JP2000016024A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JP2000016024A
JP2000016024A JP10184545A JP18454598A JP2000016024A JP 2000016024 A JP2000016024 A JP 2000016024A JP 10184545 A JP10184545 A JP 10184545A JP 18454598 A JP18454598 A JP 18454598A JP 2000016024 A JP2000016024 A JP 2000016024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wear
sipe
tire
rib
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10184545A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4053662B2 (ja
Inventor
Yoshiro Sumiya
吉朗 住矢
Hiroaki Sugimoto
裕昭 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP18454598A priority Critical patent/JP4053662B2/ja
Publication of JP2000016024A publication Critical patent/JP2000016024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4053662B2 publication Critical patent/JP4053662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブパターンを有する空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、ステップウエアやリバーウエアから局部的
にリブが摩耗されることによって生じるカッピング偏摩
耗を抑制し、タイヤの取り外し寿命を延ばす。 【解決手段】 ショルダーリブ18に、タイヤ周方向に
延びるサイプ22をタイヤ周方向に所定の間隔をおいて
直線状に配してなるサイプ列24を設け、ステップウエ
アやリバーウエアから進展する局部摩耗の侵食先端部が
サイプ列24に差し掛かったときに、タイヤ周方向に延
びるサイプ22により、局部摩耗の更なる幅方向への進
行を妨げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リブパターンを有
する空気入りラジアルタイヤに関し、特に、主として、
高速連続走行を主体とする長距離運行のトラックやバス
等に用いられる重荷重用空気入りラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】高速連続走行を主体とする長距離運行の
トラックやバスに用いられるタイヤでは、タイヤ自体の
摩耗速度の低下によりタイヤ寿命が伸びる一方で、トレ
ッド面の偏摩耗が早期取り外しの要因となっている。特
に、操舵輪に使用されるリブパターンのタイヤではかか
る偏摩耗が深刻である。
【0003】そのため、従来より、図8に示すように、
ショルダーリブ101の外側端部に周方向に連続して延
びる細溝102を設け、これによりショルダーリブが外
側端から侵食される偏摩耗であるステップウエアを防止
することがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このステップウエア
は、ショルダーリブの外側端が路面に進入する際に受け
るサイドフォースで丸く摩耗し、この摩耗したリブ端が
路面脱出時のスリップ力を絶えず受けて摩耗する結果生
ずるものであり、タイヤの全周においてほぼ均一に段差
が生じる偏摩耗である。
【0005】かかるステップウエアは、上記細溝102
によっては完全に防止するには至らず、依然として発生
するものの、その進行を低減することはできる。しかし
ながら、ステップウエアの侵食速度の低下に伴い、タイ
ヤ周上の不均一性から局部的に偏摩耗が進展するカッピ
ング現象が顕著となり、ステップウエアがカッピング偏
摩耗に進展するという問題が生じている。
【0006】すなわち、ステップウエアは、図8(a)
