JP2001106099A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2001106099A
JP2001106099A JP29271299A JP29271299A JP2001106099A JP 2001106099 A JP2001106099 A JP 2001106099A JP 29271299 A JP29271299 A JP 29271299A JP 29271299 A JP29271299 A JP 29271299A JP 2001106099 A JP2001106099 A JP 2001106099A
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秀起 東頭
Takanobu Takamatsu
孝修 高松
Nobuyoshi Sugitani
伸芳 杉谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な構成でトルクセンサの異常を良好に検出
する。トルクセンサの異常発生時における良好な操舵補
助を実現する。 【解決手段】トルクセンサ診断処理では、まず、モータ
電流検出回路70からの出力信号に基づく各相モータ電
流検出値が既定値Ix以上であり、かつ、トルクセンサ
63からの出力信号に基づくトルク検出値が規定値Tx
以上であれば、トルクセンサ63に異常が生じているお
それがあると判断される。そして、トルクセンサ63の
異常が検出された場合には、舵角センサ61からの出力
信号に基づく操舵角検出値に応じて目標電流値が設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータを駆
動源として、車両に搭載されたステアリング機構の操舵
補助を行う電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両のステアリング機構に電
動モータが発生するトルクを伝達することにより、操舵
の補助を行う電動パワーステアリング装置が用いられて
いる。このような電動パワーステアリング装置において
は、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクを検
出するためのトルクセンサが備えられており、このトル
クセンサからの出力信号に基づくトルク検出値などに応
じて定められた目標電流に基づいて、電動モータが制御
されるようになっている。したがって、トルクセンサに
故障などの異常が生じると、目標電流がステアリングホ
イールに加えられた操舵トルクに応じた値に設定され
ず、ステアリングホイールの操作と無関係な操舵補助が
行われるおそれがある。
【0003】そこで、上述のような電動パワーステアリ
ング装置においては、トルクセンサの異常(フェイル)
を検出することができる構成がとられている。すなわ
ち、従来の電動パワーステアリング装置においては、メ
インおよびサブの2個のトルクセンサが設けられてお
り、マイクロコンピュータによってメインのトルクセン
サの出力信号とサブのトルクセンサの出力信号とを比較
し、その比較結果に基づいてメインまたはサブのトルク
センサに異常が生じているか否かを判断している。そし
て、メインおよびサブのトルクセンサのいずれにも異常
が生じていない場合には、上記マイクロコンピュータ
が、メインのトルクセンサの出力信号に基づいて目標電
流を定め、電動モータに流れる電流を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の電動パワーステアリング装置では、メインのトルク
センサの出力信号をマイクロコンピュータに入力するた
めの回路と、サブのトルクセンサの出力信号をマイクロ
コンピュータに入力するための回路とが別々に必要であ
る。したがって、トルクセンサの異常を検出するために
コストが高くついていた。
【0005】また、従来の電動パワーステアリング装置
では、トルクセンサの異常が検出されると、ステアリン
グホイールの操作と無関係な操舵補助が行われることを
防止するために、電動モータへの電流の供給が直ちに停
止されるようになっている。このため、ステアリングホ
イールが急激に重くなり、操舵フィーリングが著しく低
下するというおそれがあった。そこで、この発明の目的
は、上述の技術的課題を解決し、安価な構成でトルクセ
ンサの異常を良好に検出できる電動パワーステアリング
装置を提供することである。
【0006】この発明の他の目的は、トルクセンサの異
常発生時に操作手段の操作に応じた操舵補助を行うこと
ができる電動パワーステアリング装置を提供することで
ある。この発明のさらに他の目的は、トルクセンサの異
