JP2001058557A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
サイドエアバッグ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬質材料により形成された収納ケースは重量
が重く、また軟質材料により形成された収納ケースは形
状が安定せず、外観がよくない。 【解決手段】 衝突時の衝撃を感知してガスを噴出する
インフレータ７と、インフレータ７より噴出されるガス
により膨張展開されるエアバッグ１０とよりなるエアバ
ッグ本体１を、座席３のサイドフレーム３ｂに取付けら
れた収納ケース２に収納したサイドエアバッグ装置にお
いて、前記収納ケース２を、硬質材料により形成された
車体側カバー４と、軟質なシート材により形成された座
席側カバー５とにより構成し、かつこれら車体側カバー
４及び座席側カバー５内に前記エアバッグ本体１を収納
したもので、収納ケース２の一部が硬質材料よりなる車
体側カバー４で形成されているため、形状が安定し、か
つ外観が損なわれることもない。
が重く、また軟質材料により形成された収納ケースは形
状が安定せず、外観がよくない。 【解決手段】 衝突時の衝撃を感知してガスを噴出する
インフレータ７と、インフレータ７より噴出されるガス
により膨張展開されるエアバッグ１０とよりなるエアバ
ッグ本体１を、座席３のサイドフレーム３ｂに取付けら
れた収納ケース２に収納したサイドエアバッグ装置にお
いて、前記収納ケース２を、硬質材料により形成された
車体側カバー４と、軟質なシート材により形成された座
席側カバー５とにより構成し、かつこれら車体側カバー
４及び座席側カバー５内に前記エアバッグ本体１を収納
したもので、収納ケース２の一部が硬質材料よりなる車
体側カバー４で形成されているため、形状が安定し、か
つ外観が損なわれることもない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の側面衝突
（側突）より乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関
する。
（側突）より乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のエアバッグ装置としては、
例えば特開平１０−１８１５０６号公報や、特開平１０
−２０３２９１号公報に記載されたものが公知である。
例えば特開平１０−１８１５０６号公報や、特開平１０
−２０３２９１号公報に記載されたものが公知である。
【０００３】前者公報のエアバッグ装置は、エアバッグ
と一体で内部を相連通する筒状部を設け、この筒状部の
内側に孔明きのパイプ部材を挿通させてエアバッグを該
パイプ部材で支持し、そのパイプ部材の両端部にキャッ
プを嵌込み固定すると共に、各キャップを軸受けブラケ
ットの各板面に当接させて該パイプ部材を軸受けブラケ
ットで受止め支持し、インフレータを片側の軸受けブラ
ケット並びにキャップからパイプ部材の径内を経て他側
のキャップ並びに軸受けブラケットに挿通し、そのイン
フレータをパイプ部材と共に軸受けブラケットの間に掛
渡し固定することにより構成されており、帯状のカバー
部材によりエアバッグを被包保護することにより、エア
バッグを少ない部品点数でコンパクトに収納できる上、
全体の軽量化も図れる効果がある。
と一体で内部を相連通する筒状部を設け、この筒状部の
内側に孔明きのパイプ部材を挿通させてエアバッグを該
パイプ部材で支持し、そのパイプ部材の両端部にキャッ
プを嵌込み固定すると共に、各キャップを軸受けブラケ
ットの各板面に当接させて該パイプ部材を軸受けブラケ
ットで受止め支持し、インフレータを片側の軸受けブラ
ケット並びにキャップからパイプ部材の径内を経て他側
のキャップ並びに軸受けブラケットに挿通し、そのイン
フレータをパイプ部材と共に軸受けブラケットの間に掛
渡し固定することにより構成されており、帯状のカバー
部材によりエアバッグを被包保護することにより、エア
バッグを少ない部品点数でコンパクトに収納できる上、
全体の軽量化も図れる効果がある。
【０００４】一方後者公報のエアバッグ装置は、金属や
合成樹脂により形成された硬質のケーシング部材内に、
エアバッグ及びエアバッグを膨脹展開するインフレータ
を収納した後、カバー部材によりケーシング部材を閉じ
ようとしたもので、カバー部材の外壁に沿って外力が作
用しても、カバー部材が不用意に開くことがないように
構成されている。
合成樹脂により形成された硬質のケーシング部材内に、
エアバッグ及びエアバッグを膨脹展開するインフレータ
を収納した後、カバー部材によりケーシング部材を閉じ
ようとしたもので、カバー部材の外壁に沿って外力が作
用しても、カバー部材が不用意に開くことがないように
