JP2001013399A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

Info

Publication number
JP2001013399A
JP2001013399A JP11181533A JP18153399A JP2001013399A JP 2001013399 A JP2001013399 A JP 2001013399A JP 11181533 A JP11181533 A JP 11181533A JP 18153399 A JP18153399 A JP 18153399A JP 2001013399 A JP2001013399 A JP 2001013399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pupil
focus detection
pair
optical system
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11181533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001013399A5 (ja
Inventor
Hidehiko Aoyanagi
英彦 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP11181533A priority Critical patent/JP2001013399A/ja
Publication of JP2001013399A publication Critical patent/JP2001013399A/ja
Publication of JP2001013399A5 publication Critical patent/JP2001013399A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割方式の焦点検出において、小さな焦点
検出センサーを用いて大きな焦点ズレまで高い精度で検
出する。 【解決手段】 撮影光学系の射出瞳面近傍に、撮影光学
系の光軸76を対象とする対の瞳領域であって、撮影光
学系の光軸76から瞳領域の重心位置までの距離が異な
る複数対の瞳領域71/72,73/74を設定し、複
数対の瞳領域71/72,73/74の中で焦点検出に
用いる瞳領域を対ごとに切り換える。焦点検出開始直後
または前回の焦点検出結果の焦点ズレ量が所定値以上の
場合は、重心位置が撮影光学系の光軸76に近い対の瞳
領域71/72に切り換え、焦点ズレ量が所定値より小
さくなると、重心位置が撮影光学系の光軸76から遠い
対の瞳領域73/74に切り換える。そして、対の瞳領
域の各瞳領域ごとに時分割で被写体光の通過と遮光を行
い、対の瞳領域を通過した被写体からの光束を用いて焦
点検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瞳領域を切り替え
て撮影光学系の焦点検出を行う焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影光学系の射出瞳面に設定された対の
瞳領域を交互に開閉して焦点検出を行い、対の被写体像
のズレ量に基づいて撮影光学系の焦点ズレ量を検出する
瞳時分割型の焦点検出装置が知られている(例えば特開
平10−170816号公報参照)。この瞳時分割型焦
点検出装置では、焦点検出のための光学系を設けずに、
撮影光学系を撮像と焦点検出とに共用できるので、コス
ト、設置スペースの点で従来の焦点検出装置より有利で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、瞳領域の重
心位置が撮影光学系の光軸から離れている場合は、焦点
ズレを精度よく検出できるが、焦点ズレの検出範囲が狭
く大きな焦点ズレを検出できない。逆に、瞳領域の重心
位置が撮影光学系の光軸に近い場合は、焦点ズレの検出
範囲が広く大きな焦点ズレまで検出することができる
が、検出精度が悪い。
【0004】大きな焦点ズレまで高い精度で検出するた
めには、長い1次元の焦点検出センサー、あるいは広い
面積の二次元の焦点検出センサーが必要となり、コスト
と設置スペースの点で不利になる。
【0005】本発明の目的は、小さな焦点検出センサー
を用いて大きな焦点ズレまで高い精度で検出することが
できる瞳時分割型の焦点検出装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図6
