JP2003184815A - 建設機械の油圧制御装置及び油圧ショベルの油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置及び油圧ショベルの油圧制御装置

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JP2003184815A
JP2003184815A JP2001383097A JP2001383097A JP2003184815A JP 2003184815 A JP2003184815 A JP 2003184815A JP 2001383097 A JP2001383097 A JP 2001383097A JP 2001383097 A JP2001383097 A JP 2001383097A JP 2003184815 A JP2003184815 A JP 2003184815A
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Japan
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control valve
directional control
hydraulic
valve
hydraulic pump
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JP2001383097A
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Takatoshi Oki
孝利 大木
Shiyuuei Ariga
修栄 有賀
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】3ポンプシステムにおける第3油圧ポンプの吐
出油を第1アクチュエータに供給可能とする合流弁を設
けたもので、第1及び第2アクチュエータを同時に駆動
する複合操作時に第2アクチュエータの動作の独立性を
保つことができ、かつ第1及び第3アクチュエータを同
時に駆動する複合操作時に第1アクチュエータも適切に
駆動することができ、良好な複合操作性を得る。 【解決手段】旋回モータ51を駆動するための圧油を吐
出する第3油圧ポンプ4の吐出ラインの下流側に合流弁
24を配置し、第3油圧ポンプの吐出油がバケット用方
向制御弁8、ブーム用第1方向制御弁9と走行右用方向
制御弁7との間で第1油圧ポンプ2の吐出油と合流する
ように合流弁24を合流ライン49で接続し、ブームシ
リンダ52及びバケットシリンダ54の少なくとも1つ
と右走行モータ50bの両アクチュエータが作動状態に
あるときに合流弁24を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられる油圧制御装置に係り、特に、第1
及び第2の2つの油圧ポンプと、これら油圧ポンプの吐
出油によって駆動されるアクチュエータと異なる他のア
クチュエータを駆動するための第3油圧ポンプとを備え
た、3ポンプシステムと呼ばれる建設機械の油圧制御装
置及び油圧ショベルの油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の油圧制御装置には、第1及び
第2の2つの油圧ポンプの一方又は双方の吐出油によっ
て駆動される第1アクチュエータと、この第1アクチュ
エータとは異なる第2アクチュエータと、この第2アク
チュエータを駆動するための圧油を供給する第3油圧ポ
ンプとを備えた、いわゆる3ポンプシステムと呼ばれる
ものがあり、その一例が特開2000−220168号
公報に記載されている。この油圧制御装置は、3ポンプ
システムにおいて特定のアクチュエータの更なる増速を
実現するため、第3油圧ポンプの吐出油を第1アクチュ
エータに供給可能とする合流弁を設けたものである。こ
の合流弁は第1アクチュエータの操作信号が入力される
と合流位置に切り換えられ、第3油圧ポンプの吐出油の
合流を可能とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0004】3ポンプシステムの本来の目的は、第1及
び第2油圧ポンプに加え、第2アクチュエータ用の第3
油圧ポンプを設けることにより、第1アクチュエータと
第2アクチュエータとの複合操作時の各アクチュエータ
の独立性を保つことである。しかし、特開2000−2
20168号公報に記載の油圧制御装置では、上記のよ
うに合流弁を設けた結果、第1アクチュエータ(アーム
シリンダ)と第2アクチュエータ(旋回モータ)との複
合操作時には第1アクチュエータと第2アクチュエータ
がパラレルに接続されるため、各アクチュエータが互い
の駆動圧力の影響を受け、独立性が保てなくなる。つま
り、3ポンプシステムの本来の目的である、第1及び第
2アクチュエータの複合操作時に第2アクチュエータの
独立性を保つことで良好な複合操作性を得たいという要
求を満たすことができない。
【0005】また、特開2000−220168号公報
に記載の油圧制御装置では、第1油圧ポンプの吐出油が
第3アクチュエータの方向制御弁に優先的に供給される
ように第1アクチュエータの方向制御弁が第3アクチュ
エータの方向制御弁の下流側にタンデムに接続されてお
り、第1アクチュエータと第3アクチュエータの複合操
作時に第1アクチュエータを駆動できなくなるか、駆動
速度が低下し、複合操作性が著しく低下するという問題
もある。
【0006】また、特開2000−220168号公報
では3ポンプシステムを油圧ショベルに適用した場合の
油圧制御装置を開示している。この油圧ショベルの油圧
制御装置では、第1アクチュエータとして油圧ショベル
のフロント作業機を駆動するブームシリンダ、アームシ
リンダ、バケットシリンダを設け、第2アクチュエータ
として油圧ショベルの旋回体を駆動する旋回モータを設
けている。ブームシリンダ、アームシリンダ、バケット
シリンダは、バケット用方向制御弁、ブーム用第1方向
