JP2001197774A - シンクロナスリラクタンスモータの制御装置 - Google Patents

シンクロナスリラクタンスモータの制御装置

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JP2001197774A
JP2001197774A JP2000007403A JP2000007403A JP2001197774A JP 2001197774 A JP2001197774 A JP 2001197774A JP 2000007403 A JP2000007403 A JP 2000007403A JP 2000007403 A JP2000007403 A JP 2000007403A JP 2001197774 A JP2001197774 A JP 2001197774A
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magnetic flux
phase
angle
axis
speed
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Application number
JP2000007403A
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English (en)
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Tomokuni Iijima
友邦 飯島
Suburata Saha
スブラタ サハ
Kazunari Narasaki
和成 楢崎
Yukio Honda
幸夫 本田
Akihide Takehara
明秀 竹原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータ巻線に流れる電流の大きさや速度が
変化しても精度よく角度を推定し効率よく駆動制御し、
かつ、低速域がパルスを利用し角度推定をするものであ
っても、低速域と高速域の境界域において、精度よく角
度を推定するシンクロナスリラクタンスモータの制御装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 相電流値とローパスフィルタを作用させ
た相電圧値とに基づき磁束を演算する磁束演算手段と、
前記磁束に基づき静止座標に対する磁束の角度を示すα
β軸磁束角度を作成するαβ軸磁束角度作成手段と、回
転座標に対する前記磁束の位相を示し動作状態により変
化するdq軸磁束位相を作成するdq軸磁束位相作成手
段と、前記αβ軸磁束角度と前記dq軸磁束位相とに基
づき推定角度を作成する推定角度作成手段と、前記推定
角度に基づき前記ステータ巻線に電圧を印加する駆動手
段とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置センサを用い
ずに、ロータの角度を推定し駆動制御するシンクロナス
リラクタンスモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シンクロナスリラクタンスモータは、回
転子の二次銅損が発生しないため、インダクションモー
タと比較し効率がよい。そのため、電気自動車や工作機
械等の駆動用モータとして注目されている。しかしなが
ら、ロータの角度に同期して通電する必要がある。
【0003】従来のシンクロナスリラクタンスモータの
制御装置は、ホール素子、レゾルバ、あるいは光エンコ
ーダなどの位置センサを用いてロータの角度の情報を得
ていた。そのため、位置センサの分だけコストが上昇
し、シンクロナスリラクタンスモータの体格も大きくな
っていた。
【0004】この位置センサを省略することで、低コス
トと小型化を実現する従来のシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置として、Conference Proceeding of I
ndustrial Application Society(1998)の671頁から676
頁に記載されたものが知られている。以下、この従来の
シンクロナスリラクタンスモータの制御装置について説
明する。なお、本明細書と統一性を持たせるために、こ
の文献において用いられる用語の一部を変更している。
【0005】従来のシンクロナスリラクタンスモータの
制御装置は、高速域において、以下のように駆動制御す
る。相電流、および相電圧の情報を用いて磁束を求め
る。次に、この磁束の静止座標に対する角度を示すαβ
軸磁束角度を求める。そして、回転座標に対するこの磁
束の位相を示すdq軸磁束位相を設定する。さらに、α
β軸磁束角度からdq軸磁束位相を減算し、推定角度を
求める。そして、この推定角度に基づきシンクロナスリ
ラクタンスモータを制御する。
【0006】また、従来のシンクロナスリラクタンスモ
ータの制御装置は、低速域と高速域の境界域では、両者
の方式で推定した角度の割合を徐々に変化させ合成し、
推定角度を作成する。なお、従来のシンクロナスリラク
タンスモータの制御装置は、低速域において、電流パル
スを印加しその電圧応答から角度を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】シンクロナスリラクタ
ンスモータにおいて、ステータ巻線に流れる相電流が大
きくなると、ステータ鉄心やロータ鉄心において磁気飽
和が発生する。この磁気飽和の発生により、インダクタ
ンスが小さくなり、dq軸磁束位相が変化する。
【0008】さらに、駆動素子のスイッチング遅れやデ
ッドタイムなどの影響で、実際にステータ巻線に印加さ
れる電圧は、ステータ巻線に印加する電圧指令と異な
る。そのため、電圧指令を用いて磁束を求めると、磁束
が誤差を含むため、dq軸磁束位相が電流の大きさや速
度により変化する。
【0009】従来のシンクロナスリラクタンスモータの
制御装置は、インダクタンスを一定にしてdq軸磁束位
相を求める。そのため、上記のようなdq軸磁束位相の
変化に対応できず、推定角度に誤差を生じる。すると、
最適な位相で電流を流すことができないため、効率が悪
化する。
【0010】また、従来のシンクロナスリラクタンスモ
ータの制御装置は、低速と高速の境界域において、低速
域の角度推定に用いるパルスが、高速域の角度推定に影
響を与える。そのため、この境界域における推定角度に
誤差を生じる。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、ステータ巻線に流れる電流の大きさや速度が変化
しても精度よく角度を推定し効率よく駆動制御するシン
クロナスリラクタンスモータの制御装置を提供すること
を目的とする。
【0012】また、本発明は、低速域がパルスなどを利
用し角度推定をするものであっても、低速と高速の境界
域において、精度よく角度を推定するシンクロナスリラ
クタンスモータの制御装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のシンクロナスリラクタンスモータの制御