および図7に対応づけて本発明を説明すると、 (1) 請求項1の発明は、撮影光学系の射出瞳面近傍
に撮影光学系の光軸を対象とする対の瞳領域を有し、対
の瞳領域の各瞳領域ごとに時分割で被写体光の通過と遮
光を行う遮光部材と、遮光部材の対の瞳領域を通過した
被写体光を受光し、対の瞳領域の各瞳領域ごとに受光面
上に結像した被写体像の光強度分布に応じた電気信号を
出力する光電変換手段と、光電変換手段から出力される
対の瞳領域の電気信号に基づいて撮影光学系の焦点ズレ
量を演算する演算手段とを備えた焦点検出装置に適用さ
れる。そして、遮光部材4は、撮影光学系3の光軸76
から瞳領域の重心位置までの距離が異なる複数対の瞳領
域71/72,73/74を有し、複数対の瞳領域71
/72,73/74の中で焦点検出に用いる瞳領域を対
ごとに切り換える。 (2) 請求項2の焦点検出装置は、遮光部材4によっ
て、焦点検出開始後、先ずは重心位置が撮影光学系3の
光軸76に近い対の瞳領域71/72に切り換え、焦点
ズレ量が所定値より小さくなると、重心位置が撮影光学
系3の光軸76から遠い対の瞳領域73/74に切り換
えるようにしたものである。 (3) 請求項3の焦点検出装置は、遮光部材4によっ
て、前回の焦点検出結果の焦点ズレ量が所定値以上の場
合は、重心位置が撮影光学系3の光軸76に近い対の瞳
領域71/72に切り換え、焦点ズレ量が所定値より小
さくなると、重心位置が撮影光学系3の光軸76から遠
い対の瞳領域73/74に切り換えるようにしたもので
ある。 (4) 請求項4の焦点検出装置は、遮光部材4が液晶
を用いて各瞳領域ごとに被写体光の通過と遮光を行うよ
うにしたものである。一実施の形態を示す図12に対応
づけて請求項4の発明を説明すると、 (5) 請求項5の焦点検出装置は、遮光部材が、対の
瞳領域ごとに被写体光の通過と遮光を行うマスク板12
1と、対の瞳領域の内の瞳領域を切り換える瞳領域切換
部材122とを有する。
【0007】上述した課題を解決するための手段の項で
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を
用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定され
るものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、図1〜図4により一実施の
形態の焦点検出原理を説明する。図1に示すように、撮
影光学系の射出瞳面1001に光軸1005を対象にして設定さ
れた一対の瞳領域1002と1003を通過する被写体から光束
を、撮影光学系の予定焦点面に配置された焦点検出セン
サー1004で受光する。
【0009】図2〜図4は図1に示す光学系を上から見
た図である。なお、これらの図では説明を解りやすくす
るために被写体を撮影光学系の光軸1005上にある点光源
として説明する。図2は撮影光学系が被写体(点光源)
に合焦している状態を示し、一対の瞳領域1002(図
(a))と1003(図(b))を通過する点光源からの光
束は焦点検出センサー1004上の同一点Aに達する。
【0010】図3は撮影光学系の状態が図2と同一状態
にあり、被写体(点光源)が図2よりも近くにある場合
を示す。この場合には、(a)に示すように瞳領域1002
を通過する点光源からの光束は焦点検出センサー1004上
のB点に達し、(b)に示すように瞳領域1003を通過す
る点光源からの光束は焦点検出センサー1004上のC点に
達する。
【0011】図4は撮影光学系が図2と同一の状態にあ
り、被写体(点光源)が図2よりも遠くにある場合を示
す。この場合には、(a)に示すように瞳領域1002を通
過する点光源からの光束は焦点検出センサー1004上のD
点に達し、(b)に示すように瞳領域1003を通過する点
光源からの光束は焦点検出センサー1004上のE点に達す
る。
【0012】図2〜図4により明らかなように、被写体
の位置に応じて焦点検出センサー1004上の被写体像の位
置が変化する。つまり、撮影光学系の焦点調節状態に応
じて焦点検出センサー1004上の被写体像の位置が変化す
る。したがって、撮影光学系の射出瞳面1001を遮光して
瞳領域1002と1003とを時分割で開閉し、瞳領域1002を開
放した時に焦点検出センサー1004で検出した被写体像
と、瞳領域1003を開放した時に焦点検出センサー1004で
検出した被写体像との位置関係、すなわち被写体像のズ
