JP2000291556A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

Info

Publication number
JP2000291556A
JP2000291556A JP11101070A JP10107099A JP2000291556A JP 2000291556 A JP2000291556 A JP 2000291556A JP 11101070 A JP11101070 A JP 11101070A JP 10107099 A JP10107099 A JP 10107099A JP 2000291556 A JP2000291556 A JP 2000291556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
block
suction muffler
cylinder
motor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11101070A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yagi
章夫 八木
Takao Yoshimura
多佳雄 吉村
Hironari Akashi
浩業 明石
Shuhei Sugimoto
修平 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP11101070A priority Critical patent/JP2000291556A/ja
Publication of JP2000291556A publication Critical patent/JP2000291556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉圧縮機において、低騒音でエネルギー効
率の向上を得る。 【解決手段】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
ター部4と、モーター部上4側でモーター部4により駆
動されるクランクシャフト10、ピストン9、シリンダ
ー7等の機械部3と、シリンダー7を有するブロック2
0と、ブロック20に設けられた断熱材21と、断熱材
を介してブロック20に固定された吸入マフラー22と
したことにより、ブロック20の熱を断熱材21で遮断
することで吸入マフラー22の受熱を低減し、冷凍シス
テムから密閉型圧縮機に戻ってきた低温の冷媒ガスが吸
入マフラー22で加熱され温度上昇することなく、密度
の高い冷媒ガスをシリンダー7内に吸入でき、高い効率
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置等に
使用される密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵装置等に使用される密閉型圧縮
機はエネルギー効率が高いことに加えて、運転による騒
音が低いことが求められている。
【0003】そこで、シリンダー内に冷凍サイクルから
戻る温度の低い冷媒ガスを吸い込ませると共に、騒音低
減を図るものとして、例えば特開平4−219481号
広報に示されるような密閉型圧縮機がある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の密閉
型圧縮機の一例を説明する。
【0005】図12は従来の密閉型圧縮機の縦断面図
で、図13は従来の密閉型圧縮機の図12のA−A矢視
断面図で、図14は従来の密閉型圧縮機のシリンダー部
の要部断面図である。
【0006】図12、図13、図14において、1は密
閉容器で、2は電動圧縮要素で、上方部に機械部3、下
方部にモーター部4が位置するようにコイルばね5にて
密閉容器1に弾性支持されている。機械部3は、ブロッ
ク6と一体に設けられたシリンダー7、シリンダーヘッ
ド8、ピストン9、クランクシャフト10、コンロッド
11、ベアリング12等により構成されている。13は
オイルで、密閉容器1の下部に貯溜している。14はバ
ルブプレートであり、吸入孔14aを有しシリンダー7
の端面に配設されている。吸入孔14aはシリンダー7
内と連通している。
【0007】15は吸入マフラーでブロック6に固定さ
れている。16は一端がシリンダーヘッド8に挿入さ
れ、他端が吸入マフラー15内に開口部を有するマフラ
ー出口流路である。17は密閉容器1に固定された吸入
管、18は吸入マフラー15と吸入管17を連通させる
密着コイルバネである。19はクランクシャフト10の
下端から上端に連通するオイル流路で、19aはクラン
クシャフト10上端に開口されたオイル排出口である。
【0008】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0009】図12、図13、図14において、冷凍サ
イクル(図示せず)から密閉型圧縮機に戻ってきた冷媒
ガスは吸入管17、密着コイルバネ18を通り吸入マフ
ラー15内に吸入開放される。次に吸入マフラー15内
に開放された冷媒ガスはマフラー出口流路16から吸入
孔14aを通りシリンダー7内へ吸入される。このた
め、冷凍サイクルから戻ってきた温度の低い冷媒ガスは
密閉容器1内の高温の冷媒ガスと混ざることなくシリン
ダー7内へ吸入され、冷媒ガス密度を高くすることで冷
媒循環量が大きくなり効率を向上させる。
【0010】一方、シリンダー7内で発生した圧力脈動
は吸入マフラー15の空間により減衰されることで騒音
を低減する。
【0011】また、クランクシャフト10が回転するこ
とにより、オイル13はクランクシャフト10のオイル
流路19を上昇しオイル排出口19aから排出される。
この一部はシリンダー7とピストン9に飛着し摺動部を
潤滑すると共に冷却を行う。そしてオイル排出口19a
から排出されるオイル13の多くは密閉容器1に飛着し
て、クランクシャフト10のオイル流路19を上昇する
際に得た熱を密閉容器1との熱交換により放熱し、オイ
ル13は冷却される。これにより、冷媒ガスの圧縮やモ
ーター部4で発生した熱が密閉容器1にこもるのを防止
し、機械部3の温度上昇を防止することでシリンダー7
内に吸入される冷媒ガス温度上昇による効率低下を防止
すると共に、オイル13の粘度低下を防止することで信
頼性を向上させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、吸入マフラー15は冷媒ガスの圧縮やモー
ター部4の発熱で高温となったブロック6に固定されて
いるため、吸入マフラー15はブロック6からの熱伝導
により直接加熱され、吸入マフラー15の温度が上昇
し、冷凍システムから密閉型圧縮機に戻ってきた低温の
冷媒ガスは吸入マフラー15内で加熱され、冷媒ガス温
度の上昇に伴うガス密度低下により高い効率が得られな
