JP2000191804A - アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材 - Google Patents

アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材

Info

Publication number
JP2000191804A
JP2000191804A JP10373086A JP37308698A JP2000191804A JP 2000191804 A JP2000191804 A JP 2000191804A JP 10373086 A JP10373086 A JP 10373086A JP 37308698 A JP37308698 A JP 37308698A JP 2000191804 A JP2000191804 A JP 2000191804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
acrylic
film
laminated
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10373086A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Hatakeyama
宏毅 畠山
Noriyoshi Terasawa
知徳 寺澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP10373086A priority Critical patent/JP2000191804A/ja
Publication of JP2000191804A publication Critical patent/JP2000191804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程数の短縮が可能であり、深みのある
透明感を有し、良好な品質を有する浴室内装壁材の用途
に使用するアクリルフイルム及びこのフィルムを使用し
たアクリル積層浴室内装壁材を提供する。 【解決手段】 平均粒子径0.2〜0.4μmのゴム粒子
が分散したアクリル樹脂からなり、鉛筆硬度がH以上で
あり、厚さが300μm以下であることを特徴とするア
クリル積層浴室内装壁材用アクリルフイルム;及び、こ
のアクリルフイルム1の片面に印刷層3を形成して成る
加飾シート7を、接着層4を介してあるいは介さずに、
基材2上に積層接着したアクリル積層浴室内装壁材8。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のアクリルフ
イルムを積層した浴室内装壁材、およびその用途に使用
するアクリルフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、浴室の壁材としては、セラミ
ック製タイル、塩化ビニル鋼板、FRP製の成形パネル
等が使用されている。これら壁材の最表面には、一般的
に、熱硬化性樹脂(ジアリルフタレート樹脂、ポリエス
テル樹脂等)あるいは塗装により、クリア層が形成され
ている。一方、最近では、システムバスの普及により、
手頃な価格で、取り扱い性が容易で、意匠性の高い浴室
内装壁材のニーズが高まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の浴室内装壁材に
形成されるクリア層には、以下の様な課題がある。
【0004】.意匠感の元になる絵柄はクリア層の下
に有り、基材へ直接印刷するか特殊印刷紙を基板に貼り
付けている。しかし、直接印刷はバッチ工法を採るので
コストが高くなり、特殊印刷紙を基板に貼り付ける場合
は浴室の様な高度の耐水性が要求される場所には不適で
ある。また、クリア層を載せる前に、絵柄付けをすると
いった、工程数の多い点もコスト高につながる。
【0005】.熱硬化性樹脂系のクリア層は、必ずし
も透明度が高くない。また、そのクリア層の一層の厚さ
は0.1〜0.2mmと薄く、深み観を得るには幾層もの
上塗りが必要になる。塗装によりクリア層を形成する場
合も、最大塗膜厚が0.1mm程度と薄く、深み観を得
るには多層塗りが必要となり、かつ鏡面を得るには最終
的には表面の研磨が必要となる。
【0006】.浴室内装壁材のクリア層には、耐薬品
性や各種の表面物性が要求される。例えば、石鹸や各種
洗剤が多用されるので耐アルカリ性が要求されたり、毛
染め液や除カビ剤等に対する耐汚染性、耐薬品性等が必
要になる。しかし、熱硬化性樹脂系のクリア層では、こ
れら要求の全てを満足させる事はできない。また、塗
装、特にUV塗料によるクリア層は耐薬品性には優れて
いるが、毛染め液等には汚染され易い。
【0007】本発明は、上述の各課題〜を解決すべ
くなされたものである。すなわち、本発明の目的は、製
造工程数の短縮が可能であり、深みのある透明感を有
し、浴室用の壁材として要求される品質を良好に満たす
アクリル積層浴室内装壁材、およびその用途に使用する
アクリルフイルムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒子径
0.2〜0.4μmのゴム粒子が分散したアクリル樹脂か
らなり、鉛筆硬度がH以上であり、厚さが300μm以
下であることを特徴とするアクリル積層浴室内装壁材用
アクリルフイルムである。
【0009】また本発明は、このアクリルフイルムを基
材に積層して成ることを特徴とするアクリル積層浴室内
装壁材である。
【0010】本発明のアクリルフイルムは、平均粒子径
0.2〜0.4μmのゴム粒子が分散したアクリル樹脂か
らなる。このように、従来のアクリルフイルムに使用さ
れていたゴム粒子よりも大きなゴム粒子を使用すること
により、浴室用の壁材として要求される品質を良好に満
たすことができる。特に、ゴム粒子を従来よりも比較的
少量使用することが可能であり、耐汚染性、耐薬品性、
耐温水性、表面硬度等に優れたフイルムが得られる。
【0011】また本発明のアクリルフイルムにおいて
は、透明性に優れたアクリル樹脂を使用し、しかも厚さ
が300μm以下と薄いので、透明性も良好である。し
かも、アクリルフイルムは、塩化ビニルやポリエステル
フイルムに比べて、深み観や高級感の点でも優れてい
る。
【0012】また本発明のアクリルフイルムは、十分な
表面硬度(鉛筆硬度H以上)を有するので、表面硬度を
高くする為の架橋等の操作が必要でない。したがって、
延伸、折り曲げ加工性等に優れ、浴室内装壁材の積層工
程における加工性にも全く問題が無い。
【0013】従来技術では、壁材の表面を熱硬化性樹脂
によりクリアコートする場合は、これをゲルコートし、