レ方向とズレ量を検出することによって、撮影光学系の
焦点ズレ量、つまりデフォーカス量を検出することがで
きる。
【0013】次に、瞳領域の重心位置が撮影光学系の光
軸に近い場合と光軸から遠い場合とについて説明する。
図5は、図3と同様に被写体(点光源)が図2よりも近
くにある場合で、瞳領域1002側のみを示す。瞳領域100
2’は、その重心位置が瞳領域1002の重心位置よりも光
軸1005に近いように配置される。瞳領域1002を通過する
点光源からの光束は焦点検出センサー1004上のG点に達
する。一方、重心位置が撮影光学系の光軸1005に近い瞳
領域1002’を通過する光束は、焦点検出センサー1004上
のF点に達する。
【0014】撮影光学系の同一の焦点調節状態におい
て、重心位置が光軸1005から遠い瞳領域1002を通過する
光束を用いて検出した撮影光学系の焦点ズレ量と、重心
位置が光軸1005に近い瞳領域1002’を通過する光束を用
いて検出した撮影光学系の焦点ズレ量とは、同一であ
る。ところが、図5から明らかなように、前者の焦点検
出センサー1004上での像位置はG点になり、後者の焦点
検出センサー1004上での像位置はF点になる。つまり、
瞳領域の重心位置が異なると同一の焦点ズレ量でも焦点
検出センサー1004上での像ズレ量が異なり、重心位置が
光軸1005から遠い瞳領域1002を通過する光束を用いた場
合の方が、重心位置が光軸1005に近い瞳領域1002’を通
過する光束を用いた場合よりも、焦点検出センサー1004
上での像ズレ量が大きい。同一の焦点ズレ量に対して像
ズレ量が大きいほど、撮影光学系の焦点ズレ量を正確に
検出することができるから、重心位置が光軸1005から遠
い瞳領域1002を通過する光束を用いた方が焦点検出精度
が高くなる。
【0015】一方、焦点検出センサー1004上での像ズレ
量が大き過ぎると被写体像が焦点検出センサー1004から
はみ出してしまい、焦点検出不能となる。焦点検出セン
サー1004の長さはコストと設置スペースの点から制約を
受けるので、余り長いセンサーを設置することはできな
い。したがって、重心位置が光軸1005から遠い瞳領域10
02を通過する光束を用いて撮影光学系の焦点ズレ量を検
出する場合は、焦点検出センサー1004上での像ズレ量が
大きいので焦点検出精度は高くなるが、焦点検出センサ
ー1004の長さで検出可能な像ズレ量が制限され、焦点ズ
レ量の検出範囲が狭い。逆に、重心位置が光軸1005に近
い瞳領域1002’を通過する光束を用いて撮影光学系の焦
点ズレ量を検出する場合は、焦点検出センサー1004上で
の像ズレ量が小さいので焦点検出精度が低くなるが、焦
点検出センサー1004上で検出可能な像ズレ量が大きく、
焦点ズレ量の検出範囲が広い。
【0016】そこで、この実施の形態では撮影光学系の
射出瞳面に光軸を対象にして、重心位置が光軸から遠い
一対の瞳領域と重心位置が光軸に近い一対の瞳領域とを
設け、焦点検出結果に応じて二対の瞳領域を切り替えて
上述した瞳時分割方式で焦点検出を行う。
【0017】次に、本発明を一眼レフカメラに適用した
一実施の形態を説明する。図6にその構成を示す。カメ
ラボディー1には交換レンズ鏡胴2が装着される。交換
レンズ鏡胴2内には、撮影光学系3の射出瞳近傍に遮光
装置4が設置される。この遮光装置4については詳細を
後述する。交換レンズ鏡胴2内にはまた、レンズROM
5が設置される。このレンズROM5には撮影光学系3
の焦点距離、球面収差、像面湾曲などの収差情報、撮影
光束のケラレに関する情報、遮光装置4の瞳領域の形
状、光軸方向の位置、射出瞳面内の位置、瞳領域の遮光
と透過に関する情報などが記録されており、マウント部
の電気接点(不図示)を介して交換レンズ鏡胴2からカ
メラボディー1へ送られる。
【0018】カメラボディー1にはメインミラー6、サ
ブミラー7、シャッター8、フィルム9、ペンタプリズ
ム10、焦点検出センサー11、コントローラー12、
モーター13などが設けられる。撮影光学系3を通過し
た被写体からの光束の一部はメインミラー6で反射さ
れ、ペンタプリズム10を介して撮影者の目に達する。
被写体からの光束の他の一部はメインミラー6を透過
し、サブミラー7で反射されて焦点検出センサー11へ
導かれ、焦点検出センサー11上に被写体像が結像され
る。なお、撮影時はメインミラー6とサブミラー7が撮
影光学系3の光路から退避し、撮影光学系3を通過した
被写体からの光束はシャッター8の開放時にフィルム9
に達し、フィルム9を露光する。
