JP2001176400A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JP2001176400A
JP2001176400A JP35790599A JP35790599A JP2001176400A JP 2001176400 A JP2001176400 A JP 2001176400A JP 35790599 A JP35790599 A JP 35790599A JP 35790599 A JP35790599 A JP 35790599A JP 2001176400 A JP2001176400 A JP 2001176400A
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JP
Japan
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discharge
protective layer
row
display panel
plasma display
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JP35790599A
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Hirokazu Hashikawa
広和 橋川
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Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電電圧を低く抑えるとともに放電電流の増
加を抑制し、さらに、良好な発光効率を得ることが出来
るプラズマディスプレイパネルを提供する。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネルにおいて、
誘電体層11の背面側が第1保護層12によって被覆さ
れ、さらに、この第1保護層12を形成するMgOより
も低い二次電子放出係数を有するSiO2によって形成
された第2保護層17によって、第1保護層12の背面
側の少なくとも行電極対(X,Y)の互いに対向して放
電を発生させる透明電極XaとYaに対向する部分を除
いた部分が被覆されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、面放電方式交流
型プラズマディスプレイパネルのパネル構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、大型で薄型のカ
ラー画面表示装置として面放電方式交流型プラズマディ
スプレイパネル(以下、PDPという)が注目を集めて
おり、その普及が図られて来ている。
【0003】図8は、従来の面放電方式交流型PDPの
構成を、前面ガラス基板1側と背面ガラス基板4側とを
分離した状態で示す斜視図である。
【0004】この図8において、前面ガラス基板1の背
面側には、複数の行電極対(X’,Y’)が配列されて
いて透明な誘電体層2により被覆されており、さらに、
この誘電体層2の背面に透明な保護層3が形成されてい
る。
【0005】各行電極X’とY’は、それぞれ、幅の広
いITO等の透明導電膜からなる透明電極Xa’,Y
a’と、その導電性を補う幅の狭い金属膜からなるバス
電極Xb’,Yb’とから構成されていて、この行電極
X’とY’の互いに対向する部分に等間隔に形成された
それぞれの突起部Xa”とYa”が放電ギャップg’を
挟んで互いに対向するように、列方向に交互に配置され
ている。
【0006】この各行電極対(X’,Y’)によって、
マトリクス表示の一表示ライン(行)Lが構成される。
【0007】背面ガラス基板4の表示面側には、行電極
対(X’,Y’)と直交する方向に延びるように複数の
列電極D’が配列され、この列電極D’間にそれぞれ平
行に延びるように帯状の隔壁5が形成されており、さら
に、この隔壁5の側面と列電極D’を被覆するようにそ
れぞれ赤(R),緑(G),青(B)の三原色に色分けさ
れた蛍光体層6R,6G,6Bが列方向に順に形成されて
いる。
【0008】そして、上記のように構成された前面ガラ
ス基板1と背面ガラス基板4は、放電空間を介して互い
に平行に対向され、この前面ガラス基板1と背面ガラス
基板4との間に、ネオンとキセノン等を混合した放電ガ
スが封入される。
【0009】このようにして、各表示ラインLにおい
て、列電極D’が行電極対(X’,Y’)と交差する部
分の放電空間が隔壁5によって区画されることにより、
後述するような単位発光領域となる放電セルがそれぞれ
形成され、さらに、それぞれ蛍光体層6R,6G,6Bが
形成された隣接する三つの放電セルによって一画素が構
成される。
【0010】上記のような構成を有するPDPの保護層
3は、誘電体層2を放電空間において発生するプラズマ
放電から保護するためのものであり、MgOによって形
成されている。
【0011】このように、保護層3をMgOによって形
成するのは、MgO層の二次電子放出係数が大きいため
に、画像形成を行う際の放電に必要な放電電圧を低く押
さえることが出来るという理由によるものである。