制御弁、アーム用第2方向制御弁を介して第1油圧ポン
プに接続され、ブームシリンダ、アームシリンダは、更
に、アーム用第1方向制御弁、ブーム用第2方向制御弁
を介して第2油圧ポンプに接続されている。旋回モータ
は、旋回用方向制御弁を介して第3油圧ポンプに接続さ
れている。また、油圧ショベルの油圧制御装置には更に
別のアクチュエータ(第3アクチュエータ)として左右
の走行モータが設けられ、右走行モータは走行右用方向
制御弁を介して第1油圧ポンプに接続され、左走行モー
タは走行左方向制御弁を介して第2油圧ポンプに接続さ
れている。
【0007】また、第1油圧ポンプ側の各方向制御弁
は、第1油圧ポンプの吐出油が走行右用方向制御弁に優
先的に供給されるようにバケット用方向制御弁、ブーム
用第1方向制御弁、アーム用第2方向制御弁が走行右用
方向制御弁の下流側にタンデムに接続され、第2油圧ポ
ンプ側の各方向制御弁は、第2油圧ポンプの吐出油がア
ーム用第1方向制御弁、ブーム用第2方向制御弁に優先
的に供給されるように走行左用方向制御弁がアーム用第
1方向制御弁、ブーム用第2方向制御弁の下流側にタン
デムに接続されている。更に、第1油圧ポンプの吐出ラ
インはバイパスラインを介して走行左用方向制御弁の入
力側に接続され、バイパスラインにはアーム用第1方向
制御弁、ブーム用第2方向制御弁の操作信号により開位
置に切り換えられ、走行右用方向制御弁と走行左用方向
制御弁をパラレルに接続する連通弁が配置されている。
【0008】また、第3油圧ポンプ側の旋回用方向制御
弁の下流側に合流弁を配置し、この合流弁をアーム用第
1方向制御弁12の上流側に接続し、アームの操作信号
が入力されると合流弁を合流位置に切り換え、第3油圧
ポンプの吐出油を第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプの
圧油に合流してアームシリンダに供給可能としている。
これによりアームシリンダは第1及び第2油圧ポンプの
吐出油が合流して供給されるばかりでなく、更に第3油
圧ポンプの吐出油も合流して供給可能となるため、アー
ムシリンダの更なる増速を実現することができる。
【0009】しかしながら、以上の油圧ショベルの油圧
制御装置では、上述した一般的な従来の3ポンプシステ
ムの問題点に対応して次のような油圧ショベル固有の問
題がある。
【0010】油圧ショベルの油圧制御装置に3ポンプシ
ステムを採用する本来の目的は、旋回とフロント作業機
の複合操作(以下、適宜、旋回・フロント複合操作とい
う)時の旋回の独立性を保つことである。特開2000
−220168号公報に記載の油圧ショベルの油圧制御
装置では、旋回・フロント複合操作のうち、旋回とブー
ム或いはバケットの複合操作では、合流弁は作動せず、
旋回の独立性は維持される。しかし、旋回とアームの複
合操作では合流弁が作動し、アームシリンダと旋回モー
タがパラレルに接続されるため、旋回モータの駆動圧力
がアームシリンダの駆動圧力の影響を受け、旋回の独立
性が保てなくなる。つまり、油圧ショベルの油圧制御装
置に3ポンプシステムを採用する本来の目的である、旋
回・フロント複合操作時に走行モータの独立性を保つこ
とで旋回・フロントの良好な複合操作性を得たいという
要求を満たすことができない。
【0011】また、特開2000−220168号公報
に記載の油圧ショベルの油圧制御装置では、走行とフロ
ント作業機の複合操作(以下、適宜、走行・フロント複
合操作という)時には、第1油圧ポンプの吐出油は走行
右用方向制御弁に優先的に供給されるため、その下流側
にあるバケット用方向制御弁、ブーム用第1方向制御
弁、アーム用第2方向制御弁には第1油圧ポンプの吐出
油が供給されなくなり、その結果、ブームシリンダの駆
動は比較的大流量を必要とするにも係わらず、ブームシ
リンダには十分な流量の圧油が供給できなくなり、ブー
ム速度が著しく低下し、バケットシリンダに対しては全
く圧油が供給されなくなり、バケットを操作できなくな
るという問題がある。
【0012】本発明の第1の目的は、3ポンプの油圧制
御装置で第3油圧ポンプの吐出油を第1アクチュエータ
に供給可能とする合流弁を設けたものにおいて、第1ア
クチュエータと第2アクチュエータと同時に駆動する複
合操作時に第2アクチュエータの動作の独立性を保つこ
とができ、かつ第1アクチュエータと第3アクチュエー
タを同時に駆動する複合操作時に第1アクチュエータも
適切に駆動することができ、良好な複合操作性が得られ
る建設機械の油圧制御装置を提供することである。
【0013】本発明の第2の目的は、3ポンプの油圧制
御装置で第3油圧ポンプの吐出油をフロントアクチュエ
ータに供給可能とする合流弁を設けたものにおいて、旋
回・フロント複合操作時に旋回モータの独立性を保つこ
とができ、かつ走行・フロント複合操作時にフロント作
業機も適切に駆動することができ、良好な複合操作性が
得られる油圧ショベルの油圧制御装置を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、原動機と、この原動機によって駆
動される第1及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第
2油圧ポンプの一方又は双方の吐出油により駆動される
少なくとも1つの第1アクチュエータと、前記第1アク
チュエータに供給される圧油の流れを制御する第1方向
制御弁と、前記第1アクチュエータとは異なる第2アク
チュエータと、前記原動機によって駆動され、前記第2
アクチュエータを駆動するための圧油を供給する第3油
圧ポンプと、前記第2アクチュエータに供給される圧油
の流れを制御する第2方向制御弁と、前記第1及び第2
油圧ポンプの一方の吐出油により駆動される第3アクチ
ュエータと、この第3アクチュエータに供給される圧油
の流れを制御する第3方向制御弁とを備え、前記第1及
び第3方向制御弁は前記第1油圧ポンプに接続され、か
つ前記第1油圧ポンプの吐出油が前記第3方向制御弁に
