JP2001190667A - 注射器用ガスケットおよびその製造方法 - Google Patents
注射器用ガスケットおよびその製造方法Info
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
- B29C43/02—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
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- B29C43/183—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles the preformed layer being a lining, e.g. shaped in the mould before compression moulding, or a preformed shell adapted to the shape of the mould
- B29C43/184—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles the preformed layer being a lining, e.g. shaped in the mould before compression moulding, or a preformed shell adapted to the shape of the mould shaped by the compression of the material during moulding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薬液の汚染の問題が無いことは勿論、ラミネ
ートされたフィルムの断片が発生することが無く、摺動
性も気密性も共に改良された新規なガスケットを提供す
る。 【解決手段】 本発明のガスケットは、薬液接触面１１
とこれに隣接する第１環状摺動面１２を含む先端側の第
１成形部１と、この第１成形部１のインサート成形によ
り形成された複数の環状摺動面２１、２２を含む基端側
の第２成形部２からなっている。そして、第1成形部１
の薬液接触面１１と第１環状摺動面１２を含む側面は、
合成樹脂フィルムでラミネートされており、第１成形部
１の側面にラミネートされたフィルムの端面１３が第２
成形部２に埋没している。
ートされたフィルムの断片が発生することが無く、摺動
性も気密性も共に改良された新規なガスケットを提供す
る。 【解決手段】 本発明のガスケットは、薬液接触面１１
とこれに隣接する第１環状摺動面１２を含む先端側の第
１成形部１と、この第１成形部１のインサート成形によ
り形成された複数の環状摺動面２１、２２を含む基端側
の第２成形部２からなっている。そして、第1成形部１
の薬液接触面１１と第１環状摺動面１２を含む側面は、
合成樹脂フィルムでラミネートされており、第１成形部
１の側面にラミネートされたフィルムの端面１３が第２
成形部２に埋没している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は注射器用ガスケット
およびその製造方法に関する。本発明のガスケットは、
摺動性と気密性を共に満足させることができる。
およびその製造方法に関する。本発明のガスケットは、
摺動性と気密性を共に満足させることができる。
【０００２】
【従来の技術】注射器用ガスケットは、従来、天然ゴム
や、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタ
ジエンゴムなどに加硫剤や加硫促進剤、補強剤などを配
合したものを、金型で加硫して成形していた。また、近
年は、スチレン−ブタジエン共重合体などの熱可塑性エ
ラストマーもガスケットの形成材料として採用されてい
る。ところで、これらのゴム弾性材料から形成されたガ
スケットには、水に可溶な物質が含まれており、この物
質により薬液が汚染されるという問題がある。そこで、
薬液の汚染を防止すると共に、ガスケットの摺動性を改
良するものとして、ガスケットの表面をフッ素系樹脂や
オレフィン系樹脂のフィルムで積層した、所謂ラミネー
トガスケットの提案が種々なされている（実公昭５２−
１９４３５号公報、特開平２−１５２４６３号公報な
ど）。
や、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタ
ジエンゴムなどに加硫剤や加硫促進剤、補強剤などを配
合したものを、金型で加硫して成形していた。また、近
年は、スチレン−ブタジエン共重合体などの熱可塑性エ
ラストマーもガスケットの形成材料として採用されてい
る。ところで、これらのゴム弾性材料から形成されたガ
