JP2003214681A - 冷凍装置のデフロスト制御装置 - Google Patents

冷凍装置のデフロスト制御装置

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JP2003214681A
JP2003214681A JP2002012380A JP2002012380A JP2003214681A JP 2003214681 A JP2003214681 A JP 2003214681A JP 2002012380 A JP2002012380 A JP 2002012380A JP 2002012380 A JP2002012380 A JP 2002012380A JP 2003214681 A JP2003214681 A JP 2003214681A
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coil
defrosting
temperature sensor
temperature
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JP2002012380A
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Kenichi Hayamizu
健一 速水
Hideto Yokose
秀人 横瀬
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】デフロスト運転を最適な開始タイミング及び終
了タイミングで効率よく行い得る冷凍装置のデフロスト
制御装置を提供する。 【解決手段】コイル出口温度センサ51からのエバポレー
タのコイル出口温度と庫内温度センサ52からの保冷庫内
温度との温度差が10゜C以上になったときにバイパス
通路の電磁弁28aを開放し、圧縮機からの高温の冷媒を
コイル内にダイレクトに流通させてデフロスト運転を開
始する一方、コイル出口温度センサが+7゜Cに達した
ときにバイパス通路の電磁弁を閉塞し、デフロスト運転
を終了してエバポレータのコイル内に冷媒を再流通させ
て保冷庫内の温度を超低温化させる冷凍運転を再開させ
る。更に、デフロスト運転を開始してからデフロスト運
転を終えて冷凍運転を再開させることで両温度センサの
温度差がほぼ等しくなるまでの間、エバポレータ用ファ
ン24bの運転を停止させる。タイマ53によるデフロスト
運転の所定時間内での終了も行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍車などに搭載
される冷凍装置においてそのエバポレータの除霜を行う
デフロスト制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍装置は、例えば、圧縮機、
凝縮器、減圧手段およびエバポレータ(蒸発器)を順次
冷媒配管により接続してなり、庫内に上記エバポレータ
を臨ませ、このエバポレータを介して庫内にファンによ
る風を送給することで、庫内を超低温化状態(例えば−
40゜C以下)に冷却するようになされている。そし
て、上記冷凍装置では、圧縮機から吐出された冷媒ガス
が、凝縮器により液化した後、減圧手段(膨張弁)から
蒸発器に送られて、その蒸発器でガス化した後、圧縮機
に戻されるようになっている。
【0003】ところで、このような冷凍装置にあって
は、庫内への外気の侵入や、被冷凍物から生じる湿気な
どによって、エバポレータに霜が付着して冷却力が低下
するために、エバポレータの除霜を行う必要がある。
【0004】その場合、圧縮機から吐出される高温高圧
のホットガスをタイマなどにより定期的にバイパス経路
を介して直接エバポレータに導いて、エバポレータに付
着する霜を解凍(ホットガス方式の除霜)するデフロス
ト運転を行わせるようにしたデフロスト制御装置が従来
より知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
もののように、ホットガス方式の除霜により定期的にデ
フロスト運転を行わせるようにしたデフロスト制御装置
では、その開始タイミングが難しく、デフロスト運転の
開始タイミングが早過ぎると、エバポレータに霜が付着
していないにもかかわらず、エバポレータのコイル内に
ホットガスが流れ込み、これによって、庫内の温度が上
昇して被冷凍物に悪影響を与えることになる。これに対
し、デフロスト運転の開始タイミングが遅過ぎると、エ
バポレータに霜が大量に付着してしまい、庫内の冷却力
が低下してしまうことになる。
【0006】一方、デフロスト運転を終える終了タイミ
