JP2001108021A - 伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents

伝動ベルト及びその製造方法

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JP2001108021A JP28836999A JP28836999A JP2001108021A JP 2001108021 A JP2001108021 A JP 2001108021A JP 28836999 A JP28836999 A JP 28836999A JP 28836999 A JP28836999 A JP 28836999A JP 2001108021 A JP2001108021 A JP 2001108021A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮ゴム層と接着ゴム層とが加硫接着されてい
ると共に、上記接着ゴム層内にポリエステル繊維又はポ
リアミド繊維からなる心線が接着されて埋設されてなる
動的接着性にすぐれる伝動ベルトとその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】本発明によれば、圧縮ゴム層と接着ゴム層
とが加硫接着されていると共に、上記接着ゴム層内にポ
リエステル繊維又はポリアミド繊維からなる心線が接着
されて埋設されている伝動ベルトにおいて、上記接着ゴ
ム層と圧縮ゴム層がエチレン−α−オレフィン−ジエン
ゴム配合物の加硫物からなり、上記心線がクロロスルホ
ン化ポリエチレン又はアルキル化クロロスルホン化ポリ
エチレンを有効成分とするオーバーコート剤にて接着処
理されて、上記接着ゴム層内に接着されて埋設されてな
る伝動ベルトが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動ベルト及びそ
の製造方法に関し、詳しくは、圧縮ゴム層と接着ゴム層
とを有し、これら圧縮ゴム層と接着ゴム層とがエチレン
−α−オレフィン−ジエンゴム配合物の加硫物からなる
と共に、上記接着ゴム層内にポリエステル繊維又はポリ
アミド繊維からなる心線が接着されて埋設されており、
上記心線と接着ゴム層との動的接着性にすぐれ、従っ
て、動的寿命の長い伝動ベルトと、そのような伝動ベル
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、伝動ベルトは、圧縮ゴム層と接
着ゴム層とを有し、この接着ゴム層内に繊維心線が接着
されて埋設されており、ベルト表面層は、必要に応じ
て、その全周又は表裏面に帆布が接着されている。
【0003】このような伝動ベルトにおいて、従来、一
般に、圧縮ゴム層にはクロロプレンゴムや、水素化ニト
リルゴムとクロロスルホン化ポリエチレンゴムとの混合
物が用いられているが、近年、環境保護の観点から、伝
動ベルトの素材ゴムにも、脱塩素化の要請に基づいて、
圧縮ゴム層と共に、接着ゴム層にも、エチレン−α−オ
レフィン−ジエンゴムを用いることが試みられている。
【0004】しかし、エチレン−α−オレフィン−ジエ
ンゴムは、既に知られているように、動的特性に劣る欠
点を有し、特に、耐疲労性、耐摩耗性、引張強度、モジ
ュラス等において十分でなく、更に、ポリエステル繊維
又はポリアミド繊維からなる心線に対して接着性におい
ても十分でなく、従って、従来、動的特性が重要である
伝動ベルトに用いることは困難であるとされている。
【0005】そこで、本発明者らは、圧縮ゴム層と接着
ゴム層とが共にエチレン−α−オレフィン−ジエンゴム
からなり、ポリエステル繊維又はポリアミド繊維からな
る心線(以下、単に、心線という。)が接着ゴム層内に
接着、埋設されてなる動的特性にすぐれる伝動ベルトを
得るために鋭意研究した結果、クロロスルホン化ポリエ
チレン又はアルキル化クロロスルホン化ポリエチレンか
らなるオーバーコート剤にて上記心線を接着処理するこ
とによって、上記心線と接着ゴム層との間にすぐれた動
的接着力を有せしめることができ、かくして、圧縮ゴム
層と接着ゴム層とが共にエチレン−α−オレフィン−ジ
エンゴムからなり、上記心線が接着ゴム層内に接着され
