JP2000294827A - 窒化物半導体の成長方法 - Google Patents
窒化物半導体の成長方法Info
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Abstract
成長形態により窒化物半導体からなる選択成長層を得る
ものである。 【構成】 本発明は、サファイア若しくはスピネルより
なる異種基板の上に、窒化物半導体を成長させ、その表
面に部分的にストライプ状の保護膜を設けて選択成長層
を成長させる際に、保護膜のストライプ方向が異種基板
の主面に垂直な結晶の面に対し、垂直な方向から0.1
〜0.4°だけ傾いていることにより、安定した横方向
の選択成長を実現し、均一で良好な結晶性の窒化物半導
体が得られる。
Description
晶欠陥の少ない窒化物半導体(InXAlYGa
1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)の成長方法と、発
光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、
太陽電池、光センサー等の発光素子、受光素子、あるい
はトランジスタ、パワーデバイス等の電子デバイスに使
用される窒化物半導体素子に関する。
成長させる半導体と格子整合した基板を用いると半導体
の結晶欠陥が少なくなって結晶性が向上することが知ら
れている。しかし、窒化物半導体は格子整合する基板が
現在世の中に存在しないことから、一般にサファイア、
スピネル、炭化ケイ素のような窒化物半導体と格子整合
しない異種基板の上に成長されている。
ため、窒化物半導体の成長方法について様々な方法が検
討されている。その中で、保護膜を形成して窒化物半導
体を選択成長させる方法が盛んに研究されている。
成長させたGaN層上に、SiO2よりなる保護膜を部
分的に形成し、その保護膜上から再度GaNを有機金属
気相成長法(MOVPE)等の気相成長法により成長さ
せることで、保護膜が形成されていない部分(以下、窓
部という)から成長が開始し、次第に保護膜上部でGa
Nの横方向の成長が生じ、隣接する窓部から横方向に成
長したGaN同士が保護膜上で接合して成長を続け、結
晶欠陥の極めて少ない窒化物半導体を得ることができ
る。
導体の横方向の成長を利用して窒化物半導体を成長させ
る方法は、エピタキシャルラテラルオーバーグロウス
(Epitaxially lateral over growth : ELOG)と呼
ばれている。
長層を有する基板を、例えばレーザ素子に用いる場合に
は、基板の状態がそれにより得られる素子の特性を大き
く左右するものである。すなわち、結晶性、表面モフォ
ロジーの良好な基板であれば、素子特性が向上できるた
め、基板をそのように改良することは重要である。
ある。それは、選択成長層は上述したように保護膜上部
で横方向に成長して選択成長層が結合して形成されるた
め、保護膜上部と、窓部上部の選択成長層はその成長機
構が異なるため、結晶性に違いが生まれる。これは、選
択成長層表面において、保護膜の上方と、保護膜と保護
膜との間にある窓部の上方では、結晶性が異なるため、
基板表面が結晶性の異なる領域が分布することになる。
この時、素子構造を形成に好ましい領域は、保護膜上方
であり、この領域を有効に利用する必要がある。
が占める割合を多くするために、保護膜の面積を大きく
すると別の問題が発生する。それは、上述した選択成長
層の結合部で、保護膜との間に空隙が形成されることで
あり、この保護膜上での空隙の発生は、保護膜の幅を広
くすると多くなり、大きくなる傾向がある。このような
空隙は、基板に悪影響を及ぼす存在となることがあるた
め、良好な基板の形成にはそれを制御する必要がある。
み成されたものであり、選択成長を好ましい状態に制御
し、良好な窒化物半導体基板を提供するものである。
法は、サファイア若しくはスピネルよりなり、第1の主
面とそれに垂直な第2の結晶の面とを有する異種基板の
該第1の主面上に、第1の窒化物半導体を成長させる第
1の工程と、ストライプ方向が前記異種基板の第2の結
晶の面に垂直な方向から0.1〜0.4°の範囲となる
ように、前記第1の窒化物半導体表面に部分的にストラ
イプ状の保護膜を形成する第2の工程と、前記第1の窒
化物半導体表面に前記保護膜を介して窒化物半導体より
なる選択成長層を成長させる第3の工程とを具備するも
のであって、前記異種基板の第1の主面がサファイアA
面、C面、M面、R面から選ばれる1つの面で、前記第
2の結晶の面がサファイアA面、C面、M面、R面から
選ばれる1つの面であること、又は前記異種基板の第1
の主面がスピネル(111)面であって、前記第2の結
晶の面がスピネル(110)面であることを特徴とす
る。このように、保護膜のストライプ方向を上記範囲内
