JP2001168467A - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザの製造方法

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JP2001168467A
JP2001168467A JP35415799A JP35415799A JP2001168467A JP 2001168467 A JP2001168467 A JP 2001168467A JP 35415799 A JP35415799 A JP 35415799A JP 35415799 A JP35415799 A JP 35415799A JP 2001168467 A JP2001168467 A JP 2001168467A
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Yuichiro Okunuki
雄一郎 奥貫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォトレジストとメサとの密着性を向上し、メ
サ頂部の第二成長阻止マスクの浸蝕・消失を防止して歩
留まりよく、且つ、特性の揃った半導体レーザを製造す
る。 【解決手段】誘電体からなる一対の第一成長阻止マスク
の間に選択成長により活性層を含むメサを形成した後、
メサ頂部に第二成長阻止マスクを形成して電流ブロック
層を成長し、さらに、第二成長阻止マスク除去後、メサ
及び電流ブロック層上にクラッド層およびコンタクト層
を成長して半導体レーザを製造する方法において、第一
成長阻止マスクを除去した後に第二成長阻止マスクとな
る誘電体膜を半導体基板全面に形成する工程を含むこと
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】狭幅選択MOVPE成長を用いて導波路
メサを直接形成する「全MOVPE選択成長型半導体レ
ーザ」は、導波路メサを形成する際に、制御性に難のあ
る半導体のウェットエッチングを用いる必要がないこと
から、非常に高均一な特性が得られることが知られてお
り、「1996年電子情報通信学会総合大会SC−2−
2」において優れた特性と均一性が報告されている。こ
の「全MOVPE選択成長型半導体レーザ」の製造方法
については特開平8−330665号公報に詳しく述べ
られており、この製造方法について、図7に基いて簡単
に説明する。
【0003】n型InP(100)面基板101上に、
<011>方向に延在するストライプ状のSiO2膜か
らなる一対の第一成長阻止マスク102を形成する(図
7(a))。第一成長阻止マスク102の幅Wは5μ
m、マスク間の間隔(開口幅d)は1.5μmである。
次に、選択MOVPE成長によりn型InPクラッド層
103(層厚100nm)、多重量子井戸活性層を含む
InGaAsP導波路層104(層厚200nm)、第
一p型InPクラッド層105(層厚150nm)から
成るメサ106を形成する(図7(b))。なお、ここ
での層厚は、第一成長阻止マスク102の開口部102
aにおける層厚である。したがって、活性層を含むメサ
106の高さは450nmである。次に、ウェハ全面に
熱CVDによりSiO2膜107(膜厚400nm)を
形成する(図7(c))。続いて、Arなどの不活性ガ
スイオンを用いたイオンミリングを行い、メサ106斜
面のSiO2膜を除去する(図7(d))。次に、フォ
トリソグラフィによりメサ106を含む部分を幅5μm
のフォトレジスト108で覆い(図7(e))、バッフ
ァードフッ酸でエッチングすると、サイドエッチングに
より、図7(f)に示すように、メサ106の頂部にの
みSiO2膜107が残る。フォトレジスト108を除
去した後、メサ頂部のSiO2膜を第二成長阻止マスク
109として選択MOVPE成長によりp型InP電流
ブロック層110、n型InP電流ブロック層111を
順次形成し(図7(g))、さらにバッファードフッ酸
で第二成長阻止マスク109を除去した後、第二p型I
nPクラッド層112、p型InGaAsコンタクト層
113を順次形成する(図7(h))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法により作製
した半導体レーザは優れた特性と均一性を有する。しか
し、サイドエッチングによりSiO2膜を除去する工程
(図7(e)〜(f))において、フォトレジスト10
8とメサ106との密着性が十分でないと、バッファー
ドフッ酸はメサ斜面からメサ106の頂部にまで浸入し
てしまい、メサ頂部のSiO2膜、則ち、第二成長阻止
マスク109が消失或いは浸蝕されてしまうという問題
があった。上記の例の場合においても、工程変動により
フォトレジスト108とメサ106との密着性は変動
し、バッファードフッ酸がメサ頂部に浸入するケースが
起こりうる。このような場合、メサ頂部のSiO2膜、
則ち、第二成長阻止マスク109が消失してしまい、メ
サ106の両側に電流ブロック層110、111を形成