スケットには、水に可溶な物質が含まれており、この物
質により薬液が汚染されるという問題がある。そこで、
薬液の汚染を防止すると共に、ガスケットの摺動性を改
良するものとして、ガスケットの表面をフッ素系樹脂や
オレフィン系樹脂のフィルムで積層した、所謂ラミネー
トガスケットの提案が種々なされている（実公昭５２−
１９４３５号公報、特開平２−１５２４６３号公報な
ど）。
【０００３】しかしながら、ラミネートガスケットは、
薬液の汚染の問題と摺動性は改善されるが、気密性が低
下するという問題がある。ガスケットと注射器外筒の間
の気密性が低下すると、ガスケットを移動させたときに
薬液が外部に漏れる、所謂リークの虞が生じる。また、
ラミネートしたフィルムの端がガスケットの表面に存在
するため、注射器組立の過程でフィルムの断片が発生
し、異物として薬液中に混入する虞がある。さらにま
た、薬液が予め充填された所謂プレフィルドシリンジの
場合には、保存中に内部に収容された薬液が変質する虞
もある。
薬液の汚染の問題と摺動性は改善されるが、気密性が低
下するという問題がある。ガスケットと注射器外筒の間
の気密性が低下すると、ガスケットを移動させたときに
薬液が外部に漏れる、所謂リークの虞が生じる。また、
ラミネートしたフィルムの端がガスケットの表面に存在
するため、注射器組立の過程でフィルムの断片が発生
し、異物として薬液中に混入する虞がある。さらにま
た、薬液が予め充填された所謂プレフィルドシリンジの
場合には、保存中に内部に収容された薬液が変質する虞
もある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、薬液の汚染の問題が無いことは
勿論、ラミネートされたフィルムの断片が発生すること
が無く、摺動性も気密性も共に改良された新規なガスケ
ットを提供することを目的とする。
鑑みてなされたもので、薬液の汚染の問題が無いことは
勿論、ラミネートされたフィルムの断片が発生すること
が無く、摺動性も気密性も共に改良された新規なガスケ
ットを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために鋭意検討の結果、ガスケットを、耐
薬品性合成樹脂フィルムでラミネートされた先端側の第
１成形部と、ラミネートされていない基端側の第２成形
部で構成し、先に形成された第1成形部をインサート成
形して第2成形部を形成することにより、ラミネートさ
れたフィルムのバリ部切断面がゴムの表面に露出しない
ようにすることができることに想到し、本発明を完成し
た。すなわち本発明（第一の発明）は、注射器外筒の内
壁に密接して摺動するゴム弾性材料製の摺動部材であっ
て、薬液接触面とこれに隣接する第１環状摺動面を含む
先端側の第１成形部と、この第１成形部のインサート成
形により形成された複数の環状摺動面を含む基端側の第
２成形部からなり、前記第1成形部の薬液接触面および
側面が耐薬品性合成樹脂フィルムでラミネートされると
ともに、該第１成形部側面にラミネートされたフィルム
の端面が前記第２成形部に埋没されてなる、注射器用ガ
スケットである。ここでフィルムの形成材料である合成
樹脂は、フッ素系樹脂、超高分子量ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂からなる群から選ばれるのが
好ましく、特に超高分子量ポリエチレン系樹脂が好まし
い。
題を解決するために鋭意検討の結果、ガスケットを、耐
薬品性合成樹脂フィルムでラミネートされた先端側の第
１成形部と、ラミネートされていない基端側の第２成形
部で構成し、先に形成された第1成形部をインサート成
形して第2成形部を形成することにより、ラミネートさ
れたフィルムのバリ部切断面がゴムの表面に露出しない
ようにすることができることに想到し、本発明を完成し
た。すなわち本発明（第一の発明）は、注射器外筒の内
壁に密接して摺動するゴム弾性材料製の摺動部材であっ
て、薬液接触面とこれに隣接する第１環状摺動面を含む
先端側の第１成形部と、この第１成形部のインサート成
形により形成された複数の環状摺動面を含む基端側の第
２成形部からなり、前記第1成形部の薬液接触面および
側面が耐薬品性合成樹脂フィルムでラミネートされると
ともに、該第１成形部側面にラミネートされたフィルム
の端面が前記第２成形部に埋没されてなる、注射器用ガ
スケットである。ここでフィルムの形成材料である合成
樹脂は、フッ素系樹脂、超高分子量ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂からなる群から選ばれるのが
好ましく、特に超高分子量ポリエチレン系樹脂が好まし
い。
【０００６】また、本発明（第２の発明）は、 未加
硫ゴムとラミネート用耐薬品性合成樹脂フィルムを重ね
