JP2000302349A - エレベータの遠隔故障診断装置 - Google Patents
エレベータの遠隔故障診断装置Info
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- JP2000302349A JP2000302349A JP11115288A JP11528899A JP2000302349A JP 2000302349 A JP2000302349 A JP 2000302349A JP 11115288 A JP11115288 A JP 11115288A JP 11528899 A JP11528899 A JP 11528899A JP 2000302349 A JP2000302349 A JP 2000302349A
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Elevator Control (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータの走行に関する制御定数を的確に
変更することによって機器の劣化にも対応して走行性能
を確保することができ、また、故障によるエレベータの
停止時間を低減することができるエレベータの遠隔故障
診断装置を提供することにある。 【解決手段】 エレベータの走行状態を診断する異常診
断装置を設けると共に、その診断結果が異常であった場
合は、エレベータの制御定数を変更して走行性能を確保
し、故障によるエレベータ不稼動時間を低減する。
変更することによって機器の劣化にも対応して走行性能
を確保することができ、また、故障によるエレベータの
停止時間を低減することができるエレベータの遠隔故障
診断装置を提供することにある。 【解決手段】 エレベータの走行状態を診断する異常診
断装置を設けると共に、その診断結果が異常であった場
合は、エレベータの制御定数を変更して走行性能を確保
し、故障によるエレベータ不稼動時間を低減する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの走行
性能を診断し、異常発生時の状態を判断することによっ
てエレベータの性能を確保するエレベータの遠隔故障診
断装置に関するものである。
性能を診断し、異常発生時の状態を判断することによっ
てエレベータの性能を確保するエレベータの遠隔故障診
断装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来は、エレベータの機器が劣化して性
能が低下し、エレベータに異常が発生する異常診断装置
において自動的に異常を診断し、エレベータが異常であ
ると診断された場合は、現地のエレベータに保守員が出
向き、異常と診断された原因を究明してエレベータの性
能低下を防止している。その際、原因が機器の劣化に起
因しないものであれば現地エレベータの状態を確認しな
がら保守員がエレベータの制御定数を書き換えることに
よってエレベータの性能を確保する場合があった。この
ようにエレベータの制御定数を書き換える場合は、保守
員が手作業で書き換えるのが普通であるが、近年人件費
の抑制を図るために、例えば点検作業時には一部の機器
に対し制御定数を書き換えることによって点検作業の効
率を大幅に改善する装置が発明されてきた。
能が低下し、エレベータに異常が発生する異常診断装置
において自動的に異常を診断し、エレベータが異常であ
ると診断された場合は、現地のエレベータに保守員が出
向き、異常と診断された原因を究明してエレベータの性
能低下を防止している。その際、原因が機器の劣化に起
因しないものであれば現地エレベータの状態を確認しな
がら保守員がエレベータの制御定数を書き換えることに
よってエレベータの性能を確保する場合があった。この
ようにエレベータの制御定数を書き換える場合は、保守
員が手作業で書き換えるのが普通であるが、近年人件費
の抑制を図るために、例えば点検作業時には一部の機器
に対し制御定数を書き換えることによって点検作業の効
率を大幅に改善する装置が発明されてきた。
【０００３】例えば特開平６−２２１８６６号公報に開
示されているエレベータドアの点検運転装置は、エレベ
ータ制御装置からドア駆動制御装置に対して切り替えの
信号を出力することによってドア駆動モータの回転速度
や回転トルクを変更しドアの開閉モードを切り替えるこ
とによりドアの開閉動作を点検することを特徴としてい
る。
示されているエレベータドアの点検運転装置は、エレベ
ータ制御装置からドア駆動制御装置に対して切り替えの
信号を出力することによってドア駆動モータの回転速度
や回転トルクを変更しドアの開閉モードを切り替えるこ
