JP2000125984A - 自動車用シートバック - Google Patents

自動車用シートバック

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JP2000125984A
JP2000125984A JP10307498A JP30749898A JP2000125984A JP 2000125984 A JP2000125984 A JP 2000125984A JP 10307498 A JP10307498 A JP 10307498A JP 30749898 A JP30749898 A JP 30749898A JP 2000125984 A JP2000125984 A JP 2000125984A
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JP
Japan
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seat back
headrest
support means
rear side
curtain
Prior art date
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JP10307498A
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English (en)
Inventor
Shoichi Koganei
昌一 小金井
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受圧部材に乗員からの後ろ側荷重が加わって
も、ヘッドレストホルダーが表皮部材より上側に迫り上
がっても、支持手段の上端部が露出しない自動車用シー
トバックを提供する。 【解決手段】 ヘッドレストホルダー14の外周面に
は、第1係合部14fが形成されてなり、前記支持手段
8の上端部8bが貫通される前記シートバックフレーム
2の貫通穴部40には、第2係合部29が形成されてな
り、前記ヘッドレストホルダー14の本体14eの外周
面には、中空円筒状のカバー部材33が、該ヘッドレス
トホルダー14の本体14eに対して回転自在に配設さ
れてなり、該カバー部材33には、前記支持手段8の上
端部8bの後ろ側RRを覆う暖簾部36が垂下されてな
ると共に前記第1、第2係合部14f、29に係合され
ることで、前記支持手段8の上端部8bの移動により該
カバー部材33を回転付勢する第1、第2ガイド部33
b、33cが周面に形成されてなる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
る自動車のシートバック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車のシートバックとし
ては、国際特許98/09838号公報に示すように、
シートバックフレーム(9)と、該シートバックフレー
ム(9)の上端部に前後に回転自在なるように支持され
てなる支持手段(5)と、該支持手段(5)の上端部に
ステイ(27)に装着されたヘッドレストホルダー(図
示省略)を介して上下動自在に支持されてなるヘッドレ
スト(4)と、前記支持手段(5)の下端部に支持され
てなると共に乗員の背中の圧力を受けて移動自在なる受
圧部材(10)と、前記シートバックフレーム(9)を
覆うと共に前記ヘッドレストホルダーが出没自在なる貫
通穴を有する表皮部材とより少なくとも構成されてな
る。
【0003】このため、例えば自車が追突された時、シ
ートバック(3)には、前側に向けての衝撃的な荷重が
作用し、乗員による反動荷重が後ろ側に向けて作用す
る。即ち、シートバックフレーム(9)間に架設された
バックエレメント(20)及び受圧部材(10)に該荷
重が作用する。その際、受圧部材(10)は、後ろ側に
移動することにより、支持手段(5)の上端部は、シー
トバックフレーム(9)の上辺部(24)を回動支点と
して前側に回動すると共に上側に移動し、支持手段
(5)の上端部に支持されたヘッドレスト(4)は、乗
員の頭部に接近する方向に作動する。
【0004】従って、自車が追突された時に、乗員の反
動荷重でシートバック(3)が後ろ側に撓んでも、ヘッ
ドレスト(4)が瞬時にして乗員の頭部に接近作動する
ので、乗員の頭部は、ヘッドレスト(4)に確実に受け
止められ、乗員の頸部の保護が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、前記ヘッドレスト(4)が
前側且つ上側に移動することによって、該ヘッドレスト
(4)を保持したヘッドレストホルダーが、表皮部材よ
り上側に迫り上がり、支持手段(5)、特にその構成部
材でアーマチュアパイプの上端部が露出するおそれがあ
