JP2001063760A - 液体ディスペンサーとそれに使用するカートリッジ式容器 - Google Patents

液体ディスペンサーとそれに使用するカートリッジ式容器

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JP2001063760A JP24089699A JP24089699A JP2001063760A JP 2001063760 A JP2001063760 A JP 2001063760A JP 24089699 A JP24089699 A JP 24089699A JP 24089699 A JP24089699 A JP 24089699A JP 2001063760 A JP2001063760 A JP 2001063760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップ付き硬質注出口を備えてない柔軟性
袋状のカートリッジ式容器から内容液をワンタッチで注
出することができ、しかも切断開口した注出口が単純な
構造で開閉できる液体ディスペンサーとカートリッジ式
容器を得る。 【解決手段】 ディスペンサー1の内部上方にカートリ
ッジ式容器50を係止杆21で係合支持し、且つカート
リッジ式容器50の注出口52をスライドピン26に係
合させ、該スライドピン26をスライダ24によりスラ
イドさせることにより、注出口52を緊張状態と弛緩状
態に変位させてワンタッチで開閉できて、内容液を所定
量注出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体ディスペンサ
ーとそれに使用するカートリッジ式容器、特に液体が充
填された柔軟性袋状のカートリッジ容器を保持して該カ
ートリッジ式容器から任意量の液体を分与することがで
きる液体ディスペンサー、及び該液体ディスペンサー用
のカートリッジ式容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ミネラルウォーターや清涼飲料水
等の飲料液体あるいは液体洗剤等非飲料液体は、流通過
程での容器強度の確保、内溶液の注出等の取扱い易さ等
から、一般的にPETボトルやガラスビン又は缶等の比
較的剛性を有し保形性のある容器に充填して流通してい
るが、近時省資源、環境問題等の観点からこれらの剛性
を有する容器に代えて、例えば詰替用等に柔軟性のある
安価な袋状容器が代替されてきている。しかしながら、
詰替用袋の場合は、使用に際して剛性のある容器に移し
替えなければならず、移し替えが面倒であると共に、移
し替える容器の清潔さ等で衛生上又は内容液の品質保持
上の問題点があり、使用する分野が限られている。
【0003】一方、上記詰替式袋の欠点を解消するもの
として、柔軟な合成樹脂袋に充填し、使用時には該袋を
剛性のある保持用の外套容器に保持して、内溶液の注出
性、開封後の容器の保持等を図るようにしたものも提案
されている(例えば、特開平10−218236号公
報、特開平10−101140号公報、特開平10−1
01139号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている外套容器は何れも柔軟袋を保持するだけの
機能のみを有するものであり、袋の注出口を開閉して内
溶液を分与するディスペンサーとしての機能を有してい
ない。そのため、袋から内溶液を少量づつ分与して使用
し、不使用時には袋を密封状態に保持するためには、ネ
ジキャップ付きスパウト等の注出口付き袋を使用しなけ
ればならず、袋が高価である上、成形された硬質なスパ
ウトを使い捨てで使用するため、省資源、環境問題に対
して満足するものではない。また、液体注出時はその都
度ネジキャップの螺合を解いてキャップを除去しなけれ
ばならず、ワンタッチで内容液を注出することはできな
い。一方、キャップ付き注出口のない袋の場合は、袋の
上角部を切断して開口して液体を注出するが、開口後は
不使用時にも注出口は開いたままである。そのため、例
えば外套容器は常時直立状態にして置かなければなら
ず、冷蔵庫の棚に横倒しの状態で保管できない等問題点
がある。あるいは、開口した注出口をクリップ等で挟む
ことによって、注出口を閉塞することができるが、取扱
が面倒である等の問題点を有している。
【0005】本発明は、上記実情に鑑み創案されたもの
であって、キャップ付き注出口の付いていない柔軟袋か