できないという問題が生じていた。また、フォトレジス
ト108とメサ106との密着性は両者の密着面積が小
さいほど劣ることから、素子の設計上、メサ106の高
さを低くする必要がある場合、あるいは、共振器方向で
メサ106の高さが変化しメサ高さが低い部分が存在す
るような場合には、フォトレジスト108とメサ106
との密着面積が小さいため、この問題がより顕著であっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
フォトレジストとメサとの密着性を向上し、第二成長阻
止マスクの消失や浸蝕を防止して工程能力向上を図り、
安定生産が可能な半導体レーザの製造方法を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体レー
ザの製造方法は、第1導電型半導体基板上にストライプ
状の開口を有する第一成長阻止マスクを形成する工程
と、前記第一成長阻止マスクの開口部に、発光に与る活
性層を含む多層構造から成るストライプ状のメサを選択
成長により形成する工程と、前記第一成長阻止マスクを
除去する工程と、誘電体膜を前記メサを覆って前記半導
体基板全面に形成する工程と、前記誘電体膜を前記メサ
頂部のみに残す工程と、前記メサ頂部に残された誘電体
膜を第二成長阻止マスクとして、選択成長により前記メ
サ両脇に第2導電型電流ブロック層、第1導電型電流ブ
ロック層を順次積層した電流ブロック層、或いは、高抵
抗半導体層又は半絶縁性半導体層で成る電流ブロック層
を成長する工程と、前記第二成長阻止マスクを除去する
工程と、前記メサ上及び前記電流ブロック上に第2導電
型のクラッド層及びコンタクト層を順次成長する工程と
を有することを特徴としている。
【0007】スポットサイズ変換器を集積化した本発明
の半導体レーザの製造方法は、第1導電型半導体基板上
に一定幅のストライプ状の開口を有し、且つ、幅が一定
の部分と幅が端部近づくにつれて次第に狹くなるテーパ
ー状の部分とから成る第一成長阻止マスクを形成する工
程と、前記第一成長阻止マスクの開口部に、発光に与る
活性層を含む多層構造から成るストライプ状のメサを選
択成長により形成する工程と、前記第一成長阻止マスク
を除去する工程と、誘電体膜を前記メサを覆って前記半
導体基板全面に形成する工程と、前記誘電体膜を前記メ
サ頂部のみに残す工程と、前記メサ頂部に残された誘電
体膜を第二成長阻止マスクとして、選択成長により前記
メサ両脇に第2導電型電流ブロック層、第1導電型電流
ブロック層を順次積層した電流ブロック層、或いは、高
抵抗半導体層又は半絶縁性半導体層で成る電流ブロック
層を成長する工程と、前記第二成長阻止マスクを除去す
る工程と、前記メサ上及び前記電流ブロック上に第2導
電型のクラッド層及びコンタクト層を順次成長する工程
とを有することを特徴としており、テーパー状第一成長
阻止マスクの開口部に形成された部分がスポットサイズ
変換器になる。
【0008】この、スポットサイズ変換器集積化半導体
レーザの製造方法において、第2導電型のクラッド層に
キャリア濃度の異なる領域を形成する工程を設け、スポ
ットサイズ変換部のキャリア濃度をレーザ部のキャリア
濃度よりも低く形成すると、レーザ部の素子抵抗を損な
わずにスポットサイズ変換部での価電子帯間吸収による
レーザ光の吸収を抑制でき、スロープ効率に優れ、閾値
電流の低い半導体レーザが得られる。
【0009】本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方
法は、第1導電型半導体基板上にストライプ状の開口を
有する第一成長阻止マスクを形成する工程と、前記第一
成長阻止マスクの開口部に、発光に与る活性層を含む多
層構造から成るストライプ状のメサを選択成長により形
成する工程と、前記第一成長阻止マスクを除去する工程
と、誘電体膜を前記メサを覆って前記半導体基板全面に
形成する工程と、前記誘電体膜を前記メサ頂部のみに残
す工程と、前記メサ頂部に残された誘電体膜を第二成長
阻止マスクとして、選択成長により前記メサ両脇に第2
導電型電流ブロック層、第1導電型電流ブロック層を順
次積層した電流ブロック層、或いは、高抵抗半導体層又
は半絶縁性半導体層で成る電流ブロック層を成長する工
程と、前記第二成長阻止マスクを除去する工程と、少な
くとも前記メサ上部に回折格子を形成する工程と、前記
回折格子が形成されたメサ上及び前記電流ブロック上に
第2導電型のクラッド層及びコンタクト層を順次成長す
る工程とを有することを特徴としている。
【0010】上記製造方法において、誘電体膜は熱CV
D、プラズマCVD、ECRプラズマCVD、バイアス
スパッタ、ECRスパッタの何れかの方法で形成するこ
とを特徴としている。このような方法で誘電体膜を形成
すると、メサ側壁部(メサ斜面)における誘電体膜のエ
ッチング速度がメサ頂部の誘電体膜エッチング速度より
も速いため、エッチング時のプロセスマージンが大き
く、メサ斜面の誘電体膜を完全にエッチング・除去して
も、メサ頂部に誘電体膜を確実に残すことができる。
