JP2000061005A - ラケットフレーム - Google Patents
ラケットフレームInfo
- Publication number
- JP2000061005A JP2000061005A JP10234419A JP23441998A JP2000061005A JP 2000061005 A JP2000061005 A JP 2000061005A JP 10234419 A JP10234419 A JP 10234419A JP 23441998 A JP23441998 A JP 23441998A JP 2000061005 A JP2000061005 A JP 2000061005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal plate
- racket frame
- tube
- racket
- prepreg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度、剛性が高く反発性に優れたラケットフ
レームを提供する。 【解決手段】 チューブ１の外周にプリプレグ２を配材
した後、比重５以下の金属よりなる補強金属板３を配材
する。この金属板３は、チューブ１のグリップ部１ｄの
一側面から一方のシャフト部１ｃ、フェース部１ａ、他
方のシャフト部１ｃを経てグリップ部１ｄの他側面にま
で延在している。金属板３を外嵌させた後、この金属板
３をさらにプリプレグで覆い、金型内でチューブ１を膨
張させると共に所定時間、所定温度に加熱し、プリプレ
グを硬化させる。脱型後、バリ取りしてラケットフレー
ム製品が得られる。金属板３はＦＲＰ４中に埋設されて
いる。
レームを提供する。 【解決手段】 チューブ１の外周にプリプレグ２を配材
した後、比重５以下の金属よりなる補強金属板３を配材
する。この金属板３は、チューブ１のグリップ部１ｄの
一側面から一方のシャフト部１ｃ、フェース部１ａ、他
方のシャフト部１ｃを経てグリップ部１ｄの他側面にま
で延在している。金属板３を外嵌させた後、この金属板
３をさらにプリプレグで覆い、金型内でチューブ１を膨
張させると共に所定時間、所定温度に加熱し、プリプレ
グを硬化させる。脱型後、バリ取りしてラケットフレー
ム製品が得られる。金属板３はＦＲＰ４中に埋設されて
いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテニス、バドミント
ン等のラケットフレームに係り、特にチタン等の補強金
属板とＦＲＰ（繊維強化合成樹脂）とを複合一体化させ
てなるラケットフレームに関する。
ン等のラケットフレームに係り、特にチタン等の補強金
属板とＦＲＰ（繊維強化合成樹脂）とを複合一体化させ
てなるラケットフレームに関する。
【０００２】
【従来の技術】テニス用ラケットフレーム等のラケット
フレームは、周知の通り、ガットが張られるフェース部
と、プレーヤーによって把持されるグリップ部と、これ
らをつなぐシャフト部とを備えている。
フレームは、周知の通り、ガットが張られるフェース部
と、プレーヤーによって把持されるグリップ部と、これ
らをつなぐシャフト部とを備えている。
【０００３】従来のラケットフレームは、ＦＲＰや、ア
ルミ、チタン等の金属にて構成されている。このラケッ
トフレームのフェース部にガット（ストリング）を張る
ことによりラケットが構成される。
ルミ、チタン等の金属にて構成されている。このラケッ
トフレームのフェース部にガット（ストリング）を張る
ことによりラケットが構成される。
【０００４】特開平９−２８５５６９号公報には、フェ
ースのサイド部にチタン等の帯板状の金属板を設けるこ
と、特に該金属板をフェースサイドの外面に設けること
により、フェース部サイド部分の曲げ剛性を高め、ボー
ルヒット時のフェース部の変形を小さくし、テニスラケ
ットの反発性能を向上させることが記載されている。
ースのサイド部にチタン等の帯板状の金属板を設けるこ
と、特に該金属板をフェースサイドの外面に設けること
により、フェース部サイド部分の曲げ剛性を高め、ボー
ルヒット時のフェース部の変形を小さくし、テニスラケ
ットの反発性能を向上させることが記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】補強金属板をラケット
フレームの外面に設けると、外観上の異和感が生じる。
また、金属板との接着面が金属板の一面のみになるの
で、両者のＦＲＰとの一体性（接合性）を高めるために
成形工程管理等を厳重に行う必要が生じ、コスト高にな
るおそれがある。なお、補強金属板をフェースサイドに
のみ設けた場合には、補強効果が限られたものになる。
フレームの外面に設けると、外観上の異和感が生じる。
また、金属板との接着面が金属板の一面のみになるの
で、両者のＦＲＰとの一体性（接合性）を高めるために
成形工程管理等を厳重に行う必要が生じ、コスト高にな
るおそれがある。なお、補強金属板をフェースサイドに
