JP2001092202A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
制御、レジスト制御を短時間に効率よくかつ精度よく行
うことを可能とした画像形成装置を提供することであ
る。 【解決手段】 複数のプリントモードを有する画像形成
装置において、モノカラーモード時に全ての色の濃度検
知やレジスト検知の必要が生じた場合、一旦装置をフル
カラーモードに移行してから検知を実行する。
Description
画像形成装置に関する。
は、高速化、高機能化、カラー化が進められてきてお
り、各種方式のものが市場に出されている。
成部として異なる色の画像を形成する複数の電子写真ユ
ニット(画像形成ユニット)を直列に配置し、これらを
同時に駆動することによって画像形成を行うインライン
方式の装置の研究・開発が進んでおり、高速のカラー画
像形成が可能なことからビジネスユースでの広い可能性
が期待されている。
間転写方式をとるものと、静電転写ベルト方式をとるも
のに大きく二分される。前者は、複数色のトナー像を一
旦中間転写体上に重ね合わせ(一次転写)、その後複数
色のトナー像を一括して紙等の転写材上に転写して(二
次転写)、転写材に最終画像を形成する。後者は、静電
転写ベルトに転写材を吸着し、転写材上で複数色のトナ
ー像を重ね合わせて転写し、最終画像を形成する。
が、中間転写方式は、一次転写の色重ね時に転写材の厚
みや表面性の影響を受けにくい点が、静電転写ベルト方
式は、転写が一回で済むため画像の劣化が抑制できる点
が、それぞれ利点の一つである。
く、小型化、低コスト化が容易であることから、搬送ベ
ルトを兼ねた転写ベルトに転写材を吸着させて、複数の
画像形成ユニットから転写材に複数色のトナー像を重ね
合わる、転写ベルト方式のインラインタイプの画像形成
装置が数多く開発されている。さらに、設置面積の低減
を図るために、画像形成ユニットを縦に配置した、イン
ラインタイプの縦パスの画像形成装置が開発されてい
る。
たプリントモードやシーケンスを備えることが多い。こ
れは、異なった目的のプリントを可能にすることや、総
合的に見て効率的なプリントを選択可能にするためで、
普通、通常モードや低速モードが設けられている。通常
モードは標準的なプリントを行う場合に用いられ、低速
モードは転写材として転写条件や定着条件の異なるOH
Tシートや厚紙を使用する場合に使われることを想定し
ている。
通常のフルカラー画像形成を行うフルカラーモードと、
特定の色(主に黒)のみの画像形成を行い、他の色のユ
ニットの劣化防止のためにこれらを転写ベルトから離間
し、停止させるモノカラーモード等を有することが一般
的である。
ドや画像形成ユニットと像担持体との当接状態に関する
画像形成条件のことを、必要に応じ「プリントモード」
と称し、特定のタイミングで特定のバイアスを印加する
ような画像形成条件のことを「シーケンス」と称する。
形成するために新たな制限が存在する。つまり、中間転
写方式、転写ベルト方式のいずれにおいても、異なった
画像形成ユニットでそれぞれの色の画像を形成するため
に、カラーバランスが崩れやすかったり、色ごとのレジ
ストレーションが合いにくいという欠点を有している。
関しては、中間転写体(ITB)や静電転写ベルト(E
TB)上に各色の濃度パッチを形成し、これを光学セン
サー(濃度センサー)で読み取って、現像バイアスやレ
ーザーパワーといった画像形成条件(プロセス条件)に
フィードバックすることにより、画像濃度を制御して各
色の最大濃度、ハーフトーン階調特性を合わせる手法が
用いられている。
で、中間転写体や転写ベルト上にレジスト検知用パッチ
を形成し、これを光学センサーで読み取って、画像の書
き出し位置等にフィードバックすることにより、レジス
ト補正を行う手法が用いられている。
チを照射して、その反射光の強度を受光部で受光して、
濃度パッチの画像濃度を光強度情報として捉え、電気的
