JP2001007673A - 圧電発振子 - Google Patents

圧電発振子

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JP2001007673A
JP2001007673A JP11284278A JP28427899A JP2001007673A JP 2001007673 A JP2001007673 A JP 2001007673A JP 11284278 A JP11284278 A JP 11284278A JP 28427899 A JP28427899 A JP 28427899A JP 2001007673 A JP2001007673 A JP 2001007673A
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load capacitance
piezoelectric
cap
spring terminal
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JP11284278A
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Yuko Yokoi
雄行 横井
Takashi Yamamoto
隆 山本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【発明の目的】 広がり振動モードの圧電共振子と負荷
容量素子を一体化した小型の圧電発振子を提供する。 【解決手段】 基板2の上面に負荷容量素子を実装し、
基板上で負荷容量素子の周囲に枠部3を置き、枠部3内
に金属スプリング端子4を載せて基板とスプリング端子
の間の空間に負荷容量素子を納める。スプリング端子の
上に圧電共振子5を置く。枠部3を覆うように基板2に
重ねた金属製のキャップ6の内面には突起13が設けら
れており、圧電共振子5はスプリング端子4と突起13
によって保持される。スプリング端子4は基板2の電極
パターン8に電気的に接触し、キャップ6は基板2の電
極パターン9に導電性接着剤19で接着され、その結
果、圧電共振子5の両面電極は、基板2の下面に設けら
れた外部電極12,13に導通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電発振子に関し、
特に広がり振動を利用した圧電発振子に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】セラミック発振回路は、図
14に示すように、反転増幅器OP(マイコンを用いる
場合もある)、バイアス抵抗R、圧電共振子62を並列
に接続し、反転増幅器OPの入力端子を負荷容量C1を
介してグランドに接続し、また反転増幅器OPの出力端
子も負荷容量C2を介してグランドに接続した回路構成
で動作させるのが一般的である。
【0003】ここで、発振周波数が1〜60MHzの領
域のセラミック発振回路では、厚み縦振動モードや厚み
滑り振動モードの圧電共振子62を用い、この圧電共振
子62の両端にそれぞれ負荷容量C1,C2を接続し、
圧電共振子62と負荷容量C1,C2を一体化した圧電
発振子(図14において破線で囲んだ部分)が提供され
ている。
【0004】しかし、発振周波数が100〜2,000
KHzの領域では、広がり振動モードの圧電発振子を用
いている。広がり振動モードを利用した従来の圧電発振
子61は、図15に示すような構造を採用している。す
なわち、正方形状をした広がり振動モードの圧電共振子
62を金属スプリング端子63の電極板64で挟持し、
その状態で樹脂ケース65内に納め、樹脂ケース65の
開口部に薄紙製の仕切板66を入れ、その上に封止用樹
脂67を充填し硬化させて圧電共振子62を樹脂ケース
65内に封止している。
【0005】このような構造を有する広がり振動モード
の圧電発振子では、サイズを大きくすることなく負荷容
量を一体化することが困難であり、広がり振動モードの
圧電共振子に負荷容量を一体化させた小型の圧電発振子
は実用化されておらず、負荷容量(コンデンサ)を別途
取り付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の技術的