構成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者公報のエア
バッグ装置のように、帯状のカバー部材によりエアバッ
グを被包保護するようにしたものでは、エアバッグ装置
の形状が一定にならないため、座席の側面などに装着し
にくいと共に、エアバッグ装置を座席の所定位置に装着
して、シートカバーで座席を被覆した場合、エアバッグ
の形状が安定しないため、エアバッグ装置取付け部分の
外観が著しく損なわれるなどの不具合がある。
バッグ装置のように、帯状のカバー部材によりエアバッ
グを被包保護するようにしたものでは、エアバッグ装置
の形状が一定にならないため、座席の側面などに装着し
にくいと共に、エアバッグ装置を座席の所定位置に装着
して、シートカバーで座席を被覆した場合、エアバッグ
の形状が安定しないため、エアバッグ装置取付け部分の
外観が著しく損なわれるなどの不具合がある。
【０００６】またエアバッグを被包するカバー部材が帯
状材より形成されていることから、エアバッグが展開す
る際、エアバッグの展開方向を規制することができず、
その結果、エアバッグが所定の方向へ展開されなかった
り、展開するのに時間がかかって、衝撃を十分に吸収で
きないなどの不具合もある。
状材より形成されていることから、エアバッグが展開す
る際、エアバッグの展開方向を規制することができず、
その結果、エアバッグが所定の方向へ展開されなかった
り、展開するのに時間がかかって、衝撃を十分に吸収で
きないなどの不具合もある。
【０００７】一方後者公報のエアバッグ装置では、ケー
シング部材が金属や合成樹脂などの硬質材料により形成
されているため、エアバッグ装置の重量が重くなるなど
の不具合がある。
シング部材が金属や合成樹脂などの硬質材料により形成
されているため、エアバッグ装置の重量が重くなるなど
の不具合がある。
【０００８】またエアバッグの展開時、ケーシング部材
とカバー部材を連結するヒンジ部が拡開するが、元の状
態に戻る方向へ付勢されているため、エアバッグが展開
する際の妨げとなる不具合がある。
とカバー部材を連結するヒンジ部が拡開するが、元の状
態に戻る方向へ付勢されているため、エアバッグが展開
する際の妨げとなる不具合がある。
【０００９】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、外観が損なわれることなく座席
の所定位置に装着でき、かつエアバックの展開が短時間
で行えるサイドエアバッグ装置を提供することを目的と
するものである。
ためになされたもので、外観が損なわれることなく座席
の所定位置に装着でき、かつエアバックの展開が短時間
で行えるサイドエアバッグ装置を提供することを目的と
するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項１記載の発明は、衝突時の衝撃を感知してガスを
噴出するインフレータと、インフレータより噴出される
ガスにより膨張展開されるエアバッグとよりなるエアバ
ッグ本体を、座席のサイドフレームに取付けられた収納
ケースに収納したサイドエアバッグ装置において、前記
収納ケースを、硬質材料により形成された車体側カバー
と、軟質なシート材により形成された座席側カバーとに
より構成し、かつこれら車体側カバー及び座席側カバー
内に前記エアバッグ本体を収納したものである。
請求項１記載の発明は、衝突時の衝撃を感知してガスを
噴出するインフレータと、インフレータより噴出される
ガスにより膨張展開されるエアバッグとよりなるエアバ
ッグ本体を、座席のサイドフレームに取付けられた収納
ケースに収納したサイドエアバッグ装置において、前記
収納ケースを、硬質材料により形成された車体側カバー
と、軟質なシート材により形成された座席側カバーとに
より構成し、かつこれら車体側カバー及び座席側カバー
内に前記エアバッグ本体を収納したものである。
【００１１】前記構成により、収納ケースの一部がシー
ト材よりなる座席側カバーにより形成されているため、
収納ケース全体が硬質材料により形成されたものに比べ
て軽量化が図れると共に、取付け時外側となる車体側カ
バーが硬質材料により形成されているため、シートカバ
ーで被覆しても、取付け部の外観が損なわれることもな
い。
ト材よりなる座席側カバーにより形成されているため、
収納ケース全体が硬質材料により形成されたものに比べ
て軽量化が図れると共に、取付け時外側となる車体側カ
バーが硬質材料により形成されているため、シートカバ
ーで被覆しても、取付け部の外観が損なわれることもな
い。
【００１２】またエアバッグの展開時、車体側カバーと
座席側カバーがエアバッグにより押し拡げられるため、
エアバッグを瞬時に展開させることができる。
座席側カバーがエアバッグにより押し拡げられるため、
