JP2000110947A - 圧縮機の軸封装置 - Google Patents

圧縮機の軸封装置

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JP2000110947A
JP2000110947A JP10281582A JP28158298A JP2000110947A JP 2000110947 A JP2000110947 A JP 2000110947A JP 10281582 A JP10281582 A JP 10281582A JP 28158298 A JP28158298 A JP 28158298A JP 2000110947 A JP2000110947 A JP 2000110947A
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JP
Japan
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lip ring
lip
ring
outer peripheral
shaft
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JP10281582A
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English (en)
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Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Masanori Sonobe
正法 園部
Atsushi Morishita
敦之 森下
Takuya Okuno
卓也 奥野
Keiichi Chiba
▲啓▼一 千葉
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Toyota Industries Corp
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2リップリングの外周とケースとの間に流
体が入り込むことのない圧縮機の軸封装置を提供するこ
と。 【解決手段】 合成ゴム製の第1リップリング35と、
回転軸16に対する第1リップリング35の接触姿勢を
バックアップ支持する姿勢保持リング36と、合成樹脂
製の第2リップリング37とが、クランク室15側から
外部側に向かって同順に配置されている。各リング35
〜37は、円筒状をなすケース41内においてそれら外
周側で回転軸16の軸線L方向で重合されるとともに、
この重合部分を以ってケース41により狭持保持されて
いる。ケース41内において第1リップリング35と第
2リップリング37とは、両者35,37が姿勢保持リ
ング36を越えて位置する外周側の環状領域で加圧接触
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
システムに適用され、外部駆動源の駆動により回転軸が
回転することで圧縮動作を行う圧縮機において、回転軸
を封止することで、圧縮機内部側に存在する冷媒や潤滑
油等の流体が外部側へ漏れることを防止するための軸封
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の軸封装置50としては、例え
ば、次のような構成のものが存在する。図4に示すよう
に、第1リップリング51は合成ゴムよりなり、内周側
にはリップ部51aが設けられている。姿勢保持リング
52は、回転軸61に対する第1リップリング51のリ
ップ部51aの接触姿勢をバックアップ支持する。第2
リップリング53はフッ素樹脂よりなり、内周側には圧
縮機内部側に湾曲したリップ部53aが設けられてい
る。ポンプ溝53bは、リップ部53aにおいて第2リ
ップリング53の軸線を中心とした螺旋状に刻設されて
いる。第3リップリング54は合成ゴムよりなり、内周
側にはリップ部54aが設けられている。第1リップリ
ング51、姿勢保持リング52、第2リップリング53
及び第3リップリング54は、圧縮機内部側から外部側
に向かって同順に配置されている。
【0003】前記各リング51〜54は、円筒状をなす
ケース55内においてそれら外周側で重合され、この重
合部分を以ってケース55により狭持保持されている。
従って、例えば、第1及び第2リップリング51,53
は、姿勢保持リング52及びケース55に対して密着さ
れている。
【0004】回転軸61の回転時(圧縮機の運転時)に
は、圧縮機内部側の高圧力が第2リップリング53のリ
ップ部53aに作用されている。従って、リップ部53
aが回転軸61に所定の面圧で接触され、圧縮機内部側
から外部側への流体(冷媒ガスや潤滑油)の漏れが防止
される。この時、リップ部53aのポンプ溝53bが、
それに相対回動される回転軸61との間で螺旋ポンプ作
