JP2001100744A - 記録媒体および楽音信号生成方法 - Google Patents

記録媒体および楽音信号生成方法

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JP2001100744A
JP2001100744A JP27315599A JP27315599A JP2001100744A JP 2001100744 A JP2001100744 A JP 2001100744A JP 27315599 A JP27315599 A JP 27315599A JP 27315599 A JP27315599 A JP 27315599A JP 2001100744 A JP2001100744 A JP 2001100744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形データおよびパラメータを記録した音色
セットファイルを用いて楽音信号を生成する際に、生成
可能な音色のバリエーションを増加する。 【解決手段】 図5は音色セットファイルうち一音色に
対応するデータ構造の一例であり、リージョン(鍵域お
よびベロシティの範囲)に応じて区分けされたリージョ
ンブロック220,230,……,290が記憶されて
いる。各リージョンブロックは、該リージョンに係るパ
ラメータと、波形データに対するポインタとを含む。本
発明においては、ポインタ部213,223,233,
……,293が他の音色セットファイルに属するリージ
ョンブロックあるいは波形データを指標できるようにな
っており、他の音色セットファイルの内容を流用するこ
とによって多彩な音色を生成できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器あるいは
コンピューターミュージック用の波形データの記録に用
いて好適な記録媒体および楽音信号生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、電子楽器あるいはコンピューター
ミュージック用に種々の波形データが提供されている。
そして、1セットの音色データをネットワークや記録媒
体を介してやりとりできるように、DLS(Downloadabl
e Sound、商標)あるいはサウンドフォント(商標)等の
規格が提唱されている。
【0003】ここで、DLSにおける音色セットファイ
ルのデータ構成を図2(a)に示す。図において100は
音色セットファイルであり、INFOチャンク101、WAVE
_DATAチャンク102およびPRESET_DATAチャンク10
3から構成されている。INFOチャンク101には、音色
セットファイル100の音色セット名(ここではST_SE
T7)、作成者の表示、作成日付等、種々の情報が格納さ
れる。
【0004】WAVE_DATAチャンク102には、各種波形
データのサンプリング値が記憶されている。そして、PR
ESET_DATAチャンク103には、音色の具体的な情報が
示されている。音色セットファイル100には、一般的
に複数の音色データが記憶されており、各音色データ
は、GM(General MIDI)規格のプログラムチェンジお
よびバンクセレクトに対応付けられている。
【0005】音色セットファイル100のマッピング例
を図2(b)に示す。図において横軸はプログラムチェン
ジ、縦軸はバンクセレクトに対応し、ハッチングを施し
た領域105に対応して音色データが記憶されているこ
ととする。上述したPRESET_DATAチャンク103におい
ては、各音色に対して「INSTブロック」というデータブ
ロックが設けられている。
【0006】任意の一音色に対するINSTブロックを図3
に示す。図においてINSTブロック110は、ナンバ部1
11、パラメータ部112、およびポインタ部113か
ら構成されている。ナンバ部111には、上述したプロ
グラムチェンジおよびバンクセレクトが記憶されてい
る。パラメータ部112には、エンベロープ波形、フィ
ルタリング特性、LFO等のパラメータが記憶されてい
る。
【0007】また、ポインタ部113には、複数のリー
ジョンブロック120,130,……,190を各々指
標する複数のポインタが記憶されている。なお、各リー
ジョンブロックは、鍵域(または音高)およびベロシテ
ィに応じて異なる波形を発生するために、これら鍵域お
よびベロシティに対応して設けられている。
【0008】ここでリージョンブロック120は、上記
鍵域およびベロシティの範囲(以下リージョンという)
を示すリージョン情報を記憶するリージョン部121
と、エンベロープ波形、フィルタリング特性、LFO等
のパラメータを記憶するパラメータ部122と、該リー
ジョンに対応する波形データへのポインタを記憶するポ
インタ部123とから構成される。なお、ポインタ部1
23によって指標される波形データは、上記WAVE_DATA
チャンク102に記憶されている波形データである。
【0009】リージョンブロック130,……,190
も上記リージョンブロック120と同様に構成されてい
る。上述したように、INSTブロック110内のパラメー
タ部112とリージョンブロック120,130,…
…,190内のパラメータ部122,132,……,1
92においては、同一種類のパラメータを定義すること
が可能である。ここで、ある波形データに対して複数箇
所でパラメータが定義されている場合には、INSTブロッ
ク110から見て上位のパラメータが優先される。例え
ば、パラメータ部122およびパラメータ部112にお
いて共にエンベロープ波形が定義されている場合は、パ
ラメータ部112の定義が優先される。
【0010】これは、元々別の音色に対応して作成され
たリージョンブロックや波形データを他の音色データと
