JP2000233622A - 車高調整装置を有するホイールショベル - Google Patents

車高調整装置を有するホイールショベル

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JP2000233622A
JP2000233622A JP11036050A JP3605099A JP2000233622A JP 2000233622 A JP2000233622 A JP 2000233622A JP 11036050 A JP11036050 A JP 11036050A JP 3605099 A JP3605099 A JP 3605099A JP 2000233622 A JP2000233622 A JP 2000233622A
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valve
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hydraulic
switching
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Hiroshi Tsukui
洋 津久井
Kazuhiro Ichimura
和弘 一村
Yoshihiro Tateno
至洋 立野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2257Vehicle levelling or suspension systems
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    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/005Suspension locking arrangements
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストップ弁を有する切換弁の不所望な切換を防
止する。 【解決手段】車高調整用油圧シリンダ2と油圧ポンプ1
3およびタンクとの間に切り換えられるボール式3位置
切換弁8を設置する。この切換弁8を切換レバー8aの
手動操作によって中立位置に切り換えると、油圧シリン
ダ2は油圧ポンプ13およびタンクから遮断され、リー
クをほぼゼロとすることができる。車高調整時以外は切
換レバー8aを中立位置に操作し、その上から位置固定
用の固定カバー45を設置する。これによって、切換レ
バー8aは中立位置以外に操作不可能となり、切換弁8
の不所望な切換が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車高調整装置を有
するホイールショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホイールショベル等、タイヤ付き
車輪で移動する作業車両は高速走行化の傾向にあり、高
速走行時のオペレータの乗り心地性をより向上させるた
め、例えば特開平6−278438号公報には車体とア
クスルとの間にサスペンション機構を備えた作業車両が
開示されている。この作業車両では、車体の左右側面に
復動式の油圧シリンダを装着してそのボトム室同士を配
管を介して接続し、その配管の途中に絞りとアキュムレ
ータが設けられ、油圧シリンダの各シリンダロッドがそ
れぞれアクスルにピン結合されている。そしてこのよう
なサスペンション機構により、走行時のアクスルの振動
を吸収、減衰し、走行時の乗り心地を向上させている。
この作業車両には、車高調整用のスプール式の3ポート
3位置の電磁制御弁が設けられ、この電磁制御弁の切換
により油圧シリンダを伸縮して車高を調整可能としてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の作業車
両では、スプール式電磁制御弁を用いており、走行時な
ど車高調整をしないときは、油圧シリンダを油圧源もし
くはタンクから遮断するために電磁制御弁を中立位置に
切り換えている。しかしながら、スプール式制御弁は中
立時のリークが多いので、走行中もしくは停車中に車高
が変動するおそれがある。
【0004】ところで、車高調整はフロントアタッチメ
ントの交換に伴い車両前後の重量バランスが変化した場
合(例えば車体が前のめりになった場合)に、車両姿勢
を一定の標準状態に保つために主として行われる。した
がって、車高調整は車室外での操作により車両の姿勢変
化を目視しながら行うべきであり、車室内での操作によ
って車高を微調整することは困難である。
【0005】しかしながら、車室外に車高調整用制御弁
の操作レバーを設け、操作レバーの操作によって車高調
整を行うようにすると、走行時など車高調整をしないと
きに路面からの衝撃等により操作レバーが操作され、制
御弁が誤って中立位置以外に切り換えられるおそれがあ
る。その結果、車高が不所望に変動することになる。
【0006】本発明の目的は、車高調整時以外に制御弁
の切り換えを防止する車高調整装置を有するホイールシ
ョベルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜6を参照して説明する。 (1) 請求項1の発明は、圧油を発生する油圧源13
と、走行体81のアクスル1と車体フレーム87との間
に設けられ、圧油の給排により車体フレーム87の高さ
を調節する油圧シリンダ2と、走行体81側での操作に
よって油圧シリンダ2に対して油を給排制御する給排手
段と、油圧シリンダ2に接続され当該油圧シリンダ2を
