JP2000096631A - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

油圧ショベルの油圧回路

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JP2000096631A
JP2000096631A JP10265023A JP26502398A JP2000096631A JP 2000096631 A JP2000096631 A JP 2000096631A JP 10265023 A JP10265023 A JP 10265023A JP 26502398 A JP26502398 A JP 26502398A JP 2000096631 A JP2000096631 A JP 2000096631A
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valve
pilot
hydraulic
pump
flow path
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JP10265023A
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Yutaka Onoe
裕 尾上
Masaki Egashira
雅樹 江頭
Yasushi Arai
康 荒井
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2217Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/226Safety arrangements, e.g. hydraulic driven fans, preventing cavitation, leakage, overheating

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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートロックによる安全機能及び作動油の加
温機能を損なうことなく、エンジンが停止した後でも、
必要に応じて方向切換弁を切り換えることができるよう
にする。 【解決手段】 パイロットポンプ20とパイロットバル
ブ25a,25bのポンプポートPとの間にゲートレバ
ー27の操作により切り換わるゲートロック弁22を設
け、パイロットポンプ20の吐出側流路23には、ゲー
トロック弁22の上流側にアキュムレータ31を設け、
またこのアキュムレータ31より上流側に逆止弁30を
設けると共に、この逆止弁30よりさらに上流側とパイ
ロットバルブ25a,25bとの間を接続する作動油加
温用流路28を設け、この作動油加温用流路28には、
ゲートロック弁22がロック解除状態では流路を閉じ、
ロック状態になると流路を開放する開閉弁29が装着さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルの油
圧回路、特に油圧ポンプと油圧アクチュエータとの間に
設けた方向切換弁の油圧パイロット部にパイロット圧を
供給する油圧パイロット系の油圧回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルは土砂の掘削等の作業を行
うための建設機械であるが、その具体的な構成として
は、例えば図2に示したようになっている。同図におい
て、1は左右の履帯を備えた下部走行体であって、この
下部走行体1には上部旋回体2が旋回装置3を介して旋
回可能に連結されている。上部旋回体2には、オペレー
タが搭乗してその操作を行うための運転室4が設置さ
れ、また土砂の掘削等の作業を行うための作業機構5を
備えている。この作業機構5としては、上部旋回体2に
俯仰動作可能に設けたブーム6の先端にアーム7を上下
方向に回動可能に連結し、またアーム7の先端にはフロ
ントアタッチメントとして、例えばバケット8がリンク
機構9により上下方向に回動可能に連結されている。
【0003】油圧ショベルを構成する各部のうち、下部
走行体1による車両の走行及び旋回装置3による上部旋
回体2の旋回の各作動はそれぞれ油圧モータにより、ま
た作業機構5を構成するブーム6,アーム7及びバケッ
ト8の作動はそれぞれ油圧シリンダ6a,7a,8aに
より駆動されるようになっている。従って、これら油圧
モータ及び油圧シリンダは油圧アクチュエータであっ
て、これら各油圧アクチュエータは圧油を供給すること
によって駆動されるものである。このために、上部旋回
体2には、その後方の部位に機械室カバー10が設けら
れており、この機械室カバー10内には、エンジン、油
