JP2001163055A - 車両のドアヒンジ取付構造 - Google Patents

車両のドアヒンジ取付構造

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JP2001163055A
JP2001163055A JP34684499A JP34684499A JP2001163055A JP 2001163055 A JP2001163055 A JP 2001163055A JP 34684499 A JP34684499 A JP 34684499A JP 34684499 A JP34684499 A JP 34684499A JP 2001163055 A JP2001163055 A JP 2001163055A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ドアヒンジ27を取付けるフロントピラ
ー12を、インナパネル21とアウタパネル22を合せ
てなる閉断面構造物とし、この閉断面構造物内に硬質樹
脂製の補強ブロック23を介在させ、この補強ブロック
23と、インナパネル21、アウタパネル22からなる
閉断面構造物とドアヒンジ27とを共締めすることで、
閉断面構造物にドアヒンジ27を取付ける。 【効果】 センタピラーの溶接箇所を少なくすることが
でき、センタピラーを含むサイドボデーの生産性を向上
させることができる。また、補強ブロックの形状が単純
になり、センタピラー、サイドボデーを容易に製造する
ことができ、製造コストを低減することができる。更
に、センタピラーを中実状とすることができ、センタピ
ラーのねじり剛性をより高め、ドアのぐらつきを更に小
さくして車両の商品性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉断面構造物の溶
接箇所を少なくして生産性を高め、製造コストを抑え、
更に、ねじり剛性をより高めるのに好適なドアヒンジ取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、ピラー等の閉断面構造物
にドアヒンジを介してドアを取付ける場合の、閉断面構
造物へのドアヒンジ取付構造としては、例えば、閉断
面構造物内に補強用パネルを取付け、このパネルを共締
めするもの、特開平10−53156号公報「中空構
造物の遮断・補強構造と遮断・補強方法」に記載された
ものが知られている。
【0003】上記技術を次の図9で説明する。図9は
従来の閉断面構造物の断面図であり、閉断面構造物とし
てのセンタピラー100は、インナパネル101とアウ
タパネル102との間にアウタパネル102の撓み防止
のためのプレート状のスティフナ103を挟み込み、ス
ティフナ103の内側に補強用プレート104を取付け
たものであり、このセンタピラー100にドア105を
支えるドアヒンジ106を取付けるには、ボルト107
をドアヒンジ106、アウタパネル102、スティフナ
103、補強用プレート104に貫通させ、補強用プレ
ート104に取付けたナット108にねじ込む。
【0004】上記技術には、同公報の図6及び図7に
示される通り、インナパネル2とアウタパネル4との間
に形成した中空室6内に、複数の補強プレート11を連
結片12,13で連結した補強部材10を挿入し、補強
プレート11,11間に発泡性基材21を挿入したピラ
ー1が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、ステ
ィフナ103をインナパネル101とアウタパネル10
2との間に取付けるため、これらの取付け部111,1
12が3重になって溶接が難しくなる。また、スティフ
ナ103に補強用プレート104を溶接するので、セン
タピラー100の溶接箇所が多くなり、生産性の低下を
招く。
【0006】また、例えば、ドア105を矢印aのよう
に開き切ったときには、ドアヒンジ106に大きな力が
加わり、センタピラー100に矢印bで示す方向にねじ
りモーメントMが作用する。
【0007】このねじりモーメントMをスティフナ10
3で支えることにより、ドア105を開けたときのぐら
つきを小さくすることができるが、車両の商品性をより
向上させるために、センタピラー100のねじり剛性を
更に高め、ドア105のぐらつきをできるだけ抑えるこ
とが望ましい。
【0008】上記技術では、補強部材10を複数の補
強プレート11、連結片12,13で構成するために形
状が非常に複雑となり、この補強部材10を成形するた
めの成形型を作成するのに多くの工数と時間とが必要に