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、広がり振動モードの圧電共振子と負荷
容量素子を一体化した小型の圧電発振子を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1に記載の
圧電発振子は、基板本体の上に金属スプリング端子を載
置し、基板本体と前記スプリング端子との間の空間に負
荷容量素子を実装し、基板本体の上に被せたキャップと
前記スプリング端子の間に広がり振動を利用した圧電共
振子を弾性的に挟持させたことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の圧電発振子にあっては、
基板本体、負荷容量素子、スプリング端子、圧電共振
子、キャップを順次下から重ねて一体化することで組立
てられるので、組立て作業が簡単になる。しかも、基板
本体とスプリング端子の間の空間を利用して負荷容量素
子を実装しているので、圧電発振子の外形寸法を大きく
することなく、負荷容量素子を内蔵させることが可能に
なる。
【0009】請求項2に記載の圧電発振子は、請求項1
に記載の圧電発振子において、前記基板本体の下面に設
けた外部電極と導通したスルーホールを基板本体に設
け、このスルーホールに充填した導電材料によって前記
外部電極と前記負荷容量素子とを電気的に接続したこと
を特徴としている。
【0010】請求項2に記載の圧電発振子にあっては、
基板本体に外部電極と導通したスルーホールを設け、ス
ルーホールに充填した導電材料で外部電極と負荷容量素
子を電気的に接続しているので、基板本体に配線パター
ンなどを引き回すことなく、簡単な構造によって負荷容
量素子の電極を外部へ引き出すことができる。また、ス
ルーホールには、導電材料を充填しているので、圧電発
振子の封止性を損ねることもない。
【0011】請求項3に記載の圧電発振子は、基板本体
と該基板本体の表面に被せたキャップとの間に拡がり振
動を利用した圧電共振子を納め、基板本体の表面又は裏
面に負荷容量素子を実装したことを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の圧電発振子にあっては、
基板本体とキャップの間に拡がり振動を利用した圧電共
振子を納め、基板本体の表面又は裏面に負荷容量素子を
実装することで組立てられるので、組立て作業が簡単に
なる。しかも、圧電部品を納めた基板本体の裏面を利用
して負荷容量素子を実装しているので、圧電発振子の外
形寸法を大きくすることなく負荷容量素子を実装するこ
とが可能になる。
【0013】請求項4に記載の圧電発振子は、請求項3
に記載した圧電発振子において、前記基板本体の裏面に
リード端子を取り付け、圧電共振子を納めた前記基板本
体及び前記キャップと、前記負荷容量素子と、前記リー
ド端子の取付側基部とを外装樹脂で被覆したことを特徴
としている。
【0014】請求項4に記載の圧電発振子においては、
基板本体の裏面にリード端子を取り付けて外装樹脂で被
覆しているので、拡がり振動を利用した圧電共振子と負
荷容量素子とが一体化されたリードタイプの圧電発振子
を容易に製作することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の一実施形態による圧電発振子1の構造を示す断面図、
図2はその分解斜視図である。この圧電発振子1は、図
2に示されているように、基板2、枠部3、負荷容量素
子4、スプリング端子5、圧電共振子6、キャップ7か
ら構成されている。基板2は、ガラス・エポキシ樹脂基
板やセラミック基板等の基板本体8に電極を形成したも
のであり、基板本体8の上面には3つの領域の電極パタ
ーン9,10,11が形成され、裏面にも図3に示すよ
うな3つの領域の外部電極12,13,14が形成され
ている。一方端部に位置する電極パターン9と外部電極
12とは2分割されたスルーホール15を介して接続さ
れ、外周部分に位置する電極パターン11と外部電極1
4も2分割されたスルーホール17を介して接続されて
いる。また、中央の電極パターン10と外部電極13は
スルーホール16を介して接続されている。
【0016】この実施形態で用いる負荷容量素子4は、
MHz帯発振子に多用されているものであって、図4に
示すように2個の負荷容量C1,C2が一体に構成され
ている。すなわち、この負荷容量素子4は、誘電体基板