優先的に供給されるように互いにタンデムに接続されて
いる建設機械の油圧制御装置において、前記第3油圧ポ
ンプの吐出ラインの下流側に設けられ、第3油圧ポンプ
の吐出油を前記第1油圧ポンプの吐出油と合流して前記
第1アクチュエータに供給可能とする合流弁と、前記第
3油圧ポンプの吐出油が前記第1方向制御弁と第3方向
制御弁との間に供給されるように前記合流弁を接続する
合流ラインと、前記第1及び第3アクチュエータの作動
状態を検出し、両アクチュエータが作動状態にあるとき
に前記合流弁を作動させる合流操作手段とを備えるもの
とする。
【0015】このように合流弁と、合流ラインと、合流
操作手段を設け、第1及び第3アクチュエータの両アク
チュエータが作動状態にあるときに合流弁を作動させる
ことにより、第1アクチュエータと第2アクチュエータ
とを同時に駆動する複合操作時には合流弁は作動しない
ため、第2アクチュエータの独立性を保つことができ
る。また、第1アクチュエータと第3アクチュエータを
同時に駆動する複合操作時には合流弁が作動するので、
第1アクチュエータには第3油圧ポンプの吐出油が供給
され、第1アクチュエータを適切に駆動することがで
き、良好な複合操作性が得られる。
【0016】(2)また、上記目的を達成するために、
本発明は、原動機と、この原動機によって駆動される第
1及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第2油圧ポン
プの一方又は双方の吐出油により駆動されるブームシリ
ンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダと、前記第
1油圧ポンプから前記ブームシリンダ、アームシリン
ダ、バケットシリンダに供給される圧油の流れを制御す
るバケット用方向制御弁、ブーム用第1方向制御弁、ア
ーム用第2方向制御弁と、前記第2油圧ポンプから前記
アームシリンダ、ブームシリンダに供給される圧油の流
れを制御するアーム用第1方向制御弁、ブーム用第2方
向制御弁と、旋回モータと、前記原動機によって駆動さ
れ、前記旋回モータを駆動するための圧油を供給する第
3油圧ポンプと、この第3油圧ポンプから前記旋回モー
タに供給される圧油の流れを制御する旋回用方向制御弁
と、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出油により駆動さ
れる左右の走行モータと、前記第1油圧ポンプから前記
右走行モータに供給される圧油の流れを制御する走行右
用方向制御弁と、前記第2油圧ポンプから前記左走行モ
ータに供給される圧油の流れを制御する走行左用方向制
御弁とを備え、前記バケット用方向制御弁、ブーム用第
1方向制御弁、アーム用第2方向制御弁と前記走行右用
方向制御弁は、前記第1油圧ポンプの吐出油が前記走行
右用方向制御弁に優先的に供給されるように互いにタン
デムに接続されている油圧ショベルの油圧制御装置にお
いて、前記第3油圧ポンプの吐出ラインの下流側に設け
られ、第3油圧ポンプの吐出油を前記第1油圧ポンプの
吐出油と合流して前記ブームシリンダ、アームシリンダ
及びバケットシリンダの少なくとも1つに供給可能とす
る合流弁と、前記第3油圧ポンプの吐出油が前記バケッ
ト用方向制御弁及びブーム用第1方向制御弁と前記走行
右用方向制御弁との間に供給されるように前記合流弁を
接続する合流ラインと、前記ブームシリンダ及びバケッ
トシリンダの少なくとも1つと前記右走行モータの作動
状態を検出し、両アクチュエータが作動状態にあるとき
に前記合流弁を作動させる合流操作手段とを備えるもの
とする。
【0017】このように合流弁と、合流ラインと、合流
操作手段を設け、ブームシリンダ及びバケットシリンダ
の少なくとも1つと右走行モータの両アクチュエータが
作動状態にあるときに合流弁を作動させることにより、
旋回モータとブームシリンダ及びバケットシリンダの少
なくとも1つが同時に駆動される旋回・フロント複合操
作時は合流弁は作動しないため、旋回モータの独立性を
保つことができ、かつ走行モータとブームシリンダ及び
バケットシリンダの少なくとも1つを駆動する走行・フ
ロント複合操作時には合流弁が作動するので、フロント
作業機も適切に駆動することができ、良好な複合操作性
が得られる。
【0018】
【請求項4】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記バケット用方向制御弁、ブーム用第1方向制御弁、
アーム用第2方向制御弁のうち少なくともバケット用方
向制御弁とブーム用第1方向制御弁はパラレルに接続さ
れ、前記合流ラインはバケット用方向制御弁のメータイ
ン通路に接続されている。
【0019】これにより走行モータとブームシリンダ及
びバケットシリンダのうち少なくともブームシリンダを
駆動する走行・フロント複合操作時にブームシリンダに
は第2油圧ポンプの吐出油に加え、第3油圧ポンプの吐
出油が供給されるので、適切なブームの動作速度が得ら
れ、良好な複合操作性が得られる。
【0020】また、走行モータとブームシリンダ及びバ
ケットシリンダのうち少なくともバケットシリンダを駆
動する走行・フロント複合操作時に、バケットシリンダ
にも第3油圧ポンプの吐出油が供給されるので、バケッ
トを動かすことができ、良好な複合操作性が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械の油圧制
御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の一実施の形態に係わる建設
機械の油圧制御装置の全体構成図である。本実施の形態
は、本発明を油圧ショベルの油圧制御装置に適用した場
合のものである。
【0023】図1において、本実施の形態に係わる油圧
制御装置は、原動機(エンジン)1と、この原動機1に
よって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ2、第2
