JP2000229509A - ホイールショベルの車高調整装置 - Google Patents

ホイールショベルの車高調整装置

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JP2000229509A
JP2000229509A JP11031732A JP3173299A JP2000229509A JP 2000229509 A JP2000229509 A JP 2000229509A JP 11031732 A JP11031732 A JP 11031732A JP 3173299 A JP3173299 A JP 3173299A JP 2000229509 A JP2000229509 A JP 2000229509A
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cylinder
hydraulic
vehicle
switching valve
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JP11031732A
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Kazuhiro Ichimura
和弘 一村
Hiroshi Tsukui
洋 津久井
Yoshihiro Tateno
至洋 立野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2257Vehicle levelling or suspension systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/005Suspension locking arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/32Rigid axle suspensions pivoted
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車高調整可能なサスペンション機構を有するホ
イールショベルにおいて、サスペンション性能に係わる
各部の設定を容易にする。 【解決手段】アクスル1とフレーム47の間にリンク4
と左右のシリンダ2とを設け、各シリンダ2の油室2
b,2cをアキュムレータ7を介して連通する。各シリ
ンダ2の油室2b,2cと油圧源13とを方向切換弁8
および油圧パイロット切換弁12を介して接続し、方向
切換弁8を手動操作によって切り換えるとともに、油圧
パイロット切換弁12をゲートロックレバー86の操作
とブレーキスイッチ21の操作に応じて切り換える。こ
れによって、駐車ブレーキが作動し、かつゲートロック
レバー86を解除操作した時のみ油圧源13から各シリ
ンダ2への圧油の供給が可能となり、走行時や作業時に
は車高調整が行われないので、各部(例えば絞り5a,
5b,6a)の設定が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ付車輪で移
動するホイールショベルの車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホイールショベル等、タイヤ付き
車輪で移動する作業車両は高速走行化の傾向にあり、高
速走行時のオペレータの乗り心地性をより向上させるた
め、例えば特開平7−132723号公報には車体とア
クスルとの間にサスペンション機構を設けた装置が開示
されている。この装置によると、車体とアクスルとの間
にアキュムレータおよび絞りに連通された油圧シリンダ
を設け、走行時や作業時におけるアクスルと車体との間
隔が予め設定された所定値となるように油圧シリンダの
圧力を制御する。これによって、走行時の振動を吸収、
減衰することができるとともに、作業車両に取り付けら
れた作業装置の大小に拘わらず常に作業車両の姿勢を水
平に保持することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の装置では、走行時に油圧シリンダの圧力を制御
しながらサスペンション性能が発揮されるので、サスペ
ンション性能に係わる各部(絞りなど)の設定が難し
い。また、作業時にも油圧シリンダの圧力を制御するの
で、サスペンションはフワフワしたものとなりオペレー
タに違和感がある。
【0004】本発明の目的は、サスペンション性能に係
わる各部の設定を容易にし、常に適正なサスペンション
性能を得ることができるホイールショベルの車高調整装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図2
〜図4および図8を参照して説明する。 (1) 請求項1の発明は、車両前後に設けられたアク
スル1の少なくとも一方の左右と車体87にそれぞれ連
結された各油圧シリンダ2と、各油圧シリンダ2の油室
2b,2cのそれぞれに絞り5a,5b,6aを介して連
通されたアキュムレータ7とを有するサスペンションを
備えたホイールショベルに適用される。そして、各油圧
シリンダ2に圧油を供給、および各油圧シリンダ2から
圧油を排出して各油圧シリンダ2を伸縮するシリンダ伸
縮手段8,31と、車両の走行/非走行状態を検出する
走行検出手段21と、走行検出手段21により非走行状
態が検出されると、シリンダ伸縮手段8,31による各
油圧シリンダ2の伸縮を許容し、走行検出手段21によ
