JP2001009651A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP2001009651A
JP2001009651A JP11185206A JP18520699A JP2001009651A JP 2001009651 A JP2001009651 A JP 2001009651A JP 11185206 A JP11185206 A JP 11185206A JP 18520699 A JP18520699 A JP 18520699A JP 2001009651 A JP2001009651 A JP 2001009651A
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axis
ball screw
moving body
handed
screw
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JP11185206A
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English (en)
Inventor
Akihiro Kitamura
彰浩 北村
Kosaku Kitamura
耕作 北村
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Kitamura Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kitamura Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工点の軌跡の誤差や、揺動運動やボールネ
ジの回転が移動体の送りに与える影響を抑えて、高精度
な運動をし、より安定した移動体の送りができる工作機
械を提供する。 【解決手段】 X、Y、Z軸心の各方向で移動する第1
〜3移動体を有し、X、Y、Z軸心に対してそれぞれ第
1〜3駆動手段が設けられ、第1〜3駆動手段がそれぞ
れ第1〜3移動体を移動させ、第1〜3駆動手段は、
X、Y、Z軸心と平行になるようにそれぞれ配置された
第1〜3群の各2本のボールネジから成る工作機械にお
いて、第1〜3群の各2本のボールネジの各一方を右ネ
ジとし、第1〜3群の各2本のボールネジの各他方を左
ネジとし、第1〜3群の各右ネジと各左ネジを、それぞ
れの軸心を中心として互いに異なる回転方向に回転させ
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンターは、X軸心、Y軸
心、Z軸心の各軸心の座標指令によりプログラムされた
動作を行う。従来、X軸心、Y軸心、Z軸心の各軸心
は、それぞれ1つの駆動軸手段(例えば、1本のボール
ネジ)で駆動されているのが一般的であった。
【0003】従来のX軸心、Y軸心、Z軸心の各軸心が
1つの駆動軸手段で駆動される工作機械においては、X
軸心、Y軸心、Z軸心を移動するそれぞれの移動体が揺
動運動をする。揺動運動は加工精度の低下を招くため、
問題となっていた。
【0004】このような揺動運動による加工精度の低下
を極力防止しようとする観点から、X軸心、Y軸心、Z
軸心の一部の軸心に二つの駆動軸手段を設けたマシニン
グセンターが考えられている。一部の軸心に二つの駆動
軸手段を設けたマシニングセンターにおいては、その2
つの駆動軸手段が設けられた軸心と平行に移動する移動
体の揺動運動を抑えることができる。
【0005】しかし、X軸心、Y軸心、Z軸心の一部の
軸心においてのみ2つの駆動軸手段で駆動するマシニン
グセンターは、一部の軸心においてのみ揺動運動が抑え
られ、X軸心、Y軸心、Z軸心の各軸心における移動体
と移動体のガイド摺動部での抵抗が平均化されず、加工
点の軌跡の誤差等が問題となっていた。
【0006】また、ボールネジの回転によって工作機械
や移動体には、反力がかかる。この反力が移動体の送り
に与える影響を抑えることにより、より安定した移動体
の送りを実現することが望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、移動体の摺