サスペンションとして機能させるアキュムレータ7とを
備えた車高調整装置を有するホイールショベルに適用さ
れる。そして、車高調整時に油圧シリンダ2への油の給
排経路を切り換える車高調整弁8と、給排経路と油圧シ
リンダ2を遮断/連通する位置へ切り換えるストップ弁
8と、ストップ弁8を遮断位置に拘束する固定部材45
とにより給排手段を構成することにより、上述した目的
を達成する。 (2) 請求項2の発明は、請求項1の車高調整装置を
有するホイールショベルにおいて、車高調整弁8と前記
ストップ弁8を一体化としたことを特徴とする。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明が適用され
るホイールショベルの側面図(一部断面図)である。図
1に示すように、ホイールショベルは、下部走行体81
と、旋回装置82を介して下部走行体81の上部に旋回
可能に連結された上部旋回体83とを有する。上部旋回
体83にはブーム84A、アーム84B、バケット84
Cからなる作業用フロントアタッチメント84(以下、
アタッチメントと呼ぶ)と運転室85とが設けられ、運
転室85の入口にはオペレータが搭乗した際に解除位置
(A位置)に、降車する際にロック位置(B位置)にそ
れぞれ操作されるゲートロックレバー86が設けられて
いる。下部走行体81には、シャシフレーム87(以
下、フレームと呼ぶ)と、走行用の油圧モータ88、ト
ランスミッション89、プロペラシャフト90およびタ
イヤ91が設けられ、プロペラシャフト90からの駆動
力はアクスル1,1'を介してタイヤ91に伝達される。
本実施の形態では、後側のアクスル1'はフレーム87
に直接固定され、前側のアクスル1は以下のようなサス
ペンション機構を介してフレーム87に連結される。
【0010】図2は本発明が適用されるホイールショベ
ルの正面図(図1の矢視A図)であり、図3は本発明が
適用されるホイールショベルを底面からみた図(図1の
矢視B図)である。図2、3に示すように、フレーム8
7の左右端部には前後に離間して配置された一対のブラ
ケット3が装着され、そのブラケット3の間には伸縮自
在な油圧シリンダ2のシリンダチューブが回動可能に挟
持されている。また、図2に示すように、ピストンロッ
ド2aの先端はピン92を介して回動可能にアクスル1
に連結されている。フレーム87の左右端部の一方(図
では左側)にはリンク4の一端がピン93を介して回動
可能に連結され、その他端はフレーム87の底部に設け
られた開口部87aを通ってアクスル1の中央部(セン
ターラインCL上)に達し、ピン94を介して回動可能
に連結されている。これによって、ピン93を支点にし
てリンク4は矢印の如く回動し、ピストンロッド2aの
伸縮の範囲内でフレーム87に対してアクスル1は主に
上下動する。また、場合によってはピストンロッド2a
の伸縮の範囲内でピン94を支点にしてアクスル1は揺
動する。
【0011】図3に示すように、左右の油圧シリンダ2
は配管5を介して接続され、その配管5の途中(中央)
には配管6を介してアキュムレータ7が接続されてい
る。アキュムレータ7にはさらに、切換レバー8aの手
動操作によってその位置が切り換えられる方向切換弁8
が配管9を介して接続され、方向切換弁8は配管10を
介してセンタージョイント11に接続されている。本発
明の特徴である切換レバー8aの位置拘束方法について
は図5、6により後述する。また、油圧回路の詳細は図
7により後述する。なお、後述する油圧ポンプ13とタ
ンクは上部旋回体83(図1参照)に設置され、車高調
整時には、センタージョイント11を介して油圧ポンプ
13からの圧油が下部走行体81に設定されている油圧
シリンダ2やアキュムレータ7などに供給されたり、油
圧シリンダ2から油が方向切換弁8とセンタージョイン
ト11を介してタンクに排出される。
【0012】アキュムレータ7は、ダイヤフラムによっ
て内部のガスと油とを分離するいわゆるダイヤフラム式
であり、ラダによって内部のガスと油とを分離するいわ
ゆるブラダ式アキュムレータと比較すると、およそ次の
ような特徴を有している。すなわち、ダイヤフラム式は
全体が円形状を有しており、長手方向の高さはブラダ式
に比べ低くなっている。また、ダイヤフラム式はその構
造上、姿勢に制約がなく、長手方向を鉛直方向に向けて
配置する(以降、これを縦置きと呼ぶ)ことも、長手方
向を水平方向に向けて配置する(以降、これを横置きと
呼ぶ)ことも可能である。これに対してブラダ式はその
構造上、横置きにして用いることをは困難である。図3
に示すように、本実施の形態ではダイヤフラム式のアキ
ュムレータ7を横置きにして搭載している。
【0013】図4は、フレーム87の断面図(図3のIV
-IV線断面図)であり、主にアキュムレータ7の取り付
け状態を示す。図4に示すようにフレーム87は、上板
87bと、上板87bの下面の左右にそれぞれ溶接され
た断面コの字状の側板87cとによって基本的に構成さ
れ、上板87bと側板87cの間には横長のスペースが
形成されている。そして、上板87bの下面にはさらに
断面L字状(図3参照)のブラケット87dが溶接さ
れ、そのブラケット87dにはバンド40と一体化され
た脚部材40aがボルト41で締結されている。バンド
40は略C字状に形成され、その内側にはアキュムレー
タ7が取り付けられている。バンド40の両端部にはボ
ルト42が挿通され、ボルト42にはナット43が螺合
されており、ボルト42を締め付けるとバンド40が収
縮し、これによってアキュムレータ7が固定される。な
お、前述した配管5は配管固定部材44を介して左右の
側板87cに吊持されている。