用を奏し、リップ部53aと回転軸16との間の流体を
圧縮機内部側へ積極的に送り返すことも、第2リップリ
ング53の流体シ−ル性を高めることに貢献されてい
る。
【0005】回転軸61の回転停止時(圧縮機の運転停
止時)には、合成ゴムよりなる第1リップリング51
が、リップ部51aを以って回転軸61に対して弾発的
に接触することで、圧縮機内部側から外部側への流体漏
れが防止されている。つまり、回転軸61の回転停止時
には圧縮機内部の圧力が低下されているため、第2リッ
プリング53のリップ部53aの回転軸61に対する接
触面圧が低くなっている。従って、第2リップシール5
3の流体シール性は乏しく、それを補うために、合成ゴ
ム製の第1リップリング51が軸封装置50に備えられ
ている。
【0006】前記第1リップリング51のリップ部51
aは、回転軸61の回転時には、圧縮機内部側の流体を
第2リップリング53側へ漏らすように、回転軸61に
対する接触姿勢が設定されている。このような回転軸6
1に対するリップ部51aの接触姿勢は、姿勢保持リン
グ52によりバックアップ支持され、圧縮機内部側の高
圧力が第1リップリング51に作用されたとしても崩れ
ることはない。
【0007】回転軸61の回転時において、第1リップ
リング51のリップ部51aから漏らされた流体(主と
して潤滑油)が、第1及び第2リップリング51,53
の各リップ部51a,53aの潤滑や冷却を行う。従っ
て、各リップ部51a,53aが、回転軸61との摺接
により摩耗劣化したり高温に発熱して熱劣化したりする
ことがなく、第1及び第2リップリング51,53の耐
久性が高められている。
【0008】前記第3リップリング54は、リップ部5
4aを以って回転軸61に対して弾発的に接触すること
で、圧縮機外部側から軸封装置50内への異物の侵入を
阻止する。従って、異物がリップ部53aと回転軸61
との間に噛み込まれることを防止でき、第2リップリン
グ53の流体シール性が低下されることはない。第3リ
ップリング54は、回転軸61の回転が停止された時に
は、第1リップリング51と第2リップリング53との
間に残留されることとなる流体の圧縮機外部側への漏れ
を防止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに、回転軸61の回転中においては、第1リップリン
グ51から流体(冷媒ガス)が漏らされている。フッ素
樹脂製の第2リップリング53と姿勢保持リング52や
ケース55との接触箇所は、例えば、弾発的に接触され
ている合成ゴム製の第1リップリング51と姿勢保持リ
ング52やケース55との接触箇所と比較して流体シー
ル性に乏しい。従って、図4の拡大円中において矢印で
示すように、第1リップリング51から漏らされた冷媒
ガスが、特に、第2リップリング53と姿勢保持リング
52やケース55との接触箇所に入り込み易かった。
【0010】回転軸61の回転が停止されると、第3リ
ップリング54によって、第1リップリング51と第2
リップリング53との間に残留された流体の圧縮機外部
側への漏れが防止される。別の見方をすれば、第2リッ
プリング53と姿勢保持リング52やケース55との接
触箇所に入り込んだ、特に冷媒ガスが、回転軸61の回
転停止の後には圧縮機外部側へ向かって流出されること
を期待できなかった。回転軸61の停止状態が長時間継
続されると、第2リップリング53と姿勢保持リング5
2やケース55との接触箇所に入り込んだ冷媒ガスが、
外気温の低下等により液化される。
【0011】このような状態で、回転軸61の回転が開
始されると、圧縮機の圧縮動作等に起因して軸封装置5
0の周囲の温度が上昇する。特に、第2リップリング5
3の外周とケース55との接触箇所に存在する液冷媒
が、軸封装置50周囲の温度上昇の影響を受けて気化さ
れると、この気化時の体積膨張によって第2リップリン
グ53が半径方向内側に押し動かされ、やがてはケース
55による狭持保持が解除されてしまう。第2リップリ
ング53と姿勢保持リング52は、互いの板厚に頼って
ケース55内で狭持されていることから、ケース55に
よる第2リップリング53の狭持保持が解除されると、
姿勢保持リング52の狭持保持まで解除されてしまう。
従って、姿勢保持リング52は、回転軸61に対する第
1リップリング51のリップ部51aの接触姿勢を、設
定した状態に維持することができなかった。その結果、
回転軸61の回転時に、圧縮機内部側の流体を外部側へ
漏らすことができなくなり、第1及び第2リップリング
51,53の耐久性が低下される等の問題を生じてい
た。
【0012】逆に、脱落された第2リップリング53
が、姿勢保持リング52を介して第1リップリング51
を押し動かし、リップ部51aを回転軸61に対して押
し上げてしまうこともある。従って、回転軸61の回転
時において、第1リップリング51が第2リップリング
53の流体シール性能を越える量の流体を漏らしてしま
い、第2リップリング53、ひいては第3リップリング