【0011】誘電体膜をメサ頂部のみに残す工程は、誘
電体膜をイオンミリングによりエッチングしてメサ斜面
の誘電体膜の厚さを薄くした後、バッファードフッ酸に
よりメサ斜面の誘電体膜を除去し、メサ頂部及びメサの
両脇の平坦部に誘電体膜を残す工程と、前記メサをフォ
トレジストで覆い、前記メサ両脇の平坦部の誘電体膜を
エッチングする工程とを有することを特徴としている。
或いは、誘電体膜をバッファードフッ酸によりエッチン
グしてメサ斜面の誘電体膜を除去し、メサ頂部及びメサ
の両脇の平坦部に誘電体膜を残す工程と、前記メサをフ
ォトレジストで覆い、前記メサ両脇の平坦部の誘電体膜
をエッチングする工程とを有することを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)第一の実施
の形態として、1.3μm帯全選択MOVPE成長型半
導体レーザの例を図1を用いて説明する。なお、図1
(b)〜(h)は図1(a)におけるA−A’断面を表
している。切断面を示すハッチングは省略してある。
【0013】n型InP基板1(100)面上に、<0
11>方向に延在するストライプ状のSiO2膜からな
る一対の第一成長阻止マスク2(マスク幅W5μm、開
口幅d1.5μm、厚さ100nm)を形成する(図1
(a))。次に、選択MOVPE成長により、n型In
Pクラッド層3(層厚100nm、キャリア濃度1×1
18cm-3)、InGaAsPガイド層(層厚60n
m、波長組成1130nm)とInGaAsP障壁層
(層厚8nm、波長組成1130nm)とInGaAs
P井戸層(層厚5nm、波長組成1270nm、圧縮歪
0.7%)からなる多重量子井戸活性層(井戸層数7)
とInGaAsPガイド層(層厚60nm、波長組成1
130nm)からなるInGaAsP導波路層4、第一
p型InPクラッド層5(層厚150nm、キャリア濃
度7×1017cm-3)から成るストライプ状のメサ6を
形成する(図1(b))。なお、ここでの各半導体層の
層厚は、第一成長阻止マスク2の開口部における層厚で
ある。したがって、活性層を含むメサ6の高さは453
nmである。
【0014】次にバッファードフッ酸で第一成長阻止マ
スク2を除去し、ウェハ全面に熱CVDによりSiO2
膜7(膜厚400nm)を形成する(図1(c))。続
いてArなどの不活性ガスイオンを用いたイオンミリン
グを行い、メサ斜面のSiO 2膜を薄くする。イオンミ
リングを行うと、メサ6斜面のSiO2膜の方がメサ頂
部や平坦部のSiO2膜と比較して速くエッチングさ
れ、メサ斜面のSiO2膜がメサ頂部及びメサ両側の平
坦部のSiO2膜7よりも薄くなる。次に、バッファー
ドフッ酸でメサ6斜面のSiO2膜7を完全に取り除く
(図1(d))。この時、メサ斜面のSiO2膜は厚さ
がメサ頂部及びメサ両側の平坦部のSiO2膜7よりも
薄いので、メサ頂部及びメサ両側の平坦部にSiO2
7が残る。この後、フォトリソグラフィによりメサ6を
含む部分を幅5μmのフォトレジスト8で覆い(図1
(e))、バッファードフッ酸でエッチングすると、サ
イドエッチングにより図1(f)に示すようにメサ頂部
にのみSiO2膜7が残る。フォトレジスト8を除去し
た後、メサ頂部のSiO2膜を第二成長阻止マスク9と
して選択MOVPE成長により、p型InP電流ブロッ
ク層10(層厚0.6μm、キャリア濃度6×1017
-3)、n型InP電流ブロック層11(層厚0.6μ
m、キャリア濃度3×1018cm-3)をメサ6の両脇に
順次形成する(図1(g))。この後、バッファードフ
ッ酸で第二成長阻止マスク9を除去した後、第二p型I
nPクラッド層12(層厚3.5μm、キャリア濃度1
×1018cm-3)、p型InGaAsコンタクト層13
(層厚0.3μm、キャリア濃度1×10 19cm-3
を、n型InP電流ブロック層11及びメサ6の上部に
順次形成する(図1(h))。最後に、p型InGaA
sコンタクト層13表面およびInP基板裏面に金属電
極を形成し、劈開して半導体レーザとする。
【0015】本実施の形態においては、図1(e)と図
7(e)の比較から明らかなように、第一成長阻止マス
ク2を除去した後でSiO2膜7を形成しているから、
メサ6両側の平坦部のSiO2膜の厚さは従来例よりも
薄くなり、フォトレジスト8とメサ6との密着面積が従
来例よりも大きい。そのため、工程変動により両者の密
着性が変動したとしても、両者の密着面積が大きいため
エッチャントであるバッファードフッ酸がメサ頂部へと
浸入しにくく、メサ頂部のSiO2膜の消失が防止で
き、工程能力が向上し安定生産が可能となる。 (第二の実施の形態)第二の実施の形態として、ファイ
バアンプ励起用1.48μm帯全選択MOVPE成長型
高出力半導体レーザの例を、第一の実施の形態と同様
に、図1を用いて説明する。このような高出力半導体レ
ーザにおいては、1999年 Optical Amp
lifiers and their Applica
tionsのThD11−1に示されているように、レ
ーザ共振器の内部損失を最小限に抑えることが必要であ