【0014】左右の側板87cの間に形成されたスペー
ス内において、アキュムレータ7は、その上端部がフレ
ーム87の上板87bから突出せず、かつその下端部が
側板87cの下端面から突出することなく配置されてい
る。すなわち、アキュムレータ7はその全部がフレーム
87の上端面および下端面の内側に収まっている。この
ようにアキュムレータ7を配置することで、アキュムレ
ータ7はフレーム87の内部に格納され、飛散物などか
ら保護されるとともに、美観が向上する。また、アキュ
ムレータ7は横置きで装着されているため、アキュムレ
ータ7に接続された配管6の下方への出っ張りを防止す
ることができる。なお、この場合、左右の油圧シリンダ
2を接続する配管5は側板87cの最下面より下方に突
出して横架されるが、配管6の出っ張りがないためその
突出量は最小化することができる。本実施の形態ではダ
イヤフラム式のアキュムレータ7を用いるが、これに代
えてブラダ式のアキュムレータを搭載する場合にはその
高さが高くなって、左右の側板87cと上板87bによ
って形成されるスペース内にアキュムレータを格納する
ことが困難となる。
【0015】例えば前方からの飛散物や振動等によって
切換レバー8aが衝撃を受けた際に、切換レバー8aが
誤って切り換えられることを防止するため、本実施の形
態では以下のような固定カバー45を設ける。図5は方
向切換弁8の拡大図(図3のa部拡大図)であり、図6
は図5を側面から見た図(矢視A図)である。図5、6
に示すように、方向切換弁8はフレーム87の内側に格
納され、切換レバー8aはフレーム87の側面に開口さ
れたスロット穴87eを貫通してフレーム87の外側に
突出している。固定カバー45は薄板からなり、2本の
チョウナット46によってフレーム87の側面に固定さ
れている。固定カバー45の一部(切換レバー8aの中
立位置に対応した箇所)には切り欠き部45aが設けら
れ、これによって切換レバー8aの動きが拘束される。
車高調整時にチョウナット46を緩めて固定カバー45
を取り外すと、切換レバー8aはスロット穴87eに沿
って操作可能となり、切換レバー8aを図示の中立位置
から矢印A側またはB側に操作すると、方向切換弁8は
後述するように切り換えられ、車高が調整される。
【0016】図7は、本発明の実施の形態に係わるサス
ペンションの構成を示す油圧回路図であり、本実施の形
態に係わるサスペンションは、走行時のサスペンション
機能に加えて車高調整機能とサスペンションロック機能
とを有している。図7に示すように、アキュムレータ7
は前述した方向切換弁8とセンタージョイント11を介
し、さらに油圧パイロット切換弁12を介してメイン油
圧源13に接続されている。油圧パイロット切換弁12
のパイロットポート12aは電磁切換弁14とロックバ
ルブ15を介してパイロット油圧源16に接続されてい
る。ロックバルブ15は運転室85に設けられたゲート
ロックレバー86の操作によってその位置が切り換えら
れる。すなわち、ゲートロックレバー86が解除位置に
操作されると位置(イ)に切り換えられ、ロック位置に
操作されると位置(ロ)に切り換えられる。電磁切換弁
14は、後述する電気信号Iによってそのソレノイド1
4aが励磁されると位置(ロ)に、ソレノイド14aが
消磁されると位置(イ)にそれぞれ切り換えられる。
【0017】ロックバルブ15と電磁切換弁14がとも
に位置(ロ)に切り換えられると、油圧パイロット切換
弁12のパイロットポート12aにはパイロット油圧源
16からのパイロット圧が供給され、油圧パイロット切
換弁12は位置(ロ)に切り換えられる。これによっ
て、メイン油圧源13からの圧油が方向切換弁8に供給
され、車高を高くする調整が可能となる。また、ロック
バルブ15と電磁切換弁14の少なくとも一方が位置
(イ)に切り換えられると、油圧パイロット切換弁12
のパイロットポート12aはタンクに連通され、油圧パ
イロット切換弁12は位置(イ)に切り換えられる。こ
れによって、方向切換弁8はタンクと連通され、車高を
高くする調整が禁止されて車高を低くする調整が可能と
なる。
【0018】方向切換弁8は3ポート3位置切換弁であ
り、例えば図8に示すようなボールバルブで構成され
る。切換レバー8aが図4の位置A側に操作されると、
方向切換弁8は位置(イ)に切り換えられ、Aポート8
AはPポート8Pに連通する。また、切換レバー8aが
図4の位置B側に操作されると方向切換弁8は位置
(ハ)に切り換えられ、Aポート8AはTポート8Tに
連通する。さらに切換レバー8aが中立位置に操作され
ると方向切換弁8は位置(ロ)に切り換えられ、図8に
示すようにAポート8AはPポート8P、Tポート8T
から完全にブロックされ、つまりAポート8Aからの漏
れ量はほぼゼロとなる。
【0019】この方向切換弁8は、Pポート(ポンプポ
ート)8P、Tポート(タンクポート)8TおよびAポ
ート(サービスポート)8Aが設けられたボディ8b
と、ボディ8bに内蔵され、上記(イ)位置、(ロ)位
置および(ハ)位置に外部操作により切り換えられる切
り換えられるボール8cとから構成される。したがっ
て、方向切換弁8は、圧油の流れを切り換える方向切換
弁としての機能と、圧油の流れを遮断する漏れ量がほぼ
ゼロのストップ弁としても機能を兼ね備える。そして、
(イ)位置と(ロ)位置との間でボール8cが操作され
る場合には、ボール8cの操作量にに応じた開口面積と
なり、いわゆるメータリング性を持ったストップ弁とす
ることができる。
【0020】図7に示すように、アキュムレータ7に接
続される管路6には面積A1の絞り6aが、一対のシリ
ンダブロック3をそれぞれ連通する管路5には面積A2