54から流体が漏れる等の問題が生じていた。
【0013】本発明は上記従来技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、その目的は、第2リッ
プリングの外周とケースとの間に流体が入り込むことの
ない圧縮機の軸封装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、回転軸の回転時には圧縮機内部
側の流体を第2リップリング側へ漏らすように、回転軸
の外周面に対する第1リップリングの接触姿勢が設定さ
れ、姿勢保持リングはこの設定された接触姿勢を維持す
べく第1リップリングをバックアップ支持する構成であ
って、前記ケース内において第1リップリングと第2リ
ップリングとを、両者が姿勢保持リングを越えて位置す
る外周側の環状領域で加圧接触させた軸封装置である。
【0015】この構成においては、ケース内において第
1リップリングと第2リップリングとで囲まれた空間
が、姿勢保持リングを越えて位置する外周側の環状領域
でシールされることとなる。従って、圧縮機の運転中に
おいて第1リップリングから漏れた流体が、第2リップ
リングの外周とケースとの間に入り込むことを防止でき
る。
【0016】請求項2の発明では、前記第1リップリン
グと第2リップリングは、回転軸の軸線方向で加圧接触
されている。請求項3の発明では、前記姿勢保持リング
の外周側は平板状をなし、第1及び第2リップリングの
外周側はそれぞれ姿勢保持リングの外周側の板面に沿っ
て半径方向外側へ延在され、第1リップリングと第2リ
ップリングのうちの少なくとも一方において姿勢保持リ
ングを越えて位置する外周側には、他方に環状領域で接
触する突条部が回転軸の軸線方向に向かって突設され、
自然状態での突条部の高さを姿勢保持リングの外周側の
板厚と比較して高く設定したものである。
【0017】請求項2及び請求項3の構成においては、
各リングがケースに組み付けられる(狭持保持される)
のと同時に、第1リップリングと第2リップリングとの
加圧接触が達成される。
【0018】請求項4の発明では、突条部は第1リップ
リングに一体形成されている。この構成においては、リ
ップリングに対する突条部の形成が容易となる。つま
り、一般的に樹脂製の第2リップリングは、樹脂のシー
ト材から切り抜くことで製作されている。従って、例え
ば、突条部を第2リップリングに一体形成することは、
シート材の時点で突条部を形成しておかなくてはならな
いし、このシート材からの切り抜きも、突条部の位置合
わせに精度が必要となり面倒な作業となる。しかし、ゴ
ム製の第1リップリングは、例えば、ケースにモールド
成形されている。従って、突条部を第1リップリングに
一体形成することは、成形用型の形状設定で容易に対応
可能である。
【0019】請求項5の発明では、第1リップリングの
内周側にはリップ部が形成され、第1リップリングはリ
ップ部の尖鋭状をなす先端を以って回転軸の外周面に環
状領域で接触されており、このリップ部の先端を形成す
る圧縮機内部側の傾斜面が回転軸の外周面に対してなす
角を、同じくリップ部の先端を形成する圧縮機外部側の
傾斜面が回転軸の外周面に対してなす角より小さくなる
ように、回転軸の外周面に対する第1リップリングの接
触姿勢が設定されている。
【0020】この構成においては、回転軸の回転停止時
に第1リップリングはシール性能を十分に発揮してなお
かつ、回転軸の回転時には多くの流体を漏らすことがで
きる。その結果、漏れ流体による第1リップリング及び
第2リップリングの潤滑状態が良好となり、このリップ
リングの摩擦劣化及び熱劣化の防止効果が高められる。
【0021】請求項6の発明では、第2リップリングと
回転軸との間には、回転軸の回転により作動するポンプ
構造が設けられ、回転軸の回転中にはポンプ構造の作動
によって、第2リップリングと回転軸との間に存在する
流体が圧縮機内部側へ送られるように構成されている。
【0022】この構成においては、第2リップリングと
回転軸との間に存在する流体を、ポンプ構造が圧縮機内
部側へ積極的に送り返すため、第2リップリングの流体
シール性が向上される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車両空調システ
ムに適用される可変容量型圧縮機において具体化した一
実施形態について説明する。
【0024】図1に示すように、フロントハウジング1
1はシリンダブロック12の前端に接合固定されてい
る。リヤハウジング13は、シリンダブロック12の後
端に弁・ポート形成体14を介して接合固定されてい
る。クランク室15は、フロントハウジング11とシリ
ンダブロック12とに囲まれて区画形成されている。
【0025】回転軸16は、クランク室15を貫通する
ようにして、フロントハウジング11とシリンダブロッ
ク12との間に回転可能に架設支持されている。回転軸
16の前端は、フロントハウジング11の前壁を貫通し