動部での抵抗を平均化し、加工点の軌跡の誤差や揺動運
動を抑えて高精度な運動をすることができる工作機械を
提供することを目的とする。
【0008】本発明の別の目的は、ボールネジの回転に
より工作機械や移動体にかかる反力の、移動体の送りに
与える影響を抑えて、より安定した移動体の送りをする
ことができる工作機械を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は、プログラム運転によ
りX軸心、Y軸心、Z軸心の各軸心に設けられた左右の
ボールネジ軸の微少な位置のずれ、変化を、左右両方の
送り軸(ボールネジ)に相互に働く相対性の対応によっ
て補正しあう働きをもたせることである。
【0010】本発明の別の目的は、ボールネジの回転方
向の荷重による片側の偏荷重をなくし、ボールネジの互
いの反対回転による荷重の相殺によって工作機械の振動
のバランスを均一化することの効果をあげることであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の好適な解決手段
は、請求項に記載の工作機械である。
【0012】本発明の工作機械は、X軸心の方向で移動
する第1移動体と、Y軸心の方向で移動する第2移動体
と、Z軸心の方向で移動する第3移動体を有し、X軸心
に対して第1駆動手段が設けられ、Y軸心に対して第2
駆動手段が設けられ、Z軸心に対して第3駆動手段設け
られ、第1駆動手段が第1移動体を移動させ、第2駆動
手段が第2移動体を移動させ、第3駆動手段が第3移動
体を移動させ、第1駆動手段は、X軸心と平行になるよ
うに配置された第1群の2本のボールネジから成り、第
2駆動手段は、Y軸心と平行になるように配置された第
2群の2本のボールネジから成り、第3駆動手段は、Z
軸心と平行になるように配置された第3群の2本のボー
ルネジから成る。
【0013】第1群の2本のボールネジの一方を、右ネ
ジである第1右ネジボールネジとし、第1群の2本のボ
ールネジの他方を、左ネジである第1左ネジボールネジ
とする。第1右ネジボールネジ軸心を中心として第1右
ネジボールネジを回転させ、第1左ネジボールネジ軸心
を中心として、第1左ネジボールネジを第1右ネジボー
ルネジの回転方向と異なる方向に回転させる。
【0014】第2群の2本のボールネジの一方を、右ネ
ジである第2右ネジボールネジとし、第2群の2本のボ
ールネジの他方を、左ネジである第2左ネジボールネジ
とし、第2右ネジボールネジ軸心を中心として第2右ネ
ジボールネジを回転させ、第2左ネジボールネジ軸心を
中心として、第2左ネジボールネジを第2右ネジボール
ネジの回転方向と異なる方向に回転させる。
【0015】第3群の2本のボールネジの一方を、右ネ
ジである第3右ネジボールネジとし、第3群の2本のボ
ールネジの他方を、左ネジである第3左ネジボールネジ
とし、第3右ネジボールネジ軸心を中心として第3右ネ
ジボールネジを回転させ、第3左ネジボールネジ軸心を
中心として、第3左ネジボールネジを第3右ネジボール
ネジの回転方向と異なる方向に回転させる。
【0016】
【発明の実施の形態】工作機械の各送り軸をツインドラ
イブ方式として、2軸並列で駆動する場合は、一般的に
ボールネジのねじれ方向を同方向にして、同方向に回転
を与えて、移動物体(テーブルやサドルなど)を移動さ
せるが、本発明は2軸並列の駆動ボールネジの一方を右
ネジ、他方を左ネジにし、モーターは互いに相反する方
向に回転をさせることにより、回転力が左右に分散され
るなど安定した送りを与えることができる。
【0017】なお、右ネジとは、軸方向に見たとき、時
計回り(右回り)にたどれば、その人から遠ざかるよう
なネジをいう。左ネジとは、軸方向に見たとき、逆時計
回り(左回り)にたどれば、その人から遠ざかるような
ネジをいう。
【0018】本発明は、ボールネジの回転により工作機
械や移動体にかかる反力の、移動体の送りに与える影響
を抑えて、より安定した移動体の送りをすることができ
るようにする。
【0019】また、本発明は、工作機械における移動体
とガイド摺動部での抵抗や動きを平均化し、動きのねじ
れや揺動運動を抑えて高精度な運動をすることができる
ようにする。