る。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、ヘッドレストホルダーが表皮
部材より上側に迫り上がっても、支持手段の上端部が露
出しない自動車用シートバックを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シートバックフレームと、該シートバックフレーム
の上端部に前後に回転自在なると共に上下に移動自在に
支持されてなる支持手段と、該支持手段の上端部に配設
されてなるヘッドレストホルダーと、該ヘッドレストホ
ルダーを介して前記支持手段に支持されてなるヘッドレ
ストと、前記支持手段の下端部に支持されてなると共に
乗員の背中の圧力を受けて移動自在なる受圧部材と、前
記シートバックフレームを覆うと共に前記ヘッドレスト
ホルダーが出没自在なる貫通穴を有する表皮部材とより
少なくとも構成されてなる自動車用シートバックにおい
て、前記ヘッドレストホルダーの外周面には、第1係合
部が形成されてなり、前記支持手段の上端部が貫通され
る前記シートバックフレームの貫通穴部には、第2係合
部が形成されてなり、前記ヘッドレストホルダー本体の
外周面には、中空円筒状のカバー部材が、該ヘッドレス
トホルダー本体に対して回転自在に配設されてなり、該
カバー部材には、前記支持手段の上端部の後ろ側を覆う
暖簾部が垂下されてなると共に前記第1、第2係合部に
係合されることで、前記支持手段の上端部の移動により
該カバー部材を回転付勢する第1、第2ガイド部が周面
に形成されてなる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、前記暖簾部は、前記
支持部材の後ろ側略半周分を覆う形状に形成されてな
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の自動車用シートバックであって、前記暖
簾部の垂下位置は、前記支持手段の上端部が後ろ側且つ
下側にある時に、前側に配され且つ前記支持手段の上端
部が前側且つ上側にある時に、後ろ側に配されてなり、
前記暖簾部が前側に位置する時には、前記シートバック
フレームに支持されてなる第1ストッパが前記支持手段
の上端部に直接当接してなる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れかに記載の自動車用シートバックであっ
て、前記第1ガイド部は、略水平状に形成されてなり、
前記第2ガイド部は、前記支持手段の上端部の移動に対
応する傾斜状に形成されてなる。請求項1に記載の自動
車用シートバックであって、前記暖簾部は、前記支持部
材の後ろ側略半周分を覆う形状に形成されてなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0012】図1乃至図11は、この発明の一実施形態
を示すもので、符号1は自動車のシートバック、符号3
はヘッドレストである。
【0013】該シートバック1は、鉄板製のシートバッ
クフレーム2と、該シートバックフレーム2の前後に配
されてなるポリウレタンフォームなどより形成されてな
るパッド42と、該パッド42を覆う布製などの表皮4
1とより少なくとも形成される。
【0014】前記シートバックフレーム2は、略水平状
に形成されてなるアッパフレーム2aと、該アッパフレ
ーム2aの左右端部より垂下された位置に配設されてな
る略左右対称形状のサイドフレーム2b、2b’と、該
サイドフレーム2b、2b’の下端部間に架設されてな
るアンダーフレーム2cとよりなり、相互に溶接により
支持されている。
【0015】前記アッパフレーム2aは、前側FRに配
され且つ後述する支持手段としてのアーマチュアパイプ
7の保持部8、8が上下に貫通されてなると共に該保持
部8、8の前後移動を自由なる長孔40の前側部位40
aが構成されてなる前側部材2aaと、後ろ側RRに配
され且つ後述する支持手段としてのアーマチュアパイプ
7の保持部8、8が上下に貫通されてなると共に該保持
部8、8の前後移動を自由なる長孔40の後ろ側部位4
0bが構成されてなる後ろ側部材2abと、該後ろ側部
材2abの両端部及び前記サイドフレーム2b,2b’
の上端部に架設される強度部材2ac,2ac’とより
なる。該長孔40の前側部位40a又は後ろ側部位40
b何れかの側面には、図7に示すように、第2係合部と
しての第2爪29が長孔40側に突出してなる。
【0016】前記サイドフレーム2b、2b’それぞれ
には、鉄板によりプレート状に形成されてなるブラケッ
ト5、5’が支持されている。該ブラケット5、5’そ
れぞれには、プロジェクションナット5aが溶接されて
なり、該プロジェクションナット5aに螺合支持される
ボルト20により、作動リンク6、6’の一端部6a,
6a’が、前後FR,RR方向に回転自在なるように、
それぞれ支持されている。前記ボルト20と作動リンク
6、6’との間には、ブッシュ21が介在されている。
