12Aに噛合するとともに駆動ギア401に噛合してい
る。この第1ミッドギアホルダ420の軸424の孔4
24Bには駆動軸410の一端が挿入されていて、その
一端が回動自在に保持されている。駆動軸410の他端
は前板25に回動自在に保持されている。 [第2ミッドギアホルダ]第2ミッドギアホルダ430
は図7に示すように円板431を有しており、この円板
431の一側面には3つの軸432とこの軸432と同
じ高さの3つの保持部433とが交互に等間隔に円板4
31の周縁に沿って設けられている。各軸432の端面
には軸432より小径の突起432Aが設けられてお
り、各保持部433の端面には円形の突起433Aが設
けられている。また、円板431の他側面には軸435
が形成されており、この軸435の周囲にはギア435
Aが形成されている。この軸435および円板431に
は貫通した軸孔436が形成されている。この軸孔43
6には図3に示すように駆動軸410が貫装されてお
り、第2ミッドギアホルダ430が駆動軸410に回動
自在に装着されている。
【0020】そして、各軸432には遊星ギア437が
回動自在に装着され(図3参照)、この遊星ギア437
がギア室12の内歯12Aに噛合するとともに第1ミッ
ドギアホルダ420のギア424Aに噛合している。
【0021】第2ミッドギアホルダ430の各保持部4
33には、図8に示すように、ギアプレート450が取
り付けられている。このギアプレート450は、図9に
示すように、中央部に形成された孔451と、この孔4
51の周囲に沿って3つの小径孔452と3つの大径孔
453とが交互に形成されている。各大径孔453には
第2ミッドギアホルダ430の各保持部433の突起4
33Aが嵌入されていてギアプレート450が第2ミッ
ドギアホルダ430の保持部433に取り付けられてい
る。
【0022】また、ギアプレート450の各小径孔45
2には、軸432の突起432Aが嵌入されており、こ
れにより軸432の一端がギアプレート450の小径孔
452に保持された状態となっている。すなわち、各軸
432の両端が円板431とギアプレート450とで保
持される状態となっていることにより軸432の強度が
確保されている。このギアプレート450は図3では省
略してある。 [駆動ギアホルダ]駆動ギアホルダ440は、図10な
いし図13に示すように円板441を有している。この
円板441の一側面には、3つの軸442とこの軸44
2と同じ高さの3つの保持部443とが交互に等間隔に
円板441の周縁に沿って設けられている。なお、図1
1では軸442と保持部443とを省略してある。
【0023】各軸442の端面には軸442より小径の
突起442Aが設けられており、各保持部443の端面
には円形の突起443Aが設けられている。各軸442
には遊星ギア444が回動自在に装着され、この遊星ギ
ア444はギア室12の内歯12Aに噛合するとともに
第2ミッドギアホルダ430のギア435Aに噛合して
いる。
【0024】駆動ギアホルダ440の各保持部443に
は、第2ミッドギアホルダ430と同様に図9に示すギ
アプレート450が取り付けられており、このギアプレ
ート450により、軸442の強度が確保されている。
このギアプレート450は図3では省略してある。
【0025】また、円板441の周端には周方向に沿っ
て延びるとともに所定の幅を有する円弧状の切欠445
が形成されている。その周端には周方向に沿って延びる
とともに円板441の一側面から他側面まで延びた傾斜
面446が形成され、この傾斜面446は切欠445と
同じ幅を有するとともに切欠445に連続形成されてい
る。円板441の中央部には軸孔447が形成され、円
板441の他側面には軸孔447と周端との間に孔44
8が形成されている。円板441の軸孔447には駆動
軸410が貫通されている。
【0026】そして、モータMのモータ軸Maが回転し
ていくと、各遊星ギア425,437,444および第
1,第2ミッドギアホルダ420,430を介して駆動ギ
アホルダ440が回転していく。この駆動ギアホルダ4
40の回転により駆動軸410が回転していく。各遊星
ギア425,437,444と第1,第2ミッドギアホル
ダ420,430のギア424A,434Aとで減速ギア
を構成している。また、各遊星ギア425,437,44
4は駆動軸410に沿ってその周囲に配置されている状
態となっている。 [打出し機構]打出し機構100は、図14ないし図1
7に示すように、ドライバホルダ101と、ドライバホ
ルダ101に取り付けられたドライバ102と、フォー
ミングホルダ110と、このフォーミングホルダ110
に取り付けられたフォーミングプレート111,112
とを有している。 [ドライバホルダ]ドライバホルダ101は、図14お
よび図15に示すように、上下方向に延びた長孔103
を形成したほぼ矩形状のプレート104を有している。
このプレート104の一側面には、長孔103の上部で
あって且つその長孔103を挟む位置に一対の突起10
5が形成されている。また、プレート104の上下端に
は他側面側に突出した当接部106,107が形成さ
れ、当接部107は当接部106より所定長さだけ突出
している。 [ドライバ]ドライバ102は、上下方向に延びた長方
形状に形成されており、その下側にはドライバホルダ1
01の長孔103と同じ大きさの長孔102Aが形成さ
れている。この長孔102Aの上部であって且つ長孔1
02Aを挟む位置には一対の孔102Bが設けられてい
る。この孔102Bにはドライバホルダ101の突起1
05が嵌入されて、ドライバ102がドライバホルダ1
01に取り付けられている。
【0027】ドライバホルダ101およびドライバ10
2の長孔103,102Aには駆動軸410が挿入され
ており、この長孔103,102Aによりドライバホル
ダ101およびドライバ102が駆動軸410に対して
上下動可能となっている。また、ドライバホルダ101
の当接部106,107間には、図15に示すように、
駆動軸410に装着されたドライバカム470とドライ
バリターンカム471がスペーサ108を介して配置さ
れており、ドライバカム470が当接部106,107
に当接し、ドライバリターンカム471が当接部107
のみに当接する。そして、ドライバカム470の回動に
よってドライバホルダ101が上昇し、ドライバリター
ンカム471の回動によってドライバホルダ101が下
降するようになっている。 [フォーミングホルダ]フォーミングホルダ110は、
図16および図17に示すように、上下方向に延びた長
孔1110Aを形成したほぼ矩形状のプレート113を
有している。このプレート113の左右の側端のほぼ中
央部には切欠114が形成され、プレート113の一側
面の右側の上下には一対の突起115,115が設けら
れており、その一側面の左側の上下には一対の突起11
6,116が設けられている。また、プレート113の
上下端には他側面側に突出した当接部117,118が
形成され、当接部117は当接部118より所定長さだ
け突出している。 [フォーミングプレート]フォーミングプレート111
は、長方形状の基板部111Aの上に基板部111Aよ
り幅の狭いフォーミング板部111Fを左側に寄せて形
成したものであり、基板部111Aには上下に一対の孔
111Bが形成されている。同様に、フォーミングプレ
