JP3668866B2 - 交流モータの電気制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流モータの電気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば特開平4−257770号公報に示されているように、回転子の回転角を検出する回転角検出手段を備え、同回転角検出手段による検出回転角を用いて回転子の回転を制御する交流モータの電気制御装置はよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような制御は、コンピュータなどによるディジタル処理を行うことを一般的としており、この場合、回転角検出手段による検出回転角の分解能及びサンプリング周期による誤差が問題となる。しかし、上記従来装置にあっては、前記分解能及びサンプリング周期による誤差が考慮されておらず、検出回転角の精度が悪く、ひいては交流モータの回転制御が精度よく行われないという問題がある。
【0004】
【発明の概略】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、検出回転角の分解能又はサンプリング周期による誤差を考慮して検出回転角を補正することにより、検出回転角の精度を向上させるようにした交流モータの電気制御装置を提供することにある。
【0005】
前記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、交流モータにおける回転子の回転角を検出する回転角検出手段を備え、同回転角検出手段による検出回転角を用いて回転子の回転を制御する交流モータの電気制御装置において、検出回転角を用いて回転子の角速度を計算する角速度計算手段と、検出回転角に回転子の回転方向に応じて回転角検出手段による検出回転角の分解能に依存した補正値を加減算することにより同検出回転角の誤差を補正する補正手段とを設け、補正手段は、前記計算した回転子の角速度が所定微小値以下のとき、前記補正値の加減算を行わないようにしたことにある。
これによれば、回転角検出手段によって検出された回転角に回転子の回転方向に応じて回転角検出手段による検出回転角の分解能に依存した補正値を加減算することにより、同検出回転角が補正される。したがって、回転角検出手段による検出回転角の分解能が多少大きくても、同分解能に依存した検出誤差が補正され、検出回転角の精度が向上する。その結果、前記検出回転角を用いた交流モータの回転制御の精度も向上する。また、補正手段は、回転子の角速度が所定微小値以下のとき、補正値の加減算を行わないので、角速度が「0」近傍で正負を繰返すことによる補正回転角のハンチングを避けることができ、分解能による誤差の影響が少なくて補正の必要性の少ない状況下における補正値の加減算による悪影響を避けることができる。
【0006】
また、本発明の他の特徴は、交流モータにおける回転子の回転角を検出する回転角検出手段を備え、同回転角検出手段による検出回転角を用いて回転子の回転を制御する交流モータの電気制御装置において、検出回転角を用いて回転子の角速度を計算する角速度計算手段と、検出回転角に回転子の回転方向に応じて検出回転角のサンプリング周期及び前記計算した回転子の角速度に依存した補正値を加減算することにより同検出回転角の誤差を補正する補正手段とを設け、補正手段は、前記計算した回転子の角速度が所定微小値以下のとき、前記補正値の加減算を行わないようにしたことにある。
これによれば、回転角検出手段によって検出された回転角に回転子の回転方向に応じて検出回転角のサンプリング周期及び回転子の角速度に依存した補正値を加減算することにより、同検出回転角が補正される。したがって、サンプリング周期が多少長くても、サンプリング周期に依存した検出誤差が補正され、検出回転角の精度が向上する。その結果、前記検出回転角を用いた交流モータの回転制御の精度も向上する。また、補正手段は、回転子の角速度が所定微小値以下のとき、補正値の加減算を行わないので、回転子の回転速度が低くてサンプリングに依存した各種演算に対する遅れ誤差に対する影響が小さいために補正の必要性が少ない場合には、角速度が「0」近傍で正負を繰返すことによってもたらされる外乱の影響を避けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に用いて説明すると、図1は、本発明に係る交流モータの電気制御装置を車両の電動パワーステアリング装置に適用した例についてブロック図により示している。