油圧ポンプ3、第3油圧ポンプ4の3つの主ポンプと、
原動機1によって駆動されるパイロットポンプ5と、第
1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出ライン6,11に接
続された弁装置18と、第3油圧ポンプ4の吐出ライン
21に接続された弁装置27とを備えている。
【0024】弁装置18は、オープンセンタ型の走行右
用方向制御弁7、バケット用方向制御弁8、ブーム用第
1方向制御弁9及びアーム用第2方向制御弁10を含む
第1弁グループと、オープンセンタ型の予備用方向制御
弁12、アーム用第1方向制御弁13、ブーム用第2方
向制御弁14及び走行左用方向制御弁15を含む第2弁
グループとを有し、第1弁グループの各弁7〜10は第
1油圧ポンプ2の吐出ライン6につながるセンタバイパ
スライン16上に図示の順序で接続され、第2弁グルー
プの各弁12〜15は第2油圧ポンプ3の吐出ライン1
1につながるセンタバイパスライン17上に図示の順序
で接続されている。
【0025】また、第1弁グループでは、第1油圧ポン
プ2の吐出油が走行右方向制御弁7に優先的に供給され
るように方向制御弁8〜10が方向制御弁7の下流側に
タンデムに接続され、バケット用方向制御弁8及びブー
ム用第1方向制御弁9はパラレルライン30を介して互
いにパラレルに接続されている。
【0026】第2弁グループでは、第2油圧ポンプ3の
吐出油が方向制御弁12〜14に優先的に供給されるよ
うに走行左用方向制御弁15が方向制御弁12〜14の
下流側にタンデムに接続され、予備用方向制御弁12、
アーム用第1方向制御弁13、ブーム用第2方向制御弁
14はパラレルライン31を介して互いにパラレルに接
続されている。
【0027】また、第1油圧ポンプ2の吐出ライン6は
油路41a,41bからなるバイパスライン41を介し
て第2弁グループ側の走行左用方向制御弁15のメータ
イン油路42に接続され、バイパスライン41には連通
弁43が配置されている。また、バイパスライン41の
油路41bには、第1油圧ポンプ2の吐出ライン6から
方向制御弁15のメータイン油路42へ向かう圧油の流
れは許し、逆方向の圧油の流れを阻止するチェック弁4
4が設置され、メータイン油路42には方向制御弁15
からの圧油の逆流を防止するロードチェック弁45が設
置されている。バイパスライン41の油路41bはロー
ドチェック弁45の下流側に接続されている。
【0028】連通弁43は通常は図示右側の閉位置にあ
り、油路41a,41bを遮断しており、操作信号PF
(後述)が与えられると図示左側の開位置に切り換えら
れ、油路41a,41bを連通させる。
【0029】第1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出ライ
ン6,11には第1及び第2油圧ポンプ2,3の最大吐
出圧を規定するメインリリーフ弁(図示せず)が設けら
れている。
【0030】弁装置27はオープンセンタ型のブレード
用方向制御弁22及び旋回用方向制御弁23と、合流弁
24とを含む第3弁グループを有し、この第3弁グルー
プの各弁22〜24は第3油圧ポンプ4の吐出ライン2
1につながるセンタバイパスライン25上に図示の順序
で接続されている。また、各弁22〜24はパラレルラ
イン47を介して互いにパラレルに接続されている。第
3油圧ポンプ4の吐出ライン21には第3油圧ポンプ4
の最大吐出圧を規定するメインリリーフ弁(図示せず)
が設けられている。
【0031】合流弁24は、第3油圧ポンプ4の吐出油
を第1油圧ポンプ2の吐出油に合流させてバケット用方
向制御弁8及びブーム用第1方向制御弁9に選択的に供
給可能とする4ポート2位置弁であり、入力側の2つの
ポートはそれぞれセンタバイパスライン25とパラレル
ライン47に接続され、出力側の2つのポートはそれぞ
れタンクに至る排出ライン48と合流ライン49に接続
されている。合流ライン49はバケット用方向制御弁8
のメータイン油路61に接続され、第3油圧ポンプの吐
出油が弁装置18の走行右用方向制御弁7とバケット用
方向制御弁8との間に供給されるようになっている。ま
た、合流ライン49には合流弁24からメータイン油路
61に向かう圧油の流れのみを許すチェック弁60が配
置されている。メータイン油路61にはバケット用方向
制御弁8からの圧油の逆流を防止するロードチェック弁
62が設けられ、パラレルライン30及び合流ライン4
9はロードチェック弁62の上流側でメータイン油路6
1に接続されている。
【0032】また、合流弁24は、通常は図示右側の非
合流位置にあり、操作信号PG(後述)が与えられると
図示左側の合流位置に切り換えられる。図示右側の非合
流位置では、センタバイパスライン25と合流ライン4
9を排出ライン48に接続し、パラレルライン47を遮
断する。図示左側の合流位置では、センタバイパスライ
ン25と排出ライン48を遮断し、パラレルライン47
と合流ライン49を接続する。
【0033】パイロットポンプ5の吐出ライン28には
パイロットポンプ5の吐出圧を規定するパイロットリリ
ーフ弁29が設けられている。
【0034】図2に以上の油圧制御装置を搭載した油圧
ショベルの外観を示す。油圧ショベルは、走行体10
0、旋回体101、フロント作業機102を有し、走行
体100は左右の走行モータ50a,50b(一方のみ
図示)により左右のクローラ100a、100b(一方
のみ図示)を駆動することにより走行し、旋回体101
は旋回モータ51により走行体100上で旋回する。ま
た、フロント作業機102はブーム103、アーム10
4、バケット105からなる多関節構造であり、それぞ
れ、ブームシリンダ52、アームシリンダ53、バケッ
トシリンダ54により垂直面内で回転駆動される。走行
体100の前部にはブレード107が設けられ、図示し
ないブレードシリンダにより上下に駆動される。旋回体
101には運転室107が設置されている。
【0035】走行左モータ50aの駆動は走行左用方向