る。そのため多重量子井戸活性層の井戸層数を少なく
し、また光閉じ込めを弱くするため導波路層厚を薄くす
ることが有効である。以下に素子の製造方法を示す。
【0016】n型InP基板1(100)面上に、<0
11>方向に延在するストライプ状のSiO2膜からな
る一対の第一成長阻止マスク2(幅5μm、開口幅3μ
m、厚さ100nm)を形成する(図1(a))。次
に、選択MOVPE成長によりn型InPクラッド層3
(層厚100nm、キャリア濃度1×1018cm-3)、
InGaAsPガイド層(層厚33nm、波長組成11
30nm)とInGaAsP障壁層(層厚7nm、波長
組成1200nm)とInGaAsP井戸層(層厚4n
m、波長組成1450nm、圧縮歪1%)からなる多重
量子井戸活性層(井戸層数3)とInGaAsPガイド
層(層厚33nm、波長組成1130nm)からなるI
nGaAsP導波路層4、第一p型InPクラッド層5
(層厚150nm、キャリア濃度5×1017cm-3)か
らなるストライプ状のメサ6を形成する(図1
(b))。なお、ここでの層厚は、第一成長阻止マスク
2の開口部における層厚である。したがって、活性層を
含むメサ6の高さは342nmである。
【0017】次に、バッファードフッ酸で第一成長阻止
マスク2を除去し、ウェハ全面に熱CVDによりSiO
2膜7(膜厚400nm)を形成する(図1(c))。
続いて、Arなどの不活性ガスイオンを用いたイオンミ
リングを行い、メサ6斜面のSiO2膜の膜厚をメサ頂
部や平坦部のSiO2膜の膜厚よりも薄くする。次に、
バッファードフッ酸でメサ6斜面のSiO2膜を完全に
取り除いた後(図1(d))、フォトリソグラフィによ
りメサ6を含む部分を幅5μmのフォトレジスト8で覆
い(図1(e))、バッファードフッ酸でエッチングす
る。このとき、フォトレジスト8が一部平坦面のSiO
2膜を覆っているが、サイドエッチングにより除去さ
れ、図1(f)に示すように、メサ頂部にのみSiO2
膜7が残る。フォトレジスト8を除去した後、メサ頂部
のSiO2膜を第二成長阻止マスク9として選択MOV
PE成長によりp型InP電流ブロック層10(層厚
0.6μm、キャリア濃度6×1017cm-3)、n型I
nP電流ブロック層11(層厚0.6μm、キャリア濃
度3×1018cm-3)をメサ6の両側に順次形成した後
(図1(g))、バッファードフッ酸で第二成長阻止マ
スク9を除去し、第二p型InPクラッド層12(層厚
3.5μm、キャリア濃度1×1018cm-3)、p型I
nGaAsコンタクト層13(層厚0.3μm、キャリ
ア濃度1×1019cm-3)をn型InP電流ブロック層
11及びメサ6の上部に順次形成する(図1(h))。
その後、p型InGaAsコンタクト層13の表面およ
びInP基板の裏面に金属電極を形成し、劈開して半導
体レーザとする。
【0018】本実施の形態も、第一の実施の形態と同
様、従来例よりもフォトレジスト8とメサ6との密着面
積が大きい。そのため、工程変動により両者の密着性が
変動したとしても密着面積が大きいためエッチャントで
あるバッファードフッ酸がメサ頂部へと浸入しにくく、
メサ頂部のSiO2膜の消失が防止でき、工程能力が向
上し安定生産が可能となる。特に、第一の実施の形態と
比較してメサ6の高さが低いことから、その効果は第一
の実施の形態の場合よりも大きい。 (第三の実施の形態)第三の実施の形態として、図2
(a)、(b)に示すスポットサイズ変換器集積型半導
体レーザの例について説明する。なお、図2(b)は
(a)のAA´における断面図である。
【0019】スポットサイズ変換器集積型半導体レーザ
は、特願平10−271020号にも記載されてるよう
に、レーザ発振の生じるレーザ部30とスポットサイズ
を変換するスポットサイズ変換部31からなり、導波路
層厚はレーザ部30で一定、スポットサイズ変換部31
では端面に向かうにつれて徐々に薄くなる構造となって
いる。これによりスポットサイズ変換部31でレーザ光
32のスポットサイズが拡大され、レンズなしで光ファ
イバに光を結合することが出来る。本実施の形態のスポ
ットサイズ変換器集積型半導体レーザは、レーザ部30
でのメサ高さは496nmであり、スポットサイズ変換
部31では導波路層厚と同時にメサ高さも減少し、光の
出射端ではレーザ部の約1/3である170nmとなっ
ている。以下、図3に基づいて製造手順を説明する。
【0020】先ず、第一の実施の形態と同様に、熱CV
Dによりn型InP(100)面基板1の表面にSiO
2膜を堆積した後、フォトリソグラフィとエッチングに
より、<011>方向に走行するストライプ状のSiO
2膜から成る一対の第一成長阻止マスク2を形成する。
第一成長阻止マスク2の幅は、レーザ部では一定(50
μm)で、スポットサイズ変換部ではレーザ部との境か
ら端面に向かって徐々に狹くなっている(端面での幅は
5μm)。また、第一成長阻止マスク2の長さはレーザ
部が300μm、スポットサイズ変換部が200μmで
ある。開口幅はレーザ部、スポットサイズ変換部とも一
定で、1.5μmである。
【0021】第一成長阻止マスク2を形成したInP基
板上に、選択MOVPE成長により、n型InPクラッ
ド層3(層厚100nm、キャリア濃度1×1018cm
-3)、導波路層4、p型InPクラッド層5(層厚20
0nm、キャリア濃度7×1017cm-3)を順次積層
し、開口部に活性領域となるメサ6を形成する(図3
(a))。ここで、導波路層4は、InGaAsPガイ
ド層(層厚60nm、波長組成1130nm)、InG
aAsP井戸層(層厚6nm、波長組成1270nm、
歪量0.7%)とInGaAsP障壁層(層厚10n
m、波長組成1130nm)から成る多重量子井戸活性
層(井戸層の層数6)、InGaAsPガイド層(層厚
60nm、波長組成1130nm)を順次積層した構造
である。なお、各半導体層の層厚、波長組成、歪量は何
れもレーザ部における値である。
【0022】MOVPEでは、一対のSiO2膜に挾ま
れた領域は、SiO2膜の幅により成長速度が異なり、
SiO2膜の幅が狹いほど、SiO2膜に挾まれた領域に
成長した半導体層は層厚が薄く、四元半導体層の組成は
短波長化する。このため、SiO2膜が徐々に狹くなっ
ているスポットサイズ変換部の半導体層は、レーザ部と
の接続部から端面に向かって徐々に薄くなるテーパ状に
なり、導波路層4はレーザ部の導波路層よりも短波長の
組成となる。
【0023】メサ6を形成した図3(a)のレーザ部の
断面(A−A’断面)は第一の実施の形態と同じである
から、図示を省略する。図示が必要である場合は図1を
参照する。スポットサイズ変換部(SSC部)の断面
(B−B’断面)を図3(b)〜(e)に示す。以下、
図3(b)〜(e)を用いて引き続き本実施の形態を説
明する。
【0024】InP基板上にメサ6を形成(図3
(a))した後、バッファードフッ酸で第一成長阻止マ
スク2を除去し、熱CVDにより全面にSiO2膜7
(膜厚400nm)を形成する(図3(b))。続い
て、Arなどの不活性ガスイオンを用いたイオンミリン
グを行い、メサ6斜面のSiO2膜厚をメサ頂部や平坦
部のSiO2膜厚に比べて薄くする。次に、バッファー
ドフッ酸でメサ6斜面のSiO2膜を完全に取り除いた
後(図3(c))、フォトリソグラフィによりメサ6を
含む部分を幅5μmのフォトレジスト8で覆い(図3
(d))、バッファードフッ酸でエッチングし、サイド
エッチングにより、図3(e)に示すように、メサ頂部
にのみSiO2膜7を残す。フォトレジスト8を除去し
た後、メサ頂部に残ったSiO2膜を第二成長阻止マス
ク9として、第一の実施の形態と同様に、メサ6の両脇
にp型InP電流ブロック層10(キャリア濃度6×1
17cm-3)、n型InP電流ブロック層11(キャリ
ア濃度3×1018cm-3)をメサ6の両側に順次形成し
た後、バッファードフッ酸で第二成長阻止マスク9を除
去し、第二p型InPクラッド層12(レーザ部とスポ
ットサイズ変換部とでキャリア濃度が異なる)、p型I
nGaAsコンタクト層13(キャリア濃度1×1019
cm -3)をn型InP電流ブロック層及びメサ6の上部
に順次形成する(図2(a))。その後、レーザ部メサ
直上部に開口を有するSiO2膜16をp型InGaA
sコンタクト層上に形成し、この、開口を有するSiO
2膜16上およびInP基板の裏面に金属電極14、1
5を形成し、劈開して半導体レーザとした(図2
(a)、(b))。この、スポットサイズ変換器を集積
した半導体レーザは、p型InGaAsコンタクト層1
3と電極14の間に、レーザ部30にストライプ状の開
口を有するSiO2膜16を設けてあり、レーザ部30
のみに電流が流れ、スポットサイズ変換部31には電流
が流れない構造になっている。
【0025】本実施の形態では、第二p型InPクラッ
ド層のスポットサイズ変換部のキャリア濃度をレーザ部
のキャリア濃度よりも低くし(例えば、スポットサイズ
変換部は1×1017cm-3、レーザ部は1×1018cm
-3)、レーザ部の素子抵抗を損なわずにスポットサイズ
変換部での価電子帯間吸収によるレーザ光の吸収を抑制
する構造となっており、スロープ効率に優れ、閾値電流
の低い半導体レーザが得られる。この場合、キャリア濃
度1×1017cm-3の第二p型InPクラッド層12を
形成し、p型InGaAsコンタクト層を形成した後、
レーザ部30のメサ直上部に開口を有するSiO2膜を
p型InGaAsコンタクト層上に形成し、熱拡散或い
はイオン注入によりレーザ部30のみにZnを導入して
Zn拡散領域12aを設け、レーザ部30の第二p型I
nPクラッド層(少なくとも、第二p型InPクラッド
層のうちのメサ6上部のストライプ状領域(図2でハッ
チングを施した領域))のキャリア濃度を1×1018
-3とする(Zn拡散領域はレーザ部の第二p型InP
クラッド層全域に渡ってもよい)、或いは、レーザ部
(又はスポットサイズ変換部)の第二p型InPクラッ
ド層を成長・形成した後、スポットサイズ変換部(又は
レーザ部)の第二p型InPクラッド層を成長・形成す
る、又は、第二p型InPクラッド層、p型InGaA
sコンタクト層を形成した後、スポットサイズ変換部
(又はレーザ部)の第二p型InPクラッド層、p型I
nGaAsコンタクト層をエッチングで取り除いた後、
第二p型InPクラッド層、p型InGaAsコンタク
ト層を除去したスポットサイズ変換部(又はレーザ部)
に、エッチングされずに残ったレーザ部(又はスポット
サイズ変換部)の第二p型InPクラッド層のキャリア
濃度と異なるキャリア濃度の第二p型InPクラッド層
とp型InGaAsコンタクト層を再度成長・形成する
ことで、レーザ部とスポットサイズ変換部とで互いにキ
ャリア濃度の異なる第二p型InPクラッド層が形成で
きる。上記3番目の方法でレーザ部とスポットサイズ変
換部とで互いにキャリア濃度の異なる第二p型InPク
ラッド層を形成する場合、第二p型InPクラッド層を
形成する前にInGaAsP等のエッチングストッパ層
を形成して、メサ及び電流ブロック層と第二p型InP
クラッド層との間にエッチングストッパ層を設け、第二
p型InPクラッド層のエッチングの際にメサ及び電流
ブロック層がエッチングされるのを防止するのが望まし
い。
【0026】本実施の形態では第二p型InPクラッド
層のスポットサイズ変換部のキャリア濃度をレーザ部の
キャリア濃度よりも低くしたが、第二p型InPクラッ
ド層のスポットサイズ変換部のキャリア濃度とレーザ部
のキャリア濃度を同じ(例えば、1×1018cm-3)に
してもよい。この場合は、第一の実施の形態と同じ工程
で第二p型InPクラッド層12、p型InGaAsコ
ンタクト層13を形成すればよい。
【0027】スポットサイズ変換器を集積した半導体レ
ーザにおいては、メサ6の高さが共振器方向で変化し、
最もメサが低い部分でのメサ高さはわずか170nmで
しかない。このようなメサ高さであっても、本実施の形
態は、第一の実施の形態と同様、従来に比べてフォトレ
ジスト8とメサ6との密着面積を十分大きくできるた
め、レジストとメサ斜面との密着性に優れ、メサの頂部
に第二成長阻止マスク9の消失を防止することが出来、
安定的に素子を製造することが出来る。 (第四の実施の形態)第四の実施の形態として、レーザ
共振器中に回折格子を有する分布帰還型半導体レーザに
適用した例を示す。全選択MOVPE成長型分布帰還型
半導体レーザの例としては特願平11−239113号
にも記載されているように、メサ上部に回折格子を設け
たもの(図4、図5)、或いは、メサの下に回折格子を
設けたもの(図6)等がある。このような分布帰還型レ
ーザについても、第一の実施の形態と同様の手法により
同様の効果が得られる。なお、図5に示す分布帰還型半
導体レーザは、メサ6が、n型InPクラッド層3(層
厚100nm、キャリア濃度1×1018cm-3)とIn
GaAsP導波路層4との2層から成る例で、図4に示
す分布帰還型半導体レーザは、第一の実施の形態と同様
に、メサ6が、n型InPクラッド層3(層厚100n
m、キャリア濃度1×1018cm-3)とInGaAsP
導波路層4と第一p型クラッド層5(層厚150nm、
キャリア濃度7×1017cm-3)から成る例である。こ
こで、InGaAsP導波路層4は、InGaAsPガ
イド層(層厚60nm、波長組成1130nm)と、I
nGaAsP障壁層(層厚8nm、波長組成1130n
m)とInGaAsP井戸層(層厚5nm、波長組成1
270nm、圧縮歪0.7%)を有する多重量子井戸活
性層(井戸層数7)と、InGaAsPガイド層(層厚
60nm、波長組成1130nm)とから構成されてい
る。
【0028】メサ上部に回折格子を有する分布帰還型半
導体レーザを作製するには、先ず、第一の実施の形態と
同様の手順で、InP基板上に活性層を含むストライプ
状のメサ6及びp型InP電流ブロック層10、n型電
流ブロック層11を形成する(図4(a)、図5
(a))。次いで、メサ6及びn型電流ブロック層11
の表面にフォトレジストを塗布し、干渉露光或いは電子
ビーム露光により回折格子パターンをフォトレジストに
形成した後、エッチングにより回折格子パターンをメサ
6及びn型電流ブロック層11の表面に転写し、フォト
レジストを除去する(図4(b)、図5(b))。この
後、第一の実施の形態と同様にして、第二p型InPク
ラッド層12(層厚3.5μm、キャリア濃度1×10
18cm-3)、p型InGaAsコンタクト層13(層厚
0.3μm、キャリア濃度1×1019cm-3)を、回折
格子20が形成されたn型InP電流ブロック層11及
びメサ6の上部に順次形成する(図4(c)、図5
(c))。最後に、p型InGaAsコンタクト層13
表面およびInP基板裏面に金属電極14、15を形成
し、劈開して分布帰還型半導体レーザができあがる。な
お、この実施の形態では回折格子20はn型電流ブロッ
ク層11の上にも形成したが、n型InP電流ブロック
層上には形成せずに、メサ上部のみに回折格子20を形
成してもよい。
【0029】メサ下部に回折格子を有する分布帰還型半
導体レーザ(図6)は、フォトリソグラフィによりIn
