JP3841875B2 - 扱き機能を有する液体注出容器用中蓋 - Google Patents

扱き機能を有する液体注出容器用中蓋 Download PDF

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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/02Membranes or pistons acting on the contents inside the container, e.g. follower pistons
    • B05B11/026Membranes separating the content remaining in the container from the atmospheric air to compensate underpressure inside the container

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  • Closures For Containers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャンプー、ボディシャンプー、リンス、液体洗剤、化粧用クリーム等の粘稠又はペースト状の液状物を注出口付き容器に入れて使用する場合、使用後に、注出口付き容器を廃棄することなく、補充用の詰め替え包装袋から注出口付き容器に、内容物の詰め替えを容易にするために、注出口付き容器に切り込みを有する中蓋設けて注出口付き容器を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャンプー、ボディシャンプー、リンス、液体洗剤、化粧用クリーム等の粘稠又はペースト状の液状物を注出口付き容器に入れて使用する場合、内容物がなくなると、殆どの場合、容器はそのまま廃棄されているのが現状である。
【0003】
また、上記使い捨て容器による廃棄物公害や経済的デメリットを解消するために、一部に、内容物を詰め替え用の袋に入れた別売り製品が供給されている。
前記別売り製品は、スタンディングパウチ(底ガセットの自立袋)やピロー包装されたものが殆どで、詰め替え時は包装袋の一部を挟みで切り取るか、又は包装袋に設けられたVノッチ等を利用して開封し、空になった容器に移し替えることが行われていた。
しかし、容器の口径が小さいため、包装袋から容器への移し替えは煩雑で、詰め替え時に、内容物を容器の外にこぼしたり、又、内容物が粘稠なため、内容物を包装袋から十分に流出させることができず、包装袋に内容物が残り過ぎる等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
使い捨て容器による廃棄物公害は大きな社会問題であり、包装・容器に携わる者にとっては、包装・容器はできるだけ余分な部分をなくし必要最小限の形態とし、使用後のゴミを如何にして減らすかが大きな課題となっている。
そのために、包装・容器のリサイクルや再利用により上記問題を解決しようとする試みがなされている。
また、従来の詰め替え用包装袋の場合、詰め替え時に、内容物を容器の外にこぼしたり、又、内容物が粘稠なため、内容物を絞り出すのに手が汚れたり、袋に内容物が残る等の問題があった。
【0005】
本発明は、以上の問題点を解消するために、前記液体注出容器は内容物が消費された後も、廃棄せずに繰り返し使用し、詰め替え用の袋に入った内容物を最初の容器に補充して使用するものである。
また、詰め替え用包装袋に軟包材からなる袋を使用することにより、使用後の容積を極端に少なくし、ゴミの減少化を図るものである。