して流用する場合に、パラメータ部112において統一
感を確保するためである。従って、一般的には、リージ
ョンブロックのパラメータ部には全パラメータの内容が
定義され、INSTブロック110のパラメータ部112に
おいては必要な場合にのみパラメータが定義されること
になる。
【0011】ここで、上記音色セットファイル100を
用いて音源(これは専用の音源装置であってもよくパー
ソナルコンピュータ等で実現してもよい)にて楽音信号
を生成する動作を簡単に説明しておく。まず、音源にM
IDIのプログラムチェンジイベントまたはバンクセレ
クトイベントが供給されると、その内容が音源に記憶さ
れ、これによってアクセスすべきINSTブロック110が
特定される。
【0012】次に、音源にノートオンイベント(これに
はキーコードおよびベロシティが付随する)が供給され
ると、対応するリージョンブロックが特定され、そのポ
インタ部によって読み出すべき波形データが特定され
る。この波形データはキーコードに応じた速度で読み出
され、波形データにピッチが付与される。
【0013】また、対応するリージョンブロックのパラ
メータ部およびINSTブロック110のパラメータ部11
2が読み出され、後者を優先しつつ波形データに付与す
るパラメータが決定される。そして、波形データに対し
て、決定されたパラメータを付与すると、楽音信号が合
成される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した技術
においては、楽音信号を合成しうるバリエーションは一
個の音色セットファイルによって完結していた。すなわ
ち、ユーザが複数の音色セットファイルを入手したとし
ても、それぞれのファイル内に存在するパラメータや波
形データしか用いることができず、複数の音色セットフ
ァイルにまたがって音色を構成することは不可能であっ
た。この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであ
り、多彩な音色を生成できる記録媒体および楽音信号生
成方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の構成にあっては、複数の波形データを各
々特定する複数の波形データ特定情報と、これら各波形
データの選択条件を規定する選択情報とを各々が含む複
数の音色セットファイルを記録する記録媒体において、
他の何れかの音色セットファイルを特定する属性情報
と、演奏情報に対応して該属性情報で特定された当該他
の音色セットファイルに含まれる何れかの波形データを
特定する他ファイル波形データ特定情報とを含む他ファ
イル参照型音色セットファイルを記憶することを特徴と
する。また、請求項2記載の構成にあっては、複数の波
形データを各々特定する複数の波形データ特定情報と、
これら各波形データの選択条件を規定する選択情報とを
各々が含む複数の音色セットファイルを記録する記録媒
体において、他の複数の音色セットファイルを特定する
属性情報と、演奏情報に対応して、該属性情報で特定さ
れた音色セットファイルに含まれる複数の音色セットフ
ァイルをさらに特定する他ファイル特定情報とを含む他
ファイル参照型音色セットファイルを記憶することを特
徴とする。さらに、請求項3記載の構成にあっては、請
求項1または2記載の記録媒体において、前記属性情報
は、前記他ファイル参照型音色セットファイルと、前記
他の音色セットファイルとの関係を表示するものであ
り、前記演奏情報はキーコードまたはベロシティのうち
少なくとも一方であり、前記複数の波形データ特定情報
に各々対応する複数の第1のパラメータ情報と、これら
複数の波形データ特定情報に共通する第2のパラメータ
情報とをさらに記憶することを特徴とする。また、請求
項4記載の構成にあっては、請求項1記載の記録媒体を
用いて楽音信号を生成する楽音信号生成方法であって、
演奏情報を受信する過程と、前記演奏情報と前記他ファ
イル波形データ特定情報とに基づいて前記他の音色セッ
トファイルに含まれる何れかの波形データを特定する過
程と、該特定された波形データに基づいて楽音信号を生
成する過程とを有することを特徴とする。また、請求項
5記載の構成にあっては、請求項2記載の記録媒体を用
いて楽音信号を生成する楽音信号生成方法であって、演
奏情報を受信する過程と、該演奏情報と前記他ファイル
特定情報とに基づいて属性情報で特定された音色セット
ファイルに含まれる複数の音色セットファイルをさらに
特定する過程と、該特定された音色セットファイル内の
複数の波形データ特定情報と、前記演奏情報とに基づい
て複数の波形データを特定する過程と、該特定された複
数の波形データに基づいて楽音信号を生成する過程とを
有することを特徴とする。また、請求項6記載の構成に
あっては、請求項4または5記載の楽音信号生成方法を
実行するプログラムを記録したことを特徴とする。
【0016】1.実施形態の構成 次に、本発明の一実施形態の構成を図1を参照し説明す
る。なお、本実施形態は汎用パーソナルコンピュータ2
0によって楽音信号生成装置を実現したものである。パ
ーソナルコンピュータ20の内部において9はCPUで
あり、後述する制御プログラムによりパーソナルコンピ
ュータ20内の各部を制御する。
【0017】1はネットワークインターフェースであ
り、ネットワーク25との間で各種の情報をやりとりす
る。2はMIDIインターフェースであり、鍵盤あるい
は音源等のMIDI機器に接続され、MIDIデータの
やりとりを行う。3は表示器であり、ユーザに対して各
種の情報を表示する。4は入力装置であり、キーボード
およびマウス等から構成され、ユーザの操作に基づいて
CPU9に対して各種の操作情報を供給する。
【0018】10はROMであり、パーソナルコンピュ