とすることで、ストライプ方向において結合位置がほぼ
一定となる均一な選択成長層が形成されるため、良好な
結晶性、表面モフォロジーの窒化物半導体が得られる。
主面と前記第2の結晶の面との組み合わせが、サファイ
アC面とA面、サファイアA面とR面、スピネル(11
1)面と(110)面から選ばれる1組であることであ
る。この組み合わせでは、顕著に良好な選択成長がなさ
れ、より好ましい窒化物半導体が得られる。
m以上であることにより、従来では困難であった広い幅
の保護膜を用いた成長も好適になされるため、好ましく
素子形成に用いることができる保護膜上部の領域が、大
きな面積の窒化物半導体が得られる。このため、素子形
成においてその設計自由度が高いものとなる。
sと、窓部の幅Wwとの比Ww/Wsが0.2〜0.5の範
囲であることにより、上記多用される保護膜上部の領域
(面積)が、それ以外の窓部の領域(面積)に比べて大
きくすることができる。これは、保護膜の幅と窓部の幅
との比において、保護膜の幅の比率が高い上記範囲で、
良好な選択成長が可能で、素子形成に有利な窒化物半導
体が得られる。
明する。
化物半導体の成長を好ましく制御することで、素子形成
に有利な基板を形成するものである。具体的には、異種
基板として本発明では、サファイア、スピネルの基板を
用いたときの窒化物半導体の成長を制御するものであ
る。
ると、その条件により多様な形態で選択成長層が形成さ
れる。図1は、選択成長により窒化物半導体が成長する
様子を示すものである。選択成長は、基板の一部を窒化
物半導体と反応しない保護膜で覆い(図1(a))、保
護膜が覆われていない一部の基板表面から窒化物半導体
を成長させるものである(図1(b),(c))。上述
した窒化物半導体基板として着目されているELOG成
長は、一般的に基板にストライプ状の保護膜を形成し
て、保護膜の設けられていない窓部から窒化物半導体を
成長させて、隣り合う選択成長層が互いに保護膜上部で
結合して成膜されるものである(図1)。しかし、この
選択成長層同士が結合する際に、図1,2に観るような
空隙が形成される。本発明は、このような空隙を制御で
きるものであり、以下そのことについて詳しく説明す
る。
イア(Al2O3)、スピネル(MgAl2O4)の単結晶
基板を用いる。選択成長層の保護膜のストライプ方向を
決定するために用いる異種基板の主面及び結晶の面と
は、結晶構造に対する面方位のことである。具体的に
は、サファイア基板であれば、A面、C面、M面、R
面、スピネルであれば(111)、(110)面に対し
て、窒化物半導体を形成する面(主面)上記保護膜のス
トライプ方向を決定するもの(結晶の面)である。詳し
くは、上記結晶の面に垂直な方向と、異種基板の主面上
に形成された窒化物半導体表面に設ける上記保護膜のス
トライプ方向は、後述する範囲の角度を成すものであ
る。この時、保護膜は、上記異種基板の主面上に成長さ
せた窒化物半導体層表面に形成されるものである。ま
た、上記結晶の面方位は、具体的には、図7にサファイ
アのユニットセル図に示すように、上記A面としては、
(112-0),(1-1-20),(21-1-0),(2-11
0),(12-10),(121-0)、M面は(11-0
0),(01-10),(1-010),(1-100),
(011-0),(101-0)、R面は、(11-02),
(1-102),(01-12),(011-2),(101-
2),(1-012)、C面は(0001)、スピネルは
(111)(110)である。ここで、この面指数の表
記は、図8に示す実際の面指数に対応する明細書中の表
記に従うものである。
異種基板の主面とストライプ方向を決定する結晶の面
(以下、わかりやすくオリフラ面として記す)との組み
合わせは、サファイア基板において、C面を主面とし、
オリエンテーションフラット面(以下、オリフラ面と記
す)をA面とする場合には、このオリフラ面(A面)に
垂直な方向に対して、保護膜のストライプ方向を決定す
る。更に、サライアの主面がA面でオリフラ面がR面で
ある、若しくはスピネルの主面が(111)面でオリフ
ラ面が(110)である場合に良好な選択成長層が形成
される。すなわち、良好な選択成長が成されることであ
り、これはウェーハ内では、成長速度など一般的に成長
形態が異なるが、そのような状況下においても、上記組
み合わせであれば、ウェーハ面内において、どの位置に
あっても後述するような、結合位置の安定性、近接の成
長層のELOG(横方向)成長時の均一性に優れるもの
となる。
面に対応して設けられている必要はなく、予め保護膜の
ストライプの方向を考慮して、上記結晶の面からずれて
形成しても良い。実際に保護膜を設ける場合には、どち
らの異種基板を用いても良く、基板結晶の面に対応する
