JP2001037282A - 多相交流モータの電気制御装置 - Google Patents

多相交流モータの電気制御装置

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JP2001037282A
JP2001037282A JP11201628A JP20162899A JP2001037282A JP 2001037282 A JP2001037282 A JP 2001037282A JP 11201628 A JP11201628 A JP 11201628A JP 20162899 A JP20162899 A JP 20162899A JP 2001037282 A JP2001037282 A JP 2001037282A
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motor
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polyphase
compensation
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JP11201628A
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Masaaki Tomita
雅明 富田
Ryoji Mizutani
良治 水谷
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不平衡な多相交流モータであっても、同モー
タの作動状態を所望の特性に制御できるようにする。 【解決手段】 制御パラメータによって計算される3相
の指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*に応じて制御するブ
ラシレスモータを制御する電気制御装置において、フィ
ードフォワード補償部32が3相の指令電圧値Vu0*,
Vv0*,Vw0*を補正して同モータの不平衡成分を補償す
る。このフィードフォワード補償部32においては、補
償電圧波形メモリ63、補間部64及び3相出力部65
により、電流センサ35,36及び演算部38により検
出された電流Iu,Iv,Iwに応じて変化するブラシレ
スモータの不平衡を補償するための各相の補償電圧値Δ
Vunu,ΔVunv,ΔVunwが計算される。演算部51〜
53により、前記計算した補償電圧値ΔVunu,ΔVun
v,ΔVunwが指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*にそれぞ
れ加算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多相交流モータの
電気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平7−10777
2号公報に示されているように、多相交流モータの作動
状態を制御するための作動制御パラメータにしたがって
各相の指令電圧値を計算し、同計算した各相の指令電圧
値に応じて多相交流モータの作動状態を制御することは
よく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
気制御装置にあっては、多相交流モータが平衡であるこ
とを前提としており、前記先行技術を示す特開平7−1
07772号公報は不平衡な多相交流モータの制御には
言及していない。多くの多相交流モータは、通常電気的
に平衡、すなわち各相の電圧波形や電流波形が均等に位
相のずれた正弦波状になってそれらの各総和が常に
「0」になるように設計されている。そして、この多相
交流モータを電気的に平衡な特性とするという前提が、
モータ構造の簡素化、部品形状の自由度、材料の選択の
余地を狭めており、その結果、多相交流モータの製造コ
ストを上昇させている場合があり、また各相の電圧波形
や電流波形が不平衡成分を含むために正弦波でない多相
交流モータ、いわゆる不平衡な多相交流モータに対して
従来のような制御方法を採用しても、同多相交流モータ
の作動状態を所望の特性に制御できない。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、不平衡な多相交流モータで
あっても、同モータの作動状態を所望の特性に制御する
ことが可能な多相交流モータの電気制御装置を提供する
ものである。
【0005】前記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、多相交流モータの作動状態を制御するため
の作動制御パラメータにしたがって各相の指令電圧値を
計算し、同計算した各相の指令電圧値に応じて多相交流
モータの作動状態を制御する多相交流モータの電気制御
装置において、多相交流モータの作動状態を検出する作
動状態検出手段と、多相交流モータの不平衡を補償する
ための各相の補償電圧値を前記検出された作動状態に基
づいて計算する補償電圧値計算手段と、前記計算した各
相の補償電圧値を各相の指令電圧値にそれぞれ加味して
同各相の指令電圧値をそれぞれ補正する補正手段とを設
けたことにある。
【0006】この場合、前記補償電圧値計算手段は、例
えば、多相交流モータの一相分の電圧不平衡成分に対応
した補償電圧波形を表すデータを同多相交流モータの作
動状態に対応させて予め記憶した記憶手段を有し、前記
検出した作動状態に応じて記憶手段から読出したデータ
に基づいて各相の補償電圧値を計算するように構成され
る。
【0007】また、前記補償電圧値計算手段は、例え
ば、多相交流モータの電圧不平衡成分を含む一相分の不
平衡電圧波形を表すデータを同多相交流モータの作動状
態に対応させて予め記憶した記憶手段と、前記検出した
作動状態に応じて記憶手段から読出したデータにより表
された不平衡電圧波形と、同不平衡電圧波形の基本波成
分との差を計算することにより一相分の電圧不平衡成分
に対応した補償電圧波形を計算する補償電圧波形計算手
段とを有し、前記計算した補償電圧波形に基づいて各相
の補償電圧値を計算するようにも構成される。
【0008】上記のように構成した本発明によれば、作