制御弁15(図1参照)により制御され、走行右モータ
50bの駆動は走行右用方向制御弁7(同)により制御
され、旋回モータ51の駆動は旋回用方向制御弁23
(同)により制御され、ブームシリンダ52の駆動はブ
ーム用第1方向制御弁9及びブーム用第2方向制御弁1
4(同)により制御され、アームシリンダ53の駆動は
アーム用第1方向制御弁13及びアーム用第2方向制御
弁10(同)により制御され、バケットシリンダ54の
駆動はバケット用方向制御弁8(同)により制御され、
ブレードシリンダ(図示せず)の駆動はブレード用方向
制御弁22(同)により制御される。
【0036】図3に油圧制御装置の操作系を示す。図3
は、予備用方向制御弁12を使用しない場合のものであ
る。
【0037】油圧ショベルの運転室107には、操作レ
バー装置70,71と操作ペダル装置72,73が設置
されている。操作レバー装置70は前後、左右の十字方
向を含むユニバーサル方向に操作可能な操作レバー70
aを有し、操作レバー70aを左右に操作すると、その
操作方向と操作量に応じてアームダンプの操作パイロッ
ト圧P1a及びアームクラウドの操作パイロット圧P1
bを生成し、操作レバー70aを前後に操作すると、そ
の操作方向と操作量に応じて右旋回の操作パイロット圧
P2a及び左旋回の操作パイロット圧P2bを生成す
る。操作レバー装置71は前後、左右の十字方向を含む
ユニバーサル方向に操作可能な操作レバー71aを有
し、操作レバー71aを前後に操作すると、その操作方
向と操作量に応じてブーム下げの操作パイロット圧P3
a及びブーム上げの操作パイロット圧P3bを生成し、
操作レバー71aを左右に操作すると、その操作方向と
操作量に応じてバケットクラウドの操作パイロット圧P
4a及びバケットダンプの操作パイロット圧P4bを生
成する。
【0038】操作ペダル装置72は前後に踏み込み可能
な操作ペダル72aを有し、操作ペダル72aを前後に
踏み込むと、その踏み込み方向と踏み込み量に応じて、
右走行前進の操作パイロット圧P5a及び右走行後進の
操作パイロット圧P5bを生成し、操作ペダル装置73
は前後に踏み込み可能な操作ペダル73aを有し、操作
ペダル73aを前後に踏み込むと、その踏み込み方向と
踏み込み量に応じて、左走行前進の操作パイロット圧P
6a及び左走行後進の操作パイロット圧P6bを生成す
る。
【0039】アームクラウドの操作パイロット圧P1a
及びアームダンプの操作パイロット圧P1bはアーム用
第1方向制御弁13及び第2方向制御弁10に導かれ、
これらを切り換え操作することによりアームシリンダ5
3を駆動し、アームクラウド動作或いはアームダンプ動
作を行わせる。右旋回の操作パイロット圧P2a及び左
旋回の操作パイロット圧P2bは旋回用方向制御弁23
に導かれ、これを切り換え操作することにより旋回モー
タ51を駆動し、左右の旋回動作を行わせる。ブーム上
げの操作パイロット圧P3a及びブーム下げの操作パイ
ロット圧P3bはブーム用第1方向制御弁9及びブーム
用第2方向制御弁14に導かれ、これらを切り換え操作
することによりブームシリンダ52を駆動し、ブーム上
げ或いはブーム下げを行わせる。バケットクラウドの操
作パイロット圧P4a及びバケットダンプの操作パイロ
ット圧P4bはバケット用方向制御弁8に導かれ、これ
を切り換え操作することによりバケットシリンダ54を
駆動し、バケットクラウド或いはバケットダンプ動作を
行わせる。右走行前進の操作パイロット圧P5a及び右
走行後進の操作パイロット圧P5bは走行右用方向制御
弁7に導かれ、これを切り換え操作することにより走行
右油圧モータ50bを駆動し、右走行前進及び後進を行
わせる。左走行前進の操作パイロット圧P6a及び左走
行後進の操作パイロット圧P6bは走行左用方向制御弁
15に導かれ、これを切り換え操作することにより走行
左油圧モータ50aを駆動し、左走行前進及び後進を行
わせる。
【0040】また、アームクラウドの操作パイロット圧
P1a及びアームダンプの操作パイロット圧P1b、ブ
ーム上げの操作パイロット圧P3a及びブーム下げの操
作パイロット圧P3b、バケットクラウドの操作パイロ
ット圧P4a及びバケットダンプの操作パイロット圧P
4bはシャトル弁75,76,78,79,77に順次
導かれ、そのうちの最高圧が操作信号PFとして選択出
力される。この操作信号PFは連通弁43の操作部に与
えられる。これによりアームクラウドの操作パイロット
圧P1a及びアームダンプの操作パイロット圧P1b、
ブーム上げの操作パイロット圧P3a及びブーム下げの
操作パイロット圧P3b、バケットクラウドの操作パイ
ロット圧P4a及びバケットダンプの操作パイロット圧
P4bの少なくとも1つが出力されると操作信号PFが
出力され、連通弁43はその操作信号PFにより開位置
に切り換えられる。
【0041】更にブーム上げの操作パイロット圧P3a
及びブーム下げの操作パイロット圧P3b、バケットク
ラウドの操作パイロット圧P4a及びバケットダンプの
操作パイロット圧P4bはシャトル弁76,78,79
に順次導かれ、そのうちの最高圧が選択出力される。ま
た、右走行前進の操作パイロット圧P5a及び右走行後
進の操作パイロット圧P5bはシャトル弁89に導か
れ、そのうちの高圧側が選択出力される。シャトル弁7
9の出力ライン81には通常閉の開閉弁82が設置さ
れ、シャトル弁80の出力圧は開閉弁82の操作部に導
かれる。その結果、操作ペダル装置72が操作され、右
走行前進の操作パイロット圧P5a又は右走行後進の操
作パイロット圧P5bが出力されると、開閉弁82は開
位置に切り換わり、シャトル弁79より出力された操作
パイロット圧P3a,P3b,P4a,P4bの最高圧
が操作信号PGとして出力される。この操作信号PGは
合流弁24の操作部に与えられる。これによりブーム上
げの操作パイロット圧P3a又はブーム下げの操作パイ
ロット圧P3b、バケットクラウドの操作パイロット圧
P4a又はバケットダンプの操作パイロット圧P4bが