さらに熱硬化させる必要が有り、また塗装による場合
は、十分な深み観を得るまでのクリア層の厚さを得るに
は、必要膜厚の2倍以上の膜厚まで重ね塗りし、鏡面を
得た上に必要膜厚まで研磨する必要があり、コストが掛
かり、生産性が非常に悪い。これに対し、本発明のアク
リルフイルムを使用すれば、一工程で深みのある透明感
を有する最表面クリア層の形成を行うことができる。さ
らにその工程で、色柄等の意匠性の付与も可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
【0015】本発明のアクリルフィルムを構成するアク
リル樹脂は、以下に説明する特定の熱可塑性重合体
(I)0〜10重量部、ゴム含有重合体(II)5.5〜
25重量部、および、熱可塑性重合体(III)65〜9
4.5重量部を主成分として含有し、ゴム含有重合体(I
I)中の弾性共重合体の量が5〜18重量部[全て、成
分(I)、(II)および(III)の合計100重量部を
基準]であることが好ましい。このアクリル樹脂中のゴ
ム含有重合体(II)は、上述の平均粒子径0.2〜0.4
μmのゴム粒子に相当する。
【0016】以下、各成分(I)〜(III)の好適な構
成について説明する。
【0017】熱可塑性重合体(I)は、好ましくは、メ
タクリル酸メチル50〜100重量%と、これと共重合
可能な他のビニル単量体の少なくとも一種0〜50重量
%とからなり、重合体の還元粘度(重合体0.1gをク
ロロホルム100mLに溶解し、25℃で測定)が0.
2L/gを超える熱可塑性重合体である。
【0018】この熱可塑性重合体(I)は、フイルム製
膜性を良好とする点で好ましい成分である。具体的に
は、これによりメルトテンションを向上し、製膜時の吐
出量を上げることが可能で、樹脂温度が比較的高くても
製膜可能となり、生産性が向上し、しかもフイルムの厚
みムラを低減できる。
【0019】熱可塑性重合体(I)の還元粘度は重要で
ある。この還元粘度が0.2L/gを超えることによ
り、厚み精度の良好なフイルムが得られる。また、この
還元粘度は、通常2L/g以下、好ましくは1.2L/
g以下である。
【0020】熱可塑性重合体(I)において、メタクリ
ル酸メチルと共重合可能な他のビニル系単量体として
は、例えば、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル
酸アルキルエステル、芳香族ビニル化合物、ビニルシア
ン化合物等が挙げられる。
【0021】熱可塑性重合体(I)の製造は、乳化重合
法によることが好ましく、通常の乳化重合法および後処
理法により、粉末状で回収することができる。
【0022】ゴム含有重合体(II)は、好ましくは、ア
クリル酸アルキルエステル50〜99.9重量%と、こ
れと共重合可能な他のビニル単量体の少なくとも一種0
〜49.9重量%と、共重合性の架橋性単量体0.1〜1
0重量%とからなる単量体混合物を重合して得られる一
層以上の構造を有する弾性共重合体100重量部の存在
下に、メタクリル酸エステル50〜100重量%と、こ
れと共重合可能な他のビニル単量体の少なくとも一種0
〜50重量%とからなる単量体または単量体混合物10
〜400重量部を重合させることにより、該重合層を前
記弾性共重合体に一層以上結合して成る、平均粒子径が
0.2〜0.4μmのゴム含有共重合体である。
【0023】このゴム含有重合体(II)は、例えば、弾
性共重合体用の上記各成分を少なくとも一段以上で乳化
重合法等で重合させることにより弾性共重合体を得、こ
の弾性共重合体の存在下に、メタクリル酸エステル等を
少なくとも1段以上で乳化重合法等で重合させることに
より得られる。この重合によりメタクリル酸エステル等
は弾性共重合体にグラフト共重合され、グラフト鎖を有
する架橋弾性共重合体が生成する。なお、二段以上で重
合させる場合は、各段の単量体組成ではなく、全体とし
ての単量体組成が上記範囲内であればよい。
【0024】すなわち、ゴム含有重合体(II)は、アク
リル酸アルキルエステルをゴムの主成分として含む多層
構造を有するグラフト共重合体である。このゴム含有重
合体(II)は、フィルムに優れた耐衝撃性および伸度を
付与する作用を有する。
【0025】ゴム含有重合体(II)において、弾性共重
合体を構成するために用いるアクリル酸アルキルエステ
ルとしては、例えば、アルキル基の炭素数1〜8のもの
が挙げられる。特に、アクリル酸ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル等が好ましい。
【0026】ゴム含有重合体(II)において、弾性共重
合体を構成するために所望に応じて用いるアクリル酸ア
ルキルエステルと共重合可能な他のビニル単量体として
は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸シクロヘキシル等のメタクリル酸アルキルエステ
ル、スチレン、アクリロニトリル等が好ましい。
【0027】ゴム含有重合体(II)において、弾性共重
合体を構成するために用いる共重合性の架橋性単量体と
しては、特に限定されないが、エチレングリコールジメ
タクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、アク
リル酸アリル、メタクリル酸アリル、フタル酸ジアリ
ル、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、ジビニルベンゼン、マレイン酸ジアリル、トリメ
チロールトリアクリレート、アリルシンナメート等が挙
げられる。これらは、単独または二種以上組み合わせて
使用することができる。
【0028】弾性共重合体にグラフトさせるメタクリル
酸エステルとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル等が
挙げられる。
【0029】弾性共重合体にグラフトさせる共重合可能
な他のビニル単量体としては、特に限定されないが、例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸シクロヘキシル等のアクリル酸アルキルエステル、ス
チレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0030】グラフトさせる単量体またはその混合物
は、弾性共重合体100重量部に対し、好ましくは10
〜400重量部、より好ましくは20〜200重量部使
用し、少なくとも一段以上で重合することができる。こ
の使用量を10重量部以上にすると、弾性共重合体の凝
集が生じ難く、透明性が良好となる。
【0031】ゴム含有重合体(II)の平均粒子径は、好
ましくは0.2〜0.4μmであり、より好ましくは0.
