JP2001081675A - 防汚性繊維構造物 - Google Patents

防汚性繊維構造物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、難燃性、耐光性に優れ、防汚性特
に黒ずみに対して優れた効果を発揮する防汚性繊維構造
物を提供せんとするものである。 【解決手段】 本発明の防汚性繊維構造物は、ポリエス
テル系繊維の単繊維内部に燐系化合物を含み、かつ、該
単繊維表面に下記化学式[I]で示される変性オルガノ
シリケートおよび下記化学式[II]で示される三官能シ
ロキサンから選ばれた少なくとも1種を必須構成単位と
する変性オルガノシリケートが付着していることを特徴
とするものである。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性、耐光性に
優れた防汚性繊維構造物に関するものであり、特に空気
中に浮遊する大気汚染物質に対して防汚性を有する防汚
性繊維構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の排気ガスや工場から排出
される煤煙等などの影響で大気汚染が進み、窓から室内
に流れ込む大気汚染物がカーテンや車両シート用ハーフ
カバーなどを汚染する黒ずみ汚れが、特に白物や淡色の
ものについて問題となっている。また、これら黒ずみ汚
れは紫外線による黄変や変色によって更に助長されるた
め、長期間使用され、洗濯頻度の少ないものについては
大きな問題であった。
【0003】従来、繊維構造物の防汚性向上には、フッ
素系化合物や親水基を含有したフッ素系化合物、シリコ
ーン系化合物からなる撥水撥油剤で処理する方法や、ポ
リエチレングリコールなどの親水性樹脂で処理する方法
などが提案されている。しかしながら、これらはいずれ
も水性汚れ、油性汚れなどの液状汚れ、または洗濯時の
再汚染を防止するために提案されたものであり、大気汚
染物質のような乾燥状態の粒子系物質による黒ずみ汚れ
については防汚性はなく、逆に汚れがつきやすいという
状況であった。
【0004】また、ポリエステル系繊維構造物に難燃性
を付与する方法としては、ハロゲン化合物などをポリエ
ステル繊維内に吸尽させる方法が提案されている。ハロ
ゲン化合物のうち、テトラブロモシクロオクタン、ヘキ
サブロモシクロドデカンなどの脂環族臭素化合物はC−
Brの結合エネルギーが小さく、難燃効果は優れるもの
の耐熱性が低く、紫外線による劣化、黄変が大きいもの
であった。
【0005】また、デカブロモジフェニルオキサイドや
テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロ
モプロピル)エーテルなどの芳香族臭素化合物は C−
Brの結合エネルギーが大きく、耐熱性に優れ、紫外線
による劣化、黄変が少ないが難燃効果が劣るものであっ
た。
【0006】また、ポリエステル系繊維の耐光性を向上
させるものとして、紫外線吸収剤、特にベンゾトリアゾ
ール系の紫外線吸収剤をポリエステル繊維内に導入する
方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、難燃
性、耐光性、防汚性の3者を満足いくレベルで兼ね備え
たポリエステル系繊維を得ることは難しく、高い耐光性
を得るために紫外線吸収剤を多用すると難燃性が低下
し、防汚性を向上させるためにフッ素系化合物やシリコ
ーン系化合物を多用しても難燃性が低下し、また、高い
難燃性を得ようと脂環族臭素化合物を難燃剤として用い
ると耐光性が低下するという相反する性能を示すためで
ある。
【0008】本発明は、かかる現状に鑑み、難燃性、耐
光性に優れ、防汚性特に黒ずみに対して優れた効果を発
揮する防汚性繊維構造物を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の防汚性繊維構造物は、ポリエステル系繊維
の単繊維内部に燐系化合物を含み、かつ、該単繊維表面
に下記化学式[I]で示される変性オルガノシリケート
および下記化学式[II]で示される三官能シロキサンか
ら選ばれた少なくとも1種を必須構成単位とする変性オ
ルガノシリケートが付着していることを特徴とするもの
である。
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり難燃
性、耐光性に優れ、防汚性特に黒ずみに対して優れた効
果を発揮する防汚性繊維構造物について、鋭意検討し、
単繊維内部に燐系化合物を含ませておき、かつ、該単繊
維表面に特定の変性オルガノシリケートを付着させてみ
たところ、かかる課題を一挙に解決することを究明した
ものである。
【0013】本発明の繊維構造物を構成する繊維は、ポ
リエステル系繊維である。本発明でいうポリエステル系
繊維とは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートやこれらを主成分とした共重合ポリエス