のみ設けた場合には、補強効果が限られたものになる。
【０００６】本発明は、上記従来の問題点を解決し、強
度、剛性が高く反発性に優れ、製造も容易なラケットフ
レームを提供することを目的とする。
度、剛性が高く反発性に優れ、製造も容易なラケットフ
レームを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のラケットフレー
ムは、補強金属板を有する繊維強化合成樹脂製のラケッ
トフレームにおいて、比重５以下の帯板状の該金属板が
少なくともシャフト部に埋設されていることを特徴とす
るものである。
ムは、補強金属板を有する繊維強化合成樹脂製のラケッ
トフレームにおいて、比重５以下の帯板状の該金属板が
少なくともシャフト部に埋設されていることを特徴とす
るものである。
【０００８】かかる本発明においては、ラケットフレー
ムの少なくともシャフト部に比重５以下の軽量な金属板
を埋設しており、シャフト部の強度、剛性が高い。この
金属板はＦＲＰ中に埋設されているため、金属板の酸化
等の腐食や傷付きがなく、しかも金属板とＦＲＰとの一
体性に優れる。
ムの少なくともシャフト部に比重５以下の軽量な金属板
を埋設しており、シャフト部の強度、剛性が高い。この
金属板はＦＲＰ中に埋設されているため、金属板の酸化
等の腐食や傷付きがなく、しかも金属板とＦＲＰとの一
体性に優れる。
【０００９】この補強金属板は、その板面がラケットフ
レームのフェース面と平行方向となるように配材されて
もよく、フェース面と垂直方向となるように配材されて
もよい。
レームのフェース面と平行方向となるように配材されて
もよく、フェース面と垂直方向となるように配材されて
もよい。
【００１０】この補強金属板を、グリップ部の一側面か
ら一方のシャフト部を経てフェース部を巡り、他方のシ
ャフト部を経てグリップ部の他側面にまで延在させた
り、ラケットフレームと略同形状の金属板をラケットフ
レームの両面側に埋設することにより、ラケットフレー
ム全体の強度、剛性を著しく高いものとすることができ
る。また、金属板に必要に応じ開口を設けることによ
り、ラケットフレームの重量軽減を図ることもできる。
この開口は例えば打ち抜きにより形成できる。
ら一方のシャフト部を経てフェース部を巡り、他方のシ
ャフト部を経てグリップ部の他側面にまで延在させた
り、ラケットフレームと略同形状の金属板をラケットフ
レームの両面側に埋設することにより、ラケットフレー
ム全体の強度、剛性を著しく高いものとすることができ
る。また、金属板に必要に応じ開口を設けることによ
り、ラケットフレームの重量軽減を図ることもできる。
この開口は例えば打ち抜きにより形成できる。
【００１１】金属板の材料としては、比重５以下である
金属のチタン合金（例えば、βチタン合金であるＴｉ−
１５Ｖ−３ｃｒ−３ｓｎ−３Ａｌ，Ｔｉ−２２Ｖ−４Ａ
ｌ，Ｔｉ−２０Ｖ−４Ａｌ−１Ｓｎ，Ｔｉ−１６Ｖ−４
Ｓｎ−３Ａｌ−３Ｎｂ，α＋βチタン合金、ｎｅａｒβ
チタン合金等）のほか、アルミ合金（特にジュラルミ
ン）、マグネシウム合金なども使用できる。マグネシウ
ム合金は、酸化し易く扱いにくい材料であるが、ＦＲＰ
中に埋設されるので、外気や湿気に触れないため腐食し
にくい。補強金属板とＦＲＰとの密着性を高めるため
に、金属板の表面を粗面化加工（例えば、サンディン
グ、ブラスト等）したり、脱脂処理やプライマ−処理を
施すことはきわめて効果的である。
金属のチタン合金（例えば、βチタン合金であるＴｉ−
１５Ｖ−３ｃｒ−３ｓｎ−３Ａｌ，Ｔｉ−２２Ｖ−４Ａ
ｌ，Ｔｉ−２０Ｖ−４Ａｌ−１Ｓｎ，Ｔｉ−１６Ｖ−４
Ｓｎ−３Ａｌ−３Ｎｂ，α＋βチタン合金、ｎｅａｒβ
チタン合金等）のほか、アルミ合金（特にジュラルミ
ン）、マグネシウム合金なども使用できる。マグネシウ
ム合金は、酸化し易く扱いにくい材料であるが、ＦＲＰ
中に埋設されるので、外気や湿気に触れないため腐食し
にくい。補強金属板とＦＲＰとの密着性を高めるため
に、金属板の表面を粗面化加工（例えば、サンディン
グ、ブラスト等）したり、脱脂処理やプライマ−処理を
施すことはきわめて効果的である。
【００１２】本発明で用いられる金属板の板厚は、０．
２ｍｍ〜１．０ｍｍが好ましく、特に０．３ｍｍ〜０．
５ｍｍが加工性も良く最も適している。あまり厚いと、
曲げ加工がしにくく、いたずらに剛性を上げてしまう。
また、逆に薄すぎると、作業中にぶつけたりして、金属
を変形させてしまう可能性がある。
２ｍｍ〜１．０ｍｍが好ましく、特に０．３ｍｍ〜０．
５ｍｍが加工性も良く最も適している。あまり厚いと、
曲げ加工がしにくく、いたずらに剛性を上げてしまう。
また、逆に薄すぎると、作業中にぶつけたりして、金属
を変形させてしまう可能性がある。
【００１３】帯板状の金属の幅は３ｍｍ〜２５ｍｍの範
囲が良い。特にフェース面に垂直にセットする場合１０
ｍｍ〜２２ｍｍが良く、帯板状の金属は、フレームの外
側へ湾曲していても良い。なお、金属板の幅がラケット
フレームの厚みよりも小さいことは当然である。この金