て成形金型に入れ、加硫・成形して第１成形部を形成す
る。 第1成形部を取り出し、バリ部をカットして取
り除く。 バリ部の除かれた第1成形部を、バリ部カ
ット面を上向きにして成形金型に入れ、型締めする。
型締めされた第1成形部の上からゴムを射出し加硫し
て第2成形部を形成する。 成形物を取り出し、第２
成形部のバリ部をカットして取り除く。の各工程を含ん
でなる注射器用ガスケットの製造方法である。ここでフ
ィルムの形成材料である合成樹脂は、フッ素系樹脂、超
高分子量ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂か
らなる群から選ばれるのが好ましく、特に超高分子量ポ
リエチレン系樹脂が好ましい。
硫ゴムとラミネート用耐薬品性合成樹脂フィルムを重ね
て成形金型に入れ、加硫・成形して第１成形部を形成す
る。 第1成形部を取り出し、バリ部をカットして取
り除く。 バリ部の除かれた第1成形部を、バリ部カ
ット面を上向きにして成形金型に入れ、型締めする。
型締めされた第1成形部の上からゴムを射出し加硫し
て第2成形部を形成する。 成形物を取り出し、第２
成形部のバリ部をカットして取り除く。の各工程を含ん
でなる注射器用ガスケットの製造方法である。ここでフ
ィルムの形成材料である合成樹脂は、フッ素系樹脂、超
高分子量ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂か
らなる群から選ばれるのが好ましく、特に超高分子量ポ
リエチレン系樹脂が好ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を用いて説明する。図1は本発明のガスケットの一実施
例を示す縦断面図であり、図2は本発明のガスケットの
製造方法を説明する説明図である。図１に示すように、
本発明のガスケットは、薬液接触面１１とこれに隣接す
る第１環状摺動面１２を含む先端側の第１成形部１と、
この第１成形部１のインサート成形により形成された複
数の環状摺動面２１、２２を含む基端側の第２成形部２
からなっている。そして、第1成形部１の薬液接触面１
１と第１環状摺動面１２を含む側面は、耐薬品性合成樹
脂フィルムＦでラミネートされており、第１成形部１の
側面にラミネートされたフィルムＦの端面１３が第２成
形部２に埋没されている。
を用いて説明する。図1は本発明のガスケットの一実施
例を示す縦断面図であり、図2は本発明のガスケットの
製造方法を説明する説明図である。図１に示すように、
本発明のガスケットは、薬液接触面１１とこれに隣接す
る第１環状摺動面１２を含む先端側の第１成形部１と、
この第１成形部１のインサート成形により形成された複
数の環状摺動面２１、２２を含む基端側の第２成形部２
からなっている。そして、第1成形部１の薬液接触面１
１と第１環状摺動面１２を含む側面は、耐薬品性合成樹
脂フィルムＦでラミネートされており、第１成形部１の
側面にラミネートされたフィルムＦの端面１３が第２成
形部２に埋没されている。
【０００８】本発明のガスケットは、注射器外筒（図示
していない）の内壁に密接して摺動するゴム弾性材料製
の摺動部材であって、先端側の第1成形部１と基端側の
第2成形部2から構成されている。第1成形部１は薬液接
触面１１とこれに隣接する第１環状摺動面１２を含んで
おり、先端の薬液接触面１１および第１環状摺動面１２
を含む側面が耐薬品性合成樹脂フィルムＦでラミネート
され、第１成形部１の側面にラミネートされたフィルム
Ｆの端面１３、すなわち、第１成形部１のバリ部１３を
カットしたときのカット面１３を含む部分、が、インサ
ート成形により形成された第２成形部２に埋没されてい
る（換言すれば、カット面１３を含む部分が第２成形部
２の中に包み込まれるようになっている）。ラミネート
フィルムの形成材料である合成樹脂としては、耐薬品性
を有する、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体などのフッ素系樹脂、超
高分子量ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂か
らなる群から選ばれるものが好ましく、特に超高分子量
ポリエチレン系樹脂が好ましい。また、ラミネートフィ
ルムの厚さは通常０．０５〜０．２ｍｍである。
していない）の内壁に密接して摺動するゴム弾性材料製
の摺動部材であって、先端側の第1成形部１と基端側の
第2成形部2から構成されている。第1成形部１は薬液接
触面１１とこれに隣接する第１環状摺動面１２を含んで
おり、先端の薬液接触面１１および第１環状摺動面１２
を含む側面が耐薬品性合成樹脂フィルムＦでラミネート
され、第１成形部１の側面にラミネートされたフィルム
Ｆの端面１３、すなわち、第１成形部１のバリ部１３を