ート112は、長方形状の基板部112Aの上に基板部
112Aより幅の狭いフォーミング板部112Fを右側
に寄せて形成したものであり、基板部112Aには上下
に一対の孔112Bが形成されている。
【0028】これらフォーミングプレート111,11
2は、その孔111B,112Bにフォーミングホルダ
110の突起115,116を嵌入してフォーミングホ
ルダ110に取り付けられている。
【0029】フォーミングホルダ110の長孔110A
には駆動軸410が挿入されており、この長孔110A
により駆動軸410に対してフォーミングホルダ110
が上下動可能となっている。また、フォーミングホルダ
110の当接部117,118間には、図17に示すよ
うに、駆動軸410に装着されたフォーミングカム47
2とフォーミングリターンカム473が配置されてお
り、フォーミングリターンカム473が当接部117,
118に当接し、フォーミングカム472が当接部11
7のみに当接する。そして、フォーミングカム472の
回動によってフォーミングホルダ110が上昇し、フォ
ーミングリターンカム473の回動によってフォーミン
グホルダ110が下降するようになっている。
【0030】フォーミングホルダ110の切欠114に
は、クリンチャリンク201の先端部201Aが挿入さ
れ、フォーミングホルダ110が上下動することによ
り、クリンチャリンク201が実線位置と鎖線位置(図
4参照)との間を往復回動するようになっている。
【0031】ドライバホルダ101とフォーミングホル
ダ110は、図18に示すように、互いに背中合わせと
なるように駆動軸410に装着されており、ドライバ1
02はフォーミングプレート111F,112F間に位
置している。このフォーミングプレート111F,11
2Fはフォーミングホルダ110の上昇により打出通路
601に進入してステープルをコ字状に成形し、ドライ
バ102はドライバホルダ101の上昇により打出通路
601に進入してコ字状に成形されたステープルを打出
通路601から打ち出していくようになっている。 [アンビル機構]アンビル機構500は、図19に示す
ように、本体ケース13の天井壁20の前端部に配置さ
れ、側板23の前方屈曲部を介して前板25に取り付け
たアンビルプレート501と、このアンビルプレート5
01に保持されたアンビル510と、アンビルプレート
501に取り付けられた板バネ520等とから構成され
ている。 [アンビルプレート]アンビルプレート501は、図2
0に示すように、中央部に長方形の開口502を形成し
た長方形の板部から構成されている。開口502の下部
には後方に延びた保持部503が形成され、アンビルプ
レート501の下端には凹部504が形成されている。
また、板部502の左右の両端側にはネジ孔505が形
成され、このネジ孔505に通した図示しないネジによ
ってアンビルプレート501が前板25に固定されてい
る。
【0032】アンビルプレート501の前面には板バネ
520が取り付けられている。この板バネ520の下部
には前方に折り曲げられた折曲部521が形成され、板
バネ520の上部はアンビルプレート501の上部に固
定されている。この板バネ520は前方に少し突出した
状態に湾曲している。
【0033】アンビルプレート501の開口502内に
は、アンビル510が前後方向に移動可能に配置される
とともに保持部503に載置されている。 [アンビル]アンビル510は、図21に示すように、
左右方向に延びた基部511と、この基部511の両端
から後方に延びたアンビル部512と、基部511の中
央部から前方に突出した突出部513とを有している。
突出部513には、頭部513Aとくびれ部513Bと
が形成され、くびれ部513Bが板バネ520を貫通し
頭部513Aが板バネ520の前面側に突出している。
この頭部513Aよりアンビル510が板バネ520に
固定されている。
【0034】アンビル部512の先端部512Aは、図
21および図27に示すように、後述するカートリッジ
600のガイド板643の切欠645を通って打出通路
601に進入している。板バネ520は、フォーミング
ホルダ110が上昇して板バネ520の折曲部521を
押していくと、図23および図24に示すように湾曲し
ていく。この湾曲によりアンビル510が前方に移動し
て、アンビル部512の先端部512Aがカートリッジ
600の打出通路601から退出していくようになって
いる。 [送出機構]送出機構300は、図25ないし図27に
示すように、駆動ギアホルダ440の円板441と、本
体ケース13の天井壁20の上面の前側に前後方向に移
動可能に取り付けられたスライダ301と、このスライ
ダ301を前方に付勢しているスプリング320と、ス
ライダ301に取り付けられた送爪プレート330等と
から構成されている。スプリング320は本体ケース1
3の上壁部16に取り付けられており、このスプリング
320がスライダ301の翼部310(図28参照)を
前方に付勢している。 [スライダ]スライダ301は、図28および図29に
示すように、平板状のベース部302を有しており、こ
のベース部302の両端に前後方向に延びた翼部310
が形成されている。翼部310は、下方に傾斜した傾斜
部311と、この傾斜部311の下部から水平に延びた
水平部312とを有している。
【0035】ベース部302の前端には凹部304が形
成され、この凹部304の端面304Aが前方に傾いた
傾斜面となっている。ベース部302の裏面には突起3
05が設けられており、この突起305には前後方向に
貫通したスリット孔306が形成され、突起305の下
面は円弧状の凹部305Aとなっている。
【0036】また、ベース部302の裏面には、突起3
05の前端位置から後方へ延びた所定の幅を有する凹部
307が形成され、突起305と対向する凹部307の
前側部分307Aが前方に行くにしたがって凹部307
の深さが浅くなっている。凹部307の後部は深さの浅
い平坦状の取付面307Bが形成され、この取付面30
7にネジ孔307cが形成されている。この取付面30
7には送爪プレート330がネジN2により固定されて
いる。 [送爪プレート]送爪プレート330は、ネジ孔331
を形成した固定部332を有しており、この固定部33
2から一段下がって前方へ延びた弾性変形可能な弾性部
333が形成されている。この弾性部333の先端部に
は斜め上方に突出した爪334が形成されている。
【0037】この送爪プレート330は、その固定部3
32がネジN3によりスライダ301の取付面307に
固定されてスライダ301に取り付けられている。そし
て、送爪プレート330の弾性部333がスライダ30
1の突起305のスリット孔306に通され、爪334
がスライダ301の端面304Aに当接しているととも
に爪334の先端部334Aがスライダ301のベース
部302の上面から突出している。
【0038】送爪プレート330が取り付けられたスラ
イダ301は、図26に示すように、翼部310の水平
部312が本体ケース13の案内溝18に挿入され、ベ
ース部302の突起305が本体ケース13の切欠22
内に配置されて本体ケース13の天井壁20の上面に取
り付けられている。このスライダ301は、翼部310
の水平部312が本体ケース13の案内溝18に案内さ
れて前後方向に移動するようになっている。