ングも難しく、デフロスト運転の終了タイミングが早過
ぎると、エバポレータに霜が未だ付着して十分に除霜で
きておらず、効率のよい冷凍運転を行えない。これに対
し、デフロスト運転の終了タイミングが遅過ぎると、除
霜を既に終えているにもかかわらず、エバポレータのコ
イル内にホットガスが未だ流れ込み、庫内の温度が上昇
して被冷凍物に悪影響を与える。
【0007】かかる点から、デフロスト運転を最適なタ
イミングで効率よく行いたいという要求がある。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、デフロスト運転を最
適な開始タイミングおよび終了タイミングで効率よく行
うことができる冷凍装置のデフロスト制御装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、エバポ
レータを有し、そのコイル内を流通する冷媒によって庫
内を冷却する冷凍装置において、上記エバポレータのコ
イル内にホットガスを流通させることによってエバポレ
ータの除霜を行うようにしたデフロスト制御装置を前提
とする。そして、上記エバポレータのコイル出口温度を
検出するコイル出口温度センサと、上記庫内の温度を検
出する庫内温度センサとを備え、上記コイル出口温度セ
ンサおよび庫内温度センサからの出力を受け、両温度セ
ンサの出力差が所定以上になったときに上記コイル内に
ホットガスを流通させて除霜を行う一方、コイル出口温
度センサが予め設定した設定温度に達したときに、上記
コイル内へのホットガスの流通による除霜を終了し、除
霜が完了したエバポレータのコイル内に冷媒を再流通さ
せるようにしている。
【0010】この特定事項により、エバポレータに霜が
付着して冷却力が低下するために、コイル出口温度が庫
内温度より下がることを利用し、その庫内温度センサの
出力値(庫内温度)と、コイル出口温度センサによるエ
バポレータのコイル出口温度との出力差が所定以上(例
えば10゜C以上)になったときに、エバポレータに霜
が付着してデフロスト運転が必要であることが判る。従
って、両温度センサの出力差(温度差)が所定以上とな
ったタイミングで、デフロスト運転を開始すれば、エバ
ポレータに霜が付着していないときにエバポレータのコ
イル内にホットガスが流れ込んで庫内温度を上昇させる
といった、デフロスト運転の開始タイミングの早過ぎ
や、エバポレータに霜が大量に付着してしまって庫内の
冷却力を低下させるといった、デフロスト運転の開始タ
イミングの遅過ぎが是正され、デフロスト運転を最適な
開始タイミングで効率よく行うことが可能となる。
【0011】一方、デフロスト運転時、エバポレータに
付着する霜によりコイル内に流通するホットガスの温度
が低下しているものの、除霜が完了するとホットガスの
温度が上昇するため、これを利用し、コイル出口温度セ
ンサが予め設定した設定温度(例えば+7゜C)に達し
たタイミングで、デフロスト運転を終了し、エバポレー
タのコイル内へのホットガスの流通による除霜を終了し
て該コイル内に冷媒を再流通させるようにすれば、エバ
ポレータに霜が未だ付着して十分な除霜ができないとい
った、デフロスト運転の終了タイミングの早過ぎや、除
霜を終えたにもかかわらずエバポレータのコイル内にホ
ットガスが未だ流れ込んで庫内の温度を上昇させるとい
った、デフロスト運転の終了タイミングの遅過ぎが是正
され、デフロスト運転を最適な終了タイミングで効率よ
く行うことが可能となる。
【0012】特に、請求項2に示すもののように、コイ
ル出口温度センサおよび庫内温度センサの出力差(温度
差)が所定以上になってホットガスによる除霜を行って
から両温度センサの出力差がコイル内への冷媒の再流通
によってほぼ等しくなるまでの間、エバポレータを介し
て庫内に風を送給するファンを停止させるようにしてい
る場合には、デフロスト運転時にコイル内に流通するホ
ットガスによって加温されたエバポレータを介してファ
ンの風が庫内に送給されることがない。このため、デフ
ロスト運転時における庫内温度の上昇を可及的に抑制す
ることが可能となる上、デフロスト運転終了後にエバポ
レータのコイル内に再流通する冷媒によって庫内を速や
かに冷却することが可能となる。
【0013】更に、請求項3に示すもののように、ホッ
トガスによるエバポレータの除霜を行う時間を監視する
監視手段を備え、この監視手段によって、ホットガスに
よる除霜時間が所定時間経過したときにホットガスによ
るエバポレータの除霜を終了させるようにしている場合
には、例えば、コイル出口温度センサがデフロスト運転
中に故障するなどして設定温度(コイル内へのホットガ
スの流通による除霜を終了してエバポレータのコイル内