25〜0.35μmである。平均粒子径を0.2μm以上
にすると、得られるフイルムが脆くならず、フイルム製
膜が容易になる。また、0.4μm以下にすると、フイ
ルムの透明性が向上する。
【0032】熱可塑性重合体(III)は、好ましくは、
炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸エステ
ル50〜100重量%(より好ましくは50〜99.9
重量%)と、アクリル酸エステル0〜50重量%(より
好ましくは0.1〜40重量%)と、これらと共重合可
能な他のビニル単量体の少なくとも一種0〜49重量%
とからなり、重合体の還元粘度(重合体0.1gをクロ
ロホルム100mLに溶解し、25℃で測定)が0.1
L/g以下である熱可塑性重合体である。
【0033】熱可塑性重合体(III)において、メタク
リル酸エステルとしては、例えばメタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられ
る。特に、メタクリル酸メチルが好ましい。アクリル酸
エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0034】熱可塑性重合体(III)において、共重合
可能な他のビニル単量体としては、従来より知られる各
種単量体が使用でき、例えば、芳香族ビニル化合物、ビ
ニルシアン化合物等が挙げられる。
【0035】熱可塑性重合体(III)の還元粘度は0.1
L/g以下であることが好ましい。この還元粘度を0.
1L/g以下にすれば、アクリル樹脂の溶融粘度があま
り高くならず、製膜性が良好になる。また、この還元粘
度は0.05L/g以上であることが好ましい。これを
0.05L/g以上にすれば、フイルムが脆くならず、
フイルム製膜時および印刷時のフイルム切れを防止でき
る。
【0036】熱可塑性重合体(III)の重合方法は、特
に限定されないが、通常の懸濁重合、乳化重合、塊状重
合等の方法で行うことができる。また、好適な粘度を得
るために、重合時に連鎖移動剤を使用することが好まし
い。連鎖移動剤の量は、単量体の種類および組成により
適宜決定すればよい。
【0037】以上説明した熱可塑性重合体(I)、ゴム
含有重合体(II)および熱可塑性重合体(III)を主成
分として含有するアクリル樹脂でフィルムを構成すれ
ば、浴室内装壁材の用途に最適なフィルムが得られる。
【0038】アクリル樹脂中の熱可塑性重合体(I)の
含有量は、成分(I)〜(III)の合計100重量部を
基準として、0〜10重量部であることが好ましい。こ
の含有量を10重量部以下にすれば、アクリル樹脂の粘
度が高くなり過ぎず、フイルム製膜性、透明性が向上す
る。また、熱可塑性重合体(I)を使用しなくてもフイ
ルム製膜は可能であるが、充分なフイルム成形性を得る
ためには、0.1重量部以上使用することがさらに好ま
しい。
【0039】アクリル樹脂中のゴム含有重合体(II)の
含有量は、成分(I)〜(III)の合計100重量部を
基準として、5.5〜25重量部であることが好まし
い。さらに、ゴム含有重合体(II)中の弾性共重合体の
量は、成分(I)〜(III)の合計100重量部を基準
として、5〜18重量部であることが好ましい。弾性共
重合体の量を5重量部以上にすれば、フイルムが脆くな
らず、製膜性が向上する。また、18重量部以下にすれ
ば、フイルムの透明性、表面硬度が向上する。
【0040】アクリル樹脂中の熱可塑性重合体(III)
の含有量は、成分(I)〜(III)の合計100重量部
を基準として、65〜94.5重量部であることが好ま
しい。
【0041】本発明のアクリルフイルムは、必要に応じ
て、一般の配合剤、例えば安定剤、滑剤、加工助剤、可
塑剤、耐衝撃助剤、発泡剤、充填剤、着色剤、艶消し
剤、紫外線吸収剤、抗菌剤等をさらに含むことができ
る。
【0042】本発明のアクリルフイルムの熱変形温度
(ASTM D648に基づく測定)は、80℃以上で
あることが好ましい。これが80℃以上であれば、アク
リル積層浴室内装壁材の加熱時に、残留応力が発生し難
く、表面荒れが防止できる。特に、浴室内装壁材は熱水
に接触する場合が多いので、アクリルフイルムの熱変形
温度は、100℃以上であることがさらに好ましい。
【0043】本発明のアクリルフイルムを上述した成分
(I)〜(III)を用いて構成する場合、そのフィルム
の熱変形温度は、ゴム含有重合体(II)の使用量によっ
ても異なるが、主に熱可塑性重合体(III)の熱変形温
度により決まる。
【0044】この熱可塑性重合体(III)の熱変形温度
の調節は、熱可塑性重合体(III)の単量体組成を従来
より知られる方法で調整する事により実施できる。種々
の条件により異なるが、例えば、熱可塑性重合体(II
I)の構成成分としてメチルアクリレートを使用する場
合、熱変形温度を80℃以上とする為にはメチルメタク
リレート含有量を88重量%以上とし、熱変形温度を1
00℃以上とする為には95重量%以上とすればよい。
また、熱変形温度を80℃以上または100℃以上にす
る場合において、無水マレイン酸、フェニルマレイミド
等のマレイミド類を共重合させる事により、メチルメタ
クリレート含有量を減らすこともできる。
【0045】アクリル樹脂中の残存カルシウム量は、5
〜500ppmであることが好ましい。この残存カルシ