の絞り5aがそれぞれ設けられ、これらの絞り5a,6
aには少なくともA1>A2の関係が成立している。した
がって、シリンダ2が収縮して管路5内に高圧油が供給
されると、その圧油は絞り5a,6aを介してアキュム
レータ7に蓄圧され、蓄圧された圧油は車体を中立位置
に復帰させるように各々のシリンダ2に供給される。こ
の場合、アキュムレータ7は主に振動を吸収するばねと
して機能し、抵抗体としての絞り5a,6aは主に振動
を減衰するダンパとして機能する。これらのばねやダン
パの特性は、アキュムレータ7に封入されたガス圧や絞
り5a,6aの面積によって決定される。
【0021】管路5はシリンダブロック3内で二手に分
岐され、一方はパイロットチェック弁17を介してシリ
ンダ2のボトム室2bに接続され、他方は面積A3(<
A1)の絞り5bとパイロットチェック弁17を介して
シリンダ2のロッド室2cに接続されている。パイロッ
トチェック弁17のパイロットポートは電磁切換弁18
を介してパイロット油圧源16に接続されており、電磁
切換弁18の切換によってパイロットチェック弁17の
駆動が制御される。電磁切換弁18は、後述する電気信
号Iによってそのソレノイド18aが励磁されると位置
(ロ)に、ソレノイド18aが消磁されると位置(イ)
にそれぞれ切り換えられる。
【0022】電磁切換弁18が位置(ロ)に切り換えら
れると、パイロット油圧源16からの圧油がパイロット
チェック弁17のパイロットポートへ供給される。これ
によって、パイロットチェック弁17は単なる開放弁と
して機能し、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油
の移動が可能となる(アンロック状態)。なお、このと
きボトム室2bとロッド室2cの圧油の流れは絞り5b
によって規制され、すなわち、絞り5bは主に振動を減
衰するダンパとして機能する。電磁切換弁18が位置
(イ)に切り換えられると、パイロット油圧源16から
の圧油の供給は停止され、これによって、パイロットチ
ェック弁17は通常のチェック弁として機能し、各シリ
ンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動が禁止される
(ロック状態)。
【0023】図9は、本実施の形態に係わるサスペンシ
ョンの電気回路図である。図9に示すように、電気回路
は走行、駐車、作業の各モードに対応してT接点21
T、P接点21P、W接点21Wに切り換えられるブレ
ーキスイッチ21と、運転室85からの操作によって車
高調整を指令する車高調整スイッチ22と、電源23
と、リレー24,25,26とによってリレー回路を構成
し、このリレー回路によって電磁切換弁14,18のソ
レノイド14a,18a、駐車ブレーキ解除用のソレノ
イド27および作業ブレーキ作動用のソレノイド28へ
の電気信号Iの供給がそれぞれ制御される。
【0024】図9を詳述すると、ブレーキスイッチ21
の共通接点21sは電源23に、T接点21Tはリレー
24のa接点24aとリレー25のコイル25cと駐車
ブレーキ解除用のソレノイド27に、W接点21Wはリ
レー26のコイル26cと作業ブレーキ作動用のソレノ
イド28にそれぞれ接続され、P接点21Pは開放され
ている。ブレーキスイッチ21がW接点21W側へ切り
換えられると、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が
励磁されて作業ブレーキが作動するとともに、駐車ブレ
ーキ解除用のソレノイド27が消磁されて駐車ブレーキ
が作動する。ブレーキスイッチ21がP接点21P側へ
切り換えられると、駐車ブレーキ解除用のソレノイド2
7が消磁されて駐車ブレーキが作動する。なお、作業ブ
レーキ、駐車ブレーキは周知のものであり、その図示は
省略する。
【0025】電磁切換弁18のソレノイド18aはリレ
ー24の共通接点24sに、リレー24のb接点24b
はリレー26のa接点26aに、リレー26の共通接点
26sは電源23にそれぞれ接続され、リレー26のb
接点26bは開放されている。また、電磁切換弁14の
ソレノイド14aは車高調整スイッチ22に、車高調整
スイッチ22はリレー25のa接点25aに、リレー2
5の共通接点25sは電源23にそれぞれ接続され、リ
レー25のb接点25bは開放されている。したがっ
て、ブレーキスイッチ21がP接点21P側あるいはW
接点21W側へ切り換えられるとリレー25がa接点2
5a側へ切り換えられ、この状態で車高調整スイッチ2
2がオンされると、電磁切換弁14のソレノイド14a
は電源23と接続されて励磁される。また、ブレーキス
イッチ21がP接点21P側に切り換えられ、車高調整
スイッチ22がオンされると、リレー24およびリレー
26がそれぞれb接点24b側およびa接点26a側に
切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18aは電
源23と接続されて励磁される。すなわち、駐車モード
で車高調整スイッチ22をオン操作することにより、パ
イロットチェック弁17が解放状態となり、他の車高調
整条件が成立していれば方向切換弁8の操作により車高
調整が可能となる。さらに、ブレーキスイッチ21がT
接点21T側に切り換えられると、リレー24はa接点
24a側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド
18aは電源23と接続されて励磁される。これによ
り、走行時にパイロットチェック弁17は開放とされ
て、油圧シリンダ2をサスペンションとして利用するこ
とができる。