常発生時における操舵フィーリングを向上できる電動パ
ワーステアリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、電動モー
タを駆動源とし、車両に搭載されたステアリング機構に
操作手段の操作に応じた操舵補助力を与える電動パワー
ステアリング装置であって、電動モータに流れるモータ
電流を検出し、その検出したモータ電流に対応した信号
を出力する電流検出手段と、操作手段に加えられた操舵
トルクを検出し、その検出した操舵トルクに対応した信
号を出力するトルクセンサと、上記電流検出手段からの
出力信号に基づくモータ電流検出値が予め定める電流値
以上であり、かつ、上記トルクセンサからの出力信号に
基づくトルク検出値が予め定めるトルク値以上である場
合に、上記トルクセンサに異常が生じていると判断する
異常判断手段とを含むことを特徴とする電動パワーステ
アリング装置である。
【0008】トルクセンサが正常である場合、電動モー
タを流れるモータ電流が増加してステアリング機構の操
舵補助が行われると、操作手段に加わる操舵トルクが小
さくなるから、この操舵トルクを検出するトルクセンサ
からの出力信号に基づくトルク検出値は小さくなる。し
たがって、電流検出手段からの出力信号に基づくモータ
電流検出値が増大したにもかかわらず、トルクセンサか
らの出力信号に基づくトルク検出値が大きいままである
場合には、トルクセンサに異常が生じているおそれがあ
ると判断できる。
【0009】そこで、この発明では、モータ電流検出値
およびトルク検出値に基づいて、トルクセンサに異常が
生じているか否かが判断される。したがって、モータ制
御に必要なトルクセンサとは別にトルクセンサを要する
ことなく、モータ制御に必要なトルクセンサの異常を検
出することができるから、トルクセンサの異常検出のた
めに2個のトルクセンサを備えた従来の電動パワーステ
アリング装置と比較してコストを下げることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、上記トルクセンサ
からの出力信号に基づくトルク検出値に応じて電動モー
タの目標電流値を定め、この目標電流値に基づいて電動
モータを制御するモータ制御手段をさらに含むことを特
徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置で
ある。この発明によれば、具体的に、トルク検出値に応
じて電動モータの目標電流値が定められ、この定められ
た目標電流値に基づいて電動モータが制御される。
【0011】請求項3記載の発明は、上記操作手段の操
作量を検出し、その検出した操作量に対応した信号を出
力する操作量検出手段と、上記異常判断手段によって上
記トルクセンサに異常が生じていると判断された場合
に、上記モータ制御手段によるトルク検出値に基づく電
動モータの制御に代えて、上記操作量検出手段からの出
力信号に基づく操作量検出値に応じて電動モータの目標
電流値を定め、この目標電流値に基づいて電動モータを
制御する異常時制御手段とをさらに含むことを特徴とす
る請求項2記載の電動パワーステアリング装置である。
【0012】この発明によれば、トルクセンサに異常が
生じていると判断された場合には、操作量検出手段から
の出力信号に基づく操作量検出値に基づいて目標電流値
が設定され、この目標電流値に基づいてモータ制御が行
われる。これにより、トルクセンサの異常発生時であっ
ても、ステアリングホイールの操作に応じた操舵補助を
行うことができる。請求項4記載の発明は、上記電動パ
ワーステアリング装置は、上記モータ制御手段による制
御から上記異常時制御手段による制御への移行時におい
て、電動モータへの供給電流を上記異常時制御手段によ
って定められた目標電流値まで漸次変化させる移行時制
御手段をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の電
動パワーステアリング装置である。
【0013】この発明によれば、トルクセンサの異常発
生直後は、モータへの供給電流が異常時制御手段によっ
て定められた目標電流値まで漸次変化させられるので、
トルクセンサの異常発生時における操舵補助力の急激な
変化を防止でき、操舵フィーリングの向上を図ることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の
電気的構成をステアリング機構の断面構造とともに示す
ブロック図である。ステアリング機構1は、車幅方向に
沿って配置されたラック11と、このラック11にギア
ボックス17内において噛合するピニオン部を先端に有
するピニオン軸12と、ラック11の両端に回動自在に
結合されたタイロッド13と、このタイロッド13の先
