JP2001103884A - 両軸受リールのリール本体 - Google Patents

両軸受リールのリール本体

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JP2001103884A
JP2001103884A JP28442399A JP28442399A JP2001103884A JP 2001103884 A JP2001103884 A JP 2001103884A JP 28442399 A JP28442399 A JP 28442399A JP 28442399 A JP28442399 A JP 28442399A JP 2001103884 A JP2001103884 A JP 2001103884A
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純 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リール本体を握ったときに違和感が生じない
ようにしかつ誤って着脱操作を行うことがないようにす
る。 【解決手段】 ハンドル2が一側面に配置され内部にス
プール12が配置された両軸受リールのリール本体1
は、リールフレーム5と、スプール支持部13と、操作
凸部16と、第1側カバー6と、第2側カバー7とを備
えている。リールフレームは、間隔を隔てて配置されス
プールが通過可能な円形の開口8aが一方に設けられた
1対の側板8,9を有する。スプール支持部は、開口を
露出するように側板8に着脱自在に装着されスプール軸
の一端を回転自在に支持する。操作凸部は、スプール支
持部を着脱操作するためにスプール支持部に設けられて
いる。第1側カバーは、側板の外方をスプール支持部及
び操作凸部を含めて覆う開閉自在なカバーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リール本体、特
に、ハンドルが一側面に配置され内部にスプールが配置
された両軸受リールのリール本体に関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受リールは、釣り竿に装着されるリ
ール本体と、リール本体の内部に配置されたスプール
と、リール本体の一側に装着されたハンドルとを備えて
いる。リール本体は、左右1対の側板と両側板を連結す
る連結部材とを有するリールフレームと、両側板の外方
を覆う1対の側カバーとをしている この種の両軸受リールにおいて、リール本体のハンドル
装着側と逆側の一方の側板に、スプールが通過可能な円
形の開口を形成し、スプールをハンドル装着側と逆側の
側面から着脱できるようになっているものが従来知られ
ている。従来の両軸受リールの一方の側カバーは、スプ
ールを着脱するために一方の側板に着脱自在に装着され
ている。円形の開口には、スプール軸を回転自在に支持
するためのスプール支持部が着脱自在に装着されてい
る。スプール支持部は、側カバーと一体で着脱できるよ
うに一方の側カバーに連結されており、スプール支持部
又は側カバーを側板に対して着脱すると、側カバー及び
スプール支持部が側板から一体で着脱するように構成さ
れている。このスプール支持部を着脱操作するための着
脱操作部は、一方又は他方の側カバーから露出して外部
から操作可能に設けられている。
【0003】このように、スプール支持部及び側カバー
が一体で外れると、開口を通過させてスプールを取り付
け及び取り外しできる。また、スプール制動用の遠心制
動機構等の制動機構が内部に装着されている場合には、
制動機構の制動力の調整を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
着脱操作部が一方の側カバーに外部に露出して設けられ
ているので、パーミング操作によりリール本体と釣り竿
とを一緒に握ると、手のひらに着脱操作部が接触するこ
とがある。手のひらに着脱操作部が接触すると、手のひ
らに違和感を感じることがある。また、着脱操作部の構
造によっては誤って着脱操作が行われてしまうことがあ
る。
【0005】さらに、一方の側カバーに着脱操作部を設
けると、特に、側面視円形の金属製の丸形リールの場合
には、デザイン的にもすっきりした印象が得られずに高
級感がある外観が得られにくい。本発明の課題は、リー
ル本体を握ったときに違和感が生じないようにしかつ誤
って着脱操作を行うことがないようにすることにある。
【0006】本発明のさらに別の課題は、高級感のある
外観が得られるものにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルのリール本体は、ハンドルが一側面に配置され内部に
スプールが配置された両軸受リールのリール本体であっ
て、フレームと、スプール支持部と、着脱操作部と、第
1側カバーと、第2側カバーとを備えている。フレーム
は、間隔を隔てて配置されスプールが通過可能な円形の
第1開口が一方に設けられた1対の側板を有する。スプ
ール支持部は、第1開口を露出するように一方の側板に
着脱自在に装着されスプールの回転軸の一端を回転自在
に支持する。着脱操作部は、スプール支持部を着脱操作
するために一方の側板又はスプール支持部に設けられた
ものである。第1側カバーは、第1開口が形成された一
方の側板の外方をスプール支持部及び着脱操作部を含め
て覆う開閉自在なカバーである。第2側カバーは、他方
の側板の外方を覆いかつハンドルの回転軸が支持される
カバーである。
【0008】この両軸受リールのリール本体では、スプ
ールを着脱する際には、第1側カバーを一方の側板から
