JP2003263159A - 楽音生成装置および楽音生成用コンピュータプログラム - Google Patents

楽音生成装置および楽音生成用コンピュータプログラム

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JP2003263159A JP2002066486A JP2002066486A JP2003263159A JP 2003263159 A JP2003263159 A JP 2003263159A JP 2002066486 A JP2002066486 A JP 2002066486A JP 2002066486 A JP2002066486 A JP 2002066486A JP 2003263159 A JP2003263159 A JP 2003263159A
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musical tone
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/02Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos
    • G10H1/06Circuits for establishing the harmonic content of tones, or other arrangements for changing the tone colour
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/02Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 奏法が異なる音色の切換え処理時間を短くす
るとともに、同音色の切換えを含む演奏データの編集作
業などを正確かつ簡単に行えるようにする。 【解決手段】 一種類の楽器音色に属していて、奏法の
違いによる複数の奏法依存音色をベロシティおよびノー
トナンバの異なる値にそれぞれ割当てておく。例えば、
スチールギターのオープンソフト、オープンミドルなど
の奏法依存音色を音域C2〜B5に割当てるとともに、
各奏法依存音色を異なるベロシティ値にそれぞれ割当て
る。スチールギターのストラミング、フレットノイズな
どの奏法依存音色を音域C6〜G8に割当てるととも
に、各奏法依存音色は異なるノートナンバ値にそれぞれ
割当てる。ノートオンイベントデータ中のノートナンバ
およびベロシティ値を種々に設定するだけで、プログラ
ムチェンジおよびバンクセレクトデータを変更しなくて
も、種々の奏法依存音色の楽音信号が発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏データに基づ
いて所望の音色の楽音信号を生成する楽音生成装置およ
び同楽音信号を生成するための楽音生成用コンピュータ
プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器において発生される楽音
信号の音色を選択するためには、音色を選択するための
特別の音色選択データが用いられている。この音色選択
データは、ノートオンイベントデータ、ノートオフイベ
ントデータと共に一種の演奏イベントデータに属するも
ので、バンクセレクトデータおよびプログラムチェンジ
データからなる。しかしながら、これらの音色は、スチ
ールギター、電気ギターなどのように一種類の楽器の音
色に対応するもので、同一楽器の異なる奏法による異な
る音色を区別するものではなかった。
【0003】近年、この奏法の違いによる異なる音色を
選択することが要望されてきており、その方法が、例え
ば特開平10−214083号公報に示されている。こ
の場合、ギターの音色に対して、通常演奏、ミュート演
奏、グリッサンド演奏などの各種演奏時におけるギター
音の各サンプリング波形データを、ノーマル波形デー
タ、ミュート波形データ、グリッサンド波形データなど
として、波形メモリの異なる記憶領域にそれぞれバンク
セレクトデータおよびプログラムチェンジデータに対応
させて記憶しておく。そして、これらの奏法の違いによ
る異なる波形データを選択するために、演奏データ中に
バンクセレクトデータおよびプログラムチェンジデータ
を混入させておき、演奏データの再生時に、バンクセレ
クトデータおよびプログラムチェンジデータによってノ
ーマル波形データ、ミュート波形データ、グリッサンド
波形データなどを波形データメモリから読み出して再生
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、一種類の楽器音色に属していて奏
法の違いによる異なる音色の楽音信号を発生させようと
すると、バンクセレクトデータまたはプログラムチェン
ジデータをその都度読み出しては、バンクセレクト処理
またはプログラムチェンジ処理を実行する必要がある。
実際、このような奏法に違いによる異なる音色の楽音信
号の発生は頻繁に生じることが多いので(一音符ごとに
音色切換えを行う場合もある)、音色の切換え処理に時
間が消費されて好ましくない。また、一種類の楽器音色
に属していて奏法の違いによる異なる音色の選択のため
のバンクセレクトデータおよびプログラムチェンジデー
タは、ノートオンイベントデータと別イベントデータと
なり、これにより、演奏データの編集作業に手間取った
り、誤ったりするという問題もある。
【0005】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、奏法が異なる音色の切換え
処理時間を短くするとともに、同音色の切換えを含む演
奏データの編集作業などを正確かつ簡単に行えるように
した楽音生成装置および楽音生成用コンピュータプログ
ラムを提供することにある。
【0006】本発明の第1の特徴は、一種類の楽器にお
ける奏法の違いによる複数種類の奏法依存音色の楽音信
号をそれぞれ生成するための複数組の楽音生成パラメー
タを記憶したパラメータメモリを設けるとともに、複数
種類の奏法依存音色のそれぞれをベロシティデータの異
なる値に割当てておき、楽音信号生成制御手段が、楽音
信号の音高を表すためのノートナンバデータおよび楽音
信号の音量を表すためのベロシティデータを含んでいて
楽音信号の生成を指示するための第1演奏データを入力
して、同入力した第1演奏データ中のベロシティデータ
の値に割当てられている奏法依存音色に対応した一組の
楽音生成パラメータの前記パラメータメモリからの読み
出しおよび同読み出した一組の楽音生成パラメータの楽
音信号生成手段への供給を制御し、同読み出した一組の
楽音生成パラメータに対応した奏法依存音色の楽音信号
を楽音信号生成手段に生成させるようにしたことにあ
る。
【0007】また、本発明の第1の特徴は、複数種類の
楽器音色のそれぞれに対して複数種類の奏法依存音色の
楽音信号をそれぞれ生成するための複数組の楽音生成パ
ラメータをパラメータメモリに記憶しておき、楽音信号
生成制御手段が、第1演奏データに加えて複数種類の楽
器にそれぞれ対応した複数種類の楽器音色のうちのいず
れか一種類の楽器音色を選択するための第2演奏データ
も入力して、同入力した第2演奏データによって指定さ
れる楽器音色に属していて、前記入力した第1演奏デー
タ中のベロシティデータの値に割当てられている奏法依
存音色に対応した一組の楽音生成パラメータのパラメー
タメモリからの読み出しおよび同読み出した一組の楽音
生成パラメータの楽音信号生成手段への供給を制御し、
同読み出した一組の楽音生成パラメータに対応した奏法
依存音色の楽音信号を楽音信号生成手段に生成させるよ
うにしたこともある。
【0008】これらの第1の特徴によれば、第1演奏デ
ータ中のベロシティデータを種々の値に設定するだけ
で、同一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類
の奏法依存音色の楽音信号を生成することができる。し
たがって、バンクセレクトデータおよびプログラムチェ
ンジデータを用いる必要がなくなり、奏法依存音色の切
換えのための処理時間を短くすることができる。また、
奏法依存音色の指定を含む演奏データの編集作業が簡単
になるとともに、同編集作業を誤ったりすることがなく
なる。
【0009】また、前記本発明の第1の特徴において、
ベロシティデータに対する複数種類の奏法依存音色の割
当てに関し、ベロシティデータが取り得る値の範囲を複
数の異なる値を含む複数の範囲に分割して、同分割した
複数の範囲に異なる奏法依存音色をそれぞれ割当てるよ
うにするとよい。そして、楽音信号生成制御手段内に、
前記分割した各範囲にそれぞれ属するベロシティデータ
の値を、同範囲に対応した奏法依存音色の楽音信号の音
量を表す値に変換して前記楽音信号生成手段に供給し、
同奏法依存音色の楽音信号の音量を前記変換した音量を
表す値に応じて制御するベロシティデータ変換手段を設
けるようにするとよい。
【0010】これによれば、ベロシティデータを用いて
複数種類の奏法依存音色の楽音信号を形成することが可
能となるとともに、ベロシティデータに応じて生成され
る楽音信号の音量も制御することができるようになるの
で、生成される楽音信号の質が向上する。
【0011】さらに、前記本発明の第1の特徴におい
て、複数種類の奏法依存音色のそれぞれに対応した各組
の楽音生成パラメータは、さらに、ノートナンバデータ
の異なる値にそれぞれ割当てられた複数組のサブ楽音生
成パラメータからなり、楽音信号生成制御手段が、ベロ
シティデータの値に割当てられた一組の楽音生成パラメ
ータに属していて、ノートナンバデータの値に割当てら
れている一組のサブ楽音生成パラメータのパラメータメ
モリからの読出しを制御すようにするとよい。
【0012】これによれば、音域または音高の異なる楽
音信号を生成する場合、同一の奏法依存音色であって
も、異なるサブ楽音生成パラメータを用いて楽音信号が
生成されることになるので、生成される楽音信号の質が
向上する。
【0013】また、本発明の第2の特徴は、前記本発明
の第1の特徴におけるベロシティデータに代えてノート
ナンバデータを用い、複数種類の奏法依存音色のうちの
一部の奏法依存音色をノートナンバデータが取り得る値
の範囲内の一部の範囲に属するノートナンバデータの値
に割当て、かつ複数種類の奏法依存音色のうちの他の一
部の奏法依存音色をノートナンバデータが取り得る値の
範囲内の他の一部の範囲に属するノートナンバデータの
値に割当てておき、楽音信号生成制御手段が、入力した
第1演奏データ中のノートナンバデータの値に割当てら
れている奏法依存音色に対応した一組の楽音生成パラメ
ータのパラメータメモリからの読み出しおよび同読み出
した楽音生成パラメータの楽音信号生成手段への供給を
制御し、同読み出した一組の楽音生成パラメータに対応
した奏法依存音色の楽音信号を楽音信号生成手段に生成
させるようにしたことにある。
【0014】また、本発明の第2の特徴は、複数種類の
楽器音色のそれぞれに対して複数種類の奏法依存音色の
楽音信号をそれぞれ生成するための複数組の楽音生成パ
ラメータをパラメータメモリに記憶しておき、楽音信号
生成制御手段が、第1演奏データに加えて複数種類の楽
器にそれぞれ対応した複数種類の楽器音色のうちのいず
れか一種類の楽器音色を選択するための第2演奏データ
も入力して、同入力した第2演奏データによって指定さ
れる楽器音色に属していて、前記入力した第1演奏デー
タ中のノートナンバデータの値に割当てられている奏法
依存音色に対応した一組の楽音生成パラメータの前記パ
ラメータメモリからの読み出しおよび同読み出した一組
の楽音生成パラメータの楽音信号生成手段への供給を制
御し、同読み出した一組の楽音生成パラメータに対応し
た奏法依存音色の楽音信号を楽音信号生成手段に生成さ
せるようにしたことにある。
【0015】これらの第2の特徴によれば、第1演奏デ
ータ中のノートナンバデータを種々の値に設定するだけ
で、同一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類
の奏法依存音色の楽音信号を生成することができる。し
たがって、この第2の特徴においても、奏法依存音色の
切換えのための処理時間を短くすることができ、また奏
法依存音色の指定を含む演奏データの編集作業が簡単に
なるとともに、同編集作業を誤ったりすることがなくな
る。
【0016】また、前記本発明の第2の特徴において、
他の一部の奏法依存音色が特定の音高とは関連しない奏
法による音色であり、かつ他の一部の範囲に属するノー
トナンバデータの値が特定の一つの音高を有する楽音信
号として生成され得る音域外の音高を表すようにすると
よい。これによれば、ストラミング、フレットノイズ、
グリッサンドのような特定の音高とは関連しない奏法依
存音色が、特定の一つの音高を有する楽音信号として生
成され得る音域外の音高を表すノートナンバデータ、例
えば該当する楽器にて発生不能な音域内の音高を表すノ
ートナンバデータに割当てられているので、音高を有す
る楽音信号の発生に支障をあたえることなく、ノートナ
ンバデータを有効に利用できる。
【0017】また、前記本発明の第2の特徴において、
他の奏法依存音色は複数種類の奏法依存音色からなると
ともに、ノートナンバデータが取り得る値の範囲内の他
の一部の範囲は複数の異なるノートナンバデータの値を
含んでおり、他の奏法依存音色に属する複数種類の奏法
依存音色のそれぞれを、他の一部の範囲に属する複数の
ノートナンバデータの値のうちの異なる値に割当てると
よい。これによれば、複数種類の他の奏法依存音色を利
用でき、多彩な楽音信号を生成できるようになる。
【0018】また、前記本発明の第2の特徴において、
第1演奏データは楽音信号の音量を表すベロシティデー
タを含むものであり、前記一部の奏法依存音色および他
の一部の奏法依存音色のうちの少なくとも一方の奏法依
存音色は複数種類の奏法依存音色からなるとともに、同
少なくとも一方の奏法依存音色に属する複数種類の奏法
依存音色のそれぞれを前記ベロシティデータの異なる値
に割当てておき、楽音信号生成制御手段が、少なくとも
一方の奏法依存音色に属する複数種類の奏法依存音色に
それぞれ対応した複数組の楽音生成パラメータのうち
で、前記入力した第1演奏データ中のノートナンバデー
タの値に割当てられ、かつ同第1演奏データ中のベロシ
ティデータの値に割当てられている楽音生成パラメータ
の前記パラメータメモリからの読み出しを制御するよう
にするとよい。
【0019】これによれば、ノートナンバデータに加え
てベロシティデータを利用することにより、多くの種類
の奏法依存音色を利用でき、より多彩な楽音信号を生成
できるようになる。
【0020】また、本発明の第3および第4の特徴は、
前記本発明の第1および第2の特徴に係る楽音生成装置
における楽音信号生成制御手段をコンピュータで構成し
て、前述した本発明の第1および第2の特徴における各
種機能を、楽音生成装置内のコンピュータに適用される
楽音生成用コンピュータプログラムで実現するようにし
たことにある。これによっても、前述した各種効果を期
待できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて説明すると、図1は、本発明に係る楽音
生成装置および楽音生成用コンピュータプログラムを適
用した電子楽器を概略ブロック図により示している。
【0022】この電子楽器は、演奏操作子群11、パネ
ル操作子群12及び表示器13を備えている。演奏操作
子群11は、例えば複数の鍵からなる鍵盤などで構成さ
れており、それらの操作により楽音の発生および発生楽
音の音高を指示する。パネル操作子群12は、操作パネ
ルにそれぞれ配設され、それらの操作により発生楽音の
音色、音量などの指定、表示器13の表示内容の指示な
どを含む電子楽器全体の作動を指示する。なお、このパ
ネル操作子群12には、テンキー、カーソル移動キー、
マウスなどの操作子も含まれる。これらの演奏操作子群
11及びパネル操作子群12の各操作は、バス20に接
続された検出回路14,15によりそれぞれ検出され
る。表示器13は、CRT表示器、液晶表示器などで構
成されており、各種情報を文字、数字または図形表示す
るものである。この表示器13は、バス20に接続され
た表示回路16により表示制御される。
【0023】また、この電子楽器は、バス20に接続さ
れて楽音信号を生成するための楽音信号生成回路30も
備えている。楽音信号生成回路30は、レジスタ部3
1、波形データ読み出し処理部32、フィルタ処理部3
3、エンベロープ処理部34、アキュムレータ部35お
よび効果処理部36を備えている。
【0024】レジスタ部31は、複数の発音チャンネル
にそれぞれ対応した複数組のレジスタからなり、楽音信
号生成回路のバス20に接続されて同バス20を介して
供給されて、楽音信号生成回路30の各部32〜36を
制御するための各種データを一時的に記憶する。波形デ
ータ読み出し処理部32は、波形メモリ40に記憶され
ている波形データを選択的に読み出す。波形メモリ40
は、複数種類の楽器の楽音波形をそれぞれサンプリング
した複数組の波形データを、各楽器音色に対応して記憶
している。これらの楽音波形データにおいては、一般的
に、一種類の楽器音色に対して、所定の音域ごとに(各
音高ごとでもよい)、異なる波形データの組がそれぞれ
用意されている。また、ベロシティデータ値(発音音
量)に対しても、その大きさに対応して複数組の波形デ
ータを用意しておくようにしてもよい。なお、この波形
データは、楽音生成パラメータの一部を構成する。
【0025】また、波形メモリ40はROMで構成して
おいても、RAMで構成しておいてもよいし、ROMお
よびRAMを併用しておいてもよい。RAMで構成して
おく場合には、他の記録媒体(例えば、後述するハード
ディスク)に波形データを記憶させておいて、電源投入
時などに、他の記録媒体から波形データを読み出してR
AMに書き込むようにすればよい。また、RAMを使用
することにより、新たに作成した波形データを利用し易
くなる。また、EEPROMのような不揮発性の書き込
み可能なメモリを用いれば、前記電源投入時における波
形データの書き込みを避けることができる。
【0026】特に、本実施形態においては、異なる奏法
によって演奏される楽器に関しては、一種類の楽器音色
に対して奏法の違いによる複数の奏法依存音色に対応し
た波形データをベロシティデータおよびノートナンバデ
ータの各値に割当てて記憶している。この点について、
スチールギターおよび電気ベースギターの楽器音色を例
にして説明する。なお、ベロシティデータは、通常その
値が大きくなるに従って大きくなる楽音信号の音量を表
すもので、本実施形態においては「0」〜「127」の
範囲にわたって変化する。ノートナンバデータは、通常
その値が大きくなるに従って高音側に向かって変化する
楽音信号の音高(音名)を表すもので、「0」〜「12
7」の範囲にわたって変化する。ここで、ノートナンバ
データの値「0」は音名C2に対応し、値「127」は
音名G8に対応する。
【0027】スチールギター音色の場合、図5(A)に示
すように、通常のスチールギター演奏において使用され
得る音域C2〜B5(ノートナンバで「0」〜「95」
に対応)にわたって、オープンソフト奏法音色、オープ
ンミドル奏法音色、オープンハード奏法音色、デッドノ
ート奏法音色、ミュート奏法音色、ハンマリング奏法音
色、スライド奏法音色およびハーモニクス奏法音色から
なる8種類の奏法依存音色が割当てられている。さら
に、これらの奏法依存音色のそれぞれは、ベロシティデ
ータの異なる値の範囲に割当てられている。具体的に
は、図5(B)に示すように、例えばベロシティデータ値
の範囲「0」〜「15」にはオープンソフト奏法音色、
同値の範囲「16」〜「30」にはオープンミドル奏法
音色、同値の範囲「31」〜「45」にはオープンハー
ド奏法音色、同値の範囲「46」〜「60」にはデッド
ノート奏法音色、同値の範囲「61」〜「75」にはミ
ュート奏法音色、同値の範囲「76」〜「90」にはハ
ンマリング奏法音色、同値の範囲「91」〜「105」
にはスライド奏法音色、および同値の範囲「106」〜
「127」にはハーモニクス奏法音色が割当てられてい
る。
【0028】また、図5(A)に示すように、通常のスチ
ールギターでは使用されない、すなわち通常楽音を発生
し得ない音域C6〜G8(ノートナンバで「96」〜
「127」に対応)の範囲には、特定の音高とは関連し
ない奏法依存音色が割当てられている。音域C6〜D7
(ノートナンバで「96」〜「110」に対応)の範囲
には、ストラミング奏法音色が割当てられている。この
ストラミング奏法音色は、さらにストロークの速さ、左
手でミュートするポジションなどの違いに依存した複数
の異なるストラミング奏法音色を含んでいる。これらの
複数の異なるストラミング奏法音色のそれぞれは、音域
C6〜D7内の異なる音高に割当てられている。また、
音域D#7〜G8(ノートナンバで「111」〜「12
7」に対応)の範囲には、フレットノイズ奏法音色が割
当てられている。このフレットノイズ奏法音色は、さら
に指やピックにより弦をひっかくことによるスクラッチ
音、本体を叩いて発生させる音などの複数の異なるフレ
ットノイズ奏法音色を含んでいる。これらの複数の異な
るフレットノイズ奏法音色のそれぞれは、音域D#7〜
G8内の異なる音高に割当てられている。
【0029】電気ベースギター音色の場合、図6(A)に
示すように、通常の電気ベースギター演奏において使用
され得る音域C2〜B5(ノートナンバで「0」〜「9
5」に対応)にわたって、フィンガーオープン奏法音
色、ミュート奏法音色、デッドノート奏法音色およびス
ラップ奏法音色からなる4種類の奏法依存音色が割当て
られている。さらに、これらの奏法依存音色のそれぞれ
は、ベロシティデータの異なる値の範囲に割当てられて
いる。具体的には、図6(B)に示すように、例えばベロ
シティデータ値の範囲「0」〜「40」にはフィンガー
オープン奏法音色、同値の範囲「41」〜「80」には
ミュート奏法音色、同値の範囲「81」〜「120」に
はデッドノート奏法音色、および同値の範囲「121」
〜「127」にはスラップ奏法音色が割当てられてい
る。
【0030】また、図6(A)に示すように、通常の電気
ベースギターでは使用されない、すなわち通常楽音を発
生し得ない音域C6〜G8(ノートナンバで「96」〜
「127」に対応)の範囲には、特定の音高とは関連し
ない奏法依存音色が割当てられている。音域C6〜D7
(ノートナンバで「96」〜「110」に対応)の範囲
には、グリッサンド奏法音色が割当てられている。この
グリッサンド奏法音色は、さらに音高変化の速さ、音高
変化の方向などの違いに依存した複数の異なるグリッサ
ンド奏法音色を含んでいる。これらの複数の異なるグリ
ッサンド奏法音色のそれぞれは、音域C6〜D7内の異
なる音高に割当てられている。また、音域D#7〜G8
(ノートナンバで「111」〜「127」に対応)の範
囲には、前記スチールギターの場合と同様に、フレット
ノイズ奏法音色が割当てられている。
【0031】これらのスチールギターの音域C2〜B5
に割当てられた8種類の奏法依存音色および電気ベース
ギターの音域C2〜B5に割当てられた4種類の奏法依
存音色のそれぞれに対しては、一組ずつの波形データが
用意されていてもよいが、本実施形態では、複数組のサ
ブ波形データからなる波形データが用意されている。こ
れらの複数組のサブ波形データのそれぞれは、所定音域
(例えば、半オクターブ)ごとに設けられている。そし
て、これらのサブ波形データは、波形メモリ40に記憶
されている。なお、本実施形態では、これらのサブ波形
データはベロシティデータの異なる値に対して共通に設
けられているが、同サブ波形データをベロシティデータ
の値に応じて異ならせておいてもよい。
【0032】また、スチールギターおよび電気ベースギ
ターの音域C6〜G8に割当てられたストラミング奏法
音色、フレットノイズ奏法音色およびグリッサンド奏法
音色に関しては、前述した各複数種類ずつのストラミン
グ奏法音色、フレットノイズ奏法音色およびグリッサン
ド奏法音色のそれぞれに対して、一組ずつの波形データ
が用意されている。そして、これらの場合も、各波形デ
ータは、波形メモリ40に記憶されている。なお、本実
施形態では、前記各複数種類ずつのストラミング奏法音
色、フレットノイズ奏法音色およびグリッサンド奏法音
色のそれぞれに対応した波形データは、ベロシティデー
タの異なる値に対して共通に設けられているが、同波形
データをベロシティデータの値に応じて異ならせておい
てもよい。
【0033】フィルタ処理部33は、ディジタルフィル
タによって構成されていて、波形データ読み出し処理部
32にて読み出された波形データをフィルタ処理し、生
成される楽音信号に所望の周波数特性を付与する。エン
ベロープ処理部34は、振幅エンベロープ波形を形成す
る波形形成部と乗算器とにより構成されていて、フィル
タ処理部33からの波形データ(波形信号)に所望の振
幅エンベロープを付与してディジタル楽音信号として出
力する。なお、これらの波形データ読み出し処理部3
2、フィルタ処理部33およびエンベロープ処理部34
は、複数の時分割チャンネルタイミングに同期して各処
理をそれぞれ実行する。この複数の時分割チャンネルタ
イミングは複数の発音チャンネルにそれぞれ対応し、同
複数の発音チャンネルは音楽の演奏パートにそれぞれ対
応する。
【0034】アキュムレータ部35は、エンベロープ処
理部34から前記複数の時分割チャンネルタイミングに
同期して供給されるディジタル楽音信号をアキュムレー
トして、複数のディジタル楽音信号を合算したディジタ
ル楽音信号を出力する。効果処理部36は、アキュムレ
ータ部35からのディジタル楽音信号に、コーラス、リ
バーブなどの音楽的効果を付与する。
【0035】このようにして生成されたディジタル楽音
信号は楽音信号生成回路30から出力され、D/A変換
器51を介してサウンドシステム50に供給される。D
/A変換器51は、前記出力されたディジタル楽音信号
をアナログ楽音信号に変換する。サウンドシステム50
は、アンプおよびスピーカからなり、アナログ楽音信号
に対応した楽音を放音する。
【0036】また、バス20には、CPU61,タイマ
62、ROM63、RAM64および外部記憶装置65
も接続されている。CPU61,タイマ62、ROM6
3およびRAM64はマイクロコンピュータ本体部を構
成するもので、各種プログラムを実行して電子楽器の各
種動作を制御する。
【0037】外部記憶装置65は、予め組み込まれたハ
ードディスクHDなどの記録媒体、着脱可能に組み付け
られるフレキシブルディスクFD、コンパクトディスク
CDなどの記録媒体と、同記録媒体に対してプログラム
及びデータの読み書きを可能とするドライブ装置からな
る。外部記録媒体には、各種プログラムおよび各種デー
タが記憶されている。本実施形態では、特に、楽音生成
パラメータの一部を構成する音色データ(図2参照)、
各種自動演奏データ(図7)、自動演奏プログラム、音
色選択イベントプログラム(図3参照)および発音指示
イベントプログラム(図4参照)が記憶されている。ま
た、各種プログラムおよび各種データの一部に関して
は、ROM63にも記憶されている。
【0038】これらのプログラムの内容については電子
楽器の動作説明とともに説明することとして、前記音色
データについて説明しておく。図2は、例えばピアノ、
スチールギター、電気ベースギターなどのように一種類
の楽器音色に関する音色データを示している。各楽器音
色の音色データは、音色名称を表す音色名データ、楽器
音色を指定するためのバンクセレクト番号データおよび
プログラムチェンジ番号データ、音色制御情報、ならび
にその他のデータからなる。
【0039】音色制御情報は、一種類の楽器音色に属し
ていて、前述した波形メモリ40に記憶されている波形
データと協働して、ノートナンバデータおよびベロシテ
ィデータの各値によって区分けされた領域の楽音信号の
生成に利用される情報である。音色制御情報は、前記区
分けされた領域数を表す領域数データと、各領域をそれ
ぞれ管理するための複数の領域管理データと、各領域管
理データによって指定される領域対応データとからな
る。なお、領域管理データの組数は領域数データによっ
て示された数(図2の例では、n個)であるが、領域対
応データの組数(図2の例では、m個)は領域管理デー
タの数に等しくても、それより少なくてもよい。また、
前述した一楽器種類に属する波形データの組数も、領域
管理データの数に等しくても、それより少なくてもよ
く、また領域対応データの組数と異なっていてもよい。
【0040】各領域管理データは、前記区分けされた各
領域に関するノートナンバ範囲データ、ベロシティ範囲
データ、波形データ番号、波形読み出しアドレス情報お
よび領域番号データからなる。ノートナンバ範囲データ
は、領域に属するノートナンバデータの値の上限値およ
び下限値をそれぞれ示すデータからなる。ベロシティ範
囲データは、領域に属するベロシティデータの値の上限
値および下限値をそれぞれ示すデータからなる。波形デ
ータ番号は、波形メモリ40に記憶されていて、楽音信
号の生成のために利用される波形データの番号を示す。
波形読み出しアドレス情報は、波形メモリ40における
前記波形データのスタートアドレス、エンドアドレス、
ループ(繰り返し)部分を示すアドレスなどからなる。
領域番号データは、一組の領域対応データを指定するデ
ータである。
【0041】各領域対応データは、それぞれ変換特性指
定データ、フィルタパラメータ、エンベロープパラメー
タ、出力先別音量レベルおよびその他のデータからな
る。変換特性指定データは、奏法依存音色の楽音信号の
場合に、ベロシティデータ値を同楽音信号の音量を表す
データ値に変換するための変換用データである。この点
について、図5(B)および図6(B)を用いて説明してお
くと、スチールギター音色、電気ベースギター音色など
の奏法依存音色を有する楽器音色の場合、音域C2〜B
5においてベロシティデータの値「0」〜「127」が
複数種類(スチールギター音色の場合には8種類、電気
ベースギター音色の場合には4種類)の奏法依存音色に
割り当てられているので、ベロシティデータの値をその
まま音量の制御に利用できない。また、一方では、複数
の異なるベロシティデータ値を含む所定範囲のベロシテ
ィデータが、8種類の奏法依存音色に割当てられてい
る。したがって、各奏法依存音色に割当てられた所定範
囲のベロシティデータ値を図5(B)および図6(B)の実
線で示すように変換してやれば、各奏法依存音色の楽音
信号に対しても音量の制御が可能になる。なお、図5
(B)および図6(B)の破線は、「0」〜「127」にわ
たって変化するベロシティデータ値を利用した本来の音
量制御特性を示す。
【0042】この点を具体的に説明すると、例えば図5
(B)のスチールギター音色のデッドノート奏法依存音色
の場合には、同音色には「46」〜「60の」範囲内の
ベロシティデータ値が割当てられている。したがって、
この「46」〜「60」の範囲内のベロシティデータ値
を小さな所定値(例えば「30」程度)〜大きな所定値
(例えば、「127」)にわたって変化するベロシティ
データ値に変換すれば、分解能こそ低いが、デッドノー
ト奏法依存音色の楽音信号の音量を小さな所定値から大
きな所定値にわたって変化させることができる。また、
スチールギター音色のミュート奏法音色の場合には、
「61」〜「75」にわたるベロシティデータ値を小さ
な所定値(例えば「30」程度)〜大きな所定値(例え
ば、「127」)にわたって変化するベロシティデータ
値に変換すればよい。
【0043】同様にして、スチールギター音色のハンマ
リング奏法音色、スライド奏法音色およびハーモニクス
奏法音色の場合にも、ベロシティデータ値の変換によ
り、各奏法依存音色の楽音信号の音量を変換したベロシ
ティデータ値で制御できる。さらに、図6(B)に示すよ
うに、電気ベースギター音色のベロシティデータ値に割
当てられたフィンガーオープン奏法音色、ミュート奏法
音色、デッドノート奏法音色およびスラップ奏法音色の
4種類の奏法依存音色に関しても、ベロシティデータ値
の変換により、各奏法依存音色の楽音信号の音量を変換
ベロシティデータ値で制御できる。
【0044】また、スチールギター音色のオープンソフ
ト奏法音色、オープンミドル奏法音色およびオープンハ
ード奏法音色からなる3種類の奏法依存音色は、スチー
ルギターを弾く強さの問題で区分されたもので、音色と
いうよりは音量の差によるものと見ることができる。し
かも、これらの3種類の奏法依存音色は、互いに非常に
類似している。したがって、これらの3種類の奏法依存
音色に割当てられている「0」〜「45」の範囲内のベ
ロシティデータ値を小さな所定値(例えば「30」程
度)〜大きな所定値(例えば、「127」)にわたって
変化するベロシティデータ値に変換すればよい。なお、
図5(B)および図6(B)においては、変換後のベロシテ
ィデータ値の取り得る範囲は全ての種類の奏法依存音色
に対して同じにしたが、奏法依存音色の種類ごとに異な
らせてもよい。
【0045】そして、変換特性指定データは、前記のよ
うな奏法依存音色の楽音信号におけるベロシティデータ
値の変換を行うための変換特性を示すデータによって構
成される。フィルタパラメータは、フィルタ処理部33
におけるフィルタ特性を制御するものである。エンベロ
ープパラメータは、エンベロープ処理部34における振
幅エンベロープ特性を制御するものである。出力先別音
量レベルは、楽音信号の種類に応じて効果処理部36の
ようなアキュムレータ部35の後続回路への出力量を、
アキュムレート前の各ディジタル楽音信号ごとに制御す
るものである。この場合、アキュムレータ部35は、全
ての時分割チャンネルタイミングに同期してディジタル
楽音信号をアキュムレートするのではなく、アキュムレ
ート前の各ディジタル楽音信号の出力先別にアキュムレ
ートする必要がある。
【0046】次に、自動演奏データについて説明してお
く。この自動演奏データは各楽曲ごとに用意されてお
り、その一例を部分的に図7に示している。各自動演奏
データは、楽曲の進行に従って時系列的に配列されたも
のであり、音色イベントデータ、ノートオンイベントデ
ータ、ノートオフイベントデータなどの各種演奏イベン
トデータと、各演奏イベントデータ間の時間間隔を表す
デュレーションデータとを含んでいる。
【0047】音色イベントデータは、楽曲の演奏開始時
に楽音信号の音色を指定し、または楽曲の演奏途中で楽
音信号の音色を変更するための用いられるデータであ
る。この音色イベントデータは、バンクセレクトコー
ド、パート番号データおよびバンクセレクト番号データ
からなるバンク切換え用音色イベントデータと、プログ
ラムチェンジコード、パート番号データおよびプログラ
ムチェンジ番号データからなるプログラム切換え用音色
イベントデータとの2種類からなる。バンク切換え用音
色イベントデータはプログラム切換え用音色イベントデ
ータの上位の階層に属するもので、バンク切換え用音色
イベントデータによって一つの音色グループが指定され
た後、プログラム切換え用音色イベントデータによって
前記指定された一音色グループ内の一音色が指定され
る。したがって、同一音色グループ(同一バンク)に属
する音色を次々に変更するならば、プログラム切換え用
音色イベントデータを変更するだけでよい。
【0048】バンクセレクトコードはバンク切換え用音
色イベントデータであることを示す識別コードであり、
プログラムチェンジコードはプログラム切換え用音色イ
ベントデータであることを示す識別コードである。ま
た、パート番号データは、音色を指定または変更する楽
曲の演奏パート(楽音信号生成回路30の発音チャンネ
ルに対応)を表す。バンクセレクト番号データは、前記
音色グループの一つを表し、プログラムチェンジ番号デ
ータは前記音色グループに属する一音色を表す。ただ
し、ここでいう音色とは、例えば、ピアノ、スチールギ
ター、電気ベースギターなどのように、楽器の種類に対
応した楽器音色を示している。
【0049】各ノートオンイベントデータは、楽音信号
の発生開始を指示するためのもので、楽音発生開始を表
す識別コードとしてのノートオンコードに加えて、パー
ト番号データ、ノートナンバデータおよびベロシティデ
ータを含む。パート番号データは、楽音信号生成回路3
0の複数の発音チャンネルのうちで楽音信号を生成すべ
きチャンネル番号に対応している。ノートナンバデータ
およびベロシティデータは、一般的には、楽音信号の音
高および音量をそれぞれ表す。しかし、前述のように一
種類の楽器音色に対して複数の奏法依存音色を有してい
る場合には、これらのノートナンバデータおよびベロシ
ティデータは、奏法依存音色の指定のためにも利用され
る。ノートオフイベントデータは、前記ノートオンイベ
ントデータによって発生開始された楽音信号を終了させ
るためのものである。
【0050】さらに、バス20には、MIDIインター
フェース回路および通信インターフェース回路を含むイ
ンターフェース回路70が接続されている。MIDIイ
ンターフェース回路は、鍵盤などの演奏装置、他の楽
器、パーソナルコンピュータ、自動演奏装置(シーケン
サ)などの他のMIDI対応機器に接続されて、同機器
からMIDI情報を受信する。通信インターフェース回
路は、通信ネットワーク(例えば、インターネット)を
介してサーバコンピュータに接続され、同サーバコンピ
ュータに対してデータおよびプログラムの授受を行う。
【0051】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。まず、ユーザは、図示しない外部記憶装
置65のハードディスクに記憶されている自動演奏プロ
グラムの実行を開始する。この自動演奏プログラムの実
行開始により、外部記憶装置65のハードディスクに記
憶されている図3の音色選択イベントプログラムおよび
図4の発音指示イベントプログラムも起動される。な
お、これらの自動演奏プログラム、音色選択イベントプ
ログラムおよび発音指示イベントプログラムが、外部記
憶装置65のハードディスクに記憶されていない場合に
は、コンパクトディスク、フレキシブルディスクなどか
らハードディスクにインストールしたり、インターフェ
ース回路70を介してMIDI対応機器などの外部機
器、通信ネットワークに接続されたサーバなどからハー
ドディスクにダウンロードした後に、前記プログラムの
実行を開始させるとよい。
【0052】また、ユーザは、この自動演奏プログラム
の実行により、または同自動演奏プログラムの実行とは
独立して、表示器13の表示画面を見ながらパネル操作
子群12を操作することにより再生を希望する楽曲を指
定する。そして、指定した楽曲に関する自動演奏データ
をRAM64に記憶する。この場合、自動演奏データと
しては、外部記憶装置65のハードディスク、コンパク
トディスク、フレキシブルディスクなどに記憶されてい
るものを利用できるとともに、インターフェース回路7
0を介してMIDI対応機器などの外部機器、通信ネッ
トワークに接続されたサーバからの供給を受けることも
可能である。
【0053】次に、ユーザが演奏開始を指示すると、C
PU61は前記自動演奏プログラムの実行により、前記
RAM64に取り込んだ自動演奏データの再生を開始す
る。この自動演奏データの再生においては、RAM64
内に記憶されている図7に示すような演奏データを、楽
曲の進行に従って順次読み出す。
【0054】この演奏データの読み出しにおいて、音色
イベントデータが読み出されると、CPU61は、図3
の音色選択イベントプログラムの実行をステップS10
にて開始する。この音色選択イベントプログラムの実行
開始後、ステップS12にて読み出した音色イベントデ
ータに含まれるバンクセレクト番号データ、プログラム
チャンネル番号データおよびパート番号データを、変数
であるバンクセレクト番号BS、プログラムチャンネル
番号PCおよびパート番号PTb、PTpとして設定す
る。具体的には、読み出した音色イベントデータがバン
ク切換え用音色イベントデータであれば、バンクセレク
ト番号BSおよびパート番号PTbが読み出したバンク
セレクト番号データおよびパート番号データに設定され
る。また、読み出した音色イベントデータがプログラム
切換え用音色イベントデータであれば、プログラムチェ
ンジ番号BSおよびパート番号PTpが読み出したプロ
グラムチェンジ番号データおよびパート番号データに設
定される。そして、これらの設定されたバンクセレクト
番号BSとパート番号PTbとの組、およびプログラム
チェンジ番号BSとのパート番号PTpとの組は、新た
なバンク切換え用音色イベントデータおよびプログラム
切換え用音色イベントデータが読み出されるまで保存さ
れる。
【0055】次に、ステップS14にて、各パート番号
PTb,PTpが互いに同一であるバンクセレクト番号B
Sおよびプログラムチャンネル番号PCによって定まる
音色データ(図2参照)が外部記憶装置65またはRO
M63に存在するかを調べる。
【0056】前記両番号PC,BSに対応した音色デー
タが存在すれば、ステップS16にて「Yes」と判定し
てステップS18に進む。ステップS18においては、
前記音色データを外部記憶装置65またはROM63か
ら読み出して、RAM64内に予め用意されていてパー
ト番号PTにより指定される発音バッファ領域VB(P
T)に記憶する。なお、この音色データとは、前述した
図2の1音色分の音色データである。一方、前記両番号
PC,BSに対応した音色データが存在しなければ、ス
テップS16にて「No」と判定してステップS20に進
む。ステップS20においては、前記RAM64内に用
意された発音バッファ領域VB(PT)内の音色データを
クリアする。そして、前記ステップS18,S20の処
理後、ステップS22にて音色イベントプログラムの実
行を終了する。
【0057】また、ノートオンイベントデータが読み出
されると、CPU61は、図4の発音指示プログラムの
実行をステップS30にて開始する。この発音指示プロ
グラムの実行開始後、ステップS32にて、読み出した
ノートオンイベントデータに含まれるパート番号デー
タ、ノートナンバデータおよびベロシティデータを、変
数であるパート番号PT、ノートナンバNNおよびベロ
シティVELとして設定する。次に、ステップS34に
て、RAM64の発音バッファ領域VB(PT)に記憶さ
れている音色データ中の領域管理データ1〜nを参照し
て、ノートナンバNNおよびベロシティVELが該当す
る領域を選択する。
【0058】具体的には、ノートナンバNNが各領域管
理データ中のノートナンバ範囲データにより表された範
囲内にあるか、ベロシティVELが同各領域管理データ
中のベロシティ範囲データによって表された範囲内にあ
るかをチェックする。そして、ノートナンバNNおよび
ベロシティVELが共に前記各範囲内にあれば、該当領
域であるとして、この領域管理データ中の波形データ番
号、波形読み出しアドレス情報および領域番号データ
が、発音バッファ領域VB(PT)から読み出されて、R
AM64内の別領域に一時的に記憶される。また、領域
番号データは領域対応データの選択にも利用され、同領
域番号データによって指定される領域対応データも発音
バッファ領域VB(PT)から読み出されて、RAM64
内の別領域に一時的に記憶される。なお、この処理によ
り、該当する複数の領域が選択される場合もある。
【0059】次に,CPU61は、ステップS36に
て、前記選択された領域に楽音信号生成回路30の発音
チャンネルを一つずつ割当てる。前述のように複数の領
域が選択されている場合には、複数の発音チャンネルが
割当てられる。
【0060】前記ステップS36の処理後、ステップS
38にて前記選択された領域対応データ中に変換特性指
定データすなわちベロシティデータ値を変換するための
変換データが存在するかをチェックすることにより、ベ
ロシティデータ値の変換の必要性を判定する。ベロシテ
ィデータ値を変換する必要がなければ、ステップS38
にて「No」と判定してステップS42に進む。一方、ベ
ロシティデータ値を変換する必要があれば、ステップS
38にて「Yes」と判定してステップS40に進む。ス
テップS40においては、変換特性指定データを用い
て、前記RAM64に一時記憶したベロシティVELを
実際の音量を表す新たなベロシティVELに変更する。
具体的には、奏法依存音色のそれぞれを異なるベロシテ
ィデータ値に割当てている場合に、「0」〜「127」
のベロシティデータ値を図5(B)および図6(B)の実線
に示す値に変換する。
【0061】前記ステップS40の処理後、またはステ
ップS38にて「No」と判定された後、ステップS42
にて、ノートナンバNNおよびベロシティVEL(変換
特性指定データを用いて変換されている場合には変換後
のベロシティVEL)に加え、前記RAM64に一時的
に記憶した波形データ番号、波形読み出しアドレス情
報、領域対応データ中のフィルタパラメータ、エンベロ
ープパラメータ、出力先別音量レベルデータおよびその
他のデータからなる楽音生成パラメータを、楽音信号生
成回路30のレジスタ部31の割当て発音チャンネルに
対応したレジスタに供給する。そして、ステップ44に
て、楽音信号生成回路30に対して楽音信号の生成開始
を指示して、ステップS46にて発音指示イベントプロ
グラムの実行を終了する。
【0062】楽音信号生成回路30においては、波形デ
ータ読み出し処理部32、フィルタ処理部33およびエ
ンベロープ処理部34の動作により、前記割当て発音チ
ャンネルにて前記供給された楽音生成パラメータに応じ
た楽音信号を生成する。波形データ読み出し処理部32
は、レジスタ部31に供給された波形データ番号によっ
て指定される波形データを、同レジスタ部31に供給さ
れた波形読み出しアドレス情報を用いて、レジスタ部3
1に供給されたノートナンバNNに対応した読み出しレ
ートで波形メモリ40から読み出して波形信号としてフ
ィルタ処理部33に供給する。フィルタ処理部33は、
前記供給された波形信号に、前記レジスタ部31に供給
されたフィルタパラメータを用いたフィルタ処理を施
す。エンベロープ処理部34は、フィルタ処理された波
形信号に、前記レジスタ部31に供給されたエンベロー
プパラメータにより指定される振幅エンベロープを付与
するとともに、前記レジスタ部31に供給されたベロシ
ティVELに応じて波形信号の振幅を制御してディジタ
ル楽音信号としてアキュムレータ部35に供給する。
【0063】アキュムレータ部35は、前記のようにし
て生成された複数のディジタル楽音信号をアキュムレー
トする。そして、効果処理部36が、前記アキュムレー
トされたディジタル楽音信号に音楽的効果を付与する。
この場合、アキュムレータ部35および効果処理部36
は、前記レジスタ部31に供給された出力先別音量レベ
ルデータおよびその他のデータに応じてアキュムレート
処理および効果付与処理を行う。このようにして音楽的
効果の付与された楽音信号は、D/A変換器51を介し
てサウンドシステム50に供給され、同サウンドシステ
ム50から楽音として発音される。
【0064】一方、前記のようにして発音開始された楽
音は、演奏データ中のノートオフイベントデータの読出
しにより発音を終了する。すなわち、楽曲の進行に従っ
てノートオフイベントデータが読み出されると、CPU
61は、ノートオフイベントデータによって指定される
楽音信号の生成終了を楽音信号生成回路30に指示す
る。なお、生成中の楽音信号を指定するために、ノート
オフイベントデータも、パート番号データおよびノート
ナンバデータを含んでいる。これにより、楽音信号生成
回路30は、ノートオフイベントデータの読み出し時
に、生成中の楽音信号の生成を終了する。そして、同楽
音信号に対応した楽音の発音も終了する。
【0065】次に、このような楽音信号の生成制御につ
いて具体例をあげて説明しておく。奏法依存音色を有す
る楽器音色、例えばスチールギター、電気ベースギター
の楽器音色が選択された場合について説明する。なお、
この楽器音色は、音色イベントデータ中のプログラムチ
ェンジ番号データおよびバンクセレクト番号データによ
り指定される。そして、ノートオンイベントデータ中の
ノートナンバデータ値が「0」〜「95」(音域C2〜
B5に対応)の範囲内にあれば、図4のステップS34
の領域選択処理により、オープンソフト、オープンミド
ルなどの複数の奏法依存音色の中から、ベロシティデー
タ値に応じた少なくとも一つの奏法依存音色に対応した
領域が選択される(図5,6参照)。そして、楽音信号
生成回路30においては、波形メモリ40に記憶されて
いて前記選択された奏法依存音色に対応した波形データ
を用いるとともに、前記選択された領域に対応した領域
対応データに応じて楽音信号が生成される。
【0066】これによれば、ノートオンイベントデータ
中のベロシティデータを種々の値に設定するだけで、同
一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類の奏法
依存音色の楽音信号を生成することができる。したがっ
て、バンクセレクト番号データおよびプログラムチェン
ジ番号データを用いる必要がなくなり、奏法依存音色の
切換えのための処理時間を短くすることができる。ま
た、奏法依存音色の指定を含む演奏データの編集作業が
簡単になるとともに、同編集作業を誤ったりすることが
なくなる。
【0067】また、この奏法依存音色の楽音信号の生成
においては、図4のステップS40の処理により、領域
対応データ中の変換特性指定データを用いて、奏法依存
音色の割当てに利用したベロシティデータ値が、本来の
音量を表すデータに変換される。そして、楽音信号生成
回路30において、この変換されたベロシティデータ値
(ベロシティVEL)に応じて、奏法依存音色の楽音信
号の音量が制御される。これによれば、ベロシティデー
タを用いて複数種類の奏法依存音色の楽音信号を形成す
ることが可能となるとともに、ベロシティデータに応じ
て生成される楽音信号の音量も制御することができるよ
うになるので、生成される楽音信号の質が向上する。
【0068】また、上記実施形態においては、前記同一
の奏法依存音色の波形データおよび領域対応データは複
数組ずつ用意されており、異なる音域のノートナンバデ
ータ値に対しては一種類の奏法依存音色に属していて異
なる波形データおよび領域対応データが割当てられてい
る。したがって、音域または音高の異なる楽音信号を生
成する場合、同一の奏法依存音色であっても、異なる波
形データおよび領域対応データを用いて楽音信号が生成
されることになるので、生成される楽音信号の質が向上
する。
【0069】また、前記スチールギター音色、電気ベー
スギター音色のような奏法依存音色を有する楽器音色が
選択されている状態で、ノートオンイベントデータ中の
ノートナンバデータ値が「96」〜「127」(音域C
6〜G8に対応)の範囲内にあれば、図4のステップS
34の領域選択処理により、ストラミング、フレットノ
イズなどのような複数の奏法依存音色の中から、ノート
ナンバデータ値に応じた少なくとも一つの奏法依存音色
に対応した領域が選択される(図5,6参照)。そし
て、この場合も、楽音信号生成回路30においては、前
記場合と同様にして、前記選択された領域に対応した領
域対応データに応じて楽音信号が生成される。
【0070】このことは、前記場合のノートナンバデー
タ値が「0」〜「95」(音域C2〜B5に対応)の範
囲内にあるとき、オープンソフト、オープンミドルなど
の奏法依存音色の楽音信号が生成されることを考慮すれ
ば、ノートナンバデータ値の「0」〜「127」(音域
C2〜G8に対応)にわたって、異なるノートナンバデ
ータ値に異なる奏法依存音色が割当てられていることを
意味する。したがって、上記実施形態によれば、ノート
オンイベントデータ中のノートナンバデータを種々の値
に設定するだけで、同一種類の楽器における奏法の違い
による複数種類の奏法依存音色の楽音信号を生成するこ
とができる。したがって、この場合も、奏法依存音色の
切換えのための処理時間を短くすることができ、また奏
法依存音色の指定を含む演奏データの編集作業が簡単に
なるとともに、同編集作業を誤ったりすることがなくな
る。
【0071】また、前記ノートナンバデータ値の「9
6」〜「127」(音域C6〜G8に対応)の範囲内に
割当てられているストラミング、フレットノイズなどの
奏法依存音色は、特定の音高とは関連しない奏法による
音色である。また、前記ノートナンバデータ値「96」
〜「127」(音域C6〜G8に対応)の範囲は、通
常、音高を有する楽音信号の発生に利用されない音域で
ある。したがって、ストラミング、フレットノイズなど
の音高とは関連しない奏法依存音色が、特定の一つの音
高を有する楽音信号として生成され得る音域外の音高を
表すノートナンバデータ値、例えば該当する楽器にて発
生不能の音域内の音高を表すノートナンバデータ値に割
当てられているので、音高を有する楽音信号の発生に支
障をあたえることなく、ノートナンバデータを有効に利
用できる。
【0072】また、前記音域C6〜G8(ノートナンバ
データ値「96」〜「127」に対応)は、さらに複数
の音域、すなわち音域C6〜D7(ノートナンバデータ
値「96」〜「110」に対応)と、音域D#7〜G8
(ノートナンバデータ値「111」〜「127」に対
応)とに分割されている。そして、これらの分割された
音域C6〜D7,D#7〜G8には、異なる奏法依存音
色がそれぞれ割当てられている。また、これらの分割さ
れた音域C6〜D7,D#7〜G8内の各音高には、さ
らに一種類の奏法依存音色の中でも若干音色の異なる奏
法依存音色が割当てられている。したがって、多種類の
奏法依存音色を利用でき、多彩な楽音信号を生成でき
る。
【0073】次に、上記実施形態の変形例について説明
する。上記実施形態におけるノートナンバデータ値に割
当てられた各領域(すなわち各音域または各音高)に、
異なるベロシティデータ値に対して異なる奏法依存音色
を割当てるようにしてもよい。すなわち、異なるベロシ
ティデータ値に対して、異なる波形データを用意すると
ともに、領域対応データを用意するようにすれば、より
多彩の楽音信号を生成できるようになる。
【0074】特に、この場合、図8に示すように、例え
ば「1」ずつの僅かに異なるベロシティデータ値に対し
て、僅かに異なる奏法依存音色Ak,Bk,CkおよびAk
+1,Bk+1,Ck+1を割当て、同奏法依存音色に対応した
波形データおよび領域対応データを用意しておく。しか
も、僅かに異なる奏法依存音色Ak,Bk,CkおよびAk
+1,Bk+1,Ck+1を巡回的に割当てておくこともでき
る。このようにすれば、自動演奏データの再生時に、微
妙に音色の異なる奏法依存音色を選択的に利用できる。
たとえば、ノートオンイベントデータ中のベロシティデ
ータ値を、ホイール、スライダなどの演奏操作子で変更
することにより、微妙に音色の異なる奏法依存音色の楽
音信号がランダム的に生成され、自然な音楽演奏を実現
できる。また、自動演奏データの再生前に、すなわち自
動演奏データの作成または編集時に、ベロシティデータ
値を変更しておいてもよい。
【0075】また、上記実施形態では、奏法依存音色に
関し、ノートナンバの「0」〜「127」およびベロシ
ティの「0」〜「127」の全領域において、波形デー
タおよび領域データを用意するようにした。しかし、電
子楽器の上位機種データではこのようなことを実現でき
ても、電子楽器の下位機種においてはこのような全領域
に波形データおよび領域データを用意することがコスト
の点から難しい場合がある。
【0076】この場合、用意できない領域に関する波形
データおよび領域データを他の波形データおよび領域対
応データで代用することも考えられるが、用意できない
領域に関する波形データおよび領域対応データはそのま
ま省略しておいて、その領域に関する楽音信号の生成を
不能にしておけばよい。これにより、ユーザはその領域
に関する波形データおよび領域対応データの不存在を認
識し易くなる。また、前記波形データを用意できない領
域に関し、波形データだけを他の領域の波形データで代
用し、領域対応データを構成するフィルタパラメータ、
エンベロープパラメータ等を代用した波形データに対応
するものと異ならせておくようにしてもよい。
【0077】なお、上記実施形態においては、自動演奏
データに基づく楽音信号の生成のみについて説明した
が、上記実施形態による楽音信号生成はリアルタイム演
奏による楽音信号の生成にも適用できる。この場合、鍵
盤などの演奏操作子群11の演奏によるノートナンバデ
ータおよびベロシティデータ(タッチの強さを表すデー
タ)に、上記実施形態の特徴を適用するようにすればよ
い。
【0078】また、本発明は、電子楽器に限らず、パー
ソナルコンピュータなどのプログラム処理可能な各種電
子機器であれば、どのような電子機器にも適用できる。
【0079】さらに、本発明の実施にあたっては、上記
実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、
本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形も可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の適用される電子楽器の概略ブロック
図である。
【図2】 図1の外部記憶装置、ROMなどに記憶され
ている音色データのフォーマット図である。
【図3】 図1の外部記憶装置などに記憶されていてC
PUにより実行される音色選択イベントプログラムのフ
ローチャートである。
【図4】 図1の外部記憶装置などに記憶されていてC
PUにより実行される発音指示イベントプログラムのフ
ローチャートである。
【図5】 (A)はスチールギター音色に属する奏法依存
音色の音名(ノートナンバ)に対する割当てを示す図で
あり、(B)は同スチールギター音色に属する奏法依存音
色のベロシティに対する割当てを示す図である。
【図6】 (A)は電気ベースギター音色に属する奏法依
存音色の音名(ノートナンバ)に対する割当てを示す図
であり、(B)は同電気ベースギター音色に属する奏法依
存音色のベロシティに対する割当てを示す図である。
【図7】 自動演奏データの一例を示すフォーマット図
である。
【図8】 変形例に係る奏法依存音色のベロシティに対
する割当てを示す図である。
【符号の説明】
11…演奏操作子群、12…パネル操作子群、13…表
示器、30…楽音信号形成回路、31…レジスタ部、3
2…波形読み出し処理部、33…フィルタ処理部、34
…エンベロープ処理部、40…波形メモリ、61…CP
U、63…ROM、64…RAM、65…外部記憶装
置、70…インターフェース回路。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、 楽音信号の音高を表すためのノートナンバデータおよび
    楽音信号の音量を表すためのベロシティデータを含んで
    いて楽音信号の生成を指示するための第1演奏データを
    入力して、同入力した第1演奏データに基づいて前記楽
    音信号生成手段における楽音信号の生成を制御する楽音
    信号生成制御手段とを備えた楽音生成装置において、 一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類の奏法
    依存音色の楽音信号をそれぞれ生成するための複数組の
    楽音生成パラメータを記憶したパラメータメモリを設け
    るとともに、前記複数種類の奏法依存音色のそれぞれを
    前記ベロシティデータの異なる値に割当てておき、 前記楽音信号生成制御手段が、前記入力した第1演奏デ
    ータ中のベロシティデータの値に割当てられている奏法
    依存音色に対応した一組の楽音生成パラメータの前記パ
    ラメータメモリからの読み出しおよび同読み出した一組
    の楽音生成パラメータの前記楽音信号生成手段への供給
    を制御して、前記読み出した一組の楽音生成パラメータ
    に対応した奏法依存音色の楽音信号を前記楽音信号生成
    手段に生成させるようにしたことを特徴とする楽音生成
    装置。
  2. 【請求項2】楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、 楽音信号の音高を表すためのノートナンバデータおよび
    楽音信号の音量を表すためのベロシティデータを含んで
    いて楽音信号の生成を指示するための第1演奏データ
    と、複数種類の楽器にそれぞれ対応した複数種類の楽器
    音色のうちのいずれか一種類の楽器音色を選択するため
    の第2演奏データとを入力して、同入力した第1演奏デ
    ータおよび第2演奏データに基づいて、前記楽音信号生
    成手段における楽音信号の生成を制御する楽音信号生成
    制御手段とを備えた楽音生成装置において、 前記複数種類の楽器音色のそれぞれに用意されていて、
    各楽器音色に属しかつ一種類の楽器における奏法の違い
    による複数種類の奏法依存音色の楽音信号をそれぞれ生
    成するための複数組の楽音生成パラメータを記憶したパ
    ラメータメモリを設けるとともに、前記複数種類の奏法
    依存音色のそれぞれを前記ベロシティデータの異なる値
    に割当てておき、 前記楽音信号生成制御手段が、前記入力した第2演奏デ
    ータによって指定される楽器音色に属していて、前記入
    力した第1演奏データ中のベロシティデータの値に割当
    てられている奏法依存音色に対応した一組の楽音生成パ
    ラメータの前記パラメータメモリからの読み出しおよび
    同読み出した一組の楽音生成パラメータの前記楽音信号
    生成手段への供給を制御して、前記読み出した一組の楽
    音生成パラメータに対応した奏法依存音色の楽音信号を
    前記楽音信号生成手段に生成させるようにしたことを特
    徴とする楽音生成装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1または2に記載した楽音生成
    装置において、 前記ベロシティデータに対する複数種類の奏法依存音色
    の割当てに関し、前記ベロシティデータが取り得る値の
    範囲を複数の異なる値を含む複数の範囲に分割して、同
    分割した複数の範囲に異なる奏法依存音色をそれぞれ割
    当てるようにした楽音生成装置。
  4. 【請求項4】前記請求項3に記載した楽音生成装置にお
    いて、 前記楽音信号生成制御手段内に、前記分割した各範囲に
    それぞれ属するベロシティデータの値を、同範囲に対応
    した奏法依存音色の楽音信号の音量を表す値に変換して
    前記楽音信号生成手段に供給し、同奏法依存音色の楽音
    信号の音量を前記変換した音量を表す値に応じて制御す
    るベロシティデータ変換手段を設けた楽音生成装置。
  5. 【請求項5】前記請求項1ないし4のいずれか一つに記
    載した楽音生成装置において、 前記複数種類の奏法依存音色のそれぞれに対応した各組
    の楽音生成パラメータは、さらに、前記ノートナンバデ
    ータの異なる値にそれぞれ割当てられた複数組のサブ楽
    音生成パラメータからなり、 前記楽音信号生成制御手段が、前記ベロシティデータの
    値に割当てられた一組の楽音生成パラメータに属してい
    て、前記ノートナンバデータの値に割当てられた一組の
    サブ楽音生成パラメータの前記パラメータメモリからの
    読み出しを制御すようにした楽音生成装置。
  6. 【請求項6】楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、 楽音信号の音高を表すためのノートナンバデータを少な
    くとも含んでいて楽音信号の生成を指示するための第1
    演奏データを入力して、同入力した第1演奏データに基
    づいて前記楽音信号生成手段における楽音信号の生成を
    制御する楽音信号生成制御手段とを備えた楽音生成装置
    において、 一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類の奏法
    依存音色の楽音信号をそれぞれ生成するための複数組の
    楽音生成パラメータを記憶したパラメータメモリを設け
    るとともに、前記複数種類の奏法依存音色のうちの一部
    の奏法依存音色を前記ノートナンバデータが取り得る値
    の範囲内の一部の範囲に属するノートナンバデータの値
    に割当て、かつ前記複数種類の奏法依存音色のうちの他
    の一部の奏法依存音色を前記ノートナンバデータが取り
    得る値の範囲内の他の一部の範囲に属するノートナンバ
    データの値に割当てておき、 前記楽音信号生成制御手段が、前記入力した第1演奏デ
    ータ中のノートナンバデータの値に割当てられている奏
    法依存音色に対応した一組の楽音生成パラメータの前記
    パラメータメモリからの読み出しおよび同読み出した一
    組の楽音生成パラメータの前記楽音信号生成手段への供
    給を制御して、前記読み出した一組の楽音生成パラメー
    タに対応した奏法依存音色の楽音信号を前記楽音信号生
    成手段に生成させるようにしたことを特徴とする楽音生
    成装置。
  7. 【請求項7】楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、 楽音信号の音高を表すためのノートナンバデータを少な
    くとも含んでいて楽音信号の生成を指示するための第1
    演奏データと、複数種類の楽器にそれぞれ対応した複数
    種類の楽器音色のうちのいずれか一種類の楽器音色を選
    択するための第2演奏データとを入力して、同入力した
    第1演奏データおよび第2演奏データに基づいて、前記
    楽音信号生成手段における楽音信号の生成を制御する楽
    音信号生成制御手段とを備えた楽音生成装置において、 前記複数種類の楽器音色のそれぞれに用意されていて、
    各楽器音色に属しかつ一種類の楽器における奏法の違い
    による複数種類の奏法依存音色の楽音信号をそれぞれ生
    成するための複数組の楽音生成パラメータを記憶したパ
    ラメータメモリを設けるとともに、前記複数種類の奏法
    依存音色のうちの一部の奏法依存音色を前記ノートナン
    バデータが取り得る値の範囲内の一部の範囲に属するノ
    ートナンバデータの値に割当て、かつ前記複数種類の奏
    法依存音色のうちの他の一部の奏法依存音色を前記ノー
    トナンバデータが取り得る値の範囲内の他の一部の範囲
    に属するノートナンバデータの値に割当てておき、 前記楽音信号生成制御手段が、前記入力した第2演奏デ
    ータによって指定される楽器音色に属していて、前記入
    力した第1演奏データ中のノートナンバデータの値に割
    当てられている奏法依存音色に対応した一組の楽音生成
    パラメータの前記パラメータメモリからの読み出しおよ
    び同読み出した一組の楽音生成パラメータの前記楽音信
    号生成手段への供給を制御して、前記読み出した一組の
    楽音生成パラメータに対応した奏法依存音色の楽音信号
    を前記楽音信号生成手段に生成させるようにしたことを
    特徴とする楽音生成装置。
  8. 【請求項8】前記請求項6または7に記載した楽音生成
    装置において、 前記他の一部の奏法依存音色は、特定の音高とは関連し
    ない奏法による音色であり、かつ前記他の一部の範囲に
    属するノートナンバデータの値は、特定の一つの音高を
    有する楽音信号として生成され得る音域外の音高を表す
    楽音生成装置。
  9. 【請求項9】前記請求項6ないし8のいずれか一つに記
    載した楽音生成装置において、 前記他の奏法依存音色は複数種類の奏法依存音色からな
    るとともに、前記ノートナンバデータが取り得る値の範
    囲内の他の一部の範囲は複数の異なるノートナンバデー
    タの値を含んでおり、 前記他の奏法依存音色に属する複数種類の奏法依存音色
    のそれぞれを、前記他の一部の範囲に属する複数のノー
    トナンバデータの値のうちの異なる値に割当てた楽音生
    成装置。
  10. 【請求項10】前記請求項6ないし9のいずれか一つに
    記載した楽音生成装置において、 前記第1演奏データは楽音信号の音量を表すベロシティ
    データを含むものであり、 前記一部の奏法依存音色および前記他の一部の奏法依存
    音色のうちの少なくとも一方の奏法依存音色は複数種類
    の奏法依存音色からなるとともに、同少なくとも一方の
    奏法依存音色に属する複数種類の奏法依存音色のそれぞ
    れを前記ベロシティデータの異なる値に割当てておき、 前記楽音信号生成制御手段が、前記少なくとも一方の奏
    法依存音色に属する複数種類の奏法依存音色にそれぞれ
    対応した複数組の楽音生成パラメータのうちで、前記入
    力した第1演奏データ中のノートナンバデータの値に割
    当てられ、かつ同第1演奏データ中のベロシティデータ
    の値に割当てられている楽音生成パラメータの前記パラ
    メータメモリからの読出しを制御するようにした楽音生
    成装置。
  11. 【請求項11】楽音信号を生成する楽音信号生成回路
    と、一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類の
    奏法依存音色の楽音信号をそれぞれ生成するための複数
    組の楽音生成パラメータを記憶したパラメータメモリ
    と、楽音信号の音高を表すためのノートナンバデータお
    よび楽音信号の音量を表すためのベロシティデータを含
    んでいて楽音信号の生成を指示するための第1演奏デー
    タに基づいて前記楽音信号生成回路における楽音信号の
    生成を制御するコンピュータとを備えてなり、前記複数
    種類の奏法依存音色のそれぞれを前記ベロシティデータ
    の異なる値に割当てるようにした楽音生成装置の前記コ
    ンピュータに適用される楽音生成用コンピュータプログ
    ラムであって、 前記第1演奏データを入力するステップと、 前記入力した第1演奏データ中のベロシティデータの値
    に割当てられている奏法依存音色に対応した一組の楽音
    生成パラメータの前記パラメータメモリからの読み出し
    および同読み出した一組の楽音生成パラメータの前記楽
    音信号生成回路への供給を制御して、前記読み出した一
    組の楽音生成パラメータに対応した奏法依存音色の楽音
    信号を前記楽音信号生成回路に生成させるステップとを
    含むことを特徴とする楽音生成用コンピュータプログラ
    ム。
  12. 【請求項12】楽音信号を生成する楽音信号生成回路
    と、前記複数種類の楽器音色のそれぞれに用意されてい
    て各楽器音色に属しかつ一種類の楽器における奏法の違
    いによる複数種類の奏法依存音色の楽音信号をそれぞれ
    生成するための複数組の楽音生成パラメータを記憶した
    パラメータメモリと、楽音信号の音高を表すためのノー
    トナンバデータおよび楽音信号の音量を表すためのベロ
    シティデータを含んでいて楽音信号の生成を指示するた
    めの第1演奏データと、複数種類の楽器にそれぞれ対応
    した複数種類の楽器音色のうちのいずれか一種類の楽器
    音色を選択するための第2演奏データとに基づいて前記
    楽音信号生成回路における楽音信号の生成を制御するコ
    ンピュータとを備えてなり、前記複数種類の奏法依存音
    色のそれぞれを前記ベロシティデータの異なる値に割当
    てるようにした楽音生成装置の前記コンピュータに適用
    される楽音生成用コンピュータプログラムであって、 前記第1演奏データおよび前記第2演奏データを入力す
    るステップと、 前記入力した第2演奏データによって指定される楽器音
    色に属していて、前記入力した第1演奏データ中のベロ
    シティデータの値に割当てられている奏法依存音色に対
    応した一組の楽音生成パラメータの前記パラメータメモ
    リからの読み出しおよび同読み出した一組の楽音生成パ
    ラメータの前記楽音信号生成回路への供給を制御して、
    前記読み出した一組の楽音生成パラメータに対応した奏
    法依存音色の楽音信号を前記楽音信号生成回路に生成さ
    せるステップとを含むことを特徴とする楽音生成用コン
    ピュータプログラム。
  13. 【請求項13】楽音信号を生成する楽音信号生成回路
    と、一種類の楽器における奏法の違いによる複数種類の
    奏法依存音色の楽音信号をそれぞれ生成するための複数
    組の楽音生成パラメータを記憶したパラメータメモリ
    と、楽音信号の音高を表すためのノートナンバデータを
    少なくとも含んでいて楽音信号の生成を指示するための
    第1演奏データに基づいて前記楽音信号生成回路におけ
    る楽音信号の生成を制御するコンピュータとを備えてな
    り、前記複数種類の奏法依存音色のうちの一部の奏法依
    存音色を前記ノートナンバデータが取り得る値の範囲内
    の一部の範囲に属するノートナンバデータの値に割当
    て、かつ前記複数種類の奏法依存音色のうちの他の一部
    の奏法依存音色を前記ノートナンバデータが取り得る値
    の範囲内の他の一部の範囲に属するノートナンバデータ
    の値に割当てるようにした楽音生成装置の前記コンピュ
    ータに適用される楽音生成用コンピュータプログラムで
    あって、 前記第1演奏データを入力するステップと、 前記入力した第1演奏データ中のノートナンバデータの
    値に割当てられている奏法依存音色に対応した一組の楽
    音生成パラメータの前記パラメータメモリからの読み出
    しおよび同読み出した一組の楽音生成パラメータの前記
    楽音信号生成回路への供給を制御して、前記読み出した
    一組の楽音生成パラメータに対応した奏法依存音色の楽
    音信号を前記楽音信号生成回路に生成させるステップと
    を含むことを特徴とする楽音生成用コンピュータプログ
    ラム。
  14. 【請求項14】楽音信号を生成する楽音信号生成回路
    と、複数種類の楽器音色のそれぞれに用意されていて各
    楽器音色に属しかつ一種類の楽器における奏法の違いに
    よる複数種類の奏法依存音色の楽音信号をそれぞれ生成
    するための複数組の楽音生成パラメータを記憶したパラ
    メータメモリと、音高を表すためのノートナンバデータ
    を少なくとも含んでいて楽音信号の生成を指示するため
    の第1演奏データと、複数種類の楽器にそれぞれ対応し
    た複数種類の楽器音色のうちのいずれか一種類の楽器音
    色を選択するための第2演奏データとに基づいて前記楽
    音信号生成回路における楽音信号の生成を制御するコン
    ピュータとを備えてなり、前記複数種類の奏法依存音色
    のうちの一部の奏法依存音色を前記ノートナンバデータ
    が取り得る値の範囲内の一部の範囲に属するノートナン
    バデータの値に割当て、かつ前記複数種類の奏法依存音
    色のうちの他の一部の奏法依存音色を前記ノートナンバ
    データが取り得る値の範囲内の他の一部の範囲に属する
    ノートナンバデータの値に割当てるようにした楽音生成
    装置の前記コンピュータに適用される楽音生成用コンピ
    ュータプログラムであって、 前記第1演奏データおよび第2演奏データを入力するス
    テップと、 前記入力した第2演奏データによって指定される楽器音
    色に属していて、前記入力した第1演奏データ中のノー
    トナンバデータの値に割当てられている奏法依存音色に
    対応した一組の楽音生成パラメータの前記パラメータメ
    モリからの読み出しおよび同読み出した一組の楽音生成
    パラメータの前記楽音信号生成回路への供給を制御し
    て、前記読み出した一組の楽音生成パラメータに対応し
    た奏法依存音色の楽音信号を前記楽音信号生成回路に生
    成させるステップとを含むことを特徴とする楽音生成用
    コンピュータプログラム。
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