に冷媒を再流通させる温度)の検出が不能となっても、
デフロスト運転が延々と継続されることがなく、監視手
段によって所定時間経過した時点でデフロスト運転が終
了することになる。これにより、被冷凍物の品質低下を
確実に防止することが可能となる上、デフロスト運転の
長時間継続による圧縮機の寿命低下といった冷凍装置へ
の悪影響も解消されて冷凍装置の耐性を図ることも可能
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態に係る冷凍装置
のデフロスト制御装置を適用した冷凍車の概略構成を示
している。
【0016】図1において、1は冷凍車であって、この
冷凍車1は、冷凍装置2を備え、車両3に搭載された保
冷庫4の内部を冷却するように構成されている。
【0017】図2に示すように、上記冷凍装置2は、冷
媒を圧縮する圧縮機21と、この圧縮機21により圧縮
された冷媒を凝縮するコンデンサユニット22と、この
コンデンサユニット22により凝縮された冷媒を減圧す
る減圧ユニット23と、この減圧ユニット23により減
圧された冷媒を蒸発させるエバポレータユニット24
(蒸発器)とを冷媒配管25により順次接続してなり、
冷凍車1の保冷庫4内に上記エバポレータユニット24
を臨ませて該保冷庫4内を冷却するようになされてい
る。
【0018】上記圧縮機21は、図示しないエンジンの
出力軸に対しベルト11を介して補機(図示せず)と共
に駆動するオイルポンプ12からのオイルの吐出容量に
よって駆動される。この圧縮機21は、図1に示すよう
に、保冷庫4の下面に取り付けられたパワーユニットボ
ックス20内に収容されている。
【0019】上記コンデンサユニット22は、パワーユ
ニットボックス20よりも前側の保冷庫4下面に取り付
けられている。このコンデンサユニット22は、コンデ
ンサ22aとコンデンサ用ファン22bとを備えてい
る。そして、圧縮機21により圧縮された冷媒は、コン
デンサ22aにおいてコンデンサ用ファン22bにより
送られてくる空気に対し放熱して凝縮される。
【0020】上記減圧ユニット23は、2組の熱交換ユ
ニット26,27と、冷媒を減圧する減圧手段23a
(例えばキャピラリチューブ)とを備えている。上記2
組の熱交換ユニット26,27は、コンデンサユニット
22に対し冷媒配管25を介して直列に接続されてい
る。上流側に位置する熱交換ユニット26は、コンデン
サユニット22により凝縮された冷媒をガス状冷媒と液
状冷媒とに気液分離する気液分離器26aと、この気液
分離器26aにより分離されたガス状冷媒を減圧する減
圧手段26b(例えばキャピラリチューブ)と、この減
圧手段26bにより減圧されたガス状冷媒と上記気液分
離器26aにより分離された液状冷媒とを熱交換させる
熱交換器26cとを備えている。また、下流側に位置す
る熱交換ユニット27は、上記上流側の熱交換ユニット
26の熱交換機26cにより熱交換された液状冷媒をガ
ス状冷媒と液状冷媒とに再度気液分離する気液分離器2
7aと、この気液分離器27aにより分離されたガス状
冷媒を減圧する減圧手段27b(例えばキャピラリチュ
ーブ)と、この減圧手段27bにより減圧されたガス状
冷媒と上記気液分離器27aにより分離された液状冷媒
とを熱交換させる熱交換器27cとを備えている。この
場合、熱交換器26c,27cとしては、シェル・アン
ド・チューブ型やシェル・アンド・コイル型などが適用
される。
【0021】エバポレータユニット24は、保冷庫4内
の前壁上端部に取り付けられている。このエバポレータ
ユニット24は、フィン・アンド・コイル型のエバポレ
ータ24aと、このエバポレータ24aに設けられたエ
バポレータ用ファン24bとを備えている。また、上記
減圧ユニット23の下流側熱交換ユニット27の熱交換
器27cに一端が接続された冷媒配管25の他端は、エ
バポレータ24aのコイルの入口側に接続されている一
方、エバポレータ24aのコイルの出口側には、圧縮機
21の吸入口側に一端が接続された冷媒配管25の他端
が接続されている。更に、エバポレータユニット24の
下面には、保冷庫4内の空気をエバポレータ24aに対
し吸い込むダクト(図示せず)が設けられている。そし
て、上記減圧ユニット23の下流側熱交換ユニット27
の熱交換器27cにより熱交換された液状冷媒は、エバ
ポレータ24aにおいてエバポレータ用ファン24bに
よりダクトから吸い込まれてきた保冷庫4内の空気との
熱交換によってその空気の熱を吸熱して蒸発し、圧縮機
21に完全なガス状冷媒となって戻されるようになって
いる。このように、エバポレータ24aで吸収した保冷
庫4内の空気の熱を熱交換器26c,27cおよびコン