て埋設されてなる動的特性にすぐれる伝動ベルトを得る
ことができることを見出して、本発明に至ったものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、エ
チレン−α−オレフィン−ジエンゴムからなる伝動ベル
トにおける上述したような問題を解決するためになされ
たものであって、圧縮ゴム層と接着ゴム層とが加硫接着
されていると共に、上記接着ゴム層内にポリエステル繊
維又はポリアミド繊維からなる心線が接着されて埋設さ
れてなる動的接着性にすぐれる伝動ベルトとその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧縮ゴ
ム層と接着ゴム層とが加硫接着されていると共に、上記
接着ゴム層内にポリエステル繊維又はポリアミド繊維か
らなる心線が接着されて埋設されている伝動ベルトにお
いて、上記接着ゴム層と圧縮ゴム層がエチレン−α−オ
レフィン−ジエンゴム配合物の加硫物からなり、上記心
線がクロロスルホン化ポリエチレン又はアルキル化クロ
ロスルホン化ポリエチレンとそのための架橋剤とを含む
オーバーコート剤にて接着処理されて、上記接着ゴム層
内に接着されて埋設されてなる伝動ベルトが提供され
る。
【0008】更に、本発明によれば、圧縮ゴム層と接着
ゴム層とが加硫接着されていると共に、上記接着ゴム層
内にポリエステル繊維又はポリアミド繊維からなる心線
が接着されて埋設されている伝動ベルトの製造方法にお
いて、クロロスルホン化ポリエチレン又はアルキル化ク
ロロスルホン化ポリエチレンとそのための架橋剤とを含
むオーバーコート剤に浸漬し、加熱し、乾燥する接着処
理を行なった後、これをエチレン−α−オレフィン−ジ
エンゴム配合物からなる未加硫接着ゴム配合物シート内
に埋設し、これにエチレン−α−オレフィン−ジエンゴ
ム配合物からなる未加硫圧縮ゴム配合物シートを積層
し、これらを加圧加熱し、加硫することからなる接着ゴ
ム層と圧縮ゴム層が共にエチレン−α−オレフィン−ジ
エンゴム配合物の加硫物からなり、上記心線が上記接着
ゴム層内に接着されて埋設されてなる伝動ベルトの製造
方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、伝動ベルトは、
Vリブドベルト及びVベルトを含むものとする。
【0010】図1は、Vリブドベルトの一例の横断面図
を示し、ベルト表面層は、単層又は複数層のゴムコート
帆布1にて形成されており、これに隣接して、例えば、
低伸度の心線2が埋設された接着ゴム層3が積層され、
更に、これに隣接して、リブ4を備えた圧縮ゴム層5が
積層されている。多くの場合、圧縮ゴム層5には、その
耐側圧性を高めるために、ベルトの幅方向に短繊維6が
配向して分散されている。
【0011】図2は、Vベルトの一例の横断面図を示
し、ベルト表面層は、上記と同様に、単層又は複数層の
ゴムコート帆布1にて形成されており、必要に応じて、
上ゴム層7が積層され、これに隣接して、上記と同様の
心線2が埋設された接着ゴム層3が積層され、更に、こ
れに隣接して、圧縮ゴム層5が積層されている。多くの
場合、圧縮ゴム層5には、その耐側圧性を高めるため
に、ベルトの幅方向に短繊維6が配向して分散されてい
る。圧縮ゴム層は、通常、単層又は複数層のゴムコート
帆布1にて被覆されている。
【0012】本発明による伝動ベルトは、上述したよう
に、圧縮ゴム層と接着ゴム層とが加硫接着されていると
共に、上記接着ゴム層に、心線が接着埋設されており、
必要に応じて、その全周又は表裏面に帆布が接着されて
おり、上記圧縮ゴム層と接着ゴム層が共にエチレン−α
−オレフィン−ジエンゴム配合物の加硫物からなる。
【0013】本発明において、エチレン−α−オレフィ
ン−ジエンゴムとしては、エチレンを除くα−オレフィ
ンとエチレンとジエン(非共役ジエン)の共重合体から
なるゴム、それらの一部ハロゲン置換物、又はこれらの
2種以上の混合物が用いられ、上記エチレンを除くα−
オレフィンとしては、好ましくは、プロピレン、ブテ
ン、ヘキセン及びオクテンから選ばれる少なくとも1種
が用いられる。なかでも、好ましいエチレン−α−オレ
フィン−ジエンゴムとしては、エチレン−プロピレン−
ジエンゴム、これらの一部ハロゲン置換物、特に、一部