属板は、打ち抜き加工や曲げ加工を施すことによりラケ
ットフレームに埋設するのに適した形状とするのが好ま
しい。帯板状の金属を曲げ加工する場合には、ラケット
の形状に合わせる様に金型に押し当てながら、または、
金型に置いてプレス機等を用いて曲げ加工を行うのが好
ましい。この曲げの曲率半径（ｍｍ）は、８０Ｒ以上が
好ましい。
囲が良い。特にフェース面に垂直にセットする場合１０
ｍｍ〜２２ｍｍが良く、帯板状の金属は、フレームの外
側へ湾曲していても良い。なお、金属板の幅がラケット
フレームの厚みよりも小さいことは当然である。この金
属板は、打ち抜き加工や曲げ加工を施すことによりラケ
ットフレームに埋設するのに適した形状とするのが好ま
しい。帯板状の金属を曲げ加工する場合には、ラケット
の形状に合わせる様に金型に押し当てながら、または、
金型に置いてプレス機等を用いて曲げ加工を行うのが好
ましい。この曲げの曲率半径（ｍｍ）は、８０Ｒ以上が
好ましい。
【００１４】帯板状の補強金属板の端部は、作業の安全
上打抜き加工や、やすり加工等で角縁を丸めるのが好ま
しい。
上打抜き加工や、やすり加工等で角縁を丸めるのが好ま
しい。
【００１５】本発明のラケットフレームは、例えば膨張
可能なチューブを芯材とし、その周囲にＦＲＰ用プリプ
レグを配材し、これに重ねるように所要箇所に補強金属
板を配置し、次いでこの金属板をプリプレグで覆った
後、金型内において該チューブを膨張させ、製品形状に
賦形すると共に加熱してプリプレグを硬化させればよ
い。
可能なチューブを芯材とし、その周囲にＦＲＰ用プリプ
レグを配材し、これに重ねるように所要箇所に補強金属
板を配置し、次いでこの金属板をプリプレグで覆った
後、金型内において該チューブを膨張させ、製品形状に
賦形すると共に加熱してプリプレグを硬化させればよ
い。
【００１６】ＦＲＰを構成する合成樹脂としては、エポ
キシ樹脂、ナイロン、ビニールエステルなどが好適であ
るが、強度、耐久性及び価格の点でエポキシ樹脂が好適
である。なお、樹脂として軟質なものを採用すると、振
動吸収効果も得られる。
キシ樹脂、ナイロン、ビニールエステルなどが好適であ
るが、強度、耐久性及び価格の点でエポキシ樹脂が好適
である。なお、樹脂として軟質なものを採用すると、振
動吸収効果も得られる。
【００１７】強化用繊維としては、カーボン繊維、ボロ
ン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ｔｉ−Ｓｉ−Ｃ−
Ｏ系繊維（商品名チラノ繊維）、芳香族ポリアミド繊
維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊
維などを用い得るが、コストの面からもカーボン繊維が
好適である。
ン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ｔｉ−Ｓｉ−Ｃ−
Ｏ系繊維（商品名チラノ繊維）、芳香族ポリアミド繊
維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊
維などを用い得るが、コストの面からもカーボン繊維が
好適である。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施例につ
いて説明する。図１（ａ），（ｂ）は第１の実施の形態
に係るテニス用ラケットフレームの製造途中の斜視図で
あり、図１（ｃ），（ｄ）はそれぞれラケットフレーム
製品のフェース部及びグリップ部の断面図である。
いて説明する。図１（ａ），（ｂ）は第１の実施の形態
に係るテニス用ラケットフレームの製造途中の斜視図で
あり、図１（ｃ），（ｄ）はそれぞれラケットフレーム
製品のフェース部及びグリップ部の断面図である。
【００１９】ラケットフレームの芯材となるチューブ１
は、フェース部１ａ、シャフト部１ｃ及びグリップ部１
ｄよりなる。フェース部１ａはほぼ長円形状となってい
る。
は、フェース部１ａ、シャフト部１ｃ及びグリップ部１
ｄよりなる。フェース部１ａはほぼ長円形状となってい
る。
【００２０】１ｂはフェース部１ａの一部を構成するヨ
ーク部を示す。
ーク部を示す。
【００２１】このチューブ１の外周にプリプレグ２を配
材した後、比重５以下の金属よりなる補強金属板３を配
材する。この金属板３は、チューブ１のグリップ部１ｄ
の一側面から一方のシャフト部１ｃ、フェース部１ａ、
他方のシャフト部１ｃを経てグリップ部１ｄの他側面に
まで延在している。
材した後、比重５以下の金属よりなる補強金属板３を配
材する。この金属板３は、チューブ１のグリップ部１ｄ
の一側面から一方のシャフト部１ｃ、フェース部１ａ、
他方のシャフト部１ｃを経てグリップ部１ｄの他側面に
まで延在している。
【００２２】図１（ｂ）の如く金属板３を外嵌させた
後、この金属板３をさらにプリプレグ（図示略）で覆
い、次いで金型内でチューブ１を膨張させると共に所定
時間、所定温度に加熱し、プリプレグを硬化させる。脱