カットしたときのカット面１３を含む部分、が、インサ
ート成形により形成された第２成形部２に埋没されてい
る（換言すれば、カット面１３を含む部分が第２成形部
２の中に包み込まれるようになっている）。ラミネート
フィルムの形成材料である合成樹脂としては、耐薬品性
を有する、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体などのフッ素系樹脂、超
高分子量ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂か
らなる群から選ばれるものが好ましく、特に超高分子量
ポリエチレン系樹脂が好ましい。また、ラミネートフィ
ルムの厚さは通常０．０５〜０．２ｍｍである。
【０００９】第2成形部２は、第１成形部１のインサー
ト成形により形成される部分であり、複数の環状摺動面
（図では第2環状摺動面２１、第３環状摺動面２２の2つ
設けられている）を含んでいる。第2成形部２は中空に
なっており、その内壁にはガスケットにプランジャ（図
示していない）を結合するための結合手段、例えば雌ネ
ジ２３が設けられている。
ト成形により形成される部分であり、複数の環状摺動面
（図では第2環状摺動面２１、第３環状摺動面２２の2つ
設けられている）を含んでいる。第2成形部２は中空に
なっており、その内壁にはガスケットにプランジャ（図
示していない）を結合するための結合手段、例えば雌ネ
ジ２３が設けられている。
【００１０】本発明のガスケットは、バレル（図示され
ていない）に摺動自在に挿着され、第２成形部２の結合
手段、例えば雌ネジ２３にプランジャー（図示されてい
ない）が接続されて、注射器として使用される。本発明
のガスケットは、薬液との接触面がラミネートされた耐
薬品性合成樹脂フィルムで形成されているので、特に、
薬液が長時間収容された状態に置かれるプレフィルドシ
リンジに好適である。ここで、プレフィルドシリンジに
充填可能な薬液としては、人体または動物に適用可能な
溶液または分散液、例えば、注射用水、生理食塩液、リ
ンゲル液、ブドウ糖溶液、高カロリー輸液、造影剤を溶
解または分散した液等を挙げることができるが、必ずし
も、これらに限定されるものではない。
ていない）に摺動自在に挿着され、第２成形部２の結合
手段、例えば雌ネジ２３にプランジャー（図示されてい
ない）が接続されて、注射器として使用される。本発明
のガスケットは、薬液との接触面がラミネートされた耐
薬品性合成樹脂フィルムで形成されているので、特に、
薬液が長時間収容された状態に置かれるプレフィルドシ
リンジに好適である。ここで、プレフィルドシリンジに
充填可能な薬液としては、人体または動物に適用可能な
溶液または分散液、例えば、注射用水、生理食塩液、リ
ンゲル液、ブドウ糖溶液、高カロリー輸液、造影剤を溶
解または分散した液等を挙げることができるが、必ずし
も、これらに限定されるものではない。
【００１１】次に、本発明のガスケットの製造方法につ
いて説明する。先ず、未加硫ゴムとラミネート用フィル
ムＦを重ねて成形金型に入れ、加硫・成形して第１成形
部１を形成する（図２のａ、ｂ）。未加硫ゴムとして
は、天然ゴムや、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、
ブチルゴム等が使用される。次に、第1成形部１を取り
出し（図２のｃ）、バリ部１４をカットして取り除き
（図２のｄ）、バリ部１４の除かれた第1成形部１を、
バリ部カット面１３（薬液接触面１１と反対側の面）を
上向きにして成形金型に入れ、型締めする（図２のｅ、
ｆ）。成形金型としては、トランスファー成形金型やイ
ンジェクション成形金型が採用される。次いで、型締め
された第1成形部１の上から、第１成形部の形成材料と
同じ未加硫ゴムを射出し、加硫して第2成形部２を形成
する（図２のｇ）。最後に、第1成形部１と第2成形部２
からなる成形物を取り出し（図２のｈ）、第２成形部２
のバリ部２４をカットして取り除けば（図２のｉ）、ガ
スケットが完成する。
いて説明する。先ず、未加硫ゴムとラミネート用フィル
ムＦを重ねて成形金型に入れ、加硫・成形して第１成形
部１を形成する（図２のａ、ｂ）。未加硫ゴムとして
は、天然ゴムや、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、
ブチルゴム等が使用される。次に、第1成形部１を取り
出し（図２のｃ）、バリ部１４をカットして取り除き
（図２のｄ）、バリ部１４の除かれた第1成形部１を、
バリ部カット面１３（薬液接触面１１と反対側の面）を
上向きにして成形金型に入れ、型締めする（図２のｅ、
ｆ）。成形金型としては、トランスファー成形金型やイ
ンジェクション成形金型が採用される。次いで、型締め
された第1成形部１の上から、第１成形部の形成材料と
