JP2000015252A - 浄水用カートリッジ及びこれを用いた浄水器 - Google Patents
浄水用カートリッジ及びこれを用いた浄水器Info
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Abstract
用可能な浄水用カートリッジと、この浄水用カートリッ
ジを用いた浄水器を提供せんとする。 【解決手段】 シート体を多層に巻き付けてフィルター
を構成し、前記シート体を、その表面層に位置するもの
から順次剥離する剥離手段を設けた浄水用カートリッ
ジ。
Description
に用いる浄水用カートリッジと、この浄水用カートリッ
ジを用いた浄水器に関する。
ートリッジは、主に活性炭を使用したフィルターに水を
濾過させることにより、水の浄化を行うが、このような
浄水用カートリッジの浄化能力は、浄水用カートリッジ
の使用開始時は高いものの、一定期間使用するにつれて
徐々に低下するという問題があった。
は、水をフィルターで濾過する事でこの水に含まれる有
害物質を活性炭に吸着させ、これにより水の浄化を行う
が、何回も水を濾過させていくと、やがて水に含まれる
小さなゴミ等によってフィルターが目詰まりを起こして
通水量が減少し、浄化能力が著しく低下するという問題
があった。
水用カートリッジで効果的に水の浄化を行い、ひいては
浄水用カートリッジの長寿命化をはかるための様々な工
夫がなされてきた。
ルターとプレフィルターの二層構造として、まずプレフ
ィルターで水に含まれる粗ゴミを濾過、除去し、このプ
レフィルターを通過した水を次にメインフィルターで再
度濾過する、という構造を有するものが提案されてい
る。
と分離させて設けているものもあるし、メインフィルタ
ーを取り囲む位置に設けているものもある。プレフィル
ターとしては、例えば不織布等を用いたものが既に提案
されており、このものでは不織布をメインフィルターの
周囲に二層程度巻き付けている。
ートリッジをメインフィルターとプレフィルターの二層
構造とすることでメインフィルターの浄化能力を長く保
つことは可能となったが、今度はプレフィルターが目詰
まりをおこすこととなり、このため、一定期間使用する
と、メインフィルターが有効であるにもかかわらず、プ
レフィルターの目詰まりにより浄化処理能力が低下す
る、という問題が新たに発生し、浄水用カートリッジの
浄化処理能力が使用期間の経過に伴って低下するという
問題の本質的解消とはなっていない。
であり、その目的は、浄化処理能力を低下させることな
く、長期間にわたり利用可能な浄水用カートリッジと、
この浄水用カートリッジを用いた浄水器を提供すること
にある。
ートリッジは、シート体を多層に巻き付けてフィルター
を構成し、前記シート体を、その表面層に位置するもの
から順次剥離する剥離手段を設けている。この浄水用カ
ートリッジでは、シート体により水の浄化を行うが、シ
ート体が目詰まりを起こして浄化能力が低下すると、表
面層に位置するものから順次剥離して、浄化能力を回復
させる。
インフィルターの周囲に不織布を多層に巻き付けて、前
記メインフィルターの濾目よりもその濾過が粗いプレフ
ィルターを構成するとともに、前記プレフィルターを構
成する不織布を、その表面層に位置するものから順次剥
離できる剥離手段を設けている。
フィルターの回りにメインフィルターの濾目よりもその
濾目が粗い不織布を多層に巻き付けてプレフィルターを
構成しているので、この浄水用カートリッジに水を通す
と、先ず水中の粗ゴミ等がプレフィルターで濾過され、
次いでメインフィルターでは水中に含まれる微小な有害
物質が濾過されてという役割分担がなされているので、
メインフィルターの目詰まりは防止され、その浄化能力
は長く保たれる。またプレフィルターを構成する不織布
を、その表面層に位置するものから順次剥離できる剥離
手段を設けているので、不織布が粗ゴミ等で目詰まりを
起こした場合には、その不織布を剥離することで、浄水
用カートリッジの通水量の低下を防ぐ。
求項1又は請求項2に記載の剥離手段として、シート体
もしくは不織布に、剥離を案内するミシン目を設けてい
る。このように、シート体もしくは不織布にミシン目を
設けることで、水中の粗ゴミ等により目詰まりを起こし
たシート体もしくは不織布を容易に剥離出来る。
に巻き付けてフィルターを構成し、前記シート体を、そ