デンサ22aにより保冷庫4外の空気に放熱するように
なっており、エバポレータ24aとの熱交換により熱が
吸収された保冷庫4内の空気を保冷庫4内に吹き出すこ
とで、保冷庫4内の温度を超低温化(例えば−40゜C
以下)させることができるようにしている。
【0022】更に、上記保冷庫4下面には、冷媒タンク
29が設けられている。この冷媒タンク29は、供給管
29aを介して冷媒配管25に接続され、冷媒配管25
内を流通する冷媒を補充するようになされている。この
場合、供給管29aは、冷媒配管内に冷媒を円滑に補充
できるように、例えば冷媒の圧力が最も低くなる減圧ユ
ニット23の減圧手段23aとエバポレータ24aのコ
イルの入口側との間の冷媒配管25に対し接続されてい
る。
【0023】また、上記冷凍装置2には、圧縮機21と
コンデンサ22との間の冷媒配管25と、減圧ユニット
23の減圧手段23aとエバポレータ24aのコイルの
入口側との間の冷媒配管25とをダイレクトに連結する
バイパス配管28が設けられている。このバイパス配管
28には、該バイパス配管28を開閉する電磁弁28a
が設けられている。そして、上記電磁弁28aの開放時
には、圧縮機21により圧縮された高温の冷媒をエバポ
レータ24aのコイル内にダイレクトに送給してエバポ
レータ24aを加温することで、エバポレータ24aの
コイルやフィンに付着した霜を除霜するデフロスト運転
が行われるようになっている。このデフロスト運転は、
冷凍装置2を制御する制御装置5(デフロスト制御装
置)によって、その開始タイミングおよび終了タイミン
グが制御される。制御装置5は、中央演算処理装置(C
PU)、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)、出力
回路などを備え、上記パワーユニットボックス20より
も後側の保冷庫4下面に取り付けられている。
【0024】そして、図3にも示すように上記エバポレ
ータ24aのコイルの出口側には、このコイル内を流通
して排出される冷媒のコイル出口温度を検出するコイル
出口温度センサ51(図2にも表れる)が設けられてい
る。また、上記保冷庫4には、この保冷庫4内の温度を
検出する庫内温度センサ52(図1にも表れる)が設け
られている。このコイル出口温度センサ51および庫内
温度センサ52により検出された温度検出値は、上記制
御装置5に出力される。上記制御装置5では、上記コイ
ル出口温度センサ51および庫内温度センサ52からの
出力を受け、両温度センサ51,52の出力差(温度
差)が所定以上(例えば10゜C以上)になったとき
に、上記電磁弁28aを開放し、圧縮機21により圧縮
された高温の冷媒をバイパス配管28を介してエバポレ
ータ24aのコイル内にダイレクトに送給してエバポレ
ータ24aを加温することで、エバポレータ24aのコ
イルやフィンに付着した霜を除霜するデフロスト運転を
行わせるようにしている。一方、コイル出口温度センサ
51が予め設定した設定温度(例えば+7゜C)に達し
たときに、上記電磁弁28aを閉塞してデフロスト運転
を終了させ、除霜が完了したエバポレータ24aのコイ
ル内に上記減圧ユニット23の下流側熱交換ユニット2
7の熱交換器27cにより熱交換された液状冷媒を再流
通させて保冷庫4内の温度を低温化させる冷凍運転を再
開するようにしている。また、上記制御装置5は、コイ
ル出口温度センサ51および庫内温度センサ52の出力
差が所定以上(例えば10゜C以上)になってデフロス
ト運転を開始した後にこのデフロスト運転を終えて冷凍
運転を再開させてから両温度センサ51,52の出力差
がほぼ等しくなるまでの間、エバポレータ用ファン24
bの運転を停止させるようにしている。
【0025】また、図1に示すように、冷凍車1の運転
席にはコントロールユニット6が設けられ、このコント
ロールユニット6によって、デフロスト運転の開始タイ
ミングが手動でも行えるようにしている。この場合、デ
フロスト運転の終了タイミング、およびエバポレータ用
ファン24bの運転停止は、制御装置5による制御に委
ねることも可能である。
【0026】更に、図3に示すように、上記冷凍装置2
(図示せず)には、デフロスト運転を行う時間を監視す
る監視手段としてのタイマ53が設けられている。この
タイマ53は制御装置5に接続され、該タイマ53によ
って、デフロスト運転時間が所定時間(例えば30分)
経過したことが検出されたときに、制御装置5に信号を
出力してデフロスト運転を終了させるようにしている。
この場合、タイマ53による所定時間(デフロスト運転
時間)の設定は、任意に変更可能とされ、通常の冷凍車
1でのデフロスト運転では長くても15分ないし20分