更に、本発明は、液体注出容器の中蓋に、詰め替え包装袋の内容物を絞り出すための切り込みを設けることにより、粘稠な内容物でも簡単に押し出すことができ、包装袋に内容物が残すことなく容易に容器に移し替えられるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、注出器、中蓋及びカップ状の容器が分離可能な構造である液体注出容器において、容器の開口部を広口とし、該広口開口部に嵌合する中蓋を設け、該中蓋は、その中央部に前記注出器の吸い上げ管を差し込むための穴が設けられた板状の基部を中心として、該基部の穴の周囲上面には筒状の起立部が設けられ、該基部の周縁には、詰め替え用包装袋を挟み込み、且つ該包装袋の液体を絞り出すための扱き用切り込みが、周縁端部から内部側に円弧状、曲線状、直線状のいずれかの形状で、且つ切り込み幅が1〜5mmとなるように設けられると共に、該切り込みの両側には該基部の厚みを厚くした外側肉厚部と内側肉厚部とが設けられ、更に、該基部の周縁下面の該切り込みの開始位置を除く部分には、該容器の開口部への嵌合をよくするためのスカート部が垂設されて形成されていることを特徴とする扱き機能を有する液体注出容器用中蓋からなる。
【0007】
更に、前記詰め替え用包装袋には、柔軟な素材から構成され、上部シール部に手の指が入る程度の穴を有し、下部シール部の上部に弱接着部を形成し、該弱接着部の中間にVノッチを設けた包装袋を用いることにした。
そのため、詰め替え時には、該詰め替え用包装袋のVノッチを利用して、弱接着部の少なくとも一部を残して下部シール部を除去した後、前記中蓋の切り込みに、前記包装袋の上部シール部を挟み込み、包装袋を引き上げることにより、弱接着部を破壊して、容易に内容物を絞り出すことができるようになり、且つ内容物の残量も非常に少なくすることができた。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照にしながら本発明を詳細に説明する。
図1は液体注出容器及びこれを構成する主要部分の図で、(a)図は中蓋の斜視図であり、(b)図は容器の斜視図であり、(c)図は注出器の斜視図であり、(d)図は中蓋、容器、注出器を組み合わせた液体注出容器の斜視図である。図2は本発明の液体注出容器用中蓋の形状を示した図であり、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は(a)図のX−Xにおける断面図であり、(c)図は(a)図のY−Yにおける断面図である。
図3は液体注出容器及び詰め替え用包装袋の斜視図である。
【0009】
図4は本発明の液体注出容器用中蓋を用いて、詰め替え用包装袋から内容物を容器に詰め替えるときの説明図である。
図5は液体注出容器用中蓋の形状を示した図で、(a)図は中蓋の裏面の平面図であり、(b)図は(a)図のZ−Zにおける断面図である。
図6は中蓋に設ける切込みの各種形状を示した図である。
図7は詰め替え用包装袋を用いて、容器に移し替えるときの説明図である。
【0010】
本発明は、液体注出容器を構成する中蓋に関するものであり、その液体注出容器1は、図2に示すように、注出器3、容器4及び中蓋10から構成される。
尚、注出器3は従来のものと同じ構造のものを使用した。
【0011】
液体注出容器1の容器4は、図1(b)に示すように、開口部は広口にして、容器4の中に詰め替え用包装袋を入れ易いようにした。
また、容器4の開口部の外側には、ネジ山7が形成されており、容器4と注出器3は、注出器3に設けたネジ蓋によってネジ締めされて一体化し、内容物の漏れを防止している。
更に、容器4の開口部の内側には、本発明の中蓋10が嵌合されて、図1(d)に示すような液体注出器1を構成している。
また、図3に示すように、液体注出器1に使用する詰め替え用包装袋2には、上部に把手用穴26を設けたガセット袋を使用した。
【0012】
中蓋10は、図1(a)及び図2に示すように、基部16の中央に筒状の起立部15を有し、基部の周縁には詰め替え用包装袋を挟み込み、且つその包装袋を扱くための切り込み11が設けられている。
更に、その切り込み11の両側には、図2(a)に示すように、外側肉厚部12及び内側肉厚部13が形成されている。
【0013】
また、図5(a)及び(b)に示すように、中蓋10の裏側にはスカート部17と詰め替え用包装袋を挿入したとき、包装袋の位置決めを行うためのストッパー18が設けられている。