い可能性があった。
【0013】本発明は従来の課題を解決するもので、吸
入マフラーをブロックから断熱することで、吸入マフラ
ーがブロックから直接加熱されるのを防止する。これに
より吸入マフラーの温度上昇を防止し、高い効率の得ら
れる密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
【0014】また、上記従来の構成は、クランクシャフ
ト10のオイル流路19を上昇しオイル排出穴19aよ
り飛散した高温のオイル13が吸入マフラー15に飛着
するため、吸入マフラー15はオイル13により加熱さ
れ、吸入マフラー15の温度が上昇し、冷凍システムか
ら密閉型圧縮機に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフ
ラー15内で加熱され、冷媒ガス温度の上昇に伴うガス
密度低下により高い効率が得られない可能性があった。
【0015】本発明の他の目的は、吸入マフラーにオイ
ル排出口から排出された高温のオイルが飛着しするのを
防止する。これにより吸入マフラーの温度上昇を防止
し、高い効率の得られる密閉型圧縮機を提供することで
ある。
【0016】また、上記従来の構成は、ブロック6と吸
入マフラー15の隙間に高温のオイル13が充満するた
め、吸入マフラー15はブロック6の熱をオイル13を
介して吸入マフラー15の底面全体から受ける。そのた
め、吸入マフラー15は加熱されて温度が上昇し、冷凍
システムから密閉型圧縮機に戻ってきた低温の冷媒ガス
は吸入マフラー15内で加熱され、冷媒ガス温度の上昇
に伴うガス密度低下により高い効率が得られない可能性
があった。
【0017】本発明の他の目的は、ブロックと吸入マフ
ラーの隙間にオイルを充満させることなく、流出させる
ことで吸入マフラーの加熱を防止する。これらにより吸
入マフラーの温度上昇を防止し、高い効率の得られる密
閉型圧縮機を提供することである。
【0018】また、上記従来の構成は、オイル排出口1
9aから飛散したオイル13はシリンダー7や吸入マフ
ラー15に飛着した後、ブロック6、モーター部3を流
れ密閉容器1下部に貯瑠する。そのため、オイル13の
冷却が不十分となり密閉容器1内に熱がこもり、オイル
13の粘度低下による信頼性低下や、シリンダー7や吸
入マフラー15の温度上昇によって、冷媒ガス温度の上
昇に伴うガス密度低下により高い効率が得られない可能
性があった。
【0019】本発明の他の目的は、オイル排出口から飛
散しシリンダーや吸入マフラーに飛着したオイルを冷却
することで、オイル粘度の低下を防止し、信頼性向上を
図ると共に、シリンダーや吸入マフラーの温度上昇を防
止し、高い効率の得られる密閉型圧縮機を提供すること
である。
【0020】また、上記従来の構成は、オイル排出口1
9aから飛散するオイル13の吸入マフラー13への飛
着を防止し、かつ飛散したオイル13を密閉容器1に飛
着させると、シリンダー7部もオイル13の飛着がなく
なり、シリンダー7部の冷却不足によって吸入ガス温度
上昇に伴うガス密度低下による効率低下や、シリンダー
7とピストン9等の摺動部にオイル13が供給できなく
なり潤滑不良による信頼性低下の可能性があった。
【0021】本発明の他の目的は、オイル排出口から飛
散するオイルをシリンダーや密閉容器に飛着させつつ、
吸入マフラーへの飛着を防止することで吸入ガス温度の
上昇に伴うガス密度の低下による効率低下や、シリンダ
ーとピストン等の摺動部の潤滑不良による信頼性低下を
防止することである。
【0022】また、上記従来の構成は、オイル排出口1
9aから飛散するオイル13の吸入マフラー15への飛
着を防止し、かつ飛散したオイル13を密閉容器1に飛
着させると、シリンダー7部もオイル13の飛着がなく
なり、シリンダー7部の冷却不足によって吸入ガス温度
上昇に伴うガス密度低下による効率低下や、シリンダー
7とピストン9等の摺動部にオイル13が供給できなく
なり潤滑不良による信頼性低下の可能性があった。
【0023】さらに、吸入マフラー15にオイル13の
飛着を低減するために吸入マフラー15の容積を小さく
すると、充分な消音効果が得られず騒音増加となる可能
性があった。
【0024】本発明の他の目的は、オイル排出口から飛
散するオイルをシリンダーや密閉容器に飛着させつつ、
吸入マフラーへの飛着を防止することで吸入ガス温度の
上昇に伴うガス密度の低下による効率低下や、シリンダ
ーとピストン等の摺動部の潤滑不良による信頼性低下を
防止することである。
【0025】また、これに加えて、吸入マフラーの容積
を大きくすることでシリンダー内で発生した圧力脈動を
吸入マフラーにより減衰させることで騒音を低減するこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、鉛直方向下側に位置し動力源であるモータ
ー部と、モーター部上側でモーター部により駆動される
クランクシャフト、ピストン、シリンダー等の機械部
と、シリンダーを有するブロックと、ブロックに設けら
れた断熱材と、断熱材を介してブロックに固定された吸
入マフラーとから構成されている。
【0027】これにより、吸入マフラーがブロックから
加熱されるのを防止し、効率を向上することができる。
【0028】また、本発明は、鉛直方向下側に位置し動
力源であるモーター部と、モーター部上側でモーター部
により駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリン
ダー等の機械部と、シリンダーを有するブロックと、ブ
ロックに固定された吸入マフラーと、クランクシャフト
と吸入マフラーとの間に設けられたオイル飛着防止壁と
から構成されている。
【0029】これにより、吸入マフラーにオイル排出口
から排出された高温のオイルが飛着するのを防止し、効
率を向上することができる。
【0030】また、本発明は、鉛直方向下側に位置し動
力源であるモーター部と、モーター部上側でモーター部
により駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリン
ダー等の機械部と、シリンダーを有するブロックと、ブ
ロックに固定された吸入マフラーと、ブロックの吸入マ
フラー下側、あるいはその周りでブロックに設けられた
オイル溝とから構成されている。
【0031】これにより、ブロックと吸入マフラーの隙
間にオイルが充満するのを防止し、効率を向上すること
ができる。
【0032】また、本発明は、鉛直方向下側に位置し動
力源であるモーター部と、モーター部上側でモーター部
により駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリン
ダー等の機械部と、シリンダーを有するブロックと、モ
ーター部と機械部とを収納し、オイルを貯溜した密閉容
器と、ブロックに固定された吸入マフラーと、密閉容器