【0039】また、スライダ301はスプリング320
によって前方に付勢されているが、フォーミングホルダ
110がホームポジションに位置しているとき、スライ
ダ301の突起305が駆動ギアホルダ440の円板4
41に当接して、図30に示す位置に停止されている。
このとき、本体ケース13の天井壁20の切欠22の縁
部22aが送爪プレート330の弾性部333を押圧す
るようになっている。この押圧により弾性部333がス
ライダ301のベース部302の一部が凹部307に入
り込み、送爪プレート330の爪334の先端部334
Aがスライダ301のベース部302の上面から引き込
まれている。
【0040】駆動ギアホルダ440が回動して円板44
1の切欠445が所定位置までくると、スライダ301
はその切欠445内へ入り込んでいく。すなわち、スラ
イダ301は前方へ移動する。このスライダ301が前
方へ移動すると、図31に示すように、本体ケース13
の天井壁20の切欠22の縁部22aによる送爪プレー
ト330の弾性部333の押圧が解除され、送爪プレー
ト330の爪334の先端部334Aがスライダ301
のベース部302の上面から突出してシートステープル
STを前方へ送り出していく。
【0041】また、さらに駆動ギアホルダ440が回動
していくと、円板441の傾斜面446がスライダ30
1の突起305の前面に当接し、駆動ギアホルダ440
の回動とともに傾斜面446がスライダ301をスプリ
ングの付勢力に抗して後方へ押し戻していく。このよう
にして、スライダ301は駆動ギアホルダ440の1回
転により前後に1往復するようになっている。 [クリンチャ機構]クリンチャ機構200は、図32お
よび図33に示すように、一対のクリンチャリンク(リ
ンク部材)201と、ケース本体13の側板23,23
に後部が回動自在に取り付けられたクリンチャガイド
(クリンチャ体)210と、このクリンチャガイド21
0の後部に後部が回動自在に取り付けられたクリンチャ
アーム(クリンチャ)220と、クリンチャガイド21
0を所定角度回動した位置に固定するロック機構(固定
手段)250と、ロック機構250による固定を解除す
る解除機構270等とから構成されている。 [クリンチャリンク]クリンチャリンク201は、L字
状に形成されるとともにその中間部が軸支されている。
クリンチャリンク201の上部202には、水平状の当
接面202Aと、垂直状の当接面202Bとが形成され
ている。また、その上部202の後端には当接面202
Aの高さ位置から一段下がった位置に突出部203が設
けられており、この突出部203の上面が後方が高くな
るように少し傾斜した支持面203Aとなっている。 [クリンチャガイド]クリンチャガイド210は、図3
4に示すように、板状のベース部211の両側に形成さ
れた側板部212を有している。この側板部212の後
部分212Aの高さが高く形成されるとともにベース部
211の後端より後方へ突出している。この後部分21
2Aの後端側には軸孔213,214が形成され、その
後部分212Aの前側には上向きとなるように斜めに長
孔215が形成されている。また、ベース部211の前
端の中央部には所定の幅と奥行きを有する切欠216が
形成されている。この切欠216の両側には垂下した垂
下壁217が形成されている。この垂下壁217の内側
面217Aには図35に示すようにその下端から上方に
延びた凹部218が形成され、この凹部218の上部に
は上に行くにしたがって内側へ入り込でいく傾斜面21
8Aが形成されている。凹部218の下部は開放されて
いる。
【0042】このクリンチャガイド210は、側板部2
12の軸孔213に側板23,23間に取り付けた軸3
1が貫装されて回動自在となっている。また、側板部2
12,212の軸孔214,214間には軸32が取り付
けられ、側板部212,212の長孔215,215には
軸33の両端が挿入されている。この軸33は長孔21
5に沿って移動可能となっている。 [クリンチャアーム]クリンチャアーム220は、図3
6に示すように、平板状の基部221の両側に形成され
た側板部222を有している。この側板部222の後部
分222Aは高さが高く形成されるとともにベース部2
21の後端より後方へ突出している。この後部分222
Aの後端側にはクリンチャガイド210の軸孔213,
214に対向する軸孔223,224が形成され、その
後部分222Aの前側にはクリンチャガイド210の長
孔215に対向する長孔225が形成されている。軸孔
224の径はクリンチャガイド210の軸孔214より
大きく設定され、長孔225はクリンチャガイド210
の長孔215より水平方向に対して傾斜している。
【0043】また、ベース部211の前端の中央部には
前方へ突出したクリンチャ部226が形成され、このク
リンチャ部226の下面にはクリンチャガイド210の
凹部218と対応する位置に左右方向(図36(B)にお
いて上下方向)へ延びた溝227が形成されている。
【0044】このクリンチャアーム220は、図37に
示すように、クリンチャガイド210の側板部212,
212間に配置されており、クリンチャアーム220の
軸孔223に軸31が貫装され、軸孔224には軸32
が遊嵌されている。また、クリンチャアーム220の長
孔225にはクリンチャガイド210の軸33が貫通さ
れ、この軸33が長孔225に沿って移動可能となって
いる。長孔225は長孔215より傾斜しているので、
軸33が長孔215に沿って移動すると、図38に示す
ように、クリンチャアーム220はクリンチャガイド2
10に対して軸31回りに所定角度だけ回動する。
【0045】また、図39および図40に示すように、
軸33と軸32との間に一対のスプリング228が設け
られており、このスプリング228によって軸33は後
方へ付勢されている。 [ロック機構]ロック機構250は、図40ないし図4
2に示すように、クリンチャガイド210の両側板部2
12,212の外側に配設された固定板251,251
と、この固定板251,251を後方へ移動させるため
のスプリング260等とから構成されている。
【0046】各固定板251は、前後方向に延びたスリ
ット状の孔252を有している。固定板251の下面2
53は後方に向かって上方へ傾斜している。この下面2
53の中間位置に軸32と係合する凹部254が形成さ
れ、この凹部254より前側の傾斜面253Aの長さは
L1となっている。また、固定板251の孔252の後
方には孔255が形成されている。
【0047】固定板251の孔252には側板23の突
起27が挿入されており、側板23に対して前後方向に
固定板251は移動可能となっている。突起27が平板
状となっており、また、孔252がスリット状となって
いることにより、固定板251は水平状態を保ったまま
前後方向に移動することになる。
【0048】スプリング260は軸31に巻装され、ス
プリング260の一端260Aが後述する軸34に係止
され、その他端260Bが軸32に係止されている。そ
して、このスプリング260は軸32と軸34とを開く
方向に付勢しており、この付勢力は軸34すなわち固定
板251を後方へ付勢するとともにクリンチャガイド2
10およびクリンチャアーム220を軸31を中心にし
て反時計回りに付勢している。
【0049】クリンチャリンク201が図32に示す位