装置は、シンクロナスリラクタンスモータのステータ巻
線に流れる電流を示す相電流値を作成する相電流値作成
手段と、前記ステータ巻線に印加される電圧を示す相電
圧値を作成する相電圧値作成手段と、前記相電流値と前
記相電圧値とに基づき磁束を演算する磁束演算手段と、
前記磁束に基づき静止座標に対する磁束の角度を示すα
β軸磁束角度を作成するαβ軸磁束角度作成手段と、回
転座標に対する前記磁束の位相を示し前記シンクロナス
リラクタンスモータの動作状態により変化するdq軸磁
束位相を作成するdq軸磁束位相作成手段と、前記αβ
軸磁束角度と前記dq軸磁束位相とに基づき前記シンク
ロナスモータのロータの角度の推定値を示す推定角度を
作成する推定角度作成手段と、前記推定角度に基づき前
記ステータ巻線に電圧を印加する駆動手段とから構成さ
れたものである。
【0014】この構成により、ステータ巻線に流れる電
流の大きさや速度が変化しても、dq軸磁束位相を補償
することにより、精度よく角度を推定し効率よく駆動制
御するシンクロナスリラクタンスモータの制御装置を実
現する。
【0015】また、本発明のシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置は、シンクロナスリラクタンスモータ
のステータ巻線に流れる電流を示す相電流値を作成する
相電流値作成手段と、前記ステータ巻線に印加される電
圧を示す相電圧値を作成する相電圧値作成手段と、前記
相電圧値にローパスフィルタを作用させフィルタ後相電
圧値を作成するローパスフィルタ手段と、前記相電流値
と前記フィルタ後相電圧値とに基づき磁束を演算する磁
束演算手段と、前記磁束に基づき静止座標に対する磁束
の角度を示すαβ軸磁束角度を作成するαβ軸磁束角度
作成手段と、回転座標に対する前記磁束の位相を示すd
q軸磁束位相を作成するdq軸磁束位相作成手段と、前
記αβ軸磁束角度と前記dq軸磁束位相とに基づき前記
シンクロナスモータのロータの角度の推定値を示す推定
角度を作成する推定角度作成手段と、前記推定角度に基
づき前記ステータ巻線に電圧を印加する駆動手段とから
構成されたものである。
【0016】この構成により、低速域がパルスなどを利
用し角度推定をするものであっても、ローパスフィルタ
を用いてパルスの影響を除去することにより、低速と高
速の境界域においても精度よく角度を推定するシンクロ
ナスリラクタンスモータの制御装置を実現する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシンクロナスリラ
クタンスモータの制御装置の一実施の形態について添付
の図面を参照して説明する。
【0018】(実施の形態1)以下、実施の形態1にお
けるシンクロナスリラクタンスモータの制御装置を説明
する。実施の形態1のシンクロナスリラクタンスモータ
の制御装置は、dq軸磁束位相を動作状態により変化さ
せ、dq軸磁束位相の変化を補償することにより、精度
のよい角度推定を実現する。また、実施の形態1のシン
クロナスリラクタンスモータの制御装置は、相電圧指令
値にローパスフィルタ(LPF:Low−Pass F
ilter)を作用させることで、低速域が電圧パルス
を利用し角度推定をするものであっても、低速と高速の
境界域において、精度のよい角度推定を実現する。
【0019】まず、実施の形態1のシンクロナスリラク
タンスモータの制御装置の構成を説明する。
【0020】図1は、実施の形態1におけるシンクロナ
スリラクタンスモータの制御装置の構成を示すブロック
図である。シンクロナスリラクタンスモータ(SynR
M:Synchronous Reluctance
Motor)10は、相電流が流れるステータ巻線11
u、11v、11wが巻回されたステータ(図示せず)
と、このステータ(図示せず)に対向し近接して配置さ
れたロータ12とが設けられている。ここで、ステータ
巻線11u、11v、11wはY結線(各ステータ巻線
11u、11v、11wの片端が1点で接続される結
線)されている。
【0021】ロータ12は、例えば電磁鋼板積層品から
成る鉄板部13と、例えば打ち抜きにより生成された空
気層14とから構成される。鉄板部13の透磁率より空
気層14の透磁率が小さいため、ロータ12の磁束の通
りやすさは、一様ではない。この磁束の通りやすさの違
いを利用して、相電流により回転磁束を発生させること
により、ロータ12を回転させる。
【0022】実施の形態1のシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置は、アナログu相電流値iuaを出力
する電流センサ21uと、アナログv相電流値ivaを
出力する電流センサ21vと、アナログu相電流値iu
aとアナログv相電流値ivaとアナログ速度指令値ω
*aとを入力しスイッチング指令信号guh、gul、
gvh、gvl、gwh、gwlを出力するマイコン
(マイクロ・コンピュータ)22と、スイッチング指令
信号guh、gul、gvh、gvl、gwh、gwl
を入力しステータ巻線11u、11v、11wに印加す
る電圧を制御する駆動部30とから構成される。
【0023】図2は、実施の形態1における駆動部30
の構成を示す回路図である。駆動部30は、電源31
と、コレクタが電源31の正極に接続されエミッタが相
巻線11u、11v、11wにそれぞれ接続された上側
IGBT(InsulatedGate Bipola
r Transistor:絶縁ゲート・バイポーラ・
トランジスタ)32u、32v、32wと、上側IGB
T32u、32v、32wにそれぞれ逆並列接続された
上側フライホイールダイオード33u、33v、33w
と、コレクタがステータ巻線11u、11v、11wに
それぞれ接続されエミッタが電源31の負極に接続され
た下側IGBT34u、34v、34wと、下側IGB
T34u、34v、34wにそれぞれ逆並列接続された
下側フライホイールダイオード35u、35v、35w
と、スイッチング指令信号guh、gul、gvh、g
vl、gwh、gwlに基づきそれぞれ上側IGBT3
2u、32v、32wのゲート電圧と下側IGBT34
u、34v、34wのゲート電圧とを制御するプリドラ
イブ器36とから構成される。
【0024】マイコン22は、ハード的に、CPU、R
OM、RAM、タイマ、ポート、およびこれらをつなぐ
バスなどから構成される。
【0025】マイコン22は、機能的に、アナログ速度
指令値ω*aと推定速度ωmとを入力しd軸電流指令値
id*とq軸電流指令値iq*と電流指令振幅ia*と
電流指令位相ε*とを出力する速度制御部40と、アナ
ログu相電流値iuaとアナログv相電流値ivaとd
軸電流指令値id*とq軸電流指令値iq*と推定角度
θmと電圧パルス振幅Δvとを入力しα軸電流値iαと
β軸電流値iβとα軸電圧指令値vα*とβ軸電圧指令
値vβ*とスイッチング指令信号guh、gul、gv
h、gvl、gwh、gwlとを出力する電流制御部5
0と、α軸電流値iαとβ軸電流値iβとα軸電圧指令