ウム量を上記範囲内にすることにより、温水接触時のフ
イルムの白化を良好に防止できる。
【0046】本発明のアクリルフイルムは、以上説明し
たアクリル樹脂をフィルム化することにより得られる。
その製造法としては、溶融流延法や、Tダイ法、インフ
レーション法等の溶融押し出し法、カレンダー法等、い
ずれの方法を用いてもよい。特に経済性の点から、Tダ
イ法が好ましい。
【0047】本発明のアクリルフイルムを、浴室内装壁
材のクリア層として使用し、かつその壁材に意匠性を付
与する為に、適当な印刷法によりアクリルフイルムに印
刷を施すことが好ましい。この場合、アクリルフイルム
に片面印刷処理を施すことが好ましく、その積層時には
印刷面側を基板と接着させることが、印刷面の保護や高
級感の付与の点から好ましい。さらに、必要に応じて、
アクリルフイルムに艶消しや着色加工することもでき
る。
【0048】本発明のアクリルフイルムの厚さは、30
0μm以下である。これが300μmより厚くなると、
剛性が大きくなるのでラミネート性、二次加工性が悪化
し、フイルムとしての使用ができなくなる上に、単位面
積当たりの重量も増大するので経済的にも不利であり、
さらに製膜が困難で、安定してフイルムを製造できなく
なる。特に、その厚さは、100μm〜300μmであ
ることが好ましい。厚さを100μm以上にすれば、壁
材の外観としての十分な深み観が得られる。
【0049】以上説明した本発明のアクリルフイルムを
基材に積層することにより、アクリル積層浴室内装壁材
が得られる。
【0050】この浴室内装壁材に色柄等の意匠性を付与
する為に、加飾されたアクリルフイルム(加飾フィル
ム)を予め準備することにより、浴室壁材作製の工程数
を短縮し、深みのある透明感を得ることができる。例え
ば、アクリルフイルムの片面に印刷を施し、接着層を介
してあるいは介さずに、印刷を施した面側を基材に積層
する方法、アクリルフイルムの片面に、印刷を施した別
のフイルムを積層し、接着層を介してあるいは介さず
に、印刷を施した別のフイルム側を基材に積層する方
法、アクリルフイルムの片面に塗装を施し、接着層を介
してあるいは介さずに、塗装を施した面側を基材に積層
する方法がある。
【0051】印刷を施した別のフイルム(印刷フィル
ム)を使用する場合、PVC樹脂等のアクリル樹脂と相
溶性の高い樹脂フイルムは、アクリルフイルムと直接積
層すればよい。また、オレフィン樹脂など、アクリル樹
脂とは非相溶な樹脂は、アクリルフイルムとの接着剤が
必要となるので、ドライラミネート等の手法をとるとよ
い。
【0052】図1は、本発明のアクリルフイルムを、基
材に接合して作製した浴室内装壁材の一例を示す模式的
断面図である。この図に示す例は、アクリルフイルム1
の片面に印刷層3を形成して成る加飾シート7を、接着
層4を介して、基材2上に積層接着した構成の浴室内装
壁材8である。
【0053】この基材2としては、ロックウールボー
ド、ケイ酸カルシウム板など、従来より知られる各種基
材を使用できる。
【0054】図2は、更なる一例を示す模式的断面図で
ある。この例は、アクリルフイルム1の片面に塗膜層5
を形成することにより加飾シート7を構成した点が、図
1の例と異なる。
【0055】図3は、更なる一例を示す模式的断面図で
ある。この例は、PVCフイルム6の片面に印刷層3を
形成した色柄フイルムを用意し、アクリルフイルム1の
片面にこの色柄フィルムの印刷層3側をラミネートし、
これにより加飾シート7を構成した点が、図1の例と異
なる。
【0056】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は実施例により限定されるものではな
い。なお、実施例中「部」は「重量部」を、「%」は
「重量%」を夫々表わす。また、フイルム組成物および
フイルムの評価は、以下の試験方法により実施した。
【0057】1)ゴム粒子[ゴム含有重合体(II)]の
平均粒子径 得られたフイルムを適当な大きさに切り出し、切片を
0.5重量%四酸化ルテニウム水溶液に室温で15時間
浸漬してゴム粒子部分を染色した。更にミクロトームを
用いて約70nmの厚さにサンプルを切断し、透過型電
子顕微鏡で写真撮影した。この写真から無作為に50個
の染色されたゴム粒子部分を選び、その各々の粒子径を
算出し、その平均値を平均粒子径とした。
【0058】2)鉛筆硬度 フイルムを浴室壁材状に積層したサンプルを作製し、適
当な寸法に切り出し、JIS K 5400に従って評価
した。
【0059】3)残存カルシウム量 アクリル樹脂約2gを精秤後、白金皿にとり、電熱器に
より完全に灰化させ、その後純水と塩酸を加え、100
mLメスフラスコにとり定容して検液とし、これから原
子吸光法によりカルシウム量を定量した。
【0060】4)熱変形温度(HDT) フイルム用組成物のペレットを、射出成形にてASTM
D648に基づく熱変形温度測定用試片に成形し、8
0℃で24時間アニール後、低荷重(4.6kg/cm2)
でASTM D648に従って測定した。
【0061】5)耐温水性 前記鉛筆硬度の評価(2)と同様にしてサンプルを作製
し、切り出したサンプルのフイルム面に、表面のみに温
水が接触する様なセルを取り付け、85℃のイオン交換
水で240時間サンプルを浸漬し、240時間後に温水
から取り出して直ぐにサンプルの表面(フイルム面)外観