のであれば、そのオリフラ面に垂直な方向からの角度で
もってストライプ方向を決定し、ストライプの方向がオ
リフラ面に垂直になるように基板結晶の面からずれてオ
リフラ面が形成されていればそれに垂直にストライプの
方向を取れば良く、製造において特に差異はない。
保護膜は、結晶成長させる面(窒化物半導体表面)に部
分的に形成されるもので、保護膜が設けられていない領
域(窓部)から選択的に半導体層を成長させるものであ
る。この時、保護膜の形状としては、ストライプ状に形
成され、部分的に設けられていればよく、本発明ではこ
のストライプ方向を後述する範囲内に設けることで、好
ましい選択成長層が形成される。基板に成長させた窒化
物半導体の表面に形成されるそのストライプ方向とは、
上記単結晶基板の結晶の面に垂直な方向から0.1〜
0.4°の範囲でずれていることである。
例えば図4において、その面に対応するオリフラ面3に
垂直(AA方向)に、保護膜1のストライプが形成され
ていた(θ=0°)。しかし、それでは、図1(b)の
窒化物半導体14が横方向に成長する際に(ELO
G)、図1(c)に示すように、隣り合う窓部から成長
した窒化物半導体が結合せず、途中でその横方向の成長
が止まり、平坦な表面が形成されない。また、図4にお
いて上記結晶の面に垂直な方向(AA方向)と、保護膜
1のストライプ方向とのなす角θが0.1°未満である
と、上述した垂直な場合(θ=0°)と同様に、横方向
の成長が十分でなく、平坦な表面が形成されない。θが
0.4°を超えると、図5に示すように選択成長層5が
形成されるが、図中の矢印方向から観察すると、図3に
模式的に示すように、空隙5はジグザク模様として観察
される。すなわち、図3に示すように、形成される空隙
が安定せず、このような空隙の形成は良好な選択成長が
成されていないことを示すものである。
れ曲がり(図3)は、選択成長が均一に成されていない
ために起こるものであり、このような状態で例えその表
面が鏡面となっていてもその上に成長させる半導体層に
は表面上の不均一な結晶性が引き継がれるため、良好な
成長層を得ることができない。通常、上記ELOGによ
る選択成長層は、図1(b)に示すように、保護膜の設
けられていない窓部から縦方向に成長した後、横方向に
成長することにより隣の窓部から成長した成長層が、保
護膜の上部でつながることにより成膜されるものである
(図1(b))。このため、上記空隙によるジグザグ模
様は、隣り合う窓部から成長した層の結合する位置が異
なることを示すものであり、均一な成長が成されていな
いことを示す。すなわち、従来の選択成長層は、保護膜
のストライプ方向において図5に観るように、空隙6が
折れ曲がり、その幅も大きく異なり、選択成長時の結合
位置がバラバラであるため、その選択成長層には多くの
ひずみが内在しており、良好な結晶性の窒化物半導体と
ならない。若しくは、上述した様に、結晶の面に対し保
護膜のストライプ方向をほぼ垂直とすると、横方向の成
長が不十分となる部分があり、こちらも良好な結晶性の
窒化物半導体とはならない。
とで、良好な選択成長層の形成方法を見いだすことがで
きたものである。すなわち、選択成長層を形成した後、
ウェーハを観察することで、選択成長層の成長形態を判
断できることを見いだした。詳しくは、図4において窒
化物半導体4表面に部分的にストライプ状の保護膜1
を、基板2の結晶の面に垂直な方向(AA方向)からθ
(0.1°<θ<0.4°)だけ傾けて形成し、図5に
おける選択成長層5を形成して、図中の矢印の方向から
観察することである。図2,3に観るように、選択成長
により形成させる空隙は、その成長形態により様々な形
態が観察される。このような違いが生まれる背景には、
図1(b)に示すように、選択成長時の横方向の成長に
おいて、隣り合う選択成長層の成長速度、成長形態がほ
ぼ同一であれば、図2に示すように保護膜のストライプ
方向において、空隙に折れ曲がりがなく、結合位置がほ
ぼ一定で、良好な成長形態でもって選択成長層が形成さ
れるため、得られる窒化物半導体の結晶性も良好なもの
となる。しかし、図1(a)に観る選択成長時の横方向
の成長において、その成長がほぼ同等に成されない場合
には、図3に観るように、空隙5の形状が折れ曲がり、
その空隙5の幅もまちまちであり、保護膜1のストライ
プ方向において、不均一な結合位置でもって選択成長層
が形成されるため、得られる窒化物半導体の結晶性にも
同様な傾向がみられ、上記ストライプ方向において結晶
性にばらつきの分布を有するものとなり、これが上記θ
>0.4の状態に該当ものである。更には、この横方向
の成長が不十分であると、成長層同士が結合せずにその
まま縦方向(膜厚方向)に成長し、結果として、ウェー
ハの窒化物半導体は、表面に亀裂を有するものとなり、