動状態検出手段、補償電圧値計算手段及び補正手段の作
用により、多相交流モータの各相に対する指令電圧値
が、同モータの作動状態によって同モータの不平衡を補
償するように補正される。この場合、各相の指令電圧値
は、多相交流モータの作動状態を制御するための作動制
御パラメータにしたがって計算されて、多相交流モータ
の作動状態を制御するものであるので、多相交流モータ
が不平衡に構成されていても、あらゆる作動状態におけ
る多相交流モータの各相の不平衡成分が補償されて、常
に作動制御パラメータにしたがった所望の制御特性が得
られる。このことは、各種制御において不平衡な多相交
流モータを使用することができるようになることを意味
するので、多相交流モータの製造にあたって、モータ構
造の簡素化、部品形状の自由度、材料の選択の余地など
設計の自由度が広がり、ひいては多相交流モータの製造
コストを下げることにもつながる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、本発明に係る多相交流モ
ータの電気制御装置を車両の電動パワーステアリング装
置に適用した例についてブロック図により示している。
【0010】この電動パワーステアリング装置は、多相
交流モータとして、三相同期式永久磁石モータで構成し
たブラシレスモータ11を備えている。ブラシレスモー
タ11は、操舵ハンドル12の回動操作による前輪の操
舵に対してアシスト力を付与するもので、その回転に応
じて前輪を外側端にて接続するタイロッド13を軸線方
向に駆動する。操舵ハンドル12に上端にて接続される
とともにタイロッド13に下端にて接続された操舵軸1
4には操舵トルクセンサ15が組み付けられており、同
センサ15は操舵軸14に作用する操舵トルクを検出し
て同トルクを表す検出信号を出力する。また、ブラシレ
スモータ11には、同モータ11の回転角を検出するた
めのエンコーダなどにより構成された回転角センサ16
が組み付けられている。エンコーダを用いた回転角セン
サ16の場合は、ブラシレスモータ11の回転子の回転
に応じてπ/2ずつ位相の異なる2相パルス列信号と基
準回転位置を表す零相パルス列信号を出力する。なお、
回転角センサ16はブラシレスモータ11の固定子に対
する回転子の機械的な回転角を検出するものであるの
で、前記エンコーダ以外の種々の回転角センサを利用で
きる。
【0011】ブラシレスモータ11の回転を制御するた
めの電気制御装置は、指令トルクT*を計算するための
基本アシスト力計算部21、戻し力計算部22及び演算
部23を備えている。基本アシスト力計算部21は、操
舵トルクセンサ15からの操舵トルク及び図示しない車
速センサからの車速を入力し、操舵トルクの増加にした
がって増加するとともに車速の増加にしたがって減少す
るアシストトルクを計算する。戻し力計算部22は、前
記車速と共に後述する回転子の電気角θe(回転角に相
当)及び角速度ωを入力し、これらの入力値に基づいて
操舵軸14の基本位置への復帰力及び同操舵軸14の回
転に対する抵抗力に対応した戻しトルクを計算する。演
算部23は、前記アシストトルクと戻しトルクを加算す
ることにより指令トルクT*を計算し、指令電流値決定
部24に供給する。
【0012】指令電流値決定部24は、指令トルクT*
に基づいて、指令界磁電流値(d軸指令電流値)Id*及
び指令トルク電流値(q軸指令電流値)Iq*を計算す
る。両電流値Id*,Iq*は、ブラシレスモータ11の回
転子上の永久磁石が作り出す回転磁束と同期した回転座
標系において、永久磁石と同一方向のd軸及びこれに直
交したq軸にそれぞれ対応するもので、指令界磁電流値
Id*はブラシレスモータ11の界磁電流の大きさを指定
し、指令トルク電流値Iq*は同モータ11により発生さ
れるトルクの大きさを指定する。また、この指令電流値
決定部24は、各種センサによる検出値をも入力して両
電流値Id*,Iq*を補正して出力する。例えば、バッテ
リ電圧値を入力して、バッテリ電圧値が低い場合などに
弱め界磁制御のために両電流値Id*,Iq*を補正する。
【0013】前記補正された指令界磁電流値Id*及び指
令トルク電流値Iq*は演算部25,26に供給され、演
算部25,26は、指令界磁電流値Id*及び指令トルク
電流値Iq*から検出界磁電流値(d軸検出電流値)Id及
び検出トルク電流値(q軸検出電流値)Iqをそれぞれ減
算することにより差分値ΔId,ΔIqを計算して、比例
積分制御部(PI制御部)27,28に供給する。比例
積分制御部27,28は、差分値ΔId,ΔIqに基づい
て、検出界磁電流値Id及び検出トルク電流値Iqが指令
界磁電流値Id*及び指令トルク電流値Iq*にそれぞれ追
従するように前記d軸及びq軸にそれぞれ対応した指令
界磁電圧値(d軸指令電圧値)Vd*及び指令トルク電圧
値(q軸指令電圧値)Vq*を計算する。なお、これらの
指令トルクT*、指令界磁電流値Id*及び指令トルク電
流値Iq*は作動制御パラメータに相当する。
【0014】これらの指令界磁電圧値Vd*及び指令トル
ク電圧値Vq*は、2相/3相座標変換部31に供給され
る。2相/3相座標変換部31は、両電圧値Vd*,Vq*
を3相の指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*に変換してフ
ィードフォワード補償部32に供給する。フィードフォ
ワード補償部32は、詳しくは後述する各種補償のため
に3相の指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*を補正して、
同補正した3相の指令電圧値Vu1*,Vv1*,Vw1*をP
WM電圧発生部33に供給する。PWM電圧発生部33
は、3相の指令電圧値Vu1*,Vv1*,Vw1*に対応した
PWM制御電圧信号UU,VU,WUをインバータ回路34に
出力する。
【0015】インバータ回路34は、図2に示すよう
に、PWM制御電圧信号UU,VU,WUによってスイッチン
グ制御されるとともに各相毎に直列接続したIGBT素
子、MOS−FETなどの3組のスイッチング(パワー
素子)素子Tr1〜Tr6と、各スイッチング素子Tr1〜T