塩素置換物、又はそれらの2種以上の混合物が好ましく
用いられる。
【0014】特に、本発明においては、エチレン−α−
オレフィン−ジエンゴムとして、例えば、エチレン50
〜80重量%、プロピレン50〜20重量%、非共役ジ
エンがエラストマーのヨウ素価として50以下、好まし
くは、4〜40、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)が20
〜120程度のものが好ましく用いられる。上記ジエン
成分としては、特に、限定されるものではないが、通
常、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエ
チリデンノルボルネン等の非共役ジエンが適宜に用いら
れる。
【0015】また、本発明においては、心線として、前
述したように、ポリエステル繊維又はポリアミド繊維か
らなる心線が用いられるが、前者では、特に、ポリエチ
レンテレフタレート繊維やポリエチレンナフタレート繊
維からなる心線が好ましく用いられ、後者では、特に、
芳香族ポリアミド(アラミド)繊維からなる心線が好ま
しく用いられる。
【0016】本発明による伝動ベルトにおいては、上記
心線がクロロスルホン化ポリエチレン又はアルキル化ク
ロロスルホン化ポリエチレンとそのための架橋剤とを含
むオーバーコート剤にて接着処理されて、上記接着ゴム
層内に接着、埋設されている。
【0017】クロロスルホン化ポリエチレンは、ポリエ
チレンに塩素と二酸化硫黄とを反応させて得られるゴム
であって、加硫点として、クロロスルホニル基を有す
る。通常、塩素含有量が15〜45重量%、好ましく
は、25〜35重量%の範囲にあり、硫黄含有量が0.5
〜2.5重量%の範囲にある。また、アルキル化クロロス
ルホン化ポリエチレンは、上記クロロスルホン化ポリエ
チレンにおいて、極性基である塩素の導入量を低減し、
代わりにアルキル基を導入して、分子の結晶性を乱し
て、低温特性(耐寒性)とゴム弾性のバランスを図った
ものであって、塩素量は、通常、25〜30重量%の範
囲にあり、硫黄量は1重量%以下、好ましくは、0.6〜
0.8重量%の範囲である。
【0018】本発明において用いるオーバーコート剤
は、クロロスルホン化ポリエチレン又はアルキル化クロ
ロスルホン化ポリエチレンを適宜の有機溶剤、例えば、
トルエンに溶解させると共に、そのための架橋剤(即
ち、加硫剤)を分散させることによって調製することが
できる。しかし、本発明によれば、オーバーコート剤
は、必要に応じて、その他の適宜の添加剤、例えば、加
硫促進剤、加硫助剤、老化防止剤、充填剤、補強剤、着
色剤等を含んでいてもよい。
【0019】本発明によれば、オーバーコート剤におけ
るクロロスルホン化ポリエチレン又はアルキル化クロロ
スルホン化ポリエチレンの含有量は、通常、5〜20重
量%の範囲である。架橋剤としては、例えば、酸化鉛や
酸化マグネシウムが好ましく用いられる。これら架橋剤
は、限定されるものではないが、通常、クロロスルホン
化ポリエチレン又はアルキル化クロロスルホン化ポリエ
チレン100重量部に対して、5〜30重量部の範囲で
用いられる。また、充填剤としては、シリカやアルミナ
の適量が好ましく用いられる。
【0020】また、上記種々の添加剤のうち、加硫促進
剤としては、例えば、TRA(大内新興化学(株)製ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド)、DM(大
内新興化学(株)製ジベンゾチアジルスルフィド)、ペ
ンタエリスリトール等が好ましく用いられる。
【0021】更に、本発明においては、オーバーコート
剤は、イソシアネート化合物又はエポキシ化合物を含む
ことが好ましい。
【0022】上記イソシアネート化合物としては、特
に、限定されるものではないが、例えば、トリレンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ
ート等が好ましく用いられる。また、このようなイソシ
アネート化合物にトリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等のように分子内に活性水素を2つ以上有す
る化合物を反応させて得られる多価アルコール付加ポリ
