JP2000128215A - ポンプ式泡出し容器 - Google Patents

ポンプ式泡出し容器

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JP2000128215A
JP2000128215A JP10309308A JP30930898A JP2000128215A JP 2000128215 A JP2000128215 A JP 2000128215A JP 10309308 A JP10309308 A JP 10309308A JP 30930898 A JP30930898 A JP 30930898A JP 2000128215 A JP2000128215 A JP 2000128215A
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    • B05B7/0018Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas with devices for making foam
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1087Combination of liquid and air pumps

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポンプ式泡出し容器において、残留した泡の
乾燥による泡通路の詰まりを防止できるようにすると共
に、比較的軽い力でノズル体を押圧して泡をスムーズに
吐出させることができるようにする。 【解決手段】 棒状弁体15に形成された第2逆止弁の
弁体部15aが液用ピストン8の上端部内面側に形成さ
れた第2逆止弁の弁座部81から所定の範囲だけ上動可
能なように、棒状弁体15とピストン体7,8とを所定
の範囲だけ相対的に上下動可能な状態で連係させ、ま
た、液用シリンダ62内に固定された筒状係止体16に
より二重シリンダ6に対する棒状弁体15の上動範囲を
制限して、更に、棒状弁体15の下部を筒状係止体16
と所定の摩擦抵抗を持って摺接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体に設置さ
れた泡出しポンプのノズル体を押し下げることにより、
容器本体内に収容されている発泡性液体を、空気と混合
して発泡させてから均質な泡とした状態で、ノズル体を
通して容器の外部に吐出するようにした、シャンプー,
ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等の容器と
して使用されるポンプ式泡出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】容器本体内に収容されているシャンプ
ー,ハンドソープ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等の発
泡性液体と、容器本体外から吸入した空気とを、ピスト
ン体の上端に固定されているノズル体を押し下げること
により混合室内に圧送して、両者を混合室内で混合させ
て発泡させた後に、網体等のシート状多孔体を通過させ
て均質な泡にしてから、ノズル体を通して容器の外部に
吐出するようにしたポンプ式泡出し容器については、本
出願人によっても幾つかの提案がなされ、既に公知とな
っている。(例えば、実開平6−69161号公報,実
開平6−70854号公報,米国特許第5443569
号明細書等参照)
【0003】すなわち、そのような従来公知のポンプ式
泡出し容器では、大径の空気用シリンダと小径の液用シ
リンダを同心的に一体成形した二重シリンダを、中央部
が開口された環状の蓋体により挟持した状態で容器本体
の口部に対して固定して、液用シリンダの下端に容器本
体の底部にまで延びる吸液管を取り付けると共に、大径
の空気用ピストンと小径の液用ピストンとを、一体的な
ピストン体として結合した状態で、液用ピストンが液用
シリンダの内面に摺接し、且つ、空気用ピストンの下部
大径部が空気用シリンダの内面に摺接するように、二重
シリンダに対してスプリングにより上方へ付勢して所定
の範囲だけ上下動可能なように設けている。
【0004】それにより、液用シリンダと液用ピストン
の内部に連続した液通路(液室)が形成され、空気用ピ
ストンで覆われた二重シリンダ内部の液用ピストン外側
に空気室が形成され、液通路(液室)の上方に混合室が
形成されていると共に、液用ピストンの上部外面側に空
気室と混合室を連通する空気通路が形成されて、混合室
に対して液通路(液室)と空気室がそれぞれ連通可能と
なっている。
【0005】また、空気室内の負圧時に外部の空気を空
気室内に導入するための吸気孔を空気用ピストンに開設
し、容器本体のヘッドスペースに空気を導入するための
空気孔を空気用シリンダに開設すると共に、液通路(液
室)の下端には、液通路(液室)内が負圧時に開口する
第1逆止弁を設け、液通路(液室)の上端には、液通路
(液室)内の加圧時に液通路(液室)から混合室への出
口を開口する第2逆止弁を設け、空気用ピストンの吸気
孔には、空気室内の負圧時に該吸気孔を開口する第3逆
止弁を設けている。
【0006】そして、泡通路を設けたノズル体を、泡通
路の上流端が混合室の下流側に接続するように、ピスト
ン体の上部に一体的に連結すると共に、泡を均質なもの
とするためのシート状多孔体を、泡通路の途中で泡通路
を横断するように配設しておくことにより、環状の蓋体
の中央部を通してピストン体と一体的に上下動するノズ
ル体を押し下げることで、混合室で形成された泡を、泡
通路の途中でシート状多孔体を通して均質な泡としてか
ら、泡通路の末端の吐出口から吐出するようにしてい
る。
【0007】一方、上記のような構造を備えたポンプ式
泡出し容器とは別に、内容物の吐出後に必ずノズル体の
吐出口を自動的に閉じるための開閉弁構造として、ノズ
ル体の吐出口に対し、例えば、封止ストッパーを設けた
り(実開平5−35715号公報)、舌片による可動弁
を設けたり(実開平5−54308号公報)、切り込み
を入れたキャップを設けたり(実開平5−77050号
公報)、スリット付きの弾性閉塞板を設けたり(特開平
9−40000号公報)する等の様々な構造が従来から
公知となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最初に述べ
たような従来公知のポンプ式泡出し容器では、ノズル体
の泡通路が常に外気と連通状態になっていることから、
ノズル体の全体を覆うようなオーバーキャップを蓋体に
対して更に付設しているものの、泡出しを行なった後で
オーバーキャップを付け忘れたりすると、泡通路の内部
に残留した泡がシート状多孔体に付着して乾燥すること
により、シート状多孔体が詰まった状態となって泡がス
ムーズに吐出されなくなるというような虞がある。
【0009】そこで、そのようなポンプ式泡出し容器に
対して、上記のような内容物の吐出後に必ずノズル体の
吐出口を自動的に閉じるための従来公知の開閉弁構造を
適用しようとすると、それらの構造の何れについても、
ノズル体の押圧による内容物の吐出圧力によって吐出口
を強制的に開口させるものであることから、ノズル体を
押圧して泡を吐出させる時に大きな力を要するようなも
のとなってしまう。しかも、ノズル体の吐出口を閉じる
開閉弁構造が、可撓性の薄板や弾性板にスリットを設け
たようなものである場合には、泡が付着して固化すると
機能しなくなる虞がある。