端に回動自在に結合されたナックルアーム14とを備え
ている。ナックルアーム14は、キングピン15まわり
に回動自在に設けられており、このナックルアーム14
に操舵輪16が取り付けられている。
【0015】ピニオン軸12の基端部は、ユニバーサル
ジョイントを介してステアリング軸に結合されており、
このステアリング軸の一端には、操作手段としてのステ
アリングホイールが固定されている。この構成により、
ステアリングホイールを回転させることによって、ラッ
ク11がその長手方向に変位し、ナックルアーム14が
キングピン15まわりに回動して、操舵輪16の方向が
変化する。電動パワーステアリング装置2は、ラック1
1の途中部に関連して設けられた三相ブラシレスモータ
Mを有している。モータMは、車両に固定されたケース
21を備えており、このケース21内には、ラック11
を取り囲むようにロータ22が配置され、さらに、ロー
タ22を取り囲むようにステータ23が配置されてい
る。
【0016】ロータ22の一端部には、ボールナット3
1が連結されている。このボールナット31は、ラック
11の途中部に形成されたねじ軸部32に複数個のボー
ルを介して螺合していて、これによりボールねじ機構3
0が形成されている。また、ボールナット31とモータ
Mのケース21との間には、軸受け33,34が介装さ
れており、ケース21とロータ22の他端部付近との間
には、軸受け35が介装されている。この構成により、
モータMへの通電が行われて、ロータ22にトルクが与
えられると、その与えられたトルクは、ロータ22に連
結されたボールナット31に伝達される。ボールナット
31に伝達されたトルクは、ボールねじ機構30によっ
てラック11の車幅方向への駆動力に変換される。こう
して、モータMから発生する力がステアリング機構1に
与えられる。
【0017】操舵補助力の大きさは、モータMの駆動電
流を制御することによって調整される。モータMの駆動
電流は、コントローラ40によりモータドライバ50を
介して制御されるようになっている。コントローラ40
には、ステアリングホイールの操舵角を検出するための
舵角センサ61、車速を検出するための車速センサ6
2、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ63と、
モータMの回転角を検出するためのモータ回転角センサ
64、およびモータMに流れるモータ電流の大きさを検
出するためのモータ電流検出回路70の出力信号が入力
されている。コントローラ40は、上記各出力信号に基
づいて目標電流値を求め、この目標電流値に基づいてモ
ータドライバ50を制御し、これにより、モータMの各
相に流れる電流を制御する。
【0018】舵角センサ61は、たとえば、ステアリン
グホイールに関連して設けられており、ステアリングホ
イールが一定角度だけ回転される度にパルス信号を出力
するものである。したがって、舵角センサ61から出力
されるパルス信号数を計数することによって、ステアリ
ングホイールの操舵角を求めることができる。車速セン
サ62は、たとえば、車輪に関連して設けられ、車輪の
回転速度に対応した周期でパルス信号を出力する車輪速
センサによって実現される。この場合、パルス信号の周
期または周波数を計測することによって、車両の速さで
ある車速を求めることができる。
【0019】トルクセンサ63は、ピニオン軸12をス
テアリングホイール側の入力軸とラック11側の出力軸
とに分割しておき、入力軸と出力軸との間をトーション
バーで結合するとともに、このトーションバーのねじれ
量を検出する構成によって実現される。つまり、ステア
リングホイールに加えられたトルクとトーションバーの
ねじれ量が一対一に対応するので、このねじれ量をポテ
ンショメータなどの適当な検出機構で検出することによ
って操舵トルクを検出できる。
【0020】モータ回転角センサ64は、ロータリエン
コーダなどで構成され、ロータ22に関連して設けられ
ている。ロータリエンコーダから出力されるパルス信号
に基づいて、ロータ22の回転位置、つまりモータMの
回転角を検出することができる。図2は、コントローラ
40、モータドライバ50およびモータ電流検出回路7
0の構成を示すブロック図である。コントローラ40
は、たとえばCPU、RAMおよびROMを含むマイク
ロコンピュータで構成されており、この図2には、その
機能がブロックで示されている。
【0021】コントローラ40は、トルクセンサ63お
よびモータ電流検出回路70の出力に基づいてトルクセ
ンサ63が正常であるか否かを判断するトルクセンサ診
断部41と、舵角センサ61、車速センサ62およびト
ルクセンサ63の出力に基づいて目標電流値を演算する
目標電流演算部42と、この目標電流演算部42および