圧ポンプ及び作動油タンク、さらに方向切換弁ユニッ
ト、その他の機器が設けられている。
【0004】方向切換弁は油圧ポンプと各油圧アクチュ
エータとの間に介装されるものであって、少なくとも油
圧アクチュエータの数だけ設けられる。方向切換弁は運
転室4内に設けた操作レバーや操作ペダル等の操作手段
により制御されるものであり、これら各方向切換弁は油
圧パイロット方式で切換制御を行えるようにするのが一
般的である。そこで、図3に方向切換弁の切換制御を行
うための油圧パイロット系の油圧回路の構成を示す。図
中において、11はパイロットポンプであって、このパ
イロットポンプは油圧アクチュエータに圧油を供給する
ための油圧ポンプ、つまりメインポンプと共にエンジン
により駆動されるものである。12は操作手段を示し、
この操作手段12は、操作レバー13と一対のパイロッ
トバルブ14a,14bとからなり、操作レバー13を
図中の矢印R方向またはL方向に傾動させると、その傾
動量に応じてパイロットポンプ11から供給されるパイ
ロット圧が方向切換弁15の油圧パイロット部15Pa
または15Pbに供給され、他方の油圧パイロット部は
作動油タンク16に接続される。なお、図3には1個の
方向切換弁及び操作手段を示したが、実際にはこれら方
向切換弁及び操作手段を構成する各一対のパイロットバ
ルブは、油圧アクチュエータの数だけ設けられることに
なる。
【0005】ここで、パイロットバルブ14aは、ポン
プポートPと、タンクポートTと、これらポンプポート
PまたはタンクポートTと選択的に接続される出力ポー
トAとを備え、またパイロットバルブ14bも同様に、
ポンプポートPと、タンクポートTと、これらポンプポ
ートPまたはタンクポートTと選択的に接続される出力
ポートBとを備えたものである。操作レバー13を例え
ば矢印L方向に傾動させると、パイロットバルブ14a
のポンプポートPは出力ポートAに接続され、またパイ
ロットバルブ14bの出力ポートBはタンクポートTと
接続されたままになる。この結果、方向切換弁15は、
パイロット管路53を介しその油圧パイロット部15P
aにパイロット圧が供給されると共に、油圧パイロット
部15Pbがパイロット管路54およびパイロットバル
ブ14bを介しタンク16と連通しタンク圧となるの
で、方向切換弁15が中立位置から切換位置に切り換わ
り、油圧アクチュエータに圧油が供給される。しかも、
操作レバー13の傾動角が大きくなればなるほどパイロ
ットバルブ14aのポンプポートPと出力ポートAとの
連通部の開口面積が増大することになり、方向切換弁1
5もそれに応じて微小切換状態から完全な切換状態まで
操作できる。また、操作レバー13を矢印R方向に傾動
させると、油圧パイロット部15Pb側にパイロット圧
が供給される。
【0006】前述のように、方向切換弁15は操作手段
12の操作により切換制御が行われるが、エンジンを作
動状態にしたまま、オペレータが運転室4から離れる
と、振動等で操作手段12を構成する操作レバー13が
動いてしまうことがある。そうすると、あたかも操作レ
バー13の切り換え操作が行われたものとして、その操
作レバー13により制御される油圧アクチュエータが駆
動されてしまうおそれがある。そこで、安全性を確保す
るために、図4に示したように、運転室4内における運
転席17への通路にゲートレバー18を設けて、このゲ
ートレバー18に連動して切り換わるゲートロック弁1
9をパイロットポンプ11からパイロットバルブ14
a,14bへの流路に介在させる構成としている。ゲー
トレバー18を倒した状態では、ゲートロック弁19は
切換位置(イ)となり、ゲートレバー18を立てた状態
にすると、ゲートロック弁19は切換位置(ロ)に切り
換わるように設定されている。
【0007】ゲートロック弁19の切換位置(ロ)がロ
ック解除位置であり、パイロットポンプ11はパイロッ
トバルブ14a,14bのポンプポートPと接続され
る。一方、切換位置(イ)はロック位置であり、この切
換位置(イ)では、パイロットバルブ14a,14bの
ポンプポートPは作動油タンク16と接続され、パイロ
ットポンプ11は管路52およびチェック弁55a,5
5bを介し出力ポートA,Bに接続される。従って、出
力ポートA,Bにパイロットポンプ11からの圧力が供
給されるが、操作レバー13が中立位置であろうと、い
ずれの方向に傾動していようと、出力ポートA,Bはポ
ンプポートPまたはタンクポートTを介して作動油タン
ク16に接続されるので、方向切換弁15の両油圧パイ
ロット部15Pa,15Pbのいずれにもパイロット圧
が作用しない状態、つまり方向切換弁15がロック状態
に保持される。
【0008】ゲートレバー18は、それを倒した状態で
は、運転室4の運転席17とこの運転室4に設けたドア