外し、内部に配置された着脱操作部を操作してスプール
支持部を一方の側板から外す。すると第1開口が外部に
露出してスプールを取り外すことができる。また、たと
えば、スプールを制動する遠心制動機構がスプール側部
に設けられている場合には、スプール支持部を外すこと
で遠心制動機構の制動力を調整できる。ここでは、着脱
操作部がスプール支持部とともに第1側カバーによって
覆われているので、パーミング等のリール本体を握る動
作を行っても、着脱操作部を誤って操作したり、着脱操
作部が接触して違和感が生じたりしない。さらに、着脱
操作部が第1側カバーに隠れて外部に露出しないので、
第1側カバーの意匠の自由度が高くなり、高級感がある
外観を得やすくなる。
【0009】発明2に係る両軸受リールのリール本体
は、発明1に記載のリール本体において、両側カバー及
び側板は回転軸方向から見た外形が円形又は略円形であ
る。この場合には、丸形の両軸受リールのリール本体か
ら着脱操作部を隠すことができるので、高級感がある外
観を得やすくなる。発明3に係る両軸受リールのリール
本体は、発明2に記載のリール本体において、両側カバ
ー及びフレームは金属製である。この場合には、外観が
金属の質感で表現されるので、高級感をさらに演出でき
る。
【0010】発明4に係る両軸受リールのリール本体
は、発明1から3のいずれかに記載のリール本体におい
て、第1開口には、雌係止部が設けられており、スプー
ル支持部は、回動により雌係止部に係合・離脱する雄係
止部を有する。この場合には、スプール支持部を一方向
に回動させると、両係止部が係合してスプール支持部が
開口部分で一方の側板に装着される。また、逆方向に回
動させると離脱してスプール支持部が側板から外れる。
ここでは、回動操作によりスプール支持部を側板に対し
て簡単に着脱できる。
【0011】発明5に係る両軸受リールのリール本体
は、発明4に記載のリール本体において、雌係止部は雌
ねじであり、雄係止部は雄ねじである。この場合には、
スプール支持部の着脱構造を雌雄ねじにより簡単な加工
で実現できる。発明6に係る両軸受リールのリール本体
は、発明4又は5に記載のリール本体において、着脱操
作部は、スプール支持部の外側面に設けられた回動操作
用の操作凸部を有する。この場合には、突出した操作凸
部をつまんで簡単にスプール支持部を回動させることが
できる。
【0012】発明7に係る両軸受リールのリール本体
は、発明6に記載のリール本体において、スプール支持
部は、操作凸部と雄係止部との間にスプールの側部を臨
み得る第2開口を有する。この場合には、第2開口から
スプール側部を臨めるので、たとえば、遠心制動機構を
スプール側部に設けた場合には、遠心制動機構を制動力
の調整をスプール支持部を外すことなく簡単に行える。
しかもスプール支持部が側板に装着されたままであるの
で、制動力を調整する際等にスプールの脱落を防止する
ことができる。
【0013】発明7に係る両軸受リールのリール本体
は、発明6又は7に記載のリール本体において、第1側
カバーの一方の側板に対向する内側面には、スプール支
持部がねじ込み不良の時に操作凸部に当接する突出部が
設けられている。この場合には、ねじ込み不良で操作凸
部が正常ではない回動位置にあると、側カバーに設けら
れた突出部が操作凸部に当接して側カバーを側板に正常
に装着できなくなる。このため、スプール支持部を確実
に側板に装着できる。
【0014】発明9に係る両軸受リールのリール本体
は、発明1から8のいずれかに記載のリール本体におい
て、第1側カバーは、スプールの回転軸と平行な第1軸
に軸回りに揺動自在かつ軸方向に移動自在に一方の側板
に装着されている。この場合には、第1側カバーがスプ
ールの回転軸と平行な軸回り揺動するので、着脱時に回
転軸方向のスペースがあまり必要ではなく、第1側カバ
ーをコンパクトに着脱できる。
【0015】発明10に係る両軸受リールのリール本体
は、発明9に記載のリール本体において、第1側カバー
を側板から離反する方向に付勢する第1付勢部材をさら
に備える。この場合には、側板と第1側カバーとの係合
が外れると、第1側カバーが側板から離反するので、自
重により第1側カバーが自動的に揺動してスプール支持
部が露出する。
【0016】発明11に係る両軸受リールのリール本体
は、発明9又は10に記載のリール本体において、スプ
ール支持部は、第1側カバーの内側で第1軸に軸回りに
揺動自在かつ軸方向移動自在に一方の側板に装着されて
いる。この場合には、スプール支持部も第1側カバーと
同様に揺動するので、スプール支持部も着脱時に回転軸
方向のスペースがあまり必要ではなく、第1側カバーを
コンパクトに着脱できる。また、揺動軸を第1側カバー
と共用しているので、揺動構造も簡素になる。
【0017】発明12に係る両軸受リールのリール本体
は、発明11に記載のリール本体において、スプール支
持部を側板から離反する方向に付勢する第2付勢部材を
さらに備える。この場合には、側板とスプール支持部と
の係合が外れると、スプール支持部が側板から離反する
ので、自重によりスプール支持部が自動的に揺動して第
1開口からスプール側部が露出する。
【0018】発明13に係る両軸受リールのリール本体
は、発明9から11のいずれかに記載のリール本体にお
いて、第1側カバーは、第1軸に沿って配置されかつ側
板に回動自在かつ軸方向移動自在に配置された揺動軸の
先端に固定されている。この場合には、第1側カバーが
揺動軸の先端に固定されているので、揺動軸を所定の軸
方向位置で位置決め固定することにより第1側カバーを
側板に簡単に固定できる。