これが上記0°<θ<0.1°に該当し、その部分にお
いては素子の形成が不可能となる。
向が上記基板の結晶の面に対し、垂直な方向から0.1
〜0.4°の範囲にあることで、上述した良好な選択成
長、特に安定した横方向の成長、ストライプ方向におけ
る均一な成長が可能となり、良好な結晶性の窒化物半導
体が得られるものである。
の空隙を観察して判断する方法を示したが、本発明は特
にその空隙が必ず形成されるものに限定されるものでは
ない。これは、上記空隙は、選択成長時の横方向の成長
において、保護膜の表面に比較的近い上方で、選択成長
層の結合が成されないために生まれるものであり、結晶
の組成、成長温度などの成長条件によっては、空隙がほ
ぼ形成されない場合があることを示すものである。すな
わち、このように空隙が観察されない場合であっても、
上述したような、不均一な選択成長による結合位置の乱
れの発生は、同様な傾向にあるため、本発明のように、
保護膜のストライプ方向を限定することで、それを解決
する効果は、非常に有効なものである。従って、例え従
来のように上記結晶の面に対して垂直に保護膜を設け、
そして上記空隙が発生してない場合であっても、上述し
たような空隙の観察によりわかった不均一な選択成長そ
のものは何ら解決されるものでなく、本発明のように保
護膜のストライプ方向を上記範囲とすることで、均一な
選択成長、特に保護膜を覆う形態の横方向の成長が、良
好なものとなり、結果として得られる選択成長層も良好
なものとなる。
トライプの間隔(窓部の幅)とは、好ましくは以下のよ
うにすることである。保護膜の幅は、好ましくは10μ
m以上とすることで、良好な選択成長層が形成される。
これは、保護膜ストライプの幅が10μmを超えると、
上記ELOG成長時に形成される空隙が大きくなるが、
本発明ではその空隙を良好な形状に制御できるためであ
る。すなわち、選択成長層は保護膜の上部で横方向に成
長し、隣り合う選択成長層同士が結合して平坦な表面を
形成するため、保護膜の幅が広くなると必然的に横方向
の成長の距離が長くなり、横方向への成長速度が選択成
長層に大きく影響するためである。これは、保護膜の幅
が広くなるため、隣り合う選択成長層が横方向に均一に
成長しなければ上述した従来例のように、結合位置が保
護膜のストライプ方向において異なることとなり、結果
空隙がジグザグ模様となる。従って、本発明では、上記
範囲でストライプ方向を決定することにより、従来のも
のに比べて、選択成長時の保護膜上部を覆う横方向の成
長が、均一に形成され、結合位置、また空隙が存在する
場合にはその形態もストライプ方向において、ほぼ同等
な形態を示すこととなり(図2)、ストライプの幅が1
0μm以上と広くなることで従来のものと顕著な差が生
まれるものである。本発明は、ストライプの幅が10μ
m以下であるような場合においても選択成長層の形成に
有利に働くものである。具体的に10μm以下である場
合には、従来例の様に上記結晶面に垂直に形成された保
護膜のストライプでは、図3に示すような選択成長の不
均一な成長形態は、全てにあらわれず、実際にはウェー
ハ全体において、部分的にそのような不均一な成長によ
るジグザグ模様が観察されるに過ぎない。しかし、保護
膜のストライプが10μmを超えると、ほとんどの領域
でそのような選択成長の不均一が観察され、本発明では
10μmを境にしてそのような変化は観察されず、10
μm以上であっても図2に示すように良好で、均一な選
択成長層が形成されるものである。更に、保護膜の幅が
15μmを超えると、更に顕著なものとなり、従来のも
のは、ほぼ全ての領域で上記不均一な選択成長が成され
るが、本発明ではそのようなことはない。結果として、
本発明では、保護膜の幅が10μmを超えるような広い
場合において、その効果は顕著なものとなり、更に15
μmを超えると更に顕著なものとなる。
とは、その上に形成する素子構造に非常に重要な効果を
もたらすものである。これは、得られる選択成長層は、
保護膜上部と、窓部上部とでは、上述したようにその成
長形態が異なることから、結晶性も異なり、一般的に保
護膜上部の方が、転位などの結晶欠陥若しくはその結晶
欠陥の伝播が少ないため、保護膜上部に導波路などデバ
イスに重要な領域を形成されている。又は、保護膜の上
部だけを素子の形成領域として、素子を製造することも
できる。このため、保護膜を広くすることは、素子構造
の設計及びその製造において、自由度を高めるものであ
り、本発明はその広い幅の保護膜でも良好な選択成長層
が形成されるために、非常に有用なものである。
イプ幅が、窓部の幅よりも広く取ることで、素子の形成
に非常に有利な窒化物半導体の形成が可能である。これ
は、上述した良好な選択成長が可能になることにより、
実現できるものであり、好ましい選択成長が成されない