の表面層に位置するものから順次剥離する剥離手段を設
けた第1カートリッジと、当該第1カートリッジより濾
目の細かいフィルターよりなる第2カートリッジとより
なり、給水路の上流側に第1カートリッジ、その下流側
に第2カートリッジを配している。この浄水器であれ
ば、第1カートリッジで粗ゴミ等を除去することで、第
2カートリッジの浄化能力の低下を防止する。また第1
カートリッジの表面層のシート体が目詰まりを起こし
て、この第1カートリッジの浄化能力が低下すると、こ
の表面層のシート体を剥離させて、浄化能力を回復させ
る。
求項4に記載の剥離手段として、シート体に剥離を案内
するミシン目を設けている。このように、シート体にミ
シン目を設けることで、水中の粗ゴミ等により目詰まり
を起こしたシート体を容易に剥離出来る。
いずれか1項に記載の浄水用カートリッジを取り外し可
能に装着している。請求項1記載の浄水用カートリッジ
を用いた場合であれば、シート体が目詰まりを起こして
浄水器の浄化能力が低下すれば、一旦このカートリッジ
を取り出して、目詰まりを起こしたシート体を剥離さ
せ、再びカートリッジを元通りに装着することにより、
浄水器の通水量低下を防ぐ。また、請求項2又は3に記
載の浄水用カートリッジを用いた場合であれば、プレフ
ィルターで粗ゴミ等を除去することで、メインフィルタ
ーの浄化能力の低下を防止する。また、浄水用カートリ
ッジを取り外し可能に装着しているので、プレフィルタ
ーの表面層の不織布が目詰まりを起こすと、一旦浄水用
カートリッジを取り外し、そして不織布を剥離し、再び
浄水用カートリッジをもとに戻すことで、浄水器の通水
量が低下しないようにする。
図面を参照しながら説明する。尚、本発明は浄水用カー
トリッジの浄化能力を長期間に渡って維持するためにシ
ート体を多層に巻き付けてフィルターを構成し、このシ
ート体を表面層に位置するものから順次剥離させる剥離
手段を設けたことを特徴とするが、この構成についてさ
らに詳しくは、(1)コアーの外周に活性炭等を素材と
した成形体を用いたメインフィルターを設け、その外周
にメインフィルターよりも濾目の粗いシート体を組み付
ける場合と、(2)コアーの外周に直接シート体を組み
付ける場合とが考えられる。また、本発明に係る浄水器
に用いる浄水用カートリッジとしても、当然これら
(1)(2)の構成とした浄水用カートリッジを用いる
ことが出来る。そこで、まず(1)の浄水用カートリッ
ジについて説明する。
の斜視図、図2はこの浄水用カートリッジ1の断面図で
ある。図1と図2に示すように、本発明に係る浄水用カ
ートリッジ1は、合成樹脂製の筒状のコアー30と、コ
アー30の外周を取り巻くように設けられたメインフィ
ルター10と、さらにこのメインフィルター10の外周
を取り巻くように設けられたプレフィルター20と、が
備えられ、これらの部材を束ねるエンドカバーぐ40
が、シール材50を介して上下に組み付けられている。
とした成形体であり、またプレフィルター20はメイン
フィルター10の濾目よりも粗い濾目を有する不織布2
1で構成されている。尚、この不織布21は図3に見ら
れるように多層に設けられている。
0への組付け方は、図4(a)に見られるように、ミシ
ン目22が設けられた一枚の長い不織布を連続して巻き
付けてもよいし、図4(b)のように1枚づつ同心円の
筒状として、それらを重ねていってもよい。
に、上下のエンドカバー40に接する部分と、長手方向
にミシン目22が設けられている。尚、長手方向のミシ
ン目22は図1中では1か所であるが、例えばこのミシ
ン目22の丁度裏側にもうひとつミシン目を設ける、等
のように長手方向の複数力所に設けてあっても構わな
い。そして、後述のように不要となった不織布21を、
このミシン目22に沿って剥離することが可能となる。
を設けて、なおかつ不織布21にミシン目22を設けて
いない場合で不要となった不織布21を剥離する場合、
浄水用カートリッジ1のエンドカバー40を一旦はずし
て、不要となった不織布21を抜き取ることも可能であ
るが、水で濡れた不織布21同士が密着してしまい、抜
き取りが困難なことが考えられるので、やはりこの場合
であっても前述の通りミシン目22を設けてあることが
望ましい。
ジ1はメインフィルター10とプレフィルター20を設
けているが、別実施例として、図5に見られるように、
