JP2010135618A - Iii族窒化物レーザダイオードを作製する方法 - Google Patents

Iii族窒化物レーザダイオードを作製する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】良好なへき開歩留まりを提供できる、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法を提供する。
【解決手段】同じインゴットから切り出した2枚のGaN基板を準備する。該GaN基板上に、レーザダイオードのための複数のエピタキシャル膜を有機金属気相成長法で成長してエピタキシャル基板を作製した。アノード電極及びカソード電極をエピタキシャル基板上に形成して、基板生産物を作製した。一方の基板生産物のへき開では、インゴット成長の後半に成長された結晶領域22aからなる基板生産物のエッジを矢印CL1の方向にブレイクした。他方の基板生産物は、インゴット成長の前半に成長された結晶領域からなる基板生産物のエッジを矢印CL2の方向にブレイクした。第1の部分22aのブレイクが、第3の部分22cのブレイクに比べて良好なへき開歩留まりを提供する。
【選択図】図8

Description

本発明は、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法に関する。
特許文献1には、半導体発光素子を製造する方法が記載されている。この方法では、半導体発光素子のためのエピタキシャル膜が(0001)面サファイア基板上に成長される。サファイア基板の裏面をスクライブすることによって窒化物系III−V化合物半導体をへき開する。
特許文献2には、SiC基板を用いて半導体レーザを作製する方法が記載されている。この方法では、SiC基板上に成長されたp型GaN層上にキズをつけた後に、80gを越えるスクライバ荷重を用いてへき開する。
特許文献3〜特許文献5には、窒化ガリウム基板を作製する方法が記載されている。
特開2004−312050号公報 特開平11−40884号公報 特開2001−102307号公報 特開2003−165799号公報 特開2003−183100号公報
特許文献1及び2のいずれにも、六方晶系III族窒化物半導体からなる基板を用いたIII族窒化物レーザダイオード作製の具体的な手法が開示されていない。特許文献1ではサファイア基板の面方位はc面であり、一方で、特許文献2にはSiC基板の面方位が記載されていない。
一方、窒化ガリウム基板といった六方晶系III族窒化物半導体基板が入手可能になっている。また、窒化ガリウム基板のc面だけでなく、窒化ガリウムの半極性面及び無極性面を用いて、発光素子の作製の研究も行われている。
窒化ガリウム基板の作製は特許文献3〜特許文献5に説明されている。窒化ガリウム基板の作製の一例は以下のものである。GaAs基板といった支持体上にGaN厚膜をHVPE法で成長する。このGaN厚膜をスライスして窒化ガリウム基板を得ている。
半極性面または無極性面を有する窒化ガリウム基板は、GaN厚膜を成長方向に対して所望の角度で交差する平面に沿ってスライスしてGaN平板を得ている。このGaN平板の主面は鏡面になるように処理される。より詳細には、c平面に交差する平面でGaN厚膜をスライスして半極性または無極性の窒化ガリウム基板を形成するとき、窒化ガリウム基板はほぼ同時期に成長された結晶から成るのでなく、早い成長時期から遅い成長時期におけるGaN層が、地層のように、窒化ガリウム基板のエッジの一端から他端への方向に並ぶ。
既に説明したように、窒化ガリウム基板の作製では、支持体上に成長方向にGaN厚膜が成長される。発明者らの知見によれば、GaN厚膜成長を初期、中期及び終期と分けたとき、終期に成長されたGaN結晶部分の結晶方位のばらつきは、初期に成長されたGaN結晶部分の結晶方位のばらつきよりも良好である。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、良好なへき開歩留まりを提供できる、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法である。この方法は、(a)一端面及び他端面を有すると共に前記一端面から前記他端面への基準軸の方向に成長されたインゴットをスライスして形成され六方晶系III族窒化物からなる基板を準備する工程と、(b)前記基板の主面上に形成された積層体を含むエピタキシャル基板を作製すると共に、該エピタキシャル基板に形成されたアノード電極及びカソード電極を含む基板生産物を作製する工程と、(c)前記基板生産物のへき開を行って、前記レーザダイオードの共振器のためのへき開面を形成する工程とを備える。前記積層体は、n型III族窒化物半導体層、活性層及びp型III族窒化物半導体層を含む。前記基板の前記主面は、前記六方晶系III族窒化物のc軸に直交するc平面と交差している。前記基板の前記主面は、前記基板の前記主面の法線ベクトルと前記基準軸の方向を示す基準軸ベクトルとによって規定される所定の平面と前記主面上の交差線分において交差している。前記基板生産物は、前記交差線分の延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板は、前記交差線分の前記延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記積層体は、前記基板の前記第1〜第3の部分上にそれぞれ配置された第1〜第3の部分を含む。前記基板生産物の前記第1の部分は前記積層体の前記第1の部分及び前記基板の前記第1の部分を含み、前記基板生産物の前記第2の部分は前記積層体の前記第2の部分及び前記基板の前記第2の部分を含み、前記基板生産物の前記第3の部分は前記積層体の前記第3の部分及び前記基板の前記第3の部分を含む。前記インゴットの成長において、前記基板の前記第1の部分は前記基板の前記第3の部分よりも後に成長されており、前記交差線分の中点は前記基板の前記第2の部分と前記第1の部分との境界又は前記基板の前記第2の部分内に位置し、前記へき開は、前記基板生産物の前記第1の部分をブレイクすることによって行われる。前記ブレイクによる亀裂が前記交差線分の延在方向に延びることによって形成される。
この方法によれば、基板の第1の部分が第3の部分よりも後に成長されているので、第1の部分における結晶の方位は、第3の部分における結晶の方位よりも揃っている。故に、基板生産物の第1の部分をブレイクすることによってへき開を行うことによって、へき開歩留まりを向上できる。
本発明に係る方法では、前記基板の前記主面と前記c平面との成す角度は、10度以上であり、90度以下であることができる。この方法によれば、六方晶系III族窒化物のc平面に対して10度以上の90度未満の角度で傾斜するとき、半極性の主面を有する基板が提供される。六方晶系III族窒化物のc平面に対して基板の主面が90度の角度を成すとき、無極性の主面を有する基板が提供される。また、角度が10度以上であるとき、成長時期によって生じる結晶方位の不揃いが基板主面の一端と他端との間において目立つようになる。また、本発明に係る方法では、前記基板の前記裏面と前記c平面との成す角度は、10度以上であり、90度以下であることができる。