【0026】続いて、本実施の形態に係わるサスペンシ
ョンの動作をより具体的に説明する。 (1)走行モード 走行モードにおいては、図9に示すようにブレーキスイ
ッチ21がT接点21T側へ切り換えられる。これによ
って、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が消磁され
て作業ブレーキが解除されるとともに、駐車ブレーキ解
除用のソレノイド27が励磁されて駐車ブレーキが解除
される。また、リレー25のコイル25cが通電されて
リレー25はb接点25b側へ切り換えられ、これによ
って、電磁切換弁14のソレノイド14aへの回路が切
断されてソレノイド14aは消磁され、電磁切換弁14
は位置(イ)となる。さらに、リレー26のコイル26
cへの回路が切断されてリレー26はa接点26a側へ
切り換えられるとともに、リレー24のコイル24cへ
の回路が切断されてリレー24はa接点24a側へ切り
換えられ、ソレノイド18aは励磁されて電磁切換弁1
8は位置(ロ)となる。なお、走行モードにおけるソレ
ノイド14aの消磁、およびソレノイド18aの励磁
は、車高調整スイッチ22の操作とは無関係である。
【0027】図7の油圧回路において、前述したように
ソレノイド14aが消磁されると電磁切換弁14は位置
(イ)に切り換えられ、油圧パイロット切換弁12のパ
イロットポート12aはタンクに連通される。これによ
って、油圧パイロット切換弁12は位置(イ)に切り換
えられ、方向切換弁8のPポートはタンクに連通され
る。また、前述したようにソレノイド18aが励磁され
ると電磁切換弁18は位置(ロ)に切り換えられ、パイ
ロット油圧源16からの圧油がパイロットチェック弁1
7のパイロットポートに供給される。これによって、パ
イロットチェック弁17は単なる開放弁として機能し、
各シリンダ2のボトム室2bとロッド室2c、およびア
キュムレータ7間での圧油の移動が可能となって、サス
ペンション機能が発揮される。
【0028】また、走行モードにおいては、方向切換弁
8は図6に示す中立位置に切り換えられ、さらに切換レ
バー8aを中立位置に拘束する固定カバー45が取り付
けられる。したがって、走行中に路面からの飛散物や振
動等により切換レバー8aに衝撃が加えられても、切換
レバー8aは中立位置状態を保持し、方向切換弁8から
の圧油の流出は阻止される。つまり、外部からの衝撃に
より走行時に車高が下がることはない。
【0029】このような走行モードにおいて、例えば作
業車両の高速走行時、路面の凹凸により高サイクルの振
動がタイヤ91,アクスル1を介してピストンロッド2
aに入力されると、高圧側のシリンダ2(収縮している
方のシリンダ)からの圧油(動的な圧油)の一部は絞り
5a,6aを介してアキュムレータ7へと移動し、アキ
ュムレータ7に蓄圧された後、車体を中立位置に復帰さ
せるように各々のシリンダ2へ供給される。このとき、
アキュムレータ7はピストンロッド2aの振動を吸収す
るバネとして機能し、アキュムレータ7のガス圧が高い
ほど堅いサスペンションとなる。また、絞り5a,5b,
6aは振動の伝達を規制するダンパとして機能し、絞り
が小さいほどシリンダ2がストロークしにくくなって減
衰性が増加する。このような圧油の移動を伴うシリンダ
2の伸縮により、フレーム87に対してアクスル1が上
下動または揺動し、走行中にタイヤ91が路面から外力
を受けた場合であっても、その外力がフレーム87へと
直接伝達されるのを防止する。なお、この場合、左右の
タイヤ91の双方が同一方向の外力を受けた場合等で左
右のシリンダ2が同方向に伸縮するとアクスル1が上下
動し、また、左右のタイヤの一方のみが外力を受けた場
合等で左右のシリンダ2が互いに逆方向に伸縮するとア
クスル1が揺動する。
【0030】また、作業車両の低速走行時、路面の凹凸
により低サイクルの振動がピストンロッド2aに入力さ
れると、高圧側のシリンダ2から低圧側のシリンダ2へ
と圧油(静的な圧油)が供給され、各シリンダ2の圧力
は等しくなる。これによって、路面に凹凸があってもタ
イヤ91の接地圧を等しく保持することができ、作業車
両の安定性を高めることができる。一方、作業車両の停
止時においては、各シリンダ2の圧力は等しくなって圧
油の流れは停止し、アタッチメント84からの重力Wと
シリンダ2内のピストン2pに作用する力Fとが均衡
(W=F)した位置でシリンダ2は静止する。なお、こ
の場合、ピストン2pに作用する力Fは、ボトム室2側
のピストン2pの受圧面積をS1、ロッド室2c側のピ
ストン2pの受圧面積をS2、シリンダ2内の圧力をP
とすると、F=P×(S1−S2)となる。
【0031】(2)駐車モード 駐車モードにおいては、図9に示すようにブレーキスイ
ッチ21がP接点21P側へ切り換えられる。これによ
って、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27と作業ブレ
ーキ作動用のソレノイド28はともに消磁され、駐車ブ
レーキは作動されて作業ブレーキは解除される。ここ
で、車高調整スイッチ22がオフ(開)されると、電磁
切換弁14のソレノイド14aが消磁されるとともに、
リレー24のコイル24cへの回路が切断されてリレー
24がa接点24a側へ切り換えられ、電磁切換弁18
のソレノイド18aが消磁される。
【0032】図7に示すように、ソレノイド14a,1
8aが消磁されると電磁切換弁14,18はともに位置
(イ)に切り換えられる。これによって、油圧パイロッ
ト切換弁12は位置(イ)に切り換えられ、方向制御弁
8のPポートはタンクと連通されるとともに、パイロッ