【0008】
この電動パワーステアリング装置は、交流モータとして、三相同期式永久磁石モータで構成したブラシレスモータ11を備えている。ブラシレスモータ11は、操舵ハンドル12の回動操作による前輪の操舵に対してアシスト力を付与するもので、その回転に応じて前輪を外側端にて接続するタイロッド13を軸線方向に駆動する。操舵ハンドル12に上端にて接続されるとともにタイロッド13に下端にて接続された操舵軸14には操舵トルクセンサ15が組み付けられており、同センサ15は操舵軸14に作用する操舵トルクを検出して同トルクを表す検出信号を出力する。また、ブラシレスモータ11には、同モータ11の回転角を検出するためのエンコーダにより構成された回転角センサ16が組み付けられている。回転角センサ16は、ブラシレスモータ11の回転子の回転に応じてπ/2ずつ位相の異なる2相パルス列信号と基準回転位置を表す零相パルス列信号を出力する。
【0009】
ブラシレスモータ11の回転を制御するための電気制御装置は、指令トルクT*を計算するための基本アシスト力計算部21、戻し力計算部22及び演算部23を備えている。基本アシスト力計算部21は、操舵トルクセンサ15からの操舵トルク及び図示しない車速センサからの車速を入力し、操舵トルクの増加にしたがって増加するとともに車速の増加にしたがって減少するアシストトルクを計算する。戻し力計算部22は、前記車速と共に後述する回転子の補正電気角θ(回転角に相当)及び角速度ωを入力し、これらの入力値に基づいて操舵軸14の基本位置への復帰力及び同操舵軸14の回転に対する抵抗力に対応した戻しトルクを計算する。演算部23は、前記アシストトルクと戻しトルクを加算することにより指令トルクT*を計算し、指令電流決定部24に供給する。
【0010】
指令電流決定部24は、前記指令トルクT*に基づいて、2相指令電流Id*,Iq*を計算する。指令電流Id*,Iq*は、ブラシレスモータ11の回転子上の永久磁石が作り出す回転磁束と同期した回転座標系において、永久磁石と同一方向のd軸及びこれに直交したq軸にそれぞれ対応するもので、これらの指令電流Id*,Iq*をそれぞれd軸及びq軸指令電流という。また、この指令電流決定部24は、各種センサによる検出値をも入力して両指令電流Id*,Iq*を補正して出力する。例えば、バッテリ電圧値を入力して、バッテリ電圧値が低い場合などに弱め磁束制御のためにd軸及びq軸指令電流Id*,Iq*を補正する。
【0011】
前記補正されたd軸及びq軸指令電流Id*,Iq*は演算部25,26に供給され、演算部25,26は、d軸及びq軸指令電流Id*,Iq*からd軸及びq軸検出電流Id,Iqをそれぞれ減算することにより差分値ΔId,ΔIqを計算して、比例積分制御部(PI制御部)27,28に供給する。比例積分制御部27,28は、差分値ΔId,ΔIqに基づいて、d軸及びq軸検出電流Id,Iqがd軸及びq軸指令電流Id*,Iq*に追従するようにd軸及びq軸指令電圧Vd*,Vq*を計算する。
【0012】
これらのd軸及びq軸指令電圧Vd*,Vq*は、非干渉補正値計算部31及び演算部32,33により補正されてd軸及びq軸補正指令電圧Vd*',Vq*'として2相/3相座標変換部34に供給される。非干渉補正値計算部31は、d軸及びq軸検出電流Id,Iq及び回転子の角速度ωに基づいて、d軸及びq軸指令電圧Vd*,Vq*のための非干渉補正値ω・La・Iq,−ω・(φa+La・Id)を計算する。なお、前記インダクタンスLa及び磁束φaは、予め決められた定数である。演算部32,33は、d軸及びq軸指令電圧Vd*,Vq*から非干渉補正値ω・La・Iq,−ω・(φa+La・Id)をそれぞれ減算して、d軸及びq軸補正指令電圧Vd*'=Vd*−ω・La・Iq,Vq*'=Vq*+ω・(φa+La・Id)を算出する。