値vα*とβ軸電圧指令値vβ*とを入力し推定角度θ
mと推定速度ωmと電圧パルス振幅Δvとを出力する角
度推定部60とから構成される。
【0026】角度推定部60は、α軸電流値iαとβ軸
電流値iβとα軸電圧指令値vα*とβ軸電圧指令値v
β*と電流指令振幅ia*と電流指令位相ε*と推定速
度ωmとを入力し高速推定角度θm1を出力する高速用
角度推定部70と、α軸電流値iαとβ軸電流値iβと
推定角度θmと低速角度推定フラッグχとを入力し低速
推定角度θm2と電圧パルス値振幅Δvとを出力する低
速用角度推定部80と、高速推定角度θm1と低速推定
角度θm2と推定速度ωmとを入力し推定角度θmと低
速角度推定フラッグχとを出力する角度合成部91と、
推定角度θmを入力し推定速度ωmを出力する速度作成
部92とから構成される。
【0027】図3は、実施の形態1における速度制御部
40の構成を示すブロック図である。速度制御部40
は、アナログ速度指令値ω*aを入力し速度指令値ω*
を出力するADC(アナログ・ディジタル・コンバー
タ:Analog DigtalConverter)
41と、速度指令値ω*と推定速度ωmとを入力しトル
ク指令値T*を出力するトルク指令値作成部42と、ト
ルク指令値T*を入力し電流指令振幅ia*と電流指令
位相ε*とd軸電流指令値id*とq軸電流指令値iq
*とを出力する電流指令値作成部43とから構成され
る。
【0028】図4は、実施の形態1における電流制御部
50の構成を示すブロック図である。電流制御部50
は、アナログu相電流値iuaを入力しu相電流値iu
を出力するADC51uと、アナログv相電流値iva
を入力しv相電流値ivを出力するADC51vと、u
相電流値iuとv相電流値ivとを入力しα軸電流値i
αとβ軸電流値iβとを出力する三相二相変換部52
と、α軸電流値iαとβ軸電流値iβと推定角度θmと
を入力しd軸電流値idとq軸電流値iqとを出力する
静止回転座標変換部53と、d軸電流値idとq軸電流
値iqとd軸電流指令値id*とq軸電流指令値iq*
と電圧パルス値振幅Δvとを入力しd軸電圧指令値vd
*とq軸電圧指令値vq*とを出力する電圧指令値作成
部54と、d軸電圧指令値vd*とq軸電圧指令値vq
*と推定角度θmとを入力しα軸電圧指令値vα*とβ
軸電圧指令値vβ*とを出力する回転静止座標変換部5
5と、α軸電圧指令値vα*とβ軸電圧指令値vβ*と
を入力しu相電圧指令値vu*とv相電圧指令値vv*
とw相電圧指令値vw*とを出力する二相三相変換部5
6と、u相電圧指令値vu*とv相電圧指令値vv*と
w相電圧指令値vw*とを入力しスイッチング指令信号
guh、gul、gvh、gvl、gwh、gwlを出
力するPWM制御器57とから構成される。
【0029】図5は、実施の形態1における高速用角度
推定部70の構成を示すブロック図である。高速用角度
推定部70は、α軸電圧指令値vα*と推定速度ωmと
を入力しフィルタ後α軸電圧指令値vα*1を出力する
α軸LPF部71と、β軸電圧指令値vβ*と推定速度
ωmとを入力しフィルタ後β軸電圧指令値vβ*1を出
力するβ軸LPF部72と、フィルタ後α軸電圧指令値
vα*1とα軸電流値iαとを入力しα軸磁束λαを出
力するα軸積分器73と、フィルタ後β軸電圧指令値v
β*1とβ軸電流値iβとを入力しβ軸磁束λβを出力
するβ軸積分器74と、α軸磁束λαとβ軸磁束λβと
を入力しαβ軸磁束角度θλを出力するαβ軸磁束角度
作成部75と、推定速度ωmと電流指令振幅ia*と電
流指令位相ε*とを入力しdq軸磁束位相δを出力する
dq軸磁束位相作成部76と、αβ軸磁束角度θλとd
q軸磁束位相δとを入力し高速推定角度θm1を出力す
る推定角度作成部77とから構成される。
【0030】次に、座標系を説明する。図6は、実施の
形態1における座標系の説明図である。図6において、
説明を簡単にするために、磁極数が2のSynRMが示
されている。
【0031】α軸とβ軸は、ステータ(図示せず)に固
定された静止座標系の軸である。α軸をu相と同じ向き
とし、β軸をα軸から90°だけ進んだ軸とする。
【0032】また、d軸とq軸は、ロータ12とともに
回転する回転座標系の軸である。d軸をロータ12で磁
束が最も通りやすい向きとし、q軸をd軸に対して90
°だけ進んだ向きとする。そして、ステータ巻線11u
とd軸のなす角度を角度θとする。図6において、反時
計回りを正転の向きとする。また、正転の向きに回ると
き角度θは進む。この正転の向きは、ステータ巻線11
u、11v、11wに流れる電流がu相、v相、w相の
順に変化する向きである。
【0033】なお、以下の説明では、角度を電気角で表
す。以下、特に明記しないとき、角度に関する値は電気
角で表わす。ここで、機械角はロータ12そのものの角
度を表し、電気角=(p/2)・機械角である。なお、
pは磁極数である。
【0034】実施の形態1のシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置の外部にある速度指令値作成部(図示
せず)は、アナログ速度指令値ω*aを作成する。
【0035】次に、本発明の実施の形態1のシンクロナ
スリラクタンスモータの制御装置の動作を説明する。
【0036】下記に動作を説明する実施の形態1のシン
クロナスリラクタンスモータの制御装置の構成のうち、
高速用角度推定部70が、本実施の形態の特徴である。
【0037】また、この高速用角度推定部70のうち、
α軸LPF部71、β軸LPF部72、およびdq軸磁
束位相作成部76が、本実施の形態の特徴である。
【0038】電流センサ21u、21vは、それぞれス
テータ巻線11u、11vに流れる電流を検知し、アナ
ログu相電流値iua、アナログv相電流値ivaを作
成する。
【0039】次に、駆動部30の動作を説明する。駆動
部30は、スイッチング信号guh、gul、gvh、
gvl、gwh、gwlで表される電圧をステータ巻線
11u、11v、11wに印加する。電源31は、駆動
部30に電力を供給する。
【0040】そして、プリドライブ器36は、スイッチ
ング信号guhがHのとき上側IGBT32uが通電
し、スイッチング信号guhがLのとき上側IGBT3
2uが非通電であるように、上側IGBT32uのゲー
ト電圧を制御する。一方、スイッチング信号gulがH
のとき下側IGBT34uが通電し、スイッチング信号
gulがLのとき下側IGBT34uが非通電であるよ
うに、下側IGBT34uのゲート電圧を制御する。ま
た、v相、およびw相についても同様に、スイッチング
信号gvh、gvl、gwh、gwlに基づき上側IG
BT32v、32w、下側IGBT34v、34wのゲ
ート電圧を制御する。
【0041】次に、マイコン22の動作を説明する。
【0042】まず、速度制御部40の動作を説明する。
速度制御部40は、ある設定された時間ごとに起動さ
れ、ADC41、トルク指令値作成部42、電流指令値
作成部43の順に下記の動作をさせ、外部から入力され
るアナログ速度指令値ω*a通りの速度でロータ12が