【0020】本発明の典型例による工作機械は、X軸心
の方向で移動する第1移動体と、Y軸心の方向で移動す
る第2移動体と、Z軸心の方向で移動する第3移動体を
有し、X軸心に対して第1駆動手段が設けられ、Y軸心
に対して第2駆動手段が設けられ、Z軸心に対して第3
駆動手段設けられ、第1駆動手段が第1移動体を移動さ
せ、第2駆動手段が第2移動体を移動させ、第3駆動手
段が第3移動体を移動させる。
【0021】第1駆動手段は、X軸心と平行になるよう
に配置された第1群の2本のボールネジから成り、第2
駆動手段は、Y軸心と平行になるように配置された第2
群の2本のボールネジから成り、第3駆動手段は、Z軸
心と平行になるように配置された第3群の複数のボール
ネジから成る。
【0022】好ましくは、第1群の2本のボールネジの
一方を、右ネジである第1右ネジボールネジとし、第1
群の2本のボールネジの他方を、左ネジである第1左ネ
ジボールネジとする。第1右ネジボールネジ軸心を中心
として第1右ネジボールネジを回転させる。第1左ネジ
ボールネジ軸心を中心として、第1左ネジボールネジを
第1右ネジボールネジの回転方向と異なる方向に回転さ
せる。
【0023】好ましくは、第2群の2本のボールネジの
一方を、右ネジである第2右ネジボールネジとし、第2
群の2本のボールネジの他方を、左ネジである第2左ネ
ジボールネジとする。第2右ネジボールネジ軸心を中心
として第2右ネジボールネジを回転させる。第2左ネジ
ボールネジ軸心を中心として、第2左ネジボールネジを
第2右ネジボールネジの回転方向と異なる方向に回転さ
せる。
【0024】好ましくは、第3群の2本のボールネジの
一方を、右ネジである第3右ネジボールネジとし、第3
群の2本のボールネジの他方を、左ネジである第3左ネ
ジボールネジとする。第3右ネジボールネジ軸心を中心
として第3右ネジボールネジを回転させる。第3左ネジ
ボールネジ軸心を中心として、第3左ネジボールネジを
第3右ネジボールネジの回転方向と異なる方向に回転さ
せる。
【0025】このような構成にすることにより、第1移
動体の揺動運動と、第2移動体の揺動運動と、第3移動
体の揺動運動をそれぞれ抑える。その結果として、第1
移動体と、第2移動体と、第3移動体の揺動運動、振
れ、くねり、ねじれ等や、加工点の軌跡の誤差を抑え
る。また、ボールネジの回転により工作機械や移動体に
かかる反力の、移動体の送りに与える影響を抑えて、よ
り安定した移動体の送りをすることができる。
【0026】好ましくは、工作機械はマシニングセンタ
ーを使用する。第1移動体は、コラムとすることが好ま
しい。第2移動体は、主軸頭とすることが好ましい。第
3移動体は、ロータリーテーブルとすることが好まし
い。
【0027】
【実施例】図1は、本発明の一つの好適な実施例を示す
斜視図である。
【0028】マシニングセンターは、ベッド12と、サド
ル14と、コラム16と、主軸頭18と、ロータリーテーブル
20を備えている。また、マシニングセンターは、X軸心
と、Y軸心と、Z軸心を有する。X軸心と、Y軸心と、
Z軸心は、互いに垂直を成している。
【0029】ベッド12上には、サドル14が取り付けられ
ている。サドル14には、ガイド22が形成されている。ガ
イド22の衝動面24上には、コラム16が摺動可能に配置さ
れている。コラム16は図1のX軸心の方向に移動するこ
とができる。
【0030】コラム16の中に、矩形の主軸頭18が挟まれ
ている。主軸頭18の前方部には、ガイド26が設けられて
いる。ガイド26は、コラムの前方部28と係合している。
主軸頭18は、図1のY軸心の方向に移動することができ
る。
【0031】また、ベッド12には、ガイド30が2つ配置
されている。図1に示すように、ガイド30の衝動面32上
にはロータリーテーブル20が衝動可能に配置されてい
る。ロータリーテーブル20は、図1のZ軸心の方向に移
動することができる。ロータリーテーブル20には、パレ
ットテーブル21が配置されており、図1のB方向におい
て回転することができる。
【0032】X軸心には、駆動手段34が設けられてい
る。Y軸心には、駆動手段36が設けられている。Z軸心
には、駆動手段38が設けられている。駆動手段34は、2