ら内容液をワンタッチで注出することができ、しかも切
断開口した注出口を簡易に開閉できる構造簡単な開閉手
段を有して、横倒しの状態でも保管することができ、安
価な柔軟袋の使用を可能にし且つ省資源・環境問題に有
効な液体ディスペンサー及び内容液を充填して該ディス
ペンサーに装着して使い捨てカートリッジとして使用す
ることができる液体充填用の安価なカートリッジ式容器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決するために種々研究した結果、キャップ付きスパ
ウトに代えて、柔軟性袋の表壁と裏壁を延長して柔軟性
の扁平な注出口を形成し、該注出口を扁平面に平行に緊
張又は弛緩を与えることによって、簡単に注出口を開閉
できることを着想し、さらに研究した結果非常に単純な
構造で注出口をワンタッチで開閉できるディスペーンサ
ーとそれに装着する柔軟性袋状のカートリッジ容器を見
出し、本発明に到達したものである。
【0007】即ち、上記問題点を解決する本発明の液体
ディスペンサーは、液体が充填されたカートリッジ式容
器を保持して該カートリッジ式容器から任意量の液体を
分与することができる液体ディスペンサーであって、前
記カートリッジ式容器の注出口を緊張状態と弛緩状態に
変位させることにより注出口を開閉する注出口係止手段
とを有することを特徴とするものである。そして、袋状
柔軟性のカートリッジ式容器を正立状態に保持する手段
として、ディスペンサー内部上方に前記カートリッジ式
容器を係合支持するカートリッジ係止手段を設けた。
【0008】前記注出口開閉手段は、前記カートリッジ
式容器の注出口周縁シール部に形成された注出口係止手
段に係合するスライドピンを有するスライダーを、ディ
スペンサーの固定部にスライド自在に設けて構成するこ
とができる。そして、該スライダーを、指当て面を有す
るスライダ本体と、該スライダ本体の裏面に突出形成さ
れ液体ディスペンサーの周壁に形成されたガイド孔に嵌
合するガイド突片、及びスライダ本体裏面から略水平方
向に突出形成されたスライドピンとを一体に構成するこ
とによって、より簡単に構成することができる。
【0009】また、上記液体ディスペンサーに適用され
る本発明のカートリッジ式容器は、液体ディスペンサー
に装着して内容液を分与する液体ディスペンサー用のカ
ートリッジ容器であって、カートリッジ本体の表壁と裏
壁を延長して一体に形成された所定長さの注出口を有
し、該注出口の両側周縁に注出口係止手段が形成されて
いることを特徴とするするものである。そして、カート
リッジ本体が自立性のない場合には、前記カートリッジ
本体の上部外周縁に、カートリッジ本体をディスペンサ
ーに正立状態で係止するためのカートリッジ本体係止手
段を形成するのが望ましい。
【0010】前記注出口係止手段は、適用するディスペ
ンサーの係止手段に適合させて、例えばディスペンサー
の係止手段に係合するフックや係合環等種々の手段が採
用できるが、もっとも簡単な手段としては、注出口の両
側周縁に一対の注出口開閉用孔を形成することができ
る。そして、該一対の注出口開閉用孔のうち、注出口の
下方部に形成された注出口開閉用孔が袋係止用孔を兼ね
るようにするとより構成が単純になり望ましい。また、
前記注出口の入口近傍に裏壁と表壁の剥離性を高める易
剥離手段を形成することによって、液注出時に注出口へ
の液の流入が容易でスムーズに注出でき望ましい。
【0011】前記注出口係止手段と前記カートリッジ本
体係止手段はそれぞれ別々に設けても良いが、一対の注
出口開閉用孔のうち、注出口の下方部に形成された注出
口開閉用孔が袋係止用孔を兼ねるようにすることによっ
て、構造がより簡単になり望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に
説明するが、本発明は以下の実施形態に限るものではな
い。図1〜図7は本発明の実施形態に係る液体ディスペ
ンサーを示し、図8は本発明の実施形態に係るカートリ
ッジ式容器(以下、単にカートリッジという)を示して
いる。まず、本実施形態の液体ディスペンサーに適用す
るカートリッジの実施形態から説明する。
【0013】本実施形態のカートリッジ50は、ポリエ
チレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のプラスチ
ック材を主材とし、それらのフィルムを単層又は内容液
の種類に応じてガスバリヤ性の高いアルミ箔等との多層