場合には、後述する保護膜と窓部の幅の比により、特に
保護膜の幅の比率が高い領域で、良好な窒化物半導体を
得ることができない。より詳しくは、本発明において保
護膜のストライプ幅Wsと、窓部の幅Wwとの比Ww/Ws
が0.2〜0.5の範囲にあると、良好な選択成長がな
され、保護膜の面積比の高い窒化物半導体となる。すな
わち、本発明において、Ww/Wsが0.5以上である
と、保護膜の面積比が小さく、素子形成時に結晶性の良
好な領域が少なくなるため、ウェーハ内での素子特性の
ばらつきが多くなり、歩留まりが低下する。Ww/Wsが
0.2以下であると、選択成長の開始表面である窓部が
狭くなるため、良好な選択成長が成されない傾向にある
ためである。
物半導体が成長しないか、若しくは成長しにくい性質を
有する材料を好ましく選択し、例えば酸化ケイ素(Si
OX)、窒化ケイ素(SiXNY)、酸化チタン(Ti
OX)、酸化ジルコニウム(ZrOX)等の酸化物、窒化
物、またこれらの多層膜の他、1200℃以上の融点を
有する金属等を用いることができる。これらの保護膜材
料は、窒化物半導体の成長温度600℃〜1100℃の
温度にも耐え、その表面に窒化物半導体が成長しない
か、成長しにくい性質を有している。保護膜材料を窒化
物半導体表面に形成するには、例えば蒸着、スパッタ、
CVD等の気相製膜技術を用いることができる。また、
部分的(選択的)に形成するためには、フォトリソグラ
フィー技術を用いて、所定の形状を有するフォトマスク
を作製し、そのフォトマスクを介して、前記材料を気相
製膜することにより、所定の形状を有する保護膜を形成
できる。
うにストライプ状となっていることであり、上述したE
LOGによる選択成長層が形成され、具体的には選択成
長時に上記横方向の成長が成されて、隣り合う成長層同
士が結合して成膜されるように、保護膜を形成すること
である。具体例として、ストライプ状の保護膜を一定間
隔でもって繰り返し形成することである。本発明は、特
にこれに限定されるものでなく、保護膜と保護膜との間
隔がバラバラであってもよいが、上記保護膜のストライ
プ方向は、全ての保護膜に対して適用することで、均一
に選択成長層の形成がなされ、さらに好ましくは上記一
定間隔を置いて保護膜を繰り返し形成することで、これ
もウェーハ全体に均一な窒化物半導体の形成に寄与する
ものである。
る窒化物半導体、選択成長層は、InXAlYGa1-X-Y
N(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)窒化物半導体である。好
ましくは、アンドープのGaNとすることで最も結晶性
の良好な選択成長層となり、またn型不純物をドープし
た窒化物半導体、より好ましくはGaNとすることで、
良好なn型導電性の窒化物半導体層が形成される。ま
た、選択成長層の膜厚は、特に限定されないが、上述し
た隣り合う窓部から成長した窒化物半導体層が保護膜上
部で結合し、平坦な表面を形成するためには、少なくと
も1μm以上の膜厚が必要である。膜厚の上限は特に限
定されないが、10μm程度あれば十分であり、上述し
たように、選択成長時に保護膜上部で結合し、平坦な表
面が得られれば、その上に別の層を形成しても良い。
長させる第1の窒化物半導体としては、特に限定されな
いが、結晶性の良好なアンドープの窒化物半導体を、更
に好ましくはアンドープのGaNを用いることである。
属気相成長法)を用いて窒化物半導体を成長させる例を
示すものであるが、本発明の方法は、MOVPE法に限
るものではなく、例えばHVPE(ハライド気相成長
法)、MBE(分子線気相成長法)等、窒化物半導体を
成長させるのに知られている全ての方法を適用できる。
断面図である。C面を主面とし、オリフラ面をA面とす
るサファイア基板を反応容器内にセットし、温度を51
0℃にして、キャリアガスに水素、原料ガスにアンモニ
アとTMG(トリメチルガリウム)とを用い、サファイ
ア基板11上にGaNよりなるバッファ層を200オン
グストロームの膜厚で成長させる。バッファ層成長後、
TMGのみ止めて、温度を1050℃まで上昇させ、1
050℃になったら、原料ガスにTMG、アンモニア、
シランガスを用い、アンドープGaN層12(第1の窒
化物半導体)を5μmの膜厚で成長させる。バッファ層
とGaN層12とを積層した後、そのGaN層12の上
にストライプ状のフォトマスクを形成し、CVD装置に
よりストライプ幅14μm、窓部6μmのSiO2より
なる保護膜を0.1μmの膜厚で形成する(図1
(a))。なお、保護膜13のストライプ方向は、図4
に示すように、サファイアA面(オリフラ面3)に対し
て垂直な方向AAに対し、θ=0.2°の方向である。
移し、1050℃にて、原料ガスにTMG、アンモニア