回転するようにd軸電流指令値id*とq軸電流指令値
iq*とを制御するものである。
【0043】ADC41は、アナログ値であるアナログ
速度指令値ω*aをディジタル値である速度指令値ω*
にアナログ/ディジタル変換する。
【0044】トルク指令値作成部42は、推定速度ωm
が速度指令値ω*通りになるように比例積分制御(PI
制御)を用いてトルク指令値T*を制御する。下記式
(1)のように、速度指令値ω*と推定速度ωmとの差
を比例ゲインKPW、および積分ゲインKIWで比例積
分制御した結果をトルク指令値T*とする。
【0045】 T* = KPW・(ω*−ωm)+KIW・Σ(ω*−ωm) ・・(1) 電流指令値作成部43は、SynRM10の出力トルク
がトルク指令値T*になるように、d軸電流指令値id
*とq軸電流指令値iq*とを作成する。下記式(2)
のように、トルク指令値T*をある設定された値KTで
除算した結果を電流指令値振幅ia*とする。また、下
記式(3)のように、電流指令位相ε*を45°にす
る。さらに、下記式(4)のように、電流指令値振幅i
a*に−sin(ε*)を乗じた結果をd軸電流指令値
id*とする。一方、下記式(5)のように、電流指令
値振幅ia*にcos(ε*)を乗じた結果をq軸電流
指令値iq*とする。
【0046】 ia* = T*/KT ・・・(2) ε* = 45° ・・・(3) id* = −ia*・sin(ε*) ・・・(4) iq* = ia*・cos(ε*) ・・・(5) 次に、電流制御部50の動作を説明する。電流制御部5
0は、ある設定された時間(電流制御周期)ごとに起動
され、ADC51u、51v、三相二相変換部52、静
止回転座標変換部53、電圧指令値作成部54、回転静
止座標変換部55、二相三相変換部56、PWM制御器
57の順に下記の動作をし、d軸電流指令値id*、お
よびq軸電流指令値iq*通りにステータ巻線11u、
11v、11wに電流が流れるようにスイッチング信号
guh、gul、gvh、gvl、gwh、gwlを制
御する。
【0047】ADC51u、およびADC51vは、そ
れぞれアナログ値であるアナログu相電流値iua、お
よびアナログv相電流値ivaをディジタル値であるu
相電流値iu、およびv相電流値ivにアナログ/ディ
ジタル変換する。
【0048】三相二相変換部52は、3相値であるu相
電流値iu、v相電流値iv、w相電流値iwを2相値
であるα軸電流値iα、β軸電流値iβに変換する。具
体的には、下記式(6)(7)のようにする。
【0049】 iα = iu・√(3/2) ・・・(6) iβ = (iu + 2・iv)/√2 ・・・(7) 静止回転座標変換部53は、静止座標系であるαβ軸上
のα軸電流値iαとβ軸電流値iβとを回転座標系であ
るdq軸上のd軸電流値idとq軸電流値iqとに変換
する。具体的には、下記式(8)(9)のようにする。
【0050】 id = iα・cosθm + iβ・sinθm ・・・(8) iq = −iα・sinθm + iβ・cosθm ・・・(9) 電圧指令値作成部54は、電圧パルス振幅Δvが0のと
き、d軸電流値id、およびq軸電流値iqとが、それ
ぞれd軸電流指令値id*、およびq軸電流指令値iq
*通りになるように比例積分制御する。具体的には、下
記式(10)のように、d軸電流指令値id*とd軸電
流値idの差を比例ゲインKPD、および積分ゲインK
IDで比例積分制御した結果をd軸電圧指令値vd*と
する。また、下記式(11)のように、q軸電流指令値
iq*とq軸電流値iqの差を比例ゲインKPQ、およ
び積分ゲインKIQで比例積分制御した結果をq軸電圧
指令値vq*とする。
【0051】 vd*=KPD・(id*−id)+KID・Σ(id*−id)・・・(1 0) vq*=KPQ・(iq*−iq)+KIQ・Σ(iq*−iq)・・・(1 1) また、電圧指令値作成部54は、電圧パルス振幅Δvが
0でないとき、電流制御を行わない。そして、電圧パル
ス振幅Δvが0のときに最後に求められたd軸電圧指令
値vd*に電圧パルス振幅Δvを重畳する。また、q軸
電圧指令値vq*は、電圧パルス振幅Δvが0のときに
最後に求められた値に保つ。この電圧パルスは、低速時
に低速用角度推定部80が角度推定を行うために印加さ
れる。
【0052】回転静止座標変換部55は、回転座標系で
あるdq軸上のd軸電圧指令値vd*とq軸電圧指令値
vq*とを静止座標系であるαβ軸上のα軸電圧指令値
vα*とβ軸電圧指令値vβ*とに変換する。具体的に
は、下記式(12)(13)のようにする。
【0053】 vα* = vd*・cosθm − vq*・sinθm ・・・(12) vβ* = vd*・sinθm + vq*・cosθm ・・・(13) 二相三相変換部56は、2相値であるα軸電圧指令値v
α*、β軸電圧指令値vβ*を3相値であるu相電圧指
令値vu*、v相電圧指令値vv*、w相電圧指令値v
w*に変換する。具体的には、下記式(14)(15)
(16)のようにする。
【0054】 vu* = vα*・√(2/3) ・・・(14 ) vv* = (− vα* + vβ・√3)/√6 ・・・(15 ) vw* = (− vα* − vβ・√3)/√6 ・・・(16 ) PWM制御器57は、u相電圧指令値vu*とv相電圧
指令値vv*とw相電圧指令値vw*とをパルス幅変調
(PWM:Pulse Width Modulati
on)する。具体的には、ある設定された周波数とE/
2の振幅とを持つ三角波を発生し、この三角波とu相電
圧指令値vu*とを比較し、u相電圧指令値vu*のほ
うが大きいとき、スイッチング信号guhをH、gul
をLにする。一方、u相電圧指令値vu*のほうが小さ
いとき、スイッチング信号guhをL、gulをHにす
る。なお、スイッチング信号guh、gulの状態が遷
移するとき、スイッチング信号guh、gulを双方と
もLにする短い時間を設ける(この短い時間はデッドタ
イムと呼ばれる)。また、v相、およびw相とについて
も同様に、それぞれv相電圧指令値vv*、およびw相
電圧指令値vw*に基づきスイッチング信号gvh、g
vl、およびgwh、gwlを作成する。
【0055】次に、本実施の形態の特徴である高速用角
度推定部70の動作を説明する。
【0056】下記において、α軸電圧指令値vα*、β
軸電圧指令値vβ*に、それぞれローパスフィルタを作
用させるα軸LPF部71、β軸LPF部72が本実施
の形態の特徴であり、低速域が電圧パルスを利用し角度
推定をするものであっても、低速と高速の境界域におい
て、精度のよい角度推定を実現する。
【0057】また、動作状態により変化するdq軸磁束
位相δをテーブルδtableから求めるdq軸磁束位
相作成部76が本実施の形態の特徴であり、dq軸磁束
位相の変化を補償することにより、精度のよい角度推定
を実現する。
【0058】図7は、実施の形態1における磁束の説明
図である。λは、磁束を示すベクトルである。磁束λの
αβ軸成分をそれぞれα軸磁束λα、β軸磁束λβと
し、α軸からの角度をαβ軸磁束角度θλとする。ま