中蓋10は、図2及び図5に示すような形状をしており、図2(a)は表側の平面図で、図2(b)は、(a)図のX−Xにおける断面図であり、図2(c)は、(a)図のY−Yにおける断面図である。
図5(a)は裏側の平面図で、図5(b)は、(a)図のZ−Zにおける断面図である。
【0014】
即ち、中蓋10は、表側は基部16の中央に筒状の起立部15が形成されており、該起立部15の穴14には、図1に示した注出器3の吸い上げ管9が挿入されるようになっている。
また、中蓋10の裏側にはスカート部17が設けられており、容器の広口開口部に嵌合するようになっている。
そして、容器4にシャンプー等の内容物を入れ、中蓋を嵌合した後、中蓋10の起立部15の穴14に、注出器3の吸い上げ管9を挿入し、更に、注出器3のネジ蓋6と容器4をネジ締めすることによって、注出器3と容器4を一体化して液体注出器1を構成する。
【0015】
また、中蓋10の周縁部には切り込み11が設けられており、該切り込み11は、図4に示すように、詰め替え用包装袋2の液状内容物5を、空になった容器4に移し替えるために使用するものである。
即ち、液体注出容器の内容物が消費されてなくなった場合、空になった容器4に、詰め替え用包装袋2から内容物を補充するときに、本発明の中蓋10が使用される。
【0016】
図4に示すように、内容物の入った包装袋2の上部ヒートシール部24を、中蓋10の切り込み11に挟み込み、包装袋2の上部に形成した把手用穴26に指を入れて上部に引き上げて内容物を絞り出すことにより、包装袋2の下部に形成した弱接着部が破れ、内容物5が粘稠な場合でも簡単に容器4内に押し出すことができ、外にもれることなく容易に容器に移し替えられる。
更に、中蓋10の切り込み11の両側に外側肉厚部12及び内側肉厚部13を形成して、切り込み11の形成により強度が低下することを防止した。
そのため、切り込み11を中蓋10の約半周近くまで形成しても、包装袋2を扱き、内容物を絞り出すための強度が得られた。
【0017】
また、中蓋10の切り込み11の幅は、詰め替え用包装袋を挟み込むのに十分な間隙が必要であるが、包装袋の形状、材質、厚さ、大きさ等によって、切り込みへの挿入の難易度が異なるので、包装袋の形状、材質、厚さ、大きさ等に合わせて選定すべきである。
切り込み11の幅は、通常は1〜5mm程度が好ましい。
切り込み11の幅が1mm以下では包装袋2を切り込み11に挟み込み内容物を絞り出すのに困難であり、作業性が悪くなると共に、包装袋の厚さを薄くする必要があり、液体用包装袋としては強度的に問題が生じる。
また、切り込み11の幅が5mm以上では、作業性は良くなるが、内容物が十分絞りきれなくなり、包装袋に残る内容物の量が多くなり、本来の目的を達成することができなくなる。
【0018】
中蓋の切り込みの形状は、図2(a)に示すように、円弧のものが一般的であるが、円弧に限らず、図6(a)〜(c)に示すように、直線状、又は曲線状でも使用可能である。
図6(a)に示すように、切り込みが直線状の場合は、作業性は良いが、包装袋の幅を円弧に比して小さくする必要があり、包装袋の形状が細長となり、自立性等の点で問題となる場合がある。
また、図6(c)に示すように、曲線部分を多くすると、幅の広い包装袋でも使用可能となるが、作業性が悪くなり、問題が生じる。
従って、切り込みの形状は、図6(b)に示すような曲線状か、又は円弧の方が包装袋の形状や内容物を絞り出すときの作業性の点等で好ましい。
【0019】
また、図1(a)及び図5(a)、(b)に示すように、中蓋10と容器2の嵌合性をよくするために、中蓋10の裏側には、スカート部17を形成した。
このスカート部17は、図5(a)に示すように、前記切り込み11の最初の部分を除いて周囲の大部分に形成する。
このスカート部17は容器2に嵌合するために必要であるが、それと同時に、中蓋の切り込み形成により生じた強度低下の補強にも役立つ。
【0020】
そのため、図5(a)に示すように、切り込み11を形成した外側部分には、できるだけ多くのスカート部17を形成するようにすべきである。
しかし、スカート部17の形成範囲が大き過ぎると、包装袋2を切り込み11に挿入しにくくなり、作業性が悪くなる。