を観察した。表1および表3中では、目視で外観変化の
無いものを「○」、僅かに表面が荒れたものを「△」、
変色が有ったものを「×」と表記した。
【0062】6)耐薬品性 前記鉛筆硬度の評価(2)と同様にしてサンプルを作製
し、NaOH5%溶液、Ca(OH)25%溶液、除カビ
剤(商品名カビキラー)を、それぞれサンプル表面に塗
布し、24時間室温で放置後、表面を中性洗剤で素早く
洗い、表面の変質、変色状態を観察した。表1中では、
目視で外観変化の無いものを「○」、表面の変質、変色
の有ったものを「×」と表記した。
【0063】7)耐汚染性 前記鉛筆硬度の評価(2)と同様にしてサンプルを作製
し、各種毛染め液、マジックインキをサンプル表面に塗
布し、30℃雰囲気中に24時間放置後、表面を中性洗
剤で素早く洗い、汚染状態を観察した。表1中では、目
視で外観変化の無いものを「○」と表記した。
【0064】<実施例1> .熱可塑性共重合体(I)の製造 反応容器に窒素置換したイオン交換水200部を仕込
み、乳化剤オレイン酸カリウム1部、過硫酸カリウム
0.3部を仕込んだ。続いて、メチルメタクリレート
(MMA)40部、ブチルアクリレート(BuA)10
部、n−オクチルメルカプタン(NOM)0.005部
を仕込み、窒素雰囲気下65℃にて3時間攪拌し、重合
を完結させた。引き続いて、MMA48部、BuA2部
からなる単量体混合物を2時間に渡り滴下し、滴下終了
後2時間保持して重合を完結させた。得られたラテック
スを0.25%硫酸水溶液に添加し、重合体を酸凝析し
た後、脱水、水洗、乾燥し、粉体状で重合体を回収し、
熱可塑性共重合体(I)を得た。その還元粘度(ηsp/
c)は0.38L/gであった。
【0065】.ゴム含有重合体(II)の製造 反応容器に、以下に示す原料(イ)の全量および原料(ロ)
の半分の量を仕込み、窒素雰囲気下80℃で90分間、
攪拌を行いながら重合した。その後、原料(ロ)の残り半
分を90分間にわたって連続的に添加し、さらに120
分間重合を行い、弾性体ラテックスを得た。
【0066】引き続いて、この弾性体ラテックスに以下
に示す原料(ハ)を添加して攪拌し、その後以下に示す原
料(ニ)を80℃で45分間にわたって連続的に添加し、
その後さらに80℃で1時間連続して重合を行い、ゴム
含有重合体(II)ラテックスを得た。
【0067】このゴム含有重合体(II)ラテックスに対
し、塩化カルシウムを用いて凝析、凝集、固化反応を行
い、ろ過水洗せずに乾燥して、平均粒子径0.29μm
のゴム含有重合体(II)を得た。
【0068】 [原料(イ)] 脱イオン水 300 部 N−アシルザルコシン酸 0.5 部 ホウ酸 1.0 部 炭酸ナトリウム 0.1 部 ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.5 部 硫酸第一鉄 0.00024部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.00072部 [原料(ロ)] ブチルアクリレート 80.0 部 スチレン 19.0 部 アリルメタクリレート 1.0 部 クメンハイドロパーオキサイド 0.3 部 [原料(ハ)] 脱イオン水 5 部 N−アシルザルコシン酸 1.2 部 [原料(ニ)] メチルメタクリレート 76.6 部 エチルアクリレート 3.2 部 n−オクチルメルカプタン 0.28部 クメンハイドロパーオキサイド 0.24部。
【0069】.アクリルフイルムの製造 上述のようにして得た熱可塑性重合体(I)、ゴム含有
重合体(II)、および熱可塑性重合体(III)として表
2に示すメタクリル酸メチル/アクリル酸メチル共重合
体A(メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル=98/
2、還元粘度0.06L/g)を、表1に示す各割合で
ヘンシェルミキサーを用いて混合した。次いで、φ40
mmのスクリュー型押出機(L/D=26)を用いて、
シリンダー温度200〜260℃で溶融混練し、ペレッ
ト化した。得られたペレットを80℃で一昼夜乾燥し、
Tダイを取り付けたノンベントスクリュー型押し出し機
を用い、シリンダー温度200〜240℃、Tダイ温度
250℃で製膜し、厚さ125μmの硬質アクリルフイ
ルムを得た。
【0070】.加飾シートの作製 (i)アクリルフイルム裏面印刷品 得られた硬質アクリル樹脂透明フイルムの裏面に、グラ
ビア印刷方式により石目調の絵柄層(数μm〜十数μ
m)を印刷して、図1に示したような加飾シート7を得
た。
【0071】(ii)アクリルフイルム裏面塗装品 得られた硬質アクリル樹脂透明フイルムの裏面に、フィ
ラーを含有させ石目調にしたアクリル・ウレタン系塗料
を塗装し(塗膜厚20〜100μm)、図2に示したよ
うな加飾シート7を得た。
【0072】(iii)加飾PVC積層品 表面が印刷層により加飾されたPVCフイルム(厚さ4
0〜50μm)の印刷層側表面に、得られた硬質アクリ
ル樹脂透明フイルムを、鏡面熱ラミネート装置を用いて
積層し、図3に示したような加飾シート7を得た。
【0073】.浴室内装壁材の作製 製品表面平滑性の向上、耐水性の向上等を目的とし、あ
らかじめ表面処理(サンディング及びシーラーの含浸
等)を施したロックウールボード(基材2)の表面、及
び各加飾シート7の裏面(アクリル面とは反対側の面)