た、磁束ベクトルλのdq軸成分をそれぞれd軸磁束λ
d、q軸磁束λqとし、d軸からの角度をdq軸磁束位
相δとする。
【0059】ロータ12の回転に伴いαβ軸に対してd
q軸が回転する。定常状態において、磁束λはロータ1
2に同期して回転する。そのため、角度θとαβ軸磁束
角度θλは同じ速度で変化する。一方、dq軸磁束位相
δは一定に保たれる。
【0060】図8は、実施の形態1における各種値の波
形図である。ロータ12の回転と同期して、α軸電圧指
令値vα*、およびβ軸電圧指令値vβ*は、互いに9
0°ずれて正弦波状に変化する。同様に、α軸電流値i
α、およびβ軸電流値iβも、互いに90°ずれて正弦
波状に変化する。
【0061】まず、α軸電圧指令値vα*、およびβ軸
電圧指令値vβ*にローパスフィルタを作用させ、その
結果をそれぞれフィルタ後α軸電圧指令値vα*1、お
よびβ軸電圧指令値vβ*1にする。これらのフィルタ
後α軸電圧指令値vα*1、およびβ軸電圧指令値vβ
*1も、互いに90°ずれ正弦波状に変化する。ここ
で、ローパスフィルタを作用させることにより、低速と
高速の境界域における、電圧パルスの影響を除去する。
【0062】次に、α軸磁束λα、およびβ軸磁束λβ
を求める。後述のように、フィルタ後α軸電圧指令値v
α*1、フィルタ後β軸電圧指令値vβ*1、α軸電流
値iα、およびβ軸電流値iβに基づき積分を利用し求
める。これらのα軸磁束λα、およびβ軸磁束λβも、
互いに90°ずれ正弦波状に変化する。
【0063】次に、これらのα軸磁束λαとβ軸磁束λ
βとからαβ軸磁束角度θλを求める。このαβ軸磁束
角度θλは、ロータの回転と同期して、0°から360
°まで周期的に変化する。
【0064】次に、動作状態によってどのように変化す
るかをあらかじめ実験などで求めてテーブル化したdq
軸磁束位相δを参照する。定常回転において、このdq
軸磁束位相δは、一定である。ここで、dq軸磁束位相
δをテーブルから作成することにより、dq軸磁束位相
δの変化に対応し、角度推定の精度を向上する。
【0065】最後に、αβ軸磁束角度θλからdq軸磁
束位相δを減算することにより、推定角度θmを得る。
【0066】なお、dq軸磁束位相δのテーブルは以下
のように作成する。まず、SynRM10に光エンコー
ダなどの位置センサを取り付け、この位置センサの情報
により角度θを作成しSynRM10を駆動制御する。
次に、駆動制御時におけるα軸磁束λαとβ軸磁束λβ
とからαβ軸磁束角度θλを求める。一方、角度θは位
置センサによる位置情報から作成されている。ここで、
αβ軸磁束角度θλと角度θと差を読み取り、dq軸磁
束位相δとする。そして、電流指令振幅ia*と電流指
令位相ε*と速度とを変化させテーブル化する。なお、
実使用では、速度の代わりに推定速度ωmを用いる。す
なわち、電流指令振幅ia*と電流指令位相ε*と推定
速度ωmとによるテーブルとする。
【0067】このようにして、角度推定を実現する。以
下、高速用角度推定部70の動作の詳細を説明する。
【0068】α軸LPF部71は、α軸電圧指令値vα
*に1次ディジタルローパスフィルタを作用したものを
フィルタ後α軸電圧指令値vα*1とする。具体的に
は、下記式(17)のようにする。ここで、vα*1
(n)は今回のフィルタ後α軸電圧指令値であり、vα
*1(n−1)は前回のフィルタ後α軸電圧指令値であ
る。このα軸LPF部71により、低速と高速の境界域
における、電圧パルスの影響を除去する。
【0069】 vα*1(n)=KLV・vα*+(1−KLV)・vα*1(n−1) ・・・(17) また、KLVはローパスフィルタの係数であり、速度が
小さいとき係数KLVを小さくしローパスフィルタの効
果を大きくする。図9は、実施の形態1における推定速
度に対する電圧指令値に作用させるローパスフィルタの
係数KLVの関係図である。図9のように、推定速度ω
mがある設定された値ωk1よりも小さいとき、係数K
LVをある設定された値KLV0とする。一方、推定速
度ωmがある設定された値ωk2よりも大きいとき、係
数KLVを1とする。また、推定速度ωmがωk1以上
ωk2以下のとき、係数KLVは、(ωk1、KLV
0)と(ωk2、1)とから直線補間して求める。ここ
で、KLV0は、1未満の正数である。
【0070】β軸LPF部72は、β軸電圧指令値vβ
*に1次ディジタルローパスフィルタを作用したものを
フィルタ後β軸電圧指令値vβ*1とする。具体的に
は、α軸と同様に、下記式(18)のようにする。な
お、係数KLVは、図9に示されたものである。このβ
軸LPF部72により、低速と高速の境界域における電
圧パルスの影響を除去する。
【0071】 vβ*1(n)=KLV・vβ*+(1−KLV)・vβ*1(n−1) ・・・(18) α軸積分器73は、α軸のインダクタンスにより発生す
る電圧を積分し、α軸磁束を得る。具体的には、下記式
(19)のように、印加された電圧から抵抗による電圧
降下を減算したものを積分する。なお、印加された電圧
として、フィルタ後α軸電圧指令値vα*1を用いる。
【0072】 λα = Σ(vα*1 − R・iα) ・・・(19) β軸積分器74は、β軸のインダクタンスにより発生す
る電圧を積分し、β軸磁束を得る。具体的には、α軸と
同様に、下記式(20)のようにする。
【0073】 λβ = Σ(vβ*1 − R・iβ) ・・・(20) ここで、α軸磁束λα、β軸磁束λβは、ロータ12の
回転に伴い、互いに90°ずれ、正弦波状に変化する。
【0074】なお、α軸電流値iα、β軸電流値iβ、
フィルタ後α軸電圧指令値vα*1、およびフィルタ後
β軸電圧指令値vβ*1は誤差を含むため、α軸磁束λ
α、β軸磁束λβはオフセットを生じる。そのため、定
期的にこのオフセットをリセットする必要がある。具体
的には、α軸磁束λαが極大値を取るときに、極大値と
極小値とからオフセットを求め、このオフセットだけα
軸磁束λαを変化させる。β軸磁束λβについても同様
にオフセットをリセットする。
【0075】αβ軸磁束角度作成部75は、αβ軸磁束
角度θλをα軸磁束λαとβ軸磁束λβとから求める。
図7のように、αβ軸磁束角度θλは、α軸と磁束λの
角度である。そのため、下記式(21)のように、αβ
軸磁束角度θλは、β軸磁束λβとα軸磁束λαとの比
の逆正接(arctan)となる。
【0076】 λ = arctan(λβ/λα) (λα≧0) aactan(λβ/λα)+180°(λα<0) ・・(21) dq軸磁束位相作成部76は、動作状態に応じたdq軸
磁束位相δを作成する。表1は、実施の形態1における
dq軸磁束位相テーブルδtableを示す表である。
【0077】
【表1】
【0078】ここで、dq軸磁束位相テーブルδtab
leは、電流指令位相ε*と電流指令振幅ia*と推定
速度ωmとで変化する3次元テーブルである。実験で求
めたdq軸磁束位相テーブルδtableから、電流指
令位相ε*と電流指令振幅ia*と推定速度ωmとに関