本のボールネジ40、42から成る。駆動手段36は、2本の
ボールネジ44、46から成る。駆動手段38は、2本のボー
ルネジ48、50から成る。
【0033】図2は、図1に示すサドルの上面図であ
る。
【0034】サドル14には、ボールネジ取付部52、54が
設けられている。ボールネジ取付部52、54には、ボール
ネジ40、42がX軸心に平行に配置されている。ボールネ
ジ40、42はボールネジ取付部52、54に回転可能に支持さ
れている。
【0035】また、ボールネジ取付部54には、サーボモ
ーター56、58が取り付けられている。サーボモーター56
を駆動することによりボールネジ40を回転させることが
できる。サーボモーター58を駆動することによりボール
ネジ42を回転させることができる。
【0036】サドル14に形成されたガイド22の上方に
は、図2において破線で示されるコラム16が配置されて
いる。コラム16の下部には、ナット60、62が取り付けら
れている。ナット60は、ボールネジ40と係合している。
ナット62は、ボールネジ42と係合している。
【0037】サーボモーター56、58は各々単体であり、
同期して駆動することができる。サーボモーター56、58
を同期して駆動させると、ボールネジ40、42が回転す
る。ボールネジ40、42を回転させると、ナット60、62を
介すことにより、摺動面24上でコラム16をX軸心方向に
移動させることができる。
【0038】コラム16がX軸心方向において移動する際
は、2本のボールネジ40、42を駆動軸手段として使用し
ているため、コラム16が移動する際に生じ易い図2のS
方向の揺動運動を抑えることができる。
【0039】図3は、図1のコラムの正面図である。
【0040】コラム16には、Y軸心と平行に2本のボー
ルネジ44、46が並列に配置されている。2本のボールネ
ジ44、46は、コラム16に、回転可能に支持されている。
【0041】主軸頭18の上部には、ナット64、66が取り
付けられている。ナット64は、ボールネジ44に係合して
いる。ナット66は、ボールネジ46に係合している。
【0042】モーター80、82を同期して駆動させること
によりボールネジ44、46を回転することができる。ボー
ルネジ44、46を回転させることにより、ナット64、66を
介して主軸頭18をY軸心の方向に移動することができ
る。
【0043】2本のボールネジ44、46を駆動軸手段とし
て使用しているため、主軸頭18が移動する際に生じ易い
図3のT方向の揺動運動を抑えることができる。
【0044】図4は、図1に示すベッドの上面の一部を
拡大した図である。
【0045】ベッド12には、ボールネジ取付部68、70が
配置されている。ボールネジ取付部68、70には、ボール
ネジ48、50がZ軸心に平行に配置されている。ボールネ
ジ48、50は、ボールネジ取付部68、70に回転可能に支持
されている。
【0046】また、ボールネジ取付部70にはサーボモー
ター72、74が取り付けられている。サーボモーター72を
駆動することにより、ボールネジ48を回転させることが
できる。サーボモーター74を駆動することにより、ボー
ルネジ50を回転させることができる。
【0047】ベッド12には、ガイド30が配置されてい
る。ガイド30の衝動面32上には、図4において破線で示
すロータリーテーブル20が配置されている。ロータリー
テーブル20の下部には、ナット76、78が取り付けられて
いる。ナット76は、ボールネジ48と係合している。ナッ
ト78は、ボールネジ50と係合している。
【0048】サーボモーター72、74を同期して駆動し、
ボールネジ48、50を回転させることができる。ボールネ
ジ48、50が回転することにより、ナット76、78を介して
ロータリーテーブル20を摺動面32上でZ軸心の方向に移
動させることができる。
【0049】ロータリーテーブル20がZ軸心方向におい
て移動する際は、2本のボールネジ48、50を駆動軸手段
として使用しているため、ロータリーテーブル20が移動
する際に生じ易い図4のU方向の揺動運動を抑えること
ができる。
【0050】以上説明したように、本発明においては、