該作動リンク6、6’それぞれの他端部6b,6b’間
には、後述する受圧部材4の端部4a,4a’が、リベ
ット22及び前記ブッシュ21により回転自在に支持さ
れている。
【0017】前記サイドフレーム2b、2b’のスプリ
ングフック23、23’と前記作動リンク6、6’それ
ぞれとの間には、付勢手段としてのコイル状のスプリン
グ18、18が配されてなり、前記作動リンク6の他端
部6b,6b’側を前側FRに、常時付勢してなる。
【0018】前記受圧部材4は、鉄板等の剛体により左
右に延在されて長方形に形成され、前記アーマチュアパ
イプ7の保持部8、8の左右間に位置する上辺には、後
ろ側へ立ち上がる斜面部9が形成されてなる。該受圧部
材4の後ろ側には、該受圧部材4を覆うように合成樹脂
製のプロテクタ31が配されて、前記受圧部材4そのも
のに設けられてなる。
【0019】該受圧部材4と前記アーマチュアパイプ7
の保持部8、8とは、図示しないリベットなどで支持さ
れてなる。
【0020】前記アッパフレーム2aの前側部材2aa
の下側の中央部には、ホルダーブラケット12が配され
て、その両端部12a,12aが前側部材2aaに溶接
により支持されてなる。該ホルダーブラケット12の中
央部より左右に離間した位置には、前側に迫り出して横
断面でU字状に形成されてなる支持部12b,12bが
配設される。
【0021】該支持部12b、12bの内側には、合成
樹脂製のアーマチュアホルダー11、11が、前後上下
移動自在に配される。該アーマチュアホルダー11、1
1は、前記アーマチュアパイプ7のパイプ状の保持部
8、8それぞれの上端部8bに支持されるので、前記ホ
ルダーブラケット12の支持部12b,12bで、アー
マチュアホルダー11、11を介して前記アーマチュア
パイプ7の保持部8、8が、保持されることになる。
【0022】前記アーマチュアパイプ7の保持部8、8
は、正面視で左右に並列されて、垂直状をなし、該保持
部8、8の保持位置は、正面視で、少なくともAF05
%タイルマネキン(SAE)のショルダーポイントより
中央側に配されてなる。AF05%タイルマネキン(S
AE)のショルダーポイントより中央側に配されてい
る、ということは、大人の体格のほとんどの乗員30の
ショルダーポイントより内側に保持部8、8が配されて
いるということになるので、該乗員30が自車の追突に
より前記シートバックフレーム2の前側FRから荷重が
加わっても、該乗員30のショルダーが干渉しないこと
になる。
【0023】また、前記保持部8、8の後部は、図1に
示す側面視で、前側に「く」の字状に折曲形成されてな
る。該折曲部8aは、前記ヘッドレスト3のステイ1
3、13の下端部13a,13aに干渉しない近接した
位置に形成され、内面は半径20ミリの曲面である。
【0024】また、前記したように、該保持部8、8内
には、前記アーマチュアホルダー11、11を介して前
記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下摺動自在に
支持されてなる。前記保持部8、8の上端部8bには、
前記ステイ13、13の上下位置を制御可能なる合成樹
脂製のヘッドレストホルダー14、14が保持されてな
る。図3に示す符号15は、ヘッドレスト3のフレーム
である。
【0025】前記ヘッドレストホルダー14の前側の外
周面には、第1係合部としての第1爪14fが突設形成
されてなる。前記ヘッドレストホルダー14の本体14
eの外周面には、中空円筒状のカバー部材33が、該ヘ
ッドレストホルダー14の本体14eに対して回転自在
に配設されてなる。該カバー部材33の本体33aに
は、前記保持部8の上端部8bの後ろ側RRを覆う暖簾
部36が垂下されてなる。また、該カバー部材33の本
体33aには、前記第1、第2爪14f、29に係合さ
れることで、前記保持部8の上端部8bの移動により該
カバー部材33を回転付勢する第1、第2ガイド部33
b、33cが周面に形成されてなる。
【0026】前記暖簾部36は、前記保持部8の後ろ側
RR略半周分を覆う形状に形成されてなり、その垂下位
置は、前記保持部8の上端部8bが後ろ側RR且つ下側
LWRにある時に、前側FRに配され且つ前記保持部8
の上端部8bが前側FR且つ上側UPにある時に、後ろ
側RRに配されてなる。つまり、前記暖簾部36が前側
FRに位置する時には、前記シートバックフレーム2の
アッパフレーム2aの後ろ側部材2abに支持されてな
る第1ストッパ24が前記保持部8の上端部8bに直接
当接してなる。
【0027】前記第1ガイド部33bは、図7に示すよ
うに、略水平状に形成されてなる。前記第2ガイド部3
3cは、前記保持部8の上端部8bの移動に対応する傾
斜状に形成されてなる。即ち、図7及び図8に示すよう
に、カバー部材33が下側にある時には、第2ガイド部
33cの上端部33caに第2爪29が係合してなり、