18の下面中央部に共通電極(アース電極)19を設
け、誘電体基板18の両端部において下面から上面にか
けて容量電極20,21を設けたものであり、容量電極
20及び共通電極19間に一方の負荷容量C1が構成さ
れ、容量電極21及び共通電極19間に他方の負荷容量
C2が構成されており、両負荷容量C1,C2は共通電
極19を介して直列に接続されている。
【0017】しかして、この負荷容量素子4は、基板2
上に枠部3やスプリング端子5を取付ける前に、図5
(b)のような状態で基板2に実装されている。すなわ
ち、図5(a)のように各電極パターン9,10,11
の上に導電接着剤22を塗布すると同時に中央のスルー
ホール16に導電性接着剤22を充填し、その上に負荷
容量素子4を置いて押圧し、導電性接着剤22を硬化さ
せる。この結果、負荷容量素子4は導電性接着剤22に
よって基板2上面に固定されると同時に、両端の容量電
極20,21がそれぞれ電極パターン9,11に電気的
に接続され、共通電極19が電極パターン10に電気的
に接続される。従って、負荷容量素子4の共通電極19
は、スルーホール16を介して基板2の下面中央の外部
電極13と導通する。
【0018】枠部3は樹脂成形品(例えば、射出成形
品)であって、スプリング端子5と圧電共振子6を納め
ることができるだけの深さ(高さ)を有している。枠部
3の内周寸法は、最も大きな圧電共振子6の寸法と等し
いか、あるいはそれよりも大きくなっている。また、枠
部3の内周面の4ヵ所には、凸部23が突出している。
これらの凸部23の長さは、最も小さな圧電共振子6を
枠部3内に納めたとき、その圧電共振子6の外周面の各
辺の中央部(節点)を押さえ、圧電共振子6を動かない
ように位置決めし、また回転止めすることができるよう
なものとなっている。
【0019】また、最小の圧電共振子6よりも大きな圧
電共振子6を納める場合には、枠部3内で圧電共振子6
を保持できるように、その圧電共振子6の寸法に応じて
枠部3の凸部23をカットする。従って、寸法の異なる
圧電共振子6、すなわち使用周波数の異なる圧電共振子
6に対して枠部3を共用化することができ、部品の種類
を減らすことによってコストを安価にすることができ
る。特に、樹脂成形品の場合には、金型が1種類で済む
ので、金型投資を最低限に抑制できる。こうして、カッ
トにより凸部23の長さを調整された枠部3は、その下
面に塗布された接着剤24により基板2の上面外周部に
接着して基板2と一体化する。
【0020】なお、この実施形態では、互いに別体とな
った基板2と枠部3によって基板本体を構成している
が、この基板2と枠部3とは一体構造としてもよい。基
板本体を一体構造とすれば、部品点数を減らすことがで
き、また、この実施形態のように基板2と枠部3を別個
にすれば、ガラス・エポキシ樹脂基板やセラミック基板
等を用いて電極パターン9,10,11や外部電極1
2,13,14等を容易に形成できる。
【0021】金属製のスプリング端子5は、中央部上面
に設けられた突起25と、四方に放射状に延びた足26
を有している。スプリング端子5の足26は、いずれも
下方へ略くの字状に屈曲することによって弾性を付与さ
れており、対角方向に位置する足26の先端どうしの距
離は、枠部3内空間の対角距離とほぼ等しくなってい
る。従って、枠部3内にスプリング端子5を入れると、
スプリング端子5は凸部23と干渉することなく枠部3
内に納められ、スプリング端子5の各足26の先端が枠
部3内周の隅に位置決めされる。この隅には、電極パタ
ーン11が位置しているので、スプリング端子5は、基
板2の電極パターン11に電気的に接触する。
【0022】このようにスプリング端子5は、足26の
先端以外は基板2の上面から浮いているので、基板2と
スプリング端子5との間には空間が生じており、負荷容
量素子4はこの空間を利用して基板2上に実装されるこ
とになる。また、負荷容量素子4とスプリング端子5と
の間には、負荷容量素子4とスプリング端子5との間の
絶縁性を保つことでできる程度の空隙が確保されてい
る。
【0023】圧電共振子6は、厚み方向に分極処理を施
された正方形の圧電基板の両面に電極を設けたものであ
り、両主面の中央部が節点となっている。この圧電共振
子6を枠部3内に納めると、スプリング端子5の突起2
5は、圧電共振子6の中央部(節点)付近に当たって圧
電共振子6を支持する。また、枠部3の凸部23が圧電
共振子6の各辺の中央部(節点)に当接または近接して
圧電共振子6を位置決めする。
【0024】キャップ7はアルミニウムや銅等の金属材
料によって形成されており、枠部3に覆い被さるように
して基板2上に載置できるような形状及び寸法となって
いる。キャップ7の内面中央部には突起27が設けられ
ている。枠部3内にスプリング端子5と圧電共振子6を
納めた後、キャップ7の下面に絶縁性接着剤28を塗布
し、枠部3の外周を覆うようにして基板2上にキャップ
7を被せてキャップ7を基板2に押し付けながら絶縁性
接着剤28を硬化させ、絶縁性接着剤28によってキャ
ップ7を基板2に接着し、これによって圧電共振子6を
基板2とキャップ7の間に封止する。なお、このキャッ
プ7の接着位置には、電極パターン9が設けられている
ので、この部分には絶縁性接着剤28に代えて導電性接
着剤29を用いることにより、キャップ7は電極パター
ン9に電気的に接触する。また、キャップ7と基板2の
間は、絶縁性接着剤28及び導電性接着剤29によって
塞がれ、スルーホール16は導電性接着剤22を充填し
て塞がれているので、圧電共振子6はキャップ7と基板
2の間に気密的に封止される。
【0025】こうしてキャップ7を基板2に押圧して接
着一体化すると、スプリング端子5の弾性によって圧電
共振子6の両面中央部にスプリング端子5の突起25と
キャップ7の突起27が押し付けられ、圧電共振子6は
中央部の節点で両側から挟持されると共にスプリング端
子5とキャップ7に電気的に導通させられる。スプリン
グ端子5は電極パターン11と接触しているから、圧電
共振子6の下面側の電極と負荷容量素子4の一方の容量
電極21は、2分割されたスルーホール17を介して外
部電極14に導通させられている。また、キャップ7は
導電性接着剤29を介して電極パターン9に導通させら
れているから、圧電共振子6の上面側の電極と負荷容量
素子4の他方の容量電極20は、2分割されたスルーホ
ール15を介して外部電極12に導通させられている。
この結果、図8の破線で囲んだ部分のような構成の圧電
発振子が製作される。
【0026】外部電極12,13,14は、基板2下面
に金属箔のパターンや導体薄膜(蒸着膜など)、導体厚
膜(導電ペーストの焼付け膜など)によって平坦に形成
することができるので、この圧電発振子1はプリント配
線基板などにも安定に実装することができ、表面実装用
部品として用いることができる。
【0027】また、上記のように、この圧電発振子1の
組立てにあたっては、下から基板2、枠部3あるいは負
荷容量素子4、スプリング端子5、圧電共振子6、キャ
ップ7という順序で積んでいくことによって製造するこ
とができるので、製造工程を簡略にでき、特に自動組立
てにも適している。さらに、凸部23の長さを調整する
ことにより、寸法の異なる広がり振動モードの圧電共振
子6を納めることができるので、使用周波数の異なる圧
電発振子1の外形を同一サイズに揃えることが可能にな
る。
【0028】なお、キャップ7は樹脂やセラミック等に
よって製作し、その内面及び下面にだけメッキ等によっ
て導電膜を形成するようにしてもよい。あるいは、合成
樹脂やセラミック等によって製作したキャップ7と圧電
共振子6の間に、突起を備えた端子板を挟み込み、端子
板のリード部を基板2の電極パターン11へ導くように
してもよい。
【0029】(第2の実施形態)図6は本発明の別な実
施形態による圧電発振子の構造を示す断面図である。こ
の実施形態では、2つの負荷容量素子(積層コンデン
サ)4a,4bを基板2上に実装しており、負荷容量素
子4a,4b以外については、第1の実施形態と共通で
ある。
【0030】第1の実施形態では、2つの負荷容量C
1,C2を備えた負荷容量素子4を用いたが、この実施
形態では、図7に示すように、電極パターン9及び10
の間に一方の負荷容量素子4a(負荷容量C1)を実装
し、電極パターン10及び11の間に他方の負荷容量素
子4b(負荷容量C2)を実装している。
【0031】(第3の実施形態)図8は本発明のさらに
別な実施形態による圧電発振子31の構造を示す断面
図、図9はその分解斜視図である。この圧電発振子31
は、図9に示すように、基板2、枠部3、スプリング端
子5、拡がり振動の圧電共振子6、キャップ7、2つの
負荷容量素子4a、4bから構成されている。基板2
は、ガラス・エポキシ樹脂基板やセラミック基板等の基
板本体8に電極を形成したものであり、基板本体8の上
面には2つの領域の電極パターン9,11が形成され、
裏面には図10に示すような3つの領域の外部電極1
2,13,14が形成されている。一方端部に位置する
電極パターン9と外部電極12とはスルーホール32を
介して接続され、外周部分に位置する電極パターン11
と外部電極14もスルーホール33を介して接続されて
いる。枠部3、スプリング端子5、拡がり振動の圧電共
振子6、キャップ7は、前記実施形態とほぼ同じもので
ある。
【0032】枠部3は、その下面に塗布された接着剤2
4により基板2の上面外周部に接着して基板2と一体化
する。さらに、枠部3内にスプリング端子5を入れる
と、スプリング端子5は凸部23と干渉することなく枠
部3内に納められ、スプリング端子5の各足26の先端
が枠部3内周の隅に位置決めされる。この隅には、電極
パターン11が位置しているので、スプリング端子5
は、基板2の電極パターン11に電気的に接触する。圧
電共振子6を枠部3内に納めると、スプリング端子5の
突起25は、圧電共振子6の中央部(節点)付近に当た
って圧電共振子6を支持する。また、枠部3の凸部23
が圧電共振子6の各辺の中央部(節点)に当接または近
接して圧電共振子6を位置決めする。
【0033】枠部3内にスプリング端子5と圧電共振子
6を納めた後、キャップ7の下面に絶縁性接着剤28を
塗布し、枠部3の外周を覆うようにして基板2上にキャ
ップ7を被せてキャップ7を基板2に押し付けながら絶
縁性接着剤28を硬化させ、絶縁性接着剤28によって
キャップ7を基板2に接着し、これによって圧電共振子
6を基板2とキャップ7の間に封止する。なお、このキ
ャップ7の接着位置には、電極パターン9が設けられて
いるので、この部分には絶縁性接着剤28に代えて導電
性接着剤29を用いることにより、キャップ7は電極パ
ターン9に電気的に接触する。
【0034】こうしてキャップ7を基板2に押圧して接
着一体化すると、スプリング端子5の弾性によって圧電
共振子6の両面中央部にスプリング端子5の突起25と
キャップ7の突起27が押し付けられ、圧電共振子6は
中央部の節点で両側から挟持されると共にスプリング端
子5とキャップ7に電気的に導通させられる。スプリン
グ端子5は電極パターン11と接触しているから、圧電
共振子6の下面側の電極と負荷容量素子4bの一方電極
はスルーホール33を介して外部電極14に導通させら
れている。また、キャップ7は導電性接着剤29を介し
て電極パターン9に導通させられているから、圧電共振
子6の上面側の電極と負荷容量素子4aの一方電極はス
ルーホール32を介して外部電極12に導通させられて
いる。
【0035】ついで、負荷容量素子4a、4bは、図8
のような状態で基板2の裏面に実装される。すなわち、
各外部電極12、13、14の上に導電接着剤34を塗
布し、その上に負荷容量素子4a,4bを置いて押圧
し、導電性接着剤34を硬化させる。この結果、負荷容
量素子4a,4bは導電性接着剤34によって基板2の
裏面に固定されると同時に、各負荷容量素子4a,4b
の両端の電極がそれぞれ外部電極12、13及び13、
14に電気的に接続される。この結果、図14の破線で
囲んだ部分のような構成の圧電発振子31が製作され
る。
【0036】しかして、この実施形態による圧電発振子
31にあっても、圧電共振子6と負荷容量素子4a、4
bとを一体化することができ、表面実装用の小型部品と
して用いることができる。また、この実施形態でも、組
立てにあたっては、下から基板2、枠部3、スプリング
端子5、圧電共振子6、キャップ7という順序で積み、
ついで基板2の下面に負荷容量素子4a、4bを実装す
ることによって製造することができるので、製造工程を
簡略にできる。
【0037】なお、この実施形態でも、図4に示したよ
うな構造の負荷容量素子4を基板2の裏面に実装するよ
うにしてもよい。
【0038】(第4の実施形態)図11は本発明のさら
に別な実施形態による圧電発振子41の構造を示す斜視
図である。この実施形態は、図8に示した表面実装用の
圧電発振子31を利用してリードタイプの圧電発振子4
1を製作したものである。3本の各リード端子42、4
3、44の取付基部は、半田または導電性接着剤によ
り、基板2の裏面に形成されている各外部電極12、1
3、14に接合されている。そして、圧電共振子6を納
めた基板2及びキャップ7と、2つの負荷容量素子4
a、4bと、リード端子42、43、44の取付基部と
は、エポキシ樹脂等の樹脂材料にポッティングすること
によって外装樹脂45内に封止される。よって、負荷容
量素子4a、4bは圧電発振子41内に内蔵されること
になる。ここで、リード端子42、43、44は、その
下側先端部が圧電発振子41の中心面に位置するよう屈
曲させられており、各リード端子42、43、44の先
端部は一列に並んでいる。
【0039】(第5の実施形態)図12は本発明のさら
に別な実施形態による圧電発振子51の構造を示す側面
図である。この実施形態は、リードタイプの圧電発振子
51において、基板2の表面側に2つの負荷容量素子4
a,4bを実装するようにしたものである。
【0040】この実施形態に用いられる基板2の表面側
及び裏面側の構造を図13(a)(b)に示す。基板2
はキャップ7よりも大きな面積を有していて、キャップ
7を取り付けられた領域外に負荷容量素子4a、4bを
実装できるようになっている。すなわち、基板2の表面
側においては、キャップ取付領域内には、2つの電極パ
ターン9、11が設けられ、キャップ取付領域外には負
荷容量素子4a、4bを実装するための3つの電極パタ
ーン52、53、54が設けられている。両端の電極パ
ターン52、54はそれぞれ電極パターン9、11に導
通しており、電極パターン9、11はスルーホール3
2、33を通じて裏面の外部電極12、14に導通して
いる。また、中央の電極パターン53はスルーホール5
5を通じて裏面の外部電極13に導通している。
【0041】従って、基板2とキャップ7との間に枠部
3、スプリング端子5及び圧電共振子6を納めた後(電
極パターン52と電極パターン9をつなぐ部分、電極パ
ターン54と電極パターン11をつなぐ部分では、キャ
ップ7は絶縁性の接着剤によって基板2に接着す
る。)、キャップ外において基板2の表面の電極パター
ン52、53に一方の負荷容量素子4aを実装し、電極
54、53に他方の負荷容量素子4bを実装し、基板2
の裏面の各外部電極12、13、14にそれぞれリード
端子42、43、44の取付基部を接合し、リード端子
42、43、44の先端部分を除いて外装樹脂45で封
止する。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の圧電発振子によれば、
構成部品を順次重ねて一体化することで組立てられるの
で、組立て作業が簡単になる。しかも、基板本体とスプ
リング端子の間の空間を利用して負荷容量素子を実装し
ているので、圧電発振子の外形寸法を大きくすることな
く、負荷容量素子を内蔵させることが可能になる。
【0043】請求項2に記載の圧電発振子によれば、基
板本体に外部電極と導通したスルーホールを設け、スル
ーホールに充填した導電材料で外部電極と負荷容量素子
を電気的に接続しているので、基板本体に配線パターン
などを引き回すことなく、簡単な構造によって負荷容量
素子の電極を外部へ引き出すことができる。また、スル
ーホールには、導電材料を充填しているので、圧電発振
子の封止性を損ねることもない。
【0044】請求項3に記載の圧電発振子によれば、基
板本体とキャップの間に拡がり振動を利用した圧電共振
子を納め、基板本体の表面又は裏面に負荷容量素子を実
装することで組立てられるので、組立て作業が簡単にな
る。しかも、圧電部品を納めた基板本体の裏面を利用し
て負荷容量素子を実装しているので、圧電発振子の外形
寸法を大きくすることなく負荷容量素子を実装すること
が可能になる。
【0045】請求項4に記載の圧電発振子によれば、基
板本体の裏面にリード端子を取り付けて外装樹脂で被覆
しているので、拡がり振動を利用した圧電共振子と負荷
容量素子とが一体化されたリードタイプの圧電発振子を
容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による圧電発振子の構造を
示す断面図である。
【図2】図1の圧電発振子の分解斜視図である。
【図3】同上の圧電発振子に用いられている基板の裏面
側からの斜視図である。
【図4】負荷容量素子の側面図である。
【図5】(a)は導電性接着剤を塗布された基板を示す