【0019】焦点検出センサー11はCCDなどにより
構成され、撮影光学系3によりセンサー上に結像された
被写体像の光強度分布に応じた電気信号を出力する。な
お、焦点検出センサー11は撮影光学系3の予定焦点
面、すなわちフィルム9の面と光学的にな共役な面近傍
に配置される。コントローラー12は、CPUとその周
辺部品やモーター駆動回路などを備え、遮光装置4と焦
点検出センサー11を駆動制御するとともに、焦点検出
センサー11の出力信号に基づいて撮影光学系3の焦点
ズレ量を検出し、モーター13を駆動制御する。モータ
ー13は、撮影光学系3のフォーカシングレンズ(不図
示)を駆動する。
【0020】遮光装置4は、図7に示すように撮影光学
系3の射出瞳面近傍に設定された2対の瞳領域71/7
2と73/74を備え、液晶を用いて任意の瞳領域を開
閉する。2対の瞳領域71/72と73/74はそれぞ
れ、光軸76を対象にして配置される。対の瞳領域71
/72はその重心位置が光軸76に近い位置に配置さ
れ、対の瞳領域73/74はその重心位置が光軸76か
ら遠い位置に配置される。瞳領域71〜74とその周辺
の領域75は、それぞれ独立に被写体からの光束の遮光
と透過が制御可能である。なお、この明細書では遮光状
態を閉状態、透過状態を開状態と呼ぶ。ファインダーで
被写体像を観測する時にはすべての領域71〜75を開
状態とし、撮影光学系3から入射する被写体からの光束
をカメラボディー1へ通過させる。また、撮影時には絞
り値に応じた大きさの光軸76を中心とする円形の領域
を開放状態とし、撮影光学系3から入射する被写体光を
絞る。
【0021】焦点検出を行う時は、周辺領域75を閉状
態にし、以下の手順にしたがって瞳領域71〜74を開
閉する。まず、重心位置が撮影光学系3の光軸76に近
い対の瞳領域71/72で、時分割方式の焦点検出を行
う。上述したように、重心位置が撮影光学系の光軸に近
い対の瞳領域を用いた焦点検出は、検出精度は低いが焦
点ズレ量の検出範囲が広いため、焦点検出開始直後は重
心位置が光軸に近い対の瞳領域で焦点検出を行う。
【0022】次に、重心位置が光軸76に近い対の瞳領
域71/72を用いた焦点検出の結果の焦点ズレ量が所
定値1より小さい場合は、重心位置が光軸76から遠い
対の瞳領域73/74で時分割方式の焦点検出を行う。
上述したように、重心位置が撮影光学系の光軸から遠い
対の瞳領域を用いた焦点検出は、焦点ズレ量の検出範囲
は狭いが検出精度が高いため、焦点ズレ量が所定値1よ
り小さくなったら重心位置が光軸から遠い対の瞳領域で
焦点検出を行い、合焦近傍における正確な焦点ズレ量を
検出する。
【0023】図8に示すフローチャートにより、さらに
詳細な一実施の形態の焦点検出とレンズ駆動動作を説明
する。レリーズボタン(不図示)の半押し操作が行われ
ると、コントローラー12はこの焦点検出動作を開始す
る。まず、ステップ1〜5において、重心位置が光軸7
6に近い対の瞳領域71/72を通る光束を用いて焦点
検出を行う。ステップ1において、遮光装置4により瞳
領域71を開状態、それ以外の領域を閉状態にする。続
くステップ2で、焦点検出センサー11で電荷蓄積を行
い、蓄積電荷を画像信号として読み出し、コントローラ
ー12のメモリ(不図示)に記憶する。ステップ3で
は、遮光装置4により瞳領域72を開状態、それ以外の
領域を閉状態にする。続くステップ4で、焦点検出セン
サー11で電荷蓄積を行い、蓄積電荷を画像信号として
読み出し、コントローラー12のメモリに記憶する。
【0024】ステップ5において、瞳領域71と72に
対応する画像信号に基づいて焦点検出センサー11上で
の像ズレ量を求め、像ズレ量により撮影光学系3の焦点
ズレ量を検出する。ステップ6で、重心位置が光軸76
に近い対の瞳領域71/72における撮影光学系3の焦
点ズレ量が所定値1より小さいか否かを確認する。焦点
ズレ量が所定値1以上の場合はステップ15へ進み、焦
点ズレ量に基づいてレンズ駆動量を求め、モーター13
を駆動制御して撮影光学系3を合焦駆動する。その後、
ステップ1へ戻り、重心位置が光軸76に近い対の瞳領
域71/72でふたたび時分割の焦点検出を行う。
【0025】一方、重心位置が光軸76に近い瞳領域7
1/72における焦点ズレ量が所定値1よりも小さい場
合は、重心位置が光軸76から遠い瞳領域73/74へ
切り換える。まず、ステップ7で、重心位置が光軸76
に近い瞳領域71/72で検出された焦点ズレ量に基づ
いてレンズ駆動量を求め、モーター13を駆動制御して
撮影光学系3を合焦駆動する。