に、合成ゴム系接着剤をバーコーターで塗工し、貼り合
わせた後に、熱板プレス法(80℃,10kg×5分)
により圧着して、図1〜3に示したような浴室内装壁材
8を作製した。なお、基材2には、ロックウールボード
の代わりに、ケイ酸カルシウム板、プラスチック系の板
を使用しても、同様のパネルが作製できる。
【0074】本実施例の評価結果を表1および表3に示
す。本実施例の硬質アクリルフイルムを最表面に使用し
た浴室内装壁材は、深みのある高級外観に加え、表1お
よび表3に示す優れた特性を有していた。
【0075】<実施例2>熱可塑性重合体(III)を、
表2に示すメタクリル酸メチル/アクリル酸メチル共重
合体B(メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル=87
/13、還元粘度0.05L/g)に変えた他は、実施
例1と同様にフイルム、加飾シート、壁材を作製した。
評価結果を表1に示す。
【0076】本実施例でも、ほぼ実施例1と同様の良好
な結果が得られた。ただし、フィルムの熱変形温度が8
0℃未満(75℃)なので、実施例1に比べてやや耐温
水性に劣り、アクリル積層浴室壁材が熱水に接触したと
き表面荒れが発生した。
【0077】<実施例3>熱可塑性重合体(I)を使用せ
ず、その分ゴム含有重合体(II)の量を20部に増加し
た他は、実施例1と同様にフイルム、加飾シート、壁材
を作製した。評価結果を表1に示す。
【0078】本実施例でも、ほぼ実施例1と同様の良好
な結果が得られた。ただし、熱可塑性重合体(I)を使用
しなかったので、実施例1に比べてややフィルムの製膜
性に劣り、フイルムの厚みムラが若干大きくなった。
【0079】<実施例4>実施例1のゴム含有重合体
(II)の製造時において、ラテックスの凝析に用いた塩
化カルシウムに換えて、硫酸マグネシウムを使用した他
は、実施例1と同様にフイルム、加飾シート、壁材を作
製した。評価結果を表3に示す。
【0080】本実施例では、アクリル樹脂中の残存カル
シウム量が5ppm未満(1ppm未満)なので、実施
例1と比較して耐温水性に劣る傾向にあり、アクリル積
層浴室壁材が熱水に接触したとき若干の白化が見られ
た。
【0081】<比較例1>ゴム含有重合体(II)の製造
時において、原料(イ)中のN−アシルザルコシン酸の量
を2.0部に変えた他は、実施例1と同様にして、ゴム
粒子径0.12μmのゴム含有重合体を得た。このゴム
含有重合体を使用し、実施例1と同様にフイルム、加飾
シート、壁材を作製した。評価結果を表1に示す。
【0082】本比較例では、粒子径が0.2μm未満の
ゴム含有重合体を使用したので、製膜性に劣り、フィル
ムが脆く、破断するので製膜が不可能であった。
【0083】<比較例2>ゴム粒子径0.12μmのゴ
ム含有重合体の量を36部に変えた他は、比較例1と同
様にフイルム、加飾シート、壁材を作製した。評価結果
を表1に示す。
【0084】本比較例では、ゴム含有重合体の使用量を
増やしたので、比較例1と比べて製膜性は改良された
が、その代わり鉛筆硬度がBに低下してしまった。
【0085】<比較例3>実施例1のゴム含有重合体
(II)の添加量を36部、熱可塑性重合体(III)の添
加量を62部に変更した他は、実施例1と同様にフイル
ム、加飾シート、壁材を作製した。結果を表1に示す。
【0086】本比較例では、ゴム含有重合体(II)の使
用量が25部を超えるので、表面硬度が劣り、鉛筆硬度
Bであった。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクリル
フイルムをアクリル積層浴室内装壁材に使用すれば、そ
の壁材は深みのある透明感を有し、浴室用の壁材として
要求される品質を良好に満たすものとなる。また、同等
の外観を従来のクリア塗装により得る場合と比較して、
大幅に工程数を簡略化でき、低コストで製品を得ること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクリルフイルムを、基材に接合して
作製した浴室内装壁材の一例を示す模式的断面図であ
る。
【図2】本発明のアクリルフイルムを、基材に接合して
作製した浴室内装壁材の更なる一例を示す模式的断面図
である。
【図3】本発明のアクリルフイルムを、基材に接合して
作製した浴室内装壁材の更なる一例を示す模式的断面図
である。
【符号の説明】
1 アクリルフイルム 2 基材 3 印刷層 4 接着層 5 塗膜層 6 PVCフイルム 7 加飾シート 8 浴室内装壁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 33/10 51:04 33:12) Fターム(参考) 4F071 AA33 AA33X AA77 AA85 AA88 AD02 AF25 AH03 BC01 BC12 4F073 AA32 BA18 BB01 4F100 AK01A AK12A AK15B AK25A AL01A AN00A AT00B BA02 CB00 CC00A DE01A EH17 GB08 HB31A JB16A JK12A JN01 JN01A YY00A 4J002 BG051 BG063 BN122 GF00 GL00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径0.2〜0.4μmのゴム粒子
