JP2000211159A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2000211159A
JP2000211159A JP1487099A JP1487099A JP2000211159A JP 2000211159 A JP2000211159 A JP 2000211159A JP 1487099 A JP1487099 A JP 1487099A JP 1487099 A JP1487099 A JP 1487099A JP 2000211159 A JP2000211159 A JP 2000211159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
preliminary
ink jet
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1487099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Tsuboi
仁 坪井
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1487099A priority Critical patent/JP2000211159A/ja
Publication of JP2000211159A publication Critical patent/JP2000211159A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16585Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles for paper-width or non-reciprocating print heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/007Conveyor belts or like feeding devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/17Cleaning arrangements

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を複雑化することなく、記録ヘッドの安
定した予備吐出を行えるようにし、不吐出に伴う不都合
と、記録ヘッドの移動に伴う時間的ロスとを排除し、記
録媒体や周囲を汚すことがなく、均一で良好なインクの
吐出による記録を行うことができると共に、簡単で軽量
な構成に安価に製作できる 【解決手段】 記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のた
めの開口が形成された予備吐出カバーを搬送方向に往復
動可能に設けて、記録時には前記開口を介して前記記録
媒体に記録し、予備吐出時には前記予備吐出カバー上に
予備吐出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関するもので、特に、詳細には記録用紙等の記録
媒体の搬送方向の記録幅を有したフルライン型記録ヘッ
ドを搭載したインクジェットライン型インクジェット記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録用の記
録ヘッドのノズル内のインクを圧電素子や熱発泡の圧力
でインク液滴として直接記録媒体に飛ばして記録できる
という機構の単純さから、プリンターや複写機等に良く
使われるようになっている。特に、現在の記録スピード
では、記録後の特別な定着処理も必要としないことが多
く、このために、装置の小型化や低価格化を図ることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録デ
ータに合わせて、インク吐出の有無を決めているオンデ
マンド方式のインクジェットでは、記録用の記録ヘッド
の吐出口付近におけるインクは、時間とともに水分など
の揮発成分が蒸発乾燥して増粘していく。従って、この
ようにインクが増粘すると、記録用記録ヘッドからのイ
ンクの吐出が不安定になったり、インクの染料濃度が高
くなってしまったり、さらには、インクを吐出できなく
なること等が起こり易くなる。このために、時々記録媒
体への吐出以外に、記録媒体以外のインク受けに予備吐
出を行い、ノズルから増粘したインクを追い出す必要が
出てくる。それでも、増粘したインクを追い出しきれず
に、安定した吐出が行える状態に戻せない場合に備え
て、記録ヘッドからインクを吸引したり、記録ヘッドに
インクを加圧供給して、ノズルからインクを流し出す機
構を設けることが一般的に多い。
【0004】頻度としては、予備吐出だけで済むことが
多いので、予備吐出での時間的ロスを減らすことが、記
録速度の向上に大きく寄与するようになる。また、記録
媒体の幅よりもはるかに短い記録ヘッドを記録媒体に対
してスキャンして記録するシリアルプリンターでは、記
録媒体が通る位置の傍に予備吐出のためのインク受けを
設けることが多い。このようなインク受けに対する記録
ヘッドの移動による時間的ロスを少しでも減らすため
に、記録媒体が通る位置の両脇に予備吐出のためのイン
ク受けを設けることもある。
【0005】また、記録媒体の記録領域以上の幅を有す
る長尺の記録ヘッドの下に記録媒体を移動して一気に記
録するフルマルチプリンターでは、記録ヘッドが、記録
媒体が移動する位置から動かずに記録を行っている。こ
のために、記録媒体が記録ヘッドの直下に無い場合に
は、記録媒体が移動する位置に予備吐出するか、あるい
はまた予備吐出と吸引・加圧のために記録ヘッドの移動
機構とインク受けとを別に設けることになる。
【0006】前者の場合には、記録媒体の裏面を汚す可
能性があり、後者の場合には、一般的に大きくて、かつ
重い長尺の記録ヘッドの移動を伴うために時間的ロスが
大きくなったり、構成が複雑になってコストが嵩んだ
り、記録装置が大きくなる等の可能性がある。
【0007】従って、本発明の目的は、このような従来
における問題を解決するために、開口のある、または開
口のない予備吐出カバーを設けて、開口または予備吐出
カバーのない部分から記録媒体にインクを吐出して記録
して、不吐出に伴う不都合と、記録ヘッドの移動に伴う
時間的ロスとを排除し、記録媒体や周囲を汚すことがな
く、簡単で軽量な構成に安価に製作できるインクジェッ
ト記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドと
記録媒体の間に記録時のための開口が形成された予備吐
出カバーを搬送方向に往復動可能に設けて、記録時には
前記開口を介して前記記録媒体に記録し、予備吐出時に