との間の通行路が遮断される。従って、オペレータが運
転席17に着座して、エンジンを作動状態にしたまま、
運転室4から離れようとする時には、必ずゲートレバー
18を立てなければならない。ゲートレバー18を立て
るように操作すると、ゲートロック弁19がロック位置
になるから、全ての油圧アクチュエータがロック状態に
保持され、みだりに作動するおそれはない。また、オペ
レータが運転室4に入り込んで運転席17に着座し、機
械を操作しようとする場合には、まずゲートレバー18
を倒すように操作して、ゲートロック弁19をロック解
除位置とすれば良い。
【0009】ところで、前述したゲートロック機能だけ
を発揮させる場合には、パイロットポンプ11からの流
路に開閉弁を設けておけば良い。しかしながら、ロック
位置においてパイロットポンプ11をパイロットバルブ
14a,14bの出力ポートA,Bに接続するのは、寒
冷時における作動油の加温を行えるようにするためであ
る。油圧回路を流れる作動油は、温度が低いと粘度が高
くなって、油圧回路内を円滑に流れなくなり、この状態
でメインポンプを作動させて、油圧アクチュエータを駆
動しようとすると、メインポンプの負荷が極めて高くな
り、かつ油圧回路内の圧力も異常に高くなって、メイン
ポンプを含む油圧回路を構成する各油圧機器に損傷を生
じさせる等の不都合が生じる。そこで、冬場等外気温が
低いために、作動油温が設定値より低い時には、パイロ
ットポンプ11を作動させて、パイロット系の油圧回路
内に作動油を流すことによって、この回路を流れる際の
圧損等に起因して生じる熱により作動油タンク16内の
作動油を加温する。
【0010】而して、エンジンを作動させて、メインポ
ンプ及びパイロットポンプ11を駆動すると共に、ゲー
トレバー18を立ててゲートロック弁19をロック状態
となし、かつ全ての操作レバー13を中立位置に保持す
る。これによって、パイロットポンプ11からの吐出油
はパイロットバルブ14a,14bを介して作動油タン
ク16に還流する流れが形成される。また、図示は省略
するが、メインポンプからの吐出油もセンターバイパス
流路を通って作動油タンク16に還流するようになり、
これによって作動油を迅速かつ効率的に加温される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、エンジンを停
止させて、油圧ショベルを休車させるに当っては、特に
作業機構5における各油圧シリンダにはできるだけ荷重
が作用しない状態にする必要がある。図2に示したよう
に、バケット8をアーム7側に引き込むと共に、アーム
7のアームシリンダ7aを最伸長状態となし、かつブー
ム6を下げて、アーム7とバケット8とを連結している
リンク機構9の部位を地面に当接させた作業機構5の姿
勢が最も安定した姿勢である。この姿勢にすると、作業
機構5の全重量は地面により支承され、ブーム6,アー
ム7及びバケット8をそれぞれ駆動するブームシリンダ
6a,アームシリンダ7a,バケットシリンダ8aには
重力による荷重が実質的に作用しない状態となる。
【0012】然るに、例えば図2に仮想線で示したよう
に、前述した位置よりブーム6が上がった状態になって
いると、たとえアーム7におけるリンク機構9の部位乃
至その近傍部位が地面に接触していたとしても、アーム
シリンダ7aがエンド位置とはなっていないので、少な
くともアームシリンダ7aには荷重が作用する。また、
作業機構5全体が地面から浮いた状態になっていると、
ブームシリンダ6aが作業機構5の全重量を支えること
になる。従って、この状態で長時間休車させていると、
荷重を支承している油圧シリンダの負担が大きくなり、
シール部の損傷等の原因となるだけでなく、作業機構5
の安定性が失われるから危険でもある。従って、作業機
構5の姿勢を補正しなければならない。
【0013】しかしながら、前述したように、油圧アク
チュエータはパイロットポンプ11からのパイロット圧
が方向切換弁15に供給されて、方向切換弁15が切り
換わらない限り作動状態とはならない。パイロットポン
プ11の停止状態は、エンジンが停止している時であ
り、この時にはメインポンプも作動が停止している。従
って、エンジンが停止している限り、油圧アクチュエー
タは作動することはない。このために、エンジンを停止
させた後に、作業機構5が休車状態における正規の姿勢
になっていないことを発見した時には、エンジンを再起
動した上で、操作手段12における操作レバー13を改
めて操作しなければならなくなるので、この操作は煩わ
しくもあり、時間もかかるという難点がある。
【0014】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、ゲートロックによる安全機能及び作動油の加温