エアバッグを瞬時に展開させることができる。
【００１３】前記目的を達成するため請求項２記載の発
明は、座席側カバーが座席のサイドフレームに取付けら
れ、座席側カバーの後端側と車体側カバーの後端側を接
続したものである。
明は、座席側カバーが座席のサイドフレームに取付けら
れ、座席側カバーの後端側と車体側カバーの後端側を接
続したものである。
【００１４】前記構成により、車体側カバーと座席側カ
バーの接続部が従来のヒンジのように点で接続されるの
ではなく、面で接続されているため、ヒンジ部の自由度
が向上すると共に、滑らかに車体側カバーを開放するこ
とができるため、エアバッグを瞬時に展開させることが
できる。
バーの接続部が従来のヒンジのように点で接続されるの
ではなく、面で接続されているため、ヒンジ部の自由度
が向上すると共に、滑らかに車体側カバーを開放するこ
とができるため、エアバッグを瞬時に展開させることが
できる。
【００１５】さらに硬質材料よりなる車体側カバーがエ
アバッグの展開方向を規制するため、エアバッグを所定
の方向へ確実に展開させることができる。
アバッグの展開方向を規制するため、エアバッグを所定
の方向へ確実に展開させることができる。
【００１６】前記目的を達成するため請求項３記載の発
明は、車体側カバーの後端側に長孔を形成して、この長
孔に座席側カバーの一端側を巻き込むことにより、車体
側カバーと座席側カバーを接続したものである。
明は、車体側カバーの後端側に長孔を形成して、この長
孔に座席側カバーの一端側を巻き込むことにより、車体
側カバーと座席側カバーを接続したものである。
【００１７】前記構成により、エアバッグにより車体側
カバーが押し拡げられる際、車体側カバーと座席側カバ
ーの接続部がヒンジとなって車体側カバーが開放される
ため、車体側カバーがエアバッグの展開を妨げることが
ないと共に、ヒンジなどの部品を使用せずに車体側カバ
ーと座席側カバーを接続することができるため、部品点
数の削減が図れるようになる。
カバーが押し拡げられる際、車体側カバーと座席側カバ
ーの接続部がヒンジとなって車体側カバーが開放される
ため、車体側カバーがエアバッグの展開を妨げることが
ないと共に、ヒンジなどの部品を使用せずに車体側カバ
ーと座席側カバーを接続することができるため、部品点
数の削減が図れるようになる。
【００１８】前記目的を達成するため請求項４記載の発
明は、エアバッグ本体より突設されたスタッドボルト
を、座席側カバーの一端側に設けた取付け孔に挿入した
後、スタッドボルトを座席のサイドフレームに取付ける
ことにより、サイドフレームに対し、座席側カバー及び
エアバッグ本体を固定したものである。
明は、エアバッグ本体より突設されたスタッドボルト
を、座席側カバーの一端側に設けた取付け孔に挿入した
後、スタッドボルトを座席のサイドフレームに取付ける
ことにより、サイドフレームに対し、座席側カバー及び
エアバッグ本体を固定したものである。
【００１９】前記構成により、エアバッグ本体をサイド
フレームに固定するスタッドボルトを利用して収納ケー
スの取付けが行えるため、部品点数や組立て工数の削減
が図れるようになる。
フレームに固定するスタッドボルトを利用して収納ケー
スの取付けが行えるため、部品点数や組立て工数の削減
が図れるようになる。
【００２０】前記目的を達成するため請求項５記載の発
明は、座席側カバーをナイロンや紙、合成樹脂フイルム
により形成したものである。
明は、座席側カバーをナイロンや紙、合成樹脂フイルム
により形成したものである。
【００２１】前記構成により、収納ケースの小型軽量化
が図れると共に、製作費も安くなるため、サイドエアバ
ッグ装置を安価に提供することができる。
が図れると共に、製作費も安くなるため、サイドエアバ
ッグ装置を安価に提供することができる。
【００２２】前記目的を達成するため請求項６記載の発
明は、車体側カバー及び座席側カバーの開放端側を止着
手段で止着したものである。
明は、車体側カバー及び座席側カバーの開放端側を止着
手段で止着したものである。
【００２３】前記構成により、車体側カバーと座席側カ
バーの開放端が不用意に開放して、折り畳まれたエアバ
ッグが収納ケース外へはみ出すのを防止することができ
る。
バーの開放端が不用意に開放して、折り畳まれたエアバ
ッグが収納ケース外へはみ出すのを防止することができ
る。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して詳述する。
を参照して詳述する。
【００２５】図１はサイドエアバッグ装置を、座席のシ
ートバック側面に取付けた状態の斜視図、図２は図１の
Ａ−Ａ線に沿う拡大断面図、図３はサイドエアバッグ装
置の斜視図、図４は同分解斜視図、図５は同拡大横断面
図、図６の（イ）は座席側カバーの端部を示す展開図、
図６の（ロ）は同変形例を示す展開図である。
ートバック側面に取付けた状態の斜視図、図２は図１の
Ａ−Ａ線に沿う拡大断面図、図３はサイドエアバッグ装
置の斜視図、図４は同分解斜視図、図５は同拡大横断面
図、図６の（イ）は座席側カバーの端部を示す展開図、
図６の（ロ）は同変形例を示す展開図である。
【００２６】これら図において１はエアバッグ本体で、
収納ケース２内に収納された状態で、図１に示すよう
に、座席３のシートバック３ａ側面に装着されている。
収納ケース２内に収納された状態で、図１に示すよう
に、座席３のシートバック３ａ側面に装着されている。
【００２７】前記収納ケース２は、合成樹脂などにより
形成された硬質の車体側カバー４と、後述するエアバッ
グ１０と同質のナイロン布や、紙、合成樹脂フイルムな
どのシート材により形成された軟質の座席側カバー５と
よりなる。
形成された硬質の車体側カバー４と、後述するエアバッ
グ１０と同質のナイロン布や、紙、合成樹脂フイルムな
どのシート材により形成された軟質の座席側カバー５と
よりなる。
【００２８】前記車体側カバー４は図３に示すように、
一端面側が開口された偏平な箱状となっていて、シート
バック３ａに装着した際後方となる端面に、縦方向に長
孔４ａが形成されており、この長孔４ａに座席側カバー
５の一端側が挿入できるようになっている。
一端面側が開口された偏平な箱状となっていて、シート
バック３ａに装着した際後方となる端面に、縦方向に長
孔４ａが形成されており、この長孔４ａに座席側カバー
５の一端側が挿入できるようになっている。
【００２９】また前記座席側カバー５は、車体側カバー
４の開口部４ｂを覆った上、他端側が車体側カバー４の
開放端側外側面に重なる大きさに形成されており、一端
側には、図６の（イ）に示すように４個所に亘って取付
け孔５ａ，５ｂが開口されている。
４の開口部４ｂを覆った上、他端側が車体側カバー４の
開放端側外側面に重なる大きさに形成されており、一端
側には、図６の（イ）に示すように４個所に亘って取付
け孔５ａ，５ｂが開口されている。
【００３０】なお図６の（ロ）に示す変形例のように、
一端側に予め切欠き５ｃを設けてもよい。
一端側に予め切欠き５ｃを設けてもよい。
【００３１】一方前記収納ケース２に収納されたエアバ
ッグ本体１は、図４に示すように縦方向にスリット６ａ
が形成された筒状のホルダ６を有しており、このホルダ
６内に車両の衝突により発生した衝撃を感知すると燃焼
して、瞬時にガスを発生するインフレータ７が収容さ
れ、固着手段７ａによりホルダ６に固定されている。
ッグ本体１は、図４に示すように縦方向にスリット６ａ
が形成された筒状のホルダ６を有しており、このホルダ
６内に車両の衝突により発生した衝撃を感知すると燃焼
して、瞬時にガスを発生するインフレータ７が収容さ
れ、固着手段７ａによりホルダ６に固定されている。
【００３２】前記ホルダ６の外周面には、スリット６ａ
と反対側の面に、長手方向に離間して一対のスタッドボ
ルト８が突設されており、これらスタッドボルト８に、
エアバッグ１０の開口端部に開口された取付け孔１０
ａ，１０ｂが挿通されている。
と反対側の面に、長手方向に離間して一対のスタッドボ
ルト８が突設されており、これらスタッドボルト８に、
エアバッグ１０の開口端部に開口された取付け孔１０
ａ，１０ｂが挿通されている。
【００３３】前記エアバッグ１０は、ナイロン布などに
より気密な袋状に形成されていて、折り畳まれた状態で
収納ケース２内に収納されており、開口端部に設けた一
方の取付け孔１０ａにスタッドボルト８を挿入した後、
端部を折り返して他方の取付け孔１０ｂを再びスタッド
ボルト８へ挿入することにより、開口端部が２重に重な
るようになっている。
より気密な袋状に形成されていて、折り畳まれた状態で
収納ケース２内に収納されており、開口端部に設けた一
方の取付け孔１０ａにスタッドボルト８を挿入した後、
端部を折り返して他方の取付け孔１０ｂを再びスタッド
ボルト８へ挿入することにより、開口端部が２重に重な
るようになっている。
【００３４】なお図３中１２は車体側カバー４の外側面
に、座席側カバー５の他端側を重ねた状態で固定するラ
ベルよりなる止着手段で、表面にエアバッグ装置の取扱
い方や注意書きなどが印刷され、裏面には粘着面が形成
されていると共に、エアバッグ１０の展開時破断しやす
いように、縦方向にミシン目１２ａが形成されている。
に、座席側カバー５の他端側を重ねた状態で固定するラ
ベルよりなる止着手段で、表面にエアバッグ装置の取扱
い方や注意書きなどが印刷され、裏面には粘着面が形成
されていると共に、エアバッグ１０の展開時破断しやす
いように、縦方向にミシン目１２ａが形成されている。
【００３５】次に前記構成されたサイドエアバッグ装置
の作用を説明すると、収納ケース２内にエアバッグ本体