置に位置しているとき、すなわち、ドライバホルダ10
1およびフォーミングホルダ110がホームポジション
に位置しているとき、軸32が固定板251の凹部25
4に係合するとともにクリンチャリンク201の支持面
203Aに当接するようになっている。また、軸33は
クリンチャリンク201の当接面202Aに当接するよ
うになっている。このため、固定板251は、その凹部
254に軸32が係合していることにより、スプリング
260の付勢力に拘わらず図32に示す位置に位置し後
方へ移動しない。また、クリンチャガイド210および
クリンチャアーム220は、軸32が支持面203Aに
当接していることにより、スプリング260の付勢力に
拘わらず図32に示す位置に位置し、反時計回りに回動
しないことになる。
【0050】また、クリンチャアーム220およびクリ
ンチャガイド210は、クリンチャリンク201が図5
3に示す位置へ回動すると、軸33がクリンチャリンク
201の当接面202Aから外れ、軸32がクリンチャ
リンク201の支持面203Aから外れて、スプリング
260の付勢力により軸31を中心にして反時計回りに
回動するようになっている。
【0051】ロック機構250は、図53に示すよう
に、クリンチャガイド210およびクリンチャアーム2
20がスプリング260の付勢力により図53に示す位
置へ回動すると、固定板251をスプリング260の付
勢力により後方へ移動させて、固定板251の傾斜面2
53Aにクリンチャガイド210に取り付けた軸32を
当接させる。これにより、ステープルの打出時にクリン
チャガイド210の先端部に上方への強い力が作用して
も、軸32が固定板251の傾斜面253Aに当接して
いることにより、クリンチャガイド210は軸31を中
心にして時計回りに回動してしまうことが防止される。
これは、固定板251がその孔252にホッチキス本体
10の側板23の突起27が挿入されていることにより
軸34を中心に回動してしまうことがないため、クリン
チャガイド210は固定板251により時計回りに回動
しないことになる。すなわち、クリンチャガイド210
はロック機構250により図53の位置にロックされる
ことになる。 [解除機構]解除機構270は、一対のクリンチャリン
ク201と前後方向に延びた一対の第1リンク板271
とほぼ三角形状の一対の第2リンク板280等とを有し
ている。 [第1リンク板]第1リンク板271の先端部には、軸
33が挿入される長孔272が長手方向に対して斜めに
形成され、その後部には軸孔273が形成されている。
そして、図40および図41に示すように、第1リンク
板271,271の軸孔273,273には軸35の両端
部が貫装されて、軸35が第1リンク板271,271
に取り付けられている。 [第2リンク板]第2リンク板280は、下部に形成さ
れた軸孔281と、中間部の前側に形成された軸孔28
2と、上部に上下に長く形成された長孔の軸孔283と
を有している。軸孔281と軸孔283との間の距離L
2(図示せず)は軸孔281と軸孔282との間の距離L3
(図示せず)の約2倍に設定されている。そして、軸孔2
81には図41および図42に示すように軸31が貫装
され、第2固定リンク271は軸31を中心に回動可能
となっている。また、軸孔282,282には軸35の
両端部が挿入され、軸孔283,283には軸34が貫
装されている。この軸34は軸孔283,283内で相
対的に上下動可能となっている。
【0052】解除機構270は、図59に示す位置から
クリンチャリンク201が反時計回りに回動すると、ク
リンチャリンク201の当接面202Bが軸33を前方
へ押していき、第1リンク板271が軸33とともに前
方へ移動して、第2リンク板280を軸31を中心に回
動させ、この第2リンク板280の回動により軸34を
介して固定板251を前方へ移動させる。この固定板2
51の前方への移動によりクリンチャガイド210のロ
ックが解除される。 [カートリッジ]カートリッジ600は、図43に示す
ように、カートリッジ本体602と、このカートリッジ
本体602内に着脱可能に装着された板バネ体650等
とから構成されている。 [カートリッジ本体]カートリッジ本体602は、図4
4および図45に示すように、シートステープルSTを
積層して収納する収納室603を形成した底壁610と
側壁620,620と天壁630と前端壁640等とを
有している。カートリッジ600をホッチキス本体10
に装着した際には天壁630の上面とホッチキス本体1
0の前板25の上端面25Aとが面一となるようになっ
ており、図3に示すように、天壁630がシート束Pを
載置する載置面となっている。
【0053】また、カートリッジ本体602の後端は開
放されて開口604となっている。底壁610の前部に
はステープルSの長さより短い所定の幅と前後方向に所
定の長さを有する開口611が形成され、底壁610の
後部の下面には下方に突出した突起612が形成されて
いる。底壁610の後部の上面には凹部613が形成さ
れている。
【0054】各側壁620の外側面には前後方向に延び
たガイド溝621が形成され、各側壁620の後部には
側方へ突出した把手部622が設けられている。天壁6
30の後部には孔631が形成されており、前端壁64
0の下面641と底壁610の上面610Aとの間に隙
間SKが形成されている。この隙間SKの高さがシート
ステープルSTの厚さとほぼ同一に設定されている。
【0055】前端壁640の前にガイド壁643が設け
られており、このガイド壁643と前端壁640との間
に打出通路601が形成されている。この打出通路60
1の上端(一端)は天壁630を貫通した状態となって
いる。ガイド壁643の下面には凹部644が形成さ
れ、この凹部644の上面644Aの高さ位置と底壁6
10の上面610Aの高さ位置とがほぼ同一となってい
る。この凹部664内には一対の切欠645,645が
形成されている。 [板バネ体]板バネ体650は、図46に示すように、
前後方向(図46において左右方向)に延びた長方形状
の底板部651の後端から起立した起立部660を形成
し、この起立部660の上端から前方に延びた天板部6
70を形成したものである。
【0056】底板部651の前端の中央部には所定の幅
と奥行きを有する切欠652が形成され、この切欠65
2の両側が弾力を有する一対の脚部653とされ、この
脚部653の先端には斜め上方に突出した逆止爪654
が形成されている。また、底板部651の後部には、V
字状に折り曲げられた係止部655が形成されている。
起立部660の中間部には開口661が形成されてい
る。
【0057】天板部670の前側部分が湾曲して板バネ
部671となっており、この板バネ部671の前端の中
央部には凹部672が形成され、この凹部672の両側
が一対の脚部673とされている。その脚部673の先
端部673Aが上方に折り曲げられているとともに底板
部651の脚部653に当接している。また、その板バ
ネ部671にはほぼ三角形状の開口674が形成され、
板バネ部671の弾力性がより得られるようになってい
る。天板部670の後側部分675にはコ字状の切込み
676が設けられており、この切込み676で囲まれる
部分が板バネ部677とされている。この板バネ部67
7が湾曲されて、その後端部677Aが上方に折り曲げ
られるとともに底板部651に当接している。そして、