して補間したものをdq軸磁束位相δとする。このdq
軸磁束位相テーブルδの使用により、dq軸磁束位相δ
の変化に対応し、角度推定の精度を向上する。
【0079】具体的な補間方法は、例えば、電流指令位
相ε*、電流指令振幅ia*、および推定速度ωmが、
それぞれ、ε1≦ε*<ε2、≦ia*<ia2、およ
びω1≦ωm<ω2の範囲のとき、下記式(22)のよ
うに、補間する。他の範囲のときも同様に補間する。な
お、範囲外になるときは、それぞれの端の値を使う。す
なわち、電流指令位相ε*のみが範囲外であり、電流指
令位相ε*<ε1であるとき、ε*=ε1のテーブルを
使用し、電流指令振幅ia*と推定速度ωmとに関して
補完すればよい。
【0080】 δ11 = {(ωm−ωδ1)・δ112+(ωδ2−ωm)・δ111} /(ωδ2−ωδ1) δ12 = {(ωm−ωδ1)・δ122+(ωδ2−ωm)・δ121} /(ωδ2−ωδ1) δ1 = {(ia*−ia1)・δ12+(ia2−ia*)・δ11} /(ia2−ia1) δ21 = {(ωm−ωδ1)・δ212+(ωδ2−ωm)・δ211} /(ωδ2−ωδ1) δ22 = {(ωm−ωδ1)・δ222+(ωδ2−ωm)・δ221} /(ωδ2−ωδ1) δ2 = {(ia*−ia1)・δ22+(ia2−ia*)・δ21} /(ia2−ia1) δ = (ε*−ε1)・δ2+(ε2−ε*)・δ1 ・・・(22 ) 推定角度作成部77は、下記式(23)のように、αβ
軸磁束角度θλからdq軸磁束位相δを減算したものを
高速推定角度θm1とする。
【0081】 θm1 = θλ − δ ・・・(23) 以上のようにして、高速用角度推定部70は、高速推定
角度θm1を作成する。
【0082】次に、低速用角度推定部80の動作を説明
する。低速用角度推定部80は、低速角度推定フラッグ
χがHのとき低速推定角度θm2を作成し、低速角度推
定フラッグχがLのとき何もしない。
【0083】低速角度推定フラッグχがHのとき、低速
用角度推定部80は、以下の動作を行う。電気学会研究
会資料半導体電力変換研究会SPC−97−7、pp.
37−42に記載された方式などを用いて角度を推定
し、低速推定角度θm2を作成する。このとき、電圧パ
ルス振幅Δvを変化させ電流制御部50において、電圧
パルスを印加し、この電圧パルスによる電流の応答から
角度を推定する。
【0084】一方、低速角度推定フラッグχがLのと
き、低速用角度推定部80は、何もしない。また、電圧
パルス振幅Δvを0に保つ。
【0085】次に、角度合成部91の動作の概要を説明
する。角度合成部91は、低速時において、低速推定角
度θm2を推定角度θmとして採用する。一方、高速時
において、高速推定角度θm1を推定角度θmとして採
用する。
【0086】また、低速と高速の境界域において、推定
角度θmを滑らかに変化させる。具体的には、低速推定
角度θm2と高速推定角度θm1とをある割合で合成し
たものを推定角度θmとする。このとき、速度が大きく
なるにつれ、高速推定角度θm1の割合を大きくする。
さらに、ヒステリシスを設け、低速から高速に変化する
ときと高速から低速に変化するときの合成の割合を異な
ったものとする。
【0087】このように、推定角度θmを滑らかに変化
させることにより、低速推定角度θm2と高速推定角度
θm1が異なる誤差を持つ場合においても、安定に動作
させることができる。
【0088】なお、角度合成部91は、低速推定角度θ
m2が必要なときのみ低速用角度推定部80が動作する
ように、低速用推定フラッグχを制御する。
【0089】次に、角度合成部の動作の詳細を説明す
る。まず、角度合成部91は、合成比γを作成する。図
10は、実施の形態1における推定速度ωmに対する合
成比γの関係図である。ここで、合成比γは、推定角度
θmに対する低速推定角度θm2の比を表す。なお、合
成比が1のとき、低速推定角度θm2がそのまま推定角
度θmとなる。一方、合成比が0のとき、高速推定角度
θm1がそのまま推定角度θmとなる。
【0090】低速から高速へ変化するとき、以下のよう
に合成比γを作成する。推定速度ωmがある設定された
値ωγ3未満のとき、合成比γを1とする。推定速度ω
mがある設定された値ωγ4より大きいとき、合成比γ
を0とする。推定速度ωmがωγ3以上ωγ4以下のと
き、合成比γは、(ωγ3、1)と(ωγ4、0)から
直線補間して求める。
【0091】一方、高速から低速へ変化するとき、以下
のように合成比γを作成する。推定速度ωmがある設定
された値ωγ1未満のとき、合成比γを1とする。推定
速度ωmがある設定された値ωγ2より大きいとき、合
成比γを0とする。推定速度ωmがωγ1以上ωγ2以
下のとき、合成比γは、(ωγ1、1)と(ωγ2、
0)とから直線補間して求める。
【0092】そして、角度合成部91は、この合成比を
用いて推定角度θmを作成する。具体的には、下記式
(24)のようにする。
【0093】 θm = γ・θm2 + (1−γ)・θm1 ・・・(24) また、角度合成部91は、図10、および下記式(2
5)が示すように、γが0でないとき低速用推定フラッ
グχをHとし、χが0のとき低速用推定フラッグχをL
とする。このように、低速推定角度θm2が必要なとき
のみ、低速用推定フラッグχをHとし、低速用角度推定
部80を動作させる。そして、電圧パルスを印加し、低
速推定角度θm2を作成する。
【0094】 χ = H (χ > 0) = L (χ = 0) ・・・(25) 次に、速度作成部92の動作を説明する。速度作成部9
2は、推定角度θmの差分に1次ディジタルローパスフ
ィルタを作用させたものを推定速度ωmとする。具体的
には、下記式(26)のようにする。ここで、ωm
(n)は今回の推定速度であり、ωm(n−1)は前回
の推定速度である。また、θm(n)は今回の推定角度
であり、θm(n−1)は前回の推定角度である。さら
に、KLWはローパスフィルタの係数であり、0から1
までの値を通り、小さくなるほどローパスフィルタの効
果が大きくなる。
【0095】 ωm(n) = KLW・[{θm(n)−θm(n−1)}/ΔT] + (1−KLW)・ωm(n−1) ・・・(26) 次に、実施の形態1のシンクロナスリラクタンスモータ
の制御装置が実現する効果を説明する。
【0096】まず、動作状態により変化するdq軸磁束
位相δを作成する効果を説明する。
【0097】従来のシンクロナスリラクタンスモータの
制御装置は、インダクタンスを一定とし、下記式(2
7)に従いdq軸磁束位相δを求める。しかし、ステー
タ巻線に流れる相電流が変化するとインダクタンスが変
化する。また、実際にステータ巻線に印加される電圧
は、ステータ巻線に印加する電圧指令と異なる。そのた
め、電圧指令を用いて求めた磁束は誤差を含むため、d
q軸磁束位相が変化する。ここで、従来のシンクロナス
リラクタンスモータの制御装置は、これらのdq軸磁束
位相δの変化に対応できず、推定角度に誤差が生じる。
すると、最適な位相で電流を流すことができないため、
効率が悪化する。