【0012】しかしながら、保護層3からの二次電子の
放出が大きくなると、放電電流が増加し、さらに、放電
領域が各放電セルの外側にも広がって、各放電セルにお
ける発光効率が低下してしまうという問題がある。
【0013】この発明は、上記のような従来の面放電方
式交流型プラズマディスプレイパネルの有している問題
点を解決するために為されたものである。
【0014】すなわち、この発明は、放電電圧を低く抑
えるとともに放電電流の増加を抑制し、さらに、良好な
発光効率を得ることが出来るプラズマディスプレイパネ
ルを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるプラズ
マディスプレイパネルは、上記目的を達成するために、
前面基板の背面側に行方向に延び列方向に並設されてそ
れぞれ表示ラインを形成するとともに誘電体層によって
被覆された複数の行電極対が設けられるとともに、背面
基板の前面基板と放電空間を介して対向する側に列方向
に延び行方向に並設された複数の列電極が設けられ、前
面基板と背面基板の間の放電空間の列電極と行電極対が
交差する部分に放電セルが形成されるプラズマディスプ
レイパネルにおいて、前記誘電体層の背面側が第1保護
層によって被覆され、さらに、この第1保護層を形成す
る材料よりも低い二次電子放出係数を有する材料によっ
て形成された第2保護層によって、第1保護層の背面側
の少なくとも前記行電極対の互いに対向して放電を発生
させる部分に対向する部分を除いた部分が被覆されてい
ることを特徴としている。
【0016】この第1の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、表示画像の形成のためのプラズマ放
電が行われる際に、第2保護層を形成する材料の二次電
子放出係数が第1保護層を構成する材料の二次電子放出
係数よりも低いために、この放電が、第1保護層のう
ち、第2保護層によって被覆されていないために放電空
間Sに直接接している部分において主として発生され
る。
【0017】そして、この第1保護層の放電空間に接す
る部分の面積が、第2保護層によって制限されているこ
とにより、放電の際の放電電圧は第1保護層によって低
い状態に抑えられるが、放電電流の増加はこの第1保護
層の二次電子放出係数よりも低い二次電子放出係数を有
する第2保護層によって抑制される。
【0018】さらに、第1保護層を介して生じる放電の
放電領域が、行電極対の互いに対向して放電を発生させ
る部分に対向する部分、すなわち、可視光の発光の利用
効率が高い放電セルの中央部分に集中されるので、パネ
ル全体の発光効率が向上される。
【0019】第2の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第1の発明の構成
に加えて、前記第1保護層を形成する材料が酸化マグネ
シウムであり、第2保護層を形成する材料が二酸化珪素
または透明誘電体であることを特徴としている。
【0020】この第2の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、第1保護層を形成する材料が、高い
二次電子放出係数を有する酸化マグネシウムであり、第
2保護層を形成する材料が、この酸化マグネシウムより
も低い二次電子放出係数を有する二酸化珪素または透明
誘電体であることにより、第2保護層によって、放電の
際の放電電流の増加が抑制されるとともに、第1保護層
を介して生じる放電の放電領域が、行電極対の互いに対
向して放電を発生させる部分に対向する部分、すなわ
ち、可視光の発光の利用効率が高い放電セルの中央部分
に集中され、これによって、パネル全体の発光効率が向
上される。
【0021】第3の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、前面基板の背面側
に行方向に延び列方向に並設されてそれぞれ表示ライン
を形成するとともに誘電体層によって被覆された複数の
行電極対が設けられるとともに、背面基板の前面基板と
放電空間を介して対向する側に列方向に延び行方向に並
設された複数の列電極が設けられ、前面基板と背面基板
の間の放電空間の列電極と行電極対が交差する部分に放
電セルが形成されるプラズマディスプレイパネルにおい
て、前記誘電体層の背面のうち、前記行電極対の互いに
対向して放電を発生させる部分に対向する部分が含まれ
た一部の部分のみが保護層によって被覆されていること
を特徴としている。
【0022】この第3の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、表示画像の形成のための放電が行わ
れる際に、行電極対を被覆している誘電体層のうち、所
要の二次電子放出係数を有する保護層で被覆されている
部分において主として発生される。
【0023】そして、この保護層が、誘電体層の背面の
うち、前記行電極対の互いに対向して放電を発生させる
部分に対向する部分が含まれた一部の部分のみに形成さ
れて、放電領域が制限されていることにより、放電電流
の増加が抑制されるとともに、放電が可視光の発光の利
用効率が高い放電セルの中央部分に集中されるので、パ