に示すように、ショルダーリブ101の外側端からタイ
ヤ周方向において略均一にリブ101を侵食していくの
が特徴であり(図中、斜線領域Mが摩耗した部分を示し
ている。以下同じ。)、ショルダーリブ101全面が侵
食されて肩落ち摩耗に至るまでは走行上問題とはならな
いため、それだけであれば必ずしも早期のタイヤ取り外
しとはならない。しかし、タイヤは、周上不均一である
ため、接地圧力のバラツキ等から局部的に摩耗が促進さ
れて、図8(b)に示すように、ステップウエアから局
部摩耗が凸状に発達し、さらに、図8(c)に示すよう
に、かかる局部摩耗が主溝103にまで至るカッピング
偏摩耗となってしまう。このように、カッピングにより
ショルダーリブ101が局部的に侵食されると、高速走
行時にハンドルの振動が生じ、その結果タイヤの早期取
り外しにつながる。
【0007】また、上記のようなショルダーリブの外側
から侵食するステップウエアに対して、タイヤによって
は、図9(a)に示すように、ショルダーリブ101の
内側から侵食する偏摩耗であるリバーウエアが発生する
場合もあり、このリバーウエアもステップウエアと同様
に、図9(b)及び(c)に示すように、カッピング偏
摩耗に発展して、タイヤの早期取り外しにつながるとい
う問題がある。
【0008】ところで、このようなショルダーリブの偏
摩耗を防止するために、ショルダーリブにタイヤ幅方向
に延びる多数のサイプをタイヤ周方向に間隔をおいて配
設することが提案されている(特開昭61−23520
5号公報)。
【0009】しかしながら、かかる幅方向のサイプで
は、ステップウエアやリバーウエアの防止には効果的で
あるが、カッピング偏摩耗に対しては十分な効果が得ら
れない。
【0010】これは、踏面部に作用する応力が、ステッ
プウエアやリバーウエアとカッピングとでは異なること
による。すなわち、ステップウエアやリバーウエアはタ
イヤ周方向に作用する応力に起因して発生するのに対
し、カッピングはタイヤ幅方向に作用する応力に起因し
て発生する。リブに設けたサイプが偏摩耗に対して効果
を発揮するためには、サイプは踏面部に作用する応力に
対して垂直に形成する必要がある。上記従来の幅方向に
延びるサイプでは、ステップウエアやリバーウエアに対
しては、サイプ形成方向と応力の作用方向が垂直である
ため、サイプによる偏摩耗抑制効果が発揮されるが、カ
ッピングに対しては、サイプ形成方向と応力の作用方向
とが平行であるため、サイプの効果を十分に発揮させる
ことができない。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑み、ステップ
ウエアやリバーウエアから局部的にリブが摩耗されるこ
とによって生じるカッピング偏摩耗を抑制し、タイヤの
取り外し寿命を延ばすことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の空気入りラジア
ルタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の主溝によりト
レッド部が複数のリブに分割された空気入りラジアルタ
イヤにおいて、少なくとも1のリブに、タイヤ周方向に
延びるサイプをタイヤ周方向に間隔をおいて直列状に配
してなる少なくとも1のサイプ列が形成されていること
を特徴とする。
【0013】このタイヤでは、ステップウエアやリバー
ウエアが局部摩耗に発展して、その侵食先端部がサイプ
列にさしかかると、タイヤ周方向に延びるサイプによっ
て、該局部摩耗の更なる幅方向への進行が妨げられるの
で、カッピング偏摩耗を抑制することができる。
【0014】詳細には、周方向に延びるサイプは、カッ
ピング偏摩耗の原因となるタイヤ幅方向に作用する応力
に対して垂直に配置されることになるので、つまりサイ
プ形成方向と応力の作用方向とが垂直であるため、サイ
プによるカッピング偏摩耗の抑制効果を十分に発揮させ
ることができる。
【0015】上記サイプ列は、請求項2記載のように、
前記リブにおけるリブ幅の12〜88%の領域内に配設
されていることが好ましい。
【0016】これにより、摩耗初期の段階でサイプがス
テップウエアやリバーウエアにより侵食されてしまうこ
とを防いで、サイプをカッピング偏摩耗の抑制に有効に
働かせることができる。
【0017】なお、ここで、リブ幅とは、ステップウエ
アやリバーウエアの進行を遅らせるためにリブ端部に周
方向に連続して延びる細溝を設ける場合には、当該リブ
