JP4519311B2 - 浄水器用成形炭の保持方法及び浄水器用成形炭 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は浄水器用成形炭の保持方法及び浄水器用成形炭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浄水器内には活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等からなる成形炭本体を設置している。図9には該成形炭本体の斜視図を、また図10にはその中央縦断面図を示している。
【0003】
該成形炭本体100は円柱状をなすと共に中心部に通水孔101が設けられている。そして、該成形炭本体100を浄水器内に設置するにあたっては、これに上、下のキャップを被着する必要があり、従来二通りの構成が採用されている。
【0004】
第一の構成は、図11及び図12に示す如く、中心部に水の流出口102を設けた上キャップ103と、水の流出口のない下キャップ104とを用い、これら上キャップ103と下キャップ104を成形炭本体100の上下の端面に被着し、接着して固定するものである。
【0005】
斯かる構成の場合には、水は成形炭本体100の外周面から活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等を通過して中心部に入り、それの通水孔101から上キャップ103の水の流出口102に流れて出るものである。
【0006】
また、第二の構成は、図13及び図14に示す如く、上下のキャップを同形のものを用いるものである。即ち、上キャップ105は中心部に水の流出口106を設け、また下キャップ107も同様に中心部に水の流出口108を設けている。そしてこれらはいずれも成形炭本体100に被着し、接着して固定している。
【0007】
斯かる構成の場合には、下キャップ107を浄水器本体109に押しつけて止水するものであり、水は前記第一の構成と同様に、成形炭本体100の外周面から活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等を通過して中心部に入り、それの通水孔101から上キャップ105の水の流出口106に流れて出るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のいずれの構成にあっても、廃棄するときに成形炭本体と共に上、下のキャップも一緒に廃棄しなければならなかった。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、廃棄するときに上、下のキャップを成形炭本体から取り外し、成形炭本体のみを廃棄し、上、下のキャップは再利用することができるようになし、且つまた、成形炭本体を再生・成形して再利用する場合にあっては分解が容易にでき、作業工程上能率を高めることができるようになした浄水器用成形炭の保持方法及び浄水器用成形炭を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
而して、本発明の要旨とするところは、浅い皿を伏せた形状をなし、中心部に水の流出口を設け、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した上キャップと、浅い皿状をなし、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した下キャップと、活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等からなる成形炭本体とからなり、該成形炭本体の上下端面に前記上キャップと下キャップを接離可能に被着し、使用時には適宜の保持手段をもってこれらを一体化することからなる浄水器用成形炭の保持方法であって、前記保持手段を、上キャップの外周に刻設した雄ねじと、外周に雄ねじを刻設した、下キャップを受ける受板と、内周の上下の端部に前記上キャップの雄ねじと下キャップを受ける受板の雄ねじを夫々螺合する雌ねじを刻設すると共に、壁面に多数の通水口を設けた円筒状連結体とをもって構成してなる浄水器用成形炭の保持方法、及び浅い皿を伏せた形状をなし、中心部に水の流出口を設け、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した上キャップと、浅い皿状をなし、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した下キャップと、活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等からなる成形炭本体とからなり、該成形炭本体の上下端面に前記上キャップと下キャップを接離可能に被着し、使用時には適宜の保持手段をもってこれらを一体化してなる浄水器用成形炭であって、前記保持手段を、上キャップの外周に刻設した雄ねじと、外周に雄ねじを刻設した、下キャップを受ける受板と、内周の上下の端部に前記上キャップの雄ねじと下キャップを受ける受板の雄ねじを夫々螺合する雌ねじを刻設すると共に、壁面に多数の通水口を設けた円筒状連結体とをもって構成してなる浄水器用成形炭にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態に係る成形炭の中央部から半分を断面で示した正面図、図2は本発明の実施形態で用いる上キャップの中央縦断面図、図3は本発明の実施形態で用いる下キャップの中央縦断面図、図4は図3中A部分の拡大図、図5は下キャップの底面図、図6は本発明の実施形態で用いる受板の底面図、図7は図6中I−I線断面図、図8は本発明の実施形態で用いる円筒状連結体の中央部から半分を断面で示した正面図である。
【0012】
図中、1は成形炭である。また、該成形炭1は後記成形炭本体と、上、下のキャップと、使用時にこれらを一体化する保持手段とをもって構成されている。
【0013】
2は上キャップであり、浅い皿を伏せた形状をなし、中心部には水の流出口3を設けている。また、該上キャップ2の内面には軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴム(以下、単に「NBR」と称する。)のいずれかからなる部材4を取着している。
【0014】
5は、浅い皿状の下キャップであり、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したNBRのいずれかからなる部材6を取着している。
【0015】
7は活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等からなる成形炭本体である。該成形炭本体7は従来品と同様であり、円柱状をなすと共に中心部に通水孔8が設けられている。該成形炭本体7にはバラツキがあるが、これは前記軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したNBRのいずれかからなる部材4、6の硬度と厚みで適宜に調整するものである。