て外部へ突出されている。回転軸16は、図示しない外
部駆動源としての車両エンジンに、電磁クラッチ等のク
ラッチ機構を介して連結されている。従って、回転軸1
6は、車両エンジンの動作時においてクラッチ機構の接
続により回転駆動される。
【0026】ボス部17は、フロントハウジング11の
フロント側の外壁面に突設されており、回転軸16の突
出端部を取り囲む。本実施形態の軸封装置18はボス部
17に収容配置され、回転軸16を封止する。軸封装置
18の構成については後に詳述する。
【0027】回転支持体19は、クランク室15におい
て回転軸16に止着されている。斜板20は、回転軸1
6に対してその軸線L方向へスライド移動可能でかつ傾
動可能に支持されている。ヒンジ機構21は回転支持体
19と斜板20との間に介在されている。斜板20は、
ヒンジ機構21の介在により、回転軸16に対して傾動
可能でかつ回転軸16と一体的に回転可能となってい
る。斜板20の半径中心部がシリンダブロック12側に
移動すると、斜板20の傾斜角が減少される。斜板20
の半径中心部が回転支持体19側に移動すると、斜板2
0の傾斜角が増大される。
【0028】シリンダボア12aはシリンダブロック1
2に貫設形成されている。片頭型のピストン22はシリ
ンダボア12aに収容されている。ピストン22は、シ
ュー23を介して斜板20の外周部に係留されている。
ピストン22は、斜板20の回転運動によりシリンダボ
ア12a内で前後往復運動される。
【0029】吸入室24及び吐出室25は、リヤハウジ
ング13にぞれぞれ区画形成されている。吸入ポート2
6、吸入弁27、吐出ポート28及び吐出弁29は、そ
れぞれ弁・ポート形成体14に形成されている。そし
て、吸入室24の冷媒ガスは、ピストン22の上死点側
から下死点側への移動により、吸入ポート26及び吸入
弁27を介してシリンダボア12aに吸入される。シリ
ンダボア12aに吸入された冷媒ガスは、ピストン22
の下死点側から上死点側への移動により所定の圧力にま
で圧縮されるとともに、吐出ポート28及び吐出弁29
を介して吐出室25へ吐出される。
【0030】抽気通路30はクランク室15と吸入室2
4とを接続する。給気通路31は吐出室25とクランク
室15とを接続する。電磁弁である容量制御弁32は、
給気通路31上に介在されている。容量制御弁32は、
ソレノイド32aと、ソレノイド32aの励磁・消磁に
より給気通路31を開閉する弁体32bとを備えてい
る。ソレノイド32aは、冷房負荷等に応じた図示しな
いコンピュータの制御によって励磁・消磁される。従っ
て、給気通路31の開度が弁体32bにより調節され、
クランク室15の圧力が変更されて、ピストン22の前
後に作用するクランク室15の圧力とシリンダボア12
aの圧力との差が調整される。その結果、斜板20の傾
斜角が変更され、ピストン22のストローク量が変更さ
れて、吐出容量が調整される。
【0031】つまり、ソレノイド32aが消磁されると
弁体32bによって給気通路31が開かれ、吐出室25
とクランク室15とが連通される。従って、吐出室25
の高圧冷媒ガスが給気通路31を介してクランク室15
へ供給され、クランク室15の圧力が上昇される。クラ
ンク室15の圧力が上昇すると斜板20の傾斜角が最小
となり、ピストン22のストローク量が小さくなって吐
出容量が最小となる。また、ソレノイド32aが励磁さ
れると弁体32bによって給気通路31が閉じられ、ク
ランク室15の圧力が抽気通路30を介した放圧に基づ
いて低下してゆく。クランク室15の圧力が低下すると
斜板20の傾斜角が最大となり、ピストン22のストロ
ーク量が大きくなって吐出容量が最大となる。
【0032】次に、前記軸封装置について詳述する。図
2に示すように、アクリルニトリルブタジエンゴム等の
合成ゴム製の第1リップリング35、金属製の姿勢保持
リング36、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
等のフッ素樹脂製の第2リップリング37、金属製の保
形リング38、アクリルニトリルブタジエンゴム等の合
成ゴム製の第3リップリング39、金属製のエンドリン
グ40は、圧縮機内部(クランク室15)側から外部側
に向かって同順に配置されている。
【0033】ケース41は金属製の円筒体よりなり、フ
ロント側及びリヤ側の開口端部41a,41bは、それ
ぞれ内周側に曲折されている。前記各リング35〜40
は、ケース41内においてそれら外周側で軸線L方向に
重合されるとともに、この重合部分を以ってケース41
の開口端部41a,41b間で狭持保持されている。各
リング35〜40を保持したケース41は、前記ボス部
17に収容されている。ケース41の軸線L方向前後の
移動は、ボス部17内の奥方に形成された段差部17a
との当接、及びボス部17内のフロント側開口付近に嵌
め込まれたサークリップ42との当接によりそれぞれ規
制されている。
【0034】前記第1リップリング35は、ケース41