P基板1に回折格子20を形成した後、第一の実施の形
態と同様の製造工程を経て各半導体層及び電極を形成す
ることで作製できる。回折格子20は基板全面に形成し
ないで、メサ6を形成する部分のみに形成してもよい。
また、メサ6を、図5に示した分布帰還型半導体レーザ
と同様に、n型InPクラッド層3とInGaAsP導
波路層4との2層で構成してもよい。
【0030】上記4つの実施の形態においては、SiO
2膜7の成膜に熱CVDを用いたが、プラズマCVD、
ECRプラズマCVD、バイアススパッタ、ECRスパ
ッタ等によりSiO2膜7を形成してもよい。ECRプ
ラズマCVDを含むプラズマCVDや、ECRスパッタ
を含むバイアススパッタにより形成したSiO2膜は、
メサ側壁部(メサ斜面)におけるエッチング速度がメサ
頂部よりも速い特徴を有する。このため、エッチング時
のプロセスマージンが大きく、メサ斜面のSiO2膜を
完全にエッチング・除去しても、メサ頂部にSiO2
を確実に残すことができる。また、イオンミリングとバ
ッファードフッ酸によりメサ斜面のSiO 2膜7を除去
したが、イオンミリングを用いず、バッファードフッ酸
のみでメサ斜面のSiO2膜を除去してもよい。この場
合、メサ斜面のSiO2膜の厚さが、メサ頂部やメサ両
脇の平坦部のSiO2膜の膜厚よりも薄く形成されてい
るので、バッファードフッ酸のみでメサ斜面のSiO2
膜を除去しても、メサ頂部やメサ両脇の平坦部のSiO
2膜が全てエッチングされて消失することはない。しか
し、イオンミリングのみでメサ斜面のSiO2膜を除去
するのは、メサを構成している半導体層までエッチング
してしまうので好ましくない。
【0031】電流ブロック層は、p型電流ブロック層と
n型電流ブロック層を積層した構造としたが、半絶縁性
或いは高抵抗の半導体層、例えば、FeドープInP
等、で構成してもよい。また、使用半導体材料は、In
GaAsP/InP系の材料に限らず、他の材料、例え
ば、InGaAsP/InAlAs系、GaAsP/I
nGaAsP系等、でも本発明は適用できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、選択成長で活性層を含むメサ
を形成した後、第一成長阻止マスクを除去した後でメサ
を覆う誘電体膜を基板全面に形成しているから、メサ斜
面の誘電体膜を除去した後のメサ両側の平坦部の誘電体
膜の厚さが従来よりも薄くなり、メサを覆うフォトレジ
ストとメサとの密着面積が従来よりも大きくなる。その
結果、工程変動により両者の密着性が変動しても、両者
の密着面積が大きいためエッチャントであるバッファー
ドフッ酸がメサ頂部へと浸入しにくく、メサ頂部の誘電
体膜の浸蝕・消失が防止でき、工程能力が向上し安定生
産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一、第二の実施の形態の製造工程図。
【図2】 スポットサイズ変換器を集積した半導体レ
ーザの斜視図及び断面図。
【図3】 第三の実施の形態の製造工程図。
【図4】 第四の実施の形態の製造工程図。
【図5】 第四の実施の形態の製造工程図。
【図6】 第四の実施の形態における半導体レーザの
斜視図。
【図7】 従来の半導体レーザの製造工程図。
【符号の説明】
1 n型InP基板 2 第一成長阻止マスク 3 n型InPクラッド層 4 InGaAsP導波路層 5 第一p型InPクラッド層 6 メサ 7 SiO2膜 8 フォトレジスト 9 第二成長阻止マスク 10 p型電流ブロック層 11 n型電流ブロック層 12 第二p型InPクラッド層 12a Zn拡散領域 13 p型InGaAsコンタクト層 14 電極 15 電極 16 SiO2膜 20 回折格子 30 レーザ部 31 スポットサイズ変換部 32 レーザ光 101 n型InP基板 102 第一成長阻止マスク 102a 開口部 103 n型InPクラッド層 104 InGaAsP導波路層 105 第一p型InPクラッド層 106 メサ 107 SiO2膜 108 フォトレジスト 109 第二成長阻止マスク 110 p型電流ブロック層 111 n型電流ブロック層 112 第二p型InPクラッド層 113 p型InGaAsコンタクト層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板上にストライプ状
    の開口を有する第一成長阻止マスクを形成する工程と、
    前記第一成長阻止マスクの開口部に、発光に寄与する活
    性層を含む多層構造から成るストライプ状のメサを選択
    成長により形成する工程と、前記第一成長阻止マスクを
    除去する工程と、誘電体膜を前記メサを覆って前記半導
    体基板全面に形成する工程と、前記誘電体膜を前記メサ
    頂部のみに残す工程と、前記メサ頂部に残された誘電体
    膜を第二成長阻止マスクとして、選択成長により前記メ
    サ両脇に電流ブロック層を成長する工程と、前記第二成
    長阻止マスクを除去する工程と、前記メサ上及び前記電