に処理して濃度を求めるものである。画像濃度制御は、
各色の最大濃度(Dmax)を一定に保つことと、ハー
フトーン階調特性を画像信号に対してリニアに保つこと
により行われる。
知やレジスト検知を行えるためには、各画像形成部(ス
テーション)の全てが転写ベルトに当接されて、それぞ
れにバイアスを印加されている必要がある。
は、画像形成ユニットの劣化を防止するために、黒なら
黒以外の残りの色のステーションを転写ベルトから離間
しており、残りの色の濃度検知やレジスト検知を行うこ
とができない。
るときは、他の色の濃度制御やレジスト制御を行う必要
がないが、長期間にわたってモノカラープリントを行っ
た後にフルカラープリントを行うと、長期間の放置によ
るトナーの摩擦帯電電荷(トリボ)の低下や、装置の機
内昇温によるトナーの特性変化があり、カラーバランス
が崩れが発生する。したがって、モノカラープリント時
にも、定期的に他の色の濃度制御やレジスト制御を行
い、フルカラープリントに備えることが好ましい。
モードのプロセススピードを1/2〜1/4に減速した
低速モードで画像形成を行い、OHPの透過性や厚紙の
定着性を確保するが、この低速のプロセススピードで濃
度検知やレジスト検知を実行すると、検知に要する時間
が非常に長くなって、実行が容易でなくなる。
検知条件、レジスト検知条件(帯電、現像、転写のバイ
アス等)を低速モードに適用できればよいが、低速モー
ドに対しては検知条件が最適にならないために検知不良
が発生する。
ドにおいても、濃度制御、レジスト制御を短時間に効率
よくかつ精度よく行うことを可能とした画像形成装置を
提供することである。
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
ベルト状の転写材搬送手段と、前記転写材搬送手段に沿
って設けられた、トナー像が形成される像担持体を備え
た複数の画像形成部とを具備し、前記複数の画像形成部
の像担持体上に形成された複数色のトナー像は、前記転
写材搬送手段よって搬送される転写材に重ね合わせて転
写されるようになっており、そして複数のプリントモー
ドを有する画像形成装置において、前記搬送手段に形成
した濃度制御用基準画像の濃度検知および/または画像
位置制御用基準画像のレジスト検知を行う際、前記複数
のプリントモードのうちの特定のモードで検知を行うこ
とを特徴とする画像形成装置である。
前記複数の画像形成部のうちの特定の1つの画像形成部
の少なくとも像担持体が前記転写材搬送手段に接触する
単色モードと、前記複数の画像形成部の少なくとも像担
持体が前記転写材搬送手段に接触するフルカラーモード
とを備え、前記単色モード時に前記濃度検知および/ま
たはレジスト検知を全ての色について行う必要が生じた
場合、前記フルカラーモードに移行して、前記検知を実
行する。また前記プリントモードは、プロセススピード
の異なる複数のモードを備え、プロセススピードの遅い
低速モード時に前記濃度検知および/またはレジスト検
知を行う必要が生じた場合、前記低速モードよりもプロ
セススピードが速いモードに移行して、前記検知を実行
する。
像形成装置本体に着脱自在に設置したロセスカートリッ
ジを含んで構成され、前記カートリッジは、少なくとも
前記像担持体とその像担持体のクリーニング手段と含有
することができる。
に則して更に詳しく説明する。
面図である。本装置は、電子写真プロセスを利用した複
写機もしくはレーザープリンタとされるカラー画像形成
装置で、画像形成部(画像形成ステーション)として4
つの独立した画像形成ユニットを縦一列に配置してなっ
ている。
れイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成を
担当しており、像担持体として回転ドラム型の電子写真
感光体、すなわち感光ドラム11、12、13、14を
有している。感光ドラム11〜14は負帯電性のOPC
感光体からなり、直径30mmに形成されている。感光