    が分散したアクリル樹脂からなり、鉛筆硬度がH以上で
    あり、厚さが300μm以下であることを特徴とするア
    クリル積層浴室内装壁材用アクリルフイルム。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂中の残存カルシウム量が5
    〜500ppmである請求項1のアクリルフイルム。
  3. 【請求項3】 熱変形温度(ASTM D648に基づ
    く測定)が80℃以上である請求項1記載のアクリルフ
    イルム。
  4. 【請求項4】 アクリル樹脂は、以下に示される熱可塑
    性重合体(I)0〜10重量部、ゴム粒子としてゴム含
    有重合体(II)5.5〜25重量部、および熱可塑性重
    合体(III)65〜94.5重量部を主成分として含有
    し、ゴム含有重合体(II)中の弾性共重合体の量が5〜
    18重量部[全て、成分(I)、(II)および(III)
    の合計100重量部を基準]である請求項1記載のアク
    リルフイルム。 熱可塑性重合体(I) メタクリル酸メチル50〜100重量%と、これと共重
    合可能な他のビニル単量体の少なくとも一種0〜50重
    量%とからなり、重合体の還元粘度(重合体0.1gを
    クロロホルム100mLに溶解し、25℃で測定)が
    0.2L/gを超える熱可塑性重合体。 ゴム含有重合体(II) アクリル酸アルキルエステル50〜99.9重量%と、
    これと共重合可能な他のビニル単量体の少なくとも一種
    0〜49.9重量%と、共重合性の架橋性単量体0.1〜
    10重量%とからなる単量体混合物を重合して得られる
    一層以上の構造を有する弾性共重合体100重量部の存
    在下に、メタクリル酸エステル50〜100重量%と、
    これと共重合可能な他のビニル単量体の少なくとも一種
    0〜50重量%とからなる単量体または単量体混合物1
    0〜400重量部を重合させることにより、該重合層を
    前記弾性共重合体に一層以上結合して成る、平均粒子径
    が0.2〜0.4μmであるゴム含有共重合体。 熱可塑性重合体(III) 炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸エステ
    ル50〜100重量%と、アクリル酸エステル0〜50
    重量%と、これらと共重合可能な他のビニル単量体の少
    なくとも一種0〜49重量%とからなり、重合体の還元
    粘度(重合体0.1gをクロロホルム100mLに溶解
    し、25℃で測定)が0.1L/g以下である熱可塑性
    重合体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアクリルフイルムを基材
    に積層して成ることを特徴とするアクリル積層浴室内装
    壁材。
  6. 【請求項6】 アクリルフイルムの片面に印刷を施し、
    接着層を介してあるいは介さずに、該印刷を施した面側
    を基材に積層して成る請求項5記載のアクリル積層浴室
    内装壁材。
  7. 【請求項7】 アクリルフイルムの片面に、印刷を施し
    た別のフイルムを積層し、接着層を介してあるいは介さ
    ずに、該印刷を施した別のフイルム側を基材に積層して
    成る請求項5記載のアクリル積層浴室内装壁材。
  8. 【請求項8】 アクリルフイルムの片面に塗装を施し、
    接着層を介してあるいは介さずに、該塗装を施した面側
    を基材に積層して成る請求項5記載のアクリル積層浴室
    内装壁材。
JP10373086A 1998-12-28 1998-12-28 アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材 Pending JP2000191804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10373086A JP2000191804A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10373086A JP2000191804A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000191804A true JP2000191804A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18501559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10373086A Pending JP2000191804A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000191804A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138279A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd 浴室内装材の被覆用アクリル樹脂フィルム