r6に並列接続した還流ダイオードDi1〜Di6とからな
り、PWM制御電圧信号UU,VU,WUに対応した3相の電
圧信号Vu,Vv,Vwを発生して、同電圧信号Vu,V
v,Vwを3相の電流路を介してブラシレスモータ11の
各相にそれぞれ付与する。
【0016】この3相の電流路のうちの2つには電流セ
ンサ35,36が設けられ、各電流センサ35,36
は、ブラシレスモータ11に対する3相電流のうちの2
つの電流(本実施形態ではu相及びv相)を検出して、
同2つの電流を表す検出電流値Iu,Iwを3相/2相座
標変換部37に供給する。この3相/2相座標変換部3
7には、演算部38にて前記検出電流値Iu,Iwに基づ
いて計算された他の一つの相(本実施形態ではw相)の
電流を表す検出電流値Ivも供給されている。3相/2
相座標変換部37は、これらの3相の検出電流値Iu,
Iv,Iwを2相の検出界磁電流値(d軸検出電流値)Id
及び検出トルク電流値(q軸検出電流値)Iqに変換す
る。
【0017】また、エンコーダによる回転角センサ16
を用いた場合、回転角センサ16からの2相パルス列信
号及び零相パルス列信号は、電気角変換部41に供給さ
れている。電気角変換部41は、前記各パルス列信号に
基づいてブラシレスモータ11における回転子の固定子
に対する電気角θeを計算して、同電気角θeを角速度変
換部42に供給する。角速度変換部42は、前記電気角
θeを微分して回転子の固定子に対する角速度ωを計算
する。なお、これらの検出電流値Iu,Iv,Iw、検出
界磁電流値Id、検出トルク電流値Iq、電気角θe及び
角速度ωは、ブラシレスモータ11の作動状態を表す作
動状態パラメータに相当する。
【0018】次に、フィードフォワード補償部32につ
いて詳細に説明する。このフィードフォワード補償部3
2は、図3に示すように、不平衡電圧補償値計算部32
A、量子化誤差補償値計算部32B、電圧降下補償値計
算部32C及びパルス幅誤差補償値計算部32Dと、2
相/3相座標変換部31からの指令電圧値Vu0*,Vv0
*,Vw0*に各補償値計算部32A〜32Dからの各補償
電圧値を各相毎にそれぞれ加算するための演算部51〜
62とを備え、演算部51〜53から補正した指令電圧
値Vu1*,Vv1*,Vw1*を出力するようになっている。
なお、少なくとも演算部51〜53における演算は多数
ビット(本実施形態では16ビット)で行われ、同演算
部51〜53の演算出力の全ビット数のうちの上位の複
数ビット(本実施形態では8ビット)のみが指令電圧値
Vu1*,Vv1*,Vw1*としてPWM電圧発生部33に供
給されるようになっている。
【0019】まず、不平衡電圧補償値計算部32Aにつ
いて説明すると、同補償値計算部32Aは、ブラシレス
モータ11の不平衡を補償するための各相の補償電圧値
ΔVunu,ΔVunv,ΔVunwを同モータ11の作動状態
に基づいて計算するもので、補償電圧波形メモリ63、
補間部64及び3相出力部65からなる。補償電圧波形
メモリ63は、ブラシレスモータ11の一相分の電圧不
平衡成分に対応した補償電圧波形を表す波形サンプリン
グデータを同モータ11の作動状態に対応させて記憶し
ている。
【0020】この補償電圧波形について説明しておく
と、ブラシレスモータ11が電気的に平衡に構成されて
いれば、同モータ11のあるゆる作動状態で各相の電圧
Eu,Ev,Ew及び電流(線電流)Iu,Iv,Iwはそれ
ぞれ図4(A)(B)に示すような正弦波状になる。このよ
うな平衡なブラシレスモータ11であれば、不平衡電圧
補償値計算部32Aを設けなくても、同モータ11は、
指令トルクT*(指令界磁電流値Id*、指令トルク電流
値Iq*、指令界磁電圧値Vd*及び指令トルク電圧値Vq
*)すなわち作動制御パラメータにしたがった作動状態
に正確に制御される。
【0021】しかし、ブラシレスモータ11が電気的に
不平衡に構成されていると、同モータ11の各相の電圧
Eu,Ev,Ew及び電流(線電流)Iu,Iv,Iwは、図
4(C)(D)に示すように、不平衡成分を含む非正弦波状
になる。したがって、このような不平衡なブラシレスモ
ータ11は、各相の電圧Eu,Ev,Ew及び電流Iu,I
v,Iwの不平衡成分を補償しなければ、前記作動制御パ
ラメータにしたがって正確に制御されない。逆に、各相
に対する指令電圧Vu0*,Vv0*,Vw0*に対して前記不
平衡成分をなくすような補償電圧を付与しておけば、電
流(線電流)Iu,Iv,Iwは図4(B)に示すように不
平衡成分を含まない正弦波状の平衡3相電流になり、ブ
ラシレスモータ11の作動状態は前記作動制御パラメー
タにしたがって正確に制御されるようになる。
【0022】このような点に着目し、補償電圧波形メモ
リ63に、一相分の不平衡成分波形を逆相にした補償電
圧波形を表す波形サンプリングデータを記憶しておく。
ただし、この不平衡成分波形は、ブラシレスモータ11
の回転速度、発生トルク、界磁電流などの作動状態に応
じて変化する。したがって、補償電圧波形メモリ63に
は、回転速度、発生トルク、界磁電流などを種々に設定
した状態すなわち種々の作動状態におけるブラシレスモ
ータ11の一相分の不平衡成分波形を逆相にして(正負
反転して)、同逆相にした波形を表す波形サンプリング
データが補償電圧波形データとして記憶されている。
【0023】次に、前記補償電圧波形を表すデータの作
成方法について説明しておく。ブラシレスモータ11と
同じ構成のモータを実験的に種々の作動条件で予め運転
して電圧波形を測定する。すなわち、モータの角速度
ω、モータに対する界磁電流値(d軸電流値)Id及び
トルク電流値(q軸電流値)Iqをそれぞれ独立に変化
させながら、各変化状態における一相分の各電圧波形ν
=fm(θe,ω,Id,Iq)を順次測定する(図5の左側波
形の実線参照)。なお、θeは前述の場合と同様にモー
タの電気角を示している。また、実験により電圧波形ν
を測定するのに代えて、シミュレーションにより各電圧
波形ν=fm(θe,ω,Id,Iq)を順次求めるようにして
もよい。この場合、各相の電圧波形νは、通常、位相差
を除いてそれぞれほぼ等しいものであり、一相分の電圧
波形νを測定又はシミュレーションにより求めればよ