図10、図11に示すように、カバー部材33が上側に
迫り出す時には、第2ガイド部33cの下端部33cb
に第2爪29が係合してなる。
【0028】図3の符号16は、前記サイドフレーム2
b,2b’にフック17、17’を介して支持されてな
るS字状のバネで、前記受圧部材4の下方の位置に配さ
れてなる。
【0029】同じく図3の符号24は、保持部8の後ろ
側RRの位置のアッパフレーム2aに支持されて、保持
部8の上端部8bが後ろ側RRへの回動をこの位置以上
にいかないように阻止するラバー状の第1ストッパ、同
34は、保持部8の一方側に配されて、保持部8の上端
部8bが前側FRへの回動をこの位置以上にいかないよ
うに阻止する針金状の第2ストッパである。
【0030】次に、この実施形態に係る作動を説明す
る。
【0031】図1に示すように、乗員30がシート26
のシートクッション27に着座し、前記シートバック1
に背中30aを凭れかけた通常の状態では、乗員30の
頭部30bとヘッドレスト3とは若干の隙間Aがあり、
乗員30の背中30aと受圧部材4とも若干の隙間Bが
形成されている。尤も、該乗員30の背中30aと受圧
部材4との間には、パッド42や表皮部材41が介在さ
れているが、乗員30からの荷重が受圧部材4に加わら
ない状態にある。
【0032】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員30が二次衝突により後ろ側RRに押されてパッド
42等が後ろ側RRに移動すると、該乗員30の背中3
0aによりパッド42等を介して受圧部材4が後ろ側R
Rに押される。乗員30による後ろ側RR方向への荷重
によりパッド42等が後ろ側RRに移動しても、乗員3
0のショルダーポイントが少なくともAF05%タイル
マネキンによるショルダーポイントであるから、パッド
42等がアーマチャパイプ7の保持部8に食い込むこと
はない。このため、保持部8の回転に伴う上昇は妨げら
れず、十分ヘッドレスト3の作動量を確保することがで
きる。
【0033】また、前記受圧部材4は、鉄板等剛体より
構成されてなるので、乗員30による後ろ側RR方向へ
の荷重が確実に保持部8に伝達される。即ち、ヘッドレ
スト3の移動が、受圧部材4に荷重が加わると直ぐに移
動するので、タイミングロスがない。また、受圧部材4
の移動量が大きくなる。
【0034】該受圧部材4を支持している作動リンク6
が、ボルト20を中心に回転付勢され、作動リンク6の
他端部6bが、図1に示す位置から図5に示す位置に移
動されることで、該作動リンク6の他端部6bは、ボル
ト20を中心に上側UP及び後ろ側RR方向に回転され
る。
【0035】こうして、作動リンク6の他端部6bが上
側UP且つ後ろ側RRに回転すれば、アーマチュアパイ
プ7の下端部、つまり受圧部材4が上側UP且つ後ろ側
RRに移動する。該移動に伴い、アーマチュアパイプ7
の上端部、つまり保持部8、8の上端部8b、8bと共
にヘッドレストホルダー14、14は、上側UP且つ前
側FRに迫り上がる。該迫り上がり移動により、前記ヘ
ッドレスト3のスティ13も上側UP且つ前側FRに移
動される。
【0036】従って、図9に示すように、保持部8、8
の上端部8b,8bが、シートバック1の表皮部材41
より迫り上がるように露出するが、同時に迫り上がり移
動するヘッドレストホルダー14に第1爪14fで第1
ガイド部33bが保持されるカバー部材33の暖簾部3
6により、該保持部8の上端部8bの後ろ側RRが覆わ
れているので、保持部8、8の上端部8b、8bが露出
しないことになる。
【0037】また、前記暖簾部36は、図10及び図1
1に示すように、前記保持部8の上端部8bの後ろ側R
Rの略半周分を覆う形状に形成されてなるので、該シー
トバック1の真後ろ側RRからだけでなく、斜め後ろ側
RRからも前記保持部8の上端部8bは露出しないこと
になる。
【0038】また、前記保持部8の上端部8bが、図6
に示すように、後ろ側RR且つ下側LWRにある時に
は、前記暖簾部36の垂下位置が前側FRに配されてな
るので、前記シートバックフレーム2に支持されてなる
第1ストッパ24が前記保持部8の上端部8bに直接当
接可能な状態である。また、前記保持部8の上端部8b
が、図9に示すように、前側FR且つ上側UPにある時
には、前記暖簾部36の垂下位置が後ろ側RRに配され
てなるので、前記保持部8の上端部8bが露出しないこ
とになる。
【0039】前記第1ガイド部33bは、略水平状に形
成されてなり、前記第2ガイド部33cは、前記保持部
8の上端部8bの移動に対応する傾斜状に形成されてな
るので、第1ガイド部33bによって前記保持部8の上
端部8bにヘッドレストホルダー14が保持され、第2
ガイド部33cによって前記シートバックフレーム2に
対して前記ヘッドレストホルダー14が迫り上がり移動
が可能となる。
【0040】つまり、前記暖簾部36は、前記保持部8
の上端部8bの後ろ側RRの位置を決める第1ストッパ
24を避けた位置に移動されてなるし、最も保持部8の
上端部8bが下がった状態では前側FRにあって、前記
第1ストッパ24に干渉しない状態での組立が可能であ
る。
【0041】前記したように、保持部8、8とスティ1
3、13とが、ホルダーブラケット12を中心に、共に
移動するので、該ステイ13、13に支持されたヘッド
レスト3は、図5に示すように、乗員30の頭部30b
に当接することになる。尚、図5では、ヘッドレスト3
が乗員30の頭部30bに食い込んでいるように図示さ
れているが、ヘッドレスト3は左右中央が凹んでおり、
乗員30の頭部30bも周知のように横断面で略円柱状
をなすので、食い込んでいる訳ではない。
【0042】こうして、乗員30の上半身が後ろ側RR
に移動することで、残される挙動をする乗員30の頭部
30bが、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持さ
れることになる。この時、前記受圧部材4の上辺に、後
ろ側RRへ立ち上がる斜面部9が形成されてなるので、
パッド52の後面に受圧部材4の傾斜面9が沿ってスム
ースに移動できる。換言すると、パッド52に受圧部材
4が食い込み難いことになる。
【0043】この状態で、前記保持部8の後面が、前記
受圧部材4に対して前側に「く」の字状に曲がっている
ので、受圧部材4が後ろ側RRに移動した時に、図5に
示すように、受圧部材4が後ろ側RRに出っ張らず、後
席乗員との空間が確保されることになる。
【0044】また、前記ヘッドレストホルダー14、1
4に、前記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下移
動自在に支持されてなるので、体格の異なる乗員30の
頭部30bの位置に適宜ヘッドレスト3を合致させるこ
とができる。
【0045】また、前記作動リンク6と前記シートバッ
クフレーム2のサイドフレーム2bとの間に、前記受圧
部材4を前側FRに付勢してなるスプリング18が支持
されてなるので、乗員30の背中30aによる後ろ側R
Rへの押す力が加えられない状態では、スプリング18
により受圧部材4は前側FRにある。即ち、該受圧部材
4を下端に支持したアーマチュアパイプ7の保持部8、
8の上端に支持されたヘッドレスト3は、シーソの原理
で後ろ側RRの位置に収まるので、乗員30の居住性を
損なうことがない。
【0046】前記作動説明で、乗員30の頭部30b
が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されると
したが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移
動とは、相対的なものであり、乗員30の背中30aに
よってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員
30の頭部30bに対してヘッドレスト3が移動せず、
その位置に保持されることで、乗員30の頭部30bが
保護されるものと説明されるものも含むものである。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、乗員に
よる後ろ側方向への荷重により支持手段の上側が前側且
つ上側に迫り上がる方向に移動すると、該支持手段の上
端部に支持された前記ヘッドレストホルダーの第1係合
部に係合されている第1ガイド部によってカバー部材が
一緒に上側且つ前側に移動する。この時、前記シートバ
ックフレームの貫通穴部に形成された第2係合部に係合
されている第2ガイド部によってカバー部材が縦軸方向
に回転され、カバー部材に垂下された暖簾部が支持手段
の上端部を覆うことになる。従って、該支持手段の上端
部が露出されないことになる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、前記暖簾
部は、前記支持部材の後ろ側略半周分を覆う形状に形成
されてなるので、該シートバックの真後ろだけでなく、
斜め後ろ側からも支持手段の上端部は露出しないことに
なる。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、前記支持
手段の上端部が後ろ側且つ下側にある時には、前記暖簾
部の垂下位置が前側に配されてなるので、前記シートバ
ックフレームに支持されてなる第1ストッパが前記支持
手段の上端部に直接当接可能な状態である。また、前記
支持手段の上端部が前側且つ上側にある時には、前記暖
簾部の垂下位置が後ろ側に配されてなるので、前記支持
手段の上端部が露出しないことになる。
【0050】請求項4に記載の発明によれば、前記第1
ガイド部は、略水平状に形成されてなり、前記第2ガイ
ド部は、前記支持手段の上端部の移動に対応する傾斜状
に形成されてなるので、第1ガイド部によって前記支持