イソシアネートや、上記イソシアネート化合物にフェノ
ール類、第3級アルコール類、第2級アミン類等のブロ
ック化剤を反応させて、イソシアネート化合物のイソシ
アネート基をブロックしたブロック化ポリイソシアネー
トも、イソシアネート化合物として好適に用いることが
できる。
【0023】他方、エポキシ化合物も、分子内に2つ以
上のエポキシ基を有するポリエポキシ化合物であれば、
特に、限定されるものではないが、例えば、エチレング
リコール、グリセリン、ソルビトール、ペンタエリスリ
トール等の多価アルコールや、ポリエチレングリコール
等のポリアルキレングリコールと、エピクロロヒドリン
のようなハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物
や、レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメ
チルエタン、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、レゾ
ルシン−ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類や
フェノール樹脂とエピクロロヒドリンのようなハロゲン
含有エポキシ化合物との反応生成物が好ましく用いられ
る。
【0024】このようなイソシアネート化合物やエポキ
シ化合物は、オーバーコート剤において、通常、1〜1
5重量%の範囲、好ましくは、2〜10重量%の範囲で
含まれる。
【0025】本発明によれば、このように、クロロスル
ホン化ポリエチレン又はアルキル化クロロスルホン化ポ
リエチレンとそのための架橋剤とを含むオーバーコート
剤にて心線を接着処理し、これを接着ゴム層を形成する
エチレン−α−オレフィンジエンゴム配合物からなる未
加硫ゴムシート間に挟み、これを圧縮ゴム層を形成する
エチレン−α−オレフィンジエンゴム配合物からなる未
加硫ゴムシートと積層し、加熱加圧し、一体に加硫し
て、伝動ベルトを得る。
【0026】本発明において、心線をこのようなオーバ
ーコート剤にて接着処理するには、心線がポリエステル
繊維からなる場合には、この心線をオーバーコート剤に
浸漬した後、50〜100℃の範囲の温度に20〜90
秒程度、好ましくは、30〜60秒程度、加熱し、乾燥
して、オーバーコート剤を心線に定着させる。他方、心
線が芳香族ポリアミド繊維からなる場合には、この心線
をオーバーコート剤に浸漬した後、50〜170℃の範
囲の温度に20〜90秒程度、好ましくは、30〜60
秒程度、加熱し、乾燥して、オーバーコート剤を心線に
定着させる。このように、心線をオーバーコート剤にて
接着処理するに際して、必要に応じて、複数回にわたっ
て、接着処理してもよい。
【0027】本発明によれば、このように、クロロスル
ホン化ポリエチレン又はアルキル化クロロスルホン化ポ
リエチレンを有効成分として含むオーバーコート剤にて
心線を処理し、これをエチレン−α−オレフィン−ジエ
ンゴム配合物からなる未加硫のゴムシート間に挟み、加
硫して、接着ゴム層内に接着し、埋設することによっ
て、心線と接着ゴム層との間に高い動的接着力を得るこ
とができ、従って、このように、心線がエチレン−α−
オレフィン−ジエンゴム配合物からなる接着ゴム層内に
一体に接着されている伝動ベルトは、高い動的ベルト寿
命を有する。
【0028】本発明によれば、心線をオーバーコート剤
にて接着処理する前に、イソシアネート化合物又はエポ
キシ化合物にて前処理してもよい。即ち、イソシアネー
ト化合物又はエポキシ化合物を含む溶液に心線を浸漬し
た後、加熱、乾燥することによって、心線に前処理を行
なってもよい。
【0029】このように、心線の前処理に用いる上記イ
ソシアネート化合物又はエポキシ化合物は、前記オーバ
ーコート剤に配合するものと同じでよく、例えば、前述
したもののなかから、適宜に選ばれる。但し、前記例示
したものに限定されるものではない。
【0030】このようなイソシアネート化合物やエポキ
シ化合物の溶液を形成するための溶媒も、特に、限定さ
れるものではなく、用いるイソシアネート化合物やエポ
キシ化合物に応じて、水や適宜の有機溶媒が用いられ
る。通常、イソシアネート化合物は化学的に非常に活性
