JP2001027466A - 冷凍ユニット - Google Patents

冷凍ユニット

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JP2001027466A
JP2001027466A JP11198762A JP19876299A JP2001027466A JP 2001027466 A JP2001027466 A JP 2001027466A JP 11198762 A JP11198762 A JP 11198762A JP 19876299 A JP19876299 A JP 19876299A JP 2001027466 A JP2001027466 A JP 2001027466A
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JP
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solenoid valve
refrigerant
evaporator
pressure
compressor
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JP11198762A
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English (en)
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Yoshimi Shimodaira
良美 下平
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一旦停止後再起動する時コンデンサ等に残存
する液冷媒のために、コンプレッサ吐出圧が高圧圧力ス
イッチの設定値を上まわり、異常停止する事があった。
このような不具合の発生しない冷凍ユニットを提供す
る。 【解決手段】 冷凍庫内を適正な温度にする循環空気を
冷却又は加熱する冷媒を圧縮して、高温・高圧状態のガ
ス冷媒にするコンプレッサ3、コンデンサ4の入口に設
け冷却時に開放され、ガス冷媒をコンデンサ4へ導入す
るコンデンサ入口電磁弁6、エバポレータ10の入口に
設け、循環空気を加熱するとき開放され、高温・高圧状
態のガス冷媒をエバポレータ10に導入して加熱し、ま
た循環空気を冷却するとき開放され、ガス冷媒を所定時
間エバポレータへ導入し、その後閉鎖され循環空気を冷
却する通常運転にするホットガスバイパス電磁弁7を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生鮮食料品等の輸送
に使用されるトラック等に積載され、輸送される生鮮食
料品等の輸送中の温度を生鮮食料品等の鮮度保持に好適
な一定の温度に制御するためのサブエンジン式陸上輸送
用冷凍ユニット(以下単に冷凍ユニットという)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遠隔地間で輸送される生鮮食料品等の貨
物の輸送中における品質低下を防止するため、貨物の鮮
度保持に好適な適切な温度に保持して、例えば、生産地
と消費地の間を輸送することが行われている。このため
に、貨物室(以下本明細書では冷凍庫と呼称する)内の
温度を自在に制御できるようにした冷凍ユニットを搭載
した車両による輸送が行われている。
【0003】図3は、このような冷凍ユニットを搭載
し、輸送を行う貨物を収容する冷凍庫内の温度を収容貨
物にとって適切な温度に制御できるようにした車両の全
体図である。図に示すように、本車両に搭載される冷凍
ユニットは、冷凍庫100の外部下方に設置されたコン
デンシングユニット1と冷凍庫100内前端部上方に設
置されたエバポレータユニット2からなり、コンデンシ
ングユニット1とエバポレータユニット2とは、冷媒配
管40,50及び60にて接続するようにしている。