型後、バリ取りしてラケットフレーム製品が得られる。
図１（ｃ）、（ｄ）の通り、金属板３は該製品のＦＲＰ
４中に埋設される。
後、この金属板３をさらにプリプレグ（図示略）で覆
い、次いで金型内でチューブ１を膨張させると共に所定
時間、所定温度に加熱し、プリプレグを硬化させる。脱
型後、バリ取りしてラケットフレーム製品が得られる。
図１（ｃ）、（ｄ）の通り、金属板３は該製品のＦＲＰ
４中に埋設される。
【００２３】なお、チューブ内に必要に応じて発泡用樹
脂材料を注入し、発泡させてもよい。
脂材料を注入し、発泡させてもよい。
【００２４】製造されたラケットフレームにガット孔を
穿設し、グロメットを用いてガット（ストリング）を張
ることによりプレーに使用されるラケットとなる。
穿設し、グロメットを用いてガット（ストリング）を張
ることによりプレーに使用されるラケットとなる。
【００２５】このように構成されたラケットフレーム
は、ＦＲＰと比重５以下の金属板とからなるものであ
り、軽量で高強度、高剛性である。
は、ＦＲＰと比重５以下の金属板とからなるものであ
り、軽量で高強度、高剛性である。
【００２６】また、金属板３をすべてＦＲＰで覆った構
成となっているため、各種の色彩のＦＲＰ層を採用する
ことにより、外観意匠性のバリエーションに富んだ製品
を市場に提供することも可能である。
成となっているため、各種の色彩のＦＲＰ層を採用する
ことにより、外観意匠性のバリエーションに富んだ製品
を市場に提供することも可能である。
【００２７】図２（ａ）は別の実施の形態に係るラケッ
トフレームの製造途中図、図２（ｂ）はラケットフレー
ム製品のフェース部の断面図である。
トフレームの製造途中図、図２（ｂ）はラケットフレー
ム製品のフェース部の断面図である。
【００２８】この実施の形態においては、チューブ１の
シャフト部１ｃとグリップ部１ｄとの外側面にプリプレ
グ（図２では図示略）を介して補強金属板６を沿わせ、
この金属板６をプリプレグで覆った後、金型内でチュー
ブを膨張させると共に、加熱してラケットフレーム製品
としている。
シャフト部１ｃとグリップ部１ｄとの外側面にプリプレ
グ（図２では図示略）を介して補強金属板６を沿わせ、
この金属板６をプリプレグで覆った後、金型内でチュー
ブを膨張させると共に、加熱してラケットフレーム製品
としている。
【００２９】図２（ａ）の通り、フェース部はＦＲＰの
みにて構成され、補強金属板は配材されない。このラケ
ットフレームのグリップ部の断面は図１（ｄ）と同一と
なる。
みにて構成され、補強金属板は配材されない。このラケ
ットフレームのグリップ部の断面は図１（ｄ）と同一と
なる。
【００３０】図３（ａ）はさらに別の実施の形態に係る
ラケットフレームの製造途中図、図３（ｂ）はラケット
フレーム製品のフェース部の断面図、図３（ｃ）は該製
品のグリップ部の断面図である。
ラケットフレームの製造途中図、図３（ｂ）はラケット
フレーム製品のフェース部の断面図、図３（ｃ）は該製
品のグリップ部の断面図である。
【００３１】この実施の形態においては、チューブ１を
フレームの表裏両側から補強金属板７で挟む。（チュー
ブ１と金属板７との間にプリプレグが配材されるが、図
３では図示略。）この補強金属板７は、フェース部１ａ
（ただしヨーク部１ｂを除く。）に重なるフェース部７
ａと、ヨーク部１ｂの一部に重なる突起部７ｂと、シャ
フト部１ｃに重なるシャフト部７ｃと、グリップ部１ｄ
に重なるグリップ部７ｄとを有する。
フレームの表裏両側から補強金属板７で挟む。（チュー
ブ１と金属板７との間にプリプレグが配材されるが、図
３では図示略。）この補強金属板７は、フェース部１ａ
（ただしヨーク部１ｂを除く。）に重なるフェース部７
ａと、ヨーク部１ｂの一部に重なる突起部７ｂと、シャ
フト部１ｃに重なるシャフト部７ｃと、グリップ部１ｄ
に重なるグリップ部７ｄとを有する。
【００３２】このグリップ部７ｄには開口７ｅを複数個
設け、金属板７の軽量化を図っている。
設け、金属板７の軽量化を図っている。
【００３３】チューブ１の両面に該金属板７を配材した
後、これらの金属板７を覆うようにプリプレグを配材
し、金型内でチューブを膨張させると共に、加熱してラ
ケットフレーム製品としている。図３（ｂ）、（ｃ）の
通り、金属板７、７がＦＲＰ４中に埋設されている。
後、これらの金属板７を覆うようにプリプレグを配材
し、金型内でチューブを膨張させると共に、加熱してラ
ケットフレーム製品としている。図３（ｂ）、（ｃ）の
通り、金属板７、７がＦＲＰ４中に埋設されている。
【００３４】
【実施例】図１に示す手順に従って硬式テニスラケット
を製造した。補強金属板３としては板厚０．５ｍｍ、板
幅１０ｍｍの帯板状のβチタン合金（Ｔｉ−１５Ｖ−３
ｃｒ−３ｓｎ−３Ａｌ）を用いて、プレスにより曲げ加
工し作成したものを作成した。
を製造した。補強金属板３としては板厚０．５ｍｍ、板
幅１０ｍｍの帯板状のβチタン合金（Ｔｉ−１５Ｖ−３
ｃｒ−３ｓｎ−３Ａｌ）を用いて、プレスにより曲げ加
