JP2000058972A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子

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JP2000058972A
JP2000058972A JP22087898A JP22087898A JP2000058972A JP 2000058972 A JP2000058972 A JP 2000058972A JP 22087898 A JP22087898 A JP 22087898A JP 22087898 A JP22087898 A JP 22087898A JP 2000058972 A JP2000058972 A JP 2000058972A
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layer
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electrode
protective film
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Yasunobu Sugimoto
康宜 杉本
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 劈開により形成された鏡面状の良好な共振面
を有し、連続発振をしてもLD特性の低下しにくく、歩
留まり良く得られる窒化物半導体レーザ素子を提供する
ことである。 【解決手段】 窒化物半導体基板5上に、少なくともn
側窒化物半導体層、活性層45及びp側窒化物半導体層
を順に積層し、p側窒化物半導体層側からエッチングし
て形成されたリッジ形状のストライプを有し、ストライ
プ上にp電極51が形成され、前記窒化物半導体基板5
が、50〜300μmの膜厚であり、前記共振面が、ス
トライプ長さ方向に対して垂直な方向にp側窒化物半導
体層側からエッジスクライブした後にブレーキングによ
って劈開して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化物半導体(In
aAlbGa1-a-bN、0≦a、0≦b、a+b≦1)よりな
るレーザ素子に関し、特に効率良く良好な共振面を劈開
により形成してなる窒化物半導体レーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、窒化物半導体レーザ素子の実用化
のために多くの研究開発が行われていると共に、種種の
窒化物半導体レーザ素子が開示されている。例えば、本
発明者等は、実用可能なレーザ素子として、Jpn.J.App
l.Phys.Vol.37(1998)pp.L309-L312、Part2,No.3B,15 M
arch 1998に、サファイア基板上部に、部分的に形成さ
れたSiO2膜を介して選択成長されたn−GaNより
なる窒化物半導体基板の上に、レーザ素子構造となる窒
化物半導体層を複数積層し、サファイア基板を除去し
て、素子構造を有していない側から窒化物半導体基板の
{11−00}面[M面:六角柱状の結晶の側面に相当
する面]で劈開し共振面を形成することにより、室温で
の連続発振1万時間以上を可能とする窒化物半導体レー
ザ素子を発表した。図1に、前記J.J.A.P.に示され
ているレーザ素子と同様の模式的断面図を示した。この
図1に示されるように、p−GaNよりなるp側コンタ
クト層からp−Al0.14Ga0.86N/GaNの超格子構
造よりなるp側クラッド層まで部分的にエッチングして
形成されたリッジ形状のストライプを有し、このストラ
イプ上部にp電極、n側コンタクト層上にn電極が形成
されている。
【0003】また、本出願人は、上記のように窒化物半
導体のM面で劈開することにより、六方晶系であるため
劈開性がないと考えられていた窒化物半導体を良好に劈
開することができることを特開平9−22676号公報
に開示している。この公報に記載の劈開方法としては、
サファイアのような劈開性のない基板上に素子構造を形
成する場合は、素子構造を形成する窒化物半導体層側か
らM面に沿って傷を形成して劈開し、また、GaN基板
を用いた場合は、GaN基板にM面に沿って傷を形成し
て劈開することが記載されている。例えば前記公報に記
載の実施例として、GaN基板上に素子構造を形成しp
側窒化物半導体層の最上層の全面にp電極を形成し、G
aN基板のp電極を有していない側の全面にn電極を形
成して、n電極側からGaN基板のM面に沿って傷をつ
け劈開することが記載されている。更に、この実施例に
は、p電極側から傷をつけてよいことも記載されてい
る。このようにGaN基板のM面に沿って傷を付ける場
合、p電極を有する側から傷を形成すると、素子構造が
スクライバーなどで破壊される危険性があるが、上記公
報のように、p側窒化物半導体層の全面にp電極が形成
されていると、破壊される危険性が軽減される。一方、
上記J.J.A.P.に記載されているような、リッジ
形状のストライプを有すると、破壊の危険性は増大する
傾向があるため、上記J.J.A.P.では、p電極を
有していないGaN基板面から劈開を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報のように、n電極又はp電極から傷を付けると、Ga
N基板に直接傷が付かない場合や、傷を形成する側の金
属からなる電極がGaN基板の劈開性をやや阻害する場
合などがあり、十分満足できる共振面が得られないこと
がある。共振面は鏡面状であることに加え、しきい値電
流の上昇を抑える上で相対する共振面同士が平行である
ことが望まれる。また、GaN基板に直接傷が形成され
るようにして劈開をした場合でも、GaAsなどのよう
に明確な劈開性を有していないため、歩留まりを向上さ
せて効率良く共振面を形成させるといった点では、十分
満足できるものではない。
【0005】更に、前記J.J.A.P.に記載のよう
に、n電極がp電極と同一面に形成され、GaN基板に
直接傷をつけて劈開すると、鏡面状の共振面が得られる
ものの、連続発振を長時間行うに従い、LD特性の低下
が起こりにくいレーザ素子がある一方で、LD特性が急
激に低下し良好な発振が得られなくなるレーザ素子が生
じることがわかった。このことは、同一条件で製造した
レーザ素子の間で、ある一定時間の連続発振の後、LD
特性に差が生じることから、製造工程で生じた何らかの
原因が発熱による素子の劣化を促進していると思われ
る。連続発振を行ってもLD特性の低下が起こりにくい
レーザ素子を歩留り良く製造することが、生産性や採算
性を向上させレーザ素子を実用化する上で望まれる。
【0006】そこで、本発明の目的は、劈開により形成
された鏡面状の良好な共振面を有し、連続発振をしても
LD特性の低下しにくく、歩留まり良く得られる窒化物