テル系繊維であり、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニ
トリル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系
繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、フッ素系繊維、アラミド
系繊維等の合成繊維、レーヨン、アセテート等の半合成
繊維、木綿、羊毛、絹、麻等の天然繊維等が混紡、混繊
されていてもよく、かかる繊維からなる織物、編物、不
織布、ロープ、紐等例示される。
【0014】本発明でいう燐系化合物とは、難燃性を示
すものであれば特に限定されるものではないが、紫外線
吸収が少ない燐系化合物であればよく、特に下記化学式
[III ]で示される臭素含有燐系化合物が好ましく使用
される。
【0015】
【化6】
【0016】この臭素含有燐系化合物は、高い難燃性お
よび耐光性を示し、大気汚染物質による黒ずみ防汚性を
阻害しない優れた効果を発揮し、特にトリス(トリブロ
モネオペンチル)ホスフェートは、黒ずみ防汚性を阻害
しないという点で、最も有効であることを見いだしたも
のである。
【0017】かかる燐系化合物を繊維内部に含有するポ
リエステル系繊維を得る方法については、特に限定され
るものではなく、該燐系化合物を含む溶液にポリエステ
ル系権威構造物を浸漬させ、110〜140℃で浴中処
理し、繊維内部へ吸尽させる方法や、該燐系化合物を含
む溶液をポリエステル繊維構造物に付着させ160〜2
20℃で熱処理し、繊維内部に吸尽させる方法などの手
段を採用することができる。ポリエステル繊維構造物に
該燐系化合物を含む溶液を付着させる方法については特
に限定されるものではなく、パッディング法、スプレー
法、コーティング法などの方法を採用することができ
る。
【0018】かかる燐系化合物は、ポリエステル系繊維
内部に繊維重量に対して、0.5〜10.0重量%含有
されていることが好ましく、特に1.0〜9.0重量%
含有されていることが好ましい。0.5重量%未満であ
ると十分な難燃性が得られず、10重量%を越えても難
燃性がさらに向上するものではない。
【0019】本発明は、かかる燐系化合物を含有したポ
リエステル系繊維の表面に、さらに変性オルガノシリケ
ートを付着させた繊維構造物である。
【0020】本発明でいう変性オルガノシリケートは、
主鎖の−(Si−O)n−に炭化水素基を導入させた有
機シロキサンが含まれる、下記化学式[I]および[I
I]で示されるものである。かかる化学式で示される化
合物は、各々が単独で繊維表面に付着していてもよく、
混合された状態でも何ら差し支えない。また、混合され
る割合は特に限定されるものではない。
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】かかる化学式のR1 、R3 は同種であって
もよく、あるいは異種であってもよい。かかる有機シロ
キサンは、分子量が1000〜100000であるのが
好ましく、水分除去後にレジン被膜になるものが好まし
く使用される。
【0024】かかる変性オルガノシリケートは、繊維重
量に対して0.1〜5.0重量%付着していることが好
ましい。0.1重量%未満であれば、黒ずみ防汚効果が
十分でなく、また、5.0重量%を越えても防汚効果の
向上程度が小さく、コストアップや風合いの粗硬化をま
ねくことがあり得るためである。
【0025】本発明のごとく表面に変性オルガノシリケ
ートが付着した繊維構造物を得る方法は特に制限はない
が、水中あるいは溶剤中に分散させた溶液に繊維構造物
を浸漬し、目標とする付着量になるようにマングル等で
絞り、熱処理する方法が好ましい。
【0026】本発明の防汚性繊維構造物は、撥水性をも
つ必要がなく、本発明でいう防汚効果は単なる繊維表面
の撥水撥油機構で発揮せしめるものではない。
【0027】黒ずみ汚れが問題となるのは、淡色のもの
であり、特に白物は、黒ずみ汚れが顕在化し易い。すな
わち、本発明の防汚性繊維構造物は、L値が80以上の
淡色のものについて、より効果を発揮するものであり、
繊維重量に対し1.0重量%以下の染料で染色されたも
の、または、蛍光増白剤で染色されたものにおいて、優
れた防汚効果を発揮する。ここでいう染料は、特に限定
されるものではなく、分散染料、カチオン染料、酸性染
料、反応染料等で染色されたものを使用することができ
る。
【0028】また、前記蛍光増白剤としては、特に限定
されるものではなく、スチルベン系、オキサゾール系、
ナフラルイミド系、クマリン系、ヒラゾリン系蛍光増白
剤などが挙げられる。中でも、オキサゾール系蛍光増白
剤であるNikkabright 8720 V−01
(S)が耐光性が高く好ましい。
【0029】これらは常法の染色条件で染色されていれ
ばよく、100〜140℃の浴中で処理する方法や、該