複合フィルム材から形成され、図8に示すように、少な
くとも内面がヒートシール性を有する2枚のフィルムの
周縁部をヒートシールすることによって、柔軟性袋状に
構成されている。底端縁51は内容液充填後にヒートシ
ールされて密閉される。該カートリッジ50は、上部が
若干先細状に傾斜し、その一側に内容液の注出を容易に
するために、カートリッジ本体の頂端縁53を延長して
片側に嘴状に突出させて注出口52が形成されている。
【0014】そして、注出口52の両側縁のシール部の
適宜個所(本実施形態では注出口基部が位置する個所)
に幅広シール部54、55を形成して、該幅広シール部
に注出口を挟むように注出口係止手段である一対の注出
口開閉用孔57、58を形成してある。また、注出口5
2と反対側にも前記幅広シール部54と対向するように
幅広シール部59を形成し、該幅広シール部59にカー
トリッジ本体係止手段であるカートリッジ係止用孔60
が穿設されている。本実施形態では、幅広シール部54
に穿設した注出口開閉用孔57がカートリッジ係止用孔
60を兼用している。
【0015】注出口の入口近傍には、前後壁又は何れか
一方の壁に複数のリブ状の易剥離手段60を注出口に向
けて形成して、液分与時に袋の前後壁が分離してスムー
ズに注出できるようにしてある。該易剥離手段は、必ず
しもリブ状でなくても粗面加工など適宜の手段が採用で
きる。該易剥離手段は、注出口閉鎖状態では内容液が安
易に洩れるのを防ぐために、注出口内部には設けないの
が望ましい。なお、注出口先端部は、未開封状態では図
8に示すようにシールされており、使用に際して仮想線
62で示す位置から切断して開封する。
【0016】次に以上のように構成されたカートリッジ
を装着して内容液を注出するための液体ディスペンサー
について説明する。図1は液体ディスペンサー(以下、
単にディスペンサーという)の一部断面正面図であり、
図2は側面図、図3は正面からみた縦断面図である。
【0017】本実施形態のディスペンサー1は、PET
やポリプロピレン等の適宜の合成樹脂材料で一体成形、
又は複数に分割して成形して一体に組立構成されてい
る。その全体形状は胴部2が断面略4角形状で上部が略
4角錐台形状を呈し、4角錐台部を含む上部3が開閉可
能な蓋部7と固定部8から構成され、該固定部にカート
リッジ係止手段と注出口開閉手段が設けられている。胴
部2を構成する各壁には適宜の透孔5が設けられ、内容
液が充填されたカートリッジの内容液量を外部から見え
るようにすると共に、冷蔵庫に保管する場合内容液が冷
え易いようにし、且つ液注出時に必要に応じてカートリ
ッジを指で押圧可能にしてある。本実施形態では、胴部
の幅広壁である前後壁に透孔を形成してあるが、必要に
応じて全周壁の任意の位置に設けて良い。
【0018】蓋部7は、図2及び図3に明示するよう
に、胴部前壁9の頂部にヒンジ6を介して揺動自在に設
けられ、蓋部7を開くことによって内容液の入ったカー
トリッジ(以下、実カートリッジという)の装填及び注
出が終了した空カートリッジの取り出しが自在にできる
ようになっている。蓋部7は、蓋閉鎖状態で胴部左側壁
11及び胴部右側壁12と接触して連通する蓋部左側壁
14及び蓋部右側壁15と、蓋部前壁13及び蓋部頂壁
16を有し、蓋部頂壁16の前縁中央部には、該蓋部を
固定部に係止して閉鎖状態に維持するための係止鉤17
がヒンジ18を介して揺動自在に設けられている。そし
て、固定部8の頂壁20の内側端縁には、前記係止鉤1
5と係止する係止凸条19が対向して設けられている。
【0019】蓋部7と対向する固定部8に設けられたカ
ートリッジ係止手段は、図1及び図3に明示するよう
に、固定部の後壁の両端部付近から一対の係止杆21、
21を突出形成してなる。一対の係止杆21、21のう
ち図1おいて右側に設けられた係止杆21は、注出口開
閉手段も兼ねるものであり、カートリッジに形成された
注出口開閉用孔57が嵌合し、他方の係止杆21にはカ
ートリッジ係止用孔60が嵌合できるように構成されて
いる。係止杆21、21にカートリッジ上部に設けられ
た一対の注出口開閉用孔57とカートリッジ係止用孔6
0が係止することによって、柔軟なカートリッジを正立
状態に吊持することができる。また、前記蓋部7には、
液注出時等において係止杆21、21に嵌合したカート
リッジが離脱するのを防ぐために、前記係止杆21、2
1と対向する位置に一対のカートリッジ押え杆22が設