【0019】発明14に係る両軸受リールのリール本体
は、発明13に記載のリール本体において、第2側カバ
ーに回転自在かつ着脱不能に装着され、揺動軸の他端に
螺合するねじ部材をさらに備える。この場合には、第2
側カバーに設けられたねじ部材を揺動軸に螺合させるこ
とにより、第1側カバーをハンドル側に引っ張って側板
に固定できる。
【0020】発明15に係る両軸受リールのリール本体
は、発明13に記載のリール本体において、第2側カバ
ーに揺動軸の径方向に移動自在に装着され揺動軸の他端
を係止する係止部材をさらに備える。この場合には、係
止部材を径方向に移動させるだけで揺動軸を係止できる
ので、第1側カバーの着脱操作が容易になる。発明16
に記載の両軸受リールのリール本体は、発明1から8の
いずれかに記載のリール本体において、第1側カバー
は、スプールの回転軸と交差する第2軸に平行な軸回り
に揺動自在に装着されている。この場合には、第1側カ
バーが回転軸と交差する第2軸に平行な軸回りに揺動す
るので、回転軸方向のスペースは大きくなるが、第2軸
方向のスペースは大きくならない。
【0021】発明17に記載の両軸受リールのリール本
体は、発明9から16のいずれかに記載のリール本体に
おいて、揺動して開いた第1側カバーを開状態で保持す
る保持手段をさらに備える。この場合には、開状態で第
1側カバーが保持されるので、スプールの交換や遠心制
動機構の調整が容易である。
【0022】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1〜図3におい
て、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、ベ
イトキャスト用の丸形の両軸受リールである。このリー
ルは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置され
たスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本
体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを
備えている。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、ア
ーム部2aの両端に回転自在に装着された把手2bとを
有するダブルハンドル形のものである。
【0023】リール本体1は、例えばアルミニウム合金
やマグネシウム合金などの金属製の部材であり、フレー
ム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー
6及び第2側カバー7とを有している。リール本体1の
内部には糸巻用のスプール12がスプール軸20(図
2)を介して回転自在かつ着脱自在に装着されている。
第1側カバー6及び第2側カバー7は、スプール軸方向
から見て円形又は略円形である。
【0024】フレーム5内には、図2に示すように、ス
プール12と、サミングを行う場合の親指の当てとなる
クラッチレバー17と、スプール12内に均一に釣り糸
を巻くためのレベルワインド機構18とが配置されてい
る。またフレーム5と第2側カバー7との間には、ハン
ドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド
機構18に伝えるためのギア機構19と、クラッチ機構
21と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機
構21の係脱を制御するための係脱制御機構22と、ス
プール12を制動するドラグ機構23と、スプール12
の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコン
トロール機構24とが配置されている。また、フレーム
5と第1側カバー6との間には、キャスティング時のバ
ックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構25が配
置されている。
【0025】フレーム5は、図2及び図3に示すように
所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1
対の側板8,9と、これらの側板8,9を一体で連結す
る上下の連結部10,11とを有している。1対の側板
8,9もスプール軸方向から見て円形又は略円形であ
り、内部に空間を有する扁平有底筒状の部材である。左
側(ハンドル2装着側と逆側)の側板8の中心部よりや
や上方には、スプール12を着脱するための円形の開口
8aが形成されている。この開口8aの内周面には、雌
ねじ部8bが形成されている。右側の側板9には、ハン
ドル軸30を支持するための筒状のボス部7aとスプー
ル軸20を支持するための筒状のボス部7bとが間隔を
隔てかつ外方に突出してカシメ固定されている。上側の
連結部10は、側板8,9の外形と同一面に配置されて
おり、下側の連結部11は、前後に1対設けられてお
り、外形より内側に配置されている。下側の連結部11
には、リールを釣り竿に装着するための前後に長い、た
とえばステンレス等の金属製の装着脚部4がリベット止
めされている。
【0026】側板8の開口8aには、スプール軸20の
一端を回転自在に支持するためのスプール支持部13が
着脱自在に装着されている。スプール支持部13は、図
1〜図3及び図5に示すように、開口8aに着脱自在に
装着されるリング部14と、リング部14の内周側にリ
ング部14と同芯に配置された有底筒状の軸受部15
と、リング部14と軸受部15とを連結するとともにス