は前記予備吐出カバー上に予備吐出するようにしたこと
を特徴とする。
【0009】また、本発明のインクジェット記録装置
は、記録ヘッドと記録媒体の間に開口の無い予備吐出カ
バーを搬送方向に往復動可能に設けて、記録時には前記
予備吐出カバーが前記記録ヘッドと前記記録媒体の間に
無い状態で前記記録媒体に記録し、予備吐出時には前記
予備吐出カバー上に予備吐出するようにしたことを特徴
とする。
【0010】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記予備吐出カバーが平面状であることを特徴とす
る。
【0011】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記予備吐出カバーが曲面状であることを特徴
とする。
【0012】本発明のインクジェット記録装置は、曲面
が円筒面の一部であることを特徴とする。
【0013】また、本発明のインクジェット記録装置
は、記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のための開口が
形成された円筒曲面状の予備吐出カバーベルトを回転可
能に設けて、記録時には前記開口を介して前記記録媒体
に記録し、予備吐出時は前記予備吐出カバーベルト上に
予備吐出するようにしたことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のための開口が
形成された予備吐出カバーベルトを、記録ヘッドと記録
媒体の間では平面になるように維持して回転可能に設
け、記録時には前記開口を介して前記記録媒体に記録
し、予備吐出時には前記予備吐出カバーベルト上に予備
吐出するようにしたことを特徴とする。
【0015】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記予備吐出カバーベルトを連続回転させ、開
口のない部分が複数の記録媒体間でのみ回って来るよう
に同期させて、前記記録媒体間で、かつ前記予備吐出カ
バーベルトの前記開口のない部分にのみ予備吐出するよ
うにして、前記予備吐出カバーベルトの前記開口の部分
を介して、前記記録媒体に記録するようにしたことを特
徴とする。
【0016】本発明のインクジェット記録装置は、前記
予備吐出カバーベルトにインク吸収機構が設けられたこ
とを特徴とする。
【0017】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録ヘッドの吐出口のあるフェイス面を払拭す
るためのワイパーブレードを、前記予備吐出カバーベル
トに設けたことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記予備吐出カバーまたは予備吐出カバーベルトに
複数個の記録時用の開口を設けたことを特徴とする。
【0019】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、1つの前記予備吐出カバーまたは予備吐出カバ
ーベルトにて複数個の前記記録ヘッドからの予備吐出液
滴を受けるようにしたことを特徴とする。
【0020】本発明のインクジェット記録装置は、前記
記録ヘッドが、インクを吐出するための熱エネルギを発
生する電気熱変換体を有することを特徴とする。
【0021】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記記録ヘッドが、熱エネルギを利用してインクに
気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴ってインクを吐出す
ることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】上記のように構成された本発明の
インクジェット記録装置によれば、開口の有る、または
開口の無い予備吐出カバーまたはカバーベルトを設け
て、開口または予備吐出カバーのない部分を介して記録
媒体にインクを吐出して記録することによって、不吐出
に伴う不都合と、記録ヘッドの移動に伴う時間的ロスと
を排除し、記録媒体や周囲を汚すことがなく、均一で良
好なインクの吐出による記録を行うことができると共
に、簡単で軽量な構成に安価に製作できるインクジェッ
ト記録装置を得ることができる。
【0023】本発明のその他の目的と特徴および利点は
以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろ
う。
【0024】(実施例1)図1および図2は本発明にお
けるインクジェット記録装置の一例を示すもので、図1
は、フルラインマルチ型の記録ヘッド1と記録媒体Pの
搬送手段2と予備吐出カバー3とを有するインクジェッ
ト記録装置の斜視図で、図2は図1のインクジェット記
録装置の記録ヘッド1と搬送手段2の搬送ベルト2aの
側面概要図である。
【0025】図1および図2に示されるように、本発明
が適用されるインクジェット記録装置における記録ヘッ
ド1はフルラインマルチ型の記録ヘッドで、記録紙のよ
うな記録媒体Pの幅全体に亙って延びるフルライン型の
複数個のヘッド1a、1b、1c…から成り、各ヘッド
1a、1b、1c…のノズル面に設けられた複数個のノ
ズル4(図2参照)から単色または複数色のインク滴を
記録情報に応じて記録紙等の記録媒体Pの上に吐出して
画像を形成するものである。記録方式としては、熱によ
るインクの発泡によってインク滴を吐出するバブルジェ
ット型やピエゾ素子等の圧電素子によってインク滴を吐
出する圧電型等がある。
【0026】フルマルチプリンタはその印刷高速性を維
持するために、記録ヘッド1の回復は、印刷中に、すな
わち記録時に、常時インクを予備吐出しながら行われ
る。また、フルマルチのヘッド1a、1b、1c…と記
録媒体Pは記録精度の関係から、できるだけ小さな間隔
を保つ必要があるので、予備吐出は記録ヘッド1と、搬
送手段2である搬送ベルト2aとの間の予備吐出カバー
3の上にて行われて、従って、このような予備吐出され
たインクを回収することがさらに必要とされる。
【0027】記録ヘッド1から吐出されたインクは、記
録ヘッド1と搬送ベルト2a上の記録媒体Pとの間に設
けられた予備吐出カバー3で受け止められて、記録媒体
Pへはインクが飛んで行かないようにする。従って、記
録を行う際には、予備吐出カバー3の開口3aの位置が
記録ヘッド1と記録媒体Pとの間に来るように予備吐出
カバー3が移動される。記録ヘッド1から吐出されたイ
ンクは、予備吐出カバー3のこの開口3aを介して記録
媒体P上に飛んで行き、このように記録媒体P上にイン
クを飛ばすことによって記録が行われる。記録ヘッド1
と記録媒体Pとの間の間隔は約0.5〜3mm程度に設
定されることが多く、予備吐出カバー3はこのような間
隔以下に薄いことが必要とされる。