【0010】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするもので、具体的には、ポンプ式泡出し容器におい
て、泡出し時以外の時にはシート状多孔体よりも下流側
で泡通路を閉じるようにすることで、残留した泡の乾燥
による泡通路の詰まりを防止できるようにすると共に、
泡出し時には泡の吐出圧力によらずに泡通路を自動的に
開くようにすることで、比較的軽い力でノズル体を押圧
して泡をスムーズに吐出させることができるようにする
ことを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、大径の空気用シリンダと小径の
液用シリンダを同心的に一体成形した二重シリンダが、
中央部が開口された環状の蓋体により挟持された状態で
容器本体の口部に対して固定され、液用シリンダの下端
に容器本体の底部にまで延びる吸液管が取り付けられて
いると共に、同心的な筒状の上部小径部と下部大径部か
らなる空気用ピストンと、空気用ピストンの上部小径部
に下方から嵌着される筒状の液用ピストンとが、一体的
なピストン体として結合された状態で、液用ピストンが
液用シリンダの内面に摺接し、且つ、空気用ピストンの
下部大径部が空気用シリンダの内面に摺接するように、
二重シリンダに対してスプリングにより上方へ付勢され
て所定の範囲だけ上下動可能なように設けられているこ
とで、液用シリンダと液用ピストンの内部に連続した液
通路が形成され、空気用ピストンで覆われた二重シリン
ダ内部の液用ピストン外側に空気室が形成され、液通路
の上方に混合室が形成され、液用ピストンの上部外面側
に空気室と混合室を連通する空気通路が形成されてい
て、空気室内の負圧時に外部の空気を空気室内に導入す
るための吸気孔が空気用ピストンに開設され、容器本体
のヘッドスペースに空気を導入するための空気孔が空気
用シリンダに開設され、液通路内の負圧時に開口する第
1逆止弁が液通路の下端に設けられ、液通路内の加圧時
に液通路から混合室への出口を開口する第2逆止弁が液
通路の上端に設けられ、空気室内の負圧時に空気用ピス
トンの吸気孔を開口する第3逆止弁が設けられ、さら
に、泡通路を有するノズル体が、環状の蓋体の中央部を
通して上下動可能なように、ピストン体の上部に一体的
に連結され、混合室の下流側に接続された泡通路の途中
にシート状多孔体が配設されているようなポンプ式泡出
し容器において、第2逆止弁の弁体部が長手方向の中途
部に形成された棒状弁体を、ノズル体の泡通路を横断す
るように設けられたシート状多孔体よりも下流側の泡通
路から混合室内を通って液用シリンダ内にまで延びるよ
うに設け、該棒状弁体の上端部に、シート状多孔体より
も下流側で泡通路を開閉するための弁体を一体的に取り
付けると共に、棒状弁体に形成された第2逆止弁の弁体
部が液用ピストンの上端部内面側に形成された第2逆止
弁の弁座部から所定の範囲だけ上動可能なように、棒状
弁体とピストン体とを所定の範囲だけ相対的に上下動可
能な状態で連係させ、また、液用シリンダ内に固定され
た筒状係止体により二重シリンダに対する棒状弁体の上
動範囲を制限して、更に、棒状弁体の下部を筒状係止体
と所定の摩擦抵抗を持って摺接させることを特徴とする
ものである。
【0012】上記のような構成によれば、ノズル体と一
体的に連結されたピストン体に対して、棒状弁体が所定
の範囲だけ相対的に上下動可能な状態で連係されてお
り、且つ、二重シリンダに固定された筒状係止体に対し
て、棒状弁体の下部が所定の摩擦抵抗で摺接されている
ことによって、ピストン体の下降や上昇に棒状弁体が遅
れて連係することとなる。
【0013】それにより、ノズル体の上限位置では、棒
状弁体の上端に取り付けられた弁体により、シート状多
孔体よりも下流側で泡通路は閉じられているが、その状
態からノズル体を押し下げると、先ずノズル体に対して
弁体が相対的に上動することで泡通路が開かれてから、
ノズル体と弁体が連動して下限位置まで移動することと
なり、また、ノズル体が下限位置からスプリングの付勢
力で上昇する時には、ノズル体の下限位置で泡通路が開
かれた状態から、先ずノズル体に対して弁体が相対的に
下動することで泡通路を閉じてから、ノズル体と弁体が
連動して上限位置まで移動することとなる
【0014】その結果、泡出しを行なうためにノズル体
を押し下げている時にだけ、泡通路を閉鎖している弁体
が自動的に開かれて、泡がスムーズに吐出されると共
に、それ以外の時には、シート状多孔体よりも下流側で
泡通路が閉鎖されているため、泡通路内に残留した泡が
シート状多孔体に付着したまま外気によって乾燥するの
を防止することができ、シート状多孔体に付着した泡が
乾燥して固まることによる泡通路の詰まりを効果的に防
止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポンプ式泡出し容
器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0016】図1は、本発明のポンプ式泡出し容器の一
実施形態について、泡出し動作を行なう前の静止した状
態を示すものあり、図2は、その一部分を拡大して示す
ものであって、ポンプ式泡出し容器1では、容器本体2
の口部に冠着される環状のベースキャップ3の中央開口
部分を貫通して、泡出しポンプの吐出部となるノズル体
4がベースキャップ3よりも上方に突出しており、該ノ
ズル体4を上方から覆うように、ベースキャップ3に対
してオーバーキャップ5が嵌着されている。
【0017】容器本体2は、シャンプー,ハンドソー
プ,洗顔料,整髪料,ひげ剃り剤等、界面活性剤を含有
する発泡性液体を収容するものであって、容器本体2の
口部外周面には雄ネジ部が形成されており、スカート部
32の内周面に雌ネジ部を形成したベースキャップ3
が、以下に説明するような泡出しポンプを容器本体2に
対して固定すると共に容器本体2内の気密を保つような
状態で、容器本体2の口部に螺合によって冠着されてい
る。
【0018】ノズル体4を泡の吐出部とする泡出しポン
プは、その構成部材の一つであるシリンダ体6の上端に
形成された外向きのフランジ部64が、ベースキャップ
3により挟持された状態で、ベースキャップ3と容器本
体2の口部上端との間に挟み込まれることで、容器本体
2に対して固定されているものであって、以下、そのよ
うな泡出しポンプの各部分の構造について説明する。
【0019】泡出しポンプのシリンダ体6は、射出成型
法により一体成形された合成樹脂製の二重シリンダであ
って、同心的に配置された大径の空気用シリンダ61と
小径の液用シリンダ62とが連結部分63を介して一体
的に形成されており、シリンダ体6の上端部分には、環
状のパッキン11を介して容器本体2の口部上端に載置
されるフランジ部64が形成されている。
【0020】空気用シリンダ61は、ベースキャップ3
と容器本体2の口部上端との間に挟み込まれるシリンダ
体6の上端部分(フランジ部64および容器本体2の口
部の上端部の内径と略同等の外径を有する短い大径筒
部)から下方に延びており、大径で筒状の長いシリンダ
壁を有するものであって、空気用シリンダ61の下端か
ら上方に反転して連結部分63が径方向内方に延びてお
り、連結部分63の径方向内端から小径で筒状の液用シ
リンダ62が下方に延びている。
【0021】液用シリンダ62は、連結部分63の径方
向内端から下方に長く延びており、同一内径をもつ筒状
の液用シリンダ62の下端には、後述する筒状係止体1
6の下端の受け部となる円環状の台座部65が内側への
