JP2000249653A - 液濃度検出方法及びその装置 - Google Patents
液濃度検出方法及びその装置Info
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Abstract
ることができる液濃度検出方法及びその装置を提供す
る。 【解決手段】 偏心円盤部1bと、偏心円盤部1bを両
側から挟み、かつ、偏心円盤部1bの径よりも大きい径
を有する2つの同径の円盤部1aとを一体形成されてな
る液担持ローラ1を用いて、偏心円盤部1bと2つの円
盤部1aとの段差部に形成される円周方向の凹部に濃度
検出対象の液を充填して、該液を該段差に応じた互いに
異なる複数の膜厚に形成する。そして、該複数の膜厚に
ついての光学センサの出力に基づいて、液濃度を検出す
る。
Description
て液濃度を検出する液濃度検出方法及びその装置に係
り、例えば、液体現像剤を使用する複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置等に利用する液濃度検
出方法及びその装置に関するものである。
体成分としてのトナーが分散されてなる液体現像剤(以
下、現像液という)を用いて潜像を現像し、転写材表面
にトナー像を形成する画像形成装置が種々知られてい
る。
度検出方法としては、一般的に光学センサを用いる方法
が広く知られており、例えば、透過式あるいは反射式の
光学センサの受発光素子対を、現像液中に所定の間隔で
対向配置して、そのセンサ出力に基づいてトナー濃度の
検出を行っていた。
従来、トナー濃度を高めに設定した高濃度・高粘度の現
像液を用いて画像形成を行う装置が種々提案されてい
る。そして、この高粘度現像液のトナー濃度を検出する
方法として、例えば、感光体又は中間転写体上、あるい
は、転写材上に現像液の基準パターンを形成し、この基
準パターンについての現像液濃度を光学センサで検出し
たり、現像ベルトや濃度検出専用部材に現像液の液膜を
形成し、この液膜についての現像液濃度を光学センサで
検出したりする方法が検討されている。
行うには、光学センサの検出特性上の制約があり、現像
液の濃度や液膜の厚みによっては光学センサの十分な感
度が得られない領域が発生するおそれがある。図2に、
現像液濃度の異なる現像液を用いて所定部材上に現像液
の液膜を形成したときの、光学センサの検出特性を示
す。現像液濃度を10〜25%まで変化させ、横軸に現
像液の膜厚を、縦軸に光学センサの出力をとっている。
光学センサは、図2に示すように、現像液濃度が高くな
るほど出力が低くなる特性がある。また、現像液の膜厚
に対してセンサ出力が追従して変化しているが、薄膜部
及び厚膜部では飽和特性を示し、感度が低い。
光学センサの出力と現像液濃度の関係を図3に示す。図
3に示すように、センサの出力は、低濃度部では飽和特
性を示している。また、図示は省略するが、例えば、図
2における現像液の膜厚が70μmより大きい場合に
は、センサ出力と現像液濃度との関係をとると高濃度部
で飽和特性を示すようになる。このように、光学センサ
による検出においては、現像液濃度や現像液膜厚に応じ
て検出出力が変化しない飽和領域が存在する。
を精度良く行うためには、所望の現像液濃度を中心とし
た所定の濃度範囲で、光学センサが飽和特性を示さない
ような厚さに現像液膜を形成して、これを検知するよう
にすることが考えられる。図2において、例えば、所望
の現像液濃度を15%とすると、光学センサによって検
出する現像液の膜厚を70μmに形成すれば、現像液濃
度が10〜20%程度まで変化したとしても、その変化
に応じて光学センサが比較的大きく変化する。よって、
光学センサの高感度領域で検出がなされることになり、
精度の良い検出が可能となる。
においても、温湿度等の環境の変化や経時変化によって
現像液の粘度等が変化するため、ミクロンオーダーで常
に一定の膜厚に形成することは非常に困難である。よっ
て、上述したように光学センサの高感度領域が限られて
いる上に、液膜厚の制御が困難であるため、光学センサ
により精度の良い液濃度検出が可能な液濃度範囲は狭
く、例えば、特に液濃度が大きく変動した場合には、正
確な液濃度が検出されないという不具合がある。
成して、この液膜について光学センサによる検出を行う
場合だけでなく、例えば、現像液中で光学センサの受発
光素子対を所定のギャップで対向配置する場合のよう
に、ギャップが生じる場合には同様に発生する問題であ
る。また、上記画像形成装置等に用いられる現像液の濃
度検出においてのみ生じるものではなく、光学センサを
用いて液濃度を検出する場合には同様に発生する問題で
ある。
のであり、その目的とするところは、光学センサを用い
て広範囲の液濃度を検出することができる液濃度検出方
法及びその装置を提供するものである。
めに、請求項1の発明は、光学センサを用いて液濃度を
検出する液濃度検出方法において、濃度検出対象の液の
互いに異なる複数の厚み分についての光学センサの出力
に基づいて液濃度を検出することを特徴とするものであ
る。
複数の厚み分についての光学センサの出力としては、例
えば、互いに厚みが異なる液膜を形成し、それを透過式
あるいは反射式の光学センサで検出した出力を用いた
り、液中に互いに異なる間隔で対向させた複数組の受発
光素子対からなるセンサの出力を用いたりできる。