板バネ部671と板バネ部677とで板バネが構成され
ている。
【0058】また、天板部670の後部にはへ字状に折
り曲げられた把手部678が形成され、この把手部67
8が起立部660より後方へ突出している。
【0059】カートリッジ本体602に積層したシート
ステープルSTを収納させるには、先ず、図47に示す
ように、板バネ体650の底板部651にシートステー
プルSTを積層して、この積層したシートステープルS
Tを底板部651と板バネ部671,677とで挟み込
ませる。そして、この板バネ体650を積層したシート
ステープルSTとともにカートリッジ本体602の後部
の開口604から挿入する。板バネ体650がカートリ
ッジ本体602の所定位置まで挿入されると、板バネ体
650の係止部655と把手部678の頂部678Aと
がカートリッジ本体602の底壁610の凹部613と
天壁630の孔631とにそれぞれ係合して、板バネ体
650がカートリッジ本体602の収納室603に固定
されることになる。
【0060】シートステープルSTを収納したカートリ
ッジ600は、図3に示すように矢印方向から挿入して
ホッチキス本体10に装着する。この装着の際には、カ
ートリッジ本体602の側壁620のガイド溝621に
本体ケース13の上壁部16の案内突条部19を係合さ
せる。そして、カートリッジ600を前方へ挿入して装
着するものである。カートリッジ600がホッチキス本
体10に装着されると、図3に示すように、カートリッ
ジ本体602の突起612が本体ケース13の固定バネ
40の谷部41に係合して、カートリッジ600がホッ
チキス本体10に固定される。また、本体ケース13に
取り付けたスライダ301がカートリッジ本体602の
開口611内に入り込む。 [電動ホッチキスの動作]次に、上記のように構成され
る電動ホッチキス1の動作を図48に示すタイムチャー
トを参照しながら説明する。
【0061】先ず、積層されたシートステープルSTを
収納したカートリッジ600を図3に示すようにホッチ
キス本体10に予め装着しておく。モータMが駆動して
いないときには、ドライバホルダ101およびフォーミ
ングホルダ110は図3に示すホームポジションに位置
している。また、スライダ301は図27および図30
に示すように、スライダ301の突起305が駆動ギア
ホルダ440の円板441に当接して図30に示す位置
に停止されている。さらに、アンビル510の先端部5
12Aは、図21および図22に示すように、カートリ
ッジ600のガイド板643の切欠645を通って打出
通路601に進入している。
【0062】図示しないファックスやプリンタからの綴
り信号によってモータMが駆動されると、駆動ギア40
1と遊星ギア425,437,444とギア424A,4
35A等を介して駆動軸410が図4において時計回り
に回転していき、駆動軸410とともに一体に各カム4
70〜473および駆動ギアホルダ440が回転してい
く。
【0063】駆動ギアホルダ440の回転により、駆動
ギアホルダ440の円板441の切欠445が図49の
位置までくると、スライダ301の突起305が駆動ギ
アホルダ440の円板441から外れるので、スライダ
301はスプリング320の付勢力によりスライダ30
1は前方へ移動してその切欠445内へ進入していく。
スライダ301が前方へ移動すると、図31に示すよう
に、送爪プレート330の爪334の先端部334Aが
スライダ301のベース部302の上面から突出して、
カートリッジ600に収納された最下層のシートステー
プルSTが前方へ送り出されていく(図48の時点T
1)。
【0064】シートステープルSTは、スライダ301
の前方への移動により図43に示すように先頭のステー
プルS1がカートリッジ600のガイド壁643の下部
に当接するまで送り出される。ガイド壁643の下部に
当接した先頭のステープルS1は打出通路601の一端
に位置する。また、このステープルS1は図22に示す
ようにアンビル510の先端部512Aの下面に当接し
た状態となる。
【0065】そして、フォーミングカム472の回転に
よってフォーミングホルダ110が上昇していき、この
上昇により図50に示すようにフォーミングプレート1
11,112がステープルS1をコ字状に成形し始めてい
く(時点T2)。また、さらに駆動ギアホルダ440が
回動していくことにより、円板441の傾斜面446が
スライダ301の突起305の前面に当接し、駆動ギア
ホルダ440の回動とともに傾斜面446がスライダ3
01をスプリングの付勢力に抗して後方へ押し戻してい
き(時点T3)、スライダ301が後方へ移動してい
く。
【0066】このスライダ301の後方への移動の際
に、シートステープルSTも後方へ押し戻される状態と
なるが、カートリッジ600の板バネ体650の逆止爪
654によりそのシートステープルSTは後方へ押し戻
されることが防止される。
【0067】一方、フォーミングホルダ110の上昇に
より、クリンチャリンク201が図51および図52に
示す位置(ホームポジション)から図53および図54
に示す位置へ回動していく(時点T4)。この回動によ
り、軸33がクリンチャリンク201の当接面202A
から外れ、軸32がクリンチャリンク201の支持面2
03Aから外れる。これにより、クリンチャガイド21
0はクリンチャアーム220とともにスプリング260
の付勢力により軸31を中心にして反時計回りに回動す
る。
【0068】クリンチャガイド210は、図53および
図54に示す位置に回動すると、図3に示すように、カ
ートリッジ600の天壁630に載置されたシート束P
を挟持する(時点T5)。他方、クリンチャガイド21
0およびクリンチャアーム220の回動によりクリンチ
ャガイド210の軸32が固定板251の凹部254か
ら外れ、この結果、固定板251はスプリング260の
付勢力により後方へ移動していく。この移動により、固
定板251の傾斜面253Aがその軸32を当接して図
53に示す位置に停止する。この固定板251により、
クリンチャガイド210は図53に示す位置にロックさ
れる(時点T5)。
【0069】そして、フォーミングホルダ110が図2
3に示す位置まで上昇すると、板バネ520の折曲部5
21がフォーミングホルダ110により上方へ押されて
いき、板バネ520が図23および図24に示すように
湾曲していく。この湾曲によりアンビル510が前方に
移動して、アンビル部512の先端部512Aがカート
リッジ600の打出通路601から退出する(時点T
6)。このとき、フォーミングホルダ110が上死点に
達し、ステープルS1のコ字状の成形が完了している。
【0070】この後、ドライバカム470の回転により
ドライバホルダ101が上昇してドライバ102がコ字
状に成形されたステープルS1を打出通路601内へ押
し込んでいくとともにこのステープルS1を打出通路6
01の他端から打ち出していく(時点T7)。ステープ
ルS1は打出通路601の他端から打ち出されながらそ
の両脚部Saがシート束Pを貫通していく。そして、図
55に示すように、シート束Pを貫通した両脚部Saの
先端部Sbはクリンチャガイド210の凹部218へ入
り込んでいき、さらに、ドライバホルダ101の上昇と
ともにその両脚部Saの先端部Sbが凹部218の傾斜面
218Aに案内されてその両脚部Saが内側へ曲げられ