１を収納した状態で、座席３のシートバック３ａ側面に
収納ケース２を取付けるが、取付けに当っては、収納ケ
ース２を構成する座席側カバー５の一端側を、車体側カ
バー４の長孔４ａに挿入して、端部を図４に示すように
折り返し、一端側に設けた取付け孔５ａ，５ｂを合致さ
せた状態で、これら取付け孔５ａ，５ｂに、ホルダ６よ
り突設されたスタッドボルト８を挿入する。
の作用を説明すると、収納ケース２内にエアバッグ本体
１を収納した状態で、座席３のシートバック３ａ側面に
収納ケース２を取付けるが、取付けに当っては、収納ケ
ース２を構成する座席側カバー５の一端側を、車体側カ
バー４の長孔４ａに挿入して、端部を図４に示すように
折り返し、一端側に設けた取付け孔５ａ，５ｂを合致さ
せた状態で、これら取付け孔５ａ，５ｂに、ホルダ６よ
り突設されたスタッドボルト８を挿入する。
【００３６】そしてこの状態で、シートバック３ａのサ
イドフレーム３ｂにスタッドボルト８を螺挿して、シー
トバック３ａの所定位置に収納ケース２を取付けたら、
車体側カバー４の前側外側面に、座席側カバー５の他端
側を重ねた状態で、止着手段１２により固定する。
イドフレーム３ｂにスタッドボルト８を螺挿して、シー
トバック３ａの所定位置に収納ケース２を取付けたら、
車体側カバー４の前側外側面に、座席側カバー５の他端
側を重ねた状態で、止着手段１２により固定する。
【００３７】このとき止着手段１２のミシン目１２ａが
車体側カバー４の開口縁と一致するように止着手段１２
を貼着する。
車体側カバー４の開口縁と一致するように止着手段１２
を貼着する。
【００３８】以上のようにして収納ケース２の取付けが
終了したら、シートバック３ａをシートカバー３ｃによ
り覆うが、収納ケース２のドア側（車体側）は、硬質材
料により成形された車体側カバー４で形成されているた
め、収納されたエアバッグ１０の形状が安定すると同時
に、収納ケース２取付け部の外観が損なわれることもな
い。
終了したら、シートバック３ａをシートカバー３ｃによ
り覆うが、収納ケース２のドア側（車体側）は、硬質材
料により成形された車体側カバー４で形成されているた
め、収納されたエアバッグ１０の形状が安定すると同時
に、収納ケース２取付け部の外観が損なわれることもな
い。
【００３９】一方図示しない検出手段が車両の側突によ
る衝撃を感知すると、インフレータ７が燃焼して瞬時に
ガスを発生させ、このガスによりエアバッグ１０が膨張
される。
る衝撃を感知すると、インフレータ７が燃焼して瞬時に
ガスを発生させ、このガスによりエアバッグ１０が膨張
される。
【００４０】エアバッグ１０の膨張により、車体側カバ
ー４と座席側カバー５の開放端を固定している止着手段
１２がミシン目１２ａより破断されるため、エアバッグ
１０は車体側カバー４と座席側カバー５を押し開いて前
方へ展開するが、このとき車体側カバー４のスリット４
ａに挿入された座席側カバー５の一端がヒンジとなっ
て、車体側カバー４の前端が外側へ開放するため、エア
バッグ１０の展開を妨げることがないと共に、車体側カ
バー４によってエアバッグ１０の展開方向が規制される
ため、所定方向へエアバッグ１０を瞬時に展開させるこ
とができるようになる。
ー４と座席側カバー５の開放端を固定している止着手段
１２がミシン目１２ａより破断されるため、エアバッグ
１０は車体側カバー４と座席側カバー５を押し開いて前
方へ展開するが、このとき車体側カバー４のスリット４
ａに挿入された座席側カバー５の一端がヒンジとなっ
て、車体側カバー４の前端が外側へ開放するため、エア
バッグ１０の展開を妨げることがないと共に、車体側カ
バー４によってエアバッグ１０の展開方向が規制される
ため、所定方向へエアバッグ１０を瞬時に展開させるこ
とができるようになる。
【００４１】またシートバック３ａを覆うシートカバー
３ｃに、予め破断部３ｄを形成しておくことにより、展
開されたエアバッグ１０は、この破断部３ｄを破断し
て、シートカバー３ｃの外側へ瞬時に展開されるため、
側突による衝撃を十分に吸収することができるようにな
る。
３ｃに、予め破断部３ｄを形成しておくことにより、展
開されたエアバッグ１０は、この破断部３ｄを破断し
て、シートカバー３ｃの外側へ瞬時に展開されるため、
側突による衝撃を十分に吸収することができるようにな
る。
【００４２】なお前記実施の形態では、粘着面を有する
ラベルよりなる止着手段１２により、座席側カバー５の
開放端を車体側カバー４の開放端に固定するようにした
が、図７及び図８に示す変形例のような止着手段１２を
採用してもよい。
ラベルよりなる止着手段１２により、座席側カバー５の
開放端を車体側カバー４の開放端に固定するようにした
が、図７及び図８に示す変形例のような止着手段１２を
採用してもよい。
【００４３】図７に示す止着手段１２は、車体側カバー
１２の開放端側外側面に複数のフック１２ｂを突設し
て、これらフック１２ｂに、座席側カバー５の開放端に
形成した係止孔１２ｃを係止するようにしたものであ
る。また、座席側カバー５の開放端が破断しやすいよう
に予めミシン目１２ｆが形成されているので、エアバッ
グ１０の展開時にエアバッグ１０の前方への展開を可能
にしている。
１２の開放端側外側面に複数のフック１２ｂを突設し
て、これらフック１２ｂに、座席側カバー５の開放端に
形成した係止孔１２ｃを係止するようにしたものであ
る。また、座席側カバー５の開放端が破断しやすいよう
に予めミシン目１２ｆが形成されているので、エアバッ
グ１０の展開時にエアバッグ１０の前方への展開を可能
にしている。
【００４４】また図８に示す変形例では、車体側カバー
４の開放端に縦方向にスリット１２ｄを形成して、この
スリット１２ｄに座席側カバー５の開放端を挿入した
後、開放端をスタッドボルト８の位置まで折り返し、開
放端に設けた取付け孔１２ｅをスタッドボルト８に挿入
したもので、座席側カバー５の開放端側には、エアバッ
グ１０の展開時、座席側カバー５の開放端が破断しやす
いように予めミシン目１２ｆが形成されている。
４の開放端に縦方向にスリット１２ｄを形成して、この
スリット１２ｄに座席側カバー５の開放端を挿入した
後、開放端をスタッドボルト８の位置まで折り返し、開
放端に設けた取付け孔１２ｅをスタッドボルト８に挿入
したもので、座席側カバー５の開放端側には、エアバッ
グ１０の展開時、座席側カバー５の開放端が破断しやす
いように予めミシン目１２ｆが形成されている。
【００４５】これによってエアバッグ１０の前方への展
開が容易に行えるようになる。
開が容易に行えるようになる。
【００４６】なお図９に示すように、座席側カバー５の
開放端に予め切欠き１２ｇを設けるようにしてもよい。
開放端に予め切欠き１２ｇを設けるようにしてもよい。
【００４７】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、エアバ
ッグ本体を収納する収納ケースを、硬質材料よりなる車
体側カバーと、軟質なシート材よりなる座席側カバーと
により形成したことから、収納ケース全体が硬質材料に
より形成された従来のものに比べて軽量化が図れると共
に、取付け後外側となる車体側カバーが硬質材料により
形成されているため、シートカバーで被覆しても、取付
け部の外観が損なわれることもない。
ッグ本体を収納する収納ケースを、硬質材料よりなる車
体側カバーと、軟質なシート材よりなる座席側カバーと
により形成したことから、収納ケース全体が硬質材料に
より形成された従来のものに比べて軽量化が図れると共
に、取付け後外側となる車体側カバーが硬質材料により
形成されているため、シートカバーで被覆しても、取付
け部の外観が損なわれることもない。
【００４８】また、軟質なシート材よりなる座席側カバ
ーを座席のサイドフレームに取付け、座席側カバーの後
端側と車体側ガバーの後端側を接続しているので、車体
側カバーと座席側カバーの接続部が従来のヒンジのよう
に点で接続されるのではなく、面で接続されているた
め、ヒンジ部の自由度が向上すると共に、滑らかに車体
側カバーを開放することができるため、エアバッグを瞬
時に展開させることができる。
ーを座席のサイドフレームに取付け、座席側カバーの後
端側と車体側ガバーの後端側を接続しているので、車体
側カバーと座席側カバーの接続部が従来のヒンジのよう
に点で接続されるのではなく、面で接続されているた
め、ヒンジ部の自由度が向上すると共に、滑らかに車体
側カバーを開放することができるため、エアバッグを瞬
時に展開させることができる。
【００４９】さらに硬質材料よりなる車体側カバーがエ
アバッグの展開方向を規制するため、エアバッグを所定
の方向へ確実に展開させることができる。
アバッグの展開方向を規制するため、エアバッグを所定
の方向へ確実に展開させることができる。
【００５０】また、車体側カバーの後端側に長孔を形成
して、この長孔に座席側カバーの一端側を巻き込むこと
により、車体側カバーと座席側カバーを接続したことか
ら、エアバッグにより車体側カバーが押し拡げられる
際、車体側カバーと座席側カバーの接続部がヒンジとな
って車体側カバーが開放されるため、車体側カバーがエ
アバッグの展開を妨げることがない上、ヒンジなどの部
品を使用せずに車体側カバーと座席側カバーを接続する
ことができるため、部品点数の削減が図れるようにな
る。
して、この長孔に座席側カバーの一端側を巻き込むこと
により、車体側カバーと座席側カバーを接続したことか
ら、エアバッグにより車体側カバーが押し拡げられる
際、車体側カバーと座席側カバーの接続部がヒンジとな
って車体側カバーが開放されるため、車体側カバーがエ
アバッグの展開を妨げることがない上、ヒンジなどの部