機能を損なうことなく、エンジンが停止した後でも、必
要に応じて方向切換弁を切り換えることができるように
することをその目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、油圧ポンプと油圧アクチュエータと
の間に方向切換弁を設け、この方向切換弁に切換信号を
供給するために、パイロットポンプと、パイロットバル
ブと、このパイロットバルブの操作手段とを設け、この
操作手段の操作方向及び操作量に応じて前記パイロット
バルブを介して前記方向切換弁の油圧パイロット部に前
記パイロットポンプからのパイロット圧を供給するよう
になし、かつ前記パイロットポンプと前記パイロットバ
ルブとの間にはゲートレバーの操作により切り換わるゲ
ートロック弁を設けたものであって、前記パイロットポ
ンプの吐出側流路には、前記ゲートロック弁の上流側に
アキュムレータを設け、またこのアキュムレータより上
流側に逆止弁を設けると共に、この逆止弁よりさらに上
流側と前記パイロットバルブとの間を接続する作動油加
温流路を設け、この作動油加温流路には、前記ゲートロ
ック弁のロック位置では流路を閉じ、ロック位置になる
と流路を開く開閉弁を装着する構成としたことをその特
徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図1を参照して詳細に説明する。ここで、油圧ショ
ベルの全体構成としては、図2に示したものと格別の差
異はなく、また運転席近傍にはロックレバーが設けられ
ている点についても、図4に示したと同様である。従っ
て、油圧ショベルを構成する各部については、前述した
従来技術で説明した符号を用いる。
【0017】而して、図1において、20はパイロット
ポンプ、21は操作手段、22はゲートロック弁をそれ
ぞれ示す。パイロットポンプ20の吐出側流路23にお
いて、その上流側にゲートロック弁22が配置され、ま
たこのゲートロック弁22の下流側には操作手段21を
構成する操作レバー24の操作で切り換わる一対のパイ
ロットバルブ25a,25bが設けられている。パイロ
ットバルブ25a,25bはポンプポートPと、タンク
ポートTと、それぞれ出力ポートA,Bを有するもので
あり、ポンプポートPには吐出側流路23が接続され、
またタンクポートTは作動油タンク26に通じており、
出力ポートA,Bは図示は省略するが、方向切換弁の両
側の油圧パイロット部に接続されている。以上の点につ
いては、前述した従来技術の油圧回路と格別の差異はな
い。
【0018】然るに、ゲートロック弁22は、パイロッ
トポンプ20とパイロットバルブ25a,25bのポン
プポートP,Pと接続する切換位置(ハ)と、パイロッ
トバルブ25a,25bのポンプポートP,Pを作動油
タンク26に接続すると共に、パイロットポンプ20を
パイロットバルブ25a,25bのいずれのポートにも
接続しない切換位置(ニ)とに切り換えられるようにな
っている。従って、ゲートロック弁22の切換位置
(ハ)はロック解除位置であり、切換位置(ニ)はロッ
ク位置である。そして、ゲートロック弁22はゲートレ
バー27の操作により、つまりゲートロック弁22は、
ゲートレバー27を立てると切換位置(ニ)になり、パ
イロットポンプ20からの圧油がパイロットバルブ25
a,25bに供給されず、また倒すと切換位置(ハ)に
なって、パイロットポンプ20からの圧油がパイロット
バルブ25a,25bに供給される。要するに、ゲート
ロック弁22は、パイロットポンプ20側から見れば、
パイロットバルブ25a,25bと接離し、またパイロ
ットポンプ25a,25bのポンプポートP側から見れ
ば、パイロットポンプ20と作動油タンク26とに選択
的に接続する機能を発揮する。
【0019】ゲートロック弁22を前述した構成とした
ために、作動油を加温する際に、ゲートロック弁22を
介して作動油を流すことができない。そこで、ゲートロ
ック弁22の上流側の位置に作動油加温流路28を接続
し、この作動油加温流路28の他端をチェック弁55
a,55bを介しパイロットバルブ25a,25bの出
力ポートA,Bに接続する。そして、この作動油加温流
路28には開閉弁29が設けられており、この開閉弁2
9は、常時には復帰ばね29Sにより閉鎖され、ゲート
ロック弁22の下流側と、作動油加温流路28における
開閉弁29の上流側との差圧、つまりパイロットポンプ
20が作動し、かつゲートロック弁22がロック状態と
なると、開閉弁29が開いて、パイロットポンプ20の
吐出油が作動油加温流路28を経てパイロットバルブ2
5a,25bの出力ポートA,BからタンクポートTを
通って作動油タンク26に還流することになって作動油
の加温が可能となる。なお、作動油加温時にできるだけ
作動油加温流路28に流す作動油の流量を多くするに