US7923100B2 (en) * 2008-01-28 2011-04-12 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Multilayer articles and methods for making multilayer articles
WO2018062378A1 (ja) 2016-09-29 2018-04-05 株式会社クラレ アクリル系樹脂フィルムおよびそれの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7923100B2 (en) * 2008-01-28 2011-04-12 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Multilayer articles and methods for making multilayer articles
JP2010138279A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd 浴室内装材の被覆用アクリル樹脂フィルム
WO2018062378A1 (ja) 2016-09-29 2018-04-05 株式会社クラレ アクリル系樹脂フィルムおよびそれの製造方法
KR20190055808A (ko) 2016-09-29 2019-05-23 주식회사 쿠라레 아크릴계 수지 필름 및 그것의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5804287A (en) Acrylic film-laminated molded article and acrylic film
EP1582538B1 (en) Multilayer structure polymer and resin composition together with acrylic resin film material, acrylic resin laminate film, photocurable acrylic resin film or sheet, laminate film or sheet and laminate molding obtained by laminating thereof
JP3433892B2 (ja) 加工性良好なアクリルフィルム、およびそのアクリルフィルムを積層した成形品
JP3142774B2 (ja) アクリルフィルムおよびこれを用いたアクリル積層射出成型品
JP4406304B2 (ja) 多層構造重合体及びこれを含む樹脂組成物、並びに、アクリル樹脂フィルム状物、アクリル樹脂積層フィルム、光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、積層フィルム又はシート、及び、これらを積層した積層成形品
JP4695561B2 (ja) アクリル樹脂フィルム状物、アクリル樹脂積層フィルム、光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、積層フィルム又はシート、及び、これらを積層した積層成形品
JP4307242B2 (ja) アクリル樹脂フィルム状物、アクリル樹脂積層フィルム、光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、積層フィルム又はシート、及び、これらを積層した積層成形品
JP2008106252A (ja) アクリル樹脂組成物、アクリル樹脂フィルム、熱成形用艶消しアクリル樹脂フィルム、光硬化性アクリル樹脂フィルム及びこれらを積層した積層体
JP4979221B2 (ja) 熱成形用艶消しアクリル樹脂フィルム、その製造方法、および積層体
JP4798678B2 (ja) アクリル樹脂フィルムおよびこれを用いた積層体
JPH10237261A (ja) 艶消しアクリルフィルムおよびアクリルフィルムを積層した艶消し成形品
JP2002361712A (ja) アクリル樹脂フィルム、その製造方法、およびこれを用いた積層体
JP2000191804A (ja) アクリルフイルム及びアクリル積層浴室内装壁材
TW501970B (en) Acrylic resin film and laminated film comprising the same
JP2002273835A (ja) アクリル樹脂積層フィルム、その製造方法、およびこれを用いた積層体
JP6694317B2 (ja) 積層体および成形体、ならびにそれらの製造方法
JP2003277528A (ja) 耐温水白化性に優れたアクリル樹脂フィルム及びそれを用いた内装壁材
JP2003340986A (ja) 塗装代替用積層フィルム又はシート、その製造方法、及び塗装代替用積層フィルム又はシートを有する積層体
JP2000255003A (ja) アクリル化粧金属板
JP3363348B2 (ja) 化粧シート
JP2003128735A (ja) フィルム原料用多層構造重合体、その製造方法およびこれを用いたアクリル樹脂フィルム
JP2007062194A (ja) 艶消しアクリル樹脂フィルム
JP2005186572A (ja) アクリル樹脂積層フィルム及びその積層成形品
JP2005212217A (ja) アクリル樹脂積層フィルム及びその積層成形品
JP2009073984A (ja) 耐温水白化性に優れたアクリル樹脂フィルムとその積層壁材