手段の上端部にヘッドレストホルダーが保持され、第2
ガイド部によって前記シートバックフレームに対して前
記ヘッドレストホルダーが迫り上がり移動が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るシートバックを示
す断面図。
【図2】図1の乗員を除いたシートバックの正面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】図1のシートバックフレーム要部の斜視図。
【図5】図1の作動実施形態を示す断面図。
【図6】図1のC部の拡大断面図。
【図7】図6のカバー部材の第1、第2ガイド部と長孔
の第2爪との関係を示す図4と同じ方向の斜視図。
【図8】図7の90度異なる位置からの斜視図。
【図9】図5のD部の拡大断面図。
【図10】図9のカバー部材の第1、第2ガイド部と長
孔の第2爪との関係を示す図4と同じ方向の斜視図。
【図11】図10の90度異なる位置からの斜視図。
【符号の説明】
1 シートバック 2 シートバックフレーム 2a シートバックフレームのアッパフレーム 2b シートバックフレームのサイドフレーム 3 ヘッドレスト 4 受圧部材 7 支持手段としてのアーマチュアパイプ 8 アーマチュアパイプの保持部 8b 保持部の上端部 11 アーマチュアホルダー 13 ヘッドレストのステイ 14 ヘッドレストホルダー 14c 頭部 14f 第1係合部としての第1爪 24 第1ストッパ 26 シート 29 第2係合部としての第2爪 30 乗員 30a 乗員の背中 30b 乗員の頭部 33 カバー部材 33a 本体 33b 第1ガイド部 33c 第2ガイド部 36 暖簾部 40 長孔 41 表皮部材 42 パッド FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、該シートバッ
    クフレームの上端部に前後に回転自在なると共に上下に
    移動自在に支持されてなる支持手段と、該支持手段の上
    端部に配設されてなるヘッドレストホルダーと、該ヘッ
    ドレストホルダーを介して前記支持手段に支持されてな
    るヘッドレストと、前記支持手段の下端部に支持されて
    なると共に乗員の背中の圧力を受けて移動自在なる受圧
    部材と、前記シートバックフレームを覆うと共に前記ヘ
    ッドレストホルダーが出没自在なる貫通穴を有する表皮
    部材とより少なくとも構成されてなる自動車用シートバ
    ックにおいて、 前記ヘッドレストホルダーの外周面には、第1係合部が
    形成されてなり、 前記支持手段の上端部が貫通される前記シートバックフ
    レームの貫通穴部には、第2係合部が形成されてなり、 前記ヘッドレストホルダー本体の外周面には、中空円筒
    状のカバー部材が、該ヘッドレストホルダー本体に対し
    て回転自在に配設されてなり、 該カバー部材には、前記支持手段の上端部の後ろ側を覆
    う暖簾部が垂下されてなると共に前記第1、第2係合部
    に係合されることで、前記支持手段の上端部の移動によ
    り該カバー部材を回転付勢する第1、第2ガイド部が周
    面に形成されてなることを特徴とする自動車用シートバ
    ック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記暖簾部は、前記支持部材の後ろ側略半周分を覆う形
    状に形成されてなることを特徴とする自動車用シートバ
    ック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車用
    シートバックであって、 前記暖簾部の垂下位置は、前記支持手段の上端部が後ろ
    側且つ下側にある時に、前側に配され且つ前記支持手段
    の上端部が前側且つ上側にある時に、後ろ側に配されて
    なり、 前記暖簾部が前側に位置する時には、前記シートバック
    フレームに支持されてなる第1ストッパが前記支持手段
    の上端部に直接当接してなることを特徴とする自動車用
    シートバック。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    自動車用シートバックであって、 前記第1ガイド部は、略水平状に形成されてなり、 前記第2ガイド部は、前記支持手段の上端部の移動に対
    応する傾斜状に形成されてなることを特徴とする自動車
    用シートバック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113475894A (zh) * 2021-07-29 2021-10-08 江西智慧星实业有限公司 一种可防摔落的双层学生公寓床

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