ていくとともに、先端部Sbが図56に示すようにクリ
ンチャアーム220の溝227内へ入り込んでいく。
【0071】そして、ドライバホルダ101が上死点に
達すると、ステープルS1が打出通路601の他端から
完全に打ち出され(時点T8)、ステープルS1の両脚部
Saの先端部Sbがクリンチャアーム220の溝227に
案内されて、図55に示すように、両脚部Saがさらに
内側へ折り曲げられることになる。
【0072】ところで、ステープルS1が打出通路60
1の他端から打ち出される際に、クリンチャガイド21
0の先端部に大きな力が加わるが、クリンチャガイド2
10は固定板251によりロックされているので時計回
りに回動してしまうことが防止される。また、固定板2
51の傾斜面253Aの角度を水平に対して小さくする
ことにより、小さな付勢力のスプリング260によって
クリンチャガイド210を確実にロックすることができ
る。
【0073】スプリング260の付勢力を小さくするこ
とにより、スプリング260の寸法を小さくすることが
でき、スプリング260のバネの解放時にクリンチャガ
イド210の先端部がシート束Pへ衝突する状態となる
が、この衝突時における衝撃音を小さくすることができ
る。
【0074】ステープルS1が打出通路601から完全
に打ち出さられると、ホーミングリターンカム473の
回転によりフォーミングホルダ110が下降していく
(時点T9)。フォーミングホルダ110の下降によっ
てそのフォーミングホルダ110による板バネ520の
折曲部521の押し上げが解除される。この解除により
図21および図22に示すように、板バネ520の付勢
力によってアンビル510が後方へ移動して、アンビル
部512の先端部512Aがカートリッジ600のガイ
ド板643の切欠645を通って打出通路601直前ま
で進入していく(時点T10)。
【0075】また、フォーミングホルダ110の下降に
よりクリンチャリンク201が図53および図54に示
す位置から反時計回りに回動していく。この回動ととも
にクリンチャリンク201の当接面202Bが軸33を
前方へ押していく。これにより、軸33はクリンチャガ
イド210の長孔215に沿って前方へ移動していき、
この軸33の前方への移動とともに、クリンチャアーム
220がクリンチャガイド210に対して軸31回りに
回動していく。そして、クリンチャリンク201が図3
8および図59に示す位置まで回動すると、クリンチャ
アーム220がクリンチャガイド210に対して図38
および図59に示す位置まで回動する(時点T11)。
【0076】このクリンチャアーム220の回動ととも
にクリンチャ部226が下降していき、この下降により
クリンチャ部226の溝227に入ったステープルS1
の両脚部Saが図60に示すように折り曲げられてい
く。このように、クリンチャアーム220のクリンチャ
部226の下降によってステープルS1の両脚部Saを折
り曲げていくので、その両脚部Saをフラットに潰すこ
とができる。
【0077】クリンチャアーム220の回動によってス
テープルS1の両脚部Saをクリンチしているものである
から、左右に回動部材を一対設けてこの回動部材の回動
によりクリンチを行うタイプのクリンチ機構に比べてそ
の構造が至った簡単である。
【0078】フォーミングホルダ110の下降によりク
リンチャリンク201が図58および図59に示す位置
から図61および図62に示す位置へ反時計回りに回動
していくと(時点T13)、クリンチャリンク201の当
接面202Bが軸33をさらに前方へ押していく。これ
により、軸33はクリンチャガイド210の長孔215
に沿ってさらに前方へ移動していく。この移動により、
時点T11〜T12の間の期間クリンチャアーム220が図
38および図59に示す位置に保持され、ステープルS
1の両脚部Saが確実にフラット状に折り曲げられること
になる。
【0079】また、この軸33の前方への移動の際に、
軸33とともに第1リンク板271が前方へ移動して第
2リンク板280を軸31を中心に回動させる。この第
2リンク板280の回動により軸34を介して固定板2
51が前方へ移動してクリンチャガイド210のロック
が解除される(時点T12)。
【0080】クリンチャリンク201が図61および図
62に示す位置へ回動すると、クリンチャリンク201
の支持面203Aにクリンチャガイド210の軸32が
当接する。また、ドライバリターンカム471の回転に
よりドライバホルダ101が下降を開始する(時点T1
3)。
【0081】また、フォーミングホルダ110の下降と
ともにクリンチャリンク201が図63および図64に
示す位置まで反時計回りに回動していくと、クリンチャ
リンク201の当接面202Bが軸33をさらに前方へ
押していき、第1リンク板271を図63に示す位置へ
移動させる(時点T14)。第1リンク板271の前方へ
の移動量は、軸孔281と軸孔283との間の距離L2
が軸孔281と軸孔282との間の距離L3の約2倍に
設定されていることにより、第1リンク板271の移動
量の約2倍となっている。このため、第1リンク板27
1の僅かな移動であっても固定板251を大きく移動さ
せることができ、クリンチャガイド210のロックを確
実に解除することができる。
【0082】他方、クリンチャリンク201が図63お
よび図64に示す位置へ回動していく際に、クリンチャ
リンク201の支持面203Aが軸32を押し上げてい
くので、クリンチャガイド210がクリンチャアーム2
20とともにスプリング260の付勢力に抗して軸31
を中心にして時計回りに回動していく。スプリング26
0の付勢力が小さくて済むことにより、このときのモー
タMの負荷は小さなものとなる。そして、ドライバホル
ダ101の下降とともにドライバ102が所定位置まで
下降するとアンビル部512の先端部512Aが打出通
路601へ進入していく(時点T14a)。
【0083】次いで、フォーミングホルダ110がホー
ムポジションへ下降すると(時点T15)、ドライバホル
ダ101も図3に示す位置へ下降し、クリンチャリンク
201が図51および図52に示す位置へ回動してく
る。クリンチャリンク201が図51および図52に示
す位置にくると、クリンチャリンク201の当接面20
2Bから軸33が外れる。このため、軸33がスプリン
グ228の付勢力によってクリンチャガイド210の長
孔215に沿って後方へ移動していく。この軸33の移
動により、クリンチャアーム220はクリンチャガイド
210に対して軸31を中心にして時計回りに回動して
図52に示す位置に移動する。
【0084】また、クリンチャガイド210に取り付け
られた軸32は固定板251の凹部254に係合し、ス
プリング260の付勢力により軸33はクリンチャリン
ク201の当接面202Aに当接する。そして、マイク
ロスイッチ29が図51および図52に示す位置にきた
クリンチャリンク201を検知してモータMの駆動が停
止される。
【0085】この実施形態の電動ホッチキス1によれ
ば、駆動軸410の一回転によってシートステープルS
Tの送り出しと、ステープルSのコ字状の成形と、ステ
ープルSの打ち出し等の全ての動作を行うようになって
いる。
【0086】また、この実施形態のアンビル機構500
は、アンビル部512の先端部512Aを打出通路60