【0004】また、図4は図3に示す冷凍ユニットを構
成するコンデンシングユニット1とエバポレータユニッ
ト2の概略構成部材及び冷媒配管40,50,60の構
成を示す図である。図4に示すように、冷凍庫100外
の下方に設置されたコンデンシングユニット1内には、
コンプレッサ3が配置されており、図示していないエン
ジン等の動力によって駆動される。
【0005】このコンプレッサ3により断熱圧縮された
高圧・高温のガス冷媒は、冷凍庫100内を冷却する場
合、コンデンサ入口電磁弁6が開、ホットガスバイパス
電磁弁7が閉に制御されて、コンプレッサ3からコンデ
ンサ4に圧送され、コンデンサファン5によって導入さ
れた外気によって冷却され凝縮液化する。
【0006】この凝縮液化した冷媒は、コンデンサ4か
ら流出し、コンデンシングユニット1と冷凍庫100に
設置されたエバポレータユニット2とを接続する冷媒配
管40を経て、エバポレータユニット2に配置された膨
張弁12に送られ、この膨張弁12の作用により断熱膨
張しエバポレータ10に流入する。エバポレータ10に
流入した冷媒は、エバポレータファン11によってエバ
ポレータ10内に送り込まれた冷凍庫100内を循環す
る空気の熱を奪うことにより循環空気は冷却され、冷凍
庫100内を低温に保持する。
【0007】すなわち、エバポレータファン11によっ
てエバポレータ10内に送り込まれた循環空気は、膨張
弁12による断熱膨張した冷媒の蒸発潜熱により熱を奪
われ冷却された後、再びエバポレータファン11によっ
て、エバポレータユニット2に設けられた図示省略した
吹き出し口より冷凍庫100内に吹き出され、冷却され
低温化された循環空気となって冷凍庫100内を循環
し、冷凍庫100内の貨物を鮮度保持に好適な温度に冷
却、保持する。
【0008】さらに、エバポレータ10にて、エバポレ
ータ10内に送り込まれた冷凍庫100内の循環空気か
ら熱を奪い蒸発したガス冷媒は、エバポレータユニット
2とコンデンシングユニット1を接続する冷媒配管50
を経て、コンデンシングユニット1に配置された吸入圧
力調整弁8を経てコンプレッサ3に戻され、さらに断熱
圧縮されて前述した冷却工程をくり返す。
【0009】一方、冷凍庫100内の循環空気を加熱し
て、収容されている貨物にとって好適な温度にする場合
は、コンデンサ入口電磁弁6は閉、ホットガスバイパス
電磁弁7は開にして温度制御が行われる。すなわち、コ
ンプレッサ3にて断熱圧縮されて、高圧・高温にされた
ガス冷媒は、ホットガスバイパス電磁弁7を経て、コン
デンシングユニット1と冷凍庫100に設置されたエバ
ポレータユニット2の膨張弁12の後流側を接続する冷
媒配管60を経て、膨張弁12を迂回して、高温のまま
エバポレータ10に入り、ここでエバポレータファン1
1によってエバポレータ10に送り込まれた冷凍庫10
0内の循環空気と熱交換し、循環空気を加熱する。
【0010】加熱された循環空気は、エバポレータファ
ン11によって、エバポレータユニット2の図示省略し
た吹き出し口から冷凍庫100内に吹き出され、加熱さ
れた循環空気となって冷凍庫100内を循環し、冷凍庫
100内の貨物を適温にするために加熱する。また、エ
バポレータ10にて冷凍庫100内の循環空気と熱交換
し、温度が低下した冷媒は凝縮液化して、冷媒配管50
を経てコンデンシングユニット1内の吸入圧力調整弁8
にて減圧され、ガス冷媒となってコンプレッサ3に戻
り、さらに断熱圧縮されて前述した加熱工程をくり返
す。
【0011】なお、コンプレッサ3から吐出され、コン
デンサ入口電磁弁6又はホットガスバイパス電磁弁7に
供給される高圧・高温のガス冷媒側の配管途中には、高
圧圧力スイッチ9が設置され、ガス冷媒圧力が、あらか
じめ設定された、例えば3.0MPa程度の設定圧力を
超えた場合には、高圧圧力スイッチ9が作動して、冷凍
ユニットを異常停止させるようにしている。