X軸心、Y軸心、Z軸心の各軸心に対して、それぞれ2
つのボールネジから成る駆動手段(34、36、38)を配置す
る構成としている。
【0051】したがって、第1駆動手段34は、コラム16
の揺動運動を抑えてコラム16を移動させる。第2駆動手
段36は、主軸頭18の揺動運動を抑えて主軸頭18を移動さ
せる。第3駆動手段38は、ロータリーテーブル20の揺動
運動を抑えてロータリーテーブル20を移動させる。
【0052】さらに、コラム16の揺動運動と、主軸頭18
の揺動運動と、ロータリーテーブル20の揺動運動を共に
抑えて移動させることにより、各軸心における摺動部で
の抵抗を平均化するとともに、揺動運動を抑えることが
できる。
【0053】さらに詳しく言えば、本発明の工作機械
は、工作物における加工点が描く軌跡を誤差の抑えられ
た軌跡にすることができる。例えば、ロータリーテーブ
ル20を固定し、コラム16と主軸頭18を移動させてX−
Y平面において曲線的な軌跡となるように溝を形成する
加工の場合を説明する。この加工においては、コラム16
のY軸心回りの揺動運動と、主軸頭18のZ軸心回りの揺
動運動が抑えられているため、主軸頭18に取付けられる
工具の先端の振れなどを抑えることができる。したがっ
て、誤差の抑えられた曲線軌跡を描くように工作物に溝
を形成することができる。つまり、X−Y平面において
工作物における加工点が描く軌跡を誤差の抑えられた軌
跡にすることができる。
【0054】同様に、Y−Z平面においての加工の場合
も、Y−Z平面において工作物における加工点が描く軌
跡を誤差の抑えられた軌跡にすることができる。Z−X
平面においての加工の場合も、Z−X平面において工作
物における加工点が描く軌跡を誤差の抑えられた軌跡に
することができる。
【0055】さらに、X−Y−Z空間においての加工の
場合、本発明の工作機械においては、コラム16のX軸心
回りの揺動運動が抑えられ、主軸18のZ軸心回りの揺動
運動が抑えられ、ロータリーテーブル20のY軸心回りの
揺動運動が抑えれているため、主軸頭18に取付けられる
工具の先端の振れや工作物の揺動運動などを抑えること
ができる。したがって、X−Y−Z空間において工作物
における加工点が描くX−Y−Z空間における軌跡を誤
差の抑えられた軌跡にすることができる。
【0056】以上説明したように、本発明の工作機械
は、工作物における加工点が描く直線軌跡を誤差の抑え
られた直線軌跡にすることができるだけでなく、工作物
における加工点が描くX−Y−Z空間の曲線軌跡を誤差
の抑えられたX−Y−Z空間の曲線軌跡にすることがで
きる。
【0057】したがって、動きのねじれや加工点の軌跡
の誤差や揺動運動を抑えて高精度な加工を行なうことが
できる。
【0058】次に、図1と図5〜6を参照して、X軸心
に対して平行に配置されたボールネジの回転方向と、ボ
ールネジの回転による反力の関係についての説明をす
る。図5は、X軸心に対して平行に配置されたボールネ
ジと、サドルの概略図である。図6は、図5のボールネ
ジとサドルの概略縦断面図である。
【0059】図1の本発明の好適な実施例を示す工作機
械においては、ボールネジ40は、右ネジである。ボール
ネジ42は、左ネジである。
【0060】サーボモーター56は、ボールネジ40を、ボ
ールネジ40の軸心を中心として回転させる。サーボモー
ター58は、ボールネジ42を、ボールネジ42の軸心を中心
としてボールネジ40の回転方向と異なる方向に回転させ
る。
【0061】たとえば、図5と図6に示すように、ボー
ルネジ40をボールネジ40の軸心を中心として反時計回り
C1に回転させる。ボールネジ42を、ボールネジ42の軸心
を中心として時計回りC2に回転させる。このようにする
と、ボールネジ40の回転によるサドル14や、コラム16に
取り付けられたナット60にかかる反力F1と、ボールネジ
42の回転によるサドル14やコラム16に取り付けられたナ
ット62にかかる反力F2が、互いに打ち消し合い、コラム
16の安定した送りを行うことができる。
【0062】次に、図1と図7を参照して、Y軸心に対
して平行に配置されたボールネジの回転方向と、ボール
ネジの回転による反力の関係についての説明をする。図