1内に進退可能に配置したものであるから、打出通路6
01内でステープルSのコ字状の成形とこのステープル
Sの打ち出しとが行える。このため、カートリッジ60
0の収納室603から打出通路601までの距離を短く
することができ、しかも、ドライバ102とフォーミン
グプレート111F,112Fを同一平面に配置するこ
とができるので、ドライバ102とフォーミングプレー
ト111F,112Fは前後方向に対してかさばること
がなく、このため、前後方向に対して電動ホッチキス1
を大きくせずに済み、電動ホッチキス1の小型化を図る
ことができる。
【0087】さらに、アンビル機構500は、フォーミ
ングホルダ110の上下動によって板バネ520を湾曲
させ、この湾曲によってアンビル510の進退を行うよ
うにしたものであるから、その構成が至って簡単であ
る。このため、電動ホッチキス1の小型化を図ることが
できる。
【0088】また、カートリッジ600の前端壁640
から打出通路601までの距離を短くすることができる
ことにより、スライダ301の移動だけでシートステー
プルSTを打出通路601まで送り出すことができる。
このため、従来のようにプッシャやこのプッシャを付勢
するスプリングが不要となる。
【0089】ところで、シート束Pが厚い場合には、図
65に示すように、クリンチャガイド210の回動量が
図53の場合と比べて小さくなり、このときクリンチャ
ガイド210の軸32が固定板251の傾斜面253A
の右端(図65において)に当接するように傾斜面25
3Aの長さL1が設定されている。このため、ステープ
ルSの打ち出しによりクリンチャガイド210の先端部
に上方への力が加わると、軸32が固定板251の傾斜
面253Aから外れる。この結果、クリンチャガイド2
10が時計回りに回動して逃げることになり、ステープ
ルSの座屈が防止される。
【0090】すなわち、シート束Pが所定以上の厚さに
なると、ステープルSが打ち出される際にクリンチャガ
イド210が逃げてステープルSの座屈が防止される。
このため、ステープルSの座屈によってカートリッジ6
00の打出通路601が詰まってしまうことがなく、こ
のためドライバホルダ101やフォーミングホルダ11
0の上昇の途中で止まって駆動軸410がロックされて
しまうことが防止される。
【0091】また、シート束Pの厚さによってクリンチ
ャガイド210の回動位置が異なるが、クリンチャアー
ム220のクリンチャガイド210に対する相対位置は
図37に示すようにその回動位置によって変わらない。
このため、軸33の前方への移動によって、図38に示
すように、その回動位置に拘わらず常にクリンチャアー
ム220はクリンチャガイド210に対して軸31回り
に所定角度だけ回動する。このため、シート束Pの厚さ
に拘わらずステープルSの脚部Saを確実にクリンチす
ることができる。
【0092】この実施形態によれば、プッシャを使用せ
ずにステープルを送出手段によって打出通路の一端に送
り出しているので、プッシャ移動用のスペースが不要で
あり、このため、さらに小型化を図ることができる。ま
た、プッシャを用いていないことにより、従来のように
コ字状に成形されたステープルがフェイスプレート裏面
に押圧付勢されて飛び込む場合に、飛び込み不良が発生
するという問題は生じない。
【0093】さらに、ドライバが往動する際にアンビル
の先端部を打出通路内から退出するものであるから、ド
ライバの往動の際にアンビルとの擦れを防止することが
でき、このため、打ち込み時の荷重を減少させることが
できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、打出通路内に先端部が進出するとともにステー
プルをコ字状に成形するためのアンビルを有し、ドライ
バが往動する際にアンビルの先端部を打出通路内から退
出させ、フォーミングプレートが復動する際にアンビル
の先端部を打出通路内に進出させるアンビル機構を設け
たものであるから、打出通路内でステープルのコ字状の
成形とこのステープルの打ち出しとが行える。このた
め、収納室から打出通路までの距離を短くすることがで
き、しかも、ドライバとフォーミングプレートを同一平
面に配置することができるので、ドライバとフォーミン
グプレートは前後方向に対してかさばることがなく、こ
のため、電動ホッチキスを前後方向に対して大きくせず
に済み、電動ホッチキスの小型化を図ることができる。
【0095】また、プッシャを使用せずにステープルを
送出手段によって打出通路の一端に送り出しているの
で、プッシャ移動用のスペースが不要であり、このた
め、さらに小型化を図ることができる。また、プッシャ
を用いていないことにより、従来のようにコ字状に成形
されたステープルがフェイスプレート裏面に押圧付勢さ
れて飛び込む場合に、飛び込み不良が発生するという問
題は生じない。
【0096】さらに、ドライバが往動する際にアンビル
の先端部を打出通路内から退出するものであるから、ド
ライバの往動の際にアンビルとの擦れを防止することが
でき、このため、打ち込み時の荷重を減少させることが
できる。
【0097】請求項2の発明によれば、アンビル機構
は、アンビルを取り付けるとともにフォーミングホルダ
の往動によって湾曲する板バネを有し、この板バネの湾
曲によってアンビルの先端部が打出通路内から退出する
ようにしたものであるから、アンビル機構の構成が至っ
て簡単であり、このため、電動ホッチキスの小型化をさ
らに図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)この発明に係わる電動ホッチキスの外観
を示した正面図である。 (B)上記電動ホッチキスの側面図である。
【図2】(A)図1に示す電動ホッチキスの平面図であ
る。 (B)図1に示す電動ホッチキスの背面図である。
【図3】図1の電動ホッチキスの構成を示した縦断面図
である。
【図4】クリンチャリンクの取り付け状態を示した説明
図である。
【図5】(A)本体ケースを示した平面図である。 (B)本体ケースを示した断面図である。
【図6】(A)第1ミッドギアホルダを示した正面図で
ある。 (B)第1ミッドギアホルダを示した断面図である。
【図7】(A)第2ミッドギアホルダを示した正面図で
ある。 (B)第2ミッドギアホルダを示した断面図である。
【図8】第2ミッドギアホルダにギアプレートを取り付
けた状態を示した断面図である。
【図9】ギアプレートを示した説明図である。
【図10】駆動ギアホルダを示した正面図である。
【図11】駆動ギアホルダの円板を示した側面図であ
る。
【図12】駆動ギアホルダを示した断面図である。
【図13】駆動ギアホルダを示した背面図である。
【図14】ドライバホルダにドライバを取り付けた状態
を示した説明図である。
【図15】ドライバホルダとドライバカムおよびドライ
バリターンカムとの位置関係を示した説明図である。
【図16】フォーミングホルダにフォーミングプレート
を取り付けた状態を示した説明図である。
【図17】フォーミングホルダとフォーミングカムおよ
びフォーミングリターンカムとの位置関係を示した説明
図である。
【図18】ドライバホルダとフォーミングホルダの位置
関係を示した説明図である。
【図19】アンビル機構の構成を示した断面図である。
【図20】(A)アンビルプレートに板バネを取り付け