従って、スカート部17の形成範囲は周囲の3/4〜4/5程度が好ましい。しかし、包装袋の形状、材質、厚さ、大きさ等によって、切り込みへの挿入の難易度が異なり、上記範囲外でも実施が可能な場合があるので、スカート部の形成はこれらを考慮して設計すべきである。
【0021】
更に、中蓋10の裏側には、図5(a)に示すように、切り込み11の終わりの部分にストッパー18を形成する。
このストッパー18の形成により、包装袋2を切り込み11に挟み込んだときに、包装袋2の位置決めが確実になると共に、中蓋の強度の補強にも役立つ。
【0022】
前記詰め替え用包装袋を扱くための中蓋11は、通常、射出成形により成形される。該中蓋は、扱き作業の繰り返しに耐える必要があると共に、耐久性、耐衝撃性、耐水性などが必要であり、材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル、ABS等が使用される。
また、液体注出容器1を構成する広口容器4及び注出器3も、射出成形により成形され、材質も前記中蓋10と同じものが使用される。
【0023】
次に、詰め替え用包装袋は、一般に、陳列効果等の点で、ガセット袋が多く使用される。又、ガセット袋は比較的小さい包材幅でも、大きな内容量が得られるため、本発明の目的に適合した包装形態である。
しかし、前記ガセット袋の他に、四方シール袋や合掌貼りの三方シール袋、又はインフレーション法により作製した筒状フィルムを上下にシールした袋も使用できる。
【0024】
詰め替え用ガセット袋は、図7(a)に示すように、ガセット袋の下部には弱接着部25、下部ヒートシール部23及びVノッチ27が設けられている。
更に、ガセット袋の上部には、上部シール部24と把手用穴26が設けられている。
【0025】
次に、前記詰め替え用包装袋を用いて、液体注出容器に内容物の詰め替えを行う場合について説明する。
先ず、図7(a)に示すように、内容物の入った包装袋2からVノッチ27を利用して下部ヒートシール部23を切り取る。このように、下部ヒートシール部23を切り離しても、図7(b)に示すように、包装袋2には弱シール部25が残っているので、内容物が包装袋2から漏れることはない。
【0026】
前記下部ヒートシール部23を切り取った包装袋2を、図4に示すように、液体注出容器1から注出器3及び中蓋10を取り外し、空になった容器4の中に入れ、次に、包装袋2の上部シール部24を中蓋10の切り込み11に挟み込み、中蓋10を容器4に嵌合する。
包装袋2の上部ヒートシール部24に設けられた把手穴26に指を入れ、もう一方の手で中蓋10を押さえながら、包装袋2を上に引き上げると、内容物の入った包装袋2が扱かれるので、内容物の圧力によって、図7(c)に示すように、弱シール部25の下端が破れて内容物5が容器4内に絞り出される。
【0027】
更に、包装袋2を上に引き上げると、図7(d)に示すように、弱シール部25が大きく破れて、内容物5が容器内に流出し、続いて、包装袋2の下端を中蓋10の位置まで引き上げると、中蓋10の切り込み11によって包装袋2が扱かれ、内容物5は容器4内に完全に絞り出される。
内容物5が絞り出された包装袋2は、残留する内容物が殆どなくなり、丸めると容積が極端に小さくなるので、ゴミの減量化につながり、包装廃棄物問題の解決に役立つ。
【0028】
包装袋の材質としては、扱き用中蓋の切り込みに挿入し易く、且つ内容物を絞り出すために切り込みの間隙を手で引き上げるときに、滑り易いことが必要である。
そのため、柔軟性があり、包装袋の表面は中蓋の切り込みと滑り性のよい材質が要求される。
上記適性を有する包材は各種あるが、一例を挙げると次のような積層フィルムが好適である。
(表面)ON/LLDPE(内面、以下同様とする)、ON/一軸延伸PE/LLDPE、PET/ON/EVA、ON/EVA、ON/LDPE等
上記記号は下記の樹脂を示すものとする。
・ON:二軸延伸ナイロン
・LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン
・PE:ポリエチレン