段部として形成され、その内縁から下方にボール弁12
の弁座となる漏斗状の弁座部66が形成され、更にその
下方に、容器本体2内に収容されている発泡性液体を吸
い上げるための吸液管13を圧入するための円筒形の吸
液管連結部67が形成されていて、吸液管連結部67に
圧入された吸液管13は、その下端が容器本体2の底部
付近にまで延びている。
【0022】上記のような二重シリンダのシリンダ体6
に対して、空気用シリンダ61の上部には、容器本体2
のヘッドスペース(液面Wよりも上方の空間部)に空気
を導入するための空気孔Eが穿設され、弁座部66には
ボール弁12が載置されていて、液用シリンダ62と後
述する液用ピストン8とに渡って形成される液通路Bの
負圧時に該液通路Bの下端の入口を開口する第1逆止弁
が、弁座部66とボール弁12とによって構成されてい
る。
【0023】泡出しポンプのピストン体は、射出成型法
によりそれぞれ一体成形された合成樹脂製の空気用ピス
トン7と液用ピストン8を同心的に一体結合したもので
あって、シリンダ体6に対して、空気用ピストン7の摺
動シール部74が空気用シリンダ61のシリンダ壁内面
に沿って摺動し、液用ピストン8の摺動シール部83が
液用シリンダ62のシリンダ壁内面に沿って摺動するも
ので、空気用ピストン7の上端にはノズル体4が一体的
に連結されている。
【0024】すなわち、空気用ピストン7は、径の小さ
い筒状の上部小径部71と径の大きい筒状の下部大径部
73が中間連結部72を介して一体的に形成されている
ものであって、下部大径部73の上端から径方向内側に
中間連結部72が延ばされ、中間連結部72の内側周縁
部から上部小径部71が上方に立ち上がっている。
【0025】空気用ピストン7の摺動シール部74は、
略円筒状の空気用シリンダ61のシリンダ内面との間で
充分に気密性を確保でき、且つ、該シリンダ内面に対し
て上下方向に摺動できるように、略円筒状に形成されて
いると共に、下部大径部73の下端に一体的に形成され
ている。また、摺動シール部74は、空気用シリンダ6
1のシリンダ壁上部に開設された空気孔Eに対して、空
気用ピストン7が上限位置にある状態で空気孔Eの部分
を内側から覆うように、摺動シール部74はその縦断面
が浅いコの字形状となるように形成されている。
【0026】空気用ピストン7の上部小径部71の筒内
は、その下端部が液用ピストン8の圧入部となり、その
上方が混合室Cとなり、更にその上方がノズル体4の内
筒部42の嵌入部となっていて、混合室Cとなる部分に
は、最大内径が液用ピストン8の外径よりも小さくなる
ような縮径部75が一体的に形成されており、縮径部7
5の上端は内側向きのフランジとして張り出している。
【0027】また、液用ピストン8が圧入される上部小
径部71の下端部内面から縮径部75の下面にわたっ
て、液用ピストン8の外面および上端面との間で空気通
路Dが形成されるように、逆L字状の縦溝(空気通路
D)が上部小径部71の内面に複数本(好ましくは6〜
10本)設けられている。一方、縮径部75の内周面に
は、複数本の縦リブ76が放射状に設けられている。
【0028】空気用ピストン7の上部小径部71の筒内
の下端部は、空気通路Dを形成するための各縦溝が形成
されている部分以外は、その内端を結ぶ仮想円の内径が
液用ピストン8の外径と略等しくされていると共に、縮
径部75の下面については、空気通路Dを形成するため
の各縦溝が形成されている部分以外は、液用ピストン8
がそれ以上圧入されないように、その内径が液用ピスト
ン8の外径よりもかなり小さくされている。
【0029】なお、図2に拡大して示すように、液用ピ
ストン8の上部外面には二箇所に環状凸部84が形成さ
れており、一方、空気用ピストン7の上部小径部71の
下部(即ち、空気通路Dとなる溝の両側の壁部)77の
内端面には、液用ピストン8の各環状凸部84に対応す
る位置に、浅い環状凹部がそれぞれ形成されていて、各
環状凸部84を収納するようになっている。
【0030】それにより、上部小径部71に下方から液
用ピストン8が圧入された状態で、上部小径部71と液
用ピストン8の間に縦断面逆L字状の空気通路Dが各縦
溝によって形成されることとなる。なお、この空気通路
Dを形成するための縦溝については、空気用ピストン7
の上部小径部71の内面側ではなく、液用ピストン8の
外面側に設けるようにしても良い。
【0031】空気用ピストン7と共にピストン体を構成
する液用ピストン8は、全体が略円筒形状をしており、
上端部の内面側に、内径が上方に行く程大径となる擂鉢
状(又は漏斗状)の弁座部81が形成され、中途部の外
面側に、後述する弾性弁体17の内方弁部17cの下面
側内縁部との接触面となるように、環状突部82が形成
されているていると共に、下端部には、液用シリンダ6
2のシリンダ壁内面を液密状態で上下動する摺動シール
部83が形成されていて、摺動シール部83の内側は、
後述するコイルスプリング14の上端側の受け部となる
ように円環状に形成されている。
【0032】上記のような空気用ピストン7と液用ピス
トン8とは、液用ピストン8の上端部が空気用ピストン
7の上部小径部71に下方から圧入され、液用ピストン
8の上部外面に形成された環状凸部84が空気用ピスト
ン7の上部小径部71の下端部内面に形成された環状凹
部と係合することで、ピストン体として一体的に結合さ
れており、そのように一体化されたピストン体(7,
8)は、空気用ピストン7を空気用シリンダ61内に挿
入し、液用ピストン8を液用シリンダ62内に挿入する
ことによって、シリンダのシリンダ体6に対して一体的
に上下動が可能なように組み付けられている。
【0033】そのようなシリンダ体6とピストン体
(7,8)との組み付けにより、液用ピストン8の外側
で、シリンダ体6の空気用シリンダ61と連結部分63
およびピストン体の空気用ピストン7と液用ピストン8
とに囲まれて空気室Aが形成され、また、液用シリンダ
62と液用ピストン8の内側に連続して液通路Bが形成
されている。
【0034】ピストン体(7,8)とシリンダ体6の間
には、すなわち、液用ピストン8の下端に形成された摺
動シール部83の内側と液用シリンダ62内に装着され
た筒状係止体16との間には、伸長方向のバネ力を有す
るコイルスプリング14が介装されており、それによっ
て、ピストン体(7,8)はシリンダ体6に対して常に
上方に付勢されている。
【0035】液用ピストン8と液用シリンダ62の内側
に形成される液通路Bでは、既に述べたように、液通路
Bの下端で漏斗状の弁座部66にボール弁12が載置さ
れていることで、液通路B内の負圧時に液通路Bの下端
の入口を開口する第1逆止弁が形成され、また、コイル
スプリング14の下端側の受け部となる筒状係止体16
が装着されていて、後で述べる棒状弁体15の下部が、
ピストン体(7,8)の上下動に応じて筒状係止体16
内で上下動するように、液通路B内に上方から挿入され
ている。
【0036】液通路B内に上方から挿入されている棒状
弁体15は、後で述べるようなノズル体4の泡通路Gの
シート状多孔体45,46よりも上方(下流側)から、
混合室C内を通って液用シリンダ62内にまで延びてい
るものであり、その中途部に弁体部15aが形成され、
その下端に係止部15bが形成されていると共に、帽子
状の固着部50aと円環状の薄板部50bとからなる軟
質合成樹脂製の弁体50が、泡通路Gの環状となった部
分を開閉するために、棒状弁体15の上端部に取り付け
られていて、棒状弁体15の下端の係止部15bは、筒
状係止体16内から抜けることがないようになってい