本発明に係る方法では、前記基板生産物を作製する前記工程では、前記基板の裏面を研磨して、裏面研磨された基板を形成することができる。この方法によれば、基板裏面の研磨により、基板の厚みを調整できる。
本発明に係る方法では、前記裏面研磨された基板の厚みは、60マイクロメートル以上であることができる。裏面研磨された基板の厚みが小さすぎるとき、その後の工程で意図せず割れるなど取り扱い上の困難が生じる。また、前記裏面研磨された基板の厚みは、150マイクロメートル以下であることができる。裏面研磨された基板の厚みが大きすぎるとき、へき開歩留まりが低下する。
本発明に係る方法では、前記インゴットの厚さは5ミリメートル以上であることができる。この方法によれば、5ミリメートル以上の厚さのインゴットを用いて、無極性及び半極性の基板を作製できる。
本発明に係る方法では、前記基板は、前記基板の前記主面から裏面に前記基準軸の方向に延びる第1及び第2の領域を含むことができる。前記第1及び第2の領域は互いに隣接しており、前記第1の領域の欠陥密度は前記第2の領域の欠陥密度よりも小さく、前記第1の領域において、前記主面における転位密度及び前記裏面における転位密度の一方は他方により大きい。
この基板は、所定の転位密度より小さい転位密度の第1の領域と、所定の転位密度より大きい転位密度の第2の領域とを含む構造を有することができる。互いに転位の異なる第1及び第2の領域をインゴットの成長において形成することによって、第1の領域における転位密度が低減される。
本発明に係る方法では、前記基板の前記第1〜第3の部分の各々において、前記基板の前記主面の転位密度及び前記基板の裏面の転位密度の一方は他方より大きい。
この基板は、周囲の領域よりも高い転位密度を有する転位束の複数の領域を含む。転位束は、全体として、基板の裏面から主面に向かう方向に延びており、基板の主面においてランダムに分布する。
本発明に係る方法では、前記基準軸は前記六方晶系III族窒化物のc軸の方向に延びることができる。このインゴットは、インゴット全体としてはc軸の方向に成長される。本発明に係る方法では、前記基準軸は前記六方晶系III族窒化物のm軸の方向に延びることができる。このインゴットは、インゴット全体としてはm軸の方向に成長される。本発明に係る方法では、前記基準軸は前記六方晶系III族窒化物のa軸の方向に延びることができる。このインゴットは、インゴット全体としてはa軸の方向に成長される。基準軸を選択することによって基板の主面とc平面のなす角度を好適なものにする際に基板のサイズを大きくすることができる。
本発明の別の側面に係る方法は、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法である。この方法は、(a)所定の軸の方向に延在する主面及び裏面を有しており、六方晶系III族窒化物からなる基板を準備する工程と、(b)前記基板の前記主面上に形成された積層体を含むエピタキシャル基板を作製すると共に、該エピタキシャル基板に形成されたアノード電極及びカソード電極を含む基板生産物を作製する工程と、(c)前記基板生産物のへき開を行って、前記III族窒化物レーザダイオードの共振器のためのへき開面を形成する工程とを備える。前記積層体は、n型III族窒化物半導体層、活性層及びp型III族窒化物半導体層を含む。前記基板の前記主面は、前記六方晶系III族窒化物のc軸に直交するc平面と交差している。前記基板の前記主面は、前記基板の前記主面の法線ベクトルと基準軸の方向を示す基準軸ベクトルとによって規定される所定の平面と前記主面上の交差線分において交差している。前記基準軸はa軸、m軸及びc軸のいずれかであり、前記交差線分の方向は前記所定の軸の方向と一致している。前記基板生産物は、前記交差線分の延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板は、前記交差線分の前記延在方向に配置された第1〜第3の部分を含む。前記積層体は、前記基板の前記第1〜第3の部分上にそれぞれ配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板生産物の前記第1の部分は前記積層体の前記第1の部分及び前記基板の前記第1の部分を含み、前記基板生産物の前記第2の部分は前記積層体の前記第2の部分及び前記基板の前記第2の部分を含み、前記基板生産物の前記第3の部分は前記積層体の前記第3の部分及び前記基板の前記第3の部分を含む。前記基板の前記主面において、前記基板の前記第1の部分の転位密度は前記基板の前記第3の部分の転位密度より小さく、前記線分の中点は前記基板の前記第2の部分と前記第1の部分との境界又は前記基板の前記第2の部分内に位置する。前記へき開は、前記基板生産物の前記第1の部分をブレイクすることによって行われ、前記ブレイクによる亀裂が前記交差線分の延在方向に延びることによって形成される。
この方法によれば、基板の第1の部分の転位密度が基板の第3の部分の転位密度より小さい。へき開の起点を第3の部分ではなく第1の部分に設けることによって、第1の部分から第2の部分を経て第3の部分に至るようにへき開を引き起こすことができ、基板のへき開において基板の転位密度の影響を低減できる。故に、第1の部分をブレイクしてへき開を行うことによって、へき開歩留まりを向上できる。
本発明の方法では、前記基板の前記主面と前記c平面との成す角度は、10度以上であり、90度以下であることができる。この方法によれば、六方晶系III族窒化物のc面に対して10度以上の90度未満の角度で傾斜するとき、半極性の主面を有する基板が提供される。六方晶系III族窒化物のc面に対して基板の主面が90度の角度を成すとき、無極性の主面を有する基板が提供される。
本発明の方法では、前記第1〜第3の部分の各々は、前記基板の前記主面から裏面への方向に延びる第1及び第2の領域を含むことができる。前記第1及び第2の領域は互いに隣接しており、前記第1の領域の欠陥密度は前記第2の領域の欠陥密度よりも小さく、前記第1の領域の前記主面における転位密度及び前記裏面における転位密度の一方は他方により大きい。
この基板は、所定の転位密度より小さい転位密度の第1の領域と、所定の転位密度より大きい転位密度の第2の領域とを含む構造を有することができる。互いに転位の異なる第1及び第2の領域をインゴットの成長において形成することによって、第1の領域における転位密度が低減される。
本発明の方法では、前記基板の前記第1〜第3の部分は、それぞれ、前記基板の前記主面の第1〜第3の表エリアに現れており、前記基板の前記第1〜第3の部分は、それぞれ、前記基板の前記裏面の第1〜第3の裏エリアに現れており、前記第1の表エリアの転位密度及び前記第1の裏エリアの転位密度の一方は他方より大きい。
この基板は、周囲の領域よりも高い転位密度を有する複数の転位束の領域を含む。転位束は、全体として、基板の裏面から主面に向かう方向に延びており、基板の主面においてランダムに分布する。