ータ20を起動させるためのイニシャルプログラムロー
ダ等が記憶されている。11はRAMであり、CPU9
によって読出しおよび書込み可能になっている。5は波
形インターフェースであり、マイク等を介してアナログ
の楽音信号を収集しこれをPCM情報に変換してRAM
11に記憶させるとともに、RAM11上のPCM情報
をアナログ信号に変換し、図示せぬサウンドシステムを
介して発音させる。
【0019】6はハードディスクであり、RAM11に
展開されるオペレーティングシステム、ドライバ、アプ
リケーションプログラム、音色セットファイル等が記憶
される。7はディスクドライブであり、CD−ROM、
フロッピーディスク等のリムーバルディスク12に対し
てデータの読み書きを行う。8はタイマであり、所定時
間毎にCPU9に対してタイマ割込みを発生させる。3
0はサーバーであり、ネットワーク25に対して各種デ
ータの送受信を行うデータ送受信部31と、ユーザに提
供されるソフトウエアを格納するデータ記憶装置32と
から構成されている。
【0020】2.実施形態のデータ構成 本実施形態においては、ハードディスク6に種々の音色
セットファイルが記憶される。これら音色セットファイ
ルには、以下のような種別がある。 2.1.通常音色セットファイル 通常音色セットファイルとは、従来技術(図2,3)に
おいて説明した通りの構成を有するファイルである。
【0021】2.2.追加音色セットファイル 追加音色セットファイルとは、通常音色セットファイル
のバージョンアップ、あるいはオプションとして提供し
うるファイルである。追加音色セットファイル200の
データ構成を図4(a)に示す。追加音色セットファイル
200は、通常の音色セットファイル100と同様に、
INFOチャンク201、WAVE_DATAチャンク202および
PRESET_DATAチャンク203から構成されている。
【0022】INFOチャンク101と同様に、INFOチャン
ク201には追加音色セットファイル200の音色セッ
ト名(ここではAD_SET2)、作成者の表示、作成日付
等、種々の情報が格納される。さらに、INFOチャンク2
01には、音色セットファイル200の属性情報201
aが含まれている。この属性情報201aは、該音色セ
ットファイル200の種別と、参照すべき他の音色セッ
トファイル名と、音色セットファイル100,200の
関係とを特定する。
【0023】ここで、追加音色セットファイル200が
通常音色セットファイル100(ST_SET7)の追加音色
を格納する場合、属性情報201aの内容は、「本音色
セットは音色セットST_SET7に対する追加情報である」
旨を示す情報になる。WAVE_DATAチャンク202には、
WAVE_DATAチャンク102と同様に、各種波形データの
サンプリング値が記憶されている。
【0024】PRESET_DATAチャンク203には、PRESET
_DATAチャンク103と同様に、音色の具体的な情報が
示されている。但し、PRESET_DATAチャンク203内に
おいては、必要に応じて、音色セットファイル100内
の情報が参照されている(詳細は後述する)。追加音色
セットファイル200の各音色データは、音色セットフ
ァイル100に対して重複しないように、GM(Genera
l MIDI)規格のプログラムチェンジおよびバンクセレク
トに対応付けられている。
【0025】音色セットファイル100,200を合わ
せたマッピング結果を図4(b)に示す。図において領域
105は図2(b)と同一であり、それに加えて領域20
6が追加音色セットファイル200に対応する領域にな
っている。そして、追加音色セットファイル200のPR
ESET_DATAチャンク203には、該領域206の各音色
に対応してINSTブロックが設けられている。
【0026】次に、PRESET_DATAチャンク203内のIN
STブロック例を図5に示す。図においてINSTブロック2
10は、通常音色セットファイル100のINSTブロック
110と同様に、ナンバ部211、パラメータ部21
2、およびポインタ部213から構成されている。そし
て、ポインタ部213には、複数のリージョンブロック
220,230,……,290を各々指標する複数のポ
インタが記憶されている。
【0027】ここで、リージョンブロック220,23
0,……,290は、図3において説明したリージョン
ブロック120等と同様に、鍵域およびベロシティの範
囲であるリージョン情報を記憶するリージョン部と、エ
ンベロープ波形、フィルタリング特性、LFO等のパラ
メータを記憶するパラメータ部と、該リージョンに対応
する波形データへのポインタを記憶するポインタ部とか
ら構成される。
【0028】但し、リージョンブロック220,23
0,……,290は、必ずしもPRESET_DATAチャンク2
03に記憶されているわけではなく、追加される側の音
色セットファイル内のリージョンブロックである場合も
ある。追加される側の音色セットファイルを「親音色セ
ットファイル」という。上記例にあっては、親音色セッ
トファイルは通常音色セットファイル100であり、リ
ージョンブロック240はこの通常音色セットファイル
100内のリージョンブロックである。なお、「親音色
セットファイル」は通常音色セットファイルに限られる
わけではない。
【0029】以上のように親音色セットファイルのリー
ジョンブロックの指標を可能ならしめると、追加された
音色においてある鍵域のあるベロシティの範囲が親音色
セットのものと同一である場合、その範囲についてはポ
インタによって既存のリージョンブロックを指標すれば
よい。これにより、音色セットファイル100,200
において同一内容のリージョンブロックおよび波形デー
タを重複して記憶する必要がなくなる。
【0030】また、PRESET_DATAチャンク203内に実