フィルターをメインフィルター10とプレフィルター2
0の区別をせず、コアー301に直接、不織布21を多
層に巻き付け、この不織布21からなる層をフィルター
とすることも可能である。すなわち、これが先述の
(2)の構成に相当する浄水用カートリッジ1’であ
る。この場合であっても、不織布21には前述の通りの
ミシン目22を設けてあることが望ましい。不織布21
のコアー30への組み付け方は、図4における例示と同
様に、一枚の長い不織布を連続して巻き付けてもよい
し、同心円の筒状として、それらを重ねていってもよ
い。
ッジ1を用いた浄水器2の概略断面図を図6に示す。
トリッジ1を用いた浄水器2による水道水の浄化方法に
ついて説明する。まず、この浄水器2の給水口3から入
った水道水は、浄水用カートリッジ1のプレフィルター
20の表面から浄水用カートリッジ1の内部に浸入す
る。この水道水には小さなゴミや残留塩素が含まれてい
るが、このうち、小さなゴミがプレフィルター20を構
成する不織布21で濾過される事になる。
0に多層に巻き付けられているので、仮に小さなゴミが
最初の不織布21を通過しても、その次の層の不織布2
1で濾過されるのである。このように不織布21を多層
に巻き付けると確実に水道水に含まれる小さなゴミが濾
過されるので、大変好ましい。
21の濾目はメインフィルター10の濾目よりも粗いの
で、このように不織布21で小さなゴミが濾過されて
も、まだ水道水には、人体に有害な残留塩素が含まれて
いるが、この水がプレフィルター20を経てメインフィ
ルター10に至ると、メインフィルター10の主成分で
ある活性炭により残留塩素が吸着濾過されるのである。
学物質が吸着濾過された水は、これを通過してコアー3
0内部に至る。コアー30内部には前述の通り、外部か
ら次々に水が入ってくるので、この水は逆流することな
く、浄化水として浄水器2の出水口4から外部へ流れ出
て行くのである。
けると、やがて不織布21の濾目には小さなゴミが詰ま
りだして、やがては目詰まり状態となって水を通し難く
するので浄水器2の通水量が低下し、浄水器2の浄化処
理能力が低下してしまう。
この浄水用カートリッジ1を浄水器2から取り出して、
ミシン目22の案内に沿ってプレフィルター20の表面
層に位置する不織布21を剥離する。
織布21を剥離すると、その下からは次の層の、比較的
目詰まりして、ない不織布21が現れるので、再び以前
のように濾目の粗い状態のプレフィルター20とするこ
とができ、浄水器2の浄化能力を復活させることが出来
るのである。
1を剥離する、という簡単な作業を繰り返すだけで、メ
インフィルター10の浄化能力が保たれる。また、この
浄水用カートリッジ1を用いた浄水器2であれば、浄水
用カートリッジ1を頻繁に取り替える必要がなくなるの
で、経済的な負担も軽くなる。さらに不織布21に設け
られたミシン目22によって剥離の案内がなされるの
で、剥離しやすい。
代えて、(2)の構成による浄水用カートリッジ1’を
用いた浄水器であっても、浄水用カートリッジ1を用い
た浄水器2の場合と同様の作用効果を奏する。
構成による浄水用カートリッジ1’を給水路の上流側に
備え、これを第1カートリッジ60とし、第1カートリ
ッジ60よりも濾目の細かいフィルターを有する第2カ
ートリッジ70を第1カートリッジ60の下流側に配し
て、浄水器2’を構成することも可能である。
第1カートリッジ60と同様に(2)の構成による浄水
用カートリッジ1’を用いてもよい。ただし、使用され
るシート体の濾目は、第1カートリッジ60に用いられ
ているものよりも細かいことが望ましい。また活性炭を
素材とした成形体を第2カートリッジ70としてもよい
し、(1)の構成による浄水用カートリッジ1を第2カ
ートリッジ70に用いてもよい。
ートリッジ70を別部材として設けることで、第1カー
トリッジ60で粗ゴミ等を除去し、第2カートリッジ7
0でより細かいゴミや水道水中の残留塩素を除去できる
ので、より丁寧な浄化を行うことができる。また、第1
カートリッジ60で粗ゴミ等を除去することで、第2カ
ートリッジの浄化能力の低下を防止できるし、また第1
カートリッジ60の表面層のシート体が目詰まりを起こ
して、この第1カートリッジ60の浄化能力が低下する
と、この表面層のシート体を剥離させて、浄化能力を回
復できるので、好適である。
は次に記載する効果を奏する。請求項1に係る浄水用カ
ートリッジは、シート体を多層に巻き付けてフィルター
を構成し、前記シート体を、その表面層に位置するもの
から順次剥離する剥離手段を設けているので、シート体
が目詰まりを起こして浄化能力が低下しても、表面層に
位置するシート体から順次剥離するだけで、再び浄化能
力を回復できる。
メインフィルターと、メインフィルターの濾目よりも濾
目の粗いプレフィルターとの二層構造となっているの
で、まず濾過の粗いプレフィルターで水中の小さなゴミ
を除去し、次いでメインフィルターで水に含まれる化学
物質等を吸着濾過することができ、メインフィルターの
濾過に対する負担が軽減され、ひいてはメインフィルタ
ーの浄化能力を長く保つことができる。さらにプレフィ
ルターを構成する多層の不織布について、その表面層に
位置する不織布が小さなゴミで目詰まりをおこしても、
これを剥離することで、下から新しい、目詰まりして、
ない不織布が現れるので、浄水用カートリッジの通水量
が低下せず、長期間これを快適に使用出来る。
ィルターを構成するシート体、もしくはプレフィルター
として備えられている多層の不織布にミシン目を設けて
いるので、表面層のシート体、もしくは不織布が目詰ま
りを起こした時に、これを剥離する場合、ミシン目に沿
って簡単に剥離させることが出来るので、大変好適であ
る。
に第1カートリッジ、その下流側に第1カートリッジよ
り濾目の細かい第2カートリッジを配しているので、よ
り丁寧な浄化が可能であり、また第1カートリッジで粗
ゴミ等を除去することで、第2カートリッジの浄化能力
の低下を防止できる。さらに、第1カートリッジの表面
層のシート体が目詰まりを起こして、この第1カートリ
ッジの浄化能力が低下しても、この表面層のシート体を
剥離させて、浄化能力を回復できる。
ート体に剥離を案内するミシン目を設けているので、水
中の粗ゴミ等により目詰まりを起こしたシート体を容易
に剥離出来るのでよい。
2のいずれかに記載の浄水用カートリッジを用いている
ので、浄水用カートリッジを頻繁に取り替える必要がな
くなり、経済的な負担も軽くなる。
図
図
断面図
器の概略断面図
器の別実施例の概略断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 シート体を多層に巻き付けてフィルター
を構成し、前記シート体を、その表面層に位置するもの
から順次剥離する剥離手段を設けた浄水用カートリッ
ジ。 - 【請求項2】 メインフィルターの周囲に不織布を多層
に巻き付けて、前記メインフィルターの濾目よりもその
濾目が粗いプレフィルターを構成するとともに、前記プ
レフィルターを構成する不織布を、その表面層に位置す
るものから順次剥離する剥離手段を設けた浄水用カート
リッジ。 - 【請求項3】 剥離手段が、シート体もしくは不織布に
設けた剥離を案内するミシン目である請求項1又は2記
載の浄水用カートリッジ。 - 【請求項4】 シート体を多層に巻き付けてフィルター
を構成し、前記シート体を、その表面層に位置するもの
から順次剥離する剥離手段を設けた第1カートリッジ
と、当該第1カートリッジより濾目の細かいメインフィ
ルターよりなる第2カートリッジとよりなり、給水路の
上流側に第1カートリッジを、その下流側に第2カート
リッジを配してなる浄水器。 - 【請求項5】剥離手段が、シート体に設けた剥離を案内
するミシン目である請求項4に記載の浄水器。 - 【請求項6】請求項1〜3のいずれかに記載の浄水用カ
ートリッジを取り外し可能に装着した浄水器。
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---|---|---|---|
JP18781198A JP3951457B2 (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 浄水用カートリッジ及びこれを用いた浄水器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-07-02 JP JP18781198A patent/JP3951457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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