端から細溝までの距離を除いたリブの幅をいい、かかる
細溝を設けない場合には、リブの接地面全幅をいう。
【0018】上記においては、請求項3記載のように、
前記サイプ列が、リブ接地面に対して陥没した凹部内に
形成されていることが好ましい。
【0019】このようにサイプ列を凹部内に設けて、サ
イプの開口面を接地面上に露出させないことにより、サ
イプに石が入り込んでゴム切れが生じること、即ちいわ
ゆる石噛みを防止することができる。また、サイプが表
面から見えにくくなるため、外観上優れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明の1実施形態に係る重荷重
用空気入りラジアルタイヤのトレッド部10の一部斜視
図、図2(a)は、該トレッド部10の一部平面図、図
2(b)は、該トレッド部10の一部縦断面図、図3
は、サイプ22の拡大平面図である。なお、図において
CLはトレッド部10のセンターラインを示している。
【0022】このタイヤのトレッド部10は、タイヤ周
方向に連続して延びる4本の幅広の主溝12により5本
のリブ(センターリブ14,中間リブ16,ショルダー
リブ18)に分割されている。これらのリブのうち最も
外側に位置する2本のショルダーリブ18には、その外
側端部、即ちトレッド部10の接地端11の近傍に、当
該接地端11と平行に連続して延びる細溝20が設けら
れている。この細溝20は、主溝12と略同一深さに形
成されている。
【0023】ショルダーリブ18には、タイヤ周方向に
延びる薄い切込みである多数のサイプ22を、タイヤ全
周にわたって周方向に所定の間隔mをおいて直列状に配
してなるサイプ列24が形成されている。
【0024】本実施形態では、サイプ列24は、ショル
ダーリブ18の幅方向略中央、即ち、ショルダーリブ1
8の幅方向内側端からの距離Wsがショルダーリブ18
のリブ幅Wrの40〜60%となる領域内に1列設けら
れている。
【0025】なお、リブ幅Wrは、本実施形態のように
ショルダーリブ18の接地面内に細溝20を設ける場合
には細溝20より内側のリブ幅とし、後述するように当
該接地面内に細溝20を設けない場合にはリブ18の接
地面全幅とする。
【0026】ここで、サイプ列24は、ショルダーリブ
18のリブ幅Wrの12〜88%の領域内に配設されて
いること、即ち、ショルダーリブ18の幅方向内側端か
らの距離Wsが、ショルダーリブ18の幅Wrの12〜
88%となる領域内に配設することが好ましい。これ
は、摩耗初期の段階でサイプ22がステップウエアやリ
バーウエアにより侵食されてしまうことを防いで、サイ
プ22をカッピング偏摩耗の抑制に有効に働かせるため
である。かかる観点より、サイプ列24は、ショルダー
リブ18のリブ幅Wrの25〜75%の領域内に配設さ
れていることがより好ましい。
【0027】但し、タイヤが用いられる市場によって
は、サイプ列24をショルダーリブ18の中央寄りに配
するよりも、サイプ22による石噛みを防止するという
観点から、図7に示すように、リブ18の内側端寄りと
外側端寄りに、それぞれサイプ列24a,24bを設け
ることが望ましい場合がある。即ち、図7に示す例で
は、ショルダーリブ18の幅方向略中央ではなく、内側
端寄りと外側端寄りに各々1列ずつサイプ列24a,2
4bを設けている。この場合、内側端寄りのサイプ列2
4aがリバーウエアからカッピングへの進行を妨げ、外
側端寄りのサイプ列24bがステップウエアからカッピ
ングへの進行を妨げるように作用する。なお、この場
合、内側端寄りのサイプ列24aが、ショルダーリブ1
8の幅方向内側端からの距離Wsaがリブ幅Wrの12
〜30%となる領域内に、外側端寄りのサイプ列24b
が、ショルダーリブ18の幅方向内側端からの距離Ws
bがリブ幅Wrの70〜88%となる領域内に、それぞ
れ設けることが好ましい。
【0028】上記サイプ22の長さLは、ショルダーリ
ブ18の周長の0.06〜0.6%であることが好まし
い。これは、0.06%未満では、サイプ22の切込み
深さDを考慮すると、現状のタイヤ成形技術では、タイ
ヤ成形モールドにチタンなどの特殊な材料の使用が必要
となるためである。また、0.6%より大きいと、サイ
プ22をきっかけとして損傷する傾向や、剛性低下によ
りサイプ22周辺で偏摩耗が発生する傾向が出てくるか
らである。
【0029】また、各サイプ22のタイヤ周方向におけ
る間隔mは、ショルダーリブ18の周長の0.06〜
0.6%であることが好ましく、より好ましくは、0.