    流ブロック上に第2導電型のクラッド層及びコンタクト
    層を順次成長する工程とを有することを特徴とする半導
    体レーザの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1導電型半導体基板上に一定幅のスト
    ライプ状の開口を有し、且つ、幅が一定の部分と幅が端
    部近づくにつれて次第に狹くなるテーパー状の部分とか
    ら成る第一成長阻止マスクを形成する工程と、前記第一
    成長阻止マスクの開口部に、発光に寄与する活性層を含
    む多層構造から成るストライプ状のメサを選択成長によ
    り形成する工程と、前記第一成長阻止マスクを除去する
    工程と、誘電体膜を前記メサを覆って前記半導体基板全
    面に形成する工程と、前記誘電体膜を前記メサ頂部のみ
    に残す工程と、前記メサ頂部に残された誘電体膜を第二
    成長阻止マスクとして、選択成長により前記メサ両脇に
    電流ブロック層を成長する工程と、前記第二成長阻止マ
    スクを除去する工程と、前記メサ上及び前記電流ブロッ
    ク上に第2導電型のクラッド層及びコンタクト層を順次
    成長する工程とを有することを特徴とする半導体レーザ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 第2導電型のクラッド層にキャリア濃度
    の異なる領域を設ける工程を有することを特徴とする請
    求項2記載の半導体レーザの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1導電型半導体基板上にストライプ状
    の開口を有する第一成長阻止マスクを形成する工程と、
    前記第一成長阻止マスクの開口部に、発光に寄与する活
    性層を含む多層構造から成るストライプ状のメサを選択
    成長により形成する工程と、前記第一成長阻止マスクを
    除去する工程と、誘電体膜を前記メサを覆って前記半導
    体基板全面に形成する工程と、前記誘電体膜を前記メサ
    頂部のみに残す工程と、前記メサ頂部に残された誘電体
    膜を第二成長阻止マスクとして、選択成長により前記メ
    サ両脇に電流ブロック層を成長する工程と、前記第二成
    長阻止マスクを除去する工程と、少なくとも前記メサ上
    部に回折格子を形成する工程と、前記回折格子が形成さ
    れたメサ上及び前記電流ブロック上に第2導電型のクラ
    ッド層及びコンタクト層を順次成長する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  5. 【請求項5】 電流ブロック層形成工程が、第2導電型
    電流ブロック層、第1導電型電流ブロック層を順次積層
    する工程であることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の半導体レーザの製造方法。
  6. 【請求項6】 電流ブロック層形成工程が、高抵抗半導
    体層或いは半絶縁性半導体層を成長する工程であること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半導体レー
    ザの製造方法。
  7. 【請求項7】 誘電体膜を熱CVD、プラズマCVD、
    ECRプラズマCVD、バイアススパッタ、ECRスパ
    ッタの何れかの方法で形成する請求項1〜6の何れかに
    記載の半導体レーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 誘電体膜をメサ頂部のみに残す工程が、
    誘電体膜をイオンミリングによりエッチングしてメサ斜
    面の誘電体膜の厚さを薄くした後、バッファードフッ酸
    によりメサ斜面の誘電体膜を除去し、メサ頂部及びメサ
    の両脇の平坦部に誘電体膜を残す工程と、前記メサをフ
    ォトレジストで覆い、前記メサ両脇の平坦部の誘電体膜
    をエッチングする工程とを有することを特徴とする請求
    項1〜7の何れかに記載の半導体レーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 誘電体膜をメサ頂部のみに残す工程が、
    誘電体膜をバッファードフッ酸によりエッチングしてメ
    サ斜面の誘電体膜を除去し、メサ頂部及びメサの両脇の
    平坦部に誘電体膜を残す工程と、前記メサをフォトレジ
    ストで覆い、前記メサ両脇の平坦部の誘電体膜をエッチ
    ングする工程とを有することを特徴とする請求項1〜7
    の何れかに記載の半導体レーザの製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08330665A (ja) * 1995-05-31 1996-12-13 Nec Corp 光半導体レーザの製造方法
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