なり、ピラー1の製造コストが増大する。
【0009】そこで、本発明の目的は、閉断面構造物の
溶接箇所を少なくして生産性を高め、製造コストを抑
え、更に、閉断面構造物のねじり剛性をより高めること
のできるドアヒンジ取付構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、ドアヒンジを取付ける車体側の構造物
を、複数のパネルを合せてなる閉断面構造物とし、この
閉断面構造物内に硬質樹脂製の補強ブロックを介在さ
せ、この補強ブロックと閉断面構造物とドアヒンジとを
共締めすることで、閉断面構造物にドアヒンジを取付け
ることを特徴とする。
【0011】複数のパネルを合せてなるとともに、内部
に硬質樹脂製の補強ブロックを介在させた閉断面構造物
に、補強ブロックと閉断面構造物とドアヒンジとを共締
めすることで、ドアヒンジを取付ける。
【0012】この結果、センタピラーの補強部材として
補強ブロックを用いるため、センタピラーの溶接箇所を
少なくすることができ、センタピラーを含むサイドボデ
ーの生産性を向上させることができる。また、補強ブロ
ックの形状が単純になり、センタピラー、サイドボデー
を容易に製造することができ、センタピラー、サイドボ
デーの製造コストを低減することができる。
【0013】更に、センタピラーを補強ブロックで補強
するため、センタピラーを中実状とすることができ、セ
ンタピラーのねじり剛性をより高めることができる。従
って、センタピラーにドアヒンジを介して取付けたドア
のぐらつきを更に小さくして車両の商品性を向上させる
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るドアヒンジ取付構造を
採用した車両の斜視図であり、車両10は、サイドボデ
ー11にフロントピラー12及びセンタピラー13を備
えたものである。なお、15はフロントピラー12の下
部、16はフロントフェンダ、17はフロントドア、1
8はリヤドアであり、奥側のフロントピラー及びセンタ
ピラーはフロントピラー12及びセンタピラー13と左
右逆の構造であり、説明は省略する。
【0015】図2は図1の2−2線断面図(本発明に係
るセンタピラー(第1の実施の形態)の断面図)であ
り、センタピラー13は、車室R側に設けたインナパネ
ル21と、このインナパネル21に合せることで閉断面
構造物とするアウタパネル22と、これらのインナパネ
ル21及びアウタパネル22で形成した閉空間内に挿入
した補強のための硬質樹脂製の補強ブロック23と、こ
の補強ブロック23の周囲の閉空間内に満たした充填材
24とからなる。
【0016】インナパネル21は、底部21aと、この
底部21aから立上げた壁部21b,21bと、これら
の壁部21b,21bの端から底部21aにほぼ平行に
延ばしたフランジ21c,21cと、底部21aの車室
R側の面に取付けたナット25とからなる。なお、21
dはボルト挿通穴である。
【0017】アウタパネル22は、底部22aと、この
底部22aから立上げた第1壁部22b,22bと、こ
れらの第1壁部22b,22bの端から底部22aにほ
ぼ平行に延ばした段部22c,22cと、これらの段部
22c,22cの端から立上げた第2・第3壁部22
d,22eと、これらの第2・第3壁部22d,22e
の端から底部22aにほぼ平行に延ばしたフランジ22
f,22fとからなり、フランジ22f,22fをイン
ナパネル21のフランジ21c,21cに合せて溶接し
た部材である。なお、22gはボルト挿通穴である。
【0018】補強ブロック23は、センタピラー13内
の閉空間に挿入する前に、予め、閉空間の内面、即ちイ
ンナパネル21及びアウタパネル22の内面に沿わせた
形状に形成した部材であり、インナパネル21に直接当
てる、又は接着材等で接合するインナ面23aと、アウ
タパネル22に直接当てる、又は接着材等で接合するア
ウタ面23bと、インナ面23a及びアウタ面23bの
それぞれに開口するボルト挿通穴23cとを備える。
【0019】充填材24は、センタピラー13の閉空間
内に配置した補強ブロック23の位置決めと、硬化する
ことでセンタピラー13を中実状とし、補強ブロック2
3と協働してセンタピラー13のねじり剛性を高めるも
のである。
【0020】リヤドア18は、ドアヒンジ27を介して
センタピラー13に取付ける。ドアヒンジ27は、セン
タピラー13に固定する固定部28と、この固定部28
にスイング自在に取付けるとともに、リヤドア18の前
部にボルト31,31及びナット32,32で取付けた
可動部33とからなる。
【0021】固定部28は、一端部28aにボルト穴2