本発明の方法では、前記第1の表エリアの転位密度は前記第1の裏エリアの転位密度より小さく、前記第2の表エリアの転位密度は前記第2の裏エリアの転位密度より小さく、前記第3の表エリアの転位密度は前記第3の裏エリアの転位密度より小さい。或いは、本発明の方法では、前記第1の裏エリアの転位密度は前記第1の表エリアの転位密度より小さく、前記第2の裏エリアの転位密度は前記第2の表エリアの転位密度より小さく、前記第3の裏エリアの転位密度は前記第3の表エリアの転位密度より小さい。
本発明の方法では、前記基板のエッジ上の2点間の距離の最大値は5ミリメートル以上であることができる。ある程度のサイズの基板を用いてレーザダイオードを作製できる。
本発明の方法では、前記基板生産物の前記第1の部分は前記基板生産物の前記主面のエッジを含む。前記基板生産物のへき開の形成において、前記基板生産物の前記第1の部分の前記エッジにけがき溝を形成した後に、前記基板生産物の前記第1の部分の前記ブレイクにより、前記へき開を前記第1の部分から前記第3の部分へ引き起こす。
この方法によれば、けがき溝を前記基板生産物の第1の部分に形成すると共に前記基板生産物の第1の部分へのブレイクによりへき開を引き起こすので、へき開歩留まりを向上できる。
本発明の方法では、前記基板の前記第2の部分は、前記線分の前記中点において前記線分に直交する別の線分によって第4及び第5の部分に分けられており、前記第4の部分は、前記基板の前記第1の部分と前記第5の部分との間に位置し、前記第5の部分は、前記基板の前記第3の部分と前記第4の部分との間に位置し、前記基板の前記主面において、前記基板の前記第1の部分の転位密度は前記第5の部分の転位密度より小さく、前記第4の部分の転位密度は前記基板の前記第3の部分の転位密度より小さい。
この方法によれば、基板は、基板の主面上の線分の方向に配置された第1、第3〜第5の部分において異なる転位密度を有するけれども、良好なへき開歩留まりが提供される。
本発明の方法では、前記基板生産物を作製する前記工程では、前記基板の前記裏面を研磨して、裏面研磨された基板を形成することができる。前記裏面研磨された基板の厚みは、60マイクロメートル以上であり、150マイクロメートル以下である。この方法によれば、基板裏面の研磨により、基板厚を所望の厚みに調整できる。厚みの調整によって、良好なへき開歩留まりを実現できる。
本発明の方法では、前記へき開面は前記六方晶系III族窒化物のa面、m面及びc面のいずれかである。この方法によれば、a面、m面またc面へのへき開において、良好なへき開歩留まりを実現できる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、良好なへき開歩留まりを提供できる、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明のIII族窒化物レーザダイオードを作製する方法、III族窒化物レーザダイオードのレーザバーを作製する方法、及びIII族窒化物レーザダイオードのための基板生産物をへき開する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法における主要な工程を示す図面である。工程S101では、六方晶系III族窒化物からなる基板21を準備する。工程S101における基板21の準備は、例えば図2及び3に示される工程に従って行われる。工程S102では、エピタキシャル膜の積層体を含む基板生産物を作製する。基板生産物は、エピタキシャル基板に形成されたアノード電極及びカソード電極を含む。図4に示されるように、エピタキシャル基板Eは、基板21の主面21a上に形成された積層体を含む。工程S103では、基板生産物のへき開を行って、レーザバーを作製する。このへき開において、レーザダイオードの共振器のためのへき開面を形成する。工程S104では、レーザバーを切断して半導体チップを作製することによって、レーザバーから個々のレーザダイオードを形成する。
図2及び図3に示される工程に従って、基板21の準備を行う。図2は、六方晶系III族窒化物からなるインゴットを作製する方法の主要な工程を示す図面である。図2(a)を参照すると、インゴットを成長するための成長用基板11を準備する。成長用基板11は、インゴットの結晶と異なる半導体基板からなることができ、例えばGaAs等の半導体からなることができる。図2(b)に示されるように、成長用基板11を成長炉10aに配置する。成長炉10aを用いて例えばHVPE法でIII族窒化物の結晶体13を基板11上に成長して、生産物15を形成する。III族窒化物は、例えばGaN等の窒化ガリウム系半導体であることができる。次いで、生産物15から結晶体13を分離する。この分離は、例えば成長用基板11をエッチングにより除去することによって行われる。分離によって、結晶体13が得られる。結晶体13は、切削、研磨等の機械的な加工によって結晶体13の形状を整えて、図2(c)に示されるように、インゴット17を形成する。インゴット17は一端面17a及び他端面17bを有する。インゴット17は、一端面17aから他端面17bへの基準軸Gxの方向に成長された。基準軸Gxの方向は、ベクトルVGによって示される。
基準軸Gxは六方晶系III族窒化物のc軸の方向に延びることができる。このインゴット17は、インゴット全体としてはc軸の方向に成長される。また、基準軸Gxは六方晶系III族窒化物のm軸の方向に延びることができる。このインゴット17は、インゴット全体としてはm軸の方向に成長される。さらに、基準軸Gxは六方晶系III族窒化物のa軸の方向に延びることができる。このインゴット17は、インゴット全体としてはa軸の方向に成長される。
インゴット17の厚さDは5ミリメートル以上であることができる。5ミリメートル以上の厚さのインゴットを用いて、無極性及び半極性の基板(又はウエハ)を作製できる。インゴット17の一端面17aにおける転位密度は例えば1×10cm−3以上であることができ、またインゴット17の他端面17bにおける転位密度は例えば5×10cm−3以下であることができる。これらの転位密度は、例えばエッチング後の表面観察やカソードルミネセンス観察によって測定される。
図3(a)に示されるように、インゴット17をスライスして形成して、六方晶系III族窒化物からなる基板21を作製する。本実施例では、基板21上には、III族窒化物レーザダイオードが作製される。基板21は主面21a及び裏面21bを有する。主面21a及び裏面21bは、所定の軸Axの方向に延在しており、例えばこれらの面21a、21bは互いに実質的に平行である。基板21の主面21aは、所定の平面Sxと主面21a上の交差線分Lxにおいて交差しており、平面Sxは基準軸Gxの方向を示す基準軸ベクトルVGと主面21aの法線ベクトルVNとによって規定される。図3(a)には、直交座標系Sが示されており、z軸は法線ベクトルVNの方向に向き、x軸は軸Axの方向を示す。y軸は法線ベクトルVN及び軸Axの両方に直交する。