対象の液の互いに異なる複数の厚み分についての光学セ
ンサの出力に基づいて液濃度を検出する。この液濃度検
出方法では、複数の厚み分についてのセンサ出力を用い
るので、この複数の厚み分を、検出したい濃度範囲の全
領域について、いずれかの厚み分で精度良く検出できる
ように設定しておけば、センサ出力の中には、常に光学
センサの感度が高い領域のセンサ出力が含まれる。よっ
て、単一の厚み分について検出を行う場合においてセン
サが正確な出力を示さないときにも、上記のようなセン
サ出力を適宜処理することによって、広範囲での正確な
液濃度の検出が可能になる。
方法において、上記複数の厚み分についての光学センサ
出力の積分値に基づいて液濃度を検出することを特徴と
するものである。
の厚み分についての光学センサ出力の積分値に基づいて
液濃度を検出する。光学センサ出力の積分値、すなわ
ち、光学センサの出力信号(出力波形)の面積は、濃度
検出対象液の光学的特性としての反射光又は透過光の光
量に応じて変化するので、光学センサ出力の積分値を液
濃度検出用のデータとして用いれば、液濃度を検出する
ことができる。また、光学センサの出力信号のノイズレ
ベルが、積分されることによって抑制される。
度検出方法において、濃度検出対象の液を上記複数の厚
み分を有するように形成する方法として、段階的に径が
変化する1つの円盤部と、該1つの円盤部を両側から挟
み、かつ、該1つの円盤部の最大径よりも大きい径を有
する2つの同径の円盤部とを一体形成されてなるローラ
状部材を用い、該ローラ状部材を回転させることによ
り、該1つの円盤部と該2つの同径の円盤部との段差部
に形成される円周方向の凹部に上記濃度検出対象の液を
充填して、上記複数の厚み分を有すように形成すること
を特徴とするものである。
径が変化する1つの円盤部と、該1つの円盤部を両側か
ら挟み、かつ、該1つの円盤部の最大径よりも大きい径
を有する2つの同径の円盤部とを一体形成されてなるロ
ーラ状部材を用いて、該ローラ状部材を回転させること
により、該1つの円盤部と該2つの同径の円盤部との段
差部に形成される円周方向の凹部に上記濃度検出対象の
液を充填するので、上記濃度検出対象の液を該段差に応
じた互いに異なる複数の膜厚に形成することができる。
また、ローラ状部材を連続して回転させれば、該複数の
膜厚を連続して形成できるので、液濃度の検出を連続し
て行うことができる。
度検出方法において、濃度検出対象の液を上記複数の厚
み分を有するように形成する方法として、ローラ状部材
に上記濃度検出対象の液を担持させ、該ローラ状部材と
該液の層厚を規制して薄層化する層厚規制部材とを、両
部材の当接部の距離が当接部幅方向において異なるよう
に配置し、該ローラ状部材を回転することにより、該ロ
ーラ状部材上に上記複数の厚み分を有するように形成す
ることを特徴とするものである。
部材に上記濃度検出対象の液を担持させ、該ローラ状部
材と該液の膜厚を規制して薄膜化する膜厚規制部材と
を、両部材の当接部の距離が当接部幅方向において異な
るように配置し、該ローラ状部材を回転することによ
り、該ローラ状部材上に担持された液膜が膜厚規制部材
によって規制されるので、両部材の当接部の距離に応じ
た複数の膜厚に形成することができる。また、ローラ状
部材を連続して回転させれば、該複数の膜厚を連続して
形成できるので、液濃度の検出を連続して行うことがで
きる。
度検出方法において、濃度検出対象の液を上記複数の厚
み分を有するように形成する方法として、上記濃度検出
対象の液を搬送する搬送部材を押圧変形可能な材質で形
成し、該搬送部材を押圧手段で押圧することにより、該
搬送部材内の液を上記複数の厚み分を有するように形成
することを特徴とするものである。
検出対象の液を搬送する液搬送部材を押圧変形可能な材
質で形成し、該搬送部材を押圧手段で押圧することによ
り、該押圧手段からの押圧力に応じた複数の厚みに形成
することができる。また、もともと装置内に配置されて
いる液搬送部材を利用するので、別途、検出用の液担持
部材を設ける構成よりも、低コスト、省スペース化が図
れる。
濃度を検出する液濃度検出装置において、濃度検出対象
の液を互いに異なる複数の厚み分を有するように形成し
て担持する液担持部材を備え、液濃度検出用のデータと
して、該液担持部材に担持された該複数の厚み分につい
ての光学センサの出力データを用いることを特徴とする
ものである。
対象の液を互いに異なる複数の厚みに形成して担持する
液担持部材を備え、液濃度検出用のデータとして、該液
担持部材に担持された該複数の厚みについての光学セン
サの出力データを用いるので、この複数の厚み分を、検
出したい濃度範囲の全領域について、いずれかの厚み分
で精度良く検出できるように設定しておけば、センサの
出力データの中には、常に光学センサの感度が高い領域
の出力データが含まれる。よって、単一の厚み分につい
て検出を行う場合においてセンサがセンサが正確な出力
を示さないときにも、上記のようなセンサの出力データ
を適宜処理することによって、広範囲での液濃度の検出
が可能になる。
装置において、上記複数の厚み分についての光学センサ
出力の積分値を、液濃度検出用のデータとして用いるこ
とを特徴とするものである。
の厚みについての光学センサ出力の積分値を、液濃度検
出用のデータとして用いる。光学センサ出力の積分値、