【0013】
2相/3相座標変換部34は、d軸及びq軸補正指令電圧Vd*',Vq*'を3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に変換して、同変換した3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*をPWM電圧発生部35に供給する。PWM電圧発生部35は、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に対応したPWM制御電圧信号UU,VU,WUをインバータ回路36に出力する。インバータ回路36は、前記PWM制御電圧信号UU,VU,WUに対応した3相の励磁電圧信号Vu,Vv,Vwを発生して、同励磁電圧信号Vu,Vv,Vwを3相の励磁電流路を介してブラシレスモータ11にそれぞれ供給する。3相の励磁電流路のうちの2つには電流センサ37,38が設けられ、各電流センサ37,38は、ブラシレスモータ11に対する3相の励磁電流Iu,Iv,Iwのうちの2つの励磁電流Iu,Iwを検出して3相/2相座標変換部41に出力する。この3相/2相座標変換部41には、演算部42にて前記検出電流Iu,Iwに基づいて計算された励磁電流Ivも供給されている。3相/2相座標変換部41は、これらの3相検出励磁電流Iu,Iv,Iwを2相検出励磁電流Id,Iqに変換する。
【0014】
また、回転角センサ16からの2相パルス列信号及び零相パルス列信号は、所定のサンプリング周期で電気角変換部43に連続的に供給されている。電気角変換部43は、前記各パルス列信号に基づいてブラシレスモータ11における回転子の固定子に対する電気角θoを計算して、電気角補正部44に供給する。電気角補正部44は、前記計算された電気角θoを補正して、同補正した電気角θを角速度変換部45に供給する。角速度変換部45は、前記補正電気角θを微分して回転子の固定子に対する角速度ωを計算する。なお、角速度ωは、正により回転子の正方向の回転を表し、負により回転子の負方向の回転を表しているものとする。
【0015】
電気角補正部44は、図2に示すように、補正演算部44a、第1係数決定部44b及び第2係数決定部44cを備えている。補正演算部44aは、電気角変換部43からの電気角θo及び角速度変換部45からの角速度ωを入力するとともに、第1及び第2係数決定部44b,44cからの第1及び第2係数a,bを入力して、回転子の回転方向が正ならば(ω≧0)、下記数1の演算の実行により補正電気角θを計算する。また、回転子の回転方向が負ならば(ω<0)、下記数2の演算の実行により補正電気角θを計算する。
【0016】
【数1】
θ=θo+a・δ+b・ω・Δ
【0017】
【数2】
θ=θo−a・δ+b・ω・Δ
【0018】
ただし、δは回転角センサ16の分解能を表す正の定数であり、Δは回転角センサ16からの信号を電気角変換部43に取込むサンプリング周期を表す正の定数である。なお、上記数1,2においては、第3項b・ω・Δの項も角速度ωの正負により回転子の回転方向に応じて正負の値をとる。
【0019】
第1係数決定部44bは、角速度ωに加え、バッテリ電圧などのブラシレスモータ11の回転状態(運転状態)、制御状態などからなる係数決定情報を入力し、次の▲1▼〜▲4▼などの条件にしたがって第1係数aを決定する。なお、この第1係数aは、「0.0」〜「1.0」の間にて変化するもので、「0.0」に近い値に設定されることは、電気角θを遅らせることになるため、強め磁束側の制御を行うことを意味する。また、この第1係数aが「1.0」に近い値に設定されることは、電気角θを進めることになるため、弱め磁束側の制御を行うことを意味する。
【0020】
▲1▼回転角センサ16の分解能による誤差は、0〜δの間でランダムな値をとるため、基本的には、第1係数aを平均的な値である「0.5」に設定する。これにより、ブラシレスモータ11の通常動作時には、トルクのばらつきを小さくできるとともに、平均効率を向上させることができる。
【0021】