染料、蛍光増白剤含有溶液を該繊維構造物に付与した
後、140〜220℃で熱処理するサーモゾール法など
が採用される。この時、難燃効果を有するかかる臭素含
有燐系化合物を該染料、蛍光増白剤と同時に処理されて
いても何ら問題ない。
【0030】本発明による防汚性繊維構造物は、カーテ
ン、レースカーテン、車両用カーテン、車両シート用ハ
ーフカバー等の難燃性、耐光性を必要とするインテリア
用途に好ましく使用することができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、実施例、比較例中の生地はボイルカーテン
(タテ/ヨコ;75D−36F)を用いた。上記生地を
180℃×20秒の生機セットを行い、80℃×10分
の条件で湯洗いを行った後、試験に供した。
【0032】また、実施例および比較例に示す性能は次
の方法で測定した。 <防汚性> 手順1:ポリエチレン袋(20リットル)にJIS Z
8901に規定された試験用ダスト15種を0.7g
と、タテ10cm、ヨコ15cmの試験用サンプルを6
枚入れ、20℃×65%RHの空気で袋を膨らませ10
リットルに調整し、袋を閉める。 手順2:かかるポリエチレン袋をICIピリング試験機
のボックスに入れ10分間回転させる。 手順3:試験用サンプルを取り出し振り払い、表面の余
分な汚れを払い落とし、試験用サンプルのL値を測定す
る(MINOLTA SPECTOROPHOTOME
TER CM−3700d 光源C 2度で測定)。 手順4:試験用サンプルをJIS L 1096(10
3法)で1回洗濯し、乾燥後L値を測定する。 手順5:手順1〜4を3回繰り返す。L値が高いほど、
黒ずみ防汚性が良好といえる。
【0033】<難燃性>本発明品および本発明品を5回
水洗濯、ドライクリーニング5回したものについてJI
S L 1091 A−1法(ミクロバーナー法)、J
IS L 1091 D法(コイル法)にて評価した。
ミクロバーナー法では、1分間加熱、着炎後3秒加熱と
もに残炎が3秒以内、残じんが5秒以内、炭化面積は、
30cm2 以内のものを○とした。コイル法において
は、接炎回数が3回以上であるものを○とした。
【0034】(水洗濯) 洗濯:60±2℃×15分(JIS K 3371 弱
アルカリ性・第1種洗剤1g/l)、浴比1:40 すすぎ:40±2℃×5分×3回 脱水:遠心脱水2分 乾燥:熱風乾燥60±5℃ 上記を1サイクルとし、計5サイクル行う。
【0035】(ドライクリーニング) 30℃±2℃×15分 試料1gにつきテトラクロロエチレン12.6ml、チ
ャージソープ(ノニオン活性剤1g、アニオン活性剤1
g、水0.1ml)0.265g上記を1サイクルと
し、計5サイクル行う。
【0036】<耐光性>JIS L 0842に従っ
て、63℃×160時間後、変退色用グレースケールで
判定し、4級以上のものを○、未満のものを×とした。
【0037】実施例1、2、3 試験布を表1の臭素含有燐系難燃剤およびオキサゾール
系蛍光贈白剤を135℃×50分間浴中処理、80℃で
ソーピングした後、乾燥した。次いで表1の変性オルガ
ノシリケートを実施例1においてはTX−10−69A
(共栄社化学(株) 製)、実施例2においてはTSG−
808(高松油脂( 株) 製)、実施例3においてはTX
−10−69AおよびTSG−808の混合液をピック
アップ90%になるように調整し、パッディング後、1
30℃で乾燥、160℃で熱処理を行った。評価結果を
表2に示す。実施例1、2、3共に難燃性、耐光性共に
高い数値を示し、黒ずみ汚れのほとんどない黒ずみ防汚
性に優れた布帛が得られた。
【0038】実施例4 試験布を表1の臭素含有燐系難燃剤および分散染料を1
35℃×50分間浴中処理、80℃でソーピングした
後、乾燥した。次いで表1の変性オルガノシリケートを
ピックアップ90%になるように調整し、パッディング
後、130℃で乾燥、160℃で熱処理を行った。評価
結果を表2に示す。難燃性、耐光性共に高い数値を示
し、黒ずみ汚れのほとんどない黒ずみ防汚性に優れた布
帛が得られた。
【0039】実施例5 表1の臭素含有燐系難燃剤およびオキサゾール系蛍光贈
白剤をピックアップ90%になるように調整し、試験布
をパッディング後、130℃で乾燥し、190℃で熱処
理を行った。次いで表1の変性オルガノシリケートをピ
ックアップ90%になるように調整し、パッディング
後、130℃で乾燥、160℃で熱処理を行った。評価
結果を表2に示す。難燃性、耐光性共に高い数値を示
し、黒ずみ汚れのほとんどない黒ずみ防汚性に優れた布
帛が得られた。
【0040】比較例1 試験布を表1のオキサゾール系蛍光増白剤を135℃×
50分間浴中処理した後、乾燥した。評価結果を表2に
示す。耐光性は高い数値を示したが、難燃性が無く、全
体に黒ずみ汚れが見られた。
【0041】比較例2 試験布を表1のオキサゾール系蛍光増白剤を135℃×