ネル全体の発光効率が向上される。
【0024】第4の発明によるプラズマディスプレイパ
ネルは、前記目的を達成するために、第3の発明の構成
に加えて、前記保護層を形成する材料が酸化マグネシウ
ムであることを特徴としている。
【0025】この第4の発明によるプラズマディスプレ
イパネルによれば、保護層を形成する材料が高い二次電
子放出係数を有する酸化マグネシウムであることによ
り、放電領域が、行電極対の互いに対向して放電を発生
させる部分に対向する部分、すなわち、可視光の発光の
利用効率が高い放電セルの中央部分に集中され、これに
よって、パネル全体の発光効率が向上される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。
【0027】図1および2は、この発明によるプラズマ
ディスプレイパネル(以下、PDPという)の実施形態
の第1の例を示すものであって、図1はこの例における
PDPを模式的に表す平面図であり、図2は図1のV1
−V1線における断面図である。
【0028】この図1および2において、表示面である
前面ガラス基板10の背面に、複数の行(サステイン)
電極対(X,Y)が、前面ガラス基板10の行方向(図
1の左右方向)に延びるように平行に配列されている。
【0029】行電極Xは、T字形状に形成されたITO
等の透明導電膜からなる透明電極Xaと、前面ガラス基
板10の行方向に延びて透明電極Xaの狭小の基端部に
接続された金属膜からなるバス電極Xbによって構成さ
れている。
【0030】行電極Yも同様に、T字形状に形成された
ITO等の透明導電膜からなる透明電極Yaと、前面ガ
ラス基板10の行方向に延びて透明電極Yaの狭小の基
端部に接続された金属膜からなるバス電極Ybによって
構成されている。
【0031】この行電極XとYは、前面ガラス基板10
の列方向(図1の上下方向)に交互に配列されており、
バス電極XbとYbに沿って並列されたそれぞれの透明
電極XaとYaが、互いに対となる相手の行電極側に延
びて、透明電極XaとYaの幅広部の頂辺が、それぞれ
所要の幅の放電ギャップgを介して互いに対向されてい
る。
【0032】前面ガラス基板10の背面には、さらに、
行電極対(X,Y)を被覆するように誘電体層11が形
成されており、この誘電体層11には、その背面側のそ
れぞれ行電極対(X,Y)のバス電極XbとYbに対向
する部分に、行方向に延びる帯状の嵩上げ誘電体層11
Aが形成されている。
【0033】さらに、この誘電体層11の背面側には、
MgOからなる第1保護層12が形成されている。
【0034】一方、前面ガラス基板10と平行に配置さ
れた背面ガラス基板13の表示側の面上には、列(アド
レス)電極Dが、各行電極対(X,Y)の互いに対とな
った透明電極XaとYaに対向する位置において行電極
対(X,Y)と直交する方向(列方向)に延びるよう
に、互いに所定の間隔を開けて平行に配列されている。
【0035】背面ガラス基板13の表示側の面上には、
さらに、列電極Dを被覆する白色の誘電体層14が形成
され、この誘電体層14上に帯状の隔壁15が形成され
ている。
【0036】この隔壁15は、互いに隣接する列電極D
の間の中間位置において列方向に延びるように所定の間
隔を開けて配置されており、この帯状の隔壁15によっ
て、前面ガラス基板10と背面ガラス基板13の間の放
電空間が、各行電極対(X,Y)の透明電極XaとYa
が対向する部分毎に帯状に仕切られている。
【0037】そして、互いに隣接する各隔壁15間に
は、赤緑青の三原色が行方向に順に並ぶように設定され
た蛍光体層16が形成されていて、この蛍光体層16に
よって隔壁15の両側面と誘電体層14の表面が覆われ
ている。
【0038】各隔壁15によって仕切られた放電空間S
内には、放電ガスが封入されている。以上の構成につい
ては、従来のPDPとほぼ同様である。このPDPに
は、さらに、第1保護層12の背面側に、この第1保護
層12の嵩上げ誘電体層11Aに対向する部分と、嵩上
げ誘電体層11Aの両側に隣接する誘電体層11のそれ
ぞれ所要の幅の部分に対向する部分とを被覆するよう
に、行方向に延びる帯状の透明な第2保護層17が、形
成されている。
【0039】この第2保護層17は、SiO2 または二
次電子放出係数が低い透明誘電体によって形成されてお
り、互いに隣接する二つの第2保護層17の間隔が、所
要の幅dとなるように設定されている。したがって、第
1保護層12は、この互いに隣接する二つの第2保護層
17の間の所要の幅dの帯状の部分においてのみ、放電
空間Sに接することになる。
【0040】この幅dの設定については後述するが、少
なくとも、互いに対向している行電極XとYのそれぞれ
の透明電極XaとYaが、互いに隣接する二つの第2保
護層17の間の部分に位置するように設定される。
【0041】上記PDPは、行電極対(X,Y)がそれ
ぞれマトリクス表示画面の1表示ライン(行)Lを構成
し、また、隔壁15によって仕切られた放電空間Sのそ
れぞれ一対となった透明電極Xa,Yaに対向する部分
毎に一つの放電セルCが画定されている。
【0042】このPDPにおける画像表示は、先ずアド