▲2▼回転子の回転速度が低いとき(角速度ωの絶対値|ω|が所定微小値ε以下のとき)には、前記▲1▼にかかわらず第1係数aを「0.0」に設定する。これにより、角速度ωが「0.0」近傍で正負を繰返すことによる補正回転角θのハンチングを避けることができ、分解能による誤差の影響が小さくて補正の必要性の少ない状況下における前記▲1▼の補正の悪影響を避けることができる。
【0022】
▲3▼バッテリ電圧が通常時よりも低くて所定値よりも小さい場合には、前記▲1▼▲2▼にかかわらず第1係数aを「1.0」に設定する。これにより、ブラシレスモータ11は弱め磁束側に制御され、励磁電圧に制御の余裕をもたせることができる。
【0023】
また、前記▲2▼▲3▼の条件にかかわらず、▲4▼弱め磁束制御時(係数決定情報により表示)には、第1係数aを「0.5」に設定するようにしてもよい。これは、補正回転角θが誤差を含んで変動すると、d軸及びq軸指令電流Id*,Iq*が変動するために、前記条件▲1▼で記載の理由のように平均的な値を用いて補正回転角θの変動をなるべく小さく抑えるためである。
【0024】
第2係数決定部44cは、角速度ωに加え、バッテリ電圧などのブラシレスモータ11の回転状態(運転状態)、制御状態などからなる係数決定情報を入力し、次の▲5▼などの条件にしたがって第2係数bを決定する。
【0025】
▲5▼回転子の回転速度が小さいとき(角速度ωの絶対値|ω|が所定微小値ε以下のとき)には、第2係数bを「0.0」に設定する。それ以外のときには、第2係数bを「1.0」に設定する。なお、第2係数bが「1.0」であることはサンプリングによる遅れの影響を考慮したことを意味し、同係数bが「0.0」であることはサンプリングによる遅れの影響を無視したことを意味する。
【0026】
したがって、前記▲5▼の条件により、回転子が中高速で回転している場合には、補正値ωΔにより、サンプリング周期に依存した各種演算に対する遅れ誤差をなくすことができる。また、回転子の回転速度が低い場合には、すなわち補正値ωΔが微小であって前記誤差に対する影響が小さいために補正の必要性が少ない場合には、角速度ωが「0.0」近傍で正負を繰り返すことによってもたらされる外乱(補正電気角θが振動する原因)の影響を避けることができる。
【0027】
なお、前記第1及び第2係数決定部44b,44cにおいて、第1及び第2係数a,bを変更する場合、補正電気角θ及び角速度ωの急変はトルク振動を発生する恐れがあるので、前記条件▲1▼〜▲5▼にしたがって決定された補正係数a,bをローパスフィルタ処理したり、補正係数a,bの変化又は変化率を所定値以内に制限する変化規制処理などを実行した後に補正電気角θを出力するようにするとよい。
【0028】
上記構成の電気制御装置は、各種センサ14,16,37,38及びインバータ回路36を除いて電子回路ユニット内に収められており、同ユニット内の回路をディジタル処理を行うハード回路で構成してもよいが、本実施形態においてはマイクロコンピュータ装置により構成されている。そして、電子回路ユニット内の各部21〜28,31〜35、41〜45は、プログラム処理により各機能が実現されるようになっている。したがって、各種センサ14,16,37,38からの検出信号は、所定のサンプリングレート(サンプリング周期)でサンプリングされた検出値の形で前記電子回路ユニットの各部に入力されることになる。
【0029】
次に、上記のように構成した実施形態の動作について説明する。運転者が操舵ハンドル12を回動操作すると、この回動操作はタイロッド13に伝達されて同ロッド13の軸線方向の移動により前輪が操舵される。これと同時に、操舵トルクセンサ15は操舵軸14に付与される操舵トルクを検出し、ブラシレスモータ11が電気制御装置によりサーボ制御されて前記操舵トルクに応じたアシストトルクでタイロッド13を駆動するので、前輪はブラシレスモータ11の駆動力によりアシストされながら操舵される。
【0030】