【0012】次に、図5は上述したように冷凍庫100
の循環空気を冷却し、又は加熱して冷凍庫100内の温
度を、冷凍庫100内に収容されている貨物の鮮度保持
等に適切な温度にするための制御フローを示す図であ
る。
【0013】図に示すように、冷凍ユニットの運転開始
と同時に、運転モード判定器13により、貨物の鮮度保
持に必要な温度にするために循環空気を冷却する必要が
あるか、加熱する必要があるかの冷凍ユニットの運転モ
ードを判断し、冷却の必要がある場合には、図4に示し
たコンデンサ入口電磁弁6を開、ホットガスバイパス電
磁弁7を閉に制御し、加熱をする必要がある場合には、
コンデンサ入口電磁弁6を閉、ホットガスバイパス電磁
弁7を開に制御することにより、冷凍庫100内の循環
空気を冷却し、又は加熱して冷凍庫100内の温度を収
容貨物の鮮度保持に最適な温度にするようにしている。
【0014】次に、図6は、前述した運転モード判定器
13によって冷凍ユニットによる冷却運転が必要とされ
た場合の冷却運転開始後の圧力変化、すなわち、図4に
示すコンプレッサ3から吐出される冷媒圧力の変化を示
す図である。図に示すように、冷却運転開始直後にコン
プレッサ3から吐出される冷媒圧力は、一時的に圧力が
急上昇し、その後運転経過とともに低下して、定常圧力
になり安定する。
【0015】このために、上述した従来の冷凍ユニット
においては、冷却運転時コンデンサファン5によって導
入された外気の温度が高い場合に、コンデンサ4の凝縮
能力が低下して、コンプレッサ3吐出側の圧力が上昇す
るようなことがあっても、運転中に高圧圧力スイッチ9
が作動して、冷凍ユニットが異常停止することはない。
【0016】しかしながら、冷凍ユニットが一旦停止し
た場合には、コンデンサ4内に滞留している液冷媒及び
コンデンサ4の出口から冷凍ユニットの停止時には、自
動的に絞り状態になる膨張弁12までの冷媒配管40内
の液冷媒が、コンプレッサ3の始動時にコンデンサ4内
への高圧ガス冷媒を流れにくくするため、コンプレッサ
3吐出側の圧力が冷却運転開始直後に一時的に上昇し、
高圧圧力スイッチ9の設定圧力値例えば3.0MPaに
設定されている高圧圧力スイッチ設定値HPsを0.1
〜0.2MPa程度オーバシュートすることがあり、こ
のために、高圧圧力スイッチ9が作動し、冷凍ユニット
が異常停止することがあるという不具合がある。
【0017】このような不具合を解消する手段として
は、コンデンサ4の容量を大きくして、凝縮能力を上
げ、冷凍ユニット運転時のコンプレッサ3吐出側の圧力
を下げるか、又はコンデンサファン5を大容量化するこ
とによって、凝縮能力を上げ、冷凍ユニット運転時のコ
ンプレッサ3吐出側の圧力を下げることにより、コンプ
レッサ3運転開始直後におけるコンプレッサ3の吐出側
の圧力上昇分があっても高圧圧力スイッチ設定値HPs
を越えないようにして、高圧圧力スイッチ9が作動しな
いようにすることが考えられる。
【0018】しかしながら、このようにして、一旦停止
後のコンプレッサ3の始動時に生じることのある高圧圧
力スイッチ9の作動による冷凍ユニットの異常停止を防
止するようにした場合、コンデンサ4容量の増大による
解消手段では、コンデンシングユニット1の大型化に伴
う冷凍ユニットの大型化を招くことになり重量・コスト
のアップとなり、またコンデンサファン5の容量を大き
くして外気の量を増やして行う解消手段では、前述した
重量・コストアップの外に、騒音の増加を招くことにな
るという不具合がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷却運転中
の冷凍ユニットを一旦停止した後、再起動したときに生
じる、コンプレッサ吐出圧の高圧圧力スイッチ設定値を
越すオーバシュートにより作動する高圧圧力スイッチの
作動により、冷凍ユニットの異常停止が生じることのあ
る従来の冷凍ユニットの不具合を解消するため、コンデ
ンサ、コンデンサファンの容量増大等による、コンデン