けられているが、該カートリッジ押え杆22は必ずも必
要なものではなく、また別の手段を採用しても良い。
【0020】一方、注出口開閉手段は、その詳細な構造
が図5及び図6に示されている。本発明の注出口開閉手
段は、カートリッジの注出口先端部を切断して開口状態
で装着された注出口の先端部を上下両側からひっぱって
注出口を緊張させることによって注出口の上下壁を密着
させて注出口を閉じ、注出口を上下より押し込むことに
よって注出口が弛んで開口して、注出できるようにした
ものであり、カートリッジの注出口基部に形成した注出
口開閉用孔58に係合するスライドピン26を備えたス
ライダ24から構成されている。スライダ24は図6
(b)に示す形状に形成され、スダイダ本体25の裏面
に固定部8の傾斜右壁に形成されたガイド孔27に嵌合
して、該ガイド孔27に沿って上下にスライドするガイ
ド突片28が突出形成されている。また、スダイダ本体
25の側縁には傾斜右壁の内側側縁から内方に突出する
ように突片29が設けられ、該突片に前記スライドピン
26が突出形成されている。スライダ本体の表面はスラ
イダをスライドさせるための指当て面を構成し、指が滑
らないようにローレット等の適宜粗面33に形成されて
いる。
【0021】なお、図中30は液注出時にカートリッジ
の注出口52が開くのを許容するために、傾斜右壁35
に切欠き形成された注出用凹部であり、蓋部7にも同様
に対称的に注出用凹部31が形成されている。そして、
前記スライダ本体25の側縁も注出用凹部30に面する
位置は図6(b)に示すように、切欠き32が形成され
ている。また、40は前後の傾斜壁に形成された把手用
孔であり、該把手用孔に両側から指を挿入することによ
って、ディスペンサー1を容易に持ち上げることができ
る。なお、把手用孔40は、指挿入孔としての機能と共
に、冷蔵庫に保管した場合には、胴部に形成した透孔と
同様に内容液の冷却効果を高める機能も果たす。
【0022】本実施形態の液体ディスペンサーは、以上
のように構成され、図3に仮想線で示すように蓋部7を
開き、実カートリッジ50をディスペンサー内に挿入し
て、図1に示すように注出口開閉用孔54とカートリッ
ジ係止用孔60をディスペンサー本体に設けられた係止
杆21、21に嵌合すると共に、注出口開閉用孔58を
スライダ24に設けられたスライドピン26に嵌合して
係止させる。そして、カートリッジ50の注出口先端部
を、図1に仮想線で示すように、ディスペンサーの固定
部右側壁から外部に突出させた状態に設定して蓋部7を
閉じ、係止鉤17を固定部の係止凸条19に係止させ
て、蓋を閉止状態に固定する。その状態で、カートリッ
ジの注出口先端部を仮想線61で示す位置から切断して
注出口を開口してセットを終了する。
【0023】その状態で、スライダ24を最上位置まで
スライドさせることによって、スライドピン26がカー
トリッジの注出口開閉用孔58を介して注出口周壁の上
側を上方にひっぱるので、注出口壁は、注出口基部下方
に設けられた注出口開閉用孔57に係合している係止杆
21との間で張力が作用して緊張する結果、図7(a)
に示すように、注出口の前後壁が密着した状態となる。
従って、この状態で注出口部に内圧が作用しない限り開
くことがなく、例えば、冷蔵庫の棚に該注出口部が上側
となるように横倒し状態に保管しても注出口から内容液
が漏れることはない。
【0024】内容液の注出の際には、スライダ24を下
方にスライドさせ、スライドピン26が注出口の上部を
押下げることによって、図7(b)に模式的に示すよう
に、注出口の前後壁が弛んで注出口が開口する。従っ
て、この状態で図4に示すように、ディスペンサーを傾
けることによって、コップ41等に内容液を所望量注出
することができる。そして、所望量注出すると、スライ
ダ24を図4に仮想線で示す元の位置にスライドさせれ
ば注出口が閉じ、液垂れすることなく内容液の注出を終
了することができる。また、カートリッジは、注出口部
がディスペンサーに係止されているので、注出中に注出
口が移動することがなく、内容液を効率良く最後まで注
出できる。以上のように、本発明によれば、注出口の開
閉がワンタッチででき、所望量の内容液を簡単に注出す
ることができ、且つ袋の残液も殆どなく最後まで良好に
注出することができる。
【0025】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に限るものでなく、その技