基板21の主面21aは、六方晶系III族窒化物のc軸に直交するc平面と交差している。基板21の主面21aと平面cとの成す角度は、10度以上であり、90度以下であることができる。六方晶系III族窒化物のc面に対して10度以上の90度未満の角度AOFFで傾斜するとき、基板21の主面21aが半極性を有する。六方晶系III族窒化物のc面に対して基板21の主面21aが90度の角度を成すとき、基板21の主面21aが無極性を有する。また、角度が10度以上であるとき、インゴット17の結晶成長時期によって生じる結晶方位の不揃いの差が、基板主面21aの一端と他端との間において目立つようになる。また、基板21の裏面21bとc平面との成す角度は10度以上であることができる。また、この角度は90度以下であることができる。
理解を容易にするために、引き続く説明では、基準軸Gxを基板21の中心点に設けると共に、交差線分Lxは基板21のエッジ21e上の2点21c、21d及び基板21の中心点を通過する。図3(a)及び図3(b)に示されるように、基板21は、交差線分Lxの延在方向に配置された第1〜第3の部分22a、22b、22cを含む。基準軸Gxは基板21の主面21aと角度θを成しており、ベクトルVA(=VG×cosθ)の向きは第1〜第3の部分22a〜22cの配列方向を示す。インゴット17の成長において、第1の部分22aは第3の部分22cよりも後に成長されており、交差線分Lxの中点Mは第2の部分22bに位置している。一方、基板21の厚さDは例えば250〜850マイクロメートルである。
本実施例では、基板21のエッジ21eは、単一の円周或いは一又は複数の円弧を含むことができる。第1の部分22aは基板21のエッジ21eの一部分を含み、第3の部分22cは基板21のエッジ21eの別の部分を含む。第2の部分22bは、第1の部分22aと第3の部分22cとの間に位置するストライプ形状を有する。一実施例では、基板21のエッジ21e上の2点間の距離の最大値は5ミリメートル以上であることができる。ある程度のサイズの基板を用いてレーザダイオードを作製できる。基板21の主面21aにおいて、第1の部分22aの転位密度D1は第3の部分22cの転位密度D3より小さく、線分Lxの中点Mは、第1の部分22aと第2の部分22bとの境界上又は第2の部分22b内に位置している。例えば、第2の部分22bの転位密度(例えば、中点Mの近傍の転位密度D2)は、転位密度D3より小さく、また転位密度D1は転位密度D2よりも小さい。
また、第2の部分22bは、交差線分Lxの中点Mにおいて交差線分Lxに直交する別の線分Nxによって第4及び第5の部分22d、22eに分けられている。第4の部分22dは、第1の部分22aと第5の部分22eとの間に位置すると共に、第5の部分22eは、第3の部分22cと第4の部分22dとの間に位置する。第1の部分22aの転位密度は第5の部分22eの転位密度より小さく、第4の部分22dの転位密度は第3の部分22cの転位密度より小さい。この基板21は、基板21の主面21a上の線分の方向に配置された第1、第3〜第5の部分22a、22c〜22eにおいて異なる転位密度を有するけれども、良好なへき開歩留まりが提供される。
図1を再び参照すると、工程102では基板生産物を作製する。具体的には、図4に示される工程に従って、エピタキシャル基板Eの準備を行う。エピタキシャル基板Eの作製は、例えば有機金属気相成長法を用いるが、本発明はこれに限定されるものではない。図4(a)に示されるように、工程S105では、成長炉10bに基板21を配置する。引き続く説明では、基板21は例えばn型GaN基板である。次いで、工程S106では、レーザダイオードのための半導体膜をエピタキシャル成長により堆積する。図4(b)に示されるように、成長炉10bに原料G0を供給して、n型窒化ガリウム系半導体層を含む第1の半導体領域23を基板21上に成長する。n型窒化ガリウム系半導体層は例えばn型クラッド層であることができる。続けて、図4(c)に示されるように、成長炉10bに原料G1を供給して、第1の半導体領域23上に、第1の半導体領域23上にレーザダイオードのための発光層25を成長する。発光層25は活性層を含み、活性層は、交互に配列された井戸層及び障壁層を含むことができる。また、発光層25は第1及び第2の光ガイド層を含むことができ、活性層は第1及び第2の光ガイド層の間に設けられる。その後に、図4(d)に示されるように、成長炉10bに原料G2を供給して、一又は複数のp型窒化ガリウム系半導体層を含む第2の半導体領域27を発光層25上に成長する。p型窒化ガリウム系半導体層は例えば電子ブロック層、p型クラッド層及びp型コンタクト層であることができる。これらの工程により、基板21と、基板上の積層体29とを含むエピタキシャル基板Eが得られる。工程S107では、成長炉10bからエピタキシャル基板Eを取り出す。
必要な場合には、基板生産物を作製する工程S102では、工程S108において、エピタキシャル基板Eの表面上に電極を形成する。この後に、工程S109において、基板21の裏面21bを研磨して、裏面研磨された基板を形成することができる。基板裏面21bの研磨により、エピタキシャル基板の厚みを調整できる。
この後に、工程S110では、エピタキシャル基板Eの研磨裏面上に電極を形成して基板生産物Pを作製する。図5(a)は、本実施の形態の一例として作製されたゲインガイド型レーザダイオードを示す図面である。図5(a)は、図5(b)に示されたI−I線に沿って取られている。エピタキシャル基板Eの上面に絶縁膜31を堆積して、積層体29の上面を絶縁膜31で覆う。絶縁膜31は、y軸の方向に延びる開口31aを有する。電極33は、開口31aを介して積層体(エピタキシャル基板Eの表面E)29に接続される。電極35は、エピタキシャル基板Eの裏面Eに接続される。基板生産物Pは、交差線分Lxの延在方向に配置された第1〜第3の部分Pa、Pb、Pcを含む。積層体29は、基板21の第1〜第3の部分22a、22b、22c上にそれぞれ設けられた第1〜第3の部分29a、29b、29cを含む。第1〜第3の部分29a〜29cは、交差線分Lxの延在方向に配置されている。
工程S103では、基板生産物Pのへき開を行って、III族窒化物レーザダイオードの共振器のためのへき開面を形成する。このへき開は、基板生産物Pの第1の部分Paをブレイクすることによって行われ、へき開面は交差線分Lxの延在方向に延びる。
この方法によれば、基板21の第1の部分22aが第3の部分22cよりも後に成長されているので、第1の部分22aにおける結晶の方位は第3の部分22cにおける結晶の方位よりも揃っている。このため、第1の部分29aにおける結晶の方位は第3の部分29cにおける結晶の方位よりも揃っている。故に、第1の部分Paにおいてブレイクを引き起こしてへき開を行うことによって、へき開歩留まりを向上できる。また、別の視点から説明すれば、基板21の第1の部分22aの転位密度D1が第3の部分22cの転位密度D3より小さい。へき開の起点を第3の部分Pcではなく第1の部分Paに設けることによって、第1の部分Paから第2の部分Pbを経て第3の部分Pcに至るようにへき開を引き起こすことができ、基板21のへき開において基板21の転位密度が分布しているけれども、この分布の影響を低減できる。故に、第1の部分Paをブレイクしてへき開を行うことによって、へき開歩留まりを向上できる。