であることから、本実施形態ではデフロスト運転時間を
30分とすることで、デフロスト運転が不完全な状態、
つまりエバポレータに霜が未だ付着して十分に除霜でき
ていない状態で早々に終了してしまうことを防止するよ
うにしている。
【0027】したがって、上記実施形態では、エバポレ
ータ24aのコイルやフィンに霜が付着して冷凍装置2
の冷却力が低下するために、コイル出口温度が庫内温度
より下がることを利用し、庫内温度センサ52の出力値
(保冷庫4内の温度)と、コイル出口温度センサ51に
よるエバポレータ24aのコイル出口温度との出力差
(温度差)が所定以上(例えば10゜C以上)になった
ときに、エバポレータ24aに霜が付着してデフロスト
運転が必要であることが判る。これにより、両温度セン
サ51,52の出力差(温度差)が所定以上(例えば1
0゜以上)となったタイミングで、バイパス配管28の
電磁弁28aを開放し、圧縮機21により圧縮された高
温の冷媒をバイパス配管28を介してエバポレータ24
aのコイル内にダイレクトに送給してエバポレータ24
aを加温するデフロスト運転を開始すれば、エバポレー
タ24aに霜が付着していないときにエバポレータ24
aのコイル内に圧縮機21からの高温の冷媒が流れ込ん
で保冷庫4内の温度を上昇させるといった、デフロスト
運転の開始タイミングの早過ぎや、エバポレータ24a
に霜が大量に付着してしまって保冷庫4内の冷却力を低
下させるといった、デフロスト運転の開始タイミングの
遅過ぎが是正され、デフロスト運転を最適な開始タイミ
ングで効率よく行うことができる。
【0028】一方、デフロスト運転時、エバポレータ2
4aに付着する霜によりコイル内に流通する圧縮機21
からの高温の冷媒の温度が低下しているものの、除霜が
完了すると冷媒の温度が上昇するため、これを利用し、
コイル出口温度センサ51が予め設定した設定温度(例
えば+7゜C)に達したタイミングで、バイパス配管2
8の電磁弁28aを閉塞してデフロスト運転を終了し、
エバポレータ24aのコイル内への圧縮機21からの高
温の冷媒の流通による除霜を終了して該コイル内に減圧
ユニット23の下流側熱交換ユニット27の熱交換器2
7cにより熱交換された液状冷媒を再流通させて保冷庫
4内の温度を低温化させる冷凍運転を再開させるように
すれば、エバポレータ24aに霜が未だ付着して十分な
除霜ができないといった、デフロスト運転の終了タイミ
ングの早過ぎや、除霜を終えたにもかかわらずエバポレ
ータ24aのコイル内に圧縮機21からの高温の冷媒が
未だ流れ込んで保冷庫4内の温度を上昇させるといっ
た、デフロスト運転の終了タイミングの遅過ぎが是正さ
れ、デフロスト運転を最適な終了タイミングで効率よく
行うことができる。
【0029】また、コイル出口温度センサ51および庫
内温度センサ52の出力差が所定以上(例えば10゜C
以上)になってデフロスト運転を開始した後にこのデフ
ロスト運転を終えて冷凍運転を再開させてから両温度セ
ンサ51,52の出力差(温度差)がほぼ等しくなるま
での間、エバポレータ用ファン24bの運転が停止して
いるので、デフロスト運転時にコイル内に流通する圧縮
機21からの高温の冷媒によって加温されたエバポレー
タ24aを介してエバポレータ用ファン24bの風が保
冷庫4内に送給されることがない。このため、デフロス
ト運転時における保冷庫4内の温度上昇を可及的に抑制
することができる上、デフロスト運転終了後にエバポレ
ータ24aのコイル内に再流通する減圧ユニット23の
下流側熱交換ユニット27の熱交換器27cからの液状
冷媒によって保冷庫4内を速やかに低温化させることが
できる。
【0030】更に、タイマ53によって、デフロスト運
転時間が所定時間(例えば30分)経過したときにデフ
ロスト運転を終了させるようにしているので、コイル出
口温度センサ51がデフロスト運転中に故障するなどし
て設定温度(庫内温度センサ52との温度差がなくなる
温度)の検出が不能となっても、デフロスト運転が延々
と継続されることがなく、タイマ53によって所定時間
経過した時点でデフロスト運転が終了することになる。
これにより、被冷凍物の品質低下を確実に防止すること
ができる上、デフロスト運転の長時間継続による圧縮機
21の寿命低下といった冷凍装置2への悪影響も解消さ
れて冷凍装置2の耐性を図ることもできる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなくその他種々の変形例を包含している。例え
ば、上記実施形態では、冷凍車1の保冷庫4を冷凍する
冷凍装置2に適用した場合について述べたが、冷凍コン
テナや据え付きタイプの冷凍庫などの冷凍装置にも適用
できるのはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に係わる発明の冷
凍装置のデフロスト制御装置によれば、庫内温度センサ
の出力値とコイル出口温度センサによるエバポレータの
コイル出口温度との出力差が所定以上になったときにデ
フロスト運転を開始することで、デフロスト運転の開始
タイミングの早過ぎや遅過ぎを是正し、デフロスト運転
を最適な開始タイミングで効率よく行うことができる。
一方、デフロスト運転時、コイル出口温度センサが予め
設定した設定温度に達したタイミングで、デフロスト運
転を終了し、エバポレータのコイル内に冷媒を再流通さ
せるようにすることで、デフロスト運転の終了タイミン
グの早過ぎや終了タイミングの遅過ぎを是正し、デフロ
スト運転を最適な終了タイミングで効率よく行うことが
できる。
【0033】また、請求項2に係わる発明の冷凍装置の
デフロスト制御装置によれば、コイル出口温度センサお
よび庫内温度センサの出力差が所定以上になってデフロ
スト運転を行ってから両温度センサの出力差がコイル内
への冷媒の再流通によってほぼ等しくなるまでの間、エ
バポレータのファンを停止させることで、デフロスト運
転時における庫内温度の上昇を可及的に抑制することが
できる上、デフロスト運転終了後に庫内を速やかに冷却
することができる。
【0034】更に、請求項3に係わる発明の冷凍装置の
デフロスト制御装置によれば、デフロスト運転時間が所
定時間経過したときにデフロスト運転を終了させること
で、コイル出口温度センサの故障などによる延々とした
デフロスト運転の継続を防止し、被冷凍物の品質低下を
確実に防止することができる上、デフロスト運転の長時
間継続による冷凍装置への悪影響を解消して冷凍装置の
耐性を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る冷凍装置を備えた冷凍
車の概略構成を示す斜視図である。
【図2】冷凍装置の冷媒循環系統を示す冷媒回路図であ
る。
【図3】デフロスト制御を説明するブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
2 冷凍装置 21 圧縮機 24a エバポレータ 24b エバポレータ用ファン(ファン) 4 保冷庫 5 制御装置(デフロスト制御装置) 51 コイル出口温度センサ 52 庫内温度センサ 53 タイマ(監視手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータを有し、そのコイル内を流
    通する冷媒によって庫内を冷却する冷凍装置において、
    上記エバポレータのコイル内にホットガスを流通させる
    ことによってエバポレータの除霜を行うようにしたデフ
    ロスト制御装置であって、 上記エバポレータのコイル出口温度を検出するコイル出
    口温度センサと、 上記庫内の温度を検出する庫内温度センサとを備え、 上記コイル出口温度センサおよび庫内温度センサからの
    出力を受け、両温度センサの出力差が所定以上になった
    ときに上記コイル内にホットガスを流通させて除霜を行
    う一方、コイル出口温度センサが予め設定した設定温度
    に達したときに、上記コイル内へのホットガスの流通に
    よる除霜を終了し、除霜が完了したエバポレータのコイ
    ル内に冷媒を再流通させるようになっていることを特徴
    とする冷凍装置のデフロスト制御装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の冷凍装置のデフロ
    スト制御装置において、 エバポレータを介して庫内に風を送給するファンは、コ
    イル出口温度センサおよび庫内温度センサの出力差が所
    定以上になってホットガスによる除霜を行ってから両温
    度センサの出力差がコイル内への冷媒の再流通によって
    ほぼ等しくなるまでの間、停止するようになっているこ
    とを特徴とする冷凍装置のデフロスト制御装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の冷凍装置のデフロ
    スト制御装置において、 ホットガスによるエバポレータの除霜を行う時間を監視
    する監視手段を備え、 この監視手段は、ホットガスによる除霜時間が所定時間
    経過したときにホットガスによるエバポレータの除霜を
    終了するようになっていることを特徴とする冷凍装置の
    デフロスト制御装置。
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