体が記憶されたリージョンブロックにおいて、ポインタ
部によって指標される波形データは、必ずしもWAVE_DA
TAチャンク202に記憶されているものに限られず、親
音色セットファイルの波形データであってもよい。例え
ば、図5においてリージョンブロック230自体はその
実体がPRESET_DATAチャンク203に記憶されている
が、そのポインタ部233によって指標されている波形
データ234は、通常音色セットファイル100のWAVE
_DATAチャンク102に記憶されているものである。
【0031】このようなデータ構成によれば、親音色セ
ットファイルの波形データを流用して、パラメータや対
応するリージョン情報が異なる音色を追加音色セットフ
ァイル200内に設けることができる。さらに、音色セ
ットファイル100,200において波形データを重複
して記憶する必要もない。
【0032】2.3.組合せ音色セットファイル 組合せ音色セットファイルとは、一または複数の音色セ
ットファイル内の音色による合奏等に用いられる音色セ
ットファイルである。組合せ音色セットファイル300
のデータ構成を図6(a)に示す。組合せ音色セットファ
イル300は、通常の音色セットファイル100と同様
に、INFOチャンク301およびPRESET_DATAチャンク3
03を有しているが、WAVE_DATAチャンクは設けられて
いない。
【0033】INFOチャンク101と同様に、INFOチャン
ク301には組合せ音色セットファイル300の音色セ
ット名(ここではCO_SET4)、作成者の表示、作成日付
等、種々の情報が格納される。さらに、INFOチャンク3
01には、上述したINFOチャンク201と同様に、音色
セットファイル300の属性情報301aが含まれてい
る。
【0034】ここで、組合せ音色セットファイル300
が音色セットファイル100(ST_SET7)および他の音
色セットファイル(ST_SET3)を組み合わせる場合は、
属性情報301aは、「本音色セットは音色セットST_
SET7と音色セットST_SET3を組み合わせて使用する合奏
情報である」旨を示す情報になる。なお、音色セットST
_SET3に対応する音色セットファイルは特に図示してい
ないが、音色セットST_SET7と同様の構成を有すること
とする。
【0035】ここで、音色セットST_SET3,ST_SET7お
よびCO_SET4のマッピング結果を図6(b)に示す。図示
のように、音色セットCO_SET4における各音色のプログ
ラムチェンジおよびバンクセレクトは、音色セットST_
SET3,ST_SET7のものとは独立に設定される。
【0036】次に、PRESET_DATAチャンク303内にお
いて音色セットCO_SET4内の一音色に対応して設けられ
たINSTブロック例を図7に示す。図においてINSTブロッ
ク310は、通常音色セットファイル100のINSTブロ
ック110と同様に、ナンバ部311、パラメータ部3
12、およびポインタ部313から構成されている。そ
して、ポインタ部313には、複数のリージョンブロッ
ク320,330,……,390を各々指標する複数の
ポインタが記憶されている。
【0037】ここで、リージョンブロック320,33
0,……,390は、図3において説明したリージョン
ブロック120等と同様に、リージョン情報を記憶する
リージョン部と、エンベロープ波形、フィルタリング特
性、LFO等のパラメータを記憶するパラメータ部と、
ポインタ部とから構成される。
【0038】但し、該リージョンブロック320,33
0,……,390のポインタ部323,333,……,
393は、波形データへのポインタではなく、組み合わ
される音色セットファイルのINSTブロックを指標するポ
インタになっている。上記例においては、音色セットCO
_SET4は音色セットST_SET3,ST_SET7を組み合わせる
から、ポインタ部323,333,……,393は、音
色セットST_SET7に係るINSTブロックまたは音色セット
ST_SET3に係るINSTブロックのうち一方を指標すること
になる。
【0039】図示の例にあっては、ポインタ部323,
333,……,393によってINSTブロック110,4
10,510,……,610が指標されているが、これ
らは何れも音色セットST_SET3,ST_SET7のうち何れか
に属するものである。なお、複数のポインタ部323,
333,……,393が同一のINSTブロックを指標して
もよい。
【0040】上記リージョンブロック320,330,
……,390のリージョン部321,331,……,3
91においては、通常音色セットファイル100のリー
ジョン部121と同様に、各リージョンブロックに対応
するリージョン情報が記憶される。ここで、所望のリー
ジョンにおいて音色セットST_SET3,ST_SET7による合
奏を行わせる場合には、2つのリージョンブロックのリ
ージョン部に同一のリージョン情報を記憶させておく。
【0041】例えば、リージョン部321,331にお
いて同一のリージョンを記憶させると、それらのポイン
タ部323,333によってINSTブロック110,41
0がリンクされるから、発音処理(詳細は後述する)の
際に該INSTブロック110,410に対応する楽音信号
が各々再生され合奏されることになる。なお、組合せ音
色セットファイル300以外の音色セットファイルにお
いても、上述したように複数のリージョン部におけるリ
ージョン情報を一部または全部重複させることにより、
合奏を指示することができる。
【0042】2.4.波形組合せ音色セットファイル 波形組合せ音色セットファイルとは、一または複数の他
の音色セットファイル内の波形データを流用し、必要に
応じて独自の波形データを使用しつつ、新たな音色を提