とによりドアの開閉動作を点検することを特徴としてい
る。
【０００４】また、エレベータが異常な走行になった場
合に対応する発明としては、特開平９−６７０７１号公
報に開示されているエレベータの異常時運転装置があ
り、エレベータ走行時の加速度を検出して所定値を超え
た時、エレベータの走行速度を自動的に低速又は高速に
切り替えてかごを非常停止させずに安全に目的階に停止
させることができるというものがある。
合に対応する発明としては、特開平９−６７０７１号公
報に開示されているエレベータの異常時運転装置があ
り、エレベータ走行時の加速度を検出して所定値を超え
た時、エレベータの走行速度を自動的に低速又は高速に
切り替えてかごを非常停止させずに安全に目的階に停止
させることができるというものがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記エレベータドアの
点検運転装置は、点検時にドアモータの回転速度や回転
トルクを通常運転よりも低いある一定のレベルに設定す
るだけであり、例えばドア敷居溝のごみづまりを検出し
ようとする時はゆっくりとドアを動かし、ドア閉じ端の
閉まり具合を見る時は早くドアを動かすなど点検の種類
などによって適切な制御をすることができなかった。
点検運転装置は、点検時にドアモータの回転速度や回転
トルクを通常運転よりも低いある一定のレベルに設定す
るだけであり、例えばドア敷居溝のごみづまりを検出し
ようとする時はゆっくりとドアを動かし、ドア閉じ端の
閉まり具合を見る時は早くドアを動かすなど点検の種類
などによって適切な制御をすることができなかった。
【０００６】また前記エレベータの異常時運転装置にお
いては、エレベータの加速度が所定の値を超えた時に走
行速度を低速側又は高速側のどちらかに切り替えるだけ
であり、決してその異常状態に合わせた制御を行うわけ
ではないため、エレベータかごを目的階に到着させた後
は、かごの中にいる乗客を降ろした後、エレベータを停
止させ異常な部位を点検しなければ通常の状態に復旧す
ることができないという問題があった。
いては、エレベータの加速度が所定の値を超えた時に走
行速度を低速側又は高速側のどちらかに切り替えるだけ
であり、決してその異常状態に合わせた制御を行うわけ
ではないため、エレベータかごを目的階に到着させた後
は、かごの中にいる乗客を降ろした後、エレベータを停
止させ異常な部位を点検しなければ通常の状態に復旧す
ることができないという問題があった。
【０００７】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、エレベータの走行に異常が発生し
た場合、その状態に合わせて制御定数を変更して、故障
によってエレベータを停止させないエレベータの遠隔故
障診断装置を提供することにある。
もので、その目的は、エレベータの走行に異常が発生し
た場合、その状態に合わせて制御定数を変更して、故障
によってエレベータを停止させないエレベータの遠隔故
障診断装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は、エレベータの全体的な動作を制御し
その動作データを取得するエレベータ制御装置と、前記
データを収集するデータ収集装置と、収集したデータに
よりエレベータの動作状態を常時監視しその動作異常を
検出する異常検出装置と、前記動作異常が発生した時に
故障発報を行う通信装置と、通信回線を介して前記通信
装置と接続される監視センタとからなるエレベータの遠
隔故障診断装置において、前記データ収集装置によりエ
レベータの走行に関するデータを計測し、計測結果が前
記異常検出装置によって異常と診断された時に、前記エ
レベータ制御装置内の制御定数を変更してエレベータの
走行状態を正常に保持する構成としたものである。
ために、本発明は、エレベータの全体的な動作を制御し
その動作データを取得するエレベータ制御装置と、前記
データを収集するデータ収集装置と、収集したデータに
よりエレベータの動作状態を常時監視しその動作異常を
検出する異常検出装置と、前記動作異常が発生した時に
故障発報を行う通信装置と、通信回線を介して前記通信
装置と接続される監視センタとからなるエレベータの遠
隔故障診断装置において、前記データ収集装置によりエ
レベータの走行に関するデータを計測し、計測結果が前
記異常検出装置によって異常と診断された時に、前記エ
レベータ制御装置内の制御定数を変更してエレベータの
走行状態を正常に保持する構成としたものである。
【０００９】エレベータの走行に関する制御定数を的確
に変更することによって機器の劣化にも対応して走行性
能を確保することができ、また、故障によるエレベータ