る。
【0037】なお、弁体50の薄板部50bは、固着部
50aから外方に延びる円環状体であって、上面側が凸
面状で下面側が凹面状となっており、外周縁部がノズル
体4の泡通路の環状部分の上方の水平面部分と接触し
て、下方の泡通路部分を閉鎖するようになっていて、弁
体50の薄板部50bが弾性を有していることで、薄板
部50bをノズル体4の接触面に対してオーバーラップ
部分を持たせて接触させることにより、棒状弁体15の
弁体部15aが閉状態である時に、若干の寸法誤差が生
じても、確実に泡通路Gを閉鎖させることができる。
【0038】棒状弁体15の中途部に形成された弁体部
15aは、少なくともその最大外径部が液用ピストン8
の上端部の擂鉢状の弁座部81の最小内径よりも大径と
なっており、棒状弁体15の弁体部15aと液用ピスト
ン8の弁座部81とにより、液通路Bの上端出口を開閉
するための第2逆止弁が形成されている。
【0039】液用シリンダ62内に装着されている筒状
係止体16は、液用シリンダ62の下端の台座部65に
支えられた状態で立設されており、その下端部には円環
状の受け部16aが形成され、その上方が縦方向の開口
溝(又は割溝)16bを液通路として放射状に複数本設
けたような筒部として形成され、更にその上方が完全な
(無孔の)円筒部16cとして形成され、その上端部に
は内向環状突起16dが形成されている。
【0040】この筒状係止体16では、下端部の受け部
16aがコイルスプリング14の下端側を受けていると
共に、上端部の内向環状突起16dにより、棒状弁体1
5の下端の係止部15bを係止して棒状弁体15の上昇
を阻止することで、棒状弁体15の弁体部15aが液用
ピストン8の弁座部81に当接することと共働して、コ
イルスプリング14により上方に付勢された液用ピスト
ン8(および液用ピストン8と一体的に結合された空気
用ピストン7)の上限位置を規制しており、また、筒状
係止体16の下端部によって第1逆止弁のボール弁12
の上昇距離を規制している。
【0041】液用ピストン8の外側に形成された空気室
Aに対して、空気用ピストン7の上下動により容積が変
化する空気室Aの負圧時(ピストン体(7,8)が上昇
する時)に、空気用ピストン7の中間連結部72に開設
された吸気孔F(図示したものでは2個)から空気室A
内に空気を導入し、しかも空気室Aの加圧時にのみ空気
通路Dの入口を開口するために、吸気孔Fと空気通路D
に共通する第3逆止弁が、空気用ピストン7の中間連結
部72の空気室A側に設けられている。
【0042】この第3逆止弁は、本実施形態では、空気
用ピストン7の中間連結部72の吸気孔Fよりも外側の
下面(空気室A側の面)と、液用ピストン8の中途部の
外周面に形成された環状突部82の上面と、空気用ピス
トン7の中間連結部72と液用ピストン8の環状突部8
2との間に液用ピストン8と同心的に配置される軟質合
成樹脂製の弾性弁体17とによって構成されている。
【0043】弾性弁体17は、短い円筒状の筒状基部1
7aに対して、筒状基部17aの下端部近傍から外方に
延びる薄肉で円環状の外方弁部17bと、筒状基部17
aの下端部近傍から内方に延びる薄肉で円環状の内方弁
部17cとを一体的に形成したものであって、外方弁部
17bは、その下面側が凸面状で上面側が凹面状となる
ように形成され、内方弁部17cは、その上面側が凸面
状で下面側が凹面状となるように形成されている。
【0044】上記のような弾性弁体17を所定位置に固
定するために、空気用ピストン7の中間連結部72に
は、上部小径部71や下部大径部73と同心的で且つ空
気通路Dと吸気孔Fの間を通るような環状溝72aが、
中間連結部72の下面側(空気室A側)から上方に凹む
ように一体的に形成されており、該環状溝72a内に弾
性弁体17の筒状基部17aが下方から挿入されてい
る。
【0045】なお、図2に拡大して示すように、空気用
ピストン7の中間連結部72に形成された環状溝72a
内に挿入された弾性弁体17の筒状基部17aは、筒状
基部17aの内周面側で環状溝72aの径方向内側の縦
壁に接触していて、該縦壁側の接触面に形成された凸部
と筒状基部17a側の接触面に形成された凹部とが係合
することで、弾性弁体17の筒状基部17aは、環状溝
72a内で上下方向にずれないように固定されている。
【0046】また、そのように固定された弾性弁体17
の筒状基部17aは、その下端が、液用ピストン8の環
状突部82の外周端から更に外方に延びる適当数の突出
片82aにより下方から支えられていることで、環状溝
72a内で上下方向にずれないように更に確実に固定さ
れている。
【0047】弾性弁体17は、上記のように筒状基部1
7aが空気用ピストン7の中間連結部72に固定されて
いる状態で、外方弁部17bの上面側外縁部が、吸気孔
Fよりも径方向外側で中間連結部72の下面(空気室A
側)に接触すると共に、内方弁部17cの下面側内縁部
が、液用ピストン8に形成された環状突部82の上面と
接触するように、空気室Aの上端部に設置されていて、
弾性弁体17の内方弁部17cは、その上方の中間連結
部72の下面に対して、上方へ変位するのに十分な間隔
をもっている。
【0048】上記のように弾性弁体17が設置された第
3逆止弁では、通常は、外方弁部17bの外縁部が、吸
気孔Fよりも半径方向外側の中間連結部72の下面に接
触して、空気室Aと外気の連通路である吸気孔Fを閉鎖
し、また、内方弁部17cの内縁部が液用ピストン8の
環状突部82に接触して、空気室Aから空気通路Dへの
入口部分を閉鎖している。
【0049】そして、空気用ピストン7が下降して空気
室A内の圧力が高まると、弾性弁体の内方弁部17cが
上方に変位(弾性変形)して環状突部82から離れるこ
とにより空気通路Dの入口を開口し、また、逆に空気用
ピストン7が上昇して空気室A内が負圧になると、弾性
弁体の外方弁部17bが下方に変位(弾性変形)して中
間連結部72の下面から離れることにより吸気孔Fを開
口することとなる。
【0050】泡出しポンプの吐出部となるノズル体4に
ついては、本実施形態では、側壁部が外筒部41と内筒
部42の二重壁に形成されており、混合室Cの出口(下
流側)から吐出口48に至る泡通路Gは、内筒部42の
内部を直上してから頂壁部に沿って吐出口48まで延び
るように逆L字状に形成されていて、内筒部42の上方
に位置する頂壁部の部分は、合成樹脂により一体的に成
形されたノズル体4の他の部分とは別体の蓋板47とし
て合成樹脂により形成されている。
【0051】ノズル体4の内筒部42には、その軸心部
に、棒状弁体15の上部を案内するための案内筒部43
が、内筒部42と同心的に部分的な連結部を介して一体
成形されており、案内筒部43の下端内側には、棒状弁
体15と案内筒部43の間の隙間をシールするためのシ
ール部44が半径方向内方に突出した状態で一体的に成
形されていて、内筒部42の部分(泡通路Gの混合室C
から直上する部分)では、内筒部42と案内筒部43の
環状の間隙が泡通路となっている。
【0052】そのような内筒部42内の泡通路をその入
口側と出口側(案内筒部4eの両端)でそれぞれ横断す
るように、案内筒部43の下端側(上流側)には、案内
筒部43と内筒部42の間に、シート状多孔体として、
リング状で扁平な板状体に多数の小孔を設けた多孔体4
5が、案内筒部43や内筒部42と共に合成樹脂により
一体成形されており、また、案内筒部43の上端側(下
流側)には、シート状多孔体として、上流側の多孔体4
5の小孔よりも小さな網目を有するリング状の網体46