供するための音色セットファイルである。波形組合せ音
色セットファイルのデータ構成を図8(a)に示す。波形
組合せ音色セットファイル700は、通常の音色セット
ファイル100と同様に、INFOチャンク701、WAVE_
DATAチャンク702およびPRESET_DATAチャンク703
を有している。
【0043】INFOチャンク101と同様に、INFOチャン
ク701には波形組合せ音色セットファイル700の音
色セット名(ここではCT_SET5)、作成者の表示、作成
日付等、種々の情報が格納される。さらに、INFOチャン
ク701には、上述したINFOチャンク201と同様に、
波形組合せ音色セットファイル700の属性情報701
aが含まれている。
【0044】ここで、波形組合せ音色セットファイル7
00が通常音色セットファイル100(ST_SET7)およ
び他の音色セットファイル(ST_SET3)の波形データを
使用する場合は、属性情報701aは、「本音色セット
は音色セットST_SET7と音色セットST_SET3の波形デー
タを使用する音色セットの情報である」旨を示す情報に
なる。
【0045】ここで、音色セットST_SET3,ST_SET7お
よびCT_SET5のマッピング結果を図8(b)に示す。図示
のように、音色セットCT_SET5における各音色のプログ
ラムチェンジおよびバンクセレクトは、音色セットST_
SET3,ST_SET7のものとは独立に設定される。
【0046】次に、PRESET_DATAチャンク703内にお
いて音色セットCT_SET5内の一音色に対応して設けられ
たINSTブロック例を図9に示す。図においてINSTブロッ
ク710は、通常音色セットファイル100のINSTブロ
ック110と同様に、ナンバ部711、パラメータ部7
12、およびポインタ部713から構成されている。そ
して、ポインタ部713には、複数のリージョンブロッ
ク720,730,……,790を各々指標する複数の
ポインタが記憶されている。
【0047】ここで、リージョンブロック720,73
0,……,790は、図3において説明したリージョン
ブロック120等と同様に、リージョン情報を記憶する
リージョン部と、エンベロープ波形、フィルタリング特
性、LFO等のパラメータを記憶するパラメータ部と、
ポインタ部とから構成される。
【0048】但し、該リージョンブロック720,73
0,……,790のポインタ部723,733,……,
793は、音色セットCT_SET5内の波形データのみなら
ず、音色セットST_SET3,ST_SET7内の波形データも指
標することが可能になっている。図示の例にあっては、
ポインタ部723によって音色セットST_SET3内の波形
データ724が指標され、ポインタ部733によって音
色セットST_SET7内の波形データ734が指標されてい
る。また、ポインタ部793によって、該波形組合せ音
色セットファイル700内の波形データ794が指標さ
れている。
【0049】3.実施形態の動作 3.1.ノートオンイベントの受信 本実施形態において、パーソナルコンピュータ20上で
動作するソフトウエアは、一般的に「音源モジュール」
と称されるものであり、ハードウエアの音源装置の動作
をシミュレートする。
【0050】音源モジュールは、電子楽器ソフトやゲー
ムソフト等のアプリケーションプログラムによって生成
されたMIDIデータ、あるいはMIDIインターフェ
ース2を介して受信したMIDIデータに基づいて楽音
信号のPCM情報を生成し、これをRAM11上に展開
する。展開された波形データは、波形インターフェース
5のデバイスドライバによって波形インターフェース5
に転送される。
【0051】音源モジュールは複数パートの楽音信号を
同時に発生することができ、各パート毎に音色(すなわ
ちプログラムチェンジおよびバンクセレクト)が予め対
応付けられている。ここで、音源モジュールに対してノ
ートオンイベントが供給された際の処理を図10を参照
し説明する。なお、このノートオンイベントには、該イ
ベントに係るパートPT、ノートナンバNNおよびベロ
シティVELが含まれている。
【0052】アプリケーションプログラム等によって音
源モジュールにノートオンイベントが供給されると、図
10に示すルーチンが起動される。図において処理がス
テップSP1に進むと、パートPT、ノートナンバNN
およびベロシティVELが呼出元のプログラムから受領
される。
【0053】3.2.枝数の確定 次に処理がステップSP2に進むと、該パートPTに係
る音色の各リージョンの設定に基づいて、発音に使用さ
れる枝およびその数が選択される。その詳細を音色セッ
トファイルの種類に応じて説明する。
【0054】(1)通常音色セットファイルまたは波形
組合せ音色セットファイルの場合 まず、音源モジュールにおいて通常音色セットファイル
(図2,図3)が用いられていた場合の処理を説明す
る。アプリケーションプログラム等から供給されたパー
トPTには、予めプログラムチェンジおよびバンクセレ
クトが対応付けられているから、パートPTによって、
PRESET_DATAチャンク103内の一のINSTブロックが特
定される。
【0055】ここで特定されたINSTブロックは、図3に
示すINSTブロック110であったこととする。次に、ポ
インタ部113内の複数のポインタが順次参照され、こ
れらポインタによって指標されるリージョンブロック1
20,130,……,190内のリージョン部121,
131,……,191の内容が順次読み出される。そし
て、先に供給されたノートナンバNNおよびベロシティ
VELが各リージョン(鍵域およびベロシティの範囲)
に属するか否かが、逐次判定される。
【0056】そして、ポインタ部113によって指標さ
れた全てのリージョンブロック120,130,……,