シングユニットの大型化に伴う冷凍ユニットの大型化に
よる重量、コストアップを招くことなく、さらには、運
転時におけるコンデンサファン等で発生する騒音レベル
を増加させることなく、一旦停止した冷凍ユニットの再
起動時に生じる、高圧圧力スイッチ設定値を越すコンプ
レッサ吐出圧の高圧化を防止して、再起動時におけるコ
ンプレッサ吐出圧の高圧化により作動する高圧圧力スイ
ッチ作動による、冷凍ユニットの異常停止を防止するこ
とのできる冷凍ユニットを提供することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の冷凍
ユニットは、次の手段とした。
【0021】(1)冷凍庫に収容された貨物を適正な温
度にするため冷凍庫内を循環させる循環空気を冷却し、
若しくは加熱した冷媒をエバポレータユニットから回収
し圧縮して、高温・高圧状態のガス冷媒にし循環空気の
冷却、若しくは加熱に応じて、コンデンサ若しくはエバ
ポレータに吐出するコンプレッサをコンデンサユニット
に設けた。
【0022】(2)コンプレッサ吐出口とコンデンサと
の間に介装されて、循環空気を冷却するときには開放さ
れ、高温・高圧状態のガス冷媒を冷却して凝縮液化する
コンデンサへ、コンプレッサ吐出口からの高温・高圧状
態のガス冷媒を導入するコンデンサ入口電磁弁を設け
た。
【0023】(3)コンプレッサ吐出口とエバポレータ
との間に介装されて、循環空気を加熱するときには開放
され、コンプレッサ吐出口からの高温、高圧状態のガス
冷媒をエバポレータに導入して循環空気を加熱するとと
もに、循環空気を冷却するときにおいても、コンプレッ
サ起動とともに開放されるコンデンサ入口電磁弁ととも
に開放され、コンプレッサ吐出口からの高温・高圧状態
のガス冷媒を所定時間エバポレータへ導入し、コンプレ
ッサ起動から所定時間経過した後には閉鎖されて、高
温、高圧状態のガス冷媒のエバポレータへの導入を遮断
し、通常の循環空気を冷却する運転状態にするホットガ
スバイパス電磁弁を設けた。
【0024】なお、循環空気を加熱するときに開放さ
れ、循環空気を冷却するときにもコンプレッサ起動とと
もに開放されるホットガスバイパス電磁弁の開放時間、
いわゆる、循環空気を冷却するときにホットガスバイパ
ス電磁弁が開放される所定時間は、冷凍ユニットの設計
条件によって当然異なるが、1分以下、好ましくは10
秒程度にすることが好ましい。
【0025】本発明の冷凍ユニットは、上述(1)〜
(3)の手段を採用したので、冷凍ユニットを一旦停止
させた後、循環空気を冷却するために再起動させるとき
には、コンデンサ入口電磁弁の開放とともに、ホットガ
スバイパス電磁弁を開放することにより、コンプレッサ
から吐出される高温・高圧状態のガス冷媒のうちの一部
は、循環空気の冷却には使用されず、むしろ循環空気を
加熱するものの、エバポレータに導入されるために、コ
ンデンサに導入されるコンプレッサからのガス冷媒の流
量を低減でき、コンプレッサから吐出される高温・高圧
状態のガス冷媒の圧力が低減し、コンプレッサから吐出
される高温・高圧状態のガス冷媒の圧力が、コンプレッ
サ吐出口とコンデンサ入口電磁弁およびホットガスバイ
パス電磁弁との間に介装された、高圧圧力スイッチの圧
力設定値を越えることが生じることが無くなり、高圧圧
力スイッチの作動による冷凍ユニットの異常停止を防止
することができるようになる。
【0026】さらに、コンプレッサから吐出される高温
・高圧状態のガス冷媒の圧力が、高圧圧力スイッチの圧
力設定値を越えないようにするために、従来採用してい
たコンデンサ、コンデンサファンの容量の大型化が不要
になり、これらの容量の大型化に伴うコンデンシングユ
ニットの大型化による重量、コストおよびランニングコ
ストのアップを招くことがなくなるとともに、コンデン
サファンの大型化に伴う騒音レベルを増加させることも
なくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の冷凍ユニットの実施
の一形態を図面にもとづき説明する。なお、図において
図3〜図6において示した部材と同一部材若しくは類似
の部材については、同一符号を符して説明は極力省略す
る。
【0028】図1は、本発明の冷凍ユニットの実施の第
1形態を示す図で、前述した図3、図4で示したものと
同様に冷凍庫の循環空気を冷却し、又は加熱して冷凍庫
内の温度を、冷凍庫100内に収容されている運搬貨物
にとって適切な温度にするための制御フローを示す図で
ある。
【0029】図に示すように、本実施の形態において
は、冷凍ユニットの運転開始と同時に、運転モード判定
器13において、冷凍ユニットの運転が冷凍庫100内
を循環させる循環空気を、冷凍庫100に収容され、運
搬される貨物によって冷却するか、加熱するかの運転モ
ードの判断を行い、冷却運転モードと判断された場合に
は、コンデンサ入口電磁弁6およびホットガスバイパス
電磁弁7を開とする。ホットガスバイパス電磁弁7に
は、コンプレッサ3が駆動開始された後、あらかじめ設
定された所定時間が経過したときには、ホットガスバイ
パス電磁弁7を閉とする信号を出力するタイマー等を設
けた、図示省略したホットガスバイパス電磁弁7の開閉
制御する制御装置が設けられている。
【0030】本実施の形態の冷凍ユニットは、上述のよ
うに構成されているので、冷凍ユニットの運転開始と同
時に、冷却か加熱かの運転モードを運転モード判定器1
3で判断し、運転モードが冷却運転モードと判断された
場合には、コンデンサ入口電磁弁6を開とするのと同時
に、ホットガスバイパス電磁弁7も開とすることによ
り、図4に示すようにコンプレッサ3により圧縮され、
吐出された高圧ガス冷媒は、コンデンサ入口電磁弁6を
介してコンデンサ4に流れるとともに、ホットガスバイ
パス電磁弁7を介して冷媒配管60を経て、エバポレー
タユニット2のエバポレータ10にも流れることにな
る。
【0031】これにより、運転開始後からの経過時間t
とコンプレッサ3から吐出されるガス冷媒圧力HPとの
関係を示す、図2に示すように運転開始直後に一時的に
ガス冷媒圧力HPが上昇し、高圧圧力となるが、その圧
力上昇分は、ホットガスバイパス電磁弁7を介してエバ
ポレータ10に流れ込むガス冷媒の分だけは少なくとも
小さくなり、高圧圧力スイッチ設定値HPsをオーバす
るようなことはなく、高圧圧力スイッチ9が作動するこ
とはなくなる。従って、高圧圧力スイッチ9の作動によ
り生じることのあった、冷凍ユニットの異常停止をなく
すことが可能となる。
【0032】すなわち、本実施の形態の冷凍ユニットに
よれば、コンデンシングユニット1とエバポレータユニ
ット2の構成部材及び冷媒配管を変更することなく、冷
却運転開始直後の一時的な高圧圧力の上昇に伴う高圧圧
力スイッチ8の作動を回避することが可能となる。その
後、試験等で決定された所定時間、例えば運転開始後1
0secを経過後、制御装置からのホットガスバイパス
電磁弁7を閉とする信号が出力されることにより、ホッ
トガスバイパス電磁弁7は閉となり、通常の冷却運転と
することができる。
【0033】この所定時間後のホットガスバイパス電磁
弁7が閉とするときにおいても、図2に示すように、所
定時間ガス冷媒圧力HPが上昇するが、このときにおい
ては、運転開始直後に開にされた、ホットガスバイパス
電磁弁7が閉となるまでには、運転開始から例えば10
secを経過していることにより、コンデンサ4内に滞
留している液冷媒及びコンデンサ4から膨張弁12まで
の冷媒配管40内の液冷媒は、コンプレッサ3の始動時
に液冷媒を流れにくくしていた冷凍ユニットの停止時に
絞り状態になっていた膨張弁12が、絞り状態から開状
態になり、液冷媒を通過させて断熱膨張を行わせる作動
状態になっているために、液冷媒のコンデンサ3内等へ
の滞留に伴うガス冷媒圧力HPの上昇は抑えられ、この