工し作成したものを作成した。
【００３５】この曲げ加工を行なったβチタン合金製金
属板を（スポンジサンダーをゆっくり回転させ）サンド
ペーパー（＃２４０）を用い表面を荒らした。その後、
有機溶剤を用いて脱脂処理を行い、ＵＤプリプレグとの
密着性を上げるため、プライマーを塗布し、オーブンに
より半硬化させた。
属板を（スポンジサンダーをゆっくり回転させ）サンド
ペーパー（＃２４０）を用い表面を荒らした。その後、
有機溶剤を用いて脱脂処理を行い、ＵＤプリプレグとの
密着性を上げるため、プライマーを塗布し、オーブンに
より半硬化させた。
【００３６】まず、チューブ１の外周にＵＤプリプレグ
を２層積層し、その上に金属板をセットし、その上に適
宜、必要な枚数のＵＤプリプレグを積層した。
を２層積層し、その上に金属板をセットし、その上に適
宜、必要な枚数のＵＤプリプレグを積層した。
【００３７】これを金型内に配置した後、チューブを膨
化させて加圧しながら加熱処理を行いラケットを成形し
た。その後、成形品のバリを取り、ガット孔をあけた。
化させて加圧しながら加熱処理を行いラケットを成形し
た。その後、成形品のバリを取り、ガット孔をあけた。
【００３８】本発明のテニスラケットと３種類の市販テ
ニスラケットについて剛性値、重量等の比較を行なった
結果を下記にまとめた。
ニスラケットについて剛性値、重量等の比較を行なった
結果を下記にまとめた。
【００３９】また、各ラケットについて上級プレーヤー
が評価した結果を下記表１に示す。
が評価した結果を下記表１に示す。
【００４０】下記の様にこのラケットフレームは一般市
販品ラケットの重量とあまり変わらず、しかも反発が良
いことが分かった。
販品ラケットの重量とあまり変わらず、しかも反発が良
いことが分かった。
【００４１】
【表１】
【００４２】なお、たわみ量は、図４の通り、ラケット
のグリップ端を長さ１５０ｍｍにわたって固定し、フェ
ースの頂点に６ｋｇの重りを釣り下げた時のたわみから
算出した。
のグリップ端を長さ１５０ｍｍにわたって固定し、フェ
ースの頂点に６ｋｇの重りを釣り下げた時のたわみから
算出した。
【００４３】反発係数に関しては、ラケットのグリップ
端を固定し、テニスボール打出し機より打出されたボー
ルをフェースセンターに当てて、ガットに当たった後の
ボール速度Ｖｒをガットに当たる直前の速度Ｖｏで割っ
た時の値とした。
端を固定し、テニスボール打出し機より打出されたボー
ルをフェースセンターに当てて、ガットに当たった後の
ボール速度Ｖｒをガットに当たる直前の速度Ｖｏで割っ
た時の値とした。
【００４４】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、重量が大
きくなくて操作性が良く、見た目が良く、しかも反発性
能が良いと共に、シャフト等の剛性が高いラケットフレ
ームが提供される。
きくなくて操作性が良く、見た目が良く、しかも反発性
能が良いと共に、シャフト等の剛性が高いラケットフレ
ームが提供される。
【図１】図１（ａ）,（ｂ）は第１の実施の形態に係る
テニス用ラケットフレームの製造途中の斜視図であり、
図１（ｃ），（ｄ）はそれぞれラケットフレーム製品の
フェース部及びグリップ部の断面図である。
テニス用ラケットフレームの製造途中の斜視図であり、
図１（ｃ），（ｄ）はそれぞれラケットフレーム製品の
フェース部及びグリップ部の断面図である。
【図２】図２（ａ）は別の実施の形態に係るラケットフ
レームの製造途中図、図２（ｂ）はラケットフレーム製
品のフェース部の断面図である。
レームの製造途中図、図２（ｂ）はラケットフレーム製
品のフェース部の断面図である。
【図３】図３（ａ）はさらに別の実施の形態に係るラケ
ットフレームの製造途中図、図３（ｂ）はラケットフレ
ーム製品のフェース部の断面図、図３（ｃ）は該製品の
グリップ部の断面図である。
ットフレームの製造途中図、図３（ｂ）はラケットフレ
ーム製品のフェース部の断面図、図３（ｃ）は該製品の
グリップ部の断面図である。
【図４】たわみ量の測定説明図である。
１ チューブ
１ａ フェース部
１ｂ ヨーク部
１ｃ シャフト部
１ｄ グリップ部
３，６，７ 補強金属板
４ ＦＲＰ
Claims (4)
- 【請求項１】 補強金属板を有する繊維強化合成樹脂製
のラケットフレームにおいて、比重５以下の帯板状の該
金属板が少なくともシャフト部に埋設されていることを
特徴とするラケットフレーム。 - 【請求項２】 請求項１において、前記補強金属板がグ
リップ部の一側面から一方のシャフト部を経てフェース
部を巡り、他方のシャフト部を経てグリップ部の他側面
にまで延在していることを特徴とするラケットフレー
ム。 - 【請求項３】 請求項１において、ラケットフレームと
略同形状の金属板がラケットフレームの両面側に埋設さ
れていることを特徴とするラケットフレーム。 - 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれか１項におい
て、補強金属板に開口が設けられていることを特徴とす
るラケットフレーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23441998A JP3659812B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ラケットフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23441998A JP3659812B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ラケットフレーム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000061005A true JP2000061005A (ja) | 2000-02-29 |
| JP3659812B2 JP3659812B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=16970732
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23441998A Expired - Fee Related JP3659812B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ラケットフレーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3659812B2 (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002035172A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ラケットフレーム |
| US7258634B2 (en) * | 2002-05-14 | 2007-08-21 | Warrior Lacrosse, Inc. | Reinforced lacrosse head |
| US7387578B2 (en) | 2004-12-17 | 2008-06-17 | Integran Technologies Inc. | Strong, lightweight article containing a fine-grained metallic layer |
| US7749113B2 (en) | 2002-05-14 | 2010-07-06 | Warrior Sports, Inc. | Lacrosse head with increased strength and playability characteristics |
| EP2261027A2 (en) | 2004-12-17 | 2010-12-15 | Integran Technologies Inc. | Article comprising a fine-grained metallic material and a polymeric material |
| JP2011024617A (ja) * | 2009-07-21 | 2011-02-10 | Bridgestone Sports Co Ltd | ラケットフレーム |
| US8029390B2 (en) | 2002-05-14 | 2011-10-04 | Warrior Sports, Inc. | Reinforced lacrosse head and related method of manufacture |
| US8267814B1 (en) | 2009-05-15 | 2012-09-18 | Warrior Sports, Inc. | Climate variable lacrosse heads and related methods of use |
| US8282512B1 (en) | 2009-03-26 | 2012-10-09 | Warrior Sports, Inc. | Lacrosse head |
| JP2014100829A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Aisin Takaoka Ltd | 金属／ｃｆｒｐ複合構造体、並びに、その製造方法及び製造設備 |
| CN111151636A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-05-15 | 杭州诚兴体育用品有限公司 | 一种球拍的冲槽装置 |
| JP2020120615A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 株式会社がまかつ | 釣竿穂先 |
-
1998
- 1998-08-20 JP JP23441998A patent/JP3659812B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (25)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4699590B2 (ja) * | 2000-07-31 | 2011-06-15 | Ｓｒｉスポーツ株式会社 | ラケットフレーム |
| JP2002035172A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ラケットフレーム |
| US7258634B2 (en) * | 2002-05-14 | 2007-08-21 | Warrior Lacrosse, Inc. | Reinforced lacrosse head |
| US8029390B2 (en) | 2002-05-14 | 2011-10-04 | Warrior Sports, Inc. | Reinforced lacrosse head and related method of manufacture |
| US7695382B2 (en) | 2002-05-14 | 2010-04-13 | Warrior Sports, Inc. | Reinforced lacrosse head |
| US7704171B2 (en) | 2002-05-14 | 2010-04-27 | Warrior Sports, Inc. | Reinforced lacrosse head |
| US7749113B2 (en) | 2002-05-14 | 2010-07-06 | Warrior Sports, Inc. | Lacrosse head with increased strength and playability characteristics |
| US8025979B2 (en) | 2004-12-17 | 2011-09-27 | Integran Technologies Inc. | Strong, lightweight article containing a fine-grained metallic layer |
| EP2270261A2 (en) | 2004-12-17 | 2011-01-05 | Integran Technologies Inc. | Strong, lightweight article containing a fine-grained metallic layer |
| US7803072B2 (en) | 2004-12-17 | 2010-09-28 | Integran Technologies Inc. | Strong, lightweight article, containing a fine-grained metallic layer |
| US7591745B2 (en) | 2004-12-17 | 2009-09-22 | Integran Technologies, Inc. | Strong, lightweight article containing a fine-grained metallic layer |
| US7387578B2 (en) | 2004-12-17 | 2008-06-17 | Integran Technologies Inc. | Strong, lightweight article containing a fine-grained metallic layer |
| EP2261027A2 (en) | 2004-12-17 | 2010-12-15 | Integran Technologies Inc. | Article comprising a fine-grained metallic material and a polymeric material |
| US8282512B1 (en) | 2009-03-26 | 2012-10-09 | Warrior Sports, Inc. | Lacrosse head |
| US8512173B2 (en) | 2009-03-26 | 2013-08-20 | Warrior Sports, Inc. | Lacrosse head |
| US8376880B1 (en) | 2009-05-15 | 2013-02-19 | Warrior Sports, Inc. | Climate variable lacrosse heads and related methods of use |
| US8267814B1 (en) | 2009-05-15 | 2012-09-18 | Warrior Sports, Inc. | Climate variable lacrosse heads and related methods of use |
| US8480518B2 (en) | 2009-05-15 | 2013-07-09 | Warrior Sports, Inc. | Climate variable lacrosse heads and related methods of use |
| US8651984B2 (en) | 2009-05-15 | 2014-02-18 | Warrior Sports, Inc. | Climate variable lacrosse heads and related methods of use |
| JP2011024617A (ja) * | 2009-07-21 | 2011-02-10 | Bridgestone Sports Co Ltd | ラケットフレーム |
| JP2014100829A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Aisin Takaoka Ltd | 金属／ｃｆｒｐ複合構造体、並びに、その製造方法及び製造設備 |
| US10357926B2 (en) | 2012-11-19 | 2019-07-23 | Aisin Takaoka Co., Ltd. | Metal/CFRP composite structure, and its manufacturing method and apparatus |
| JP2020120615A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 株式会社がまかつ | 釣竿穂先 |
| CN111151636A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-05-15 | 杭州诚兴体育用品有限公司 | 一种球拍的冲槽装置 |
| CN111151636B (zh) * | 2020-03-13 | 2024-04-12 | 杭州诚兴体育用品有限公司 | 一种球拍的冲槽装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3659812B2 (ja) | 2005-06-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7326135B2 (en) | Rib-reinforced hockey stick shaft and method of fabrication | |
| US7033291B1 (en) | Polymer shell bat | |
| JP2000061005A (ja) | ラケットフレーム | |
| US7736245B2 (en) | Golf club shaft and golf club | |
| JP4142181B2 (ja) | ゴルフクラブ用シャフト | |
| JP4634828B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
| US7862448B2 (en) | Sports equipment | |
| JP2768841B2 (ja) | シャフトおよびフレーム構造体 | |
| US8047935B2 (en) | Sporting pipe | |
| JP4659058B2 (ja) | ゴルフクラブ用シャフトの製造方法 | |
| CA2502630C (en) | Rib-reinforced hockey stick shaft and method of fabrication | |
| JPH09285569A (ja) | テニスラケット | |
| US20230079056A1 (en) | Golf club shaft | |
| US5155896A (en) | Method of manufacturing the throat portion of an aluminum racket | |
| JP2000202066A (ja) | ラケットフレ―ム | |
| JP3463438B2 (ja) | ラケットフレーム | |
| JPH076918Y2 (ja) | ゴルフ用アイアンクラブ | |
| JP2877016B2 (ja) | ラケットフレーム | |
| JP3351357B2 (ja) | テニスラケット | |
| JP2827949B2 (ja) | ラケットフレーム | |
| JP2007029331A (ja) | ゴルフクラブ用シャフト、その製造方法およびゴルフクラブ | |
| JP4376419B2 (ja) | ラケットフレーム及びその製造方法 | |
| JPH0838659A (ja) | ゴルフクラブ用シャフト | |
| JPH09313650A (ja) | テニスラケット | |
| JP3628239B2 (ja) | 運動用具及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050315 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |