JP4361422B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールショベル等に設けられるラムシリンダなどを油圧ロックする作業車両に関する。
従来より、ホイールショベル等の作業車両においては、車体フレームとアクスルの間にラムシリンダを設け、掘削等の作業時にラムシリンダをロックするようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これによれば、車両が停止し、かつ走行ペダルが操作されていない場合にラムシリンダを自動的にロックし、ラムシリンダがロックされた状態で走行ペダルが操作されるとラムロックを自動的に解除する。
特許2937329号公報
したがって、上述した公報記載の装置では、オペレータの意に反して不所望にラムロックが解除されるおそれがあり、車両姿勢が不安定となる。
本発明による作業車両は、操作により車両の走行を行う走行ペダルと、車両の車輪または車軸を支持する油圧シリンダと、油圧シリンダを油圧ロックする、および油圧ロックを解除するロック手段と、走行ペダルの操作を検出するペダル操作検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、走行ペダルとは異なる操作手段によって操作される作業装置と、作業装置による作業時か否かを検出する作業検出手段と、(1)ペダル操作検出手段により走行ペダルの非操作が検出され、かつ車速検出手段で検出された車速により車両の停止もしくは所定速度以下の走行が検出されると、油圧シリンダを油圧ロックし、(2)油圧シリンダが油圧ロックされた状態において、少なくともペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または車速検出手段により所定速度より大きな車速が検出されても、作業検出手段により作業が検出されているときは油圧ロック状態を継続し、少なくともペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または車速検出手段により所定速度より大きな車速が検出され、かつ作業検出手段により非作業が検出されると、油圧ロックを解除するようにロック手段を制御する自動ロック制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による作業車両は、操作により車両の走行を行う走行ペダルと、車両の車輪または車軸を支持する左右一対の油圧シリンダと、油圧シリンダを油圧ロックする、および油圧ロックを解除するロック手段と、走行ペダルの操作を検出するペダル操作検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、各油圧シリンダの圧力をそれぞれ検出するシリンダ圧力検出手段と、(1)ペダル操作検出手段により走行ペダルの非操作が検出され、かつ車速検出手段で検出された車速により車両の停止もしくは所定速度以下の走行が検出されると、油圧シリンダを油圧ロックし、(2)油圧シリンダが油圧ロックされた状態において、少なくともペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または車速検出手段により所定速度より大きな車速が検出されても、シリンダ圧力検出手段により検出された各油圧シリンダの圧力差が所定値より大きいときは油圧ロック状態を継続し、少なくともペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または車速検出手段により所定速度より大きな車速が検出され、かつシリンダ圧力検出手段により検出された各油圧シリンダの圧力差が所定値以下になると、油圧ロックを解除するようにロック手段を制御する自動ロック制御手段とを備えることを特徴とする。
自動ロック制御手段による制御を無効化してロック手段を手動で制御する手動ロック制御手段を備え、手動ロック制御手段によりロック作動が指令されるとロック作動条件の成否に拘わらず油圧シリンダをロックし、ロック解除が指令されると少なくとも各油圧シリンダの圧力差が所定値以下を条件として油圧ロックを解除するようにしてもよい。
油圧シリンダを、油室がタンクに接続されたラムシリンダ、あるいは、油室がアキュムレータに接続されたサスペンションシリンダとすることもできる。
請求項1の発明によれば、走行ペダルの非操作が検出され、かつ車両の停止もしくは所定速度以下の走行が検出されると(ロック作動条件成立)、車両の車輪または車軸を支持するための油圧シリンダを油圧ロックし、その後、ロック作動条件が不成立となり、かつ非作業が検出されると、油圧ロックを解除するようにした。これにより作業中に油圧ロックが解除されることがなく、安定した姿勢で作業を行うことができる。また、請求項2の発明によれば、ロック作動条件が不成立となり、かつ左右一対の油圧シリンダの圧力差が所定値以下になると、油圧ロックを解除するようにしたので、車両が左右に揺動することなく安定した姿勢で作業を行うことができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図5を参照して本発明による作業車両の第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では車両の車輪または車軸を支持する油圧シリンダとしてラムシリンダを用いる。図1は、第1の実施の形態に係る作業車両の要部構成を示す油圧回路図である。この作業車両は、例えばホイールショベル等、タイヤ1を装備して一般道路を走行するものである。
図1に示すようにアクスル2と車体フレーム(不図示)の間には伸縮可能な左右一対のラムシリンダ3が介装されている。ラムシリンダ3は、シリンダチューブ側が車体フレームにピン等により連結され、シリンダロッド側がその先端がピン等で連結されずにアクスル2に当接するように設けられる。そしてこのラムシリンダ3を後述するようにロックすることでアクスル2の揺動を禁止してアクスル2を支持する。各ラムシリンダ3はそれぞれパイロットチェック弁4を介してタンクに接続されている。各パイロットチェック弁4のパイロットポートは電磁切換弁5を介してパイロット油圧源(油圧ポンプ6)またはタンクに接続されている。電磁切換弁5は制御装置10からの信号、すなわちロック解除信号により位置イに切り換えられ、ロック作動信号により位置ロに切り換えられる。
電磁切換弁5が位置イに切り換えられると油圧ポンプ6からのパイロット圧がパイロットチェック弁4のパイロットポートに作用する。これによりパイロットチェック弁4は開放弁として機能し、ラムシリンダ3の伸縮が許容される(ロック解除)。ラムシリンダ3がロック解除状態にあるとき、シリンダ3はタンクと連通し、アクスル2の揺動に追従して伸縮する。一方、電磁切換弁5が位置ロに切り換えられるとパイロットチェック弁4のパイロットポートにはタンク圧が作用する。これによりパイロットチェック弁4はチェック弁として機能し、ラムシリンダ3の伸縮が禁止される(ロック作動)。ラムシリンダ3がロック作動状態にあるとき、シリンダ3とタンクとが遮断され、シリンダ3の伸縮を禁止するとともにアクスル2の揺動を禁止する。これにより車両の揺れを防止し、安定した掘削作業を行うことができる。
図2は制御装置10の構成を示すブロック図である。制御装置10には車速を検出する車速検出器21と、走行ペダルの操作を検出するペダル操作検出器22と、作業用操作レバーの操作を検出する作業操作検出器23と、ラムロックを自動で作動および解除するか否かを選択する切換スイッチ24とがそれぞれ接続されている。
車速検出器21は例えばトランスミッションの回転数Nを検出する回転数センサであり、ペダル操作検出器22は走行ペダルの操作量に応じた圧力PTを検出する圧力センサである。なお、走行ペダルは前進操作と後進操作を行うことができ、ペダル操作検出器22は前進操作の操作量に応じた圧力と後進操作の操作量に応じた圧力をそれぞれ検出する。作業用操作レバーはホイールショベルに設けられた作業装置駆動用油圧シリンダ(ブームシリンダ,アームシリンダ,バケットシリンダなど)の駆動を指令する操作レバーであり、作業操作検出器23は操作レバーの操作量に応じたパイロット圧PWを発生する圧力センサである。切換スイッチ24は自動、手動(ロック),手動(解除)の3位置に切換可能なスイッチである。
入力判定回路11には車速検出器21とペダル操作検出器22と作業操作検出器23と切換スイッチ24からの信号が入力されるとともに、車速検出器21とペダル操作検出器22からの信号に基づきラムロック作動の要否を判定するラムロック判定回路12の信号、および車速検出器21とペダル操作検出器22と作業操作検出器23からの信号に基づきラムロック解除の要否を判定するロック解除判定回路13からの信号がそれぞれ入力される。切換スイッチ24が自動に切り換えられると、入力判定回路11は判定回路12,13からの信号により前回のラムロック出力がオンかオフかを判定する。そして、前回ラムロック信号の出力がオフと判定されるとラムロック回路12で後述するラムロック判定処理を行い、オンと判定されるとロック解除判定回路13で後述するロック解除判定処理を行う。
スイッチ切換回路14では切換スイッチ24および判定回路12,13からの信号に応じて後述するスイッチ切換処理を行い、スイッチを位置aまたは位置bに切り換える。スイッチが位置aに切り換えられると出力回路15からラムロック作動信号が出力され、位置bに切り換えられると出力回路16からラムロック解除信号が出力される。
図3はラムロック判定回路12におけるラムロック判定処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは前回ラムロック信号の出力がオフのときに実行され、まず、ステップS1でペダル操作検出器22による検出値PTが所定値PT1以下か否かを判定する。これは走行ペダルの操作の有無を判定する処理であり、前進操作および後進操作がいずれもされていないときにステップS1が肯定されるように所定値PT1は決定される。ステップS1が肯定されるとステップS2に進み、車速検出器21により検出された検出値Nが所定値N1以下か否かを判定する。これは車両が停止もしくは所定速度以下での低速走行中か否かを判定する処理であり、例えば車速が5km/h以下のときにステップS2が肯定されるように所定値N1は決定される。
ステップS2が肯定されるとステップS3に進み、タイマをカウントする。次いで、ステップS4で、カウントされたタイマtが所定時間T1(例えば5秒程度)を計時したか否かを判定する。ステップS4が肯定されるとステップS5に進み、ラムロックオン信号を出力する。一方、ステップS1が否定されるとステップS6に進み、タイマをクリア(リセット)し、ステップS7でラムロックオフ信号を出力する。ステップS2が否定されるとステップS8に進み、車速検出器21の検出値Nが所定値N2以上か否かを判定する。所定値N2は所定値N1よりも大きな値(例えば車速10km/h相当)に設定されている。ステップS8が肯定されるとステップS6に進んでタイマをクリアし、否定されるとタイマをクリアすることなくステップS7に進む。
図4はロック解除判定回路13におけるロック解除判定処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは前回ラムロック信号の出力がオンのときに実行される。まず、ステップS11でペダル操作検出器22による検出値PTが所定値PT1より大きいか否か、すなわち走行ペダルが前進操作または後進操作されているか否かを判定する。ステップS11が肯定されるとステップS13に進み、否定されるとステップS12に進む。ステップS12では車速検出器21による検出値Nが所定値N1より大きいか否か、すなわち所定速度より速い速度で車両が走行しているか否かを判定する。ステップS12が肯定されるとステップS13に進み、否定されるとステップS14に進む。
ステップS13では作業操作検出器23による検出値PWが所定値PW1以下か否かを判定する。これは作業用操作レバーの操作の有無を判定する処理であり、作業用操作レバーが非操作のときにステップS13が肯定されるように所定値PW1は決定される。ステップS13が肯定されるとステップS15に進んでタイマをカウントし、ステップS16で、カウントされたタイマtが所定時間T1を計時したか否かを判定する。ステップS16が肯定されるとステップS17に進み、ラムロックオフ信号を出力する。一方、ステップS13が否定されるとステップS14に進み、タイマをクリア(リセット)し、ステップS18でラムロックオン信号を出力する。ステップS16が否定されたときもステップS18に進む。
図5はスイッチ切換回路14におけるスイッチ切換処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは所定時間毎に繰り返し実行され、まず、ステップS21で切換スイッチ24からの信号により切換スイッチ24の操作位置を判定する。ステップS21で手動(ロック)位置と判定されるとステップS22に進み、スイッチを位置aに切り換える。ステップS21で手動(解除)位置と判定されるとステップS23に進み、スイッチを位置bに切り換える。ステップS21で自動位置と判定されるとステップS24に進み、判定回路12,13からの出力を判定する。ステップS24でラムロックオン信号の出力と判定されるとステップS22に進み、ラムロックオフ信号の出力と判定されるとステップS23に進む。
次に、本実施の形態に係る作業車両の主要な動作を説明する。
ラムロックの作動を自動制御する場合には切換スイッチ6を自動位置に切り換える。この状態で走行ペダルを操作して車両を走行させると、ラムロック判定回路12はラムロックオフ信号を出力し、スイッチ切換回路14のスイッチが位置bに切り換えられる(ステップS7,ステップS23)。これにより電磁切換弁5にはラムロック解除信号が出力され、電磁切換弁5が位置イに切り換えられて、ラムシリンダ3の伸縮が許容される。
走行ペダルの操作をやめ、かつ、車両が停止もしくは低速走行すると(ロック作動条件成立)、タイマが起動する(ステップS3)。この状態が所定時間T1継続すると、ラムロック判定回路12はラムロックオン信号を出力し、スイッチ切換回路14のスイッチが位置aに切り換えられる(ステップS5,ステップS22)。これにより電磁切換弁5にはラムロック作動信号が出力され、電磁切換弁5が位置ロに切り換えられて、ラムシリンダ3が油圧ロックされる。このためラムシリンダ3をロックする際に煩雑なスイッチ操作が不要となり、掘削作業を容易に行うことができる。この場合、走行ペダルの非操作および車速が所定速度以下の状態を所定時間T1計時した後にラムロックするので、不所望にラムシリンダ3がロックされることを防止できる。
ラムロック状態は、走行ペダルが操作され、車両が走行している場合であっても、すなわちロック作動条件が不成立の場合であっても、操作レバーが操作されている限り継続される。これにより車両を低速走行しながら安定した姿勢で掘削作業を行うことができる。ロック作動条件不成立の状態で、操作レバーの操作をやめると(ロック解除条件成立)、タイマが起動する(ステップS15)。この状態が所定時間T1継続すると、ロック解除判定回路13はラムロックオフ信号を出力し、スイッチ切換回路14のスイッチが位置bに切り換えられる(ステップS17,ステップS23)。これにより電磁切換弁5にはロック解除信号が出力され、電磁切換弁5が位置イに切り換えられて、ラムロックが解除される。このためラムロックを解除する際に煩雑なスイッチ操作が不要となる。
一方、車両の走行状態に拘わらず、ラムシリンダ3を常にロックする場合には、切換スイッチ24を手動(ロック)位置に切り換える。これによりスイッチ切換回路14のスイッチは位置aに切り換えられ、ラムシリンダ2がロックされる。また、ラムロックを常に解除する場合には、切換スイッチ24を手動(解除)位置に切り換える。これによりスイッチ切換回路14のスイッチは位置bに切り換えられ、ラムロックが解除される。すなわち判定回路12,13からの信号出力に拘わらず、切換スイッチ24の操作によりオペレータの要求に応じてラムロックを作動または解除することができる。
以上の第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)走行ペダルが非操作(PT≦PT1)で、かつ車速が所定値以下(N≦N1)の状態(ロック作動条件成立)が所定時間T1継続されるとラムシリンダをロックし、いったんラムシリンダがロックされた後にロック作動条件が不成立となり、かつ操作レバーが非操作(PW≦PW1)の状態(ロック解除条件成立)が所定時間T1継続されるとラムロックを解除するようにした。これによりラムロックの作動および解除の際の煩雑な操作が不要となる。また、ロック作動条件が不成立であっても操作レバーが操作されているときはラムロックが継続されるので、車両を低速走行しながら安定した姿勢で掘削作業を行うことができる。
(2)ロック作動条件とロック解除条件を異なったものとし、ロック解除時にのみ操作レバーの操作の有無を判定するので、操作レバーの操作に拘わらず走行ペダルの操作によりラムロックを作動することができる。
(3)ロック作動条件およびロック解除条件が所定時間T1計時されたときにラムロックを作動および解除するので、瞬間的に条件が成立した場合であってもラムロックが作動、解除することはなく、不所望なラムロックの作動および解除を防止できる。
(4)車速、走行ペダルの操作、操作レバーの操作等の車両状態に拘わらず、切換スイッチ6の操作によりラムロックを手動で作動および解除可能としたので、オペレータの要求に応じてラムロックの作動状態を任意に変更することができる。
−第2の実施の形態−
図6〜図8を参照して本発明による作業車両の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、ラムロック解除の条件である。すなわち第1の実施の形態では操作レバーの非操作をラムロック解除の一条件としたが、第2の実施の形態では左右のラムシリンダ3の圧力差が所定値以下となることをラムロック解除の一条件とする。図6は、第2の実施の形態に係る作業車両の要部構成を示すブロック図であり、図7は、ロック解除判定回路13の処理を示すフローチャートである。なお、図2,図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。
図6に示すように、第2の実施の形態では作業検出器24の代わりに左右のラムシリンダ3の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ25,26が設けられている。図7に示すように、ステップS11またはステップS12が肯定されると、すなわちロック作動条件が不成立と判定されるとステップS33に進む。ステップS33では、圧力センサ25,26からの信号により左右のラムシリンダ3の圧力差Δpを演算し、この圧力差Δpが所定値Δp1以下か否かを判定する。これは圧力差Δpによって車体が左右に揺動や傾斜するか否かを判定するための処理であり、揺動や傾斜しないときにステップS33が肯定されるように所定値Δp1が決定される。ステップS33が肯定されるとロック解除条件成立と判定され、ステップS15に進んでタイマをカウントする。ステップS33が否定されるとステップS14でタイマをクリアする。
このように第2の実施の形態では、いったんラムシリンダ3がロックされた後、ロック作動条件が不成立となり、かつ左右のラムシリンダ3の圧力差Δpが所定値Δp1以下になると、ラムロック解除条件成立としたので、車体が不所望に左右に揺動することがなく、安定した姿勢で掘削作業を行うことができる。すなわち車両の揺動を抑えることが必要な場合にのみラムロックの作動が継続し、ラムロック作動状態を必要最小限に抑えることができる。なお、第1の実施の形態と同様に作業検出器23により操作レバーの操作の有無を検出し、ロック作動条件の不成立時に作業検出器23により操作レバーの非操作が検出され、かつ圧力差Δpが所定値Δp1以下のときにロック解除条件が成立としてもよい。
第2の実施の形態において、圧力差Δpが所定値Δp1より大きいときは、切換スイッチ24を手動(解除)位置に操作した場合であっても解除動作を禁止するようにしてもよい。このときのスイッチ切換回路14における処理の一例を図8に示す。なお、図5と同一の箇所には同一の符号を付す。図8では、ステップS21で切換スイッチ24が手動(解除)位置と判定されるとステップ25に進む。ステップS25では圧力差Δpが所定値Δp1以下か否かを判定し、肯定されるとステップS23に進み、否定されるとステップS22に進む。これによりオペレータの操作により車両が不所望に揺動することを防止できる。
−第3の実施の形態−
図9を参照して本発明による作業車両の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では車両の車輪または車軸を支持する油圧シリンダとしてラムシリンダ3を用いたが、第3の実施の形態ではサスペンションシリンダを用いる。図9は、第3の実施の形態に係る作業車両の要部構成を示す油圧回路図である。なお、図1と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。
図9に示すようにアクスル2と車体フレームの間には左右一対のサスペンションシリンダ7が介装されている。サスペンションシリンダ7は、シリンダチューブ側が車体フレームに、シリンダロッド側がアクスル2にそれぞれピン等により連結され、走行時における緩衝機能を発揮しつつアクスル2を支持する。各サスペンションシリンダ7のボトム室およびロッド室は管路9Aを介して互いに連通し、管路9Aはそれぞれ管路9Bを介してアキュムレータ8に連通している。各パイロットチェック弁4のパイロットポートは電磁切換弁5を介して油圧ポンプ6またはタンクに接続されている。なお、管路9A,9Bにはサスペンション性能を調整するための絞りが設けられるが、図示は省略する。