が、案内筒部43と内筒部42に渡って一体的に溶着さ
れている。
【0053】泡通路Gを横断するように設けられるシー
ト状多孔体(扁平多孔体45および網体46)は、泡を
細かく均質なものとするために設けられるもので、必ず
しも上流側をノズル体4と一体成形の多孔体とし下流側
を溶着の網体とする必要はなく、その逆としても良い
し、両方とも網体を溶着するようにしても良いが、何れ
にしても、上流側(混合室Cに近い側)の網目(小孔)
よりも下流側(吐出口に近い側)の網目の方が細かく
(小さく)なるように形成するのが良い。
【0054】上記のように途中にシート状多孔体45,
46が配設された泡通路Gを有するノズル体4は、その
内筒部42を空気用ピストン7の上部小径部71の筒内
に上方から嵌入させて、ノズル体4の内筒部42と空気
用ピストン7の上部小径部71を一体的に連結させるこ
とにより、上部小径部71の内部に形成された混合室C
とノズル体4に形成された泡通路Gの上流端が接続され
た状態で、ピストン体(7,8)と一体化されている。
【0055】以上のような構造の泡出しポンプを容器本
体2に固定するための環状のベースキャップ3について
は、中央部を開口させた頂壁部31に対して、その外周
縁部からスカート部32を途中で外面側に段差部を形成
するように垂下させ、その中央開口部の縁部から直立壁
33を直立させ、頂壁部31の下面から円筒状のリブ3
4を垂下させたものであって、円筒状のリブ34とスカ
ート部32の上端内面との間にシリンダ体6の上端部分
(フランジ部64とそれに続く大径筒部)が挟持されて
いる。
【0056】ベースキャップ3のスカート部32は、段
差部よりも下方の内周面が雌ネジ部となっており、スカ
ート部32の雌ネジ部が容器本体2の口部外周面に形成
された雄ネジ部に螺合されることで、ベースキャップ3
は容器本体2の口部に冠着され、また、ベースキャップ
3のスカート部32の段差部には、オーバーキャップ5
が嵌着される。
【0057】ベースキャップ3の頂壁部31の開口縁部
から直立した直立壁33は、その先端部の内径が次第に
小径となっていて、ピストン体(7,8)に対して上方
から一体的に連結されているノズル体4は、その外筒部
41が、空気が通過できる僅かな隙間をもって、直立壁
33の先端部により案内されることとなる。
【0058】なお、本実施形態では、ノズル体4の吐出
口48の向きと後述する空気用シリンダ61の空気孔E
との位置合わせのために、シリンダ体の6のフランジ部
64の一箇所に、上方に突出する凸部64aが形成され
ていると共に、ベースキャップ3の頂壁部31の下面に
は、フランジ部64の凸部64aを収容する大きさおよ
び深さの凹部が形成されている。また、図示していない
が、ベースキャップ3の中央開口部分の形状について
は、ノズル体4が回転できないような形状とされてい
る。
【0059】以上に述べたような構造の各部材からなる
本実施形態のポンプ式泡出し容器の組み立て方の一例に
ついて以下に説明する。
【0060】まず、シリンダ体6の上端のフランジ部6
4下面にパッキン11を装着し、また、液用シリンダ6
2の中に、第1逆止弁を構成するボール弁12を挿入し
た後、筒状係止体16を挿入し、その上からコイルスプ
リング14を挿入する。
【0061】一方、空気用ピストン7を逆さにした(上
部小径部71側を下方にした)状態で、この中に先ず弾
性弁体17を筒状基部17a側から中間連結部72の環
状溝72aに挿入し、次に、未だ泡通路を開閉するため
の弁体50を上端に取り付けていない状態の棒状弁体1
5を、その弁体部15aが上部小径部71の縮径部75
の縦リブ76に当接するまで上部小径部71内に挿入し
た後、この棒状弁体15を覆うように、液用ピストン8
を弁座部81の側から上部小径部71内に強く押し込
む。
【0062】それにより、液用ピストン8の上部外面に
形成された環状凸部84と空気用ピストン7の上部小径
部71の下端部内面に形成された環状凹部とが係合する
と共に、空気用ピストン7の上部小径部71の下部77
の内径(空気通路Dとなる縦溝以外の部分の内径)と液
用ピストン8の外径とは略等しいので、この押し込みに
よって空気用ピストン7と液用ピストン8とは一体的に
結合される。
【0063】その際、弾性弁体17の筒状基部17a
は、液用ピストン8の環状突部82の外周端から更に外
方に延びる適当数の突出片82aにより押されること
で、空気用ピストン7の中間連結部72の環状溝72a
内に収容されると共に、中間連結部72の環状溝72a
を構成する一方(内側)の縦壁の面に、筒状基部17a
の一方の側面(内面)が接触し、該接触面の凹部と凸部
が係合して、筒状基部17aが中間連結部72の環状溝
72a内で移動しないように固定される。
【0064】その状態で、弾性弁体17の外方弁部17
bの上面側外縁部は、吸気孔Fよりも外方側の中間連結
部72の下面に、また、弾性弁体17の内方弁部17c
の下面側内縁部は、液用ピストン8の環状突部82の上
面に、それぞれ接触することとなる。
【0065】なお、弾性弁体17は、外方弁部17b
(および内方弁部17c)が扁平な環状なので、中間連
結部72の吸気孔Fが形成されている部分との位置合わ
せをする必要がなく、それだけポンプの組立作業が容易
なものとなっていると共に、射出成形方法等によって簡
単に一体成形することができ、且つ、各部分が薄肉板状
であるため、低い製造コストで製造することができる。
【0066】この空気用ピストン7と液用ピストン8と
弾性弁体17と棒状弁体15の組み立て体を、既にボー
ル弁12やコイルスプリング14や筒状係止体16を挿
入してあるシリンダ体6内に、両方の中心軸を合せて挿
入する。この際、棒状弁体15の下端部の係止部15b
が筒状係止体16の内向の環状突起16dの部分を押し
広げて通過できる様に少し強く押し込む。
【0067】次に、上記のような各部材の組み付け体に
対して、空気用ピストン7の上部小径部71側からベー
スキャップ3を被せて、シリンダ体6のフランジ部64
をベースキャップ3のスカート部32と頂壁部31下面
の円筒状リブ34の間に圧入させることで、ベースキャ
ップ3に対してシリンダ体6を保持させる。
【0068】次に、頂壁部に蓋板47が未だ嵌め込まれ
ていない状態のノズル体4に対して、下端側から棒状弁
体15の上部を案内筒部43に挿通して貫通させ、外筒
部41の下端をベースキャップ3の直立壁33の内側に
入れ、内筒部42をその下端側から空気用ピストン7の
上部小径部71の筒内に上方から嵌入して、内筒部42
と空気用ピストン7の上部小径部71を嵌合させること
により、ノズル体4とピストン体(7,8)を一体的に
連結する。
【0069】そして、ノズル体4の頂壁部の蓋板47の
ない開口部分を通して、棒状弁体15の上端の小径部に
帽子状の固着部50aを冠着することで、棒状弁体15
の上端に弁体50を取り付けてから、頂壁部に蓋板47
を嵌め込み、また、液用シリンダ62の下方に形成され
た吸液管連結部67に吸液管13を圧入することで、ベ
ースキャップ3付き泡出しポンプの組み立てを終える一
方、容器本体2内に発泡性液体を所定量充填する。
【0070】そして、ベースキャップ3付きの泡出しポ
ンプを吸液管13の側から容器本体2内に挿入して、ベ
ースキャップ3を回転させ、容器本体2の口部にベース
キャップ3を螺合して冠着してから、さらに、ノズル体
4を覆うように、オーバーキャップ5をベースキャップ
3のスカート部32の外面に形成された段差部に嵌合す
ることで、図1に示すようなポンプ式泡出し容器の組み
立てが完成する。