においてリヤ側開口端41b付近の内周面及び外周面を
被覆するようにしてモールド成形されている。第1リッ
プリング35においてケース41の外周面側を被覆する
部分が、ボス部17の内周面17bに環状領域で接触す
る外周シール部35aをなしている。外周シール部35
aは、ボス部17の内周面17bに対する密着性を高め
るべく、複数の突条を備えている。第1リップリング3
5においてケース41の内周面側を被覆する内周シール
部35bが、ケース40内における第1リップリング3
5の外周側として、姿勢保持リング36とケース41の
リヤ側開口端部41bとの間で狭持されることとなる。
【0035】リップ部35cは第1リップリング35の
内周側に形成されている。リップ部35cはクランク室
15方向に向かって延在されるとともに、その先端側は
内径方向へ下降傾斜されている。リップ部35cの尖鋭
状をなす先端は、回転軸16の外周面16aに対して環
状領域で接触されている。図2の拡大円中に示すよう
に、リップ部35cの先端を形成するクランク室15側
の傾斜面S1は、回転軸16の外周面16aに対して所
定の角度θ1で傾斜されている。同じくリップ部35c
の先端を構成する圧縮機外部側の傾斜面S2は、回転軸
16の外周面16aに対して所定の角度θ2で傾斜され
ている。そして、回転軸16に対する第1リップリング
35のリップ部35cの接触姿勢は、傾斜面S1が回転
軸16の外周面16aとなす角θ1と、傾斜面S2が回
転軸16の外周面16aとなす角θ2とが、θ1<θ2
の関係を満たすように設定されている。第1リップリン
グ35の回転軸16に対する接触姿勢をこのように設定
することで、第1リップリング35は、回転軸16の回
転停止時においては流体シール性を十分に発揮するが、
回転軸16の回転時には流体漏れを増大させる傾向を示
すことが、本発明者の実験等により解っている。
【0036】前記第2リップリング37は、回転軸16
が挿入される以前では円環平板状をなす。第2リップリ
ング37は、例えば、フッ素樹脂よりなるシート材から
切り抜かれることで製作されている。そして、第2リッ
プリング37は、回転軸16がフロント側から挿入され
る時に、内周側がクランク室15側へ湾曲されてゆく。
このクランク室15側への湾曲部分がリップ部37aを
なしている。リップ部37aは、軸線L方向に所定幅を
有するシール面37bを以って回転軸16の外周面16
aに環状領域で接触されている。ポンプ溝37cは、リ
ップ部37aのシール面37bにおいて第2リップリン
グ37の軸線Lを中心とした螺旋状に切込形成されてい
る。このポンプ溝37cが、回転軸16の回転時に作動
するポンプ構造をなしている。
【0037】前記姿勢保持リング36は、円環平板状を
なす本体36aの内周側が、クランク室15に向かって
湾曲されてなる。この湾曲された部分が姿勢保持部36
bをなしている。姿勢保持部36bは、第1リップリン
グ35と第2リップリング37とのリップ部35c,3
7a間を遮断するようにしてクランク室15方向へ延在
されている。姿勢保持部36bの先端は、第1リップリ
ング35のリップ部35cに裏面側より当接され、前述
したリップ部35cの回転軸16の外周面16aに対す
る接触姿勢(θ1<θ2)をバックアップ支持する。
【0038】前記第3リップリング39は、保形リング
38においてフロント側の表面から外周面にかけてモー
ルド成形されてなる。保形リング38は、その外径がケ
ース41の内径より小さいものが用いられている。しか
し、第2リップリング37と第3リップリング39の外
径は、それぞれケース41の内径とほぼ同じである。従
って、第3リップリング39は、第2リップリング37
との間に保形リング38が介在されているものの、外周
側では第2リップリング37に環状領域で接触されてい
る。第3リップリング39は、内周側に形成されたリッ
プ部39aを以って、回転軸16の外周面16aに対し
て環状領域で接触されている。
【0039】さて、図3(a)に示すように、本実施形
態においては、前記ケース41内において第1リップリ
ング35と第2リップリング37とを、両者35,37
が姿勢保持リング36を越えて位置する外周側の環状領
域で加圧接触させる構成を採っている。すなわち、第1
リップリング35の内周シール部35bの外周側、及び
第2リップリング37の外周側は、それぞれ姿勢保持リ
ング36の本体36aの板面に沿って半径方向外側へ延
在されている。姿勢保持リング36は、その外径がケー
ス41の内径より小さいものが用いられている。しか
し、第1リップリング35の内周シール部35bと第2
リップリング37の外径は、それぞれケース41の内径
とほぼ同じである。従って、第1リップリング35の内
周シール部35bと第2リップリング37は、ケース4
1内において姿勢保持リング36よりも外周側の環状領
域で直接対向されることとなる(対向面35d,37
d)。
【0040】突条部43は、第1リップリング35にお