ドラム11〜14は、矢印の反時計方向に100mm/
秒の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
過程で表面を、それぞれの一次帯電ローラ21、22、
23、24により所定の極性・電位に一様帯電され、つ
いで画像露光手段31、32、33、34により画像露
光を受けて、それぞれ目的のカラー画像の第1、第2、
第3、第4色成分像、たとえばイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)成分像に対応
した静電潜像が形成される。
06Ωのローラからなり、これに−1.2kVのDC電
圧を印加して、それぞれの感光ドラム11〜14に総圧
9.8N(ニュートン)で当接し、感光ドラムに従動回
転させることにより、DC接触帯電方式で帯電する。感
光ドラム11〜14の表面は−600Vに帯電される。
ダイオード、ポリゴンスキャナー、レンズ群等から構成
され、画像信号により変調されたレーザービームを感光
ドラム11〜14上に結像して静電潜像を形成する。
出しを、主走査方向(感光ドラムの長手方向、転写材の
進行方向と直交する方向)では、各走査ラインごとにB
Dと呼ばれるポリスキャナー内の位置信号から、副走査
方向(感光ドラムの周方向、転写材の進行方向)は転写
材搬送路内のスイッチを起点とするTOP信号から、所
定の時間だけ遅延させて行うことにより、常に各ユニッ
トの感光ドラムに対し、転写材の同位置に相当する位置
で露光を行えるようになっている。
上の静電潜像は、現像器41、42、43、44により
現像され、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックトナー像として可視化される。
採用しており、感光ドラムに当接した現像ローラ上にト
ナーを担持して現像部へ搬送し、画像形成装置のコント
ローラからの信号によって現像ローラに印加した現像バ
イアスにより、潜像を現像する。現像ローラ(現像剤担
持体)は弾性ローラからなり、感光ドラムに対し順方向
に170%の周速で回転した。またトナーは磁性体を含
まない所謂ノンマグトナーを使用した。
軌道部分を4つの画像形成ユニットに沿って位置させて
配置されている。転写ベルト8は駆動ローラ102と2
つのテンションローラ101とに掛け回して設置され、
矢印の反時計方向に感光ドラム11〜14と同じ周速度
で回転駆動される。この転写ベルト8は、1011Ωcm
に抵抗調整された厚さ100μmの無端のPVDF単層
樹脂ベルトとされ、その背面(内側面)の両側部に接着
されたリブによって、蛇行や片側への寄りを規制するよ
うになっている。
体積抵抗率105Ωcmに調整した高圧印加が可能な樹
脂製の転写ブレード51、52、53、54が設置さ
れ、それぞれ転写ベルト8の背面から感光ドラム11、
12、13、14のニップ部(転写ニップ部)に当接し
ている。本実施例では、各転写ブレード51〜54はカ
ーボンブラックで抵抗値を105Ωcmに調整したPV
DFシートからなり、厚さ100μm、長さ5mmの寸
法を有している。これを転写ベルト8対して角度45
°、侵入量2mmで当接して、ベルト進行方向への当接
ニップ幅を1.5mmに得ている。
ットの転写ブレードを除く感光ドラム等は、装置本体に
着脱自在なプロセスカートリッジに構成している。また
画像形成装置は、設置面積の最小化やカートリッジ交
換、ジャム処理のために、前扉のみの開閉で目的が達成
できるよう、縦形配列のカートリッジと転写ベルト8と
の間で装置本体を分割可能に構成している。
トから給紙された転写材が、図示しないレジストローラ
および転写入口ガイドを介して供給され、転写材は転写
ベルト8の表面に吸着により保持され、転写ベルト8の
回転にともない縦方向に搬送される。このため転写材を
転写ベルト8の表面に十分に吸着することが必要であ
り、転写ベルト8の下部の転写材との接触点付近に吸着
ローラ7を設置して、これに+1kVのバイアスを印加