【0071】上記のように組み立てられた本実施形態の
ポンプ式泡出し容器の作動状態について以下に説明す
る。
【0072】ポンプ式泡出し容器は、その組み立て完成
時から消費者が使用を開始する直前まで、図1に示すよ
うに、ピストン体(7,8)がコイルスプリング14の
付勢力により上限位置まで上昇している状態で、泡通路
Gは、シート状多孔体(網体)46よりも下流側で弁体
50により閉鎖されており、また、空気用シリンダ61
のシリンダ壁の上部に開設された空気孔Eは、空気用ピ
ストン7の摺動シール部74によって閉じられている。
【0073】また、液通路Bの下端の第1逆止弁では、
ボール弁12が弁座部66に密着して液通路Bの下端入
口が閉鎖されており、液通路Bの上端の第2逆止弁で
は、棒状弁体15の弁体部15aが擂鉢状の弁座部81
と密着して液通路Bの上端出口が閉鎖されていて、空気
室Aの上端の第3逆止弁では、弾性弁体17の外方弁部
17bの上面側外縁部が吸気孔Fより外側の中間連結部
72の下面に接触して、吸気孔Fが閉鎖されていると共
に、弾性弁体17の内方弁部17cの下面側内縁部が液
用ピストン8外周面の環状突部82の上面に接触して、
空気通路Dの入口が閉鎖されている。
【0074】そのような状態から、消費者が使用を開始
して泡出しを行なうためにノズル体4を押し下げると、
先ず、図3に示すように、該ノズル体4と一体的に空気
用ピストン7と液用ピストン8が下降するのに対して、
棒状弁体15は、空気用ピストン7の上部小径部71の
縮径部75に形成された縦リブ76が棒状弁体15の弁
体部15aと衝突するまでは下降せず、縦リブ76が弁
体部15aに衝突してからは、図3に示すように、この
縦リプ76により弁体部15aを介して棒状弁体15が
押し下げられることで、空気用ピストン7や液用ピスト
ン8と一体的に棒状弁体15が下降することになる。
【0075】すなわち、棒状弁体15は、筒状係止体1
6との摩擦抵抗によって、すなわち、本実施形態では、
棒状弁体15が案内筒部43のシール部44と摺接する
摩擦抵抗よりも、棒状弁体15が筒状係止体16の内向
環状突起16dと摺接する摩擦抵抗のほうが大きくなる
ように設定されていることで、空気用ピストン7の上部
小径部71の縮径部75の縦リブ76が棒状弁体15の
弁体部15aと衝突するまでは、棒状弁体15が空気用
ピストン7や液用ピストン8と連動して下降しないよう
になっている。
【0076】それにより、ピストン体(7,8)とノズ
ル体4が一体的に棒状弁体15よりも先に下降すること
で、泡通路Gの環状部分の上方の環状水平面部分と弁体
50の薄板部50bの外周縁部との接触が解かれる結
果、弁体50により閉鎖されていたノズル体4の泡通路
Gの環状部分が開かれ、また、第2逆止弁では、ピスト
ン体(7,8)が降下し始めると、棒状弁体15の弁体
部15aと液用ピストン8の弁座81とが離れ、液通路
B内から混合室C側への出口は開口状態になり、このと
き、第1逆止弁では、ボール弁12が弁座部66に密着
したままで液通路Bの下端が閉鎖されている。
【0077】また、第3逆止弁では、空気ピストン7の
下降により加圧された空気室A内の空気圧により、弾性
弁体17が中間連結部72側への押圧力を受けるため、
中間連結部72に固定された筒状基部17aに対し、外
方弁部17bはその上面側内縁部が中間連結部72の下
面に更に強く接触され、内方弁部17cは上方へ撓んで
その下面側内縁部が液用ピストン8の環状突部82上面
から離れるため、吸気孔Fは閉鎖状態を維持し、空気通
路Dの入口は開口される。
【0078】そのため、消費者が使用を開始して、最初
にノズル体4を押し下げたときには、ノズル体4の吐出
口48からは空気だけが吐出される状態で、図4に示す
ような下限位置にまでノズル体4(ピストン体(7,
8))が押し下げられる。
【0079】そのような最初のノズル体4の押し下げを
解除すると、図4に示すようなノズル体4(ピストン体
(7,8))の下限位置から、コイルスプリング14の
付勢力により液用ピストン8が上昇し、これと一体的に
空気用ピストン7も直ちに上昇するが、棒状弁体15
は、筒状係止体16との摩擦抵抗により、液用ピストン
8の弁座部81が棒状弁体15の弁体部15aと衝突す
るまでは上昇せず、弁座部81が弁体部15aと衝突し
てからは、図5に示すように、弁座部81により弁体部
15aを介して液用ピストン8と共に棒状弁体15も上
昇して、図1に示すようなピストン体(7,8)の上限
位置にまで戻る。
【0080】それにより、ピストン体(7,8)とノズ
ル体4が一体的に棒状弁体15よりも先に上昇すること
で、開かれていた泡通路Gの環状部分は弁体50によっ
て再び閉鎖され、また、液用ピストン8と一体的に空気
用ピストン7が上昇することで、空気室A内が負圧状態
となると共に、第2逆止弁では、棒状弁体15の弁体部
15aと液用ピストン8の弁座部81とが密着して、液
通路Bの混合室C側への出口は閉鎖され、しかも、液用
ピストン8と棒状弁体15が一体的に上昇するため、液
通路B内も負圧状態となる。
【0081】そのような液通路B内の負圧状態により、
第1逆止弁では、ボール弁12が弁座部66から離れて
液通路Bの下端が開口されると共に、第3逆止弁では、
中間連結部72に固定された筒状基部17aに対し、外
方弁部17bは下方へ撓んでその下面側内縁部が中間連
結部72の下面から離れ、内方弁部17cは下方に復帰
してその下面側内縁部が液用ピストン8の環状突部82
の上面に接触するため、吸気孔Fは開口され、空気通路
Dの入口は閉鎖される。
【0082】その結果、液通路B内には、吸液管13を
通して容器本体2内の発泡性液体が吸い込まれると共
に、ノズル体4の外筒部41の外周面とベースキャップ
3の直立壁33の内周面との隙間から進入した外部の空
気が、吸気孔Fを通して空気室A内に供給されて、泡出
しの準備状態が完了される。
【0083】なお、容器本体2内から液通路B内への発
泡性液体の供給に伴い、その分だけ容器本体2のヘッド
スペースの容積が増加するため、そのままではヘッドス
ペースが負圧状態となるが、図5および図5に示した状
態では、空気孔Eが開口されたままであり、ノズル体4
の外筒部41の外周面とベースキャップ3の直立壁33
の内周面との隙間から進入した外部の空気が、空気孔E
から直ちに容器本体2内へ吸い込まれるため、そのよう
なヘッドスペースが負圧状態は直ちに解消される。
【0084】上記のように液通路B内に発泡性液体が供
給されて、且つ、図1に示した状態に戻った段階で、再
びノズル体4を押し下げると、泡出しポンプのピストン
体(7,8)および各逆止弁(第1〜第3逆止弁)は、
図3に示した状態から図4に示した状態に至るまで、上
記の押し下げ操作時と同様に作動して、その結果、ピス
トン体(7,8)の下降に伴って圧縮された空気室Aと
液通路Bからは、空気通路Dを通って混合室C内に空気
が送り込まれ、液用ピストン8内の液通路Gを通って混
合室C内に発泡性液体が送り込まれ、両者は混合室C内
で混ざり合って発泡する。
【0085】そして、混合室C内で発泡した泡は、混合
室Cを出てノズル体4の泡通路G内に配設されたシート
状多孔体45,46を、目の粗い方45から目の細かい
方46へと順に通過して、細かく均質な泡に再形成され
た後、ノズル体4の吐出口48から吐出されることとな
る。
【0086】そして、ノズル体4の押し下げ操作を解除
すると、泡出しポンプのピストン体(7,8)および各
逆止弁(第1〜第3逆止弁)は、図5に示すように、上
記の押し下げ操作の解除時と同様に作動して、その結