トチェック弁17のパイロットポートへの圧油の供給は
停止され、パイロットチェック弁17はチェック弁とな
って各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動は
禁止される。すなわち、車高調整スイッチ22がオフさ
れているときに固定カバー45が取り外されて方向切換
弁8が操作されたとしても、油圧シリンダ2に対する圧
油の給排が禁止され、車高が不所望に変動することがな
い。
【0033】この実施の形態では、使用するアタッチメ
ント84の種類によって車高を所望の高さ位置に調整す
ることができるが、この調整は駐車モードで行う。以
下、高さ位置の調整(車高調整)について説明する。初
期条件として、標準的な重量wのアタッチメント84が
装着され、図10(a)に示すように、シリンダ2の収
縮方向と伸張方向のストローク可能量L1,L2がそれぞ
れ等しい(L1=L2)位置でピストン2pが静止してい
るとする。ここで、図10(b)に示すように、重量
W'(>W)のアタッチメント84'に交換すると、シリ
ンダ2が収縮して前側の車高が低くなり、収縮方向のス
トローク可能量L1'が小さくなる(L1'<L1)。ま
た、図10(c)に示すように、重量W''(<W)のア
タッチメント84''に交換すると、シリンダ2が伸張し
て前側の車高が高くなり、伸張方向のストローク可能量
L2''が小さくなる(L2''<L2)。このようにアタッ
チメント84を交換すると、車高が低くまたは高くな
り、収縮方向または伸張方向のストローク可能量L1'',
L2''が小さくなってサスペンション機能を十分に発揮
できず乗り心地が悪化する。これを防ぐため、車高調整
を行い、アタッチメント84を交換した場合に適正な車
高(例えばL1'=L2',L1''=L2'')に保つ。
【0034】図9に示すように、駐車モードにおいては
ブレーキスイッチ21がP接点21P側へ切り換えられ
るので、リレー25,26のコイル25c,26cは通電
されずリレー25,26はそれぞれa接点25a,26a
側へ切り換えられる。ここで、車高調整を行おうとして
車高調整スイッチ22がオン(閉)されると電磁切換弁
14のソレノイド14aが励磁されるとともに、リレー
24のコイル24cが通電されてリレー24がb接点2
4b側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド1
8aが励磁される。
【0035】図7に示すように、ソレノイド14a,1
8aが励磁されると電磁切換弁14,18はともに位置
(ロ)に切り換えられる。また、車高調整を行う場合に
はゲートロックレバー86をロック操作し、ロックバル
ブ15を位置(ロ)に切り換える。これによって、パイ
ロット油圧源16からの圧油は油圧パイロット切換弁1
2のパイロットポート12aへ供給され、油圧パイロッ
ト切換弁12は位置(ロ)に切り換えられるとともに、
パイロット油圧源16からの圧油はパイロットチェック
弁17のパイロットポートへ供給され、パイロットチェ
ック弁17は開放弁とされる。
【0036】ここで、例えばシリンダ2が図10(b)
の状態(L1'<2')にあり、L1'=L2'の状態とするた
めシリンダ2を伸張させる場合には、チョウナット46
を緩めて固定カバー45を取り外し、切換レバー8aを
図4の矢印A側に操作して方向切換弁8を位置(イ)に
切り換える。すると、メイン油圧源13からの圧油が方
向切換弁8を介して各シリンダ2の油室2b,2cにそ
れぞれ供給され、これによって、ピストン2pに作用す
る力F(伸張方向の力)は大きくなってシリンダ2は伸
張し、車高が高くなる。また、シリンダ2が図10
(c)の状態(L1''>L2'')にあり、L1''=L2''の
状態とするためシリンダ2を収縮させる場合には、切換
レバー8aを図4の矢印B側に操作して方向切換弁8を
位置(ハ)に切り換える。すると、各シリンダ2の油室
2b,2cからの圧油がタンク方向切換弁8を介してタ
ンクに排出され、これによってピストン2pに作用する
力Fが小さくなってシリンダ2が収縮し、車高が低くな
る。このようにして車高を調整し、車高が所定値(L1'
=L2’,L1''=L2''の成立する値)に到達すると切換
レバー8aを中立位置に操作して方向切換弁8を位置
(ロ)に切り換える。次いで、切換レバー8aが誤って
操作されることがないよう、固定カバー45を取り付け
る。
【0037】(3)作業モード 作業モードにおいては、ブレーキスイッチ21がW接点
21W側に切り換えられる。これによって、作業ブレー
キ作動用のソレノイド28が励磁され、駐車ブレーキ解
除用のソレノイド27が消磁されて、作業ブレーキと駐
車ブレーキがともに作動される。また、リレー25のコ
イル25cが通電されずリレー25はa接点25a側へ
切り換えられるとともに、リレー26のコイルが通電さ
れてリレー26はb接点26b側へ切り換えられる。し
たがって、車高調整スイッチ22が誤ってオン操作さ
れ、リレー24のコイル24cが通電されても電磁切換
弁18のソレノイド18aは励磁されず、電磁切換弁1
8は位置(イ)に切り換えられてパイロットチェック弁
17はチェック弁として機能する。したがって、車高調
整スイッチ22が誤操作されても車高変動が禁止され
る。
【0038】さらにこの実施の形態では次のようなイン
ターロックを用いてさらなる安全性を図っている。車高
調整スイッチ22が誤ってオン操作されると電磁切換弁
14のソレノイド14aは励磁され、電磁切換弁14は
位置(ロ)に切り換えられるが、作業モードにおいては
ゲートロックレバー86がロック操作されるので、ロッ
クバルブ15は位置(イ)に切り換えられ、したがっ