レス操作によって、各放電セルCにおいて行電極対
(X,Y)の一方の行電極と列電極Dとの間で選択的に
対向放電(選択書込放電)が行われ、全表示ラインLに
発光セル(誘電体層11に壁電荷が形成された放電セ
ル)と非発光セル(誘電体層11に壁電荷が形成されな
かった放電セル)とが、表示する画像に対応して、パネ
ル上に分布される。
【0043】このアドレス(データ書込)操作の後、全
表示ラインLの行電極XとYに対して交互に放電維持パ
ルスが印加され、この放電維持パルスが印加される毎に
各発光セルCにおいて起こる面放電(維持放電)により
発生する紫外線によって、各放電セルCの赤緑青の各色
の蛍光体層16がそれぞれ励起されて発光することによ
り、表示画像の形成が行われる。このとき、第2保護層
17を構成するSiO2 層または透明誘電体層の二次電
子放出係数γ’が第1保護層12を構成するMgO層の
二次電子放出係数γよりも低いため、各放電は、主とし
て第1保護層12が放電空間Sに接している部分におい
て発生される。
【0044】そして、この第1保護層12の放電空間S
に接する部分の面積が、第2保護層17によって、この
互いに隣接する二つの第2保護層17の間の幅dの帯状
の部分に制限されているので、放電の際の放電電圧は第
1保護層12を構成するMgO層によって低く抑えら
れ、放電電流の増加は第2保護層17によって抑制され
る。
【0045】そしてさらに、第1保護層12を介して生
じる放電の放電領域が、可視光の発光の利用効率が高い
放電セルCの中央部分に集中されるので、パネル全体の
発光効率が向上する。
【0046】図3は、互いに隣接する二つの第2保護層
17の間の幅dと放電セルCにおける発光効率との関係
を示す特性図である。
【0047】この図3において、幅dが、放電セルCの
縦幅の略三分の一の寸法である265〜315μmの範
囲において、放電セルCにおける発光効率が最大になる
ことが分かる。
【0048】図4は、この発明の実施形態における第2
の例を示す平面図である。
【0049】この例におけるPDPは、第1の例の場合
と同様に、第1保護層の背面側が、この第1保護層を構
成するMgO層よりも低い二次電子放出係数を有する第
2保護層17’によって被覆されるが、この第2保護層
17’には、各放電セルCごとに、行電極XとYの互い
に対となっている透明電極XaとYaに対向する部分に
方形の窓部17aが形成されていて、この窓部17a内
において、第1保護層が背面ガラス基板との間の放電空
間に接するように構成されている。他の部分の構成につ
いては、第1の例とほぼ同様である。
【0050】この例のPDPにおいても、第1保護層の
放電空間に接する部分の面積が、第2保護層17’によ
って窓部17a内に制限されているので、放電の際の放
電電圧は第1保護層を構成するMgO層によって低く抑
えられ、放電電流の増加は第2保護層17’によって抑
制されるとともに、第1保護層を介して生じる放電の放
電領域が、可視光の発光の利用効率が高い放電セルCの
中央部分に集中されるので、パネル全体の発光効率が向
上する。
【0051】そして、この第1保護層が露出される窓部
17aの縦幅d’は、前記第1の例の場合と同様に、放
電セルCの縦幅の略三分の一の寸法である265〜31
5μmの範囲に設定するのが好ましく、これによって、
各放電セルCにおける発光効率が最大となる。
【0052】この発明の実施形態における第3の例を、
図5および6に基づいて説明する。
【0053】図5はこの例におけるPDPを模式的に表
す平面図であり、図6は図5のV6−V6線における断
面図である。この例におけるPDPは、MgOによって
形成された帯状の保護層22が、誘電体層11の背面側
において、行電極XとYのギャップgを介して互いに対
向する透明電極XaとYaの少なくとも先端部分に対向
する部分に、行方向に沿って延びるように形成されてい
る。他の部分の構成については、第1の例とほぼ同様で
ある。
【0054】この例におけるPDPは、高い二次電子放
出係数γを有するMgOによって形成された保護層22
が、放電が起こるギャップgを介して互いに対向する透
明電極XaとYaの少なくとも先端部分に対向する部分
にのみ形成されていることによって、上述した各例のP
DPと同様に、放電に寄与する保護層22の放電空間に
接する部分の面積が制限されているので、放電の際の放
電電圧は保護層22を構成するMgO層によって低く抑
えられるとともに、放電電流の増加が抑制される。
【0055】さらに、保護層22を介して生じる放電の
放電領域が、可視光の発光の利用効率が高い放電セルC
の中央部分に集中されるので、パネル全体の発光効率が
向上する。
【0056】そして、この保護層11の縦幅dは、前記
各の例の場合と同様に、放電セルCの縦幅の略三分の一
の寸法である265〜315μmの範囲に設定するのが
好ましく、これによって、各放電セルCにおける発光効
率が最大となる。
【0057】図7は、この発明の実施形態における第4
の例を示す平面図である。
【0058】この例におけるPDPは、上記第3の例に
おけるPDPの保護層22が、行方向に沿って延びるよ
うに帯状に形成されているのに対し、MgO層によって