果、液通路B内には、再び容器本体2内の発泡性液体が
吸液管13を通して吸い込まれると共に、空気室A内に
は、容器外部の空気が吸気孔Fから吸い込まれて泡出し
の準備状態となり、以後、ノズル体4の押し下げ操作と
該操作の解除を繰り返すことによって、ノズル体4の泡
通路Gを通して吐出口48から所望量の泡を吐出させる
ことができる。
【0087】その際、第3逆止弁は、弾性弁体17の筒
状基部17aが中間連結部72に固定されて上下方向に
ずれず、外方弁部17bと内方弁部17cがそれぞれ撓
むだけであって、ノズル体4の押し下げ操作により、空
気室A内が加圧状態になると、直ちに外方弁部17bが
撓んで中間連結部72の下面に接触し、また、ノズル体
4の押し下げ操作を解除して、空気室A内の加圧状態が
解消されると、直ちに内方弁部17cが撓んで液用ピス
トン8の環状突部82の上面に接触する。
【0088】以上に説明したような本実施形態のポンプ
式泡出し容器1によれば、ノズル体4と一体的に連結さ
れたピストン体(7,8)に対して、棒状弁体15が所
定の範囲だけ相対的に上下動可能な状態で連係されてお
り、且つ、シリンダ体6に固定された筒状係止体16に
対して、棒状弁体15の下部が所定の摩擦抵抗で摺接さ
れていることによって、ピストン体(7,8)の下降や
上昇に棒状弁体15が遅れて連係することとなる。
【0089】それにより、ノズル体4の上限位置におい
てシート状多孔体45,46よりも下流側で泡通路Gを
閉じるように棒状弁体15の上端に取り付けられた弁体
50が、ノズル体4を押し下げた時には、ノズル体4に
対して弁体50が相対的に上動することで泡通路Gが開
かれることとなり、また、ノズル体4の下限位置で泡通
路Gを開いている弁体50が、下限位置からノズル体4
が上昇する時には、ノズル体4に対して弁体50が相対
的に下動することで泡通路Gが閉じられることとなる。
【0090】その結果、泡出しを行なうためにノズル体
4を押し下げた時にだけ、泡通路Gが自動的に開かれ
て、泡がスムーズに吐出されると共に、それ以外の時に
は、シート状多孔体45,46よりも下流側で泡通路G
が閉じられているため、泡通路G内に残留した泡が外気
によって乾燥するのを防止することができ、シート状多
孔体45,46に付着した泡が乾燥して固まることによ
る泡通路Gの詰まりを効果的に防止することができる。
【0091】さらに、本実施形態のポンプ式泡出し容器
1では、ノズル体4が上限位置にある状態で、空気孔E
を空気用ピストン7の摺動シール部74によって閉鎖し
ていることにより、その組み立て完成時から消費者が使
用を開始する直前まで、容器が輸送中等に長時間振動を
受けたり、長時間横倒しの状態に置かれたとしても、ま
た、消費者が不使用時に容器を横倒しの状態に置いて
も、ノズル体4を動かさない限り、容器本体2内の発泡
性液体が空気孔Eを通って空気室A内に侵入したり容器
の外に漏洩したりするようなことはない。
【0092】また、本実施形態のポンプ式泡出し容器1
では、コイルスプリング14により上方へ付勢されてい
る液用ピストン8の上端の擂鉢状の弁座部81に、筒状
係止体16により上昇を阻止されている棒状弁体15の
弁体部15aが強く密着して、液通路Bの上端出口が確
実に閉鎖されることにより、容器が横倒し状態に置かれ
たり誤って転倒されたりすることで、第1逆止弁(ボー
ル弁12)が不用意に開口して容器本体2内の発泡性液
体が液通路B内に入ったり、更には、気温の急上昇に伴
う容器本体2の内圧の急上昇により、容器本体2内の発
泡性液体が第1逆止弁のボール弁12を押し上げて液通
路B内に入ったとしても、ノズル体4を動かさない限
り、発泡性液体が液通路Bから混合室Cに出て容器の外
に漏洩したり空気室A内へ逆流するようなことはない。
【0093】また、本実施形態のポンプ式泡出し容器1
では、空気通路Dと吸気孔Fに共通の第3逆止弁として
弾性弁体17を使用していることで、空気室の吸気孔を
ボール弁で開閉するような第3逆止弁を備えたポンプ式
泡出し容器と比べて、泡出しに際してノズル体4をゆっ
くりと押し下げても、空気室Aから吸気孔Fを通して外
部に空気が漏れるようなことなく、空気室Aから加圧空
気を確実に混合室Cへ送ることができ、ここで発泡性液
体と混ざり合って確実に発泡させてから大部分をノズル
体4の泡通路Gに送り出すことができる。
【0094】そして、空気室A内が加圧状態を脱する
(ノズル体4の押し下げを解除する)と、直ちに空気通
路Dの入口が閉鎖状態になって混合室Cからの泡等が空
気室A内に入るのを阻止するため、ゆっくりとノズル体
4を押し下げても空気室A内に発泡性液体や泡が流入す
ることがなく、その結果、予め設定した気液混合比率よ
りも液比率の多い泡がノズル体4から吐出されたり、発
泡性液体が発泡しないままノズル体4から吐出されたり
するようなことはない。
【0095】特に、本実施形態では、第3逆止弁を構成
する弾性弁体17の筒状基部17aが、空気用ピストン
7の中間連結部72の環状溝72aに対して、両方の接
触面に形成された凸部と凹部の係合によって固定されて
いるため、ノズル体4を繰り返し操作しても、固定され
た筒状基部17aに対して外方弁部17bと内方弁部1
7cがそれぞれ撓むだけで、ピストン体(7,8)の動
きによって弾性弁体17全体が中間連結部72に対して
所定位置よりもずれることがない。
【0096】そのため、ノズル体4の押し下げ操作によ
り、空気室A内が加圧状態になると、直ちに外方弁部1
7bが撓んで中間連結部72の下面に接触し、吸気孔F
を閉鎖するので、ノズル体4の押し下げによる加圧時
に、空気室A内の空気が外部に漏れるようなことを確実
に防止することができ、また、ノズル体4の押し下げ操
作を解除して、空気室A内の加圧状態が解消されると、
直ちに内方弁部17cが撓んで液用ピストン8の環状突
部82の上面に接触して、空気通路Dの入口を迅速に閉
鎖するので、混合室C内の泡が空気通路Dを逆流して空
気室A内へ入るようなことも確実に防止することができ
る。
【0097】以上、本発明のポンプ式泡出し容器の一実
施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態
で説明したような具体的な構造にのみ限定されるもので
はなく、例えば、上記の実施形態に示したポンプ式泡出
し容器は、第3逆止弁として空気通路Dと吸気孔Fとに
共通の特殊な構造の弾性弁体17を使用したものである
が、第3逆止弁として単に吸気孔にボール弁を設けたよ
うなタイプのポンプ式泡出し容器に対しても実施可能な
ものである。
【0098】また、空気用ピストンの構造についても、
上部小径部と下部大径部とを一体成形したようなものに
限らず、別々に成形して組み合わせても良く、また、空
気用ピストンと液用ピストンのそれぞれの摺動シール部
についても、別の部材として成形したものを取り付ける
ようにしても良い。また、ノズル体の弁体50の薄板部
50bと接触する部分の形状についても、水平面に限ら
ず、擂鉢状のようなものとしても良い。
【0099】さらに、ノズル体の泡通路の構造について
も、上記の実施形態に示したような棒状弁体の案内筒部
をノズル体に一体成形したようなものに限らず、例え
ば、両端にリング状の多孔体や網体を設けた別体の案内
筒をノズル体の内筒部内に嵌着したり、或いは、案内筒
部を設けることなく内筒部内の泡通路に間隔を置いてリ
ング状の多孔体や網体を配設することにより実施可能で
ある等、適宜設計変更可能なものであることは言うまで
もない。
【0100】
【発明の効果】以上説明したような本発明のポンプ式泡