の停止時間を低減することができる。
に変更することによって機器の劣化にも対応して走行性
能を確保することができ、また、故障によるエレベータ
の停止時間を低減することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１１】図１は、エレベータの構成を簡単に示した
図である。一般にエレベータは、電動機１の動力を巻上
機２を介して、つるべ式に巻きかえられた乗りかご３、
つり合いおもり４に伝達し、乗りかご３が昇降するよう
になっている。また、エレベータ制御装置５が設けら
れ、例えば巻上機２に設置された速度検出装置６などの
情報をエレベータ制御装置５内に入力して、かご３の動
きを制御している。エレベータ制御装置５内にはエレベ
ータを制御するデータを記憶した制御定数記憶部７が設
けられており、このデータを調整することによりエレベ
ータの走行性能を変更することができる。本発明の装置
では、例えば速度検出装置６などからエレベータ制御装
置５内に入力される情報などを収集するデータ収集装置
８をエレベータ制御装置５に接続した構成となってい
る。また、前記データ収集装置８で収集されたデータ
は、異常検出装置９において処理される。前記異常検出
装置内には、収集したデータを計測するデータ計測部１
０、計測したデータを演算するデータ演算部１１、演算
したデータを判定する比較判定部１２を有しており、異
常があった場合は、前記異常検出装置９に接続された通
信装置１３から通信回線１４を介して、遠隔地の監視セ
ンタ１５へ故障発報を行うようになっている。
図である。一般にエレベータは、電動機１の動力を巻上
機２を介して、つるべ式に巻きかえられた乗りかご３、
つり合いおもり４に伝達し、乗りかご３が昇降するよう
になっている。また、エレベータ制御装置５が設けら
れ、例えば巻上機２に設置された速度検出装置６などの
情報をエレベータ制御装置５内に入力して、かご３の動
きを制御している。エレベータ制御装置５内にはエレベ
ータを制御するデータを記憶した制御定数記憶部７が設
けられており、このデータを調整することによりエレベ
ータの走行性能を変更することができる。本発明の装置
では、例えば速度検出装置６などからエレベータ制御装
置５内に入力される情報などを収集するデータ収集装置
８をエレベータ制御装置５に接続した構成となってい
る。また、前記データ収集装置８で収集されたデータ
は、異常検出装置９において処理される。前記異常検出
装置内には、収集したデータを計測するデータ計測部１
０、計測したデータを演算するデータ演算部１１、演算
したデータを判定する比較判定部１２を有しており、異
常があった場合は、前記異常検出装置９に接続された通
信装置１３から通信回線１４を介して、遠隔地の監視セ
ンタ１５へ故障発報を行うようになっている。
【００１２】以下、図７のフローチャートに基づき本発
明の処理を説明する。前記データ収集装置８では図２に
示すようなエレベータの走行に関するデータをエレベー
タ制御装置５から収集する。前記走行に関するデータと
しては、図２に示すように走行速度データ１６、走行指
令信号１７、加速指令信号１８、減速指令信号１９、エ
レベータ停止位置信号２０などが挙げられる。前記収集
されたデータは、Ｓ１においてエレベータが走行する毎
に異常検出装置９内のデータ計測部１０において計測さ
れ、計測されたデータは、Ｓ２においてデータ演算部１
１で例えば走行速度２１、加速時間２２、減速時間２３
というように演算される。以降、エレベータ走行速度を
例にとり説明する。次にＳ３において異常判定装置９内
の比較判定部１２で前記演算したデータを判定値と比較
する。図３は正常な走行速度を示す走行曲線２４を示し
ており、最高速度２５は判定値の範囲以内である。これ
に対して図４は異常な走行速度を示す走行曲線２６を示
しており、最高速度２７は判定値の範囲以上である。図
３に示すような場合は、Ｓ４において正常と判断され処
理を終了する。図４に示すように異常な場合は、Ｓ４に
おいて異常と判定され次にＳ５へ進み、Ｓ５において制
御定数変更後であるか判定される。通常、最初は制御定
数変更前なのでＳ６へ進み、制御定数調整可能な範囲か
どうかを判定する。異常検出装置９内には前記機器の劣
化を判定するデータを有しており、図５はある機器の劣
化を示す曲線２８を示している。
明の処理を説明する。前記データ収集装置８では図２に
示すようなエレベータの走行に関するデータをエレベー
タ制御装置５から収集する。前記走行に関するデータと
しては、図２に示すように走行速度データ１６、走行指
令信号１７、加速指令信号１８、減速指令信号１９、エ
レベータ停止位置信号２０などが挙げられる。前記収集
されたデータは、Ｓ１においてエレベータが走行する毎