モータ回転角センサ64の出力信号に基づいて三相分相
処理を行う三相分相処理部43とを備えている。
【0022】トルクセンサ診断部41の判断結果は、目
標電流演算部42に与えられている。目標電流演算部4
2は、トルクセンサ診断部41によってトルクセンサ6
3が正常であると判断された場合には、車速センサ62
およびトルクセンサ63の出力信号に基づいて目標電流
値を演算する。一方、トルクセンサ63に異常が生じて
いると判断された場合には、舵角センサ61および車速
センサ62の出力信号に基づいて目標電流値を演算す
る。
【0023】目標電流演算部42で求められた目標電流
値は、三相分相処理部43に与えられている。三相分相
処理部43は、目標電流演算部42から与えられる目標
電流値に対して三相分相処理を施し、モータMの回転角
に応じたモータ各相(U相、V相、W相)の目標電流値
を求める。三相分相処理部43で求められたU相目標電
流値、V相目標電流値およびW相目標電流値は、それぞ
れ減算部44U,44V,44Wに与えられている。こ
れらの減算部44U,44V,44Wにはまた、モータ
電流検出回路70が検出したモータMのU相、V相、W
相に流れるモータ電流値が与えられている。減算部44
U,44V,44Wは、モータ各相について各相目標電
流値とモータ電流値との差を演算して、その演算結果
を、それぞれU相PI(Proportional-Integral)制御部
45U、V相PI制御部45VおよびW相PI制御部4
5Wに与える。
【0024】PI制御部45U,45V,45Wは、そ
れぞれ減算部44U,44V,44Wからの出力に基づ
いてPI演算を行う。このPI演算の結果は、U相PW
M(Pulse Width Modulation)制御部46U、V相PWM
制御部46VおよびW相PWM制御部46Wに与えられ
る。PWM制御部46U,46V,46Wは、それぞれ
PI演算結果に対応したPWM制御信号を作成し、その
作成したPWM制御信号をモータドライバ50に向けて
出力する。
【0025】モータドライバ50は、FET(Field-Eff
ect Transistor) 51U,52Uの直列回路と、FET
51V,52Vの直列回路と、FET51W,52Wの
直列回路とを並列に接続して構成されており、各直列回
路には、車両に搭載されたバッテリからの電圧(たとえ
ば12ボルト)が印加されている。そして、FET51
U,52U間の接続点53UがモータMのU相巻線に接
続され、FET51V,52V間の接続点53Vがモー
タMのV相巻線に接続され、FET51W,52W間の
接続点53WがモータMのW相巻線に接続されている。
PWM制御部46U,46V,46WからのPWM制御
信号は、それぞれFET51U,52U、FET51
V,52VおよびFET51W,52Wに入力されてい
る。
【0026】モータ電流検出回路70は、たとえばホー
ル素子を用いた変流器71U,71V,71Wを備えて
いる。変流器71U,71V,71Wは、それぞれ接続
点53U,53V,53WからモータMの各相巻線に向
けて流れるモータ電流を検出できるように配設されてい
る。変流器71U,71V,71Wの出力は、それぞれ
増幅器(Amp)72U,72V,72Wで増幅された
後に、トルクセンサ診断部41および減算部44U,4
4V,44Wに与えられている。
【0027】図3は、コントローラ40の動作を説明す
るためのフローチャートである。コントローラ40は、
イグニッションスイッチがオンにされると、まず、初期
設定などを含む初期化処理を行い、バッテリからの電力
供給をオン/オフするリレーを導通状態にする。続い
て、コントローラ40は、舵角センサ61、車速センサ
62、トルクセンサ63、モータ回転角センサ64およ
びモータ電流検出回路70の各検出信号を取り込み、各
検出信号に基づいて、操舵角検出値、車速検出値、トル
ク検出値、モータ回転角検出値およびモータ電流検出値
を取得する(ステップS1,S2,S3,S4,S
5)。そして、トルクセンサ診断処理を行い、操舵トル
ク検出値およびモータ電流検出値に基づいてトルクセン
サ63が正常であるか否かを判断する(ステップS
6)。
【0028】次に、トルクセンサ診断処理の結果に応じ
て、操舵角検出値および車速検出値、または、トルク検
出値または車速検出値に基づいて目標電流値を演算する
(ステップS7)。目標電流値が定まると、コントロー
ラ40は、その目標電流値に対して三相分相処理を行
い、モータMの回転角に応じたモータ各相の目標電流値
を演算する(ステップS8)。そして、各相目標電流値
とモータ電流検出回路70の出力信号から取得した各相
モータ電流値との偏差に基づいてPI演算を行い(ステ
ップS9)、さらにPI演算の結果に対応したPWM制