出し容器によれば、泡通路のシート状多孔体よりも下流
側に設けた弁体が、ノズル体をその上限位置から押し下
げる時には、ノズル体に対して相対的に上動することで
泡通路を開き、また、ノズル体がその下限位置から上昇
する時には、ノズル体に対して相対的に下動することで
泡通路を閉じるように設けられていることで、泡出し時
以外の時には、シート状多孔体よりも下流側で泡通路を
閉じて、残留した泡の乾燥による泡通路の詰まりを防止
することができると共に、泡出し時には、泡の吐出圧力
によらずに泡通路を自動的に開くことで、比較的軽い力
でノズル体を押圧して泡をスムーズに吐出させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプ式泡出し容器の一実施形態につ
いて、ノズル体(ピストン体)が上限位置にある状態を
示す縦断面図。
【図2】図1に示したポンプ式泡出し容器の泡出しポン
プの一部分を拡大して示す部分拡大縦断面図。
【図3】図1に示したポンプ式泡出し容器について、ノ
ズル体(ピストン体)の上限位置から押し下げ動作を開
始した時の状態を示す縦断面図。
【図4】図1に示したポンプ式泡出し容器について、ノ
ズル体(ピストン体)が下限位置にある状態を示す縦断
面図。
【図5】図1に示したポンプ式泡出し容器について、ノ
ズル体(ピストン体)が下限位置からスプリングの付勢
力で上昇を開始する時の状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 ポンプ式泡出し容器 2 容器本体 3 ベースキャップ(蓋体) 4 ノズル体 6 シリンダ体(二重シリンダ) 7 空気用ピストン(ピストン体) 8 液用ピストン(ピストン体) 12 ボール弁(第1逆止弁) 13 吸液管 14 スプリング(コイルスプリング) 15 棒状弁体 15a (第2逆止弁の)弁体部 16 筒状係止体 17 弾性弁体(第3逆止弁) 17a 筒状基部 17b 外方弁部 17c 内方弁部 43 案内筒部 45 シート状多孔体 46 シート状多孔体 50 (泡通路を開閉するための)弁体 61 空気用シリンダ 62 液用シリンダ 71 上部小径部(空気用ピストンの) 72 中間連結部(空気用ピストンの) 73 下部大径部(空気用ピストンの) 81 (第2逆止弁の)弁座部 A 空気室 B 液通路 C 混合室 D 空気通路 E 空気孔 F 吸気孔 G 泡通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PB04 PC03 PD12 PE02 PE03 PE08 PE11 PE14 PE16 PF10 3E084 AA04 AA12 AB01 BA03 CA01 CC03 DA01 DB12 DB13 DC03 FA09 FB01 FC07 GA04 GA08 GB04 GB12 KA05 KB05 LB02 LC01 LC06 LD22 LD26 LD27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径の空気用シリンダと小径の液用シリ
    ンダを同心的に一体成形した二重シリンダが、中央部が
    開口された環状の蓋体により挟持された状態で容器本体
    の口部に対して固定され、液用シリンダの下端に容器本
    体の底部にまで延びる吸液管が取り付けられていると共
    に、 同心的な筒状の上部小径部と下部大径部からなる空気用
    ピストンと、空気用ピストンの上部小径部に下方から嵌
    着される筒状の液用ピストンとが、一体的なピストン体
    として結合された状態で、液用ピストンが液用シリンダ
    の内面に摺接し、且つ、空気用ピストンの下部大径部が
    空気用シリンダの内面に摺接するように、二重シリンダ
    に対してスプリングにより上方へ付勢されて所定の範囲
    だけ上下動可能なように設けられていることで、 液用シリンダと液用ピストンの内部に連続した液通路が
    形成され、空気用ピストンで覆われた二重シリンダ内部
    の液用ピストン外側に空気室が形成され、液通路の上方
    に混合室が形成され、液用ピストンの上部外面側に空気
    室と混合室を連通する空気通路が形成されていて、 空気室内の負圧時に外部の空気を空気室内に導入するた
    めの吸気孔が空気用ピストンに開設され、容器本体のヘ
    ッドスペースに空気を導入するための空気孔が空気用シ
    リンダに開設され、液通路内の負圧時に開口する第1逆
    止弁が液通路の下端に設けられ、液通路内の加圧時に液
    通路から混合室への出口を開口する第2逆止弁が液通路
    の上端に設けられ、空気室内の負圧時に空気用ピストン
    の吸気孔を開口する第3逆止弁が設けられ、 さらに、泡通路を有するノズル体が、環状の蓋体の中央
    部を通して上下動可能なように、ピストン体の上部に一
    体的に連結され、混合室の下流側に接続された泡通路の
    途中にシート状多孔体が配設されているようなポンプ式
    泡出し容器において、 第2逆止弁の弁体部を長手方向の中途部に形成した棒状
    弁体が、ノズル体の泡通路を横断するように設けられた
    シート状多孔体よりも下流側の泡通路から混合室内を通
    って液用シリンダ内にまで延びるように設けられ、該棒
    状弁体の上端部に、シート状多孔体よりも下流側で泡通
    路を開閉するための弁体が一体的に取り付けられている
    と共に、 棒状弁体に形成された第2逆止弁の弁体部が液用ピスト
    ンの上端部内面側に形成された第2逆止弁の弁座部から
    所定の範囲だけ上動可能なように、棒状弁体とピストン
    体とが所定の範囲だけ相対的に上下動可能な状態で連係
    されており、また、液用シリンダ内に固定された筒状係
    止体により二重シリンダに対する棒状弁体の上動範囲が
    制限されていて、更に、棒状弁体の下部が筒状係止体と
    所定の摩擦抵抗を持って摺接されていることを特徴とす
    るポンプ式泡出し容器。
  2. 【請求項2】 ノズル体の泡通路が、混合室から直上す
    る部分で、棒状弁体を案内するための案内筒部を中心と
    してその周辺部が泡通路となるように形成されており、
    案内筒部の両端位置でシート状多孔体がそれぞれ泡通路
    を横断するように設けられていると共に、棒状弁体と案
    内筒部の摺接部分による摩擦抵抗が、棒状弁体と筒状係
    止体の摺接部分による摩擦抵抗よりも小さくなるよう
    に、棒状弁体が案内筒部によって摺動可能に保持されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のポンプ式泡出し
    容器。
  3. 【請求項3】 空気用ピストンの吸気孔を開閉する第3
    逆止弁が、通常は吸気孔と空気通路の両方を閉鎖し、空
    気室内が負圧時には吸気孔を開口すると共に空気通路の
    閉鎖を維持し、空気室が加圧された時には空気通路を開
    口すると共に吸気孔の閉鎖を維持するような、空気通路
    の入口と吸気孔とに共通の逆止弁であって、筒状基部の
    下端部近傍から外方に薄肉円環状の外方弁部を延ばし内
    方に薄肉円環状の内方弁部を延ばした弾性弁体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ式泡出し
    容器。
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