であるので、非水系溶液とされるが、しかし、例えば、
前述したように、フェノール類等にてイソシアネート基
をブロックしたものは、水溶液としても用いることがで
きる。有機溶媒としては、通常、ベンゼン、キシレン、
トルエン等の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、酢酸エチル、
酢酸アミル等の脂肪族カルボン酸アルキルエステル等が
好適に用いられる。このような溶液におけるイソシアネ
ート化合物やエポキシ化合物の濃度は、通常、5〜50
重量%の範囲である。
【0031】このように、心線をイソシアネート化合物
又はエポキシ化合物にて前処理した後に、心線をオーバ
ーコート剤にて処理することによって、イソシアネート
化合物又はエポキシ化合物が心線とオーバーコート剤と
を強固に接着させ、このオーバーコート剤がイソシアネ
ート化合物又はエポキシ化合物と心線とを強固に接着さ
せるので、心線をオーバーコート剤による処理のみの場
合に比べて、心線と接着ゴム層との間に一層高い接着力
を与えることができる。
【0032】本発明において、エチレン−α−オレフィ
ン−ジエンゴム配合物は、硫黄加硫し得るように、加硫
剤として、硫黄を有し、更に、必要に応じて、加硫促進
剤、加硫助剤、カーボンブラック、シリカ、ガラス繊
維、セラミックス繊維等の増強剤、炭酸カルシウム、タ
ルク等の充填剤、軟化剤、老化防止剤、粘着付与剤等、
エチレン−α−オレフィン−ジエンゴムに通常、配合さ
れる種々の薬剤を含有していてもよい。
【0033】圧縮ゴム層や接着ゴム層を形成するための
エチレン−α−オレフィン−ジエンゴム配合物は、エチ
レン−α−オレフィン−ジエンゴムを、必要に応じて、
上述したような薬剤と共に、ロール、バンバリー等、通
常の混合手段を用いて均一に混合することによって得る
ことができる。
【0034】本発明による伝動ベルトは、従来より知ら
れている通常の方法によって製造することができる。例
えば、Vリブドベルトに例をとれば、表面が平滑な円筒
状の成形ドラムの周面に1枚又は複数枚のゴムコート帆
布と接着ゴム層のための未加硫シートを巻き付けた後、
この上にポリエステル心線を螺旋状にスピニングし、更
に、その上に接着ゴム層のための未加硫シートを巻き付
けた後、圧縮ゴム層のための未加硫シートを巻き付けて
積層体とし、これを加硫缶中にて加熱加圧し、加硫し
て、環状物を得る。次に、この環状物を駆動ロールと従
動ロールとの間に掛け渡して、所定の張力の下で走行さ
せながら、これに研削ホイールにて表面に複数のリブを
形成する。この後、この環状物を更に別の駆動ロールと
従動ロールとの間に掛け渡して走行させながら、所定の
幅に裁断すれば、製品としてのVリブドベルトを得るこ
とができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0036】以下においては、接着ゴム配合物として
は、次の組成を有するものを用いた。
【0037】 エチレン−プロピレン−ジエンゴム1) 100重量部 HAFカーボン(三菱化学(株)製) 50重量部 シリカ((株)トクヤマ製トクシールGu) 20重量部 パラフィンオイル(日本サン化学(株)製サンフレックス2280) 20重量部 加硫剤(細井化学(株)製オイル硫黄) 3重量部 加硫促進剤(大内新興化学(株)製DM2)) 1.4重量部 加硫促進剤(大内新興化学(株)製EZ3)) 0.6重量部 加硫促進剤(大内新興化学(株)製TT4)) 0.6重量部 加硫助剤(花王(株)製ステアリン酸) 1重量部 加硫助剤(堺化学工業(株)製酸化亜鉛) 5重量部 老化防止剤(大内新興化学(株)製2245)) 2重量部 老化防止剤(大内新興化学(株)製MB6)) 1重量部 粘着付与剤(日本ゼオン(株)製石油樹脂クイントンA−100)5重量部 短繊維(綿粉) 2重量部
【0038】また、圧縮ゴム配合物としては、次の組成
を有するものを用いた。