【0028】搬送手段2を形成する搬送ベルト2aは、
一対のローラ5a、5bに懸けられた無端ベルトから成
り、図示しない適宜な電動機のような駆動源によって矢
印A方向に駆動され、このような搬送ベルト2aの上に
置かれた記録媒体Pの上に記録ヘッド1からインクが吐
出されて必要な記録が行われる。搬送ベルト2aは、ゴ
ムや合成ゴム等を布地や適宜な繊維類と積層し、かつ接
着して成る通常のベルト生地材料から形成され、インク
等の汚れが簡単かつ良好に取れて落ちる材料から作られ
たものが好適である。また、搬送ベルト2aは、緊張ロ
ーラ15によって適宜な張力を有するよう緊張されてお
り、さらに、駆動ローラクリーナー17により駆動され
るローラクリーナー16によって良好に清掃されるよう
構成されている。このローラクリーナー16はインク吸
収性の良好な材料、所謂吸水性の良い材料で作られるの
が好適である。
【0029】本発明における予備吐出カバー3は、図1
および図2に示されるように、記録ヘッド1と搬送ベル
ト2aとの間に矢印B方向に往復動可能に配置され、か
つ一定の間隔を置いて細長い矩形の孔または開口3aが
記録ヘッド1の各ヘッド1a、1b、1c…毎に対応し
て設けられており、記録ヘッド1に入っているインクの
増粘の特性等に合わせて必要な時間間隔を置いて予備吐
出を行っても良いし、後述する如く記録ヘッド1の各ヘ
ッド1a、1b、1c…毎に1枚の予備吐出カバー3を
設けて各ヘッド1a、1b、1c…に対して記録と予備
吐出の選択をしても良く、例えば図10のように、ブラ
ックインクとカラーインクの間で、インクの特性が大き
く異なったものを使う場合には、ブラックは単独で1
枚、カラーはシアン、マゼンタ、イエロー3色で1枚の
予備吐出カバー3を設けるなどしても良いし、図11の
ようにインクと反応する耐水強化液などを吐出する場合
には別の予備吐出カバーにする等しても良い。
【0030】(実施例2)図3は本発明のインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドの第2の実施例を示す図
で、図3(a)は予備吐出時、図3(b)は記録時をそ
れぞれ示す斜視図である。
【0031】図示されるように、本例においては1個の
記録ヘッド1に対して1枚の予備吐出カバー3が設けら
れ、記録ヘッド1と記録媒体Pの間に予備吐出カバー3
が矢印B方向に往復動可能に配置されている。また、予
備吐出カバー3には記録ヘッド1に対応した大きさの開
口、すなわち開口3aが設けられている。
【0032】従って、このような予備吐出カバー3に対
して、予備吐出時には図3(a)に示されるように、記
録ヘッド1に対して予備吐出カバー3の開口3aがずれ
た位置に位置されて、記録ヘッド1から予備吐出カバ―
3の上にインクIaが予備吐出される。
【0033】これに対して、記録時には、図3(b)に
示されるように、記録ヘッド1に対して予備吐出カバー
3の開口3aが一致するように位置されるので、記録ヘ
ッド1から吐出されたインクIbは予備吐出カバー3の
開口3aを通って記録媒体Pの上に記録される。
【0034】(実施例3)図4は本発明のインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドの第3の実施例を示す斜
視図で、記録時の状態が示されている。
【0035】図示されるように、本例においては複数
個、図示では2個、の記録ヘッド1に対して1枚の予備
吐出カバー3が、記録ヘッド1と記録媒体Pの間に矢印
B方向に往復動可能に配置されている。この予備吐出カ
バー3には記録ヘッド1に対応した大きさの開口、すな
わち開口3aが記録ヘッド1の数に対応して設けられて
いる。
【0036】従って、このような予備吐出カバー3にお
いて、記録時には図示されるように、記録ヘッド1に対
して予備吐出カバー3の開口3aが一致した位置に位置
されて、記録ヘッド1から予備吐出カバ―3の開口3a
を通って記録媒体Pの上にインクIbが吐出されて記録
される。
【0037】これに対して、予備吐出時には、記録ヘッ
ド1に対して予備吐出カバー3の開口3aがずれた位置
に位置されるので、記録ヘッド1から予備吐出されたイ
ンクIaは予備吐出カバー3の上に吐出される。
【0038】(実施例4)図5は本発明のインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドの第4の実施例を示す図
で、図5(a)は予備吐出時、図5(b)は記録時をそ
れぞれ示す斜視図である。
【0039】図示されるように、本例においては1個の
記録ヘッド1に対して1枚の開口の無い予備吐出カバー
3が設けられ、記録ヘッド1と記録媒体Pの間に予備吐
出カバー3が矢印B方向に往復動可能に配置されてい
る。また、予備吐出カバー3には開口や開口は設けられ
てなく、記録時には記録ヘッド1からずれた位置に予備
吐出カバー3が位置されて記録媒体Pの上にインクが吐
出されて記録が行われるように構成されている。
【0040】従って、このような予備吐出カバー3に対
して、予備吐出時には図5(a)に示されるように、記
録媒体Pに対して予備吐出カバー3が記録ヘッド1を遮
る位置に位置されて、記録ヘッド1から予備吐出カバ―
3の上にインクIaが予備吐出される。
【0041】これに対して、記録時には、図5(b)に
示されるように、記録ヘッド1に対して予備吐出カバー
3がずれた位置に位置されるので、記録ヘッド1から吐
出されたインクIbは予備吐出カバー3によって遮られ
ることなく直接に記録媒体Pの上に記録される。
【0042】このように本例においては、予備吐出カバ
ー3のエッジ部分から記録ヘッド1と記録媒体Pの間に
入ったり出たりすることで、記録ヘッド1と記録媒体P
間を遮ったり開放したりして予備吐出と記録を切り換え
ることができる。
【0043】また、複数個の記録ヘッドを同時に予備吐
出しない場合には、1枚の予備吐出カバー3を移動し
て、下に予備吐出カバー3が来ている時に、1つまたは
複数個の記録ヘッド1からのみ予備吐出するようにして
も良い。
【0044】(実施例5)以上の実施例は予備吐出され
るインクが少なくて、予備吐出カバー上でインクが自然
乾燥すれば十分な場合を想定したものである。これに対
して、予備吐出されるインクが多く、予備吐出カバー上
にインクが厚く積み重ねられてしまって記録ヘッドと記
録媒体との間の狭い隙間の間を予備吐出カバーが移動さ
れる場合に支障を来たすような恐れのある場合には、図
6に示されるように、予備吐出カバー3上にインク吸収
体6を配置して、予備吐出カバー3の矢印B方向の移動
に伴って予備吐出カバー3上に予備吐出されたインクI
aをインク吸収体6によって吸収して処理することが好
適である。このようなインク吸収体6は吸収容量を増や
したり、配管等を使用して外部に直接に、またはポンプ