【0026】次に、ステップ8〜12において、重心位
置が光軸76から遠い対の瞳領域73/74を通る光束
を用いて焦点検出を行う。ステップ8で、遮光装置4に
より瞳領域73を開状態、それ以外の領域を閉状態にす
る。続くステップ9で、焦点検出センサー11で電荷蓄
積を行い、蓄積電荷を画像信号として読み出し、コント
ローラー12のメモリに記憶する。ステップ10では、
遮光装置4により瞳領域74を開状態、それ以外の領域
を閉状態にする。続くステップ11で、焦点検出センサ
ー11で電荷蓄積を行い、蓄積電荷を画像信号として読
み出し、コントローラー12のメモリに記憶する。
【0027】ステップ12において、瞳領域73と74
に対応する画像信号に基づいて焦点検出センサー11上
での像ズレ量を求め、像ズレ量により撮影光学系3の焦
点ズレ量を検出する。ステップ13で、重心位置が光軸
76から遠い対の瞳領域73/74における撮影光学系
3の焦点ズレ量が所定値1より小さいか否かを確認す
る。焦点ズレ量が所定値1以上の場合はステップ15へ
戻り、焦点ズレ量に基づいてレンズ駆動を行ってステッ
プ1へ進み、ふたたび重心位置が光軸76に近い対の瞳
領域71/72で焦点検出を行う。
【0028】重心位置が光軸76に近い瞳領域71/7
2の焦点検出において、焦点ズレ量が所定値1より小さ
くなったから重心位置が光軸76から遠い瞳領域73/
74に切り換えたはずであるが、瞳領域の切り換え後に
被写体が動いたりすると焦点ズレ量が増加し、ふたたび
所定値1を越えてしまうことがある。そのような場合は
もう一度重心位置が光軸76に近い瞳領域71/72へ
切り換えて焦点検出とレンズ駆動をやり直す。
【0029】一方、瞳領域73/74における焦点ズレ
量が所定値1より小さい場合はステップ14へ進み、焦
点ズレ量が所定値2(<所定値1)より小さいか否かを
確認する。重心位置が光軸76から遠い対の瞳領域73
/74における焦点ズレ量が所定値2より小さい場合
は、撮影光学系3が合焦状態にあるとして焦点検出とレ
ンズ駆動を終了する。焦点ズレ量が所定値2以上の場合
はステップ7へ戻り、焦点ズレ量にしたがって撮影光学
系3を合焦駆動し、重心位置が光軸76から遠い対の瞳
領域73/74でふたたび焦点検出を行う。
【0030】なお、シャッターレリーズ操作により露光
が開始されるまで焦点検出動作を繰り返し実行する場合
には、ステップ14で焦点ズレ量が所定値2より小さ
く、撮影光学系3が合焦状態にあると判定されても焦点
検出およびレンズ駆動を終了せず、ステップ8へ戻って
ふたたび重心位置が光軸76から遠い瞳領域73/74
で焦点検出を行うようにすればよい。
【0031】このように、撮影光学系3の射出瞳面近傍
に、撮影光学系3の光軸76を対象とする対の瞳領域で
あって、撮影光学系3の光軸76から瞳領域の重心位置
までの距離が異なる二対の瞳領域71/72,73/7
4を設定し、これらの二対の瞳領域71/72,73/
74の中で焦点検出に用いる瞳領域を対ごとに切り換え
る。焦点検出開始後、先ずは重心位置が撮影光学系3の
光軸76に近い対の瞳領域71/72に切り換え、焦点
ズレ量が所定値より小さくなると、重心位置が撮影光学
系3の光軸76から遠い対の瞳領域73/74に切り換
える。あるいは、前回の焦点検出結果の焦点ズレ量が所
定値以上の場合は、重心位置が撮影光学系3の光軸76
に近い対の瞳領域71/72に切り換え、焦点ズレ量が
所定値より小さくなると、重心位置が撮影光学系3の光
軸76から遠い対の瞳領域73/74に切り換える。そ
して、対の瞳領域の各瞳領域ごとに時分割で被写体光の
通過と遮光を行い、対の瞳領域を通過した被写体からの
光束を用いて焦点検出を行うようにしたので、時分割方
式の焦点検出において、小さな焦点検出センサーを用い
て大きな焦点ズレまで高い精度で検出することができ
る。
【0032】《瞳領域の変形例》図9は瞳領域の変形例
を示す。二対の瞳領域は、撮影光学系の光軸から瞳領域
の重心位置までの距離が同一でなく、一対の瞳領域の重
心位置が光軸に近い位置にあり、他の一対の瞳領域の重
心位置が光軸から遠い位置にあればよいから、例えば
(a)に示すように、一対の瞳領域91/92が他の一
対の瞳領域93/94と重なっていても構わない。
(a)に示す例では、二対の瞳領域91/92,93/
94はそれぞれ光軸76を対象にして設定され、一対の
瞳領域91/92の重心位置が光軸76に近く、他の一
対の瞳領域93/94の重心位置が光軸76より遠い。
したがって、この場合は最初に重心位置が光軸76に近
い対の瞳領域91/92で焦点検出とレンズ駆動を行
い、焦点ズレ量が小さくなったら重心位置が光軸76か
ら遠い対の瞳領域93/94で焦点検出とレンズ駆動を
行う。
【0033】また、焦点検出を行う瞳領域の対数は3対
以上でもよい。図9(b)に、互いに重心位置が異なる
3対の瞳領域91/92、93/94、95/96を、
光軸76を対象にして設定した一例を示す。この場合
は、最初に光軸76に重心位置が最も近い対の瞳領域9
1/92で焦点検出とレンズ駆動を行う。焦点ズレ量が
小さくなるにしたがって重心位置が光軸76から遠くな
る順に対の瞳領域を切り換える。すなわち、次に対の瞳
領域95/96で焦点検出とレンズ駆動を行い、さらに
焦点ズレ量が小さくなったら対の瞳領域93/94で焦
点検出とレンズ駆動を行う。
【0034】《焦点検出センサーの変形例》上述した一
実施の形態では焦点検出センサー11にCCDラインセ
ンサーを用いた例を示したが、焦点検出センサーの種類
は上記実施の形態に限定されず、例えば画素を平面上に
配列したエリアセンサーを用いて複数の焦点検出領域を
設定してもよい。
【0035】図10はエリアセンサーを用いる場合の瞳
領域の配置例を示し、図11はエリアセンサーを示す。
この例では、遮光装置4に4対の瞳領域101/102、103/1
04、105/106、107/108をそれぞれ光軸76を対象にして
設定し、これらの瞳領域101〜108とその周辺の領域109
とを独立に開閉制御する。水平方向に広がりのある被写
体に対して焦点検出を行う場合には、まず重心位置が光
軸76に近い対の瞳領域101/102を時分割に開閉し、図
11(a)に示すエリアセンサー110の斜線部の画素出
力に基づいて焦点検出を行う。焦点ズレ量が小さくなっ
たら重心位置が光軸76から遠い対の瞳領域103/104を
時分割に開閉し、図11(a)に示すエリアセンサー11
0の斜線部の画素出力に基づいて焦点検出を行う。
【0036】また、被写界の周辺に存在する被写体に対
して焦点検出を行う場合には、まず重心位置が光軸76
に近い対の瞳領域101/102を時分割に開閉し、図11
(b)に斜線で示すエリアセンサー110の周辺部の画素
出力に基づいて焦点検出を行う。焦点ズレ量が小さくな
ったら重心位置が光軸76から遠い対の瞳領域103/104
を時分割に開閉し、同様に図11(b)に示すエリアセ
ンサー110の周辺部の画素出力に基づいて焦点検出を行
う。
【0037】さらに、垂直方向に広がりのある被写体に
対して焦点検出を行う場合には、まず重心位置が光軸7
6に近い対の瞳領域105/106を時分割に開閉し、図11
(c)に示すエリアセンサー110の斜線部の画素出力に
基づいて焦点検出を行う。焦点ズレ量が小さくなったら
重心位置が光軸76から遠い対の瞳領域107/108を時分
割に開閉し、図11(c)に示すエリアセンサー110の
斜線部の画素出力に基づいて焦点検出を行う。
【0038】《遮光装置4の変形例》上述した一実施の
形態では瞳領域を開閉するために液晶を用いた例を示し
たが、瞳領域を開閉する手段は液晶に限定されず、例え
ば図12に示すようなマスク板121と瞳切換部材122とを
用いて瞳領域を開閉してもよい。
【0039】図12において、マスク板121の円形開口1
24は絞り開放状態を実現するための開口である。破線の
円123、126、127は開口124と同じ大きさである。マスク
板121を回転させて円123、124、126、127がそれぞれ一
番上((a)の円123の位置)に来た時に、各円123、12
4、126、127の中心と撮影光学系3の光軸とが重なる。
円123内には重心位置が光軸に近い一対の瞳開口が形成
されており、円127内には重心位置が光軸から遠い一対
の瞳開口が形成されている。また、円126内には撮影時
の所定の絞り値を実現するための円形開口125が形成さ
れている。
【0040】この遮光装置を用いて焦点検出を行う場合
は、まずマスク板121を回転させて円123を一番上に設定
し、重心位置が光軸に近い一対の瞳開口を選択する。そ
して、(a)、(b)に示すように、円123内の一対の
瞳開口を切換部材122で交互に遮光して焦点検出を行
う。焦点ズレ量が小さくなったらマスク板121を回転さ
せて円127を一番上に設定し、光軸から遠い瞳開口を選
択する。そして、(c)、(d)に示すように、円127
内の一対の瞳開口を切換部材122で交互に遮光して瞳開
口を演算する。なお、露光時には(e)、(f)に示す
ように開放絞り開口124、または所定の絞り開口125を一
番上の位置に設定する。
【0041】以上の実施の形態の構成において、遮光装
置4が遮光装置を、焦点検出センサー11が光電変換手
段を、コントローラー12が演算手段を、マスク板121
がマスク板を、切換部材122が瞳領域切換部材をそれぞ
れ構成する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影光学系の射出瞳面近傍に、撮影光学系の光軸を対象と
する対の瞳領域であって、撮影光学系の光軸から瞳領域
の重心位置までの距離が異なる複数対の瞳領域を設定
し、これらの複数対の瞳領域の中で焦点検出に用いる瞳
領域を対ごとに切り換える。焦点検出開始後、先ずは重
心位置が撮影光学系の光軸に近い対の瞳領域に切り換
え、焦点ズレ量が所定値より小さくなると、重心位置が
撮影光学系の光軸から遠い対の瞳領域に切り換える。あ
るいは、前回の焦点検出結果の焦点ズレ量が所定値以上
の場合は、重心位置が撮影光学系の光軸に近い対の瞳領
域に切り換え、焦点ズレ量が所定値より小さくなると、
重心位置が撮影光学系の光軸から遠い対の瞳領域に切り
換える。そして、対の瞳領域の各瞳領域ごとに時分割で
被写体光の通過と遮光を行い、対の瞳領域を通過した被
写体からの光束を用いて焦点検出を行うようにしたの
で、時分割方式の焦点検出において、小さな焦点検出セ
ンサーを用いて大きな焦点ズレまで高い精度で検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 焦点検出原理を説明するための図である。
【図2】 焦点検出原理を説明するための図である。
【図3】 焦点検出原理を説明するための図である。
【図4】 焦点検出原理を説明するための図である。
【図5】 瞳領域の重心位置が撮影光学系の光軸に近い
場合と遠い場合の焦点検出結果を説明するための図であ
る。
【図6】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図7】 一実施の形態の遮光装置の瞳領域を示す図で
ある。
【図8】 一実施の形態の焦点検出とレンズ駆動動作を
示すフローチャートである。
【図9】 瞳領域の変形例を示す図である。
【図10】 エリアセンサーを用いる場合の瞳領域の配
置例を示す図である。
【図11】 エリアセンサーを示す図である。
【図12】 遮光装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラボディー 2 交換レンズ鏡胴 3 撮影光学系 4 遮光装置 5 レンズROM 6 メインミラー 7 サブミラー 8 シャッター 9 フィルム 10 ペンタプリズム 11 焦点検出センサー 12 コントローラー 13 モーター 71〜74,91〜96,101〜108 瞳領域 75,109 周辺領域 76 光軸 110 エリアセンサー 121 マスク板 122 瞳切換部材 124,125 円形開口 1001 射出瞳面 1002,1002’,1003 瞳領域 1004 焦点検出センサー 1005 光軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の射出瞳面近傍に撮影光学系の
    光軸を対象とする対の瞳領域を有し、対の瞳領域の各瞳
    領域ごとに時分割で被写体光の通過と遮光を行う遮光部
    材と、 前記遮光部材の対の瞳領域を通過した被写体光を受光
    し、対の瞳領域の各瞳領域ごとに受光面上に結像した被
    写体像の光強度分布に応じた電気信号を出力する光電変
    換手段と、 前記光電変換手段から出力される対の瞳領域の電気信号
    に基づいて前記撮影光学系の焦点ズレ量を演算する演算
    手段とを備えた焦点検出装置において、 前記遮光部材は、前記撮影光学系の光軸から瞳領域の重
    心位置までの距離が異なる複数対の瞳領域を有し、前記
    複数対の瞳領域の中で焦点検出に用いる瞳領域を対ごと
    に切り換えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の焦点検出装置において、 前記遮光部材は、焦点検出開始後、先ずは重心位置が前
    記撮影光学系の光軸に近い対の瞳領域に切り換え、焦点
    ズレ量が所定値より小さくなると、重心位置が前記撮影
    光学系の光軸から遠い対の瞳領域に切り換えることを特
    徴とする焦点検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の焦点検出装置において、 前記遮光部材は、前回の焦点検出結果の焦点ズレ量が所
    定値以上の場合は、重心位置が前記撮影光学系の光軸に
    近い対の瞳領域に切り換え、焦点ズレ量が所定値より小
    さくなると、重心位置が前記撮影光学系の光軸から遠い
    対の瞳領域に切り換えることを特徴とする焦点検出装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の焦点
    検出装置において、 前記遮光部材は、液晶を用いて各瞳領域ごとに被写体光
    の通過と遮光を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかの項に記載の焦点
    検出装置において、 前記遮光部材は、対の瞳領域ごとに被写体光の通過と遮
    光を行うマスク板と、対の瞳領域の内の瞳領域を切り換
    える瞳領域切換部材とを有することを特徴とする焦点検
    出装置。
JP11181533A 1999-06-28 1999-06-28 焦点検出装置 Pending JP2001013399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11181533A JP2001013399A (ja) 1999-06-28 1999-06-28 焦点検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11181533A JP2001013399A (ja) 1999-06-28 1999-06-28 焦点検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001013399A true JP2001013399A (ja) 2001-01-19
JP2001013399A5 JP2001013399A5 (ja) 2006-07-06

Family

ID=16102449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11181533A Pending JP2001013399A (ja) 1999-06-28 1999-06-28 焦点検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001013399A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5169499B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP2007248782A (ja) 焦点調節装置およびカメラ
JPH0239763B2 (ja)
JPH04331908A (ja) 自動焦点検出装置
JPH0862486A (ja) 自動焦点調節装置および自動焦点調節方法
US6192198B1 (en) Camera capable of print format selection
JPH06186473A (ja) 自動焦点調節カメラ
JP2001013399A (ja) 焦点検出装置
US6393219B1 (en) Multipoint focus detecting apparatus
JPS6313010A (ja) 焦点検出装置
JP4182546B2 (ja) 焦点検出装置
JPH10104736A (ja) 銀塩撮影および電子撮像兼用カメラ
JPH0772765B2 (ja) カメラの自動合焦装置
US6370333B1 (en) Multipoint focus detecting apparatus
JP3215726B2 (ja) 焦点検出装置
JP4289707B2 (ja) 焦点検出装置
JP2006220868A (ja) 赤外線検出機構を搭載するカメラ
JP2003107339A (ja) 自動焦点検出装置および自動焦点検出方法
JP2019128549A (ja) 焦点検出装置および焦点検出装置を備えた光学機器
KR100573578B1 (ko) 이안 반사식 카메라의 초점 확인 장치
JP2018189743A (ja) 焦点検出装置及びその制御方法
JPH1062681A (ja) 焦点検出装置
JP2019109264A (ja) 制御装置、撮像装置および制御プログラム
JPH04214514A (ja) 焦点検出装置
JPH06289283A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929