すなわち、光学センサの出力信号(出力波形)の面積
は、濃度検出対象液の光学的特性としての反射光又は透
過光の光量に応じて変化するので、光学センサ出力の積
分値を液濃度検出用のデータとして用いれば、液濃度を
検出することができる。また、光学センサの出力信号の
ノイズレベルが、積分されることによって抑圧される。
度検出装置において、上記液担持部材として、段階的に
径が変化する1つの円盤部と、該円盤部を両側から挟
み、かつ、該円盤部の最大径よりも大きい径を有する同
径の2つの円盤部とが一体形成されたローラ状部材を用
いることを特徴とするものである。
持部材として、段階的に径が変化する1つの円盤部と、
該円盤部を両側から挟み、かつ、該円盤部の最大径より
も大きい径を有する同径の2つの円盤部とが一体形成さ
れたローラ状部材を用いる。これにより、濃度検出対象
の液を、該1つの円盤部と該2つの円盤部との間に形成
される段差に応じた複数の厚みに形成することができ
る。また、ローラ状部材を連続して回転させることによ
り、請求項3の液濃度検出方法と同様に、該複数の膜厚
を連続して形成できるので、液濃度の検出を連続して行
うことができる。
装置において、上記ローラ部材に担持された液の膜厚を
規制する膜厚規制部材と、該液を濃度検出後にクリーニ
ングするクリーニング部材と、該クリーニング部材によ
ってクリーニングされた液を回収して搬送する液搬送経
路とを備え、かつ、これらを全て一体物として構成した
ことを特徴とするものである。
ラ部材に担持された液の膜厚を規制する規制部材と、該
液を濃度検出後にクリーニングするクリーニング部材
と、該クリーニング部材によってクリーニングされた液
を回収して搬送する液搬送経路とを備え、かつ、これら
を全て一体物として構成するので、構成部品を少なくす
ることができる。
濃度検出装置において、上記液担持部材としてのローラ
状部材と、該ローラ状部材に担持された液の層厚を規制
して薄層化する層厚規制部材とを備え、両部材の当接部
の距離が当接部幅方向において異なるように配置したこ
とを特徴とするものである。
持部材としてのローラ状部材と、該ローラ状部材に担持
された液の層厚を規制して薄層化する層厚規制部材とを
備え、両部材の当接部の距離が当接部幅方向において異
なるように配置する。これにより、濃度検出対象の液
を、該両部材の当接部の距離に応じた複数の膜厚に形成
することができる。また、ローラ状部材を連続して回転
させることにより、請求項4の液濃度検出方法と同様
に、該複数の膜厚を連続して形成できるので、液濃度の
検出を連続して行うことができる。
濃度検出装置において、上記液担持部材として装置内に
具備された液搬送部材を用い、該液搬送部材を押圧手段
からの押圧によって変形可能な材質で構成したことを特
徴とするものである。
部材として装置内に具備された液搬送部材を用い、該液
搬送部材を押圧手段からの押圧によって変形可能な材質
で構成する。これにより、濃度検出対象の液を、該押圧
手段からの押圧力に応じた複数の厚みに形成することが
できる。また、もともと装置内に配置されている液搬送
部材を利用するので、別途、検出用の液担持部材を設け
る構成よりも、低コスト、省スペース化が図れる。
たまりから上記液担持部材を用いて検出用に液を取り出
し、かつ、上記光学センサによる検出後に検出液を該液
の溜まりに戻すように構成された請求項6、7、8、
9、10、又は11の液濃度検出装置において、上記検
出後の液を回収して上記液の溜まりに搬送する搬送経路
を設け、該検出後の液が上記液担持部材の液取り出し部
とは異なる箇所に搬送されるように、該搬送経路を構成
したことを特徴とするものである。
後の液を回収して上記液の溜まりに搬送する搬送経路を
設け、該検出後の液が上記液担持部材の液取り出し部と
は異なる箇所に搬送されるように、該搬送経路を構成す
る。ここで、上記液担持部材としては、請求項8又は1
0のローラ状部材のように、上記液の溜りの液面上に液
を汲み上げる部材を用いてもよいし、上記液溜りの中に
全体が没しているパイプ部材などを用いてもよい。な
お、このようなパイプ部材を用いてる場合には、検出後
の液を該パイプ部材内から溜まり内に排出することが液
を戻すことに相当する。また、上記液取り出し部とは異
なる箇所として、上記液の溜まりに流れが生じている場
合には、上記液取り出し部から相対的に該流れの下流側
であることが望ましい。この液検出装置では、検出後の
液が上記液担持部材の液取り出し部とは異なる箇所に搬
送されるので、常に新しい現像液についての液濃度の検
出を行うことができるようになる。
濃度検出装置の一実施形態(以下、本実施形態を「実施
形態1」という。)について説明する。先ず、本発明の
液濃度検出装置が適用できる画像形成装置としての湿式
カラー電子写真複写機について説明する。
構成図である。像担持体としての感光体ドラム10は矢
印の時計方向に回転可能となっており、その回りには、
帯電手段としての帯電ローラ20、光30を照射する露
光手段としての露光装置、湿式現像器としての複数の現
像ユニット40K、40C、40M、40Y、中間転写
ユニット50、除電手段としての除電装置60、感光体
クリーニング装置70及び不図示の露光装置等が配設さ
れている。また、この複写機には、図示しない画像読み
取り部や制御部、給紙ユニット110、紙転写手段とし
ての転写ローラ80、及び定着装置90部等が設けられ
ている。
51、52、53、これらの懸架ローラ51、52、5
3に張架された中間転写体としての中間転写ベルト5
5、及びクリーニングブレードを有するベルトクリーニ
ング装置59等から構成されている。
方向に回転可能となっており、感光体ドラム10に対向
した上記張架ローラ51と感光体ドラム10との間に、
挟み込まれるようになっている。上記張架ローラ51
は、1次転写バイアスを与える電極ともなっており、図
示しない1次転写電源から所定の転写バイアスが印加さ
れる。
記転写ローラ80が配設されており、この転写ローラ8
0は、図示しない2次転写電源から所定の転写バイアス
が印加される。
M、40Yは、それぞれ黒、シアン、マゼンダ、イエロ
ーの各液体現像剤としての現像液が収容された現像液タ
ンク42と、該現像タンク42内の現像液に浸漬するよ
うに配設された供給ローラ43と、供給ローラ43から
汲み上げられた現像液を薄層化するための塗布ローラ4
4と、上記感光体ドラム10に接触して現像する現像ロ
ーラ45等から構成され、感光体ドラム10上の潜像を
接触現像により顕像化する機能を有している。
体中に顕像化粒子である各色トナー粒子が分散された高
粘度の現像液である。この現像液は、図示しない現像液
濃度検出装置によって、現像液中のトナー濃度が検出さ
れるようになっている。なお、この現像液濃度検出装置
については、後で詳述する。
真複写機の動作について、図面に基づき説明する。図1
に示すように、感光体ドラム10を矢印方向に回転駆動
しながら帯電ローラ20で一様帯電した後、図示しない
露光装置からの光30を照射して感光体ドラム10上に
静電潜像を形成する。一方、現像タンク42の高粘性現
像液に浸漬されている供給ローラ43に付着した現像液
は塗布ローラ44を介して現像ローラ45表面に均一の
厚さに塗布される。そして、上記感光体ドラム10に現
像ローラ45を選択的に接触させ、該感光体ドラム10
の表面に形成された静電潜像に現像液中のトナーで現像
し、黒、シアン、マゼンダ、イエローの単色トナー画像
を形成する。
光体ドラム10を回転し、該感光体ドラム10と中間転
写ベルト55とが当接する1次転写部分に移動する。そ
して、該1次転写部分で、上記中間転写ベルト55裏面
に張架ローラ51を介して転写バイアスを印加し、この
転写バイアスによって発生した電界で、上記感光体ドラ
ム10上の単色トナー像を、中間転写ベルト55上に順
次重ね合わせて転写する(1次転写)。
ルト55を回転し、該中間転写ベルト55と給紙ユニッ
ト110から矢印方向に搬送された転写紙100とが当
接する2次転写部分に移動する。この2次転写部分にお
いて、上記転写紙100裏面に転写ローラ80を介し
て、転写バイアスを印加し、この転写バイアスによって
発生した電界で、中間転写ベルト55のトナーを転写紙
100に転写する(2次転写)。
0は、不図示の分離装置により中間転写ベルト55から
分離され、定着装置90で定着処理がなされてカラー画
像が完成する。一方、2次転写後の感光体ドラム10
は、除電装置60で残留電荷が除電され、その表面がク
リーニング装置70よってクリーニングされ、未転写ト
ナーが回収除去され、次の作像に備える。
る。本実施形態の液濃度検出装置においては、現像液の
液膜を形成して、この現像液層の光学的特性を光学セン
サにより検出するものであるが、光学センサにおいて
は、センサの出力特性上、現像液濃度や現像液膜厚に応
じて出力が変化しない飽和領域が存在するため、精度の
よい検出が可能な濃度範囲が限られる。そこで、本実施
形態においては、光学センサによって広範囲の液濃度を
検出できるように構成している。以下、本実施形態の特
徴部としての液濃度検出装置について説明する。
検出装置の概略構成図である。現像液タンク42内に
は、検出用の現像液層を形成して担持する検出用液担持
部材としての液担持ローラ1が、現像液に部分的に浸漬
するように配置されている。図5(a)及び(b)に、
液担持ローラ1の拡大斜視図を示す。液担持ローラ1
は、それぞれ厚みのある同径の2つの円盤部1aと、円
盤部1aよりも径が小さい偏心円盤部1bとで構成され
ており、図4で示した点Oを中心として、これら3つの
円盤部は一体回動されるようになっている。なお、偏心
円盤部1bの側面は、後述する光学センサ7の発光部か
らの光を反射させるため、鏡面処理された光沢面となっ
ている。
ーラ1を矢印方向に回転させると、現像液タンク42中
の高粘度現像液が液担持ローラ1表面に付着して汲み上
げられる。そして、現像液規制ブレード5が液担持ロー
ラ1の幅方向にわたって当接することにより、該付着し
た現像液が、2つの円盤部1aに挟まれた偏心円盤部1
b上において該2つの円盤部1aの外周面と同じ位置に
規制され、液膜が形成される。このとき、偏心円盤部1
bと円盤部1aとの径の差をδとすると、偏心円盤部1
b上に形成された液膜の厚みはδの値に等しくなる。
させたときの現像液規制ブレード5通過後の偏心円盤部
1b上の現像液の膜厚の変化を示したものである。図の
横軸は、液担持ローラ1の回転角度であるが、一定の回
転速度で回転しているとすれば、回転スタート時からの
経過時間tと考えられる。このように、液担持ローラ1
の偏心円盤部1b上には、円周方向にわたって、δmin.
からδmax.の間で互いに異なる複数の厚み分の現像液膜
が形成されることとなる。なお、この液濃度検出装置に
は、偏心円盤部1b上に形成された現像液をクリーニン
グするためのクリーニングブレード6が設けられてお
り、偏心円盤部1bの幅方向にわたって当接することに
より、濃度検出後の現像液をクリーニングするようにな
っている。
担持ローラ1に対向して光学センサ7が設けられ、この
光学センサ7には波形記録装置8が接続されている。光
学センサ7は、偏心円盤部1b上に形成された現像液膜
に向けて光を発する図示しない発光部と、該偏心円盤部
1b上で反射された反射光を受ける図示しない受光部と
を有しており、この反射光強度を測定することで現像液
濃度を検出することが可能となっている。なお、本実施
形態においては、光学センサ7として、CTDセンサ
(スタンレー電気(株) K03X−154)を、波形
記録装置8として、アナライジングレコーダ(横河電機
AR4400)を用いた。
上記液担持ローラ1の回転時に、上記複数の厚み分の現
像液膜について連続的に出力される光学センサ7の出力
プロファイルが波形記録装置8に出力される。図6
(a)乃至(c)は、現像液濃度がそれぞれ10%、1
5%、20%のときの光学センサ7の出力結果を示した
グラフである。横軸は、上記δが最小値をとるような位
置から検出を開始させた場合の、上記液担持ローラ1の
回転角度θを、縦軸はセンサの出力を表す。本実施形態
においては、出力結果は図のように下に凸の特性を持
つ。そして、このような連続的に出力される多数の回転
角度θにおける光学センサ7の出力、すなわち、複数の
厚み分についての光学センサの出力を現像液濃度の検出
に用いる。
の厚み分についてのセンサ出力を用いるので、この複数
の厚み分を、検出したい濃度範囲の全領域について、い
ずれかの厚み分で精度良く検出できるように設定してお
けば、光学センサ7の出力の中には、常に光学センサ7
の感度が高い領域のセンサ出力が含まれる。よって、単
一の厚み分について検出を行う場合においてセンサが正
確な出力を示さないときにも、複数の厚み分のセンサ出
力を適宜処理することによって、広範囲での正確な液濃
度の検出が可能となる。以下に、センサ出力から液濃度
を検出する方法の具体例を説明する。
学センサ7の上記複数の厚み分における出力と現像液濃
度との関係を求めておき、その相関関係に基づいて現像
液濃度を検出することができる。例えば、図6(a)乃
至(c)で示した出力結果を積分し、この積分値を現像
液濃度の検出に用いてもよい。図7に、光学センサ7の
出力結果の積分値と現像液濃度との関係を示す。この例
では、現像液膜の厚みは40〜160μmに形成されて
いる。図7に示すように、現像液膜の各厚みの出力の積
分値、すなわち、光学センサ7の出力波形の面積は、反
射光強度に応じて変化するので、光学センサ7の出力の
積分値と現像液濃度との関係を予め求めておき、その相
関関に基づいて液濃度を検出することができる。しか
も、光学センサの出力信号のノイズが、積分によって抑
圧されるので、ノイズの影響を小さくでき、精度の良い
検出が可能になる。
を定量化するには、図6(a)乃至(c)で示す曲線に
おいて、上記液担持ローラ1が1回転する間に同じセン
サ出力値を示す点が2カ所現れることを利用してもよ
い。具体的には、上記液担持ローラ1が回転して、ある
所定のセンサ出力値となる2カ所の回転角度の差、換言
すれば、同じセンサ出力値を示すまでの時間差tは、図
中t1、t2、t3で示すように、液濃度によって変わ
るので、これを利用して濃度を検出することもできる。
成例について説明する。本構成例においては、上記現像
液規制ブレード5、上記クリーニングブレード6、及び
クリーニングブレード6によって書き取られた現像液を
搬送する搬送経路とを一体的に形成することにより、構
成部品を減らし、コストダウンを図っている。
構成図を示す。このように、現像液規制ブレード5、ク
リーニングブレード6、及びクリーニングブレード6に
よって書き取られた現像液を搬送する現像液搬送経路9
とを1つの部材Aで形成しており、構成部品の少ない安
価な構成となっている。
9に示すように、上記現像液搬送経路9を傾斜させ、ク
リーニングブレード6によって掻き取られた現像液が、
上記液担持ローラ1の汲み上げ部とは異なる箇所に搬送
されるようにしてもよい。例えば、現像液タンク42の
現像液を撹拌するために、図10(a)で示すようなス
クリューやプロペラなどの撹拌部材46を用いて対流又
は渦を形成する場合や、図10(b)で示すような一方
向の流れを形成する場合において、上記現像液搬送経路
9を汲み上げ部から相対的に流れの下流側に傾斜させれ
ば、掻き取った現像液が上記液担持ローラ1の汲み上げ
部に搬送されるのを防ぐ。また、撹拌部材46を用いず
に、例えば振動を与えることによって現像液を撹拌する
場合においても、掻き取った現像液を上記液担持ローラ
1の汲み上げ部とは異なる箇所に搬送するように、搬送
経路を構成することが望ましい。以上の変形例によれ
ば、常に新しい現像液についての液濃度の検出を行うこ
とができるので、検出精度を向上させることができる。
ーラ1の偏心円盤部1b上に互いに異なる複数の厚みの
現像液膜を形成し、この複数の厚み分についての光学セ
ンサの出力に基づいて液濃度を検出することにより、広
範囲にわたって正確な液濃度の検出ができるようにな
る。また、上記液担持ローラ1を回転させることによ
り、上記複数の厚みの現像液膜を連続して得られるの
で、現像液濃度の検出を連続して行うことができ、濃度
変化を敏速に検知することができる。
ラ1を検出用液担持部材として専用に設けた例を説明し
たが、例えば、図11(a)に示すように、上記供給ロ
ーラ43の端部に付属させて、供給ローラ43と一体形
成しても良い。また、図11(b)に示すように、上記
塗布ローラ44の端部に付属させても良い。
学センサ7で検出した出力を用いて現像液濃度を検出す
る例を示したが(図4(a)参照)、反射式の光学セン
サ7に代えて、透過式の光学センサを用いてもよい。こ
の場合の液濃度検出装置の構成例を図12に示す。図1
2において、2つの円盤部1aと偏心円盤部1bからな
る上記液担持ローラ1をガラスや樹脂などの透明部材で
形成し、その内部に光学センサの発光部としての光源7
aを設置し、液担持ローラ1の外部に光源7aからの透
過光強度を受光する光学センサの受光部7bを設ける。
これにより、透過式の光学センサで検出した出力を用い
て現像液濃度の検出を行うことができる。
持部材として、図4で示したような2つの円盤部1aと
偏心円盤部1bとで構成された液塗布ローラ1を用いた
が、互いに異なる複数の厚みの現像液膜を得るために、
偏心円盤部1bに代えて、例えば、図13(a)及び図
6(a)で示すような断面形状を有する円盤部材1cあ
るいは1dを用いることもできる。円盤部材1は、その
部材上に形成される現像液の膜厚が、図13(b)に示
すような直線的な変化を示す螺旋体であり、例えば、回
転円筒部材に砥石を当て、その削り量が直線的に大きく
なるように削っていくという簡単な方法で形成すること
ができる。この円盤部材1cによれば、円盤部材1cが
一回転する間に、現像液の膜厚は直線的に変化するの
で、偏心円盤部1bのように同じ膜厚を2回検知する場
合に比べて、より多数の膜厚についての検出が可能とな
る。また、図14(a)及び(b)で示す円盤部材1d
は、図13(a)で示した上記円盤部材1cにおける段
差部をなくすように、加工時に不定領域αを設けたもの
である。この円盤部材1dによれば、円盤部材1cと同
様の効果が得られるとともに、クリーニングブレードの
当接不良によるクリーニング不良を防止することができ
る。ただし、濃度検出に使用するセンサの出データとし
ては、不定領域αについての出力データを除く必要があ
る。
装置の他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態
2」という。)について説明する。本実施形態における
液濃度検出装置の概略構成を図15に示す。図15の例
は、検出用液担持部材として液担持ローラ101を用
い、この液担持ローラ101表面の幅方向にわたって、
互いに異なる複数の厚みの現像液膜を形成する場合の例
である。
図示しない現像液タンク内の現像液中に部分的に没する
ように設けられ、回転により現像液を汲み上げることが
可能な構成となっている。また、この液担持ローラ10
1に近接対向して、液担持ローラ101上の現像液の膜
厚を規制して薄膜化する膜厚規制部材5aが配設されて
いる。この膜厚規制部材5aは、液担持ローラ101表
面の幅方向全体にわたって当接可能な長さを有している
が、本実施形態においては、液担持ローラ101表面と
膜厚規制部材5aとの距離δが当接幅方向において変化
するように、膜厚規制部材5aを液担持ローラ101表
面に対して傾けて配置している。なお、液担持ローラ1
01の外周面は、光学センサ7の発光部からの光を反射
させるため、鏡面処理された光沢面となっている。
像液が液担持ローラ101表面に付着して汲み上げられ
るが、この付着した現像液の膜厚は不均一である。そし
て、液担持ローラ101表面と上記膜厚規制部材5aと
の対向部において、上記膜厚規制部材5aにより、現像
液の膜厚が液担持ローラ101と膜厚規制部材5aとの
距離δに応じた膜厚に規制され、薄膜化される。すなわ
ち、液担持ローラ101上には、該距離δの変化に対応
した互いに異なる複数の厚みの現像液膜が形成されるこ
ととなる。
担持ローラ101に対向して光学センサ7が設けられ、
この光学センサ7には波形記録装置8が接続されてい
る。なお、光学センサ7の基本的な構成動作は、上記実
施形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。本
実施形態においては、この光学センサ7を、上記液担持
ローラ101の幅方向にわたって移動させることによ
り、液担持ローラ11上に形成された複数の厚みの現像
液膜についてのセンサ出力を得ることができる。そし
て、上述したように、センサ出力を適宜処理することに
よって現像液濃度を検出する。
においても、上記液担持ローラ101表面の幅方向にわ
たって互いに異なる複数の厚みの現像液膜を形成し、こ
の複数の厚み分についての光学センサの出力に基づいて
液濃度を検出することにより、広範囲にわたって正確な
液濃度の検出ができるようになる。また、上記液担持ロ
ーラ101の回転させることにより、上記複数の膜厚を
連続して得られるので、現像液濃度の検出を連続して行
うことができ、濃度変化を敏速に検知することができ
る。
装置の他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態
3」という。)について説明する。本実施形態における
液濃度検出装置の概略構成を図16(a)に示す。図1
6(a)の例は、検出用液担持部材として現像装置内に
設けられた現像液を搬送するための液搬送パイプ111
を利用し、この液搬送パイプ111を変形させることに
より互いに異なる複数の厚みの現像液を形成する場合の
例である。
1は、変形可能な材質で、かつ、光源7aからの光を透
過できるよう、ガラスや樹脂などの透明な部材で構成さ
れている。また、液搬送パイプ111の光源7aが設け
られた側とは反対側に、光源7aからの透過光強度を受
光する光学センサの受光部7bが設けられている。
1に対向配置された光源7aを、液搬送パイプ111に
押し付けて該液搬送パイプ111を変形させ、この光源
7aの液搬送パイプ111に対する押圧力を変化させる
ことにより、液搬送パイプ111内部の現像液を互いに
異なる複数の厚みに形成する。具体的には、図16
(b)に示すように、光源7aを、液搬送パイプ111
に当接させ、徐々に押圧力を大きくしていくと、この押
圧力に応じて現像液の厚みが変化する。このように、現
像液の膜厚を規制する規制部材を設けることなく、簡単
に所望の厚みに変化させることができる。そして、この
現像液の厚みが変化するときの透過光強度を受光部7b
で測定すれば、複数の厚み分の現像液についての出力デ
ータが得られる。
においても、上記液搬送パイプ111を変形させること
により該液搬送パイプ内の現像液の厚みを変化させ、こ
の変化する複数の厚み分についての光学センサの出力に
基づいて液濃度を検出することにより、広範囲にわたっ
て正確な液濃度の検出ができるようになる。また、本実
施形態の液濃度検出装置においては、検出用液担持部材
として、もともと現像装置内に配置されている現像液の
搬送パイプを利用するので、別途、検出用液担持部材を
設ける構成よりも、低コスト、省スペース化が可能とな
る。
した液濃度検出装置の構成以外にも、濃度検出対象の液
の互いに異なる複数の厚み分についての光学センサの出
力を得るために、例えば、液中に透過式あるいは反射式
の光学センサの受発光素子対を複数組互いに異なる間隔
で対向させ、この複数のセンサからの出力を得るように
構成してもよい。
ては、本発明の液濃度検出装置を、現像ローラと感光体
とを接触させて現像を行うような構成の複写機に適用し
た例で説明したが、現像剤担持体としての現像ベルトを
介した構成の複写機に適用してもよい。
検出対象液の互いに異なる複数の厚み分についての光学
センサの出力に基づいて液濃度を検出するので、単一の
厚み分について検出を行う場合においてセンサが正確な
出力を示さないときにも、広範囲での正確な液濃度の検
出ができるという優れた効果がある。
学センサ出力の積分値に基づいて液濃度を検出すること
により、信号のノイズレベルが抑制されるので、ノイズ
の影響を小さくでき、精度の良い検出が可能になるとい
う優れた効果がある。
度検出対象の液を上記1つの円盤部と上記2つの同径の
円盤部との段差に応じた互いに異なる複数の膜厚に形成
することができる。また、ローラ状部材を連続して回転
させることにより、該複数の膜厚を連続して形成できる
ので、液濃度の検出を連続して行うことができるように
なり、濃度変化を敏速に検知することができるという優
れた効果がある。
濃度検出対象の液を上記ローラ状部材と上記膜厚規制部
材との当接部の距離に応じた複数の膜厚に形成すること
ができる。また、ローラ状部材を連続して回転させるこ
とにより、該複数の膜厚を連続して形成できるので、液
濃度の検出を連続して行うことができるようになり、濃
度変化を敏速に検知することができるという優れた効果
がある。
濃度検出対象の液を上記押圧手段からの押圧力に応じた
複数の厚みに形成することができる。また、別途、検出
用の液担持部材を設ける構成に比して、低コスト、省ス
ペース化が図れるという優れた効果がある。
を少なくすることができるので、安価に構成できるとい
う優れた効果がある。
の液が上記液担持部材の液取り出し部とは異なる箇所に
搬送されるので、常に新しい液についての液濃度の検出
を行うことができ、検出精度を向上させることができる
という優れた効果がある。
を示す特性図。
を示す特性図。
概略構成図。(b)は、液担持ローラに形成される現像
液の膜厚の変化を示すグラフ。
は、液担持ローラを分解した様子を示す拡大斜視図。
持ローラの回転角度θとの関係を示す特性図。
を示す特性図。
す概略構成図。
検出装置を、現像液の流れを考慮して構成した例を示す
説明図。
形成した例を示す説明図。(b)は、液担持ローラを塗
布ローラと一体形成した例を示す説明図。
図。
を示す断面図。(b)は、同液担持ローラに形成される
現像液の層厚の変化を示すグラフ。
状の例を示す断面図。(b)は、同液担持ローラに形成
される現像液の層厚の変化を示すグラフ。
図。
度検出装置の概略構成図。
Claims (12)
- 【請求項1】光学センサを用いて液濃度を検出する液濃
度検出方法において、 濃度検出対象の液の互いに異なる複数の厚み分について
の光学センサの出力に基づいて液濃度を検出することを
特徴とする液濃度検出方法。 - 【請求項2】請求項1の液濃度検出方法において、 上記複数の厚み分についての光学センサ出力の積分値に
基づいて液濃度を検出することを特徴とする液濃度検出
方法。 - 【請求項3】請求項1又は2の液濃度検出方法におい
て、 濃度検出対象の液を上記複数の厚み分を有するように形
成する方法として、段階的に径が変化する1つの円盤部
と、該1つの円盤部を両側から挟み、かつ、該1つの円
盤部の最大径よりも大きい径を有する2つの同径の円盤
部とを一体形成されてなるローラ状部材を用い、該ロー
ラ状部材を回転させることにより、該1つの円盤部と該
2つの同径の円盤部との段差部に形成される円周方向の
凹部に上記濃度検出対象の液を充填して、上記複数の厚
み分を有すように形成することを特徴とする液濃度検出
方法。 - 【請求項4】請求項1又は2の液濃度検出方法におい
て、 濃度検出対象の液を上記複数の厚み分を有するように形
成する方法として、ローラ状部材に上記濃度検出対象の
液を担持させ、該ローラ状部材と該液の層厚を規制して
薄層化する層厚規制部材とを、両部材の当接部の距離が
当接部幅方向において異なるように配置し、該ローラ状
部材を回転することにより、該ローラ状部材上に上記複
数の厚み分を有するように形成することを特徴とする液
濃度検出方法。 - 【請求項5】請求項1又は2の液濃度検出方法におい
て、 濃度検出対象の液を上記複数の厚み分を有するように形
成する方法として、上記濃度検出対象の液を搬送する搬
送部材を押圧変形可能な材質で形成し、該搬送部材を押
圧手段で押圧することにより、該搬送部材内の液を上記
複数の厚み分を有するように形成することを特徴とする
液濃度検出方法。 - 【請求項6】光学センサを用いて液濃度を検出する液濃
度検出装置において、 濃度検出対象の液を互いに異なる複数の厚み分を有する
ように形成して担持する液担持部材を備え、液濃度検出
用のデータとして、該液担持部材に担持された該複数の
厚み分についての光学センサの出力データを用いること
を特徴とする液濃度検出装置。 - 【請求項7】請求項6の液濃度検出装置において、 上記複数の厚み分についての光学センサ出力の積分値
を、液濃度検出用のデータとして用いることを特徴とす
る液濃度検出装置。 - 【請求項8】請求項6又は7の液濃度検出装置におい
て、 上記液担持部材として、段階的に径が変化する1つの円
盤部と、該円盤部を両側から挟み、かつ、該円盤部の最
大径よりも大きい径を有する同径の2つの円盤部とが一
体形成されたローラ状部材を用いることを特徴とする液
濃度検出装置。 - 【請求項9】請求項8の液濃度検出装置において、 上記ローラ部材に担持された液の膜厚を規制する膜厚規
制部材と、該液を濃度検出後にクリーニングするクリー
ニング部材と、該クリーニング部材によってクリーニン
グされた液を回収して搬送する液搬送経路とを備え、か
つ、これらを全て一体物として構成したことを特徴とす
る液濃度検出装置。 - 【請求項10】請求項6又は7の液濃度検出装置におい
て、 上記液担持部材としてのローラ状部材と、該ローラ状部
材に担持された液の層厚を規制して薄層化する層厚規制
部材とを備え、両部材の当接部の距離が当接部幅方向に
おいて異なるように配置したことを特徴とする液濃度検
出装置。 - 【請求項11】請求項6又は7の液濃度検出装置におい
て、 上記液担持部材として装置内に具備された液搬送部材を
用い、該液搬送部材を押圧手段からの押圧によって変形
可能な材質で構成したことを特徴とする液濃度検出装
置。 - 【請求項12】濃度検出対象の液のたまりから上記液担
持部材を用いて検出用に液を取り出し、かつ、上記光学
センサによる検出後に検出液を該液の溜まりに戻すよう
に構成された請求項6、7、8、9、10、又は11の
液濃度検出装置において、 上記検出後の液を回収して上記液の溜まりに搬送する搬
送経路を設け、該検出後の液が上記液担持部材の液取り
出し部とは異なる箇所に搬送されるように、該搬送経路
を構成したことを特徴とする液濃度検出装置。
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