【0098】 δ = aarctan{(Lq・iq)/(Ld・id)} ・・・(27 ) 実施の形態1のシンクロナスリラクタンスモータの制御
装置は、dq軸磁束位相テーブルδtableを作成し
ておく。このdq軸磁束位相テーブルδtableは、
dq軸磁束位相δが動作状態によってどのように変化す
るかをあらかじめ実験などで求めたものである。そし
て、このdq軸磁束位相テーブルδtableを参照
し、dq軸磁束位相δを作成する。さらに、このdq軸
磁束位相δをαβ軸磁束角度θλから減算することによ
り、推定角度θmを得る。ここで得た推定角度θmは、
dq軸磁束位相δの変化に対応したものであり、精度が
よい。そのため、常に最適な位相で電流を流すため、シ
ンクロナスリラクタンスモータの効率がよい。
【0099】このように、実施の形態1は、動作状態に
より変化するdq軸磁束位相δを作成することにより、
精度よく角度を推定するシンクロナスリラクタンスモー
タの制御装置を実現する。
【0100】次に、相電圧指令値にローパスフィルタを
作用させる効果を説明する。従来のシンクロナスリラク
タンスモータの制御装置は、低速域と高速域の境界域に
おいて、低速域の角度推定に用いる電圧パルスが、高速
域の角度推定に影響を与える。そのため、この境界域に
おける推定角度に誤差を生じる。
【0101】実施の形態1のシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置は、α軸電圧指令値vα*とβ軸電圧
指令値vβ*とにローパスフィルタを作用させ、フィル
タ後α軸電圧指令値vα*1とフィルタ後β軸電圧指令
値vβ*1を作成する。そして、これらのフィルタ後α
軸電圧指令値vα*1とフィルタ後β軸電圧指令値vβ
*1とを用いてα軸磁束λαとβ軸磁束λβとを作成
し、α軸磁束λαとβ軸磁束λβとを用いてαβ軸磁束
角度θλを作成し、αβ軸磁束角度θλを用いて推定角
度θmを作成する。従って、低速域の角度推定に用いる
電圧パルスの影響は、ローパスフィルタにより除去され
るため、推定角度θmの精度がよい。
【0102】このように、実施の形態1は、相電圧指令
値にローパスフィルタを作用させることにより、低速と
高速の境界域においても精度よく角度を推定するシンク
ロナスリラクタンスモータの制御装置を実現する。
【0103】なお、dq軸磁束位相δのテーブルは、こ
のローパスフィルタによる位相遅れなどの影響を含むよ
うに作成する。
【0104】次に、速度が大きくなると相電圧値へのロ
ーパスフィルタの作用を小さくする効果を説明する。
【0105】相電圧指令値に作用させるローパスフィル
タは、上述のように、低速と高速の境界域において、電
圧パルスの影響を除去するために用いた。従って、高速
域において、使用する必要がない。また、ローパスフィ
ルタは内在的に応答遅れをもたらすため、必要なければ
用いないほうがよい。
【0106】実施の形態1のシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置は、推定速度ωmが小さいとき、相電
圧指令値へのローパスフィルタの作用を大きくし、電圧
パルスの影響を除去する。一方、推定速度ωmが大きい
とき、ローパスフィルタの作用を小さくし、応答遅れを
なくす。また、ローパスフィルタの作用の大きさを徐々
に変化させることにより、不連続を回避し、角度推定を
安定させる。
【0107】このように、速度が大きくなると相電圧値
へのローパスフィルタの作用を小さくすることで、低速
と高速の境界域において、電圧パルスの影響を除去し、
かつ、高速域において、応答遅れがないシンクロナスリ
ラクタンスモータの制御装置を実現する。
【0108】なお、実施の形態1において、dq軸磁束
位相テーブルδtableは、電流指令位相ε*と電流
指令振幅ia*と推定速度ωmとに関して、それぞれ3
つの値を持つようにしたが、これに限定されない。例え
ば、2つ、あるいは4つ以上の値を持ってもよい。ま
た、電流指令位相ε*と推定速度ωmと電流指令振幅i
a*とに関して、それぞれ同一の値を持たなくてもよ
い。さらに、多数の値を持ち、補完しなくてもよい。
【0109】また、実施の形態1において、dq軸磁束
位相δは、電流指令位相ε*と電流指令振幅ia*と推
定速度ωmとにより変化するテーブルとしたが、このよ
うな構成に限定されない。本発明の主旨は、電流指令
値、電流値、および速度のうちの少なくとも1つを変化
させることである。すなわち、電流指令値、電流値、お
よび速度のうちの少なくとも1つを何らかの手段で変化
させれば、本発明に含まれる。
【0110】そのため、dq軸磁束位相δを変化させる
手段は、テーブルに限定されない。dq軸磁束位相δ
を、電流値、電流指令値、および速度の少なくとも1つ
による関数として、演算式により求めてもよい。
【0111】また、dq軸磁束位相δを、電流指令振幅
ia*と電流指令位相β*と推定速度ωmとにより変化
させることに限定されない。dq軸上の電流指令値(d
軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*)、dq軸
上の電流値(d軸電流値id、q軸電流値iq)、相電
流の指令値(u相電流指令値iu*、v相電流指令値i
v*、w相電流指令値iw*)、相電流値(u相電流値
iu、v相電流値iv、w相電流値iw)、および推定
速度ωmなどを適宜組合わせて、これらの内の1つ以上
に基づきdq軸磁束位相δを変化させてもよい。
【0112】実施の形態1において、指令値であるα軸
電圧指令値vα*とβ軸電圧指令値vβ*とから磁束λ
を作成した。しかし、電圧センサで検知した電圧からα
β軸の電圧値を作成し、これらの電圧値から磁束を作成
してもよい。
【0113】実施の形態1において、相電圧値指令値v
u*、vv*、vw*を用いてPWM制御したが、電圧
指令値vu*、vv*、vw*にデッドタイム補償をし
てもよい。
【0114】実施の形態1において、α軸電圧指令値v
α*とβ軸電圧指令値vβ*とからそれぞれα軸磁束λ
αとβ軸磁束λβとを作成したが、デッドタイムの影響
を補償したものを利用してもよい。この場合、相電圧指
令値vu*、vv*、vw*からデッドタイムの影響を
なくすように補償したものを作成し、これをαβ軸上に
変換したものを利用する。
【0115】さらに、実施の形態1において相電流値と
して電流センサで検知したものを相電流値とした。ここ
で、電流指令値を作成し電流制御する構成であれば、電
流指令値から相電流値を作成してもよい。
【0116】実施の形態1において、回転座標系である
dq軸上で電流制御した。しかし、相電流指令値iu
*、iv*、iw*を作成し、この相電流指令値iu
*、iv*、iw*通りにステータ巻線11u、11
v、11wに電流が流れるように制御してもよい。
【0117】実施の形態1において、電流制御部50と
角度推定部60とを同期させたが、同期させなくてもよ
い。
【0118】実施の形態1において、シンクロナスリラ
クタンスモータ10の空気層14は1層としたが、多層
としてもよい。