06〜0.3%である。これは、周方向に配置されたサ
イプ22の間隔mがサイプ22の長さLを極端に超える
と、侵食面がサイプ22の間を通過してしまい、カッピ
ング防止効果が十分に発揮できないため、サイプ間隔m
は最大でサイプ長さLと同等であることが好ましいから
である。なお、0.06%以上とする理由はサイプ22
の長さLの場合と同様である。
【0030】また、サイプ22の切込み深さDは、主溝
12の深さの30〜89%に設定されている。これは、
リバーウエアやステップウエアがタイヤライフの比較的
初期に発生するものであるため主溝12の深さほど深く
設ける必要はないが、主溝12の深さの30%未満では
サイプ22の効果を有効に発揮させることができないか
らである。また、通常の舗装路用リブタイヤでは主溝1
2の深さの89%でTWI(Tread Wear Indicator)が
露出するため、サイプ22の深さをこれより深く設けて
おく必要がないからである。なお、サイプ22の切込み
幅Wcは通常0.3〜1.0mmである。
【0031】図3に示すように、サイプ22はその両端
22aに丸みがつけられており、これによりゴム切れの
発生を抑制している。
【0032】サイプ22の断面形状(サイプ深さ方向に
おける切込み形状)は、図1に示すように、深さ方向で
サイプ長Lが一定である長方形状としてもよいが、図4
に示すように、底部に行くほどサイプ長Lが短くなるよ
うに、略三角形状としてもよい。これは、当偏摩耗が主
溝12の深さの30%までの初期摩耗の段階で発生、進
展するものであり、走行に伴うトレッド部10の摩耗が
進むにつれて、サイプ22の必要性が減少することによ
る。また、石噛み防止にもなるからである。
【0033】サイプ列24は、ショルダーリブ18の接
地面に対して陥没した凹部26内に形成されている。該
凹部26は、サイプ22の幅Wcよりもやや幅広で、か
つ、底の浅い溝状に形成されており、タイヤの全周にわ
たって周方向に連続して延びている。このようにサイプ
列24を凹部26内に設けて、サイプ22の開口面を接
地面上に露出させないことにより、サイプ22に石が入
り込んでゴム切れが生じるのを防ぐことができる。ま
た、サイプ22が表面から見えにくくなるため、外観上
優れる。
【0034】本実施形態のタイヤであると、図5(a)
に示すように、ショルダーリブ18の外側端部でステッ
プウエアMが発生し、このステップウエアMが、図5
(b)に示すように、タイヤ周上の不均一部において局
部摩耗に発展して、その侵食先端部がサイプ列24に差
し掛かると、同図及び図5(c)に示すように、周方向
に延びるサイプ22によって、該局部摩耗のカッピング
偏摩耗への進行が妨げられる。
【0035】また、図6(a)に示すように、ショルダ
ーリブ18の内側端部でリバーウエアMが発生して、こ
のリバーウエアMがタイヤ周上の不均一部において局部
摩耗に発展してきた場合であっても、図6(b)に示す
ように、その侵食先端部がサイプ列24に差し掛かる
と、同図及び図6(c)に示すように、周方向に延びる
サイプ22によって、該局部摩耗のカッピング偏摩耗へ
の進行が妨げられる。
【0036】ここで、かかる周方向に延びるサイプ22
によってカッピング偏摩耗への進行を妨げる作用につい
て説明する。
【0037】ステップウエア、リバーウエアやカッピン
グなどの偏摩耗において、偏摩耗の侵食面は踏面部に作
用する応力に対して垂直(90°)の方向に形成される
が、ショルダーリブに設けたサイプがかかる偏摩耗に対
して効果を発揮するためには、侵食面に対して平行、即
ち応力に対して垂直に配置する必要がある。
【0038】ここで、カッピング偏摩耗は、タイヤ幅方
向に作用する応力に起因して発生するため、侵食面はタ
イヤ周方向に形成される。従って、この侵食面に平行、
即ち応力に対して垂直であるタイヤ周方向に延びるサイ
プ22であれば、タイヤ幅方向に侵食面が進むカッピン
グ偏摩耗に対して十分な効果を発揮させることができ
る。
【0039】なお、ステップウエアやリバーウエアは、
タイヤ周方向に作用する応力に起因して発生し、その侵
食面はタイヤ幅方向に形成されるため、この偏摩耗に対
して効果を発揮させるためには、タイヤ幅方向に延びる
サイプである必要がある。
【0040】本実施形態のタイヤであると、また、サイ
プ列24がショルダーリブ18の幅方向略中央に配され
ているので、摩耗初期の段階でステップウエアやリバー
ウエアによりサイプ22が侵食されることがなく、よっ
て、これらの偏摩耗からカッピング偏摩耗に発展する際
に、サイプ22をカッピング偏摩耗の抑制に有効に働か
せることができる。
【0041】また、このようにサイプ列24をショルダ
ーリブ18の幅方向略中央に設けることにより、ステッ
プウエアとリバーウエアのいずれの偏摩耗に対してもカ
ッピング偏摩耗への進行を妨げることができる。
【0042】なお、以上の実施形態においては、ショル
ダーリブ18の接地面にステップウエアの摩耗速度を低
減するために細溝20を設けているが、かかる細溝20
は、トレッド接地端11の近傍であれば、必ずしも接地
面内でなくても、その外側、即ちトレッド部10の側壁
に設けても同様の効果を奏することができる。なお、本
発明においては、かかる細溝20を設けない構成として
もよい。
【0043】また、サイプ22は、ショルダーリブ18
に限らず、中間リブ16やセンターリブ14など、リバ
ーウエアからカッピング偏摩耗が生じるその他のリブに
配設してもよい。
【0044】
【実施例】実施例1及び比較例1,2 ともにタイヤサイズ:285/75R24.5 14P
R、リムサイズ:24.5×8.25″、タイヤ内圧:
760kPaとして、直径1.7mドラム試験機によ
り、ドラム上で30,000km走行後の摩耗状態を調
べた。試験条件は、荷重:TIRE&RIM ASSO
CIATION(TRA)100%、スリップ角:+
0.1°、キャンバー角:−0.05°、速度80km
/hとした。
【0045】各タイヤのトレッド部の構成は、以下の通
りである。なお、いずれのトレッド部もショルダーリブ
幅Wr=40mmとし、サイプ列以外の構成は同一条件
とした。なお、細溝20からトレッド接地端11までの
距離は3.0mmとした。
【0046】実施例1:図2に示すショルダーリブ18
に、タイヤ周方向に延びるサイプ22よりなるサイプ列
24を1列配したもの。ショルダーリブ18の幅方向内
側端からのサイプ列24の距離Ws=30mm、サイプ
22の長さL=5.0mm、サイプ22の間隔m=5.