等を介して強制的にインクを導く機構を設ける等するこ
ともできる。
【0045】また、予備吐出カバー3上のインクを取り
除く機構を設けた場合には、予備吐出ばかりでなく、ポ
ンプによって記録ヘッドにインクを加圧供給して記録ヘ
ッドが目詰まりを起こした場合等に強力に記録ヘッドの
ノズル内の増粘物を多量のインクと共に追い出す等の、
記録ヘッドの回復処理を行うようなことも可能になる。
【0046】(実施例6)図7は本発明のインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドの第6の実施例を示す斜
視図で、予備吐出時の状態が示されている。
【0047】図示されるように、本例においては1個の
記録ヘッド1に対して1枚の開口の無い湾曲した円筒状
の曲面のような予備吐出カバー3Aとインク吸収体6と
が設けられ、記録ヘッド1と記録媒体Pの間に予備吐出
カバー3Aが矢印B方向に往復動可能に配置されてい
る。また、予備吐出カバー3Aには開口や開口は設けら
れてなく、記録時には記録ヘッド1からずれた位置に予
備吐出カバー3Aが位置されて記録媒体Pの上にインク
が吐出されて記録が行われるように構成されている。
【0048】従って、このような予備吐出カバー3Aに
対して、予備吐出時には図示されるように、記録媒体P
に対して予備吐出カバー3Aが記録ヘッド1を遮る位置
に位置されて、記録ヘッド1から予備吐出カバ―3Aの
上にインクIaが予備吐出される。
【0049】これに対して、記録時には、図示におい
て、記録ヘッド1に対して予備吐出カバー3Aが上方に
移動されて記録ヘッド1からずれた位置に予備吐出カバ
ー3Aが位置されるので、記録ヘッド1から吐出された
インクは予備吐出カバー3Aによって遮られることなく
直接に記録媒体Pの上に吐出されて記録される。
【0050】このように本例においては、湾曲した予備
吐出カバー3Aが円弧状に移動して予備吐出カバー3A
のエッジ部分が記録ヘッド1と記録媒体Pの間に入った
り出たりすることによって、予備吐出カバー3Aが記録
ヘッド1と記録媒体Pの間を遮ったり開放したりして予
備吐出と記録を切り換えることができる。また、記録ヘ
ッド1に隣接してインク吸収体6を設けることによっ
て、予備吐出カバー3A上に吐出されたインクが吸収さ
れて処理される。
【0051】(実施例7)図8は本発明のインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドの第7の実施例を示す斜
視図で、予備吐出時の状態が示されている。
【0052】図示されるように、本例においては1個の
記録ヘッド1に対して1枚の開口の無い円筒状に湾曲さ
れた予備吐出カバーベルト3Bが設けられ、記録ヘッド
1の近傍にインク吸収体6が配置されている。
【0053】予備吐出カバーベルト3Bは円筒状を成
し、矢印B方向に回転可能で、記録ヘッド1に対応した
大きさの1個の開口3bが設けられると共にインク吸収
体6が設けられ、記録ヘッド1を円筒状の予備吐出カバ
ーベルト3Bで取り囲むよう記録ヘッド1と記録媒体P
との間に予備吐出カバー3Bが矢印B方向に回転可能に
配置されている。
【0054】従って、記録を行う時には、予備吐出カバ
ーベルト3Bを回転させて開口、すなわち開口3bが記
録ヘッド1と記録媒体Pとの間に来るようにして停止
し、この位置においてインクを吐出して記録媒体Pの上
に記録を行う。
【0055】また、図示されるようにインク吸収体6
を、予備吐出カバーベルト3B内において記録ヘッド1
の近傍に設けて予備吐出カバーベルト3Bに予備吐出さ
れたインクを吸収して予備吐出カバーベルト3Bに予備
吐出されたインクが予備吐出カバーベルト3Bから垂れ
たり、溜まっていって、やがて記録ヘッド1の吐出部分
ににインクが逆付着しないようにするようにすることが
好適である。また、予備吐出カバーベルト3Bの回転に
よって記録ヘッド1の吐出口、すなわちノズルのあるフ
ェイス面に付着したインクミスト等をワイパーブレード
7で拭き取って、その後に予備吐出カバーベルト上にイ
ンクを予備吐出する構成にすることもできる。
【0056】逆に、後述するように、予備吐出カバーベ
ルト3Bの大部分を開口のような開放部として、常に、
予備吐出カバーベルト3Bを回転させながら使用するこ
とも可能である。この場合には、記録を続ける長さに対
応して開口の部分が記録ヘッド1と記録媒体Pとの間に
位置し続けるような速度で予備吐出カバーベルト3Bを
回転するようにする。さらに、複数個の記録媒体P間で
開口の無い部分が来るように予備吐出カバーベルト3B
の速度を同期させて、この時に予備吐出カバーベルト3
B上に予備吐出を行う。記録媒体Pの用紙サイズの違い
等によって、予備吐出カバーベルト3Bの回転速度を変
える。なお、予備吐出カバーベルト3Bの回転方向はど
ちらでも良いが、回転方向に沿って記録ヘッド1の下流
方向に、図示しないインク吸収体を設けたり、あるいは
また、開口が終わった初めの位置にワイパーブレード等
を設けるようにするのが好適である。
【0057】また、回転方向に開口を設けて、開口の有
無の部分を高速に切り換えられるようにしたり、記録デ
ータや用紙サイズの違い等による複数の記録長さに対応
して、回転方向の長さを複数種類設けても良い。
【0058】(実施例8)図9は本発明のインクジェッ
ト記録装置における記録ヘッドの第8の実施例を示す斜
視図で、記録時の状態が示されている。
【0059】図示されるように、本例においては予備吐
出カバーベルト3Cが角筒状に、すなわち断面がほぼ方
形または矩形の角筒状を成した無端ベルトの形に4個の
ローラ8の周りに張り巡らされ、1つの開口3cが設け
られており、予備吐出カバーベルト3Cの内側に1個の
記録ヘッド1が配置されている。
【0060】従って、少なくとも、記録ヘッド1と記録
媒体Pとの間の予備吐出カバーベルト3Cの部分が平面
状になるようにして、記録ヘッド1と記録媒体Pとの間
の狭い隙間でも予備吐出カバーベルト3Cを入れられる
ようにすることができる。本例では、4個のローラ8で
予備吐出カバーベルト3Cを張っているが、記録ヘッド
1と記録媒体Pとの間の予備吐出カバーベルト3Cの部
分を平面状に、すなわち記録媒体Pとほぼ平行にするこ
とができれば良く、2つ以上の複数個のローラ8を使用
した形で、四角形の他に三角形や五角形またはかまぼこ
型の、どのような形状に構成しても良い。また、形状以
外については、図8の実施例7と同様な使用形態にする
こともできる。さらに、複数個の記録ヘッド1に対し
て、1つの予備吐出カバーベルト3Cによって予備吐出
されたインクを受けるようにしても良い。予備吐出カバ
ー3Cの内側に複数個の記録ヘッド1を入れて、記録ヘ
ッド1の数または同時に使用する記録ヘッド1の数以上
の記録用の開口3cを設けるようにすることもできる。