いて内周シール部35bの対向面35dに一体形成さ
れ、軸線L方向へ突出されている。図3(b)に示すよ
うに、突条部43は、自由状態では、内周シール部35
bの対向面35dからの高さが、姿勢保持リング36の
本体36aの板厚(言い換えれば、組付け状態での対向
面35dと対向面37dとの間の距離)と比較して高く
設定されている。従って、図3(a)に示すように、フ
ッ素樹脂よりも弾力性に富む合成ゴム製の突条部43
は、各リング35〜40がケース41に組み込まれる
(狭持される)際、第2リップリング37の対向面37
dに押し付けられて、ほぼ姿勢保持リング36の本体3
6aの板厚程度に縮むこととなる。つまり、第1リップ
リング35と第2リップリング37は、主として突条部
43が縮み代となることで、各リング35〜40のケー
ス41に対する組込みと同時に加圧接触が達成されてい
る。
【0041】次に、前記軸封装置21の作用について説
明する。回転軸16の回転時(圧縮機の運転時)には、
クランク室15側の高圧力が第2リップリング37のリ
ップ部37aに作用される。従って、リップ部37a
が、シール面37bを以って回転軸16の外周面16a
に対して所定の面圧で接触され、クランク室15から外
部側への流体(冷媒ガスや潤滑油)の漏れが防止され
る。この時、シール面37bのポンプ溝37cが、それ
に相対回動される回転軸16の外周面16aとの間で螺
旋ポンプ作用を奏し、リップ部37aと回転軸16との
間の流体をクランク室15側へ積極的に送り返すこと
も、第2リップリング37の流体シ−ル性を高めること
に貢献されている。
【0042】回転軸16の回転停止時(圧縮機の運転停
止時)には、合成ゴムよりなる第1リップリング35
が、リップ部35cを以って回転軸16の外周面16a
に対して弾発的に接触することで、クランク室15側か
ら外部側への流体漏れが防止される。
【0043】前記第1リップリング35のリップ部35
cは、回転軸16の回転時には、クランク室15側の流
体を第2リップリング37側へ漏らすように、回転軸1
6の外周面16aに対する接触姿勢が設定されている。
このような回転軸16の外周面16aに対するリップ部
35cの接触姿勢は、姿勢保持リング36の姿勢保持部
36bによりバックアップ支持され、クランク室15側
の高圧力が第1リップリング35に作用されたとしても
崩れることはない。
【0044】回転軸16の回転時において、第1リップ
リング35のリップ部35cから漏らされた流体(主と
して潤滑油)が、第1及び第2リップリング35,37
の各リップ部35c,37aの潤滑や冷却を行う。従っ
て、各リップ部35c,37aが、回転軸16の外周面
16aとの摺接により摩耗劣化したり高温に発熱して熱
劣化したりすることがなく、第1及び第2リップリング
35,37の耐久性が高められている。
【0045】前記第3リップリング39は、リップ部3
9aを以って回転軸16の外周面16aに対して弾発的
に接触することで、圧縮機外部側から軸封装置18内へ
の異物の侵入を阻止する。従って、異物が、例えば、リ
ップ部37aのシール面37bと回転軸16の外周面1
6aとの間に噛み込まれることを防止でき、第2リップ
リング37の流体シール性が低下されることはない。第
3リップリング39は、回転軸16の回転が停止された
時には、第1リップリング35と第2リップリング37
との間に残留されることとなる流体の圧縮機外部側への
漏れを防止する。
【0046】さて、前述したように、回転軸16の回転
中においては、第1リップリング35から流体(冷媒ガ
ス)が漏らされている。フッ素樹脂製の第2リップリン
グ37と姿勢保持リング36やケース41との接触箇所
は、例えば、弾発的に接触されている合成ゴム製の第1
リップリング35と姿勢保持リング36やケース41と
の接触箇所と比較して流体シール性に乏しい。
【0047】しかし、本実施形態においては、第1リッ
プリング35と第2リップリング37とが、ケース41
内において姿勢保持リング36を越えて位置する外周側
の環状領域で加圧接触されている。つまり、第1リップ
リング35と第2リップリング37とで囲まれた空間に
おいて、第2リップリング37と姿勢保持リング36と
の接触箇所を介して、第2リップリング37の外周とケ
ース41との接触箇所に至る流体の漏れ通路が、その途
中で遮断されることになる。
【0048】従って、回転軸16の回転中において第1
リップリング35から漏れた流体(冷媒ガス)が、第2
リップリング37の外周とケース41との接触箇所に入
り込むことはない。その結果、従来技術で述べたよう
な、第1リップリング35からの漏れ冷媒ガスの液化→
気化に起因した、第2リップリング37のケース41に
よる狭持保持の解除を回避できる。よって、ケース41
による各リング35〜40の狭持保持が解除されること
はなく、例えば、回転軸16に対する第1リップリング
35の接触姿勢が、設定した状態からずれてしまうこと
はない。