して転写材に吸着電荷を与えることにより、転写材を転
写ベルト8の表面に静電吸着している。
型してなっており、芯金に吸着用の高圧バイアスを印加
する。本実施例では、直径6mmの芯金上に、カーボン
ブラックを分散して抵抗調整したEPDMゴムを成型し
た直径12mmのソリッドゴムローラを用いた。その抵
抗値は、幅1cmの金属箔をローラ外周に巻き付け、こ
れと芯金の間に500Vの電圧を印加したときの値で1
05Ωとした。
て、転写ベルト8上にしっかりと保持された転写材は、
最下端の1色目の画像形成ユニットに入り、感光ドラム
11との転写ニップ部で、図示しない高圧電源から転写
ブレード51に印加した+1.5kVのDCバイアスに
より、感光ドラム11上の1色目のイエロートナー像が
転写材上に転写される。
4色目の各画像形成ユニットを通過するごとに、感光ド
ラム52上のマゼンタトナー像、感光ドラム53上のシ
アントナー像、感光ドラム54上のブラックトナー像が
転写材されて、転写材上にイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの4色のトナー像を重畳したフルカラー画
像が得られる。
ト8の上端からベルトの曲率によって分離され、ついで
熱ローラ定着器9に送って定着することにより最終的な
プリントとされた後、装置の機外に排出される。
3、14は、表面に残留した転写残りトナーをクリーナ
61、62、63、64のブレードで掻き取って清浄に
され、つぎの画像形成に備える。また転写材が分離され
た後の転写ベルト8は、表面に付着したトナーをベルト
に当接するウレタン製のブレード(図示せず)で掻き取
られて清浄にされ、掻き取られたトナーは廃トナーとし
て、転写ベルトユニットに設けられた廃トナー容器(図
示せず)に回収される。
述べる。
パッチの濃度を測定する方が望ましいが、一般にベタ濃
度は現像特性上で飽和した領域を用いることが多く、バ
イアス条件を変化させてもあまり変化しないので、ベタ
パッチによる濃度制御が高濃度領域の飽和等を反映しな
いことが多い。このため、画像濃度1.0近辺のハーフ
トーンのパッチ濃度、本例では、9/16の画像比率の
ハーフトーンのパッチ濃度を一定に制御することによ
り、Dmax制御(最大濃度制御)を行う。Dmax制
御は、各色のカラーバランスを一定に保つと同時に、ト
ナーの載りすぎによる色重ねした文字の飛び散りや定着
不良を防止できる意味も大きい。
11〜14にハーフトーンパッチを形成し、これを転写
ベルト8上に転写し、このようにして転写ベルト8上に
形成されたパッチに光学センサー(濃度センサー)2の
光照射部(光源)から光を照射し、その反射光をセンサ
ーの受光部で受光して反射光量を測定し、これに基づき
パッチの濃度検知を行う。ついで、この検知濃度(反射
光量)を一定に保つように、現像バイアス等の画像形成
条件(プロセス条件)を調整して、画像濃度を一定に保
つように制御する。
ードバック先を現像バイアスとし、ハーフトーンパッチ
濃度が光学濃度1.0に相当するように、現像バイアス
の高圧電源にフィードバック制御を行う。
の異なる8つのハーフトーンパッチを転写ベルト8上に
形成し、これを光学センサーで読み取って、得られた濃
度データvs画像濃度の入出力特性の逆関数を求め、実
際の画像形成時に画像データにこの逆関数をかけあわせ
て出力することにより行っており、最終的にリニアな入
出力特性、言い換えれば適正なハーフトーン階調特性を
得ることができる。
の非線形的な入出力特性(γ特性)によって、入力画像
信号に対して出力濃度がずれて自然な画像が形成できな
いことを防止するため、γ特性を打ち消して入出力特性
をリニアに保つような画像処理を行うことが一般的であ
る。
る。インライン方式の画像形成装置では、装置製造時の
部品の組付け誤差、部品公差、部品の熱膨張等で機械寸
法が設計位置からずれた場合には,主走査位置ずれや副
走査位置ずれ等の色ごとのレジストズレが発生してしま
う。
系では、OPCドラムとスキャナとの位置関係で主走査
倍率ずれが発生しやすい。LED等の固定光学素子で
は、露光素子から出射される露光ビームは、各発光点か
らある程度の広がりを持ちつつ感光ドラムに結像される
が、主走査全体倍率が大きく変動することは少ない。こ
れに対して、主走査光学系であるポリゴンスキャナーで
は、露光ビームがスキャナーから放射状に走査されるた
め、スキャナーとOPCドラムの距離関係が変化してし
まった場合は、主走査方向の画像倍率が画像形成ユニッ
トごとに顕著に異なってしまう。
あるBDからのレーザー書き出し位置を各ユニットごと
に一定にしても、同様の理由から各色ごとに書き出し位
置が変化する可能性は高く、主走査方向の位置ずれが発
生する。
ずれ、主走査位置ずれ、主走査倍率については、転写ベ
ルト上にレジストパッチを形成して、光学センサーで検
知し、主走査、副走査書き出し位置や画像クロックを各
ユニットごとに微調整することによって、精度、再現性
に優れたレジスト合わせを行うことができる。
8上にライン画像の形態のレジストパッチを形成し、こ
れを光学センサーで読み取ってレジストパッチの通過を
検知し、その通過の受光信号の時間的な強度変化を位置
ずれ情報として電気的に検知する。
のずれ情報に基づき、BDからのレーザー書き出しタイ
ミングにフィードバックを行い、主走査レジスト補正を
行う。また各色ごとに検知された副走査方向のずれ情報
に基づき、TOP信号からの走査ライン書き出しタイミ
ングにフィードバックを行い、副走査レジスト補正を行
う。
ンサーについて述べる。濃度検知、レジスト検知のどち
らの光学センサーも、検知する反射光の種類によって正
反射タイプと乱反射タイプの二種類に分類される。乱反
射タイプは光源からパッチに照射された全方向への散乱
光を検知するもので、反射光は弱く、トナーの分光感度
等によって反射率が変化する。
らパッチに照射する光の光軸と反射光の光軸が対象面と
なす角度が等しくなる、いわゆる鏡面反射光を検知する
ものである。正反射光を検知する場合は、対象面である
転写ベルトからの鏡面反射光がトナーによって隠される
ことによる光量の減少でトナー量を検知するものであ
り、トナーの分光感度によらず、また光強度の絶対値が
高いという特徴を有する。
は受光光のスポット径を小さくして、空間的な分解能を
向上させて検知する必要があるため、センサーのダイナ
ミックレンジを確保する観点から正反射タイプを使用す
ることが望ましい。正反射光は、乱反射光と比較して受
光光量を多く取れるため、検知のダイナミックレンジが
広く、かつ黒色のベルト上でも黒色トナーのレジストパ
ッチの検知を行うことができる。
的に同じ光学原理に基づいているため、同じタイプの光
学センサーで行うことも可能である。本画像形成装置で
は、濃度検知、レジスト検知をそれぞれ同じ正反射タイ
プの光学センサーで行った。図1中、この2つのセンサ
ー2を、最下流の4色目のユニットを過ぎた位置、たと
えば駆動ローラ102を若干廻った位置に、転写ベルト
8の幅方向中央の手前側と向う側の2箇所に配置した。
マゼンタ、シアン、ブラック各色ごとの吸収がほぼ一定
であるような波長950nmのLEDを光源としてお
り、照射光量はセンサーユニット内のフォトダイオード
(PD)でフィードバックして一定に保たれる。センサ
ー2からの照射光をレンズによって転写ベルト8上に結
像し、この部分を通過するレジストパッチの正反射光量
を受光部の受光素子で検知する。
対値は、センサーの取付け精度やベルトの表面性によっ
て変化するため、信号の絶対値を持ってトナー濃度を正
確に検知することは困難であるが、トナーがある場合の
出力信号を、背景部の出力信号で除算して正規化した値
を用いることにより、これらの外乱によらずにトナー濃
度を精度よく検知することが可能となる。
本体の電源投入時、本体ドア開閉時、一定プリント枚数
ごと(本実施例では500枚)に実行し、またユーザー
から特に指定があったときにも実行する。したがって、
低速モードやモノカラーモード時にも、レジスト検知を
実施することになる。
いて述べる。本画像形成装置は、黒色単独のモノカラー
プリントを行うモノカラーモードを有している。モノカ
ラーモードでは、残りのイエロー、マゼンタ、シアンの
3色の感光ドラム等の劣化を防止するために、これらの
画像形成ユニットの部材や機器の回転、バイアス印加を
停止し、転写ベルト8と感光ドラムを離間する。モノカ
ラープリント時に残りのユニットを動作させると、その
ユニットでトナーが消費されないにもかかわらず感光ド
ラムや現像ローラ等が回転するため、感光ドラムの寿命
や現像ローラの摩耗、傷、トナー融着が発生し、初期の
カートリッジ寿命を全うできなくなる。
ュータからの操作によって行われる。モノカラーモード
が指定されると、最下端の1色目のイエローのユニット
とその上の2色目のマゼンタのユニットの間、および2
色目のマゼンタのユニットとその上の3色目のシアンの
ユニット間に設置された2つの解除ローラ1が、転写ベ
ルト8を転写ブレード51〜53方向に押し込み、これ
らイエロー、マゼンタ、シアンのユニットの感光ドラム
11、12、13から転写ベルト8を離間する。
の他に、モノカラーモード時の転写材の搬送ローラの役
割も受け持ち、転写材の安定搬送に寄与する。
レジスト検知を実行するシーケンスを起動した場合に
は、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成ユニットの
感光ドラム11、12、13が転写ベルト8と接触して
いないので、検知を実行することができない。
指定時に4色の濃度検知、レジスト検知の必要が生じた
場合、図2に示すように、解除ローラ1による転写ベル
ト8の離間を解除して(OFF)、フルカラーモードに
移行し、その後、検知シーケンスを起動して、4色全色
の濃度検知、レジスト検知を行う。
に従って、再度モノカラーモードに復帰することも可能
であるし、フルカラーモードのままつぎの指示を待つこ
ともできる。
ラーモードにおいて濃度検知、レジスト検知を行う際、
一旦イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの全画像形
成ユニットの感光ドラム11〜14が転写ベルト8に当
接するフルカラーモードに移行させ、そこで検知シーケ
ンスを起動して濃度検知、レジスト検知を実施するよう
にしたので、モードによらずに良好な濃度検知、レジス
ト検知を行うことができるようになり、モノーカラープ
リント時の画像濃度を確保できるとともに、つぎのフル
カラープリントに迅速に移行して、カラーバランスの崩
れのないカラー画像を得ることができるようになった。
ドが異なるモードにおいても、短時間で確実な濃度検知
やレジスト検知を行得るようにしたことが特徴である。
の透過性や厚紙画像の定着性を確保するために、通常モ
ードの1/2〜1/4のプロセススピードの低速モード
で画像形成を行う。このような低速モードでのプリント
中に、濃度検知制御やレジスト検知制御の必要性が発生
した場合、これを実行すると検知に要する時間が非常に
長くなり、実行の容易性(ユーザビリティー)の観点か
ら無視できない。
写バイアス等の通常モードで最適な検知条件を低速モー
ドに適用したのでは、検知性能が低下し、誤検知等の検
知不良を発生する。たとえばプロセススピードが通常モ
ードの1/3速のOHP用の低速モード(OHPモー
ド)を例にとると、実施例1に示した転写バイアス条件
のDC1.5kVでは、バイアスが強すぎていわゆる再
転写現象が発生し、間違った検知濃度を与える。
の実行に時間がかかり、かつバイアス条件の手直しが必
要である低速モード時の面倒を止めて、一旦通常モード
に切り替えて、通常のプロセススピードで検知シーケン
スを実行させるようにした。
モードでの画像形成中に濃度検知、レジスト検知の必要
が生じた場合、解除ローラ1による転写ベルト8の離間
を解除して、通常モードに移行し、必要に応じて画像形