り走行状態が検出されると、シリンダ伸縮手段8,31
による各油圧シリンダ2の伸縮を禁止してサスペンショ
ン機能を発揮させるようにする制御手段12,14,1
7,18,21,24〜26,30とを備えることにより上
述した目的は達成される。 (2) 請求項2の発明は、さらに車両の作業/非作業
状態を検出する作業検出手段(86),86aを有し、
制御手段12,14,17,18,21,24〜26,30
は、作業検出手段(86),86aにより非作業状態が
検出されると、シリンダ伸縮手段8,31による各油圧
シリンダ2の伸縮を許容し、作業検出手段(86),8
6aにより作業状態が検出されると、シリンダ伸縮手段
8,31による各油圧シリンダ2の伸縮を禁止するもの
である。 (3) 請求項3の発明は、走行検出手段21が、車速
またはブレーキ状態に基づいて走行/非走行状態を検出
するものである。 (4) 請求項4の発明は、図1に示すように、運転室
85へ乗員が乗降する経路にあって乗員の乗降を妨げる
解除位置(A)と、乗員の乗降を許容するロック位置
(B)に操作されるゲートロックレバー86と、ゲート
ロックレバー86が解除位置(A)にあるときは作業を
許容し、ロック位置(B)にあるときは作業を禁止する
作業/非作業制御手段15,31とをさらに有し、作業
検出手段(86),86aはゲートロックレバー86が
解除位置(A)にあるときに作業を検出し、ロック位置
(B)にあるときに非作業を検出するものである。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本発明が適用されるホイールショベルの側面図
(一部断面図)である。図1に示すように、ホイールシ
ョベルは、下部走行体81と、旋回装置82を介して下
部走行体81の上部に旋回可能に連結された上部旋回体
83とを有する。上部旋回体83にはブーム84A、ア
ーム84B、バケット84Cからなる作業用フロントア
タッチメント84(以下、アタッチメントと呼ぶ)と運
転室85とが設けられ、運転室85の入口にはオペレー
タが搭乗した際に解除位置(A位置)に、降車する際に
ロック位置(B位置)にそれぞれ操作されるゲートロッ
クレバー86が設けられている。下部走行体81には、
シャシフレーム87(以下、フレームと呼ぶ)と、走行
用の油圧モータ88、トランスミッション89、プロペ
ラシャフト90およびタイヤ91が設けられ、プロペラ
シャフト90からの駆動力はアクスル1,1'を介してタ
イヤ91に伝達される。本実施の形態では、後側のアク
スル1'はフレーム87に直接固定され、前側のアクス
ル1は以下のようなサスペンション機構を介してフレー
ム87に連結される。
【0008】図2は、本発明が適用されるホイールショ
ベルの正面図(図1の矢視A図)であり、主にサスペン
ション機構の構成を示す。図2に示すように、フレーム
の左右端部には伸縮可能なシリンダ2を有するシリンダ
ブロック3がそれぞれ装着されており、ピストンロッド
2aの先端はピン92を介して回動可能にアクスル1に
連結されている。また、フレーム87の左右端部の一方
(図では左側)にはリンク4の一端がピン93を介して
回動可能に連結され、その他端はフレーム87の底部に
設けられた開口部87aを通ってアクスル1の中央部
(センターラインCL上)達し、ピン94を介して回動
可能に連結されている。これによって、ピン93を支点
にしてリンク4は矢印の如く回動し、ピストンロッド2
aの伸縮の範囲内でフレーム87に対してアクスル1は
主に上下動する。また、場合によってはピストンロッド
2aの伸縮の範囲内でピン94を支点にしてアクスル1
は揺動する。
【0009】図3は、本発明が適用されるホイールショ
ベルを底面から見た図(図1の矢視B図)であり、主に
油圧配管の配置を示す。なお、図3においてアクスル1
は不図示とする。図3に示すように、左右のシリンダブ
ロック3は配管5を介して接続され、その配管5の途中
には配管6を介してアキュムレータ7が接続されてい
る。アキュムレータ7にはさらに、切換レバー8aの手
動操作によってその位置が切り換えられる方向切換弁8
が配管9を介して接続され、方向切換弁8は配管10を
介してセンタージョイント11に接続されている。
【0010】図4は、本発明の第1の実施の形態に係わ
る車高調整装置の構成を示す油圧回路図である。図4に
示すように、アキュムレータ7は前述した方向切換弁8
とセンタージョイント11を介し、さらに油圧パイロッ
ト切換弁12を介してメイン油圧源13に接続されてい
る。油圧パイロット切換弁12のパイロットポート12
aは電磁切換弁14とロックバルブ15を介してパイロ
ット油圧源16に接続されている。ロックバルブ15は
運転室85に設けられたゲートロックレバー86の操作
によってその位置が切り換えられる。すなわち、ゲート
ロックレバー86が解除位置に操作されると位置(イ)
に切り換えられ、ロック位置に操作されると位置(ロ)
に切り換えられる。電磁切換弁14は、後述する電気信
号Iによってそのソレノイド14aが励磁されると位置
(ロ)に、ソレノイド14aが消磁されると位置(イ)
にそれぞれ切り換えられる。
【0011】ロックバルブ15と電磁切換弁14がとも
に位置(ロ)に切り換えられると、油圧パイロット切換
弁12のパイロットポート12aにはパイロット油圧源
16からのパイロット圧が供給され、油圧パイロット切
換弁12は位置(ロ)に切り換えられる。これによっ