品を使用せずに車体側カバーと座席側カバーを接続する
ことができるため、部品点数の削減が図れるようにな
る。
【００５１】しかもエアバッグ本体より突設されたスタ
ッドボルトを、座席側カバーの一端側に設けた取付け孔
に挿入した後、スタッドボルトを座席のサイドフレーム
に取付けることにより、サイドフレームに対し、座席側
カバー及びエアバッグ本体を固定したことから、エアバ
ッグ本体をサイドフレームに固定するスタッドボルトを
利用して収納ケースの取付けが行えるため、部品点数や
組立て工数の削減が図れるようになると共に、座席側カ
バーをナイロンや紙、合成樹脂フイルムにより形成した
ことから、収納ケースの小型軽量化が図れる上、製作費
も安くなるため、サイドエアバッグ装置を安価に提供す
ることができる。
ッドボルトを、座席側カバーの一端側に設けた取付け孔
に挿入した後、スタッドボルトを座席のサイドフレーム
に取付けることにより、サイドフレームに対し、座席側
カバー及びエアバッグ本体を固定したことから、エアバ
ッグ本体をサイドフレームに固定するスタッドボルトを
利用して収納ケースの取付けが行えるため、部品点数や
組立て工数の削減が図れるようになると共に、座席側カ
バーをナイロンや紙、合成樹脂フイルムにより形成した
ことから、収納ケースの小型軽量化が図れる上、製作費
も安くなるため、サイドエアバッグ装置を安価に提供す
ることができる。
【００５２】さらに車体側カバー及び座席側カバーの開
放端側を止着手段で止着したことから、車体側カバーと
座席側カバーの開放端が不用意に開放して、折り畳まれ
たエアバッグが収納ケース外へはみ出すのを防止するこ
ともできる。
放端側を止着手段で止着したことから、車体側カバーと
座席側カバーの開放端が不用意に開放して、折り畳まれ
たエアバッグが収納ケース外へはみ出すのを防止するこ
ともできる。
【図１】この発明の実施の形態になるサイドエアバッグ
装置を座席のシートバック側面に取付けた状態の斜視図
である。
装置を座席のシートバック側面に取付けた状態の斜視図
である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う拡大断面図である。
【図３】この発明の実施の形態になるサイドエアバッグ
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図４】この発明の実施の形態になるサイドエアバッグ
装置の分解斜視図である。
装置の分解斜視図である。
【図５】この発明の実施の形態になるサイドエアバッグ
装置の拡大横断面図である。
装置の拡大横断面図である。
【図６】（イ）は座席側カバーの端部を示す展開図であ
る。（ロ）は座席側カバーの端部の変形例を示す展開図
である。
る。（ロ）は座席側カバーの端部の変形例を示す展開図
である。
【図７】止着手段の変形例を示す斜視図である。
【図８】止着手段の変形例を示す斜視図である。
【図９】止着手段の変形例を示す展開図である。
１ エアバッグ本体 ２ 収納ケース ３ 座席 ３ａ シートバック ３ｂ サイドフレーム ３ｃ シートカバー ４ 車体側カバー ４ａ 長孔 ４ｂ 開口部 ５ 座席側カバー ５ａ，５ｂ 取付け孔 ５ｃ 切欠き ６ ホルダ ６ａ スリット ７ インフレータ ７ａ 固着手段 ８ スタッドボルト １０ エアバッグ １０ａ，１０ｂ 取付け孔 １２ 止着手段 １２ａ ミシン目 １２ｂ フック １２ｃ 係止孔 １２ｄ スリット １２ｅ 取付け孔 １２ｆ ミシン目 １２ｇ 切欠き
Claims (6)
- 【請求項１】 衝突時の衝撃を感知してガスを噴出する
インフレータと、インフレータより噴出されるガスによ
り膨張展開されるエアバッグとよりなるエアバッグ本体
を、座席のサイドフレームに取付けられた収納ケースに
収納したサイドエアバッグ装置において、 前記収納ケースを、硬質材料により形成された車体側カ
バーと、軟質なシート材により形成された座席側カバー
とにより構成し、かつこれら車体側カバー及び座席側カ
バー内に前記エアバッグ本体を収納したことを特徴とす
るサイドエアバッグ装置。 - 【請求項２】 座席側カバーが座席のサイドフレームに
取付けられ、座席側カバーの後端側と車体側カバーの後
端側を接続してなる請求項１記載のサイドエアバッグ装
置。 - 【請求項３】 車体側カバーの後端側に長孔を形成し
て、この長孔に座席側カバーの一端側を巻き込むことに
より、車体側カバーと座席側カバーを接続してなる請求
項１または２記載のサイドエアバッグ装置。 - 【請求項４】 エアバッグ本体より突設されたスタッド
ボルトを、座席側カバーの一端側に設けた取付け孔に挿
入した後、スタッドボルトを座席のサイドフレームに取
付けることにより、サイドフレームに対し、座席側カバ
ー及びエアバッグ本体を固定してなる請求項１ないし３