に異常検出装置９内のデータ計測部１０において計測さ
れ、計測されたデータは、Ｓ２においてデータ演算部１
１で例えば走行速度２１、加速時間２２、減速時間２３
というように演算される。以降、エレベータ走行速度を
例にとり説明する。次にＳ３において異常判定装置９内
の比較判定部１２で前記演算したデータを判定値と比較
する。図３は正常な走行速度を示す走行曲線２４を示し
ており、最高速度２５は判定値の範囲以内である。これ
に対して図４は異常な走行速度を示す走行曲線２６を示
しており、最高速度２７は判定値の範囲以上である。図
３に示すような場合は、Ｓ４において正常と判断され処
理を終了する。図４に示すように異常な場合は、Ｓ４に
おいて異常と判定され次にＳ５へ進み、Ｓ５において制
御定数変更後であるか判定される。通常、最初は制御定
数変更前なのでＳ６へ進み、制御定数調整可能な範囲か
どうかを判定する。異常検出装置９内には前記機器の劣
化を判定するデータを有しており、図５はある機器の劣
化を示す曲線２８を示している。
【００１３】図５は、ある機器が経年的に劣化すると走
行速度が低下し異常になるということを示している。ま
た、図５において２９は走行速度の異常がエレベータの
制御定数を調整することにより正常にすることができる
かどうかを判定する判定値を示しており、３０はエレベ
ータが走行可能かどうかを判定する判定値を示してい
る。Ｓ６において図５の判定値２９以上で制御定数調整
可能な範囲である時は、Ｓ９において異常検出装置９か
らエレベータ制御装置５内の制御定数記憶部７に対して
制御定数を変更する処理を行う。続いてＳ１からの処理
を繰り返し、Ｓ４において走行状態が正常かどうかが判
定され、正常な場合は処理を終了する。Ｓ４において異
常な場合は、Ｓ５に進み制御定数調整後であるためＳ１
０に進み、エレベータ制御装置５内の制御定数を変更前
に戻す処理を行う。つまり制御定数を変更しても走行状
態が正常な状態に復旧しなかったので次にＳ１２におい
て、異常検出装置９に接続された通信制御装置１３から
通信回線１４を介して、遠隔の監視センタ１５に故障発
報を行い、現地に保守員を向かわせ故障復旧作業を行
う。以上の説明では、Ｓ１０において１度しか制御定数
の変更を実施していないが、走行状態が正常な状態に復
帰しない場合は、正常な状態に近づくよう数回にわたっ
て制御定数の変更を実施することも可能である。Ｓ６に
おいて図５の判定値２９以下で制御定数調整不可能な範
囲である時はＳ７へ進み、走行可能かどうか、すなわち
図５に示す判定値３０以上であるかどうかを判定する。
判定値３０以上である時は、制御定数変更不可能ではあ
るがエレベータは走行可能な状態なので、Ｓ８におい
て、異常検出装置９からエレベータ制御装置５内の制御
定数記憶部７に対して、走行性能を抑える範囲で制御定
数を変更する処理を行う。図６の３１は、走行性能を抑
えた走行曲線を示しており、正常な走行曲線３２よりも
最高速度が幾分抑えられている状態を示している。しか
し、この状態ではエレベータは、走行可能な状態である
が性能を抑えた状態なので、次にＳ１２において遠隔の
監視センタ１５に故障発報を行い、現地に保守員を向か
わせエレベータの故障復旧作業を行う。
行速度が低下し異常になるということを示している。ま
た、図５において２９は走行速度の異常がエレベータの
制御定数を調整することにより正常にすることができる
かどうかを判定する判定値を示しており、３０はエレベ
ータが走行可能かどうかを判定する判定値を示してい
る。Ｓ６において図５の判定値２９以上で制御定数調整
可能な範囲である時は、Ｓ９において異常検出装置９か
らエレベータ制御装置５内の制御定数記憶部７に対して
制御定数を変更する処理を行う。続いてＳ１からの処理
を繰り返し、Ｓ４において走行状態が正常かどうかが判
定され、正常な場合は処理を終了する。Ｓ４において異
常な場合は、Ｓ５に進み制御定数調整後であるためＳ１
０に進み、エレベータ制御装置５内の制御定数を変更前
に戻す処理を行う。つまり制御定数を変更しても走行状
態が正常な状態に復旧しなかったので次にＳ１２におい
て、異常検出装置９に接続された通信制御装置１３から
通信回線１４を介して、遠隔の監視センタ１５に故障発
報を行い、現地に保守員を向かわせ故障復旧作業を行
う。以上の説明では、Ｓ１０において１度しか制御定数
の変更を実施していないが、走行状態が正常な状態に復
帰しない場合は、正常な状態に近づくよう数回にわたっ
て制御定数の変更を実施することも可能である。Ｓ６に
おいて図５の判定値２９以下で制御定数調整不可能な範
囲である時はＳ７へ進み、走行可能かどうか、すなわち
図５に示す判定値３０以上であるかどうかを判定する。