プール支持部13を回動操作するための操作凸部16と
を有している。これらの各部は一体成形された合成樹脂
又は金属製の部材である。
【0027】リング部14の外周面には開口8aに形成
された雌ねじ部8bに螺合する雄ねじ部14aが形成さ
れている。リング部14の内周面には、遠心ブレーキ機
構25のブレーキライナー68が固定されている。軸受
部15の内周面には、スプール軸20の一端を回転自在
に支持するための軸受26bが装着されている。また底
部には、キャスティングコントロール機構24の摩擦プ
レート51が装着されている。
【0028】操作凸部16は、リング部14と軸受部1
5とを連結するように直径に沿って配置されており、軸
方向外方に向かって凸に湾曲して形成されている。この
結果、操作凸部16の両側に開口16a,16aが形成
される。この開口16aからスプール12の側部が臨め
るとともに、そこに指先を入れることができる。第1側
カバー6は、図3〜図5に示すように、スプール12の
着脱を可能にするために側板8に揺動自在に装着されフ
レーム5に対して開閉可能である。第1側カバー6は、
図2及び図3に示す閉姿勢から図1及び図5に示す開姿
勢に揺動自在である。第1側カバー6は、側板8の外方
を覆う円板状のカバー本体33と、カバー本体33を揺
動自在に支持するための揺動軸34と、カバー本体33
を側板8から離反する方向に付勢するコイルばね35と
を有している。カバー本体33は側板8を覆うように外
方に僅かに凸に湾曲した金属製の部材であり、意匠性の
向上を図るために外周部に多数の丸孔が周方向に間隔を
隔てて設けられている。カバー本体33の外周側の内面
には、揺動軸34を固定するためのねじ穴33aが形成
されている。
【0029】揺動軸34の先端には、ねじ穴33aにね
じ込まれるねじ部34aが形成されており、ねじ部34
aに隣接して大径の工具係止部34bが形成されてい
る。ねじ部34aはカバー本体33にねじ込まれ、これ
により揺動軸34がカバー本体33に固定されている。
揺動軸34の外周側には、側板8を貫通してパイプ部材
36が同芯に配置されている。揺動軸34の先端はパイ
プ部材36に回転自在に支持され、基端側は側板9に回
転自在に支持され、さらに、第2側カバー7から外方に
突出している。パイプ部材36は、揺動軸34を回転自
在支持するとともに軸方向移動不能に支持する。パイプ
部材36の先端には大径部36aが形成されており、大
径部36a内に揺動速度を規制するためのOリング37
が装着されている。
【0030】大径部36aと側板8との間にはコイルば
ね35が圧縮状態で装着されている。パイプ部材36の
大径部36aを除く部分の外周面には、平行な面取り部
36bが形成されており、側板8には面取り部36bを
軸方向移動自在かつ回転不能に支持するための小判孔3
8aを有する支持部材38がねじ止めされている。パイ
プ部材36の基端には揺動軸34の軸方向の移動を規制
する規制円板39が止め輪39aにより固定されてい
る。この規制円板39と大径部36aとでパイプ部材3
6を挟持することで、揺動軸34は、パイプ部材36に
対して軸方向に移動不能に支持される。またこの規制円
板39が側板8に当接することにより、第1側カバー6
が開くときの軸方向位置が決定される。これにより、第
1側カバー6は、側板8に揺動自在かつ軸方向に所定距
離移動可能に装着され側板8に対して脱落することなく
開閉自在となっている。
【0031】揺動軸34の基端部には、ねじ部34cが
形成されており、ねじ部34cは着脱ナット40にねじ
込まれている。着脱ナット40は、第2側カバー7に回
転自在かつ軸方向移動不能に装着されている。この着脱
ナット40を反時計回りに回転させて着脱ナット40か
らねじ部34cを離反させると、揺動軸34は、コイル
ばね35に付勢されて図4左方に移動する。するとカバ
ー本体33も左方に移動して第1側カバー6が開く。第
1側カバー6が開くと自重により揺動する。このときの
揺動速度はOリング37によりゆったりとした速度に規
制される。
【0032】スプール12は、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12
は、糸巻き胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央
部に一体で形成された筒状のボス部12cを有してお
り、ボス部12cを貫通するスプール軸20にたとえば
セレーション結合により回転不能に固定されている。こ
の固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合
やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることがで
きる。
【0033】スプール軸20は、側板9を貫通して第2
側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は、第
2側カバー7に装着されたボス部7bに軸受26aによ
り回転自在に支持されている。またスプール軸20の他
端は前述したように軸受26bにより回転自在に支持さ
れている。スプール軸20の大径部分20aの右端は、
側板9の貫通部部分に配置されており、そこにはクラッ
チ機構21を構成する係合ピン20bが固定されてい
る。係合ピン20bは、直径に沿って大径部分20aを
貫通しており、その両端が径方向に突出している。
【0034】ギア機構19は、ハンドル軸30と、ハン
ドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア
31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを有してい
る。ピニオンギア32は、図3に示すように、側板9の
外方から内方に延び、中心にスプール軸20が貫通する
筒状部材であり、スプール軸20に軸方向に移動自在に
装着されている。また、ピニオンギア32の図3左端部
は、軸受27により側板9に回転自在かつ軸方向移動自
在に支持されている。ピニオンギア32の他端側には係
合ピン20bに噛み合う噛み合い溝32aが形成されて
いる。この噛み合い溝32aと係合ピン20bとにより
クラッチ機構21が構成される。
【0035】クラッチレバー17は、図2に示すよう
に、1対の側板8,9間の後部でスプール12後方に配
置されている。クラッチレバー17は上下方向にスライ
ドする。キャスティングコントロール機構24は、スプ
ール軸20の両端を挟むように配置された複数の摩擦プ
レート51と、摩擦プレート51によるスプール軸20
の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有して
いる。左側の摩擦プレート51は、スプール支持部13
内に装着されている。
【0036】遠心ブレーキ機構25は、図3及び図5に
示すように、スプール12と一体回転するようにスプー
ル軸20に固定された回転部材66と、回転部材66に
周方向に間隔を隔てて配置され径方向に移動自在に装着
された筒状の摺動子67と、リング部14の内周面に固
定され摺動子67に接触可能なブレーキライナー68と
を有している。回転部材66は、軸受部15の外周側に
配置される円板部66aを有しており、円板部66aに
は、周方向に間隔を隔てて、たとえば6つの凹部66b
が形成されている。各凹部66bには、対向する2対の
係止突起70a,70bが径方向に間隔を隔てて形成さ
れている。係止突起70aは、外周部に互いに突出して
形成され、摺動子67を抜け止めするための突起であ
る。係止突起70bは、係止突起70aより内周側に形
成され、摺動子67がブレーキライナー68に接触しな
いようにするための突起である。また、凹部66bの底
面には、径方向に延びるガイド軸69が放射状に配置さ
れている。このガイド軸69に摺動子67が移動自在に
案内される。
【0037】摺動子67は、筒状の部材であり、その内
周側の端部に他の部分より大径で係止突起70a,70
bに係止される鍔部67aを有している。摺動子67は
スプール12が回転すると遠心力によりブレーキライナ
ー68に接触してスプール12を制動する。このとき、
鍔部67aが係止突起70bを乗り越えてそれより内周
側に配置されると、遠心力が作用しても鍔部67aが係
止突起70bに接触してブレーキライナー68に接触で
きない。この摺動子67の径方向位置を切り換えること
により、遠心ブレーキ機構25の制動力を調整できる。
【0038】次にスプール12の着脱操作について説明
する。バックラッシュ等により釣り糸がスプール12に
絡まる等してスプール12をリール本体1から取り外す
際には第1側カバー6を開けて側板8の開口8aを開放
する。第1側カバー6を開けるには、まず着脱ナット4
0を反時計回りに回して着脱ナット40から揺動軸34
を外す。揺動軸34が着脱ナット40から外れると、コ
イルばね35の付勢力により揺動軸34が図4左方に移
動し、第1側カバー6も左方に移動する。すると、第1
側カバー6は自重により揺動軸34回りに揺動し、第1
側カバー6が開姿勢に開く。第1側カバーが開いた状態
を図1及び図5に示す。第1側カバー6が開くと、スプ
ール支持部13が露出する。この状態で開口16aから
指を入れて遠心ブレーキ機構25の摺動子67のスプー
ル径方向の位置の切り換えると、制動力の調整が可能で
ある。すなわち、係止突起70bより内周側に配置する
と、その摺動子67がブレーキライナー68に接触でき
なくなり、制動力がその分弱くなる。
【0039】第1側カバー6を開けると、スプール支持
部13を操作凸部16を指でつまんで反時計回りに回
す。するとスプール支持部13が側板8から外れて開口
8aが外部に露出する。この状態でスプール軸20をつ
まんで引き出せばスプール12を取り外せる。スプール
12を取り出して再度スプール12を装着すると第1側
カバー6を閉める。このときには、カバー本体33を閉
姿勢側に手で揺動させ、さらに側板8側に押圧する。こ
の状態で、着脱ナット40を時計回りに回すと、着脱ナ
ット40に揺動軸34の先端がねじ込まれ、第1側カバ
ー6が側板8に装着され閉姿勢になる。
【0040】〔実施形態2〕前記実施形態1では、第1
側カバー6をスプール軸と平行な揺動軸34回りに揺動
させたが、スプール軸20と交差する軸に平行な軸回り
に揺動させてもよい。図6において、実施形態2では、
第1側カバー6は、側板8の外周部に揺動軸75により
揺動自在に装着されている。揺動軸75は、側板8の外
周部にスプール軸20と直交する軸に平行に配置されて
いる。
【0041】第1側カバー6は、図6に実線で示す閉姿
勢と2点鎖線で示す閉姿勢との間で揺動自在である。ま
た、第1側カバー6は、揺動軸75の外周側に配置され
た捩じりコイルばね77により開姿勢側に付勢されてい
る。第1側カバー6の揺動部分と対向する外周側の内側
面には、ねじ穴76が形成されている。ねじ穴76に
は、着脱軸80の先端がねじ込まれている。
【0042】第1側カバー6の内側面には、内方に突出
する突起部78が設けられている。この突起部78は、
カバー本体33と一体又は別体で設けられている。突起
部78は、スプール支持部13が側板8にねじ込まれ、