は、開閉弁29に作用している復帰ばね29Sのばね力
を、パイロットポンプ20を作動させた状態で、ゲート
ロック弁22が切換位置(ハ)になった時に、閉鎖位置
に速やかに復帰するのに必要最小限となるように設定す
れば良い。
【0020】さらに、吐出側流路23において、作動油
加温流路28の接続部と、ゲートロック弁22との間に
おいて、上流側に逆止弁30が、また下流側にはアキュ
ムレータ31が設けられている。このアキュムレータ3
1はパイロットポンプ20の圧力を蓄圧させるためのも
のであって、パイロットポンプ20の作動が停止した後
に、このアキュムレータ31で蓄圧された分だけ、パイ
ロットバルブ25a,25bのポンプポートPに圧力を
供給できるようになる。逆止弁30はアキュムレータ3
1から上流側に圧力が流出するのを防止するためのもの
であり、この逆止弁30によって、作動油加温流路28
が開いても、アキュムレータ30の圧力が低下すること
はない。
【0021】以上のように構成することによって、エン
ジンを作動させて、パイロットポンプ20を駆動してい
る状態で、ゲートロック弁22を切換位置(ニ)にした
時には、つまりゲートレバー27を立てた状態にした時
には、パイロットポンプ20はパイロットバルブ25
a,25bのポンプポートPとは遮断され、しかもこれ
ら両ポンプポートPは作動油タンク26に接続されるか
ら、操作手段21を構成する操作レバー24が動いて
も、方向切換弁の油圧パイロット部にはパイロット圧が
供給されず中立位置に保持されるから、油圧アクチュエ
ータは作動しない。従って、エンジンが作動している間
に、オペレータが運転室から離れている時に、操作レバ
ー24が振動等で動いたとしても、油圧アクチュエータ
は停止状態に保持されるので安全が確保される。
【0022】ここで、ゲートロック弁22が切換位置
(ニ)にある時には、吐出側流路23におけるゲートロ
ック弁22の下流側は作動油タンク26に通じることか
ら、その圧力が低下することになって、パイロットポン
プ20の吐出圧との差圧に基づいて開閉弁29が開くこ
とになる。この結果、パイロットポンプ20からの吐出
油は作動油加温流路28を経てパイロットバルブ25
a,25bの出力ポートA,Bに供給される。パイロッ
トバルブ25a,25bのポンプポートP及びタンクポ
ートTは共に作動油タンク26と連通しているので、操
作レバー23が中立位置にあったとしても、またいずれ
かの方向に傾動した状態になっていたとしても、作動油
加温流路28は常に作動油タンク26と連通する状態に
保持されるために、方向切換弁が切り換わることがな
く、またパイロットポンプ20は実質的に無負荷運転状
態となる。このように、ゲートレバー27を立てて、ゲ
ートロック弁22が切換位置(ニ)とすると、エンジン
を作動させていても、パイロットポンプ20からの吐出
油は作動油加温流路28からパイロットバルブ25a,
25bを経て作動油タンク26に流れる流路が形成され
ることから、寒冷時における作動油の加温を行うことが
できる。
【0023】オペレータが運転席に着座して、ゲートレ
バー27を倒すと、ゲートロック弁22が切換位置
(ハ)に切り換わることになる。そうすると、吐出側流
路23におけるゲートロック弁22の下流側に圧力が生
じるから、開閉弁29が復帰ばね29Sの作用によって
閉鎖状態に切り換わる。この結果、パイロットポンプ2
0の吐出油はパイロットバルブ25a,25bのポンプ
ポートPに供給される。従って、操作レバー23を矢印
R方向またはL方向に傾動させることによって、方向切
換弁の切り換え操作が行われ、油圧アクチュエータの作
動を制御できるようになる。
【0024】吐出側流路23にはアキュムレータ31が
設けられているから、ゲートロック弁22が切換位置
(ハ)に切り換わり、吐出側流路23に圧力が発生する
と、その圧力はアキュムレータ31に導かれてアキュム
レータ31が蓄圧される。しかも、アキュムレータ31
の上流側には逆止弁30が設けられているので、ゲート
ロック弁22が切換位置(ニ)に切り換わって、開閉弁
29が開いたとしても、またパイロットポンプ20が停
止したとしても、アキュムレータ31内の圧力は保持さ
れる。従って、ゲートロック弁22が切換位置(ハ)と
なっている限りは、たとえエンジンを停止させてパイロ
ットポンプ20の駆動が停止しても、なおパイロットバ
ルブ25a,25bのポンプポートP側に圧力を作用さ
せることができる。換言すると、パイロットポンプ20
が停止しても、なお方向切換弁の切り換え操作を行うこ
とは可能である。
【0025】今、図2の仮想線で示されているように、
誤ってブーム6が静止状態における正規の位置から上が
ったままでエンジンを停止させると、作業機構5の位置
修正を行わなければならない。しかしながら、エンジン