・PET:ポリエチレンテレフタレート
・EVA:エチレンー酢酸ビニル共重合体
・LDPE:低密度ポリエチレン
【0029】
【実施例】
以下、実施例に基づいて、図面を参照にして本発明を更に詳しく説明する。
(実施例1)
図1に示すように、液体注出容器1は、注出器3、容器4、中蓋10から構成される。その液体注出容器を構成する注出器3、容器4及び中蓋10を、ポリプロピレン(以下PPとする)の射出成形により作製した。
容器4は内容物が500ml入るように、口径70mm、底部内径64mm、高さ150mmの大きさとした。そして、容器上部の外側にはネジを形成して注出器3のネジ蓋6とネジ締めにより密閉するようにした。
また、注出器3は公知技術を利用して各部品を作製し、これらの部品を組み合わせて注出器3を構成した。注出器3の蓋は前記のように容器4とネジ締めするためにネジ蓋6とした。
【0030】
次に、中蓋10は容器4に嵌合するように、PPの射出成形により以下の寸法のものを作製した。
形状は図2及び図5に示すような形状にし、厚さ2mmの基部16の外径を85mmとし、その中央に高さ20mm、厚さ2mmの筒状の起立部15を形成し、その起立部15は外径24mm、穴径20mmとした。
【0031】
また、図2(a)、図5(a)に示すように、中蓋10には、円周に沿って幅1.5mm、長さ85mmの円弧状の切り込み11を形成し、該切り込み11の表面の両側には厚さ2mmの外側肉厚部12及び内側肉厚部13を形成した。
更に、中蓋の裏側には、図5(a)及び(b)に示すように、円周に沿って厚さ2mm、高さ12mmのスカート部17と厚さ2mm、高さ12mm、長さ20mmのストッパー18を形成した。
スカート部17の一部は、図5(a)に示すように、切り込み11の入口の近辺は切れており、その切れている部分の間隔を35mmとした。
【0032】
また、詰め替え用包装袋を以下のようにして作製した。
先ず、ドライラミネーション法によりON25μm/LLDPE40μmのラミネートフィルム(以下単に基材とする)を作製し、このラミネートフィルムを横300mm、縦210mmの大きさにカッティングし、LLDPE面の弱シール部となる部分に弱接着剤(ザ・インクテック(株)製「EOPニス」)を塗布し、乾燥後の弱接着剤層の厚さを2μmとした。
【0033】
次に、該基材のLLDPE面を内側にしてガセット袋を作製し、これに液体シャンプーを500ml充填して、図7(a)に示すような詰め替え用包装袋2を作製した。
上記液体シャンプーの入った詰め替え用包装袋を、前記中蓋10を用いて容器に移し替えた結果、手を汚すことなく、又、内容物をこぼすことなく、且つ包装袋の残留量も非常に少なかった。
【0034】
即ち、図7(a)に示すように、液体シャンプーの入った包装袋2のVカット27を利用して、横に引き裂き下部シール部23を取り除き、図7(b)に示すような状態とする。
次に、下部シール部23を取り除いた包装袋2を、図4に示すように、包装袋2の上部シール部24を中蓋10の切込み11に挟み込んで、液体注出容器1の容器4に入れる。
【0035】
包装袋2の把手用穴26に指を入れ、もう一方の手で中蓋10を押さえて、上方に引き上げると、包装袋2の内容物は下方に押し出され、その圧力によって、図7(c)に示すように、弱シール部25の一部が破れて内容物5が容器4内に絞り出される。
更に、包装袋2を上方に引き上げると、図7(d)に示すように、弱シール部は大きく破れて、内容物5が容器4内に押し出される。
続いて、包装袋2を上方に引き上げて、包装袋2の下端が中蓋10の切込み11のところまで引き上げると、包装袋2は切り込み11の間隙によって扱かれて内容物5は容器4内に完全に絞り出され、詰め替え作業は完了した。
【0036】
上記詰め替え作業により、包装袋2には内容物は殆どなくなり、詰め替え作業中も手を汚すことなく、簡単に作業を終了することができた。
更に、詰め替えを終了した包装袋2は、軟包材からなるため、丸めることにより、容積が極端に小さくなり、包装廃棄物の減少化を図ることができた。
【0037】
(実施例2)