ホットガスバイパス電磁弁7を閉にするときに生じる、
ガス冷媒圧力HPの上昇により高圧圧力スイッチ設定値
HPsをオーバするようなことはなくなり、高圧圧力ス
イッチ9が作動状態による冷凍ユニットの異常停止を引
き起すようなことはない。
【0034】以上説明したように、本実施の形態の冷凍
ユニットによれば、冷却運転を行う冷凍ユニットの運転
開始と同時に、コンデンサ入口電磁弁6およびホットガ
スバイパス電磁弁7を開とするとともに、コンプレッサ
3が駆動開始された、後あらかじめ設定された所定時間
が経過したとき、ホットガスバイパス電磁弁7を閉とす
ることにより、コンプレッサ3により圧縮され、吐出さ
れた高圧ガス冷媒は、コンデンサ入口電磁弁6を介して
コンデンサ4に流れるとともに、ホットガスバイパス電
磁弁7を介して冷媒配管60を経てエバポレータユニッ
ト2のエバポレータ10にも流れる。
【0035】これにより、運転開始直後に一時的にガス
冷媒圧力HPが上昇する圧力上昇分は、ホットガスバイ
パス電磁弁7を介してエバポレータ10に流れ込むガス
冷媒の分だけ小さくなり、高圧圧力スイッチ設定値HP
sをオーバすることはなく、高圧圧力スイッチ9が作動
することはなくなり、高圧圧力スイッチ9の作動により
生じることのあった冷凍ユニットの異常停止をなくすこ
とが可能となる。
【0036】その後、試験等で決定された所定時間、例
えば運転開始後10secを経過後、制御装置からのホ
ットガスバイパス電磁弁7を閉とする信号が出力される
ことにより、ホットガスバイパス電磁弁7は閉となり通
常の冷却運転となる。
【0037】また、ホットガスバイパス電磁弁7が閉と
するときにも、コンプレッサ3から吐出されるガス冷媒
圧力HPが上昇するが、ホットガスバイパス電磁弁7を
閉とするまでには、運転開始から、例えば所定時間を経
過していることにより、コンデンサ4内に滞留している
液冷媒及びコンデンサ4から膨張弁12までの冷媒配管
40内の液冷媒は、膨張弁12が、絞り状態が開放され
た作動状態になっており、液冷媒のエバポレータ10に
よる断熱膨張が行われているために、ガス冷媒圧力HP
の上昇は抑えられ、このホットガスバイパス電磁弁7が
閉になることにより、ガス冷媒圧力HPが高圧圧力スイ
ッチ設定値HPsをオーバするようなことはなく、高圧
圧力スイッチ9が作動状態になり、冷凍ユニットの異常
停止を引き起すようなことはない。
【0038】なお、上述した実施の形態において、ホッ
トガスバイパス電磁弁7を閉にするようにした制御装置
は、あくまで冷凍ユニットの冷却運転モード時において
作動するものであり、加熱運転モード時においては、ホ
ットガスバイパス電磁弁7を閉作動させないものとして
いる。さらに、制御装置はホットガスバイパス電磁弁7
に装着する例を示したが、本発明はこの様な実施の形態
に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】本発明の冷凍ユニットは、冷凍庫の貨物
を適正な温度にするため冷凍庫内を循環させた循環空気
を冷却し、若しくは加熱した冷媒を圧縮して、高温・高
圧状態のガス冷媒にし貨物の冷却、又は加熱に応じ、コ
ンデンサ又はエバポレータに吐出するコンプレッサ、コ
ンデンサの入口に設けられ、循環空気を冷却するとき開
放され、導入されたガス冷媒を冷却して凝縮液化するコ
ンデンサへ高温・高圧状態のガス冷媒を導入するコンデ
ンサ入口電磁弁、エバポレータの入口に設けられ、循環
空気を加熱するときには開放され、高温・高圧状態のガ
ス冷媒をエバポレータに導入して加熱するとともに、循
環空気を冷却するときには、コンデンサ入口電磁弁とと
もに開放され、コンプレッサから吐出されるガス冷媒の
一部を所定時間エバポレータへ導入し、所定時間経過後
には閉鎖して、エバポレータへの導入を遮断し、循環空
気を冷却する通常状態にするホットガスバイパス電磁弁
を設けるものとした。
【0040】本発明の冷凍ユニットは、上述の構成によ