図6を参照しながら、基板生産物Pのへき開を説明する。まず、図6(a)に示されるように、工程S111では、基板生産物Pの第1の部分Paの曲線状のエッジにけがき溝37を形成する。けがき溝37は、スクライバー39を用いて形成される。図6(b)に示されるように、工程S112においてけがき溝37にブレード41に位置合わせした後に、工程S113において第1の部分Paのブレイクによりへき開を第1の部分Paから第3の部分Pcへ引き起こす。この方法によれば、けがき溝37を第1の部分Paに形成すると共に、第1の部分Paへのブレイクによりへき開を引き起こすので、へき開歩留まりを向上できる。図6(c)に示されるように、へき開により、レーザバー43が形成される。レーザバー43は、レーザダイオードの共振器のためのへき開面43a、43bを有する。へき開面43a、43bは、図6(a)に示された交差線分Lxの延在方向に延びる。
基板21の主面21aの傾斜の方向に応じて、へき開面43a、43bは、六方晶系III族窒化物のa面、m面及びc面のいずれかの面方位の方向に延びることができる。a面、m面またc面等におけるへき開によって、良好なへき開歩留まりを実現できる。
既に説明したように、必要な場合には、基板生産物を作製する工程S102では、工程S109において基板21の裏面21bを研磨している。このとき、裏面研磨された基板の厚みは、60マイクロメートル以上であることができる。裏面研磨された基板の厚みが小さすぎるとき、その後の工程で意図せず割れるなど取り扱い上の困難が生じる。また、裏面研磨された基板の厚みは、150マイクロメートル以下であることができる。裏面研磨された基板の厚みが大きすぎるとき、へき開歩留まりが低下する。
図7は、90度の角度でインゴットをスライスして作製された基板を示す。引き続く説明では、図3に示された基板21と同一及び類似の部分に同じ参照番号を付す。図7(a)に示されるように、インゴット17をスライスして形成して、六方晶系III族窒化物からなる基板21を作製する。本実施例では、基板21上には、III族窒化物レーザダイオードが作製される。基板21は主面21a及び裏面21bを有する。主面21a及び裏面21bは、所定の軸Axの方向に延在しており、例えばこれらの面21a、21bは互いに実質的に平行である。基板21の主面21aは、所定の平面Sxと主面21a上の交差線分Lxにおいて交差している。この平面Sxは、基準軸Gxの方向を示す基準軸ベクトルVGと主面21aの法線ベクトルVNとによって規定される。図7(a)には、直交座標系Sが示されており、z軸は法線ベクトルVNの方向に向き、x軸は軸Ax、Gxの方向を示す。y軸は法線ベクトルVN及び軸Axの両方に直交する。
基板21の主面21aは、六方晶系III族窒化物のc軸に直交するc平面と交差している。基板21の主面21aと平面cとの成す角度は90度である。六方晶系III族窒化物のc面に対して基板21の主面21aが90度の角度を成すとき、基板21の主面21aが無極性を有する。角度が90度であるとき、成長時期によって生じる結晶方位の不揃いが基板主面21aの一端と他端との間において目立つようになる。また、基板21の裏面21bとc平面との成す角度も90度であることができる。
理解を容易にするために、図7(a)及び図7(b)に示されるように、基準軸Gx、Axを基板21の中心点に設ける。また、交差線分Lxは基板21の対向するエッジ21e上の2点21c、21d及び基板21の中心点Mを通過する。基板21は、交差線分Lxの延在方向に配置された第1〜第3の部分22a、22b、22cを含む。基準軸Gxは基板21の主面21aと角度ゼロ度を成しており、ベクトルVA(=VG×cosθ、ここではθ=0度であるので、cosθ=1である)の向きは第1〜第3の部分22a〜22cの配列方向を示す。インゴット17の成長において、第1の部分22aは第3の部分22cよりも後に成長されており、交差線分Lxの中点Mは第2の部分22bに位置している。
本実施例では、基板21の主面21aのエッジ21eは、複数の線分によって規定されている。第1の部分22aでは基板21のエッジ21eは直線上の部分を含み、第3の部分22cでは基板21のエッジ21eは直線上の部分を含む。第2の部分22bは、第1の部分22aと第3の部分22cとの間に位置するストライプ形状を有する。一実施例では、基板21のエッジ21e上の2点間の距離の最大値は5ミリメートルであるとき、ある程度の大きさの基板を用いてレーザダイオードを作製できる。基板21の主面21aにおいて、第1の部分22aの転位密度D1は第3の部分22cの転位密度D3より小さく、線分Lxの中点Mは第2の部分22bに位置している。例えば、第2の部分22bの転位密度(例えば、中点Mの近傍の転位密度D2)は、転位密度D3より小さく、また転位密度D1は転位密度D2よりも小さい。また、第2の部分22bは、交差線分Lxの中点Mにおいて交差線分Lxに直交する別の線分Nxによって第4及び第5の部分22d、22eに分けられている。第4の部分22dは、第1の部分22aと第5の部分22eとの間に位置すると共に、第5の部分22eは、第3の部分22cと第4の部分22dとの間に位置する。第1の部分22aの転位密度D1は第5の部分22eの転位密度D5より小さく、第4の部分22dの転位密度D4は第3の部分22cの転位密度D3より小さい。この基板21は、基板21の主面21a上の線分の方向に配置された第1、第3〜第5の部分22a、22c〜22eにおいて異なる転位密度を有するけれども、良好なへき開歩留まりが提供される。
(実施例)
同じインゴットから切り出した2枚のGaN基板を準備した。これらのGaN基板上に、レーザダイオードのための複数のエピタキシャル膜を有機金属気相成長法で成長してエピタキシャル基板を作製した。また、アノード電極及びカソード電極をエピタキシャル基板上に形成して、基板生産物を作製した。図8(a)及び図8(c)を参照すると、四辺形状の基板生産物が示されており、図7(b)に従った参照符号が示されている。一方の基板生産物は、図8(a)に示される矢印CL1のように、インゴットの成長において成長の後半に成長された結晶領域(参照符号22a、29a)からなる基板エッジ(参照符号21c側のエッジ)をブレイクした。図8(b)は、このブレイクによって作製されたレーザバーを示す。他方の基板生産物は、図8(c)に示される矢印CL2のように、インゴットの成長において成長の前半に成長された結晶領域(参照符号22c、29c)からなる基板エッジ(参照符号21d側のエッジ)をブレイクした。図8(d)は、このブレイクによって作製されたレーザバーを示す。図8(b)及び図8(d)に示されるように、第1の部分22aにおけるブレイクが、第3の部分22cにおけるブレイクに比べて、良好なへき開歩留まりを提供する。
図9〜図11を参照しながら、いくつかの構造を有するインゴットから基板を作製することについて説明する。引き続き説明される基板の構造は、既に説明された基板の第1〜第3の部分のいずれにも形成されている。
図9(a)を参照すると、結晶座標系CRと共にインゴット51が示されている。インゴット51は一端面51a及び他端面51bを有する。インゴット51は、一端面51aから他端面51bへの基準軸Gxの方向に成長された。基準軸Gxの方向は、ベクトルVGによって示される。インゴット51は、一端面51aから他端面51bへの基準軸Gxの方向に延びる第1及び第2の領域51c、51dを含む。第1及び第2の領域51c、51dは互いに隣接している。第1の領域51cの欠陥密度D1は第2の領域51dの欠陥密度D2よりも小さい。この実施例では、成長ベクトルVGの方向はc軸の方向である。第1及び第2の領域51c、51dはm軸の方向に延びており、またa軸の方向に互いに交互に配列されている。
図9(b)に示されるように、このインゴット51を、c軸からm軸の方向に傾斜した平面Rxに沿ってスライスすることができる。へき開面はa面となる。或いは、図9(c)に示されるように、このインゴット51をc軸からa軸の方向に傾斜した平面Rxに沿ってスライスすることができる。へき開面はm面となる。
図12(a)は、図9(b)に示されるようにインゴット51から作製された基板53を示す。基板53は、主面53aから裏面53bに成長ベクトルVGの方向に延びる第1及び第2の領域53c、53dを含む。第1及び第2の領域53c、53dは互いに隣接している。第1の領域53cの欠陥密度D53cは第2の領域53dの欠陥密度D53dよりも小さい。例えば、欠陥密度D53cは例えば1×10cm−3以下であり、また欠陥密度D53dは例えば1×10cm−3より大きい。この実施例では、成長ベクトルVGの方向はc軸の方向であり、主面53aの法線ベクトルVNと成長ベクトルVGとの角度は10度以上であり、90度以下である。第1及び第2の領域53c、53dはm軸の方向に延びており、またa軸の方向に互いに交互に配列されている。また、第1の領域53cにおいて、主面53aにおける転位密度及び裏面53bにおける転位密度の一方は他方により大きい。互いに転位の異なる第1及び第2の領域53c、53dを成長することによって、第1の領域53cにおける転位密度が第2の領域53dにおける転位密度に比べて低減される。図9(c)に示されるようにインゴット51から作製された基板における第1及び第2の領域の向きは、図12(a)に示された基板53を基板53の中心軸の回りに90度だけ回転させることによって示される。
図10(a)を参照すると、結晶座標系CRと共にインゴット55が示されている。インゴット55は一端面55a及び他端面55bを有する。インゴット55は、一端面55aから他端面55bへの基準軸Gxの方向に成長された。基準軸Gxの方向は、ベクトルVGによって示される。インゴット55は、一端面55aから他端面55bへの基準軸Gxの方向に延びる単一の第1の領域55c及び複数の第2の領域55dを含む。第1及び第2の領域55c、55dは互いに隣接している。第1の領域55cの欠陥密度D1は第2の領域55dの欠陥密度D2よりも小さい。この実施例では、成長ベクトルVGの方向はc軸の方向である。第2の領域55dの各々は第1の領域55cによって囲まれている。
図10(b)に示されるように、このインゴット55をc軸からm軸の方向に傾斜した平面Rxに沿ってスライスすることができる。へき開面はa面となる。或いは。図10(c)に示されるように、このインゴット55をc軸からa軸の方向に傾斜した平面Rxに沿ってスライスすることができる。へき開面はm面となる。
図12(b)は、図10(b)に示されるようにインゴット55から作製された基板57を示す。基板57は、主面57aから裏面57bに成長ベクトルVGの方向に延びる単一の第1の領域57c及び複数の第2の領域57dを含む。第1及び第2の領域57c、57dは互いに隣接している。第1の領域57cの欠陥密度D57cは第2の領域57dの欠陥密度D57dよりも小さい。例えば、欠陥密度D57cは例えば1×10cm−3以下であり、また欠陥密度D57dは例えば1×10cm−3より大きい。この実施例では、成長ベクトルVGの方向はc軸の方向であり、主面57aの法線ベクトルVNと成長ベクトルVGとの角度は10度以上であり、90度以下である。第2の領域57dはm軸及びa軸の方向にアレイ状に配列されており、第2の領域57dの各々は第1の領域57cに囲まれている。また、第1の領域57cにおいて、主面57aにおける転位密度及び裏面57bにおける転位密度の一方は他方により大きい。互いに転位の異なる第1及び第2の領域57c、57dを成長することによって、第1の領域57cにおける転位密度が第2の領域57dにおける転位密度に比べて低減される。図10(c)に示されるようにインゴット55から作製された基板における第1及び第2の領域57c、57dの向きは、図12(b)に示された基板57を基板57の中心軸の回りに90度だけ回転させることによって示される。
図11(a)を参照すると、結晶座標系CRと共にインゴット61が示されている。インゴット61は一端面61a及び他端面61bを有する。インゴット61は、一端面61aから他端面61bへの基準軸Gxの方向に成長された。基準軸Gxの方向は、ベクトルVGによって示される。インゴット61は、一端面61aから他端面61bへの基準軸Gxの方向に延びる第1及び第2の領域61c、61dを含む。第1及び第2の領域61c、61dは互いに隣接している。第1の領域61cの欠陥密度D61cは第2の領域61dの欠陥密度D61dよりも小さい。この実施例では、成長ベクトルVGの方向はc軸の方向である。インゴット61は、周囲の領域61cよりも高い転位密度D61dを有する転位束の複数の領域61dを含む。例えば、欠陥密度D61cは例えば1×10cm−3以下であり、また欠陥密度D61dは例えば1×10cm−3より大きい。該転位束は、全体として、インゴット61の一端面61aから他端面61bに向かう方向に延びており、インゴット61の成長軸Gxに直交する平面においてランダムに分布する。
図11(b)に示されるように、このインゴット61をc軸からm軸の方向に傾斜した平面Rxに沿ってスライスすることができる。へき開面はa面となる。或いは。図11(c)に示されるように、このインゴット61をc軸からa軸の方向に傾斜した平面Rxに沿ってスライスすることができる。へき開面はm面となる。
図12(c)を参照すると、基板63は、主面63aから裏面63bを有する。基板63は、既に説明した基板の構造と同様に、交差線分Lxの方向に配列された第1〜第3の部分65a、65b、65cを有する。第1〜第3の部分65a〜65cは、それぞれ、基板63の主面63aの第1〜第3の表エリア63e、63f、63gに現れている。第1〜第3の部分65a〜65cは、それぞれ、裏面63bの第1〜第3の裏エリア63h、63i、63jに現れている。第1の表エリア63eの転位密度De及び第1の裏エリア63hの転位密度Dhの一方は他方より大きい。この基板63は、周囲の領域63cよりも高い転位密度を有する複数の転位束の領域63dを含む。転位束は、全体として、基板63の裏面63bから主面63aに向かう方向に延びており、基板63の主面63aにおいてランダムに分布する。
この基板63では、第1の表エリア63eの転位密度Deは第1の裏エリア63hの転位密度Dhより小さい。第2の表エリア63fの転位密度Dfは第2の裏エリア63iの転位密度Diより小さい。第3の表エリア63gの転位密度Dgは第3の裏エリア63jの転位密度Djより小さい。或いは、基板63において、第1の裏エリア63hの転位密度Dhは第1の表エリア63eの転位密度Deより小さい。第2の裏エリア63iの転位密度Diは第2の表エリア63fの転位密度Dfより小さい。第3の裏エリア63jの転位密度Djはより第3の表エリア63gの転位密度Dgより小さい。
図13は、無極性またはほぼ無極性の主面を有する基板をインゴットからスライスする向きを示す図面である。図7を参照しながら既に示したように、インゴットを縦方向のスライスすることによって、ストライプ状の基板を作製できる。インゴット71はc軸の方向に一端面71aから他端面71bに向けて成長されている。図13(a)を参照すると、m面主面を有する基板73a、73bを作製することができる。図13(b)を参照すると、a面主面を有する基板75a、75bを作製することができる。図13(c)を参照すると、m面(a面)から所望の角度で傾斜した主面を有する基板77a、77bを作製することができる。この基板77a、77bの主面も無極性を示す。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、本実施の形態に係る、III族窒化物レーザダイオードを作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図2は、工程S101における基板の準備を示す図面である。 図3は、工程S101における基板の準備を示す図面である。 図4は、エピタキシャル基板を作製する工程を示す図面である。 図5は、エピタキシャル基板上に電極を形成して基板線産物を作製する工程を示す図面である。 図6は、基板生産物Pのへき開を行う工程を示す図面である。 図7は、90度の傾斜でインゴットをスライスして作製された基板を示す。 図8は、へき開の実施例を示す図面である。 図9は、ストライプ基板の作製のためのインゴットを示す図面である。 図10は、ドット基板の作製のためのインゴットを示す図面である。 図11は、転位束を含む基板の作製のためのインゴットを示す図面である。 図12は、図9〜図11のインゴットから作製された基板を示す図面である。 図13は、無極性及びほぼ無極性を示す主面を有する基板を示す図面である。
符号の説明
E…エピタキシャル基板、10a、10b…成長炉、11…成長用基板、13…結晶体、15…生産物、17…インゴット、Gx…基準軸、VG…ベクトル、
17a、17b…インゴットの端面、21…基板、21a…基板主面、21b…基板裏面、21e…基板のエッジ、Sx…平面、Lx…交差線分、VN…法線ベクトル、Ax…軸、22a、22b、22c、22d、22e…基板の部分、23…第1の半導体領域、25…発光層、27…第2の半導体領域、29…積層体、31…絶縁膜、31a…絶縁膜の開口、33、35…電極、P…基板生産物、Pa、Pb、Pc…基板生産物の部分、29a、29b、29c…積層体の部分、37…けがき溝、39…スクライバー、41…ブレード、43…レーザバー、43a、43b…へき開面、51…インゴット、51a、51b…インゴットの端面、51c、51d…第1及び第2の領域、53…基板、53a…基板主面、53b…裏面、53c、53d…第1及び第2の領域、D53c、D53d…欠陥密度、55…インゴット、55a、55b…インゴットの端面、55c、55 d…第1及び第2の領域、57…基板、57a…基板主面、57b…基板裏面、57c、57d…第1及び第2の領域、D57c、D57d…欠陥密度、61…インゴット、61a、61b…インゴットの端面、61c、61d…第1及び第2の領域、63…基板、63a…基板主面、63b…基板裏面、65a、65b、65c…基板の第1〜第3の部分、63e、63f、63g…第1〜第3の表エリア、63h、63i、63j…第1〜第3の裏エリア、71…インゴット、71a、71b…インゴットの端面、73a、73b…m面主面を有する基板、75a、75b…a面主面を有する基板、77a、77b…無極性主面を有する基板

Claims (20)

  1. III族窒化物レーザダイオードを作製する方法であって、
    一端面及び他端面を有すると共に前記一端面から前記他端面への基準軸の方向に成長されたインゴットをスライスして形成され、六方晶系III族窒化物からなる基板を準備する工程と、
    前記基板の主面上に形成された積層体を含むエピタキシャル基板を作製すると共に、該エピタキシャル基板に形成されたアノード電極及びカソード電極を含む基板生産物を作製する工程と、
    前記基板生産物のへき開を行って、前記レーザダイオードの共振器のためのへき開面を形成する工程と
    を備え、
    前記積層体は、n型III族窒化物半導体層、活性層及びp型III族窒化物半導体層を含み、
    前記基板の前記主面は、前記六方晶系III族窒化物のc軸に直交するc平面と交差しており、
    前記基板の前記主面は、前記基板の前記主面の法線ベクトルと前記基準軸の方向を示す基準軸ベクトルとによって規定される所定の平面と前記主面上の交差線分において交差しており、
    前記基板生産物は、前記交差線分の延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板は、前記交差線分の前記延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記積層体は、前記基板の前記第1〜第3の部分上にそれぞれ配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板生産物の前記第1の部分は前記積層体の前記第1の部分及び前記基板の前記第1の部分を含み、前記基板生産物の前記第2の部分は前記積層体の前記第2の部分及び前記基板の前記第2の部分を含み、前記基板生産物の前記第3の部分は前記積層体の前記第3の部分及び前記基板の前記第3の部分を含み、
    前記インゴットの成長において、前記基板の前記第1の部分は前記基板の前記第3の部分よりも後に成長されており、前記交差線分の中点は前記基板の前記第2の部分と前記第1の部分との境界又は前記基板の前記第2の部分内に位置し、前記へき開は、前記基板生産物の前記第1の部分をブレイクすることによって行われ、
    前記へき開面は、前記ブレイクによる亀裂が前記交差線分の延在方向に延びることによって形成される、ことを特徴とする方法。
  2. 前記基板の前記主面と前記c平面との成す角度は、10度以上であり、90度以下であり、
    前記基板の前記裏面と前記c平面との成す角度は、10度以上であり、90度以下である、ことを特徴とする請求項1に記載された方法。
  3. 前記基板生産物を作製する前記工程では、前記基板の裏面を研磨して、裏面研磨された基板を形成する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された方法。
  4. 前記裏面研磨された基板の厚みは、60マイクロメートル以上であり、150マイクロメートル以下である、ことを特徴とする請求項3に記載された方法。
  5. 前記インゴットの厚さは5ミリメートル以上である、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された方法。
  6. 前記基板は、前記基板の前記主面から裏面に前記基準軸の方向に延びる第1及び第2の領域を含み、
    前記第1及び第2の領域は互いに隣接しており、
    前記第1の領域の欠陥密度は前記第2の領域の欠陥密度よりも小さく、
    前記第1の領域において、前記主面における転位密度及び前記裏面における転位密度の一方は他方により大きい、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。
  7. 前記基板の前記第1〜第3の部分の各々において、前記基板の前記主面の転位密度及び前記基板の裏面の転位密度の一方は他方より大きい、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。
  8. 前記基準軸は前記六方晶系III族窒化物のc軸の方向に延びる、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
  9. 前記基準軸は前記六方晶系III族窒化物のm軸の方向に延びる、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
  10. 前記基準軸は前記六方晶系III族窒化物のa軸の方向に延びる、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
  11. III族窒化物レーザダイオードを作製する方法であって、
    所定の軸の方向に延在する主面及び裏面を有しており、六方晶系III族窒化物からなる基板を準備する工程と、
    前記基板の前記主面上に形成された積層体を含むエピタキシャル基板を作製すると共に、該エピタキシャル基板に形成されたアノード電極及びカソード電極を含む基板生産物を作製する工程と、
    前記基板生産物のへき開を行って、前記III族窒化物レーザダイオードの共振器のためのへき開面を形成する工程と
    を備え、
    前記積層体は、n型III族窒化物半導体層、活性層及びp型III族窒化物半導体層を含み、
    前記基板の前記主面は、前記六方晶系III族窒化物のc軸に直交するc平面と交差しており、
    前記基板の前記主面は、前記基板の前記主面の法線ベクトルと基準軸の方向を示す基準軸ベクトルとによって規定される所定の平面と前記主面上の交差線分において交差しており、
    前記基準軸はa軸、m軸及びc軸のいずれかであり、
    前記交差線分の方向は前記所定の軸の方向と一致しており、
    前記基板生産物は、前記交差線分の延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板は、前記交差線分の前記延在方向に配置された第1〜第3の部分を含み、前記積層体は、前記基板の前記第1〜第3の部分上にそれぞれ配置された第1〜第3の部分を含み、前記基板生産物の前記第1の部分は前記積層体の前記第1の部分及び前記基板の前記第1の部分を含み、前記基板生産物の前記第2の部分は前記積層体の前記第2の部分及び前記基板の前記第2の部分を含み、前記基板生産物の前記第3の部分は前記積層体の前記第3の部分及び前記基板の前記第3の部分を含み、
    前記基板の前記主面において、前記基板の前記第1の部分の転位密度は前記基板の前記第3の部分の転位密度より小さく、前記線分の中点は前記基板の前記第2の部分と前記第1の部分との境界又は前記基板の前記第2の部分内に位置し、
    前記へき開は、前記基板生産物の前記第1の部分をブレイクすることによって行われ、
    前記へき開面は、前記ブレイクによる亀裂が前記所定の軸の方向に延びることによって形成される、ことを特徴とする方法。
  12. 前記基板の前記主面と前記c平面との成す角度は、10度以上であり、90度以下である、ことを特徴とする請求項11に記載された方法。
  13. 前記基板の前記第1〜第3の部分は、それぞれ、前記基板の前記主面の第1〜第3の表エリアに現れており、
    前記基板の前記第1〜第3の部分は、それぞれ、前記基板の前記裏面の第1〜第3の裏エリアに現れており、
    前記第1の表エリアの転位密度及び前記第1の裏エリアの転位密度の一方は他方より大きい、ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載された方法。
  14. 前記第1の表エリアの転位密度は前記第1の裏エリアの転位密度より小さく、
    前記第2の表エリアの転位密度は前記第2の裏エリアの転位密度より小さく、
    前記第3の表エリアの転位密度は前記第3の裏エリアの転位密度より小さい、ことを特徴とする請求項13に記載された方法。
  15. 前記第1の裏エリアの転位密度は前記第1の表エリアの転位密度より小さく、
    前記第2の裏エリアの転位密度は前記第2の表エリアの転位密度より小さく、
    前記第3の裏エリアの転位密度は前記第3の表エリアの転位密度より小さい、ことを特徴とする請求項13に記載された方法。
  16. 前記基板のエッジ上の2点間の距離の最大値は5ミリメートル以上である、ことを特徴とする請求項11〜請求項15のいずれか一項に記載された方法。
  17. 前記基板生産物の前記第1の部分は、前記基板生産物の前記主面のエッジを含み、
    前記基板生産物のへき開の形成において、前記基板生産物の前記第1の部分の前記エッジにけがき溝を形成した後に、前記基板生産物の前記第1の部分の前記ブレイクにより、前記へき開を前記基板生産物の前記第1の部分から前記第3の部分へ引き起こす、ことを特徴とする請求項11〜請求項16のいずれか一項に記載された方法。
  18. 前記基板の前記第2の部分は、前記線分の前記中点において前記線分に直交する別の線分によって第4及び第5の部分に分けられており、
    前記第4の部分は、前記基板の前記第1の部分と前記第5の部分との間に位置し、
    前記第5の部分は、前記基板の前記第3の部分と前記第4の部分との間に位置し、
    前記基板の前記主面において、前記基板の前記第1の部分の転位密度は前記第5の部分の転位密度より小さく、前記第4の部分の転位密度は前記基板の前記第3の部分の転位密度より小さい、ことを特徴とする請求項11〜請求項17のいずれか一項に記載された方法。
  19. 前記基板生産物を作製する前記工程では、前記基板の前記裏面を研磨して、裏面研磨された基板を形成し、
    前記裏面研磨された基板の厚みは、60マイクロメートル以上であり、150マイクロメートル以下である、ことを特徴とする請求項11〜請求項18のいずれか一項に記載された方法。
  20. 前記へき開面は前記六方晶系III族窒化物のa面、m面及びc面のいずれかである、ことを特徴とする請求項11〜請求項19のいずれか一項に記載された方法。
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