て、メイン油圧源13からの圧油が方向切換弁8に供給
される。また、ロックバルブ15と電磁切換弁14の少
なくとも一方が位置(イ)に切り換えられると、油圧パ
イロット切換弁12のパイロットポート12aはタンク
に連通され、油圧パイロット切換弁12は位置(イ)に
切り換えられる。これによって、方向切換弁8への圧油
の供給は停止され、車高調整が禁止される。
【0012】方向切換弁8は3ポート3位置切換弁であ
り、例えば図5に示すようなボールバルブで構成され
る。方向切換弁8が位置(イ)に切り換えられるとAポ
ートはPポートに連通し、位置(ハ)に切り換えられる
とAポートはTポートに連通する。また、位置(ロ)に
切り換えられると、図5に示すようにAポートはPポー
ト、Tポートから完全にブロックされ、つまりAポート
からの漏れ量はゼロとなる。
【0013】図4に示すように、アキュムレータ7に接
続される管路6には面積A1の絞り6aが、一対のシリ
ンダブロック3をそれぞれ連通する管路5には面積A2
の絞り5aがそれぞれ設けられ、これらの絞り5a,6
aには少なくともA1>A2の関係が成立している。した
がって、シリンダ2が収縮して管路5内に高圧油が供給
されると、その圧油は絞り5a,6aを介してアキュム
レータ7に蓄圧され、蓄圧された圧油は車体を中立位置
に復帰させるように各々のシリンダ2に供給される。こ
の場合、アキュムレータ7は主に振動を吸収するばねと
して機能し、抵抗体としての絞り5a,6aは主に振動
を減衰するダンパとして機能する。これらのばねやダン
パの特性は、アキュムレータ7に封入されたガス圧や絞
り5a,6aの面積によって決定される。
【0014】管路5はシリンダブロック3内で二手に分
岐され、一方はパイロットチェック弁17を介してシリ
ンダ2のボトム室2bに接続され、他方は面積A3(<
A1)の絞り5bとパイロットチェック弁17を介して
シリンダ2のロッド室2cに接続されている。パイロッ
トチェック弁17のパイロットポートは電磁切換弁18
を介してパイロット油圧源16に接続されており、電磁
切換弁18の切換によってパイロットチェック弁17の
駆動が制御される。電磁切換弁18は、後述する電気信
号Iによってそのソレノイド18aが励磁されると位置
(ロ)に、ソレノイド18aが消磁されると位置(イ)
にそれぞれ切り換えられる。
【0015】電磁切換弁18が位置(ロ)に切り換えら
れると、パイロット油圧源16からの圧油がパイロット
チェック弁17のパイロットポートへ供給される。これ
によって、パイロットチェック弁17は単なる開放弁と
して機能し、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油
の移動が可能となる(アンロック状態)。なお、このと
きボトム室2bとロッド室2cの圧油の流れは絞り5b
によって規制され、すなわち、絞り5bは主に振動を減
衰するダンパとして機能する。電磁切換弁18が位置
(イ)に切り換えられると、パイロット油圧源16から
の圧油の供給は停止され、これによって、パイロットチ
ェック弁17は通常のチェック弁として機能し、各シリ
ンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動が禁止される
(ロック状態)。
【0016】図6は、第1の実施の形態に係わる車高調
整装置の電気回路図である。図6に示すように、電気回
路は走行、駐車、作業の各モードに対応してT接点21
T、P接点21P、W接点21Wに切り換えられるブレ
ーキスイッチ21と、運転室85からの操作によって車
高調整を指令する車高調整スイッチ22と、電源23
と、リレー24,25,26とによってリレー回路を構成
し、このリレー回路によって電磁切換弁14,18のソ
レノイド14a,18a、駐車ブレーキ解除用のソレノ
イド27および作業ブレーキ作動用のソレノイド28へ
の電気信号Iの供給がそれぞれ制御される。
【0017】図6を詳述すると、ブレーキスイッチ21
の共通接点21sは電源23に、T接点21Tはリレー
24のa接点24aとリレー25のコイル25cと駐車
ブレーキ解除用のソレノイド27に、W接点21Wはリ
レー26のコイル26cと作業ブレーキ作動用のソレノ
イド28にそれぞれ接続され、P接点21Pは開放され
ている。ブレーキスイッチ21がW接点21W側へ切り
換えられ、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が励磁
されると作業ブレーキが作動し、ブレーキスイッチ21
がP接点21P側、あるいはW接点21W側へ切り換え
られ、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27が消磁され
ると駐車ブレーキが作動する。なお、作業ブレーキ、駐
車ブレーキは周知のものであり、その図示は省略する。
【0018】電磁切換弁18のソレノイド18aはリレ
ー24の共通接点24sに、リレー24のb接点24b
はリレー26のa接点26aに、リレー26の共通接点
26sは電源23にそれぞれ接続され、リレー26のb
接点26bは開放されている。また、電磁切換弁14の
ソレノイド14aは車高調整スイッチ22に、車高調整
スイッチ22はリレー25のa接点25aに、リレー2
5の共通接点25sは電源23にそれぞれ接続され、リ
レー25のb接点25bは開放されている。したがっ
て、ブレーキスイッチ21がP接点21P側あるいはW