7は、Y軸心に対して平行に配置されたボールネジの回
転方向と、Y軸心に対して平行に配置されたボールネジ
の回転による反力の関係を示す図である。
【0063】図1の本発明の好適な実施例を示す工作機
械においては、ボールネジ44は、右ネジである。ボール
ネジ46は、左ネジである。
【0064】サーボモーター80は、ボールネジ44を、ボ
ールネジ44の軸心を中心として回転させる。サーボモー
ター82は、ボールネジ46を、ボールネジ46の軸心を中心
としてボールネジ44の回転方向と異なる方向に回転させ
る。
【0065】たとえば、図7に示すように、ボールネジ
44をボールネジ44の軸心を中心として反時計回りD1に回
転させる。ボールネジ46を、ボールネジ46の軸心を中心
として時計回りD2に回転させる。このようにすると、ボ
ールネジ44の回転によるコラム16や主軸頭18にかかる反
力G1と、ボールネジ46の回転によるコラム16や主軸頭18
にかかる反力G2が、互いに打ち消し合い、主軸頭18やコ
ラム16の安定した送りを行うことができる。
【0066】次に、図1と図8を参照して、Z軸心に対
して平行に配置されたボールネジの回転方向と、ボール
ネジの回転による反力の関係についての説明をする。図
8 は、Z軸心に対して平行に配置されたボールネジの
回転方向と、Z軸心に対して平行に配置されたボールネ
ジの回転による反力の関係を示す図である。
【0067】図1の本発明の好適な実施例を示す工作機
械においては、Z軸心に設けられたボールネジ48は、右
ネジである。Z軸心に設けられたボールネジ50は、左ネ
ジである。
【0068】サーボモーター72は、ボールネジ48を、ボ
ールネジ48の軸心を中心として回転させる。サーボモー
ター74は、ボールネジ50を、ボールネジ50の軸心を中心
としてボールネジ48の回転方向と異なる方向に回転させ
る。
【0069】たとえば、図8に示すように、ボールネジ
48をボールネジ48の軸心を中心として反時計回りE1に回
転させる。ボールネジ50を、ボールネジ50の軸心を中心
として時計回りE2に回転させる。このようにすると、ボ
ールネジ48の回転によるベッド12やロータリーテーブル
20に取り付けられたナット76にかかる反力H1と、ボール
ネジ50の回転によるベッド12やロータリーテーブル20に
取り付けられたナット78にかかる反力H2が、互いに打ち
消し合い、ロータリーテーブル20の安定した送りを行う
ことができる。
【0070】本発明は、以上の実施例に限定されない。
たとえば、以上の実施例においては、駆動軸手段として
ボールネジを用いて駆動手段を構成したが、ボールネジ
以外の他の駆動軸手段を用いてもよい。駆動手段が複数
の駆動軸手段により構成されていれば、他の駆動軸手段
を用いてもよい。
【0071】また、駆動手段に用いる駆動軸手段の本数
は2本に限定されない。3本以上の駆動軸手段を用いて
駆動手段を構成してもよい。
【0072】さらに、本発明はマシニングセンターにの
み適用されるものではなく、他の工作機械にも適用され
る。さらにまた、工作機械は、移動体が2つの軸心にお
いてのみ移動するものであってもよい。その場合にも、
本発明の効果に何ら影響を及ぼすことはない。
【0073】さらに、本発明の工作機械の移動体は、主
軸頭やコラム又はロータリーテーブルに限定されるもの
ではない。サドルやテーブル等が移動するものであって
もよい。
【0074】
【発明の効果】本発明の工作機械によれば、X軸心を移
動する第1移動体の揺動運動と、Y軸心を移動する第2
移動体の揺動運動と、Z軸心を移動する第3移動体の揺
動運動をそれぞれ抑えるとともに、第1移動体の揺動運
動と、第2移動体の揺動運動と、第3移動体の揺動運動
を共に抑えることにより、加工点の軌跡の誤差を抑えた
高精度な加工をすることができる。
【0075】さらに、本発明によれば、ボールネジの回
転により工作機械や移動体にかかる反力の、移動体の送
りに与える影響を抑えて、より安定した移動体の送りを
することができる。このため、加工精度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの好適な実施例を示す斜視図。