【0049】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)上述したように、第1リップリング35からの漏
れ冷媒ガスの液化→気化によっても、第2リップリング
37のケース41による狭持保持が解除されることはな
い。従って、第1リップリング35が、回転軸61の回
転時に流体を漏らさなくなったり、或いは逆に、第2リ
ップリング53の流体シール性能を越える量の流体を漏
らしてしまう等の問題を解消できる。
【0050】(2)突条部43は回転軸16の軸線L方
向に突設されている。つまり、第1リップリング35と
第2リップリング37は、回転軸の軸線L方向(各リン
グ35〜40の重合・狭持方向)で加圧接触されてい
る。従って、各リング35〜40がケース41に組み込
まれるのと同時に、第1リップリング35と第2リップ
リング37の加圧接触を達成でき、図4に示す従来技術
と比べても、特別な組付け工程を採る必要はない。
【0051】(3)突条部43は、第1リップリング3
5に一体形成されている。従って、突状部43の形成が
容易となる。つまり、フッ素樹脂製の第2リップリング
37は、フッ素樹脂よりなるシート材から切り抜くこと
で製作されている。従って、例えば、突条部43を第2
リップリング37に一体形成することは、シート材の時
点で突条部43を形成しておかなくてはならないし、こ
のシート材からの切り抜きも、突条部43の位置合わせ
に精度が必要となり面倒な作業となる。しかし、合成ゴ
ム製の第1リップリング35はケース41にモールド成
形されている。従って、突条部43を第1リップリング
35に一体形成することは、成形用型の形状設定で容易
に対応可能である。
【0052】(4)ポンプ溝37cがシール面37bに
形成され、第2リップリング37の流体シ−ル性が高め
られている。流体シール性の高い第2リップリング37
は、回転軸16の回転時において第1リップリング35
から漏らされた流体を、第3リップリング39側にはほ
とんど漏らすことはない。従って、回転軸16の回転時
において、第1リップリング35と第2リップリング3
7との間には、多くの流体が存在することとなる。つま
り、多くの流体が、第2リップリング37の外周とケー
ス41との間に入り込み易い状況となっている。このよ
うな条件的に厳しい構成において具体化した本実施形態
においては、前記(1)の効果を奏するのに特に有効と
なる。
【0053】(5)軸封装置18は、第2リップリング
37に対して圧縮機外部側に、第3リップリング39を
備えている。従って、回転軸16の回転が停止される
と、第3リップリング39によって、第1リップリング
35と第2リップリング37との間に残留された流体の
圧縮機外部側への漏れが防止される。別の見方をすれ
ば、第2リップリング37と姿勢保持リング36やケー
ス41との接触箇所に入り込んだ、特に冷媒ガスが、回
転軸16の回転停止の後には圧縮機外部側へ向かって流
出されることを期待できなかった。このような条件的に
厳しい構成において具体化した本実施形態においては、
前記(1)の効果を奏するのに特に有効となる。
【0054】本発明の主旨から逸脱しない範囲で次のよ
うに実施しても良い。 ○突条部43を、第1リップリング35ではなく第2リ
ップリング37に一体形成すること。或いは、突条部4
3を、第1及び第2リップリング35,37の両方に形
成すること。
【0055】○ポンプ溝37cを、回転軸16の外周面
16aにおいてリップ部37aのシール面37bとの接
触部分に刻設すること。 ○第1リップリング35において外周シール部35aを
削除する。そして、ケース41の外周面とボス部17の
内周面17aとの間の流体シールを、例えば、ケース4
1の外周面に外嵌固定されたOリング等により行わせる
ように構成すること。
【0056】○固定容量型圧縮機においてその軸封装置
18に具体化すること。上記実施例から把握できる技術
的思想について記載する。 (1)前記第2リップリング37と回転軸16との間に
おいて少なくとも一方の接触面37b,16aにポンプ
溝37cを形成することで、両者37,16間にはポン
プ構造が構成されている請求項6に記載の軸封装置。
【0057】この構成においては、回転軸16の回転時
における第2リップリング37の流体シール性が向上さ
れる。 (2)前記第2リップリング37に対して圧縮機外部側
には、ゴム製の第3リップリング39が配置されている
請求項1〜6のいずれかに記載の軸封装置。
【0058】この構成においては、圧縮機外部側から軸
封装置18内への異物の侵入が阻止され、例えば、異物
の噛み込みによる第2リップリング37の流体シール性
の低下を防止できる。
【0059】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、第2リップ
リングの外周とケースとの間に流体が入り込むことを防
止できる。従って、第1リップリングから漏れた冷媒ガ
スの液化→気化によっても、ケースによる第2リップリ