の内壁面に固定され、ブロックの下側に挿入されたオイ
ル受けとから構成されている。
【0033】これにより、オイル排出口から飛散しシリ
ンダーや吸入マフラーに飛着したオイルを密閉容器で冷
却することで信頼性や、効率を向上することができる。
【0034】また、本発明は、鉛直方向下側に位置し動
力源であるモーター部と、モーター部上側でモーター部
により駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリン
ダー等の機械部と、クランクシャフトの下端から上端に
連通するオイル流路と、オイル流路のクランクシャフト
上端に開口されたオイル排出口と、シリンダーを有する
ブロックと、上端部がオイル排出口より下方となる位置
でブロックに固定された吸入マフラーとから構成されて
いる。
【0035】これにより、シリンダーとピストン等の摺
動部の潤滑不良による信頼性低下を防止することができ
る。かつ、吸入マフラーの温度上昇を防止し、効率を向
上することができる。
【0036】さらに、オイルを冷却してオイルの粘度低
下による信頼性低下を防止することができる。
【0037】さらに、本発明は、鉛直方向下側に位置し
動力源であるモーター部と、モーター部上側でモーター
部により駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリ
ンダー等の機械部と、クランクシャフトの下端から上端
に連通するオイル流路と、オイル流路のクランクシャフ
ト上端に開口されたオイル排出口と、小端穴と大端穴を
有するコンロッドと、シリンダーを有するブロックと、
ブロックに固定された吸入マフラーと、吸入マフラー側
で大端穴上面に固定され、吸入マフラーの上端部より高
いオイル飛散壁とから構成されている。
【0038】これにより、シリンダーとピストン等の摺
動部の潤滑不良による信頼性低下を防止することができ
る。かつ、吸入マフラーの温度上昇を防止し、効率を向
上させると共に、オイルを冷却してオイルの粘度低下に
よる信頼性低下を防止することができる。
【0039】さらに、シリンダー内で発生した圧力脈動
を吸入マフラーにより減衰させることで騒音を低減する
ことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、鉛直方向下側に位置し動力源であるモーター部と、
前記モーター部上側で前記モーター部により駆動される
クランクシャフト、ピストン、シリンダー等の機械部
と、前記シリンダーを有するブロックと、前記ブロック
に設けられた断熱材と、前記断熱材を介して前記ブロッ
クに固定された吸入マフラーとからなり、ブロックの熱
を断熱材で遮断することで吸入マフラーの受熱を低減で
きる。
【0041】そのため、冷凍システムから密閉型圧縮機
に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフラーで加熱され
温度上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシリンダ
ー内に吸入することができ、高い効率が得られるという
作用を有する。
【0042】請求項2に記載の発明は、鉛直方向下側に
位置し動力源であるモーター部と、前記モーター部上側
で前記モーター部により駆動されるクランクシャフト、
ピストン、シリンダー等の機械部と、前記シリンダーを
有するブロックと、前記ブロックに固定された吸入マフ
ラーと、前記クランクシャフトと前記吸入マフラーとの
間に設けられたオイル飛着防止壁とからなり、オイル流
路を上昇しオイル排出穴より排出された高温のオイルは
オイル飛着防止壁により遮られ吸入マフラーへの飛散が
防止される。これにより、高温のオイルが吸入マフラー
に飛着するのを防止し、吸入マフラーがオイルにより加
熱されるのを防止する。
【0043】そのため、冷凍システムから密閉型圧縮機
に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフラーで加熱され
温度上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシリンダ
ー内に吸入することができ、高い効率が得られるという
作用を有する。
【0044】請求項3に記載の発明は、鉛直方向下側に
位置し動力源であるモーター部と、前記モーター部上側
で前記モーター部により駆動されるクランクシャフト、
ピストン、シリンダー等の機械部と、前記シリンダーを
有するブロックと、前記ブロックに固定された吸入マフ
ラーと、前記ブロックの前記吸入マフラー下側、あるい
はその周りで前記ブロックに設けられたオイル溝とから
なり、オイル排出穴より飛散しブロックや吸入マフラー
に飛着したオイルはブロックと吸入マフラーの隙間に充
満することなくオイル溝を流れる。このため、ブロック
の熱がオイルを介して吸入マフラーの底面全体から吸入
マフラーに伝わるのを防止し、吸入マフラーが加熱され
るのを防止する。
【0045】そのため、冷凍システムから密閉型圧縮機
に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフラーで加熱され
温度上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシリンダ
ー内に吸入することができ、高い効率が得られるという
作用を有する。
【0046】請求項4に記載の発明は、鉛直方向下側に
位置し動力源であるモーター部と、前記モーター部上側
で前記モーター部により駆動されるクランクシャフト、
ピストン、シリンダー等の機械部と、前記シリンダーを
有するブロックと、前記モーター部と前記機械部とを収
納し、オイルを貯溜した密閉容器と、前記ブロックに固
定された吸入マフラーと、前記密閉容器の内壁面に固定
され、前記ブロックの下側に挿入されたオイル受けとか
らなり、オイル排出口から飛散しシリンダーや吸入マフ
ラーに飛着しブロックの縁から垂れたオイルは密閉容器
の内壁面に固定されたオイル受けにより密閉容器に導か
れる。このオイルは外気で冷やされた密閉容器と熱交換
を行い冷却され、温度が低く粘度の高いオイルとなり密
閉容器下部に貯瑠する。このオイルは再びオイル流路に
より機械部の各摺動部に給油され潤滑不良を防止し、高
い信頼性を得ることができる。
【0047】更に、冷却されたオイルをシリンダー部に
飛着させることで、シリンダーの温度上昇を防止するこ
とができ、冷凍システムから密閉型圧縮機に戻ってきた
低温の冷媒ガスはシリンダーで加熱され温度上昇するこ
となく、密度の高い冷媒ガスをシリンダー内に吸入する
ことができ、高い効率が得られるという作用を有する。
【0048】請求項5に記載の発明は、鉛直方向下側に
位置し動力源であるモーター部と、前記モーター部上側
で前記モーター部により駆動されるクランクシャフト、
ピストン、シリンダー等の機械部と、前記クランクシャ
フトの下端から上端に連通するオイル流路と、前記オイ
ル流路の前記クランクシャフト上端に開口されたオイル
排出口と、前記シリンダーを有するブロックと、上端部
が前記オイル排出口より下方となる位置で前記ブロック
に固定された吸入マフラーとからなり、オイル排出口か
ら飛散したオイルの多くは密閉容器に飛着する。これに
より、オイルは外気で冷やされた密閉容器と熱交換を行
い冷却され、温度が低く粘度の高いオイルとなり密閉容
器下部に貯瑠する。このオイルは再びオイル流路により
機械部の各摺動部に給油され潤滑不良を防止し、高い信
頼性を得ることができる。
【0049】また、オイル排出口から飛散したオイルの
一部をシリンダー部に飛着させることで、シリンダーの
温度上昇を防止すると共に給油を行い信頼性が向上でき
る。
【0050】更に、オイル排出口より吸入マフラーの高
さが低いことにより、オイル排出口より飛散した高温の
オイルは吸入マフラーを飛び越すことで、高温のオイル
が吸入マフラーに飛着するのを防止し、吸入マフラーが
加熱されるのを防止することができる。これにより、冷
凍システムから密閉型圧縮機に戻ってきた低温の冷媒ガ
スは吸入マフラーで加熱され温度上昇することなく、密
度の高い冷媒ガスをシリンダー内に吸入することがで
き、高い効率が得られるという作用を有する。
【0051】請求項6に記載の発明は、鉛直方向下側に
位置し動力源であるモーター部と、前記モーター部上側
で前記モーター部により駆動されるクランクシャフト、
ピストン、シリンダー等の機械部と、前記クランクシャ
フトの下端から上端に連通するオイル流路と、前記オイ
ル流路の前記クランクシャフト上端に開口されたオイル
排出口と、小端穴と大端穴を有するコンロッドと、前記
シリンダーを有するブロックと、前記ブロックに固定さ
れた吸入マフラーと、前記吸入マフラー側で前記大端穴
上面に固定され、前記吸入マフラーの上端部より高いオ
イル飛散壁とからなり、オイル排出口から飛散したオイ
ルの多くは密閉容器に飛着する。これにより、オイルは
外気で冷やされた密閉容器と熱交換を行い冷却され、温
度が低く粘度の高いオイルとなり密閉容器下部に貯瑠す
る。このオイルは再びオイル流路により機械部の各摺動
部に給油され潤滑不良を防止し、高い信頼性を得ること
ができる。
【0052】また、オイル排出口から飛散したオイルの
一部をシリンダー部に飛着させることで、シリンダーの
温度上昇を防止すると共に給油を行い信頼性が向上でき
る。
【0053】また、オイル排出口から飛散したオイルの
一部は一端、オイル飛散壁に当たり、オイル飛散壁より
再び飛散する。このとき、オイル飛散壁の高さは吸入マ
フラーより高いため吸入マフラーを飛び越すことで、高
温のオイルが吸入マフラーに飛着するのを防止し、吸入
マフラーが加熱されるのを防止することができる。これ
により、冷凍システムから密閉型圧縮機に戻ってきた低
温の冷媒ガスは吸入マフラーで加熱され温度上昇するこ
となく、密度の高い冷媒ガスをシリンダー内に吸入する
ことができ、高い効率が得られるという作用を有する。
【0054】さらに、オイルを飛着させることなく、ブ
ロック上部と密閉容器の許容空間一杯に吸入マフラーを
設けることができるので、吸入マフラー容積を大きくす
ることができる。これにより、シリンダー内で発生した
圧力脈動を吸入マフラーにより減衰させることができ、
高い消音効果が得られるという作用を有する。
【0055】
【実施例】以下、本発明の密閉型圧縮機の実施の形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一
構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0056】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る密閉型圧縮機の縦断面図を示す。
【0057】図1において、20はシリンダー7を有す
るブロック、21はブロック20に設けられた断熱材、
22は断熱材21を介してブロック20に固定された吸
入マフラーである。
【0058】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0059】冷媒ガスの圧縮やモーター部4で発生した
熱はブロック20に伝導し、ブロック20は高温にな
る。しかし、ブロック20の熱は断熱材21で遮断され
吸入マフラー22が加熱されるのを低減でき、吸入マフ
ラー22の温度上昇を低減できる。 そのため、冷凍シ
ステムから密閉型圧縮機に戻ってきた低温の冷媒ガスは
吸入マフラー22で加熱され温度上昇することなく、密
度の高い冷媒ガスをシリンダー7内に吸入することがで
き、高い効率を得ることができる。
【0060】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
シリンダー7を有するブロック20と、ブロック20に
設けられた断熱材21と、断熱材21を介してブロック
20に固定された吸入マフラー22で構成されているの
で、吸入マフラーがブロックから加熱されるのを防止
し、効率を向上することができる。
【0061】尚、吸入マフラー22を断熱材21でブロ
ック20から断熱するとしたが、例えばマフラー出口流
路16をシリンダーヘッド8に固定して吸入マフラー2
2をブロック20から離しても同様の効果が得られる。
【0062】(実施例2)図2は本発明の実施例2によ
る密閉型圧縮機の縦断面図を示し、図3は同実施例の密
閉型圧縮機のB−B矢視断面図を示す。
【0063】図2、図3において、23はシリンダー7
を有するブロック、24はブロック23に固定された吸
入マフラー、25はクランクシャフト10と吸入マフラ
ー24との間に設けられたオイル飛着防止壁である。
【0064】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0065】クランクシャフト10が回転することによ
り、オイル13はクランクシャフト10のオイル流路1
9を上昇する際に受熱され、高温のオイル13となりオ
イル排出口19aから排出され飛散する。このオイル1
3は吸入マフラー24方向にも飛散するが吸入マフラー
24とクランクシャフト10の間に設けられたオイル飛
着防止壁25により吸入マフラー24に高温のオイル1
3が飛着するのを防止する。これにより、吸入マフラー
24がオイル13により加熱されるのを防止できる。
【0066】そのため、冷凍システムから密閉型圧縮機
に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフラー22で加熱
され温度上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシリ
ンダー7内に吸入することができ、高い効率を得ること
ができる。
【0067】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
シリンダー7を有するブロック23と、ブロック23に
固定された吸入マフラー24と、クランクシャフト10
と吸入マフラー24との間に設けられたオイル飛着防止
壁25で構成されているので、吸入マフラーにオイル排
出口から排出された高温のオイルが飛着するのを防止
し、効率を向上することができる。
【0068】(実施例3)図4は本発明の実施例3によ
る密閉型圧縮機の縦断面図を示し、図5は同実施例の密
閉型圧縮機のC−C矢視断面図を示す。
【0069】図4、図5において、26はシリンダー7
を有するブロック、27はブロック26に固定された吸
入マフラー、28はブロック26の吸入マフラー27下
側、あるいはその周りでブロック26設けられたオイル
溝である。
【0070】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0071】クランクシャフト10が回転することによ
り、オイル13はクランクシャフト10のオイル流路1
9を上昇する際に受熱され、高温のオイル13となりオ
イル排出口19aから排出され飛散する。このオイル1
3はブロック26や吸入マフラー27に飛着した後、オ
イル溝28を流れブロック26より排出される。これに
より、ブロック26と吸入マフラー27の隙間にオイル
13が充満してブロック26の熱がオイル13を介して
吸入マフラー27の底部全体から吸入マフラー27に伝
わるのを防止し、吸入マフラー27が加熱されるのを防
止できる。
【0072】そのため、冷凍システムから密閉型圧縮機
に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフラー27で加熱
され温度上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシリ
ンダー7内に吸入することができ、高い効率を得ること
ができる。
【0073】さらに、高温のブロック26にオイル13
を流すことでブロック26を冷却でき、シリンダー7の
温度を低減できる。
【0074】これにより、密度が高い冷媒ガスをシリン
ダー内に吸入することで、高い効率を得ると共に、シリ
ンダー7とピストン9との摺動部のオイルの粘度低下を
防止し、高い信頼性を得ることができる。
【0075】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
シリンダー7を有するブロック26と、ブロック26に
固定された吸入マフラー27と、ブロック26の吸入マ
フラー27下側、及びその周りでブロック26に設けら
れたオイル溝28で構成されているので、ブロックと吸
入マフラーの隙間にオイルが充満するのを防止し、効率
を向上することができる。
【0076】(実施例4)図6は本発明の実施例4によ
る密閉型圧縮機の正面から見た縦断面図を示し、図7は
同実施例の密閉型圧縮機のD−D矢視断面図を示す。
【0077】図6、図7において、6はシリンダー7を
有するブロック、29はモーター部4と機械部3とを収
納し、オイル13を貯溜した密閉容器、30はブロック
6に固定された吸入マフラー15と、密閉容器29の内
壁面に固定され、ブロック6の下側に挿入されたオイル
受けである。
【0078】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0079】クランクシャフト10が回転することによ
り、オイル13はクランクシャフト10のオイル流路1
9を上昇する際に受熱され、高温のオイル13となりオ
イル排出口19aから排出され飛散する。このオイル1
3はシリンダー7や吸入マフラー15に飛着しブロック
6の縁から垂れ、密閉容器29の内壁面に固定されたオ
イル受け30により密閉容器29に導かれる。さらに、
オイル13は外気で冷やされた密閉容器29と熱交換を
行い冷却され、温度が低く粘度の高いオイル13となり
密閉容器29下部に貯瑠する。
【0080】そして、このオイル13は再びオイル流路
19により機械部3の各摺動部に給油され潤滑不良を防
止し、高い信頼性を得ることができる。
【0081】更に、冷却されたオイル13をシリンダー
7部に飛着させることで、シリンダー7の温度上昇を防
止することができ、冷凍システムから密閉型圧縮機に戻
ってきた低温の冷媒ガスはシリンダー7で加熱され温度
上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシリンダー7
内に吸入することができ、高い効率を得ることができ
る。
【0082】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
シリンダー7を有するブロック6と、モーター部4と機
械部3とを収納し、オイル13を貯溜した密閉容器29
と、ブロック6に固定された吸入マフラー15と、密閉
容器29の内壁面に固定され、ブロック6の下側に挿入
されたオイル受け30で構成されているので、オイル排
出口から飛散しシリンダーや吸入マフラーに飛着したオ
イルを密閉容器で冷却することで信頼性や、効率を向上
することができる。
【0083】(実施例5)図8は本発明の実施例5によ
る密閉型圧縮機の縦断面図を示す。
【0084】図8において、19はクランクシャフト1
0の下端から上端に連通するオイル流路、19aはオイ
ル流路19のクランクシャフト10上端に開口されたオ
イル排出口、31はシリンダー7を有するブロック、3
2は上端部がオイル排出口19aより下方となる位置で
ブロック6に固定された吸入マフラーである。
【0085】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0086】クランクシャフト10が回転することによ
り、オイル13はクランクシャフト10のオイル流路1
9を上昇する際に受熱され、高温のオイル13となりオ
イル排出口19aから排出され飛散する。オイル排出口
19aから飛散したオイル13の多くは密閉容器1に飛
着する。これにより、オイル13は外気で冷やされた密
閉容器1と熱交換を行い冷却され、温度が低く粘度の高
いオイル13となり密閉容器1下部に貯瑠する。
【0087】そして、このオイル13は再びオイル流路
19により機械部3の各摺動部に給油され潤滑不良を防
止し、高い信頼性を得ることができる。
【0088】また、オイル排出口19aから飛散したオ
イル13の一部をシリンダー7部に飛着させることで、
シリンダー7の温度上昇を防止すると共に給油を行い信
頼性が向上できる。
【0089】更に、吸入マフラー32はオイル排出口1
9aより高さが低いため、オイル排出口19aより飛散
した高温のオイル13は吸入マフラー32を飛び越し、
密閉容器1に飛着する。このため、高温のオイル13が
吸入マフラー32に飛着するのを防止でき、吸入マフラ
ー32が加熱されるのを防止することができる。
【0090】これにより、冷凍システムから密閉型圧縮
機に戻ってきた低温の冷媒ガスは吸入マフラー32で加
熱され温度上昇することなく、密度の高い冷媒ガスをシ
リンダー7内に吸入することができ、高い効率を得るこ
とができる。
【0091】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
クランクシャフト10の下端から上端に連通するオイル
流路19と、オイル流路19のクランクシャフト10上
端に開口されたオイル排出口19aと、シリンダー7を
有するブロック31と、上端部がオイル排出口19aよ
り下方となる位置でブロック6に固定された吸入マフラ
ー32で構成されているので、シリンダーとピストン等
の摺動部の潤滑不良による信頼性低下を防止することが
できる。かつ、吸入マフラーの温度上昇を防止し、効率
を向上することができる。
【0092】さらに、オイルを冷却してオイルの粘度低
下による信頼性低下を防止することができる。
【0093】(実施例6)図9は本発明の実施例6によ
る密閉型圧縮機の縦断面図を示し、図10は同実施例の
密閉型圧縮機のE−E矢視断面図を示し、図11は同実
施例のコンロッド部の斜視図を示す。
【0094】図9、図10、図11において、19はク
ランクシャフト7の下端から上端に連通するオイル流
路、19aはオイル流路19のクランクシャフト10上
端に開口されたオイル排出口、35は小端穴33と大端
穴34を有するコンロッド、36はシリンダー7を有す
るブロック、37はブロック36に固定された吸入マフ
ラー、38は吸入マフラー37側で前記大端穴34上面
に固定され、吸入マフラー37の上端部より高いオイル
飛散壁である。
【0095】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
【0096】ランクシャフト10が回転することによ
り、オイル13はクランクシャフト10内を上昇すると
共に受熱され、高温のオイル13となりオイル排出口1
9から排出され飛散する。オイル排出口19aから飛散
したオイル13の多くは密閉容器1に飛着する。これに
より、オイル13は外気で冷やされた密閉容器1と熱交
換を行い冷却され、温度が低く粘度の高いオイル13と
なり密閉容器1下部に貯瑠する。
【0097】そして、このオイル13は再びオイル流路
19により機械部3の各摺動部に給油され潤滑不良を防
止し、高い信頼性を得ることができる。
【0098】また、オイル排出口19aから飛散したオ
イル13の一部をシリンダー7部に飛着させることで、
シリンダー7の温度上昇を防止すると共に給油を行い信
頼性が向上できる。
【0099】また、オイル排出口19aから飛散したオ
イル13は一端、オイル飛散壁38に飛着し、オイル飛
散壁38より再び飛散する。このとき、オイル飛散壁3
8の高さは吸入マフラー37より高いため、オイル13
は吸入マフラー37を飛び越し、吸入マフラー37に飛
着するのを防止し、吸入マフラー37がオイル13によ
り加熱されるのを防止することができる。これにより、
冷凍システムから密閉型圧縮機に戻ってきた低温の冷媒
ガスは吸入マフラー37で加熱され温度上昇することな
く、密度の高い冷媒ガスをシリンダー7内に吸入するこ
とができ、高い効率を得ることができる。
【0100】さらに、吸入マフラー37はオイル13を
飛着させることなく、ブロック上部と密閉容器1の許容
空間一杯に設けることができるので、吸入マフラー37
容積を大きくすることができる。これにより、シリンダ
ー7内で発生した圧力脈動を吸入マフラー37により減
衰させることができ高い消音効果を得ることができる。
【0101】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
クランクシャフト7の下端から上端に連通するオイル流
路19と、オイル流路19のクランクシャフト10上端
に開口されたオイル排出口19a、小端穴33と大端穴
34を有するコンロッド35と、シリンダー7を有する
ブロック36と、ブロック36に固定された吸入マフラ
ー37と、吸入マフラー37側で前記大端穴34上面に
固定され、吸入マフラー37の上端部より高いオイル飛
散壁38で構成されているので、シリンダーとピストン
等の摺動部の潤滑不良による信頼性低下を防止すること
ができる。かつ、吸入マフラーの温度上昇を防止し、効
率を向上させると共に、オイルを冷却してオイルの粘度
低下による信頼性低下を防止することができる。
【0102】さらに、シリンダー内で発生した圧力脈動
を吸入マフラーにより減衰させることで騒音を低減する
ことができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、鉛直方向下側に位置し動力源であるモーター部
と、モーター部上側でモーター部により駆動されるクラ
ンクシャフト、ピストン、シリンダー等の機械部と、シ
リンダーを有するブロックと、ブロックに設けられた断
熱材と、断熱材を介してブロックに固定された吸入マフ
ラーとから構成されているので、吸入マフラーがブロッ
クから加熱されるのを防止し、効率を向上することがで
きる。
【0104】また、請求項2に記載の発明は、鉛直方向
下側に位置し動力源であるモーター部と、モーター部上
側でモーター部により駆動されるクランクシャフト、ピ
ストン、シリンダー等の機械部と、シリンダーを有する
ブロックと、ブロックに固定された吸入マフラーと、ク
ランクシャフトと吸入マフラーとの間に設けられたオイ
ル飛着防止壁とから構成されているので、吸入マフラー
にオイル排出口から排出された高温のオイルが飛着する
のを防止し、効率を向上することができる。
【0105】また、請求項3に記載の発明は、鉛直方向
下側に位置し動力源であるモーター部と、モーター部上
側でモーター部により駆動されるクランクシャフト、ピ
ストン、シリンダー等の機械部と、シリンダーを有する
ブロックと、ブロックに固定された吸入マフラーと、ブ
ロックの吸入マフラー下側、あるいはその周りでブロッ
クに設けられたオイル溝とから構成されているので、ブ
ロックと吸入マフラーの隙間にオイルが充満するのを防
止し、効率を向上されることができる。
【0106】また、請求項4に記載の発明は、鉛直方向
下側に位置し動力源であるモーター部と、モーター部上
側でモーター部により駆動されるクランクシャフト、ピ
ストン、シリンダー等の機械部と、シリンダーを有する
ブロックと、モーター部と機械部とを収納し、オイルを
貯溜した密閉容器と、ブロックに固定された吸入マフラ
ーと、密閉容器の内壁面に固定され、ブロックの下側に
挿入されたオイル受けとから構成されているので、オイ
ル排出口から飛散しシリンダーや吸入マフラーに飛着し
たオイルを密閉容器で冷却することで信頼性や、効率を
向上することができる。
【0107】また、請求項5に記載の発明は、鉛直方向
下側に位置し動力源であるモーター部と、モーター部上
側でモーター部により駆動されるクランクシャフト、ピ
ストン、シリンダー等の機械部と、クランクシャフトの
下端から上端に連通するオイル流路と、オイル流路のク
ランクシャフト上端に開口されたオイル排出口と、シリ
ンダーを有するブロックと、上端部がオイル排出口より
下方となる位置でブロックに固定された吸入マフラーと
から構成されているので、シリンダーとピストン等の摺
動部の潤滑不良による信頼性低下を防止することができ
る。かつ、吸入マフラーの温度上昇を防止し、効率を向
上することができる。
【0108】さらに、オイルを冷却してオイルの粘度低
下による信頼性低下を防止することができる。
【0109】また、請求項6に記載の発明は、鉛直方向
下側に位置し動力源であるモーター部と、モーター部上
側でモーター部により駆動されるクランクシャフト、ピ
ストン、シリンダー等の機械部と、クランクシャフトの
下端から上端に連通するオイル流路と、オイル流路のク
ランクシャフト上端に開口されたオイル排出口と、小端
穴と大端穴を有するコンロッドと、シリンダーを有する
ブロックと、ブロックに固定された吸入マフラーと、吸
入マフラー側で大端穴上面に固定され、吸入マフラーの
上端部より高いオイル壁とから構成されているので、シ
リンダーとピストン等の摺動部の潤滑不良による信頼性
低下を防止することができる。かつ、吸入マフラーの温
度上昇を防止し、効率を向上させると共に、オイルを冷
却してオイルの粘度低下による信頼性低下を防止するこ
とができる。
【0110】さらに、シリンダー内で発生した圧力脈動
を吸入マフラーにより減衰させることで騒音を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による密閉型圧縮機の縦断面図
【図2】実施例2による密閉型圧縮機の縦断面図
【図3】同実施例の密閉型圧縮機の図2のB−B矢視断
面図
【図4】実施例3による密閉型圧縮機の縦断面図
【図5】同実施例の密閉型圧縮機の図4のC−C矢視断
面図
【図6】実施例4による密閉型圧縮機の正面から見た縦
断面図
【図7】同実施例の密閉型圧縮機の図6のD−D矢視断
面図
【図8】実施例5による密閉型圧縮機の縦断面図
【図9】実施例6による密閉型圧縮機の縦断面図
【図10】同実施例の密閉型圧縮機の図9のE−E矢視
断面図
【図11】同実施例のコンロッド部の斜視図
【図12】従来の密閉型圧縮機の縦断面図
【図13】従来の密閉型圧縮機の図12のA−A矢視断
面図
【図14】従来の密閉型圧縮機のシリンダー部の要部断
面図
【符号の説明】
3 機械部 4 モーター部 6 ブロック 7 シリンダー 9 ピストン 10 クランクシャフト 15 吸入マフラー 19 オイル流路 19a オイル排出口 20 ブロック 21 断熱材 22 吸入マフラー 23 ブロック 24 吸入マフラー 25 オイル飛着防止壁 26 ブロック 27 吸入マフラー 28 オイル溝 29 密閉容器 30 オイル受け 31 ブロック 32 吸入マフラー 33 小端穴 34 大端穴 35 コンロッド 36 ブロック 37 吸入マフラー 38 オイル飛散壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明石 浩業 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 杉本 修平 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB03 AC03 BA05 BB03 BD04 BF04 CB02 CE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
    ター部と、前記モーター部上側で前記モーター部により
    駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリンダー等
    の機械部と、前記シリンダーを有するブロックと、前記
    ブロックに設けられた断熱材と、前記断熱材を介してブ
    ロックに固定された吸入マフラーとからなる密閉型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
    ター部と、前記モーター部上側で前記モーター部により
    駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリンダー等
    の機械部と、前記シリンダーを有するブロックと、前記
    ブロックに固定された吸入マフラーと、前記クランクシ
    ャフトと前記吸入マフラーとの間に設けられたオイル飛
    着防止壁とからなる密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
    ター部と、前記モーター部上側で前記モーター部により
    駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリンダー等
    の機械部と、前記シリンダーを有するブロックと、前記
    ブロックに固定された吸入マフラーと、前記ブロックの
    前記吸入マフラー下側、あるいはその周りで前記ブロッ
    クに設けられたオイル溝とからなる密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
    ター部と、前記モーター部上側で前記モーター部により
    駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリンダー等
    の機械部と、前記シリンダーを有するブロックと、前記
    モーター部と前記機械部とを収納し、オイルを貯溜した
    密閉容器と、前記ブロックに固定された吸入マフラー
    と、前記密閉容器の内壁面に固定され、前記ブロックの
    下側に挿入されたオイル受けとからなる密閉型圧縮機。
  5. 【請求項5】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
    ター部と、前記モーター部上側で前記モーター部により
    駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリンダー等
    の機械部と、前記クランクシャフトの下端から上端に連
    通するオイル流路と、前記オイル流路の前記クランクシ
    ャフト上端に開口されたオイル排出口と、前記シリンダ
    ーを有するブロックと、上端部が前記オイル排出口より
    下方となる位置で前記ブロックに固定された吸入マフラ
    ーとからなる密閉型圧縮機。
  6. 【請求項6】 鉛直方向下側に位置し動力源であるモー
    ター部と、前記モーター部上側で前記モーター部により
    駆動されるクランクシャフト、ピストン、シリンダー等
    の機械部と、前記クランクシャフトの下端から上端に連
    通するオイル流路と、前記オイル流路の前記クランクシ
    ャフト上端に開口されたオイル排出口と、小端穴と大端
    穴を有するコンロッドと、前記シリンダーを有するブロ
    ックと、前記ブロックに固定された吸入マフラーと、前
    記吸入マフラー側で前記大端穴上面に固定され、前記吸
    入マフラーの上端部より高いオイル飛散壁とからなる密
    閉型圧縮機。
JP11101070A 1999-04-08 1999-04-08 密閉型圧縮機 Pending JP2000291556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11101070A JP2000291556A (ja) 1999-04-08 1999-04-08 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11101070A JP2000291556A (ja) 1999-04-08 1999-04-08 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000291556A true JP2000291556A (ja) 2000-10-17

Family

ID=14290855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11101070A Pending JP2000291556A (ja) 1999-04-08 1999-04-08 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000291556A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008363A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯機
WO2012127806A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機
KR20130135818A (ko) * 2010-06-08 2013-12-11 아세릭 에이. 에스 밀폐형 압축기
WO2014017051A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機及びそれを備える冷凍装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008363A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯機
JP4697477B2 (ja) * 2007-06-29 2011-06-08 三菱電機株式会社 ヒートポンプ給湯機
KR20130135818A (ko) * 2010-06-08 2013-12-11 아세릭 에이. 에스 밀폐형 압축기
KR101665677B1 (ko) 2010-06-08 2016-10-13 아세릭 에이. 에스 밀폐형 압축기
WO2012127806A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機
JP2012197769A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Panasonic Corp 密閉型圧縮機
CN103443457A (zh) * 2011-03-23 2013-12-11 松下电器产业株式会社 密闭型压缩机
WO2014017051A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機及びそれを備える冷凍装置
CN104379931A (zh) * 2012-07-25 2015-02-25 松下知识产权经营株式会社 密闭型压缩机和具有其的制冷装置
JPWO2014017051A1 (ja) * 2012-07-25 2016-07-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 密閉型圧縮機及びそれを備える冷凍装置
CN104379931B (zh) * 2012-07-25 2018-04-10 松下电器产业株式会社 密闭型压缩机和具有其的制冷装置
US9995291B2 (en) 2012-07-25 2018-06-12 Panasonic Appliances Refrigeration Devices Singapore Sealed compressor and refrigeration unit including sealed compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101169524B1 (ko) 밀폐형 압축기
JP2000291556A (ja) 密閉型圧縮機
WO2012090345A1 (ja) 冷媒圧縮機
JP2006144729A (ja) 密閉型圧縮機
JP4682745B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP3516879B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2001107864A (ja) 密閉型圧縮機
JP4747478B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2017048746A (ja) 密閉型圧縮機および冷凍装置
JP4056620B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP3140201B2 (ja) 密閉形電動圧縮機
JP2015034477A (ja) 密閉型圧縮機及びこれを備えた冷蔵庫
JP4946602B2 (ja) 圧縮機
JP4126213B2 (ja) 容積型圧縮機
JP2009236080A (ja) 密閉型圧縮機
JP5463275B2 (ja) 密閉型圧縮機及びこれを備えた冷蔵庫
JP2004036562A (ja) 密閉型圧縮機
JPS63212794A (ja) 回転式圧縮機
JP2002235667A (ja) 冷媒圧縮機
JPH062687A (ja) 横型ロータリ圧縮機の油冷却装置
JP2001214859A (ja) 冷媒圧縮機
KR200150834Y1 (ko) 회전압축기
KR200174559Y1 (ko) 밀폐형압축기의 오일낙하음 저감구조
JP2002130129A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006063869A (ja) 圧縮機