半導体レーザ素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的は、
下記(1)〜(3)の構成により達成することができ
る。 (1) 窒化物半導体基板上に、少なくともn側窒化物
半導体層、活性層及びp側窒化物半導体層を順に積層
し、p側窒化物半導体層側からエッチングして形成され
たリッジ形状のストライプを有し、ストライプ上にp電
極が形成された窒化物半導体レーザ素子であって、前記
窒化物半導体基板が、50〜300μmの膜厚であり、
前記共振面が、ストライプ長さ方向に対して垂直な方向
にp側窒化物半導体層側からエッジスクライブした後に
ブレーキングによって劈開して形成された劈開面である
ことを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。 (2) 前記窒化物半導体基板のp電極を有していない
側の窒化物半導体基板の全面に、n電極が形成されてな
ることを特徴とする前記(1)に記載の窒化物半導体レ
ーザ素子。 (3) 前記窒化物半導体基板が、窒化物半導体と異な
る材料よりなる異種基板の上に、窒化物半導体を成長さ
せた後、該窒化物半導体の縦方向の成長を抑え、窒化物
半導体を横方向のみに成長させ、続いて、縦及び横方向
に成長させて形成されてなることを特徴とする前記
(1)又は(2)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
【0008】つまり、本発明は、素子構造を形成する基
板となる窒化物半導体基板の膜厚を特定の範囲にし、共
振面をp側窒化物半導体層側からエッジスクライブした
後にブレーキングによって劈開して形成することによ
り、効率良く良好な共振面が得られると共に、連続発振
をしてもLD特性の低下しにくい窒化物半導体レーザ素
子を歩留まりよく得ることができる。
【0009】本発明者は、従来の問題点を種種検討した
結果、特開平9−232676号公報に記載の技術で
は、鏡面状の共振面が得られるものの、窒化物半導体基
板の膜厚が500μmと厚膜で、傷をつけにくいn電極
又はp電極上にスクライブをするために、良好にM面で
劈開できない場合がある。このため、相対する一対の共
振面同士が平行となっておらず、しきい値電流の上昇等
を招く場合が生じることがわかった。更に、本発明者
は、上記J.J.A.P.に記載のレーザ素子のよう
に、素子構造を形成していない側のGaN基板面に傷を
つけて劈開し共振面を形成した場合の素子特性のバラツ
キについて種種検討した結果、劈開操作の際、ウエハを
固定する粘着シートにp電極側を接着させると、粘着シ
ートの粘着剤がリッジ形状のストライプ上部等に付着す
ることがあり、この粘着剤が長時間の連続発振による発
熱で溶けることによりライフ時間を低下させる等、LD
特性へ悪影響を及ぼすことがわかった。粘着剤の悪影響
は、上記J.J.A.P.に記載されているような長時
間の連続発振が可能な窒化物半導体レーザ素子が得られ
たことで、影響がないと思われていた粘着剤の素子への
付着による問題が新たに生じたものである。
【0010】これに対して、本発明は、あえてストライ
プを有する側に傷を付けてウエハを劈開することを試
み、特定の膜厚を有する窒化物半導体基板上に素子構造
を形成し、エッジスクライブをした後ブレーキングする
ことにより、ストライプ上部への粘着剤の付着をなく
し、共振面を良好に形成でき長時間の連続発振を行って
もLD特性のバラツキが少なく効率良く良好なLD特性
を有する窒化物半導体レーザ素子を得ることができる。
更に本発明は、このように劈開をより適性な条件で行う
ことにより、スクライブで形成された傷の部分の素子構
造は破壊されるものの、劈開という比較的簡易で良好な
鏡面状の劈開面が得られる方法により、効率良く共振面
を形成することができ全体的に歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0011】更に本発明は、窒化物半導体基板のp電極
を有していない側の窒化物半導体基板の面側(裏面側)
の全面にn電極が形成されてなる場合であっても、共振
面を劈開により良好に効率良く形成でき、LD特性の良
好な歩留まりの良い窒化物半導体レーザ素子を得ること
ができる。n電極が窒化物半導体基板のp電極を有する
側と反対の窒化物半導体基板の裏面側に形成されている
構成は、レーザ素子の大きさを小さく設計することがで
き、1枚のウエハからより多くのチップが得られるので
好ましい。更に、レーザ素子のn電極が基板の裏面側全
面に形成されていても、p電極を有する側から窒化物半
導体層に傷をつけ劈開するので、n電極による劈開性の
阻害を防止できる。このことから、基板裏面側全面にn
電極が形成されていてもよいので、n電極を形成する工
程の際、劈開性を考慮する必要がなくなり製造工程の簡
易化も可能となる。
【0012】更に本発明は、窒化物半導体基板が、窒化
物半導体と異なる材料よりなる異種基板の上に、窒化物
半導体を成長させた後、該窒化物半導体の縦方向の成長
を抑え、窒化物半導体を横方向のみに成長させ、続い
て、縦及び横方向に成長させて形成されてなることによ
り、結晶欠陥のより少ない窒化物半導体基板が得られ、
M面での劈開性が更に良好となり、LD特性の良好な窒
化物半導体レーザ素子を歩留まり良く得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の窒化物半導体レーザ素子は、窒化物半導体
基板上に、少なくともn側窒化物半導体層、活性層及び
p側窒化物半導体層を順に積層してなる素子構造を有
し、p側窒化物半導体層側からエッチングして形成され
たモードの安定化をはかりやすいリッジ形状のストライ
プ上にp電極が形成され、更に窒化物半導体基板の膜厚
を50〜300μmとして劈開性を良好にし、且つ、劈
開性の改善及び粘着シートの粘着剤による悪影響の防止
のためにp側窒化物半導体層側からストライプ長さ方向
に対して垂直な方向にエッジスクライブした後、ブレー
キングによって劈開して形成された劈開面に共振面を形
成してなる構造を有する。
【0014】本発明において用いられる窒化物半導体基
板は、いずれの成長方法により形成されたものでもよ
く、例えばサファイアなどの異種基板上に、低温成長さ
せた薄膜の窒化物半導体層(バッファ層)上に、成長さ
せてなる窒化物半導体基板、又は横方向の成長を利用し
て選択成長させた窒化物半導体基板等が挙げられる。好
ましくは横方向の成長を利用して選択成長させた窒化物
半導体を用いると、結晶欠陥の少ない窒化物半導体を基
板とすることができ劈開性の点で好ましい。横方向の成
長を利用して成長された窒化物半導体基板の成長方法と
しては、特に限定されず、窒化物半導体を横方向に成長
させ結晶欠陥の転位を減少させることが可能な方法であ
ればいずれの方法でもよい。例えば前記したJ.J.