この電気制御装置によるサーボ制御においては、基本アシスト力計算部21、戻し力計算部22及び演算部23が、前記検出操舵トルク、車速、回転子の補正電気角θ及び角速度ωに基づいて指令トルクT*を計算するとともに、指令電流決定部24がこの指令トルクT*及びその他の各種センサ値に基づいてd軸及びq軸指令電流Id*,Iq*を決定する。そして、演算部25,26、比例積分制御部27,28、2相/3相座標変換部34、PWM電圧発生部35及びインバータ回路36が、電流センサ37,38、3相/2相座標変換部41及び演算部42によってフィードバックされたd軸及びq軸検出電流Id,Iqを用いて、ブラシレスモータ11を制御する。この場合、非干渉補正値計算部31及び演算部32,33は、d,q軸間で干渉し合う速度起電力を打ち消すために比例積分制御部27,28からのd軸及びq軸指令電圧Vd*,Vq*を補正する。
【0031】
このようなサーボ制御では、戻し力計算部22、非干渉補正値計算部31、2相/3相座標変換部34、3相/2相座標変換部34において、電気角補正部44にて補正された補正電気角θ又は角速度変換部45で変換された角速度ωが利用される。この場合、電気角補正部44は、上記数1,2の演算の実行により、電気角変換部43にて計算した検出電気角θoに回転子の回転方向に応じて所定の補正値(検出回転角の分解能に依存した補正値a・δ、並びに検出回転角のサンプリング周期Δ及び回転子の角速度ωに依存した補正値b・ω・Δ)を加減算して、検出電気角θoを補正する。これにより、回転角センサ16による検出回転角の分解能が多少大きくても、同センサ16から電気角変換部43に入力されるサンプリング周期Δが多少長くても、同分解能δ又はサンプリング周期Δに依存した検出誤差が補正され、補正電気角θ及び角速度ωの精度が向上し、ひいてはブラシレスモータ11及び電動パワーステアリング装置の制御精度が向上する。
【0032】
さらに、前記補正においては、補正値a・δ,b・ω・Δの各係数a,bを、上述した各条件▲1▼〜▲5▼のようなブラシレスモータ11の回転状態(運転状態)、制御状態などに応じて制御するようにしたので、前記補正が的確に行われ、補正電気角θ及び角速度ωの精度がより向上するとともに、ブラシレスモータ11及び電動パワーステアリング装置の制御精度もより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る交流モータの電気制御装置を適用した車両の電動パワーステアリング装置の全体概略図である。
【図2】 図1の電気角補正部の詳細ブロック図である。
【符号の説明】
11…ブラシレスモータ、12…操舵ハンドル、15…操舵トルクセンサ、16…回転角センサ、24…指令電流決定部、27,28…比例積分制御部(PI制御部)、31…非干渉補正値計算部、34…2相/3相座標変換部、35…PWM電圧発生部、36…インバータ回路、37,38…電流センサ、41…3相/2相座標変換部、43…電気角変換部、44…電気角補正部、45…角速度変換部。

Claims (2)

  1. 交流モータにおける回転子の回転角を検出する回転角検出手段を備え、同回転角検出手段による検出回転角を用いて回転子の回転を制御する交流モータの電気制御装置において、
    前記検出回転角を用いて回転子の角速度を計算する角速度計算手段と、
    前記検出回転角に回転子の回転方向に応じて前記回転角検出手段による検出回転角の分解能に依存した補正値を加減算することにより同検出回転角の誤差を補正する補正手段とを設け、
    前記補正手段は、前記計算した回転子の角速度が所定微小値以下のとき、前記補正値の加減算を行わないようにしたことを特徴とする交流モータの電気制御装置。
  2. 交流モータにおける回転子の回転角を検出する回転角検出手段を備え、同回転角検出手段による検出回転角を用いて回転子の回転を制御する交流モータの電気制御装置において、
    前記検出回転角を用いて回転子の角速度を計算する角速度計算手段と、
    前記検出回転角に回転子の回転方向に応じて前記検出回転角のサンプリング周期及び前記計算した回転子の角速度に依存した補正値を加減算することにより同検出回転角の誤差を補正する補正手段とを設け、
    前記補正手段は、前記計算した回転子の角速度が所定微小値以下のとき、前記補正値の加減算を行わないようにしたことを特徴とする交流モータの電気制御装置。
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