判定値３０以上である時は、制御定数変更不可能ではあ
るがエレベータは走行可能な状態なので、Ｓ８におい
て、異常検出装置９からエレベータ制御装置５内の制御
定数記憶部７に対して、走行性能を抑える範囲で制御定
数を変更する処理を行う。図６の３１は、走行性能を抑
えた走行曲線を示しており、正常な走行曲線３２よりも
最高速度が幾分抑えられている状態を示している。しか
し、この状態ではエレベータは、走行可能な状態である
が性能を抑えた状態なので、次にＳ１２において遠隔の
監視センタ１５に故障発報を行い、現地に保守員を向か
わせエレベータの故障復旧作業を行う。
【００１４】上記のようにエレベータの異常を診断する
異常検出装置によって、エレベータ走行性能が異常な時
はエレベータ制御装置内の制御定数を変更することによ
り走行性能を復帰することができ、また機器劣化の可能
性がある時は、故障発報すると共に走行性能を幾分抑え
るように制御定数を変更することにより、故障によるエ
レベータの不稼動時間を低減することができる。
異常検出装置によって、エレベータ走行性能が異常な時
はエレベータ制御装置内の制御定数を変更することによ
り走行性能を復帰することができ、また機器劣化の可能
性がある時は、故障発報すると共に走行性能を幾分抑え
るように制御定数を変更することにより、故障によるエ
レベータの不稼動時間を低減することができる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータの走行状態を常時診断しその診断結果が異常
であった場合は、その異常な状態に合わせて走行に関す
る制御定数を書き換えて、走行性能を正常に保持するこ
とが、その後のエレベータの運転状態を診断して再び異
常が認められた場合でも故障発報することにより保守員
をすばやく現地へ向かわせ故障復旧に対応させるように
することができる。また、発生した異常が走行性能に関
する制御定数を書き換えることによって対応可能な故障
であるかどうかを診断することによって、対応できない
時はエレベータの走行性能を維持するように走行性能を
抑えてエレベータを走行させ、エレベータを停止させな
いようにすることができる。
エレベータの走行状態を常時診断しその診断結果が異常
であった場合は、その異常な状態に合わせて走行に関す
る制御定数を書き換えて、走行性能を正常に保持するこ
とが、その後のエレベータの運転状態を診断して再び異
常が認められた場合でも故障発報することにより保守員
をすばやく現地へ向かわせ故障復旧に対応させるように
することができる。また、発生した異常が走行性能に関
する制御定数を書き換えることによって対応可能な故障
であるかどうかを診断することによって、対応できない
時はエレベータの走行性能を維持するように走行性能を
抑えてエレベータを走行させ、エレベータを停止させな
いようにすることができる。
【００１６】以上のようにエレベータの走行に関する制
御定数を的確に変更することによって機器の劣化にも対
応して走行性能を確保することができ、また、故障によ
るエレベータの停止時間を低減することができる。
御定数を的確に変更することによって機器の劣化にも対
応して走行性能を確保することができ、また、故障によ
るエレベータの停止時間を低減することができる。
【図１】本発明のエレベータの遠隔故障診断装置を示す
構成図である。
構成図である。
【図２】走行に関する異常検出装置が収集するデータを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図３】正常なエレベータ走行曲線を示す説明図であ
る。
る。
【図４】異常なエレベータ走行曲線を示す説明図であ
る。
る。
【図５】ある機器の劣化を判定する曲線を示す説明図で
ある。
ある。
【図６】走行性能を抑えたエレベータ走行曲線を示す説
明図である。
明図である。
【図７】本発明の処理手順を示すフローチャートであ
る。
る。
１ 電動機 ２ 巻上機 ３ 乗りかご ４ つり合いおもり ５ エレベータ制御装置 ６ 速度検出装置 ７ 制御定数記憶部 ８ データ収集装置 ９ 異常検出装置 １０ データ計測部 １１ データ演算部 １２ 比較判定部 １３ 通信装置 １４ 通信回線 １５ 監視センタ １６ エレベータ走行曲線 １７ 走行指令信号 １８ 加速指令信号 １９ 減速信号 ２０ エレベータ停止位置信号 ２１ 走行速度 ２２ 加速時間 ２３ 減速時間 ２４ 正常な走行曲線 ２５ 最高速度 ２６ 異常な走行曲線 ２７ 最高速度 ２８ ある機器の劣化曲線 ２９ 判定値 ３０ 判定値 ３１ 走行性能を抑えた走行曲線 ３２ 正常な走行曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3F002 AA10 DA08 GA06 GB03 3F303 BA01 CB41 EA02 EA03 EA08 FA12 3F304 BA16 BA26 CA11 CA13 CA15 EA22 EB01 ED18 5C087 BB11 BB74 DD08 DD18 EE07 FF01 FF02 GG19 GG23 GG51 GG59
Claims (4)
- 【請求項１】 エレベータの全体的な動作を制御しその
動作データを取得するエレベータ制御装置と、前記デー
タを収集するデータ収集装置と、収集したデータにより
エレベータの動作状態を常時監視しその動作異常を検出
する異常検出装置と、前記動作異常が発生した時に故障
発報を行う通信装置と、通信回線を介して前記通信装置
と接続される監視センタとからなるエレベータの遠隔故
障診断装置において、前記データ収集装置によりエレベ
ータの走行に関するデータを計測し、計測結果が前記異
常検出装置によって異常と診断された時に、前記エレベ
ータ制御装置内の制御定数を変更してエレベータの走行
状態を正常に保持することを特徴とするエレベータの遠
隔故障診断装置。 - 【請求項２】 制御装置内の制御定数を正常に戻した
後、エレベータの走行に関するデータを前記データ収集
装置によって収集し、前記異常検出装置によってエレベ
ータの走行状態を診断して、異常がなければ前記変更し
た制御定数をそのままにし、異常があれば前記通信装置
から前記監視センタに対して故障発報を行うことを特徴
とする請求項１記載のエレベータの遠隔故障診断装置。 - 【請求項３】 前記異常検出装置によってエレベータの
走行に関する異常が検出され、エレベータの制御定数を
変更することによって対応できる範囲であれば制御定数
を変更し、制御定数を変更することによって対応できる
範囲以外の場合は、前記通信装置から前記監視センタに
対して故障発報を行うことを特徴とする請求項１記載の
エレベータの遠隔故障診断装置。 - 【請求項４】 前記異常検出装置によってエレベータの
走行に関する異常が検出され、制御定数の変更によって
対応できる範囲以外の場合は、エレベータの走行性能を
機器の劣化による異常にならないレベル以下に抑えてエ
レベータを走行させ、エレベータを停止させないことを
特徴とする請求項１記載のエレベータの遠隔故障診断装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11115288A JP2000302349A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | エレベータの遠隔故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11115288A JP2000302349A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | エレベータの遠隔故障診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000302349A true JP2000302349A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14658962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11115288A Pending JP2000302349A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | エレベータの遠隔故障診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000302349A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG105012A1 (en) * | 2002-10-29 | 2004-07-30 | Inventio Ag | Device and method for remote maintenance of a lift |
| JP2006264858A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Toshiba Elevator Co Ltd | 昇降機の保守システム |
| JP2008230743A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータの保守管理システム |
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