操作凸部16が所定の回動位置に配置されたときに操作
凸部16に接触せず、ねじ込み不良で所定の回動位置か
らずれて操作凸部16が配置されたときに当接するよう
に、所定位置よりねじ込み方向上流側に設けられてい
る。このような突起部78を設けると、スプール支持部
13がきちんと側板8にねじ込まれていない場合に、第
1側カバー6を閉姿勢にすることができなくなる。この
ため、製造時や装着時に、不注意によるスプール支持部
13の装着ミスを未然に防止できる。また、ねじが緩ん
でも操作凸部16が突起部78に当接した時点でそれ以
上スプール支持部13が回らなくなり、緩み止めにもな
る。しかも、所定位置よりねじ込み方向上流側に配置し
たので、ねじの摩耗により所定位置がねじ込み方向下流
側(通常は所定位置の時計回りの方向)にずれても操作
凸部16が突起部78に当接しない。
【0043】着脱軸80は、両側板8,9に回転自在か
つ所定距離軸方向移動自在に装着されており、基端が第
2側カバー7から突出している。着脱軸の先端にはねじ
穴76に螺合する雄ねじ部80aが形成されており、基
端には回動操作を行うための操作つまみ80bが取り付
けられている。この操作つまみ80bを回すことで、第
1側カバー6を閉姿勢から開姿勢に開けることができ
る。
【0044】ここでは、閉姿勢の状態で操作つまみ80
bを反時計回りに回すと着脱軸80から第1側カバー6
が外れ、捩じりコイルばね77の付勢力により第1側カ
バー6が開姿勢側に揺動する。また、開状態から閉じる
ときには、第1側カバー6を手で閉姿勢側に揺動させ
て、操作つまみ80bを時計回りに回すと、着脱軸80
が第2側カバーのねじ穴76に螺合して閉姿勢に保持さ
れる。
【0045】〔実施形態3〕実施形態1では、揺動軸3
4の基端をねじにより保持したが、図7に示すように、
揺動軸34の基端をスライドする係止部材85により保
持してもよい。また、開姿勢のとき、その揺動位置を強
制的に保持するようにしてもよい。図7において、揺動
軸34の基端には、係止円板45が揺動軸34に対して
偏芯した状態で固定されている。係止円板45の外周面
には、開姿勢で第1側カバー6を保持するためのOリン
グ45aが装着されている。また、第2側カバー7の内
周面には、Oリング45aが接触する当接部7dが形成
されている。係止円板45は、第1側カバー6が閉姿勢
にあるとき、最も当接部7d〜離反した状態で揺動軸3
4に装着されている。第1側カバー6が閉姿勢から開姿
勢に揺動すると、揺動軸34とともに係止円板45も軸
方向左方に移動してさらに図7に2点鎖線で示すように
回動し、Oリング45aが当接部7dに接触して開姿勢
に保持される。これにより、開姿勢のときの揺動位置が
強制的に保持され、第1側カバー6がふらつきにくくな
る。なお、係止円板45を揺動軸34に同芯に配置し、
外周部の一部を切り欠いてD字状に形成し、その外周の
切欠き部分を閉状態の時に当接部7dに対向させてもよ
い。
【0046】係止部材85は、第2側カバー7の側面に
スライド自在に装着されたスライド部85aと、スライ
ド部85aに固定された係止片85bとを有している。
スライド部85aは、たとえば径方向に形成された長孔
7cに案内されて径方向移動自在である。また、図示し
ない保持機構によりスライド部85aは、図7に実線で
示す係止解除位置と2点鎖線で示す係止位置との間で保
持される。係止片85bは、弾性を有する金属製の板状
部材であり、基端は揺動軸34に沿って配置され、先端
は揺動軸に向かって折れ曲がりさらに係止円板45に向
けて山形に凸に折れ曲がっている。この山形に折れ曲が
ったの先端は、揺動軸34を跨ぎ得るように2つに分か
れており、山形の凸部分85cが係止円板45の図7左
側面に当接する。このとき、係止片85bは弾性により
たわんで係止円板45を介して揺動軸34を図7右方に
付勢し、揺動軸34を閉姿勢に保持する。
【0047】なお、係止の形態は、係止片に限定され
ず、揺動軸34を閉姿勢で保持できる形態であればどの
ような形態でもよい。 〔実施形態4〕図8及び図9に示すように、第1側カバ
ー6に加えてスプール支持部13も側板8に揺動自在に
装着してもよい。なお、実施形態4では、両者を同じ揺
動軸34回りに揺動させているが、別の揺動軸で揺動さ
せてもよい。また、第1側カバー6を、実施形態2に示
すようにスプール軸20と直交する軸に平行な軸回りに
揺動させてもよい。
【0048】図8及び図9において、スプール支持部1
3は、揺動フレーム90に回動自在かつ軸方向移動不能
に装着されている。揺動フレーム90は、大小2つの円
をつなげた略雨滴状の板状部材であり、大円部分にスプ
ール支持部13を装着するための円形の開口90aが形
成されている。スプール支持部13のリング部14の外
周面には、段差部14bが形成されており、段差部14
bに隣接して止め輪92が装着されている。この段差部
14bに開口90aがはめ込まれてスプール支持部13
が揺動フレーム90に回転自在に装着される。段差部1
4bに隣接して止め輪92が装着されている。この止め
輪92により開口90でのスプール支持部13の軸方向
の移動が規制される。小円部分には、揺動軸34が貫通
したボス部90bが形成されている。この貫通部分にボ
ス部90bが回転自在に装着され、揺動フレーム90が
揺動軸34に揺動自在に支持されている。
【0049】揺動軸34の先端には、実施形態1と同様
に、ねじ穴33aにねじ込まれるねじ部34aが形成さ
れており、ねじ部34aに隣接して大径の工具係止部3
4bが形成されている。ねじ部34aは、カバー本体3