電磁切換弁5を切り換える制御装置10の構成は第1の実施の形態と同様である。すなわち走行ペダルが非操作で、かつ車速が所定速度以下の状態(ロック作動条件成立)が所定時間T1継続すると電磁切換弁5にロック作動信号を出力し、電磁切換弁5を位置ロに切り換える。これにより各サスペンションシリンダ7のボトム室およびロッド室からの圧油の流出が阻止され、サスペンションシリンダ7の伸縮が禁止されて、安定した姿勢で掘削作業を行うことができる。
一方、ロック作動時にロック作動条件が不成立となり、かつ操作レバーの非操作状態(ロック解除条件成立)が所定時間T1継続すると電磁切換弁5にロック解除信号を出力し、電磁切換弁5を位置イに切り換える。これにより各サスペンションシリンダ7の伸縮が許容され、路面からの振動がアキュムレータ8で吸収されて、良好な乗り心地性が得られる。
なお、上記実施の形態では、走行ペダルを前進操作および後進操作可能としたが、前後進切換スイッチの操作により車両の前進および後進を切り換えるようにしてもよい。ロック作動条件成立およびロック解除条件成立から所定時間T1後にロック作動およびロック解除するようにしたが、例えばダイヤル操作等により所定時間T1をオペレータの好みに合わせて任意に変更可能としてもよい。これによりオペレータのフィーリングに合わせてロックを作動および解除することができる。所定時間T1は0でもよく、この場合にはタイマを省略してもよい。駐車ブレーキおよび作業ブレーキの作動、解除を指令するブレーキスイッチを設け、駐車ブレーキと作業ブレーキがともに解除された状態でのみラムシリンダ3のロックおよび解除を自動制御するようにしてもよい。
すなわち走行ペダルが非操作かつ車速が所定値以下のロック作動条件の成立時にシリンダ3,7をロックし、ロック作動条件の不成立かつ非作業時に油圧ロックを解除するのであれば、制御手段としての制御装置10の構成は上述したものに限らない。または走行ペダルが非操作かつ車速が所定値以下のロック作動条件の成立時にシリンダ3,7をロックし、ロック作動条件の不成立かつ左右のシリンダの圧力差Δpが所定値Δp1以下のときに油圧ロックを解除するのであれば、自動ロック制御手段としての制御装置10の構成は上述したものに限らない。
上記実施の形態ではアクスル2と車体フレームとの間に左右一対のラムシリンダ3、サスペンションシリンダ7を設けたが、油圧シリンダ3,7の配置はこれに限らない。油圧シリンダ3,7がアクスル2を介さずに車輪を直接支持するものであってもよい。電磁切換弁5の切換によりパイロットチェック弁4を切り換えてシリンダ3,7を油圧ロックおよび解除するようにしたが、ロック手段の構成はこれに限らない。走行ペダルの操作量に応じた圧力PTを検出してペダル操作を検出するようにしたが、ペダル操作検出手段の構成はこれに限らない。トランスミッションの回転数Nを検出して車速を検出するようにしたが、車速検出手段の構成はこれに限らない。操作レバーの操作量に応じたパイロット圧PWを検出して作業時か否かを検出するようにしたが、作業検出手段の構成はこれに限らない。圧力センサ25,26により左右のラムシリンダ3の差圧を検出するようにしたが、他のシリンダ圧力検出手段を用いてもよい。切換スイッチ24の切換により油圧ロックを手動で作動および解除するようにしたが、手動ロック制御手段の構成はこれに限らない。
以上の実施の形態ではホイールショベルを例に説明したが、他の作業車両にも本発明を適用することができる。すなわち本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の作業車両に限定されない。
本発明の第1の実施の形態に係る作業車両の要部構成を示す油圧回路図。 図1の制御装置の構成を示すブロック図。 図2のラムロック判定回路における処理の一例を示すフローチャート。 図2のロック解除判定回路における処理の一例を示すフローチャート。 図2のスイッチ切換回路における処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る作業車両の要部構成を示すブロック図。 図6のロック解除判定回路における処理の一例を示すフローチャート。 図6のスイッチ切換回路における処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に係る作業車両の要部構成を示す油圧回路図。
符号の説明
3 ラムシリンダ
4 パイロットチェック弁
5 電磁切換弁
7 サスペンションシリンダ
10 制御装置
21 車速検出器
22 ペダル操作検出器
23 作業装置検出器
24,25 圧力センサ

Claims (5)

  1. 操作により車両の走行を行う走行ペダルと、
    車両の車輪または車軸を支持する油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダを油圧ロックする、および油圧ロックを解除するロック手段と、
    前記走行ペダルの操作を検出するペダル操作検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記走行ペダルとは異なる操作手段によって操作される作業装置と、
    前記作業装置による作業時か否かを検出する作業検出手段と、
    (1)前記ペダル操作検出手段により走行ペダルの非操作が検出され、かつ前記車速検出手段で検出された車速により車両の停止もしくは所定速度以下の走行が検出されると、前記油圧シリンダを油圧ロックし、(2)前記油圧シリンダが油圧ロックされた状態において、少なくとも前記ペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または前記車速検出手段により前記所定速度より大きな車速が検出されても、前記作業検出手段により作業が検出されているときは前記油圧ロック状態を継続し、少なくとも前記ペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または前記車速検出手段により前記所定速度より大きな車速が検出され、かつ前記作業検出手段により非作業が検出されると、前記油圧ロックを解除するように前記ロック手段を制御する自動ロック制御手段とを備えることを特徴とする作業車両。
  2. 操作により車両の走行を行う走行ペダルと、
    車両の車輪または車軸を支持する左右一対の油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダを油圧ロックする、および油圧ロックを解除するロック手段と、
    前記走行ペダルの操作を検出するペダル操作検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記各油圧シリンダの圧力をそれぞれ検出するシリンダ圧力検出手段と、
    (1)前記ペダル操作検出手段により走行ペダルの非操作が検出され、かつ前記車速検出手段で検出された車速により車両の停止もしくは所定速度以下の走行が検出されると、前記油圧シリンダを油圧ロックし、(2)前記油圧シリンダが油圧ロックされた状態において、少なくとも前記ペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または前記車速検出手段により前記所定速度より大きな車速が検出されても、前記シリンダ圧力検出手段により検出された前記各油圧シリンダの圧力差が所定値より大きいときは前記油圧ロック状態を継続し、少なくとも前記ペダル操作検出手段により走行ペダルの操作が検出され、または前記車速検出手段により前記所定速度より大きな車速が検出され、かつ前記シリンダ圧力検出手段により検出された前記各油圧シリンダの圧力差が前記所定値以下になると、前記油圧ロックを解除するように前記ロック手段を制御する自動ロック制御手段とを備えることを特徴とする作業車両。
  3. 請求項2に記載の作業車両において、
    さらに前記自動ロック制御手段による制御を無効化して前記ロック手段を手動で制御する手動ロック制御手段を備え、
    前記手動ロック制御手段によりロック作動が指令されると前記ロック作動条件の成否に拘わらず前記油圧シリンダをロックし、ロック解除が指令されると少なくとも前記各油圧シリンダの圧力差が所定値以下を条件として前記油圧ロックを解除することを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車両において、
    前記油圧シリンダは、油室がタンクに接続されたラムシリンダであることを特徴とする作業車両。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車両において、
    前記油圧シリンダは、油室がアキュムレータに接続されたサスペンションシリンダであることを特徴とする作業車両。
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