の何れか一記載のサイドエアバッグ装置。 - 【請求項５】 座席側カバーをナイロンや紙、合成樹脂
フイルムにより形成してなる請求項１ないし４の何れか
一項記載のサイドエアバッグ装置。 - 【請求項６】 車体側カバー及び座席側カバーの開放端
側を止着手段で止着してなる請求項１ないし５の何れか
一項記載のサイドエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11236137A JP2001058557A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | サイドエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11236137A JP2001058557A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | サイドエアバッグ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001058557A true JP2001058557A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=16996315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11236137A Pending JP2001058557A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | サイドエアバッグ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001058557A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200137994A (ko) * | 2019-05-30 | 2020-12-09 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 |
| JPWO2021149534A1 (ja) * | 2020-01-20 | 2021-07-29 | ||
| KR20210136959A (ko) * | 2019-05-30 | 2021-11-17 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 |
| WO2023058915A1 (ko) * | 2021-10-07 | 2023-04-13 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 자동차의 사이드 에어백 장치 |
-
1999
- 1999-08-23 JP JP11236137A patent/JP2001058557A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20200137994A (ko) * | 2019-05-30 | 2020-12-09 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 |
| KR20210136959A (ko) * | 2019-05-30 | 2021-11-17 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 |
| KR102362071B1 (ko) | 2019-05-30 | 2022-02-11 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 |
| KR102408015B1 (ko) | 2019-05-30 | 2022-06-14 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 |
| JPWO2021149534A1 (ja) * | 2020-01-20 | 2021-07-29 | ||
| WO2021149534A1 (ja) * | 2020-01-20 | 2021-07-29 | オートリブ ディベロップメント エービー | エアバッグ装置 |
| JP7300012B2 (ja) | 2020-01-20 | 2023-06-28 | オートリブ ディベロップメント エービー | エアバッグ装置 |
| WO2023058915A1 (ko) * | 2021-10-07 | 2023-04-13 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 자동차의 사이드 에어백 장치 |
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