190に対してかかる処理が行われると、ノートナンバ
NNおよびベロシティVELに対応するリージョンブロ
ックの数が確定される。この確定されたリージョンブロ
ックの数が「枝数」に等しくなる。
【0057】音源モジュールにおいて波形組合せ音色セ
ットファイル(図8,図9)が用いられていた場合は、
上述したように他の音色セットファイルにおける波形デ
ータが用いられるが、リージョンブロックすなわち枝を
特定するまでの処理は通常音色セットファイルと同様で
ある。
【0058】(2)追加音色セットファイルの場合 次に、音源モジュールにおいて追加音色セットファイル
(図4,図5)が用いられていた場合の処理を説明す
る。この場合にもアプリケーションプログラム等から供
給されたパートPTには、予めプログラムチェンジおよ
びバンクセレクトが対応付けられているから、パートP
Tによって、PRESET_DATAチャンク203内の一のINST
ブロックが特定される。
【0059】ここで特定されたINSTブロックは、図5に
示すINSTブロック210であったこととする。次に、ポ
インタ部213内の複数のポインタが順次参照され、こ
れらポインタによって指標されるリージョンブロック2
20,230,……,290内のリージョン部221,
231,241,……,291の内容が順次読み出され
る。そして、先に供給されたノートナンバNNおよびベ
ロシティVELは各リージョンに属するか否かが、逐次
判定される。
【0060】ここで、リージョンブロック240は親音
色セットファイルである音色セットファイル100内の
ブロックであるが、INFOチャンク201内の属性情報2
01aにおいて、「本音色セットは音色セットST_SET7
に対する追加情報である」旨が記憶されているから、該
音色セットST_SET7におけるリージョンブロックも読み
出される。
【0061】そして、ポインタ部213によって指標さ
れた全てのリージョンブロック220,230,……,
290に対してかかる処理が行われると、ノートナンバ
NNおよびベロシティVELに対応するリージョンブロ
ックの数が確定される。この確定されたリージョンブロ
ックの数が「枝数」に等しくなる。
【0062】(3)組合せ音色セットファイルの場合 次に、音源モジュールにおいて組合せ音色セットファイ
ル(図6,図7)が用いられていた場合の処理を説明す
る。この場合にもアプリケーションプログラム等から供
給されたパートPTには、予めプログラムチェンジおよ
びバンクセレクトが対応付けられているから、パートP
Tによって、PRESET_DATAチャンク303内の一のINST
ブロックが特定される。
【0063】ここで特定されたINSTブロックは、図7に
示すINSTブロック310であったこととする。次に、ポ
インタ部313内の複数のポインタが順次参照され、こ
れらポインタによって指標されるリージョンブロック3
20,330,……,390内のリージョン部321,
331,……,391の内容が順次読み出される。そし
て、先に供給されたノートナンバNNおよびベロシティ
VELが各リージョンに属するか否かが、逐次判定され
る。
【0064】ここで、「属する」と判定されたリージョ
ンについては、そのリージョンブロック320,33
0,……,390内のポインタ部323,333,…
…,393の内容がさらに参照される。なお、上述した
ように、ポインタ部323,333,……,393は、
音色セットST_SET7に係るINSTブロックまたは音色セッ
トST_SET3に係るINSTブロックのうち一方を指標するも
のである。
【0065】例えば、リージョンブロック320内のポ
インタ部323によれば、図3に示すINSTブロック11
0が指標される。次に、指標されたINSTブロック内のポ
インタ部が参照され、これらポインタによって指標され
るリージョンブロック内のリージョン部の内容が順次読
み出される。上記例にあっては、ポインタ部113が参
照され、先に供給されたノートナンバNNおよびベロシ
ティVELがリージョン部121,131,……,19
1に係るリージョンに属するか否かが、逐次判定され
る。
【0066】そして、ポインタ部213によって指標さ
れた全てのリージョンブロック220,230,……,
290に対して上述した処理が行われ、ポインタ部22
3,233,……,293およびINSTブロック110,
410,510,……,610を介して組合せ対象とな
る音色セットファイルのリージョンブロックが全て検索
される。これにより、末端のリージョンブロック(組合
せ対象となる音色セットST_SET3,ST_SET7のリージョ
ンブロック)のうちノートナンバNNおよびベロシティ
VELに対応するものの数が確定される。この確定され
た数が「枝数」に等しくなる。
【0067】以上のように枝および枝数を特定する処理
は音色セットファイルに応じて異なるが、一般的に、組
合せ音色セットファイルが用いられている場合は複数の
枝が、その他の音色セットファイルが用いられている場
合は一つの枝が、各々確保される。これは、波形組合せ
音色セットファイルは既存の複数の音色セットファイル
を用いた合奏を行うこと主眼としているためである。
【0068】但し、あるノートナンバNNおよびベロシ
ティVELに対応する枝は、リージョン部の内容によっ
て任意に設定することが可能であるため、組合せ音色セ
ットファイルが用いられている場合においても一つの枝
のみが確保されることがあり、その他の音色セットファ
イルが用いられている場合においても複数の枝が確保さ
れる場合もあり得る。
【0069】3.3.発音処理 次に、図10において処理がステップSP3に進むと、
先に確定された枝数と同一数の発音チャンネルが確保さ
れる。次に処理がステップSP4に進むと、各枝の発音
に使用される波形データが特定される。すなわち、各枝