【0061】(実施例9)図10は本発明におけるイン
クジェット記録装置の実施例9を示すもので、記録時の
状態が示めされている。
【0062】図示されるように、複数個の記録ヘッド1
を有するインクジェット記録装置において、複数枚の、
図示実施例では2枚の、予備吐出カバー3d1、3d2
を設けてインクの増粘の特性等に合わせて独立した時間
間隔で予備吐出を行っても良い。例えば、ブラックイン
クとカラーインクの間でインクの特性が大きく異なった
ものを使用する場合に、ブラックは単独で1枚、カラー
はシアン、マゼンタ、イエローの3色で1枚の予備吐出
カバー3d1、3d2を設けて、ブラックインク用ヘッ
ド1Kと、カラーインクのシアン用ヘッド1C、マゼン
タ用ヘッド1M、イエロー用ヘッド1Yとにおける予備
吐出を別々に行うことができる。
【0063】(実施例10)図11は本発明におけるイ
ンクジェット記録装置の実施例10を示すもので、記録
時の状態が示めされている。
【0064】図示されるように、上記実施例10と同様
に、複数個の記録ヘッド1を有するインクジェット記録
装置において、複数枚の、図示実施例では2枚の、予備
吐出カバー3d’1、3d ’2を設けて、例えば、耐水
強化液と、ブラックインクおよびカラーインクとに使用
する場合に、耐水強化液用ヘッド1Tは単独で、ブラブ
ラックとカラーのシアン、マゼンタ、イエローとで1枚
の、予備吐出カバー3d’1、3d’2を設けて、耐水
強化液用ヘッド1Tと、ブラックインク用ヘッド1K、
シアン用ヘッド1C、マゼンタ用ヘッド1M、イエロー
用ヘッド1Yとにおける予備吐出を別々に行うことがで
きる。
【0065】(実施例11)図12は本発明のインクジ
ェット記録装置における記録ヘッドの第11の実施例を
示す斜視図で、予備吐出時の状態が示されている。
【0066】図示されるように、本例においては1個の
記録ヘッド1に対して大部分が開口のように開放された
円筒状の予備吐出カバーベルト3Eが設けられ、記録ヘ
ッド1の近傍にインク吸収体6とワイパーブレード7と
が配置されている。
【0067】予備吐出カバーベルト3Eは円筒状を成
し、記録ヘッド1に対応した大きな開口3eが設けられ
ると共に、インク吸収体6とワイパーブレード7とが設
けられ、記録ヘッド1を円筒状の予備吐出カバーベルト
3Eで取り囲むよう記録ヘッド1と記録媒体Pとの間に
予備吐出カバー3Eが矢印B方向に回転可能に配置され
ている。
【0068】従って、記録を行う時には、予備吐出カバ
ーベルト3Eを回転させて開口3eが記録ヘッド1と記
録媒体Pとの間に来るようにして停止し、この位置にお
いてインクを吐出して記録媒体Pの上に記録を行う。
【0069】また、図示されるようにインク吸収体6
を、予備吐出カバーベルト3E内において記録ヘッド1
の近傍に設けて予備吐出カバーベルト3Eに予備吐出さ
れたインクを吸収して予備吐出されたインクが予備吐出
カバーベルト3Eから垂れたり、溜まったりして、記録
ヘッド1の吐出部分ににインクが逆付着しないようにす
るようにすることが好適である。また、ワイパーブレー
ド7を設けて、記録ヘッド1の吐出口、すなわちノズル
のあるフェイス面に付着したインク等をワイパーブレー
ド7で拭き取るように構成するのが好適である。
【0070】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0071】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,
740,796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマ
ンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4、463、359号
明細書、同第4,345,262号明細書に記載されて
いるようなものが適している。なお、上記熱作用面の温
度上昇率に関する発明の米国特許第4,313,124
号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優
れた記録を行うことができる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4,558,333号明細書、米国特許第
4,459,600号明細書を用いた構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギの圧力波を吸収する開開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明に
よれば記録を確実に効率よく行うことができるようにな
るからである。
【0073】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0074】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0075】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0076】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0077】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多開口質シート凹
部または貫通開口に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0078】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、上記のように構成
された本発明の、請求項1記載のインクジェット記録装
置は、記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のための開口
が形成された予備吐出カバーを搬送方向に往復動可能に
設けて、記録時には前記開口を介して前記記録媒体に記
録し、予備吐出時には前記予備吐出カバー上に予備吐出
するようにしたので、不吐出に伴う不都合と、記録ヘッ
ドの移動に伴う時間的ロスとを排除し、記録媒体や周囲
を汚すことがなく、均一で良好なインクの吐出による記
録を行うことができると共に、簡単で軽量な構成に安価
に製作できる。
【0080】本発明の請求項2記載のインクジェット記
録装置は、記録ヘッドと記録媒体の間に開口の無い予備
吐出カバーを、記録時と予備吐出時に合わせて搬送方向
に往復動可能に設けて、記録時には前記予備吐出カバー
が前記記録ヘッドと前記記録媒体の間に無い状態で前記
記録媒体に記録し、予備吐出時には前記予備吐出カバー
上に予備吐出するようにしたので、記録媒体や周囲を汚
すこと無く、簡単な構成に廉価に製作することができ
る。