出力され、弁装置18の走行右用方向制御弁7の下流側
に位置するバケット用方向制御弁8及びブーム用第1方
向制御弁9の少なくとも1つが中立から切り換え操作さ
れたとき、これと同時に操作ペダル装置72が操作され
ず、右走行前進の操作パイロット圧P5a及び右走行後
進の操作パイロット圧P5bが出力されていない場合
は、操作信号PGは出力されず、合流弁24は図示の非
合流位置に保たれる。一方、そのとき同時に走行右用方
向制御弁7が中立から切り換え操作されると操作信号P
Gが出力され、合流弁24はその操作信号PGにより合
流位置に切り換えられる。
【0042】図4に合流弁24の開口面積特性の一例を
示す。図中、Aはセンタバイパス通路25を連通、遮断
するセンタバイパス絞りの開口面積特性であり、Bは第
3油圧ポンプ4の吐出油をパラレルライン47を介して
合流ライン49に導く合流絞りの開口面積特性である。
センタバイパス絞りの開口面積特性Aはバケット用方向
制御弁8やブーム用第1方向制御弁9のセンタバイパス
絞りと同様の特性を示し、操作信号PGの圧力が増大す
るにしたがってセンタバイパス絞りの開口面積は小さく
なり、操作信号PGの圧力が最大になるとセンタバイパ
ス絞りは全閉する。合流絞りの開口面積特性Bは、操作
信号PGの圧力がある程度増大すると合流絞りが最大開
口面積となるように設定されている。
【0043】以上のように構成した本実施の形態におい
ては、操作レバー装置70,71を操作し、第1及び第
2油圧ポンプ2,3に係わるブーム用第1方向制御弁9
及びブーム用第2方向制御弁14、アーム用第1方向制
御弁13及びアーム用第2方向制御弁10、バケット用
方向制御弁8の少なくとも1つを中立から切り換え操作
すると、上記の如く操作信号PFが出力され、連通弁4
3は閉位置から開位置へと切り換わる。このとき、操作
ペダル装置72,73が操作されておらず、走行右用方
向制御弁7及び走行左用方向制御弁15が中立状態であ
れば、第1油圧ポンプ2からの吐出油はバイパスライン
41、チェック弁44を通って走行左用方向制御弁15
のメータイン油路42に至るが、中立状態にある走行左
用方向制御弁15により遮断されるため、第1油圧ポン
プ2からの吐出油はバケット用方向制御弁8、ブーム用
第1方向制御弁9、アーム用第2方向制御弁10に供給
される。第2油圧ポンプ3の吐出油はアーム用第1方向
制御弁13及びブーム用第2方向制御弁14に供給され
る。したがって、ブームシリンダ52にはブーム用第1
方向制御弁9及びブーム用第2方向制御弁14を介して
第1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出油が合流して供給
可能となり、アームシリンダ53にはアーム用第1方向
制御弁13及びアーム用第2方向制御弁10を介して第
1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出油が合流して供給可
能となり、バケットシリンダ54にはバケット用方向制
御弁8を介して第1油圧ポンプ2の吐出油が供給可能と
なり、フロント作業機102のブーム103、アーム1
04、バケット105を自在に動かすことができ、所望
のフロント作業を行うことができる。
【0044】また、このとき、操作レバー装置70を操
作し、第3油圧ポンプ4に係わる旋回用方向制御弁23
を同時に中立から切り換え操作した場合は、第3油圧ポ
ンプ4の吐出油が旋回モータ51に供給され、旋回モー
タ51が駆動する。
【0045】このとき、上記のように操作ペダル装置7
2,73が操作されていない場合は、開閉弁82(図3
参照)は閉位置に保たれ、操作信号PGは出力されない
ので、合流弁24は作動せず図示の非合流位置に保たれ
る。その結果、旋回モータ51の駆動圧力はブームシリ
ンダ52やバケットシリンダ54の駆動圧力の影響を受
けず、旋回モータ51の独立性を保つことができ、旋回
・フロントの良好な複合操作性が得られる。
【0046】一方、上記のようにフロント作業機102
に係わる方向制御弁を切り換え操作した状態から更に操
作ペダル装置72,73を操作し、走行右用方向制御弁
7及び走行左用方向制御弁15を中立から切り換え操作
すると、センタバイパスライン16は走行右用方向制御
弁7により遮断され、第1油圧ポンプ2の吐出油はその
下流側には供給されなくなると共に、連通弁43は上記
のように開位置に切り換えられているため、第1油圧ポ
ンプ2の吐出油は走行右用方向制御弁7と走行左用方向
制御弁15の双方に供給され、左右の走行モータ50
a,50bを駆動し、直進等、任意の走行を行うことが
できる。
【0047】また、走行右用方向制御弁7が切り換え操
作されるときは、上記の如く操作信号PGが出力され、
合流弁24が作動し合流位置へと切り換わる。その結
果、走行右用方向制御弁7の下流側に位置するバケット
用方向制御弁8及びブーム用第1方向制御弁9に対して
は合流ライン49及びチェック弁60を介して第3油圧
ポンプ4の吐出油が供給される。その結果、走行・フロ
ントの複合操作時にバケットシリンダ54にも必ず圧油
を供給でき、かつブームシリンダ52には十分な流量の
圧油を供給でき、走行・フロントの良好な複合操作性が
得られる。
【0048】また、本実施の形態では、合流弁24のセ
ンタバイパス絞りの開口面積特性Aをバケット用方向制
御弁8やブーム用第1方向制御弁9のセンタバイパス絞
りと同様の特性としたので、第3油圧ポンプ4の吐出圧
はバケット用方向制御弁8又はブーム用第1方向制御弁
9の操作信号(操作信号PG)のパイロット圧に応じて
上昇するようにでき、メータイン油路61及びパラレル
ライン30に供給される圧油の流量をバケット用方向制
御弁8又はブーム用第1方向制御弁9により制御するこ
とができる。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、旋回
・フロント複合操作時は旋回の独立性が保たれ、良好な
複合操作性が得られると共に、走行・フロント複合操作