い。また、さらに精度を上げるために3相の電圧波形ν
をそれぞれ測定するとともに同測定した3相の電圧波形
νの平均値を求めるようにしてもよい。
【0024】次に、フーリエ変換等の周波数解析処理に
より、各種作動状態における各電圧波形νの各基本波成
分ν1=fm1(θe,Δθe,|ν1|)=|ν1|・sin(θe+
Δθe)をそれぞれ計算する(図5の左側波形の破線参
照)。なお、電圧波形νの基本波成分ν1とは電圧波形
νと同一周波数を有する正弦波形を指し、Δθeは基本
波成分ν1の電圧波形νに対する位相差(小さな値であ
るので無視することも可能)であり、|ν1|は基本波
成分ν1の振幅である。
【0025】次に、電圧波形νから基本波成分ν1を減
算する下記数1の演算により一相分の不平衡成分波形Δ
νunを計算する(図5の右側波形の実線参照)。
【0026】
【数1】Δνun=ν−ν1 =fm(θe,ω,Id,Iq)−fm1(θe,Δθe,|ν1|) =fun(θe,ω,Id,Iq)
【0027】この不平衡成分波形fun(θe,ω,Id,Iq)
は、角速度ω、界磁電流値Id及びトルク電流値Iqを種
々に変えて測定又はシミュレーションにより求めた一相
分の不平衡成分波形を示している。そして、この種々の
不平衡成分波形fun(θe,ω,Id,Iq)を逆相に(正負反
転)した補償電圧波形−fun(θe,ω,Id,Iq)を、補償
電圧波形メモリ63に角速度ω、界磁電流値Id及びト
ルク電流値Iqの種々の値に対応させて記憶させる。た
だし、前記記憶される複数の補償電圧波形−fun(θe,
ω,Id,Iq)は、ブラシレスモータ11の全ての作動状
態に対応したものではなく、角速度ω、界磁電流値Id
及びトルク電流値Iqの代表的な複数の値を適宜組合わ
せたブラシレスモータ11の代表的な作動状態における
ものである。
【0028】なお、前記方法では、電圧波形νから基本
波成分ν1を減算して不平衡成分波形Δνunを計算する
ようにしたが、前記フーリエ変換処理により得られる基
本波成分ν1以外の全ての高調波成分波形を加算合成
し、同加算合成した値を不平衡成分波形Δνun=fun
(θe,ω,Id,Iq)として求めるようにしてもよい。
【0029】ふたたび、図3の説明に戻ると、前記のよ
うに補償電圧波形−fun(θe,ω,Id,Iq)が記憶された
補償電圧波形メモリ63には、電気角変換部41からの
電気角θeが供給されるとともに、角速度変換部42及
び3相/2相座標変換部37からの角速度ω、検出界磁
電流値Id及び検出トルク電流値Iqをそれぞれ表す各複
数ビット信号のうちの上位の複数ビット信号が供給さ
れ、これらの供給された信号をアドレスにして補償電圧
波形−fun(θe,ω,Id,Iq)が読出される。
【0030】この読出された補償電圧波形−fun(θe,
ω,Id,Iq)は、補間部64に供給される。補間部64
には、角速度ω、検出界磁電流値Id及び検出トルク電
流値Iqをそれぞれ表す各複数ビット信号のうちの補償
電圧波形メモリ63に供給された残りの下位の各複数ビ
ット信号が供給されており、同補間部64は前記下位の
複数ビット信号により補償電圧波形メモリ63から読出
された補償電圧波形を補間演算する。これにより、補償
電圧波形メモリ63にブラシレスモータ11の代表的な
複数の作動状態における補償電圧波形−fun(θe,ω,I
d,Iq)を記憶させておくだけで、同モータ11のあらゆ
る作動状態における補償電圧波形−fun(θe,ω,Id,I
q)を得ることができる。
【0031】補間部64によって補間演算された補償電
圧波形−fun(θe,ω,Id,Iq)は、3相出力部65に供
給される。3相出力部65は、前記供給された補償電圧
波形−fun(θe,ω,Id,Iq)に基づいて下記数2〜4に
示す3相の不平衡電圧補償値ΔVunu,ΔVunv,ΔVun
wを演算して、同不平衡電圧補償値ΔVunu,ΔVunv,
ΔVunwを演算部54〜62を介して演算部51〜53
に供給する。
【0032】
【数2】ΔVunu=−fun(θe,ω,Id,Iq)
【0033】
【数3】 ΔVunv=−fun(θe−2π/3,ω,Id,Iq)
【0034】
【数4】 ΔVunw=−fun(θe+2π/3,ω,Id,Iq)
【0035】そして、演算部51〜53にて2相/3相
座標変換部31からの各相の指令電圧値Vuo*,Vvo*,
Vwo*に不平衡電圧補償値ΔVunu,ΔVunv,ΔVunwが
加算される。したがって、あるゆる作動状態において
も、ブラシレスモータ11の不平衡に伴う各相の不平衡
成分fun(θe,ω,Id,Iq),fun(θe−2π/3,ω,I
d,Iq),fun(θe+2π/3,ω,Id,Iq)が補償され
る。
【0036】次に、量子化誤差補償値計算部32Bにつ
いて説明すると、同補償値計算部32Bは、演算部51
〜53にて演算出力された3相の指令電圧値Vu1*+Vu
2*,Vv1*+Vv2*,Vw1*+Vw2*のうちの下位ビットV
u2*,Vv2*,Vw2*を切り捨てた上位ビットVu1*,Vv1
*,Vw1*のみがPWM電圧発生部33に供給されること
に伴う誤差を補償するもので、遅延部66を備えてい
る。遅延部66は、前記供給された下位ビットVu2*,
Vv2*,Vw2*を各種演算の1サイクル分だけ遅延し、演
算部54〜56を介して演算部51〜53に供給して2
相/3相座標変換部31からの3相の指令電圧値Vu0
*,Vv0*,Vw0*に加算する。
【0037】これにより、前回演算された3相の指令電
圧値Vu1*+Vu2*,Vv1*+Vv2*,Vw1*+Vw2*うちで
切り捨てられた下位ビットVu2*',Vv2*',Vw2*'が、
今回演算された3相の指令電圧値Vu1*+Vu2*,Vv1*
+Vv2*,Vw1*+Vw2*に加えられるので、PWM電圧
発生部33に供給される3相の指令電圧値Vu1*,Vv1
*,Vw1*の量子化演算処理(下位ビットの切り捨て処
理)に伴う誤差が補償される。
【0038】次に、電圧降下補償値計算部32Cについ
て説明すると、同補償値計算部32Cは、インバータ回
路34内のスイッチング素子Tr1〜Tr6及び還流ダイオ
ードDi1〜Di6における順電圧降下分を補償するもの