【0039】 エチレン−プロピレン−ジエンゴム1) 100重量部 HAFカーボン(三菱化学(株)製) 70重量部 パラフィンオイル(日本サン化学(株)製サンフレックス2280) 20重量部 加硫剤(細井化学(株)製オイル硫黄) 1.6重量部 加硫促進剤(大内新興化学(株)製EM−27)) 2.8重量部 加硫促進剤(大内新興化学(株)MSA8)) 1.2重量部 加硫助剤(花王(株)製ステアリン酸) 1重量部 加硫助剤(堺化学工業(株)製酸化亜鉛) 5重量部 老化防止剤(大内新興化学(株)製2245)) 2重量部 老化防止剤(大内新興化学(株)製MB6)) 1重量部 短繊維(66ナイロン繊維、6de×1mm) 22重量部
【0040】(注)1)エチレン含量56重量%、プロ
ピレン含量36.1重量%、エチリデンノルボルネン(E
NB)5.5重量%、ジシクロペンタジエン(DCPD)
2.4重量%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)60 2)ジベンゾチアジスルフィド 3)ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 4)テトラメチルチウラムジスルフィド 5)TMDQ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
ノリン) 6)2−メルカプトベンツイミダゾール 7)加硫促進剤の混合物 8)N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミド
【0041】また、オーバーコート剤として、次の成分
からなるものを調製して用いた。
【0042】 クロロスルホン化ポリエチレン 10.8重量部 ポリメリックMDI 2.7重量部 酸化鉛 1.0重量部 シリカ 0.5重量部 トルエン 85.0重量部
【0043】実施例1 (ポリエステル心線と接着ゴム層との接着物の調製と接
着力の測定)下撚り及び上撚りを施したポリエチレンテ
レフタレート繊維からなる心線(東レ(株)製ポリエス
テルケーブルコード)をイソシアネートのトルエン溶液
(イソシアネート固形分20重量%)に浸漬した後、2
45℃で40秒間加熱乾燥して 前処理を施した。次
に、上記ポリエステル心線をオーバーコート剤に浸漬
し、60℃で40秒間加熱乾燥させて、接着処理を施し
た。
【0044】このように処理したポリエステル心線を前
記接着ゴムのためのエチレン−プロピレン−ジエンゴム
配合物未加硫シートの間に挟み、これらを加圧加熱し、
加硫して、得られた接着物におけるポリエステル心線の
接着力を測定すると共に、この接着力を測定した際の接
着物における破壊の態様を観察した。結果を表1に示
す。
【0045】(伝動ベルトの製造とその動的寿命の評
価)前述したように、表面が平滑な円筒状の成形ドラム
の周面にゴムコート帆布と接着ゴム層のための前記ゴム
配合物未加硫シートを巻き付けた後、この上にポリエス
テル心線を螺旋状にスピニングし、更に、その上に前記
接着ゴム層のためのゴム配合物未加硫シートを巻き付け
た後、圧縮ゴム層のための上記ゴム配合物未加硫シート
を巻き付けて積層体とし、これを加硫缶中にて加熱加圧
し、加硫して、環状物を得、次いで、この環状物を駆動
ロールと従動ロールとの間に掛け渡して、所定の張力の
下で走行させながら、これに研削ホイールにて表面に複
数のリブを形成し、この後、この環状物を更に別の駆動
ロールと従動ロールとの間に掛け渡して走行させなが
ら、所定の幅に裁断して、リブ数3、周長さ1000m
mの製品としてのVリブドベルトを得た。
【0046】このようにして得られたVリブドベルトを
図3に示すように駆動プーリ11(直径120mm)と
従動プーリ12(直径120mm)とこれらのプーリの
間に配置したアイドラープーリ13(直径70mm)と
テンションプーリ14(直径55mm)とにわたって掛
けた。但し、アイドラープーリにはベルト背面を係合さ
せた。温度110℃の雰囲気温度の下で、従動プーリの
負荷を16馬力とし、テンションプーリの初張力を85
kgfとし、駆動プーリを回転数4900rpmで駆動
して、ベルトを走行させ、ベルトから心線が露出する
か、又はゴム層に割れを生じるまでの走行時間をベルト
の動的寿命とした。結果を表1に示す。
【0047】比較例1 レゾルシン7.31重量部とホルマリン(37重量%濃
度)10.77重量部とを混合、攪拌し、これに水酸化ナ
トリウム0.33重量部を加えて、攪拌し、この後、水1
60.91重量部を加え、5時間熟成して、固形分濃度6.