接点21W側へ切り換えられるとリレー25がa接点2
5a側へ切り換えられ、この状態で車高調整スイッチ2
2がオンされると、電磁切換弁14のソレノイド14a
は電源23と接続されて励磁される。また、ブレーキス
イッチ21がP接点21P側に切り換えられ、車高調整
スイッチ22がオンされると、リレー24およびリレー
26がそれぞれb接点24b側およびa接点26a側に
切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18aは電
源23と接続されて励磁される。さらに、ブレーキスイ
ッチ21がT接点21T側に切り換えられると、リレー
24はa接点24a側へ切り換えられ、電磁切換弁18
のソレノイド18aは電源23と接続されて励磁され
る。
【0019】続いて、第1の実施の形態に係わる車高調
整装置の動作をより具体的に説明する。 (1)走行モード 走行モードにおいては、図6に示すようにブレーキスイ
ッチ21がT接点21T側へ切り換えられる。これによ
って、作業ブレーキ作動用のソレノイド28が消磁され
て作業ブレーキが解除されるとともに、駐車ブレーキ解
除用のソレノイド27が励磁されて駐車ブレーキが解除
される。また、リレー25のコイル25cが通電されて
リレー25はb接点25b側へ切り換えられ、これによ
って、電磁切換弁14のソレノイド14aへの回路が切
断されてソレノイド14aは消磁され、電磁切換弁14
は位置(イ)となる。さらに、リレー26のコイル26
cへの回路が切断されてリレー26はa接点26a側へ
切り換えられるとともに、リレー24のコイル24cへ
の回路が切断されてリレー24はa接点24a側へ切り
換えられ、ソレノイド18aは励磁されて電磁切換弁1
8は位置(ロ)となる。なお、走行モードにおけるソレ
ノイド14aの消磁、およびソレノイド18aの励磁
は、車高調整スイッチ22の操作とは無関係である。
【0020】図4の油圧回路において、前述したように
ソレノイド14aが消磁されると電磁切換弁14は位置
(イ)に切り換えられ、油圧パイロット切換弁12のパ
イロットポート12aはタンクに連通される。これによ
って、油圧パイロット切換弁12は位置(イ)に切り換
えられ、方向切換弁8のPポートはタンクに連通され
る。また、前述したようにソレノイド18aが励磁され
ると電磁切換弁18は位置(ロ)に切り換えられ、パイ
ロット油圧源16からの圧油がパイロットチェック弁1
7のパイロットポートに供給される。これによって、パ
イロットチェック弁17は単なる開放弁として機能し、
各シリンダ2のボトム室2bとロッド室2c、およびア
キュムレータ7間での圧油の移動が可能となる。なお、
走行モードにおいては、フレーム87の下方に設けられ
た切換レバー8aの手動操作により方向切換弁8は図5
に示す中立位置に切り換えられ、したがって、走行中に
切換レバー8が操作されることはないので、方向切換弁
8からの圧油の流出入は阻止される。
【0021】このような走行モードにおいて、例えば作
業車両の高速走行時、路面の凹凸により高サイクルの振
動がタイヤ91,アクスル1を介してピストンロッド2
aに入力されると、高圧側のシリンダ2(収縮している
方のシリンダ)からの圧油(動的な圧油)の一部は絞り
5a,6aを介してアキュムレータ7へと移動し、アキ
ュムレータ7に蓄圧された後、車体を中立位置に復帰さ
せるように各々のシリンダ2へ供給される。このとき、
アキュムレータ7はピストンロッド2aの振動を吸収す
るバネとして機能し、アキュムレータ7のガス圧が高い
ほど堅いサスペンションとなる。また、絞り5a,5b,
6aは振動の伝達を規制するダンパとして機能し、絞り
が小さいほどシリンダ2がストロークしにくくなって減
衰性が増加する。このような圧油の移動を伴うシリンダ
2の伸縮により、フレーム87に対してアクスル1が上
下動または揺動し、走行中にタイヤ91が路面から外力
を受けた場合であっても、その外力がフレーム87へと
直接伝達されるのを防止する。なお、この場合、左右の
タイヤ91の双方が同一方向の外力を受けた場合等で左
右のシリンダ2が同方向に伸縮するとアクスル1が上下
動し、また、左右のタイヤの一方のみが外力を受けた場
合等で左右のシリンダ2が互いに逆方向に伸縮するとア
クスル1が揺動する。
【0022】また、作業車両の低速走行時、路面の凹凸
により低サイクルの振動がピストンロッド2aに入力さ
れると、高圧側のシリンダ2から低圧側のシリンダ2へ
と圧油(静的な圧油)が供給され、各シリンダ2の圧力
は等しくなる。これによって、路面に凹凸があってもタ
イヤ91の接地圧を等しく保持することができ、作業車
両の安定性を高めることができる。一方、作業車両の停
止時においては、各シリンダ2の圧力は等しくなって圧
油の流れは停止し、アタッチメント84からの重力Wと
シリンダ2内のピストン2pに作用する力Fとが均衡
(W=F)した位置でシリンダ2は静止する。なお、こ
の場合、ピストン2pに作用する力Fは、ボトム室2側
のピストン2pの受圧面積をS1、ロッド室2c側のピ
ストン2pの受圧面積をS2、シリンダ2内の圧力をP
とすると、F=P×(S1−S2)となる。
【0023】(2)駐車モード 駐車モードにおいては、図6に示すようにブレーキスイ
ッチ21がP接点21Pへ切り換えられる。これによっ
て、駐車ブレーキ解除用のソレノイド27と作業ブレー
キ作動用のソレノイド28はともに消磁され、駐車ブレ
ーキは作動されて作業ブレーキは解除される。ここで、