構成される保護層32が、誘電体層の背面側において、
行電極XとYのギャップgを介して互いに対向する透明
電極XaとYaの少なくとも先端部分に対向する部分を
含むように、それぞれ放電セルCごとに、方形の島状に
独立して形成されている。他の部分の構成については、
第3の例とほぼ同様である。
【0059】この例におけるPDPにおいても、高い二
次電子放出係数γを有するMgOによって形成された保
護層32が、放電が起こるギャップgを介して互いに対
向する透明電極XaとYaの少なくとも先端部分に対向
する部分を含むように形成されていることによって、上
述した各例のPDPと同様に、放電に寄与する保護層3
2の放電空間に接する部分の面積が制限されているの
で、放電の際の放電電圧は保護層32を構成するMgO
層によって低く抑えられるとともに、放電電流の増加が
抑制され、さらに、保護層32を介して生じる放電の放
電領域が、可視光の発光の利用効率が高い放電セルCの
中央部分に集中されるので、パネル全体の発光効率が向
上する。
【0060】そして、この保護層11の縦幅dは、前記
各の例の場合と同様に、放電セルCの縦幅の略三分の一
の寸法である265〜315μmの範囲に設定するのが
好ましく、これによって、各放電セルCにおける発光効
率が最大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を模式的に表す平面図である。
【図2】図1のV1−V1線における断面図である。
【図3】同例において、互いに隣接する二つの第2保護
層の間の幅と放電セルにおける発光効率との関係を示す
特性図である。
【図4】この発明の他の例を模式的に表す平面図であ
る。
【図5】この発明のさらに他の例を模式的に表す平面図
である。
【図6】図5のV6−V6線における断面図である。
【図7】この発明のさらに他の例を模式的に表す平面図
である。
【図8】従来のPDPの構成を模式的に表す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 …前面ガラス基板(前面基板) 11 …誘電体層 12 …第1保護層 13 …背面ガラス基板(背面基板) 14 …誘電体層 15 …隔壁 16 …蛍光体層 17,17’…第2保護層 17a …窓部 22,32 …保護層 X …行電極 Y …行電極 Xa …透明電極 Ya …透明電極 Xb …バス電極 Yb …バス電極 D …列電極 C …放電セル L …表示ライン S …放電空間 g …ギャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面基板の背面側に行方向に延び列方向
    に並設されてそれぞれ表示ラインを形成するとともに誘
    電体層によって被覆された複数の行電極対が設けられる
    とともに、背面基板の前面基板と放電空間を介して対向
    する側に列方向に延び行方向に並設された複数の列電極
    が設けられ、前面基板と背面基板の間の放電空間の列電
    極と行電極対が交差する部分に放電セルが形成されるプ
    ラズマディスプレイパネルにおいて、 前記誘電体層の背面側が第1保護層によって被覆され、
    さらに、この第1保護層を形成する材料よりも低い二次
    電子放出係数を有する材料によって形成された第2保護
    層によって、第1保護層の背面側の少なくとも前記行電
    極対の互いに対向して放電を発生させる部分に対向する
    部分を除いた部分が被覆されている、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前記第1保護層を形成する材料が酸化マ
    グネシウムであり、第2保護層を形成する材料が二酸化
    珪素または透明誘電体である請求項1に記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前面基板の背面側に行方向に延び列方向
    に並設されてそれぞれ表示ラインを形成するとともに誘
    電体層によって被覆された複数の行電極対が設けられる
    とともに、背面基板の前面基板と放電空間を介して対向
    する側に列方向に延び行方向に並設された複数の列電極
    が設けられ、前面基板と背面基板の間の放電空間の列電
    極と行電極対が交差する部分に放電セルが形成されるプ
    ラズマディスプレイパネルにおいて、 前記誘電体層の背面のうち、前記行電極対の互いに対向
    して放電を発生させる部分に対向する部分が含まれた一
    部の部分のみが保護層によって被覆されている、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 前記保護層を形成する材料が酸化マグネ
    シウムである請求項3に記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
JP35790599A 1999-12-16 1999-12-16 プラズマディスプレイパネル Pending JP2001176400A (ja)

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