成ユニットの感光ドラムを転写ベルト8に当接し、濃度
検知、レジスト検知を行う。
ードで、プロセススピードの違いに起因するプロセス条
件の違いが発生する可能性があるが、予め求めておいた
両者の相関に基づき低速モード時の最適条件を予測し
て、低速モード時に適用することで問題ない検知を行う
ことができる。
っていた場合は、実施例1のように、必要に応じてフル
カラーモードに切り替えて、全色の画像形成ユニットを
転写ベルトに当接させて検知を行うことが可能である。
像形成を行う必要がある場合は、再度プロセススピード
を低速に切り替えて画像形成を継続する。
ススピードの異なる、特に低速モード実行時に、濃度検
知やレジスト検知の必要性が生じた場合に、通常モード
に切り替えて検知シーケンスを実行するので、短時間で
確実な検知が行えるようになった。
複数のプリントモードを有する画像形成装置において、
濃度検知やレジスト検知を行うに際し、モノカラーモー
ド時に全ての色の検知の必要が生じた場合は、一旦装置
をフルカラーモードに移行してから検知を実行し、低速
モード等の特殊モード時に検知の必要が生じた場合は、
一旦装置を通常モードに移行してから検知を実行するよ
うにしたので、どのようなプリントモードにおいても、
濃度制御、レジスト制御を短時間に効率よくかつ精度よ
く行うことができるようになった。
面図である。
の切り替えを示すシーケンスである。
モードの切り替えを示すシーケンスである。
Claims (4)
- 【請求項1】 ベルト状の転写材搬送手段と、前記転写
材搬送手段に沿って設けられた、トナー像が形成される
像担持体を備えた複数の画像形成部とを具備し、前記複
数の画像形成部の像担持体上に形成された複数色のトナ
ー像は、前記転写材搬送手段よって搬送される転写材に
重ね合わせて転写されるようになっており、そして複数
のプリントモードを有する画像形成装置において、 前記搬送手段に形成した濃度制御用基準画像の濃度検知
および/または画像位置制御用基準画像のレジスト検知
を行う際、前記複数のプリントモードのうちの特定のモ
ードで検知を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記プリントモードは、前記複数の画像
形成部のうちの特定の1つの画像形成部の少なくとも像
担持体が前記転写材搬送手段に接触する単色モードと、
前記複数の画像形成部の少なくとも像担持体が前記転写
材搬送手段に接触するフルカラーモードとを備え、前記
単色モード時に前記濃度検知および/またはレジスト検
知を全ての色について行う必要が生じた場合、前記フル
カラーモードに移行して、前記検知を実行する請求項1
の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記プリントモードは、プロセススピー
ドの異なる複数のモードを備え、プロセススピードの遅
い低速モード時に前記濃度検知および/またはレジスト
検知を行う必要が生じた場合、前記低速モードよりもプ
ロセススピードが速いモードに移行して、前記検知を実
行する請求項1の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記複数の画像形成部の各々は、画像形
成装置本体に着脱自在に設置したロセスカートリッジを
含んで構成され、前記カートリッジは、少なくとも前記
像担持体とその像担持体のクリーニング手段と含有する
請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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- 1999-09-24 JP JP27071299A patent/JP3728152B2/ja not_active Expired - Lifetime
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