を用い、アンドープGaNよりなる選択成長層14を1
5μmの膜厚で成長させる(図1(b))。アンドープ
GaNの選択成長層14は、ある程度の膜厚まで図1に
対して縦方向に成長した後、横方向に成長し(図1
(b))、隣り合う窓部から成長した選択成長層同士が
結合して、成膜される(図1(c))。
するものであった。この時、図5の矢印の方向から観察
したところ、選択成長層に形成された図1(c)の空隙
15は、図2に示すように観察され、保護膜のストライ
プ方向に対して、空隙15は、ほぼ同等に形成されてい
た。すなわち、これは、保護膜のストライプ方向に対し
て、選択成長層の結合位置が、ほぼ一定であることを示
し、安定して均一に選択成長層が形成され、良好な結晶
性の窒化物半導体基板となることを示唆するものであ
る。
ストライプ方向を、A面に垂直な方向に対する角度θが
θ=0.4°(図4)、保護膜のストライプ幅が10μ
m、窓部の幅が4μmであることを除いて、同様に窒化
物半導体を形成した。
て僅かに空隙の折れ曲がり箇所が観察されるものの、ウ
ェーハ全体においてそのほとんどは、ほぼ同様に良好な
もので、その空隙の形状も図2に観るような、保護膜の
ストライプ方向に対し、ほぼ均一な形状であり、その表
面も均一に良好なものであった。
ストライプ方向がθ=0.1°であることを除いて同様
にして形成した。
が保護膜のストライプ方向において、実施例1に比べ僅
かに横方向の成長が不十分なことによる亀裂が確認され
る箇所があるものの、ウェーハ全体ではその部分は端部
に僅かにみられるだけであり、そのほとんどは実施例1
と同様に、ほぼ図2に観るような均一な空隙の形成が観
察された。また、その表面は、良好で均一な結晶性であ
った。
し、オリフラ面をR面とするサファイア基板である他
は、実施例1と同様にして選択成長層を形成した。
に良好な結晶性 [実施例5]異種基板として、(111)面を主面と
し、オリフラ面を(110)面とするスピネル基板を用
いる他は、実施例1と同様にして、選択成長層を形成し
た。この時、保護膜のストライプ方向は、(110)面
に垂直な方向から0.2°ずれた方向であった。
に良好な結晶性のものが得られ、またその空隙の形状も
同様に、保護膜のストライプ方向において、ほぼ一定に
形成され、良好な選択成長がなされているものである。
このため、得られる窒化物半導体の表面は、良好な均一
性を有しており、窒化物半導体素子形成に良好な基板と
なるものである。
層を成長させた後、図8に示すように、新たにその表面
に、保護膜16を形成して、選択成長層17を形成す
る。図8(a)に示すように、下地層12の窓部を覆う
ように、選択成長層14の表面に保護膜を儲け、選択成
長層17を成長させた。この時、保護膜のストライプ方
向は、最初に形成した保護膜13と平行に形成し、スト
ライプ幅14μm、窓部の幅6μmであった。
に良好な結晶性を有しており、またその選択成長時も良
好な成長形態を取るため、結合位置が保護膜のストライ
プ方向においてほぼ均一であった。また、このように、
本発明では、選択成長層を2回若しくはそれ以上の回数
で形成しても良く、その時には、以上の実施例のよう
に、既に形成された選択成長層における窓部を覆うよう
に、保護膜を形成することで、比較的結晶性の悪い窓部
からの結晶欠陥の伝播を防止でき好ましい。また、本発
明では形成できる保護膜の幅を広く取ることができるた
め、図8に示すように、2回目以降に形成する保護膜を
その下の窓部を覆うに十分な程度に形成し、1回目より
も保護膜の幅を狭く形成することもできる。
物半導体を基板として、以下に説明する各層を積層し
て、図9に示すレーザ素子を形成する。
成された選択成長層は、以下に形成する各層の窒化物半
導体基板102として用いる。この上に先ず、アンドー
プのGaN104を15μmの膜厚で成長させ、これも
窒化物半導体基板とする。
ニアとTMG、不純物ガスとしてシランガスを用い、窒
化物半導体基板104の上に、1050℃でSiを3×
1018/cm3ドープしたGaNよりなるn側コンタクト
層105を4μmの膜厚で成長させる。
TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、
温度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nよりなるクラ
ック防止層106を0.15μmの膜厚で成長させる。
なお、このクラック防止層は省略可能である。
0℃でTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG、ア
ンモニアを用い、アンドープAl0.16Ga0.84Nよりな
る層を25Åの膜厚で成長させ、続いてTMAを止め
て、シランガスを流し、Siを1×1019/cm3ドープ
したn型GaNよりなる層を25Åの膜厚で成長させ
る。それらの層を交互に積層して超格子層を構成し、総
膜厚1.2μmの超格子よりなるn側クラッド層107
を成長させる。
ガスを止め、1050℃でアンドープGaNよりなるn
側光ガイド層108を0.1μmの膜厚で成長させる。
このn側光ガイド層108にn型不純物をドープしても
良い。
して、SiドープIn0.05Ga0.95Nよりなる障壁層を
100Åの膜厚で成長させ、続いて同一温度で、アンド
ープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を40Åの膜厚で
成長させる。障壁層と井戸層とを2回交互に積層し、最
後に障壁層で終わり、総膜厚380Åの多重量子井戸構
造(MQW)の活性層を成長させる。活性層は本実施例
のようにアンドープでもよいし、またn型不純物及び/
又はp型不純物をドープしても良い。不純物は井戸層、
障壁層両方にドープしても良く、いずれか一方にドープ
してもよい。なお障壁層にのみn型不純物をドープする
と閾値が低下しやすい。
050℃に上げ、TMG、TMA、アンモニア、Cp2
Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、p
側光ガイド層111よりもバンドギャップエネルギーが
大きい、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型Al0.3
Ga0.7Nよりなるp側キャップ層107を300Åの
膜厚で成長させる。
g、TMAを止め、1050℃で、バンドギャップエネ
ルギーがp側キャップ層110よりも小さい、アンドー
プGaNよりなるp側光ガイド層111を0.1μmの
膜厚で成長させる。
0℃でアンドープAl0.16Ga0.84Nよりなる層を25
Åの膜厚で成長させ、続いてCp2Mg、TMAを止
め、アンドープGaNよりなる層を25Åの膜厚で成長
させ、総膜厚0.6μmの超格子層よりなるp側クラッ
ド層112を成長させる。p側クラッド層は少なくとも
一方がAlを含む窒化物半導体層を含み、互いにバンド
ギャップエネルギーが異なる窒化物半導体層を積層した
超格子で作製した場合、不純物はいずれか一方の層に多
くドープして、いわゆる変調ドープを行うと結晶性が良
くなる傾向にあるが、両方に同じようにドープしても良
い。クラッド層112は、Alを含む窒化物半導体層、
好ましくはAlXGa1-XN(0<X<1)を含む超格子
構造とすることが望ましく、さらに好ましくはGaNと
AlGaNとを積層した超格子構造とする。p側クラッ
ド層112を超格子構造とすることによって、クラッド
層全体のAl混晶比を上げることができるので、クラッ
ド層自体の屈折率が小さくなり、さらにバンドギャップ
エネルギーが大きくなるので、閾値を低下させる上で非
常に有効である。さらに、超格子としたことにより、ク
ラッド層自体に発生するピットが超格子にしないものよ
りも少なくなるので、ショートする確率も低くなる。
50℃で、p側クラッド層109の上に、Mgを1×1
020/cm 3ドープしたp型GaNよりなるp側コンタク
ト層113を150Åの膜厚で成長させる。p側コンタ
クト層はp型のInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦
Y、X+Y≦1)で構成することができ、好ましくはMg
をドープしたGaNとすれば、p電極120と最も好ま
しいオーミック接触が得られる。コンタクト層113は
電極を形成する層であるので、1×1017/cm3以上の
高キャリア濃度とすることが望ましい。1×1017/cm
3よりも低いと電極と好ましいオーミックを得るのが難
しくなる傾向にある。さらにコンタクト層の組成をGa
Nとすると、電極材料と好ましいオーミックが得られや
すくなる。
たウェーハを反応容器から取り出し、最上層のp側コン
タクト層の表面にSiO2よりなる保護膜を形成して、
RIE(反応性イオンエッチング)を用いSiCl4ガ
スによりエッチングし、n電極を形成すべきn側コンタ
クト層105の表面を露出させる。このように窒化物半
導体を深くエッチングするには保護膜としてSiO2が
最適である。
チングにより、p側クラッド層の膜厚が0.01μmと
なる深さで、幅2μmのリッジストライプを形成する。
この時、上述したように、選択成長層は、保護膜のスト
ライプに垂直な方向において、結晶性の分布があり、比
較的結晶性の良好な保護膜上部に、導波路領域が形成さ
れるようにすることで、良好な素子耐久性を有するもの
となる。また、選択成長層が結合時に空隙を有する場合
には、その空隙の上部を避けるように、導波路領域を形
成することが好ましく、こうすることで空隙から伸びる
結晶欠陥を防止できる。
び露出されたp側クラッド層表面にZrO2よりなる保
護膜を形成し、これを覆ってp側コンタクト層113の
表面にNi/Auよりなるp電極120を形成する。n
側コンタクト層105の表面にはTi/Alよりなるn
電極121をストライプと平行な方向で形成する。
成したウェーハのサファイア基板を研磨して70μmと
した後、ストライプ状の電極に垂直な方向で、基板側か
らバー状に劈開し、劈開面((11−00)面、六方晶
系の側面に相当する面=M面)に共振器を作製する。こ
の共振器面にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を
形成し、最後にp電極に平行な方向で、バーを切断して
図9に示すようなレーザ素子とする。なおこの時の共振
器長は800μmであった。
有し、またウェーハにおいて、素子特性のばらつきが少
なく、歩留まりを大幅に向上させるものであった。
ストライプの方向を、A面(オリフラ面)に垂直に形成
する以外は、同様にして選択成長層を形成した。得られ
た窒化物半導体は、その保護膜の幅が14μmと広いた
め、図1(a)に示す横方向の成長段階において、それ
が十分に成されず、成長層同士の結合が成されず、得ら
れたウェーハを観察したところ、そのほとんどの領域
に、そのことによる亀裂が観察された。このような窒化
物半導体は、それ以上窒化物半導体を形成しても、縦方
向(膜厚方向)の成長だけが起こり、横方向の成長が成
されないため、当然ながら素子の形成も不可能である。
5°であることを除いて、同様にして窒化物半導体を形
成した。得られた窒化物半導体は、実施例1に比べて安
定した空隙の形成が崩れた図3に示すような空隙の形状
が観察され、結晶性は実施例1に比べて大きく悪化して
いた。これは、図3に観るように、空隙が折れ曲がり、
その幅も不均一で、このことは保護膜のストライプ方向
において、選択成長時の結合位置がばらつき、不均一な
形成が成されていることを示すものである。このため、
その表面は実施例1と同様に平坦であっても、図3に観
る空隙の折れ曲がり部分で多くのひずみが確認され、こ
のような窒化物半導体を用いて、素子を形成しても良好
な特性を示さずに、信頼性に劣るものとなる。
LOG成長において、良好な成長がなされ、その保護膜
上部で結合する位置が一定で、隣り合う選択成長の成長
形態がほぼ同等であるため、保護膜のストライプ方向に
おいて、均一な選択成長がなされ、ウェーハ全体にわた
り良好な結晶性の窒化物半導体が得られる。
も、安定した選択成長の成長形態は持続されるため、広
い面積の保護膜を用いた成長が可能となり、その上に形
成する素子にとっても極めて有用なものとなる。
視図。
視図。
トセル図。
図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】サファイア若しくはスピネルよりなり、第
1の主面とそれに垂直な第2の結晶の面とを有する異種
基板の該第1の主面上に、第1の窒化物半導体を成長さ
せる第1の工程と、ストライプ方向が前記異種基板の第
2の結晶の面に垂直な方向から0.1〜0.4°の範囲
となるように、前記第1の窒化物半導体表面に部分的に
ストライプ状の保護膜を形成する第2の工程と、前記第
1の窒化物半導体表面に前記保護膜を介して窒化物半導
体よりなる選択成長層を成長させる第3の工程とを具備
するものであって、前記異種基板の第1の主面がサファ
イアA面、C面、M面、R面から選ばれる1つの面で、
前記第2の結晶の面がサファイアA面、C面、M面、R
面から選ばれる1つの面であること、又は前記異種基板
の第1の主面がスピネル(111)面であって、前記第
2の結晶の面がスピネル(110)面であることを特徴
とする窒化物半導体の成長方法。 - 【請求項2】前記異種基板の第1の主面と前記第2の結
晶の面との組み合わせが、サファイアC面とA面、サフ
ァイアA面とR面、スピネル(111)面と(110)
面から選ばれる1組であることを特徴とする請求項1記
載の窒化物半導体の成長方法。 - 【請求項3】前記保護膜のストライプ幅が10μm以上
であることを特徴とする請求項1乃至3記載の窒化物半
導体の成長方法。 - 【請求項4】前記保護膜のストライプ幅Wsと、窓部の
幅Wwとの比Ww/Wsが0.2〜0.5の範囲であるこ
とを特徴とする請求項1乃至3記載の窒化物半導体の成
長方法。
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- 1999-04-02 JP JP09707199A patent/JP3375064B2/ja not_active Expired - Fee Related
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