【図2】図1に示すサドルの上面図。
【図3】図1に示すコラムの正面図。
【図4】図1に示すベッドの上面の一部を拡大した図。
【図5】X軸心に対して平行に配置されたボールネジ
と、サドルの概略図。
【図6】図5のボールネジとサドルの概略縦断面図。
【図7】Y軸心に対して平行に配置されたボールネジの
回転方向と、Y軸心に対して平行に配置されたボールネ
ジの回転による反力の関係を示す図。
【図8】Z軸心に対して平行に配置されたボールネジの
回転方向と、Z軸心に対して平行に配置されたボールネ
ジの回転による反力の関係を示す図。
【符号の説明】
12 べッド 14 サドル 16 コラム 18 主軸頭 20 ロータリーテーブル 21 パレットテーブル 22、26、30 ガイド 24、32 衝動面 28 コラムの前方部 34、36、38 駆動手段 40、42、44、46、48、50 ボールネジ 52、54、68、70 ボールネジ取付部 60、62、64、66、76、78 ナット 56、58、72、74、80、82 サーボモーター X、Y、Z 軸心 C1、C2、D1、D2、E1、E2 ボールネジの回転方向 F1、F2、G1、G2、H1、H2 反力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸心の方向で移動する第1移動体(16)
    と、Y軸心の方向で移動する第2移動体(18)と、Z軸心
    の方向で移動する第3移動体(20)を有し、X軸心に対し
    て第1駆動手段(34)が設けられ、Y軸心に対して第2駆
    動手段(36)が設けられ、Z軸心に対して第3駆動手段(3
    8)が設けられ、第1駆動手段(34)が第1移動体(16)を移
    動させ、第2駆動手段(36)が第2移動体(18)を移動さ
    せ、第3駆動手段(38)が第3移動体(20)を移動させ、第
    1駆動手段(34)は、X軸心と平行になるように配置され
    た第1群の2本のボールネジ(40、42)から成り、第2駆
    動手段(36)は、Y軸心と平行になるように配置された第
    2群の2本のボールネジ(44、46)から成り、第3駆動手
    段(38)は、Z軸心と平行になるように配置された第3群
    の2本のボールネジ(48、50)から成り、第1群の2本の
    ボールネジの一方を、右ネジである第1右ネジボールネ
    ジ(40)とし、第1群の2本のボールネジの他方を、左ネ
    ジである第1左ネジボールネジ(42)とし、第1右ネジボ
    ールネジ軸心を中心として第1右ネジボールネジ(40)を
    回転させ、第1左ネジボールネジ軸心を中心として、第
    1左ネジボールネジ(42)を第1右ネジボールネジの回転
    方向と異なる方向に回転させ、第2群の2本のボールネ
    ジの一方を、右ネジである第2右ネジボールネジ(44)と
    し、第2群の2本のボールネジの他方を、左ネジである
    第2左ネジボールネジ(46)とし、第2右ネジボールネジ
    軸心を中心として第2右ネジボールネジ(44)を回転さ
    せ、第2左ネジボールネジ軸心を中心として、第2左ネ
    ジボールネジ(46)を第2右ネジボールネジ(44)の回転方
    向と異なる方向に回転させ、第3群の2本のボールネジ
    の一方を、右ネジである第3右ネジボールネジ(48)と
    し、第3群の2本のボールネジの他方を、左ネジである
    第3左ネジボールネジ(50)とし、第3右ネジボールネジ
    軸心を中心として第3右ネジボールネジ(48)を回転さ
    せ、第3左ネジボールネジ軸心を中心として、第3左ネ
    ジボールネジ(50)を第3右ネジボールネジ(48)の回転方
    向と異なる方向に回転させることを特徴とする工作機
    械。
  2. 【請求項2】 第1移動体をコラム(16)とし、第2移動
    体を主軸頭(18)とし、第3移動体をロータリーテーブル
    (20)としたことを特徴とする請求項1に記載の工作機
    械。
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