で、C−E間順電圧降下計算部67、ダイオード順電圧
降下計算部68及び合成演算部69からなる。
【0039】C−E間順電圧降下計算部67は、電流値
(通過電流値)Iに応じて変化するスイッチング素子T
r1〜Tr6の一相分(スイッチング素子Tr1,Tr2、スイ
ッチング素子Tr3,Tr4及びスイッチング素子Tr5,Tr6
の各組)の順電圧降下分Vce(I)を予め記憶している。
ダイオード順電圧降下計算部68は、電流値(通過電流
値)Iに応じて変化する還流ダイオードDi1〜Di6の一
相分(還流ダイオードDi1,Di2、還流ダイオードDi3,
Di4及び還流ダイオードDi5,Di6の各組)の順電圧降
下分Vd(I)を予め記憶している。C−E間順電圧降下
計算部67及びダイオード順電圧降下計算部68には3
相の検出電流値Iu,Iv,Iwがそれぞれ供給されてお
り、C−E間順電圧降下計算部67は3相の順電圧降下
分Vce(Iu),Vce(Iv),Vce(Iw)を出力し、ダイオ
ード順電圧降下計算部68は3相の順電圧降下分Vd(I
u),Vd(Iv),Vd(Iw)を出力する。
【0040】なお、この場合も、C−E間順電圧降下計
算部67及びダイオード順電圧降下計算部68に代表的
な電流Iに対して少数の順電圧降下分Vce(I),Vd
(I)を記憶させておき、検出電流値Iu,Iv,Iwを表
す各複数ビット信号のうちの上位の各複数ビット信号で
前記順電圧降下分Vce(Iu),Vce(Iv),Vce(Iw),
Vd(Iu),Vd(Iv),Vd(Iw)をそれぞれ読出し、同電
流値Iu,Iv,Iwを表す各複数ビット信号のうちの前
記上位ビットを除く下位の各複数ビット信号で前記読出
した順電圧降下分Vce(Iu),Vce(Iv),Vce(Iw),
Vd(Iu),Vd(Iv),Vd(Iw)をそれぞれ補間して出力
するようにするとよい。
【0041】ここで、前記順電圧降下分Vce(I),Vd
(I)について若干の説明を加えておく。まず、順電圧降
下分Vce(I),Vd(I)を測定するために、インバータ
回路34内の一相分の回路部だけを抜き出した図6(A)
〜(D)に示すような回路を測定のために組み立てる。な
お、図6(A)〜(D)のスイッチング素子Tr11,Tr12は
インバータ回路34のスイッチング素子Tr1〜Tr6と同
一のものを用い、還流ダイオードDi11〜Di12もインバ
ータ回路34の還流ダイオードDi1〜Di6と同一のもの
を用いる。
【0042】そして、図6(A)(B)に示すように、スイ
ッチング素子Tr11,Tr12の一方をそれぞれオンすると
ともに図示矢印方向に電流Iを流した状態で、スイッチ
ング素子Tr11,Tr12のコレクタ−エミッタ間電圧を測
定してその平均値を順電圧降下分Vceとする。また、図
6(C)(D)に示すように、スイッチング素子Tr11,Tr
12を共にオフするとともに図示矢印方向に電流Iを流し
た状態で、還流ダイオードDi11,Di12の両端電圧を測
定してその平均値を順電圧降下分Vdとする。これらの
場合、電流Iの値をそれぞれ変更しながら前記測定を行
うことにより、電流Iの大きさに応じて変化する順電圧
降下分Vce(I),Vd(I)を求める(図7のグラフ参
照)。そして、これらの順電圧降下分Vce(I),Vd
(I)を、電流Iの大きさに対応させてC−E間順電圧降
下計算部67及びダイオード順電圧降下計算部68にそ
れぞれ記憶させる。
【0043】ふたたび、図3の説明に戻ると、合成演算
部69は、C−E間順電圧降下計算部67からの順電圧
降下分Vce(Iu),Vce(Iv),Vce(Iw)と、ダイオー
ド順電圧降下計算部68からの順電圧降下分Vd(Iu),
Vd(Iv),Vd(Iw)とを、各相毎に電気角θe及び角速
度ωに応じて決まる適当な合成比率で加算合成すること
により、下記数5〜7に示す順電圧補償値ΔVonu,Δ
Vonv,ΔVonwを算出して、同算出した順電圧補償値Δ
Vonu,ΔVonv,ΔVonwを演算部54〜59を介して
演算部51〜53に供給する。
【0044】
【数5】 ΔVonu=K(Vce(Iu),Vd(Iu),θe,ω)
【0045】
【数6】 ΔVonv=K(Vce(Iv),Vd(Iv),θe,ω)
【0046】
【数7】 ΔVonw=K(Vce(Iw),Vd(Iw),θe,ω)
【0047】前記数5〜7の関数K(Vce(Iu,Iv,I
w),Vd(Iu,Iv,Iw),θe,ω)の決定においては、各
相における各順電圧降下分Vce(Iu),Vce(Iv),Vce
(Iw)と各順電圧降下分Vd(Iu),Vd(Iv),Vd(Iw)
の発生状況は、スイッチング素子Tr1〜Tr6のオンオフ
状態により図8に示すように変化し、電気角θe及び角
速度ωに応じて変化する。したがって、前記関数Kの各
相における各順電圧降下分Vce(Iu),Vce(Iv),Vce
(Iw)と各順電圧降下分Vd(Iu),Vd(Iv),Vd(Iw)
との合成比率を予めシミュレーションなどにより決定し
た上で、電気角θe及び角速度ωに応じて変化する比率
関数Kを表すパラメータを合成演算部69に記憶してお
くとよい。
【0048】そして、これらの順電圧補償値ΔVonu,
ΔVonv,ΔVonwは、演算部54〜59を介して演算部
51〜53に供給され、同演算部51〜53にて2相/
3相座標変換部31からの各相の指令電圧値Vuo*,Vv
o*,Vwo*に加算される。したがって、各相の電流Iu,
Iv,Iwに応じて変化するスイッチング素子Tr1〜Tr6
及び還流ダイオードDi1〜Di6の各順電圧降下分Vceが
補償される。
【0049】次に、パルス幅誤差補償値計算部32Dに
ついて説明すると、同補償値計算部32Dは、インバー
タ回路34内のスイッチング素子Tr1〜Tr6をスイッチ
ング制御するためのデッドタイムTdt、スイッチング素
子Tr1〜Tr6のオフ状態からオン状態への変化時のオン
変化ディレイ時間Ton、及びスイッチング素子Tr1〜T
r6のオン状態からオフ状態への変化時のオフ変化ディレ
イ時間Toffによる電圧減少分Vdtを補償するもので、
パルス幅誤差計算部71及び電圧減少分計算部72から
なる。
【0050】パルス幅誤差計算部71は、予め測定され
て電流値(通過電流値)Iに応じて変化するパルス幅誤