の末端のリージョンブロック内のポインタ部で指標され
る波形データが、使用される波形データである。
【0070】次に、処理がステップSP5に進むと、各
枝の発音に使用されるパラメータが決定される。まず、
組合せ音色セットファイル以外の音色セットファイルに
あっては、末端のリージョンブロックにおけるパラメー
タ部が読み出され、一時的に記憶される。次に、その上
位のINSTブロック内のパラメータ部の内容が読み出さ
れ、一時的に記憶されたパラメータと異なる値が読み出
された場合には、新たに読み出された内容を優先して記
憶内容が更新される。そして、最後に残った記憶内容
が、使用すべきパラメータの内容になる。
【0071】組合せ音色セットファイルにあっては、上
述したのと同様の処理が行われた後、組み合わせ対象の
音色セットファイルのINSTブロックの上位にあるリージ
ョンブロック320,330,……,390内のパラメ
ータ部322,332,342,……,392が読み出
され、さらに最上位にある組合せ音色セットファイル自
体のINSTブロック310内のパラメータ部312が読み
出され、後に読み出された内容を優先しつつ記憶内容が
更新される。そして、かかる場合においても最後に残っ
た記憶内容が、使用すべきパラメータの内容になる。
【0072】次に、処理がステップSP6に進むと、ノ
ートナンバNN、ベロシティVEL、特定された波形デ
ータおよびパラメータに基づいてPCM情報である楽音
信号が生成され、生成された楽音信号はRAM11内に
展開される。展開された波形データは、波形インターフ
ェース5のデバイスドライバによって波形インターフェ
ース5に転送され、アナログ信号に変換された後、図示
せぬサウンドシステムを介して発音される。
【0073】4.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
例えば以下のように種々の変形が可能である。 (1)上記実施形態においては、末端のリージョンブロ
ックから上位のINSTブロックあるいはリージョンブロッ
クを辿る際に同一のパラメータが規定されていた場合は
上位のブロックのパラメータを優先して適用した。しか
し、上位のブロックに末端のブロックのパラメータの
「差分」を記憶させ、末端のブロックにおけるパラメー
タの値と各上位ブロックにおける「差分」との合計を最
終的なパラメータの値として用いてもよい。また、末端
のブロックにおけるパラメータの値と上位のブロックに
おけるパラメータの値とを重み付け合成してその合成値
を最終的なパラメータの値としてもよい。あるいは、両
パラメータ値を合成用の所定の関数に入れてその関数の
値を最終的なパラメータ値としてもよい。
【0074】(2)上記実施形態において、各リージョ
ン部はノートナンバNNおよびベロシティVELの双方
に基づいて選択されたが、ノートナンバNNまたはベロ
シティVELのうち一方のみに基づいてリージョン部を
選択してもよく、また、リージョン部の選択に際して他
の種々の情報を用いてもよい。
【0075】(3)上記実施形態において、追加音色セ
ットファイル200の各音色データは、通常音色セット
ファイル100に対して重複しないように対応づけられ
ていたが、その重複を許し、プログラムチェンジとバン
クセレクトの値が重複しているところでは、追加音色セ
ットファイル200の音色データを優先的に使用するよ
うにしてもよい。つまり、通常音色セットファイル10
0の一部の音色データが、追加音色セットファイル20
0の音色データでオーバーライド(内容の置き換え)さ
れる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ある音色セットファイルが他の音色セットファイルの波
形データ等を流用することによって楽音信号を生成する
ことができ、あるいは、複数の音色セットファイルの波
形データ等を組み合わせることによって楽音信号を生成
することができるから、多彩な音色を生成することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の楽音信号生成装置のブ
ロック図である。
【図2】 従来例および上記実施形態の通常音色セット
ファイル100のメモリマップおよび音色マップであ
る。
【図3】 従来例および上記実施形態の通常音色セット
ファイル100のデータ構成図である。
【図4】 上記実施形態の追加音色セットファイル20
0のメモリマップおよび音色マップである。
【図5】 上記実施形態の追加音色セットファイル20
0のデータ構成図である。
【図6】 上記実施形態の組合せ音色セットファイル3
00のメモリマップおよび音色マップである。
【図7】 上記実施形態の組合せ音色セットファイル3
00のデータ構成図である。
【図8】 上記実施形態の波形組合せ音色セットファイ
ル700のメモリマップおよび音色マップである。
【図9】 上記実施形態の波形組合せ音色セットファイ
ル700のデータ構成図である。
【図10】 上記実施形態の制御プログラムのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1……ネットワークインターフェース、2……MIDI
インターフェース、3……表示器、4……入力装置、5
……波形インターフェース、6……ハードディスク (記
録媒体)、7……ディスクドライブ、9……CPU、1
0……ROM、11……RAM、12……リムーバルデ
ィスク(記録媒体)、20……パーソナルコンピュー
タ、25……ネットワーク、30……サーバー、31…
…データ送受信部、32……データ記憶装置、100…
…通常音色セットファイル、100,200……音色セ
ットファイル、101……INFOチャンク、102……WA
VE_DATAチャンク、103……PRESET_DATAチャンク、