が停止していると、メインポンプはもとより、パイロッ
トポンプ20も停止した状態になっている。しかしなが
ら、前述したように、アキュムレータ31が蓄圧状態に
なっているので、ゲートロック弁22を切換位置(ハ)
の状態にすれば、少なくとも操作レバー24を操作する
ことによって、パイロットバルブ25aまたは25bか
ら方向切換弁の油圧パイロット部にパイロット圧を供給
することが可能になる。
【0026】そして、前述した姿勢では、ブーム6のブ
ームシリンダ6aに荷重が作用しており、方向切換弁が
中立位置にあるために、ブームシリンダ6aがロック状
態となっている。従って、方向切換弁をブームシリンダ
6aに作用する荷重を除去する方向に切り換えると、ブ
ーム6が下がり、静止状態における正規の位置に変位す
ることになる。そして、この動作時にはメインポンプか
らの圧油を供給する必要はなく、むしろブームシリンダ
6aがピストンポンプとしての機能を発揮することにな
る。一方、この時にはメインポンプは油圧モータとして
機能する。従って、ブームシリンダ6aが作動しても、
作動油の不足による空気の巻き込み等のおそれはない。
【0027】ここで、アキュムレータ31は有限の蓄圧
手段であるが、このアキュムレータ31を作動させるの
は、エンジン停止後における作業機構の姿勢修正のため
であるから、方向切換弁を限られた時間だけ切り換える
だけの容量を持たせておけば良いので、アキュムレータ
31が格別大型化することはない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パイロ
ットポンプの吐出側流路にゲートロック弁の上流側にア
キュムレータを設け、またこのアキュムレータより上流
側に逆止弁を設けると共に、この逆止弁よりさらに上流
側とパイロットバルブとの間に作動油加温流路を設け、
この作動油加温流路にゲートロック弁がロック解除状態
では流路を閉じ、ロック状態になると流路を開放する開
閉弁を装着する構成としたので、ゲートロックによる安
全機能及び作動油の加温機能を損なうことなく、エンジ
ンが停止した後でも、必要に応じて方向切換弁を切り換
えることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す油圧ショベルの油
圧回路の要部構成図である。
【図2】油圧ショベルの外観図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルの油圧回路の要部
構成図である。
【図4】油圧ショベルの運転室の内部構成図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回
体 4 運転室 5 作業機構 20 パイロットポンプ 21 操作手
段 22 ゲートロック弁 23 吐出側
流路 24 操作レバー 25a,25
b パイロットバルブ 26 作動油タンク 27 ゲート
レバー 28 作動油加温流路 29 開閉弁 30 逆止弁 31 アキュ
ムレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 康 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 BA07 CA06 DA03 EA04 2D015 GA02 GB01 GB04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと油圧アクチュエータとの間
    に方向切換弁を設け、この方向切換弁に切換信号を供給
    するために、パイロットポンプと、パイロットバルブ
    と、このパイロットバルブの操作手段とを設け、この操
    作手段の操作方向及び操作量に応じて前記パイロットバ
    ルブを介して前記方向切換弁の油圧パイロット部に前記
    パイロットポンプからのパイロット圧を供給するように
    なし、かつ前記パイロットポンプと前記パイロットバル
    ブとの間にはゲートレバーの操作により切り換わるゲー
    トロック弁を設けたものにおいて、前記パイロットポン
    プの吐出側流路には、前記ゲートロック弁の上流側にア
    キュムレータを設け、またこのアキュムレータより上流
    側に逆止弁を設けると共に、この逆止弁よりさらに上流
    側と前記パイロットバルブとの間を接続する作動油加温
    流路を設け、この作動油加温流路には、前記ゲートロッ
    ク弁のロック位置では流路を閉じ、ロック位置になると
    流路を開く開閉弁を装着する構成としたことを特徴とす
    る油圧ショベルの油圧回路。
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