て、油圧パイロット12のパイロットポート12aには
圧油が供給されず、方向切換弁8のPポートはタンクに
連通される。作業モードにおいては固定カバー45を取
り付けて切換レバー8aの中立位置からの移動を阻止す
るが、仮に切換レバー8aが中立位置から操作されたと
しても、上述したようにパイロットチェック弁17がチ
ェック弁として機能し、かつ方向切換弁8aのPポート
がタンクと連通されることで、各シリンダ2の油室2
b,2cからの圧油の移動が確実に禁止される。
【0039】作業モードではパイロット油圧源16から
の圧油はロックバルブ15を介して不図示の作業用パイ
ロットバルブへと供給されるので、例えばアタッチメン
ト84を駆動しようとして不図示の操作レバーが操作さ
れると、操作レバーの操作量に比例したパイロット圧油
がパイロット式コントロール弁に導かれてコントロール
弁が操作され、これによって掘削などの作業が可能とな
る。このとき、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧
油の移動は禁止されているので、シリンダ2はストロー
クされず掘削による反力(掘削反力)はアキュムレータ
7に吸収されることなく、サスペンションロック状態で
安定して作業を行うことができる。
【0040】このように構成した本実施の形態による効
果を説明する。 (1)油圧シリンダ2への圧油の給排を制御して車高調
整する油圧回路において、圧油の給排を切り換える切換
弁の機能と、油圧シリンダ2を油圧ポンプ13およびタ
ンクから遮断するストップ弁の機能をボール式3位置切
換弁8により実現し、その切換弁8を切換操作する切換
レバー8aを中立位置に拘束する固定カバー45を設け
たので、切換弁8は常に中立位置に保持され(ストップ
弁として機能)、油圧シリンダ2からの圧油の漏れ(リ
ーク)や油圧シリンダ2への圧油の供給を確実に抑制し
て車高が不所望に変化することがない。また、手動操作
によって切り換えられる切換レバー8aをフレーム87
の側面に設けたので、フレーム87の姿勢変化を目視し
ながら車高調整を行うことができる。さらに、切換弁と
ストップ弁を一体化したので小型化が図れる。さらにま
た、ボディ8bに内蔵したボール8cの操作量に応じた
メータリング(流量制御特性)が得られるので、車高調
整時の上部旋回体83の動きが円滑になる。また、ボー
ル式3位置切換弁8をセンタージョイント11の下流に
配置したので、すなわち、アキュムレータ7や油圧シリ
ンダ2に近接させて設けたので、ストップ弁8とアキュ
ムレータ7との油圧配管長(とくに管路9の管路長)を
短くでき、主にアキュムレータ7の容量に基づいて設計
されたサスペンション性能に与える影響を小さくでき
る。さらにこの実施の形態では、管路9をゴムホースと
しているので高圧で弾性変形してサスペンション性能が
悪化することが予想される。そこで、サスペンション用
油圧回路の最高圧力(例えば90kg/cm2)よりも十分
高い耐圧(例えば350kg/cm2)のゴムホースを用
い、弾性変形量を小さくしてサスペンション性能の悪化
を抑制している。
【0041】(2)シリンダ2を連通する管路5の途中
にダイヤフラム式のアキュムレータ7を設けたので、同
一容量のブラダ式と比較するとその高さは低くなり、し
たがって、左右の側板87cと上板87bによって形成
されたスペース内に、効率よく(スペースを有効に使っ
て)アキュムレータ7を配置することができる。また、
アキュムレータ7を横向きに配置したので、アキュムレ
ータ7に接続された配管6を下向きに取り出す必要はな
く、配管6も含めたアキュムレータ7の高さを低くする
ことができる。
【0042】(3)ブレーキスイッチ21やゲートロッ
クレバー86の操作に連動して切り換えられる切換弁1
2,14,15を設け、駐車ブレーキを作動し、かつ、ゲ
ートロックレバー86をロック位置(作業禁止状態)へ
操作した状態でのみ、つまり駐車モード選択時にのみ方
向切換弁8のPポートへ圧油を供給し、切換レバー8a
の操作による車高調整を可能としたので、走行時および
作業時に車高調整されることはない。その結果、走行時
に車高調整機能を考慮する必要がないので、サスペンシ
ョン性能に係わる各部の設定が容易になるとともに、作
業時においてはチェック弁17によって各シリンダ2の
油室2b,2cからの圧油の移動を禁止したので、掘削
反力を感じながら違和感なく作業することができる。
【0043】(4)ブレーキスイッチ21とリレー24
〜26等によってリレー回路を設け、走行時および作業
時に誤って車高調整スイッチ22がオン操作されても、
あるいは固定カバー45を装着せずに作業時に切換レバ
ー8aが操作されても(走行中は操作不可能)、車高調
整を禁止したので(いわゆるインターロック)、不所望
な車高調整を防止することができる。
【0044】なお、本発明は、切換レバー8aの位置を
拘束する固定カバー45を設けて車高調整時以外にサス
ペンションの回路を閉回路として構成することを趣旨と
するものであり、それは上記実施の形態に限らず種々の
形態で実施することができる。例えば、上記実施の形態
では、車高調整用兼サスペンション用油圧シリンダ2を
油圧ポンプ13またはタンクに接続する切換弁機能と、
油圧シリンダ2を油圧ポンプ13およびタンクから遮断
してリークを少なくするストップ弁機能を一つのボール
式3位置切換弁8により実現したが、特開平7−132
723号公報に開示されているようなスプール式の3位
置切換弁を用いる場合において、リークの少ない構造の
ストップ弁をスプール式の3位置切換弁と直列に配置
し、ストップ弁に固定カバー45を設けるようにしても