8bを開けたものであり、センタピラー13のアウタパ
ネル22の底部22aに当て、取付ボルト34をボルト
穴28b、ボルト挿通穴22g,23c,21dに通
し、ナット25にねじ込むことでセンタピラー13に取
付ける部分である。即ち、フロントピラー13内の補強
ブロック23を取付ボルト34とナット25とで固定部
28とともに挟み込んでフロントピラー13にドアヒン
ジ27を取付ける。
【0022】ここで、35はリヤドア18の開く角度を
規制するために、センタピラー13とリヤドア18とに
渡したドアストッパであり、アウタパネル22に取付け
たピラー側端部36と、このピラー側端部36にスイン
グ自在に取付けるとともに、リヤドア18にスライド自
在に取付けたアーム部37と、このアーム部37の先端
に取付けた被ストッパ部38とからなる。
【0023】以上に述べたセンタピラー13の組立要領
を次に説明する。図3(a)〜(c)は本発明に係るド
アヒンジ取付構造を採用したセンタピラー(第1の実施
の形態)の組立要領を説明する組立要領図である。
(a)において、アウタパネル22の内面に充填材24
を盛り、充填材24の上から補強ブロック23を押し付
ける。これにより、補強ブロック23と充填材24との
密着性が向上する。
【0024】アウタパネル22に補強ブロック23のア
ウタ面23bを接着する場合は、アウタ面23bに接す
るアウタパネル22の内面部分だけに充填材24を盛ら
ず、アウタ面23bに接着剤を塗布し、アウタパネル2
2にアウタ面23bを押付ける。
【0025】(b)において、補強ブロック23のイン
ナ面23aにインナパネル21の底部21aを当てる、
又は接着材で接合するとともに、アウタパネル22のフ
ランジ22f,22fにインナパネル21のフランジ2
1c,21cを当てる。(c)において、アウタパネル
22のフランジ22f,22fとインナパネル21のフ
ランジ21c,21cとをそれぞれスポット溶接し、イ
ンナパネル21、補強ブロック23及びアウタパネル2
2にドリルD等でボルト挿通穴21d,23c,22g
を開ける。以上でセンタピラー13の組立が完了する。
このように、センタピラー13では、溶接箇所が少ない
ため、サイドボデー11(図1参照)の生産性を向上さ
せることができる。
【0026】以上に述べたセンタピラー13の作用を次
に説明する。図4は本発明に係るセンタピラー(第1の
実施の形態)の作用を説明する作用図である。リヤドア
18を所定角度開けたときに、リヤドア18の側に設け
た図示せぬストッパ部にドアストッパ35の被ストッパ
部38が当たり、これ以上にリヤドア18が開くのを規
制する。
【0027】例えば、リヤドア18を勢いよく開けた場
合には、リヤドア18には矢印の方向に更に開こうと
する慣性力が働くため、リヤドア18からドアヒンジ2
7に大きな力が作用し、この力によって、センタピラー
13に矢印の方向のねじりモーメントMが加わる。セ
ンタピラー13は、内部に補強ブロック23及び充填材
24を詰めて中実状の部材とすることでねじり剛性を高
めたものなので、上記ねじりモーメントを十分に支える
ことができ、ねじり変形をより小さくすることができ、
リヤドア18のぐらつきを従来のセンタピラーより小さ
くすることができる。
【0028】以上の図2で説明したように、本発明は、
ドアヒンジ27を取付けるセンタピラー13を、インナ
パネル21とアウタパネル22を合せてなる閉断面構造
物とし、この閉断面構造物内に硬質樹脂製の補強ブロッ
ク23を介在させ、この補強ブロック23と、インナパ
ネル21、アウタパネル22からなる閉断面構造物とド
アヒンジ27とを共締めすることで、閉断面構造物にド
アヒンジ27を取付けることを特徴とする。
【0029】上記構成により、センタピラー13の補強
部材として補強ブロック23を用いるため、センタピラ
ー13の溶接箇所を少なくすることができ、センタピラ
ー13を含むサイドボデー11(図1参照)の生産性を
向上させることができる。また、補強ブロック23の形
状が単純になり、センタピラー13、サイドボデー11
を容易に製造することができ、センタピラー13、サイ
ドボデー11の製造コストを低減することができる。
【0030】更に、センタピラー13を補強ブロック2
3で補強するため、センタピラー13を中実状とするこ
とができ、センタピラー13のねじり剛性をより高める
ことができる。従って、センタピラー13にドアヒンジ
27を介して取付けたリヤドア18のぐらつきを更に小
さくして車両10(図1参照)の商品性を向上させるこ
とができる。
【0031】図5は本発明に係るセンタピラー(第2の