た状態を示した正面図である。 (B)アンビルプレートに板バネを取り付けた状態を示
したを断面図である。
【図21】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路
に進入した状態を示した平断面図である。
【図22】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路
に進入した状態を示した側断面図である。
【図23】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路
から退出した状態を示した側断面図である。
【図24】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路
から退出した状態を示した平断面図である。
【図25】ケース本体にスライダを取り付けた状態を示
した平面図である。
【図26】ケース本体にスライダを取り付けた状態を示
した横断面図である。
【図27】(A)スライダと駆動ギアホルダの円板との
位置関係を示した正面図である。 (B)スライダと駆動ギアホルダの円板との位置関係を
示した側面図である。
【図28】(A)スライダを示した平面図である。 (B)スライダを示した正面図である。
【図29】スライダに送爪プレートを取り付けた状態を
示した説明図である。
【図30】スライダとカートリッジに収納されたシート
ステープルとの位置関係を示した説明図である。
【図31】スライダによってシートステープルが送り出
される状態を示した説明図である。
【図32】ロック機構の構成を示した側面図である。
【図33】解除機構の構成を示した側面図である。
【図34】(A)クリンチャガイドを示した側面図であ
る。 (B)クリンチャガイドの底面図である。 (C)クリンチャガイドの縦断面図である。
【図35】(A)クリンチャガイドの先端部を示した拡大
図である。 (B)クリンチャガイドの先端部の拡大断面図である。
【図36】(A)クリンチャアームを示した側面図であ
る。 (B)クリンチャアームの底面図である。 (C)クリンチャアームの縦断面図である。 (D)クリンチャアームの先端部の拡大図である。
【図37】クリンチャガイドにクリンチャアームを取り
付けた状態を示した説明図である。
【図38】クリンチャガイドに対してクリンチャアーム
が回動した状態を示した説明図である。
【図39】クリンチャガイドおよびクリンチャアームと
スプリングと各軸との関係を示した説明図である。
【図40】ロック機構と解除機構を示した平面図であ
る。
【図41】ロック機構と解除機構を示した斜視図であ
る。
【図42】ロック機構と解除機構を示した側面図であ
る。
【図43】カートリッジの構成を示した縦断面図であ
る。
【図44】(A)カートリッジ本体を示した平面図であ
る。 (B)カートリッジ本体の縦断面図である。
【図45】(A)図44のカートリッジ本体の底面図で
ある。 (B)カートリッジ本体の側面図である。 (C)カートリッジ本体の正面図である。
【図46】カートリッジの板バネ体を示した斜視図であ
る。
【図47】カートリッジ本体に積層したシートステープ
ルを収納する説明図である。
【図48】電動ホッチキスの動作を示したタイムチャー
トである。
【図49】スライダが前方へ移動する際の駆動ギアホル
ダの円板を示した説明図である。
【図50】ステープルがコ字状に成形される状態を示し
た説明図である。
【図51】フォーミングホルダがホームポジションに位
置しているときのロック機構とクリンチャリンクとクリ
ンチャガイドとの状態を示した説明図である。
【図52】フォーミングホルダがホームポジションに位
置しているときの解除機構の状態を示した説明図であ
る。
【図53】クリンチャリンクの回動によりクリンチャガ
イドの先端部がシート束を挟持する状態を示した説明図
である。
【図54】クリンチャガイドの先端部がシート束を挟持
した際の解除機構の状態を示した説明図である。
【図55】ステープルが打ち出されていく状態を示した
説明図である。
【図56】ステープルが打ち出されてステープルの脚部
の先端部がクリンチャアームの溝に入り込んだ状態を示
した説明図である。
【図57】打ち出されたステープルの脚部が内側へ折り
曲げられていく状態を示した説明図である。
【図58】フォーミングホルダが上死点から下降したと
きのクリンチャリンクの回動位置を示した説明図であ
る。
【図59】クリンチャガイド210に対するクリンチャ
アーム220の回動位置を示した説明図である。
【図60】ステープルの脚部がクリンチャアームによっ
て折り曲げられた状態を示した説明図である。
【図61】図58に示す位置からクリンチャリンクが反
時計回りに少し回動した状態を示した説明図である。
【図62】図61に示す位置へクリンチャリンクが回動
した際の解除機構の状態を示した説明図である。
【図63】ロック機構によるロックの解除が行われた状
態を示した説明図である。
【図64】解除機構の動作を示した説明図である。
【図65】シート束Pが厚い場合にステープルの座屈が
防止されることを説明するための説明図である。
【図66】従来の電動ホッチキスの打出部を示した説明
図である。
【図67】図66の一部を拡大した拡大図である。
【図68】ドライバおよびフォーミングプレートとアン
ビル部とプッシャとの位置関係を示した説明図である。
【符号の説明】
101 ドライバホルダ(ホルダ) 102 ドライバ 110 フォーミングホルダ(ホルダ) 111F フォーミングプレート 112F フォーミングプレート 300 送出機構(送出手段) 500 アンビル機構 510 アンビル 512A 先端部 520 板バネ 600 カートリッジ 601 打出通路 603 収納室 ST シートステープル S ステープル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納室に収納されたシートステープルを打
    出通路の一端に向けて送り出す送出手段と、往復動する
    フォーミングプレートと、往復動するドライバとを備
    え、前記フォーミングプレートは打出通路の一端に送り
    出されたステープルを往動の際にコ字状に成形し、前記
    ドライバはコ字状に成形されたステープルを往動によっ
    て打出通路の他端から打ち出し、この後、フォーミング
    プレートおよびドライバが復動する電動ホッチキスにお
    いて、 前記打出通路内に先端部が進出するとともに前記ステー
    プルをコ字状に成形するためのアンビルを有し、前記ド
    ライバが往動する際にアンビルの先端部を打出通路内か
    ら退出させ、フォーミングプレートおよびドライバが復
    動する際にアンビルの先端部を打出通路内に進出させる
    アンビル機構を設けたことを特徴とする電動ホッチキ
    ス。
  2. 【請求項2】前記フォーミングプレートは往復動するフ
    ォーミングホルダに取り付けられ、 前記アンビル機構は、アンビルを取り付けるとともにフ
    ォーミングホルダの往動によって湾曲する板バネを有
    し、この板バネの湾曲によってアンビルの先端部が打出
    通路内から退出することを特徴とする請求項1の電動ホ
    ッチキス。
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