0mm、サイプ22の幅Wc=0.5mm、サイプ22
の切込み深さD=8.0mmとした。
【0047】比較例1:図8に示すショルダーリブ内に
サイプを設けてないもの。
【0048】比較例2:ショルダーリブ内に、タイヤ幅
方向に延びるサイプをタイヤ周方向に間隔(5.0m
m)をおいて配したもの。ショルダーリブの内側端から
サイプ中心までの距離=32mm、サイプの長さ=5.
0mm、サイプの幅=0.5mm、サイプの切込み深さ
=8.0mmとした。
【0049】試験の結果、実施例1では、ステップウエ
アから発展した局部摩耗がサイプ列24で侵食が停止さ
れ、カッピング偏摩耗までには至らなかった。即ち、シ
ョルダーリブ18の外側端11から最大幅で13mmま
でのステップウエアを生じていた。
【0050】これに対し、比較例1では、ショルダーリ
プの外側端から最大幅で25mmまでのカッピング偏摩
耗が発生した。
【0051】比較例2では、タイヤ幅方向に延びるサイ
プを侵食して、ショルダーリブの外側端から最大幅で2
1mmまでのカッピング偏摩耗が発生した。
【0052】
【発明の効果】本発明の空気入りラジアルタイヤである
と、ステップウエアやリバーウエアが局部摩耗に発展し
て、その侵食先端部がサイプ列にさしかかると、タイヤ
周方向に延びるサイプによって、該局部摩耗の更なる幅
方向への進行が妨げられるので、カッピング偏摩耗を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかる空気入りラジアル
タイヤのトレッド部の要部拡大斜視図である。
【図2】(a)は該トレッド部の一部平面図、(b)は
該トレッド部の一部断面図である。
【図3】該トレッド部におけるサイプの拡大平面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、該トレッド部のステップウ
エアの進行状態を示す平面図である。
【図6】(a)〜(c)は、該トレッド部のリバーウエ
アの進行状態を示す平面図である。
【図7】ショルダーリブに設けるサイプ列の他の配設例
を示したトレッド部の一部平面図である。
【図8】(a)〜(c)は、従来のタイヤにおけるステ
ップウエアからの局部摩耗の進行状態を示すトレッド部
の一部平面図、(d)は該トレッド部の一部断面図であ
る。
【図9】(a)〜(c)は、従来のタイヤにおけるリバ
ーウエアからの局部摩耗の進行状態を示すトレッド部の
一部平面図である。
【符号の説明】
10……トレッド部 12……主溝 18……ショルダーリブ 22……サイプ 24……サイプ列 26……凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤ周方向に延びる複数の主溝によりト
    レッド部が複数のリブに分割された空気入りラジアルタ
    イヤにおいて、 少なくとも1のリブに、タイヤ周方向に延びるサイプを
    タイヤ周方向に間隔をおいて直列状に配してなる少なく
    とも1のサイプ列が形成されていることを特徴とする空
    気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記サイプ列が、前記リブにおけるリブ幅
    の12〜88%の領域内に配設されていることを特徴と
    する請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】前記サイプ列が、リブ接地面に対して陥没
    した凹部内に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の空気入りラジアルタイヤ。
JP18454598A 1998-06-30 1998-06-30 空気入りラジアルタイヤ Expired - Fee Related JP4053662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18454598A JP4053662B2 (ja) 1998-06-30 1998-06-30 空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18454598A JP4053662B2 (ja) 1998-06-30 1998-06-30 空気入りラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000016024A true JP2000016024A (ja) 2000-01-18
JP4053662B2 JP4053662B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=16155086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18454598A Expired - Fee Related JP4053662B2 (ja) 1998-06-30 1998-06-30 空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4053662B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261485A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
EP1864830A2 (en) 2006-06-07 2007-12-12 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
US7514491B2 (en) 2005-07-18 2009-04-07 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Functionalized isobutylene polymer-inorganic clay nanocomposites and organic-aqueous emulsion process
WO2009081973A1 (ja) * 2007-12-25 2009-07-02 Bridgestone Corporation タイヤ
JP2010116112A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2011031840A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Bridgestone Corp タイヤ