A.P.に記載の方法、本出願人が出願した特願平9−
290098号明細書に記載の窒化物半導体と異なる材
料よりなる異種基板の上に、窒化物半導体を成長させた
後、該窒化物半導体の縦方向の成長を抑え、窒化物半導
体を横方向のみに成長させ、続いて、縦及び横方向に成
長させて形成させる方法等が挙げられる。
【0015】本発明において、上記の成長方法などで形
成された窒化物半導体基板の膜厚は、50〜300μm
であり、好ましくは100〜150μmである。窒化物
半導体基板の膜厚が上記範囲であると、劈開性が良好と
なる。
【0016】本発明において、窒化物半導体基板上に形
成させる素子構造としては、少なくともn側窒化物半導
体層、活性層、p側窒化物半導体層を有する構造であれ
ば特に限定されず、いずれの素子構造を有してもよく、
例えば、図1に示される前記J.J.A.P.に記載の
素子構造等が挙げられる。このような素子構造を形成す
るとLD特性の良好なレーザ素子が得られるので好まし
い。レーザ素子の形状としては、リッジ形状のストライ
プを有しストライプ上にp電極が形成されていれば特に
限定されない。n電極はp電極が形成されている同一面
でも、p電極形成面とは反対の窒化物半導体基板の裏面
側に形成されてもよい。n電極を窒化物半導体基板の裏
面側に形成すると、チップサイズを小さくすることがで
き好ましい。更に、n電極を窒化物半導体基板の裏面側
の全面に形成させても、本発明では劈開性が低下しない
ので、n電極を裏面全面に形成すると製造工程が簡易化
され好ましい。本発明において、レーザ素子のストライ
プの形状としては、特に限定されないが、例えば図1に
示される前記J.J.A.P.に記載のストライプ形
状、本出願人が提案した特願平10−126549号明
細書に記載のストライプ幅が4μm〜0.5μmの屈折
率導波構造を有するストライプ形状などが挙げられる。
ここで、ストライプ幅が狭いと、前記課題に記載した粘
着シートの粘着剤の付着に加え、電極が剥がれ易くなる
危険性が考えられるが、こういった懸念も本発明により
解消することができる。ストライプ幅の狭い構造のレー
ザ素子は、しきい値電流の低下と、ファーフィールドパ
ターンの単一モードにする点で好ましい。特願平10−
126549号明細書に記載のストライプ幅の狭い構造
を有するレーザ素子の一実施の形態そしては、後述の実
施例にその一例を示す。
【0017】本発明の窒化物半導体レーザ素子の共振面
は、ストライプ長さ方向に対し垂直な方向にp電極を有
する側からエッジスクライブした後、ブレーキングによ
って劈開して形成された劈開面に形成されてなる。劈開
面は、特開平9−232676号公報に記載されている
ように、窒化物半導体基板の{11−00}面[M面:
六角柱状の結晶の側面に相当する面、図2参照]、又は
窒化物半導体の{112−0}[A面、図2参照]など
で劈開し共振面を形成することができる。好ましい劈開
面としてはM面である。図2の窒化物半導体結晶の面方
位を示すユニットセル図にそれぞれA面及びM面を示
す。また、劈開面が、窒化物半導体の特定の面となるよ
うにするには、例えば、劈開面をM面とする場合、窒化
物半導体基板のM面をオリフラ面とし、このオリフラ面
に対し垂直となるようにリッジ形状のストライプを形成
し、ストライプ長さ方向に対して垂直な方向に劈開する
ことにより可能である。
【0018】本発明において劈開の方法としては、ウエ
ハのストライプ上部にp電極を有する側のエッジ部分に
ダイヤモンドポイントカッター等によりエッジスクライ
ブして傷をつけ、その後、ブレーキング、つまり傷に沿
って外力をかけ劈開する方法である。このような劈開
は、例えばブレーキング装置などを用いて行うことがで
きる。またエッジスクライブにより形成される傷の大き
さは、劈開性及びスクライブによる素子構造の破壊の抑
制などを考慮して調整される。例えば傷の大きさとして
具体的には、ウエハのエッジ部分から20mm以下の大
きさ、より好ましくは1〜5mmの大きさで傷を形成す
ると、破壊される素子構造の部分を少なくでき、且つ劈
開性を良好とすることができ、全体的に歩留まりを向上
させることができる。
【0019】以下に前記した窒化物半導体基板の成長方
法の好ましい一実施の形態を更に説明する。本発明にお
いて、好ましい窒化物半導体基板の成長方法の一実施の
形態としては、本出願人が出願した特願平9−2900
98号明細書に提案の、異種基板の表面で発生する結晶
欠陥が窒化物半導体を厚く成長させても窒化物半導体の
表面まで連続して転位することを防止し結晶欠陥を減少
させるために、異種基板上に窒化物半導体を成長させた
後、窒化物半導体の縦方向の成長を抑え、横方向にのみ
成長させ、続いて縦と横方向に成長させる方法が挙げら
れる。この方法で厚膜に成長された窒化物半導体基板
は、前記J.J.A.P.に記載の方法で成長させた場
合よりも結晶欠陥を少なくすることができる。結晶欠陥
の少ない窒化物半導体を劈開すると、結晶欠陥の多い場
合に比べて、劈開性がより良好となり、LD特性の良好
なレーザ素子を歩留まりよく製造する上でより好まし
い。
【0020】このような成長方法の具体例としては、下
記第1〜第3の工程を有する窒化物半導体の成長方法が
挙げられる。まず、第1の工程で、窒化物半導体と異な
る材料よりなる異種基板の上に、第1の窒化物半導体を
成長させ、第2の工程で、前記第1の窒化物半導体に部
分的に段差を形成して第1の窒化物半導体の端面(形成
される段差の内部に露出する部分)を露出させ、段差上
面にある第1の窒化物半導体の平面及び段差の異種基板
に対して水平な面に保護膜を形成し、続いて、第3の工
程で、前記第1の窒化物半導体の端面から第2の窒化物
半導体を成長させる。
【0021】また、本発明の成長方法により得られる結
晶が良好で結晶欠陥の少ない第2の窒化物半導体を基板
として用いて窒化物半導体素子を作成すると、この上に
積層成長させた窒化物半導体素子も同様に、結晶欠陥の
ほとんどない結晶性の良好な素子となり、結晶欠陥によ
る劣化を著しく防止できライフ時間が向上し、また、L
EDでは逆耐圧が著しく上昇し、寿命特性の良好な窒化
物半導体素子を提供することが可能となる。
【0022】上記方法により得られる第2の窒化物半導
体の結晶欠陥は、1×107個/cm2以下となり、好ま
しい条件においては5×106個/cm2以下、さらに好
ましい条件においては1×106個/cm2以下、最も好ま
しい条件においては5×105個/cm2以下であること
が望ましい。
【0023】以下、本発明で用いられる窒化物半導体基
板となる窒化物半導体の成長方法の一実施形態を段階的
に示した模式的断面図である図3〜図6を用いて窒化物
半導体の成長方法を説明する。図3は異種基板1上に、
第1の窒化物半導体2を成長させる第1の工程を行った
模式的段面図である。この第1の工程において、用いる
ことのできる異種基板としては、例えば、サファイアC
面の他、R面、A面を主面とするサファイア、スピネル
(MgA124)のような絶縁性基板、SiC(6H、
4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、S
i、及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等、従
来知られている窒化物半導体と異なる基板材料を用いる
ことができる。好ましい異種基板としては、サファイ
ア、スピネルが挙げられる。
【0024】また、第1の工程において、異種基板1上
に第1の窒化物半導体2を成長させる前に、異種基板1
上にバッファ層(図示されていない)を形成してもよ
い。バッファ層としては、AlN、GaN、AlGa
N、InGaN等が用いられる。バッファ層は、900
℃以下300℃以上の温度で、膜厚0.5μm〜10オ
ングストロームで成長される。このように異種基板1上
にバッファ層を900℃以下の温度で形成すると、異種
基板1と第1の窒化物半導体2との格子定数不正を緩和
し、第1の窒化物半導体2の結晶欠陥が少なくなる傾向
がある。
【0025】第1の工程において、異種基板1上に形成
される第1の窒化物半導体2としては、アンドープ(不
純物をドープしない状態、undope)のGaN、Si、G
e、及びS等のn型不純物をドープしたGaNを用いる
ことができる。第1の窒化物半導体2は、高温、具体的
には900℃〜1100℃、好ましくは1050℃で異
種基板1上に成長される。第1の窒化物半導体2の膜厚
は特に限定しないが、段差を形成するためには100オ
ングストローム以上、好ましくは1〜10μm程度、よ
り好ましくは1〜5μmの膜厚で形成することが望まし
い。
【0026】次に、図4は異種基板1上に第1の窒化物
半導体2を成長させた後、第1の窒化物半導体2に部分
的に第1の窒化物半導体2がわずかに残る程度の深さで
段差を形成して、第1の窒化物半導体2の端面を露出さ
せ、図4のように段差上面にある第1の窒化物半導体2
の平面及び段差下面の異種基板に対し水平な面に保護膜
3及び保護膜4を形成する第2の工程を行った模式的断
面図である。
【0027】第2の工程において、部分的に段差を形成
するとは、少なくとも第1の窒化物半導体2の端面が露
出されるように、第1の窒化物半導体2の表面から異種
基板1方向に窪みを形成してあればよく、第1の窒化物
半導体2にいずれの形状で段差を設けてもよく、例え
ば、ランダムな窪み、ストライプ状、碁盤面状、ドット
状に形成できる。第1の窒化物半導体2に部分的に設け
られた段差は、第1の窒化物半導体の途中まで、又は異
種基板に達する深さで形成され、この段差の深さは、第
1の窒化物半導体2の膜厚や、保護膜4の膜厚等にも左
右される値であり、第1の窒化物半導体2の端面から横
方向に成長する第2の窒化物半導体5が成長し易いよう
な端面となるように段差が形成されることが好ましい。
段差の深さは、第1の窒化物半導体2が残る程度の深さ
が好ましい。仮に、段差を形成する際に異種基板1が露
出されていると、保護膜4の形成時に第1の窒化物半導
体2の端面付近に保護膜4が形成しにくいと考えられる
ことから、保護膜4が十分に異種基板の表面を覆ってな
い場合には、異種基板の表面に第2の窒化物半導体5が
成長し、そこから結晶欠陥が発生する可能性があるから
である。段差の具体的な深さは、特に限定せず通常50
0オングストローム〜5μm程度であれば十分である。
【0028】段差をストライプ状の形状とする場合、ス
トライプの形状として、例えばストライプ幅を10〜2
0μm、ストライプ間隔を2〜5μmのものを形成する
ことができる。
【0029】第2の工程で段差を設ける方法としては、
第1の窒化物半導体を一部分取り除くことができる方法
であればいずれの方法でもよく、例えばエッチング、ダ
イシング等が挙げられる。
【0030】第2の工程において窒化物半導体をエッチ
ングする方法には、ウエットエッチング、ドライエッチ
ング等の方法があり、平滑な面を形成するには、好まし
くはドライエッチングを用いる。ドライエッチングに
は、例えば反応性イオンエッチング(RIE)、反応性
イオンビームエッチング(RIBE)、電子サイクロト
ロンエッチング(ECR)、イオンビームエッチング等
の装置があり、いずれもエッチングガスを適宜選択する
ことにより、窒化物半導体をエッチングしてできる。例
えば、本出願人が先に出願した特開平8−17803号
公報記載の窒化物半導体の具体的なエッチング手段を用
いることができる。また、エッチングによって段差を形
成する場合、エッチング面が、図4に示すように異種基
板に対して端面がほぼ垂直となる形状、又は順メサ形状
や逆メサ形状でもよく、あるいは第1の窒化物半導体2
の端面が階段状になるように形成された形状等でのもよ
い。
【0031】第2の工程で、第1の窒化物半導体2が縦
方向に成長するのを制御するために、例えば段差の上面
にある第1の窒化物半導体2の平面に保護膜3を、段差
の下面の異種基板に対してほぼ水平な面に保護膜4を、
保護膜としてそれぞれ形成する。段差の形状が階段状で
ある場合は、階段の各段の異種基板にほぼ水平な面に保
護膜4をそれぞれ形成する。第2の工程で用いられる保
護膜としては、保護膜表面に窒化物半導体が成長しない
か、若しくは成長しにくい性質を有する材料が挙げられ
る。保護膜として、例えば酸化ケイ素(SiOX)、窒
化ケイ素(SiXY)、酸化チタン(TiOX)、酸化
ジルコニウム(ZrOX)等の酸化物、窒化物、またこ
れらの多層膜の他、1200℃以上の融点を有する金属
等をあげることができる。これらの保護膜材料は、窒化
物半導体の成長温度600℃〜1100℃の温度にも耐
え、その表面に窒化物半導体が成長しないか、成長しに
くい性質を有している。保護膜材料を窒化物半導体表面
に形成するには、例えば蒸着、スパッタ、CVD等の気
相製膜技術を用いることができる。
【0032】また、第2の工程において、保護膜3及び
保護膜4は、段差を第1の窒化物半導体2に形成する方
法が、エッチングである場合と、ダイシングである場合
とで、形成のされ方が多少異なる。まずエッチングで段
差を形成する場合、第1の窒化物半導体2上に保護膜を
形成後、その上にレジスト膜を形成しパターンを転写し
露光、現像して部分的に保護膜3を形成した後、第1の
窒化物半導体2をエッチングすることで段差の形成を行
う。続いて段差を形成した第1の窒化物半導体2上、つ
まり保護膜3及び段差の下面等に更に保護膜を形成し、
CF4とO2ガスによるドライエッチングにより、第1の
窒化物半導体2の端面部分のみの保護膜をエッチング
し、保護膜4を形成する。このように形成すると、例え
ば図4では、保護膜3は一層として図示されているが、
保護膜3上に更に保護膜が形成され2層の保護膜が積層
されたような状態になっている。ここで保護膜4を形成
する前に、保護膜3を取り除いてから、保護膜3の形成
されていた部分と段差の下面とに保護膜を形成してもよ
く、又は保護膜3を取り除かずに保護膜4を形成しても
よい。次に、ダイシングで段差を形成する場合、第1の
窒化物半導体2を上面からダイシング・ソーで第1の窒
化物半導体2に段差を形成し、その後、その上に保護膜
を形成し、CF4とO2ガスによるドライエッチングによ
り端面部分の保護膜のみエッチングすることで所望の形
状及び位置に保護膜3及び保護膜4を同時に形成する。
【0033】保護膜3及び保護膜4の膜厚は、特に限定
せず、ドライエッチングにより端面を露出させられる膜
厚であり、且つ底面を被覆できる膜厚にする必要があ
る。また、保護膜3と保護膜4の膜厚は、第2の窒化物
半導体5が横方向に成長し易いように調整されているこ
とが好ましく、場合によってはそれぞれの膜厚が異なっ
てもよい。例えば、保護膜3は、薄く形成された方が、
第3の工程で成長させる第2の窒化物半導体5が保護膜
3と同程度の膜厚となった時、隣接している第2の窒化
物半導体5同士が接合し易くなると考えられる。また保
護膜4は、比較的厚く(但し、第1の窒化物半導体2の
端面が第2の窒化物半導体5が成長される程度に十分露
出されている範囲)形成された方が、第2の窒化物半導
体5の成長初期において、段差の下面(第1の窒化物半
導体の平面又は異種基板面)を十分に覆うことができる
と共に熱による保護膜4へのピンホールの発生を防止で
きると考えられる。ピンホールが保護膜に発生すると、
ピンホールから第2の窒化物半導体5が縦方向に成長す
る恐れがあり、結晶欠陥の発生の原因となると考えられ
る。第1の窒化物半導体2の縦方向の成長を防止する一
実施の形態として、保護膜を形成して行うことを挙げた
が、本発明はこれに限定されない。また、横方向から第
2の窒化物半導体5を成長させる一実施の形態として第
1の窒化物半導体2に窪みを形成して端面を設けること
を挙げたが、これに限定されない。
【0034】次に、図5は、エッチングにより露出され
た第1の窒化物半導体2の端面から第2の窒化物半導体
5を成長させる第3の工程を行った模式的断面図であ
る。第3の工程においては、第1〜第2の工程により保
護膜3及び保護膜4を形成したことにより、第2の窒化
物半導体5が成長可能な部分を、第1の窒化物半導体2
の端面のみとし、第1の窒化物半導体2の端面から第2
の窒化物半導体5が選択的に横方向に成長し始める。そ
して、成長を続けるうちに、第2の窒化物半導体5が横
方向に加え縦方向にも成長をはじめ、窒化物半導体が成
長しにくい保護膜上にあたかも成長したかのように、第
2の窒化物半導体5は保護膜3及び保護膜4を覆い成長
を続け、図6に示す模式的断面図のように、第2の窒化
物半導体5が得られる。このように成長初期に成長方向
を特定された第2の窒化物半導体5は、厚膜に成長させ
ても、結晶欠陥の極めて少ない非常に良好な結晶性を有
する。第2の窒化物半導体5としては、前記第1の窒化
物半導体2と同様のものを用いることができる。
【0035】第1の窒化物半導体2、及び第2の窒化物
半導体5を成長させる方法としては、特に限定されない
が、MOVPE(有機金属気相成長法)、HVPE(ハ
ライド気相成長法)、MBE(分子線エピタキシー
法)、MOCVD(有機金属化学気相成長法)等、窒化
物半導体を成長させるのに知られている全ての方法を適
用できる。好ましい成長方法としては、膜厚が100μ
m以下ではMOCVD法を用いると成長速度をコントロ
ールし易い。また膜厚が100μm以下ではHVPEで
は成長速度が速くてコントロールが難しい。
【0036】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが本発明はこれ
に限定されない。 [実施例1] (窒化物半導体基板5の形成)窒化物半導体基板の成長
方法の各工程を示した図3〜図6を用いて示す。また実
施例1での窒化物半導体基板の成長はMOCVD法を用
いて行った。
【0037】異種基板1として、2インチφ、C面を主
面とし、オリフラ面をA面とするサファイア基板1を反
応容器内にセットし、温度を510℃にして、キャリア
ガスに水素、原料ガスにアンモニアとTMG(トリメチ
ルガリウム)とを用い、サファイア基板1上にGaNよ
りなるバッファ層(図示されていない)を約200オン
グストロームの膜厚で成長させる。
【0038】バッファ層を成長後、TMGのみ止めて、
温度を1050℃まで上昇させる。1050℃になった
ら、原料ガスにTMG、アンモニア、シランガスを用
い、Siを1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる
第1の窒化物半導体層2を2μmの膜厚で成長させる
(図3)。
【0039】第1の窒化物半導体層2を成長後、ストラ
イプ状のフォトマスクを形成し、スパッタ装置によりス
トライプ幅15μm、ストライプ間隔3μmのSiO2
よりなる保護膜3を1μmの膜厚で形成し、続いて、R
IE装置により第1の窒化物半導体層2の途中までエッ
チングして段差を形成することにより第1の窒化物半導
体2の端面を露出させる(図4)。なお、ストライプ方
向は、オリフラ面に対して垂直な方向で形成する。
【0040】第1の窒化物半導体層2に、図4のように
段差を形成した後、段差を形成した第1の窒化物半導体
2の表面にスパッタ装置により保護膜を形成し、CF4
とO2ガスにより、段差を形成したことにより形成され
た第1の窒化物半導体2の端面部の保護膜のみをエッチ
ングすることにより、保護膜3及び保護膜4を形成す
る。
【0041】保護膜3及び保護膜4を形成後、反応容器
内にセットし、温度を1050℃で、原料ガスにTM
G、アンモニア、シランガスを用い、Siを1×1018
/cm3ドープしたGaNよりなる第2の窒化物半導体層
5を200μmの膜厚で成長させる(図5及び図6)。
【0042】第2の窒化物半導体層5を成長後、ウェー
ハを反応容器から取り出し、SiドープGaNよりなる
窒化物半導体基板を得る。上記で得られたウェーハのサ
ファイア基板1、バッファ層、第1の窒化物半導体2、
及び保護膜3、4を研磨、除去し、第2の窒化物半導体
層5の表面を露出させ、第2の窒化物半導体層5のみに
する。以下第2の窒化物半導体層5を窒化物半導体基板
5とする。
【0043】(素子構造)図7を用いて素子構造につい
て説明する。図7は本発明の成長方法により得られた窒
化物半導体層を基板とする一実施の形態のレーザ素子の
構造を示す模式断面図である。
【0044】上記で得られた窒化物半導体基板5(Si
ドープGaN)を主面とするウェーハをMOVPE装置
の反応容器内にセットし、この窒化物半導体基板5の上
に下記各層を形成する。
【0045】(n側クラッド層43)次に、Siを1×
1019/cm3ドープしたn型Al0.2Ga0.8Nよりなる
第1の層、20オングストロームと、アンドープ(undo
pe)のGaNよりなる第2の層、20オングストローム
とを交互に100層積層してなる総膜厚0.4μmの超
格子構造とする。
【0046】(n側光ガイド層44)続いて、Siを1
×1017/cm3ドープしたn型GaNよりなるn型光ガ
イド層44を0.1μmの膜厚で成長させる。
【0047】(活性層45)次に、Siを1×1017
cm3ドープのIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層、25オ
ングストロームと、Siを1×1017/cm3ドープのI
0.01Ga0.95Nよりなる障壁層、50オングストロー
ムを交互に積層してなる総膜厚175オングストローム
の多重量子井戸構造(MQW)の活性層45を成長させ
る。
【0048】(p側キャップ層46)次に、バンドギャ
ップエネルギーがp側光ガイド層47よりも大きく、か
つ活性層45よりも大きい、Mgを1×1020/cm3
ープしたp型Al0.3Ga0.9Nよりなるp側キャップ層
46を300オングストロームの膜厚で成長させる。
【0049】(p側光ガイド層47)次に、バンドギャ
ップエネルギーがp側キャップ層46より小さい、Mg
を1×1018/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側
光ガイド層47を0.1μmの膜厚で成長させる。
【0050】(p側クラッド層48)次に、Mgを1×
1020/cm3ドープしたp型Al0.2Ga0.8Nよりなる
第1の層、20オングストロームと、Mgを1×1020
/cm3ドープしたp型GaNよりなる第2の層、20オ
ングストロームとを交互に積層してなる総膜厚0.4μ
mの超格子層よりなるp側クラッド層48を形成する。
【0051】(p側コンタクト層49)最後に、Mgを
2×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側コ
ンタクト層49を150オングストロームの膜厚で成長
させる。
【0052】反応終了後、反応容器内において、ウェー
ハを窒素雰囲気中、700℃でアニーリングを行い、p
型層をさらに低抵抗化する。アニーリング後、ウェーハ
を反応容器から取り出し、図7に示すように、RIE装
置により最上層のp型コンタクト層49と、p型クラッ
ド層48とをエッチングして、4μmのストライプ幅を
有するリッジ形状とし、リッジ表面の全面にNi/Au
よりなるp電極51を形成する。次に、図7に示すよう
に、p電極51を除くp側クラッド層48、コンタクト
層49の表面にSiO2よりなる絶縁膜50を形成し、
この絶縁膜50を介してp電極51と電気的に接続した
pパッド電極52を形成する。
【0053】p側電極形成後、窒化物半導体基板5の素
子構造が形成されていない表面全面に、Ti/Alより
なるn電極53を0.5μmの膜厚で形成し、その上に
ヒートシンクとのメタライゼーション用にAu/Snよ
りなる薄膜を形成する。
【0054】その後、p電極51を有する側からウエハ
の端部にエッジスクライブし、5mmの傷をつけ、続い
てブレーキングして素子構造及び窒化物半導体基板5の
M面(11−00、図2の六角柱の側面に相当する面)
で素子構造及び窒化物半導体基板5を劈開し、共振面を
作製する。
【0055】得られた共振面の両方あるいはどちらか一
方にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を形成し、
最後にp電極に平行な方向で、バーを切断してレーザチ
ップとした。次にチップをフェースアップ(基板とヒー
トシンクとが対向した状態)でヒートシンクに設置し、
pパッド電極52をワイヤーボンディングして、室温で
レーザ発振を試みたところ、室温において、閾値電流密
度2.0kA/cm2、閾値電圧4.0Vで、発振波長4
05nmの連続発振が確認され、1000時間以上の寿
命を示した。更に、上記のように形成されたレーザ素子
は、歩留まりが良好であり、良好なLD特性を有するレ
ーザ素子を効率良く製造することができる。また本発明
の実施例1は、従来技術であるJ.J.A.P.Vol.37(1998)p
p.L309-L312と比較すると、粘着シートの粘着剤の付着
を防止でき、歩留まりが約50%向上する。
【0056】[実施例2]図1に示すJ.J.A.P.Vol.37(1
998)pp.L309-L312に記載のレーザ素子の作成方法におい
て、劈開の方法をp電極を有する側からウエハの端部に
20mmのエッジスクライブをし、その後、ブレーキン
グすることによって劈開し、劈開面に共振面を形成する
他は同様にしてレーザ素子を作成した。その結果、エッ
ジスクライブによってウエハ端部の素子構造がやや破壊
されたものの、実施例1とほぼ同様に、共振面を良好に
形成でき、粘着剤の悪影響がなくなり、LD特性の良好
なレーザ素子を歩留まりよく製造することができる。
【0057】[実施例3]図8は本発明の一実施例に係
るレーザ素子の構造を示す模式的な断面図でありストラ
イプ導波路に垂直な方向で切断した際の図を示すもので
ある。以下、この図を用いて実施例3を説明する。実施
例1の窒化物半導体の成長方法と同様にして窒化物半導
体を成長させ、窒化物半導体基板5として、この窒化物
半導体基板5上に下記の素子構造を成長させる。但し、
窒化物半導体基板5の膜厚を150μmとする。
【0058】(n側コンタクト層85)次に、アンモニ
アとTMG、不純物ガスとしてシランガスを用い、窒化
物半導体基板5の上に、1050℃でSiを3×1018
/cm3ドープしたGaNよりなるn側コンタクト層85
を4μmの膜厚で成長させる。
【0059】(クラック防止層86)次に、TMG、T
MI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、温
度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nよりなるクラッ
ク防止層86を0.15μmの膜厚で成長させる。な
お、このクラック防止層は省略可能である。
【0060】(n側クラッド層87)続いて、1050
℃でTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG、アン
モニアを用い、アンドープAl0.16Ga0.84Nよりなる
層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続いてT
MAを止めて、シランガスを流し、Siを1×1019
cm3ドープしたn型GaNよりなる層を25オングスト
ロームの膜厚で成長させる。それらの層を交互積層して
超格子層を構成し、総膜厚1.2μmの超格子よりなる
n側クラッド層87を成長させる。
【0061】(n側光ガイド層88)続いて、シランガ
スを止め、1050℃でアンドープGaNよりなるn側
光ガイド層88を0.1μmの膜厚で成長させる。この
n側光ガイド層88にn型不純物をドープしても良い。
【0062】(活性層89)次に、温度を800℃にし
て、SiドープIn0.05Ga0.95Nよりなる障壁層を1
00オングストロームの膜厚で成長させ、続いて同一温
度で、アンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を4
0オングストロームの膜厚で成長させる。障壁層と井戸
層とを2回交互に積層し、最後に障壁層で終わり、総膜
厚380オングストロームの多重量子井戸構造(MQ
W)の活性層を成長させる。
【0063】(p側キャップ層90)次に、温度を10
50℃に上げ、TMG、TMA、アンモニア、Cp2
g(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、p側
光ガイド層91よりもバンドギャップエネルギーが大き
い、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型Al0.3Ga
0.7Nよりなるp側キャップ層90を300オングスト
ロームの膜厚で成長させる。
【0064】(p側光ガイド層91)続いてCp2
g、TMAを止め、1050℃で、バンドギャップエネ
ルギーがp側キャップ層90よりも小さい、アンドープ
GaNよりなるp側光ガイド層91を0.1μmの膜厚
で成長させる。
【0065】(p側クラッド層92)続いて、1050
℃でアンドープAl0.16Ga0.84Nよりなる層を25オ
ングストロームの膜厚で成長させ、続いてCp2Mg、
TMAを止め、アンドープGaNよりなる層を25オン
グストロームの膜厚で成長させ、総膜厚0.6μmの超
格子層よりなるp側クラッド層92を成長させる。
【0066】(p側コンタクト層93)最後に、105
0℃で、p側クラッド層9の上に、Mgを1×1020
cm3ドープしたp型GaNよりなるp側コンタクト層9
3を150オングストロームの膜厚で成長させる。
【0067】以上のようにして窒化物半導体を成長させ
たウェーハを反応容器から取り出し、最上層のp側コン
タクト層の表面にSiO2よりなる保護膜を形成して、
RIE(反応性イオンエッチング)を用いSiCl4
スによりエッチングし、図8に示すように、n電極を形
成すべきn側コンタクト層85の表面を露出させる。
【0068】次に、図9(a)に示すように、最上層の
p側コンタクト層93のほぼ全面に、PVD装置によ
り、Si酸化物(主として、SiO2)よりなる第1の
保護膜61を0.5μmの膜厚で形成した後、第1の保
護膜61の上に所定の形状のマスクをかけ、フォトレジ
ストよりなる第3の保護膜63を、ストライプ幅2μ
m、厚さ1μmで形成する。
【0069】次に、図9(b)に示すように第3の保護
膜63形成後、RIE(反応性イオンエッチング)装置
により、CF4ガスを用い、第3の保護膜63をマスク
として、前記第1の保護膜をエッチングして、ストライ
プ状とする。その後エッチング液で処理してフォトレジ
ストのみを除去することにより、図9(c)に示すよう
にp側コンタクト層93の上にストライプ幅2μmの第
1の保護膜61が形成できる。
【0070】さらに、図9(d)に示すように、ストラ
イプ状の第1の保護膜61形成後、再度RIEによりS
iCl4ガスを用いて、p側コンタクト層93、および
p側クラッド層92をエッチングして、ストライプ状の
導波路領域(この場合、リッジストライプ)を形成す
る。ストライプを形成する際、そのストライプの断面形
状を図8に示すような順メサの形状とすると、横モード
がシングルモードとなりやすく非常に好ましい。
【0071】リッジストライプ形成後、ウェーハをPV
D装置に移送し、図9(e)に示すように、Zr酸化物
(主としてZrO2)よりなる第2の保護膜62を、第
1の保護膜61の上と、エッチングにより露出されたp
側クラッド層92の上に0.5μmの膜厚で連続して形
成する。
【0072】次に、ウェーハをフッ酸に浸漬し、図9
(f)に示すように、第1の保護膜61をリフトオフ法
により除去する。
【0073】次に図9(g)に示すように、p側コンタ
クト層93の上の第1の保護膜61が除去されて露出し
たそのp側コンタクト層の表面にNi/Auよりなるp
電極20を形成する。但しp電極20は100μmのス
トライプ幅として、この図9(g)に示すように、第2
の保護膜62の上に渡って形成する。
【0074】次に、p電極20上の全面に連続して、T
iからなる第1の薄膜層31を1000オングストロー
ムの膜厚で形成し、更に図8に示すようにストライプの
側面等にも第1薄膜層31を形成する。この連続して形
成された第1薄膜層31上に、後の工程で劈開により共
振面を形成する際の劈開面に一致しない大きさ、つまり
劈開面となる部分の上部を避けて、断続的にAuからな
る第2の薄膜層32を8000オングストロームの膜厚
で形成し、第1の薄膜層31及び第2の薄膜層32から
なるpパッド電極101を形成する。
【0075】pパッド電極形成後、一番最初に露出させ
たn側コンタクト層85の表面にはTi/Alよりなる
n電極21をストライプと平行な方向で形成し、その上
にTi/Pt/Auよりなるnパッド電極を形成する。
【0076】以上のようにして、n電極とp電極及びp
パッド電極とを形成したウェーハのサファイア基板を除
去した後、p電極を有する側からウエハの端部の窒化物
半導体層のM面方向に5mmのエッジスクライブをし、
ブレーキングしてM面で劈開し劈開面に共振面を形成す
る。共振面にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を
形成し、最後にp電極に平行な方向で、バーを切断して
図8に示すようなレーザ素子とする。なお共振器長は3
00〜500μmとすることが望ましい。
【0077】このレーザ素子をヒートシンクに設置し、
それぞれの電極をワイヤーボンディングして、室温でレ
ーザ発振を試みたところ、発振波長400〜420n
m、閾値電流密度2.9kA/cm2において室温連続発
振を示した。更に、上記のように劈開することで、LD
特性の良好なレーザ素子を歩留まり良く製造することが
できる。また実施例1と比較するとやや劈開性及び歩留
まりが向上する。
【0078】[実施例4]図10は本発明の他の実施例
に係るレーザ素子の構造を示す模式的な断面図であり、
以下この図10を用いて実施例4について説明する。
【0079】実施例1と同様にして得られた窒化物半導
体の単体を窒化物半導体基板5とする。但し、窒化物半
導体基板5の膜厚を100μmとする。次にこの窒化物
半導体基板5の上に実施例3と同様のクラック防止層8
6〜p側コンタクト層93までの素子構造を成長させ
る。
【0080】p側コンタクト層13成長後、実施例3と
同様にして、ストライプ状の第1の保護膜61を形成し
た後、第2の工程において、エッチングストップを図1
0に示すn側クラッド層7の表面とする。後は、実施例
3と同様にして、ZrO2を主成分とする第2の保護膜
62をストライプ導波路の側面と、n側クラッド層7の
表面とに形成した後、その第2の保護膜を介してp電極
20を形成する。形成されたp電極21上に、ストライ
プ長さと同一の長さとなるようにTiからなる第1の薄
膜層31を膜厚1000オングストロームで、第2の薄
膜層32の形状と同様の形状でPtよりなる第3の薄膜
層を膜厚1000オングストロームで、及びストライプ
長さより短い形状でAuからなる第2の薄膜層32を膜
厚8000オングストロームで順に積層形成してなるp
パッド電極101を図10に示すように形成する。第3
の薄膜層は図示していないが、第2の薄膜層と同様の形
状で形成する。一方、窒化物半導体基板の裏面側のほぼ
全面に、n電極21を形成する。電極形成後、実施例3
の劈開による共振面の形成において3mmのエッジスク
ライブをする他は同様にして、窒化物半導体基板のM面
で劈開して、共振面を作製し、図10に示すような構造
のレーザ素子としたところ、実施例3とほぼ同等の特性
を有するレーザ素子が得られた。また実施例3とほぼ同
様に劈開性も良好であり、LD特性の良好なレーザ素子
を歩留まり良く製造することができる。
【0081】[比較例1]実施例1において、窒化物半
導体基板の膜厚を40μm、350μmとする他は同様
にして窒化物半導体基板上に素子構造を成長させ、窒化
物半導体のM面で劈開してレーザ素子を形成する。その
結果、窒化物半導体基板の膜厚が40μm及び350μ
mのそれぞれのレーザ素子は、良好な共振面が得られる
ものの、実施例1に比較して歩留まりがそれぞれ約50
%低下する。
【0082】
【発明の効果】本発明は、劈開により形成された鏡面状
の良好な共振面を有し、連続発振をしてもLD特性の低
下しにくく、歩留まり良く得られる窒化物半導体レーザ
素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザ素子の構造を示す模式断面図であ
る。
【図2】窒化物半導体の面方位を示すユニットセル図で
ある。
【図3】本発明で用いられる窒化物半導体基板を成長さ
せる方法の一実施の形態である各工程において得られる
窒化物半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図であ
る。
【図4】本発明で用いられる窒化物半導体基板を成長さ
せる方法の一実施の形態である各工程において得られる
窒化物半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図であ
る。
【図5】本発明で用いられる窒化物半導体基板を成長さ
せる方法の一実施の形態である各工程において得られる
窒化物半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図であ
る。
【図6】本発明で用いられる窒化物半導体基板を成長さ
せる方法の一実施の形態である各工程において得られる
窒化物半導体ウェーハの構造を示す模式的断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レー
ザ素子の模式的断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レー
ザ素子の模式的断面図である。
【図9】実施例3でリッジ形状のストライプを形成する
方法の各工程を説明するための、各工程においてそれぞ
れ得られるウェーハの部分的な構造を示す模式断面図で
ある。
【図10】本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レ
ーザ素子の模式的断面図である。
【符号の説明】
1・・・・基板 2・・・・第1の窒化物半導体 3、4・・・・保護膜 5・・・・第2の窒化物半導体(窒化物半導体基板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体基板上に、少なくともn側
    窒化物半導体層、活性層及びp側窒化物半導体層を順に
    積層し、p側窒化物半導体層側からエッチングして形成
    されたリッジ形状のストライプを有し、ストライプ上に
    p電極が形成された窒化物半導体レーザ素子であって、
    前記窒化物半導体基板が、50〜300μmの膜厚であ
    り、前記共振面が、ストライプ長さ方向に対して垂直な
    方向にp側窒化物半導体層側からエッジスクライブした
    後にブレーキングによって劈開して形成された劈開面で
    あることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記窒化物半導体基板のp電極を有して
    いない側の窒化物半導体基板の全面に、n電極が形成さ
    れてなることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導
    体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記窒化物半導体基板が、窒化物半導体
    と異なる材料よりなる異種基板の上に、窒化物半導体を
    成長させた後、該窒化物半導体の縦方向の成長を抑え、
    窒化物半導体を横方向のみに成長させ、続いて、縦及び
    横方向に成長させて形成されてなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の窒化物半導体レーザ素子。
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