ングの狭持保持が解除されることはない。その結果、回
転軸に対する第1リップリングの接触姿勢を設定した状
態に維持することができ、軸封装置の信頼性が向上され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可変容量型圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1において軸封装置付近を拡大して示す
図。
【図3】 (a)図2の要部拡大図、(b)自然状態に
ある突状部を説明する図。
【図4】 従来の軸封装置の縦断面図。
【符号の説明】
15…圧縮機内部側であるクランク室、16…回転軸、
18…軸封装置、35…第1リップリング、36…姿勢
保持リング、37…第2リップリング、41…ケース、
43…第1リップリングと第2リップリングの加圧接触
を達成させるための突条部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園部 正法 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 森下 敦之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 奥野 卓也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 千葉 ▲啓▼一 岡山県高梁市落合町阿部1212番地 イーグ ル工業 株式会社岡山事業場内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 AD03 BC01 CA01 3J006 AE05 AE16 AE28 CA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部駆動源の駆動により回転軸が回転す
    ることで冷媒ガスの圧縮を行う圧縮機の回転軸を封止す
    るためのものであって、ゴム製の第1リップリングと、
    回転軸に対する第1リップリングの接触姿勢をバックア
    ップ支持する姿勢保持リングと、樹脂製の第2リップリ
    ングとが、圧縮機内部側から外部側に向かって同順に配
    置され、各リングは、円筒状をなすケース内においてそ
    れら外周側で回転軸の軸線方向に重合されるとともに、
    この重合部分を以ってケースにより狭持保持されてなる
    軸封装置において、 前記回転軸の回転時には圧縮機内部側の流体を第2リッ
    プリング側へ漏らすように、回転軸の外周面に対する第
    1リップリングの接触姿勢が設定され、姿勢保持リング
    はこの設定された接触姿勢を維持すべく第1リップリン
    グをバックアップ支持する構成であって、前記ケース内
    において第1リップリングと第2リップリングとを、両
    者が姿勢保持リングを越えて位置する外周側の環状領域
    で加圧接触させた軸封装置。
  2. 【請求項2】 前記第1リップリングと第2リップリン
    グは、回転軸の軸線方向で加圧接触されている請求項1
    に記載の軸封装置。
  3. 【請求項3】 前記姿勢保持リングの外周側は平板状を
    なし、第1及び第2リップリングの外周側はそれぞれ姿
    勢保持リングの外周側の板面に沿って半径方向外側へ延
    在され、第1リップリングと第2リップリングのうちの
    少なくとも一方において姿勢保持リングを越えて位置す
    る外周側には、他方に環状領域で接触する突条部が回転
    軸の軸線方向に向かって突設され、自然状態での突条部
    の高さを姿勢保持リングの外周側の板厚と比較して高く
    設定した請求項2に記載の軸封装置。
  4. 【請求項4】 前記突条部は第1リップリングに一体形
    成されている請求項3に記載の軸封装置。
  5. 【請求項5】 前記第1リップリングの内周側にはリッ
    プ部が形成され、第1リップリングはリップ部の尖鋭状
    をなす先端を以って回転軸の外周面に環状領域で接触さ
    れており、このリップ部の先端を形成する圧縮機内部側
    の傾斜面が回転軸の外周面に対してなす角を、同じくリ
    ップ部の先端を形成する圧縮機外部側の傾斜面が回転軸
    の外周面に対してなす角より小さくなるように、回転軸
    の外周面に対する第1リップリングの接触姿勢が設定さ
    れている請求項1〜4のいずれかに記載の軸封装置。
  6. 【請求項6】 前記第2リップリングと回転軸との間に
    は、回転軸の回転により作動するポンプ構造が設けら
    れ、回転軸の回転中にはポンプ構造の作動によって、第
    2リップリングと回転軸との間に存在する流体が圧縮機
    内部側へ送られるように構成された請求項1〜5のいず
    れかに記載の軸封装置。
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