差ΔT(I)を予め記憶している。このパルス幅誤差と
は、インバータ回路34内のスイッチング素子Tr1〜T
r6をオンするためのPWM電圧発生部33により指定さ
れたパルス幅と、同スイッチング素子Tr1〜Tr6が実際
にオン動作するパルス幅との差を表すものである。パル
ス幅誤差計算部71には3相の検出電流値Iu,Iv,I
wがそれぞれ供給されており、同計算部71は3相分の
パルス幅誤差Tn(Iu),ΔT(Iv),ΔT(Iw)を出力す
る。なお、この場合も、パルス幅誤差計算部71に代表
的な電流Iに対する少数のパルス幅誤差ΔT(I)を記憶
させておき、検出電流値Iu,Iv,Iwを表す各複数ビ
ット信号のうちの上位の各複数ビット信号で前記パルス
幅誤差ΔT(Iu),ΔT(Iv),ΔT(Iw)をそれぞれ読
出し、同電流値Iu,Iv,Iwを表す各複数ビット信号
のうちの前記上位ビットを除く下位の各複数ビット信号
で前記読出したパルス幅誤差ΔT(Iu),ΔT(Iv),Δ
T(Iw)をそれぞれ補間して出力するようにするとよ
い。
【0051】ここで、前記パルス幅誤差ΔT(I)につい
て若干の説明を加えておく。まず、パルス幅誤差ΔT
(I)を測定するために、図9(A)(B)のような一相分の
回路を構成する。なお、図9(A)(B)のスイッチング素
子Tr21,Tr22はインバータ回路34のスイッチング素
子Tr1〜Tr6と同一のものを用い、還流ダイオードDi2
1,Di22もインバータ回路34の還流ダイオードDi1〜
Di6と同一のものを用いる。また、図9(A)(B)におい
ては省略されているが、スイッチング素子Tr21,Tr22
をオフ状態からオン状態に切換えるためのパルス信号の
立ち上がり時に予め決められたデッドタイムTdだけパ
ルス信号の立ち上がりを遅らせるデッドタイム回路が設
けられている。
【0052】そして、図9(A)に示すように、スイッチ
ング素子Tr21にデューティ比50%のパルス信号を付
与して図示矢印方向に電流Iを流した状態で、還流ダイ
オードDi22(インバータ回路出力)に現れるパルス信
号を測定する。図10(A)は前記測定されたパルス信号
のディレイ状態を図示したもので、これから、デッドタ
イムTdtにスイッチング素子Tr21のオン変化ディレイ
時間Tonを加えたパルス立ち上がりディレイ時間Tup1
と、スイッチング素子Tr21のオフ変化ディレイ時間To
ffに等しいパルス立下りディレイ時間Tdn1を得る。こ
れらの両時間Tup1,Tdn1に基づいて、電流が図9(A)
にある場合(I>0)におけるパルス幅誤差ΔT1=Tu
p1−Tdn1を計算する。
【0053】また、図9(B)に示すように、スイッチン
グ素子Tr22にデューティ比50%のパルス信号を付与
して図示矢印方向に前記と同じ大きさの電流Iを流した
状態で、還流ダイオードDi22(インバータ回路出力)
に現れるパルス信号を測定する。図10(B)は前記測定
されたパルス信号のディレイ状態を図示したもので、こ
れから、スイッチング素子Tr22のオン変化ディレイ時
間Tonに等しいパルス立ち上がりディレイ時間Tup2
と、デッドタイムTdtにスイッチング素子Tr22のオフ
変化ディレイ時間Toffを加えたパルス立下りディレイ
時間Tdn2を得る。これらの両時間Tup2,Tdn2に基づ
いて、電流が図9(B)にある場合(I<0)におけるパ
ルス幅誤差ΔT2=Tup2−Tdn2を計算する。
【0054】次に、前記パルス幅誤差ΔT1,ΔT2の平
均値ΔTav=ΔT1+ΔT2を計算し、同平均値ΔTavを
前記電流Iに対応したパルス幅誤差ΔT(I)とする。こ
のようなパルス幅誤差ΔT1,ΔT2,ΔTavの測定を電
流Iを種々に変えながら行い、電流Iに応じた種々のパ
ルス幅誤差ΔT1(I),ΔT2(I),ΔTav(I)を得る。
図11のグラフは、これらの電流Iに応じて変化するパ
ルス幅誤差ΔT1(I),ΔT2(I),ΔTav(I)を示した
ものである。そして、前述のように、このパルス幅誤差
ΔT(I)(=ΔTav(I))を電流Iの大きさに対応させ
てパルス幅誤差計算部71にそれぞれ記憶させる。
【0055】ふたたび、図3の説明に戻ると、電圧減少
分計算部72は、パルス幅誤差計算部71からの各相の
パルス幅誤差ΔT(Iu),ΔT(Iv),ΔT(Iw)に基づ
いてパルス幅誤差電圧補償値ΔVdtu,ΔVdtv,ΔVdt
wを下記数8〜10の演算の実行により計算する。
【0056】
【数8】ΔVdtu=Vdc・Fc・ΔT(Iu)
【0057】
【数9】ΔVdtv=Vdc・Fc・ΔT(Iv)
【0058】
【数10】ΔVdtw=Vdc・Fc・ΔT(Iw)
【0059】ただし、前記数8〜10において、Vdcは
インバータ回路34への直流入力電圧値を示す予め与え
られた定数であり、FcはPWM電圧発生部33にて利
用されるキャリア周波数を示す予め与えられた定数であ
る。
【0060】そして、これらのパルス幅誤差電圧補償値
ΔVdtu,ΔVdtv,ΔVdtwは演算部54〜62を介し
て演算部51〜53に供給され、同演算部51〜53に
て2相/3相座標変換部31からの各相の指令電圧値V
uo*,Vvo*,Vwo*に加算される。したがって、各相の
電流Iu,Iv,Iwに応じて変化し、インバータ回路3
4内のスイッチング素子Tr1〜Tr6のデッドタイムTd
t、オン変化ディレイ時間Ton、及びオフ変化ディレイ
時間Toffによる電圧減少分Vdtが補償される(図12
参照)。
【0061】次に、上記のように構成した実施形態の動
作について説明する。運転者が操舵ハンドル12を回動
操作すると、この回動操作はタイロッド13に伝達され
て同ロッド13の軸線方向の移動により前輪が操舵され
る。これと同時に、操舵トルクセンサ15は操舵軸14
に付与される操舵トルクを検出し、ブラシレスモータ1
1が電気制御装置によりサーボ制御されて前記操舵トル
クに応じたアシストトルクでタイロッド13を駆動する
ので、前輪はブラシレスモータ11の駆動力によりアシ
ストされながら操舵される。
【0062】この電気制御装置によるサーボ制御におい
ては、基本アシスト力計算部21、戻し力計算部22及
び演算部23が、前記検出操舵トルク、車速、回転子の