御信号を作成し、その作成したPWM制御信号をモータ
ドライバ50に向けて出力する(ステップS10)。
【0029】その後、コントローラ40は、車両のイグ
ニッションスイッチがオフされたか否かを判断し(ステ
ップS11)、イグニッションスイッチがオンのままで
あればステップS1に戻って、上述したステップS1以
降の処理を行い、イグニッションスイッチがオフにされ
ると処理を終了する。図4は、コントローラ40(トル
クセンサ診断部41)によって実行されるトルクセンサ
診断処理の流れを示すフローチャートである。トルクセ
ンサ診断処理では、まず、モータ電流検出回路70から
の出力信号に基づく各相モータ電流検出値が既定値Ix
以上であるか否かが判断される(ステップS61)。そ
して、たとえば、モータMのU相、V相およびW相につ
いてのモータ電流検出値の少なくとも1つが規定値Ix
以上であれば、トルクセンサ63からの出力信号に基づ
くトルク検出値が規定値Tx以上であるか否かが判断さ
れる(ステップS62)。
【0030】トルクセンサ63が正常である場合、モー
タMを流れるモータ電流が増加してモータMから発生す
る操舵補助力が増大し、この増大した操舵補助力により
ステアリング機構1(図1参照)の操舵補助が行われる
と、ピニオン軸12のステアリングホイール側の入力軸
とラック11側の出力軸との間に介在したトーションバ
ーのねじれ量が小さくなるから、このトーションバーの
ねじれ量を検出するトルクセンサ63からの出力信号に
基づくトルク検出値は小さくなる。したがって、モータ
電流検出回路70からの出力信号に基づくモータ電流検
出値が増大したにもかかわらず、トルクセンサ63から
の出力信号に基づくトルク検出値が大きいままである場
合には、トルクセンサ63に異常が生じているおそれが
あると判断できる。
【0031】そこで、モータ電流検出値が既定値Ix以
上であり、かつ、トルク検出値が規定値Tx以上である
場合には(ステップS62でYES)、トルクセンサ6
3に異常が生じているおそれがあると判断されて、たと
えばコントローラ40を構成するマイクロコンピュータ
のRAM内に設けたカウンタのカウント値Cがインクリ
メント(+1)される(ステップS63)。このカウン
タのカウント値Cは、このトルクセンサ診断処理の開始
時に「0」にリセットされており、このときカウント値
Cは「1」となる。
【0032】続いて、上記カウンタのカウント値Cが予
め定める値N(N:自然数)に達したか否かが判断され
る(ステップS64)。そして、カウント値Cが予め定
める値Nに達していない場合には、ステップS61へと
戻り、モータ電流の大きさが既定値Ix以上であるか否
かの判断が再び行われる。モータ電流検出回路70から
の出力信号に基づくモータ電流検出値が既定値Ix以上
であり、かつ、トルクセンサ63からの出力信号に基づ
くトルク検出値が規定値Tx以上であるとの判断がN回
連続して行われ、上記カウンタのカウント値Cが予め定
める値Nに達すると、コントローラ40によってトルク
センサ63に異常が生じていると判断される(ステップ
S65)。そして、このトルクセンサ診断処理が終了す
る。
【0033】一方、モータ電流検出回路70からの出力
信号に基づくモータ電流検出値が既定値Ix未満である
場合(ステップS61でNO)、または、モータ電流検
出値は規定値Ix以上であるが、トルクセンサ63から
の出力信号に基づくトルク検出値が規定値Tx未満であ
る場合(ステップS62でNO)には、コントローラ4
0によってトルクセンサ63は正常(フェイル解除)で
あると判断される(ステップS66)。そして、上記カ
ウンタのカウント値Cが「0」にリセットされて、この
トルクセンサ診断処理が終了する。
【0034】上述のように、この実施形態に係る電動パ
ワーステアリング装置では、モータ電流検出値およびト
ルク検出値に基づいて、トルクセンサ63に異常が生じ
ているか否かが判断されるようになっている。したがっ
て、トルクセンサ63の異常検出のために、トルクセン
サ63とは別のトルクセンサや、このトルクセンサの出
力信号をコントローラ40に与えるための回路を必要と
しないから、2個のトルクセンサを備えた従来の電動パ
ワーステアリング装置と比較してコストを下げることが
できる。
【0035】図5は、コントローラ40(目標電流演算
部42)が目標電流値を設定するために参照するマップ
を示す図であり、(a)はトルク検出値に基づいて目標電
流値を設定する際に参照するトルク−モータ電流マップ
を示し、(b)は操舵角検出値に基づいて目標電流値を設
定する際に参照する操舵角−モータ電流マップを示して
いる。コントローラ40は、トルクセンサ診断処理でト
ルクセンサ63が正常であると判断された場合には、図