105……領域、110,410,510,……,61
0……INSTブロック、111……ナンバ部、112……
パラメータ部、113……ポインタ部、120,13
0,……,190……リージョンブロック、121,1
31,……,191……リージョン部(選択情報)、1
22,132,……,192……パラメータ部、12
3,133,……,193……ポインタ部(波形データ
特定情報)、200……追加音色セットファイル(他フ
ァイル参照型音色セットファイル)、201……INFOチ
ャンク、201a……属性情報、202……WAVE_DATA
チャンク、203……PRESET_DATAチャンク、206…
…領域、210……INSTブロック、211……ナンバ
部、212……パラメータ部、213……ポインタ部、
220,230,……,290……リージョンブロッ
ク、221,231,241,……,291……リージ
ョン部(選択情報)、223,233,……,293…
…ポインタ部(波形データ特定情報)、234……波形
データ、240……リージョンブロック、300……組
合せ音色セットファイル(他ファイル参照型音色セット
ファイル)、301……INFOチャンク、301a……属
性情報、303……PRESET_DATAチャンク、310……
INSTブロック、311……ナンバ部、312……パラメ
ータ部、313……ポインタ部、320,330,…
…,390……リージョンブロック、321,331,
……,391……リージョン部(選択情報)、322,
332,342,……,392……パラメータ部、32
3,333,……,393……ポインタ部(他ファイル
特定情報)、700……波形組合せ音色セットファイル
(他ファイル参照型音色セットファイル)、701……
INFOチャンク、701a……属性情報、703……PRES
ET_DATAチャンク、710……INSTブロック、720,
730,……,790……リージョンブロック、711
……ナンバ部、712……パラメータ部、721,…
…,791……リージョン部(選択情報)、722,…
…,792……パラメータ部、713,723,73
3,……,793……ポインタ部(波形データ特定情
報)、724,734,……,794……波形データ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波形データを各々特定する複数の
    波形データ特定情報と、これら各波形データの選択条件
    を規定する選択情報とを各々が含む複数の音色セットフ
    ァイルを記録する記録媒体において、 他の何れかの音色セットファイルを特定する属性情報
    と、 演奏情報に対応して該属性情報で特定された当該他の音
    色セットファイルに含まれる何れかの波形データを特定
    する他ファイル波形データ特定情報とを含む他ファイル
    参照型音色セットファイルを記憶することを特徴とする
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 複数の波形データを各々特定する複数の
    波形データ特定情報と、これら各波形データの選択条件
    を規定する選択情報とを各々が含む複数の音色セットフ
    ァイルを記録する記録媒体において、 他の複数の音色セットファイルを特定する属性情報と、 演奏情報に対応して、該属性情報で特定された音色セッ
    トファイルに含まれる複数の音色セットファイルをさら
    に特定する他ファイル特定情報とを含む他ファイル参照
    型音色セットファイルを記憶することを特徴とする記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 前記属性情報は、前記他ファイル参照型
    音色セットファイルと前記他の音色セットファイルとの
    関係を表示するものであり、前記演奏情報はキーコード
    またはベロシティのうち少なくとも一方であり、 前記複数の波形データ特定情報に各々対応する複数の第
    1のパラメータ情報と、 これら複数の波形データ特定情報に共通する第2のパラ
    メータ情報とをさらに記憶することを特徴とする請求項
    1または2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の記録媒体を用いて楽音信
    号を生成する楽音信号生成方法であって、 演奏情報を受信する過程と、 前記演奏情報と前記他ファイル波形データ特定情報とに
    基づいて前記他の音色セットファイルに含まれる何れか
    の波形データを特定する過程と、 該特定された波形データに基づいて楽音信号を生成する
    過程とを有することを特徴とする楽音信号生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の記録媒体を用いて楽音信
    号を生成する楽音信号生成方法であって、 演奏情報を受信する過程と、 該演奏情報と前記他ファイル特定情報とに基づいて前記
    属性情報で特定された音色セットファイルに含まれる複
    数の音色セットファイルをさらに特定する過程と、 該特定された音色セットファイル内の複数の波形データ
    特定情報と、前記演奏情報とに基づいて複数の波形デー
    タを特定する過程と、 該特定された複数の波形データに基づいて楽音信号を生
    成する過程とを有することを特徴とする楽音信号生成方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の楽音信号生成方
    法を実行するプログラムを記録したことを特徴とする記
    録媒体。
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