電気角θe及び角速度ωに基づいて指令トルクT*を計算
するとともに、指令電流値決定部24がこの指令トルク
T*及びその他の各種センサ値に基づいて指令界磁電流
値Id*及び指令トルク電流値Iq*を決定する。そして、
演算部25,26、比例積分制御部27,28及び2相
/3相座標変換部31が、前記指令界磁電流値Id*及び
指令トルク電流値Iq*に基づいて各相の指令電圧値Vu0
*,Vv0*,Vw0*を計算し、フィードフォワード補償部
32が各相の指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*を指令電
圧値Vu1*,Vv1*,Vw1*に補正した後、PWM電圧発
生部33及びインバータ回路34がこれらの補正した指
令電圧値Vu1*,Vv1*,Vw1*に応じた各電圧Vu,V
v,Vwをブラシレスモータ11の各相に付与し、同モー
タ11の回転を制御する。この場合、ブラシレスモータ
11は、検出界磁電流値Id及び検出トルク電流値Iqが
それぞれ指令界磁電流値Id*及び指令トルク電流値Iq*
に一致するように作動が制御されるので、同モータ11
は指令トルクT*に対応した回転トルクを発生し、操舵
ハンドル12の回動操作をアシストすることになる。
【0063】このようにブラシレスモータ11のサーボ
制御においては、フィードフォワード補償部32が、各
相の指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*に対するフィード
フォワード制御により各種電圧誤差を補償する。具体的
には、不平衡電圧補償値計算部32A及び演算部51〜
53が、ブラシレスモータ11の不平衡を補償するため
の各相の補償電圧値ΔVunu,ΔVunv,ΔVunwを各相
の指令電圧値Vu0*,Vv0*,Vw0*に加味することによ
り、同モータ11のあらゆる作動状態における不平衡成
分を補償する。したがって、ブラシレスモータ11が不
平衡に構成されていても、指令トルクT*、指令界磁電
流値Id*、指令トルク電流値Iq*などの作動制御パラメ
ータにしたがった所望の制御特性が得られる。このこと
は、各種制御において不平衡な多相交流モータを使用す
ることができるようになることを意味するので、多相交
流モータの製造にあたって、モータ構造の簡素化、部品
形状の自由度、材料の選択の余地など設計の自由度が広
がり、ひいては多相交流モータの製造コストを下げるこ
とにもつながる。
【0064】また、演算による量子化誤差、インバータ
回路34の順電圧降下による誤差、及びインバータ回路
34のパルス幅誤差も、量子化誤差補償値計算部32
B、電圧降下補償値計算部32C、パルス幅誤差補償値
計算部32D及び演算部51〜53によって補償される
ので、ブラシレスモータ11の制御精度が向上し、操舵
ハンドル12に対するより良好な操舵アシスト制御が行
われる。
【0065】なお、上記実施形態における不平衡電圧補
償値計算部32Aを図13のように変形してもよい。こ
の変形例に係る不平衡電圧補償値計算部32Aは、上記
のように測定又はシミュレーションにより得た不平衡成
分波形を含む電圧波形ν=fm(θe,ω,Id,Iq)を記憶
しておいて、この電圧波形νとリアルタイム演算による
基本波成分ν1=fm1(θe,Δθe,|ν1|)との差を求め
て3相の不平衡電圧補償値ΔVunu,ΔVunv,ΔVunw
を計算するものである。
【0066】したがって、この変形例に係る不平衡電圧
補償値計算部32Aは、前記不平衡成分波形を含む電圧
波形ν=fm(θe,ω,Id,Iq)を、角速度ω、界磁電流
値Id及びトルク電流値Iqの種々の値に対応させて記憶
した不平衡電圧波形メモリ81を備え、同メモリ81に
は、角速度ω、検出界磁電流値Id及び検出トルク電流
値Iqに加え、電気角θeが読出しアドレス信号として入
力されている。この不平衡電圧波形メモリ81から読出
された電圧波形νは補間部82に供給されるようになっ
ており、同補間部82は、同読出された電圧波形νに、
角速度ω、検出界磁電流値Id及び検出トルク電流値Iq
を用いた上記実施形態と同様な補間演算を施して演算部
83の負側入力に供給する。
【0067】演算部83の正側入力には、基本波成分ν
1=fm1(θe,Δθe,|ν1|)を計算するための正弦波メ
モリ84、振幅計算部85及び演算部86が接続されて
いる。正弦波メモリ84は正弦波を表す波形サンプリン
グ値が記憶されており、入力した電気角θe及び位相差
Δθeに応じて正弦波信号・sin(θe+Δθe)を演算して
演算部86に供給する。振幅計算部85は、指令界磁電
圧値Vd*及び指令トルク電圧値Vq*を入力して、両電圧
値Vd*,Vq*の2乗和の平方根をとることにより基本波
成分ν1の振幅値|ν1|=(Vd*+Vq*)1/2を計
算する。演算部86は正弦波メモリ84及び振幅計算部
85の演算結果を乗算することにより、下記数11の演
算の実行により基本波成分ν1を計算して、演算部83
の正側入力に供給する。
【0068】
【数11】 ν1=(Vd*+Vq*)1/2・sin(θe+Δθe) =|ν1|・sin(θe+Δθe) =fm1(θe,Δθe,|ν1|)
【0069】演算部83は、基本波成分ν1から電圧波
形νを減算する下記数12の演算の実行により、補償電
圧波形−ν=−fun(θe,ω,Id,Iq)を計算する。
【0070】
【数12】−Δνun=ν1−ν =fm1(θe,Δθe,|ν1|)−fm(θe,ω,Id,Iq) =−fun(θe,ω,Id,Iq)
【0071】そして、この演算部83による演算結果
は、上記実施形態の場合と同様に構成した3相出力部6
5に供給される。したがって、この変形例に係る不平衡
電圧補償値計算部32Aにおいても、上記実施形態と同
様な3相の不平衡電圧補償値ΔVunu,ΔVunv,ΔVun
wが算出されるので、この場合も上記実施形態と同様な
効果が期待できる。
【0072】また、上記実施形態における補償電圧波形
メモリ63、上記変形例における不平衡電圧波形メモリ
81及び正弦波メモリ84においては波形サンプリング
データをそのまま記憶しておくようにしたが、これらの
各波形を関数化するとともに同関数を表すパラメータを