3にねじ込まれている。ボス部90bと工具係止部34
bとの間には、揺動軸34の外周側にコイルばね35が
圧縮状態で装着されている。このコイルばね35は、実
施形態1と同様に第1側カバー6を外方に付勢するため
の部材である。
【0050】ボス部90bに隣接して揺動軸34の外周
側には、側板8を貫通してパイプ部材36が同芯に配置
されている。揺動軸34の先端はパイプ部材36に回転
自在に支持され、基端側は側板9に回転自在に支持さ
れ、さらに、第2側カバー7から外方に突出している。
パイプ部材36は、揺動軸34を回転自在支持するとと
もに軸方向移動不能に支持する。パイプ部材36の先端
には大径部36aが形成されており、大径部36a内に
揺動速度を規制するためのOリング37が装着されてい
る。
【0051】大径部36aと側板8との間にはコイルば
ね94が圧縮状態で装着されている。このコイルばね9
4は、揺動フレーム90を軸方向外方に付勢するための
部材である。パイプ部材36の大径部36aを除く部分
の外周面には、平行な面取り部36bが形成されてお
り、側板8には面取り部36bを軸方向移動自在かつ回
転不能に支持するための小判孔38aを有する支持部材
38がねじ止めされている。パイプ部材36の基端には
間隔を隔てて揺動軸34の軸方向の移動を規制する規制
円板39が止め輪39aにより固定されている。パイプ
部材36の基端と規制円板39との間の隙間分、第1側
カバー6が軸方向に移動する。第1側カバー6の移動後
に規制円板39と大径部36aとでパイプ部材36を挟
持することで、揺動軸34は、パイプ部材36に対して
軸方向に移動不能に支持される。またこの規制円板39
が側板8に当接することにより、第1側カバー6が開く
ときの軸方向位置が決定される。これにより、第1側カ
バー6は、側板8に揺動自在かつ軸方向に所定距離移動
可能に装着され側板8に対して脱落することなく開閉自
在となっている。
【0052】揺動軸34の基端部には、ねじ部34cが
形成されており、ねじ部34cは着脱ナット40にねじ
込まれている。着脱ナット40は、第2側カバー7に回
転自在かつ軸方向移動不能に装着されている。この着脱
ナット40を反時計回りに回転させて着脱ナット40か
らねじ部34cを離反させると、揺動軸34は、コイル
ばね35に付勢されて図4左方に移動する。そして、係
止円板45がパイプ部材36に接触すると、パイプ部材
36は揺動フレーム90に当接しており左方には移動で
きないので、揺動軸34はを停止する。するとカバー本
体33も左方に移動して第1側カバー6が開く。第1側
カバー6が開くと自重により揺動する。このときの揺動
速度はOリング37によりゆったりとした速度に規制さ
れる。この状態では、第1側カバー6だけが開く。
【0053】続いて、スプール支持部13を反時計回り
に回転させて、スプール支持部13を側板から外す。す
ると、外れた時点で、コイルばね94により付勢されて
規制円板39が側板8に当接するまで左方に移動する。
この状態でボス部90bが側板8外方に移動して自重に
より揺動する。ここでは、1つの揺動軸34で2つの部
材を揺動自在に支持しているので、支持部分の構成が簡
素になる。また、スプール支持部13が側板8から分離
しないので、スプール支持部13を紛失するおそれがな
い。
【0054】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、丸形の両軸受リールを例に説
明したが、丸形ではない両軸受リールにも本発明を適用
できる。 (b)前記実施形態では、スプール支持部13に開口1
6aを形成したが、開口16aを形成しなくてもよい。
【0055】(c)前記実施形態では、スプール支持部
13をねじにより側板8に装着したが、簡単に着脱でき
る構造であれば、バヨネット構造などの他の係止構造に
より側板8に装着してもよい。 (d)前記実施形態では、着脱操作部としての操作凸部
16をスプール支持部13に設けたが、スプール支持部
13の係止構造によっては、側板8側に着脱操作部を設
けることもできる。たとえば、側板8に進出方向に付勢
された爪部材を設け、この爪部材でスプール支持部を開
口部分で係止するように構成し、爪部材を側板8側に設
けた着脱操作部により退入方向に移動させてスプール支
持部を外せるようにしてもよい。
【0056】(e)前記実施形態では、操作凸部16が
装着されたときに上下(垂直)に配置されているが、前
後(水平)に配置されていてもよい。この場合には、軸
受部15に前後方向の力が作用したときの強度が高くな
る。また、上下左右に十字状に配置してもよい。 (f)前記実施形態2では、突起部78を設けて、スプ
ール支持部13の緩み止めと装着ミスの防止とを図った
が、緩み止めの機能を効率的に発揮するために、弾性体
製の突起部を操作凸部16に接触可能に第1側カバー6
の内面に設けてもよい。この場合、閉姿勢で操作凸部1
6に常に接触するように構成すると、装着ミスの防止は
図れないが、突起部により常に緩み止めできるととも
に、操作凸部16の回転位置を考慮することなくねじの
加工を行える。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、着脱操作部がスプール
支持部とともに第1側カバーによって覆われているの
で、パーミング等のリール本体を握る動作を行っても、
着脱操作部を誤って操作したり、着脱操作部が接触して
違和感が生じたりしない。さらに、着脱操作部が第1側
カバーに隠れて外部に露出しないので、第1側カバーの
意匠の自由度が高くなり、高級感がある外観を得やすく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