【0081】本発明の請求項3記載のインクジェット記
録装置は、前記予備吐出カバーが平面状であるので、簡
単な構成で、確実に作動して処理することができる。
【0082】本発明の請求項4記載のインクジェット記
録装置は、前記予備吐出カバーが曲面状であるので、コ
ンパクトに形成することができる。
【0083】本発明の請求項5記載のインクジェット記
録装置は、曲面が円筒面の一部であるので、簡単な構成
に、安価に製作することができる。
【0084】本発明の請求項6記載のインクジェット記
録装置は、記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のための
開口が形成された円筒曲面状の予備吐出カバーベルトを
回転可能に設けて、記録時には前記開口を介して前記記
録媒体に記録し、予備吐出時は前記予備吐出カバーベル
ト上に予備吐出するようにしたので、予備吐出カバーベ
ルトを連続的に作動して好適に処理することができる。
【0085】本発明の請求項7記載のインクジェット記
録装置は、記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のための
開口が形成された予備吐出カバーベルトを、記録ヘッド
と記録媒体の間では平面になるように維持して回転可能
に設け、記録時には前記開口を介して前記記録媒体に記
録し、予備吐出時には前記予備吐出カバーベルト上に予
備吐出するようにしたので、予備吐出カバーベルトが無
端状に形成されて記録ヘッドに対して平面状に維持され
好適に予備吐出を行うことができる。
【0086】本発明の請求項8記載のインクジェット記
録装置は、前記予備吐出カバーベルトを連続回転させ、
開口のない部分が複数の記録媒体間でのみ回って来るよ
うに同期させて、前記記録媒体間で、かつ前記予備吐出
カバーベルトの前記開口のない部分にのみ予備吐出する
ようにして、前記予備吐出カバーベルトの前記開口の部
分を介して前記記録媒体に記録するようにしたので、複
数の記録媒体に対して好適に予備吐出して連続的に処理
することができる。
【0087】本発明の請求項9記載のインクジェット記
録装置は、前記予備吐出カバーベルトにインク吸収機構
が設けられているので、予備吐出されたインクを良好に
吸収処理することができる。
【0088】本発明の請求項10記載のインクジェット
記録装置は、前記記録ヘッドの吐出口のあるフェイス面
を払拭するためのワイパーブレードを、前記予備吐出カ
バーベルトに設けているので、予備吐出カバーベルトと
連動して記録ヘッドのフェイス面をワイパーブレードに
よって好適に払拭処理することができる。
【0089】本発明の請求項11記載のインクジェット
記録装置は、前記予備吐出カバーまたは予備吐出カバー
ベルトに複数個の記録時用の開口を設けているので、同
時に複数個所の記録を行うことができる。
【0090】本発明の請求項12記載のインクジェット
記録装置は、1つの前記予備吐出カバーまたは予備吐出
カバーベルトにて複数個の前記記録ヘッドからの予備吐
出液滴を受けるようにしたので、複数個の記録ヘッドの
予備吐出を好適に行うことができる。
【0091】本発明の請求項13記載のインクジェット
記録装置は、前記記録ヘッドが、インクを吐出するため
の熱エネルギを発生する電気熱変換体を有するので、熱
エネルギを利用してインクを吐出して記録の高密度化と
高精細化を達成することができ、きれいに記録できる。
【0092】本発明の請求項14記載のインクジェット
記録装置は、前記記録ヘッドが、熱エネルギを利用して
インクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴ってインク
を吐出するので、熱エネルギを利用してインクを吐出す
ることによって高密度で精細な、きれいな記録が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置を示す模式的
概略斜視図である。
【図2】図1の本発明のインクジェット記録装置を示す
模式的側面図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の第1の実施
例における予備吐出カバーを示す模式的斜視図で、
(a)は予備吐出時、(b)は記録時の状態を夫々示す
ものである。
【図4】本発明のインクジェット記録装置の第2の実施
例における予備吐出カバーを示す模式的斜視図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の第3の実施
例における予備吐出カバーを示す模式的斜視図で、
(a)は予備吐出時、(b)は記録時の状態を夫々示す
ものである。
【図6】本発明におけるインクジェット記録装置の第4
の実施例を示す模式的斜視図で、(a)は予備吐出時、
(b)は記録時の状態を示す図である。
【図7】本発明におけるインクジェット記録装置の第5
の実施例を示す模式的斜視図である。
【図8】本発明のインクジェット記録装置の第6の実施
例を示す模式的斜視図である。
【図9】本発明のインクジェット記録装置の第7の実施
例を示す模式的斜視図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置の第8の実
施例を示す模式的斜視図である。
【図11】本発明のインクジェット記録装置の第9の実
施例を示す模式的斜視図である。
【図12】本発明のインクジェット記録装置の第10の
実施例を示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 搬送手段 2a 搬送ベルト 3 予備吐出カバー 3A 予備カバーベルト 3a 開口 4 ノズル 5a、5b ローラ 6 インク吸収体 7 ワイパーブレード 15 緊張ローラ 16 ローラクリーナー 17 駆動ローラクリーナー P 記録媒体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のた
    めの開口が形成された予備吐出カバーを搬送方向に往復
    動可能に設けて、記録時には前記開口を介して前記記録
    媒体に記録し、予備吐出時には前記予備吐出カバー上に
    予備吐出するようにしたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドと記録媒体の間に開口の無い
    予備吐出カバーを、記録時と予備吐出時に合わせて搬送
    方向に往復動可能に設けて、記録時には前記予備吐出カ
    バーが前記記録ヘッドと前記記録媒体の間に無い状態で
    前記記録媒体に記録し、予備吐出時には前記予備吐出カ
    バー上に予備吐出するようにしたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記予備吐出カバーが平面状であること