記憶しておいて、入力信号に対して関数計算により各波
形値を演算出力するようにしてもよい。
【0073】さらに、C−E間順電圧降下計算部67、
ダイオード順電圧降下計算部68及びパルス幅誤差計算
部71においても、測定したデータそのもののではな
く、入出力の関数化を計って同関数を表すパラメータを
記憶しておき、入力信号に対して関数計算により各デー
タ値を演算出力するようにしてもよい。この場合、図7
及び図11のグラフに基づいて順電圧降下分Vce,Vd
及びパルス幅誤差ΔT1,ΔT2の平均値ΔTavを関数化
すればよい。
【0074】また、順電圧降下分Vce,Vdにあって
は、図7に平均値の近似直線で示すように、2つの順電
圧降下分Vce,Vdを1つの合成関数にまとめてしまう
こともできる。この場合、図3のC−E間順電圧降下計
算部67、ダイオード順電圧降下計算部68及び合成演
算部69に代えて、検出電流値Iu,Iv,Iwに応じて
順電圧補償値ΔVonu,ΔVonv,ΔVonwをそれぞれ発
生する合成関数発生部を設けるようにすればよい。この
ように簡略化しても、各相の電圧の減少が顕著になる低
速駆動時には、PWM電圧パターンのデューティ比がほ
ぼ50%となり、電流はスイッチング素子Tr1〜Tr6の
コレクタ−エミッタ間と還流ダイオードDi1〜Di6をほ
ぼ等しい時間流れるために、実質的に問題ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る多相交流モータの
電気制御装置を適用した車両の電動パワーステアリング
装置の全体概略図である。
【図2】 図1のインバータ回路内部の一部を示す回路
図である。
【図3】 図1のフィードフォワード補償部の詳細ブロ
ック図である。
【図4】 (A)〜(D)は、3相交流モータに発生する不
平衡成分及び同不平衡成分による影響を説明するための
説明図である。
【図5】 前記不平衡成分の取出し方を説明するための
説明図である。
【図6】 (A)〜(D)は、図1のインバータ回路におい
て発生する順電圧降下を測定するための回路図である。
【図7】 前記順電圧降下の変化を示すグラフである。
【図8】 同順電圧降下の発生状態を説明するための説
明図である。
【図9】 (A)(B)は、図1のインバータ回路において
発生するパルス幅誤差を測定するための回路図である。
【図10】 (A)(B)は、前記パルス幅誤差の発生状態
を示すパルス波形図である。
【図11】 同パルス幅誤差の変化を示すグラフであ
る。
【図12】 同パルス幅誤差に起因した電圧減少分を説
明するための説明図である。
【図13】 図3の不平衡電圧補償値計算部の変形例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
11…ブラシレスモータ、12…操舵ハンドル、15…
操舵トルクセンサ、16…回転角センサ、21…基本ア
シスト力計算部、24…指令電流値決定部、27,28
…比例積分制御部(PI制御部)、31…2相/3相座
標変換部、32…フィードフォワード補償部、32A…
不平衡電圧補償値計算部、32B…量子化誤差補償値計
算部、32C…電圧降下補償値計算部、32D…パルス
幅誤差補償値計算部、33…PWM電圧発生部、34…
インバータ回路、35,36…電流センサ、37…3相
/2相座標変換部、41…電気角変換部、42…角速度
変換部、63…補償電圧波形メモリ、64,82…補間
部、65…3相出力部、81…不平衡電圧波形メモリ、
84…正弦波メモリ、85…振幅計算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA03 CA11 CA13 CA16 CA20 CA21 5H560 AA08 BB04 BB07 BB12 DC12 EB01 EC04 GG04 JJ04 UA06 XA02 XA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多相交流モータの作動状態を制御するため
    の作動制御パラメータにしたがって各相の指令電圧値を
    計算し、同計算した各相の指令電圧値に応じて多相交流
    モータの作動状態を制御する多相交流モータの電気制御
    装置において、 多相交流モータの作動状態を検出する作動状態検出手段
    と、 多相交流モータの不平衡を補償するための各相の補償電
    圧値を前記検出された作動状態に基づいて計算する補償
    電圧値計算手段と、 前記計算した各相の補償電圧値を前記各相の指令電圧値
    にそれぞれ加味して同各相の指令電圧値をそれぞれ補正
    する補正手段とを設けたことを特徴とする多相交流モー
    タの電気制御装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載した多相交流モータの
    電気制御装置において、 前記補償電圧値計算手段は、 多相交流モータの一相分の電圧不平衡成分に対応した補
    償電圧波形を表すデータを同多相交流モータの作動状態
    に対応させて予め記憶した記憶手段を有し、 前記検出された作動状態に応じて前記記憶手段から読出
    したデータに基づいて各相の補償電圧値を計算するもの
    である多相交流モータの電気制御装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1に記載した多相交流モータの
    電気制御装置において、 前記補償電圧値計算手段は、 多相交流モータの電圧不平衡成分を含む一相分の不平衡
    電圧波形を表すデータを同多相交流モータの作動状態に
    対応させて予め記憶した記憶手段と、 前記検出された作動状態に応じて前記記憶手段から読出
    したデータにより表された不平衡電圧波形と、同不平衡
    電圧波形の基本波成分との差を計算することにより一相
    分の電圧不平衡成分に対応した補償電圧波形を計算する
    補償電圧波形計算手段とを有し、 前記計算した補償電圧波形に基づいて各相の補償電圧値
    を計算するものである多相交流モータの電気制御装置。
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