WO2011102264A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2012171505A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Bridgestone Corp タイヤ
JP2012188048A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Bridgestone Corp タイヤ
JP2018192653A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ加硫金型及びタイヤ加硫金型の製造方法
JP7368213B2 (ja) 2019-12-12 2023-10-24 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514491B2 (en) 2005-07-18 2009-04-07 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Functionalized isobutylene polymer-inorganic clay nanocomposites and organic-aqueous emulsion process
JP2007261485A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
EP1864830A2 (en) 2006-06-07 2007-12-12 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
JP2007326433A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
WO2009081973A1 (ja) * 2007-12-25 2009-07-02 Bridgestone Corporation タイヤ
JP2010116112A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
JP2011031840A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Bridgestone Corp タイヤ
WO2011102264A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN102770285A (zh) * 2010-02-22 2012-11-07 株式会社普利司通 轮胎
CN102770285B (zh) * 2010-02-22 2015-05-13 株式会社普利司通 轮胎
JP2012171505A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Bridgestone Corp タイヤ
JP2012188048A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Bridgestone Corp タイヤ
JP2018192653A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ加硫金型及びタイヤ加硫金型の製造方法
JP7368213B2 (ja) 2019-12-12 2023-10-24 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4053662B2 (ja) 2008-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6116309A (en) Tread for a tire including five rib parts
JP2922318B2 (ja) タイヤトレッド
JP4319261B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPWO2002100664A1 (ja) オフザロードタイヤ
GB2030937A (en) Pneumatic tyre
JP2000016024A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
US6283184B1 (en) Pneumatic tire including sipes
JP3515296B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
EP0427543B1 (en) Pneumatic tires
JP3898267B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JPH05278414A (ja) 空気入りタイヤ
JPH05178015A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH0976711A (ja) ラジアルタイヤ
JP5222239B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4736645B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4157210B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH0880713A (ja) スタッドレスタイヤ
JPS61146606A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP4017218B2 (ja) 航空機用空気入りタイヤ
JP4053654B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH064364B2 (ja) トラック・バス用空気入りラジアルタイヤ
EP1167084B1 (en) Pneumatic tires
JP2814095B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR100827177B1 (ko) 중하중용 공기입 타이어
JP2004017846A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees