JP2827949B2 - ラケットフレーム - Google Patents

ラケットフレーム

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JP2827949B2
JP2827949B2 JP7028111A JP2811195A JP2827949B2 JP 2827949 B2 JP2827949 B2 JP 2827949B2 JP 7028111 A JP7028111 A JP 7028111A JP 2811195 A JP2811195 A JP 2811195A JP 2827949 B2 JP2827949 B2 JP 2827949B2
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豊武 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬式テニス用のラケット
フレームに係り、特にラケットフレームのフープたわみ
変形を利用してボールを弾発させるようにしたラケット
フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】硬式テニス用ラケットフレームとして、
繊維強化合成樹脂製のものが広く使用されている。この
ような繊維強化合成樹脂製ラケットフレームは、芯材の
回りにプリプレグシートを積層し、これを金型のフレー
ム形状のキャビティ内に配置し、加熱して成形される
(例えば特開平5−96030号公報)。
【0003】ところで、従来より、スイング時及びボー
ルヒット時のラケットフレーム全体のしなりを利用して
高反発性能をひき出すようにしたラケットフレームがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなラケットフ
レームは、スイング速度が大きいハードヒッターにとっ
てはしなりを十分に効かせてボールヒットすることがで
きるが、スイング速度がそれ程大きくないプレーヤーに
とっては満足すべきボールヒットが難しい。
【0005】本発明は、スイング速度が小さいプレーヤ
ーにとっても満足すべきボールヒットが容易に得られる
ラケットフレームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のラケッ
トフレームは、ガットを張り渡してガット面を形成する
ヘッド部と、該ヘッド部に連なるシャフト部と、該シャ
フト部に連なるグリップ部とを有するラケットフレーム
において、該グリップ部の基端を固定し、ラケットフレ
ームの先端にガット面と垂直方向に6kgの荷重をかけ
て測定したときのラケットフレームの曲げたわみ量が1
3〜16mmであり、該ヘッド部に対し該ラケットフレ
ーム軸線と垂直方向に100kgの荷重をかけて測定し
たときのフープたわみ量が18〜22mmであり、該ヘ
ッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に6kg
の荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角度が
1.0〜2.0度であることを特徴とするものである。
【0007】かかる本発明のラケットフレームは、フー
プ剛性が小さいので、第1図の如く、ボールヒット時に
ヘッド部がフープたわみ変形し、高反発が得られる。ま
た、ラケットフレームの軸線方向の曲げ剛性が大きく、
且つ捻れが小さいので、ボールの方向性が安定し、面の
ブレも小さい。
【0008】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0009】第2図(a)は実施例に係るラケットフレ
ーム1の正面図であり、ヘッド部2、シャフト部3及び
グリップ4がいずれも繊維強化合成樹脂にて構成されて
いる。ヘッド部2は、第2図(a)のB−B線に沿う断
面図である第2図(b)の通り、ガット面と垂直かつヘ
ッド部中心に向う方向(求心方向)の断面形状が略長方
形状であり、フープたわみ変形し易いものとなってい
る。このヘッド部2には、ガット挿通孔2aが求心方向
に設けられ、グロメット(図示略)を介して、ガット5
(第1図)が張り渡される。
【0010】シャフト部3は、ラケットフレームの軸線
方向と垂直方向に延在するブリッジ6を有したダブルヨ
ーク構造となっており、シャフト部3の捻り剛性が高め
られている。
【0011】次に、このラケットフレームの曲げたわみ
量、フープたわみ量及び捻れについて説明する。
【0012】I 曲げたわみ量 このラケットフレーム1の曲げたわみ量は、第3図の如
くラケットフレーム1の基端を150mmの範囲にわた
って固定し、ラケットフレーム1の先端にガット面と垂
直に6kgの荷重Pをかけたときの該先端の曲げ変位W
(mm)を計測したものである。
【0013】本発明において、この曲げたわみ量が、1
6mmよりも大きいと、スイング時にラケットフレーム
が過度にしなり、ボールの方向性が安定しない。曲げた
わみ量が13mmよりも小さいと、ラケットフレームが
通常のプレーヤーにとって硬すぎ、打球感や振り抜き感
に劣るものとなる。
【0014】II フープたわみ量 第4図の如く、ラケットフレームの軸線方向を定盤7と
平行とし、該軸線方向と垂直方向の荷重100kgをヘ
ッド部の最大幅部に加え、このときの該荷重印加方向の
変位(mm)を計測する。
【0015】このフープたわみ量が18mmよりも小さ
いと、ボールヒット時のフープたわみ変形が小さくな
り、反発性、スピン付与性が低くなる。フープたわみ量
が22mmよりも大きいと、ボールヒット時のフープた
わみ変形が過大となり、反発性が悪くなると共に、スピ
ンが強くかかり過ぎるようになる。また、打球感がシャ
ープでなくなるように感じられる。
【0016】III 捻れ角度 第5図(ラケットを先端から後端に向って見た図)の通
り、ラケットフレームを片持ちとし、ヘッドの最大幅部
に対しガット面と垂直方向に6kgの荷重をかけ、この
とき生じる捻れ角度θを計測する。
【0017】この捻れ角度θが1.0度よりも小さいと
打球感がかたくなりすぎ、インパクト時の手に伝わる衝
撃が大きくなる。捻れ角度θが2.0度よりも大きい
と、ボールヒット時にフェース面がブレ易い。
【0018】なお、前述の通り、本実施例ではシャフト
部をダブルヨーク構造とすることにより、シャフト部の
捻り剛性を高めている。
【0019】本発明のラケットフレームは、繊維強化合
成樹脂製とされるのが好ましい。この補強繊維として
は、引張弾性率が9ton/mm2 以上とりわけ16〜
30ton/mm2 のものが好適であり、カーボン繊
維、ボロン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ti−S
i−C−O系繊維(商品名チラノ繊維)、芳香族ポリア
ミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチ
レン繊維などを用い得るが、コストの面からもカーボン
繊維が好適である。なお、ガラス繊維は引張弾性率が
7.4〜8.7ton/mm2 と低く、不適である。
【0020】合成樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロ
ンなどが好適であるが、強度、耐久性及び価格の点でエ
ポキシ樹脂が好適である。
【0021】本発明のラケットフレームを製造するに
は、複数のプリプレグシートを芯材の回りに積層し、こ
れを金型のフレーム形状としたキャビティ内に配置し加
熱するという繊維強化合成樹脂製ラケットフレームの通
常の製造法によれば良い。
【0022】プリプレグシートにおける繊維の量及び配
向方向を変えることにより、繊維強化合成樹脂の弾性率
を変えることができる。
【0023】第6図(a)は、本発明のラケットフレー
ムを製造するのに好適なプリプレグシートの配置及び繊
維配向方向の構成図である。
【0024】この第6図(a)の例では、繊維はいずれ
もカーボン繊維であり、内層側より第1層〜第5層のプ
リプレグシート11〜15を積層している。各プリプレ
グシートは、第6図(b)の如く芯材20に積層され、
ラケットフレーム形状とされる。第6図の0,800
は、ヘッド部の先端からの距離(フレームに沿う道の
り)を示している(単位mm)。
【0025】第2層及び第3層のプリプレグシート1
2,13は、繊維配向方向がすべてプリプレグシートの
長手方向と平行となっている。
【0026】シャフト部3がこのように繊維配向角度1
0度未満(好ましくは配向角度0度)のプリプレグシー
ト12,13を含むことにより、該シャフト部3の曲げ
剛性がきわめて高いものとなる。このシャフト部3にお
ける配向角度ゼロのプリプレグシートの量はシャフト部
のプリプレグシートの15重量%以上とりわけ40重量
%以上とするのが好ましい。配向角度ゼロのプリプレグ
シート量を多くすれば曲げ剛性が大きくなるが、多すぎ
ると捻り剛性が低下するので、配向角度10度未満のプ
リプレグシートの配合量は36重量%以下とりわけ30
重量%以下とするのが好ましい。
【0027】
【実施例】第6図に示すカーボン繊維含有プリプレグシ
ート11〜15を積層し、第2図に示す寸法のラケット
フレーム1を製造した。プリプレグシート11〜15の
幅、長さ、配合量を表1に示す。なお、カーボン繊維の
引張弾性率は24ton/mm2 であり、このプリプレ
グシートの樹脂はエポキシ樹脂である。
【0028】
【表1】
【0029】このラケットフレーム1の曲げたわみ量は
15mm、フープたわみ量は20mm、捻れ角度は1.
5度であった。
【0030】このラケットフレーム1は、スイングスピ
ードがさほど大きくない中級レベルの試用者(学生プレ
ーヤー)にきわめて好評であり、反発性、スピン付与性
及び方向性がいずれもきわめて良好であった。
【0031】なお、このラケットフレーム1のフープた
わみ量と曲げしなり量との関係を市販の各種製品の測定
値と共に第7図に示す。また、このラケットフレーム1
の曲げしなり量と捻れ角度との関係を市販の各種製品の
測定値と共に第8図に示す。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明のラケットフレーム
は、スイングスピードがさほど大きくないプレーヤーが
使用した場合に、ボールを十分にホールドし、良好な反
発性及びスピン付与特性を得ることができる。また、こ
のラケットフレームは、ボールの方向性が安定している
と共に、面のブレもきわめて小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るラケットフレームを示す斜視図で
ある。
【図2】(a)図は実施例に係るラケットフレームを示
す正面図であり、(b)図は(a)図のB−B線に沿う
断面図である。
【図3】曲げ剛性の測定説明図である。
【図4】フープ剛性の測定説明図である。
【図5】捻れの測定説明図である。
【図6】プリプレグの繊維配向説明図である。
【図7】ラケットフレームの特性図である。
【図8】ラケットフレームの特性図である。
【符号の説明】
1 ラケットフレーム 2 ヘッド部 3 シャフト部 4 グリップ部 11〜15 プリプレグ 20 芯金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−237204(JP,A) 特開 平1−297086(JP,A) 特開 平4−244175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 49/10 A63B 49/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガットを張り渡してガット面を形成する
    ヘッド部と、該ヘッド部に連なるシャフト部と、該シャ
    フト部に連なるグリップ部とを有するラケットフレーム
    において、 該グリップ部の基端を固定し、ラケットフレームの先端
    にガット面と垂直方向に6kgの荷重をかけて測定した
    ときのラケットフレームの曲げたわみ量が13〜16m
    mであり、 該ヘッド部に対し該ラケットフレーム軸線と垂直方向に
    100kgの荷重をかけて測定したときのフープたわみ
    量が18〜22mmであり、 該ヘッド部の最大幅部位に対しガット面と垂直方向に6
    kgの荷重をかけたときのフレーム軸まわりの捻れ角度
    が1.0〜2.0度であることを特徴とするラケットフ
    レーム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ラケットフレー
    ムは繊維強化合成樹脂製であり、該シャフト部にあって
    は、補強用繊維の配向方向が該シャフト部の延在方向に
    対し10度未満のものを含んでいることを特徴とするラ
    ケットフレーム。
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