車高調整スイッチ22がオフ(開)されると、電磁切換
弁14のソレノイド14aが消磁されるとともに、リレ
ー24のコイル24cへの回路が切断されてリレー24
がa接点24a側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソ
レノイド18aが消磁される。
【0024】図4に示すように、ソレノイド14a,1
8aが消磁されると電磁切換弁14,18はともに位置
(イ)に切り換えられる。これによって、油圧パイロッ
ト切換弁12は位置(イ)に切り換えられ、方向制御弁
8のPポートはタンクと連通されるとともに、パイロッ
トチェック弁17のパイロットポートへの圧油の供給は
停止され、パイロットチェック弁17はチェック弁とな
って各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動は
禁止される。
【0025】この実施の形態では、使用するアタッチメ
ント84の種類によって車高を所望の高さ位置に調整す
ることができるが、この調整は駐車モードで行う。以
下、高さ位置の調整(車高調整)について説明する。初
期条件として、標準的な重量wのアタッチメント84が
装着され、図7(a)に示すように、シリンダ2の収縮
方向と伸張方向のストローク可能量L1,L2がそれぞれ
等しい(L1=L2)位置でピストン2pが静止している
とする。ここで、図7(b)に示すように、重量W'
(>W)のアタッチメント84'に交換すると、シリン
ダ2が収縮して前側の車高が低くなり、収縮方向のスト
ローク可能量L1'が小さくなる(L1'<L1)。また、
図7(c)に示すように、重量W''(<W)のアタッチ
メント84''に交換すると、シリンダ2が伸張して前側
の車高が高くなり、伸張方向のストローク可能量L2''
が小さくなる(L2''<L2)。このようにアタッチメ
ント84を交換すると、車高が低くまたは高くなり、収
縮方向または伸張方向のストローク可能量L1'',L2''
が小さくなってサスペンション機能を十分に発揮できず
乗り心地が悪化する。これを防ぐため、車高調整を行
い、アタッチメント84を交換した場合に適正な車高
(例えばL1'=L2',L1''=L2'')に保つ。
【0026】図6に示すように、駐車モードにおいては
ブレーキスイッチ21がP接点21Pへ切り換えられる
ので、リレー25,26のコイル25c,26cは通電さ
れずリレー25,26はそれぞれa接点25a,26a側
へ切り換えられる。ここで、車高調整を行おうとして車
高調整スイッチ22がオン(閉)されると電磁切換弁1
4のソレノイド14aが励磁されるとともに、リレー2
4のコイル24cが通電されてリレー24がb接点24
b側へ切り換えられ、電磁切換弁18のソレノイド18
aが励磁される。
【0027】図4に示すように、ソレノイド14a,1
8aが励磁されると電磁切換弁14,18はともに位置
(ロ)に切り換えられる。また、車高調整を行う場合に
はゲートロックレバー86をロック操作し、ロックバル
ブ15を位置(ロ)に切り換える。これによって、パイ
ロット油圧源16からの圧油は油圧パイロット切換弁1
2のパイロットポート12aへ供給され、油圧パイロッ
ト切換弁12は位置(ロ)に切り換えられるとともに、
パイロット油圧源16からの圧油はパイロットチェック
弁17のパイロットポートへ供給され、パイロットチェ
ック弁17は開放弁とされる。
【0028】ここで、例えばシリンダ2が図7(b)の
状態(L1'<2')にあり、L1'=L2'の状態とするため
シリンダ2を伸張させる場合には、切換レバー8aを操
作して方向切換弁8を位置(イ)に切り換える。する
と、メイン油圧源13からの圧油が方向切換弁8を介し
て各シリンダ2の油室2b,2cにそれぞれ供給され、
これによって、ピストン2pに作用する力F(伸張方向
の力)は大きくなってシリンダ2は伸張し、車高が高く
なる。また、シリンダ2が図7(c)の状態(L1''>
L2'')にあり、L1''=L2''の状態とするためシリン
ダ2を収縮させる場合には、切換レバー8aを操作して
方向切換弁8を位置(ハ)に切り換える。すると、各シ
リンダ2の油室2b,2cからの圧油がタンク方向切換
弁8を介してタンクに排出され、これによってピストン
2pに作用する力Fが小さくなってシリンダ2が収縮
し、車高が低くなる。このようにして車高を調整し、車
高が所定値(L1'=L2’,L1''=L2''の成立する値)
に到達すると切換レバー8aを操作して方向切換弁8を
位置(ロ)に切り換える。
【0029】(3)作業モード 作業モードにおいては、ブレーキスイッチ21がW接点
21W側に切り換えられる。これによって、作業ブレー
キ作動用のソレノイド28が励磁され、駐車ブレーキ解
除用のソレノイド27が消磁されて、作業ブレーキと駐
車ブレーキがともに作動される。また、リレー25のコ
イル25cが通電されずリレー25はa接点25a側へ
切り換えられるとともに、リレー26のコイルが通電さ
れてリレー26はb接点26b側へ切り換えられる。し
たがって、車高調整スイッチ22が誤ってオン操作さ
れ、リレー24のコイル24cが通電されても電磁切換
弁18のソレノイド18aは励磁されず、電磁切換弁1
8は位置(イ)に切り換えられてパイロットチェック弁
17はチェック弁として機能する。車高調整スイッチ2
2が誤ってオン操作されると電磁切換弁14のソレノイ
ド14aは励磁され、電磁切換弁14は位置(ロ)に切