40重量%のレゾルシン・ホルマリン樹脂(レゾルシン
−ホルマリン初期縮合物)(これをRFという。)水溶
液を調製した。表2に示すように、このRF水溶液にス
チレン−ブタジエン−ビニルピリジン共重合体(VP)
ラテックスを加え、12時間熟成して、表2に示す組成
のレゾルシン−ホルマリン−ラテックス(RFL)接着
剤組成物1を調製した。
【0048】(ポリエステル心線と接着ゴム層との接着
物の調製と接着力の測定)実施例1と同じポリエステル
心線を実施例1と同様にしてイソシアネート処理した
後、RFL接着剤組成物1に浸漬し、245℃で80秒
間加熱乾燥させて、接着処理を施した。
【0049】(伝動ベルトの製造とその動的寿命の評
価)次に、このように処理したポリエステル心線を前記
接着ゴムのためのエチレン−プロピレン−ジエンゴムの
未加硫シート中に埋め込み、実施例1と同様に加硫し、
このようにして、得られた接着物における心線の接着力
を測定した。更に、実施例1と同様にして、Vリブドベ
ルトを製造し、その動的寿命を調べた。結果を表1に示
す。
【0050】比較例2 比較例1と同じRF水溶液に、表2に示すように、この
RF水溶液にクロロプレン(CR)ラテックスを加え、
12時間熟成して、表2に示す組成のレゾルシン−ホル
マリン−ラテックス(RFL)接着剤組成物2を調製し
た。
【0051】(ポリエステル心線と接着ゴム層との接着
物の調製と接着力の測定)実施例1と同じポリエステル
心線を実施例1と同様にしてイソシアネート処理した
後、RFL接着剤組成物2に浸漬し、245℃で80秒
間加熱乾燥させて、接着処理を施した。
【0052】(伝動ベルトの製造とその動的寿命の評
価)次に、このように処理したポリエステル心線を前記
接着ゴムのためのエチレン−プロピレン−ジエンゴムの
未加硫シート中に埋め込み、実施例1と同様に加硫し、
このようにして、得られた接着物における心線の接着力
を測定した。更に、実施例1と同様にして、Vリブドベ
ルトを製造し、その動的寿命を調べた。結果を表1に示
す。
【0053】実施例2 (芳香族ポリアミド心線と接着ゴム層との接着物の調製
と接着力の測定)下撚り及び上撚りを施した芳香族ポリ
アミド繊維(帝人(株)製テクノーラ)心線をイソシア
ネートのトルエン溶液(イソシアネート固形分20重量
%)に浸漬した後、245℃で40秒間加熱乾燥して
前処理を施した。次に、上記芳香族ポリアミド心線をオ
ーバーコート剤に浸漬し、60℃で40秒間加熱乾燥さ
せて、接着処理を施した。
【0054】このように処理した芳香族ポリアミド心線
を前記接着ゴムのためのエチレン−プロピレン−ジエン
ゴム配合物未加硫シートの間に挟み、これらを加圧加熱
し、加硫して、得られた接着物における芳香族ポリアミ
ド心線の接着力を測定すると共に、この接着力を測定し
た際の接着物における破壊の態様を観察した。結果を表
1に示す。
【0055】(伝動ベルトの製造とその動的寿命の評
価)実施例1において、ポリエチレン心線に代えて、上
記ポリアミド心線を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、リブ数3、周長さ1000mmの製品としてのVリ
ブドベルトを得た。
【0056】このVリブドベルトを実施例1におけると
同様に走行させて、ベルトから心線が露出するか、又は
ゴム層に割れを生じるまでの走行時間をベルトの動的寿
命とした。結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明による伝動ベルト
は、いずれもエチレン−α−オレフィン−ジエンゴム配
合物からなる圧縮ゴム層と接着ゴム層とが加硫接着され
ていると共に、上記接着ゴム層内にポリエステル繊維又
はポリアミド繊維からなる心線が接着、埋設されてお
り、ここに、上記心線は、クロロスルホン化ポリエチレ
ン又はアルキル化クロロスルホン化ポリエチレンを有効
成分とするオーバーコート剤にて接着処理して、上記接
着ゴム層内に接着、埋設されている。このような本発明
による伝動ベルトによれば、心線と接着ゴム層との間に
強固な動的接着が実現されて、動的寿命が著しく改善さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、Vリブドベルトの一例の横断面図を示す。
【図2】は、Vベルトの一例の横断面図を示す。
【図3】は、伝動ベルトの動的試験条件を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ゴムコート帆布、2…心線、3…接着ゴム層、4…