5(a)に示すトルク−モータ電流マップを参照して、車
速センサ62およびトルクセンサ63の出力信号に基づ
いて目標電流値を決定する。すなわち、車速域V1,V
2,V3(V1>V2>V3)ごとに異なるトルク−モ
ータ電流マップが用意されており、車速センサ62の出
力信号に基づいて、いずれか1つのマップが選択され
る。そして、いずれのトルク−モータ電流マップが参照
された場合であっても、トルクセンサ63からの出力信
号に基づくトルク検出値が予め定める下限値T1以下で
あれば目標電流値は零に設定され、トルク検出値が予め
定める上限値T2以上であれば目標電流値は一定値に設
定され、トルク検出値が下限値T1より大きく上限値T
2よりも小さい範囲内にあれば、トルク検出値が大きい
ほど目標電流値が大きく設定される。
【0036】コントローラ40は、こうしてトルク−モ
ータ電流マップに従って設定した目標電流値に基づき、
モータドライバ50を制御して、モータMの各相に流れ
る電流を制御する。これにより、ステアリングホイール
に加えられた操舵トルクの大きさに応じた良好な操舵補
助を実現できる。一方、トルクセンサ診断処理でトルク
センサ63に異常が生じていると判断された場合には、
コントローラ40は、図5(b)に示す操舵角−モータ電
流マップを参照し、舵角センサ61および車速センサ6
2の出力に基づいて目標電流値を決定する。すなわち、
車速域V1,V2,V3(V1>V2>V3)ごとに異
なる操舵角−モータ電流マップが用意されており、車速
センサ62の出力信号に基づいて、いずれか1つのマッ
プが選択される。いずれの操舵角−モータ電流マップが
参照された場合であっても、舵角センサ61からの出力
信号に基づく操舵角検出値が大きいほど目標電流値が大
きく設定される。
【0037】そして、コントローラ40は、モータMへ
の供給電流が、所定の移行時間内でトルクセンサ63に
異常が生じていると判断した時点におけるモータ電流検
出値から操舵角−モータ電流マップに従って設定した目
標電流値まで漸次変化するように、モータドライバ50
を制御する。これにより、トルクセンサ63の異常が生
じていると判断した時点におけるモータ電流と操舵角−
モータ電流マップに従って設定した目標電流値とが大き
く異なる場合に、ステアリング機構1に与えられる操舵
補助力が急激に変化することを防止でき、操舵フィーリ
ングを向上することができる。
【0038】なお、モータMへの供給電流を操舵角−モ
ータ電流マップに従って設定した目標電流値まで漸次変
化させる際の変化の割合は、上記移行時間の長さを調整
することにより変更可能であり、上記移行時間は、トル
クセンサ63の異常判断時におけるモータ電流検出値と
操舵角−モータ電流マップに従って設定した目標電流値
との偏差に基づいて調整されてもよい。以上のようにこ
の実施形態によれば、モータ電流検出回路70からの出
力信号に基づくモータ電流検出値とトルクセンサ63か
らの出力信号に基づくトルク検出値とに基づいて、トル
クセンサ63に異常が生じているか否かを判断すること
ができる。これにより、2個のトルクセンサを備えた従
来の電動パワーステアリング装置と比較してコストを下
げることができる。
【0039】また、トルクセンサ63の異常が検出され
た場合には、舵角センサ61からの出力信号に基づく操
舵角検出値に基づいて目標電流値が設定され、この目標
電流値に基づいてモータ制御が行われる。これにより、
トルクセンサ63の異常発生時であっても、ステアリン
グホイールの操作に応じた操舵補助を行うことができ
る。さらに、トルクセンサ63の異常発生直後は、モー
タMへの供給電流が、トルクセンサ63の異常が生じて
いると判断した時点におけるモータ電流検出値から操舵
角−モータ電流マップに従って設定した目標電流値まで
漸次変化するように制御される。これにより、操舵補助
力の急激な変化を防止でき、操舵フィーリングの向上を
図ることができる。
【0040】この発明の一実施形態の説明は以上の通り
であるが、この発明は、他の形態でも実施することがで
きる。たとえば、上述の実施形態では、トルクセンサの
異常時においては、ステアリングホイールの操舵角およ
び車速に基づいて目標電流値が設定されるとしたが、た
とえば、車両のヨーレイトや横方向加速度を検出するた
めのセンサが追加して設けられて、ヨーレイトや横方向
加速度が目標電流値を設定するためのパラメータとして
加えられてもよい。
【0041】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る電動パワーステア
リング装置の電気的構成をステアリング機構の断面構造
とともに示すブロック図である。
【図2】コントローラ、モータドライバおよびモータ電
流検出回路の構成を示すブロック図である。
【図3】コントローラの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図4】トルクセンサ診断処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】コントローラ(目標電流演算部)が目標電流値
を設定する際に参照するマップを示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリング機構 2 電動パワーステアリング装置 40 コントローラ 41 トルクセンサ診断部(異常判断手段) 42 目標電流演算部(モータ制御手段、異常時制御手
段、移行時制御手段) 43 三相分相処理部(モータ制御手段、異常時制御手
段、移行時制御手段) 44U,44V,44W 減算部(モータ制御手段、異
常時制御手段、移行時制御手段) 45U,45V,45W PI制御部(モータ制御手
段、異常時制御手段、移行時制御手段) 46U,46V,46W PWM制御部(モータ制御手
段、異常時制御手段、移行時制御手段) 50 モータドライバ 61 舵角センサ(操作量検出手段) 63 トルクセンサ 70 モータ電流検出回路(電流検出手段) M モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 孝修 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 (72)発明者 杉谷 伸芳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC28 CC33 CC46 CC48 DA03 DA15 DA24 DA29 DA33 DA63 DA64 DC01 DC02 DC08 DC21 DC33 DC34 DD02 DD10 DD17 EA01 EB11 EC23 GG01 3D033 CA03 CA13 CA14 CA16 CA17 CA20 CA21 CA31 CA32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モータを駆動源とし、車両に搭載され
    たステアリング機構に操作手段の操作に応じた操舵補助
    力を与える電動パワーステアリング装置であって、 電動モータに流れるモータ電流を検出し、その検出した
    モータ電流に対応した信号を出力する電流検出手段と、 操作手段に加えられた操舵トルクを検出し、その検出し
    た操舵トルクに対応した信号を出力するトルクセンサ
    と、 上記電流検出手段からの出力信号に基づくモータ電流検
    出値が予め定める電流値以上であり、かつ、上記トルク
    センサからの出力信号に基づくトルク検出値が予め定め
    るトルク値以上である場合に、上記トルクセンサに異常
    が生じていると判断する異常判断手段とを含むことを特
    徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】上記トルクセンサからの出力信号に基づく
    トルク検出値に応じて電動モータの目標電流値を定め、
    この目標電流値に基づいて電動モータを制御するモータ
    制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
    電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】上記操作手段の操作量を検出し、その検出
    した操作量に対応した信号を出力する操作量検出手段
    と、 上記異常判断手段によって上記トルクセンサに異常が生
    じていると判断された場合に、上記モータ制御手段によ
    るトルク検出値に基づく電動モータの制御に代えて、上
    記操作量検出手段からの出力信号に基づく操作量検出値
    に応じて電動モータの目標電流値を定め、この目標電流
    値に基づいて電動モータを制御する異常時制御手段とを
    さらに含むことを特徴とする請求項2記載の電動パワー
    ステアリング装置。
  4. 【請求項4】上記電動パワーステアリング装置は、上記
    モータ制御手段による制御から上記異常時制御手段によ
    る制御への移行時において、電動モータへの供給電流を
    上記異常時制御手段によって定められた目標電流値まで
    漸次変化させる移行時制御手段をさらに含むことを特徴
    とする請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
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