同じ未加硫ゴムを射出し、加硫して第2成形部２を形成
する（図２のｇ）。最後に、第1成形部１と第2成形部２
からなる成形物を取り出し（図２のｈ）、第２成形部２
のバリ部２４をカットして取り除けば（図２のｉ）、ガ
スケットが完成する。
【００１２】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明のガスケットは、合成樹脂フィルムでラミネ
ートされた先端側の第１成形部と、ラミネートされてい
ない基端側の第２成形部で構成されており、先に形成さ
れた第1成形部をインサート成形して第2成形部を形成し
ているので、インサート成形の際に、ラミネートされた
フィルムの切断面を第２成形部の中に埋没させることに
より、フィルムの切断面がゴムの表面に露出しないよう
にすることができる。従って、本発明を採用することに
より、薬液の汚染の問題が無いことは勿論、ラミネート
されたフィルムの断片が発生することが無く、摺動性も
気密性も共に改良されたガスケットを提供することがで
きる。
に、本発明のガスケットは、合成樹脂フィルムでラミネ
ートされた先端側の第１成形部と、ラミネートされてい
ない基端側の第２成形部で構成されており、先に形成さ
れた第1成形部をインサート成形して第2成形部を形成し
ているので、インサート成形の際に、ラミネートされた
フィルムの切断面を第２成形部の中に埋没させることに
より、フィルムの切断面がゴムの表面に露出しないよう
にすることができる。従って、本発明を採用することに
より、薬液の汚染の問題が無いことは勿論、ラミネート
されたフィルムの断片が発生することが無く、摺動性も
気密性も共に改良されたガスケットを提供することがで
きる。
【図１】 本発明のガスケットの一実施例を示す縦断面
図である。
図である。
【図２】 本発明のガスケットの製造方法を説明する説
明図である。
明図である。
１ 第１成形部 １１ 薬液接触面 １２ 第１環状摺動面 １３ 端面（カット面） １４ バリ部 ２ 第２成形部 ２１ 第２環状摺動面 ２２ 第３環状摺動面 ２３ 雌ネジ ２４ バリ部 Ｆ フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ２９Ｌ 31:26 Ｂ２９Ｌ 31:26 (72)発明者 荒俣 章文 大阪市北区本庄西３丁目９番３号 株式会 社ニッショー内 (72)発明者 有福 洋志 大阪市北区本庄西３丁目９番３号 株式会 社ニッショー内 Ｆターム(参考） 4C066 BB01 DD08 EE14 HH14 HH17 PP02 4F213 AA45 AC03 AG03 AH13 AH63 WA04 WA05 WA15 WA43 WA52 WA54 WA72 WA87 WB01 WC01 WF06
Claims (6)
- 【請求項１】 注射器外筒の内壁に密接して摺動するゴ
ム弾性材料製の摺動部材であって、薬液接触面とこれに
隣接する第１環状摺動面を含む先端側の第１成形部と、
該第１成形部のインサート成形により形成された複数の
環状摺動面を含む基端側の第２成形部からなり、前記第
1成形部の薬液接触面および側面が耐薬品性の合成樹脂
フィルムでラミネートされるとともに、該第１成形部の
側面にラミネートされたフィルムの端面が前記第２成形
部に埋没されてなる、注射器用ガスケット。 - 【請求項２】 合成樹脂がフッ素系樹脂、超高分子量ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂からなる群か
ら選ばれる１つである請求項１に記載のガスケット。 - 【請求項３】 合成樹脂が超高分子量ポリエチレン系樹
脂である請求項２に記載のガスケット。 - 【請求項４】 次の〜の各工程を含んでなる注射器
用ガスケットの製造方法。 未加硫ゴムとラミネート用耐薬品性合成樹脂フィル
ムを重ねて成形金型に入れ、加硫・成形して第１成形部
を形成する。 第1成形部のバリ部をカットして取り除く。 バリ部の除かれた第1成形部を、バリ部カット面を
上向きにして成形金型に入れ、型締めする。 型締めされた第1成形部の上からゴムを射出し加硫
して第2成形部を形成する。 成形物を取り出し、第２成形部のバリ部をカットし
て取り除く。 - 【請求項５】 合成樹脂がフッ素系樹脂、超高分子量ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂からなる群か
ら選ばれる１つである請求項４に記載のガスケットの製
造方法。 - 【請求項６】 合成樹脂が超高分子量ポリエチレン系樹
脂である請求項５に記載のガスケットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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