【0016】
また、本実施形態では、使用時において上記上キャップ2及び下キャップ5と成形炭本体7とを一体化させる保持手段として、上キャップ2の外周に雄ねじ13を刻設し、また下キャップ5を受板14をもって受けるようになすと共に該受板14の外周に雄ねじ15を刻設し、更に壁面に多数の通水口16、16、16・・・を設けた円筒状連結体17における内周の上下の端部に雌ねじ18、19を刻設し、該雌ねじ18、19に前記上キャップ2の雄ねじ13と下キャップ5の受板14の雄ねじ15を夫々螺合するようになしている。また、該円筒状連結体17の前記受板14の雄ねじ15を螺合する雌ねじ19は、その長さLを長くし、即ち、円筒状連結体17の下端から相当程度高い位置まで刻設しているから、挟み込む成形炭本体の高さに応じて締め付け位置を変えることができるものである。尚、本実施形態では、上キャップ2に指で摘んで回し易くするために滑り止め20を設け、また受板14の下面には 指で回し易くするための突起21を設けている。そして更にまた、下キャップ5の下面には、受板14との擦れる際の摩擦抵抗を小さくするための小突起22を所定の間隔で設けている。
【0017】
本実施形態の場合には、上キャップ2をねじ回してその雄ねじ13を円筒状連結体17の雌ねじ18に螺合し、そして成形炭本体7を挟むようにして下キャップ5を該成形炭本体7の下面にあてがい、最後に下キャップ5の下面に受板14をあてがってねじ回し、その雄ねじ15を円筒状連結体17の雌ねじ19に螺合するものである。そしてこれにより全体が一体に保持されるものである。また、成形炭本体7を廃棄するときには、前記と逆の工程で行うものである。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記の如き構成であるから、廃棄するときには上、下のキャップを成形炭本体から取り外し、成形炭本体のみを廃棄し、上、下のキャップは再利用することができるものである。したがって、従来品に比してはるかに経済的であり、また省資源にも資するものである。また、廃棄するときに分別も容易である。また更に、成形炭本体そのものを再生・成形して再利用する場合にも、分解が容易にでき、作業工程上能率的且つ効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る成形炭の中央部から半分を断面で示した正面図である。
【図2】 本発明の実施形態で用いる上キャップの中央縦断面図である。
【図3】 本発明の実施形態で用いる下キャップの中央縦断面図である。
【図4】 図3中A部分の拡大図である。
【図5】 下キャップの底面図である。
【図6】 本発明の実施形態で用いる受板の底面図である。
【図7】 図6中I−I線断面図である。
【図8】 本発明の実施形態で用いる円筒状連結体の中央部から半分を断面で示した正面図である。
【図9】 従来の成形炭本体の斜視図である。
【図10】 図9に示した成形炭本体の中央縦断面図である。
【図11】 従来の成形炭の斜視図である。
【図12】 図11に示した成形炭の中央縦断面図である。
【図13】 従来の成形炭の他の例の斜視図である。
【図14】 図13に示した成形炭の中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形炭
2 上キャップ
3 水の流出口
4 軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したNBRのいずれかからなる部材
5 下キャップ
6 軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したNBRのいずれかからなる部材
7 成形炭本体
13 雄ねじ
14 受板
15 雄ねじ
16 通水口
17 円筒状連結体
18 雌ねじ
19 雌ねじ
Claims (2)
- 浅い皿を伏せた形状をなし、中心部に水の流出口を設け、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した上キャップと、浅い皿状をなし、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した下キャップと、活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等からなる成形炭本体とからなり、該成形炭本体の上下端面に前記上キャップと下キャップを接離可能に被着し、使用時には適宜の保持手段をもってこれらを一体化することからなる浄水器用成形炭の保持方法であって、前記保持手段を、上キャップの外周に刻設した雄ねじと、外周に雄ねじを刻設した、下キャップを受ける受板と、内周の上下の端部に前記上キャップの雄ねじと下キャップを受ける受板の雄ねじを夫々螺合する雌ねじを刻設すると共に、壁面に多数の通水口を設けた円筒状連結体とをもって構成してなる浄水器用成形炭の保持方法。
- 浅い皿を伏せた形状をなし、中心部に水の流出口を設け、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した上キャップと、浅い皿状をなし、内面に軟質性ゴム板、シリコン、エラストマー又は発泡したアクリロニトリル・ブタジエンゴムのいずれかからなる部材を取着した下キャップと、活性炭、粉炭、粒状炭、造粒炭又は繊維炭等からなる成形炭本体とからなり、該成形炭本体の上下端面に前記上キャップと下キャップを接離可能に被着し、使用時には適宜の保持手段をもってこれらを一体化してなる浄水器用成形炭であって、前記保持手段を、上キャップの外周に刻設した雄ねじと、外周に雄ねじを刻設した、下キャップを受ける受板と、内周の上下の端部に前記上キャップの雄ねじと下キャップを受ける受板の雄ねじを夫々螺合する雌ねじを刻設すると共に、壁面に多数の通水口を設けた円筒状連結体とをもって構成してなる浄水器用成形炭。
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CN110743198A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-02-04 | 邳州富通生物制品有限公司 | 一种植物提取物脱色装置 |
Citations (2)
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JPS5196036U (ja) * | 1975-01-29 | 1976-08-02 | ||
JP2000015252A (ja) * | 1998-07-02 | 2000-01-18 | Zenken:Kk | 浄水用カートリッジ及びこれを用いた浄水器 |
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2000
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