    を特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記予備吐出カバーが曲面状であること
    を特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記曲面が円筒面の一部であることを特
    徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のた
    めの開口が形成された円筒曲面状の予備吐出カバーベル
    トを回転可能に設けて、記録時には前記開口を介して前
    記記録媒体に記録し、予備吐出時は前記予備吐出カバー
    ベルト上に予備吐出するようにしたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドと記録媒体の間に記録時のた
    めの開口が形成された予備吐出カバーベルトを、記録ヘ
    ッドと記録媒体の間では平面になるように維持して回転
    可能に設け、記録時には前記開口を介して前記記録媒体
    に記録し、予備吐出時には前記予備吐出カバーベルト上
    に予備吐出するようにしたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記予備吐出カバーベルトを連続回転さ
    せ、開口のない部分が複数の記録媒体間でのみ回って来
    るように同期させて、前記記録媒体間で、かつ前記予備
    吐出カバーベルトの前記開口のない部分にのみ予備吐出
    するようにして、前記予備吐出カバーベルトの前記開口
    の部分を介して、前記記録媒体に記録するようにしたこ
    とを特徴とする請求項6または7記載のインクジェット
    記録装置。
  9. 【請求項9】 前記予備吐出カバーベルトにインク吸収
    機構が設けられたことを特徴とする請求項6乃至8いず
    れか記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドの吐出口のあるフェイ
    ス面を払拭するためのワイパーブレードを、前記予備吐
    出カバーベルトに設けたことを特徴とする請求項6乃至
    8いずれか記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記予備吐出カバーまたは予備吐出カ
    バーベルトに複数個の記録時用の開口を設けたことを特
    徴とする請求項1、6乃至10いずれか記載のインクジ
    ェット記録装置。
  12. 【請求項12】 1つの前記予備吐出カバーまたは予備
    吐出カバーベルトにて複数個の前記記録ヘッドからの予
    備吐出液滴を受けるようにしたことを特徴とする請求項
    1乃至11いずれか記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ための熱エネルギを発生する電気熱変換体を有すること
    を特徴とする請求項1乃至12いずれか記載のインクジ
    ェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギを利用
    してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴ってイ
    ンクを吐出することを特徴とする請求項1乃至12いず
    れか記載のインクジェット記録装置。
JP1487099A 1999-01-22 1999-01-22 インクジェット記録装置 Pending JP2000211159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1487099A JP2000211159A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1487099A JP2000211159A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000211159A true JP2000211159A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11873066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1487099A Pending JP2000211159A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000211159A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6796632B2 (en) 2001-04-06 2004-09-28 Hitachi Printing Solutions, Ltd. Refresh ink ejection device and inkjet recording device including the refresh ink ejection device
EP1502748A1 (en) 2003-07-31 2005-02-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
EP1607223A1 (en) 2004-06-14 2005-12-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet printer
US7090419B2 (en) * 2003-02-17 2006-08-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording device
EP1759856A2 (en) 2005-09-02 2007-03-07 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus
US7300135B2 (en) 2004-02-27 2007-11-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and maintenance mechanism therefor
US7547100B2 (en) 2002-03-08 2009-06-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and transfer belt used therein
JP2009214328A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Seiko Epson Corp 記録装置及び記録方法