時はフロント作業機102のアクチュエータに十分な流
量の圧油が供給され、良好な複合操作性が得られる。
【0050】なお、上記の実施の形態は本発明の精神の
範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記の実施
の形態では、本発明を油圧ショベルに適用した場合につ
いて説明したが、油圧クレーン、ホイールローダ等、同
様の回路構成を有するものであれば、同様に本発明を適
用し、同様の効果が得られる。また、油圧ショベルに適
用する場合でも、第1油圧ポンプに接続され、かつ一方
が他方に対して第1油圧ポンプの吐出油が優先的に供給
されるように互いにタンデムに接続される方向制御弁と
しては走行右用方向制御弁とバケット用方向制御弁、ブ
ーム用第1方向制御弁、アーム用第2方向制御弁の組み
合わせ以外種々の組み合わせが考えられ、そのような回
路に本発明を適用しても同様の効果が得られる。
【0051】また、上記の実施の形態では、第1油圧ポ
ンプ2に係わるアーム用第2方向制御弁10はバケット
用方向制御弁8及びブーム用第1方向制御弁9の下流側
にタンデムに接続されているが、このアーム用第2方向
制御弁10もバケット用方向制御弁8及びブーム用第1
方向制御弁9と共にパラレルライン30を介して互いに
パラレルに接続してもよい。このようにすることで、走
行右用方向制御弁7の切り換え時にアーム用第2方向制
御弁10にも第3油圧ポンプ4の吐出油を供給すること
ができ、一層良好な走行・フロント複合操作を行うこと
ができる。
【0052】また、上記の実施の形態では、合流弁24
をパラレルライン47を介して方向制御弁22,23と
パラレルに接続したが、旋回用方向制御弁23の下流側
にタンデムに接続してもよい。この場合、合流弁24の
合流切換方式としては、センタバイパスライン25を排
出ライン48と合流ライン49に交互に接続させてもよ
いし、センタバイパスライン25と排出ライン48とを
開閉し合流弁24の上流側からバイパスライン49を分
岐させてもよい。
【0053】更に、上記実施の形態では、操作レバー装
置70,71及び操作ペダル装置72,73の所定の操
作パイロット圧の最高圧をシャトル弁75〜80により
機械的に選択することで操作信号PF,PGを生成し、
この操作信号PF,PGを直接連通弁43及び合流弁2
4に与え、切り換えるようにしたが、操作レバー装置7
0,71及び操作ペダル装置72,73の各操作パイロ
ット圧を圧力センサを用いて電気的に検出し、コントロ
ーラで操作信号PF,PGに相当する電気信号を生成
し、この電気信号でソレノイド比例弁或いはソレノイド
切換弁を操作し連通弁43及び合流弁24を切り換えて
もよいし、操作信号PF,PGを圧力センサを用いて電
気的に検出し、ソレノイド比例弁を操作し連通弁43及
び合流弁24を切り換えてもよい。また、この場合、連
通弁43及び合流弁24自体をソレノイド比例弁或いは
ソレノイド切換弁にしてもよいし、ソレノイド比例弁或
いはソレノイド切換弁により生成したパイロット圧で連
通弁43及び合流弁24を作動させるようにしてもよ
い。
【0054】また、第3油圧ポンプ4は可変容量型とし
たが、固定容量型であってもよい。更に、弁装置18,
27は一体の弁装置であってもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、3ポンプの油圧制御装
置で第3油圧ポンプの吐出油を第1アクチュエータに供
給可能とする合流弁を設けたものにおいて、第1アクチ
ュエータと第2アクチュエータと同時に駆動する複合操
作時に第2アクチュエータの動作の独立性を保つことが
でき、かつ第1アクチュエータと第3アクチュエータを
同時に駆動する複合操作時に第1アクチュエータも適切
に駆動することができ、良好な複合操作性が得られる。
【0056】また、本発明によれば、3ポンプの油圧制
御装置で第3油圧ポンプの吐出油をフロントアクチュエ
ータに供給可能とする合流弁を設けたものにおいて、旋
回・フロント複合操作時に旋回モータの独立性を保つこ
とができ、かつ走行・フロント複合操作時にフロント作
業機も適切に駆動することができ、旋回・フロントの複
合操作、走行・フロントの複合操作の何れでも良好な複
合操作性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の
油圧制御装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の油圧制御装置が搭載される建設機械の
代表例である油圧ショベルの外観を示す図である。
【図3】図1に示した油圧制御装置の操作系を示す図で
ある。
【図4】図1に示した油圧制御装置に備えられる合流弁
の開口特性を示す図である。
【符号の説明】
1 原動機 2 第1油圧ポンプ 3 第2油圧ポンプ 4 第3油圧ポンプ 5 パイロットポンプ 6 吐出ライン 7 走行右用方向制御弁 8 バケット用方向制御弁 9 ブーム用第1方向制御弁 10 アーム用第2方向制御弁 11 吐出ライン 12 予備用方向制御弁 13 アーム用第1方向制御弁 14 ブーム用第2方向制御弁 15 走行左用方向制御弁 16 センタバイパスライン 17 センタバイパスライン 18 弁装置 21 吐出ライン 22 ブレード用方向制御弁 23 旋回用方向制御弁 24 合流弁 25 センタバイパスライン 27 弁装置 28 吐出ライン 30,31 パラレルライン 41 バイパスライン 41a,41b 油路 42 メータイン油路 43 連通弁 44 チェック弁 45 ロードチェック弁 47 パラレルライン 48 排出ライン 49 合流ライン 50a,50b 左右の走行モータ 51 旋回モータ 52 ブームシリンダ 53 アームシリンダ 54 バケットシリンダ 60 チェック弁 61 メータイン油路 62 ロードチェック弁 70,71 操作レバー装置 72,73 操作ペダル装置 75〜80 シャトル弁 81 出力ライン 82 開閉弁 100 走行体 101 旋回体 102 フロント作業機 103 ブーム 104 アーム 105 バケット PF,PG 操作信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 AB02 AB03 AB04 BA01 CA05 CA07 CA09 DA03 DA04 DB02 EA02 3H089 AA72 AA73 AA74 AA76 BB20 CC01 CC08 DA03 DA07 DA13 DB01 DB47 DB49 FF02 GG02 JJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、この原動機によって駆動される