り換えられるが、作業モードにおいてはゲートロックレ
バー86がロック操作されるので、ロックバルブ15は
位置(イ)に切り換えられ、したがって、油圧パイロッ
ト12のパイロットポート12aには圧油が供給され
ず、方向切換弁8のPポートはタンクに連通される。こ
のようにパイロットチェック弁17がチェック弁として
機能し、かつ方向切換弁8aのPポートがタンクと連通
されることで、各シリンダ2の油室2b,2cからの圧
油の移動が禁止される。その結果、切換レバー8aを操
作しても車高は変化しない。
【0030】作業モードではパイロット油圧源16から
の圧油はロックバルブ15を介してパイロットバルブへ
と供給されるので、例えばアタッチメント84を駆動し
ようとして不図示の操作レバーが操作されると、操作レ
バーの操作量に比例したパイロット圧油がパイロット式
コントロール弁に導かれてコントロール弁が操作され、
これによって掘削などの作業が可能となる。このとき、
各シリンダ2の油室2b,2cからの圧油の移動は禁止
されているので、シリンダ2はストロークされず掘削に
よる反力(掘削反力)はアキュムレータ7に吸収される
ことなく、サスペンションロック状態で安定して作業を
行うことができる。
【0031】このように第1の実施の形態によると、ブ
レーキスイッチ21やゲートロックレバー86の操作に
連動して切り換えられる切換弁12,14,15を設け、
駐車ブレーキを作動し、かつ、ゲートロックレバー86
をロック位置(作業禁止状態)へ操作した状態でのみ、
つまり駐車モード選択時にのみ方向切換弁8のPポート
へ圧油を供給し、切換レバー8aの操作による車高調整
を可能としたので、走行時および作業時に車高調整され
ることはない。その結果、走行時に車高調整機能を考慮
する必要がないので、サスペンション性能に係わる各部
の設定が容易になるとともに、作業時においてはチェッ
ク弁17によって各シリンダ2の油室2b,2cからの
圧油の移動を禁止したので、掘削反力を感じながら違和
感なく作業することができる。また、ブレーキスイッチ
21とリレー24〜26等によってリレー回路を設け、
走行時および作業時に誤って車高調整スイッチ22がオ
ン操作されても、あるいは作業時に切換レバー8aが操
作されても(走行時は操作不可能)、車高調整を禁止し
たので(いわゆるインターロック)、不所望な車高調整
を防止することができる。さらに、走行時および作業時
の車高調整を禁止したので、メイン油圧源13からの圧
油を利用してシリンダ2の圧力が頻繁に制御されること
がなく、燃費が低減される。
【0032】−第2の実施の形態− 図8は、本発明の第2の実施の形態に係わる車高調整装
置の構成を示す油圧回路図である。なお、図4と同一の
箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に
説明する。図8に示すように、第2の実施の形態に係わ
る車高調整装置は、図4の方向切換弁8、油圧パイロッ
ト切換弁12、ロックバルブ15、および電磁切換弁1
4と図6のリレー回路の代わりに、メイン油圧源13か
ら各シリンダ2への圧油の流れを制御する電磁制御弁3
1と、電磁制御弁31の駆動を制御するコントローラ3
0と、基準位置z0(本実施の形態では図7(a)の状
態とする)からの各シリンダ2のストローク量z1,z2
を検出するストロークセンサ32,33と、ゲートロッ
クレバー86の解除/ロック操作に伴いオン/オフする
ゲートロックスイッチ86aとを有している。なお、図
示は省略するがブレーキスイッチ21には図4と同様、
駐車ブレーキ解除用のソレノイド26と作業ブレーキ作
動用のソレノイド27がそれぞれ接続される。
【0033】コントローラ30には、ストロークセンサ
32,33と、ゲートロックスイッチ86aと、ブレー
キスイッチ21と、車高調整スイッチ22とが接続され
る。コントローラ30では、これらの入力信号に基づい
て後述するような処理を実行し、電磁制御弁31のソレ
ノイド31a,31bと、電磁切換弁18のソレノイド
18aにそれぞれ制御信号Iを出力する。
【0034】図9は、コントローラ30で実行される処
理の一例を示すフローチャートである。このフローチャ
ートは例えばエンジンキースイッチ(不図示)のオンに
よってスタートする。まず、ステップS1でブレーキス
イッチ21からの信号によりブレーキスイッチ21がい
ずれに切り換えられているかを判定する。ブレーキスイ
ッチ21がP接点21P側へ切り換えられたと判定され
るとステップS2に進み、車高調整スイッチ22がオン
か否かを判定する。ステップS2が肯定されるとステッ
プS3に進み、否定されるとステップS13に進む。ス
テップS3ではゲートロックスイッチ86aがオンか否
か、すなわちゲートロックレバー86がロック操作され
ているか否かを判定する。ステップS3が肯定されると
ステップS4に進み、否定されるとステップS11に進
む。ステップS4では、電磁切換弁18のソレノイド1
8aに制御信号Iを出力してソレノイド18aを励磁す
る。これによって、図8に示すように電磁切換弁18は
位置(ロ)に切り換えられ、パイロットチェック弁17
のパイロットポートにはパイロット油圧源16からの圧
油が供給されてパイロットチェック弁17は開放弁とし
て機能する。
【0035】次いで、ステップS5で各ストロークセン
サ32,33からの検出値z1,z2を読み込む。ステップ
S6ではその各検出値z1,z2の平均値((z1+z2)
/2)を求め、それを予め設定された目標値za(例え
ば0すなわちL1=L2の状態)から減算して偏差a(=
za−(z1+z2)/2)を演算する。次いで、ステッ
プS7で偏差aが所定の上限値α1(例えば1.01×
a)より大きいか否かを判定し、肯定されるとステップ
S8に、否定されるとステップS9に進む。ステップS
8では電磁制御弁31のソレノイド31aに制御信号I
を出力してソレノイド31aを励磁し、ステップS5に
戻る。これによって、電磁制御弁31は位置(イ)に切
り換えられ、メイン油圧源13からの圧油が各シリンダ
2の油室2b,2cに供給される。その結果、シリンダ
2が伸張して車高が高くなる。一方、ステップS9では
偏差aが所定の下限値α2(例えば0.99×a)より
小さいか否かを判定し、肯定されるとステップS10
に、否定されるとステップS11に進む。ステップS1
0では電磁制御弁31のソレノイド31bに制御信号I
を出力してソレノイド31bを励磁し、ステップS5に
戻る。これによって、電磁制御弁31は位置(ハ)に切
り換えられ、各シリンダ2からの圧油はタンクに排出さ
れる。その結果、シリンダ2が収縮して車高が低くな
る。ステップS11では電磁制御弁31のソレノイド3
1a,31bへの制御信号Iの出力を停止してソレノイ
ド31a,31bを消磁し、リターンする。これによっ
て、電磁制御弁31は位置(ロ)に切り換えられ、シリ
ンダ2側の回路はメイン油圧源13およびタンクからブ
ロックされる。
【0036】また、ステップS1でブレーキスイッチ2
1がT接点21T側へ切り換えられたと判定されるとス
テップS12に進み、電磁切換弁18のソレノイド18
aに制御信号Iを出力してソレノイド18aを励磁し、
ステップS11に進む。これによって、電磁切換弁18
は位置(ロ)に切り換えられ、パイロットチェック弁1
7のパイロットポートにはパイロット油圧源16からの
圧油が供給されてパイロットチェック弁17は開放弁と
して機能する。その結果、各シリンダ2の油室2b,2
cとアキュムレータ7とが連通してサスペンションが働
き(サスペンションアンロック状態)、走行時の振動を
吸収、減衰する。さらに、ステップS1でブレーキスイ
ッチ21がW接点21W側へ切り換えられたと判定され
るとステップS13に進み、電磁切換弁18のソレノイ
ド18aへの制御信号Iの出力を停止してソレノイド1
8aを消磁し、ステップS11に進む。これによって、
電磁切換弁18は位置(イ)に切り換えられ、パイロッ
トチェック弁17のパイロットポートへの圧油の供給は
停止されてパイロットチェック弁17はチェック弁とし
て機能する。その結果、各シリンダ2の油室2b,2c
からの圧油の出入りが禁止され(サスペンションロック
状態)、掘削反力などに対抗することができる。
【0037】なお、第2の実施の形態の具体的な動作に
ついては、走行モードにおいてアキュムレータ7による
サスペンション機能を発揮させる点、駐車モードにおい
て駐車ブレーキが作動し、かつ、ゲートロックレバー8
6がロック操作されたときに車高調整を可能とする点、
および作業モードにおいて各シリンダ2の油室2b,2
cをブロックする点等、基本的な動作は第1の実施の形
態と同様であるのでその説明を省略する。
【0038】このように、第2の実施の形態によると、
ストロークセンサ32,33からの検出値z1,z2に基づ
き、コントローラ30からの指令によって電磁制御弁3
1を切り換えることで、自動的に車高を調整するように
したので、方向切換弁8を手動で操作する等の手間が省
け、車高調整作業の効率が向上する。
【0039】以上のように本発明は、駐車時に車高調整
を可能とし、走行時と作業時に車高調整を禁止するとと
もに、走行時にサスペンション機能を発揮し(サスペン
ションアンロック)、作業時にサスペンション機能を禁
止する(サスペンションロック)ことを特徴とするもの
であり、これは上述した実施の形態に限定されず種々の
形態で実施できる。例えば、上記実施の形態において
は、左右のシリンダ2に連通してアキュムレータ7を設
けるようにしたが、各シリンダ2ごとに別々にアキュム
レータ7を設けるようにしてもよい。また、上記実施の
形態においては、前輪のみに車高調整装置を設けるよう
にしたが、後輪のみあるいは前輪と後輪の両方に設けて
もよい。さらに、上記実施の形態においてはブレーキス
イッチ21の操作に応じ、つまりブレーキ状態に基づい
て車両の走行,駐車,作業の各状態を検出するようにした
が、車速センサ(不図示)などからの検出値によって車
両状態を検出するようにしてもよい。
【0040】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、方向切換弁8と電磁制御弁31がシリンダ伸縮手段
を、ブレーキスイッチ21が走行検出手段を、ゲートロ
ックレバー86とゲートロックスイッチ86aが作業検
出手段を、油圧パイロット切換弁12と電磁切換弁1
4,18とパイロットチェック弁17とブレーキスイッ
チ21とリレー24〜26とコントローラ30が制御手
段を、ロックバルブ15と電磁制御弁31が作業/非作
業検出手段をそれぞれ構成する。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1、
3の発明によれば、車両の非走行時に油圧シリンダの伸
縮を許容して車高調整を可能とし、走行時には外部から
の圧油の供給による油圧シリンダの伸縮を禁止して車高
調整を禁止したので、走行時のサスペンション性能に係
わる設計に関して車高調整機能を考慮する必要がなく、
サスペンション性能に係わる各部の設定が容易になる。
また、請求項2、4の発明によれば、さらに非作業時に
油圧シリンダの伸縮を許容して車高調整を可能とし、作
業時に油圧シリンダの伸縮を禁止して車高調整を禁止し
たので、作業時には車高調整に伴う圧油の流入がなく、
掘削反力を感じながら違和感なく作業することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる車高調整装置を搭
載したホイールショベルの側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる車高調整装置を搭
載したホイールショベルの正面図(図1の矢視A図)。
【図3】本発明の実施の形態に係わる車高調整装置を搭
載したホイールショベルを底面から見た図(図1の矢視
B図)。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わるホイールシ
ョベルの車高調整装置の構成を示す油圧回路図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係わるホイールシ
ョベルの車高調整装置を構成する方向切換弁の断面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係わるホイールシ
ョベルの車高調整装置の電気回路図。
【図7】本発明の実施の形態に係わるホイールショベル
の車高調整装置を構成するシリンダの伸縮状態を示す
図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係わるホイールシ
ョベルの車高調整装置の構成を示す油圧回路図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わるホイールシ
ョベルの車高調整装置を構成するコントローラでの処理
の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1,1' アクスル 2 油圧シリンダ 5a,5b,6a 絞り 7 アキュムレータ 8 方向切換弁 12 油圧パイロット切換弁 14,18 電磁切換弁 15 ロックバルブ 17 パイロットチェック弁 21 ブレーキスイッチ 22 車高調整スイッチ 24〜26 リレー 30 コントローラ 31 電磁制御弁 85 運転室 86 ゲートロックレバー 86a ゲートロックスイッチ 87 シャシフレーム
フロントページの続き (72)発明者 立野 至洋 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3D001 AA10 AA13 BA54 CA08 DA17 EA05 EA07 EA22 EB08 ED02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後に設けられたアクスルの少なく
    とも一方の左右と車体にそれぞれ連結された各油圧シリ
    ンダと、前記各油圧シリンダの油室のそれぞれに絞りを
    介して連通されたアキュムレータとを有するサスペンシ
    ョンを備えたホイールショベルにおいて、 前記各油圧シリンダに圧油を供給、および前記各油圧シ
    リンダから圧油を排出して前記各油圧シリンダを伸縮す
    るシリンダ伸縮手段と、 前記車両の走行/非走行状態を検出する走行検出手段
    と、 前記走行検出手段により非走行状態が検出されると、前
    記シリンダ伸縮手段による前記各油圧シリンダの伸縮を
    許容し、前記走行検出手段により走行状態が検出される
    と、前記シリンダ伸縮手段による前記各油圧シリンダの
    伸縮を禁止してサスペンション機能を発揮させるように
    する制御手段とを備えることを特徴とするホイールショ
    ベルの車高調整装置。
  2. 【請求項2】 さらに前記車両の作業/非作業状態を検
    出する作業検出手段を有し、前記制御手段は、前記作業
    検出手段により非作業状態が検出されると、前記シリン
    ダ伸縮手段による前記各油圧シリンダの伸縮を許容し、
    前記作業検出手段により作業状態が検出されると、前記
    シリンダ伸縮手段による前記各油圧シリンダの伸縮を禁
    止してサスペンション機能をロックすることを特徴とす
    る請求項1に記載のホイールショベルの車高調整装置。
  3. 【請求項3】 前記走行検出手段は、車速またはブレー
    キ状態に基づいて走行/非走行状態を検出することを特
    徴とする請求項1に記載のホイールショベルの車高調整
    装置。
  4. 【請求項4】 運転室へ乗員が乗降する経路にあって乗
    員の乗降を妨げる解除位置と、乗員の乗降を許容するロ
    ック位置に操作されるゲートロックレバーと、前記ゲー
    トロックレバーが解除位置にあるときは作業を許容し、
    ロック位置にあるときは作業を禁止する作業/非作業制
    御手段とをさらに有し、前記作業検出手段は前記ゲート
    ロックレバーが解除位置にあるときに作業、ロック位置
    にあるときは非作業を検出することを特徴とする請求項
    2に記載のホイールショベルの車高調整装置。
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