実施の形態)の断面図であり、第1の実施の形態と同一
構成については、同一符号を付け、詳細説明を省略す
る。センタピラー40は、車室R側に設けたインナパネ
ル41とアウタパネル22とで形成した閉空間内に補強
のための硬質樹脂性の補強ブロック42を挿入したもの
である。
【0032】補強ブロック42は、インナパネル41に
直接当てる、又は接着材等で接合するインナ面42a
と、アウタパネル22に直接当てる、又は接着材等で接
合するアウタ面42bと、インナ面42a及びアウタ面
42bのそれぞれに開口するボルト挿通穴42cとを備
え、このボルト挿通穴42cにめねじ部43aが臨むよ
うにナット43を埋め込んだものである。
【0033】センタピラー40へのドアヒンジ27(図
2参照)の固定部28の取付けは、センタピラー40内
の補強ブロック42の一部を固定部28とともに取付ボ
ルト44とナット43とで挟み込んで行う。
【0034】図6は本発明に係るセンタピラー(第3の
実施の形態)の断面図であり、センタピラー50に取付
けたシートベルトのウェビング取付金具51も共に示
す。なお、第1の実施の形態と同一構成については、同
一符号を付け、詳細説明を省略する。センタピラー50
は、インナパネル21と、このインナパネル21に合せ
ることで閉断面構造とするアウタパネル52と、これら
のインナパネル21及びアウタパネル52で形成した閉
空間内に配置した補強のための硬質樹脂製の補強ブロッ
ク53とを備える。なお、54はカラー、55はピラー
ガーニッシュである。
【0035】補強ブロック53は、インナパネル21に
直接当てる、又は接着材等で接合するインナ面53a
と、アウタパネル52に直接当てる、又は接着材等で接
合するアウタ面53bと、インナ面53aに開けたボル
ト穴53cとを備え、このボルト穴53cにめねじ部4
3aが臨むようにナット43を埋め込んだものである。
センタピラー50へのウェビング取付金具51の取付け
は、カラー54の小径部54aにウェビング取付金具5
1を嵌め、センタピラー50内の補強ブロック53の一
部をインナパネル21、カラー54とともに取付ボルト
56とナット43とで挟み込んで行う。
【0036】図7は図1の7−7線断面図であり、ドア
ヒンジ取付構造を図1に示したフロントピラー12の下
部15に適応した例(第4の実施の形態)を示す。な
お、第1の実施の形態と同一構成については、同一符号
を付け、詳細説明を省略する。フロントピラー12の下
部15は、車室R側に設けたインナパネル61と、この
インナパネル61に合せることで閉断面構造とするアウ
タパネル62と、これらのインナパネル61及びアウタ
パネル62で形成した閉空間内に配置した補強のための
硬質樹脂製の補強ブロック63と、この補強ブロック6
3の周囲の閉空間内に満たした充填材24とからなる。
【0037】インナパネル61は、底部61aと、この
底部61aから立上げた壁部61b,61bと、これら
の壁部61b,61bから底部61aにほぼ平行にそれ
ぞれ延ばしたフランジ61c,61cとからなり、底部
61aにボルト挿通穴61d,61dを開けたものであ
る。
【0038】アウタパネル62は、底部62aと、この
底部62aから立上げた第1・第2壁部62b,62c
と、第2壁部62cの端から底部62aにほぼ平行に延
ばした段部62dと、この段部62dの端から立上げた
第3壁部62eと、第1壁部62b、第3壁部62eの
端から底部62aにそれぞれほぼ平行に延ばしたフラン
ジ62f,62fとからなり、フランジ62f,62f
をインナパネル61のフランジ61c,61cに合せて
溶接した部材である。
【0039】補強ブロック63は、フロントピラー12
の下部15内の閉空間に挿入する前に、予め、閉空間の
内面、即ちインナパネル61及びアウタパネル62の内
面に沿わせた形状に形成した部材であり、インナパネル
61に直接当てる、又は接着材等で接合するインナ面6
3aと、アウタパネル62に直接当てる、又は接着材等
で接合するアウタ面63bと、インナ面63aに開けた
ボルト穴63c,63cとを備え、これらのボルト穴6
3c,63cにめねじ部43a,43aが臨むようにナ
ット43,43を埋め込んだものである。
【0040】フロントピラー12の下部15には、図示
せぬステアリング装置を支持するステアリングハンガビ
ーム65を取付ける。ステアリングハンガビーム65の
取付けは、フロントピラー12の下部15内の補強ブロ
ック63の一部をインナパネル21、ステアリングハン
ガビーム65の一端部に設けた取付プレート67ととも
に取付ボルト66,66とナット43,43とで挟み込