【0119】実施の形態1において、電流指令位相ε*
を45°としたが、45°に限定されない。45°にし
た理由は、シンクロナスリラクタンスモータは、電流位
相が45°のとき、出力トルクが最大となるからであ
る。最高効率で駆動する、高速域で磁束を弱める、低ト
ルク時に磁束を発生させるなどのためには、この電流指
令位相ε*を変化させる必要がある。このとき、dq軸
磁束位相δを、電流指令位相ε*により変化させればよ
い。
【0120】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、動作状
態により変化するdq軸磁束位相を作成することによ
り、精度よく角度を推定するシンクロナスリラクタンス
モータの制御装置を実現する。
【0121】また、本発明によれば、相電圧値にローパ
スフィルタを作用させることにより、低速と高速の境界
域においても精度よく角度を推定するシンクロナスリラ
クタンスモータの制御装置を実現する。
【0122】さらに、本発明によれば、速度が大きくな
ると相電圧値へのローパスフィルタの作用を小さくする
ことで、低速と高速の境界域において、電圧パルスの影
響を除去し、かつ、高速域において、応答遅れがないシ
ンクロナスリラクタンスモータの制御装置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるシンクロナスリラクタン
スモータの制御装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1における駆動部の構成を示すブロ
ック図
【図3】実施の形態1における速度制御部の構成を示す
ブロック図
【図4】実施の形態1における電流制御部の構成を示す
ブロック図
【図5】実施の形態1における高速用角度推定部の構成
を示すブロック図
【図6】実施の形態1における座標系の説明図
【図7】実施の形態1における磁束の説明図
【図8】実施の形態1における各種値の波形図
【図9】実施の形態1における推定速度に対する電圧指
令値に作用させるローパスフィルタの係数の関係図
【図10】実施の形態1における推定速度に対する合成
比の関係図
【符号の説明】
10 シンクロナスリラクタンスモータ 11u,11v,11w ステータ巻線 12 ロータ 21u,21v 電流センサ 22 マイコン 30 駆動部 40 速度制御部 50 電流制御部 60 角度推定部 70 高速用角度推定部 71 α軸LPF部 72 β軸LPF部 73 α軸積分器 74 β軸積分器 75 αβ軸磁束角度作成部 76 dq軸磁束位相作成部 77 推定角度作成部 80 低速用角度推定部 91 角度合成部 92 速度作成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楢崎 和成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 本田 幸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹原 明秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H550 AA16 AA18 DD09 FF07 GG03 GG05 HA09 HB16 JJ03 JJ04 JJ16 JJ17 JJ22 JJ26 5H576 AA15 AA17 BB09 BB10 CC01 DD02 DD05 DD09 EE01 EE11 GG02 GG04 HA04 HB02 JJ03 JJ04 JJ09 JJ16 JJ17 JJ18 JJ22 JJ24 JJ26 JJ28 KK06 LL14 LL15 LL22 LL24 LL34 LL35 LL41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクロナスリラクタンスモータのステ
    ータ巻線に流れる電流を示す相電流値を作成する相電流
    値作成手段と、 前記ステータ巻線に印加される電圧を示す相電圧値を作
    成する相電圧値作成手段と、 前記相電流値と前記相電圧値とに基づき磁束を演算する
    磁束演算手段と、 前記磁束に基づき静止座標に対する磁束の角度を示すα
    β軸磁束角度を作成するαβ軸磁束角度作成手段と、 回転座標に対する前記磁束の位相を示し前記シンクロナ
    スリラクタンスモータの動作状態により変化するdq軸
    磁束位相を作成するdq軸磁束位相作成手段と、 前記αβ軸磁束角度と前記dq軸磁束位相とに基づき前
    記シンクロナスモータのロータの角度の推定値を示す推
    定角度を作成する推定角度作成手段と、 前記推定角度に基づき前記ステータ巻線に電圧を印加す
    る駆動手段とから構成されたことを特徴とするシンクロ
    ナスリラクタンスモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記dq軸磁束位相作成手段は、前記ロ
    ータの速度と前記相電流値とのうちの少なくとも1つに
    基づき前記dq軸磁束位相を作成することを特徴とする
    請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 シンクロナスリラクタンスモータのステ
    ータ巻線に流れる電流を示す相電流値を作成する相電流
    値作成手段と、 前記ステータ巻線に印加される電圧を示す相電圧値を作
    成する相電圧値作成手段と、 前記相電圧値にローパスフィルタを作用させフィルタ後
    相電圧値を作成するローパスフィルタ手段と、 前記相電流値と前記フィルタ後相電圧値とに基づき磁束
    を演算する磁束演算手段と、 前記磁束に基づき静止座標に対する磁束の角度を示すα
    β軸磁束角度を作成するαβ軸磁束角度作成手段と、 回転座標に対する前記磁束の位相を示すdq軸磁束位相
    を作成するdq軸磁束位相作成手段と、 前記αβ軸磁束角度と前記dq軸磁束位相とに基づき前
    記シンクロナスモータのロータの角度の推定値を示す推
    定角度を作成する推定角度作成手段と、 前記推定角度に基づき前記ステータ巻線に電圧を印加す
    る駆動手段とから構成されたことを特徴とするシンクロ
    ナスリラクタンスモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ローパスフィルタ手段は、前記ロー
    タの速度に基づき前記ローパスフィルタの作用の大きさ
    を変化させることを特徴とする請求項3に記載のシンク
    ロナスリラクタンスモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ローパスフィルタ手段は、前記速度
    が大きくなると前記ローパスフィルタの作用を小さくす
    ることを特徴とする請求項4に記載のシンクロナスリラ
    クタンスモータの制御装置。
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