斜視図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】図1のIII−III断面図。
【図4】図3の断面部分図。
【図5】開姿勢のときの右側面図。
【図6】実施形態2の図3に相当する図。
【図7】実施形態3の図4に相当する図。
【図8】実施形態4の図5に相当する図。
【図9】実施形態4の図4に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体 5 フレーム 6 第1側カバー 7 第2側カバー 8,9 側板 8a 開口 8b 雌ねじ部 12 スプール 13 スプール支持部 14a 雄ねじ部 16 操作凸部 16a 開口 34,75 揺動軸 40 着脱ナット 35 ,94 コイルばね 45 係止円板 45a Oリング 78 突起部 85 係止部材

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルが一側面に配置され内部にスプー
    ルが配置された両軸受リールのリール本体であって、 間隔を隔てて配置され前記スプールが通過可能な円形の
    第1開口が一方に設けられた1対の側板を有するフレー
    ムと、 前記第1開口を露出するように前記一方の側板に着脱自
    在に装着され前記スプールの回転軸の一端を回転自在に
    支持するスプール支持部と、 前記スプール支持部を着脱操作するために前記一方の側
    板又は前記スプール支持部に設けられた着脱操作部と、 前記第1開口が形成された前記一方の側板の外方を前記
    スプール支持部及び前記着脱操作部を含めて覆う開閉自
    在な第1側カバーと、 前記他方の側板の外方を覆いかつ前記ハンドルの回転軸
    が支持される第2側カバーと、を備えた両軸受リールの
    リール本体。
  2. 【請求項2】前記両側カバー及び前記側板は前記回転軸
    方向から見た外形が円形又は略円形である、請求項1に
    記載の両軸受リールのリール本体。
  3. 【請求項3】前記両側カバー及びフレームは金属製であ
    る、請求項2に記載の両軸受リールのリール本体。
  4. 【請求項4】前記第1開口には、雌係止部が設けられて
    おり、 前記スプール支持部は、回動により前記雌係止部に係合
    ・離脱する雄係止部を有する、請求項1から3のいずれ
    かに記載の両軸受リールのリール本体。
  5. 【請求項5】前記雌係止部は雌ねじであり、前記雄係止
    部は雄ねじである、請求項4に記載の両軸受リールのリ
    ール本体。
  6. 【請求項6】前記着脱操作部は、前記スプール支持部の
    外側面に設けられた回動操作用の操作凸部を有する、請
    求項4又は5に記載の両軸受リールのリール本体。
  7. 【請求項7】前記スプール支持部は、前記操作凸部と前
    記雄係止部との間に前記スプールの側部を臨み得る第2
    開口を有する、請求項6に記載の両軸受リールのリール
    本体。
  8. 【請求項8】前記第1側カバーの前記一方の側板に対向
    する面には、前記スプール支持部のねじ込み不良の時に
    前記操作凸部に当接する突出部が設けられている、請求
    項6又は7に記載の両軸受リールのリール本体。
  9. 【請求項9】前記第1側カバーは、前記スプールの回転
    軸と平行な第1軸に軸回りに揺動自在かつ軸方向に移動
    自在に前記一方の側板に装着されている、請求項1から
    8のいずれかに記載の両軸受リールのリール本体。
  10. 【請求項10】前記第1側カバーを前記側板から離反す
    る方向に付勢する第1付勢部材をさらに備える、請求項
    9に記載の両軸受リールのリール本体。
  11. 【請求項11】前記スプール支持部は、前記第1側カバ
    ーの内側で前記第1軸に軸回りに揺動自在かつ軸方向移
    動自在に前記一方の側板に装着されている、請求項9又
    は10に記載の両軸受リールのリール本体。
  12. 【請求項12】前記スプール支持部を前記側板から離反
    する方向に付勢する第2付勢部材をさらに備える、請求
    項11に記載の両軸受リールのリール本体。
  13. 【請求項13】前記第1側カバーは、前記第1軸に沿っ
    て配置されかつ前記側板に回動自在かつ軸方向移動自在
    に配置された揺動軸の先端に固定されている、請求項9
    から12のいずれかに記載の両軸受リールのリール本
    体。
  14. 【請求項14】前記第2側カバーに回転自在かつ着脱不
    能に装着され、前記揺動軸の他端に螺合するねじ部材を
    さらに備える、請求項13に記載の両軸受リールのリー
    ル本体。
  15. 【請求項15】前記第2側カバーに前記揺動軸の径方向
    に移動自在に装着され前記揺動軸の他端を係止する係止
    部材をさらに備える、請求項13に記載の両軸受リール
    のリール本体。
  16. 【請求項16】前記第1側カバーは、前記スプールの回
    転軸と交差する第2軸に平行な軸回りに揺動自在に装着
    されている、請求項1から8のいずれかに記載の両軸受
    リールのリール本体。
  17. 【請求項17】前記揺動して開いた第1側カバーを開状
    態で保持する保持手段をさらに備える、請求項9から1
    6のいずれかに記載の両軸受リールのリール本体。
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