んで行う。なお、ステアリングハンガビーム65の他端
部も同様にして他方のフロントピラーの下部に取付け
る。
【0041】図8は本発明に係るセンタピラー(第5の
実施の形態)の断面図であり、第1の実施の形態と同一
構成については、同一符号を付け、詳細説明を省略す
る。センタピラー70は、インナパネル21及びアウタ
パネル22で形成した閉空間内に補強のための硬質樹脂
製の補強ブロック71を挿入したものである。
【0042】補強ブロック71は、センタピラー70内
の閉空間に挿入する前に、予め、閉空間の内面、即ちイ
ンナパネル21及びアウタパネル22の内面に沿わせた
形状に形成した部材であり、インナパネル21に直接当
てる、又は接着材等で接合するインナ面71aと、アウ
タパネル22に直接当てる、又は接着材等で接合するア
ウタ面71bと、インナ面71a及びアウタ面71bの
それぞれに開口するボルト挿通穴71cとを備え、この
ボルト挿通穴71cに鋼製のカラー72を嵌合させたも
のである。
【0043】センタピラー70へのドアヒンジ27(図
2参照)の固定部28の取付けは、アウタパネル22の
底部22aに固定部28を当て、ボルト穴28b、ボル
ト挿通穴22g、カラー72の中空部72a、ボルト挿
通穴21dに取付ボルト34を通して行う。
【0044】このように、補強ブロック71内にカラー
72を嵌めたことで、センタピラー70のねじり剛性の
他にボルト34、ナット25の締付け力を高めることが
でき、センタピラー70へのドアヒンジ27の取付強度
をより増すことができる。
【0045】尚、本発明のドアヒンジ取付構造は、フロ
ントピラー、センタピラーの他に、車両のバックドア用
ヒンジを取付けるルーフリヤレール、フード用ヒンジを
取付けるフロントボデー、トランクリッド用ヒンジを取
付けるリヤボデー等の閉断面構造物に適用できる。ま
た、本発明の実施の形態で示したインナパネル、アウタ
パネル、補強ブロックの断面形状は図に示したものに限
らない。
【0046】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の車両のドアヒンジ取付構造は、ドアヒ
ンジを取付ける車体側の構造物を、複数のパネルを合せ
てなる閉断面構造物とし、この閉断面構造物内に硬質樹
脂製の補強ブロックを介在させ、この補強ブロックと閉
断面構造物とドアヒンジとを共締めすることで、閉断面
構造物にドアヒンジを取付けるので、センタピラーの溶
接箇所を少なくすることができ、センタピラーを含むサ
イドボデーの生産性を向上させることができる。
【0047】また、補強ブロックの形状が単純になり、
センタピラー、サイドボデーを容易に製造することがで
き、センタピラー、サイドボデーの製造コストを低減す
ることができる。更に、センタピラーを補強ブロックで
補強するため、センタピラーを中実状とすることがで
き、センタピラーのねじり剛性をより高めることができ
る。従って、センタピラーにドアヒンジを介して取付け
たドアのぐらつきを更に小さくして車両の商品性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアヒンジ取付構造を採用した車
両の斜視図
【図2】図1の2−2線断面図(本発明に係るセンタピ
ラー(第1の実施の形態)の断面図)
【図3】本発明に係るドアヒンジ取付構造を採用したセ
ンタピラー(第1の実施の形態)の組立要領を説明する
組立要領図
【図4】本発明に係るセンタピラー(第1の実施の形
態)の作用を説明する作用図
【図5】本発明に係るセンタピラー(第2の実施の形
態)の断面図
【図6】本発明に係るセンタピラー(第3の実施の形
態)の断面図
【図7】図1の7−7線断面図(第4の実施の形態)
【図8】本発明に係るセンタピラー(第5の実施の形
態)の断面図
【図9】従来の閉断面構造物の断面図
【符号の説明】
10…車両、21,22,41,52,61,62…パ
ネル、23,42,53,63,71…補強ブロック、
27…ドアヒンジ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアヒンジを取付ける車体側の構造物
    を、複数のパネルを合せてなる閉断面構造物とし、この
    閉断面構造物内に硬質樹脂製の補強ブロックを介在さ
    せ、この補強ブロックと閉断面構造物とドアヒンジとを
    共締めすることで、閉断面構造物にドアヒンジを取付け
    ることを特徴とする車両のドアヒンジ取付構造。
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