り冷凍ユニットを一旦停止させた後、再起動させると
き、コンデンサ入口電磁弁およびホットガスバイパス電
磁弁を開放し、コンプレッサからの高温・高圧状態のガ
ス冷媒のうちの一部を、エバポレータに導入しコンデン
サへのガス冷媒の流量を低減でき、コンプレッサからの
吐出圧を低減させ、コンプレッサからの吐出圧がコンプ
レッサ吐出口とコンデンサ入口電磁弁およびホットガス
バイパス電磁弁との間に設けた、高圧圧力スイッチの圧
力設定値を越えることが無くなり、高圧圧力スイッチの
作動による冷凍ユニットの異常停止を防止できる。
【0041】さらに、コンプレッサから吐出口される高
温・高圧状態のガス冷媒の圧力が、高圧圧力スイッチの
圧力設定値を越えることを無くすためのコンデンサ、コ
ンデンサファンの容量の大型化が不要になり、大型化に
伴うコンデンシングユニット大型化による重量、コスト
アップを回避でき、またコンデンサファンの大型化に伴
う騒音レベルの増加もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍ユニットの実施の第1形態を示す
図で、冷凍庫の循環空気を冷却し、又は加熱して冷凍庫
内の温度を収容されている運搬貨物に適切な温度にする
ための制御フロー図、
【図2】図1に示す制御フロー図による運転開始後から
の経過時間と冷媒圧力の関係を示す図、
【図3】冷凍庫を積載した車両の全体を示す断面図、
【図4】図3に示す車両に設けた従来の冷凍ユニットを
構成するコンデンシングユニットとエバポレータユニッ
トの概略構成部及び冷媒配管構成を示す図、
【図5】図4に示す冷凍ユニットの制御フローを示す
図、
【図6】図5に示す制御フローによる運転開始後からの
経過時間と冷媒圧力の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 コンデンシングユニット 2 エバポレータユニット 3 コンプレッサ 4 コンデンサ 5 コンデンサファン 6 コンデンサ入口電磁弁 7 ホットガスバイパス電磁弁 8 吸入圧力調整弁 9 高圧圧力スイッチ 10 エバポレータ 11 エバポレータファン 12 膨張弁 13 運転モード判定器 40 冷媒配管 50 冷媒配管 60 冷媒配管 100 冷凍庫 HPs 高圧圧力スイッチ設定値 HP 冷媒圧力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍庫に収容された貨物を適正な温度に
    保持するため、前記冷凍庫内を循環させる循環空気を冷
    却し、若しくは加熱するための冷凍ユニットにおいて、
    前記循環空気を冷却し、若しくは加熱するガス冷媒を圧
    縮し、高温・高圧冷媒にして吐出するコンプレッサと、
    前記循環空気を冷却するとき開放され、前記高温・高圧
    冷媒をコンデンサに導入するコンデンサ入口電磁弁と、
    前記循環空気を加熱するとき開放され、前記高温・高圧
    冷媒をエバポレータに導入するとともに、前記循環空気
    を冷却するとき前記コンデンサ入口電磁弁とともに開放
    され、所定時間経過後閉鎖して前記高温・高圧冷媒のエ
    バポレータへの導入を遮断するホットガスバイパス電磁
    弁とを設けたことを特徴とする冷凍ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217555A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機の運転方法

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JP2013217555A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機の運転方法

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