実施例1と同様に、図1に示すような液体注出容器の注出器3と容器4を作製した。
中蓋10も、切込み形状だけは図6(b)に示すような形状とし、その他は実施例1と同様なものを作製した。
また、詰め替え用包装袋は、実施例1と同様に、ガセット袋を作製し、これに液体シャンプー500ml充填して詰め替え用包装袋とした。
【0038】
上記液体シャンプーの入った詰め替え用包装袋を、前記実施例2で作製した中蓋を用いて、実施例1と同様に、容器に移し替えた結果、内容物がこぼれることなく、且つ包装袋の残留量も少なく、容易に移し替えることができた。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、液体注出容器の中蓋に、詰め替え用包装袋を絞り出すための切り込みを設け、又、詰め替え用包装袋として、下部に弱接着部を設けた軟包材からなる包装袋を用いることにより、詰め替え時は、該切り込みを利用して詰め替え用包装袋を扱くことできるので、粘稠な内容物でも、容器に簡単に詰め替えることができる。
そのため、シャンプーや濃厚液体洗剤等のような粘稠な内容物でも、詰め替え時に、外にもらすことなく、又、包装袋に内容物を殆ど残すことなく、容易に容器に移し替えられる。
そして、液体注出容器の容器は繰り返し使用でき、廃棄される包装袋は軟包材から構成されるので、容積は極端に小さくなり、ゴミの減少化を図ることができる。
従って、大きな社会問題となっている使い捨て容器による廃棄物公害の問題解決に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体注出容器及びこれを構成する主要部分の図で、
(a) 中蓋の斜視図である。
(b) 容器の斜視図である。
(c) 注出器の斜視図である。
(d) 中蓋、容器、注出器を組み合わせた液体注出容器の斜視図である。
【図2】本発明の液体注出容器用中蓋の形状を示した図であり、
(a) 中蓋表側の平面図である。
(b) (a)図のX−Xにおける断面図である。
(c) (a)図のY−Yにおける断面図である。
【図3】液体注出容器及び詰め替え用包装袋の斜視図である。
【図4】本発明の液体注出容器用中蓋を用いて、詰め替え用包装袋から内容物を容器に詰め替えるときの説明図である。
【図5】液体注出容器用中蓋の形状を示した図で、
(a) 中蓋の裏面の平面図である。
(b) (a)図のZ−Zにおける断面図である。
【図6】中蓋に設ける切込みの各種形状を示した図である。
【図7】詰め替え用包装袋を用いて、容器に移し替えるときの説明図である。
【符号の説明】
1 液体注出容器
2 詰め替え用包装袋
3 注出器
4 容器
5 内容物
6 ネジ蓋
7 ネジ山
8 押し下げヘッド
9 吸い上げ管
10 中蓋
11 切り込み
12 外側肉厚部
13 内側肉厚部
14 穴
15 起立部
16 基部
17 スカート部
18 ストッパー
21 基材(ラミネートフィルム)
22 背貼りヒートシール部(背貼り部)
23 下部ヒートシール部
24 上部ヒートシール部
25 弱接着部
26 把手用穴
27 Vノッチ
28 折り込み部

Claims (1)

  1. 注出器、中蓋及びカップ状の容器が分離可能な構造である液体注出容器において、容器の開口部を広口とし、該広口開口部に嵌合する中蓋を設け、該中蓋は、その中央部に前記注出器の吸い上げ管を差し込むための穴が設けられた板状の基部を中心として、該基部の穴の周囲上面には筒状の起立部が設けられ、該基部の周縁には、詰め替え用包装袋を挟み込み、且つ該包装袋の液体を絞り出すための扱き用切り込みが、周縁端部から内部側に円弧状、曲線状、直線状のいずれかの形状で、且つ切り込み幅が1〜5mmとなるように設けられると共に、該切り込みの両側には該基部の厚みを厚くした外側肉厚部と内側肉厚部とが設けられ、更に、該基部の周縁下面の該切り込みの開始位置を除く部分には、該容器の開口部への嵌合をよくするためのスカート部が垂設されて形成されていることを特徴とする扱き機能を有する液体注出容器用中蓋。
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