JP2009248335A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2013166266A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Microjet:Kk 吐出装置および吐出装置の制御方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6796632B2 (en) 2001-04-06 2004-09-28 Hitachi Printing Solutions, Ltd. Refresh ink ejection device and inkjet recording device including the refresh ink ejection device
US7771040B2 (en) 2002-03-08 2010-08-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and transfer belt used therein
US7547100B2 (en) 2002-03-08 2009-06-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and transfer belt used therein
US7090419B2 (en) * 2003-02-17 2006-08-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording device
EP1502748A1 (en) 2003-07-31 2005-02-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
US7354134B2 (en) 2003-07-31 2008-04-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
US7300135B2 (en) 2004-02-27 2007-11-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and maintenance mechanism therefor
US7500733B2 (en) 2004-06-14 2009-03-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet printer
EP1607223A1 (en) 2004-06-14 2005-12-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet printer
EP1759856A2 (en) 2005-09-02 2007-03-07 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus
US7543898B2 (en) 2005-09-02 2009-06-09 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus
KR100815667B1 (ko) * 2005-09-02 2008-03-20 세이코 엡슨 가부시키가이샤 액체 분사 장치
EP1759856A3 (en) * 2005-09-02 2007-03-14 Seiko Epson Corporation Liquid ejection apparatus
JP2009214328A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Seiko Epson Corp 記録装置及び記録方法
JP2009248335A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2013166266A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Microjet:Kk 吐出装置および吐出装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2832776B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007331380A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の駆動制御方法
JPH10291324A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッドの回復方法
JPH07195712A (ja) インクジェット装置
JP2000198210A (ja) インクジェット記録装置
JP3587648B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000211159A (ja) インクジェット記録装置
JPH10278299A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH11192723A (ja) 画像形成装置
JP3334913B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH11334092A (ja) インクジェット記録装置
JP2001105628A (ja) 画像形成装置
JPH11342621A (ja) インクジェット記録装置
JPH04212864A (ja) インクジェット記録装置
JPH03136854A (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドユニット
JPH06328731A (ja) インクジェット記録装置
JPH06191060A (ja) インクジェット記録装置
JP3054115B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000185408A (ja) インクジェット記録装置
JPH05238015A (ja) インクジェット記録装置
JP3428881B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP4100896B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP3305099B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2816902B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH03293152A (ja) インクジェット記録装置