術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例え
ば、上記実施形態で液体ディスペンサーを断面略長方形
状に形成したが、円形状等任意の形状に形成することが
できる。また、その材質も剛性のあるものであれば良
く、プラスチックに限らず、金属、木製、紙製又はそれ
らの複合材等任意のものが採用できる。また、上記実施
形態では、スライダを先細部の傾斜壁に設けて液を上部
側方から注出するようにしたが、スライダを頂壁に設け
て通常のボトルのように、頂部から注出するようにする
ことも可能である。その場合、カートリッジ式容器は、
それに対応して図9に示すカートリッジ容器70のよう
に、頂部から注出口71が突出するように形成すれば良
い。さらに、前記実施形態では、一方の注出口開閉用孔
をカートリッジ係止用孔と兼用したが、兼用しないで図
9に示すように注出口開閉用孔72、72とカートリッ
ジ係止用孔73、73を別に形成しても良い。そして、
注出口の開閉は、必ずしもどちらか一方側から押し込む
場合に限らず、両側から押し込むようにしても良い。ま
た、カートリッジ係止用孔は必ずしも一対に限らず、任
意の個数設けることができる。それに対応して、ディス
ペンサーの係止杆も設ければ良い。さらに、注出口係止
手段及びカートリッジ本体係止手段は、上記実施形態の
ように必ずしも注出口開閉用孔及びカートリッジ係止用
孔に限らず、例えば該位置にフックや係合環等の適宜の
係止手段を採用しても良い。
【0026】また、注出口開閉手段は、前記実施形態の
ものに限らず、注出口を緊張及び弛緩できるものであれ
ば良く、任意の手段が採用できる。また、カートリッジ
式容器は、前後壁のみを有するものに限らず、未開封状
態で自立して展示可能にするために、底壁を有して自立
性袋状に形成することも可能である。また、本発明は、
ミネラルウォーター等の飲用液の注出用に好適である
が、非飲用液の分与にも適用できるものである。なお、
上記実施形態の説明において、左右又は前後の用語は説
明の便宜上図示の形態に沿って使用したものであり、そ
の方向に限定されるものではない。
【0027】また、以上の説明は、カートリッジがプラ
スチックフィルム又は複合材フィルム等の柔軟性材料で
形成されている場合について説明したが、本発明のカー
トリッジは、必ずしも柔軟性フィルム材で形成されてい
る袋に限らず、例えば牛乳パック等のような内面がラミ
ネート等耐水処理された紙製のパックから内容液を分与
する場合にも適用でき、注出口の両壁が比較的剛性のあ
る場合には、注出口の中央部に両壁に沿って折り目を形
成して、注出口開閉手段が注出口を押し下げるときに、
注出口が断面菱形状に開くようにすることによって、ワ
ンタッチで紙製容器から内容液を分与することができ
る。図10は、その場合の注出口の開閉状態を示し、
(a)が閉じている状態、(b)が開いている状態を示
している。図中80が剛性のある厚紙等で形成されたカ
ートリッジの注出口であり、該注出口は両壁81、81
が屈曲して開閉するものであり、屈曲位置には屈曲し易
いように、折れ目82〜84が適宜形成されている。な
お、図中85、86は、ディスペンサーのスライドピン
及び係止杆をそれぞれ示している。なお、カートリッジ
が自立性がある場合は、必ずしもカートリッジ本体をデ
ィスペンサーに正立状態で係止するためのカートリッジ
本体係止用孔を設ける必要はない。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の液体ディスペン
サー及びカートリッジ式容器によれば、キャップを備え
てない柔軟な注出口を有する安価なカートリッジ式容器
から、内容液をワンタッチで任意量を安定して注出する
ことができ、柔軟袋を従来の剛性容器と同様に取扱うこ
とができる。しかも、切断開口した注出口を簡易に開閉
できるので、不使用時には特別なクリップ等の閉止具を
必要とすることなく、内容液の漏れを防ぐことができ
る。従って、横倒しの状態でも保管することができ、従
来のPETボトル等と同様に冷蔵庫の棚にも収納するこ
とができる。また、従来の剛性容器に代えて安価な柔軟
袋をカセット式に使用可能であり、経済的でありしかも
省資源・環境問題にも有効である。
【0029】また、本発明のカートリッジ式容器は、液
体ディスペンサーに簡単に装着でき、しかも注出口は袋
の前後壁を延長して形成できるから、プラスチックを主
材とする柔軟材料で簡単に製造でき、安価な使い捨ての
カートリッジ式容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液体ディスペンサーの
一部破断正面図である。
【図2】該液体ディスペンサーの右側面図である。
【図3】図2のA−A断面矢視図である。
【図4】液注出状態における液体ディスペンサーの一部
破断正面図である。
【図5】(a)は液体ディスペンサーの固定部の要部断
面図、(b)はその側面図である。
【図6】(a)は注出口開閉手段を除去した状態での液
体ディスペンサーの固定部の側面図、(b)はスライダ
の斜視図である。
【図7】注出口開閉手段による注出口開閉駆動を示す固
定部の側面図であり、(a)は注出口を閉じた状態、
(b)は注出口を開いた状態を示している。
【図8】本発明の実施形態に係るカートリッジ式容器の
正面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係るカートリッジ式容
器の正面図である。
【図10】本発明の他の実施形態のカートリッジ式容器
における注出口の開閉状態を示す模式図であり、(a)
は閉じた状態、(b)は開いた状態を示している。
【符号の説明】
1 液体ディスペンサー 2 胴部 3 上部 5 透孔 6 ヒンジ 7 蓋部 8 固定部 17 係止鉤 21 係止杆 24 スライダ 26 スライドピン 27 ガイド孔 30、31 注出用凹部 50、70 カ
ートリッジ式容器 52、71、80 注出口 54、55、5
9 幅広シール部 57、58 注出口開閉用孔 60 カートリ
ッジ係止用孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が充填されたカートリッジ式容器を
    保持して該カートリッジ式容器から任意量の液体を分与
    することができる液体ディスペンサーであって、前記カ
    ートリッジ式容器の注出口を緊張状態と弛緩状態に変位
    させることにより注出口を開閉する注出口開閉手段を有
    することを特徴とする液体ディスペンサー。
  2. 【請求項2】 前記ディスペンサー内部上方に前記カー
    トリッジ式容器を係合支持するカートリッジ係止手段が
    設けられている請求項1記載の液体ディスペンサー。
  3. 【請求項3】 前記注出口開閉手段は、前記カートリッ
    ジ式容器の注出口周縁シール部に形成された注出口係止
    手段に係合するスライドピンを有するスライダーを、デ
    ィスペンサーの固定部にスライド自在に設けてなること
    を特徴とする請求項1又は2記載の液体ディスペンサ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記スライダーは、指当て面を有するス
    ライダ本体、該スライダ本体の裏面に突出形成され液体
    ディスペンサーの周壁に形成されたガイド孔に嵌合する
    ガイド突片、及びスライダ本体裏面から略水平方向に突
    出形成されたスライドピンとからなる請求項3記載の液
    体ディスペンサー。
  5. 【請求項5】 液体ディスペンサーに装着して内容液を
    分与する液体ディスペンサー用のカートリッジ容器であ
    って、カートリッジ本体の表壁と裏壁を延長して一体に
    形成された所定長さの注出口を有し、該注出口の両側周
    縁に注出口係止手段が形成されていることを特徴とする
    液体ディスペンサー用のカートリッジ式容器。
  6. 【請求項6】 前記カートリッジ本体の上部外周縁に、
    カートリッジ本体をディスペンサーに正立状態で係止す
    るためのカートリッジ本体係止手段が形成されている請
    求項5記載の液体ディスペンサー用のカートリッジ式容
    器。
  7. 【請求項7】 前記注出口係止手段が、注出口の両側周
    縁に形成された一対の注出口開閉用孔であり、該一対の
    注出口開閉用孔のうち、注出口の下方部に形成された注
    出口開閉用孔が前記カートリッジ本体係止手段を兼ねる
    ようにした請求項5又は6記載のカートリッジ式容器。
  8. 【請求項8】 前記注出口の入口近傍に裏壁と表壁の剥
    離性を高める易剥離手段が形成されている請求項5、6
    又は7記載のカートリッジ式容器。
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