斜視図、(b)は基板上に実装された負荷容量素子を示
す斜視図である。
【図6】本発明の別な実施形態による圧電発振子の構造
を示す断面図である。
【図7】図6の圧電発振子において、基板に実装された
負荷容量素子を示す斜視図である。
【図8】本発明のさらに別な実施形態による圧電発振子
の構造を示す断面図である。
【図9】図8の圧電発振子の分解斜視図である。
【図10】同上の圧電発振子に用いられている基板の裏
面側からの斜視図である。
【図11】本発明のさらに別な実施形態による圧電発振
子の構造を示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに別な実施形態による圧電発振
子の構造を示す側面図である。
【図13】(a)(b)は、同上の圧電発振子に用いら
れている基板の表面側及び裏面側からの斜視図である。
【図14】セラミック発振回路を示す回路図である。
【図15】従来の圧電発振子の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 基板 3 枠部 4,4a,4b 負荷容量素子 5 スプリング端子 6、圧電共振子 7 キャップ 9,10,11 電極パターン 16 スルーホール 22 導電接着剤 42、43、44 リード端子 45 外装樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J108 AA00 BB04 CC04 CC13 DD01 DD02 DD09 EE03 EE06 EE10 EE11 FF10 GG03 GG05 GG08 GG15 GG16 GG17 GG18 JJ02 KK03 KK04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板本体の上に金属スプリング端子を載
    置し、基板本体と前記スプリング端子との間の空間に負
    荷容量素子を実装し、基板本体の上に被せたキャップと
    前記スプリング端子の間に広がり振動を利用した圧電共
    振子を弾性的に挟持させたことを特徴とする圧電発振
    子。
  2. 【請求項2】 前記基板本体の下面に設けた外部電極と
    導通したスルーホールを基板本体に設け、このスルーホ
    ールに充填した導電材料によって前記外部電極と前記負
    荷容量素子とを電気的に接続したことを特徴とする、請
    求項1に記載の圧電発振子。
  3. 【請求項3】 基板本体と該基板本体の表面に被せたキ
    ャップとの間に拡がり振動を利用した圧電共振子を納
    め、基板本体の表面又は裏面に負荷容量素子を実装した
    ことを特徴とする圧電発振子。
  4. 【請求項4】 前記基板本体の裏面にリード端子を取り
    付け、圧電共振子を納めた前記基板本体及び前記キャッ
    プと、前記負荷容量素子と、前記リード端子の取付側基
    部とを外装樹脂で被覆したことを特徴とする、請求項3
    に記載の圧電発振子。
JP11284278A 1999-04-23 1999-10-05 圧電発振子 Pending JP2001007673A (ja)

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DE10018682A DE10018682A1 (de) 1999-04-23 2000-04-14 Piezoelektrisches Bauelement und piezoelektrischer Oszillator, bei dem es Verwendung findet
KR1020000021618A KR20000071798A (ko) 1999-04-23 2000-04-24 압전 장치 및 그를 이용한 압전 발진자
CNB001070568A CN1135691C (zh) 1999-04-23 2000-04-24 压电装置和使用它的压电谐振器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6785106B2 (en) 2001-01-16 2004-08-31 Denso Corporation Integrate circuit device

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