リブ、5…圧縮ゴム層、6…短繊維、7…上ゴム層、8
…ゴム層、11…駆動プーリ、12…従動プーリ、13
…アイドラープーリ、14…テンションプーリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16G 5/20 F16G 5/20 A // B29K 9:00 B29K 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA20H AA37H AH02H AH03H AH04H AH08H AK10B AK10G AK41B AK42 AK46B AK48H AK51B AK51G AK53B AK53G AK75A AK75B AN02A AN02B BA02 BA03 CA02B CA02G CA03B CA04 CA23 CB02B CC00B DG03 DG04B DG12 DH00B EC182 EH461 EH511 EH512 EJ062 EJ172 EJ421 EJ651 EJ861 GB51 JB20A JB20B JK06 JL00 JL11B 4F213 AA03E AA04E AA12 AA24 AA29 AA45 AA46 AB03 AD16 AD18 AG03 AG16 AH12 WA04 WA15 WA53 WA67 WA83 WA87 WB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮ゴム層と接着ゴム層とが加硫接着され
    ていると共に、上記接着ゴム層内にポリエステル繊維又
    はポリアミド繊維からなる心線が接着されて埋設されて
    いる伝動ベルトにおいて、上記接着ゴム層と圧縮ゴム層
    がエチレン−α−オレフィン−ジエンゴム配合物の加硫
    物からなり、上記心線がクロロスルホン化ポリエチレン
    又はアルキル化クロロスルホン化ポリエチレンとそのた
    めの架橋剤とを含むオーバーコート剤にて接着処理され
    て、上記接着ゴム層内に接着されて埋設されていること
    を特徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】心線がイソシアネート化合物又はエポキシ
    化合物にて前処理した後、オーバーコート剤にて接着処
    理されている請求項1に記載の伝動ベルト。
  3. 【請求項3】エチレン−α−オレフィンジエンゴムがプ
    ロピレン、ブテン、ヘキセン及びオクテンから選ばれる
    少なくとも1種のα−オレフィンとエチレンとジエンと
    の共重合体からなるゴムである請求項1に記載の伝動ベ
    ルト。
  4. 【請求項4】圧縮ゴム層と接着ゴム層とが加硫接着され
    ていると共に、上記接着ゴム層内にポリエステル繊維又
    はポリアミド繊維からなる心線が接着されて埋設されて
    いる伝動ベルトの製造方法において、上記心線をクロロ
    スルホン化ポリエチレン又はアルキル化クロロスルホン
    化ポリエチレンとそのための架橋剤とを含むオーバーコ
    ート剤に浸漬し、加熱し、乾燥する接着処理を行なった
    後、これをエチレン−α−オレフィン−ジエンゴム配合
    物からなる未加硫接着ゴム配合物シート内に埋設し、こ
    れにエチレン−α−オレフィン−ジエンゴム配合物から
    なる未加硫圧縮ゴム配合物シートを積層し、これらを加
    圧加熱し、加硫することを特徴とする接着ゴム層と圧縮
    ゴム層が共にエチレン−α−オレフィン−ジエンゴム配
    合物の加硫物からなり、上記心線が上記接着ゴム層内に
    接着されて埋設されてなる伝動ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】心線をイソシアネート化合物又はエポキシ
    化合物にて前処理した後、オーバーコート剤にて接着処
    理する請求項4に記載の伝動ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】エチレン−α−オレフィン−ジエンゴムが
    プロピレン、ブテン、ヘキセン及びオクテンから選ばれ
    る少なくとも1種のα−オレフィンとエチレンとジエン
    との共重合体からなるゴムである請求項4に記載の伝動
    ベルトの製造方法。
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