50分間浴中処理した後、乾燥した。次いで表1の変性
オルガノシリケートをピックアップ90%になるように
調整し、パッディング後、130℃で乾燥、160℃で
熱処理を行った。評価結果を表2に示す。耐光性、黒ず
み防汚性は高い数値を示したが、難燃性は無かった。
【0042】比較例3 試験布を表1の臭素含有燐系難燃剤およびオキサゾール
系蛍光贈白剤を135℃×50分間浴中処理、80℃で
ソーピングした後、乾燥した。評価結果を表2に示す。
難燃性、耐光性は高い数値を示したが、全体に黒ずみ汚
れが見られた。
【0043】比較例4 表1の脂環族臭素化合物である難燃剤およびオキサゾー
ル系蛍光贈白剤をピックアップ90%になるように調整
し、試験布をパッディング後、130℃で乾燥し、19
0℃で熱処理を行った。次いで表1の変性オルガノシリ
ケートをピックアップ90%になるように調整し、パッ
ディング後、130℃で乾燥、160℃で熱処理を行っ
た。評価結果を表2に示す。難燃性は高い数値を示した
が、耐光性が非常に悪く、黒ずみ防汚性を低下させた。
【0044】比較例5 表1の脂環族臭素化合物である難燃剤およびオキサゾー
ル系蛍光贈白剤をピックアップ90%になるように調整
し、試験布をパッディング後、130℃で乾燥し、19
0℃で熱処理を行った。次いで表1の変性オルガノシリ
ケートをピックアップ90%になるように調整し、パッ
ディング後、130℃で乾燥、160℃で熱処理を行っ
た。評価結果を表2に示す。難燃性は高い数値を示した
が、耐光性は実施例1に劣り、黒ずみ防汚性を阻害する
ものであった。
【0045】比較例6 表1の芳香族臭素化合物である難燃剤およびオキサゾー
ル系蛍光贈白剤をピックアップ90%になるように調整
し、試験布をパッディング後、130℃で乾燥し、19
0℃で熱処理を行った。次いで表1の変性オルガノシリ
ケートをピックアップ90%になるように調整し、パッ
ディング後、130℃で乾燥、160℃で熱処理を行っ
た。評価結果を表2に示す。耐光性は高い数値を示した
が、難燃耐久性を付与できず、黒ずみ防汚性も実施例5
に劣るものであった。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、高い難燃性、耐光性、
黒ずみ防汚性を兼ね備えた安全かつ清潔な繊維構造物を
提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 公一 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 岩城 輝文 京都市中京区西ノ京内畑町1番地 大京化 学株式会社内 (72)発明者 佐々 克夫 京都市中京区西ノ京内畑町1番地 大京化 学株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系繊維の単繊維内部に燐系化
    合物を含み、かつ、該単繊維表面に下記化学式[I]で
    示される変性オルガノシリケートおよび下記化学式[I
    I]で示される三官能シロキサンから選ばれた少なくと
    も1種を必須構成単位とする変性オルガノシリケートが
    付着していることを特徴とする防汚性繊維構造物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】該燐系化合物が、下記化学式[III ]で示
    される臭素含有燐系化合物である請求項1記載の防汚性
    繊維構造物。 【化3】
  3. 【請求項3】該燐系化合物が、繊維構造物に難燃性を付
    与するものである請求項1または2記載の防汚性繊維構
    造物。
  4. 【請求項4】該臭素含有燐系化合物が、トリス(トリブ
    ロモネオペンチル)ホスフェートであることを特徴とす
    る請求項2または3記載の防汚性繊維構造物。
  5. 【請求項5】該燐系化合物が、繊維重量に対して0.5
    〜10.0重量%含有されていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の防汚性繊維構造物。
  6. 【請求項6】該変性オルガノシリケートが、繊維重量に
    対して0.1〜5.0重量%付着しているものである請
    求項1〜5のいずれかに記載の防汚性繊維構造物。
  7. 【請求項7】該繊維構造物が、L値80以上の淡色物で
    ある請求項1〜6のいずれかに記載の防汚性繊維構造
    物。
  8. 【請求項8】該繊維構造物が、繊維重量に対し1.0重
    量%以下の染料で染色されているものである請求項7記
    載の防汚性繊維構造物。
  9. 【請求項9】該繊維構造物が、カーテン、レースカーテ
    ン、車両用カーテンまたは車両シート用ハーフカバーで
    ある請求項1〜8のいずれかに記載の防汚性繊維構造
    物。
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