    第1及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第2油圧ポ
    ンプの一方又は双方の吐出油により駆動される少なくと
    も1つの第1アクチュエータと、前記第1アクチュエー
    タに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁
    と、前記第1アクチュエータとは異なる第2アクチュエ
    ータと、前記原動機によって駆動され、前記第2アクチ
    ュエータを駆動するための圧油を供給する第3油圧ポン
    プと、前記第2アクチュエータに供給される圧油の流れ
    を制御する第2方向制御弁と、前記第1及び第2油圧ポ
    ンプの一方の吐出油により駆動される第3アクチュエー
    タと、この第3アクチュエータに供給される圧油の流れ
    を制御する第3方向制御弁とを備え、前記第1及び第3
    方向制御弁は前記第1油圧ポンプに接続され、かつ前記
    第1油圧ポンプの吐出油が前記第3方向制御弁に優先的
    に供給されるように互いにタンデムに接続されている建
    設機械の油圧制御装置において、 前記第3油圧ポンプの吐出ラインの下流側に設けられ、
    第3油圧ポンプの吐出油を前記第1油圧ポンプの吐出油
    と合流して前記第1アクチュエータに供給可能とする合
    流弁と、 前記第3油圧ポンプの吐出油が前記第1方向制御弁と第
    3方向制御弁との間に供給されるように前記合流弁を接
    続する合流ラインと、 前記第1及び第3アクチュエータの作動状態を検出し、
    両アクチュエータが作動状態にあるときに前記合流弁を
    作動させる合流操作手段とを備えることを特徴とする建
    設機械の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】原動機と、この原動機によって駆動される
    第1及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第2油圧ポ
    ンプの一方又は双方の吐出油により駆動されるブームシ
    リンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダと、前記
    第1油圧ポンプから前記ブームシリンダ、アームシリン
    ダ、バケットシリンダに供給される圧油の流れを制御す
    るバケット用方向制御弁、ブーム用第1方向制御弁、ア
    ーム用第2方向制御弁と、前記第2油圧ポンプから前記
    アームシリンダ、ブームシリンダに供給される圧油の流
    れを制御するアーム用第1方向制御弁、ブーム用第2方
    向制御弁と、旋回モータと、前記原動機によって駆動さ
    れ、前記旋回モータを駆動するための圧油を供給する第
    3油圧ポンプと、この第3油圧ポンプから前記旋回モー
    タに供給される圧油の流れを制御する旋回用方向制御弁
    と、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出油により駆動さ
    れる左右の走行モータと、前記第1油圧ポンプから前記
    右走行モータに供給される圧油の流れを制御する走行右
    用方向制御弁と、前記第2油圧ポンプから前記左走行モ
    ータに供給される圧油の流れを制御する走行左用方向制
    御弁とを備え、前記バケット用方向制御弁、ブーム用第
    1方向制御弁、アーム用第2方向制御弁と前記走行右用
    方向制御弁は、前記第1油圧ポンプの吐出油が前記走行
    右用方向制御弁に優先的に供給されるように互いにタン
    デムに接続されている油圧ショベルの油圧制御装置にお
    いて、 前記第3油圧ポンプの吐出ラインの下流側に設けられ、
    第3油圧ポンプの吐出油を前記第1油圧ポンプの吐出油
    と合流して前記ブームシリンダ、アームシリンダ及びバ
    ケットシリンダの少なくとも1つに供給可能とする合流
    弁と、 前記第3油圧ポンプの吐出油が前記バケット用方向制御
    弁及びブーム用第1方向制御弁と前記走行右用方向制御
    弁との間に供給されるように前記合流弁を接続する合流
    ラインと、 前記ブームシリンダ及びバケットシリンダの少なくとも
    1つと前記右走行モータの作動状態を検出し、両アクチ
    ュエータが作動状態にあるときに前記合流弁を作動させ
    る合流操作手段とを備えることを特徴とする油圧ショベ
    ルの油圧制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の油圧ショベルの油圧制御装
    置において、前記バケット用方向制御弁、ブーム用第1
    方向制御弁、アーム用第2方向制御弁のうち少なくとも
    バケット用方向制御弁とブーム用第1方向制御弁はパラ
    レルに接続され、前記合流ラインはバケット用方向制御
    弁のメータイン通路に接続されていることを特徴とする
    油圧ショベルの油圧制御装置。
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