よい。この場合のストップ弁としては、図8のようなボ
ール式の開閉弁や、パイロットポートに作用する圧力に
応じて開放弁となったりチェック弁となるパイロット式
チェック弁などを使用することができる。また、走行時
や作業時の車高調整を禁止するインターロックを備える
ようにしたが、インターロックを備えなくてもよい。
【0045】さらに、上記実施の形態では、固定カバー
45をチョウナット46で固定して切換レバー8aの位
置を拘束するようにしたが、他の方式で切換レバー8a
の位置を拘束するようにしてもよく、図11にその一例
を示す。図11(a)の方式では、回動軸AXを支点に
して矢印AB方向に回動可能なチョウバン47を設け、
その回動部材47aの内部にバネ(不図示)を装着す
る。このバネによってチョウバン47はB方向に付勢さ
れ、これによって切換レバー8aの位置を拘束する。ま
た、図11(b)の方式では、フレーム87に湾曲状の
一対のガイド87fを固設し、そのガイド87fの内側
に矢印AB方向にスライド可能な薄板48を挿入し、薄
板48とフレーム87をバネ49で連結する。このバネ
49によってプレート49はB方向に付勢され、これに
よって切換レバー8aの位置を拘束する。
【0046】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、固定カバー45が固定部材を構成する。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、走行体側での操作によって油圧シリンダに対して
油を給排制御する給排手段を、車高調整時に油圧シリン
ダへの油の給排経路を切り換える車高調整弁と、給排経
路と油圧シリンダを遮断/連通する位置へ切り換えるス
トップ弁と、ストップ弁を遮断位置に拘束する固定部材
とによって構成したので、車高調整時以外にストップ弁
を遮断位置に切り換えた際に、外部から衝撃が加えられ
た場合であってもストップ弁は常に遮断位置で保持さ
れ、したがって、油圧シリンダからの油の漏れ(リー
ク)や油圧シリンダへの圧油の供給を確実に抑制して車
高が不所望に変化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルの側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルの正面図(図1の矢視A図)。
【図3】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルを底面から見た図(図1の矢視
B図)。
【図4】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルの断面図(図3のIV-IV線断面
図)。
【図5】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルの要部拡大図(図3のa部拡大
図)。
【図6】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルの要部拡大図(図5の矢視A
図)
【図7】本発明の実施の形態に係わるサスペンションの
油圧回路図。
【図8】本発明の実施の形態に係わるサスペンションの
ボール式3位置方向切換弁の断面図。
【図9】本発明の実施の形態に係わるサスペンションを
有するホイールショベルの電気回路図。
【図10】本発明の実施の形態に係わるサスペンション
のシリンダの伸縮状態を示す図。
【図11】本発明の実施の形態に係わるサスペンション
の切換レバーの位置を拘束する他の例を示す図。
【符号の説明】
1,1':アクスル 2:油圧シリンダ 7:アキュムレータ 8:ボール式3位置切換弁 8a:操作レバー 8b:ボディ 8c:ボール 13:油圧ポンプ 45:固定カバー 81:下部走行体 83:上部旋回体 87:シャシフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立野 至洋 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3D001 AA10 AA13 CA08 DA02 EA05 EA74 EB00 EB08 EB22 EC12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧油を発生する油圧源と、 走行体のアクスルと車体フレームとの間に設けられ、圧
    油の給排により前記車体フレームの高さを調節する油圧
    シリンダと、 前記走行体側での操作によって前記油圧シリンダに対し
    て油を給排制御する給排手段と、 前記油圧シリンダに接続され当該油圧シリンダをサスペ
    ンションとして機能させるアキュムレータとを備えた車
    高調整装置を有するホイールショベルにおいて、 前記給排手段は、 車高調整時に前記油圧シリンダへの油の給排経路を切り
    換える車高調整弁と、 前記給排経路と前記油圧シリンダを遮断/連通する位置
    へ切り換えるストップ弁と、 前記ストップ弁を遮断位置に拘束する固定部材とを備え
    ることを特徴とする車高調整装置を有するホイールショ
    ベル。
  2. 【請求項2】 請求項1の車高調整装置を有するホイー
    ルショベルにおいて、前記車高調整弁と前記ストップ弁
    を一体化としたことを特徴とする車高調整装置を有する
    ホイールショベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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